JP3709421B2 - 自然に立ち上がれる自力助長椅子 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病人や高齢者が、腰かけた椅子から他人の力を借りることなく自力で容易に立ち上がることが出来る自然に立ち上がれる自力助長椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、腰かけた椅子から立ち上がる時、腕の力を使わずに、膝と脚だけで立ち上がることは極めて困難で、健康な人でも、通常は、肘掛け部についた手を伸ばすことで、全体重を持ち上げ腰を浮かせ、それまで座板にかかっていた荷重を膝と脚に体重を移し、膝と脚の力で真っ直ぐ、に立ち上がる動作を行っている。
【0003】
しかし、健康な人でも、肘掛け部に手や腕の力で体重を支え、腰を持ち上げることは容易でなく、膝と脚には大きな負担がかかることになり、まして、体力のない病人や高齢者は、手や腕の力、更には膝と脚が弱いことから、自分の力だけでは椅子から自然に立ち上がることは極めて容易でない現状にある。
【0004】
そのため、従来、肘掛け部の前部を力点としたてこ作用を利用して座板を前方に傾斜させ、立ち上がり易く介助する椅子がある。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】
意匠登録第1075828号(斜視図)
【0005】
又、モーター等の機械力を利用して作動させるものも提案されている。(例えば、特許文献2参照)
【特許文献2】
特開2001−178779
【0006】
更に、ばねを利用して立ち上がりを介助する構成の提案もある。(例えば、特許文献3参照)
【特許文献3】
特開平10−179644
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の提案である特許文献1の構成は、肘掛け部自体の中央部に支点を設け、その後部と座板の後部をリンクさせたもので、立ち上がる時、肘掛け部の前部を腕で押し下げ、その後部で座板13を傾斜させ尻を持ち上げて、立ち上がり易くしたものと思われる。
【0008】
しかし、肘掛け部の前部を腕で押し下げると、横方向のバランスに不安を感じ、腕でかなりの体重を支えなければならず、腕の力の弱い病弱者や高齢者は負担が大きく、多少の介助はなされても、立ち上がりづらく、肘掛け部の前部が上下に動作するものでは、実際には使いづらく、着座者の体幹と腕との間に隙間が生じず、介護者がいる場合には、介護者の腕が脇の下に入りにくく、抱きかかえにくい。
【0009】
しかも、肘掛け部の前部を腕で押し下げると、座板の後端が持ち上がり、着座者の尻を持ち上げるが、腕には身体を後方に押す反作用が働き、重心移動の妨げとなり、立ち上がりづらい。
【0010】
又、肘掛け部と座板の動作が一意的に決まっており、着座者が起立するには、一定の動作が強いられるので使いづらい。
【0011】
特許文献2の機械力を使うものは、モーターは重く、コンセントに繋ぐ煩わしさや、設置場所が限られ、室内での移動が難しい。
【0012】
特許文献3のばねを利用するものは、立ち上がる速度は、ばねに合わせる必要があり、融通が利かない。
【0013】
本発明は、腕の力で体重を持ち上げ、腕でその体重を支えて立ち上がるのではなく、僅かな腕の力をてこの作用で助長し、更に、足裏にかかる体重の荷重を利用して、自分だけの力で容易に立ち上がることが出来る自力を助長する椅子を提案したもので、特に、肘掛け部は上下動作でなく、座面の両横方向に押し開く動作を特徴としたものであって、上体を前傾させ自然な状態で立ち上がれ、更に、着座者の脇に作業空間が発生することで、介護者が抱きかかえやすくしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、肘掛け部1を有する枠体2の上面に座板3を設けてなる肘掛け椅子に於て、座板3下面の前端近くを、枠体2に設けた樞着軸4に樞着して可傾自在とすると共に、座板3の下面に、肘掛け部1を支えて両側に横開きする作動杆5の先端の自在ボール部5aを当接する。
【0015】
作動杆5の支点となる樞着部6は、押上板7に設け、当該押上板7の下縁は、枠体2の下部枠体に設け支点軸8に可傾自在に樞着したてこ踏板9の後縁に固定して、てこ踏板9の先端に荷重がかかることにより作動杆5の樞着部6を押し上げるようにする。
【0016】
