JP3694796B2 - プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本各発明は、プリント配線板及びその製造方法に関し、詳しくは、基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有するパターンの導体回路と、少なくとも前記接続パッド及び前記ダイパッドを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備えたプリント配線板、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリント配線板としては種々のものが案出されているが、中には、基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有するパターンの導体回路と、少なくとも前記接続パッド及び前記ダイパッドを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備えたプリント配線板がある。このようなプリント配線板にあっては、ソルダーレジストから露出された接続パッド及びダイパッドの表面が、金めっき層とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプリント配線板にあっては、そのダイパッドの表面が、金めっき層とされた平滑な面であるため、半導体素子等の電子部品との密着強度に劣り、電子部品とダイパッドとの熱膨張率の差によってズレが生じて電子部品がダイパッドから剥離してしまうという問題があった。特に、大型の電子部品の場合には、前述した問題が顕著に生じる虞があった。
【0004】
なお、これを解決するためには、ダイパッドの表面を、金めっき層とせずに、黒化処理等によって粗化された面とすることも考えられるが、ダイパッドが、接続パッドや配線の引き回しのためのパターン等と共に導体回路の一部として形成されている場合には、導体回路の一部であるダイパッドの表面のみに粗化処理を施すといった技術が完成されておらず、ダイパッドの表面を、粗化された面とすることができなかった。
【0005】
ここで、導体回路の一部であるダイパッドの表面のみに粗化処理を施すといった技術が完成されなかった理由を説明すると、ソルダーレジストを被覆した後の工程で、導体回路の一部であるダイパッドの表面を黒化処理等によって粗化すると、ソルダーレジストと導体回路との境界部分が侵食されて、この部分からソルダーレジストの剥がれが生じ易くなるといった不具合が生じるからである。
【0006】
本各発明は、このような実状を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接続パッド及びダイパッドが導体回路の一部からなるものであっても、そのダイパッドを電子部品との密着強度の優れたものとすることができるプリント配線板及びその製造方法を、簡単な構造及び方法によって提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本各発明の採った手段を、図面に使用する符号を付して説明すると、まず、請求項1の発明は、
「基材10の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド21及び電子部品搭載用のダイパッド22を有する導体回路20と、少なくとも前記接続パッド21及び前記ダイパッド22を露出させるようにして前記基材10の表面に被覆されたソルダーレジスト30とを備えたプリント配線板100において、
前記接続パッド21の表面を、ソルダーレジスト30層の端部を含む領域では金めっき層23とし、
前記ダイパッド22を、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域に形成されたものとすると共にその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板100」
である。
【0008】
次に請求項2の発明は、
「基材10の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド21及び電子部品搭載用のダイパッド22を有する導体回路20と、少なくとも前記接続パッド21及び導体回路20の一部である前記ダイパッド22を露出させるようにして前記基材10の表面に被覆されたソルダーレジスト30とを備えたプリント配線板100において、
前記接続パッド21の表面を、ソルダーレジスト30層の端部を含む領域では金めっき層23とし、
前記ダイパッド22を、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域に形成されたものとすると共にその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板100」
である。
【0009】
次に、請求項3の発明は、
「基材10の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド21及び電子部品搭載用のダイパッド22を有する導体回路20と、少なくとも前記接続パッド21と前記ダイパッド22とを露出させるようにして前記基材10の表面に被覆されたソルダーレジスト30とを備え、前記接続パッド21の表面を、金めっき層23とし、前記ダイパッド22を、前記ソルダーレジスト30の端部を含まない領域に形成されると共にその表面が粗化されたものとしたプリント配線板100の製造方法であって、
以下の各工程を含むことを特徴とするプリント配線板100の製造方法、
(1)基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する工程;
