JP3716113B2 - 導電性チューブの接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングのシールド部と導電性チューブとの接続を簡単にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車の内部に使用される電子機器間を接続するのに、シールド電線を用いずに通常の電線を用いるとともに、その外周を導電性チューブで覆うことでシールドを取る方法がある。
具体的には、特開平9−180825号公報に記載されているものが知られている。このものは、図22に示すように、電子機器のシールドボックス1に開口部1aが設けられており、ここに、表面に金属メッキが施されることでシールド膜が形成された筒形ハウジング2が嵌め込まれつつ、ねじ1bを介してシールドボックスに取り付けられている。電線3が筒形ハウジング2を貫通してシールドボックス内に導入されている。筒形ハウジング2の外部に位置する電線3は、絶縁樹脂材からなり蛇腹状に形成されたコルゲートチューブの表面に金属メッキが施されてなる導電性チューブ4内に通されており、この筒形ハウジング2と導電性チューブ4が表面に導電性メッキが施されるとともに半円筒部材5aを2つ組み付けて構成される中継部材5を介して接続されることで、筒形ハウジング2外における電線3のシールドが取られている。
【0003】
筒形ハウジング2と導電性チューブ4とを接続するには、筒形ハウジング2から所定間隔おいた位置に導電性チューブ4の端末部分を配してから、これらを架け渡すべく2つの半円筒部材5aが上下方向から組み付けられる。このとき、半円筒部材5aの両端に設けられた係止突起5b,5cが、筒形ハウジング2に設けられた係止部2aと導電性チューブ4の外周の溝4aとに嵌められることで、筒形ハウジング2と導電性チューブ4との電気的な接続が取られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の接続作業を行う際には、筒形ハウジング2と導電性チューブ4間を所定の距離だけ空けた状態に保ちつつ、中継部材5の半円等部材5aを嵌めなければならないため、組み付け作業性が良くなかった。
また、2つに分割した中継部材5を用いるため、部品点数が多くなり、それに伴うコスト増は避けられなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、導電性チューブとハウジングのシールド部との接続を簡単にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、シールド部が備えられるとともに内部に電線を挿通可能なハウジングに前記電線を包囲する導電性チューブを接続してなる構造であって、前記導電性チューブには、前記ハウジングに嵌合可能な金属製の口金部材が設けられており、この口金部材には前記ハウジングのシールド部に係止される係止部が設けられており、前記口金部材の係止部は、口金部材の挿入先方向とは反対側を切離した弾性切起片として形成され、この弾性切起片の開放端部が前記ハウジングのシールド部に対して接触されるようになっており、前記導電性チューブが前記ハウジングのシールド部と前記口金部材との間に挟まれるようになっているとともに、この導電性チューブには、前記弾性切起片を通す窓部が形成され、この窓部の周縁に対して前記弾性切起片が引っ掛けられるようになっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ハウジングには前記シールド部と電気的に連なる状態で係止凹部が設けられ、前記弾性切起片が前記係止凹部に係止可能とされている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記導電性チューブは、帯状の金属箔を巻回して形成されている一方、前記口金部材には、前記弾性切起片が内側に突出して設けられており、この弾性切起片は、前記口金部材が前記導電性チューブの外周側を覆って取り付けられることで、導電性チューブを貫通して内側に突出するとともに、前記導電性チューブが嵌合される前記ハウジングのシールド部の外周面に弾性的に接触する構成としたところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
