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JP3695491B2 - サイディング材および複合サイディング材 - Google Patents

サイディング材および複合サイディング材 Download PDF

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英志 黒田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の外壁材として用いられるサイディング材および複合サイディング材に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物のサイディング材として、塗装を施したアルミニウム板やスチール板などが従来用いられている。最近では、塩化ビニル樹脂やポリオレフィンなどの厚さ0.5〜5mm程度の成形板が、特に建物の外壁のリフォーム用として用いられ始めている。このような合成樹脂製のサイディング材は、従来の金属板に比較し、次に示す利点を有する。
【0003】
たとえば、合成樹脂製のサイディング材では、顔料を配合して成形することができるため、塗装が不要である。また、物がぶつかっても変形しにくく、掻き傷が生じにくく、耐腐食性にも優れている。さらに材質の劣化が少なく、耐候性に優れている。また、安価であるなどの利点も有する。
【0004】
アメリカやカナダでは、すでに15年前ほどから、塩化ビニル樹脂製のサイディング材が主流になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サイディング材は、起伏模様を施して意匠性を高めることができるものの、厚さ0.5〜5mm程度の合成樹脂板であるため、押すと凹んでは戻るという挙動を示す。これが重厚感に欠けると言う問題になっている。
【0006】
また、合成樹脂板だけでは、断熱性や不燃性に劣り、それらの向上も望まれている。
【0007】
そこで、合成樹脂製サイディング材の裏側に他の種類の合成樹脂層を一体的に裏打ちした複合プラスチック製サイディング材も開発されている。
【0008】
ところが、他の種類の合成樹脂層を一体的に裏打ちした合成樹脂製サイディング材では、廃棄処分時に、異なる種類の樹脂を分離選別してリサイクル処分することが困難であると言う課題を有している。また、他の種類の合成樹脂層を一体的に裏打ちしたサイディング材では、熱収縮率の相違により、膨張・収縮による反りや変形が生じるおそれがある。
【0009】
本発明は、このような実状に鑑みて成され、重厚感があり、しかも断熱性および難燃性に優れ、さらに反りや変形が生じ難く、リサイクル処分が容易な合成樹脂板から成るサイディング材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るサイディング材は、板状の合成樹脂製サイディング材であって、前記サイディング材の裏側には、断熱性および/または難燃性に優れた裏打ち部材を着脱自在に保持するための爪部が形成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る複合サイディング材は、板状の合成樹脂製サイディング材と、前記サイディング材の裏側に形成された爪部により着脱自在に装着される裏打ち部材とを有する。
【0012】
サイディング材の表面には凹凸模様が形成してあることが好ましい。
【0013】
本発明に係るサイディング材の材質としては、通常、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂が用いられるが、ポリメチルメタクリレート、スチレン系共重合体、アクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体(AAS樹脂)、塩素化ポリエチレン−アクリロニトリル−スチレン共重合体(ACS樹脂)、繊維強化プラスチック(FRP)など、どのような種類の合成樹脂であっても良い。
【0014】
サイディング材を構成する合成樹脂板は、単層の合成樹脂板でも、複層の合成樹脂板であっても良いが、複層の場合には、同一の樹脂素材であることが、分別リサイクルの観点から好ましい。たとえば塩化ビニル樹脂を用いて共押し出しの二層構造とし、基層部は、リサイクル材を主成分とする低コスト樹脂コンパウンド材を用いて構成し、表層部は、耐候性に優れたバージン樹脂コンパウンド材を用いて構成することが経済的である。
