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JP3713165B2 - 連続媒体印刷装置 - Google Patents

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JP3713165B2
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  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
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Description

(目次)
発明の属する技術分野
従来の技術(図13)
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の実施の形態
(A)第1実施形態(図1〜図4)
(B)第1実施形態の変形例(図5)
(C)第2実施形態(図6〜図8)
(D)第3実施形態(図9〜図12)
(E)その他
発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定間隔でミシン目が形成された連続紙の両面に電子写真方式により印刷する印刷装置として用いて好適な連続媒体印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続媒体印刷装置により印刷を施される連続紙(連続媒体)には、一般的に、ロール状に巻き取られて形成されたものと、所定間隔で折り畳まれ集積されて形成されたものとがあり、更に、これらの連続紙においては、連続紙の幅方向に平行に、所定の用紙サイズに応じて一定間隔でミシン目が形成されたものがあって、このミシン目において山谷に交互に折り曲げることにより容易に集積したり、又、このミシン目により連続紙を容易に切断したりすることができるようになっている。
【0003】
このような連続紙の両面に電子写真方式で印刷を施す、従来の連続媒体印刷装置は、例えば、ミシン目において山谷に交互に折り畳まれて集積された連続紙を用紙ホッパに取り付け、この連続紙を搬送系によって次々と展張させながら搬送するとともに、像形成プロセス部において、表側面用および裏側面用の像形成用ドラムにより、連続紙の表側面と裏側面とにそれぞれトナー像を形成し、更に、これらの連続紙の両面に形成されたトナー像を定着部によりそれぞれ定着させることにより連続紙への両面印刷を行なう。
【0004】
図13は展張された連続紙1の側面図であるが、ミシン目1aにおいて山谷に交互に折り畳まれて集積された連続紙1を印刷を行なうために展張すると、この図13に示すように、連続紙1において各ミシン目1aを頂点とする山谷が生じる。
そして、これらのミシン目1aを頂点とする山谷により、像形成プロセス部において、連続紙1にトナー像を転写する像形成用ドラムと連続紙1との間に隙間が生じ、ミシン目1a近傍において印刷乱れが生じる領域(印字乱れ領域)が生じる。
【0005】
また、連続紙への印刷に際しては、ミシン目1aの近傍に識別用のマーク等を印刷する場合もあり、かかる印字乱れ領域を極力小さくすることが望ましい。
そこで、従来の連続媒体印刷装置では、搬送系において、連続紙1の搬送経路における像形成プロセス部や定着部よりも下流側位置に、互いに対向するように配設されたスカッフローラとピンチローラとにより構成されるスカッフ部を配設し、このスカッフ部において、スカッフローラとピンチローラとで連続紙1を挟持した状態でスカッフローラを連続紙1の搬送方向に滑りがってに回転させて連続紙1を搬送する。すなわち、スカッフ部におけるスカッフローラのスカッフ力(フィード力)によって連続紙1を展張させ、この張力によりミシン目1aにおける山谷(凹凸)を小さくし、像形成プロセス部における連続紙1の挙動を安定させるようにしている。
【0006】
なお、上述の連続紙1のミシン目1aにおける山谷量d(図13参照)は、連続紙1の種類、すなわち、用紙坪量(用紙厚さ),用紙こし,用紙サイズ等によって変わるものである。山谷量dは、例えば、図13に示すように、それぞれ山谷を成す2つのミシン目1a,1aの間における、連続紙搬送方向と直交する方向についての距離として定義される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の連続媒体印刷装置ではスカッフ部によるスカッフ力が一定であり、これにより、種々の連続紙1に対応しきれない場合があり、例えば、連続紙1の種類を変更する場合において、スカッフ力が強過ぎることによりミシン目1aにおいて用紙破断が発生したり、連続紙1に等間隔に形成された送り孔がガレたりするおそれがあり、又、スカッフ力が不充分であることにより、連続紙1に充分な張力をかけられずに、印刷品質が低下するおそれもある。
【0008】
また、連続紙に印刷像を形成するための複数の像形成用ドラムを連続紙の搬送経路に沿ってそなえる連続媒体印刷装置もあるが、このような連続媒体印刷装置では、連続紙1の搬送経路における像形成プロセス部の下流位置に配設されたスカッフ部のフィード力により、複数の像形成プロセス部の全てにおいて連続紙1を展張させることは難しく、特に連続紙1の搬送経路上におけるスカッフ部から離れた位置に配置された像形成用ドラムにおいて、ミシン目1a近傍における印刷乱れが生じ易いという課題もある。
【0009】
さらに、連続紙1の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置においては、連続紙1の両面に形成された未定着のトナー像を保護するために、連続紙1の搬送経路において、像形成プロセス部の近辺に、連続紙1における像形成用ドラムとは反対側に当接して連続紙1に張力を付加するガイド部材やローラ等を設けることができないので、連続紙1のミシン目1a近傍における凹凸をスカッフ部のフィード力によって効果的に除去することができない。
【0010】
また、スカッフ部においては、スカッフローラの外周面と連続紙1との間に生ずる摩擦力で連続紙1を搬送するのであるが、連続紙1上のインクや埃等の物質により連続紙1の表面の摩擦係数が低下することもある。これにより、スカッフ部によるフィード力が低下し、連続紙1を展張させることができずに連続紙1にたるみが生じ、その搬送経路においてガイド面や定着器のガラス面に連続紙1が接触して、形成された印刷像を損傷して印刷品質を低下させたりガイド面や定着器を損傷させたりするおそれもある。
【0011】
さて、連続紙1のミシン目1a近傍における印字乱れの発生を防止するために、連続紙1の搬送経路における像形成用ドラムの上流側と下流側との各位置に連続紙1を搬送する用紙搬送用トラクタ(トラクタ機構)をそれぞれ配設し、これらのトラクタ機構の送りピンを連続紙1の両側部分に等間隔に形成された送り孔に係合させて連続紙1を搬送することにより像形成用ドラムにおける連続紙1の挙動を安定させる手法が知られている。
【0012】
しかしながら、このような手法では、トラクタ機構はその設置に大きなスペースを要するので、例えば、表面用の像形成用ドラムと裏面用の像形成ドラムとにより連続紙1の両面に印刷をほどこす両面印刷装置のごとく、複数の像形成用ドラムを同一筐体内にそなえる連続媒体印刷装置においては、用紙搬送経路上のこれらの複数の像形成用ドラムの間にもトラクタ機構を配設しなければならず、これにより装置を小型化することができないという課題がある。
【0013】
また、上述の連続紙1の搬送経路における像形成用ドラムの上流側と下流側との各位置にそれぞれトラクタ機構を配設する手法では、送り孔が形成されていないピンレスタイプの連続紙1に印刷を施す場合には、像形成用ドラムにおける連続紙1の挙動を安定させることができないという課題もある。
さらに、連続紙1のミシン目1a近傍における印字乱れの発生を防止するために、特開平7−261575号公報に開示されているようなミシン目1a近傍の領域で転写電位電圧を変更する手法や、特開平5−303287号公報に開示されているような連続紙1に像形成用ドラム等の表面電位とは逆極性の電位を付与する手法、更には、特開平7−261576号公報に開示されているような、像形成プロセス部における印刷画像の転写前に連続紙に押圧力を加えることにより、連続紙1のしわや折れ目を伸ばす手法等も知られているが、これらの手法では、連続紙1のミシン目1a近傍における凹凸や連続紙1のたわみを除去することができない。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、印刷部における連続媒体の挙動を安定させる工夫を施すことにより、連続媒体のミシン目近傍における印刷乱れを防止することができるようにした、連続媒体印刷装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の連続媒体印刷装置は、ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、連続媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送系と、搬送経路に沿って搬送される連続媒体に対して印刷を施す印刷部と、搬送経路について印刷部よりも下流側に配設され、連続媒体のフィード力を調整するフィード力調整部と、該連続媒体の特性を含む媒体条件及び該連続媒体における印刷領域率を印刷条件として入力可能な印刷条件入力部と、この印刷条件入力部から入力された印刷条件に応じて連続媒体のフィード力を変化させるようにフィード力調整部を制御するフィード力制御部とをそなえ、該搬送系が、該搬送経路について該印刷部よりも下流側に該連続媒体を挟んで対向配置されて該連続媒体を挟持しながら回転することにより該連続媒体にフィード力を作用させる一対の搬送ローラを有し、該一対の搬送ローラが、該連続媒体にすべり接触しながら該連続媒体を搬送するスカッフローラと、該スカッフローラと協働して該連続媒体を挟持するピンチローラとで構成され、該フィード力調整部が、該ピンチローラの該スカッフローラ側への押圧力を調整して該スカッフローラによる該連続媒体に対するスカッフ圧力を調整することにより前記フィード力を変化させるべく、該ピンチローラを回転自在に支持するとともに該ピンチローラの回転軸と平行なアーム軸周りに揺動しうるアーム部材と、該ピンチローラの回転軸と平行なレバー軸周りに揺動しうるレバー部材と、該アーム部材と該レバー部材との間に介装され前記押圧力を該ピンチローラに付与するための弾性部材と、該レバー部材の揺動角度を調整することにより前記スカッフ圧力を調整すべく該レバー部材を該レバー軸周りに回転駆動する駆動機構とをそなえて構成され、且つ、該フィード力制御部が、他の印刷条件としての該スカッフローラの使用時間を計測し、更に該印刷条件入力部から入力される該印刷条件としての上記の連続媒体の特性を含む媒体条件及び上記の連続媒体における印刷領域率に加え、上記のスカッフローラの使用時間に応じて、該連続媒体のフィード力を変化させるように該フィード力調整部を制御するように構成されていることを特徴としている(請求項1)。
【0016】
また、本発明の連続媒体印刷装置は、ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、該連続媒体の一方の面に印刷像を形成する第1のドラムと、該連続媒体の搬送経路上における該第1のドラムの下流側にそなえられ、該連続媒体の他方の面に印刷像を形成する第2のドラムとをそなえるとともに、該第2のドラムの周速度が該第1のドラムの周速度よりも0.1〜3.0%速くなるように前記第1のドラムと第2のドラムの回転を制御する回転制御部をそなえたことを特徴としている(請求項2)。
【0017】
また、本発明の連続媒体印刷装置は、ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、該連続媒体上に印刷像を形成しうる複数のドラムを該連続媒体の搬送経路に沿って、該搬送経路における互いに異なる位置にそなえるとともに、該複数のドラムのうち下流側ドラムに対する該連続媒体の静電吸着力が上流側ドラムに対する該連続媒体の静電吸着力よりも大きくなるように、該複数のドラム及び該連続媒体の電位を制御する電位制御部をそなえ、該電位制御部が、該下流側ドラムの表面電位を該上流側ドラムの表面電位よりも大きくするように及び該下流側ドラムにおける該連続媒体の帯電電位を該上流側ドラムにおける該連続媒体の帯電電位よりも大きくするように制御を行ない、且つ、該連続媒体の特性を含む媒体条件と該連続媒体における印刷領域率とに応じて前記静電吸着力を変化させることを特徴としている(請求項3)。
【0018】
また、本発明の連続媒体印刷装置は、ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、該連続媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送系と、該搬送経路に沿って搬送される該連続媒体に対して印刷を施す印刷部と、該搬送経路に沿って配設され、該連続媒体のフィード力を自動的に調整する媒体フィード力自動調整装置とをそなえ、該媒体フィード力自動調整装置が、該搬送経路について該印刷部よりも下流側に配設され、該連続媒体のたわみ方向へ移動可能に配設され、該連続媒体の一方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転するバッファローラと、該バッファローラの上流側および下流側のそれぞれに配設され、該連続媒体の他方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転する一対の従動ローラと、前記たわみ方向へのバッファ圧力を該連続媒体に付与すべく該バッファローラを前記たわみ方向へ付勢する付勢機構とをそなえて構成され、該連続媒体のフィード力の変動に伴って生じる該連続媒体のたわみを吸収するバッファ部と、該バッファ部で吸収されている該連続媒体のたわみ量を、該連続媒体に作用するフィード力に対応する量として検出するたわみ量検出部と、該搬送経路について該たわみ量検出部よりも下流側に配設され、該連続媒体のフィード力を調整するフィード力調整部と、該たわみ量検出部により検出したたわみ量に応じて該連続媒体のフィード力を変化させるように該フィード力調整部を制御するフィード力制御部とをそなえ、該搬送系が、該搬送経路について該たわみ量検出部よりも下流側に該連続媒体を挟んで対向配置されて該連続媒体を挟持しながら回転することにより該連続媒体にフィード力を作用させる一対の搬送ローラを有し、該一対の搬送ローラが、該連続媒体にすべり接触しながら該連続媒体を搬送するスカッフローラと、該スカッフローラと協働して該連続媒体を挟持するピンチローラとで構成され、該フィード力調整部が、該ピンチローラの該スカッフローラ側への押圧力を調整して該スカッフローラによる該連続媒体に対するスカッフ圧力を調整することにより前記フィード力を変化させるべく、該ピンチローラを回転自在に支持するとともに該ピンチローラの回転軸と平行な第1アーム軸周りに揺動しうる第1アーム部材と、該ピンチローラの回転軸と平行な第1レバー軸周りに揺動しうる第1レバー部材と、該第1アーム部材と該第1レバー部材との間に介装され前記押圧力を付与するための第1弾性部材と、該第1レバー部材の揺動角度を調整することにより前記スカッフ圧力を調整すべく該第1レバー部材を該第1レバー軸周りに回転駆動する第1駆動機構とをそなえて構成されていることを特徴としている(請求項4)。
【0019】
また、本発明の連続媒体印刷装置は、ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、該連続媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送系と、該搬送経路に沿って搬送される該連続媒体に対して印刷を施す印刷部と、該搬送経路に沿って配設され、該連続媒体のフィード力を自動的に調整する媒体フィード力自動調整装置とをそなえ、該媒体フィード力自動調整装置が、該搬送経路について該印刷部よりも下流側に配設され、該連続媒体のたわみ方向へ移動可能に配設され、該連続媒体の一方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転するバッファローラと、該バッファローラの上流側および下流側のそれぞれに配設され、該連続媒体の他方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転する一対の従動ローラと、前記たわみ方向へのバッファ圧力を該連続媒体に付与すべく該バッファローラを前記たわみ方向へ付勢する付勢機構とをそなえて構成され、該連続媒体のフィード力の変動に伴って生じる該連続媒体のたわみを吸収するバッファ部と、該バッファローラの位置を該連続媒体のたわみ量として検出するたわみ量検出部と、該搬送経路について該たわみ量検出部よりも下流側に配設され、該連続媒体のフィード力を調整するフィード力調整部と、該たわみ量検出部により検出したたわみ量に応じて該連続媒体のフィード力を変化させるように該フィード力調整部を制御するフィード力制御部と、該バッファローラにより該連続媒体に付与する前記バッファ圧力を調整するためのバッファ圧力調整部と、該連続媒体に付与すべき前記バッファ圧力を変化させるべく該連続媒体の特性を含む媒体条件に応じて該バッファ圧力調整部を制御するバッファ圧力制御部とをそなえ、該バッファ圧力調整部が、該バッファローラを回転自在に支持するとともに該バッファローラの回転軸と平行な第2アーム軸周りに揺動しうる第2アーム部材と、該バッファローラの回転軸と平行な第2レバー軸周りに揺動しうる第2レバー部材と、該第2アーム部材と該第2レバー部材との間に介装され前記バッファ圧力を付与するための第2弾性部材と、該第2レバー部材の揺動角度を調整することにより前記バッファ圧力を調整すべく該第2レバー部材を該第2レバー軸周りに回転駆動する第2駆動機構とをそなえて構成され、該第2アーム部材,該第2レバー部材および該第2弾性部材が該付勢機構をも構成し、該たわみ量検出部が、該第2アーム部材の位置を該バッファローラの位置として検出する位置検出センサにより構成されていることを特徴としている(請求項5)。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)第1実施形態の説明