導電性チューブに設けられた金属製の口金部材の係止部をハウジングのシールド部に係止させることで、導電性チューブとハウジングのシールド部との電気的な接続を取ることができる。これにより、導電性チューブとハウジングとの接続構造を簡単にでき、導電性チューブの接続作業性を向上させることができる。さらに、口金部材以外の接続部材を必要としないから、比較的部品点数を少なくすることができ、コスト削減にも寄与することできる。
また、導電性チューブとは別に金属製の口金部材を設けるから、これを弾性や剛性に富んだものとすることにより、ハウジングとの接続構造を強固なものとすることができ、接続信頼性を高めることができる。
【0008】
<請求項2の発明>
口金部材に設けられた弾性切起片は、口金部材をハウジングに挿入する際の挿入先方向とは反対側を切離して形成されているから、口金部材の挿入に伴って、弾性切起片はハウジングに当接されて弾性的に変位される。弾性切起片がハウジングのシールド部と電気的に連なる係止凹部に達すると、この係止凹部内に弾性復元して係止される。このように、口金部材をハウジングに挿入するだけで弾性切起片が言わば自動的に係止凹部に係止されるから、導電性チューブの接続作業を簡単に行うことができる。
【0009】
<請求項3の発明>
弾性切起片は、口金部材と導電性チューブとの接続構造と、導電性チューブとハウジングのシールド部との接続構造とを兼ねているから、口金部材の構造を簡単にできるとともに、これらの接続作業を簡単に行うことができる。また、ハウジングに口金部材を取り付けるための構造を設ける必要が無く、これによりハウジングの製造コストを比較的低く抑えることができる。さらに、弾性切起片はハウジングのシールド部の外周面に対して接続位置を選ばないから、導電性チューブを嵌め込む際の作業性は良好なものとなっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図4によって説明する。この実施形態では、電子機器に直結されるとともにシールド部としても機能するハウジングに導電性チューブを接続する場合について示す。
【0011】
この電子機器は、図1に示すように、例えば電気自動車用のインバータ装置であり、その筐体をなす金属製のシールドボックス10には円形状の開口部11が設けられている。開口部11には円筒形のハウジング20が前方から嵌め込み可能とされており、この開口部11から周方向に所定間隔あけた位置において対向状にねじ孔12が2箇所設けられ、ここにハウジング20を固定するためのねじ13が挿入可能とされている。
【0012】
ハウジング20は金属製の円筒体21からなることでシールド部としての機能を備えるとともに、内部に複数本の電線14が挿通可能とされている。この円筒体21の後端部分は、シールドボックス10の開口部11内に嵌め込み可能な嵌入部22とされ、その外周に設けられた防水リング23が開口部11に密着されることで、嵌入部22と開口部11との間の防水が図られるようになっている。嵌入部22からシールドボックス10の外部へ突出した部分には、全周にわたってフランジ部24が設けられている。このフランジ部24にはねじ13を挿通可能な挿通孔25が2箇所設けられており、フランジ部24がシールドボックス10の外面に宛がわれた状態でねじ13が挿通孔25を通してねじ孔12に取り付けられることで、ハウジング20はシールドボックス10に固定されるようになっている。
【0013】
円筒体21のフランジ部24からさらに前方に突出した部分は接続部26とされ、ここに導電性チューブに相当する金属箔チューブ40が接続可能とされている。この実施形態では、金属箔チューブ40の先端部分に予め取り付けられた口金部材50(後に詳しく説明する)が、接続部26の内周側に設けられた口金部材収容室30に収容されることでハウジング20と金属箔チューブ40との接続が取られるようになっている。
【0014】
口金部材収容室30は、接続部26の先端から中央部分を超える長さにわたって設けられており、その後端縁には段付き状に縮径して形成されることでストッパ部31が設けられている。また、円筒体21の内周面の対向する2箇所には、嵌入部22の開口端からストッパ部31を跨って口金部材収容室30内へ延びる溝32が設けられている。この溝32は口金部材収容室30の略中央部分で立ち上げられており、この立ち上げ部分が係止凹部33とされている。これらストッパ部31と係止凹部33は、次に示す口金部材50を固定する機能を有している。
