JP3708215B2 - 名刺 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は名刺、更に詳しくは、通常の名刺と同一寸法で同様に取り扱い、且つ保存することができるとともにその内部に自己紹介や会社やその会社の商品の宣伝広告紙も含めることができ、より多くの情報を提供することができる名刺に関するものである。
【0002】
【先行技術】
従来、名刺は、表面に名前、会社名、部署名、会社の住所、電話番号、ファックス番号を記載し、その裏面に表面に記載した内容を英文で表記したもの、あるいは、裏面にその会社の全国各地の他の営業所、事業所等の住所、電話番号等、を記載したもの等が使用されている。
【0003】
しかし、実際の営業等において、会社の宣伝広告を記載したパンフレットや、会社の商品の宣伝パンフレット等を手渡すまでの段階に至らず、名刺のみの交換で終わる場合も少なくない。そのような場合に相手に手渡す名刺により詳しい自己紹介や、会社や、会社の商品の宣伝公告を表記したものを含ませることができれば、より効率的な宣伝、公告を営業活動において行うことができる。
【0004】
しかし、上記した名刺にそれ以上の情報を記載するのは、スペース的に無理があり、細かい文字で多くの情報を記載すると、却って読み難くなり、内容を判別することができず、相手に情報を伝達するという、名刺そのものが持つ本来の目的を達成することができなくなる。このため、これら名刺に関連する技術を日本特許情報機構(JAPIO)の先行技術調査(パトリス)の利用により、以下の検索式で昭和55年以後の特許出願、実用新案登録出願を調査した。
【0005】
検索式 : B420D15/02,521
その結果、特許出願70件、実用新案登録出願197件を抽出した。その中で、名刺に記載する情報量を増加させるために、2つ折りの名刺にして普通の名刺の2倍の紙面とした2つ折りの名刺(実開平6−55767号)や、普通の名刺の複数枚の紙面を一体化した名刺台紙を折り曲げて、普通の名刺と同一寸法にした複数折り曲げ名刺(実開平6−5506号)がある。
【0006】
また、名刺の裏面に剥離材を貼付してなる吸着面を形成して、名刺自体をカタログ、資料、名刺ホルダー等に直接、貼付することができるもの(実開平3−72474号、実開平3−95272号)がある。
また、複数枚のシートに吸着面を形成し層状に重ね合わせる名刺(実開平6−3673号)がある。これは、複数枚のシートの下に吸着面を形成し、各シートの表面に種々の情報を記載し、積層したシートを上から順に剥がすことにより、それらの情報を相手に表示するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の名刺のうち、2つ折りの名刺(実開平6−55767号)や、複数折り曲げ名刺(実開平6−5506号)は、単に折り曲げてあるだけなので、一旦開いてしまうと、完全に薄板状に折りたたむことが難しくなり、取り扱いや、保存に不便であるという問題点があった。
【0008】
さらに、従来の名刺の裏面に剥離材を貼付してなる吸着面を有するもの(実開平3−72474号、実開平3−95272号)は、カタログや、資料等に直接貼付することができるため、便利であるが、カタログや資料自体が名刺サイズより遥かに大きなものとなるため、名刺ホルダー等に保存する場合には、その名刺だけが別格扱いとなり、保存するのに大変不便なものとなる。また、カタログや資料等を名刺を渡す相手に同時に渡すことができない場合は、その機能を全く生かすことができないという問題点があった。
【0009】
さらに、従来の複数枚のシートに吸着面を形成し層状に重ね合わせる名刺(実開平6−3673号)は、各シートが別々に形成されているため、一旦各シートを剥がしてしまうと、各シート毎に離散し、保存するのに大変手間がかかる。また、各シート毎に吸着面を形成しなければならないので、製造コストが高くついてしまうという問題点があった。
【0010】
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、取り扱いや保存が容易であって、従来より多くの情報を相手に示すことができる名刺を提供しようとするものである。
これに加え、請求項1記載の発明は、中間紙の形状を具体的に特定したもので、中間紙を袋状に形成したことにより、その一部を切断しなければ袋状の内面に記載したものを見ることができず、興趣に富んだものとすることができる名刺を提供しようとするものである。
【0011】
【0012】
なお、上記の先行技術調査によっては、本願発明と同一の技術は発見できなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものである。
