JP3707409B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、直流安定化電源を供給するスイッチング電源装置、特に、2つのスイッチ素子を交互にオン/オフ自励発振して電流連続モードで動作するスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トランスTの1次側に、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2を接続し、これらの第1及び第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設け、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に1次巻線とインダクタLにエネルギ−を蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に2次巻線からエネルギ−を放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させるスイッチング電源装置においては、たとえば、特開平11−187664号公報に示されている。このような構成のスイッチング電源装置を、スイッチ素子を2個用いたフライバック型の自励発振式スイッチング電源装置という。
【0003】
また、スイッチ素子を2個用いたフライバック型の他のスイッチング電源装置としては、たとえば、特開平4−84560号公報、実開平6−36392号公報、特表平10−50083号公報に示されている。これらの公報に示されるフライバック型のスイッチング電源装置は、トランスTの1次側に2個のスイッチ素子を用いる点で、特開平11−187664号公報に示されるスイッチング電源装置と同様な構成を備えるが、自励発振を行う構成にはなっていない。また、これらのスイッチング電源装置では、動作特性が電流連続モードとなっている。なお、スイッチング電源装置において、電流連続モードとは、トランスTの2次側に電流が流れた後、休止期間を置かずに連続して1次側に電流が流れ、主スイッチ素子に流れる電流の電流波形が台形波となる動作モードをいう。また、電流不連続モードとは、上記1次側にも2次側にも電流が流れない休止期間があり、主スイッチ素子に流れる電流の電流波形が三角波となる動作モードをいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のスイッチング電源装置では、次に述べるような欠点があった。
【0005】
(1)特開平11−187664号公報に示されるようなフライバック型の自励発振式スイッチング電源装置の欠点
このスイッチング電源装置では、リンギングチョークコンバータに代表されるように、1次巻線に流れる電流波形が常に三角波となっている。このため、重負荷時に1次側の電流ピーク値が大きくなり、実効電流が増加する。実効電流が増加すると、トランスの銅損、スイッチ素子の導通損失が増加し、効率が低下する。このことは、スイッチング電源装置の小型軽量化の妨げとなる。
【0006】
また、1次巻線に流れる電流波形が三角波となるために、重負荷時にスイッチ素子のオン時間が長くなる。また、オン時間の延長に伴いオフ時間も長くなる。このため、スイッチング周期が長くなりスイッチング周波数が低周波となることから、大型のトランスや2次側平滑コンデンサ等が必要となり、スイッチング電源装置の小型軽量化の妨げとなる。
【0007】
(2)特開平4−84560号公報に示されるような、電流連続モードで動作する2石式フライバック型のスイッチング電源装置の欠点
1次巻線に流れる電流波形が台形波となるために、トランスの銅損、スイッチ素子の導通損失が低減できる。しかし、自励発振型ではないために、2石のスイッチ素子を交互にオン/オフさせるための駆動制御回路として、発振回路及び駆動用のトーテムポール回路、グランドレベルの異なるハイサイドのスイッチ素子を駆動するための高耐圧ドライブIC、あるいはパルストランス等が必要となり、結果的に、スイッチング電源装置の小型軽量化、低コスト化を充分に図ることが出来ない。
【0008】
この発明は、上記フライバック型の自励発振式のスイッチング電源装置と、特開平4−84560号公報に示されるような電流連続モードで動作する2石式フライバック型のスイッチング電源装置の双方の欠点を解消し、スイッチング電源の高効率化と同時に小型軽量化及び低コスト化を図ることのできるスイッチング電源装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来技術である、電流連続モードで動作する2石式フライバック型のスイッチング電源装置の動作特性を、自励発振方式で実現させる新しい技術である。この発明は、次のように構成されている。
【0010】
(1)トランスTの1次巻線とインダクタLとの直列回路に、第1のスイッチ回路と入力電源が直列に接続されるとともに第2のスイッチ回路とキャパシタCの直列回路が前記トランスTの1次巻線と前記インダクタLとの直列回路に並列に接続され、前記トランスTの2次巻線に整流素子Dsを含む整流平滑回路が設けられ、
第1のスイッチ回路を、第1のスイッチ素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のキャパシタC1の並列接続回路で構成し、
第2のスイッチ回路を、第2のスイッチ素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のキャパシタC2の並列接続回路で構成し、
前記トランスTに設けられた第1の駆動巻線と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記トランスTに設けられた第2の駆動巻線と第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続され、該第1・第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設け、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に前記1次巻線とインダクタLにエネルギーを蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に2次巻線からエネルギーを放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させるスイッチング電源装置において、
前記インダクタLと前記キャパシタCとは、前記第1のスイッチ素子Q1のオフ期間において共振する共振回路を構成し、
前記スイッチング制御回路は、
前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンした後、所定時間経過後に該第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる時定数に設定された第1のオン時間制御回路と、
前記第2のスイッチ素子Q2がターンオンした後、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる共振電流を遮断するよう該第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる時定数に設定された第2のオン時間制御回路と、を備え、前記共振電流が遮断されることによって前記第1の駆動巻線に発生する電圧によって前記2次巻線からのエネルギー放出の途中で前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンして電流連続モードで動作することを特徴とする。
【0011】
この発明では、スイッチング制御回路を構成する第1のオン時間制御回路と第2のオン時間制御回路とが、それぞれ異なった動作をする。特開平11−187664号公報に示されるようなフライバック型の自励発振式スイッチング電源装置では、トランスTの1次側において、第2のスイッチ素子Q2を制御する第2のオン時間制御回路は、2次巻線からのエネルギー放出が終わった段階で第2のスイッチ素子Q2をターンオフするが、この発明では、第2のオン時間制御回路は、第2のスイッチ素子Q2がターンオンしたのち、2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2とインダクタLの直列回路に流れる共振電流を強制的に遮断させる。すなわち、第2のオン時間制御回路は、このような動作を行うよう所定の時定数に設定されている。
【0012】
このような第2のオン時間制御回路によれば、2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に第2のスイッチ素子Q2をターンオフしてインダクタLに流れる電流を遮断するために、この電流の変化によって1次巻線の電圧が反転し、これにより第1の駆動巻線に電圧が発生して第1のスイッチ素子Q1がターンオンする。これにより、自励発振動作を行うとともに、トランスTの2次側に電流が流れた後、休止期間を置かずに電流が1次側に連続して流れる連続動作モードとなって、上記1次側の第1のスイッチ素子Q1に流れる電流波形を台形波とすることができる。すなわち、重負荷時に第1のスイッチ素子Q1に流れる電流波形が台形波となる電流連続モードで動作することになるため、トランスT及び第1のスイッチ素子Q1に流れる電流ピーク値及び実効電流を低減でき、トランスの銅損、スイッチ素子Q1の導通損失を低減し、スイッチング電源装置の小型軽量化、高効率化を図ることができる。
