JP3699795B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と該像担持体上の潜像を現像するための複数の現像器と該複数の現像器のうちいずれか一つの現像器を該像担持体に対向する現像位置に移動させる現像器移動手段とを有する画像形成部と、外部機器から送られてきた画像情報に基づいて上記潜像形成手段で用いる画像データを生成する画像データ生成手段とを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、感光体等の像担持体の小型化や装置全体の小型化を図るために、画像形成部に複数の現像器を備え、該複数の現像器のうちの一つを選択的に像担持体と対向する現像位置に移動できるように構成した画像形成装置が知られている。例えば、像担持体に近接して設けられた回転支持体上の所定位置に複数の現像器を配設し、該回転支持体を回転して各現像器を現像位置に順次移動(色切り替え)することにより、像担持体上の潜像を各現像器のトナー(各色トナー)により現像するように構成した画像形成装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記複数の現像器を画像形成部に備えた画像形成装置は、外部機器から送られてくる画像情報に基づいて画像形成部で用いる画像データを生成するデータ処理を行い、該画像データに基づいて画像形成部で画像を形成するものにも適用することができる。
【0004】
ところが、上記外部機器からの画像情報に基づいて画像形成できるように構成した画像形成装置においては、上記画像データを生成するデータ処理の後、画像形成動作開始時に用いる現像器を現像位置まで移動しなければならない場合があった。このように画像形成動作開始時に現像器を移動する必要がある場合は、外部機器から画像情報を受信開始してから画像形成部で画像形成動作を開始するまでの時間が、上記現像器の移動により長くなってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、画像形成動作開始時に用いる現像器が現像位置にない場合でも、画像形成部での画像形成動作を速やかに開始することができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と該像担持体上の潜像を現像するための複数の現像器と該複数の現像器のうちいずれか一つの現像器を該像担持体に対向する現像位置に移動させる現像器移動手段とを有する画像形成部と、当該画像形成装置の外部にある外部機器から送られてきた画像情報に基づいて上記潜像形成手段で用いる画像データを生成する画像データ生成手段とを備えた画像形成装置において、上記外部機器から送られてきた画像情報に基づいて上記複数の現像器のうちどの現像器を画像形成動作開始時に用いるかを判断する判断手段と、上記外部機器から送られてきた画像情報を受信した後であって該画像情報に基づく画像データの生成処理が完了する前に、上記判断手段で上記画像形成動作開始時に用いると判断した現像器が上記現像位置にないときの該現像器の該現像位置への移動を開始するように、上記現像器移動手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0007】
この請求項1の画像形成装置では、当該画像形成装置の外部にある外部機器から送られてきた画像情報に基づいて、画像データ生成手段により画像形成部の潜像形成手段で用いる画像データを生成するデータ処理を行うとともに、判断手段により複数の現像器のうちどの現像器を画像形成動作開始時に用いるかを判断する。そして、制御手段で現像器移動手段を制御することにより、上記外部機器から送られてきた画像情報を受信した後であって、該画像情報に基づく画像データの生成処理が完了する前に、上記判断手段で画像形成動作開始時に用いると判断した現像器が現像位置にないときの該現像器の現像位置への移動を開始する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記判断手段による判断終了とほぼ同時に、上記画像形成動作開始時に用いる現像器の上記現像位置への移動を開始することを特徴とするものである。
【0009】
この請求項2の画像形成装置では、判断手段で外部機器から送られてきた画像情報に基づいてどの現像器を画像形成部の画像形成動作開始時に用いるかを判断し、その判断終了とほぼ同時に、上記画像形成動作開始時に用いると判断した現像器が現像位置にないときの該現像器の現像位置への移動を開始する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、コピー動作モード及びプリンター動作モードを実行可能な電子写真式のデジタルカラー画像形成装置(以下「カラー画像形成装置」という)に適用した一実施形態について説明する。
【0011】
図2は、本実施形態に係るカラー画像形成装置の概略図である。このカラー画像形成装置は、画像読取装置(以下「カラースキャナ」という)1、画像形成部(以下「カラープリンタ部」という)2、給紙バンク3、後述のデータ制御部としての画像データコントローラ及びカラープリンタ部2の制御手段としてのエンジン制御部等で構成されている。
【0012】