本発明の第1実施形態としての連続媒体印刷装置(以下、単に連続紙印刷装置もしくは印刷装置という場合がある)は、ホストコンピュータ等の上位装置に接続され、この上位装置による印刷の要求に従い、印刷対象である連続記録紙等の連続媒体(以下、連続紙もしくは用紙と称する場合がある)を搬送して、電子写真方式によりその両面に印刷を行なうものである。
【0034】
図1は本発明の第1実施形態としての連続媒体印刷装置の構成を模式的に示す側面図であり、本印刷装置は、図1に示すように、用紙ホッパ10,搬送系700,第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260,第1定着部410,第2定着部420,スタッカ60,ブロア8,制御部100およびフラッシュ定着器用電源9をそなえて構成されている。
【0035】
本実施形態の連続紙印刷装置においては連続紙1を印刷後に折り畳んでスタッカ60に収納すべく、連続紙1には、一定間隔をあけて折り畳み用ミシン目1a(図1参照)が形成されるとともに、その両側部分には、連続紙1を搬送すべく、トラクタ機構72,73を成すトラクタベルト721の送りピンと係合する送り孔1b(図10参照)が等間隔に形成されている。
【0036】
用紙ホッパ10は、未印刷の連続紙1を折り畳んだ状態で保持し、本装置に連続紙1を、順次、供給するものであり、作業者は、印刷開始前にこの用紙ホッパ10に未印刷の連続紙1を備え付ける。
また、スタッカ60は、搬送系700によって搬送されてきた印刷済の連続紙1を折り畳んだ状態で集積するものであり、スイングガイド61と集積部62とをそなえて構成されている。
【0037】
第1転写プロセスユニット250は、後述する制御部100の制御下で、電子写真方式によりトナー像(印刷像)を連続紙1の裏面に転写するもので、感光体ドラム(ドラム,上流側ドラム,第1のドラム)211,転写部212,露光LED216,前帯電器215,クリーニング部220,トナーホッパ付き現像器219等のほか、図示しないAC除電器やLED除電器などの各部品をそなえて構成されている。
【0038】
感光体ドラム211は、印刷時には、連続紙1に接した状態で図1中の矢印aで示す方向に回転しながら、外周面上にトナー像が形成され、そのトナー像を連続紙1に転写するようになっている。
感光体ドラム211の外周部で、且つ、感光体ドラム211の上部には、感光体ドラム211の表面の排トナー等を収集するクリーナユニットであるクリーニング部220が配設されている。
【0039】
クリーニング部220は、図1に示すように、定圧ブレード214,クリーニングブラシ213および排トナースクリュ221をそなえて構成されている。
定圧ブレード214は感光体ドラム211の軸方向の全体に亘って所定の角度で感光体ドラム211の表面に当接している。感光体ドラム211は定圧ブレード214に当接した状態で一方方向(図1中の矢印a方向)に回転することにより、感光体ドラム211の表面に付着している残留トナーが、定圧ブレード214との当接部で感光体ドラム211の表面から剥離されるようになっている。
【0040】
クリーニングブラシ213は、定圧ブレード214よりも上流側において、感光体ドラム211に接するように感光体ドラム211の幅方向の全体に亘って配設され、感光体ドラム211の表面に接した状態で、感光体ドラム211の回転方向(矢印a方向)と対向する方向に回転駆動される。これにより、クリーニングブラシ213は、定圧ブレード214により感光体ドラム211の表面から剥離された残留トナーを排トナースクリュ221へ移動させるように機能する。
【0041】
感光体ドラム211の外周部における、クリーニングブラシ213よりも上流側には、クリーニングブラシ213から残留トナーを掻き落とすための掻き落とし板(図示省略)が、クリーニングブラシ213に突き刺さるように感光体ドラム211の軸方向の全体に亘って固設されている。又、この掻き落とし板の下方位置には、クリーニングブラシ213から掻き落とされた残留トナーを排出するための排トナースクリュ221が、感光体ドラム211と平行に配設されている。この排トナースクリュ221は、図示しない駆動モータにより、所定の方向に回転駆動される。
【0042】
また、排トナースクリュ221の一端側(排トナーの排出側)には、この排トナースクリュ221により送り出されてくる排トナーを回収すべく、使用済のトナーカートリッジ217が排トナーコレクタとして配設されている。つまり、排トナースクリュ221の回転により搬送された排トナーは、排トナーコレクタ内へ落下し、回収されるようになっている。
【0043】
なお、残留トナーが感光体ドラム211から剥離され排トナーコレクタに回収されるまでの間に感光体ドラム211上に落下するのを防止すべく、上述したクリーニング部220は図示しないカバーによって囲まれている。
感光体ドラム211の外周部におけるクリーニング部220の下流側位置には、複数(本第1実施形態では2つ)の前帯電器215が配設されており、感光体ドラム211は、これらの前帯電器215により、その表面が一様に帯電されるようになっている。そして、この前帯電器215は、制御部100により、その帯電電圧を制御されるようになっている。
【0044】
また、感光体ドラム211の外周部における前帯電器215の下流側位置には露光LED216が配設されている。この露光LED216は、LEDヘッド等からなり、感光体ドラム211の表面上に印刷する画像に応じた光学像を照射して静電潜像を形成するためのもので、露光用の光学ユニットである。
感光体ドラム211の外周部における露光LED216の下流側位置には、露光LED216により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成するトナーホッパ付き現像器219が配設されている。このトナーホッパ付き現像器219には、現像用トナーを現像器219に供給するトナーホッパ218が取り付けられている。さらに、トナーホッパ218には、このトナーホッパ218に現像用トナーを供給するトナーカートリッジ217が着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0045】
感光体ドラム211の外周部におけるトナーホッパ付き現像器219の下流側で感光体ドラム211は連続紙1に接触し、転写部212によって感光体ドラム211上のトナー像が連続紙1へ転写されるようになっている。
転写部212は、転写帯電器212aと分離帯電器212bとをそなえて構成され、連続紙1を挟んで感光体ドラム211と対向する位置に配設されている。
【0046】
転写帯電器212aは、感光体ドラム211と連続紙1との接触位置において、トナー像の帯電電位と逆極性の電位でコロナ放電を発生し連続紙1を帯電させることにより、トナー像を感光体ドラム211から連続紙1に吸着/転写させるものである。
分離帯電器212bは、連続紙1の搬送経路について転写帯電器212aよりも下流側に、この転写帯電器212aに隣接して配設され、感光体ドラム211から連続紙1を分離し易くすべく、トナー像転写後の連続紙1の電荷を相殺/除去するように連続紙1を帯電するものである。
【0047】
そして、これらの転写帯電器212aおよび分離帯電器212bは、それぞれ制御部100によってその帯電電圧を制御されるようになっている。
なお、連続紙1に対する転写位置を通過した感光体ドラム211の外周面は、矢印a方向への回転に伴ってクリーニング部220を通過し、このクリーニング部220において、前述したごとく、その外周面の残留トナーを除去されるようになっている。
【0048】
また、連続紙1の搬送経路について転写部212よりも上流側には、転写ガイドローラ77がそなえられている。この転写ガイドローラ77は、感光体ドラム211との間に連続紙1を挟み込みながら回転してこの連続紙1を印刷搬送方向へ案内するものである。
そして、転写部212および転写ガイドローラ77は、図示しない離接機構により感光体ドラム211に対して離接駆動されるようになっている。
【0049】
第2転写プロセスユニット260は、上述した第1転写プロセスユニット250よりも上方に配設され、後述する制御部100の制御下で、電子写真方式によりトナー像を連続紙1の表面に転写するものである。この第2転写プロセスユニット260は、第1転写プロセスユニット250とほぼ同様の構成を有し、鉛直面について第1転写プロセスユニット250とほぼ面対象になるように構成/配設されている。
【0050】
なお、図1において、第2転写プロセスユニット260を構成する部分であって、前述した第1転写プロセスユニット250を構成する部分と同一もしくはほぼ同一の部分には、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。また、第2転写プロセスユニット260にも、第1転写プロセスユニット250と同様構成の離接機構がそなえられている。
【0051】
第1定着部410および第2定着部420は、ともに連続紙1の裏面および表面に転写されたトナー像を連続紙1に定着するものであり、本第1実施形態では定着部410,420としてフラッシュ定着器が用いられている。これらの第1定着部410および第2定着部420は、同様の構成を有している。つまり、定着部410,420のそれぞれにおいてフラッシュランプ412,反射ミラー411および対向反射板413がそなえられている。
【0052】
フラッシュランプ412は、連続紙1にトナー像を定着させるためのフラッシュ光を発するもので、例えば、キセノンランプが用いられる。反射ミラー411は、フラッシュランプ412の背後に配設され、フラッシュランプ412からのフラッシュ光を連続紙1の定着面(トナー像)に向けて発射するものである。又、対向反射板413は、フラッシュランプ412からのフラッシュ光を効率よく連続紙1に照射すべく、連続紙1を挟んでフラッシュランプ412および反射ミラー411と対向する位置に配設されている。
【0053】
第1定着部410は第1転写プロセスユニット250よりも下流側に配設され、第1転写プロセスユニット250により連続紙1の裏面に転写されたトナー像を定着させるようになっており、又、第2定着部420は、第2転写プロセスユニット260よりも下流側に配設され、第2転写プロセスユニット260により連続紙1の表面に形成されたトナー像を定着させるようになっている。なお、本実施形態においては、第2定着部420が第1定着部410よりも下流側に配設されている。
【0054】
また、第1定着部410および第2定着部420はブロア8に連通接続されたダクト83により環囲されており、このダクト83を通じて、第1定着部410および第2定着部420から発生する、スチレン,ブタジエン,フェノール等の高分子有機物質からなる煙や臭気等が収集されるようになっている。
ブロア8は、ファン81と活性炭等からなるフィルタ82とをそなえて構成されており、ファン81によってブロア83内の空気を排気することにより、定着部410,420で発生した煙等が、ダクト83を通じて収集され、フィルタ82で臭気等を吸着した後、ファン81を通じて本装置の外部に排出されるようになっている。
【0055】
そして、本第1実施形態においては、第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260,第1定着部410および第2定着部420により、搬送経路に沿って搬送される連続紙1に対して印刷を施すようになっており、これらの第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260,第1定着部410および第2定着部420が印刷部として機能するようになっている。
【0056】
搬送系700は、連続紙1を搬送経路に沿って用紙ホッパ10からスタッカ60まで搬送するためのもので、この搬送系700により、連続紙1は、用紙ホッパ10から繰り出されてから、搬送経路に沿って第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260,第1定着部410および第2定着部420の位置を順に通過するように搬送され、印刷を施された後にスタッカ60に送り出されるようになっている。
【0057】
ここで、搬送系700は、搬送トラクタ710,ガイド部75,ガイドローラ77,折り返しローラ41,42,51,52,排出ローラ761,スカッフローラ791,ピンチローラ762,792および搬送ローラ対(一対の搬送ローラ)78をそなえて構成されている。
搬送トラクタ710は、連続紙1を搬送するための搬送装置であり、複数(本実施形態では2つ)のトラクタ機構72,73をそなえて構成されている。これらのトラクタ機構72,73は、同様の構成を有しており、ともに、無端状のトラクタベルト721を、互いに平行に配設された駆動軸722と従動軸723とに巻回して構成されている。トラクタベルト721の両側には、連続紙1の両側に形成されている送り孔1bに係合する送りピンが等間隔に突設されている。
【0058】
また、トラクタ機構72の駆動軸722とトラクタ機構73の駆動軸722とには駆動ベルト725が巻回されるとともに、トラクタ機構72の駆動軸722には駆動モータ724が連結されている。この駆動モータ724は、トラクタ機構72の駆動軸722を、任意の方向に、任意の速度で回転駆動することができるようになっている。この駆動モータ724によりトラクタ機構72の駆動軸722を回転駆動すると、その駆動力が駆動ベルト725を介してトラクタ機構73の駆動軸722にも伝達され、トラクタ機構72および73におけるトラクタベルト721が同一方向に同期して回転駆動され、連続紙1を印刷時搬送方向(図1中の矢印b方向)および同搬送方向とは逆方向のいずれの方向にも搬送できるようになっている。
【0059】
さらに、搬送トラクタ710において、トラクタ機構73とトラクタ機構72との間(即ち、下流側のトラクタ機構72よりも上流側)に、連続紙1に対し、連続紙1の印刷時搬送方向とは逆方向に張力を発生させるためのバックテンションローラ71がそなえられている。このバックテンションローラ71は、一対の抑えローラ、つまり駆動側抑えローラ711と従動側抑えローラ712とから構成されている。
【0060】
駆動側抑えローラ711には駆動モータ714が連結されており、この駆動モータ714により、駆動側抑えローラ711は、連続紙1の印刷時搬送方向および同搬送方向とは逆方向に、任意の速度で回転駆動されるようになっている。
また、従動側抑えローラ712は連続紙1の上側から、駆動側抑えローラ711に対して連続紙1を押圧するようになっており、連続紙1の搬送に従回転するようになっている。
【0061】
つまり、バックテンションローラ71は、駆動側抑えローラ711と従動側抑えローラ712とで連続紙1を挟持した状態で駆動モータ714により駆動側抑えローラ711を連続紙1の印刷時搬送方向とは逆方向に張力を作用させるようになっている。これにより、連続紙1に対して印刷時搬送方向とは逆方向に張力が作用することになり、連続紙1を展張させることができるようになっている。
【0062】
ガイド部75は、搬送トラクタ710から水平方向に送り出された連続紙1を、搬送方向に沿い鉛直上方向へ向けて案内するもので、湾曲した板状部材により構成されている。
転写ガイドローラ77は、前述した通り、転写プロセスユニット250,260のそれぞれにそなえられ、感光体ドラム211の間に連続紙1を挟み込みながら回転してこの連続紙1を印刷時搬送方向へ案内するものである。
【0063】
なお、転写ガイドローラ77および後述する折り返しローラ41,42は、それぞれ連続紙1上の未定着のトナーと同じ極に帯電されている。これにより、折り返しローラ41,42および転写ガイドローラ77がそれぞれ連続紙1上の未定着のトナーに接する際に、そのトナーが折り返しローラ41,42および転写ガイドローラ77に付着することがなく、連続紙1に転写されたトナー像を乱すことがないようになっている。又、折り返しローラ41,42および転写ガイドローラ77は、印刷時搬送方向にのみ回転するようになっている。
【0064】
折り返しローラ41および42は、第2転写プロセスユニット260と第1定着部410との間において、連続紙1を挟んで対向するように、且つ、それぞれ連続紙1の裏面および表面に接するように配設されており、折り返しローラ対40を形成している。これらの折り返しローラ41,42にはそれぞれ駆動モータ(図示省略)が連結されており、各折り返しローラ41,42は、駆動モータにより回転駆動されるようになっている。
