JP3695214B2 - 絶縁開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遮断器,断路器,負荷開閉器,接地装置のいずれか1つ又は2以上を集合又は複合した絶縁開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に受変電機器は、例えば電力会社からの電力を断路器と遮断器などで受電し、変圧器で負荷に最適な電圧に変え、負荷例えばモータなどに電力を供給している。受変電機器を保守・点検するには、遮断器を切後、遮断器と別個に設けた断路器を開放し、さらに接地開閉器を接地することにより、電源側の残留電荷,誘導電流を接地に流し、かつ、電源からの再印加を防止して、作業者の安全を守っている。また、母線が充電されたまま接地開閉器を接地すると、事故につながるので、断路器と接地開閉器との間にはインターロックを設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば特開平3−273804 号公報に記載されたガス絶縁開閉装置は、配電函に絶縁ガスを充填したユニット室及び母線室に遮断器、2個の断路器および接地開閉器を個別に製作して収納している。遮断器として真空遮断器を使用する場合、真空遮断器の操作器により可動接点が固定接点に対して上下に移動して、投入,遮断したり、或いは特開昭55−143727号公報に記載された真空遮断器は、主軸を支点して可動接点が左右に回動して固定接点に対して接離して、投入,遮断している。
【0004】
ガス絶縁開閉装置を保守点検するには、遮断器を遮断後、遮断器と別個に設けた2個の断路器を開放し、更に接地開閉器を接地することにより、電源側の残留電荷,誘導電流を接地に流し、電源側からの再印加を防止して、作業者の安全を守っている。保守点検の終了は接地開閉器を開放後、遮断器を投入しなければならず、一連の操作が連続して出来ず、操作がやりづらく、使い勝手が悪い。
【0005】
また遮断器,2個の断路器,接地開閉器はそれぞれ個別に配置されており、この分、装置が大型化し、更に個別に配置されていることは操作がしにくいだけでなく、誤操作の可能性を持つなどの欠点がある。また、母線が充電されたまま接地開閉器を接地すると、事故につながるので、断路器と接地開閉器との間には複雑堅牢なインターロックを設けており、これが機器の配置に制約を生じさせ装置がさらに大型になる。
【0006】
本発明の目的は、一連の操作を連続的に行うようにした使い勝手が良く、小型化された絶縁開閉装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の絶縁開閉装置は、金属ケースと、該金属ケースの上側及び下側に突出した上側絶縁ブッシング及び下側絶縁ブッシングとを備え、内部を真空密封した真空バルブと、該真空バルブ内に配置された固定導体と、接地導体と、両導体と開閉する可動導体と、該真空バルブの外側に該可動導体を駆動する操作機構を備え、該可動導体が固定導体と接地導体との間を移動する間に、入位置Y1,切位置Y2,断路位置Y3及び接地位置Y4の4位置を取るように該可動導体を該操作機構により動作する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図1ないし図12より説明する。図1は絶縁開閉装置の内部構造を示し、絶縁ガス容器1の詳細は図2及び図3である。図1の左側及び右側から見た時の外観図が図4及び図5である。図1のD−D線およびE−E線から断面したのが図6及び図7である。その他の図8ないし図12は必要に応じて適宜に説明する。
【0009】
図1ないし図4を中心に説明する。内部の絶縁ガス1G例えばSF6 中に真空バルブ11を配置した絶縁ガス容器1は、次のように構成している。絶縁容器本体2は2枚の絶縁仕切板3間に3個の真空バルブ配置場所2Sを介してエポキシ樹脂で一体にモールド成形している。絶縁容器本体2の下側と上側とに本体絶縁板4Bと固定絶縁板4Aとを設けて、約長方形の中空形状の中空函体を作る。固定絶縁板4Aには3相の母線を貫通する3個の開口部4Dに母線絶縁板6を着脱自在に配置する。中空函体の絶縁容器本体2正面及び裏面に絶縁カバー7A及び裏側絶縁カバー7Bを締付ネジ5により取外自在に固定して、気密な絶縁ガス 1Gを内部に充填した絶縁ガス容器1を構成している。
【0010】