上記カラースキャナ1は、コンタクトガラス121上の原稿4の画像を照明ランプ122、ミラー群123a,b,c、及びレンズ124を介してカラーセンサ125に結像して、原稿4のカラー画像情報を、例えばRed,Green,Blue(以下、それぞれR,G,Bという)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。カラーセンサ125は、本例ではR,G,Bの色分解手段とCCD(電荷結合素子)のような光電変換素子で構成され、原稿4の画像を色分解した3色のカラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラースキャナ1で得たR,G,Bの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換処理を行い、Black(以下、Bkという),Cyan(以下、Cという),Magenta(以下、Mという),Yellow(以下、Yという)のカラー画像データを得る。
【0013】
上記Bk,C,M,Yのカラー画像データを得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりである。後述のカラープリンタ部2の動作とタイミングを取ったスキャナスタート信号を受けて、照明ランプ122及びミラー群123a,b,c等からなる光学系が矢印左方向へ原稿4を走査し、1回の走査毎に1色のカラー画像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによって、順次4色のカラー画像データを得る。そして、その都度カラープリンタ部2で順次顕像化しつつ、これを重ねあわせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0014】
上記カラープリンタ部2は、像担持体としての感光体ドラム200、書き込み光学ユニット220、現像装置としてのリボルバ現像ユニット230、中間転写装置260、定着装置270等で構成されている。上記書き込み光学ユニット220などにより、感光体ドラム200に潜像を形成する潜像形成手段が構成されている。
【0015】
上記感光体ドラム200は矢印の反時計方向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置201、除電ランプ202、帯電器203、帯電電位検出手段としての電位センサ204、リボルバ現像ユニット230の選択された現像器、現像濃度パターン検知器205、中間転写装置260の中間転写ベルト261などが配置されている。
【0016】
また、上記書き込み光学ユニット220は、カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿4の画像に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム200に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レーザー221、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリゴンミラー222とその回転用モータ223、f/θレンズ224、反射ミラー225などで構成されている。
【0017】
図3は、上記リボルバ現像ユニット230の内部構造を示す断面図である。この回転移動式のリボルバ現像ユニット230は、感光体ドラム200に近接して設けられた回転支持体としての現像ケーシング230Aの所定位置にBk現像器231K、C現像器231C、M現像器231MおよびY現像器231Yが設けられ、ユニット全体を反時計回りに回転させる現像器移動手段としての現像リボルバ駆動部(不図示)を備えている。図3では、感光体ドラム200に対向する現像位置にあるのがBk現像器231Kで、図中時計回りの順に、C現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Yとなっている。
【0018】
ここで、4つの現像器の内部構造は全く同じであるので、以下、図3で現像位置にあるBk現像器231Kを代表して内部構造を説明する。現像ケーシング230Aには、感光体ドラム200に向けた開口部が形成され、この開口部を介して一部が露出するように、図示しないマグネットローラを内包する現像スリーブ231KRが設けられている。また、現像器内には、現像スリーブ231KRに担持されて感光体ドラム200との対向部へ搬送される現像剤量を規制するドクタブレード231KDと、このドクタブレード231KDで規制されて現像器内に押し留められた現像剤の一部を中心軸線方向に沿って奥側から手前側へ搬送する上搬送スクリュー231KSとスクリューケース231KC、及び現像器内の現像剤を撹拌する撹拌パドル231KPとが設けられている。この撹拌パドル231KP内には、中心軸線方向に沿って手前側から奥側へ現像剤を搬送する下搬送スクリュー231KSPが収容されている。この下搬送スクリュー231KSPの下方の現像ケーシング230Aには、現像器内の現像剤を回収するための図示しない剤回収口が形成され、常時は剤回収用フタ231KZで閉じられている。各現像器231内のトナーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリーブには図示しない現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源によって負の直流電圧Vdcに交流電圧Vacが重畳された現像バイアスが印加され、現像スリーブが感光体ドラム200の金属基体層に対して所定電位にバイアスされている。
【0019】
装置本体の待機状態では、リボルバ現像ユニット230はBk現像器231Kが現像位置に停止しており、コピー動作が開始されると、カラースキャナ1で所定のタイミングからBkカラー画像データの読み取りを開始し、このカラー画像データに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像という。C,M,Yについても同様)。
このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリーブを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット230が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0020】
また、上記中間転写装置260は、中間転写ベルト261、ベルトクリーニング装置262、紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器という)263などで構成されている。中間転写ベルト261は駆動ローラ264a、転写対向ローラ264b、クリーニング対向ローラ264c及び従動ローラ群に張架されており、図示しない駆動モータにより駆動制御される。この中間転写ベルト261の材質は、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン)であり、その電気抵抗は表面抵抗率で108〜1010Ω程度である。また、ベルトクリーニング装置262は、入口シール、ゴムブレード、排出コイル、入口シール及びゴムブレードの接離機構等で構成されており、1色目のBk画像を中間転写ベルト261に転写した後、2、3、4色目の画像を中間転写ベルト261に転写している間は、ブレード接離機構によって中間転写ベルト261面から入口シール、ブレードを離間させておく。また、紙転写器263は、コロナ放電方式にてAC電圧+DC電圧、又はDC電圧を印加して、中間転写ベルト261上の重ねトナー像を後述の転写材としての転写紙に一括転写する。
【0021】
また、カラープリンタ部2内の転写紙カセット207及び給紙バンク3内の転写紙カセット300a,b,cには、各種サイズの転写紙5が収納されており、指定されたサイズの転写紙5が、その転写紙カセットから、給紙コロ208,301a,b,cによってレジストローラ対209方向に給紙、搬送される。また、OHP用紙や厚紙などの手差し給紙用にプリンタ2の右側面に手差しトレイ210がある。
【0022】
図1は、上記構成のカラー画像形成装置を含むプリントシステムのブロック図である。本カラー画像形成装置は、プリンタ動作モードを実行できるように、外部機器(画像データ出力装置)としてのパーソナルコンピュータ(以下「コンピュータ」という)7のプリンタドライバー701から送られてきたプリンタコマンドの集合である画像情報のデータ(以下「画像出力データ」という)を受信し、画像出力データからカラープリンタ部2で用いるカラー画像データを生成し、該カラー画像データをカラープリンタ部2に送る画像データ生成手段としての画像データコントローラ6を備えている。この画像データコントローラ6は、インターフェイス部601、602、受信バッファ603、コマンド解析部604、データ処理部605、ラスタバッファ606等によって構成されている。
【0023】
上記受信バッファ603は、インターフェイス部601を介して受信した画像出力データを一旦記憶格納する。また、上記コマンド解析部604は、受信バッファ603から取り出した画像出力データのプリンタコマンドを解析して中間コードデータとしてのディスプレイリストを生成する。このコマンド解析部604は、画像出力データに基づいて、上記複数の現像器のうちどの現像器を画像形成動作開始時に用いるかを判断する判断手段としても用いられる。また、上記データ処理部605は、コマンド解析部604から出力されたディスプレイリストを展開処理し、プリント方向の順序に光書き込み用の画像データを配列した各色のカラー画像データを生成するデータ処理を行う。また、ラスタバッファ606は、インターフェイス部602を介してカラープリンタ部2に出力するカラー画像データを一旦記憶格納する。
【0024】
また、カラープリンタ部2には、上記カラースキャナー1又は画像データコントローラ6から送られてくるカラー画像データや、画像データコントローラ6から送られてくる画像形成動作開始命令(コマンド)、リボルバー動作命令(コマンド)などに基づいてプリンタ2内の各装置を制御するエンジン制御部280が設けられている。
【0025】
上記構成のカラー画像形成装置はコピー動作モードとプリント動作モードとを実行可能であるが、この両モードのうちコピー動作モードは次のように実行される。画像形成サイクルが開始されると、まず感光体ドラム200は矢印の反時計方向に、中間転写ベルト261は矢印の時計回りに図示しない駆動モータによって回転される。中間転写ベルト261の回転に伴ってBkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト261上に重ねてトナー像が形成される。
【0026】
上記Bkトナー像形成は次のように行なわれる。帯電器203はコロナ放電によって感光体ドラム200を負電荷で約−700Vに一様帯電する。そして、半導体レーザ221はBkカラー画像信号に基づいてラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様荷電された感光体ドラム200の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。そして、このBk静電潜像にBk現像スリーブ上の負帯電のBkトナーが接触することにより、感光体ドラム200の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはBkトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。そして、感光体ドラム200上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト261の表面に、ベルト転写器265によって転写される(以下、感光体ドラム200から中間転写ベルト261へのトナー像の転写を「ベルト転写」という)。
