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JP3717321B2 - 半導体リードフレーム用銅合金 - Google Patents

半導体リードフレーム用銅合金 Download PDF

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JP3717321B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子電気機器用のリードフレームおよびリード材、コネクタ、端子材などに使用される安価で好適な銅合金に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的に電気電子機器用材料としては、鉄系材料の他、電気伝導性および熱伝導性に優れているリン青銅、丹銅、黄銅等の銅系材料も広く用いられている。
【0003】
一方、近年、電気電子機器の小型化、軽量化、更にこれに伴う高密度実装化に対する要求が高まり、これらに適用される銅系材料にも小型化、軽量化が求められている。従って、このような小型化、軽量化において、高度な寸法精度を確保するために、良好な成型加工性を有する材料が強く求められている。
【0004】
成型法としては打抜加工法が主流であり、近年の技術革新により、多ピンまたはファインピッチのリードフレーム、ピン数は少ないが多列に加工するマトリックス状のリードフレームなどが打抜加工により製造されるようになり、材料の打抜加工性の重要性が増している。打抜加工はコスト的にも有利であり、Znを含む丹銅、黄銅は打抜加工性が良好で、リン青銅よりも金型摩耗が少ないという優れた特徴を持つ。
【0005】
Snの添加は、固溶強化による強度の向上と曲げ性の改善につながるが、その過剰な添加は良好な導電性の阻害となる。
【0006】
また、材料に、弾性歪の範囲内で、応力を負荷し、長時間保持した場合、塑性歪分が生じ、その分、弾性歪量が減少し、その結果、材料に実際に負荷されている応力が減少する現象を応力緩和と呼んでいるが、この緩和が起こることは、電子機器材料としては望ましくない。特に、Znを含む丹銅、黄銅はこの緩和が起こりやすいという特徴を持つ。
【0007】
更に、引張応力のかかった状態で腐食性の環境におかれた場合に割れを起こす現象は、応力腐食割れと呼ばれているが、Znを含む丹銅、黄銅は、一般的に応力緩和に対する感受性が高い。
【0008】
また、耐熱性の改善も大きな課題である。リードフレームへの加工成形後には、ICチップならびに樹脂をマウントさせるが、その前処理として加工成形歪みを除去する目的で、短時間の熱処理を行う工程がある。この工程での熱処理による材料の軟化は、ICチップや樹脂と材料との密着性が悪くなり、耐熱性が求められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、安価で良好な打抜加工性を持つ電子電気用銅合金の開発が望まれている。しかしながら、上述のCu−Zn合金は、強度が不足するという問題がある。強度の向上には、固溶強化と析出強化、ならびに粒径制御を行う手法が挙げられる。
【0010】
固溶強化は、過剰な元素の添加を伴い、導電率を低下させるため、望ましくない。よって、析出強化に寄与する最適な元素を適切量添加し、かつ析出サイズを制御した粒子を析出させ、母相の再結晶を抑制して、粒径を制御する方法が最も効率的である。
【0011】
本発明は、このような事情の下になされ、強度、導電性、曲げ加工性、打抜プレス加工性などに優れ、さらに応力緩和の軟化特性が小さく、かつ応力腐食割れの感受性が低く、耐熱性を向上させた半導体リードフレーム用銅合金を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述のように、Cu−Zn合金の強度向上のためには、析出強化に寄与する最適な元素を適切量添加し、かつ析出サイズを制御した粒子を析出させ、母相の再結晶を抑制して、粒径を制御する方法が最も効率的であることを見出だした。本発明は、このような知見に基づいてなされ、制御された原子比でPとともに、Feおよび/またはNiを添加し、粒径の制御ならびに上記性能を向上させるものである。
【0013】