絶縁ガス容器1の外面には接地層9を設けて、絶縁ガス容器1の絶縁耐圧を増し、小型化を計っている。また絶縁ガス1Gが漏洩して絶縁性能が低下しても、絶縁仕切り板3などの絶縁ガス容器1で絶縁できる所謂二重絶縁構造にして、事故の拡大を防止し、安全性を保持している。締付ネジ5を取り外して両絶縁カバー7A,7Bを取り外すと、絶縁仕切板間の配置場所2Sに各真空バルブ11を正面及び裏面のどちらかでも容易に収納出来るので、組立,分解作業能率を著しく向上することができる。両絶縁カバー7A,7Bと絶縁ガス1Gとは誘電率が異なり、絶縁距離を小さくすると部分放電が発生し易くなるので、真空バルブ 11及び操作機構部38の絶縁ガス容器1に接近している絶縁ガス容器1内面に凹部7Cを設けて、電界緩和を図り部分放電の発生を防止している。5Aはネジ挿入穴である。
【0011】
図1と図4ないし図7の真空バルブ11は内部を真空密閉して、金属ケース 12と金属ケース12の上側及び下側に突出したセラミック部材の絶縁ブッシング13,14を設け、上側絶縁ブッシング13と下側絶縁ブッシング14の外側に設けた封止金具15に固定導体16と接地導体17を取り付け、両導体間の真空バルブ11の左側と右側とに消弧装置18と可動導体19とを設けているので、約十字形状の真空バルブ11を形成している。
【0012】
封止金具15の幅をW1とし、消弧装置18や可動導体19などの電極位置の金属ケース12の幅をW2とし、金属ケース12の長さをW3としたとき、W2はW1と同等またはそれ以上の大きさにしW3はW2と同等以上の大きさにしている。断面積が小さい導体16を通す封止金具15(この幅をW1とする)に全電圧が印加されているのに対し、消弧装置18を覆う金属ケース12(この幅 W2)の電圧は全電圧より小さい電圧が印加されている(この電圧は全電圧の中間電圧つまり理論的に半分)。W3は消弧装置18と可動導体19と固定導体 16とが接触する接触中心点との間の距離である。
【0013】
これらの真空バルブ11を3相に配置する場合には、真空バルブ外に突出する可動導体19の直角方向に対して、各相の真空バルブ11を図4のように配置する。この結果、各真空バルブ11間は互いに幅W2で近接するように配置されるので、W1の絶縁距離を充分に取れると共に、幅W2方向を縮小することが出来る。
【0014】
固定導体先端部には高融点金属部材例えばPb−Cu合金より成る固定接点 16Aを設けている。固定導体16は真空バルブ11の内部から外部に向かって延びて、外部で母線側導体23Aが接続されている。固定絶縁板4Aの支持部 4Cにボルト22により締め付け、固定導体16を固定している。母線側導体 23Aは母線絶縁板6の母線23Bに接続している。即ち、母線絶縁板6は母線側導体23A及び母線23Bを一体注形により絶縁樹脂例えばエポキシによりモールドされている。
【0015】
下側ブッシング14に設けた封止金具15の内径に伸縮封止金具25を設け、伸縮封止金具25に取り付けられた接地導体17は、絶縁ガイド24及び固定ガイド29により支持され、バネ26により可動導体19の接触に応じて軸方向に移動する。接地導体17は途中に設けたバネ26を圧縮している止金板27や、複数の薄い銅板からなる銅板28を、その突出端に嵌め込んだ接地ナット31で締め付け固定する。従って、接地時には可動導体19が接地導体17を押圧する押圧力と、バネ26の圧縮力とにより接触し、接地電流は銅板28を介して外部接地端子32に流れる。外部接地端子32は可動導体19の突出側と反対方向に突出したので、接地ケーブルを外部接地端子32に接続する際に可動導体19の突出端に邪魔されることがなく、着脱作業が容易に出来る。
【0016】
直角方向に延びている可動導体19は、主軸35を支点として固定導体16と接地導体17との間を回動し、両者と開閉する。固定接点16Aと可動接点19Aとが開放すると、両者間に発生するアーク放出方向にアークを消弧する消弧装置18を配置している。
【0017】
消弧装置18を装着するには、図8に示すように固定導体16の一方側から内部に食い込んだ取付溝18Aに取付金具18Bをネジ18Cを締め付けて取り付け、取付金具18Bに消弧装置18及びシールド18Dをネジ18Xにより取り付けている。ネジ18C,ネジ18Xにより、固定導体16と可動導体19との外側に消弧装置18を簡単に着脱できるようになった。
【0018】
消弧装置18の構成はシールド18Dと可動導体19との間にコイル電極18Eと主電極18Fとの間を接続部18Hにより取り付け、両電極は中央部に貫通穴18Gを設け、両電極の外周端側から貫通穴に達する切欠溝を設けた。
【0019】