【0027】
感光体ドラム200側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、そのC画像データによるレーザー光書き込みで、C静電潜像形成を行う。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバー現像ユニット230の回転動作が行なわれ、C現像器231Cが現像位置にセットされてC静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器231Bの場合と同様にリボルバー現像ユニット230の回転動作を行ない、次のM現像器231Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
なお、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBK,Cの工程と同様であるので説明は省略する。
【0028】
上記中間転写ベルト261には、感光体ドラム200に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー像が転写紙5に紙転写器263により一括転写される。
【0029】
上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙5は上記転写紙カセット又は手差しトレイのいずれかから給送され、レジストローラ対209のニップで待機している。そして、紙転写器263に中間転写ベルト261上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙5の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対209が駆動され、転写紙5とトナー像とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙5が中間転写ベルト261上のトナー像と重ねられて正電位の紙転写器263の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で転写紙5が正電荷で荷電され、トナー画像のほとんどが転写紙5上に転写される。続いて紙転写器263の左側に配置した図示しないAC+DCコロナによる分離除電器との対向部を通過するときに、転写紙5は除電され、中間転写ベルト261から剥離して搬送ベルト211に移る。
【0030】
そして、中間転写ベルト261面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙5は、紙搬送ベルト211で定着装置270に搬送され、所定温度に制御された定着ローラ271と加圧ローラ272のニップ部でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212で装置本体外に送り出され、図示しないコピートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0031】
一方、ベルト転写後の感光体ドラム200の表面は、感光体クリーニング装置201(ブラシローラ、ゴムブレード)でクリーニングされ、除電ランプ202で均一に除電される。また、転写紙5にトナー像を転写した後の中間転写ベルト261の表面に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置262のブレードを再びブレード接離機構で押圧することによってクリーニングされる。
【0032】
ここで、リピートコピーのときは、カラースキャナ1の動作及び感光体ドラム200への画像形成は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト261の方は、1枚目の4色重ねトナー像の転写紙5への一括転写工程に引き続き、表面のベルトクリーニング装置262でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作になる。
【0033】
以上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモードであったが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット230の所定色の現像器のみを現像作動状態にして、ベルトクリーニング装置262のブレードを中間転写ベルト261に押圧状態のまま連続してコピー動作を行う。
【0034】
また、A3サイズのフルカラーコピーモードの場合には、中間転写ベルト261が1周するごとに1色のトナー像を形成し、4回転で4色のトナー像を形成していくのが望ましいが、装置全体を小さく、つまり中間転写ベルト261の周長を抑え、小サイズの場合のコピースピードを確保し、かつ最大サイズのコピースピードも落さないようにするためには、中間転写ベルト261が2周する間に1色のトナー像を形成するのが好ましい。この場合には、Bkトナー像を中間転写ベルト261に転写した後、次の中間転写ベルト261の1周では、カラープリンタ部2における現像及び転写が行なわれずに空回転し、その次の1周で次色のCトナーによる現像を行ない、そのCトナー像を中間転写ベルト261に転写するように順次行なっていく。このとき現像器切り換えのためのリボルバ現像ユニット230の回転動作は、上記空回転時に行なう。
【0035】
一方、上記構成のカラー画像形成装置におけるプリンタ動作モードは、次のように実行される。外部機器(画像データ出力装置)としてのコンピュータ7でプリント指示されると、プリンタ7で作成された4色の画像データのファイルは、プリンタドライバー701によってプリンタコマンドからなる画像出力データに変換されてプリントファイルとなる。このプリントファイルが、図示しないインターフェイスを介してカラー画像形成装置に転送される。