(2)基材10の表面に、前記導体回路20の所望部分を露出させるようにしてソルダーレジスト30を被覆すると共に、このソルダーレジスト30から露出された部分の導体回路20であって、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域の所望部分に、マスク50を被覆する工程;
(3)前記ソルダーレジスト30及び前記マスク50から露出された部分で、ソルダーレジスト30層の端部を含む領域の導体回路20の表面に金めっき層23を形成する工程;
(4)前記マスク50を剥離する工程;
(5)ソルダーレジスト30から露出され、且つ、前記金めっき層23が形成されていない部分の導体回路20の表面を、黒化処理または黒化・還元処理することによって粗化する工程」
である。
【0010】
ここで、前記(2)の工程においては、ソルダーレジスト30を被覆した後にマスク50を被覆するに限らず、マスク50を被覆した後にソルダーレジスト30を被覆してもよい。
【0011】
また、通常、金めっきを施す場合には、金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施す。よって、前記(3)の工程は、導体回路20の表面に、金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施して金めっき層23を形成する工程をも含むものである。すなわち、前記(3)の工程は、導体回路20の表面に、最外層としての金めっき層23を形成する工程を示すものである。
【0012】
次に、請求項4の発明は、
「基材10の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド21及び電子部品搭載用のダイパッド22を有する導体回路20と、少なくとも前記接続パッド21及び前記ダイパッド22を露出させるようにして前記基材10の表面に被覆されたソルダーレジスト30とを備えたプリント配線板100において、
前記接続パッド21の表面を、金めっき層25とし、
前記ダイパッド22の表面を、ニッケルめっき層24とするとともにその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板」
である。
【0013】
次に、請求項5の発明は、
「基材10の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド21及び電子部品搭載用のダイパッド22を有する導体回路20と、少なくとも前記接続パッド21及び導体回路の一部である前記ダイパッド22を露出させるようにして前記基材10の表面に被覆されたソルダーレジスト30とを備えたプリント配線板100において、
前記接続パッド21の表面を、金めっき層25とし、
前記ダイパッド22の表面を、ニッケルめっき層24とするとともにその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板」
である。
【0014】
最後に、請求項6の発明は、
「基材10の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド21及び電子部品搭載用のダイパッド22を有する導体回路20と、少なくとも前記接続パッド21及び前記ダイパッド22を露出させるようにして前記基材10の表面に被覆されたソルダーレジスト30とを備え、前記接続パッド21の表面を、金めっき層25とし、前記ダイパッド22の表面を、ニッケルめっき層24としたプリント配線板100の製造方法であって、
以下の各工程を含むことを特徴とするプリント配線板100の製造方法、
(1)基材10の表面に所望パターンの導体回路20を形成する工程;
(2)基材10の表面に前記導体回路20の所望部分を露出させるようにしてソルダーレジスト30を被覆する工程;
(3)前記ソルダーレジスト30から露出された導体回路20の表面にニッケルめっき層24で粗化層を形成する工程;
(4)表面にニッケルめっき層24が形成された導体回路20の所望部分をマスク50によって被覆する工程;
(5)前記ソルダーレジスト30及び前記マスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層25を形成する工程;
(6)前記マスク50を剥離する工程」
である。
【0015】
ここで、通常、金めっきを施す場合には、金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施すが、前記(5)の工程においては、ニッケルめっき層24が形成された導体回路20の表面に、前記ニッケルめっき層24をめっき下地として、直接、金めっき層25を形成する工程ばかりでなく、前記ニッケルめっき層24の表面に、さらに金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施して金めっき層25を形成する工程をも含むものである。すなわち、前記(5)の工程は、めっき下地を形成する工程の有無を問わず、ニッケルめっき層24が形成された導体回路20の表面に、最外層としての金めっき層25を形成する工程を示すものである。
【0016】
【発明の作用】
このように構成された本各発明に係るプリント配線板100及びその製造方法は、次のように作用する。
【0017】
まず、請求項1及び2の発明に係るプリント配線板100は、接続パッド21の表面を金めっき層23とし、ダイパッド22の表面を粗化された面としたものであるため、そのダイパッド22は、電子部品40との密着強度に優れたものとなる。ここで、ダイパッド22は、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域に形成されたものであるため、例えば、次に説明するような請求項3の発明に係る製造方法によって、ダイパッド22の表面を粗化面とすることが可能となる。
【0018】