可動導体10の一部に設けた可動接点19Aが固定接点16Aから離れると、図9及び図10のようにアークAは両接点間に発生し、可動接点19Aが貫通穴18G付近に移動して来ると、アーク電流は主電極18Fとコイル電極18Eとの円周部に沿って同方向に流れ、この電流により発生した磁界は、アーク貫通穴付近で同方向の縦型磁界となり、これより外周側でループ磁界となり、縦型磁界ではアークを分散消弧し、ループ磁界では主電極18Fの円周部をアークが磁気駆動して消弧するので、著しく遮断性能を向上することが出来る。
【0020】
その他の消弧装置として図14に示すように、可動導体19は主軸35を支点として反時計方向に回動し、アークホーン100と対応する位置に移動すると切位置になり、固定接点と可動接点との間にアークAを発生し、アークAは可動接点の先端から最も近い一対のアークホーン100,101に移行し、アーク放出方向に配置した消弧装置102のアークホーン100,101間をアークで接続した状態となり、このアークAは消弧装置102の複数のセラミック絶縁材又はジルコン磁器材より成る凸凹部103で引き伸ばし消弧する。このため、アークAは電流零点で遮断し、従来のアークAが電流零点の手前で遮断する所謂裁断電流を生じる恐れがあったが、本発明では裁断電流を減少出来るので、過電流対策は不要である。図15は接地導体を省いた真空バルブを示したものであり、11Xはセラミックス絶縁体であり、19Dは可動アーク導体である。
【0021】
可動導体19は真空バルブ11の内側から外側に延びており、途中でベローズ36を貫通している。ベローズ36により、可動導体19を上,下方向に回動して可動導体先端に設けた可動接点19Aが固定接点16Aと接地導体17の間を移動する働きをする。可動接点19Aの材料は上述の固定接点16Aと同材料である。ベローズ36は、封止金具15によって固定されている。接続導体37間に可動導体19を挾持し、両導体の貫通穴に挿入した主軸35の先端のネジにナットの締付部(図示せず)により、締め付けて固定している。
【0022】
可動導体19の外側端と連結した操作機構部38を駆動して、可動導体19は主軸35を介して上,下方向に回動すると、図11の4位置に停止する。即ち、可動導体19が回動するのに応じて、可動接点19Aが固定接点16Aに接触する入位置Y1と、入位置より下側に回動して電流を遮断する切位置Y2と、更に下側に回動して雷などで絶縁破壊しないこと及び負荷導体側で作業員が感電しない絶縁距離を充分に取った断路位置Y3と、更に下側に回動して可動接点19Aが接地導体17と接触した接地位置Y4とがある。
【0023】
これらの各位置はSFガスなどより高絶縁体である真空中で、可動導体19が固定接点16Aから接地導体17に回動する間に一回の操作で連続的に4ポジションを行うことが出来るので、操作がしやすく使い勝手が良いばかりか、また可動接点19A,固定接点16A,接地導体17を一個所に集合化したので、上述の従来技術に比べてより小型化することができる。更に断路位置Y3を設けると、異電源突合せ例えば2回線において、1回線の絶縁開閉装置が入位置Y1で運転中にあり、他回線の絶縁開閉装置が断路位置Y3で待機中には負荷側導体に作業員が接触しても安全であるばかりか、また待機中から運転或いは運転中から待機に切り替える場合も連続して作業ができるので、作業スピードが速く、操作がしやすい。更に上述のように真空バルブ11内の真空漏れにより絶縁性能が低下し、接地に放電すると、この電流を変流器42で検出して、保護リレー42Xを動作させて、可動導体19を動作させないように操作機構部38をトリップさせることにより、真空バルブ11の破損を防止する。
【0024】
操作機構部38のU金具38Aとこれに挿入した可動導体19の先端部とピン38Bにて連結し、U金具は絶縁操作ロッド38Cに取り付けられており、絶縁操作ロッドの他端と連結した操作レバー38Dが回動軸38Eに取り付けられ、回動軸38Eに各相の操作レバー38Dが取り付けられているが、これらはいずれも公知であるので、詳細構造の説明は省略する。
【0025】
回動軸38Eは図5のように固定絶縁板4A形成時に絶縁樹脂と一体に軸受 38Fをモールドしたので、軸受38Fの内壁面の凹部38GにOリングを1個設けるシール構造で良いのに対して、軸受38Fをモールドしない従来技術では軸受に2個所のリングを必要とするので、本発明に比べて、その分が複雑になり、作業時間を要する。
【0026】
