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JP3694585B2 - ポテンショメータとそれを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ポテンショメータとそれを用いた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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JP3694585B2 JP08819798A JP8819798A JP3694585B2 JP 3694585 B2 JP3694585 B2 JP 3694585B2 JP 08819798 A JP08819798 A JP 08819798A JP 8819798 A JP8819798 A JP 8819798A JP 3694585 B2 JP3694585 B2 JP 3694585B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ポテンショメータに係り、特に、往復移動する移動体の移動量及び方向を検出するのに最適なポテンショメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5〜10にしたがって、従来例のポテンショメータについて説明する。
図5には、電動パワーステアリング装置を示す。
ギヤケース1には、回転自在に支持した出力軸2を組み込んでいる。そして、この出力軸2の先端のピニオン3を、両端に図示しない車輪を連係させたラックシャフト4にかみ合せている。なお、このラックシャフト4には、図示しない位置で、アシスト力を付与するための電動モータを連係させている。
【0003】
さらに、ギヤケース1には、上記出力軸2と同軸上に、図示しないステアリングホイールに連係する入力軸5を組み込んでいる。そして、この入力軸5の中空部分6にトーションバー7を設け、このトーションバー7の一端を上記出力軸2に、また、他端を入力軸5にそれぞれ固定している。
【0004】
このようにした電動パワーステアリング装置では、図示しないステアリングホイールを回すと、その入力トルクに応じてトーションバー7が捩れ、入出力軸2、5が相対回転する。
そして、その相対回転量及び方向を、後述する筒体8及びポテンショメータ14によって検出し、図示しないコントローラーが、その検出量に基づいて上記電動モータを制御している。したがって、電動モータは入力トルクに応じたモータ駆動力を発生し、その駆動力を、アシスト力としてラックシャフト4に伝達することになる。
【0005】
次に、両軸2、5の相対回転量及び方向を検出するための構成を説明する。
入力軸5及び出力軸2の外周面には、軸方向にスライド自在とした可動筒体8を設けている。
この可動筒体8には、図6に示すように、入力軸5側に螺旋スリット9を形成し、出力軸2側に軸方向スリット10を形成している。そして、図5に示すように、螺旋スリット9に挿入したピン11を入力軸5に固定し、かつ、軸方向スリット10に挿入したピン12を出力軸2に固定している。
さらに、可動筒体8の中央付近には、図6に示すように、環状溝13を形成している。この環状溝13には、後述するポテンショメータ14の連係ピン15を挿入している。
【0006】
いま、図示しないステアリングホイールを回して、入力軸5が、トーションバー7を捻じりながら出力軸2に対して回転すると、その回転力が、ピン11及び螺旋スリット9を介して可動筒体8に伝えられる。したがって、可動筒体8には、回転方向への分力と軸方向ヘの分力とが作用することになる。ただし、ピン12及び軸方向スリット10によって可動筒体8の回転が規制されるので、この可動筒体8は、上記軸方向への分力によって、軸方向スリット10に沿って軸方向にスライドすることになる。
このようにして、トーションバー7の捩れによって生じた両軸2、5の相対回転を、可動筒体8の軸方向へのスライドに変換している。
【0007】
一方、ポテンショメータ14は、図7に示すように、挿入筒部16bを設けた樹脂製ケース16を有する。
この樹脂製ケース16内の開口16a側には、図8に示すように、回転プレート17を組み込み、この回転プレート17を、挿入筒部16bの軸心Oを中心に回転自在にしている。そして、具体的には図示しないが、回転プレート17が回転すると、ケース16内に収納された抵抗素子上をワイパが摺動し、コントローラーに信号を出力するようにしている。
【0008】
上記回転プレート17には、ストッパ片18を設けている。そして、このストッパ片18を、ケース16の開口16aの内周面に設けたストッパ19、20間に位置させている。したがって、回転プレート17は、これらストッパ19、20間でのみ、その回転が許容されることになる。
また、上記回転プレート17にはバネ受け片21を設け、このバネ受け片21に、樹脂製ケース16内に組み込んだコイルスプリング22を連係させている。したがって、このコイルスプリング22の弾性力が矢印k方向に作用し、回転プレート17に他の力が作用しないとき、ストッパ片18をストッパ19側に当接させた状態に保つ。
【0009】
さらに、上記回転プレート17には、図9に示すように、円柱状の連係ピン15を設けている。そして、この連係ピン15を、図7に示すように、樹脂製ケース16の開口16aから突出させている。
この連係ピン15は、上記可動筒体8の環状溝13に挿入して、可動筒体8のスライド移動を、回転プレート17の回転に変換するためのものである。
【0010】
上記ポテンショメータ14は、次のようにして、ギヤケース1に取り付けられている。
図10に示すように、ギヤケース1の外周面に設けた取り付け面32に、ギヤケース1の内周まで貫通させた挿入孔33を形成している。この挿入孔33は、上記樹脂製ケース16の挿入筒部16bほぼ同じ径を有するものである。そして、ギヤケース1の内周側では、この挿入孔33の開口付近に、上記可動筒体8の環状溝13がちょうど位置するようにしている。
また、この取り付け面32には、挿入孔33を挟んで一対のボルト孔34を形成している。
【0011】
ポテンショメータ14をギヤケース1に取り付けるときは、樹脂製ケース16の挿入筒部16bを、取り付け面32の挿入孔33に挿入する。このとき、挿入筒部16bの開口16aから突出させた連係ピン15を、可動筒体8の環状溝13に挿入してやる。