【0065】
ここで、折り返しローラ41には、連続紙1が所定角度だけ巻き付けられ、第2転写プロセスユニット260における連続紙1の搬送方向と第1定着部410における連続紙1の搬送方向との成す角度が所定角度以上となるように、連続紙1の搬送方向の転換が行なわれる。又、折り返しローラ41,42は、第1定着部410および第2定着部420からの漏洩光が第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260に到達するのを妨げる遮光部材としても機能するようになっている。なお、第2転写プロセスユニット260と第1定着部410との間には、第1定着部410からの漏洩光を遮光する遮光部43が配設されている。
【0066】
上述のように、折り返しローラ41,42が連続紙1の搬送方向を転換させるとともに遮光部材として機能することにより、第1定着部410および第2定着部420からの漏洩光が第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211に到達するのを妨げることができ、各感光体ドラム211の寿命が光劣化により短くなるのを防ぐことができるほか、これらの感光体ドラム211の表面電位の低下による印刷品質の低下を阻止することができる。
【0067】
また、これらの折り返しローラ41,42および転写ガイドローラ77は、印刷時搬送方向にのみ回転するように構成されており、又、これらの第1折り返しローラ41,42および転写ガイドローラ77はそれぞれ制御部100により回転制御されるようになっている。
折り返しローラ51および52は、第1定着部410と第2定着部420との間において、連続紙1を挟んで対向するように、且つ、それぞれ連続紙1の裏面および表面に接するように配設されている。折り返しローラ51には、連続紙1が所定角度だけ巻き付けられ、第1定着部410における連続紙1の搬送方向と第2定着部420における連続紙1の搬送方向との成す角度が所定角度以上となるように、連続紙1の搬送方向の転換が行なわれる。なお、折り返しローラ52は、連続紙1の上側から折り返しローラ51に対して連続紙1を押圧するピンチローラとして構成されており、連続紙1の搬送に従回転するものである。又、折り返しローラ52には駆動モータ(図示省略)が連結され、この駆動モータにより折り返しローラ51は回転駆動されるようになっている。
【0068】
また折り返しローラ51に連続紙1を所定角度だけ巻き付けることにより連続紙1の表面と折り返しローラ51のローラ表面との間に生じる摩擦力が搬送トラクタ710による連続紙1の搬送の際に連続紙1に反力として作用し、搬送時に、常に連続紙1を展張することができるようになっている。
なお、本第1実施形態においては、連続紙1の裏面に折り返しローラ51が当接するが、この折り返しローラ51における連続紙1の裏面のトナー像は、既に第1定着部410により定着されており、折り返しローラ51との当接によりトナー像が乱されることはなく、連続紙1の印刷品質を劣化させることがない。
【0069】
また、折り返しローラ51により、連続紙1の搬送方向を変更して第2定着部420における連続紙1の搬送方向をほぼ水平方向にすることにより、第2定着部420を低い位置に配設することができるので、連続紙1の搬送経路の高さを低くでき、装置を小型化することができる。
さらに、折り返しローラ51により連続紙1の搬送方向を変更することによっても、第2定着部420からの漏洩光が第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211に到達するのを妨げることができる。また、折り返しローラ51は、第2定着部420からの漏洩光が連続紙1の表面を伝搬して第2転写プロセスユニット260に到達するのを妨げ、第2定着部420からの漏洩光を遮光する機能も果たしている。
【0070】
排出ローラ761およびピンチローラ762は、第2定着部420よりも下流側において、連続紙1を挟んで対向するように、且つ、それぞれ連続紙1の裏面および表面に接するように配設されている。排出ローラ761には、連続紙1が所定角度だけ巻き付けられ、連続紙1の搬送方向が水平方向から下方向へ変更されるようになっている。なお、ピンチローラ762は、連続紙1の上側から排出ローラ761に対して連続紙1を押圧し、連続紙1の搬送に従回転するものである。又、排出ローラ761には駆動モータ(図示省略)が連結され、この駆動モータにより排出ローラ761は回転駆動されるようになっている。
【0071】
図2は本発明の第1実施形態の連続媒体印刷装置における搬送ローラ対78およびフィード力調整部780の構成を模式的に示す側面図であるが、搬送ローラ対(一対の搬送ローラ)78は、この図2に示すように、スカッフローラ781およびピンチローラ782をそなえて構成されている。
スカッフローラ781は、連続紙1にすべり接触しながら連続紙1を搬送するもので、金属等の摩擦係数の低い外周面をそなえて構成され、図示しない駆動モータにより連続紙1の印刷時搬送方向(図2中では矢印e方向)に回転駆動されるようになっている。又、スカッフローラ781は、後述する制御部100により、その回転速度(Vs )を制御されるようになっている。
【0072】
ピンチローラ782はスカッフローラ781と協働して連続紙1を挟持するもので、互いに平行に配設され、各中間部をアーム軸783aに枢支された一対のアーム部材783,783の一端側(図2中では右側)により回転自在に挟持されている。なお、このピンチローラ782は、ポリアセタール(POM;polyoxymethylene)等の弾性の無い樹脂によって構成されるのが望ましい。
【0073】
そして、この搬送ローラ対78は、図1に示すように、連続紙1の搬送経路における排出ローラ761およびピンチローラ762の下流側位置に配設され、スカッフローラ781とピンチローラ782とで連続紙1を挟んで対向するように、連続紙1の裏面および表面にそれぞれ接するように配設されている。
これにより、搬送ローラ対78は、本印刷装置において、連続紙1の搬送経路についての印刷部よりも下流側に連続紙1を挟んで対向配置されて連続紙1を挟持しながら回転することにより連続紙1にフィード力を作用させるようになっている。
【0074】
フィード力調整部780は、ピンチローラ782のスカッフローラ781側への押圧力を調整してスカッフローラ781による連続紙1に対するスカッフ圧力を調整することにより連続紙1のフィード力を変化させるものであり、図2に示すように、アーム部材783,783,レバー部材784およびカム785を、いずれも連続紙1(ピンチローラ782)の左右両側にそなえて構成されている。
【0075】
左右一対のアーム部材783,783は互いに平行に配設され、各一端側(図2中では右側)においてピンチローラ782を回転自在に支持するとともに、各中間部において、それぞれピンチローラ782の回転軸と平行なアーム軸783aに枢支されており、アーム部材783,783はともにこのアーム軸783a周りに揺動しうるようになっている。
【0076】
左右一対のレバー部材784,784は、それぞれアーム部材783の上方において互いに平行に配設され、各一端側(図2中では右側)において、ピンチローラ782の回転軸と平行なレバー軸784aに枢支されており、それぞれレバー軸784a周りに揺動しうるようになっている。
各レバー部材784の下方位置には、各レバー部材784の下面に当接するように、カム785がカム軸785a周りに回転可能に支持されており、更に、このカム軸785aには駆動モータ787が連結されている。そして、この駆動モータ787は、後述する制御部100の制御下でカム785のカム軸785aを所定の角度に回転させることができるようになっている。
【0077】
駆動モータ787は、レバー部材784,784の揺動角度を調整することによりスカッフ圧力を調整すべくレバー部材784,784をともにレバー軸784a周りに回転駆動する駆動機構として機能するものであり、カム軸785aを回転させてカム785,785の角度を調節する。
そして、これらのカム785,785はレバー部材784,784の下面に当接しながら回転し、レバー部材784,784をレバー軸784aまわりに回転させてその一端側(図2中では左側)の位置を変動させ、レバー部材784,784のレバー軸784a周りの角度を調整するようになっている。
【0078】
また、アーム部材783,783の他端側(図2中では左側)とレバー部材784,784の他端側(図2中では左側)との間には、バネ(弾性部材)786がそれぞれ介装されており、これらのバネ786,786がピンチローラ782のスカッフローラ781側への押圧力をピンチローラ782に付与するようになっている。
【0079】
すなわち、アーム部材783,783は、レバー部材784,784の一端側(図2中では左側)の移動に従って、バネ786,786を介して、アーム軸783aまわりに回転させられ、各一端側(図2中左側)の位置を上下させられる。これにより、アーム部材783は、その他端側(図2中では右側)の位置、すなわち、ピンチローラ782の位置を変動させて、ピンチローラ782のスカッフローラ781側への押圧力を調整してスカッフローラ781による連続紙1に対するスカッフ圧力を調整する。
【0080】
例えば、制御部100は、図2に示すように、駆動モータ787によりカム785,785を矢印c方向に回転駆動することにより、レバー部材784,784をレバー軸784a周りに矢印d方向へ回転させ、バネ786,786を介してアーム部材783,783の一端側(図2中左側)を上方へ引き上げる。これにより、ピンチローラ782をスカッフローラ781側に押圧してスカッフ圧力を上げるのである。
【0081】
また、本第1実施形態の連続紙印刷装置は、図1に示すように、第1筐体1001と第2筐体1002との2つの部分から構成されている。第1筐体1001内には上述した第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260,第1定着部410,第2定着部420および搬送系700が配設されるとともに、後述する制御部100と、第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260および搬送系700等に電力を供給する主電源装置(図示省略)とが配設されている。第2筐体1002内には、ブロア8,スタッカ60およびフラッシュ定着器用電源9が配設されるとともに、搬送系700の一部を成すスカッフローラ781,791およびピンチローラ782,792が配設されている。
【0082】
すなわち、本装置において、第2定着部420の下流で、且つ、印刷を要求した上位装置であるホストコンピュータでデータ補償が可能な範囲の搬送経路長の範囲内にスタッカ60が配設されており、第2定着部420からスタッカ60までの間の連続紙1の搬送経路長が短いことから、連続紙1のジャム等の不具合が生じた際に、ホストコンピュータにより不具合の生じた部分の再印刷を迅速に行なうことができ、復旧作業に要する時間を短縮できるとともに、装置の信頼性を向上させることができる。
【0083】
なお、フラッシュ定着器用電源9は、第1定着部410および第2定着部420の各フラッシュランプ412に電力を供給するものである。
搬送トラクタ710において、トラクタ機構73の上流側には、連続紙1の終端部を検出する媒体終端検出部74が取り付けられている。この媒体終端検出部74は、例えば、発光素子と受光素子とからなる光センサにより構成されており、連続紙1がこれらの発光素子と受光素子との間を遮るように配設され、これらの各素子の間を遮る連続紙1がなくなった時に、発光素子からの光を受光素子が検出し、図示しない表示部等にその旨を表示して、作業者に連続紙1の終端を検出した旨を通知するようになっている。
【0084】
また、本装置における各部品、すなわち、用紙ホッパ10,搬送系700,第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260,第1定着部410,第2定着部420,スタッカ60,ブロア8およびフラッシュ定着器用電源9等は、制御部100により動作制御されている。
さらに、制御部100は、操作パネル(印刷条件入力部;図示せず)から入力される情報等に基づいて制御動作を行なうようになっている。なお、操作パネルは、本第1実施形態の印刷装置本体の側面等に配置され、この連続紙プリンタに対する入力/設定等を行なうべくオペレータによって操作されるもので、この連続媒体印刷装置の各種状態を表示するためのディスプレイ(図示せず)を有している。
【0085】
そして、オペレータは、この操作パネルを介して、連続紙1の用紙坪量(用紙厚さ),用紙幅(用紙サイズ),用紙こし,用紙表面平滑度等の用紙条件を印刷条件として入力するようになっている。
制御部100は、前述のごとくフィード力調整部780の駆動モータ787の回転動作を制御するようになっており、操作パネルから入力された情報(印刷条件)に応じて連続紙1のフィード力を変化させるようにフィード力調整部780を制御するフィード力制御部として機能するようになっている。
【0086】
具体的には、制御部100は、種々の連続紙1の用紙条件(用紙坪量(用紙厚さ),用紙サイズ,用紙こし,用紙表面平滑度等)に応じた駆動モータ787の制御用値(モータの軸を所定位置に停止させるためのパルス情報)をあらかじめテーブルとして有しており、このテーブル中から操作パネルによって入力された印刷条件に応じた制御用値を得て駆動モータ787を駆動する。
【0087】
また、制御部100は、スカッフローラ781を駆動する駆動モータ(図示せず)の累積回転時間、すなわち、スカッフローラ781の使用時間を計測するようになっており、更に、このスカッフローラ781の使用時間に応じて連続紙1のフィード力を変化させるようにフィード力調整部780を制御するフィード力制御部として機能するようになっている。
【0088】
具体的には、制御部100は、スカッフローラ781の使用時間に応じた駆動モータ787の制御用値(モータの軸を所定位置に停止させるためのパルス情報)をあらかじめテーブルとして有し、このテーブル中からスカッフローラ781の使用時間に応じた制御用値を得て駆動モータ787を駆動する。
そして、この駆動モータ787によって、カム785,785をともにカム軸785aまわりに所定角度だけ回転させることにより、スカッフローラ781とピンチローラ782とによるスカッフ圧力を調整し、連続紙1のフィード力を連続紙1の印刷条件に応じて変化させるのである。
【0089】
また、制御部100は、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260における各感光体ドラム211を回転させる駆動モータ(図示せず)の回転をそれぞれ制御するようになっており、これにより、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211の周速度をそれぞれ制御することができるようになっている。
【0090】
そして、制御部100は、両面印刷時に、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211(下流側ドラム,第2のドラム)の周速度(V2)が、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211(上流側ドラム,第1のドラム)の周速度(V1)よりも速く、且つ、スカッフローラ781の周速度(Vs)よりも遅くなるように、各感光体ドラム211の回転を制御するようになっており、回転制御部として機能するようになっている。更に、この際、制御部100は、これらの感光体ドラム211の周速度差が、例えば、0.1〜3.0%程度となるように各感光体ドラム211の回転を制御するようになっている。
【0091】
さらに、制御部100は、連続紙1における印刷領域率に応じて連続紙1のフィード力を変化させるようにフィード力調整部780を制御するようになっており、上位装置であるホストコンピュータから要求された印刷命令から、印字領域率、すなわち、用紙面積に占めるトナー像の面積比率を得て、この印字領域率が大きい場合にはフィード力を大きく、又、印字領域率が小さい場合にはフィード力を小さくするようにフィード力調整部780を制御するようになっている。
【0092】
上述のごとく構成された本第1実施形態の連続媒体印刷装置により、連続紙1に両面印刷を行なうには、オペレータは、先ず、連続紙1を用紙ホッパに備え付け、トラクタ機構73のトラクタベルト721の送りピンに、この連続紙1の両側部分に形成されている送り孔1bを嵌装して連続紙1を取り付ける。
そして、オペレータは、操作パネルから連続紙1の用紙条件(用紙坪量(用紙厚さ),用紙サイズ,用紙こし,用紙表面平滑度等)を入力した後、オートロード操作パネル(図示せず)のオートロード開始スイッチ等を押下して連続紙1のオートロードを行ない、連続紙1を搬送トラクタ710や折り返しローラ41,42等の搬送力を用いて、搬送系700の搬送経路に沿ってスタッカ60まで搬送させる。
【0093】
その後、ホストコンピュータ等から印刷データが本装置に送られ、両面印刷が開始される。