請求項1記載の発明は、一方の面に印刷面を形成する基板(20)と、その基板(20)の他方の面を覆うカバー紙(60)と、そのカバー紙(60)及び基板(20)の間に位置して表記部分を有する中間紙(70)とを備えた名刺(10)であって、前記カバー紙(60)は、その端縁の一方側に位置して剥離不能に基板(20)に接着固定する接着固定部(80)と、カバー紙(60)の端縁の他方側に位置して基板(20)に粘着剥離可能に形成されている粘着剥離部(50)とを備え、前記中間紙(70)の一端縁は、基板(20)に固定されていると共に、中間紙 (70) は、袋状の状態で基板 (20) とカバー紙 (60) との間に収納され、その袋状の内面に表記部分を備えたことを特徴とする。
【0014】
なお、ここで、「粘着剥離可能に形成されている」とは、カバー紙(60)を基板(20)に貼付した後、再度、基板(20)からカバー紙(60)を剥がすことを何回でも繰り返し行うことができることをいい、例えばかかる部分に一旦接着すると剥離不能となる接着材よりも接着強度が弱い粘着材を形成したものである。
ここで、「中間紙 (70) は、袋状の状態で基板 (20) とカバー紙 (60) との間に収納され」とは、中間紙 (70) が袋とじの状態となって、中間紙 (70) の表記部分を読むためには、袋とじの一部をハサミ等で切り取らなければならないような状態をいうものである。例えば、中間紙 (70) が基板 (20) の大きさの2倍となって横長に細長く連続した状態となっており、そ の中間において2つ折りにされて、端縁同士が重ねられて、カバー紙 (60) の接着固定部 (80) と基板 (20) との間に挟み込まれて固定されているようなものをいうものである。そして、この場合、中間紙 (70) の表記部分を見るためには、2つ折りにされた部分をハサミ等で切り取ることにより中間紙 (70) の内部の表記部分を見ることができるものをいうものである。
本発明によれば、カバー紙(60)の端縁の一方側には剥離不能な接着固定部(80)と、他方側には粘着剥離可能な粘着剥離部(50)を有している。このため、カバー紙(60)の端縁の他方側の粘着剥離部(50)を剥離すると、カバー紙(60)の一方の端縁は接着固定部(80)により固定した状態で開くことができる。すなわち、カバー紙(60)を開いた見開きの状態とすることができる。そして、中間紙(70)の一端縁は、基板(20)に固定されているため、中間紙(70)が名刺(10)から外れることなく、名刺(10)を渡した相手に中間紙(70)の表記部分を提示することができる。これにより、1枚の名刺の表裏に記載する情報よりもはるかに多くの情報を相手に示すことができる。そして、中間紙(70)の内部の表記部分を読み終えた後は、カバー紙(60)の粘着剥離部(50)を基板(20)に粘着することにより、再度、カバー紙(60)と基板(20)との間に中間紙(70)を収納することができ、最初に相手に渡した状態の名刺(10)の寸法形状に戻すことができる。これにより、取り扱いや保管を不都合なく容易に行うことができる。
さらに、本発明によれば、中間紙 (70) が袋状の状態で基板 (20) とカバー紙 (60) との間に収納されている。このため、カバー紙 (60) の粘着剥離部 (50) を基板 (20) から剥がして、カバー紙 (60) を見開きの状態としても、中間紙 (70) の内部の表記部分をすぐに見ることができない。そして、中間紙 (70) の内部の表記部分を見るためには、袋状の一部を切り取って見なければならない。すなわち、中間紙 (70) の表記部分を簡単には見られないように隠すことにより、相手にその内部の表記部分に興味を持たせることができるという心理的効果を得ることができる。例えば、カバー紙 (60) を見開きの状態で商品等に関する質問欄を掲載し、中間紙 (70) の内部の表記部分にその回答欄を掲載するようなことができるものである。
そして、見終わった後、カバー紙 (60) の粘着剥離部 (50) を基板 (20) に粘着することにより、中間紙 (70) はカバー紙 (60) と粘着剥離部 (50) との間に収納され、通常の名刺と同様の寸法形状となって、取り扱いや保存も容易にすることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1乃至図3は、本発明の実施の形態を説明するための参考形態であり、図1はカバー紙を開いた状態の名刺の外観斜視図、図2は名刺の分解斜視図、図3はカバー紙を閉じた状態の名刺の外観斜視図をそれぞれ示す。
【0023】
まず、この参考形態の構成について説明する。
