JP3725731B2 - 光クロスコネクト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は障害に対して冗長性を備えた光クロスコネクト装置に関する。
【0002】
情報の高速化,大容量化に伴い,ネットワークと伝送システムの広帯域化,大容量化が要求されている。その実現手段として,光技術を用いた光ネットワークの構築が望まれている。
【0003】
光ネットワークを構築する上で核となる装置が光クロスコネクト(光XC)装置である。光クロスコネクト装置は,複数の入出力光伝送路を収容し,入力光伝送路から入ってきた光信号を,所望の出力光伝送路へルーティングする装置である。このような大容量の信号を処理する光クロスコネクト装置では,装置内での障害はサービスに多大な影響を与えるので,光クロスコネクト装置は障害時における信頼性を高めるために冗長構成を備える必要があり,光クロスコネクト装置の冗長性を考慮した効率的な構成が望まれている。
【0004】
【従来の技術】
図27は光クロスコネクト装置と光ネットワークのの構成例である。図27において,80は光アンプ,81は局間の信号伝送を行う光伝送路,82は多数の光伝送路からの入力光と多数の出力光のスイッチングを行う光クロスコネクト(光XCで表す),83は局内の信号伝送を行う光伝送路,84は電気信号の形態で多数の入力と出力間のスイッチングを行う電気クロスコネクト(電気XC),85は各クロスコネクトの制御を行うオペレーションシステムである。
【0005】
光クロスコネクト(光XC)82は複数の入・出力側の局間の光伝送路81を収容し,入力光伝送路から入ってきた光信号を所望の出力光伝送路へルーチングする装置である。光クロスコネクト(光XC)82の局間伝送路には長距離の場合は光アンプ80が挿入され,局内の光伝送路83を介して他の通信装置,例えば図27の場合は電気クロスコネクト(電気XC)84と接続される。これらの光クロスコネクト(光XC)82や,電気クロスコネクト84はオペレーションシステム85により制御される。
【0006】
上記図27に示すような光ネットワークは,トラヒックの増加に応じて波長多重(WDM)技術が導入される。
【0007】
図28は従来の光クロスコネクトシステムの構成であり,波長の使用形態による構成を示す。図28の(1) は単一波長型の場合,(2)は波長多重型の場合の各構成を示す。単一波長の場合は,光クロスコネクト(光XC)82は局間光伝送路81または局内光伝送路83から入力される単一波長(λ0)の光信号を所望の出力側の局間光伝送路または局内光伝送路にルーチングする。光クロスコネクト(光XC)82では時分割による処理(タイムスロットまたはセル単位での処理)では無く,空間分割によるスイッチングが行われる。
【0008】
これに対し, トラヒックの増加に応じて,多数の信号の伝送を可能にする波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)技術が導入され,図28の(2) のように局間光伝送路81に波長多重光信号(λ1 〜λn)が流れることになり,光クロスコネクト(光XC)82では波長単位でのスイッチングが行われる。
【0009】
図29に従来の単一波長型光XCの冗長構成を示す。この構成は1+1(現用1に対し予備1)の冗長構成である。図中,86は入力側系切替部(1×2の光分配器で構成),87は3段の光スイッチ(光SW)で構成された切替単位モジュールであり,同じ構成を持つ0系と1系の2系統が備えられる。88は出力側系切替部(2×1の光スイッチで構成)である。切替単位モジュールは0系と1系の2面(2重化)の冗長構成を備えている。各系の切替単位モジュール87は,第1段はn×m(入力側がn個の伝送路,出力側がm個)の光スイッチ87aがk個設けられ,第2段はk×kの光スイッチがm個設けられ,第3段はm×n(入力側がm個,出力側がn個の伝送路)の光スイッチがk個設けられている。
【0010】
図29の構成の場合,通常は,0系と1系の切替単位モジュール87の両方に入力側系切替部86から各入力伝送路81の信号が分配されて,各系の切替単位モジュール87で動作して,一方の系が現用系として出力側系切替部88で各出力側の伝送路へ出力され,他方の系は予備系として出力されない。この出力側の系切替部88で各系からの光信号が監視され,1つでも現用系に障害が検出されると全ての光信号は予備系に切替えられる。ここで,3段の中間段(第2段)の光スイッチ87bの個数mは非閉塞(ノンブロッキング)とするには(2n−1)個必要とされる。図29の構成の具体例として,k=7個,n=8個の場合はm=15個必要である。この具体例の場合,切替単位モジュール87の第1段の光スイッチ87aは8×15,第2段の光スイッチ87bは7×7,第3段の光スイッチ87cは15×8の構成となる。
【0011】
図30に従来の波長多重型光XCの冗長構成を示す。この構成も1+1の冗長構成である。図中,90は入力側系切替部(1×2の光分配器),91は3段の光スイッチ(光SW)で構成された切替単位モジュール,切替単位モジュールは0系と1系の2面(2重化)の冗長構成を備えている。92,97は光アンプ,93は分波器,94a〜94cは3段構成の光スイッチ(光SW)であり,94aはk個設けられた第1段のn×mの光スイッチ(光SW),94bはm個設けられた第2段のk×kの光スイッチ(光SW),94cはk個設けられた第3段のm×nの光スイッチ(光SW),95は変換器,96は合波器,98は出力側系切替部(2×1光スイッチ)である。この図30の構成の具体的な構成例として,k=7個,n=8個,m=15個として構成することができ,その場合,切替単位モジュール91の第1段の光スイッチ94aは8×15,第2段の光スイッチ94bは7×7,第3段の光スイッチ94cは15×8の構成となる。
【0012】
図30の構成の場合も,単一波長型と同様,出力側の系切替部98で各系からの光信号を監視し,1つでも(波長多重信号の内の1波でも)現用系に障害が検出されると,全ての光信号は予備系に切替えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記図29,図30について説明したように従来の光クロスコネクト装置の技術では1+1冗長を用いるため,装置を完全2重化する必要があり,ハード量が多くなるという問題があった。また,1つの光信号でも現用系に障害が検出されると,全ての光信号を予備系に切替えてしまい,正常な光信号が一旦信号断になってしまうという問題があった。
【0014】
本発明は3段接続の光スイッチからなる冗長構成のハード量の小型化と系切替時の信号断を防止することが可能な光クロスコネクト装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
図1乃至図3に本発明による光クロスコネクト装置の各原理構成が示され,図1は本発明の単一波長型の原理構成である。
【0016】
図1において,1はn×k個の伝送路が入力してn×(k+1)の出力の中のn×kが切替(選択)えて出力する入力側系切替部,2〜4は3段のそれぞれ光スイッチを含む切替モジュールであり,2は従来の構成(図29参照)のn×mからn×(m+1)(n入力,m+1出力)に拡張した第1段の光スイッチを含む切替モジュールであり,合計してk+1個(♯1〜♯k+1で表示)設けられ,3は従来の構成(図29)のk×kから(k+1)×(k+1)に拡張した第2段の光スイッチを含む切替モジュールで,合計してm+1個(♯1〜♯m+1で表示)設けられ,4は従来の構成(図29)のm×nから(m+1)×nに拡張した第3段の光スイッチを含む切替モジュ−ルで,合計してk+1個(♯1〜♯k+1で表示)設けられ,5は第3段の各光スイッチからのn×(k+1)の信号が入力されて上記入力側系切替部1の動作に対応して切替えてn×k個が出力される出力側系切替部である。