両面印刷を行なうにあたり、制御部100は、先ず、操作パネルから入力された用紙条件に応じた駆動モータ787の制御用値を上述のテーブル中から得て、この制御用値に基づいて駆動モータ787を駆動する。すなわち、駆動モータ787によってカム軸784aを所定角度回転させてカム785の角度を調節することにより、レバー部材784,784のレバー軸784a周りの角度を調整し、これにより、ピンチローラ782のスカッフローラ781側への押圧力を調整してスカッフローラ781による連続紙1に対するスカッフ圧力を調整する。これにより、搬送系700は、連続紙1の用紙条件に最適なフィード力で連続紙1を搬送するのである。
【0094】
そして、搬送系700、すなわち、搬送トラクタ710および搬送ローラ対78等により連続紙1が印刷時搬送方向(図1のb矢印方向)に搬送され、先ず、第1転写プロセスユニット250において、この搬送系700による連続紙1の搬送に同期して、感光体ドラム211が図示しない駆動装置により回転駆動され、図1の矢印a方向に回転する。
【0095】
制御部100は、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2 )が、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1 )よりも速く、且つ、スカッフローラ781の周速度(Vs )よりも遅くなるように(周速度差が、例えば0.1〜3.0%程度)、各感光体ドラム211の回転を制御する。
【0096】
これにより、第1転写プロセスユニット250において、連続紙1の張力が保持され、連続紙1のミシン目1a(図13参照)が展張されるので、ミシン目1aを頂点とする山谷や凹凸が小さくなり、連続紙1にトナー像を転写する感光体ドラム211と連続紙1との間に生じる隙間が小さくなる。
第1転写プロセスユニット250において、前帯電器215により感光体ドラム211の表面を均一に帯電させた後、露光LED216により、感光体ドラム211の表面に印刷する画像信号に応じて像露光して潜像を形成する。
【0097】
そして、トナーホッパ付き現像器219により、潜像を現像して感光体ドラム211の表面上に印刷データに対応したトナー像を形成する。
また、感光体ドラム211と連続紙1の当接位置で、連続紙1を挟んで対向する位置において、転写帯電器212aが連続紙1をトナー像を形成するトナーとは逆の極に帯電させることにより、感光体ドラム211上のトナー像を連続紙1に引きつけ、連続紙1の裏面に未定着トナー像を転写する。又、この転写の後、分離帯電器212bにより連続紙1の帯電を取り除き、感光体ドラム211と連続紙1とを分離し易くする。
【0098】
一方、連続紙1の裏面にトナー像を転写した感光体ドラム211はクリーニング部220においてその表面に残留している残留トナーが除去された後、再度、前帯電器215により均一に帯電される。
次に、連続紙1は、搬送系700により第2転写プロセスユニット260に搬送され、この第2転写プロセスユニット260において、第1転写プロセスユニット250と同様に、その表面に未定着トナー像が転写される。
【0099】
また、この第2転写プロセスユニット260においても、連続紙1の張力が保持され、連続紙1のミシン目1a(図13参照)が展張されるので、ミシン目1aを頂点とする山谷や凹凸が小さくなり、連続紙1にトナー像を転写する感光体ドラム211と連続紙1との間に生じる隙間が小さくなる。
そして、その両面に未定着のトナー像がそれぞれ転写された連続紙1は、搬送系700により搬送され、折り返しローラ対40および遮光部43を通過した後、第1定着部410により、その裏面に転写されたトナー像が定着される。
【0100】
さらに、連続紙1は、搬送系700により搬送され、折り返しローラ51により搬送方向を変えられた後、今度は、第2定着部420においてその表面に転写されたトナー像が定着される。
またさらに、連続紙1は、排出ローラ761およびピンチローラ762により案内されながら搬送系700により搬送され、搬送ローラ対78を通過した後、スカッフローラ791およびピンチローラ792によってスタッカ60に案内される。そして、連続紙1はスタッカ60において、スイングガイド61により振り分けられることにより、そのミシン目1aで山折りと谷折りとが交互に繰り返され、交互に折り畳まれた状態でスタッカ部62に積み重ねられる。
【0101】
このように、本発明の第1実施形態としての連続媒体印刷装置によれば、制御部100が、操作パネルから入力された情報(印刷条件)に応じて、連続紙1のフィード力を変化させるようにフィード力調整部780の駆動モータ787の回転動作を制御して、カム785をカム軸785aまわりに所定角度だけ回転させることにより、スカッフローラ781とピンチローラ782とによるスカッフ圧力を調整し、連続紙1のフィード力を連続紙1の印刷条件に応じて変化させるので、連続紙1の用紙条件に最適なフィード力で連続紙1を搬送することができる。
【0102】
これにより、例えば、フィード力が強過ぎることにより連続紙1が破断したり、逆にフィード力が弱過ぎることにより連続紙1がたるみ印刷品質が低下したりすることがない。
また、制御部100は、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211(下流側ドラム,第2のドラム)の周速度(V2)が、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211(上流側ドラム;第1のドラム)の周速度(V1)よりも速く、且つ、スカッフローラ781の周速度(Vs)よりも遅くなるように、各感光体ドラム211の回転を制御するとともに、この際、各感光体ドラム211の周速度差が、例えば、0.1〜3.0%程度となるようにこれらの感光体ドラム211の回転を制御するので、これにより、連続紙1の搬送経路における第2転写プロセスユニット260よりも下流位置に配設された搬送ローラ対78のフィード力を、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260に伝達することができ、搬送ローラ対78から離れた位置に配設されている第1転写プロセスユニット250においても連続紙1の張力を保持することができる。
【0103】
従って、第1転写プロセスユニット250において、連続紙1のミシン目1a(図13参照)が展張されるので、ミシン目1aを頂点とする山谷や凹凸が小さくなり、連続紙1にトナー像を転写する感光体ドラム211と連続紙1との間に生じる隙間が小さくなるので、ミシン目1a近傍における印刷ずれや印刷ぬけ等の印刷乱れや凹凸の発生を最小限に抑止することができる。
【0104】
また、第1転写プロセスユニット250と第2転写プロセスユニット260との間等に、搬送トラクタ等の特別な部品類を配設する必要がないので、装置が大型化することがない。
さらに、制御部100が、連続紙1における印刷領域率に応じて連続紙1のフィード力を変化させるようにフィード力調整部780を制御するので、連続紙1に形成されたミシン目1aの近傍まで印刷を行なう場合においても、そのミシン目1a近傍における印字乱れ領域を小さくすることができ、印刷品質を向上させることができる
図3は本発明の第1実施形態の連続媒体印刷装置におけるスカッフ力(スカッフ引き力)と印字乱れ領域との関係を説明するための図、図4はその感光体ドラム211の周速差と印字乱れ領域との関係を説明するための図である。
【0105】
図3は異なる用紙条件(用紙坪量)を有する連続紙1を、種々のスカッフ力(スカッフ引き力)で搬送して両面印刷を行なった際における各印字乱れ領域の大きさを示すものである。すなわち、用紙坪量が55kg/m 2 の連続紙1と135kg/m 2 の連続紙1とを、それぞれ3種類のスカッフ力(20,35,50g/cm)で搬送して両面印刷を行ない、その表面(第2転写プロセスユニット260により印刷された面)における印字乱れ領域をそのミシン目1aからの距離で示したものである。
【0106】
この図3に示すように、例えば、用紙坪量が135kg/m 2 の連続紙1においてはスカッフ力を50g/cmとした場合に最も印字乱れ領域が小さくなっており、スカッフ力を大きくすることにより印字乱れ領域を小さくすることができ、特に、用紙坪量が大きい連続紙1においてその効果が顕著であることがわかる。
また、図4は第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1)と第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2)との周速度差(周速比)を変更して(+2.0〜−0.2%)両面印刷を行なった際における、連続紙1の裏面(第1転写プロセスユニット250により印刷された面)における印字乱れ領域をそのミシン目1aからの距離で示したものである。
【0107】
なお、この周速比は、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2)が第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1)よりも早い場合を+として表示しており、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2)が第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1)よりも遅い場合をとして表示している。
【0108】
この図4に示すように、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1 )と第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2 )との周速度差(周速比)が+0.5%程度になるように、すなわち、印刷時に、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2 )が第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1 )よりも、0.5%程度速くなるように回転させて搬送した場合に、連続紙1のミシン目1a近傍における印字乱れ領域が最小となっている。
【0109】
また、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1 )と第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2 )との周速度差(周速比)がマイナス(−)の場合、すなわち、印刷時に、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2 )が第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1 )よりも、遅くなるように回転させて搬送した場合には、連続紙1のミシン目1a近傍における印字乱れ領域が大きくなっている。
【0110】
すなわち、本第1実施形態においては、制御部100が、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の周速度(V2 )が第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の周速度(V1 )よりも速く、且つ、スカッフローラ781の周速度(Vs )よりも遅くなるように各感光体ドラム211の回転を制御することにより、搬送ローラ対78から離れた位置に配設されている第1転写プロセスユニット250においても連続紙1の張力を保持することができるので、連続紙1のミシン目1a近傍における印字乱れ領域を小さくすることができ、更に、その周速度差が0.1〜0.3%程度になるように制御することにより、確実にミシン目1a近傍における印字乱れ領域を小さくすることができる。
【0111】
また、制御部100は、スカッフローラ781の使用時間を計測するとともに、このスカッフローラ781の使用時間に応じた制御用値を得て駆動モータ787を駆動するようになっているので、スカッフローラ781が使用により摩擦した場合等においても、連続紙1を、その印刷条件に応じて最適なフィード力で搬送することができ、連続紙1の破断やたるみ等が生じることがなく、又、印刷品質を維持することができる。
【0112】
(B)第1実施形態の変形例の説明
図5は本発明の第1実施形態の変形例としての連続媒体印刷装置におけるフィード力調整部780′の構成を模式的に示す側面図である。
図5に示すフィード力調整部780′は、図2に示すフィード力調整部780と同様に、ピンチローラ782a,782bのスカッフローラ781′側への押圧力を調整してスカッフローラ781′による連続紙1に対するスカッフ圧力を調整することにより連続紙1のフィード力を変化させるものであり、スカッフローラ781′,ピンチローラ782a,782bおよびスカッフレバー788をそなえて構成されている。
【0113】
スカッフローラ781′は、図2に示すスカッフローラ781と同様に、連続紙1にすべり接触しながら連続紙1を搬送するもので、金属等からなる外周面をそなえて構成され、図示しない駆動モータにより連続紙1の印刷時搬送方向(図5中では矢印e方向)に回転駆動されるようになっている。
スカッフレバー788は、オペレータが用紙条件によってその位置を切り換えるものであり、オペレータは、印刷を行なう連続紙1の用紙厚さ(用紙坪量)によってこのスカッフレバー788の位置を切り換えるようになっている。
【0114】
ピンチローラ782a,782bはともにスカッフローラ781′と協働して連続紙1を挟持するものであって、ともにスカッフローラ781′の回転軸と平行に配設されており、オペレータがスカッフレバー788の位置を変化させることによってスカッフローラ781′との間の距離が変化するようになっている。すなわち、オペレータがスカッフレバー788の位置を変化させることにより、ピンチローラ782a,782bのスカッフローラ781′側への押圧力を調整してスカッフローラ781′による連続紙1に対するスカッフ圧力を調整することによりフィード力を変化させるようになっており、スカッフレバー788は、印刷条件に応じて連続紙1フィード力を変化させるようにフィード力調整部780′を制御するフィード力制御部として機能するようになっている。
【0115】
そして、これらのスカッフローラ781′およびピンチローラ782a,782bが、連続紙1を挟んで対向配置されて連続紙1を挟持しながら回転することにより連続紙1にフィード力を作用させる搬送ローラ対78′を構成するようになっている。
本発明の第1実施形態の変形例の連続媒体印刷装置におけるフィード力調整部780′は上述のごとく構成されているので、印刷開始時にオペレータがスカッフレバー788を操作して、印刷を施す連続紙1の用紙厚さ(用紙坪量)に応じてスカッフレバー788の位置を調節すると、このスカッフレバー788の位置により、ピンチローラ782a,782bとスカッフローラ781′との間の距離が調整される。
【0116】
これにより、ピンチローラ782a,782bのスカッフローラ781′側への押圧力が調整され、連続紙1の用紙厚さに最適なフィード力で連続紙1を搬送する。
このように、本発明の第1実施形態の変形例としての連続媒体印刷装置によっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、フィード力調整部780′の構成を簡素化できるので、装置の製造コストを低減させることができる。
【0117】
(C)第2実施形態の説明
本発明の第2実施形態の連続媒体印刷装置は、第1実施形態の連続媒体印刷装置と同様の構成をそなえるほか、図6に示すような制御系をそなえている。
ここで、図6および図7を参照しながら、本第2実施形態の連続媒体印刷装置における制御系の要部構成について説明する。なお、図6は本第2実施形態の連続媒体印刷装置における制御系の要部構成を示すブロック図、図7は本第2実施形態の連続媒体印刷装置における転写電流を制御する制御電圧について説明するための図である。
【0118】
また、本第2実施形態の制御部100は、第1実施形態の連続媒体印刷装置と同様に、搬送系700,第1転写プロセスユニット250,第2転写プロセスユニット260,第1定着部410,第2定着部420,スタッカ60,ブロア8やフラッシュ定着器用電源9等の各部を制御するものであるが、本発明は、特に連続紙1の印刷時における動作に特徴を有するものであり、以降では、この連続紙1の印刷時における動作に係る、制御部100の機能について説明する。
【0119】
制御部100は、連続紙1の印刷時に図6および図7を参照しながら後述するごとく、操作パネル110(図6参照)から入力される印刷条件(例えば連続紙1の用紙坪量)に基づき、搬送トラクタ710および搬送ローラ対78による搬送動作や、感光体ドラム211の回転状態,前帯電器215,転写帯電器212aおよび分離帯電器212bの帯電動作,現像器219のバイアス電圧の印加動作等を制御するものである。
【0120】
また、制御部100は、操作パネル110から入力される情報に基づいて制御動作を行なうようになっている。なお、操作パネル110は、本実施形態の連続媒体印刷装置本体の側面等に配置され、この連続媒体印刷装置に対する入力/設定等を行なうべくオペレータによって操作されるもので、この連続媒体印刷装置の各種状態を表示するためのディスプレイ111を有している。