この参考形態に係る名刺10は、一方の面に印刷面を形成する基板20と、その基板20の他方の面を覆うカバー紙60と、そのカバー紙60及び基板20の間に位置して広告用の表記部分を有する中間紙70とを備えたものである。この広告用の表記部分には、会社案内、商品内容の詳細な説明、他の商品等の宣伝広告、全国各地の各事業所、工場及び営業所の住所、本人のより詳細な自己紹介、本人の顔写真等、種々の内容の広告を掲載することができるものである。
【0024】
前記基板20は、通常に使用されている名刺と同様の材質からなるもので紙等により形成され、その一方の面の印刷面には通常の名刺と同様の記載がされているものである。すなわち、本人の名前、会社名、所属部署名、役職名、会社の住所、電話番号、ファックス番号等が印刷されている。そして、基板20の他方の面の全面には、基板20より僅かに小さな面積を有する固定紙30が接着固定されている。
その固定紙30は、その右側端部(図1及び図2)に位置してカバー紙60に粘着剥離可能に形成されている被粘着剥離部40と、その左側端部(図1R>1及び図2)に位置してカバー紙60に剥離不能に接着固定する被接着固定部82とを備えている。
【0025】
前記カバー紙60は、その端縁の左側(図1及び図2)に位置して剥離不能に基板20の被接着固定部82に接着固定する接着固定部80と、カバー紙60の端縁の右側(図1及び図2)に位置して基板20の被粘着剥離部40に粘着剥離可能に形成されている粘着剥離部50とを備えている。
ここで、粘着剥離部50と被粘着剥離部40とは、カバー紙60の粘着剥離部50を基板20の被粘着剥離部40に貼付した後、再度、基板20の被粘着剥離部40からカバー紙60の粘着剥離部50を剥がすことを何回でも繰り返し行うことができるように形成されているものである。かかる部分に一旦接着すると剥離不能となる接着材よりも接着強度が弱い粘着材を形成しているものである。なお、粘着材は粘着剥離部50と被粘着剥離部40との両者に形成しても良いが、いずれか一方の表面にのみ粘着材を形成し、他方の表面には粘着材が何回も粘着剥離可能となるような特殊な表面加工を施しても良いものである。
【0026】
そして、接着固定部80と被接着固定部82とは、一旦、接着すると再度、剥離することが難しいように形成されているものである。かかる部分に一旦接着すると剥離不能となる接着強度が強い接着材を形成しているものである。
前記中間紙70は、カバー紙60と基板20上の固定紙30との間に折り畳まれた状態で挟み込まれている折り畳み状中間紙71である。具体的には、中間紙70は、その左側端部(図1及び図2)がカバー紙60の接着固定部80と基板20上の固定紙30の被接着固定部82との間に挟み込まれて接着固定されているものである。なお、中間紙70の基板20側の端部にも、一旦接着すると剥離不能な接着材を有する接着固定部80が形成され、中間紙70と固定紙30との固定をより強固なものとしている。そして、中間紙70のその他の部分は、固定紙30よりも僅かに小さな寸法形状を一つの単位として蛇腹状の交互に2回折り畳まれた状態で基板20上の固定紙30とカバー紙60との間に収納されている。
【0027】
次に、上記した参考形態の作用及び効果について説明する。
本参考形態によれば、カバー紙60は、その端縁の左側(図1及び図2)には剥離不能な接着固定部80が形成され、その反対側の端部には粘着剥離可能な粘着剥離部50が形成されている。このため、カバー紙60の右側端縁の粘着剥離部50を基板20の固定紙30の被粘着剥離部40から剥離すると、カバー紙60の左側の端縁は接着固定部80により固定した状態で開くことができる。すなわち、カバー紙60を開いた見開きの状態とすることができる。そして、中間紙70の左側の端縁は、カバー紙60の接着固定部80と基板20上の固定紙30の被接着固定部82との間に挟み込まれているため、中間紙70が名刺10から外れることなく、中間紙70が離散して紛失することもなく、名刺10を渡した相手に中間紙70の表記部分を提示することができる。また、折りたたまれた中間紙70を開くことにより、横長に連続した表記部分を形成することができる。これにより、横長に連続した図や写真等も掲載することができて、より多くの情報を連続した横長の表面に掲載することが可能となり、1枚の名刺の表裏に記載する情報よりもはるかに多くの情報を相手に示すことができる。そして、中間紙70の内部の表記部分を読み終えた後は、開いた折り畳み状中間紙71を交互に折り畳む。そして、カバー紙60の粘着剥離部50を基板20上の固定紙30の被粘着剥離部40に粘着することにより、図3R>3に示すように、再度、カバー紙60と基板20上の固定紙30との間に中間紙70を収納することができ、最初に相手に渡した状態の名刺10の寸法形状に戻すことができる。これにより、名刺10の寸法形状を通常の名刺と同様の寸法形状にすることができ、名刺入れや胸ポケットに入れる場合の取り扱いや名刺ホルダーに保管する場合に何の不都合もなく容易に行うことができる。