【0015】
続いて、口金部材50と金属箔チューブ40の構造を順次説明してから、これらの取付方法について詳しく説明する。
【0016】
口金部材50は、図2に示すように、金属板をプレス加工して形成されている。金属板を円筒状に形成しつつ端部の一方を内側に折り曲げ、ここにもう一方の端部を重ねて接続することで円筒をなす本体51が形成されている。この本体51の手前側の端面において180度間隔の2箇所からは、連絡部52が突出して設けられており、この連絡部52により接続片53がそれぞれ本体51と連絡されている。これらの接続片53は、連絡部52が外周側へ弓状に折り返されることで本体51の外周面を覆うように設けられており、所定幅の円弧状でかつ本体51と同じ長さに形成されている。接続片53と本体51との間には連絡部52の高さ分の隙間54が奥側へ開放して設けられており、ここに金属箔チューブ40が挿入可能とされている。なお、連絡部52の手前側に突出した突出端部55は、口金部材50がハウジング20の口金部材収容室30に収容される際にストッパ部31に突き当たるようになっている。
【0017】
また、本体51の長さ方向の略中央部分で、かつ両連絡部52から90度ずつ回動した位置の2箇所には、片持ち状の弾性切起片56がそれぞれ奥側を切り離して設けられている。これらの弾性切起片56は外側に突出して形成されているとともに、弾性に富んだ金属板からなる本体51より切り起こして形成されているから、内側へ弾性的に撓み変形が可能とされている。また、弾性切起片56の開放端部57は口金部材収容室30内において係止凹部33に係止可能とされ、弾性切起片56は特許請求の範囲に記載されている係止部としての機能を有している。
【0018】
金属箔チューブ40は、帯状の銅箔41の片面側に図示しない樹脂層を形成した後、一方の側縁部が重なるようにしつつ巻回して形成されているとともに、凹凸部分が螺旋状に形成されている。また、口金部材50と接続される先端部分から所定長さ奥まった位置には、180度間隔の2箇所に窓部42が設けられており、口金部材50の弾性切起片56とほぼ同じ大きさに形成されている。
【0019】
引き続いて、口金部材50を金属箔チューブ40に取り付ける方法について説明する。金属箔チューブ40の先端部分を口金部材50の本体51と接続片53との間に形成された隙間54に挿入する。このとき、隙間54は金属箔チューブ40の凹凸部分よりも若干狭く形成されているから、金属箔チューブ40は圧力を受けてやや変形されつつ押し込まれる。そして、図3に示すように、金属箔チューブ40の端部が口金部材50の連絡部52に突き当たったところで、弾性切起片56は、金属箔チューブ40の窓部42から外側に突出した状態とされており、続いて接続片53を矢線Yに示す方向から加締め付ける。ここで金属箔チューブ40は銅箔41を巻回して形成されているから、接続片53と本体51との間に挟まれた状態の凹凸部分は押し潰されて塑性変形される。このようにして、金属箔チューブ40の端部に口金部材50を圧着により簡単に取り付けることができる。
【0020】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその組付作業について説明する。
まず、シールドボックス10にハウジング20を取り付ける作業が行われる。シールドボックス10の開口部11内にハウジング20の嵌入部22を嵌め込んだ後、フランジ部24をシールドボックス10の外面に宛がいつつ、フランジ部24の挿通孔25を介してシールドボックス10のボルト孔12にボルト13が取り付けられることで、図1に示すように、ハウジング20はシールドボックス10の外面に固定される。固定されたハウジング20内に、金属箔チューブ40内に先通しした電線14を挿入して、電子機器内の回路等に接続する。
【0021】
次に、金属箔チューブ40に取り付けた口金部材50をハウジング20に接続する。口金部材50の先端部分をハウジング20の口金部材収容室30の入り口部分に位置合わせしつつ、口金部材50を奥側へと押し込む。口金部材50が略中央部分まで挿入されると、金属箔チューブ40の窓部42から外側へ飛び出した弾性切起片56は、口金部材収容室30の内周壁に突き当たり、内側へ弾性的に撓み変形させられる。
【0022】