【0013】
(2)トランスTの1次巻線とインダクタLと第1のスイッチ回路と入力電源とが直列に接続されるとともに第2のスイッチ回路とキャパシタCの直列回路が第1のスイッチ回路と並列に接続され、前記トランスTの2次巻線に整流素子Dsを含む整流平滑回路が設けられ、
第1のスイッチ回路を、第1のスイッチ素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のキャパシタC1の並列接続回路で構成し、
第2のスイッチ回路を、第2のスイッチ素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のキャパシタC2の並列接続回路で構成し、
前記トランスTに設けられた第1の駆動巻線と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記トランスTに設けられた第2の駆動巻線と第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続され、該第1・第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設け、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に前記1次巻線とインダクタLにエネルギーを蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に2次巻線からエネルギーを放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させるスイッチング電源装置において、
前記インダクタLと前記キャパシタCとは、前記第1のスイッチ素子Q1のオフ期間において共振する共振回路を構成し、
前記スイッチング制御回路は、
前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンした後、所定時間経過後に該第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる時定数に設定された第1のオン時間制御回路と、
前記第2のスイッチ素子Q2がターンオンした後、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる共振電流を遮断するよう該第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる時定数に設定された第2のオン時間制御回路と、を備え、前記共振電流が遮断されることによって前記第1の駆動巻線に発生する電圧によって前記2次巻線からのエネルギー放出の途中で前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンして電流連続モードで動作することを特徴とする。
【0014】
この発明では、上記(1)の構成に対し、キュパシタCの接続位置が異なっている。この発明においても、上記(1)と同様な動作となり、スイッチング電源装置の小型軽量化、高効率化を図ることができる。さらに、キャパシタCに印加される電圧は上記(1)の構成に対して大きくなるが、同じ電荷量を蓄積する場合には容量値を小さくすることができるため、この分キャパシタCの小型化を図ることができる。
【0015】
(3)トランスTの1次巻線とインダクタLとキャパシタCと第1のスイッチ回路と入力電源とが直列に接続されるとともに第2のスイッチ回路が前記トランスTの1次巻線とインダクタLとキャパシタCとの直列回路に並列に接続され、前記トランスTの2次巻線に整流素子Dsを含む整流平滑回路が設けられ、
第1のスイッチ回路を、第1のスイッチ素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のキャパシタC1の並列接続回路で構成し、
第2のスイッチ回路を、第2のスイッチ素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のキャパシタC2の並列接続回路で構成し、
前記トランスTに設けられた第1の駆動巻線と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記トランスTに設けられた第2の駆動巻線と第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続され、該第1・第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設け、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に前記1次巻線とインダクタLにエネルギーを蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に2次巻線からエネルギーを放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させるスイッチング電源装置において、
前記インダクタLと前記キャパシタCとは、前記第1のスイッチ素子Q1のオフ期間において共振する共振回路を構成し、
前記スイッチング制御回路は、
前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンした後、所定時間経過後に該第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる時定数に設定された第1のオン時間制御回路と、
前記第2のスイッチ素子Q2がターンオンした後、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる共振電流を遮断するよう該第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる時定数に設定された第2のオン時間制御回路と、を備え、前記共振電流が遮断されることによって前記第1の駆動巻線に発生する電圧によって前記2次巻線からのエネルギー放出の途中で前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンして電流連続モードで動作することを特徴とする。
【0016】
この発明は、上記(1)の構成に対し、キャパシタCの接続位置を変えたものである。この発明においても、上記(1)と同様の動作をするため、スイッチング電源装置の小型軽量化、高効率化を図ることができる。また、この発明ではトランスTの1次側がいわゆるハーフブリッジ構成となるために、第1のスイッチ素子Q1及び第2のスイッチ素子Q2に印加される電圧が入力電圧と等しくなり、上記(1)の構成に対し同印加電圧が低下する。一般に、耐圧の低いスイッチ素子はオン抵抗が小さいためオン抵抗による導通損失を低減できることになり、高効率化に寄与する。また、トランスTに印加される電圧も約半分となるために、巻線数を減らしトランスの小型化高効率化に寄与する。
【0017】
また、第1のスイッチ素子Q1のオン時間にトランスTに蓄える励磁エネルギーだけではなく、キャパシタCに蓄えられている静電エネルギーをも第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に放出するため、トランスTやスイッチ素子に流れる電流ピーク値、実効電流を低減して導通損失を低減する。
【0018】
(4)前記第1のスイッチ素子Q1に直列に接続された電流検出手段を備え、該電流検出手段で検出された前記第1のスイッチ素子に流れる値がしきい値になると該第1のスイッチ素子のオン時間を制限する過電流保護回路を設けたことを特徴とする。
【0019】
この発明では、第1のスイッチ素子Q1に流れる電流のピーク値を検出して同電流を制限する過電流保護回路を備えているために、過電流時や起動時に、ピーク電流値が増加することによるトランスの飽和、スイッチ素子の破壊を防ぐことができる。
【0020】
(5)前記過電流保護回路は、前記第1のスイッチ素子をターンオフさせる第3のスイッチ手段を備え、該第3のスイッチ手段を前記第1のスイッチ素子の制御端子に接続し、前記電流検出手段に流れるピーク電流値が前記しきい値になると前記第3のスイッチ手段をオンし、前記第1のスイッチ素子をターンオフさせることを特徴とする。
【0021】
この発明では、第3のスイッチ手段で第1のスイッチ素子Q1のピーク電流値を制限できるため、過電流保護回路の構成が簡単になる。
【0022】
(6)前記スイッチング制御回路は、前記第1の駆動巻線と前記第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記第2の駆動巻線と前記第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続した、抵抗または抵抗とコンデンサの直列回路からなる遅延回路を備え、前記第1の駆動巻線に前記第1のスイッチ素子Q1をオンさせる電圧が発生してから遅延して、または前記第2の駆動巻線に前記第2のスイッチ素子Q2をオンさせる電圧が発生してから遅延して、該第1のスイッチ素子Q1または該第2のスイッチ素子Q2をターンオンさせることを特徴とする。
【0023】
この発明では、遅延回路を備えることで、スイッチ素子のターンオンのタイミングを遅延させ、該スイッチ素子の印加電圧が零電圧に低下してからターンオンさせることができる。このため、零電圧スイッチング動作が可能となり、スイッチング損失を低減することができる。
【0024】