従って、肘掛け部1に手をかけ横方向に押し開くことにより、作動杆5のてこ作用で座板3が前傾され、椅子から立ち上がる人の重心が前傾移動すると同時に、てこ踏板9にかかる体重荷重により座板3の前傾が更に強まり、突き出る肘掛け部1と共に腰を押し出し、立ち上がろうとする人の力を助長し、自力で極めて容易に立ち上がれるようにしたことを特徴としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は、椅子の、座板3を可傾自在としてその下面に、肘掛け部1を支える両側の横開きの作動杆5先端の自在ボール部5aを当接し、作動杆5の支点となる樞着部6を設けた押上板7の下縁を、枠体2の下部枠体の支点軸8に可傾自在に樞着したてこ踏板9の後縁に固定して、てこ踏板9の先端に荷重をかけることにより、押上板7と共に、作動杆5の樞着部6を更に押し上げるようにしたものである。
【0018】
椅子に腰かけた人が立ち上がろうとする場合、先ず、肘掛け部1に手をかけ腕の力で座面の横方向に押し開くと、両方の作動杆5が樞着部6を支点に、てこの作用点となる先端の自在ボール部5aを押し上げ、これに当接せしめた座板3を押し上げる。
【0019】
この場合、腕を座面の両横方向に押し開く動作により、左右の手の位置と肩の位置が一直線上に並ぼうとする為、上体を前傾させることになり、上体の重心移動を妨げるのではなく、左右への重心バランスが取りやすくなり、よろけることなく着座者の上体が前方に押し出されて、重心の前方移動が促進され、立ち上がりやすくなる。
【0020】
更に、肘掛け部の形状、又は、作動杆5の回転方向により、肩,手首の関節が回転し、手の甲が後方を向き、より上体を前方に押し出す効果がある。
【0021】
すると、図3のように、腰かけた木の膝が伸びながら尻aが持ち上がり、体の重心が前方に移動し、さらに、腕bがやや後方につっ張ることから、頭cと胸部dが突き出て、移動した体重の重心は膝eの直上付近をやや越す位置になる。
【0022】
このとき、てこ踏板9の前縁に当接してある両足の踵に、体重の荷重が移動したことになり、図4のように、てこ踏板9の後縁がてこ作用で押上板7を押上げ、その上部の作動杆5の自在ボール部5aに接する座板3後部も更に押上げて、その上の尻aを持ち上げて押し出し、身体の上体が膝の直上に移って直立の状態になる。
【0023】
この場合、押上板7の前傾につれて、これに樞着部6を持つ作動杆5の肘掛け部1も前に押し出され、肘掛け部1を握った手と共に身体の上体も押し出され、前方への身体の重心移動を助ける。
【0024】
又、作動杆5の先端は、腕が肘掛け部1を押す作用と、踵がてこ踏板9を踏む作用とで座板3を押し上げるが、このとき、作動杆5の先端は、着座者の操作に応じて自由に可動するため、着座者の意志に追従し、任意の動作で立ち上がることが出来る。
【0025】
着座者が肘掛け部1に手を置き、てこ踏板9を介護者が踏むと、着座者の重心が高まり、着座者が介護者に接近して体幹と腕の間に隙間が発生し、抱きかかえやすくなる。
【0026】
即ち、本願では肘掛け部の腕の横開き動作のみで、座板3の傾斜が重心を移動させて、立つ人の力を助長し、腕にも膝にも殆ど力の負担をかけずに、自分の力のみで身体を容易に垂直状態にさせ、立ち上がりを容易にさせることが出来る。
【0027】
従って、病弱者や力の弱い高齢者でも、自分の小さな手の力のみで、膝や脚への体重負担を殆どかけない状態で、自然な状態ですっくと立ち上がることが出来る。又、本発明は構造が簡易な為、請求項1の発明は、車椅子や自動車のシート、あるいは、洋式便座の場合にも応用可能で、請求項2の発明は、脚部のない座椅子の場合にも応用可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、肘掛け部1を支えて座板両側の横方向に押し開く作動杆5のてこ作用と、同時に、てこ踏板9の先端に体重荷重をかけることにより、可傾自在の座板3後部を、強い傾斜で押し上げるようにしたもので、重厚な機構だけで解決したものではなく、簡素な機構と人間工学を合わせた解決策を提供したものである。
【0029】
即ち、一般に椅子からの立ち上がりに腕力,脚力を必要とするのに対し、本発明では、てこ作用で、僅かな腕の力をきっかけに容易に立ち上がれるもので、可動自由な作用点により、腕力,脚力に応じた配分で起立でき、座板3の傾斜作動が腰かけた人の立ち上がる力を助長して、腕にかかる力を著しく軽減し、膝や脚への体重負担が殆どない状態で、自然な状態ですっくと立ち上がることが出来る効果があり、病弱者や力の弱い高齢者でも、自分の小さな力のみで、極めて楽に立ち上がることが出来る効果を得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側面図である。
【図2】本発明の正面図である。
【図3】本発明の使用状態を示す側面図である。