そして、図4に示すように、口金部材50の連絡部52の突出端部55が口金部材収容室30の後端縁に張り出したストッパ部31に突き当たるのとほぼ同時に、内側へ弾性的に撓み変形させられていた弾性切起片56の開放端部57が係止凹部33に到達し、弾性切起片56は弾性復元して外側に変位して係止凹部33に係止される。これにより、口金部材50及び金属箔チューブ40は、ハウジング20に抜け止め状態で保持されるとともに電気的な接続が取られる。
【0023】
このように、弾性切起片56は弾性に富んだ金属板からなる本体51において、口金部材50の挿入先方向とは反対側を切り起こして形成されているから、口金部材50及び金属箔チューブ40の挿入に伴って自動的に係止凹部33に係止可能とされる。これにより、金属箔チューブ40の接続作業を簡単にすることができる。
【0024】
また、口金部材50はハウジング20より弾性に富んだ構成とされているから、口金部材50とハウジング20との接続構造を強固なものとすることができ、接続信頼性を高めることができる。さらに、連絡部52の突出端部55と弾性切起片56とがそれぞれストッパ部31と係止凹部33に係止されているから、口金部材50は軸方向への抜け止めが確実になされる。
【0025】
以上説明したように本実施形態によれば、口金部材50に設けられた弾性切起片56は、ハウジング20に係止可能な係止部としての機能を有しているから、金属箔チューブ40とハウジング20との接続構造を簡単にすることができ、金属箔チューブ40の接続作業性を向上させることができる。また、口金部材50以外の接続部材を必要としないから、比較的部品点数を少なくすることができ、コスト削減に寄与することもできる。
【0026】
<第1参考例>
本発明の第1参考例を図5ないし図7によって説明する。この第1参考例は、金属箔チューブ40を口金部材50Aの内周側に接続する構造のものである。
この口金部材50Aは、図5に示すように、金属板をプレス加工することで円筒状の本体51Aが形成されており、この本体51Aの手前側の端面の180度間隔の2箇所からは接続片53Aが突出して設けられている。これらの接続片53Aは本体51Aの内周側に弓状に折り返されており、本体51A内に配された接続片53Aと本体51Aの内周面との間には、折り返し部分の高さ分の隙間54Aが形成されている。また、本体51Aの側面の2箇所からは片持ち状の弾性切起片56Aが外側へ突出して設けられている。なお、この第1参考例では連絡部は接続片53Aに一体化されている。
【0027】
口金部材50Aを金属箔チューブ40に取り付けるには、金属箔チューブ40の先端部分を口金部材50Aの本体51Aの内周側に挿入しつつ、図6に示すように、隙間54Aに圧入する。金属箔チューブ40の端部が接続片53Aの折り返し部分に突き当たったところで、矢線Zに示す方向から加締め付けると、接続片53Aと本体51Aとの間に挟まれている金属箔チューブ40の凹凸部分は押し潰されて塑性変形される。このようにして口金部材50Aは金属箔チューブ40に取り付けられており、その後、図7に示すように、口金部材50A及び金属箔チューブ40はハウジング20の口金部材収容室30に接続される。
なお、その他の構造、作用及び効果は上記した第1実施形態と同様であるため、重複する説明は省略する。
【0028】
<第2参考例>
本発明の第2参考例を図8ないし図10によって説明する。この第2参考例は、口金部材60が2つの筒体から構成され、これらの筒体の間に金属箔チューブ40を挟んで取り付ける構造のものである。
この口金部材60は、図8に示すように、金属箔チューブ40を挿入可能な大きさに形成された円筒状の外筒体61と、金属箔チューブ40の内径よりも若干大きい外径を備えた内筒体62とからなり、これら外筒体61及び内筒体62は共に金属板をプレス加工して形成されている。また、外筒体61の略中央部分の側面における180度間隔の2箇所からは、片持ち状の弾性切起片63がそれぞれ奥側を切り離して形成されるとともに外側に突出して設けられている。
【0029】
口金部材60を金属箔チューブ40に取り付けるには、図9に示すように、外筒体61の内側に金属箔チューブ40を挿入した後、内筒体62を金属箔チューブ40の内側に押し込む。このとき、内筒体62は金属箔チューブ40の内周面に干渉しつつ奥へと押し込まれるから、凹凸部分は内筒体62と外筒体61との間に挟まれつつ押し潰され塑性変形される。このようにして、金属箔チューブ40に口金部材60を取り付けた後、図10に示すように、口金部材60及び金属箔チューブ40はハウジング20の口金部材収容室30に接続される。