【0017】
図中,点線で囲まれた第1段の光スイッチ2,第2段の光スイッチ3,第3段の光スイッチ4のそれぞれは障害発生時の切替単位モジュールとして構成され,網かけされてない第1段の光スイッチ2と第3段の光スイッチ4の1番目〜k番目及び第2段の光スイッチ3の1番目〜m番目は現用分であり,網かけされた第1段の光スイッチ2と第3段の光スイッチ4の(k+1)番目及び第2段の光スイッチ3の(m+1)番目は追加分の切替単位モジュールである。
【0018】
図1に示す光クロスコネクト装置は,入力する光信号が全て同じ波長であり,出力される光信号も入力信号と同じ波長である。
【0019】
本発明では,光クロスコネクト装置の冗長構成を実現するために,3段スイッチ2〜4の入出力側に入力側系切替部1と出力側系切替部5を設け,3段スイッチの各段に対して1:NまたはN+1冗長として構成することができる。ここで,1:N冗長とN+1冗長の2つの冗長構成は何れもN個の装置に対して1個の予備装置を設けるが,1:N冗長の場合は予備の装置が固定的である(障害になると予備装置へ切替わるが,障害が復旧すると予備装置から元の装置に切戻して,予備装置は待機する)のに対し,N+1冗長の場合は予備装置が可変となる(障害になって予備装置へ切替わるが,障害が復旧しても切戻すことなく新たな予備装置になる)。
【0020】
図1の場合,単一波長(例えばλ0)の信号がn個単位でk組の各伝送路から入力側系切替部1へ入力される。ここから3段構成の光スイッチ2,3,4を通って出力側系切替部5へ入力され,出力側系切替部5からn×kの信号が出力されるが,3段の光スイッチ2〜4に障害が発生した場合は,追加モジュールである第1段の光スイッチ2のk+1番目(♯k+1),第2段の光スイッチ3のm+1番目(♯m+1),第3段の光スイッチ4のk+1番目(♯k+1)に切り替えられる。
【0021】
1:N冗長の場合,これらの追加モジュールは予備用として固定されるが,N+1冗長の場合,前記の追加モジュールは予備と現用の両方に共用される(現用装置が障害になると予備装置に切り替わって,その装置が現用装置になり,障害が発生した装置は復旧すると予備装置となる)。1:N冗長とN+1冗長の何れでも,それぞれに対応した入力側系切替部1と出力側系切替部5の構成を設けて,制御を行うことで実現でき,入力側系切替部1と出力側系切替部5の原理構成は後述する。
【0022】
図2は本発明の波長多重型の第1の原理構成を示す。図中,1aは異なるn個の波長(λ1 〜λn )の信号がk組(合計n×k個)が入力してn×(k+1)個の出力の中のn×kが切替(選択)される入力系制御部,2〜4は上記図1の同一符号の各部と同様の3段の光スイッチを含む切替モジュールであり,2はn×(m+1)の第1段の光スイッチでk+1個(♯1〜♯k+1で表示)設けられ,3は(k+1)×(k+1)の第2段の光スイッチでありm+1個(♯1〜♯m+1で表示)設けられ,4は(m+1)×nの第3段の光スイッチでありk+1個(♯1〜♯k+1で表示)設けられ,5aは第3段の各光スイッチからのn個の異なる波長の信号の(k+1)組の中からk組の信号が切替え出力される出力側系切替部である。また,6は光増幅器(図では光アンプと表示,以下光アンプという),7は波長多重の入力信号を波長毎の信号に分波する分波器,8は各出力側の光伝送路に異なる波長の信号が組み合わされるように波長を変換する波長変換器,9は異なる波長の信号を合成する合波器である。
【0023】
図2の場合も上記図1と同様に,点線で囲まれた第1段の光スイッチ2,第2段の光スイッチ3,第3段の光スイッチ4のそれぞれは障害発生時の切替単位モジュールとして構成され,網かけされてない第1段の光スイッチ2と第3段の光スイッチ4の1番目〜k番目及び第2段の光スイッチ3の1番目〜m番目は現用分であり,網かけされた第1段の光スイッチ2と第3段の光スイッチ4の(k+1)番目及び第2段の光スイッチ3の(m+1)番目は追加分の切替単位モジュールである。
【0024】
図2の構成では入力側にk個の波長多重化された光伝送路の信号が入力され,光アンプ6で増幅された後,分波器7でk個の各伝送路の入力信号が波長別(λ1〜λn)の信号に分波されて,入力側系切替部1aに入力されて3段の光スイッチ2〜4においてスイッチング(クロスコネクト)が行われて出力側系切替部5aに達し,ここでn×kの出力が発生して,それぞれ波長変換器8を介して異なるn個の波長(λ1 〜λn)の信号の組がk個の合波器9で合波されてそれぞれ出力側の伝送路に出力される。図2の構成でも,上記図1と同様に1:N冗長,N+1冗長の何れでも,対応する入力側系切替部1aと出力側系切替部5aを設けて制御を行うことにより実現することができる。
【0025】
図3は本発明の波長多重型の第2の原理構成を示す。図中,1bは異なるn個の波長(λ1 〜λn )の信号が多重化されたk個の波長多重の伝送路が入力されてk+1個の出力の中のk個に切替(選択)出力する入力側系切替部,2aは(k+1)個(♯1〜♯k+1で表示)設けられた第1段の切替モジュール,3は(m+1)個(♯1〜♯m+1で表示)設けられた第2段の光スイッチ,4aは(k+1)個(♯1〜♯k+1で表示)設けられた第3段の切替モジュール,5bはn個の異なる波長(λ1 〜λn )が多重化されたk+1個の波長多重の入力からk個を切替えて出力する出力側系切替部である。また,第1段の切替モジュール2aにおいて,6は光アンプ,7はn個の波長(λ1 〜λn )の信号を波長別に分波する分波器,2はn×(m+1)の光スイッチである。更に第3段の切替モジュール4aにおいて,4は(m+1)×nの光スイッチ,8は光スイッチ4から出力されたn個の信号を異なる波長(λ1 〜λn )の組み合わせになるよう波長を変換する波長変換器,9は各波長変換器8の出力信号を合波する合波器,6は合波器9の出力を増幅する光アンプである。
【0026】
図3の場合は,点線で囲まれた第1段の切替モジュール2a,第2段の光スイッチ3,第3段の切替モジュール4aのそれぞれは障害発生時の切替単位モジュールとして構成され,網かけされてない第1段の切替モジュール2aと第3段の切替モジュール4aの1番目〜k番目及び第2段の光スイッチ3の1番目〜m番目は現用分であり,網かけされた第1段の切替モジュール2aと第3段の切替モジュール4aの(k+1)番目及び第2段の光スイッチ3の(m+1)番目は追加分の切替単位モジュールである。
【0027】
図3の構成では入力側にk個の波長多重化された光伝送路の信号が入力側系切替部1bに入力されると,波長多重されたまま入力側系切替部1bでk+1の出力の中のk個に切替えて出力される。第1段の切替モジュール2aでは,最初に光アンプ6で光信号が増幅された後,分波器7でλ1 〜λn のn個の波長信号に分波され,各波長信号が光スイッチ2へ入力される。各第1段の切替モジュール2aからは各光スイッチ2から(m+1)個の出力信号が発生し,第2段の(m+1)個設けられた(k+1)×(k+1)の各光スイッチ3へ出力され,第2の光スイッチ3から(k+1)個設けられた第3段の切替モジュール4aへ入力する。第3段の切替モジュール4aでは,(m+1)×nの各光スイッチ4でスイッチングされたn個の出力が波長変換器8において異なるn個の波長(λ1 〜λn )の組となるよう波長変換されて,変換された信号が合波器9で合波されて波長多重信号に変換され,光アンプ6で増幅されて出力側系切替部5bへ入力する。出力側系切替部5bは,波長多重されたk+1個の信号からk個を選択して波長多重化のk個の出力側の伝送路に出力する。
【0028】
【発明の実施の形態】