請求項3の発明に係る製造方法においては、ソルダーレジスト30の端部を含む領域の導体回路20の表面に、黒化処理または黒化・還元処理による粗化工程の前に金めっき層23が形成されているため、ソルダーレジスト30と導体回路20との境界面が侵食されてソルダーレジスト30が剥がれ易くなるといった不具合を生じることはなくなる。よって、導体回路20の一部であるダイパッド22の表面を粗化することが可能となる。
【0019】
また、この発明において、ソルダーレジスト30を被覆する前に、プリント配線板100の導体回路20表面を予め黒化処理等によって粗面化しておくと、導体回路20とソルダーレジスト30との密着強度が向上される。しかしながら、ソルダーレジスト30を被覆する前の工程で、導体回路20の一部であるダイパッド22の表面を黒化処理によって粗化すると、ソルダーレジスト30を被覆するための前処理である酸洗い等により、せっかく黒化処理によって粗化した面が平滑化されてしまうという不具合が生じる。この点を留意すると、通常行う酸処理を行わないでソルダーレジスト30を被覆するか、或は、黒化処理による酸化被膜を還元処理した後にソルダーレジスト30を被覆するとよい。
【0020】
一方、請求項4の発明に係るプリント配線板100は、接続パッド21の表面を金めっき層25とし、ダイパッド22の表面を、ニッケルめっき層24としたものであるため、ダイパッド22の表面のニッケルめっき層24を、粗い表面のめっき層とすれば、ダイパッド22は、その表面が粗化面となり、電子部品40との密着強度に優れたものとなる。ここで、ダイパッド22は、表面がニッケルめっき層24であるため、例えば、次に説明するような請求項6の発明に係る製造方法によって、ダイパッド22の表面を粗化面とすることが可能となる。
【0021】
請求項6の発明に係る製造方法は、ダイパッド22となる導体回路20の表面にニッケルめっき層24を形成し、このニッケルめっき層24がダイパッド22の最外層となるようにした方法であり、このニッケルめっき層24を表面が粗いものとすれば、ダイパッド22の表面を容易に粗化し得ることになる。なお、ニッケルめっき層24を表面が粗いものとする手段としては、例えば高速めっきや無電解めっき等が挙げられる。ここで、高速めっきとは、負荷する電流密度を通常よりも高く設定したものであり、めっき粒子が粗く、所謂やけめっき状態となるものである。
【0022】
また、ダイパッド22の表面のニッケルめっき層24を、金めっき層25を形成する際のめっき下地とすれば、通常、金めっきのめっき下地としてニッケルめっき層を形成するのであるが、めっき下地としてのニッケルめっき層を別途形成する必要がなく、製造工程を簡略化し得ることになる。
【0023】
このように、請求項6の発明に係る製造方法は、ダイパッド22の最外層としてニッケルめっき層24を形成し、これによってダイパッド22の表面の粗化性を確保するようにしたものである。よって、黒化処理等によってダイパッド22の表面を粗化する方法とは異なり、ソルダーレジスト30を被覆するための前処理の酸洗いによって粗化面が平滑化されたり、ソルダーレジスト30と導体回路20との境界面が侵食されてソルダーレジスト30が剥がれ易くなるといった不具合を生じることはなくなり、導体回路20の一部であるダイパッド22の表面を粗化面とすることが可能となる。
【0024】
【実施例】
次に、本各発明に係るプリント配線板100及びその製造方法の実施例を、図面に従って詳細に説明する。
【0025】
まず、図1に、請求項1及び2の発明に係るプリント配線板100の一実施例を示す。このプリント配線板100においては、基材10の表面に形成され表層に粗化面(図示せず)を有する導体回路20の所望部分がソルダーレジスト30から露出されており、露出された導体回路20の一部を、半導体チップ等の電子部品40とワイヤーボンディング等を介して接続される接続パッド21とし、他の一部を、電子部品40を搭載するダイパッド22としてある。ここで、接続パッド21は、ソルダーレジスト30の端部を含む領域に形成されており、その表面は、金めっき層23となっている。また、ダイパッド22は、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域に形成されており、その表面は粗化面となっている。このようなプリント配線板100は、例えば、後述するような請求項3の発明に係る製造方法によって製造される。
【0026】
次に、図1に示したプリント配線板100を製造する方法として、請求項3の発明に係るプリント配線板100の製造方法の一実施例を、図2に基づいて以下に説明する。
【0027】
まず、基材10の表面に貼着された銅箔をエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(a)。次いで、導体回路20の表面全体に、通常のプリント配線板製造工程に用いられる黒化処理を施す等して粗化面を形成する(図示せず)。次いで、導体回路20の所望部分を露出させるようにして基材10の表面に、通常はソルダーレジスト印刷工程の前処理として行われる酸処理工程を行うことなく、ソルダーレジスト30を被覆する(b)。次いで、ソルダーレジスト30から露出された導体回路20の所望部分を、マスク50によって被覆する(c)。ここで、マスク50は、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域の導体回路20の表面を被覆するものとする。なお、本実施例においては、ソルダーレジスト30を被覆した後にマスク50を被覆する例を示したが、これに限らず、マスク50を被覆した後にソルダーレジスト30を被覆してもよい。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層を形成する(d)。ここで、金めっきを施す前に、金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施しておく。次いで、マスク50を剥離する(e)。最後に、ソルダーレジスト30から露出され、且つ、金めっき層23が形成されていない部分、すなわち、マスク50によって被覆されていた部分の導体回路20の表面に、黒化処理または黒化・還元処理を施すことによって、この部分の導体回路20の表面を粗化する(f)。そして、表面が粗化された部分の導体回路20をダイパッド22とし、表面が金めっき層23となった部分の導体回路20を接続パッド21とする。