【0015】
サイディング材を構成する合成樹脂板の成型方法は、塩化ビニル樹脂では、異形押出成形方法や、Tダイ押出を経てフォーミングダイで成型する方法が好ましく用いられる。ポリオレフィンで構成する場合には、通常、射出成形が用いられる。FRPで構成する場合には、圧縮成型が好ましく用いられる。このように、サイディング材を構成する合成樹脂板の種類に応じて、それぞれに適した成型方法を採用すればよい。
【0016】
サイディング材の大きさは、特に限定されないが、通常は、押出成形品の場合には、縦寸法が100〜400mm、横寸法が1000〜5000mm、射出成形品の場合、縦寸法が500〜1000mm、横寸法が500〜1500mm程度が好ましい。また、サイディング材の厚みも特に限定されないが、0.5〜10mm程度が好ましい。
【0017】
本発明では、サイディング材を構成する合成樹脂板には、必要に応じて、顔料、加工助剤、熱安定剤、紫外線吸収剤などの添加物が添加される。
【0018】
本発明において、サイディング材の裏側に裏打ち部材を着脱自在に保持する爪部は、サイディング材を構成する合成樹脂板と一体に成形することが好ましいが、別体に成形し、接着剤で接着することもできる。爪部は、サイディング材の長手方向に沿って連続的に成形しても良いが、断続的に成形しても良い。爪部は、裏打ち部材を着脱自在に保持するような形状であれば、その具体的な形状は特に限定されず、種々の形状を採用し得る。
【0019】
本発明において、裏打ち部材としては、断熱性および/または難燃性に優れた材質のものが用いられ、合成樹脂以外に、コンクリート、グラスファイバー、石膏ボード、粘土などの無機材料が用いられる。裏打ち部材として用いられる合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂などの発泡体が好ましく用いられる。発泡体が好ましいのは、断熱性に優れているからである。
【0020】
裏打ち部材を構成する材料には、必要に応じて、充填材、骨材などが添加される。
【0021】
裏打ち部材の縦横寸法は、サイディング材の大きさに応じて決定され、単一のサイディング材に対して、たとえば1〜5個の裏打ち部材が着脱自在に装着される。裏打ち部材の厚みは、断熱性や難燃性などを考慮し、サイディング材の厚みよりも厚く設計され、好ましくは5〜20mm程度である。
【0022】
本発明に係るサイディング材および複合サイディング材では、サイディング材の裏側に裏打ち部材が装着してあるので、厚さ1mm程度の合成樹脂板から成る従来のサイディング材と異なり、重厚感に優れている。また、裏打ち部材が、断熱性および/または難燃性に優れているので、サイディング材の断熱性および/または難燃性が向上する。
【0023】
さらに、本発明に係るサイディング材および複合サイディング材は、断熱材などの裏打ち部材を一体化した複合プラスチック製サイディング材と異なり、裏打ち部材が取り外し自在に装着してあるので、外気温度の変化により、サイディング材および裏打ち部材の膨張収縮の繰り返しが生じても、反りや変形が生じることはなくなる。また、廃棄処分時に、サイディング材と裏打ち部材とを容易に分離することができるので、リサイクル処分が容易である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るサイディング材を、図面に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。
【0025】
第1実施形態
図1は本発明の一実施形態に係る押出成形によるサイディング材の概略要部斜視図、図2は図1に示すサイディング材の接続部分を示す要部斜視図である。
【0026】
図1,2に示すように、本実施形態に係るサイディング材2は、凹凸模様部4,4を有し、その上部に、取り付け板部6を有する。凹凸模様部4,4の数は、特に限定されず、1以上形成される。
【0027】
取り付け板部6には、釘などが挿入される長孔状の取り付け孔8,8が形成してあり、そこを通して、釘などを打ち込むことにより、サイディング材2が壁に取り付けられる。取り付け板部6の下方には、屈曲部10が形成してある。屈曲部10を形成することにより、嵌合孔12が形成される。嵌合孔12には、図2に示すように、他のサイディング材2aの下部に形成された目隠し板部14のフック部16が差し込まれ、取り付け板部6が隠れるようになっている。このようにしてサイディング材2を外壁に張り巡らせることで、凹凸模様部4が上下方向に連続した意匠が外壁に形成される。