なお、その他の構造、作用及び効果は上記した第1実施形態と同様であるため、重複する説明は省略する。
【0030】
<第3参考例>
本発明の第3参考例を図11ないし図13によって説明する。この第3参考例は、ハウジング20と口金部材70との接続構造として、口金部材70とハウジング20の接続部26とを互いに嵌合可能な嵌合部分を設けた場合について示す。
【0031】
口金部材70は、図11に示すように、金属板をプレス加工することで円筒状に形成された基部71からなり、この基部71は金属箔チューブ40の端部に溶接等により接続されている。基部71の手前側の端面の180度間隔の2箇所からは、手前側へ向けて円弧状の接続突片72が突出して設けられている。これらの接続突片72は、上下方向へ弾性的に撓み変形が可能とされているとともに、ハウジング20の接続部26の外周面に挿入可能とされており、略中央部分には長方形の嵌合孔73が開口して設けられている。なお、この第3参考例では嵌合孔73が特許請求の範囲に記載されている係止部として機能している。
【0032】
一方、ハウジング20は、接続部26の外周面の180度間隔の2箇所において嵌合凸部74が設けられており、口金部材70に設けられた嵌合孔73が嵌合可能とされている。この嵌合凸部74は、ブロック体からなるとともに奥側の底辺から手前側へかけて中央部分を超えたあたりまでテーパ状に形成されることで、傾斜面75が形成されている。
なお、その他の構造は口金部材収容室30等が設けられていないことを除けば、上記した実施形態1と同様であるため、重複する説明は省略する。
【0033】
口金部材70をハウジング20に接続するには、口金部材70の嵌合孔73とハウジング20の嵌合凸部74との周方向の位置を合わせつつ、接続突片72を接続部26の外周側に挿入する。すると、図12に示すように、接続突片72は嵌合凸部74の傾斜面75に乗り上げて、上下方向へ弾性的に撓み変形される。そして、嵌合孔73が嵌合凸部74に嵌合されると、嵌合凸部74に乗り上げた接続突片72は、図13に示すように、弾性復元して接続部26の外周面に接触されて、金属箔チューブ40とハウジング20との接続が取られる。
【0034】
このように、口金部材70をハウジング20に挿入することで、接続突片72の嵌合孔73は自動的に嵌合凸部74に嵌合されるから、金属箔チューブ40の接続作業を簡単にすることができる。また、口金部材70はハウジング20より弾性に富んだ構成とされているから、口金部材70とハウジング20との接続構造を強固なものとすることができ、接続信頼性を高めることができる。
【0035】
<第4参考例>
本発明の第4参考例を図14ないし図16によって説明する。この第4参考例は、上記した第3参考例の口金部材70Bとハウジング20とに設けられた嵌合部分をそれぞれ逆に配した場合について示す。
すなわち、口金部材70Bは、図14に示すように、金属板をプレス加工して形成された基部71Bからなり、この基部71Bの手前側の端面からは接続突片72Bが突出して設けられ、この接続突片72Bの中央部分から内側へ突出して嵌合凸部73Bがそれぞれ設けられている。一方、ハウジング20の接続部26にはこの嵌合凸部73Bが嵌合可能な嵌合凹部74Bが設けられている。嵌合凸部73Bは、ブロック体からなるとともに手前側の底辺から奥側へかけて中央部分を超えたあたりまで斜めにカットして形成されることで、傾斜面75Bが形成されている。なお、この第4参考例では嵌合凸部73Bが特許請求の範囲に記載されている係止部として機能している。
【0036】
口金部材70Bの接続突片72Bをハウジング20の接続部26に挿入すると、接続突片72Bの嵌合凸部73Bの傾斜面75Bに接続部26の端部の口縁が突き当たり、この状態で挿入が進むことで、図15に示すように、接続突片72Bは上下方向へ弾性的に撓み変形される。そして、嵌合凸部73Bが接続部26に設けられた嵌合凹部74Bに嵌合されると、図16に示すように、接続突片72Bは弾性復元して接続部26の外周面に接触される。
なお、その他の構造、作用及び効果は上記した第3参考例と同様であるため、重複する説明は省略する。