【0028】
以上、本実施例においては、ソルダーレジスト30及びマスク50の被覆工程前に、導体回路20の表面全体を粗化した例に基づいて説明したが、請求項3の発明に係る製造方法においては、導体回路20の表面全体を必ずしも粗化する必要はない。
【0029】
また、ソルダーレジスト30及びマスク50の被覆工程前に、導体回路20の表面全体を粗化する場合には、他の方法によっても、図1に示したプリント配線板100を製造することができる。この例を、図3に基づいて以下に説明する。
【0030】
まず、基材10の表面に貼着された銅箔をエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(a)。次いで、導体回路20の表面全体を、黒化処理等によって粗化する(b)。次いで、導体回路20の表面に、この導体回路20の所望部分を露出させるようにして、マスク50を被覆する(c)。次いで、マスク50から露出された導体回路20の所望部分を、ソルダーレジスト30によって被覆する(d)。この時、黒化処理等によって粗化された導体回路20の表面は、通常行われるソルダーレジスト印刷工程の前処理の酸処理工程によって、マスク50により被覆されている部分を除いて平滑化される。なお、本例においては、マスク50を被覆した後にソルダーレジスト30を被覆する例を示したが、これに限らず、ソルダーレジスト30を被覆した後にマスク50を被覆してもよい。この場合、通常行われるソルダーレジスト印刷工程の前処理工程である酸処理工程を省略するか、若しくは、黒化処理によって形成された酸化被膜を還元処理することが望ましい。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層23を形成する(e)。ここで、金めっきを施す前に、金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施しておく。最後に、マスク50を剥離し(f)、マスク50が被覆されていた部分、すなわち表面が粗化面となった部分の導体回路20をダイパッド22とし、表面が金めっき層23となった部分の導体回路20を接続パッド21とする。なお、必要に応じて、ソルダーレジスト30から露出され、且つ、金めっき層23が形成されていない部分、すなわち、マスク50によって被覆され粗化面が継続維持されていた部分の導体回路20の表面を、黒化処理または黒化・還元処理によってさらに粗化してもよい。
【0031】
一方、図4に、請求項1の発明に係るプリント配線板100の別の実施例を示す。このプリント配線板100は、可撓性に優れたシート状の樹脂等によって基材が形成されたフレキシブル基板である。このプリント配線板100においては、基材10の所望部分に開口11が形成されており、この基材10の開口11から露出された導体回路20の裏面側の一部を接続パッド21とし、他の一部をダイパッド22としてある。ここで、基材10の表面には、必要に応じて、導体回路20を保護するソルダーレジスト30が形成されており、前述した接続パッド21及びダイパッド22に対応し、表層に粗化面(図示せず)を有する導体回路20の表面側の所望部分が、このソルダーレジスト30から露出されている。そして、ソルダーレジスト30から露出された導体回路20の表面側の部分であって、接続パッド21に対応する部分を、封止樹脂70により電子部品40が封止されて電子部品搭載装置となった後にはんだバンプ等が形成されるパッドとし、ダイパッド22に対応する部分を、電子部品40からの熱を放出する放熱面としてある。
【0032】
また、接続パッド21及びダイパッド22は、基材10の開口から露出された導体回路20の裏面側から構成されており、当然、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域に形成されたものとなっている。そして、接続パッド21、ソルダーレジスト30から露出され接続パッド21に対応する導体回路20の表面側の部分、及び、ソルダーレジスト30から露出されダイパッド22に対応する導体回路20の表面側の部分の各表面は、金めっき層23となっており、ダイパッド22の表面は、粗化面となっている。このようなプリント配線板100は、例えば後述するような請求項3の発明に係る製造方法によって製造される。
【0033】
次に、図4に示したプリント配線板100を製造する方法として、請求項3の発明に係るプリント配線板100の製造方法の別の実施例を、図5に基づいて以下に説明する。
【0034】
まず、基材10の表面に接着剤(図示せず)を塗布・乾燥し、この基材10の所望部分に開口11を形成する(a)。なお、基材10に開口11を形成した後に基材10の表面に接着剤を塗布・乾燥してもよい。次いで、この基材10の前記接着剤が塗布された面側に、一方の面に粗化面を有する銅箔20aを、粗化面側を基材10側にして貼着する(b)。次いで、この銅箔20aをエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(c)。ここで、基材10の開口11から導体回路20の裏面側(粗化面側)が露出されるようなパターンで導体回路20を形成する。次いで、導体回路20の少なくとも表面側に黒化処理を施して粗化面を形成し、その酸化被膜を還元処理によって還元する(図示せず)。次いで、導体回路20の所望部分を露出させるようにして基材10の表面にソルダーレジスト30を被覆する(d)。ここで、基材10の開口11から露出された部分の導体回路20の表面は、当然、ソルダーレジスト30から露出されたものとなる。