【図4】本発明の使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 肘掛け部
2 枠体
3 座板
4 樞着軸
5 作動杆
6 樞着部
7 押上板
8 支点軸
9 てこ踏板
【発明の属する技術分野】
本発明は、病人や高齢者が、腰かけた椅子から他人の力を借りることなく自力で容易に立ち上がることが出来る自然に立ち上がれる自力助長椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、腰かけた椅子から立ち上がる時、腕の力を使わずに、膝と脚だけで立ち上がることは極めて困難で、健康な人でも、通常は、肘掛け部についた手を伸ばすことで、全体重を持ち上げ腰を浮かせ、それまで座板にかかっていた荷重を膝と脚に体重を移し、膝と脚の力で真っ直ぐ、に立ち上がる動作を行っている。
【0003】
しかし、健康な人でも、肘掛け部に手や腕の力で体重を支え、腰を持ち上げることは容易でなく、膝と脚には大きな負担がかかることになり、まして、体力のない病人や高齢者は、手や腕の力、更には膝と脚が弱いことから、自分の力だけでは椅子から自然に立ち上がることは極めて容易でない現状にある。
【0004】
そのため、従来、肘掛け部の前部を力点としたてこ作用を利用して座板を前方に傾斜させ、立ち上がり易く介助する椅子がある。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】
意匠登録第1075828号(斜視図)
【0005】
又、モーター等の機械力を利用して作動させるものも提案されている。(例えば、特許文献2参照)
【特許文献2】
特開2001−178779
【0006】
更に、ばねを利用して立ち上がりを介助する構成の提案もある。(例えば、特許文献3参照)
【特許文献3】
特開平10−179644
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の提案である特許文献1の構成は、肘掛け部自体の中央部に支点を設け、その後部と座板の後部をリンクさせたもので、立ち上がる時、肘掛け部の前部を腕で押し下げ、その後部で座板13を傾斜させ尻を持ち上げて、立ち上がり易くしたものと思われる。
【0008】
しかし、肘掛け部の前部を腕で押し下げると、横方向のバランスに不安を感じ、腕でかなりの体重を支えなければならず、腕の力の弱い病弱者や高齢者は負担が大きく、多少の介助はなされても、立ち上がりづらく、肘掛け部の前部が上下に動作するものでは、実際には使いづらく、着座者の体幹と腕との間に隙間が生じず、介護者がいる場合には、介護者の腕が脇の下に入りにくく、抱きかかえにくい。
【0009】
しかも、肘掛け部の前部を腕で押し下げると、座板の後端が持ち上がり、着座者の尻を持ち上げるが、腕には身体を後方に押す反作用が働き、重心移動の妨げとなり、立ち上がりづらい。
【0010】
又、肘掛け部と座板の動作が一意的に決まっており、着座者が起立するには、一定の動作が強いられるので使いづらい。
【0011】
特許文献2の機械力を使うものは、モーターは重く、コンセントに繋ぐ煩わしさや、設置場所が限られ、室内での移動が難しい。
【0012】
特許文献3のばねを利用するものは、立ち上がる速度は、ばねに合わせる必要があり、融通が利かない。
【0013】
本発明は、腕の力で体重を持ち上げ、腕でその体重を支えて立ち上がるのではなく、僅かな腕の力をてこの作用で助長し、更に、足裏にかかる体重の荷重を利用して、自分だけの力で容易に立ち上がることが出来る自力を助長する椅子を提案したもので、特に、肘掛け部は上下動作でなく、座面の両横方向に押し開く動作を特徴としたものであって、上体を前傾させ自然な状態で立ち上がれ、更に、着座者の脇に作業空間が発生することで、介護者が抱きかかえやすくしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、肘掛け部1を有する枠体2の上面に座板3を設けてなる肘掛け椅子に於て、座板3下面の前端近くを、枠体2に設けた樞着軸4に樞着して可傾自在とすると共に、座板3の下面に、肘掛け部1を支えて両側に横開きする作動杆5の先端の自在ボール部5aを当接する。
【0015】
作動杆5の支点となる樞着部6は、押上板7に設け、当該押上板7の下縁は、枠体2の下部枠体に設け支点軸8に可傾自在に樞着したてこ踏板9の後縁に固定して、てこ踏板9の先端に荷重がかかることにより作動杆5の樞着部6を押し上げるようにする。
【0016】