図4は1:N冗長の入力側系切替部の構成例1を示し,図5は1:N冗長の出力側系切替部の構成例1を示す。この図4,図5は上記図1の本発明の単一波長型の原理構成及び図2に示す本発明の波長多重型の第1の原理構成における1:N冗長の場合の入力側系切替部1及び1aと,出力側系切替部5及び5aとして構成される。
【0029】
図4において,10aはn個の各入力に対してそれぞれ2個の出力線の一方に切替えて出力を行うn連1×2光スイッチ(光SW),10bはn個の各入力に対してそれぞれ2個の出力線の両方に光信号を出力するn連1×2光カプラ,11aはn個の入力の中から一つの出力線へ切替えて出力を行う予備用に設けられたn連k×1光スイッチ(光SW),11bはn個の入力(実際にはこの中の一つだけが出力を発生)を1つの出力線へ出力する予備用に設けられn連k×1光カプラ(光SW)である。
【0030】
図4には1:N冗長の入力側系切替部の構成例1として(a) ,(b) ,(c) で示す3つのタイプが示され,図中,(a) のタイプ1は第1段の各現用分の光スイッチ2の第1番目乃至第k番目(図1参照)の前段にk個(♯1〜♯k)のn連1×2光スイッチ10aを設け,追加分(予備)の光スイッチのそれぞれにn個の信号が入力される構成であり,光クロスコネクト装置の光スイッチ(図1,図2の各段の光スイッチ2〜4)の現用のモジュールが正常であれば,それぞれの対応する光スイッチへ入力するよう切替えられ,障害が発生した場合はその装置に対応するn連1×2光スイッチ10aの入力信号はn連k×1光スイッチ11a側へ切替えられる。
【0031】
図4の(b) のタイプ2はk個(♯1〜♯k)のn連1×2光カプラ10bのそれぞれにn個の信号が入力され,光クロスコネクト装置の光スイッチ(図1,図2の各段の光スイッチ2〜4)の現用のモジュールへの出力と,n連k×1光スイッチ11aの2つに出力される。n連k×1光スイッチ11aはそれぞれn個の入力信号の中から障害が発生した光クロスコネクト装置の光スイッチの番号に対応する信号を選択するよう切替えられる。また図4の(c) のタイプ3は(a) と同様にk個(♯1〜♯k)のn連1×2光スイッチ10aのそれぞれにn個の信号が入力され,光クロスコネクト装置の光スイッチ(図1,図2の各段の光スイッチ2〜4)の現用のモジュールが正常であれば,それぞれの対応する光スイッチへ入力するよう切替えられ,障害が発生した場合は障害が発生した光スイッチへの出力を発生するn連1×2光スイッチ10aは,その入力信号をn連k×1光カプラ11b側へ切替えられる。
【0032】
図5の1:N冗長の出力側系切替部の構成例では,50aはそれぞれ現用側からの入力と後述する予備側からの入力の2つの入力に対して1個を選択して出力するk個のn連2×1光スイッチ(光SW),50bはそれぞれ現用側からの入力と予備側からの入力の2つの入力を結合して出力を発生するk個のn連2×1光カプラ,51aはそれぞれ1つの入力をk個の出力の中の一つに選択して切替えるn連1×k光スイッチ(光SW),51bはそれぞれ1つの入力をk個の出力へ分配するn連1×k光カプラを表す。
【0033】
図5には1:N冗長の出力側系切替部の構成例1として(a) ,(b) ,(c) で示す3つのタイプが示され,図中,(a) のタイプ1は第3段の各現用分の光スイッチ4の1番目乃至k番目(図1参照)の後段にk個(♯1〜♯k)のn連2×1光スイッチ50aを設け,追加分(予備)の光スイッチからのn個の信号が入力されるn連1×k光スイッチ51aの中から障害が発生した光スイッチに対応するn連2×1光スイッチ50aへの出力を選択するよう切替えられる。
【0034】
図5の(b) のタイプ2は上記タイプ1のn連2×1光スイッチ50aをn連2×1光カプラ50bに変更したものであり,(c) のタイプ3は上記タイプ1のn連1×k光スイッチ51aをn連1×k光カプラ51bに変更したものである。
【0035】
図6はN+1冗長の入力側系切替部の構成例1を示し,図7はN+1冗長の出力側系切替部の構成例1を示す。この図6,図7は上記図1の本発明の単一波長型の原理構成及び図2に示す本発明の波長多重型の第1の原理構成におけるN+1冗長の場合の入力側系切替部1及び1aと,出力側系切替部5及び5aとして構成される。
【0036】
図6において,10cはn個の各入力に対してそれぞれ(k+1)個の出力線の一つに切替えて出力を行うk個のn連1×(k+1)光スイッチ,10dはn個の各入力をそれぞれ(k+1)個の出力線に出力を発生するk個のn連1×(k+1)光カプラ,10eはk個の各入力に対してそれぞれ(k+1)個の出力線に切替えて出力を行うn個のk×(k+1)光スイッチ,12aはそれぞれk個のn連1×(k+1)光スイッチからの各入力に対して1の出力線に光信号を出力する(k+1)個のn連k×1光スイッチ,12bはそれぞれk個のn連1×(k+1)光スイッチからの各入力を結合して1つの出力線に光信号を出力する(k+1)個のn連k×1光カプラである。
【0037】
図6にはN+1冗長の入力側系切替部の構成例1として(a) ,(b) ,(c) ,(d) の4つのタイプが示され,図中,(a) のタイプ1は第1段の各現用分の光スイッチ2の前段にk個(♯1〜♯k)のn連1×(k+1)光スイッチ10cと(k+1)個(♯1〜♯k+1)のn連(k+1)光スイッチ12aを設け,追加分の光スイッチ(図1の光スイッチ2の(k+1)番目)の前段に(k+1)番目のn連k×1光スイッチ12aを設けたものである。(b) のタイプ2及び(c) のタイプ3はタイプ1において,それぞれn連1×(k+1)光スイッチ10cをn連1×(k+1)光カプラ10dに置き換え,n連k×1光スイッチ12aをn連k×1光カプラ12bに置き換えたものである。また,タイプ4はそれぞれn個の信号が入力されるn個のk×(k+1)光スイッチを設けたものである。
【0038】
図7のN+1冗長の出力側系切替部の構成例1において,50cはn個の各入力に対してそれぞれk個の出力線の一つに切替えて出力を行う(k+1)個のn連1×k光スイッチ,50dは1個の入力をそれぞれk個の出力線に分配して出力を発生するn連1×k光カプラ,50eはそれぞれn個の入力を持つ(k+1)組の信号が入力され,n×kの出力を発生するn個の(k+1)×k光スイッチである。また,51cはk個設けられた(k+1)×1光スイッチ,51dはk個設けられた(k+1)×1光カプラである。
【0039】
図7に示すN+1冗長の出力側系切替部では,上記図6に示す入力側と同様に(a) ,(b) ,(c) ,(d) の4つのタイプを示す。(a) のタイプ1は,第3段の各光スイッチの各現用分光スイッチの後段にそれぞれk個のn連1×k光スイッチ50cとn連(k+1)×1光スイッチ51cを設け,追加分光スイッチの後段に(k+1)番目のn連1×k光スイッチ50cを設けたものである。N+1冗長の場合,故障が発生した装置に代わって予備装置に切替えられると,その予備装置がその本装置となり,故障が発生した装置が復旧した場合はその装置が予備装置となるよう出力系切替制御部も,上記入力系切替制御部と同様に制御される。(b) のタイプ2と(c) のタイプ3は,それぞれタイプ1においてそれぞれn連(k+1)×1光スイッチ51cを(k+1)×1光カプラ51dに置き換え,n連1×k光スイッチ50cをn連1×k光カプラ50dに置き換えたものに相当し,(d) のタイプ4はn個の(k+1)×k光スイッチ50eを用いた構成である。
【0040】
図8は1:N冗長の入力側系切替部の構成例2を示し,図9は1:N冗長の出力側系切替部の構成例2を示す。この図8,図9は上記図3の本発明の波長多重型の第2の原理構成における1:N冗長(予備装置が固定)の場合の入力側系切替部1bと,出力側系切替部5bとして構成される。