すなわち、請求項1に記載の発明は、Znを5wt以上で35wt%未満、Snを0.1〜3wt%、FeとPの合計を0.05〜2wt%含み、残部Cuと不可避的不純物からなる銅合金であって、FeとPの原子量比(Fe/P)が0.2〜3であり、粒径が35μm以下に制御され、0.2μm未満のFe−P化合物が均一に分散していることを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金を提供する。
【0014】
かかる発明は、結晶粒径を35μm以下に制御することで、曲げ加工性を改善し、更に、FeとPとの添加比を制御することと、析出サイズを規定することの相乗効果により、応力緩和特性、耐応力腐食性、耐熱性の優れた半導体リードフレームを提供することが出来る。
【0015】
請求項2に記載の発明は、打ち抜きプレス加工性の改善を目的に、請求項1に記載の合金に対し、Pb、Bi、Se、Te、Ca、SrおよびMM(Seを多く含むミッシュメタル)よりなる群より選ばれた1種又は2種以上を総計で0.001〜0.1wt%を更に含むことを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金を提供する。
【0016】
請求項3に記載の発明は、Znを5wt%以上で35wt%未満、Snを0.1〜3wt%、NiとPの合計を0.05〜2wt%含み、残部Cuと不可避的不純物からなる銅合金であって、NiとPの原子量比(Ni/P)が0.2〜3であり、粒径が35μm以下に制御され、0.2μm未満のNi−P化合物が均一に分散していることを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金を提供する。
【0017】
かかる発明は、結晶粒径を35μm以下に制御することで、曲げ加工性を改善し、更に、NiとPとの添加比を制御することと、析出サイズを規定することの相乗効果により、応力緩和特性、耐応力腐食性、耐熱性の優れた半導体リードフレームを提供することが出来る。
【0018】
請求項4に記載の発明は、打ち抜きプレス加工性の改善を目的に、請求項3に記載の合金に対し、Pb、Bi、Se、Te、Ca、SrおよびMM(Seを多く含むミッシュメタル)よりなる群より選ばれた1種又は2種以上を総計で0.001〜0.1wt%を更に含むことを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金を提供する。
【0019】
請求項5に記載の発明は、Znを5wt%以上で35wt%未満、Snを0.1〜3wt%、FeとNiとPの合計を0.05〜2wt%含み、残部Cuと不可避的不純物からなる銅合金であって、FeおよびNiとPの原子量比(Fe+Ni/P)が0.2〜3であり、粒径が35μm以下に制御され、0.2μm未満のFe−P化合物、Ni−P化合物、またはFe−Ni−P化合物が均一に分散していることを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金を提供する。
【0020】
かかる発明は、結晶粒径を35μm以下に制御することで、曲げ加工性を改善し、更に、FeとPとの添加比を制御することと、析出サイズを規定することの相乗効果により、応力緩和特性、耐応力腐食性、耐熱性の優れた半導体リードフレームを提供することが出来る。
【0021】
請求項6に記載の発明は、打ち抜きプレス加工性の改善を目的に、請求項5に記載の合金に対し、Pb、Bi、Se、Te、Ca、SrおよびMM(Ceを多く含むミッシュメタル)よりなる群より選ばれた1種又は2種以上を総計で0.001〜0.1wt%を更に含むことを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金を提供する。
【0022】
以上のように構成される本発明の半導体リードフレーム用銅合金は、半導体リードフレーム用に限らず、電気電気機器及び車載用端子・コネクターあるいはリレースイッチ等の電子部品端子材にも好適に使用可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る銅合金は、Cu−Zn系合金をベースとし、Snを適量添加し、最適に制御したFeとNiならびにPを添加することにより、種々の特性を改善したものである。この場合、Snは強度向上に、また結晶粒度の適正化は、曲げ加工性の改善に寄与する。
【0024】
本発明に係る銅合金において、Znは打抜加工時のバリの発生やリードの捩じれを極めて少なくし、金型摩耗性を低減させて打抜加工性を向上させるという作用を示す。Znの含有量を5wt%以上35wt%未満に規定する理由は、5wt%未満ではその添加効果が十分に得られず、35wt%以上では導電率の低下が著しくなるためである。