従って、肘掛け部1に手をかけ横方向に押し開くことにより、作動杆5のてこ作用で座板3が前傾され、椅子から立ち上がる人の重心が前傾移動すると同時に、てこ踏板9にかかる体重荷重により座板3の前傾が更に強まり、突き出る肘掛け部1と共に腰を押し出し、立ち上がろうとする人の力を助長し、自力で極めて容易に立ち上がれるようにしたことを特徴としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は、椅子の、座板3を可傾自在としてその下面に、肘掛け部1を支える両側の横開きの作動杆5先端の自在ボール部5aを当接し、作動杆5の支点となる樞着部6を設けた押上板7の下縁を、枠体2の下部枠体の支点軸8に可傾自在に樞着したてこ踏板9の後縁に固定して、てこ踏板9の先端に荷重をかけることにより、押上板7と共に、作動杆5の樞着部6を更に押し上げるようにしたものである。
【0018】
椅子に腰かけた人が立ち上がろうとする場合、先ず、肘掛け部1に手をかけ腕の力で座面の横方向に押し開くと、両方の作動杆5が樞着部6を支点に、てこの作用点となる先端の自在ボール部5aを押し上げ、これに当接せしめた座板3を押し上げる。
【0019】
この場合、腕を座面の両横方向に押し開く動作により、左右の手の位置と肩の位置が一直線上に並ぼうとする為、上体を前傾させることになり、上体の重心移動を妨げるのではなく、左右への重心バランスが取りやすくなり、よろけることなく着座者の上体が前方に押し出されて、重心の前方移動が促進され、立ち上がりやすくなる。
【0020】
更に、肘掛け部の形状、又は、作動杆5の回転方向により、肩,手首の関節が回転し、手の甲が後方を向き、より上体を前方に押し出す効果がある。
【0021】
すると、図3のように、腰かけた木の膝が伸びながら尻aが持ち上がり、体の重心が前方に移動し、さらに、腕bがやや後方につっ張ることから、頭cと胸部dが突き出て、移動した体重の重心は膝eの直上付近をやや越す位置になる。
【0022】
このとき、てこ踏板9の前縁に当接してある両足の踵に、体重の荷重が移動したことになり、図4のように、てこ踏板9の後縁がてこ作用で押上板7を押上げ、その上部の作動杆5の自在ボール部5aに接する座板3後部も更に押上げて、その上の尻aを持ち上げて押し出し、身体の上体が膝の直上に移って直立の状態になる。
【0023】
この場合、押上板7の前傾につれて、これに樞着部6を持つ作動杆5の肘掛け部1も前に押し出され、肘掛け部1を握った手と共に身体の上体も押し出され、前方への身体の重心移動を助ける。
【0024】
又、作動杆5の先端は、腕が肘掛け部1を押す作用と、踵がてこ踏板9を踏む作用とで座板3を押し上げるが、このとき、作動杆5の先端は、着座者の操作に応じて自由に可動するため、着座者の意志に追従し、任意の動作で立ち上がることが出来る。
【0025】
着座者が肘掛け部1に手を置き、てこ踏板9を介護者が踏むと、着座者の重心が高まり、着座者が介護者に接近して体幹と腕の間に隙間が発生し、抱きかかえやすくなる。
【0026】
即ち、本願では肘掛け部の腕の横開き動作のみで、座板3の傾斜が重心を移動させて、立つ人の力を助長し、腕にも膝にも殆ど力の負担をかけずに、自分の力のみで身体を容易に垂直状態にさせ、立ち上がりを容易にさせることが出来る。
【0027】
従って、病弱者や力の弱い高齢者でも、自分の小さな手の力のみで、膝や脚への体重負担を殆どかけない状態で、自然な状態ですっくと立ち上がることが出来る。又、本発明は構造が簡易な為、請求項1の発明は、車椅子や自動車のシート、あるいは、洋式便座の場合にも応用可能で、請求項2の発明は、脚部のない座椅子の場合にも応用可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、肘掛け部1を支えて座板両側の横方向に押し開く作動杆5のてこ作用と、同時に、てこ踏板9の先端に体重荷重をかけることにより、可傾自在の座板3後部を、強い傾斜で押し上げるようにしたもので、重厚な機構だけで解決したものではなく、簡素な機構と人間工学を合わせた解決策を提供したものである。
【0029】
即ち、一般に椅子からの立ち上がりに腕力,脚力を必要とするのに対し、本発明では、てこ作用で、僅かな腕の力をきっかけに容易に立ち上がれるもので、可動自由な作用点により、腕力,脚力に応じた配分で起立でき、座板3の傾斜作動が腰かけた人の立ち上がる力を助長して、腕にかかる力を著しく軽減し、膝や脚への体重負担が殆どない状態で、自然な状態ですっくと立ち上がることが出来る効果があり、病弱者や力の弱い高齢者でも、自分の小さな力のみで、極めて楽に立ち上がることが出来る効果を得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側面図である。
【図2】本発明の正面図である。