次いで、基材10の開口11から露出された導体回路20の表面の所望部分を、マスク50によって被覆する(e)。ここで、マスク50は、当然、ソルダーレジスト30の端部を含まない領域の導体回路20の表面を被覆するものとなる。なお、本実施例においては、ソルダーレジスト30を被覆した後にマスク50を被覆する例を示したが、これに限らず、マスク50を被覆した後にソルダーレジスト30を被覆してもよい。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層23を形成する(f)。ここで、金めっきを施す前に、金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施しておく。次いで、マスク50を剥離する(g)。最後に、ソルダーレジスト30から露出され、且つ、金めっき層23が形成されていない部分、すなわち、マスク50によって被覆されていた部分の導体回路20の表面に、黒化処理または黒化・還元処理を施すことによって、この部分の導体回路20の表面を粗化する(h)。そして、基材10の開口11から露出された側の導体回路20であって、表面が粗化された部分をダイパッド22とし、金めっき層23が表面に形成された部分を接続パッド21とする。
【0035】
以上、本実施例においては、一方の面が予め粗化面とされた銅箔20aを用い、その粗化面側を基材10に接着した例、及び、ソルダーレジスト30及びマスク50の被覆工程前に、導体回路20の少なくとも表面側を粗化した例に基づいて説明したが、請求項3の発明に係る製造方法においては、一方の面が予め粗化面とされた銅箔20aを必ずしも用いる必要はなく、また、導体回路20の少なくとも表面側を必ずしも粗化する必要はない。
【0036】
また、一方の面が予め粗化面とされた銅箔20aを用い、その粗化面側を基材10に接着した場合、若しくは、ソルダーレジスト30及びマスク50の被覆工程前に、導体回路20の表面側ばかりでなく裏面側をも粗化した場合には、他の方法によっても、図4に示したプリント配線板100を製造することができる。この例を、図6に示すような、一方の面が予め粗化面とされた銅箔20aを用いた例に基づいて以下に説明する。
【0037】
まず、基材10の表面に接着剤(図示せず)を塗布・乾燥し、この基材10の所望部分に開口11を形成する(a)。なお、基材10に開口11を形成した後に基材10の表面に接着剤を塗布・乾燥してもよい。次いで、この基材10の前記接着剤が塗布された面側に、一方の面に粗化面を有する銅箔20aを、粗化面側を基材10側にして貼着する(b)。次いで、この銅箔20aをエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(c)。ここで、基材10の開口11から導体回路20の裏面側(粗化面側)が露出されるようなパターンで導体回路20を形成する。なお、裏面側が粗化面となった銅箔20aを用いない場合には、この後に、導体回路20の表面における少なくとも開口11から露出された部分に、黒化処理等を施して粗化面を形成しておけばよい。次いで、基材10の開口11から露出された導体回路20の表面の所望部分を、マスク50によって被覆する(d)。次いで、導体回路20の所望部分を露出させるようにして基材10の表面にソルダーレジスト30を被覆する(e)。なお、本例においては、マスク50を被覆した後にソルダーレジスト30を被覆した例を示したが、これに限らず、ソルダーレジスト30を被覆した後にマスク50を被覆してもよい。この場合、通常行われるソルダーレジスト印刷工程の前処理工程である酸処理工程を省略するか、若しくは、黒化処理によって形成された酸化被膜を還元処理しておくのが望ましい。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層23を形成する(f)。ここで、金めっきを施す前に、金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施しておく。次いで、マスク50を剥離し(g)、基材10の開口11から露出された側の導体回路20であって、表面が粗化された部分をダイパッド22とし、金めっき層23が表面に形成された部分を接続パッド21とする。なお、必要に応じて、基材10の開口11から露出された導体回路20の表面、すなわち、マスク50によって被覆され粗化面が継続維持されていた部分の導体回路20の表面を、黒化処理または黒化・還元処理によってさらに粗化してもよい。
【0038】
次に、図7に、請求項4及び5の発明に係るプリント配線板100の一実施例を示す。このプリント配線板100においては、基材10の表面に形成され表層に粗化面(図示せず)を有する導体回路20の所望部分がソルダーレジスト30から露出されており、露出された導体回路20の一部を、半導体チップ等の電子部品40とワイヤーボンディング等を介して接続される接続パッド21とし、他の一部を、電子部品40を搭載するダイパッド22としてある。ここで、接続パッド21の表面は、金めっき層25となっており、ダイパッド22の表面は、ニッケルめっき層24となっている。このようなプリント配線板100は、後述するような請求項6の発明に係る製造方法によって製造される。
【0039】
次に、図7に示したプリント配線板100を製造する方法として、請求項6の発明に係るプリント配線板100の製造方法の一実施例を、図8に基づいて以下に説明する。
【0040】