【0028】
次に、第2の参考形態について説明する。
図4及び図5は、本発明の第2の参考形態を示すものであり、図4はカバー紙を開いた状態の名刺の外観斜視図、図5は名刺の分解斜視図をそれぞれ示す。
本参考形態に係る名刺10は、第1の参考形態と比較して中間紙70のみの形状が異なるもので、その他の基板20、固定紙30及びカバー紙60は同一のものを使用しており、同様のものには同一の番号を付与して説明を省略する。具体的には、本参考形態に係る中間紙70は、それぞれ独立した複数枚の積層状中間紙72から形成されている。その積層状中間紙72のそれぞれの左側(図4及び図5)の端縁をカバー紙60の接着固定部80と基板20上の固定紙30の被接着固定部82との間に接着固定することにより、カバー紙60と基板20上の固定紙30との間に積層した状態で収納されている。そして、その積層状中間紙72のそれぞれの左側の端縁のカバー紙60側にも、一旦接着すると剥離不能な接着材が塗布された接着固定部80が形成され、それらが互いにより強固に接着固定できるように形成されている。
【0029】
本参考形態によれば、複数枚からなる中間紙70のそれぞれの左側の端縁がカバー紙60の接着固定部80と基板20上の固定紙30の被接着固定部82との間に挟み込まれて接着固定され、基板20とカバー紙60との間に収納されているため、カバー紙60の粘着剥離部50を剥離して見開きの状態としても中間紙70がばらけたり、それらの間から外れて落ちることがない。そして、カバー紙60を見開きの状態で開くことにより、その中に収納された複数枚に積層した中間紙70をめくって見ることができる。すなわち、カバー紙60をあたかも本の表紙をめくるがごとく見開くことができ、中間紙70をあたかも本のページをめくるがごとく、見ることができ、中間紙70に記載された広告内容を見ることができる。これにより、名刺を渡した相手に中間紙70の表記部分に掲載した多くの情報を提供することができる。そして、中間紙70に記載した内容を読み終えた後、カバー紙60の粘着剥離部50を基板20上の固定紙30の被粘着剥離部40に粘着すると、再度、カバー紙60と基板20との間に中間紙70が収納され、形状寸法も通常の名刺と同様の寸法形状となる。これにより、名刺入れ等に名刺10を入れる際の取り扱いや名刺ホルダ等への保管を容易なものにすることができる。
【0030】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図6及び図7は、本発明の実施の形態を示すものであり、図6はカバー紙を開いた状態の名刺の外観斜視図、図7は名刺の分解斜視図をそれぞれ示す。
本実施の形態に係る名刺10は、参考形態と比較して中間紙70のみの形状が異なるもので、その他の基板20、固定紙30及びカバー紙60は同一のものを使用しており、同様のものには同一の番号を付与して説明を省略する。具体的には、本実施の形態に係る中間紙70は、袋状の状態で基板20とカバー紙60との間に収納される袋状中間紙73から形成されており、その袋状中間紙73は袋状の内面に表記部分を備えている。すなわち、袋状中間紙73は、袋とじの状態となっており、中間紙70の表記部分を読むためには、袋とじの一部をハサミやナイフ等で切り取らなければならないように形成されているものである。より具体的には、袋状中間紙73は基板20の大きさの2倍となって横長に細長く連続した状態となっており、その中間において2つ折りにされて、端縁同士が重ねられて、カバー紙60の接着固定部80と基板20上の固定紙30の接着固定部80との間に挟み込まれて固定されているものである。
【0031】
本実施の形態によれば、袋状中間紙73が袋状の状態で基板20上の固定紙30とカバー紙60との間に収納されている。このため、カバー紙60の粘着剥離部50を基板20上の固定紙30の被粘着剥離部40から剥がして、カバー紙60を見開きの状態としても、中間紙70の内部の表記部分をすぐに見ることができない。そして、袋状中間紙73の内部の表記部分を見るためには、袋状の一部を切り取って見なければならない。すなわち、袋状中間紙73の表記部分を簡単には見られないように隠すことにより、相手にその内部の表記部分に興味を持たせることができるという心理的効果を得ることができる。すなわち、表記部分に掲載する内容の具体的な一例として、カバー紙60を見開きの状態で商品等に関する質問欄を掲載し、中間紙70の内部の表記部分にその回答欄を掲載すれば、興味を持って回答欄を見ることができる。