【0025】
Snは、強度向上、耐応力腐食割れ性改善に寄与する。その含有量を0.1〜3wt%に規定する理由は、0.1wt%未満ではその添加効果が乏しく、3wt%を超えると導電性および熱間加工性が低下するためである。
【0026】
FeとNi、ならびにPは、最適な熱処理を行うことでマトリックス中に析出を起こす元素である。特に、その添加比を原子量比(Fe/P、Ni/P、あるいは(Fe+Ni)/P)で0.2〜3と制御することにより、強度向上に寄与するFe−P、Ni−P、Fe−Ni−Pの金属間化合物を積極的に形成するためである。これらの金属間化合物は、再結晶を抑制すると共に、添加されたSnと相乗効果を発揮して耐熱性を向上させ、応力緩和特性や応力腐食割れ特性を改善する効果も担っている。
【0027】
なお、析出しないで固溶状態にあるFe、Ni、Pも固溶強化に寄与し、さらに応力緩和特性や応力腐食割れの感受性を下げる効果や、優れた耐熱性を発揮する。また、Fe+P、Ni+P、Fe+Ni+Pが0.05wt%未満では、その添加効果が十分に得られず、2wt%を超えると溶解時に晶出し、最適な析出状態が得られない。
【0028】
また、添加量を規定量以上にした場合には、凝固時に約10μm以上の粗大なFe−P、Ni−P、 Fe−Ni−Pの金属間化合物が晶出し、熱間ならびに冷間加工が困難な材料となる。
【0029】
本発明に係る銅合金において、結晶粒度を35μm以下に規定する理由は、結晶粒度が35μmを超えた場合、その曲げ加工性が十分に得られないためである。なお、本発明において、結晶粒度はJIS−H0501に準じて決定される。
【0030】
請求項2、4、6に記載の発明に係る銅合金において、Pb、Bi、Se、Te、Ca、Sr、MM (ミッシュメタル)の添加は、打抜加工性の向上に寄与する。これら元素は母相に固溶せず、プレス加工の破断点として機能する。これら元素の1種又は2種以上の含有量を総計で0.001〜0.1wt%に規定する理由は、0.001wt%未満ではその添加効果が十分に得られず、0.1wt%を超えると熱間加工性が低下するためである。
【0031】
また、本発明に係る銅合金において、耐熱性を向上させるため、析出物サイズを0.2μm未満に規定している。0.2μm以上の析出物は、母相との整合性を失い、転位移動の障害とならず、耐熱性を向上させる作用が低い。
【0032】
【実施例】
次に、本発明の実施例を示し、本発明について具体的に説明する。
【0033】
(実施例1)
下記表1に示す組成の合金(No.1〜20)を高周波溶解炉により溶解し、これを6℃/秒の冷却速度で鋳造して、厚さ30mm、幅100mm、長さ150mmの鋳塊を得た。この鋳塊を800℃で熱間圧延し、厚さ12mmの熱間圧延材にした。次に、この熱間圧延材を厚さ8mmに両面面削して酸化皮膜を除去し、次いで、厚さ1.2mmに冷間圧延したのち、不活性ガス雰囲気中で800℃で1時間の中間熱処理を行った。その後、厚さ0.5mmの板材に冷間圧延した後、析出処理として550℃で1時間の時効熱処理を行い、次いで冷間圧延し、0.15mmの板材に仕上げ圧延した。
【0034】
(比較例1)
下記表2に示す組成の合金(No.21〜30)を実施例1と同じ方法により板材に加工した。
【0035】
(実施例2)
下記表3に示す組成の合金(No.31〜50)を高周波溶解炉により溶解し、これを6℃/秒の冷却速度で鋳造して、厚さ30mm、幅100mm、長さ150mmの鋳塊を得た。この鋳塊を800℃で熱間圧延し、厚さ12mmの熱間圧延材にした。次に、この熱間圧延材を厚さ8mmに両面面削して酸化皮膜を除去し、次いで、厚さ1.2mmに冷間圧延したのち、不活性ガス雰囲気中で800℃で1時間の中間熱処理を行った。その後、厚さ0.5mmの板材に冷間圧延した後、析出処理として550℃で1時間の時効熱処理を行い、次いで冷間圧延し、0.15mmの板材に仕上げ圧延した。
【0036】
(比較例2)
下記表4に示す組成の合金(No.51〜60)を実施例2と同じ方法により板材に加工した。
【0037】
(実施例3)
下記表5に示す組成の合金(No.61〜80)を高周波溶解炉により溶解し、これを6℃/秒の冷却速度で鋳造して、厚さ30mm、幅100mm、長さ150mmの鋳塊を得た。この鋳塊を800℃で熱間圧延し、厚さ12mmの熱間圧延材にした。次に、この熱間圧延材を厚さ8mmに両面面削して酸化皮膜を除去し、次いで、厚さ1.2mmに冷間圧延したのち、不活性ガス雰囲気中で800℃で1時間の中間熱処理を行った。その後、厚さ0.5mmの板材に冷間圧延した後、析出処理として550℃で1時間の時効熱処理を行い、次いで冷間圧延し、0.15mmの板材に仕上げ圧延した。