【0028】
本実施形態では、各サイディング材2の凹凸模様部4の裏側に、断面フック形状の爪部18が長手方向に連続して形成してある。このような爪部18を形成することで、サイディング材2の各凹凸模様部4の裏側に、各裏打ち部材20を上下の爪部により着脱自在に保持することが可能になる。なお、屈曲部10および嵌合孔12の裏側にも裏打ち部材を装着できるように爪部を設けることも可能である。
【0029】
本実施形態では、爪部18は、製造コストの低減の観点から、サイディング材2と一体に成形してある。サイディング材2は、本実施形態では、塩化ビニル樹脂を用いて共押し出しの二層構造とし、基層部は、リサイクル材を主成分とする低コスト樹脂コンパウンド材を用いて構成し、表層部は、耐候性に優れたバージン樹脂コンパウンド材を用いて構成してある。本実施形態の爪部18は、押出成形により、サイディング材2と一体に成形することができる。
【0030】
裏打ち部材20は、断熱性および/または難燃性に優れた材質のものが用いられ、合成樹脂以外に、コンクリート、グラスファイバー、石膏ボード、粘土などの無機材料が用いられる。裏打ち部材として用いられる合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂などの発泡体が好ましく用いられる。発泡体が好ましいのは、断熱性に優れているからである。
【0031】
裏打ち部材20を構成する材料には、必要に応じて、充填材、骨材などが添加される。裏打ち部材20の断面形状は、サイディング材2の凹凸模様部4の裏側形状に応じて決定され、本実施形態では、台形断面である。
【0032】
裏打ち部材20は、サイディング材2を壁に取り付ける前に、サイディング材2の裏側に、爪部18の弾力性に抗して押し込むことによりワンタッチ式で填め込まれる。その後、取り付け板部6の取り付け孔8に表面側から釘を打ち付けることで、サイディング材2が壁に取り付けられる。次のサイディング材2aを取り付けるには、図2に示すように、嵌合孔12にフック部16を差し込み、前に取り付けたサイディング材2の取り付け板部6の部分を目隠し板部14で目隠しし、前記と同様にして釘を用いてサイディング材2aを取り付ける。このような動作を繰り返すことにより、サイディング材2,2aを壁に張り巡らすことができる。
【0033】
本実施形態では、サイディング材2の取り付けと同時に、断熱材および/または難燃材として機能する裏打ち部材20が壁に張り巡らされるので、断熱材および/または難燃材を別途張り巡らせる必要がなくなる。または、別途張り巡らされる断熱材および/または難燃材の使用量を削減することができる。
【0034】
本実施形態に係るサイディング材2では、サイディング材2の裏側に裏打ち部材20が装着してあるので、厚さ1mm程度の合成樹脂板から成る従来のサイディング材と異なり、重厚感に優れている。また、裏打ち部材20が、断熱性および/または難燃性に優れているので、サイディング材2の断熱性および/または難燃性が向上する。
【0035】
さらに、本実施形態に係るサイディング材2は、断熱材などの裏打ち部材を一体化した複合プラスチック製サイディング材と異なり、裏打ち部材20が取り外し自在に装着してあるので、外気温度の変化により、サイディング材2および裏打ち部材20の膨張収縮の繰り返しが生じても、反りや変形が生じることはなくなる。また、廃棄処分時に、サイディング材2と裏打ち部材20とを容易に分離することができるので、リサイクル処分が容易である。
【0036】
第2実施形態
次に、本発明のその他の実施形態に係るサイディング材について説明する。
【0037】
図3に示すように、本実施形態では、射出成形によりサイディング材2Aを成形している。本実施形態のサイディング材2Aは、板状のサイディング本体4Aを有し、その上部に、嵌合用凸部30が一体に形成してあり、その下部に嵌合用凹部32が一体に形成してある。
【0038】
本実施形態では、サイディング材2Aのサイディング本体4Aの背面側上部に、支持板部34を介して、取り付け板部6Aが一体に成形してある取り付け板部6Aには、壁に取り付けるための取り付け孔8Aが形成してある。
【0039】
サイディング本体4Aの背面側下部には、支持板部36を介して、爪部18Aが一体に成形してある。本実施形態では、爪部18Aは、嵌め込まれる裏打ち部材20Aを下側のみから着脱自在に保持する。本実施形態では、取り付け板部6A側には、爪部が形成されていないが形成しても良い。