【0032】
そして、見終わった後、カバー紙60の粘着剥離部50を基板20上の固定紙30の被粘着剥離部40に粘着することにより、中間紙70はカバー紙60と粘着剥離部50との間に収納され、通常の名刺と同様の寸法形状となって、取り扱いや保存も容易にすることができる。
なお、上述した2つの参考形態及び実施の形態で示した中間紙70は、折り畳み状中間紙71、積層状中間紙72及び袋状中間紙73であったが、中間紙70の形状や枚数等は上記したものに、特に限定されるものではない。例えば、基板20とカバー紙60との間に収納可能なものであれば、上記したものを組み合わせた中間紙70や、枚数や形状等の異なる他の中間紙70を使用しても良いものである。
【0033】
また、上述した2つの参考形態及び実施の形態で示した名刺10において、基板20の一方の面に固定紙30を貼付していたが、この固定紙30を省略して基板20と一体としたものを使用しても良い。すなわち、上述した第1乃至第3の実施の形態では被粘着剥離部40と被接着固定部82とを固定紙30の表面に形成して、この固定紙30を基板20に貼付していたが、この固定紙30を使用せずに、被接着固定部82と被粘着剥離部40とを直接、基板20の表面に形成して、固定紙30と基板20とを一体化したものを使用しても良い。
【0034】
更に、上述した2つの参考形態及び実施の形態で示した名刺10において、中間紙70は、一方の端縁がカバー紙60の接着固定部80と基板20上の固定紙30の被接着固定部82との間に挟み込まれて接着固定されていたが、特にこれに限定されるものではなく、中間紙70は接着固定部80と被接着固定部82との間に挟み込んで接着固定せずに、直接、基板20の表面に粘着剥離可能に粘着しても良い。これにより、中間紙70のみを基板20から容易に剥離して名刺10とは別に保存することもできる。更に、基板20以外のカバー紙60、中間紙70及び固定紙30の全てを基板20から粘着剥離可能に形成しても良い。これにより、通常の名刺となる基板20と、その他の部分とを容易に分離して、その他の広告の表記部分を取り出すことができ、基板20のみをその他の部分とは別に通常の名刺として保存することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、取り扱いや保存が容易であって、従来より多くの情報を相手に示すことができる名刺を提供することができる。
さらに、請求項1記載の発明によれば、中間紙を袋状に形成したことにより、その一部を切断しなければ袋状の内面に記載したものを見ることができず、興趣に富んだものとすることができる名刺を提供することができる。
【0036】
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考形態であって、カバー紙を開いた状態の名刺を示す外観斜視図である。
【図2】 本発明の参考形態であって、名刺を示す分解斜視図である。
【図3】 本発明の参考形態であって、カバー紙を閉じた状態の名刺を示す外観斜視図である。
【図4】 本発明の第2の参考形態であって、カバー紙を開いた状態の名刺を示す外観斜視図である。
【図5】 本発明の第2の参考形態であって、名刺を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態であって、カバー紙を開いた状態の名刺を示す外観斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態であって、名刺を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 名刺 20 基板
30 固定紙 40 被粘着剥離部
50 粘着剥離部 60 カバー紙
70 中間紙 71 折り畳み状中間紙
72 積層状中間紙 73 袋状中間紙
80 接着固定部 82 被接着固定部
Claims (1)
- 一方の面に印刷面を形成する基板と、その基板の他方の面を覆うカバー紙と、そのカバー紙及び基板の間に位置して表記部分を有する中間紙とを備えた名刺であって、
前記カバー紙は、その端縁の一方側に位置して剥離不能に基板に接着固定する接着固定部と、カバー紙の端縁の他方側に位置して基板に粘着剥離可能に形成されている粘着剥離部とを備え、前記中間紙の一端縁は、基板に固定されていると共に、中間紙は、袋状の状態で基板とカバー紙との間に収納され、その袋状の内面に表記部分を備えたことを特徴とする名刺。
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