また、スイッチ素子Q1に流れる電流波形が三角波となる従来技術では、2次側の整流素子Dsがオフすると、これがトリガとなって、トランスTの1次巻線及びインダクタLとキャパシタC1及びC2が共振し、第1のスイッチ素子Q1がターンオンするのに対し、この発明では、インダクタLに蓄えられているエネルギーの放出中に第2のスイッチ素子Q2がオフすると、これがトリガとなって、第1の駆動巻線に電圧が発生して第1のスイッチ素子Q1がターンオンする。このような動作のため、電圧反転時の共振周期は従来技術の回路に比較し短くなるため、第1のスイッチ素子Q1のターンオン遅延時間は短くなる。
【0025】
また、遅延回路を構成する抵抗は、駆動巻線に発生する電圧サージを減衰させるとともに制御電圧の立ち上がり時間を鈍らせてターンオンを遅延する。コンデンサはスイッチ素子の入力容量とで分圧され、制御端子への印加電圧を調整することができる。
【0026】
(7)前記遅延回路は、前記第1のスイッチ素子Q1または前記第2のスイッチ素子Q2の両端に印加される電圧が零電圧または零電圧付近まで低下してからターンオンするように遅延時間が設定されていることを特徴とする。
【0027】
この発明では、遅延回路の動作によって第1のスイッチ素子Q1または第2のスイッチ素子Q2が零電圧スイッチングするため、スイッチング損失を低減できる。
【0028】
(8)前記第1のオン時間制御回路は、前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる第1のスイッチ手段を備え、前記第1のオン時間制御回路は、前記第1の駆動巻線に前記第1のスイッチ素子Q1をターンオンさせる電圧が発生してから、所定時間経過後に該第1のスイッチ手段をオンして前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせることを特徴とする。
【0029】
この発明では、時定数回路を備えた第1のスイッチ素子Q1の第1のオン時間制御回路によって、出力電圧を安定化することができる。
【0030】
(9)前記第2のオン時間制御回路は、前記第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる第2のスイッチ手段を備え、前記第2のオン時間制御回路は、前記第2の駆動巻線に前記第2のスイッチ素子Q2をターンオンさせる電圧が発生してから、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ手段をオンして前記第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせて、該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる電流を遮断することを特徴とする。
【0031】
この発明では、時定数回路を備えた第2のスイッチ素子Q2の第2オン時間制御回路によって、トランスTの2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に第2のスイッチ素子Q2をターンオフするため、これをトリガーとしてトランスTの発生電圧を反転して第1の駆動巻線に電圧を発生し、この電圧によって第1のスイッチ素子Q1をターンオンして自励発振させることができる。これにより、上述したように第1のスイッチ素子Q1に流れる電流波形を台形波として、動作モードを電流連続モードとすることができる。
【0032】
(10)前記インダクタL及び前記キャパシタCの各値は、前記スイッチング制御回路により前記第2のスイッチ素子Q2をターンオフすることにより前記インダクタLに流れる電流が遮断されたときに、該インダクタLとキャパシタCに流れる共振電流がそのピーク電流付近となる値に設定されていることを特徴とする。
【0033】
この発明では、共振電流のピーク電流付近で第2のスイッチ素子Q2がターンオフすることにより、キャパシタCの容量値を小さくでき、キャパシタCの小型軽量化を図ることができる。
【0034】
また、インダクタLとキャパシタCに流れる共振電流により、2次側整流素子Dsの電流波形を正弦波状に上昇する波形とすることができ、ピーク電流を低減して実効電流を低減できる。
【0035】
また、上記共振電流がピーク電流値に達した後に第2のスイッチ素子Q2をターンオフすることによって、2次側整流素子Dsのターンオフ電流が低減される。これにより、該ダイオードの逆回復損失を低減することができる。
【0036】
(11)前記第1のオン時間制御回路は、出力電圧に対応する信号に応じて、前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせるまでの時間を変化させる回路を備えることを特徴とする。
【0037】
この発明では、出力電力に対応する信号に応じて、軽負荷時には、第1のスイッチ素子Q1がターンオフするまでの時間を短縮し、重負荷時には第1のスイッチ素子Q1がターンオフするまでの時間を長くすることで、出力電圧を安定化することができる。
【0038】
(12)前記過電流保護回路は、前記第3のスイッチ手段をトランジスタで構成し、該トランジスタを第1のスイッチ素子Q1の制御端子に接続し、前記電流検出手段に発生する電圧を抵抗を介して前記トランジスタの制御端子に与え、前記第1のスイッチ素子Q1に流れる電流が所定の値に達すると前記トランジスタの制御端子電圧がしきい値に達して、該トランジスタをオンし、前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせて該第1のスイッチ素子Q1に流れるピーク電流値を制限することを特徴とする。
【0039】
この発明では、第3のスイッチ手段をトランジスタで構成することより、電流検出手段に発生する電圧の分圧抵抗とトランジスタのしきい値(ベース−エミッタ間電圧:約0.6V)を比較することができる。これにより、第1のスイッチ素子Q1のピーク電流値を制限でき、簡単な構成で部品点数を削減し、スイッチング電源装置の低コスト化、小型軽量化に寄与する。
【0040】
(13)前記過電流保護回路は、前記第1のスイッチ素子Q1がオンの期間に第1の駆動巻線に発生する電圧を抵抗とダイオードを介して前記トランジスタの制御端子に入力するように構成したことを特徴とする。
【0041】
入力電圧が変動した場合、ピーク電流値が同じであると、入力電圧が高いほど過電流点は大きくなる。そこで、第1の駆動巻線に発生する、入力電圧に比例した電圧を抵抗とダイオードを介して第3のスイッチ手段の制御端子に入力することにより、入力電圧が高い場合にのみ過電流点を小さくし、入力変動における過電流点の変動を抑制することができる。すなわち、入力電圧が高いときには第3のスイッチ手段はより早くオンするようになる。これにより、スイッチング電源装置の小型軽量化に寄与する。
【0042】
(14)前記過電流保護回路は、前記第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間を規定する第1のオン時間制限手段と、前記第1のスイッチ素子Q1に流れる電流が所定の値になると前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフする第2のオン時間制限手段の2つの独立したオン時間制限手段を備えていることを特徴とする。
【0043】
過電流時には第2のオン時間制限手段によりピーク電流値を制限し、出力電圧が低下すると第1のオン時間制限手段により第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間を短縮していく。これにより、2次側出力電流の増大を抑制出来、または、短絡電流を低減出来る。
【0044】
(15)前記第1のスイッチ素子Q1または前記第2のスイッチ素子Q2を電界効果トランジスタで構成したことを特徴とする。
【0045】
この発明では、電界効果トランジスタの寄生容量をキャパシタC1またはキャパシタC2として用いることができ、また、電界効果トランジスタの寄生ダイオードをダイオードD1またはダイオードD2として用いることができる。これにより、部品点数を削減してスイッチング電源装置の低コスト化と小型軽量化を図ることが出来る。
【0046】
(16)前記トランスTの有する漏れインダクタにより前記インダクタLを構成したことを特徴とする。
【0047】
この発明では、インダクタLとしてトランスTが有する漏れインダクタを用いるため、部品点数を削減し、スイッチング電源装置の低コスト化、小型軽量化を図ることが出来る。
【0048】
(17)前記整流素子Dsの両端に容量性インピーダンスを接続したことを特徴とする。
【0049】
この発明では、2次側整流素子Dsの両端に容量性インピーダンスを接続することにより、該整流素子Dsの逆回復損失を低減し、高効率化と低EMIノイズ化を図ることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態であるスイッチング電源装置の回路図である。 トランスTの1次側では、その1次巻線T1とインダクタLとの直列回路に、第1のスイッチ回路S1と入力電源Vinが直列に接続されるとともに、第2のスイッチ回路S2とキャパシタCの直列回路は前記1次巻線T1とインダクタLとの直列回路に並列に接続されている。また、トランスTの2次巻線T2には、整流素子Dsを含む整流平滑回路が接続されている。
【0051】
第1のスイッチ回路S1は、第1のスイッチ素子Q1、第1のダイオードD1、第1のキャパシタC1の並列接続回路で構成されている。第2のスイッチ回路S2は、第2のスイッチ素子Q2、第2のダイオードD2、第2のキャパシタC2の並列接続回路で構成されている。