【0040】
裏打ち部材20Aの背面側下部には、爪部18Aに係合する段部38が形成してある。裏打ち部材20Aは、サイディング材2Aの側方から爪部18Aの長手方向に沿ってスライド式に差し込むことができる。
【0041】
本実施形態に係るサイディング材2Aを壁に取り付けるには、その背面に裏打ち部材を予め取り付けた後、取り付け板部6Aに形成された取り付け孔8Aに釘などを打ち付けて壁に取り付ける。次のサイディング材2Aを取り付けるには、嵌合用凹部32に嵌合用凸部30が嵌合するように、サイディング材2Aを配置し、取り付け板部6Aの取り付け孔8Aに釘などを打ち付けて壁に止める。その結果、壁の全面にサイディング材2Aを張り巡らせることができる。取り付け板部6Aは、他のサイディング材2Aのサイディング本体4Aの背面に隠れて外部からは見えなくなる。
【0042】
本実施形態では、サイディング材2Aの取り付けと同時に、断熱材および/または難燃材として機能する裏打ち部材20Aが壁に張り巡らされるので、断熱材および/または難燃材を別途張り巡らせる必要がなくなる。または、別途張り巡らされる断熱材および/または難燃材の使用量を削減することができる。
【0043】
本実施形態に係るサイディング材2Aでは、サイディング材2Aの裏側に裏打ち部材20Aが装着してあるので、厚さ1mm程度の合成樹脂板から成る従来のサイディング材と異なり、重厚感に優れている。また、裏打ち部材20Aが、断熱性および/または難燃性に優れているので、サイディング材2Aの断熱性および/または難燃性が向上する。
【0044】
さらに、本実施形態に係るサイディング材2Aは、断熱材などの裏打ち部材を一体化した複合プラスチック製サイディング材と異なり、裏打ち部材20Aが取り外し自在に装着してあるので、外気温度の変化により、サイディング材2Aおよび裏打ち部材20Aの膨張収縮の繰り返しが生じても、反りや変形が生じることはなくなる。また、廃棄処分時に、サイディング材2Aと裏打ち部材20Aとを容易に分離することができるので、リサイクル処分が容易である。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0046】
たとえば、サイディング材2の裏側に形成される爪部18の形状は、図1に示すように長手方向に連続したものに限定されず、図1に示す爪部18aのように長手方向に断続的に形成しても良い。また、爪部18,18aの断面形状は、図1に示す略直角なフック形状に限定されず、鈍角なフック形状あるいはその他のフック形状であっても良い。
【0047】
【実施例】
次に、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
【0048】
実施例1
本実施例では、図1に示す形状のサイディング材2を、塩化ビニル樹脂を用いた単層押出成形により成形した。原料としては、塩化ビニル樹脂(新第一塩ビ(株)製、ZEST 1000Z、平均重合度1000)を100重量部、アクリル酸エステル系耐衝撃助材(鐘淵化学工業(株)製、カネエースFM−20)を6重量部、アクリル酸エステル系樹脂(日本ゼオン(株)製ハイブレンB403)を1重量部、酸化チタンを10重量部、ステアリン酸カルシウムを1.5重量部、パラフィンワックスを1重量部、有機錫メルカプチドを1.5重量部をヘンシェルミキサで高速混合し、内温120゜Cに上昇後、冷却して粉末状コンパウンドを得た。次に、これを丸型ペレットダイスおよびフルフライト型スクリューを備えた押出機で、シリンダー温度C1 :140゜C、C2 :150゜C、C3 :160゜C、ヘッド170゜C、ダイス165゜Cの条件でストランド押出を行い、直径3mmのストランドをカットしてペレットを作成した。これを図1に示す断面を有するダイスおよびサイジングダイを具備した65mm異方向2軸押出機で、シリンダー温度C1 :140゜C、C2 :150゜C、C3 :160゜C、ヘッド170゜C、ダイス180゜Cの条件で、厚み0.9mmの単層のサイディング材(長さ1000mm)を得た。
【0049】
一方、裏打ち部材20は、次のようにして製造した。すなわち、図1に示す裏打ち部材の断面形状のステンレス製容器(断面幅6mm×断面高さ66mm×長さ1000mm)に、変性MDI系イソシアネート22gと、ポリエーテルポリオール(トリエチルジアミン1.0重量%、水1.6重量%含有)40gを混合して入れ、ステンレス板で蓋をした。10分後に蓋を開き、発泡ポリウレタン成形体から成る裏打ち部材を得た。