【0038】
(比較例3)
下記表6に示す組成の合金(No.81〜90)を実施例1と同じ方法により板材に加工した。
【0039】
(実施例4)
以上のようにして得られた各々の板材試料について、(1)加工性、(2)結晶粒度、(3)打抜加工性(プレス加工性)、(4)応力緩和特性(SR)、(5)応力腐食割れ特性(SCC)、(6)耐熱性を下記方法により調べた。
【0040】
(1)加工性:熱間加工と冷間加工の工程中に割れを起こした材料は×とし、耳割れを起こした材料は△とし、目的の板材が取得できた材料は○とした。
【0041】
(2)結晶粒度:結晶組織を光学顕微鏡(200倍)により観察し、JIS−H0501の切断法に準じて測定した。
【0042】
(3)曲げ加工性:板材を幅10mm、長さ50mm(長さ方向と圧延方向が平行)に切出し、これに曲げ半径0.1mmでW曲げし、曲げ部における割れの有無を50倍の光学顕微鏡で目視観察した。割れおよび肌荒れの無いものを○、肌荒れが生じたものを△、割れが生じたものを×と評価した。
【0043】
(4)プレス加工性
板材にSKD11製金型で1mm×5mmの角穴を開け、5001回目から10000回目までの打抜分からサンプルを20個無作為に抽出し、サンプルの厚さbに対する破断部割合(a/b)×100%を求めた。この破断部割合は、打抜加工性の目安の一つとされ、この割合が大きい程、打抜加工性は良好であり、打抜での歩留まりが高く、かつ加工が精密に行えると評価される。
【0044】
(5)応力緩和特性(RS):日本電子材料工業会標準規格EMAS−3003に準じて、150℃、1000時間の条件で測定した。片持ち張り法を採用し、初期応力として0.2%耐力の80%を負荷した。その模式図を図5に示す。この試験は、端子材などに用いたときに、長時間一定歪みのもとでの応力変化を調べるものであり、緩和率が小さい合金ほど良好と見なされる。
【0045】
(6)耐応力腐食割れ性(SCC):3%NH3 (アンモニア)ガス中で幅10mm×長さ150mmの試験片(n=3)に荷重200Nをかけて放置し、この試験片の破断時間を測定した。破断時間が長いほど感受性が低いことになる。なお、試験結果はn=3の平均値を示し、最長試験時間は480時間としたため、この時間で破断しなかった材料には↑を付けた。
【0046】
(7)耐熱性:板材を不活性ガス雰囲気中、400℃で300秒と1800秒焼鈍し、次いで湿式研磨により鏡面に仕上げて、硬度測定を行った。300秒の加熱時間はリードフレームの歪み取り焼鈍を想定し、1800秒の加熱時間は電子機器用のコネクタ等の使用を想定した場合の耐熱性の評価で軟化特性を調査するためである。硬度測定は、焼鈍後材と加工まま材(AS)をJIS・Z・2244に準じて荷重300gfで測定した。
【0047】
【表1】
Figure 0003717321
【0048】
【表2】
Figure 0003717321
【0049】
【表3】
Figure 0003717321
【0050】
【表4】
Figure 0003717321
【0051】
【表5】
Figure 0003717321
【0052】
【表6】
Figure 0003717321
【0053】
以下に、上記表1〜表6を参照して、実施例1と比較例1、実施例2と比較例2、ならびに実施例3と比較例3との比較について説明する。
【0054】
加工性を比較すると、実施例1、2、3では、いずれの合金も目的の板材に加工できたが、比較例のうち、Zn添加量の高いNo.22、No.52、No.82と、Pb濃度の高いNo.30、No.60、No.90では割れが生じた。
【0055】
また、Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量が規定量より高いNo.26、No.56、No.86では、晶出物が多く,それらが起点となった表面割れが発生した。
【0056】
また、Fe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を規定以上にしたNo.28、No.58、No.88では、走査型電子顕微鏡による観察から、熱処理時に粗大なFe−PとNi−Pが見つかり、冷間加工性が低下した.