まず、基材10の表面に貼着された銅箔をエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(a)。次いで、導体回路20の少なくとも表面側に黒化処理を施して粗化面を形成し、その酸化被膜を還元処理によって還元する(図示せず)。次いで、導体回路20の所望部分を露出させるようにして基材10の表面にソルダーレジスト30を被覆する(b)。次いで、ソルダーレジスト30から露出された導体回路20の表面にニッケルめっき層24を形成する(c)。ここで、高速めっきや無電解めっき等によりニッケルめっき層24を形成することによって、ニッケルめっき層24の表面が粗化面となるようにする。次いで、表面にニッケルめっき層24が形成された導体回路20の所望部分を、マスク50によって被覆する(d)。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層25を形成する(e)。ここで、前記ニッケルめっき層24の表面に、さらに金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施してもよい。このようにすると、金めっき層25の表面を、より一層平滑化することができる。最後に、マスク50を剥離して、表面が金めっき層25となった部分の導体回路20を接続パッド21とし、表面がニッケルめっき層24となった部分、すなわち、前記マスク50によって被覆されていた部分の導体回路20をダイパッド22とする(f)。
【0041】
また、図7に示したような請求項4又は5の発明に係るプリント配線板100は、他の方法によっても製造することができるものである。この例を、図9に基づいて以下に説明する。
【0042】
まず、基材10の表面に貼着された銅箔をエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(a)。次いで、導体回路20の表面全体にニッケルめっき層24を形成する(b)。ここで、高速めっきや無電解めっき等によりニッケルめっき層24を形成することによって、ニッケルめっき層24の表面が粗化面となるようにする。次いで、導体回路20の所望部分を露出させるようにして基材10の表面にソルダーレジスト30を被覆する(c)。この時、導体回路20の表面は、ニッケルめっき層24によって粗化面とされているため、ソルダーレジスト30は、導体回路20の表面に堅固に密着されることになる。なお、ニッケルめっき層24は、酸洗いによって変質される虞がないため、通常の工程でもってソルダーレジスト30を被覆することができる。次いで、ソルダーレジスト30から露出された導体回路20の所望部分を、マスク50によって被覆する(d)。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層25を形成する(e)。ここで、前記ニッケルめっき層24の表面に、さらに金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施してもよい。このようにすると、金めっき層25の表面を、より一層平滑化することができる。最後に、マスク50を剥離して、表面が金めっき層25となった部分の導体回路20を接続パッド21とし、表面がニッケルめっき層24となった部分、すなわち、前記マスク50によって被覆され、ニッケルめっき層24による粗化面が継続維持されていた部分の導体回路20をダイパッド22とする(f)。
【0043】
一方、図10に、請求項4及び5の発明に係るプリント配線板100の別の実施例を示す。このプリント配線板100は、可撓性に優れたシート状の樹脂等によって基材10が形成されたフレキシブル基板である。このプリント配線板100においては、基材10の所望部分に開口11が形成されており、この基材10の開口11から露出された導体回路20の裏面側の一部を接続パッド21とし、他の一部をダイパッド22としてある。ここで、基材10の表面には、必要に応じて、導体回路20を保護するソルダーレジスト30が形成されており、前述した接続パッド21及びダイパッド22に対応し、表層に粗化面(図示せず)を有する導体回路20の表面側の所望部分が、このソルダーレジスト30から露出されている。そして、ソルダーレジスト30から露出された導体回路20の表面側であって、接続パッド21に対応する部分を、封止樹脂70により電子部品40が封止されて電子部品搭載装置となった後にはんだバンプ60等が形成されるパッドとし、ダイパッド22に対応する部分を、電子部品40からの熱を放出する放熱面としてある。
【0044】
また、接続パッド21、ソルダーレジスト30から露出され接続パッド21に対応する導体回路20の表面側の部分、及び、ソルダーレジスト30から露出されダイパッド22に対応する導体回路20の表面側の部分の各表面は、金めっき層25となっており、ダイパッド22の表面は、ニッケルめっき層24となっている。このようなプリント配線板100は、後述するような請求項6の発明に係る製造方法によって製造される。
【0045】
次に、図10に示したプリント配線板100を製造する方法として、請求項6の発明に係るプリント配線板100の製造方法の別の実施例を、図11に基づいて以下に説明する。
【0046】
まず、基材10の表面に接着剤(図示しない)を塗布・乾燥し、この基材10の所望部分に開口11を形成する(a)。なお、基材10に開口11を形成した後に基材10の表面に接着剤を塗布・乾燥してもよい。次いで、この基材10の前記接着剤が塗布された面側に、一方の面に粗化面を有する銅箔20aを、粗化面側を基材10側にして貼着する(b)。次いで、この銅箔20aをエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(c)。ここで、基材10の開口11から導体回路20の裏面側(粗化面側)が露出されるようなパターンで導体回路20を形成する。次いで、導体回路20の少なくとも表面側に黒化処理を施して粗化面を形成し、その酸化被膜を還元処理によって還元する(図示せず)。次いで、導体回路20の所望部分を露出させるようにして基材10の表面にソルダーレジスト30を被覆する(d)。ここで、基材10の開口11から露出された部分の導体回路20は、当然、ソルダーレジスト30から露出されたものとなる。次いで、ソルダーレジスト30から露出された導体回路20の表面にニッケルめっき層24を形成する(e)。