【0050】
このようにして得られた裏打ち部材20をサイディング材2の凹凸模様部4の裏側に、爪部18の弾力性に抗して差し込み、爪部18間に裏打ち部材20を保持させた。
【0051】
実施例2
裏打ち部材20を、下記に示すようにして成形した以外は、実施例1と同様にして、サイディング材を成形した。
【0052】
本実施例では、高密度ポリエチレン(昭和電工(株)製、SS−6008FD)を30重量部、ポリプロピレン(昭和電工(株)製、SK−711)を70重量部、炭酸カルシウムを20重量部に、発泡剤としてクエン酸ナトリウムと炭素水素ナトリウムの1:1の混合物2.5重量部を配合したものをヘンシェルミキサで混合してから、3×72mmの矩形ダイスの次に、断面が図1に示す裏打ち部材20の断面を有するサイジングダイを備えた押出機により発泡倍率が2倍の発泡成形品を得た。この成形品(裏打ち部材20)の断面幅は6mmであり、断面高さは66mmであり、長さは100mm(サイディング材と同じ長さ)であった。
【0053】
本実施例の裏打ち部材を用いた場合でも、図1に示すサイディング材2の裏側に爪部18を用いて着脱自在に取り付けることができた。
【0054】
実施例3
裏打ち部材20を、下記に示すようにして成形した以外は、実施例1と同様にして、サイディング材を成形した。
【0055】
本実施例では、66mm×1000mm×6mmの石膏ボードの長手方向に沿って角の一部を図1に示す凹凸模様部4の裏側形状に合わせて棒ヤスリで落として裏打ち部材20を得た。
【0056】
本実施例の裏打ち部材を用いた場合でも、図1に示すサイディング材2の裏側に爪部18を用いて着脱自在に取り付けることができた。
【0057】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係るサイディング材および複合サイディング材によれば、サイディング材の裏側に裏打ち部材が装着してあるので、厚さ1mm程度の合成樹脂板から成る従来のサイディング材と異なり、重厚感に優れている。また、裏打ち部材が、断熱性および/または難燃性に優れているので、サイディング材の断熱性および/または難燃性が向上する。
【0058】
さらに、本発明に係るサイディング材および複合サイディング材は、断熱材などの裏打ち部材を一体化した複合プラスチック製サイディング材と異なり、裏打ち部材が取り外し自在に装着してあるので、外気温度の変化により、サイディング材および裏打ち部材の膨張収縮の繰り返しが生じても、反りや変形が生じることはなくなる。また、廃棄処分時に、サイディング材と裏打ち部材とを容易に分離することができるので、リサイクル処分が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るサイディング材の概略要部斜視図である。
【図2】図2は図1に示すサイディング材の接続部分を示す要部斜視図である。
【図3】図3は本発明の他の実施形態に係るサイディング材の概略要部斜視図である。
【符号の説明】
2,2A… サイディング材
4… 凹凸模様部
4A… サイディング本体
6,6A… 取り付け板部
8,8A… 取り付け孔
18,18a,18A… 爪部
20,20A… 裏打ち部材

Claims (3)

  1. 板状の合成樹脂製サイディング材であって、
    前記サイディング材の裏側には、断熱性および/または難燃性に優れた裏打ち部材を着脱自在に保持するための爪部が形成してあり、
    前記裏打ち部材が前記爪部の弾力性に抗して差し込まれることにより裏打ち部材を着脱自在に保持するようになっており、
    前記サイディング材の上部に、取り付け板部を有し、前記取り付け板部の下方には、屈曲部が形成してあるサイディング材。
  2. 前記屈曲部を形成することにより形成される嵌合孔には、他のサイディング材の下部に形成された目隠し板部のフック部が差し込まれ、取り付け板部が隠れるようになっている請求項1に記載のサイディング材。
  3. 請求項1または2に記載の合成樹脂製サイディング材と、
    前記サイディング材の裏側に形成された爪部により着脱自在に装着される裏打ち部材とを有する複合サイディング材。
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