粒径の測定結果では、Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量、ならびにFe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を制御した実施例1、2、3では、35μm以下になっているが、比較例の中には35μm以上の材料がある。
【0057】
曲げ加工性の調査から、粒径の調査で35μm以下の材料に比べ、35μm以上の材料は、曲げ加工により割れが発生し、曲げ加工性が悪いことが分かる。
【0058】
プレス加工性を調査したところ、請求項2、4、6の元素を規定量含んだ合金のプレス加工性は良好(破断部の割合いが高い)であるが、規定量に満たないNo.29、No.59、No.89のプレス性は、他の結果に比べて悪い。
【0059】
応力緩和試験(RS)は、Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量、ならびにFe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を制御し、粒径を35μm以下にした実施例1、2、3に比べ、比較例では緩和率が高い。
【0060】
応力腐食割れ試験(SCC)を評価した結果、Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量、ならびにFe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を制御した材料では、全く否感受性であるのに対し、比較例の中では感受性の高い合金もある。
【0061】
なお,比較例中のNo.22、No.52、No.82は、Zn量が高く、従来数時間で破断する合金であるが、Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量、ならびにFe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を制御したところ、約1/2〜1/3倍にその感受性が低下した.耐熱性の300秒の評価では、Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量、ならびにFe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を制御した合金は、硬度低下量が小さいが、制御されていない合金(No.25〜28、No.55〜58、No.85〜88)では、硬度が約2/3に低下している。
【0062】
また、1800秒では、Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量、ならびにFe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を制御した合金は軟化しにくいが、制御されていない合金(No.25〜28、No.55〜58、No.85〜88)は軟化が早い。
【0063】
(実施例5)
析出物のサイズは、 Fe+P量、Ni+P量、Fe+Ni+P量、ならびにFe/P、Ni/P、Fe+Ni/P比を制御するだけでは制御できない。これには、析出のための熱処理条件を制御する必要がある。実施例1〜3と比較例1〜3では、析出熱処理条件を550℃で1時間としているが、これは予備実験として実施例中のNo.1、No.31、No.61の合金を時効熱処理温度として、400℃、450℃、500℃、550℃、600℃、650℃、700℃で1時間の熱処理温度を変えた板材を作製し、その板材を機械研磨により約0.1mmに薄くした後、電解研磨を行って透過型電子顕微鏡用薄膜を作成し、透過型電子顕微鏡を用いて明視野観察して、×10000倍で3視野中に観察された析出物の大きさを測定して算術平均したところ、550℃の熱処理温度では2μm以上の析出物は観察されなかったためである。
【0064】
そこで,析出物のサイズと引張強度、応力緩和特性、応力腐食割れ性、半軟化温度(250〜500℃)まで25℃毎に1時間の熱処理を行い、硬度を調べた結果、冷間加工まま材の約半分の硬度に低下した時の温度)との関係を明確にするため、予備実験で得られた析出物の平均サイズと引張強度、応力緩和特性、応力腐食割れ性、半軟化温度とを対応させた結果を図1、図2、図3、図4に示す。
【0065】
図1は、強度と析出物のサイズの関係を示す図であるが、明らかに0.2μm以上の析出物の場合、強度は600MPa以上を示さず、析出物の大きさを制御することが明確になっている。