【0121】
さらに、図6に示すように、制御部100は、高圧電源部120を介して転写帯電器212a,分離帯電器212bおよび前帯電器215の帯電状態を制御している。
ここで、高圧電源部120は、転写帯電器212aに対する転写電流VTを制御するための転写電流制御回路121および高圧発生回路122と、分離帯電器212bに印加すべき交流電圧VPを制御するための分離電圧制御回路123および高圧発生回路124と、前帯電器215のグリット電圧VGおよび定圧電源VCを制御するための前帯電圧制御回路125および高圧発生回路126とを有して構成されている。
【0122】
制御部100は、転写帯電器212aに対する転写電流VTを制御すべく、転写帯電器212aのオン/オフ情報IT ON/OFF(1ビット信号)と、転写電流ITの大きさを指定する制御電圧VT CNTとを転写電流制御回路121に与える。そして、転写電流制御回路121は、転写帯電器212aをオンにする情報IT ONを受けると、高圧発生回路122を制御することにより、制御電圧VT CNTに応じた転写電流ITを転写帯電器212aに対して供給するようになっている。
【0123】
また、制御部100は、分離帯電器212bに対する印加すべき交流電圧VPを制御すべく、分離帯電器212aのオン/オフ情報VP ON/OFF(1ビット信号)と、交流電圧VPのP−P(peak to peak) 値VP(P−P)を指定する制御電圧VP ACCNTと、交流電圧VPのオフセット値VP(DC)を指定する制御電圧VP DCCNTとを分離電圧制御回路123に与える。そして、分離電圧制御回路123は、分離帯電器212bをオンにする情報VP ONを受けると、高圧発生回路124を制御することにより、それぞれ制御電圧VP ACCNTおよびVP DCCNTに応じたVP(P−P)およびVP(DC)の交流電圧VPを分離帯電器212bに印加するようになっている。
【0124】
さらに、制御部100は、前帯電器215のグリット電圧VGおよび定圧電源VCを制御すべく、前帯電器215における定圧電源VCのオン/オフ情報VCON/OFF(1ビット信号)と、グリッド電圧VGの大きさを指定する制御電圧VG CNTとを前帯電圧制御回路125に与える。そして、前帯電圧制御回路125は、定圧電源VCをオンにする情報VC ONを受けると、高圧発生回路126を制御することにより、制御電圧VG CNTに応じたグリッド電圧VGおよび定圧電源VCを前帯電器215に対して供給するようになっている。
【0125】
そして、制御部100は、操作パネル110から入力された情報等に基づいて転写帯電器212a,分離帯電器212bおよび前帯電器215の帯電状態を制御するようになっている。
図7は、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211における、用紙坪量に対する最適な静電吸着力を説明するための図であって、用紙坪量に対する最適な感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2および転写帯電器212aの転写電流IT1,IT2を説明するための図である。
【0126】
制御部100は、この図7に示すように、種々の用紙厚さ(用紙坪量)に応じた第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260における各感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2や、各転写帯電器212aの制御用電流IT1,IT2の最適な値等をテーブルとして有している。
制御部100は、操作パネル110から入力された印刷条件から、本装置に取り付けられている連続紙1の用紙厚さ(用紙坪量)を判断するようになっており、更に、図7に示すテーブル中から、この用紙坪量に応じた第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2を得るようになっている。
【0127】
そして、制御部100は、これらの各感光体ドラム211の表面電位が、VS1,VS2となるように、各感光体ドラム211のグリッド電圧VG等を制御して前帯電器215を制御するようになっており、この際、制御部100は、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の表面電位VS2を、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の表面電位VS1よりも大きくするように制御するようになっていて、電位制御部として機能するようになっている。
【0128】
また、制御部100は、連続紙1の帯電電がIT1,IT2となるように、各感光体ドラム211の転写帯電212aを制御するようになっており、この際、制御部100は、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211における連続紙1の帯電電位が、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211における連続紙1の帯電電位よりも大きくなるように連続紙1の電位を制御するようになっていて、電位制御部としても機能するようになっている。
【0129】
さらに、制御部100は、 連続紙1における印刷領域率に応じて各感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2や連続紙1の帯電電IT1,IT2を変化させて、各感光体ドラム211への連続紙1の静電吸着力を変化させるようになっており、上位装置であるホストコンピュータから要求された印刷命令から、印字領域率、すなわち、用紙面積に占めるトナー像の面積比率を得て、この印字領域率が大きい場合には各感光体ドラム211における静電吸着力を大きく、又、印字領域率が小さい場合には各感光体ドラム211における静電吸着力を小さくするように高圧電源部120を制御するようになっている。
【0130】
上述のごとく構成された本第2実施形態の連続媒体印刷装置による、連続紙1に両面印刷時における搬送系の制御手法について図8を用いて説明する。
図8は本第2実施形態の連続媒体印刷装置における搬送系の制御条件の決定手法を説明するためのフローチャート(ステップS1〜S3)である。
オペレータが操作パネル110から印刷条件(連続紙1の用紙坪量を含む)を入力すると(ステップS1)、制御部100は、この入力された印刷条件から連続紙1の用紙坪量(用紙厚さ)を認識して(ステップS2)、図7に示すテーブル中からこの用紙坪量に応じた最適な搬送系の制御条件を求める(ステップS3)。
【0131】
例えば、操作パネル110において、用紙坪量135kg/m 2 が入力された場合には、制御部100は、この入力された用紙坪量に基づいて、図7に示すテーブル中から、用紙坪量が135kg/m 2 に応じた第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の表面電位VS1(本第2実施形態では650V)を得て、感光体ドラム211の表面電位が650Vとなるように前帯電器215のグリッド電圧VG等を制御する。
【0132】
また、制御部100は、用紙坪量が135kg/m 2 に応じた第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211における転写帯電器212aの帯電電流IT1(本第2実施形態では400μA)を得て、この帯電電流400μAにより転写帯電器212aを制御する。
同様に、制御部100は、用紙坪量が135kg/m 2 に応じた第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の表面電位VS2(本第2実施形態では800V)を得て、感光体ドラム211の表面電位が800Vとなるように前帯電器215のグリッド電圧VG等を制御するとともに、用紙坪量が135kg/m 2 に応じた第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211における転写帯電器212aの帯電電流IT2(本第2実施形態では600μA)を得て、この帯電電圧600Vにより転写帯電器212aを制御する。
【0133】
そして、制御部100は、上述のようにして求めた制御条件で搬送系700によって連続紙1を搬送して印刷するのである。
また、本第2実施形態においても、前述の第1実施形態と同様に、操作パネル110から入力された印刷条件に基づいて、ピンチローラ782のスカッフローラ781側への押圧力(スカッフ圧)が調整されて、連続紙1の用紙厚さに最適なフィード力で連続紙1が搬送される。
【0134】
このように、本発明の第2実施形態としての連続媒体印刷装置によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、制御部100が、操作パネル110から入力された印刷条件から、本装置に取り付けられている連続紙1の用紙厚さ(用紙坪量)を認識するとともに、図7に示すようなテーブルに基づいて、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211を制御し、更に、この際、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211の表面電位VS2を、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211の表面電位VS1よりも大きくするように制御するので、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211に対する連続紙1の静電吸着力が第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211に対する連続紙1の静電吸着力よりも大きくなる。
【0135】
これにより、連続紙1の搬送経路における第2転写プロセスユニット260よりも下流位置に配設された搬送ローラ対78のフィード力を、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260に伝達することができ、搬送ローラ対78から離れた位置に配設されている第1転写プロセスユニット250においても連続紙1の張力を保持することができる。
【0136】
従って、第1転写プロセスユニット250において、連続紙1のミシン目1a(図13参照)が展張されるので、ミシン目1aを頂点とする山谷や凹凸が小さくなり、連続紙1にトナー像を転写する感光体ドラム211と連続紙1との間に生じる隙間が小さくなるので、ミシン目1a近傍における印刷ずれや印刷ぬけ等の印刷乱れや凹凸の発生を最小限に抑止することができる。
【0137】
また、制御部100は、図7に示すようなテーブル中から、この求めた用紙厚さに対して最適な第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2を得て、各感光体ドラム211の表面電位を制御するようになっているので、各感光体ドラム211に対する連続紙1の静電吸着力を確実に制御することができ、印刷品質を向上させることができる。
【0138】
さらに、制御部100は、各感光体ドラム211が、表面電位VS1,VS2になるように、各グリッド電圧VG等を制御して前帯電器215を制御するようになっているので、各感光体ドラム211に対する連続紙1の静電吸着力を確実に制御することができ印刷品質を向上させることができるほか、連続紙1の挙動を抑えるために既存の前帯電器215を使用することができるので、装置の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0139】
また、制御部100は、連続紙1の帯電電位が所望の電位となるように、図7に示すようなテーブル中から転写電流IT1,IT2を得て、転写帯電212aを制御するようになっているので、各感光体ドラム211に対する連続紙1の静電吸着力を確実に制御することができ、印刷品質を向上させることができる。
さらに、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211における連続紙1の帯電電位が、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211における連続紙1の帯電電位よりも大きくなるように転写帯電器212aを用いて連続紙1の電位を制御することからも、各感光体ドラム211に対する連続紙1の静電吸着力を確実に制御することができ印刷品質を向上させることができるほか、連続紙1の挙動を抑えるために既存の前帯電器215を使用することができるので、装置の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0140】
また、制御部100は、連続紙1における印刷領域率に応じて各感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2や連続紙1の帯電電IT1,IT2を変化させて、各感光体ドラム211への連続紙1の静電吸着力を変化させるようになっているので、連続紙1に形成されたミシン目の近傍まで印刷を行なう場合においても、そのミシン目近傍における印字乱れ領域を小さくすることができ、印刷品質を向上させることができる。
【0141】
なお、上述した第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、オペレータが操作パネル110から種々の印刷条件を入力するようになっており、又、制御部100は、この操作パネル110から入力された印刷情報に基づいて、各感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2や転写電流IT1,IT2を制御しているが、それに限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0142】
例えば、フィード力調整部780に代えて、前述した第1実施形態の変形例におけるフィード力調整部780′(図5参照)をそなえて構成してもよく、制御部100は、オペレータが切り換えたフィード力調整部780′のスカッフレバー788の位置から連続紙1の用紙坪量(用紙厚さ)を判断し、図7に示すテーブルに基づいて各感光体ドラム211の表面電位VS1,VS2や転写電流IT1,IT2を制御することにより、上述した第2実施形態の連続媒体印刷装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0143】
(D)第3実施形態の説明
本発明の第3実施形態としての連続媒体印刷装置も、図1に示す連続媒体印刷装置と同様に連続紙1に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、図1に示す連続媒体印刷装置における搬送ローラ対78に代えてフィード力自動調整装置800をそなえて構成されている。
【0144】
図9は本発明の第3実施形態としての連続媒体印刷装置のフィード力自動調整装置800の構成を模式的に示す側面図、図10はそのバッファ部810およびたわみ量検出部820の平面図、図11はそのバッファ圧力切替モータの位置検出センサの構成を示す側面図である。
フィード力自動調整装置800は、本装置における連続紙1の搬送経路に沿って配設され、連続紙1のフィード力を自動的に調整するものであって、搬送経路について第1定着部410および第2定着部420よりも下流側に配設され、図9に示すように、バッファ部810,たわみ量検出部820およびフィード力調整部830をそなえて構成されている。
【0145】
フィード力調整部830は、ピンチローラ831のスカッフローラ832側への押圧力を調整してスカッフ832による連続紙1に対するスカッフ圧力を調整することにより連続紙1のフィード力を変化させるものであり、連続紙1の搬送経路におけるバッファ部810の下流側位置に配設され、ピンチローラ831,スカッフローラ833,第1アーム部材832,832,ピンチ圧力バネ(第1弾性部材)840,840,第1レバー部材834,834,スカッフ圧力切替モータ(第1駆動機構)836およびスカッフローラモータ838をそなえて構成されている。
【0146】
ピンチローラ831は、連続紙1の一方の面(本第3実施形態では下面)に当接するように連続紙1の幅方向と平行に配設され、その両端を、互いに平行に配設した一対の第1アーム部材832,832の各一端側(図9中では左側)によって回転自在に挟持されている。なお、このピンチローラ782は、ポリアセタール(POM;polyoxymethylene)等の弾性の無い樹脂によって構成されるのが望ましい。
【0147】
第1アーム部材832,832は、その中間部においてピンチローラ831の回転軸と平行な第2アーム軸832a周りに揺動しうるように本装置のフレーム等に取り付けられている。
また、ピンチローラ831と連続紙1を介して対向する位置には、スカッフローラ833がピンチローラ831と平行に配設されている。このスカッフローラ833は、図1および図2に示すスカッフローラ781と同様に、連続紙1にすべり接触しながら連続紙1を搬送するもので、金属等の摩擦係数の低い外周面をそなえて構成され、ベルト839を介してスカッフローラモータ838によって連続紙1の印刷時搬送方向(矢印b方向)に回転駆動されるようになっている。