【0052】
トランスTには、第1の駆動巻線T3と第2の駆動巻線T4とが設けられ、第1の駆動巻線T3と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間には第1のスイッチング制御回路が接続され、第2の駆動巻線T4と第2のスイッチ素子Q2の制御端子間には第2のスイッチング制御回路が設けられている。この第1及び第2のスイッチング制御回路は、第1・第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフする様に該スイッチ素子を制御し、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に1次巻線T1とインダクタLにエネルギーを蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に2次巻線T2からエネルギーを放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させる。
【0053】
前記第1のスイッチング制御回路は、遅延回路1とオン時間制御回路2とで構成される。
【0054】
遅延回路1は、抵抗R3とキャパシタC3との直列回路からなり、第1の駆動巻線T3に発生した電圧を遅延して第1のスイッチ素子Q1の制御端子に印加する。この遅延回路1に設定される遅延時間は、第1の駆動巻線T3に電圧が発生してから、オフ状態にある第1のスイッチ素子Q1の両端に印加されているキャパシタC1の充電電荷が零電圧に低下するまでの時間、または零電圧付近に低下するまでの時間に設定される。これにより、第1のスイッチ素子Q1は、その両端に印加される電圧が零電圧または零電圧付近まで低下してからターンオンするようになる。
【0055】
前記オン時間制御回路2は、第1のスイッチ素子Q1の制御端子と入力電源Vinの基準電位(負極)端子間に接続される第1のスイッチ手段であるトランジスタTr1と、このトランジスタTr1の制御端子に接続される、抵抗R2とコンデンサC4とからなる時定数回路と、このトランジスタTr1の制御端子と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間に接続され、抵抗R4とフォトカプラPCのフォトトランジスタとの直列回路を備えている。抵抗R2とコンデンサC4の時定数回路は、第1の駆動巻線T3に接続され、第1の駆動巻線T3に電圧が発生してから、所定の時間後にトランジスタTr1をオンして、第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる。また、上記フォトトランジスタと抵抗R4との直列回路は、後述の出力電圧検出回路からの信号に基づいてトランジスタTr1のオン時間を制御し、出力電圧Voの安定化を図る。
【0056】
前記第2のスイッチング制御回路は、遅延回路3とオン時間制御回路4とで構成される。
【0057】
遅延回路3は、第2の駆動巻線T4に発生した電圧を遅延して第2のスイッチ素子Q2の制御端子に印加する。この遅延回路3の遅延時間は、上記遅延回路1と同様に、第2の駆動巻線T4に電圧が発生してから、第2のスイッチ素子Q2の両端に印加される電圧が零電圧または零電圧付近に低下するまでの時間に設定される。これによって、第2のスイッチ素子Q2も、零電圧スイッチングを行う。また、オン時間制御回路4は、第2のスイッチ素子Q2の制御端子に接続される第2のスイッチ手段であるトランジスタTr2と、このトランジスタTr2の制御端子に接続され、抵抗R12とコンデンサC12とからなる時定数回路とを備えている。抵抗R12とコンデンサC12との時定数回路は、第2の駆動巻線T4の電圧が発生してから、所定の時間後にトランジスタTr2をオンして、第2のスイッチ素子Q2をターンオフする。また、この抵抗R12とコンデンサC12の直列回路からなる時定数回路は、既述のように、第2の駆動巻線T4に電圧が発生して第2のスイッチ素子Q2がターンオンした後、2次巻線T2からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2とインダクタLの直列回路に流れる電流を強制的に遮断して第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせるように時定数が設定されている。
【0058】
前記第1のスイッチ素子Q1には、該スイッチ素子Q1に流れる電流Id1の大きさを検出する抵抗Rを含む過電流保護回路5が接続されている。過電流保護回路5は、上記電流Id1の大きさを検出する抵抗Rと、この抵抗Rの両端電圧が、抵抗R5及び抵抗R6を介してベース端子に入力されるトランジスタTr3と、トランジスタTr3のコレクタ端子と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間に接続されるダイオードD3とを備えている。この過電流保護回路5は、抵抗Rに流れる電流Id1の大きさに対応した電圧を抵抗R5と抵抗R6とで分圧してトランジスタTr3のベース−エミッタ間に供給し、この電圧がしきい値Vbe(約0.6V)を超えた時にトランジスタTr3がオンして第1のスイッチ素子Q1をターンオフする。これにより、1次巻線T1及び第1のスイッチ素子Q1に流れる電流ピーク値Idpを所定の値に制限し、過電流によるトランスの飽和を防止することができる。
【0059】
なお、過電流時には、オン時間制御回路2の抵抗R2とコンデンサC4とからなる時定数回路を含む第2のオン時間制御回路によっても過電流保護を行う。後述のように、出力電圧が安定化されている動作モードから、2次巻線T2からの出力電流Ioが増大して第1のスイッチ素子Q1に流れる電流Id1の電流ピーク値が一定以上に大きくなると、過電流保護回路5が動作して電流ピーク値が制限されるが、さらに出力電流Ioが増加しようとすると、出力電力を一定に保ったまま出力電圧が低下する垂下特性モードとなる。この時、オン時間制御回路2の上記時定数回路は、詳細については後述するように、トランジスタTr1のオンタイミングを早め、これにより、第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間を短くなるように制御する。したがって、過電流時においては、第1に、過電流保護回路5によって電流ピーク値が制限され、第2に、オン時間制御回路2によって第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間が規定される。これにより、トランスの飽和を防止するとともに、2次側出力電流の増大を抑制でき、または短絡電流を低減できる。 この実施形態では、上記過電流保護回路5がこの発明の第2のオン時間制限手段であり、オン時間制御回路2がこの発明の第1のオン時間制限手段を構成している。
【0060】
過電流保護回路5には、過電流保護入力補正回路6が接続されている。この発明では、この過電流保護入力補正回路6も過電流保護回路の一部と見なされる。
過電流保護入力補正回路6は、第1の駆動巻線T3と、過電流保護回路5のトランジスタTr3のベース端子間に接続されたものであって、ダイオードD4、ツェナーダイオードD5及び抵抗R7の直列回路で構成される。この回路は、入力電圧が変動した場合に過電流保護回路5の動作する出力電流を補正するためのものである。すなわち、入力電圧が高い時には第1の駆動巻線T3に発生する電圧も高くなるから、この補正回路6のルートでトランジスタTr3のベース端子に電流を流すことにより、過電流保護回路の動作点を低くする。このようにすることで、入力電圧の変動に対し、過電流保護回路の動作点をほぼ一定にすることが可能である。
【0061】
トランスTの2次巻線T2の出力側には出力電圧Voを検出する出力電圧検出回路7が設けられている。
【0062】
この出力電圧検出回路7は、出力電圧Voを分圧する分圧抵抗R20、R21と、その抵抗の接続点(基準点)がリファレンス電圧Vrの入力端子に接続されるシャントレギュレータIC1と、このシャントレギュレータIC1に直列に接続されるフォトカプラPCのフォトダイオードとを備えている。シャントレギュレータIC1は、リファレンス電圧Vrと分圧抵抗R20、R21による分圧電圧Vaを比較し、その差に応じてカソード−アノード間の電流を制御する。フォトカプラPCは、この電流の変化を光の強弱に変換する。すなわち、出力電圧Voが高くなると、オン時間制御回路2のフォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間のインピーダンスが小さくなり、これによって、第1のスイッチ素子Q1のオン期間におけるコンデンサC4の充電時間が早まり、トランジスタTr1がより早くオンし、第1のスイッチ素子Q1のターンオフタイミングが早くなってオン時間が短くなる。第1のスイッチ素子Q1のオン時間が短くなると、出力電流が減少し、出力電圧Voが低下する。出力電圧Voが所定の電圧(設定電圧)よりも低下すると、上記と逆の動作によって出力電力が増大し出力電圧が上昇する。このようにして、出力電圧の安定化制御が行われる。
【0063】
次に、上記のスイッチング電源装置の動作を説明する。
【0064】
図2は、図1に示す回路の波形図である。以下、図1及び図2を参照して同回路の動作を詳細に説明する。
【0065】
図2において、S1、S2は、第1のスイッチ素子Q1、第2のスイッチ素子Q2のオン/オフを表す信号、Vds1、Vds2、Vsは、それぞれ、キャパシタC1、C2、Csの両端電圧波形、Id1、Id2、Isは、それぞれ、スイッチ回路S1、S2、整流素子Dsの電流波形である。