【0036】
カラー画像形成装置の画像データコントローラ6では、インターフェイス部601を介して受信されたプリントファイルの画像出力データが受信バッファ603に格納される。コマンド解析部604では、受信バッファ603に格納された画像出力データが順次取り出され、文字やグラフィック等のコマンドに従ってページ内に画像データを展開処理するための中間コードとしてのディスプレイリストや、画像形成動作開始命令(コマンド)、リボルバー動作命令(コマンド)等が作成される。データ処理部605では、上記コマンド解析部604で作成されたディスプレイリストが展開処理され、プリント方向の順序に光書き込み用の画像データを配列した各色のカラー画像データが生成される。このデータ処理部605で生成されたカラー画像データはラスタバッファ606に格納される。
【0037】
本プリンタ動作モードにおけるカラープリンタ部2の動作自体は、前述のコピー動作モードとほぼ同じである。但し、前述のコピー動作モードの場合は、カラースキャナ1での原稿4の走査動作とカラープリンタ部2での作像動作が、互いにタイミングを合わせて1色づつ実行されているのに対し、プリント動作モードの場合は、カラープリンタ部2での作像動作のスピードで画像出力データの送受信及びカラー画像データへの展開処理を行うことができない。従って、プリント動作モードでは、ディスプレイリストを展開処理し、カラープリンタ部2で用いる4色1枚分のカラー画像データを全て生成してから、画像データコントローラ6からカラープリンタ部2のエンジン制御部280に、タイミング及び色順を合わせて画像データを送信している。
【0038】
以上のプリント動作モードは、4色のカラー画像を形成するフルカラープリントを行う場合である。3色又は2色の画像を形成するプリント動作モードでは、指定された色と回数分について、前述の感光体ドラム200へのトナー像形成工程を実行することになる。また、単色の画像を形成するプリント動作モードの場合、所定のプリント枚数のプリント動作が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット230の所定の色の現像器を現像位置に固定して画像形成動作を繰り返すことになる。
【0039】
このような3色、2色又は単色の画像を形成する場合、画像形成待機時に現像位置にある現像器を必ずしも画像形成動作開始時に用いるとは限らない。そのため、画像形成待機時に現像位置にある現像器が画像形成動作開始時に用いるものでない場合は、感光体ドラム200へのトナー像形成動作を開始する前にリボルバ現像ユニット230を回転させて現像位置に位置する現像器の変更を行う必要となる。このような現像器の変更が必要な場合に、カラープリンタ部2のエンジン制御部280に画像形成動作開始命令を与えた後に、リボルバ現像ユニット230の回転を行い、その回転が完了した後に感光体ドラム200へのトナー像形成動作を始めようとすると、転写紙画像形成動作開始命令を与えてから最初の1枚目の画像が出力されるまでの時間遅れにつながる。特に、本実施形態のように回転式の現像装置であるリボルバ現像ユニット230を採用した画像形成装置は、小型化を目的にしていることが一般的であり、その使われ方は少量枚数のプリントが主となると考えられることから、最初の1枚目のプリントのスピードは重要な問題となる。
【0040】
そこで、本実施形態のカラー画像形成装置のプリント動作モードでは、最初の画像形成動作で何色の現像器を用いるかを判断し、その現像器が現像位置に位置するように図示しない現像リボルバ駆動部を制御している。
図4は、その制御のフローチャートの一例である。図4において、まず外部機器のコンピュータ7から画像出力データを受信した後、画像データ解析部604でカラー情報の解析を行なっている(ステップ1,2)。本実施形態では、BK,C,Y,Mの色の順番で感光体ドラム200へのトナー像の形成を行っているので、このBK,C,Y,Mの順番でその色のカラー画像データがあるかどうかを判断している(ステップ3〜6)。
【0041】
そして、BK画像データがある場合、すなわち最初の画像形成動作で用いる現像器がBk現像器231Kである場合は、そのBk現像器231Kが既に現像位置に位置しているので、リボルバ現像ユニット230の回転は行わずに、画像形成動作を開始する(ステップ7)。
【0042】
BK画像データがなく且つC画像データがある場合、すなわち最初の画像形成動作で用いる現像器がC現像器231Cである場合は、C画像データがあると判断した時点でリボルバ動作命令を画像データコントローラ6からカラープリンタ部2に送り、リボルバ現像ユニット230の回転を開始し、C現像器231Cを現像位置に移動させる(ステップ8)。
【0043】
BK及びC画像データがなく且つY画像データがある場合、すなわち最初の画像形成動作で用いる現像器がY現像器231Yである場合は、Y画像データがあると判断した時点でリボルバ動作命令を画像データコントローラ6からカラープリンタ部2に送り、リボルバ現像ユニット230の回転を開始し、Y現像器231Yを現像位置に移動させる(ステップ9)。
【0044】
また、BK,C及びY画像データがなく且つM画像データがある場合、すなわち最初の画像形成動作で用いる現像器がM現像器231Mである場合は、M画像データがあると判断した時点でリボルバ動作命令を画像データコントローラ6からカラープリンタ部2に送り、リボルバ現像ユニット230の回転を開始し、M現像器231Mを現像位置に移動させる(ステップ9)。
【0045】