【0148】
第1レバー部材834,834は、第1アーム部材832,832の各上方位置において互いに平行に配設され、各一端側(図9中では左側)にピンチ圧力バネ840の一端部(図9中では上端部)を取り付けられているとともに、各他端側(図9中では右側)はピンチローラ831の回転軸と平行な第1レバー軸834a周りに揺動しうるようにそれぞれ取り付けられている。
【0149】
第1レバー軸834aにはプーリ835が同心となるように固定されており、又、第1レバー軸834aの近傍には、スカッフ圧力切替モータ836がその回転軸836aが第1レバー軸834aと平行になるように配設されており、これらのプーリ835と回転軸836aとにはベルト837が巻架されている。
各第1アーム部材832の一端側(図9中の左側)と第1レバー部材834の一端側(図9の左側)との間にはそれぞれピンチ圧力バネ840が介装されており、これらのピンチ圧力バネ840は、ピンチローラ831のスカッフローラ833側への押圧力を付与する第1弾性部材として機能するようになっている。
【0150】
スカッフ圧力切替モータ836は、例えばステッピングモータにより構成されており、その回転軸836aを回転させることにより、ベルト837を介してプーリ835を回転させ、これにより第1レバー部材834,834を第1レバー軸834a周り(図9中の矢印k方向)に揺動させるようになっている。そして、第1レバー部材834,834の周りの角度を調整することにより、スカッフ圧力を調整すべく第1レバー部材834を第1レバー軸834a周りに回転駆動する第1駆動機構として機能するようになっている。
【0151】
また、図11に示すように、スカッフ圧力切替モータ836の軸836aには扇状の遮光部材843が取り付けられており、又、その近傍には、ホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ842がそれぞれ配設されている。
これらのホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ842は、ともにスカッフ圧力切替モータ836の回転軸836aが回転すると、その回転に伴って遮光部材843が移動し(図11中の矢印i,j方向)、この遮光部材843がこれらのホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ842における発光素子と受光素子との間隙を通過しうるように配設されている。
【0152】
例えば、図11においては、ホームポジション検出センサ841が遮光部材843を検出している状態を示すものであり、スカッフ圧力切替モータ836の動作開始位置(ホームポジション)、すなわち、ピンチローラ831とスカッフローラ833とによるスカッフ圧力(ピンチ圧力)の初期設定の状態を示しているものである。
【0153】
そして、スカッフ圧力切替モータ836が、図11に示す状態から、その軸817aを矢印j方向に回転させて第2レバー部材815を上昇させると、遮光部材843が回転する。更に、バッファ圧力切替モータ836を回転させ、遮光部材843がオーバラン検出センサ842の発光素子と受光素子との間隙を通過し、オーバラン検出センサ842が遮光部材843を検出すると、オーバラン検出センサ842は、制御部100に検出信号を送信する。
【0154】
これらのホームポジション検出センサ841やオーバラン検出センサ842から検出信号を受信した制御部100は、ディスプレイ111や図示しない表示装置等にアラームを出力する。
また、スカッフ圧力切替モータ836が矢印i方向にその軸を回転させて第1レバー部材834を下降させ、ホームポジション検出センサ841が遮光部材843を検出した場合には、ホームポジション検出センサ842は制御部100に検出信号を送信する。
【0155】
なお、扇状の遮光部材843の中心角(図11中では約90度)を調整することにより、第1レバー部材834の揺動可能な角度を調整することができるようになっている。
そして、制御部100は、本装置の起動時に、スカッフ圧力切替モータ836を矢印iおよび矢印jにそれぞれ所定角度回転させて、ホームポジション検出センサ841に遮光部材843を認識させ、図11に示すような、初期位置(ホームポジション)にスカッフ圧力切替モータ836を設定するのである。
【0156】
バッファ部810は、連続紙1のフィード力の変動に伴って生じる連続紙1のたわみを吸収するものであり、従動ローラ811a,811b,バッファローラ812,第2アーム部材813,813,バッファ圧力バネ(第2弾性部材)814,814,第2レバー部材815,815,プーリ816およびバッファ圧力切替モータ(第2駆動機構)817をそなえて構成されている。
【0157】
バッファローラ812は、図9および図10に示すように、連続紙1の下面に当接するように連続紙1の幅方向と平行に配設され、その両端を、互いに平行に配設した一対の第2アーム部材813,813の一端側(図9中では左側)によって回転自在に挟持されている。
第2アーム部材813,813は、互いに平行に配設され、その一端側(図9中では左側)においてバッファローラ812を回転自在に挟持しており、又、その他端側(図9中では右側)はバッファローラ812の回転軸と平行な第2アーム軸813a周りに揺動しうるようにそれぞれ本装置のフレーム等に取り付けられている。
【0158】
これらの第2アーム部材813,813により、バッファローラ812は上方(連続紙1のたわみ方向)へ移動可能に配設され、連続紙1の一方側(図9中では下側)から連続紙1に当接しながら連続紙1の搬送に従回転するようになっている。
連続紙1の搬送経路において、従動ローラ811aはバッファローラ812の上流側位置に、又、従動ローラ811bはバッファローラ812の下流側位置に、それぞれバッファローラ812の回転軸と平行に回転自在に配設されており、これらの従動ローラ811a,811bは、連続紙1におけるバッファローラ812が当接する側と反対側(図9中では上方側)から連続紙1に当接しながら連続紙1の搬送に従回転する一対の従動ローラとして機能するようになっている。
【0159】
第2アーム部材813,813の各上方位置には、第2アーム部材813,813のそれ以上の上方への揺動を阻止する上端ストッパ(ストッパ)822aが配設されており、これにより、連続紙1のたわみ量の上限位置を示すようになっている。
また、第2アーム部材813,813の下方の所定位置、具体的には、図9中において2点鎖線で示すように、従動ローラ811aと従動ローラ811bとの間においてバッファローラ812と連続紙1とが干渉し合わないようにバッファローラ812を配設する場合における第2アーム部材813,813の下方位置には、第2アーム部材813のそれ以上の下方への揺動を阻止する下端ストッパ(ストッパ)822bが配設されており、これにより、連続紙1のたわみ量の下限位置を示すようになっている。
【0160】
バッファ圧力バネ814,814は、それぞれ各第2アーム部材813と第2レバー部材815との間に介装され、上方へのバッファ圧力を連続紙1に付与するものであって、その一端側(図9では下側)を第2アーム部材813,813の各中間部に取り付けられているとともに、その他端側を第2レバー部材815,815の各一端側(図9中では左側)にそれぞれ取り付けられている。
【0161】
第2レバー部材815,815は、第2アーム部材813,813の上方位置において互いに平行に配設され、各一端側(図9中では左側)にバッファ圧力バネ814の上端部をそれぞれ取り付けられているとともに、各他端側(図9中では右側)はともにバッファローラ812の回転軸と平行な第2レバー軸815a周りに揺動しうるように取り付けられている。
【0162】
第2レバー軸815aにはプーリ816が同心となるように固定されており、又、第2レバー軸815aの近傍には、バッファ圧力切替モータ817がその回転軸817aが第2レバー軸815aと平行になるように配設されており、これらのプーリ816と回転軸817aとにはベルト818が巻架されている。
バッファ圧力切替モータ817は、例えば、ステッピングモータにより構成されており、その回転軸817aを回転させることにより、ベルト818を介してプーリ816を回転させ、これにより、第2レバー部材815,815を第2レバー軸815a周り(図9中の矢印g方向)に揺動させるようになっている。
【0163】
そして、制御部100は、このバッファ圧力切替モータ817を回転させることにより、第2レバー部材815,815の一端側(図9中では左側)の位置を変えて、バッファ圧力バネ814,814の長さを変えることによりバッファ圧力を調整することができるようになっている。
すなわち、バッファ圧力切替モータ817は、第2レバー部材815,815の第2レバー軸815a周りの角度を調整することによりバッファ圧力を調整すべく第2レバー部材815を第2レバー軸815a周りに回転駆動する第2駆動機構として機能するようになっている。
【0164】
そして、制御部100は、ディスプレイ111等から入力された連続紙1の印刷条件によりバッファ圧力切替モータ817の角度を調整して、種々の連続紙1に応じたバッファ圧力となるように制御するようになっている。
また、第2アーム部材813,813,第2レバー部材815,815およびバッファ圧力バネ814,814は、連続紙1のたわみ方向(本第3実施形態では上方)へのバッファ圧力を連続紙1に付与すべくバッファローラ812を上方に付勢する付勢機構として機能するようになっている。
【0165】
さらに、第2アーム部材813,813,第2レバー部材815,815バッファ圧力バネ814,814およびバッファ圧力切替モータ817は、バッファローラ812により連続紙1に付与するバッファ圧力を調整するためのバッファ圧力調整部として機能するようになっている。
また、バッファ圧力切替モータ817においても、図11に示すように、スカッフ圧力切替モータ836と同様に、その軸817aに扇状の遮光部材843が取り付けられており、又、その近傍には、ホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ(オーバランセンサ)842がそれぞれ配設されている。
【0166】
これらのホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ842は、ともに発光素子と受光素子とからなる光センサにより構成されており、バッファ圧力切替モータ817の回転軸817aが回転すると、その回転に伴って遮光部材843が移動し(図11中の矢印i,j方向)、この遮光部材843がこれらのホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ842における発光素子と受光素子との間隙を通過しうるように配設されている。
【0167】
例えば、図11においては、ホームポジション検出センサ841が遮光部材843を検出している状態を示すものであり、バッファ圧力切替モータ817の動作開始位置(ホームポジション)、すなわち、バッファローラ812の初期位置の状態を示しているものである。
そして、スカッフ圧力切替モータ836が、図11に示す状態から、その軸817aを矢印j方向に回転させて第2レバー部材815を上昇させると、遮光部材843が回転する。更に、バッファ圧力切替モータ817を回転させ、遮光部材843がオーバラン検出センサ842の発光素子と受光素子との間隙を通過し、オーバラン検出センサ842が遮光部材843を検出すると、オーバラン検出センサ842は、制御部100に検出信号を送信する。
【0168】
そして、ホームポジション検出センサ841やオーバラン検出センサ842から検出信号を受信した制御部100は、ディスプレイ111や図示しない表示装置等にアラームを出力する。
すなわち、ホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ842は、バッファ圧力切替モータ817の回転角度によってオーバラン状態を検出するオーバランセンサとして機能するようになっている。
【0169】
また、バッファ圧力切替モータ817が矢印i方向にその軸を回転させて第2レバー部材815を下降させ、ホームポジション検出センサ841が遮光部材843を検出した場合には、ホームポジション検出センサ842は制御部100に検出信号を送信する。
なお、扇状の遮光部材843の中心角(図11中では約90度)を調整することにより、第2レバー部材813の揺動可能な角度、すなわち、バッファローラ812の上方への移動可能距離を調整することができるようになっている。
【0170】
そして、制御部100は、本装置の起動時に、バッファ圧力切替モータ817を矢印iおよび矢印jにそれぞれ所定角度回転させて、ホームポジション検出センサ841に遮光部83を認識させ、図11に示すような、初期位置(ホームポジション)にバッファ圧力切替モータ817を設定するのである。
一対の第2アーム部材813,813のうち一方(図10中では下側)における第2アーム軸813aとは反対側(図9および図10中では左側)の端部は、遮光部823として機能する。
【0171】
また、連続紙1のたわみ量が上限値となった場合に対応する上限位置、すなわち、第2アーム部材813,813の上面が上端ストッパ822a,822aに当接する位置においては、遮光部823(第2アーム部材813)を検出する第1位置検出センサ821aが配設されており、連続紙1のたわみ量が所定上限値となった場合に対応する上限位置に第2アーム部材813が到達したことを検出するようになっている。
【0172】
一方、第2アーム部材813,813の下面が下端ストッパ822b,822bに当接する位置においては、遮光部823(第2アーム部材813)を検出する第2位置検出センサ821bが配設されており、連続紙1のたわみ量が所定下限値となった場合に対応する下限位置に第2アーム部材813が到達したことを検出するようになっている。
【0173】
そして、これらの第1位置検出センサ821aおよび第2位置検出センサ821bは、例えば、発光部と受光部とからなる光センサにより構成され、第2アーム部材813端部の遮光部823がこれらの発光部と受光部との間に到達したことを検出すると、制御部100に対して第2アーム部材813,813が上限位置もしくは下限位置に到達(オーバラン)した旨をそれぞれ知らせるようになっている。
【0174】
なお、これらの遮光部823,第1位置検出センサ821aおよび第2位置検出センサ821bは、バッファローラ812の位置を連続紙1のたわみ量として検出するたわみ量検出部820として機能するようになっており、又、これらの第1位置検出センサ821aおよび第2位置検出センサ821bは、連続紙1のたわみ量が許容値を超えるオーバラン状態になったことを検出するオーバランセンサとして機能するようになっている。
【0175】
制御部100は、第1位置検出センサ821aから遮光部823(第2アーム部材813)を検出した旨の信号を受信した場合には、ピンチローラ831およびスカッフ832によるスカッフ圧力を強めるようにフィード力調整部830を制御するようになっており、具体的には、制御部100は、第1位置検出センサ821aから遮光部823を検出した旨の信号を受信すると、スカッフ圧力切替モータ836を、スカッフ圧力を強める向き(図9中では矢印j方向)に回転させるように制御する。
【0176】
また、制御部100は、第2位置検出センサ821bから遮光部823(第2アーム部材813)を検出した旨の信号を受信した場合には、ピンチローラ831およびスカッフローラ83によるスカッフ圧力を弱めるようにフィード力調整部830を制御するようになっており、具体的には、制御部100は、第2位置検出センサ821bから遮光部823を検出した旨の信号を受信すると、スカッフ圧力切替モータ836を、スカッフ圧力を弱める向き(図9中では矢印i方向)に回転させるように制御する。
【0177】
さらに、制御部100(フィード力制御部)は、第1位置検出センサ821aもしくは第2位置検出センサ821bが遮光部823(第2アーム部材813)を検出した場合に、これらの各センサにおける第2アーム部材813の連続検出時間を測定するようになっており、更に、この測定した連続検出時間を所定の基準時間(所定時間)と比較して、連続検出時間が基準時間を超えた場合には、ディスプレイ111等に警告を表示するようになっている。
【0178】
例えば、第1位置検出センサ821aによる第2アーム部材813の連続検出時間が20秒以上となった場合には、制御部100は、連続紙1の破断等の理由により連続紙1を展張することができなくなったものと判断して、ディスプレイ111にその旨を表示すること等により、オペレータに対してその旨の警告を発する。又、第2位置検出センサ821bによる第2アーム部材813の連続検出時間が20秒以上となった場合には、制御部100は、連続紙1の搬送不良が生じた等の理由により連続紙1の張力が過負荷になったと判断して、その原因を解消させるべくオペレータに対してその旨の警告を発する。
【0179】
また、制御部100は、連続紙1を本装置に装着する際に、バッファローラ812と連続紙1とが干渉し合わない位置までバッファローラを退避させるようになっている。