【0066】
本回路の最適な定常状態におけるスイッチング動作は、1スイッチング周期Tにおいて、時間t1〜t5の4つの動作状態に分けることができる。以下、各状態における動作について説明する。
【0067】
(状態1)t1〜t2
第1のスイッチ素子Q1はオンしており、入力電圧がトランスTの1次巻線T1に印加されることによって1次巻線電流が直線的に増加する。この時、トランスTに励磁エネルギーが蓄えられる。また、この時、フォトカプラPCを介してコンデンサC4が充電され、このコンデンサC4の電圧がトランジスタTr1のしきい値電圧(約0.6V)に達すると該トランジスタTr1がオンして、時間t2で第1のスイッチ素子Q1がターンオフし、状態2に遷移する。
【0068】
(状態2)t2〜t3
第1のスイッチ素子Q1がターンオフすると、トランスTの次巻線T1とインダクタLは、キャパシタC1及びC2と共振し、キャパシタC1を充電し、キャパシタC2を放電する。また、2次側ではトランスTの2次巻線T2とキャパシタCsとが共振し、キャパシタCsを放電する。電圧Vs1の立ち上がり、及び電圧Vds1の立ち下がり部分の曲線は、1次巻線T1及びインダクタLとキャパシタC1及びキャパシタC2との共振による正弦波の一部である。キャパシタC2の両端電圧Vds2が下降し零電圧になると、ダイオードD2が導通し、状態3に遷移する。
【0069】
この時、2次側では、キャパシタCsの両端電圧Vsが零電圧まで下降し、整流素子Dsが導通し、零電圧ターンオン動作となる。この両端電圧Vsの立ち下がり部分の曲線は、キャパシタCsと2次巻線T2との共振による正弦波の一部である。
【0070】
(状態3)t3〜t4
ダイオードD2が導通した状態で、コンデンサ11及び抵抗R11で構成される遅延回路3によって、第2の駆動巻線T4に発生した電圧が遅延して第2のスイッチ素子Q2の制御端子に与えられ、この第2のスイッチ素子Q2がターンオンされる。これにより、第2のスイッチ素子Q2は零電圧スイッチング動作する。状態3では、1次側でダイオードD2及び第2のスイッチ素子Q2が導通しており、インダクタLとキャパシタCは共振を始め、キャパシタCが放電される。
この時、2次側では整流素子Dsは導通し、トランスTに蓄えられた励磁エネルギーを2次巻線T2から放出し、整流平滑回路を介して出力される。この状態では、整流素子Dsに流れる電流Isは、1次側のインダクタLとキャパシタCによる共振電流Id2に対し、直線的に減少する励磁電流Imを加えた値と相似形となるため、零電流から比較的急峻に立ち上がり、正弦波状の曲線を有する波形となる。
【0071】
1次側では、第2の駆動巻線T4に発生した電圧により、抵抗R12を介してコンデンサC12が充電され、その充電電圧がトランジスタTr2のしきい値電圧(約0.6V)に達すると、該トランジスタTr2がオンし、第2のスイッチ素子Q2に流れる共振電流を強制的に遮断する。そして、この時遮断される上記共振電流の大きさは、ピーク値付近であって、そのタイミングは時間t4である。オン時間制御回路4の抵抗R12とコンデンサC12からなる時定数回路は、上記時間t4で第2のスイッチ素子Q2をターンオフする時定数に設定されている。
【0072】
(状態4)t4〜t5
第2のスイッチ素子Q2がターンオフされると、共振電流Id2が急激に遮断され、この急激な電流変化によりインダクタLに電圧が発生し、トランスTの1次巻線T1の電圧は反転する。インダクタLはキャパシタC1及びC2と共振し、インダクタLの励磁エネルギーにより、キャパシタC1を放電し、キャパシタC2を充電する。キャパシタC1の両端電圧Vds1が下降し、時間t5で零電圧になると、ダイオードD1が導通して状態4が終了する。ダイオードD1が導通している状態で、抵抗R3、コンデンサC3からなる遅延回路1によって、第1の駆動巻線T3に発生した電圧が遅延して第1のスイッチング素子Q1の制御端子に与えられる。これによって、第1のスイッチ素子Q1がターンオンして零電圧スイッチング動作が行われる。
【0073】
2次側では、スイッチ素子Q2がターンオフされると、整流素子DsがオフしてキャパシタCsの両端電圧Vsが零電圧から上昇し、2次巻線電圧と出力電圧との和の電圧にクランプされる。
【0074】
1スイッチング周期当たり、以上のような動作を行い、以下、この動作を繰り返す。
【0075】
(従来の回路との比較)
図3は、特開平11−187664号公報に示される従来のスイッチング電源装置の動作波形図である。
【0076】
従来のスイッチング電源装置では、第2のスイッチ素子Q2がターンオフされるタイミングの時間t4は、共振電流Id2が零電流付近まで低下したタイミングである。これに対し、本実施形態では、第2のスイッチ素子Q2をターンオフする時間t4は、共振電流Id2がピーク電流値付近にあるタイミングである。すなわち、従来のスイッチング電源装置では、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に蓄えられた励磁エネルギーが放出し終えてから第2のスイッチ素子Q2がターンオフされ、続いて、整流素子Dsがオフして該ダイオードの両端に逆電圧が発生し、これによりトランスTの電圧が反転して第1の駆動巻線T3に正極性の電圧が発生し、これにより第1のスイッチ素子Q1がターンオンする動作を行う。これに対し、本実施形態のスイッチング電源装置では、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に蓄えられた励磁エネルギーを2次側に放出し終える前に、第2のスイッチ素子Q2をターンオフし、これにより第1の駆動巻線T3に発生する電圧によって第1のスイッチ素子Q1をターンオンするよう動作する。そして、第1のスイッチ素子Q1がターンオンすることによって、2次側の整流素子Dsの両端に逆電圧が発生してオフする。
【0077】
このように、従来のスイッチング電源装置では、励磁エネルギーを放出し終えて2次側の整流素子Dsがオフすることが第1のスイッチ素子Q1をターンオンするトリガとなっているのに対し、本実施形態のスイッチング電源装置では、励磁エネルギーが放出されている最中にオン時間制御回路4によって第2のスイッチ素子Q2をターンオフすることが次に第1のスイッチ素子Q1をターンオンするためのトリガとなっている。そして、この発明の実施形態のスイッチング電源装置では、上記励磁エネルギーが放出されている最中に、第2のスイッチ素子Q2がターンオンするよう、オン時間制御回路4の時定数が設定されている。したがって、従来のスイッチング電源装置と本実施形態のスイッチング電源装置とが基本的に相違する点は、オン時間制御回路4に設定される時定数の大きさである。
【0078】
図4は、スイッチ素子Q1、Q2、整流素子Dsのオン/オフシーケンスを示し、同図(A)は従来の装置、同図(B)は本実施形態の装置を示す。
【0079】
図に示すように、従来の装置では、整流素子Dsに逆電圧が発生してオフすることが、トランス発生電圧が反転して第1のスイッチ素子Q1がターンオンするトリガとなるのに対し、本実施形態の装置では、第2のスイッチ素子Q2をオン時間制御回路4によってターンオフすること自体が、トランス発生電圧が反転して第1のスイッチ素子Q1をターンオンするトリガとなる。図4に示すように、従来の装置と本実施形態の装置とでは、各スイッチ素子Q1、Q2のオン/オフ動作モードが異なることが明らかである。
【0080】
(出力電圧安定化の動作)
出力電圧Voの安定化の動作については、従来の装置と同様である。
【0081】
定常動作において、出力電圧Voを抵抗R20と抵抗R21て分圧した電圧VaとシャントレギュレータIC1のリファレンス電圧Vrとを比較している。この状態で、出力電圧がVoが設定電圧より上昇した場合、分圧電圧Vaがリファレンス電圧Vrよりも高くなることによって、シャントレギュレータIC1のカソード電位が低下し、フォトカプラPCのフォトダイオードが導通する。これにより、オン時間制御回路2に設けられているフォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間のインピーダンスが小さくなる。すると、第1のスイッチ素子Q1のオン期間におけるコンデンサC4の充電時間が早まり、トランジスタTr1のオンタイミングが早くなる。したがって、第1のスイッチ素子Q1のターンオフタイミングも早くなる。これによって、第1のスイッチ素子Q1のオン時間が短くなり、出力電力が減少し、出力電圧が低下する。
【0082】
また、出力電圧Voが設定電圧より低下した場合は、上記と逆の動作となる。すなわち、フォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間のインピーダンスが大きくなり、トランジスタTr1がオンするタイミングが遅くなることで、第1のスイッチ素子Q1のオン時間が長くなり、出力電力が増加し、出力電圧が上昇する。
【0083】
以上の動作によって、出力電圧Voは設定電圧で安定化される。この時の出力電圧Voは、次式で表される。
【0084】
Vo=Vr×(R20+R21)/R21
(過電流保護回路の動作)
過電流時及び起動時の過電流保護回路5及び過電流保護入力補正回路6の動作は次の通りである。
【0085】