ここで、高速めっきや無電解めっき等によりニッケルめっき層24を形成することによって、ニッケルめっき層24の表面が粗化面となるようにする。次いで、基材10の開口11から露出されニッケルめっき層23が形成された導体回路20の表面の所望部分を、マスク50によって被覆する(f)。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層25を形成する(g)。ここで、前記ニッケルめっき層24の表面に、さらに金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施してもよい。このようにすると、金めっき層25の表面を、より一層平滑化することができる。次いで、マスク50を剥離して、基材10の開口10から露出された部分の導体回路であって、表面が金めっき層25となった部分を接続パッド21とし、表面がニッケルめっき層24となった部分をダイパッド22とする(h)。
【0047】
また、図10に示したような請求項4の発明に係るプリント配線板100は、他の方法によっても製造することができるものである。この例を、図12に基づいて以下に説明する。
【0048】
まず、基材10の表面に接着剤(図示しない)を塗布・乾燥し、この基材10の所望部分に開口11を形成する(a)。なお、基材10に開口11を形成した後に基材10の表面に接着剤を塗布・乾燥してもよい。次いで、この基材10の前記接着剤が塗布された面側に、一方の面に粗化面を有する銅箔20aを、粗化面側を基材10側にして貼着する(b)。次いで、この銅箔20aをエッチングすることにより、基材10の表面に所望のパターンの導体回路20を形成する(c)。ここで、基材10の開口11から導体回路20の裏面側(粗化面側)が露出されるようなパターンで導体回路20を形成する。次いで、導体回路20の表面全体にニッケルめっき層24を形成する(d)。ここで、高速めっきや無電解めっき等によりニッケルめっき層24を形成することによって、ニッケルめっき層24の表面が粗化面となるようにする。次いで、導体回路20の所望部分を露出させるようにして基材10の表面にソルダーレジスト30を被覆する(e)。この時、導体回路20の表面は、ニッケルめっき層24によって粗化面とされているため、ソルダーレジスト30は、導体回路20の表面に堅固に密着されることになる。なお、ニッケルめっき層24は、ソルダーレジスト30の前処理である酸洗いによって変質される虞がないため、通常の工程でもってソルダーレジスト30を被覆することができる。次いで、基材10の開口11から露出された導体回路20の表面を、マスク50によって被覆する(f)。次いで、ソルダーレジスト30及びマスク50から露出された導体回路20の表面に金めっき層25を形成する(g)。ここで、前記ニッケルめっき層24の表面に、さらに金めっきのめっき下地としてニッケルめっきを施してもよい。このようにすると、金めっき層25の表面を、より一層平滑化することができる。次いで、マスク50を剥離して、基材10の開口10から露出された部分の導体回路20であって、表面が金めっき層25となった部分を接続パッド21とし、表面がニッケルめっき層24となった部分をダイパッド22とする(h)。
【0049】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、まず、請求項1及び2の発明に係るプリント配線板は、ソルダーレジストの端部を含む領域の導体回路を、その表面が金めっき層とされた接続パッドとし、ソルダーレジストの端部を含まない領域の導体回路を、その表面が粗化面とされたダイパッドとしたものであり、請求項3の発明に係る製造方法は、このようなプリント配線板を何等支障なく製造することができる製造方法である。
【0050】
次に、請求項4及び5の発明に係るプリント配線板は、接続パッドの表面を金めっき層とし、ダイパッドの表面をニッケルめっき層としたものであり、請求項6の発明に係る製造方法は、このようなプリント配線板を何等支障なく製造することができる製造方法である。
【0051】
従って、本各発明によれば、接続パッド及びダイパッドが導体回路の一部からなるものであっても、そのダイパッドを電子部品との密着強度の優れたものとすることができるプリント配線板及びその製造方法を、簡単な構造及び方法によって提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1または2の発明に係るプリント配線板の一実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図2】 請求項3の発明に係るプリント配線板の製造方法の一実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図3】 図1に示すような請求項1又は2の発明に係るプリント配線板を製造する他の方法の一例を示す縦断面部分正面図である。
【図4】 請求項1の発明に係るプリント配線板の別の実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図5】 請求項3の発明に係るプリント配線板の製造方法の別の実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図6】 図4に示すような請求項1の発明に係るプリント配線板を製造する他の方法の一例を示す縦断面部分正面図である。
【図7】 請求項4又は5の発明に係るプリント配線板の一実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図8】 請求項6の発明に係るプリント配線板の製造方法の一実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図9】 図7に示すような請求項6の発明に係るプリント配線板を製造する他の方法の一例を示す縦断面部分正面図である。