上述の構成により、本第3実施形態の連続媒体印刷装置における制御部100の印刷時のフィード力調整部830の制御を図12に示すフローチャート(ステップC1〜C15)に従って説明する。
【0180】
制御部100は、第1位置検出センサ821aが遮光部823を検出したかどうかを判断して(ステップC1)、第1位置検出センサ821aが遮光部823を検出した場合には(ステップC1のYESルート参照)、その連続検出時間を測定するべく時間カウンタをリセットした後、時間カウントを開始する(ステップC11)。
【0181】
そして、制御部100は、スカッフ圧力切替モータ836をスカッフ圧力を強める向き(図9中では矢印j方向)に回転させた後(ステップC12)、第1位置検出センサ821aが遮光部823を検出しなくなったかを確認する(ステップC13)。
ここで、第1位置検出センサ821aが遮光部823を検出しなくなった場合には(ステップC13のYESルート参照)、スカッフ圧力切替モータ836の回転を停止させた後(ステップC9)、時間カウンタをリセットして(ステップC10)、再度、ステップC1に戻る。
【0182】
一方、第1位置検出センサ821aが引き続き遮光部823を検出している場合には(ステップC13のNOルート参照)、時間カウントをカウントアップした後(ステップC14)、この時間カウンタの値を予め設定された時間(例えば20秒)と比較する(ステップC15)。
時間カウンタの値が所定時間に満たない場合には(ステップC15のNOルート参照)、ステップC12に戻る。一方、時間カウンタの値が所定時間に到達した場合には(ステップC15のYESルート参照)、連続紙1の破断が生じた等、何らかの理由で連続紙1に張力をかけることができなくなったと判断して、ディスプレイ111等にその旨を示す警告を表示する(ステップC8)。
【0183】
また、第1位置検出センサ821aが遮光部823を検出していない場合には(ステップC1のNOルート参照)、制御部100は、次に、第2位置検出センサ821bが遮光部823を検出したかどうかを判断する(ステップC2)。第2位置検出センサ821bが遮光部823を検出した場合には(ステップC2のYESルート参照)、その連続検出時間を測定するべく時間カウンタをリセットした後、時間カウントを開始する(ステップC3)。
【0184】
そして、制御部100は、スカッフ圧力切替モータ836をスカッフ圧力を弱める向き(図9中では矢印i方向)に回転させた後(ステップC4)、第2位置検出センサ821bが遮光部823を検出しなくなったかを確認する(ステップC5)。
ここで、第2位置検出センサ821bが遮光部823を検出しなくなった場合には(ステップC5のYESルート参照)、スカッフ圧力切替モータ836の回転を停止させた後(ステップC9)、時間カウンタをリセットして(ステップC10)、再度、ステップC1に戻る。
【0185】
一方、第2位置検出センサ821bが引き続き遮光部823を検出している場合には(ステップC5のNOルート参照)、時間カウントをカウントアップした後(ステップC6)、この時間カウンタの値を予め設定された時間(例えば20秒)と比較する(ステップC7)。
時間カウンタの値が所定時間に満たない場合には(ステップC7のNOルート参照)、ステップC4に戻る。又、時間カウンタの値が所定時間に到達した場合には(ステップC7のYESルート参照)、連続紙1の搬送不良等が生じて連続紙1にかかっている張力を除去できないと判断して、ディスプレイ111等にその旨を示す警告を表示する(ステップC8)。
【0186】
一方、第2位置検出センサ821bが遮光部823を検出していない場合には(ステップC2のNOルート参照)ステップC1に戻る。
このように、本発明の第3実施形態としての連続媒体印刷装置によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、フィード力自動調整装置800により以下の作用効果を得ることができる。
【0187】
すなわち、バッファ部810により連続紙1のたわみを吸収することができるので、連続紙1の表面に埃等が付着してその摩擦係数が変化した場合においても、連続紙1を一定の張力で展張させることができる。
また、たわみ量検出部820により、バッファ部810によって吸収しきれない連続紙1のたわみを検出するので、より確実に連続紙1を展張させることができる。
【0188】
さらに、たわみ量検出部820により、バッファ部810によって吸収されている連続紙1のたわみ量を連続紙1に作用するフィード力に対応する量として検出するとともに、たわみを検出した際には、制御部100が、フィード力調整部830による連続紙1のフィード力(スカッフ力)を変化させるので、連続紙1の張力をリアルタイムに調整することができ、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260において、常に連続紙1を一定の張力で展張させた状態にすることができるので印刷品質を向上させることができる。
【0189】
また、制御部100が、第1位置検出センサ821aもしくは第2位置検出センサ821bによる遮光部823(第2アーム部材813)の連続検出時間を測定し、この連続検出時間が所定時間を超えた場合にディスプレイ111へのその旨の表示等により警告を発するので、連続媒体に破断が生じた等の理由で連続媒体に張力をかけることができない状態や、連続媒体の搬送不良等により連続媒体にかかっている張力を除去できない状態を検出することができ、装置の信頼性を向上させることができ、印刷品質を維持することができる。
【0190】
また、制御部100は、ディスプレイ111等から入力された連続紙1の印刷条件により、バッファ圧力切替モータ817の角度を調整して第2レバー部材815,815の一端側(図9中では左側)の位置を変えて、バッファ圧力バネ814,814の長さを変えるので、異なる種類の連続紙1に両面印刷を施す際にも、各連続紙1の印刷条件(用紙坪量(用紙厚さ),用紙こし,用紙サイズ等)に応じたバッファ圧力で連続紙1を搬送することができ、常に連続紙1を展張させた状態にすることができるので印刷品質を向上させることができる。
【0191】
さらに、制御部100が、第1位置検出センサ821aまたは第2位置検出センサ821bによる第2アーム部材813の連続検出時間を測定し、その連続検出時間が所定時間を超えた場合に警告を発するので、これにより、連続紙1に破断が生じた等の理由で連続紙1に張力をかけることができない状態や、連続紙1の搬送不良等により連続紙1にかかっている張力を除去できない状態を検出することができ、装置の信頼性を向上させることができるとともに、印刷品質を維持することができる。
【0192】
また、第1位置検出センサ821aおよび第2位置検出センサ821bは、遮光部823(第2アーム部材813)を検出することによりオーバラン状態を検出するようになっているので、確実にオーバラン状態を検出することができ、装置の信頼性を向上させるとともに、印刷品質を維持することができる。
さらに、ホームポジション検出センサ841やオーバラン検出センサ842から検出信号を受信した制御部100は、ディスプレイ111や図示しない表示装置等にアラームを出力するようになっており、ホームポジション検出センサ841およびオーバラン検出センサ842は、バッファ圧力切替モータ817の回転角度によってオーバラン状態を検出するので、確実にオーバーラン状態を検出することができるので、装置の信頼性を向上させることができるとともに、印刷品質を維持することができる。
【0193】
また、上端ストッパ822aおよび下端ストッパ822bにより、連続紙1のたわみ量が許容値を超える第2アーム部材813の揺動を規制するので、第1位置検出センサ821aおよび第2位置検出センサ821bによる第2アーム部材813の位置の検出が容易になるほか、第2アーム部材813が過度の揺動により他の部材と干渉する事もなく、装置の信頼性を向上させることができる。
【0194】
また、従動ローラ811aと従動ローラ811bとの間においてバッファローラ812と連続紙1とが干渉し合わないようにバッファローラ812を配設することができるようになっているとともに、連続紙1を本装置に装着する際に、バッファローラ812と連続紙1とが干渉し合わない位置までバッファローラ812を退避させるようになっているので、連続紙1の装着時に連続紙1がバッファローラ812に干渉することがなく、連続紙1の装着が容易であり、迅速に連続紙1を装着することができる。
【0195】
(E)その他
なお、上述した各実施形態では、トラクタ機構72,73を用いて、送り孔1bが形成されている連続紙1の場合について説明しているが、それに限定するものではなく、上述したフィード力自動調整装置800を、送り孔1bが形成されていないピンレスタイプの連続紙1に印刷を施す連続媒体印刷装置に用いてもよく、これにより、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260の各感光体ドラム211の上流側と下流側との各位置にそれぞれトラクタ機構を配設する必要がないので、送り孔が形成されていないピンレスタイプの連続紙1に印刷を施す場合においても、第1転写プロセスユニット250および第2転写プロセスユニット260における連続紙1の挙動を抑えることができる。
【0196】
また、上述した第3実施形態では、たわみ量検出部820を第1位置検出センサ821aおよび第2位置検出センサ821bにより構成するとともに、制御部100により、これらの第1位置検出センサ821aや第2位置検出センサ821bによる遮光部823の連続検出時間を解析することにより、連続紙1の破断や張力の過負荷を判断しているが、それに限定するものではなく、例えば、オーバラン検出センサ842等を用いてスカッフ圧力切替モータ836の回転角度を判断し、このスカッフ圧力切替モータ836の回転角度を所定値と比較することにより、連続紙1の破断や張力の過負荷を判断してもよい。これにより、第1位置検出センサ821aおよび第2位置検出センサ821bをそなえる必要がなく、本装置の製造コストを低減することができる。
【0197】
なお、上述した実施形態に関わらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記各実施形態においては、第1転写プロセスユニット250の感光体ドラム211と、第2転写プロセスユニット260の感光体ドラム211との2つの感光体ドラム211を連続紙1の搬送経路に沿って配設して連続紙1にトナー像を形成しているが、感光体ドラム211の数はこれに限定するものではなく、例えば、3以上の感光体ドラム211を連続紙1の搬送経路に沿って配設して連続紙1にトナー像を形成してもよい。
【0198】
また、上記第1実施形態においては、アーム部材783とレバー部材784との間に、バネ786を弾性部材として介装しているが、弾性部材はバネに限定するものではなく、例えば、ゴム等の他の弾性部材を介装してもよい。
さらに、上記第3実施形態においては、第1アーム部材832と第1レバー部材834との間に、ピンチ圧力バネ840を第1弾性部材として介装するとともに、第2アーム部材813と第2レバー部材815との間に、バッファ圧力バネ814を第2弾性部材として介装しているが、第1弾性部材および第2弾性部材は、ともにバネに限定するものではなく、例えば、ゴム等の他の弾性部材を介装してもよい。
【0199】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の連続媒体印刷装置によれば、フィード力制御部が、印刷条件入力部から入力された印刷条件に応じて連続媒体のフィード力を変化させるようにフィード力調整部を制御するので、連続媒体を、その印刷条件に応じて最適なフィード力で搬送することができ、これにより、異なる印刷条件において連続媒体に両面印刷を施す場合においても、ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の破断やたるみ等が生じることがなく、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0200】
また、フィード力調整部が、スカッフローラとピンチローラとからなる一対の搬送ローラの連続媒体に対するスカッフ圧力を調整することによりフィード力を変化させているので、フィード力調整部を簡易に構成することができ、装置構成を簡素化できる利点がある。
【0201】
また、フィード力調整部を、ピンチローラを回転自在に支持するとともに、ピンチローラの回転軸と平行なアーム軸周りに揺動しうるアーム部材と、ピンチローラの回転軸と平行なレバー軸周りに揺動しうるレバー部材と、アーム部材とレバー部材との間に介装され押圧力をピンチローラに付与するための弾性部材と、レバー部材の揺動角度を調整することによりスカッフ圧力を調整すべくレバー部材をレバー軸周りに回転駆動する駆動機構とをそなえて構成されているので、フィード力調整部を簡易に構成することができ、装置構成を簡素化できる利点がある。
【0202】
また、印刷条件が、連続媒体の特性を含む媒体条件であるので、異なる媒体条件を有する連続媒体に両面印刷を施す場合においても、連続媒体の破断やたるみ等が生じることがなく、印刷品質を向上させることができる利点がある。
また、印刷条件が、連続媒体における印刷領域率であるので、連続媒体に形成されたミシン目の近傍まで印刷を行なう場合においても、そのミシン目近傍における印字乱れ領域を小さくすることができ、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0203】
さらに、フィード力制御部が、他の印刷条件としてのスカッフローラの使用時間を計測し、更に印刷条件入力部から入力される印刷条件としての連続媒体の特性を含む媒体条件及び連続媒体における印刷領域率に加え、スカッフローラの使用時間に応じて、連続媒体のフィード力を変化させるようにフィード力調整部を制御するように構成されているので、スカッフローラが使用により摩擦した場合等においても、連続媒体を、その印刷条件に応じて最適なフィード力で搬送することができ、連続媒体の破断やたるみ等が生じることがなく、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0204】
また、本発明の連続媒体印刷装置によれば、複数のドラムのうち第2のドラムの周速度が第1のドラムの周速度よりも0.1〜3.0%速くなるようにこれらの第1のドラムと第2のドラムの回転を制御する回転制御部をそなえることにより、第1のドラムにおいて連続媒体の張力を保持することができ、連続媒体のミシン目を展張させることができるので、連続媒体のミシン目近傍における印字乱れ領域を確実に小さくすることができ、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0205】
た、本発明の連続媒体印刷装置によれば、連続媒体の搬送経路における互いに異なる位置にそなえられた複数のドラムのうち下流側ドラムに対する連続媒体の静電吸着力が上流側ドラムに対する連続媒体の静電吸着力よりも大きくなるように、複数のドラムもしくは連続媒体の電位を制御する電位制御部をそなえているので、上流側ドラムにおいて連続媒体の張力を保持することができ、連続媒体のミシン目を展張させることができるので、連続媒体のミシン目近傍における印字乱れ領域を小さくすることができ、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0206】
また、電位制御部が、下流側ドラムの表面電位を上流側ドラムの表面電位よりも大きくしているので、下流側ドラムに対する連続媒体の静電吸着力を上流側ドラムに対する連続媒体の静電吸着力よりも大きくすることができるので、確実に上流側ドラムにおいて連続媒体の張力を保持することができ、連続媒体のミシン目を展張させることができるので、連続媒体のミシン目近傍における印字乱れ領域を小さくすることができ、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0207】
また、電位制御部が、下流側ドラムにおける連続媒体の帯電電位を、上流側ドラムにおける該連続媒体の帯電電位よりも大きくしているので、下流側ドラムに対する連続媒体の静電吸着力を上流側ドラムに対する連続媒体の静電吸着力よりも大きくすることができるので、確実に上流側ドラムにおいて連続媒体の張力を保持することができ、連続媒体のミシン目を展張させることができるので、連続媒体のミシン目近傍における印字乱れ領域を小さくすることができ、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0208】
また、電位制御部が、印刷条件に応じて静電吸着力を変化させているので、連続媒体を、その印刷条件に応じて最適なフィード力で搬送することができ、これにより、異なる印刷条件において連続媒体に両面印刷を施す場合においても、連続媒体の破断やたるみ等が生じることがなく、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0209】