【0037】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を図17ないし図21によって説明する。この実施形態では、口金部材80に設けられた弾性切起片86が、口金部材80と金属箔チューブ40との接続構造と、口金部材80とハウジング20の接続部26との接続構造とを兼ねているものについて示す。
【0038】
口金部材80は、図17に示すように、金属板をプレス成形してなる2つの半円筒体81,82の開放端の一方側がヒンジ軸83を介して回動可能に連結されている。片方の半円筒体81の他方側の開放端には、ロック片84が2箇所切り起こして設けられ、もう片方の半円筒体82の他方側の開放端には、ロック片84を係止可能なロック孔85が2箇所に設けられている。これら半円筒体81,82には、軸方向の中央部分に片持ち状の弾性切起片86が奥側を切り離してそれぞれ2箇所づつ設けられている。弾性切起片86は内側に突出して設けられるとともに、外側に弾性変位されることで弾性力が得られるようになっており、特許請求の範囲に記載されている係止部としての機能を有している。また、弾性切起片86の開放端部87は鋭く尖った形状とされている。
【0039】
口金部材80を金属箔チューブ40に取り付けるには、図18に示すように、口金部材80の半円筒体82を金属箔チューブ40の先端からやや奥まった位置に配してから、もう一方の半円筒体81をヒンジ軸83を中心に回動させ、ロック片84をロック孔85に係止させる。これにより、口金部材80は円筒状に形成されつつ金属箔チューブ40に取り付けられる。ここで両半円筒体81,82の内側に突出して設けられた弾性切起片86は、開放端部87が鋭く尖った形状とされているから、金属箔チューブ40に口金部材80を取り付ける際に、弾性切起片86は金属箔チューブ40を突き破り、図19及び図20に示すように、金属箔チューブ40の内周側へ突出した状態とされる。
【0040】
このように、弾性切起片86は、開放端部87が鋭く尖った形状とされることで、口金部材80を金属箔チューブ40に接続する機能を有している。なお、この金属箔チューブ40は、ハウジング20の接続部26の外周側に挿入可能な大きさとされている。また、ハウジング20は口金部材収容室30等が設けられていないことを除けば、上記した実施形態1と同様の構造であるため重複する説明は省略する。
【0041】
次に、口金部材80が取り付けられた金属箔チューブ40をハウジング20に取り付ける。ハウジング20の接続部26の外周側に金属箔チューブ40を嵌め込んで挿入していくと、図21に示すように、金属箔チューブ40の内側に突出している口金部材80の弾性切起片86は接続部26の外周面に突き当たり、弾性的に撓まされて外側へ変位される。このとき、弾性切起片86には内側へ弾性復元しようとする弾性力が働き、この弾性力により口金部材80及び金属箔チューブ40はハウジング20の接続部26に保持される。つまり、弾性切起片86は、口金部材80及び金属箔チューブ40の挿入に伴って自動的に接続部26に係止されるから、金属箔チューブ40を簡単に接続することができる。
【0042】
また、弾性切起片86はハウジング20の接続部26に対して周方向の接続位置を選ばないから、金属箔チューブ40を嵌め込む際の作業性は良好なものとなっている。さらに、口金部材80はハウジング20より弾性に富んだ構成とされているから、口金部材80とハウジング20との接続構造を強固なものとすることができ、接続信頼性を高めることができる。
【0043】
すなわち、弾性切起片86は口金部材80と導電性チューブとの接続構造と、導電性チューブとハウジング20の接続部26との接続構造とを兼ねているから、口金部材80の構造を簡単にできるとともに、双方の接続作業を簡単に行うことができる。また、ハウジング20に口金部材80を取り付けるための構造を設ける必要が無く、これによりハウジング20の製造コストを比較的低く抑えることができる。
【0044】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、ハウジングを金属筒から形成してシールド部をハウジングと共通化した場合について示したが、例えばハウジングの本体が樹脂製とされ、その外周に導電性メッキが施されたものにも本発明は勿論適用できる。
(2)また、本発明はシールドコネクタにも適用でき、その場合はシールド部としてシールドシェルが備えられる。
(3)上記した実施形態では、金属箔チューブの材料として銅箔を用いた場合を示したが、アルミニウム、ステンレス等のその他の種類の金属などを用いてもよい。