【図10】 請求項4の発明に係るプリント配線板の別の実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図11】 請求項6の発明に係るプリント配線板の製造方法の別の実施例を示す縦断面部分正面図である。
【図12】 図10に示すような請求項4の発明に係るプリント配線板を製造する他の方法の一例を示す縦断面部分正面図である。
【符号の説明】
10 基材
11 開口
20 導体回路
20a 銅箔
21 接続パッド
22 ダイパッド
23 金めっき層
24 ニッケルめっき層
25 金めっき層
30 ソルダーレジスト
40 電子部品
50 マスク
60 はんだバンプ
70 封止樹脂
100 プリント配線板
Claims (6)
- 基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有する導体回路と、少なくとも前記接続パッド及び前記ダイパッドを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備えたプリント配線板において、
前記接続パッドの表面を、ソルダーレジスト層の端部を含む領域では金めっき層とし、
前記ダイパッドを、ソルダーレジストの端部を含まない領域に形成されたものとすると共にその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板。 - 基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有する導体回路と、少なくとも前記接続パッド及び導体回路の一部である前記ダイパッドを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備えたプリント配線板において、
前記接続パッドの表面を、ソルダーレジスト層の端部を含む領域では金めっき層とし、
前記ダイパッドを、ソルダーレジストの端部を含まない領域に形成されたものとすると共にその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板。 - 基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有する導体回路と、少なくとも前記接続パッドと前記ダイパッドとを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備え、前記接続パッドの表面を、金めっき層とし、前記ダイパッドを、前記ソルダーレジストの端部を含まない領域に形成されると共にその表面が粗化されたものとしたプリント配線板の製造方法であって、
以下の各工程を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法、
(1)基材の表面に所望のパターンの導体回路を形成する工程;
(2)基材の表面に、前記導体回路の所望部分を露出させるようにしてソルダーレジストを被覆すると共に、このソルダーレジストから露出された部分の導体回路であって、ソルダーレジストの端部を含まない領域の所望部分に、マスクを被覆する工程;
(3)前記ソルダーレジスト及び前記マスクから露出された部分で、ソルダーレジスト層の端部を含む領域の導体回路の表面に金めっき層を形成する工程;
(4)前記マスクを剥離する工程;
(5)ソルダーレジストから露出され、且つ、前記金めっき層が形成されていない部分の導体回路の表面を、黒化処理または黒化・還元処理することによって粗化する工程。 - 基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有する導体回路と、少なくとも前記接続パッド及び前記ダイパッドを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備えたプリント配線板において、
前記接続パッドの表面を、金めっき層とし、
前記ダイパッドの表面を、ニッケルめっき層とすると共にその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板。 - 基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有する導体回路と、少なくとも前記接続パッド及び導体回路の一部である前記ダイパッドを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備えたプリント配線板において、
前記接続パッドの表面を、金めっき層とし、
前記ダイパッドの表面を、ニッケルめっき層とすると共にその表面が粗化されたものとしたことを特徴とするプリント配線板。 - 基材の表面に形成され電子部品接続用の接続パッド及び電子部品搭載用のダイパッドを有する導体回路と、少なくとも前記接続パッド及び前記ダイパッドを露出させるようにして前記基材の表面に被覆されたソルダーレジストとを備え、前記接続パッドの表面を、金めっき層とし、前記ダイパッドの表面を、ニッケルめっき層としたプリント配線板の製造方法であって、
以下の各工程を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法、
(1)基材の表面に所望パターンの導体回路を形成する工程;
(2)基材の表面に前記導体回路の所望部分を露出させるようにしてソルダーレジストを被覆する工程;
(3)前記ソルダーレジストから露出された導体回路の表面にニッケルめっき層で粗化層を形成する工程;
(4)表面にニッケルめっき層が形成された導体回路の所望部分をマスクによって被覆する工程;
(5)前記ソルダーレジスト及び前記マスクから露出された導体回路の表面に金めっき層を形成する工程;
(6)前記マスクを剥離する工程。
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