【0041】
図8において,13aはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)の信号が多重化されたk個の波長多重信号が入力されてそれぞれ2つの出力の一方へ切替(選択)えられるk連1×2光スイッチ,13bはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)が多重化されたk個の信号が入力されて2つの出力側に出力を発生するk連1×2光カプラ,14aはk個の入力の中から一つを選択して出力するk×1光スイッチ,14bはk個の信号が入力されて1つの出力側に出力を発生するk×1光カプラである。
【0042】
図8には1:N冗長の入力側系切替部の構成例2として(a) ,(b) ,(c) で示す3つのタイプが示され,(a) のタイプ1は第1段の各現用分の切替モジュール2a(図3)の1番目〜k番目の前段にk連1×2 光スイッチ13aを配置し,追加分の切替モジュール2aのk+1番目の前段にk連1×2 光スイッチ13aからのk個の波長多重信号が入力するk×1光スイッチ14aを配置したものであり,現用分の切替モジュールに障害が発生した場合は,その障害が発生した切替モジュールへ供給される信号がk×1光スイッチ14aで選択されて追加分の切替モジュールへ出力される。(b) のタイプ2及び(c) のタイプ3はそれぞれタイプ1におけるk連1×2 光スイッチ13aをk連1×2光カプラ13bに置き換え,k×1光スイッチ14aをk×1光カプラ14bに置き換えたものである。
【0043】
次に図9において,52aはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)が多重化された2つの信号の一方を選択して出力するk連2×1光スイッチ,52bはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)が多重化された2つの信号を1つの出力へ結合して出力するk連2×1光カプラ,53aはn個の波長(λ1 〜λn)の信号が多重化された1個の波長多重信号の入力をk個の出力の1つへ選択して出力する1×k光スイッチ,53bはn個の波長(λ1 〜λn)の信号が多重化された1個の波長多重信号の入力をk個の出力へ分配する1×k光カプラである。
【0044】
図9には1:N冗長の出力側系切替部の構成例2として,上記図8に示す入力側と同様に(a) ,(b) ,(c) で示す3つのタイプが示される。(a) のタイプ1は第3段の各現用分の切替モジュール4a(図3)の1番目〜k番目の後段にk連2×1光スイッチ52aを配置し,追加分のk+1番目の切替モジュール4aの後段に1×k光スイッチ53aを配置して,そのk個の各信号をそれぞれk連2×1光スイッチ52aの対応する入力に供給している。追加分(予備)の切替モジュールを通った信号はk連2×1光スイッチ52aで元の切替モジュール(障害が発生した切替モジュール)の位置に戻されて出力される。図9の(b) のタイプ2及び(c) のタイプ3は,それぞれタイプ1のk連2×1光スイッチ52aをk連2×1光カプラ52bに置き換え,1×k光スイッチ53aを1×k光カプラ53bに置き換えたものである。
【0045】
図10はN+1冗長の入力側系切替部の構成例2を示し,図11はN+1冗長の出力側系切替部の構成例2を示す。この図10,図11は上記図3の本発明の波長多重型の第2の原理構成におけるN+1冗長(予備装置が可変)の場合の入力側系切替部1bと,出力側系切替部5bの構成を示す。
【0046】
図10において,14aはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)の信号が多重化されたk個の波長多重信号が入力されてそれぞれ(k+1)個の出力の1つへ選択的に出力されるk連1×(k+1)光スイッチ,14bはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)の信号が多重化されたk個の波長多重信号が入力されてそれぞれ(k+1)個の出力へ結合するk連1×(k+1)光カプラ,14cは波長多重されたk個の入力信号と(k+1)個の出力とを切替え接続するk×(k+1)光スイッチ,15aはそれぞれk個の波長多重信号が入力されてそれぞれ1個の出力へ選択的に出力される(k+1)連k×1光スイッチ,15bはそれぞれk個の波長多重信号が入力されて1個の出力へ結合する(k+1)連k×1光カプラである。
【0047】
図10にはN+1冗長の入力側系切替部の構成例2として(a) ,(b) ,(c) ,(d) の4つのタイプが示され,(a) のタイプ1は第1段の各切替モジュール2aの前段にk連1×(k+1)光スイッチ14aと(k+1)連k×1光スイッチ15aを設け,k連1×(k+1)光スイッチ14aによりk個の波長多重信号がk+1個に切替え可能として,切替モジュールが障害になるとその切替モジュールの代わりに空き状態の1つの切替モジュール(予備として待機している切替モジュール)への出力を選択し,(k+1)連k×1光スイッチ15aは予備から現用として選択された切替モジュールに対応する位置のスイッチが切替え制御されて,信号を選択出力する。
【0048】
図10の(b) のタイプ2及び(c) のタイプ3は図10のタイプ1において,それぞれk連1×(k+1)光スイッチ14aをk連1×(k+1)光カプラ14bに置き換え,(k+1)連k×1光スイッチ15aを(k+1)連k×1光カプラ15bに置き換えたものである。また,図10のタイプ4はk個の入力と(k+1)の出力を備えるk×(k+1)光スイッチを設けたものである。
【0049】
次に図11のN+1冗長の出力側系切替部の構成例2において,54aは多数の波長(λ1 〜λn)信号が多重化された(k+1)個の波長多重信号が入力されてそれぞれk個の出力の1つへ選択的に出力される(k+1)連1×k光スイッチ,54bは(k+1)個の波長多重信号が入力されてそれぞれk個の出力へ分配する(k+1)連1×k光カプラ,54cは波長多重された(k+1)個の入力信号とk個の出力とを切替え接続する(k+1)×k光スイッチ,55aはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)の信号が多重化された(k+1)個の波長多重信号が入力されてそれぞれ1個の出力を選択して出力するk連(k+1)×1光スイッチ,55bはそれぞれn個の波長(λ1 〜λn)の信号が多重化された(k+1)個の波長多重信号が入力されて1個の出力へ結合するk連(k+1)×1光カプラである。
【0050】
図11にはN+1冗長の出力側系切替部の構成例2として(a) ,(b) ,(c) ,(d) の4つのタイプが示され,(a) のタイプ1は第3段の各切替モジュール4a(図3)の後段に(k+1)連1×k光スイッチ54を配置して,それぞれ(k+1)個の入力からk個の出力を発生して,k連(k+1)×1光スイッチ55aの各スイッチに入力されて,それぞれ1個の入力が選択(障害発生の切替モジュールからの入力は選択せず,代替の切替モジュールからの入力を選択)して合計k個の出力が発生する。
【0051】
図11の(b) のタイプ2及び(c) のタイプ3は,それぞれタイプ1のk連(k+1)×2光スイッチ55aをk連(k+1)×1光カプラ55bに置き換え,(k+1)連1×k光スイッチ54aを(k+1)連1×k光カプラ54bに置き換えたものである。また,図11のタイプ4は(k+1)個の入力とk個の出力を備える(k+1)×k光スイッチを設けたものである。
【0052】
図12は光スイッチ(光空間スイッチという場合もある)の構成例を示す。
【0053】