出力電力が増加し1次巻線T1に流れる電流ピーク値が大きくなると、トランスTの飽和を防止するために過電流保護回路5が働く。図1において、抵抗Rに電流が流れると該抵抗Rの両端電圧が抵抗R5と抵抗R6とで分圧され、トランジスタTr3のベース−エミッタ間に供給される。この時、抵抗Rに流れる電流が増加し、該抵抗Rの両端電圧が大きくなってトランジスタTr3のベース−エミッタ間電圧がしきい値Vbe(約0.6V)を超えると、トランジスタTr3がオンして第1のスイッチ素子Q1をターンオフする。これによって、1次巻線T1に流れる電流ピーク値は制限され、トランスTの飽和を防止する。
【0086】
電流ピーク値が制限され始めてさらに出力電流が増加すると、出力電圧を低下させて出力電力Poを最大出力電力に保持する。そして、出力電流が最大出力電流に達すると、今度はオン時間制御回路2がスイッチ素子Q1の最大のオン時間を短くなるように制御する。オン時間制御回路2のコンデンサC4は、1次巻線T1とインダクタLにエネルギーを蓄積する期間では1次巻線T1の電圧に比例した電圧を発生する第1の駆動巻線T3の電圧で充電され、上記エネルギーを2次巻線T2から放出する期間では、この2次巻線T2の電圧に比例した逆電圧を発生する第1の駆動巻線T3の逆電圧によって放電される。コンデンサC4の充電電荷は、この充電と放電のサイクルが繰り返されることにより、定常状態では増えていくことはない。しかし、出力電圧Voが低下していくと、ある時点で、第1の駆動巻線T3に発生する逆電圧によっては、コンデンサC4の充電電荷を完全に放電することができなくなり、コンデンサC4の充電電荷が増えていく。それによって、トランジスタTr1のオンタイミングが早くなり、結果として第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間が短くなる。この最大のオン時間は、出力電圧Voが低下すればするほど短くなっていく。この動作により、出力電流は最大出力電流以上に増加することがなくなり、出力電流と出力電圧が共に低下する動作モードとなる。また、この動作モードが更に進むと、今度は、第1の駆動巻線T3に発生する電圧では第1のスイッチ素子Q1がターンオンできなくなり、オン時間が制限された起動と停止を繰り返す発振モードとなり、出力電力は大幅に低減される。
【0087】
図5は、上記の過電流時において、オン時間制御回路2が第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間を制限するように動作し始めた時の電流Id1と、励磁電流Imの変化を示している。1次巻線T1に流れる電流ピーク値Idpは過電流保護回路5によって制限されるとともに、オン時間制御回路2による制御によって、第1のスイッチ素子Q1のオン時間が徐々に短くされ、最後は起動停止発振モードに至る。
【0088】
図6は、過電流保護回路5による電流ピーク値制限動作と、オン時間制御回路2による最大オン時間の制限動作による過電流保護回路特性図を示している。図6において、出力電流Ioが過電流保護回路動作開始点Aに達すると、図5に示すように、過電流保護回路5の動作によって、出力電力Poを最大出力電力に保ちながら出力電流Ioの増加に従って出力電圧Voを低下させていく。出力電流Ioが最大出力電流地点B点に達すると、オン時間制御回路2の動作が支配的となって、図5に示すように、第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間(Ton max)を短くしていく。このモードでは、出力電圧Voとともに出力電流Ioが共に低下していく。Xで示す特性は、従来のスイッチング電源装置における過電流保護回路の特性(垂下特性)を示している。本実施形態の過電流保護回路特性では、出力電流Ioが最大出力電流に達すると、それ以降は電流、電圧とも低下するように制御するために、2次側出力電流Ioの増大を抑制でき、あるいは、短絡時の短絡電流を低減することができる。
【0089】
なお、1次巻線T1に流れる電流ピーク値IdPは、以下の式で表すことができる。
【0090】
Idp=Vbe・(R5+R6)/R6/R
過電流保護入力補正回路6は、入力電圧が変動した場合に過電流保護回路5の動作する出力電流を補正する。すなわち、入力電圧が高い時には第1の駆動巻線T3に発生する電圧も高くなることから、この電圧を、ダイオードD4、ツェナーダイオードD5、抵抗R7のルートでトランジスタTr3のベース端子に印加し、トランジスタTr3を早くオンさせる。すなわち、過電流保護回路の動作点を低くする。これによって、入力電圧変動に対し、過電流保護回路の動作点をほぼ一定にすることができる。
【0091】
図2に示すように、第2のスイッチ素子Q2は、共振電流Id2のピーク値付近で、すなわち励磁電流Imが零付近になる前にターンオフされ、ついで第1のスイッチ素子Q1がターンオンするために、電流Id1は、その波形が台形波となる。そして、定常状態では、第2のスイッチ素子Q2のオン時間がほぼ一定に制御されるために、第1のスイッチ素子Q1のオン時間がほぼ一定に制御され、これによりスイッチング周波数もほぼ一定となる。また、電流Id1の波形が台形波となることにより、この波形が三角波である従来の装置に対し、同じ出力電力を得るのに電流ピーク値が小さくてよい。このため、トランスTを小型化でき、装置の小型軽量化及び高効率化を図ることができる。
【0092】
図7は、負荷変化に対する第1のスイッチ素子Q1の電流Id1及び励磁電流Imの変化を示す図である。
【0093】
同図(A)は負荷の変化に対しスイッチング周波数が少しだけ変化する動作モードを示している。この動作モードでは、重負荷時において電流Id1が台形波となっている。また、軽負荷時においては、インダクタLと1次巻線T1に蓄えられていたエネルギーの一部が入力側に回生させる循環電流が発生している。
【0094】
図7(B)は、スイッチング周波数を一定とした場合の電流波形を示す。また、図7(C)は、軽負荷時に循環電流を低減した場合の電流波形を示す。図7(A)、(B)、(C)とも、重負荷時には電流Id1は台形波形となっている。なお、これらの動作モードの設定は、遅延回路1,3やオン時間制御回路2,4の定数の値を調整することで可能である。
【0095】
図7(D)は従来技術における電流Id1の波形を示している。従来技術の動作モードでは、重負荷時においても、電流Id1の波形は三角波となっている。図8は、上記図7の各モードにおける出力電力とスイッチング周波数の関係を示している。図8(A)〜(D)は図7(A)〜(D)にそれぞれ対応している。なお、図8(C)は、図7(C)に示すように、出力電流が小さい軽負荷時に、切替点において第2のスイッチ素子Q2のオン時間を短くして、循環電流を低減した例を示している。
【0096】
図7(A)〜(C)に示す本実施形態の各動作モードでは、出力電力Poが中間負荷時及び重負荷時においてスイッチング周波数がほぼ一定である。これに対し、従来のリンギングチョークコンバータや従来の自励2石フライバック式コンバータでは、いずれも、中間負荷時及び重負荷時においてスイッチング周波数が一定ではなく、出力電力Poが大きくなるほど低下する。図8より、本実施形態では、スイッチング周波数の低下を抑制できることがわかり、その結果、トランスTや平滑回路を小型化することができ、スイッチング電源装置全体の小型軽量化を図ることができる。
【0097】
次に、この発明の他の実施形態について説明する。
【0098】
図9はこの発明の第2の実施形態のスイッチング電源装置の概略構成図を示す。
【0099】
第2の実施形態では、トランスTの1次巻線T1とインダクタLと第1のスイッチ回路S1と入力電源Vinとが直列に接続され、第2のスイッチ回路S2とキャパシタCの直列回路が上記第1のスイッチ回路S1に並列に接続されている。
【0100】
この回路構成では、実施形態1の装置に比較し、キャパシタCに印加される電圧は大きくなるが、同じ電荷量を蓄積する場合に容量値は小さくできるため、キャパシタCの小型軽量化を図ることができる。
【0101】
図10は、この発明の第2の実施形態のスイッチング電源装置の概略構成図を示す。
【0102】
この実施形態では、トランスTの1次巻線T1とインダクタLとキャパシタCと第1のスイッチ回路S1と入力電源Vinとが直列に接続されている。また、第2のスイッチ回路S2がトランスTの1次巻線T1とインダクタLとキャパシタCとの直列回路に並列に接続されている。
【0103】
この実施形態のスイッチング制御回路は、1次側がハーフブリッジ構成となっている。このため、第1のスイッチ回路S1及び第2のスイッチ回路S2に印加される電圧が入力電圧と等しくなり、実施形態1の装置に比較して低下している。一般に、耐圧の低いスイッチ素子はオン抵抗が小さいために、オン抵抗による導通損失を低減でき高効率化を図ることができる。また、トランスTに印加される電圧も約半分となるために、巻線数を減らしトランスTの小型高効率化を図ることができる。また、第1のスイッチ回路S1のオン時間にトランスTに蓄える励磁エネルギーだけでなく、キャパシタCに蓄える静電エネルギーをも、オフ期間に放出するため、トランスTやスイッチ回路に流れる電流ピーク値、実効電流を低減して導通損失を低減し高効率化に寄与することができる。
【0104】
図11は、この発明の第4の実施形態のスイッチング電源装置の概略構成図を示す。
【0105】
この実施形態では、商用交流電圧を整流平滑した電圧を入力電圧としている。また、出力電圧検出回路としてカレントトランスCTを用いている。カレントトランスCTを用いることによって、出力電圧検出回路での損失を低減できる。
【0106】
図12は、第1のスイッチ素子Q1の駆動制御回路の実施例を示す。
【0107】
この実施例は、図1において、トランジスタTr1とトランジスタTr3とを1つのトランジスタTr1で置き換えたものである。
【0108】