また、本発明の連続媒体印刷装置によれば、媒体フィード力自動調整装置が、搬送経路について印刷部よりも下流側に配設され、連続媒体のたわみ方向へ移動可能に配設され、連続媒体の一方側から連続媒体に当接しながら連続媒体の搬送に従回転するバッファローラと、バッファローラの上流側および下流側のそれぞれに配設され、連続媒体の他方側から連続媒体に当接しながら連続媒体の搬送に従回転する一対の従動ローラと、たわみ方向へのバッファ圧力を連続媒体に付与すべくバッファローラをたわみ方向へ付勢する付勢機構とをそなえて攻勢され、連続媒体のフィード力の変動に伴って生じる連続媒体のたわみを吸収するバッファ部をそなえているので、連続媒体にたわみが生じることがなく、連続媒体を安定して搬送することができ、又、媒体フィード力自動調整装置が、バッファ部で吸収されている連続媒体のたわみ量を、連続媒体に作用するフィード力に対応する量として検出するたわみ量検出部と、搬送経路についてたわみ量検出部よりも下流側に配設され、連続媒体のフィード力を調整するフィード力調整部と、たわみ量検出部により検出したたわみ量に応じて連続媒体のフィード力を変化させるようにフィード力調整部を制御するフィード力制御部とをそなえているので、連続媒体の張力が一定に維持することができ、印刷品質を維持することができる利点がある。
【0210】
なお、バッファ部を、連続媒体のたわみ方向へ移動可能に配設され、連続媒体の一方側から連続媒体に当接しながら連続媒体の搬送に従回転するバッファローラと、バッファローラの上流側および下流側のそれぞれに配設され、連続媒体の他方側から連続媒体に当接しながら連続媒体の搬送に従回転する一対の従動ローラと、たわみ方向へのバッファ圧力を連続媒体に付与すべくバッファローラをたわみ方向へ付勢する付勢機構とをそなえて構成することにより、バッファ部を簡易に構成することができ、装置構成を簡素化できる利点がある。
【0211】
また、たわみ量検出部が、バッファローラの位置を連続媒体のたわみ量として検出するので、たわみ量を確実に検出することができ印刷品質を向上させることができる利点がある。
さらに、バッファローラにより連続媒体に付与するバッファ圧力を調整するためのバッファ圧力調整部をそなえているので、連続媒体の交換等により印刷条件が変わった場合においても、連続媒体のフィード力の変動に対して最適なバッファ圧力になるように、バッファ圧力を調整することができるので、連続媒体のフィード力の変動に伴って生じる連続媒体のたわみを確実に吸収することができ、印刷品質を向上させることができる利点がある。
【0212】
またさらに、バッファ圧力調整部が、バッファローラを回転自在に支持するとともに、バッファローラの回転軸と平行な第2アーム軸周りに揺動しうる第2アーム部材と、バッファローラの回転軸と平行な第2レバー軸周りに揺動しうる第2レバー部材と、第2アーム部材と該第2レバー部材との間に介装されバッファ圧力を付与するための第2弾性部材と、第2レバー部材の揺動角度を調整することによりバッファ圧力を調整すべく第2レバー部材を第2レバー軸周りに回転駆動する第2駆動機構とをそなえて構成され、第2アーム部材,第2レバー部材および第2弾性部材が付勢機構をも構成しているので、バッファ圧力調整部を簡易に構成することができ、装置構成を簡素化できる利点がある。
【0213】
さらにまた、たわみ量検出部を、第2アーム部材の位置をバッファローラの位置として検出する位置検出センサにより構成しているので、バッファローラの位置を容易に検出することができるので連続媒体のたわみ量を容易に且つ確実に検出することができ、印刷品質を向上させることができるとともに、装置の信頼性を向上させることができる利点がある。
【0214】
また、連続媒体に付与すべきバッファ圧力を変化させるべくバッファ圧力調整部を制御するバッファ圧力制御部をそなえているので、連続媒体に付与するバッファ圧力を制御することができるので、印刷品質を向上させることができるとともに、装置の信頼性を向上させることができる利点がある。
【0221】
さらに、バッファ圧力制御部が、連続媒体の特性を含む媒体条件に応じてバッファ圧力調整部を制御しているので、異なる媒体条件を有する連続媒体に両面印刷を施す場合においても、確実に連続媒体のたわみを吸収することができるので、連続媒体にたわみが生じることがなく、連続媒体を安定して搬送することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての連続媒体印刷装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の連続媒体印刷装置における搬送ローラ対およびフード力調整部の構成を模式的に示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の連続媒体印刷装置におけるスカッフ力と印字乱れ領域との関係を説明するための図である。
【図4】本発明の第1実施形態の連続媒体印刷装置における感光体ドラムの周速差と印字乱れ領域との関係を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例としての連続媒体印刷装置におけるフィード力調整部の構成を模式的に示す側面図である。
【図6】本第2実施形態の連続媒体印刷装置における制御系の要部構成を示すブロック図である。
【図7】本第2実施形態の連続媒体印刷装置における転写電流を制御する制御電圧について説明するための図である。
【図8】本第2実施形態の連続媒体印刷装置における搬送系の制御条件の決定手法を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態としての連続媒体印刷装置のフィード力自動調整装置構成を模式的に示す側面図である。
【図10】本発明の第3実施形態としての連続媒体印刷装置のバッファ部およびたわみ量検出部の平面図である。
【図11】本発明の第3実施形態としての連続媒体印刷装置におけるバッファ圧力切替モータの位置検出センサの構成を示す側面図である。
【図12】本第3実施形態の連続媒体印刷装置における制御部の印刷時のフィード力調整部の制御を示すフローチャートである。
【図13】展張された連続紙の側面図である。
【符号の説明】
1 連続紙(連続媒体)
1a ミシン目
100 制御部(回転制御部,電位制御部,フィード力制御部)
211 感光体ドラム(ドラム)
250 第1転写プロセスユニット(印刷部)
260 第2転写プロセスユニット(印刷部)
410 第1定着部(印刷部)
420 第2定着部(印刷部)
700 搬送系
780,780′,830 フィード力調整部
78,78′ 搬送ローラ対(一対の搬送ローラ)
781,781′,833 スカッフローラ
782,782a,782b,831 ピンチローラ
783 アーム部材
783a アーム軸
784 レバー部材
784a レバー軸
786 バネ(弾性部材)
787 駆動モータ(駆動機構)
788 スカッフレバー(フィード力制御部)
800 フィード力自動調整装置
810 バッファ部
817 バッファ圧力切替モータ
811a,811b 従動ローラ
812 バッファローラ
813 第2アーム部材(付勢機構,バッファ圧力調整部)
813a 第2アーム軸
814 バッファ圧力バネ(第2弾性部材,付勢機構)
815 第2レバー部材(付勢機構,バッファ圧力調整部)
815a 第2レバー軸
817 バッファ圧力切替モータ(第2駆動機構,バッファ圧力調整部)
820 たわみ量検出部
821a 第1位置検出センサ(位置検出センサ,オーバランセンサ,たわみ量検出部)
821b 第2位置検出センサ(位置検出センサ,オーバランセンサ,たわみ量検出部)
832 第1アーム部材
832a 第1アーム軸
834 第1レバー部材
834a 第1レバー軸
836 スカッフ圧力切替モータ(第1駆動機構)
840 ピンチ圧力バネ(第1弾性部材)
842 オーバラン検出センサ(オーバランセンサ)

Claims (5)

  1. ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、
    該連続媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送系と、
    該搬送経路に沿って搬送される該連続媒体に対して印刷を施す印刷部と、
    該搬送経路について該印刷部よりも下流側に配設され、該連続媒体のフィード力を調整するフィード力調整部と、
    該連続媒体の特性を含む媒体条件及び該連続媒体における印刷領域率を印刷条件として入力可能な印刷条件入力部と、
    該印刷条件入力部から入力された印刷条件に応じて該連続媒体のフィード力を変化させるように該フィード力調整部を制御するフィード力制御部とをそなえ、
    該搬送系が、該搬送経路について該印刷部よりも下流側に該連続媒体を挟んで対向配置されて該連続媒体を挟持しながら回転することにより該連続媒体にフィード力を作用させる一対の搬送ローラを有し、
    該一対の搬送ローラが、該連続媒体にすべり接触しながら該連続媒体を搬送するスカッフローラと、該スカッフローラと協働して該連続媒体を挟持するピンチローラとで構成され、
    該フィード力調整部が、該ピンチローラの該スカッフローラ側への押圧力を調整して該スカッフローラによる該連続媒体に対するスカッフ圧力を調整することにより前記フィード力を変化させるべく、該ピンチローラを回転自在に支持するとともに該ピンチローラの回転軸と平行なアーム軸周りに揺動しうるアーム部材と、該ピンチローラの回転軸と平行なレバー軸周りに揺動しうるレバー部材と、該アーム部材と該レバー部材との間に介装され前記押圧力を該ピンチローラに付与するための弾性部材と、該レバー部材の揺動角度を調整することにより前記スカッフ圧力を調整すべく該レバー部材を該レバー軸周りに回転駆動する駆動機構とをそなえて構成され、
    且つ、該フィード力制御部が、他の印刷条件としての該スカッフローラの使用時間を計測し、更に該印刷条件入力部から入力される該印刷条件としての上記の連続媒体の特性を含む媒体条件及び上記の連続媒体における印刷領域率に加え、上記のスカッフローラの使用時間に応じて、該連続媒体のフィード力を変化させるように該フィード力調整部を制御するように構成されていることを特徴とする、連続媒体制御装置。
  2. ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、
    該連続媒体の一方の面に印刷像を形成する第1のドラムと、該連続媒体の搬送経路上における該第1のドラムの下流側にそなえられ、該連続媒体の他方の面に印刷像を形成する第2のドラムとをそなえるとともに、
    該第2のドラムの周速度が該第1のドラムの周速度よりも0.1〜3.0%速くなるように前記第1のドラムと第2のドラムの回転を制御する回転制御部をそなえたことを特徴とする、連続媒体印刷装置。
  3. ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、
    該連続媒体上に印刷像を形成しうる複数のドラムを該連続媒体の搬送経路に沿って、該搬送経路における互いに異なる位置にそなえるとともに、
    該複数のドラムのうち下流側ドラムに対する該連続媒体の静電吸着力が上流側ドラムに対する該連続媒体の静電吸着力よりも大きくなるように、該複数のドラム及び該連続媒体の電位を制御する電位制御部をそなえ、
    該電位制御部が、該下流側ドラムの表面電位を該上流側ドラムの表面電位よりも大きくするように及び該下流側ドラムにおける該連続媒体の帯電電位を該上流側ドラムにおける該連続媒体の帯電電位よりも大きくするように制御を行ない、且つ、該連続媒体の特性を含む媒体条件と該連続媒体における印刷領域率とに応じて前記静電吸着力を変化させることを特徴とする、連続媒体印刷装置。
  4. ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、
    該連続媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送系と、
    該搬送経路に沿って搬送される該連続媒体に対して印刷を施す印刷部と、
    該搬送経路に沿って配設され、該連続媒体のフィード力を自動的に調整する媒体フィード力自動調整装置とをそなえ、
    該媒体フィード力自動調整装置が、
    該搬送経路について該印刷部よりも下流側に配設され、該連続媒体のたわみ方向へ移動可能に配設され、該連続媒体の一方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転するバッファローラと、該バッファローラの上流側および下流側のそれぞれに配設され、該連続媒体の他方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転する一対の従動ローラと、前記たわみ方向へのバッファ圧力を該連続媒体に付与すべく該バッファローラを前記たわみ方向へ付勢する付勢機構とをそなえて構成され、該連続媒体のフィード力の変動に伴って生じる該連続媒体のたわみを吸収するバッファ部と、
    該バッファ部で吸収されている該連続媒体のたわみ量を、該連続媒体に作用するフィード力に対応する量として検出するたわみ量検出部と、
    該搬送経路について該たわみ量検出部よりも下流側に配設され、該連続媒体のフィード力を調整するフィード力調整部と、
    該たわみ量検出部により検出したたわみ量に応じて該連続媒体のフィード力を変化させるように該フィード力調整部を制御するフィード力制御部とをそなえ、
    該搬送系が、該搬送経路について該たわみ量検出部よりも下流側に該連続媒体を挟んで対向配置されて該連続媒体を挟持しながら回転することにより該連続媒体にフィード力を作用させる一対の搬送ローラを有し、
    該一対の搬送ローラが、該連続媒体にすべり接触しながら該連続媒体を搬送するスカッフローラと、該スカッフローラと協働して該連続媒体を挟持するピンチローラとで構成され、
    該フィード力調整部が、該ピンチローラの該スカッフローラ側への押圧力を調整して該スカッフローラによる該連続媒体に対するスカッフ圧力を調整することにより前記フィード力を変化させるべく、該ピンチローラを回転自在に支持するとともに該ピンチローラの回転軸と平行な第1アーム軸周りに揺動しうる第1アーム部材と、該ピンチローラの回転軸と平行な第1レバー軸周りに揺動しうる第1レバー部材と、該第1アーム部材と該第1レバー部材との間に介装され前記押圧力を付与するための第1弾性部材と、該第1レバー部材の揺動角度を調整することにより前記スカッフ圧力を調整すべく該第1レバー部材を該第1レバー軸周りに回転駆動する第1駆動機構とをそなえて構成されていることを特徴とする、連続媒体印刷装置。
  5. ミシン目において山谷に交互に折り曲げられた連続媒体の両面に印刷を施す連続媒体印刷装置であって、
    該連続媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送系と、
    該搬送経路に沿って搬送される該連続媒体に対して印刷を施す印刷部と、
    該搬送経路に沿って配設され、該連続媒体のフィード力を自動的に調整する媒体フィード力自動調整装置とをそなえ、
    該媒体フィード力自動調整装置が、
    該搬送経路について該印刷部よりも下流側に配設され、該連続媒体のたわみ方向へ移動可能に配設され、該連続媒体の一方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転するバッファローラと、該バッファローラの上流側および下流側のそれぞれに配設され、該連続媒体の他方側から該連続媒体に当接しながら該連続媒体の搬送に従回転する一対の従動ローラと、前記たわみ方向へのバッファ圧力を該連続媒体に付与すべく該バッファローラを前記たわみ方向へ付勢する付勢機構とをそなえて構成され、該連続媒体のフィード力の変動に伴って生じる該連続媒体のたわみを吸収するバッファ部と、
    該バッファローラの位置を該連続媒体のたわみ量として検出するたわみ量検出部と、
    該搬送経路について該たわみ量検出部よりも下流側に配設され、該連続媒体のフィード力を調整するフィード力調整部と、
    該たわみ量検出部により検出したたわみ量に応じて該連続媒体のフィード力を変化させるように該フィード力調整部を制御するフィード力制御部と、
    該バッファローラにより該連続媒体に付与する前記バッファ圧力を調整するためのバッファ圧力調整部と、
    該連続媒体に付与すべき前記バッファ圧力を変化させるべく該連続媒体の特性を含む媒体条件に応じて該バッファ圧力調整部を制御するバッファ圧力制御部とをそなえ、
    該バッファ圧力調整部が、
    該バッファローラを回転自在に支持するとともに、該バッファローラの回転軸と平行な第2アーム軸周りに揺動しうる第2アーム部材と、
    該バッファローラの回転軸と平行な第2レバー軸周りに揺動しうる第2レバー部材と、
    該第2アーム部材と該第2レバー部材との間に介装され前記バッファ圧力を付与するための第2弾性部材と、
    該第2レバー部材の揺動角度を調整することにより前記バッファ圧力を調整すべく該第2レバー部材を該第2レバー軸周りに回転駆動する第2駆動機構とをそなえて構成され、
    該第2アーム部材,該第2レバー部材および該第2弾性部材が該付勢機構をも構成し、
    該たわみ量検出部が、該第2アーム部材の位置を該バッファローラの位置として検出する位置検出センサにより構成されていることを特徴とする、連続媒体印刷装置。
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