接続導体37の一端と連結した支持板40が固定絶縁板4Aに一体固定されており、また他端は負荷側導体41に接続している。負荷側導体41には変流器 42及びコンデンサ43を本体絶縁板4B内に一体にモールド配置されている。負荷側導体41に流れる事故電流や真空バルブ内の真空異常時に発生する接地電流を変流器42で検出すると、保護リレーが動作し、操作機構部38のトリップ機構が働いて、上述の操作機構部38を釈放し、可動導体19を下方向に回動して可動接点19Aを固定接点16Aから開放して、遮断する。またコンデンサ 43は主回路の電圧を分圧して、主回路電圧,位相を取り込み、図示していない検出部で潮流状態や接地事故の方向などを検出させる。本発明では真空バルブ 11の真空異常が発生すると、真空バルブ11内の絶縁性能が低下し、接地に放電するため保護リレー42Xにより、従来容易に出来なかった真空異常の検出とその対策とが可能となった。
【0027】
更に本体絶縁板4B内の負荷側導体41は軸方向に延びる垂直部41Aと垂直部先端を可動接点19Aと固定接点16Aが接触する開閉位置側方向に曲がった所謂L型通電部を形成し、その先端でケーブルヘッド45及び負荷ケーブル43に接続している。
【0028】
ケーブルヘッド45は負荷ケーブル端子43と逆曲部41B及び端面ネジ穴を締付ナット49で締め付けし、絶縁保持部46に支持された調整ネジ頭47回転すると、それに応じて絶縁保持部46が押圧されて、外側に膨らむように広がり、調整ネジ47,締付ナット49及び負荷ケーブル端子43を包囲している絶縁ゴムカバー50を押圧して、絶縁保持部46と絶縁ゴムカバー50とは密着が充分になり、両者に間隙がなくなり、水分が内部に入りにくくなり、絶縁耐力を著しく向上させることが出来る。これらはいずれも公知であるので、詳細構造の説明は省略する。
【0029】
次に、本発明の絶縁開閉装置1で母線側導体23Aから負荷ケーブル43に流れる電流により、全てのL型逆曲部41Bにおいてその外側方向に電磁力が働く。本発明では図12に示す如く電磁力Fを発生する。この電磁力Fは、可動導体19により発生する外側への電磁力Fから、逆曲部41Bの外側への電磁力F1を減じたものである。可動接点19Aが固定接点16Aに接触する接触圧力は、短絡電流による電磁反発力Fに打勝って投入及び通電し続けるだけの力が操作機構部38に要求され、従来技術では大きな接触力を必要とし、大きな操作機構部が要求されていた。
【0030】
本発明では逆曲部41Bより発生する電磁力F1により、可動導体19により発生する外側への電磁力Fを打ち消すので、この分操作機構部の駆動力を低減でき、操作機構部38は可動導体19を固定導体16と接地導体17とに接触する接触力だけでよいから、操作機構部38は大幅に低減された操作力でよくなり、従来技術の操作機構部に比べて、本発明の操作機構部38を大幅に小型化及び軽量化することが出来るようになった。
【0031】
また逆曲部41Bの長さについて検討すると、主軸35から可動接点19Aが固定接点16Aとの接触位置までの可動導体19の幅寸法L1と、主軸35から接触位置までの逆曲部41Bの幅寸法L2とすると、L1=L2で、電磁力F=F1になり、操作機構部38の操作力は接触圧力だけでよいから、操作機構部 38の操作力を小さくできる。要するに適宜の操作力を得るには電磁力F1は電磁力Fを打ち消す方向に幅寸法L2を調整すればよいことになる。
【0032】
又本発明の絶縁開閉装置は、上述の他に、可動導体19が固定導体16と開閉する遮断器等の開閉器,固定導体16から断路位置Y3まで可動導体19を移動した断路器、可動導体19と接地導体17とを使用した接地開閉器等の開閉器単独製品としても使用することが出来る。また真空バルブ11を絶縁ガス容器1に収納しない場合にも使用することが出来る。
【0033】
更に図13に示す真空バルブは主軸を支点として固定導体16の固定接点16Aと可動接点19Aとが開閉する可動導体19を真空バルブ内に対応配置している。各接点にはアークAを案内するスパイラル状溝18Sを設けている。固定導体16と可動導体19とはL字型に配置され、L字型の電流が流れるため、事故電流通電において、両導体間に大きな電磁反発力が働く。この電磁反発力により可動接点19Aと固定接点16Aとの間に点弧したアークAには常にL字型導体に流れる電流及び両接点間に流れるアーク電流iによって、アークAは両電極面外部に飛び出す方向の電磁力Hが働く。
【0034】