図13は、第2のスイッチ素子Q2の駆動制御回路の実施例を示す。この実施例は、出力や信号に応じて第2のスイッチ素子Q2のオン時間を変化させる。フォトカプラPC2のフォトダイオードは、たとえば、図1のフォトカプラPCのフォトダイオードに直列に接続し、このフォトカプラPC2のフォトトランジスタを図示のように抵抗R14に直列接続してトランジスタTr12の制御端子に接続する。これにより、軽負荷時において第2のスイッチ素子Q2のオン時間を短縮することができる。軽負荷時において第2のスイッチ素子Q2のオン時間を短縮することにより、循環電流を低減し、効率を改善することができる。
【0109】
なお、以上の実施形態において、第1のスイッチ素子Q1及び第2のスイッチ素子Q2を、電界効果トランジスタで構成することができる。電界効果トランジスタとすることにより、その寄生容量をキャパシタC1またはキャパシタC2として用いることができ、また、寄生ダイオードをダイオードD1またはダイオードD2として用いることができる。これによって、部品点数を削減し、スイッチング電源装置の低コスト化、小型軽量化を図ることができる。
【0110】
また、インダクタLとしてトランスTが有する漏れインダクタを用いることができる。これにより、部品点数を削減し、スイッチング電源装置の低コスト化、小型軽量化を図ることができる。
【0111】
また、2次側整流素子Dsの両端に容量性インピーダンスCsが接続されていることにより、整流素子Dsの逆回復損失を低減し、高効率化を図るとともに低EMIノイズ化を図ることができる。
【0112】
【発明の効果】
この発明によれば、特に重負荷時において、第1のスイッチ素子Q1に流れる電流波形が台形波となる電流連続モードで動作させることにより、トランスT及び第1のスイッチ回路に流れる電流ピーク値及び実効電流を低減できる。これにより、トランスの銅損、第1のスイッチ素子Q1の導通損失を低減でき、スイッチング電源装置の小型軽量化、高効率化を図ることかできる。
【0113】
また、自励発振方式で回路を構成するために、発振器やトーテムポール回路等の駆動回路が不要となり、部品点数の削減による小型軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0114】
また、第1のスイッチ素子Q1とグランドレベルの異なるハイサイドの第2のスイッチ素子Q2を第2の駆動巻線を用いて駆動できるため、パルストランスや高耐圧のドライブIC等が不要となり、部品点数を削減し、スイッチング電源装置の高効率化、小型軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0115】
また、この発明では、第1のスイッチ素子Q1に流れる電流のピーク値を検出してこれを制限する過電流保護回路を備えているために、過電流時や起動時において、ピーク電流値が増加することによるトランスTの飽和、スイッチ素子の破壊を防止することができる。
【0116】
また、第2のオン時間制御回路によって第2のスイッチ素子Q2のオン時間がほぼ一定となり、これにより、第1のスイッチ素子Q1のオン時間もほぼ一定に制御され、スイッチング周波数もほぼ一定となる。これによって、スイッチング周波数の低下を抑制し、トランスや平滑回路を小型化し、スイッチング電源装置の小型軽量化を図ることができる。
【0117】
また、この発明では、過電流保護回路として、第1のオン時間制限手段と第2のオン時間制限手段の独立した2つのオン時間制限手段を備えるようにしている。このため、過電流時には第2のオン時間制限手段でピーク電流値を制限し、さらに過電流状態が進むと第1のオン時間制限手段によって第1のスイッチ素子Q1の最大のオン時間を短くなるように制御する。これにより、2次側出力電流の増大を抑制し、短絡電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のスイッチング電源装置の回路図
【図2】上記スイッチング電源装置の動作波形図
【図3】従来のスイッチング電源装置の動作波形図
【図4】従来のスイッチング電源装置と上記実施形態のスイッチング電源装置のスイッチ素子のオン/オフシーケンスを示す図
【図5】過電流時における電流Id1及び励磁電流Imの変化を示す図
【図6】過電流保護回路特性を示す図
【図7】電流Id1及び励磁電流Imの負荷変動に対する変化を示す図
【図8】図7の各モードにおける出力電力に対するスイッチング周波数の変化を示す図
【図9】この発明の第2の実施形態のスイッチング電源装置の概略構成図
【図10】この発明の第3の実施形態のスイッチング電源装置の概略構成図
【図11】この発明の内容の実施形態のスイッチング電源装置の概略構成図
【図12】第1のスイッチング素子Q1の駆動制御回路の実施例
【図13】第2のスイッチング素子Q2の駆動制御回路の実施例
【符号の説明】
1,3−遅延回路
2,4−オン時間制御回路
5−過電流保護回路
6−過電流保護入力構成回路
Q1−第1のスイッチ素子
Q2−第2のスイッチ素子
T−トランス
L−インダクタ
Claims (17)
- トランスTの1次巻線とインダクタLとの直列回路に、第1のスイッチ回路と入力電源が直列に接続されるとともに第2のスイッチ回路とキャパシタCの直列回路が前記トランスTの1次巻線と前記インダクタLとの直列回路に並列に接続され、前記トランスTの2次巻線に整流素子Dsを含む整流平滑回路が設けられ、
第1のスイッチ回路を、第1のスイッチ素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のキャパシタC1の並列接続回路で構成し、
第2のスイッチ回路を、第2のスイッチ素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のキャパシタC2の並列接続回路で構成し、
前記トランスTに設けられた第1の駆動巻線と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記トランスTに設けられた第2の駆動巻線と第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続され、該第1・第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設け、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に前記1次巻線とインダクタLにエネルギーを蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に前記2次巻線からエネルギーを放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させるスイッチング電源装置において、
前記インダクタLと前記キャパシタCとは、前記第1のスイッチ素子Q1のオフ期間において共振する共振回路を構成し、
前記スイッチング制御回路は、
前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンした後、所定時間経過後に該第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる時定数に設定された第1のオン時間制御回路と、
前記第2のスイッチ素子Q2がターンオンした後、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる共振電流を遮断するよう該第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる時定数に設定された第2のオン時間制御回路と、を備え、前記共振電流が遮断されることによって前記第1の駆動巻線に発生する電圧によって前記2次巻線からのエネルギー放出の途中で前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンして電流連続モードで動作することを特徴とする、スイッチング電源装置。 - トランスTの1次巻線とインダクタLと第1のスイッチ回路と入力電源とが直列に接続されるとともに第2のスイッチ回路とキャパシタCの直列回路が第1のスイッチ回路と並列に接続され、前記トランスTの2次巻線に整流素子Dsを含む整流平滑回路が設けられ、
第1のスイッチ回路を、第1のスイッチ素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のキャパシタC1の並列接続回路で構成し、
第2のスイッチ回路を、第2のスイッチ素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のキャパシタC2の並列接続回路で構成し、
前記トランスTに設けられた第1の駆動巻線と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記トランスTに設けられた第2の駆動巻線と第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続され、該第1・第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設け、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に前記1次巻線とインダクタLにエネルギーを蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に前記2次巻線からエネルギーを放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させるスイッチング電源装置において、