光スイッチは,本発明を構成する際に各部で使用する光スイッチの構成例を示す。図12の例に示す光スイッチは,特公平6−66982号公報に「光空間スイッチ」の発明として開示されているものである。図12において,S11〜S44の各々は,それぞれ2×2(2入力2出力)の光基本スイッチであり,制御信号(図示省略)により切替状態がクロス(Cross)とバー(Bar) の2つの状態の一方を取る。図12の例では,入力1(Inputs側の1)からの信号は光基本スイッチS11へ入力されて光基本スイッチS11のクロスの出力から次の光基本スイッチS22のクロス状態の出力を通って光基本スイッチS33へ入力される。光基本スイッチS33の状態がバー方向に駆動されていると,バー方向に切替えられた信号は,次の光基本スイッチS42へ入力され,クロス状態を通って出力2(Outputs 側の2)へ出力される。
【0054】
次に図13は本発明による光クロスコネクト装置の監視・制御系を含む全体の実施例の構成を示す。この実施例では,光クロスコネクト装置のスイッチング機構として,上記図3に示す本発明の波長多重型の第2の原理構成に対応する構成を備える例であるが,上記図1に示す本発明の単一波長型の原理構成及び図2に示す本発明の波長多重型の第1の原理構成に対応するスイッチング機構の実施例の場合にも同様の構成により適用することができる。
【0055】
図13において,1b,2a・・・5b等の各符号は全て上記図3の同一符号の各部と同じであるが,各部を特徴付ける数値が具体化され,上記図3における各数値を表す各符号n,k,mが次のような値となっている。すなわち,波長多重の数n=8(波長λ1 〜λ8),入・出力する波長多重の信号(伝送路)の数k=7,第2段の光スイッチの数から1だけ減じた数m=15である。
【0056】
図13において,1bは異なる8個の波長(λ1 〜λ8 )の信号が多重化された7個の波長多重の伝送路が入力され,8個の入力の中から7個を切替(選択)出力する入力側系切替部,2aは光アンプ6と分波器7及びき8×16の光スイッチ2とから成る第1段の切替モジュール,3は8×8の光スイッチで構成される第2段の切替スイッチ,4aはそれぞれ16×8光スイッチ4と波長変換器8及び合波器9とからなる第3段の切替モジュール,5bは第3段の切替モジュール4aから出力された8個の出力線を入力して7個を選択出力する出力側系切替部を表す。また,60は各交換機またはノードの駆動・制御を行うためのオペレーションシステム,61は上位のオペレーションシステム60からの指示によりスイッチング機構を駆動する信号を発生すると共に各機構からの監視信号を収集する制御回路,62はスイッチング機構の各部に対して駆動信号を出力すると共に各部状態を監視する監視信号が入力される駆動・監視回路である。
【0057】
制御回路61は,オペレーションシステム60からパス設定信号(例えば,入力光リンク番号,入力波長値,出力リンク番号,出力波長値)を受信すると,その受信信号を基に入力側系切替部1b,3段の切替モジュール2a,3,4a及び出力側系切替部5bの各光スイッチの制御ポイントを解析する。その結果,制御回路61は光スイッチの駆動回路に制御信号を送出し,駆動回路では該信号から駆動信号を生成して送出する。また,各部において,監視回路で光信号の特性監視・パス接続監視等を行い,その結果を常時制御回路に通知する。制御回路が異常を判断すると,その旨をオペレーションシステム60へ通知する。系切替はオペレーションシステム60を介して行う場合と,ハード自律で行う場合の2つがある。
【0058】
図14乃至図16は光クロスコネクト装置の制御フローである。
【0059】
図14は光クロスコネクト装置が正常時における制御フローであり,1:N冗長とN+1冗長の両方に対し適用することができ,(a) は単一波長型(図1参照),(b) は波長多重型(図2,図3参照)の例を示す。
【0060】
図14の(a) 単一波長型の場合,最初にオペレーションシステムで入力光リンク番号と出力光リンク番号を含むパス設定信号を制御回路に送出すると(図14の(a) のS1),制御回路ではパス設定信号を受信して解析を行い,入出力側系切替部の光スイッチの制御ポイントと光スイッチの第1段,第2段及び第3段の各光スイッチの制御ポイントを発生して駆動回路に送る(同S2)。なお,リンクとは伝送路を意味する。駆動回路では光スイッチの制御信号を受信すると,各光スイッチの駆動信号を送出する(図14の(a) のS3)。図14の(b) 波長多重型の場合,単一波長型に比べてオペレーションシステムからのパス設定信号に入力波長値と出力波長値とが追加された点で相違するだけで,基本的な制御フローは単一波長型と同様であり,説明を省略する。
【0061】
図15は1:N冗長の故障時における制御フローであり,単一波長型と波長多重型に共通する。装置内のどこかに故障が発生すると,監視回路(図13の駆動・監視回路62)により故障箇所が検出され,故障を検出した監視回路はその旨を通知する信号を制御回路に送出する(図15のS1),故障箇所通知信号を受け取った制御回路は,該信号を基に制御箇所を解析し,所望の駆動回路に光スイッチ制御信号を送出する(同S2)。駆動回路では,その信号から駆動信号を生成し光スイッチに送出する(図15のS3)。これにより,故障した装置から予備の装置に切替えられ,切替が完了すると(図15のS4),制御回路はオペレーションシステムに故障切替が完了した旨を通知する信号を送出し(図15のS5),オペレーションシステムはその信号を受信する(図15のS6)。
【0062】
その後,故障装置の故障箇所が復旧すると(図15のS7),オペレーションシステムから制御回路にパス切り戻し信号が送出される(同S8)。この信号を受信した制御回路は,故障前に設定していた制御状態に再び戻すように制御箇所を解析して駆動回路に光スイッチ制御信号を送出する(図15のS9)。駆動回路でこの制御信号を受信すると光スイッチ駆動信号を送出する(図15のS10)。これにより切り戻しが完了すると(図15のS11),制御回路はオペレーションシステムに切り戻しが完了した旨を通知する信号を送出し(同S12),オペレーションシステムがこの切り戻し完了通知信号を受信することで処理を終了する(同S13)。このように,故障が発生した場合には,以上の一連の動作を繰り返すことで復旧を図ることができる。
【0063】
図16はN+1冗長の故障時における制御フローであり,単一波長型と波長多重型の両方に共通する。
【0064】
この場合,装置内のどこかに故障が発生して切替が完了し,その旨を制御回路がオペレーションシステムに通知するところまで(図16のS1〜S6)は上記図15に示す1:N冗長の場合の制御フローと同じである。この後,N+1冗長では,故障装置が復旧してもそのその装置が新たな予備装置となるだけで,切り戻しを行わないため制御が簡単になる。すなわち,故障切替完了通知信号をオペレーションシステムが受け取って(図16のS6),その後故障箇所が復旧すると(同S7),予備用として待機する(同S8)。
【0065】
次に本発明の各構成例における動作例を以下に説明する。
【0066】
図17乃至図20は,単一波長型の構成例における動作例(その1)〜(その4)であり,図17は故障が無い場合,図18は第1段の故障,図19は第2段の故障,図20は第3段が故障の各場合の光スイッチのクロスコネクトの様子を示す。
【0067】
図17乃至図20に示す構成は,上記図1に示す本発明の単一波長型の原理構成に対応する構成であり,図1に示すn,k,mのそれぞれの値がn=2,k=2,m=2とした例である。図17乃至図20において,1は4入力6出力の入力側系切替部,2は2×3の第1段の光スイッチ,3は3×3の第2段の光スイッチ,4は3×2の第3段の光スイッチ,5は第3段の各光スイッチからの2×3の信号が入力されて上記入力側系切替部1の動作に対応して切替えて2×2個が出力される出力側系切替部である。