【図3】本発明の使用状態を示す側面図である。
【図4】本発明の使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 肘掛け部
2 枠体
3 座板
4 樞着軸
5 作動杆
6 樞着部
7 押上板
8 支点軸
9 てこ踏板
Claims (2)
- 肘掛け部1を有する枠体2の上面に座板3を設けてなる肘掛け椅子に於て、可傾自在に取付けられた座板3の後部を、座板両側の横方向に押し開く肘掛け部1を支えた作動杆5のてこ作用で押し上げるようにした手段と、作動杆5の支点となる樞着部6を設けた押上板7を、枠体2の下部枠体に設けた可傾自在のてこ踏板9の後縁に固定して、てこ踏板9の先端に荷重をかけることにより、作動杆5の樞着部6を更に押し上げて、座板3の傾斜をより強くするようにした手段とからなり、肘掛け部1を座板両側の横方向に押し開くことによる座板3の傾斜で、着座者の重心が前方に移動し、てこ踏板9に体重荷重がかかり、座板3の傾斜を更に強くして、椅子から立ち上がる場合の、自分の力を助長して、極めて容易に立ち上がることが出来ることを特徴とした自然に立ち上がれる自力助長椅子。
- 枠体2に樞着して可傾自在とした座板3の後部を、樞着部6を支点にして横に開くてこ作用の作動杆5の先端で押し上げ、立ち上がろうとする人の体重の重心を前傾移動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の自然に立ち上がれる自力助長椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003079031A JP3709421B2 (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 自然に立ち上がれる自力助長椅子 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003079031A JP3709421B2 (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 自然に立ち上がれる自力助長椅子 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004243075A JP2004243075A (ja) | 2004-09-02 |
JP3709421B2 true JP3709421B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=33028004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003079031A Expired - Fee Related JP3709421B2 (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 自然に立ち上がれる自力助長椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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IL207236A (en) | 2010-07-21 | 2015-08-31 | Moran Nadav | Chair helps |
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CN107951630A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-04-24 | 佛山市文飞科技有限公司 | 一种方便起身的轮椅 |
CN109620567A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-04-16 | 南通市第人民医院 | 一种便于老年人外出的代步工具 |
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2003
- 2003-02-14 JP JP2003079031A patent/JP3709421B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2004243075A (ja) | 2004-09-02 |
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Legal Events
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