【0066】
図2は、応力緩和特性と析出物のサイズの関係を示す図であるが、明らかに0.2μm以上の析出物の場合、応力緩和率が早く緩和される傾向が示されており、析出物の大きさを制御することが明確になっている。
【0067】
図3は、耐応力腐食割れ性と析出物のサイズの関係を示した図であるが、明らかに0.2μm以上の析出物の場合、短時間に応力腐食割れを起こす傾向が示されており、析出物の大きさを制御することが明確になっている。
【0068】
図4は、半軟化温度と析出物のサイズの関係を示す図であるが、明らかに0.2μm以上の析出物の場合、半軟化温度が低い傾向が示されており、析出物の大きさを制御することが明確になっている。
【0069】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の半導体リードフレーム用銅合金は、打抜加工法に優れているCu−Zn合金をベースとし、これにSnと原子量比を制御したP、Feおよび/またはNiを適量添加し、これらの相乗効果によって結晶粒度の制御、応力緩和特性の向上、耐応力腐食割れ性、耐熱性などを改善したものであり、強度、導電性、曲げ加工性、打抜加工性、応力緩和特性、耐応力腐食割れ性、製造加工性、高温特性などに優れ、工業上顕著な効果を奏する。
【0070】
また、本発明の銅合金は、電気電子機器及び車載用端子・コネクターあるいはリレースイッチ等の電子部品端子材にも好適に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】強度と析出物のサイズの関係を示す特性図。
【図2】応力緩和特性と析出物のサイズの関係を示す特性図。
【図3】耐応力腐食割れ性と析出物のサイズの関係を示した特性図。
【図4】半軟化温度と析出物のサイズの関係を示す特性図。
【図5】応力緩和測定方法を示す模式図。

Claims (6)

  1. Znを5wt以上で35wt%未満、Snを0.1〜3wt%、FeとPの合計を0.05〜2wt%含み、残部Cuと不可避的不純物からなる銅合金であって、FeとPの原子量比(Fe/P)が0.2〜3であり、粒径が35μm以下に制御され、0.2μm未満のFe−P化合物が均一に分散していることを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金。
  2. Pb、Bi、Se、Te、Ca、SrおよびMM(Seを多く含むミッシュメタル)よりなる群より選ばれた1種又は2種以上を総計で0.001〜0.1wt%を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体リードフレーム用銅合金。
  3. Znを5wt%以上で35wt%未満、Snを0.1〜3wt%、NiとPの合計を0.05〜2wt%含み、残部Cuと不可避的不純物からなる銅合金であって、NiとPの原子量比(Ni/P)が0.2〜3であり、粒径が35μm以下に制御され、0.2μm未満のNi−P化合物が均一に分散していることを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金。
  4. Pb、Bi、Se、Te、Ca、SrおよびMM(Seを多く含むミッシュメタル)よりなる群より選ばれた1種又は2種以上を総計で0.001〜0.1wt%を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体リードフレーム用銅合金。
  5. Znを5wt%以上で35wt%未満、Snを0.1〜3wt%、FeとNiとPの合計を0.05〜2wt%含み、残部Cuと不可避的不純物からなる銅合金であって、FeおよびNiとPの原子量比(Fe+Ni/P)が0.2〜3であり、粒径が35μm以下に制御され、0.2μm未満のFe−P化合物、Ni−P化合物、またはFe−Ni−P化合物が均一に分散していることを特徴とする半導体リードフレーム用銅合金。
  6. Pb、Bi、Se、Te、Ca、SrおよびMM(Ceを多く含むミッシュメタル)よりなる群より選ばれた1種又は2種以上を総計で0.001〜0.1wt%を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体リードフレーム用銅合金。
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