【0068】
図17に示すように故障がない状態では,入力伝送路♯1の信号Aは▲1▼で示す経路で第1段の1番目の光スイッチ,第2段の第1番目の光スイッチ及び第3段の第1番目を経由して2番目の出力伝送路♯2に出力されている。入力伝送路♯2の信号Bは▲2▼で示す経路で第1段の1番目の光スイッチ,第2段の2番目の光スイッチ及び第3段目の2番目の光スイッチを経由して3番目の出力伝送路♯3から出力されている。入力伝送路♯3の信号Cは,▲3▼で示す経路で信号は第1段の2番目の光スイッチ,第2段の2番目の光スイッチ,第3段の1番目の光スイッチを経由して出力伝送路♯1に出力される。入力伝送路♯4の信号Dは,▲4▼で示す経路で第1段の2番目の光スイッチ,第2段の1番目の光スイッチ及び第3段の2番目の光スイッチを経由して出力伝送路♯4に出力される。
【0069】
図18は上記図17の故障が無い状態で,第1段の1番目の光スイッチ2が故障した場合であり,この故障の検出により入力側系切替部1を切替えて信号Aと信号Bの経路▲1▼,▲2▼の第1段の1番目の光スイッチの代わりに▲1▼’,▲2▼’で示す第1段の追加分(3番目)の光スイッチに切替える。また,第1段の追加分の光スイッチ(3番目)では,光信号AとBが接続されていた第2段の現用分の光スイッチ(1番目と2番目)に出力されるようスイッチングする。そして第2段の光スイッチ3では,光信号AとBが接続されていた第3段の光スイッチ(1番目と2番目)に出力されるようスイッチングする。
【0070】
図19は上記図17の故障が無い状態で,第2段の2番目の光スイッチ3が故障した場合である。この故障を検出すると,この光スイッチを流れていた光信号BとCを第1段の光スイッチの出力を第2段の追加分の光スイッチ(3番目)に出力されるよう▲2▼’,▲3▼’の経路にスイッチングする。そして,第3段の光スイッチでは光信号BとCを出力側系切替部5に出力されるようスイッチングする。
【0071】
図20は上記図17の故障が無い状態で,第3段の2番目の光スイッチ4が故障した場合である。この故障を検出すると,この光スイッチを流れていた光信号BとDを第2段の光スイッチ(2番目)の出力を3段の追加分(3番目)の光スイッチ4に出力されるようスイッチングする。また,3段の追加分(3番目)の光スイッチ4では光信号BとDを出力側系切替部5に出力されるよう▲2▼’,▲4▼’の経路にスイッチングする。そして,出力側系切替部5では,光信号BとDが接続されていた光伝送路に出力されるようスイッチングする。
【0072】
図21乃至図24は,波長多重型の構成例における動作例(その1)〜(その4)であり,図21は故障が無い場合,図22は1段の故障,図23は2段の故障,図24は3段が故障の各場合の光スイッチのクロスコネクトの様子を示す。
【0073】
図21乃至図24に示す構成は,上記図3に示す本発明の波長多重型の原理構成2に対応する構成であり,図3に示すn,k,mのそれぞれの値がn=2,k=2,m=2とした例である。図21乃至図24において,1bは2入力3出力の入力側系切替部,2aは光アンプ6,分波器7で2つの波長(λ1 〜λ2 )信号に分波された信号が入力される2×3の光スイッチ2とで構成された第1段の切替モジュール,3は第2段の光スイッチ,4aは3×2光スイッチ4,波長変換器8,合波器9及び光アンプ6とで構成された第3段の切替モジュール,5bは2個の異なる波長(λ1 〜λ2 )が多重化された3個の伝送路の入力から2個を切替えて出力する出力側系切替部である。
【0074】
故障がない状態では,図21に示すように入力伝送路♯1の多重化された信号A,Bと入力伝送路♯2の多重化された信号C,Dは第1段の切替モジュール2aにおいて分波された後▲1▼,▲2▼及び▲3▼,▲4▼で示す経路で光スイッチ2で切替えられ,第2段の光スイッチ3で切替えられ,第3段の切替モジュール4aに供給されて合波されて2つの多重化された上で出力側系切替部5bから2つの出力伝送路♯1,♯2に出力される。
【0075】
図22は上記図21の故障が無い状態に対し,第1段の1番目の切替モジュール2aが故障した場合であり,この故障の検出により入力側系切替部1を切替えて信号A,Bの経路▲1▼,▲2▼の切替モジュール2aの代わりに▲1▼’,▲2▼’で示す第1段の追加分(3番目)の切替モジュール2aに切替える。また,第1段の追加分の切替モジュール2a(3番目)では,光信号AとBが接続されていた第2段の現用分の光スイッチ3(1番目と2番目)に出力されるようスイッチングされる。また,第2段の光スイッチ3(1番目と2番目)では,光信号AとBが接続されていた第3段の切替モジュール4aの光スイッチ4(1番目と2番目)に出力されるようスイッチングされる。なお,1:N冗の場合,故障モジュール(第1段の1番目の切替モジュール2a)が復旧すると,元の状態(図21参照)に切戻す制御を行う必要があるが,N+1冗長の場合は,故障モジュールが復旧しても切戻しを行わず,そのモジュールが予備装置となる。
【0076】
図23は上記図21の故障が無い状態で,第2段の2番目の光スイッチ3が故障した場合である。この故障を検出すると,この光スイッチを流れていた光信号B,Cを第1段の1番目と2番目の切替モジュール2aの光スイッチ2から第2段の追加分の光スイッチ(3番目)に出力されるよう▲2▼’,▲3▼’の経路にスイッチングする。そして,第3段の切替モジュール4a(1番目と2番目)の光スイッチ4では光信号BとCを出力側系切替部5に出力されるようスイッチングする。この場合も,故障モジュールが復旧した場合,上記図22に説明したのと同様に1:N冗長とN+1冗長に対応した制御が行われる。
【0077】
図24は上記図21の故障が無い状態で,第3段の2番目の切替モジュール4aが故障した場合である。この故障を検出すると,この2番目の切替モジュール4aの光スイッチ4を流れていた光信号BとDを第3段の追加分(3番目)の切替モジュール4aに出力されるよう第2段の光スイッチ3(1番目と2番目)をスイッチングする。更に第3段の3番目の切替モジュールの光スイッチ4で光信号BとDを出力側系切替部5に出力されるようスイッチングする。これにより,▲2▼’と▲4▼’の経路が形成される。この場合も,故障モジュールが復旧した場合,上記図22に説明したのと同様に1:N冗長とN+1冗長に対応した制御が行われる。
【0078】
次に図25,図26により代表的な系切替部の動作内を説明する。
【0079】
図25は単一波長型光クロスコネクト系切替部の動作例(1:N)であり,(a) は上記図4に示す入力側系切替部(1:N)のタイプ1に対応した構成で, n=2,k=2の場合に該当し,10aは2個設けられた2連1×2光スイッチであり,11aは2組の信号入力から追加分の光スイッチへ出力する信号を選択する2連2×1光スイッチである。故障がない状態では,(a) の(1) に示すように1番目と2番目の2連1×2光スイッチ10aは共に入力された光信号をそのまま太線で示す経路を通って出力されるが, 光クロスコネクトの第1段の1番目側で故障が発生すると(a) の(2) に示すように1番目の2連1×2光スイッチ10aは入力された2つの信号を点線で示すように2連2×1光スイッチ11a側へ出力するよう切替えて,2連2×1光スイッチ11aでは1番目の光スイッチ10aから入力する信号を選択して出力する動作を行う。
【0080】