【0045】
(4)また、導電性チューブとしては、上記した実施形態の金属箔チューブ以外にも、合成樹脂材からなる樹脂チューブに導電性メッキを施したものでも良い。この場合、導電性チューブに係止部を設けるにあたって、樹脂チューブを成形する際に係止部を同時に成形すれば、係止部を簡単に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るハウジング、口金部材及び金属箔チューブの断面図
【図2】口金部材を金属箔チューブに取り付ける前の斜視図
【図3】口金部材を金属箔チューブに取り付ける作業を示す断面図
【図4】口金部材及び金属箔チューブがハウジングに接続された状態を示す断面図
【図5】 本発明の第1参考例に係る口金部材を金属箔チューブに取り付ける前の斜視図
【図6】口金部材を金属箔チューブに取り付ける作業を示す断面図
【図7】口金部材及び金属箔チューブがハウジングに接続された状態を示す断面図
【図8】 本発明の第2参考例に係る口金部材を金属箔チューブに取り付ける前の斜視図
【図9】外筒体に金属箔チューブが挿入された状態を示す斜視図
【図10】口金部材及び金属箔チューブがハウジングに接続された状態を示す断面図
【図11】 本発明の第3参考例に係る口金部材及び金属箔チューブをハウジングに取り付ける前の斜視図
【図12】接続突片が嵌合凹部に乗り上げた状態を示す断面図
【図13】口金部材及び金属箔チューブがハウジングに接続された状態を示す断面図
【図14】 本発明の第4参考例に係る口金部材及び金属箔チューブをハウジングに取り付ける前の斜視図
【図15】接続突片が嵌合凹部に乗り上げた状態を示す断面図
【図16】口金部材及び金属箔チューブがハウジングに接続された状態を示す断面図
【図17】 本発明の第2実施形態に係る口金部材を金属箔チューブに取り付ける前の斜視図
【図18】口金部材が金属箔チューブに取り付けられた状態を示す斜視図
【図19】弾性切起片が金属箔チューブを突き破った状態を正面から見た断面図
【図20】口金部材及び金属箔チューブをハウジングに取り付ける前の断面図
【図21】口金部材及び金属箔チューブがハウジングに接続された状態を示す断面図
【図22】従来例の断面図
【符号の説明】
14…電線
20…ハウジング
26…接続部
30…口金部材収容室
33…係止凹部
40…金属箔チューブ(導電性チューブ)
41…銅箔(金属箔)
50,50A,60,70,70B,80…口金部材
56,56A,63,86…弾性切起片(係止部)
73…嵌合孔(係止部)
73B…嵌合凸部(係止部)
74…嵌合凸部
74B…嵌合凹部
87…開放端部
Claims (3)
- シールド部が備えられるとともに内部に電線を挿通可能なハウジングに前記電線を包囲する導電性チューブを接続してなる構造であって、
前記導電性チューブには、前記ハウジングに嵌合可能な金属製の口金部材が設けられており、この口金部材には前記ハウジングのシールド部に係止される係止部が設けられており、
前記口金部材の係止部は、口金部材の挿入先方向とは反対側を切離した弾性切起片として形成され、この弾性切起片の開放端部が前記ハウジングのシールド部に対して接触されるようになっており、
前記導電性チューブが前記ハウジングのシールド部と前記口金部材との間に挟まれるようになっているとともに、この導電性チューブには、前記弾性切起片を通す窓部が形成され、この窓部の周縁に対して前記弾性切起片が引っ掛けられるようになっていることを特徴とする導電性チューブの接続構造。 - 前記ハウジングには前記シールド部と電気的に連なる状態で係止凹部が設けられ、前記弾性切起片が前記係止凹部に係止可能とされていることを特徴とする請求項1記載の導電性チューブの接続構造。
- 前記導電性チューブは、帯状の金属箔を巻回して形成されている一方、前記口金部材には、前記弾性切起片が内側に突出して設けられており、この弾性切起片は、前記口金部材が前記導電性チューブの外周側を覆って取り付けられることで、導電性チューブを貫通して内側に突出するとともに、前記導電性チューブが嵌合される前記ハウジングのシールド部の外周面に弾性的に接触することを特徴とする請求項1または請求項2記載の導電性チューブの接続構造。
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