一方、本発明では可動導体19が固定導体16より離れて遮断する時には、固定接点16Aと可動接点19Aとの間の間隙が大きくなるにつれて、電極外周側から電極内周側に行くに従い順次間隙が狭くなるように可動接点19Aを傾斜状態で回動させているから、アークAは外周側電極面よりアーク抵抗の小さい内周側電極面に移動していく力が働く。
【0035】
この両電極面外部に飛び出す方向の電磁力Hに対して、外周側電極面から内周側電極面に移動力が働くので、アークAは両電極面外部に飛び出しにくくなり、アークが真空バルブを突破ることがなく、遮断性能を向上することが出来る。特に、アークAが両電極面外部に飛び出す方向の電磁力Hが働くように固定導体 16の直角方向に接続した導体16Xとこれに対応する可動導体19とを配置した場合には、図13の電極を使用すれば、より効果的にアークAが両電極面外部に飛び出すのを防止できる。逆曲部41Bの場合の上述と同様である。
【0036】
又本発明の絶縁開閉装置は、上述の図13の他に、主軸を支点として固定導体16の固定接点16Aと可動接点19Aとが開閉する可動導体19を真空バルブ内に対応配置したものにおいて、各接点の背面にアークに並行な磁界を発生させるコイル電極を設けたものを使用することも出来る。つまり図9の固定接点16A及び可動接点19Aの一方側に図10のようにコイル電極と主電極を使用しても良い。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明の絶縁開閉装置によれば、次の効果がある。
【0038】
(1).可動導体が固定導体と接地導体との間を回動する間に閉位置,開位置,断路位置,接地位置の4ポジション(又は断路位置を除去した3ポジション)を一回の操作で連続的に行うことが出来るので、操作がしやすく使い勝手が良いばかりか、可動導体,固定導体,接地導体を一個所に集合化したので、上述の従来技術に比べて構成部品数の減少により小型化することができる。また断路位置を設ければ、例えば2回線受電で1回線が運転中で他回線が断路位置で待機中の時には、待機中の負荷側導体に作業員が触れても、安全である。
【0039】
(2).本発明の真空バルブにはアークを消弧する消弧装置を設けたので、消弧装置を設けない場合に比べて著しく遮断性能を向上することが出来るので、この分、絶縁開閉装置を更に小型化することが出来る。
【0040】
(3).本発明の内部に配置した固定導体と接地導体とに主軸を支点として両導体と開閉し、且つ一方側が真空バルブ外に突出する可動導体の直角方向に複数相の真空バルブを配置したので、複数相の真空バルブ間の幅方向の設置面積を縮小することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である絶縁開閉装置の側断面図である。
【図2】図1に使用した絶縁ガス容器の分解斜視図である。
【図3】図6に使用した絶縁ガス容器の部分斜視図である。
【図4】図1を左側から見た正面図である。
【図5】図1を右側から見た正面図である。
【図6】図1のD−D線からの断面図である。
【図7】図1のE−E線からの断面図である。
【図8】図1に使用した消弧装置取付け付近の詳細図である。
【図9】図8に使用したアークの消弧を説明する簡素化した電極の説明図である。
【図10】他の実施例として示した電極のアークを消弧する説明図である。
【図11】図1の可動導体の動作を説明する等価回路図である。
【図12】図1の絶縁開閉装置に働く電磁力の動作を説明する説明図である。
【図13】本発明の他の実施例である真空バルブの電極を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施例である消弧装置付真空バルブの断面図である。
【図15】本発明の他の実施例である消弧装置付真空バルブの断面図である。
【符号の説明】
1…絶縁ガス容器、11…真空バルブ、16…固定導体、17…接地導体、 19…可動導体、35…主軸、41…負荷側導体、41B…逆曲部。
Claims (1)
- 金属ケースと、該金属ケースの上側及び下側に突出した上側絶縁ブッシング及び下側絶縁ブッシングとを備え、内部を真空密封した真空バルブと、該真空バルブ内に配置された固定導体と、接地導体と、両導体と開閉する可動導体と、該真空バルブの外側に該可動導体を駆動する操作機構を備え、該可動導体が固定導体と接地導体との間を移動する間に、入位置Y1,切位置Y2,断路位置Y3及び接地位置Y4の4位置を取るように該可動導体を該操作機構により動作する絶縁開閉装置。
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