図25の(b) は上記図5に示す出力側系切替部(1:N)のタイプ1に対応した構成で, n=2,k=2の場合に該当し,50aは2個設けられた2連2×1光スイッチであり,51aは各信号入力を2つの出力の一方へ選択して出力する2連1×2光スイッチである。故障がない状態では,(b) の(1) に示すように1番目と2番目の2連2×1光スイッチ50aはそれぞれの入力信号を太線で示すように対応する出力側へ出力するが,光クロスコネクトの第3段の2番目へ入力する信号を発生する光スイッチに故障が発生して,その追加分の光スイッチに切替えられると,(b) の(2) に示すように追加分の光スイッチから入力された信号を2番目の出力側へ供給するよう,2連1×2光スイッチ51aは点線で示す経路に切替えられる。
【0081】
次に図26は波長多重型光クロスコネクト系切替部の動作例(N+1)であり,(a) は上記図10に示す入力側系切替部(N+1)のタイプ1に対応する構成で, n=2,k=2の場合に該当し,14aは2個設けられた2連1×3光スイッチであり,15aは2組の信号入力から1段目のモジュールへ出力する信号を選択する3連2×1光スイッチである。故障がない状態では,(a) の(1) に示すように2連1×3光スイッチ14aは波長多重された2つの光信号をそのまま太線で示す経路を通って出力するが, 光クロスコネクトの第1段の1番目側で故障が発生すると(2) に示すように2連1×3光スイッチ14aの1番目は入力された光信号を3連2×1光スイッチ15aの3番目側へ出力するよう切替えて,3連2×1光スイッチ15aでは2連1×3光スイッチ14aの1番目から入力する信号を選択して出力する動作を行う。この後,故障装置が復旧しても,この入力側系切替部はN+1冗長対応であるため切戻しを行わない。
【0082】
図26の(b) は上記図11に示す出力側系切替部(N+1)のタイプ1に対応する構成で, n=2,k=2の場合に該当する。図中,54aは3連1×2光スイッチであり,55aは2連3×1光スイッチである。故障がない状態では,(b) の(1) に示すように3連1×2光スイッチ54aは波長多重された2つの光信号をそのまま太線で示す経路を通って出力し,2連3×1光スイッチ55aは入力された光信号を太線で示すようにそのまま出力する。これに対し,光クロスコネクトの第3段の2番目側で故障が発生すると(b) の(2) に示すように3連1×2光スイッチ54aの2番目からは信号が入力されず,第3段の追加分(3番目)から入力された光信号が3連1×2光スイッチ54aの3番目へ入力される。3連1×2光スイッチ54aはこの入力信号を2連3×1光スイッチ55aの2番目へ向かう出力に切替えて出力する。2連3×1光スイッチ55aでは3入力の中から,3連1×2光スイッチ54aの3番目から入力する信号を選択して出力伝送路へ出力する。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば,光スイッチまたは切替モジュールの3段接続からなる光クロスコネクト装置において,各段に対して1個の光スイッチまたは切替モジュールを備え,その入出力側に系切替部を設けて1:N冗長またはN+1冗長の構成をとることによりハード量の小型化,系切替時に発生する信号断を軽減または防止することが可能となる。すなわち,従来の1:1の現用系と予備系との切替えでは1つの現用系の光信号の障害検出で全ての光信号を予備系に切替えるため信号断を避けることができなかった。
【0084】
これにより,光伝送システムの性能向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単一波長型の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の波長多重型の第1の原理構成を示す図である。
【図3】本発明の波長多重型の第2の原理構成を示す図である。
【図4】1:N冗長の入力側系切替部の構成例1を示す図である。
【図5】1:N冗長の出力側系切替部の構成例1を示す図である。
【図6】N+1冗長の入力側系切替部の構成例1を示す図である。
【図7】N+1冗長の出力側系切替部の構成例1を示す図である。
【図8】1:N冗長の入力側系切替部の構成例2を示す図である。
【図9】1:N冗長の出力側系切替部の構成例2を示す図である。
【図10】N+1冗長の入力側系切替部の構成例2を示す図である。
【図11】N+1冗長の出力側系切替部の構成例2を示す図である。
【図12】光スイッチの構成例を示す図である。
【図13】本発明による光クロスコネクト装置の監視・制御系を含む全体の実施例の構成を示す図である。
【図14】光クロスコネクト装置が正常時における制御フローを示す図である。
【図15】1:N冗長の故障時における制御フローを示す図である。
【図16】N+1冗長の故障時における制御フローを示す図である。
【図17】単一波長型の構成例における動作例(その1)を示す図である。
【図18】単一波長型の構成例における動作例(その2)を示す図である。
【図19】単一波長型の構成例における動作例(その3)を示す図である。
【図20】単一波長型の構成例における動作例(その4)を示す図である。
【図21】波長多重型の構成例における動作例(その1)を示す図である。
【図22】波長多重型の構成例における動作例(その2)を示す図である。
【図23】波長多重型の構成例における動作例(その3)を示す図である。
【図24】波長多重型の構成例における動作例(その4)を示す図である。
【図25】単一波長型光クロスコネクト系切替部の動作例(1:N)を示す図である。
【図26】波長多重型光クロスコネクト系切替部の動作例(N+1)を示す図である。
【図27】光クロスコネクト装置と光ネットワークのの構成例を示す図である。
【図28】従来の光クロスコネクトシステムの構成を示す図である。
【図29】従来の単一波長型光XCの冗長構成を示す図である。
【図30】従来の波長多重型光XCの冗長構成を示す図である。
【符号の説明】
1 入力側系切替部
2 n×(m+1)の第1段の光スイッチを含む切替モジュール
3 (k+1)×(k+1)の第2段の光スイッチを含む切替モジュール
4 (m+1)×nの第3段の光スイッチを含む切替モジュール
5 出力側系切替部
Claims (9)
- n個単位の光信号が入力されるk個のn×(m+1)の光スイッチを含む切替モジュールと1個のn×(m+1)の予備系の光スイッチを含む切替モジュールを備える第1段と,n個単位の出力を発生するk個の(m+1)×nの光スイッチを含む切替モジュールと1個の(m+1)×nの光スイッチを含む予備系の切替モジュールとを備える第3段と,前記第1段からの(k+1)個の出力信号単位に設けられ,前記第3段へ(k+1)個単位の出力を発生するm個の(k+1)×(k+1)の光スイッチを含む切替モジュールと1個の(k+1)×(k+1)の光スイッチを含む予備系の切替モジュールとからなる第2段とを備え,
nk本の入力光伝送路と前記第1段の各切替モジュールへの入力間を切替接続する入力側系切替部を設け,該入力側系切替部は,n個単位の入力信号を前記第1段のk個の光スイッチへの第1の出力と,予備系への第2の出力の一方を選択して切替えるk個のn連1×2光スイッチと,前記各n連1×2光スイッチからのn個の第2の出力が入力されて前記第1段の予備系の光スイッチへ選択して接続するn連k×1光スイッチとで構成し,
前記第3段の出力とnk本の出力光伝送路間を切替接続する出力側系切替部を設け,該出力側系切替部は前記第3段の予備系のn個の信号が入力してそれぞれk個の出力を発生するn連1×k光スイッチと,前記n連1×k光スイッチからのn個の信号と前記第3段のk個の光スイッチから出力される信号の何れか一方が選択されるk個のn連2×1光スイッチとで構成し,