いずれの画像データもない場合は、上記BK画像データがある場合と同様に、リボルバ現像ユニット230の回転は行わず、Bk現像器231Kが現像位置に位置したままにするようにしている(ステップ11)。
【0046】
以上、本実施形態によれば、上記画像データコントローラ6のデータ処理部605でのデータ展開処理によって画像形成動作開始に必要な画像データの生成処理が完了する前に、画像形成動作開始時に用いる現像器が現像位置にないときの該現像器の現像位置への移動を開始しているので、該現像器の移動を上記画像データの生成処理が完了した後に開始する場合に比して、上記カラープリンタ部2での上記画像データに基づく画像形成動作をより速やかに開始することができる。よって、コンピュータ7からカラー画像形成装置にプリントファイルを送った後、1枚目の転写紙が出力されるまでの遅れ時間を短くすることができる。
【0047】
特に、本実施形態によれば、上記画像データコントローラ6のコマンド解析部604での画像形成動作開始時に用いる現像器の判断終了とほぼ同時に、画像形成動作開始時に用いる現像器が現像位置にないときの該現像器の現像位置への移動を開始しているので、該現像器の現像位置への移動に比較的長い時間が必要な場合でも、上記カラープリンタ部2での画像形成動作をより速やかに開始することができる。
【0048】
本実施形態のように回転移動式のリボルバ現像ユニット230を用いて小型化を図ったカラー画像形成装置は、少量枚数のプリント動作を主に行うような使われ方が多い。かかるカラー画像形成装置においては、画像形成動作開始時にリボルバ現像ユニット230を回転する必要が生じ、各少量枚数のプリント動作の最初の1枚目の転写紙が出力されるまでの時間遅れが大きくなるおそれがあるが、この時間遅れを小さくすることができるので、本発明に係る制御を実行することが効果的である。
【0049】
なお、上記実施形態では、感光体ドラム200に近接して設けられた回転支持体の所定位置に複数の現像器を配設した回転移動式のリボルバ現像ユニット230を用いた例について説明したが、本発明は、特開昭63−220180号公報や特実昭63−180856号公報等で開示されているようなスライド式の現像器を備えた画像形成装置にも適用できるものである。
【0050】
また、上記実施形態では、コピー動作モード及びプリンター動作モードを実行可能なカラー画像形成装置の例について説明したが、本発明は、プリンター動作モードのみ実行可能な画像形成装置にも適用できるものである。
【0051】
また、上記実施形態では、像担持体として感光体ドラムを用いた例について説明したが、本発明は、例えば2つのローラ間に張架され、無端移動する感光体ベルトにも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1又は2の発明によれば、画像形成部での画像形成動作開始に必要な画像データの生成処理が完了する前に、該画像形成動作開始時に用いる現像器が現像位置にないときの該現像器の現像位置への移動を開始しているので、該現像器の移動を上記画像データの生成処理が完了した後に開始する場合に比して、画像形成部での画像データに基づく画像形成動作をより速やかに開始することができるという効果がある。
【0053】
特に、請求項2の発明によれば、どの現像器を画像形成動作開始時に用いるかの判断終了とほぼ同時に、画像形成動作開始時に用いると判断した現像器が現像位置にないときの該現像器の現像位置への移動を開始しているので、該現像器の移動に比較的長い時間が必要な場合でも、画像形成部での画像形成動作をより速やかに開始することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラー画像形成装置を含むプリントシステムのブロック図。
【図2】同カラー画像形成装置の概略構成図。
【図3】同カラー画像形成装置のリボルバ現像ユニットの内部構造を示す断面図。
【図4】同カラー画像形成装置における画像形成動作開始時の現像器移動制御のフローチャート。
【符号の説明】
1 カラースキャナ
2 カラープリンタ部
6 画像データコントローラ
7 パーソナルコンピュータ
200 感光体ドラム
230 リボルバ現像ユニット
231K Bk現像器
231C C現像器
231M M現像器
231Y Y現像器
280 エンジン制御部
601,602 インターフェイス部
603 受信バッファ
604 コマンド解析部
605 データ処理部
606 ラスタバッファ
Claims (2)
- 像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と該像担持体上の潜像を現像するための複数の現像器と該複数の現像器のうちいずれか一つの現像器を該像担持体に対向する現像位置に移動させる現像器移動手段とを有する画像形成部と、
当該画像形成装置の外部にある外部機器から送られてきた画像情報に基づいて上記潜像形成手段で用いる画像データを生成する画像データ生成手段とを備えた画像形成装置において、
上記外部機器から送られてきた画像情報に基づいて上記複数の現像器のうちどの現像器を画像形成動作開始時に用いるかを判断する判断手段と、
上記外部機器から送られてきた画像情報を受信した後であって該画像情報に基づく画像データの生成処理が完了する前に、上記判断手段で上記画像形成動作開始時に用いると判断した現像器が上記現像位置にないときの該現像器の該現像位置への移動を開始するように、上記現像器移動手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記判断手段による判断終了とほぼ同時に、上記画像形成動作開始時に用いる現像器の上記現像位置への移動を開始することを特徴とする画像形成装置。
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