前記インダクタLと前記キャパシタCとは、前記第1のスイッチ素子Q1のオフ期間において共振する共振回路を構成し、
前記スイッチング制御回路は、
前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンした後、所定時間経過後に該第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる時定数に設定された第1のオン時間制御回路と、
前記第2のスイッチ素子Q2がターンオンした後、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる共振電流を遮断するよう該第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる時定数に設定された第2のオン時間制御回路と、を備え、前記共振電流が遮断されることによって前記第1の駆動巻線に発生する電圧によって前記2次巻線からのエネルギー放出の途中で前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンして電流連続モードで動作することを特徴とする、スイッチング電源装置。 - トランスTの1次巻線とインダクタLとキャパシタCと第1のスイッチ回路と入力電源とが直列に接続されるとともに第2のスイッチ回路が前記トランスTの1次巻線とインダクタLとキャパシタCとの直列回路に並列に接続され、前記トランスTの2次巻線に整流素子Dsを含む整流平滑回路が設けられ、
第1のスイッチ回路を、第1のスイッチ素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のキャパシタC1の並列接続回路で構成し、
第2のスイッチ回路を、第2のスイッチ素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のキャパシタC2の並列接続回路で構成し、
前記トランスTに設けられた第1の駆動巻線と第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記トランスTに設けられた第2の駆動巻線と第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続され、該第1・第2のスイッチ素子Q1、Q2が共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設け、第1のスイッチ素子Q1のオン期間に前記1次巻線とインダクタLにエネルギーを蓄え、第1のスイッチ素子Q1のオフ期間に前記2次巻線からエネルギーを放出し、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを自励発振させるスイッチング電源装置において、
前記インダクタLと前記キャパシタCとは、前記第1のスイッチ素子Q1のオフ期間において共振する共振回路を構成し、
前記スイッチング制御回路は、
前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンした後、所定時間経過後に該第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる時定数に設定された第1のオン時間制御回路と、
前記第2のスイッチ素子Q2がターンオンした後、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる共振電流を遮断するよう該第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる時定数に設定された第2のオン時間制御回路と、を備え、前記共振電流が遮断されることによって前記第1の駆動巻線に発生する電圧によって前記2次巻線からのエネルギー放出の途中で前記第1のスイッチ素子Q1がターンオンして電流連続モードで動作することを特徴とする、スイッチング電源装置。 - 前記第1のスイッチ素子Q1に直列に接続された電流検出手段を備え、該電流検出手段で検出された前記第1のスイッチ素子に流れる値がしきい値になると該第1のスイッチ素子のオン時間を制限する過電流保護回路を設けたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記過電流保護回路は、前記第1のスイッチ素子をターンオフさせる第3のスイッチ手段を備え、該第3のスイッチ手段を前記第1のスイッチ素子の制御端子に接続し、前記電流検出手段に流れるピーク電流値が前記しきい値になると前記第3のスイッチ手段をオンし、前記第1のスイッチ素子をターンオフさせることを特徴とする請求項4記載のスイッチング電源装置。
- 前記スイッチング制御回路は、前記第1の駆動巻線と前記第1のスイッチ素子Q1の制御端子間、及び前記第2の駆動巻線と前記第2のスイッチ素子Q2の制御端子間に接続した、抵抗または抵抗とコンデンサの直列回路からなる遅延回路を備え、前記第1の駆動巻線に前記第1のスイッチ素子Q1をオンさせる電圧が発生してから遅延して、または前記第2の駆動巻線に前記第2のスイッチ素子Q2をオンさせる電圧が発生してから遅延して、該第1のスイッチ素子Q1または該第2のスイッチ素子Q2をターンオンさせることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記遅延回路は、前記第1のスイッチ素子Q1または前記第2のスイッチ素子Q2の両端に印加される電圧が零電圧または零電圧付近まで低下してからターンオンするように遅延時間が設定されていることを特徴とする、請求項6記載のスイッチング電源装置。
- 前記第1のオン時間制御回路は、前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせる第1のスイッチ手段を備え、前記第1のオン時間制御回路は、前記第1の駆動巻線に前記第1のスイッチ素子Q1をターンオンさせる電圧が発生してから、所定時間経過後に該第1のスイッチ手段をオンして前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記第2のオン時間制御回路は、前記第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせる第2のスイッチ手段を備え、前記第2のオン時間制御回路は、前記第2の駆動巻線に前記第2のスイッチ素子Q2をターンオンさせる電圧が発生してから、前記2次巻線からのエネルギー放出が終わる前に該第2のスイッチ手段をオンして前記第2のスイッチ素子Q2をターンオフさせて、該第2のスイッチ素子Q2と前記インダクタLの直列回路に流れる電流を遮断することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記インダクタL及び前記キャパシタCの各値は、前記スイッチング制御回路により前記第2のスイッチ素子Q2をターンオフすることにより前記インダクタLに流れる電流が遮断されたときに、該インダクタLとキャパシタCに流れる共振電流がそのピーク電流付近となる値に設定されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記第1のオン時間制御回路は、出力電圧に対応する信号に応じて、前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせるまでの時間を変化させる回路を備えることを特徴とする、請求項8記載のスイッチング電源装置。
- 前記過電流保護回路は、前記第3のスイッチ手段をトランジスタで構成し、該トランジスタを第1のスイッチ素子Q1の制御端子に接続し、前記電流検出手段に発生する電圧を抵抗を介して前記トランジスタの制御端子に与え、前記第1のスイッチ素子Q1に流れる電流が所定の値に達すると前記トランジスタの制御端子電圧がしきい値に達して、該トランジスタをオンし、前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフさせて該第1のスイッチ素子Q1に流れるピーク電流値を制限することを特徴とする、請求項5記載のスイッチング電源装置。
- 前記過電流保護回路は、前記第1のスイッチ素子Q1がオンの期間に第1の駆動巻線に発生する電圧を抵抗とダイオードを介して前記トランジスタの制御端子に入力するように構成したことを特徴とする、請求項12記載のスイッチング電源装置。
- 前記過電流保護回路は、前記第1のスイッチ素子Q1の最大オン時間を規定する第1のオン時間制限手段と、前記第1のスイッチ素子Q1に流れる電流が所定の値になると前記第1のスイッチ素子Q1をターンオフする第2のオン時間制限手段の2つの独立したオン時間制限手段を備えていることを特徴とする、請求項12記載のスイッチング電源装置。
- 前記第1のスイッチ素子Q1または前記第2のスイッチ素子Q2を電界効果トランジスタで構成したことを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記トランスTの有する漏れインダクタにより前記インダクタLを構成したことを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記整流素子Dsの両端に容量性インピーダンスを接続したことを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
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