前記入力側系切替部と前記出力側系切替部をそれぞれ入力側の現用・予備切替用スイッチ,出力側の現用・予備切替用スイッチとして1:Nの冗長制御を行うことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - n個単位の光信号が入力されるk個のn×(m+1)の光スイッチを含む切替モジュールと1個のn×(m+1)の予備系の光スイッチを含む切替モジュールを備える第1段と,n個単位の出力を発生するk個の(m+1)×nの光スイッチを含む切替モジュールと1個の(m+1)×nの光スイッチを含む予備系の切替モジュールとを備える第3段と,前記第1段からの(k+1)個の出力信号単位に設けられ,前記第3段へ(k+1)個単位の出力を発生するm個の(k+1)×(k+1)の光スイッチを含む切替モジュールと1個の(k+1)×(k+1)の光スイッチを含む予備系の切替モジュールとからなる第2段とを備え,
それぞれn個の波長信号が多重化されたk個の各入力光伝送路に対して設けられ入力信号をn個の各波長信号に分波する分波器と,前記各分波器から出力された合計nk個の光信号が入力され前記第1段の各切替モジュールへn×(k+1)個の信号を切替接続する入力側系切替部を設け,該入力側系切替部は,n個単位の入力信号を前記第1段のk個の光スイッチへの第1の出力と,予備系への第2の出力の一方を選択して切替えるk個のn連1×2光スイッチと,前記各n連1×2光スイッチからのn個の第2の出力が入力されて前記第1段の予備系の光スイッチへ選択して接続するn連k×1光スイッチとで構成し,
前記第3段の各切替モジュールから出力されたn×(k+1)個の信号をn×k個の信号に切替接続する出力側系切替部を設け,該出力側系切替部は前記第3段の予備系のn個の信号が入力してそれぞれk個の出力を発生するn連1×k光スイッチと,前記n連1×k光スイッチからのn個の信号と前記第3段のk個の光スイッチから出力される信号の何れか一方が選択されるk個のn連2×1光スイッチとで構成し,前記n×k個の信号をn個単位で波長変換する各波長変換器と,前記波長変換器の出力を合波して出力光伝送路に波長多重信号を出力するk個の合波器とを設けたことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 請求項1または2の何れかにおいて,
前記入力側系切替部の前記k個のn連1×2光スイッチ及び前記n連k×1光スイッチの一方を同一構成の光カプラにより構成すると共に,前記出力側系切替部の前記k個のn連2×1光スイッチ及び前記n連1×k光スイッチの一方を同一構成の光カプラにより構 成することを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 請求項1または請求項2において,
前記入力側系切替部を,n個単位の入力信号を受信して各信号を(k+1)個出力するk個のn連1×(k+1)光スイッチと,前記n連1×(k+1)光スイッチからのk個のn個単位の出力信号がそれぞれに入力されて前記第1段の予備系を含む対応する切替モジュールに選択して出力を行う(k+1)個のn連k×1光スイッチとで構成し,
前記出力側系切替部を,前記第3の切替モジュールからのn個単位で(k+1)個の出力信号を受信して,各信号をk個出力する(k+1)個のn連1×k光スイッチと,前記(k+1)個のn連1×k光スイッチからの(k+1)個のn個単位の出力信号がそれぞれ入力されて出力側へk個のn個単位の出力信号を選択して出力するk個のn連(k+1)×1光スイッチとで構成し,
前記入力側系切替部と前記出力側系切替部を用いて(N+1)の冗長制御を行うことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 請求項4において,
前記入力側系切替部の前記k個のn連1×(k+1)光スイッチ及び前記(k+1)個のn連k×1光スイッチの一方を同じ構成の光カプラで置き換え,
前記出力側系切替部の前記(k+1)個のn連1×k光スイッチ及び前記k個のn連(k+1)×1光スイッチの一方を同じ構成の光カプラで置き換えることを特徴とする光クロスコネクト装置。 - n個の信号が波長多重化された光信号を各波長信号に分波するk個の分波器と,分波されたn個の信号が入力されるn×(m+1)の光スイッチを含むk個の切替モジュールとこれと同様の構成を備える1個の予備系の切替モジュールとを備える第1段と,第2段からの(m+1)個の信号が入力されるk個の(m+1)×nの光スイッチとそれぞれのn個の信号をそれぞれ波長変換した後合波する合波器を含むk個の切替モジュールとこれと同様の構成を備える1個の予備系の切替モジュールとを備える第3段と,前記第1段からの(k+1)個の出力信号を入力信号単位とし,前記第3段へ(k+1)個単位の出力を発生するm個の(k+1)×(k+1)の光スイッチを含む切替モジュールとこれと同様の構成を備える1個の予備系の切替モジュールとからなる前記第2段とを備え,
それぞれn個の波長信号が多重化されたk個の各入力光伝送路の入力信号に対し前記第1段の各切替モジュールへの(k+1)個の信号へ切替接続する入力側系切替部を設け,該入力側系切替部は,n個の波長信号が多重化されたk個の入力信号を前記第1段のk個の光スイッチへ供給する第1の出力と,予備系への第2の出力の一方を選択して切替えるk連1×2光スイッチと,前記k連1×2光スイッチからの前記第2の出力がk個入力されて前記第1段の予備系の光スイッチへ選択して接続するk×1光スイッチとで構成し,
前記第3段の各合波器から出力された波長多重された(k+1)個の信号をk個の信号に切替接続する出力側系切替部を設け,該出力側系切替部は前記第3段の予備系の1個の波長多重された信号が入力してk個の出力を発生する1×k光スイッチと,前記1×k光スイッチからの出力信号か,前記第3段の光スイッチからの出力信号の何れか一方が選択されるk連2×1光スイッチとで構成し,
前記入力側系切替部と前記出力側系切替部をそれぞれ入力側の現用・予備切替用スイッチ,出力側の現用・予備切替用スイッチとして1:Nの冗長制御を行うことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 請求項6において,
前記入力側系切替部の前記k連1×2光スイッチ及び前記k×1光スイッチの一方を同じ構成の光カプラで置き換え,
前記出力側系切替部の前記1×k光スイッチ及び前記k連2×1光スイッチの一方を同じ構成の光カプラで置き換えることを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 請求項3において,
前記入力側系切替部を,n個の波長信号が多重化されたk個の入力信号をそれぞれ(k +1)個出力するk連1×(k+1)光スイッチと,前記k連1×(k+1)光スイッチからのk個の出力信号がそれぞれに入力されて前記第1段の予備系を含む対応する切替モジュールに選択して出力を行う(k+1)連k×1光スイッチとで構成し,
前記出力側系切替部を,前記第3の切替モジュールからの(k+1)個の出力信号を受信して,各信号をk個出力する(k+1)連1×k光スイッチと,前記(k+1)連1×k光スイッチからそれぞれ(k+1)個の信号が入力するk連(k+1)×1光スイッチとで構成し,
前記入力側系切替部と前記出力側系切替部を用いて(N+1)の冗長制御を行うことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 請求項8において,
前記入力側系切替部の前記k連1×(k+1)光スイッチ及び前記(k+1)連k×1光スイッチの一方を同じ構成の光カプラで置き換え,
前記出力側系切替部の前記(k+1)連1×k光スイッチ及び前記k連(k+1)×1光スイッチの一方を同じ構成の光カプラで置き換えることを特徴とする光クロスコネクト装置。
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