なお、図7、8に示すように、樹脂製ケース16の周囲には、取り付けプレート部35を設けている。そして、挿入筒部16bを挿入孔33に挿入したとき、この取り付けプレート部35が、ちょうど取り付け面32上に載るようにしている。
さらに、この取り付けプレート部35には、挿入筒部16bを挟んで一対の長孔36を形成している。これら長孔36は、挿入筒部16bの軸心Oを中心とする円弧状に形成され、取り付けプレート部35を取り付け面32上に載せたとき、上記ボルト孔34の位置と一致するようにしている。
【0012】
そして、図示しないボルトを、長孔36に挿入してボルト孔34に組み付け、樹脂製ケース16を、ギヤケース1の取り付け面32に固定するのであるが、最初は仮止め状態にしておき、樹脂製ケース16の回転位置を調整できるようにしている。
つまり、仮止め状態では、長孔36の端部がボルトに当接するまでの範囲で、挿入筒部16bを挿入孔33に沿わせて、樹脂製ケース16を回転させることができる。
そこで、可動筒体8が中立位置にある状態で、樹脂製ケース16を回転させて、連係ピン15を、環状溝13の一方の側面13aに当接させる。
【0013】
さらに樹脂製ケース16を回転させると、可動筒体8には、環状溝13の側面13aを介してコイルスプリング22の弾性力が作用する。
ただし、この可動筒体8は、バネ係数の非常に大きなトーションバー7に連係することから、コイルスプリング22の弾性力程度では動かない。したがって、樹脂製ケース16をそのまま回転させれば、相対的に回転プレート17が固定された状態となり、コイルスプリング22が縮められていく。
このようにして樹脂製ケース16を回転させて、回転プレート17のストッパ片18を、ストッパ19、20のほぼ中間に位置させている。
【0014】
樹脂製ケース16の回転位置を決めたら、ボルトをしっかりと締め付けて、樹脂製ケース16を固定する。この状態で、回転プレート17にはコイルスプリング22のイニシャル荷重が作用しているので、連係ピン15を、環状溝13の一方の側面13aに当接させた状態に維持する。
【0015】
図11には、可動筒体8がスライドするときの連係ピン15の動きを示す。
可動筒体8が中立位置にあるとき、連係ピン15の外周面のうち、a点を含む紙面に垂直な部分が、環状溝13の一方の側面13aに接触している。
この中立位置から可動筒体8が矢印X方向にスライドすると、環状溝13の側面13aが連係ピン15を押し進め、回転プレート17をコイルスプリング22の弾性力に抗して、矢印Kと反対方向に回転させる。このとき、連係ピン15が側面13aに接触する部分は、可動筒体8のスライドとともに移動していく。
そして、可動筒体8が最大限ストロークしたとき、連係ピン15の外周面のb点を含む紙面に垂直な部分が、側面13aに接触することになる。
【0016】
逆に、上記中立位置から筒体8が矢印Xと反対方向にスライドすると、環状溝13の側面13aが連係ピン15から離れようとするが、コイルスプリング22の弾性力によって、連係ピン15を環状溝13の側面13aに追従させながら、回転プレート17は矢印k方向に回転する。このとき、連係ピン15が側面13aに接触する部分は、可動筒体8のスライドとともに移動していく。
そして、可動筒体8が最大限スライドしたとき、連係ピン15の外周面のc点を含む紙面に垂直な部分が、側面13aに接触することになる。
【0017】
なお、可動筒体8のスライド方向によっては、回転プレート17が、コイルスプリング22の弾性力の方向と、その弾性力に抗する方向とに回転する。
ただし、コイルスプリング22は、連係ピン15を環状溝13の一方の側面13aに当接させるためのものである。そして、その弾性力は、トーションバー7を捩る入力トルクに比べれば非常に小さく、入力トルクを検出する点からいえば、ほとんど無視できる程度のものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、連係ピン15を可動筒体8の環状溝13に挿入しているので、当然ながら、連係ピン15の径を、環状溝13の幅Hよりも小さくしなければならない。
ところで、上記のように、連係ピン15を環状溝13の一方の側面13aに沿わせて移動させる場合、その側面13aを摺動する円弧面の曲率を大きくすれば、その摩耗を避けられることが知られている。
ところが、連係ピン15を用いて、その円弧面の曲率を大きくしようとすると、連係ピン15自体を太くするとともに、それに合わせて、環状溝13の幅Hも広くしなければならない。そのため、ポテンショメータ14が大型化したり、可動筒体8の軸方向長さが長くなったりして、現実的にはどうしても限界があった。そして、結局は、連係ピン15を太くすることができず、何度も摺動する間に連係ピン15が摩耗してしまい、中立がずれるという問題があった。
【0019】
特に、前述した電動パワーステアリング装置では、連係ピン15が摩耗して、中立がずれてしまうと、操舵フィーリングに大きく影響するため、なんとかしてその摩耗を避ける必要がある。
この発明の目的は、当接面に摺動させる円弧面を大きくして、その摩耗を少なくすることのできるポテンショメータを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この発明は、中立位置を中心に往復移動する可動体に連係させて、この可動体の移動量及び方向を検出するポテンショメータを前提とする。
そして、第1の発明は、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、回転プレートに水平な断面に円弧を有する円弧面を形成した板状の起立壁とを備え、可動体に当接面を設けるとともに、この当接面に、上記スプリングの弾性力によって上記起立壁の円弧面を当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を当接面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、可動体のスライド移動を回転プレートの回転に変換し、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にした点に特徴を有する。
第2の発明は、ステアリングホイールに連係した入力軸と、この入力軸とトーションバーを介して連結した出力軸と、この出力軸に形成したピニオンと、このピニオンを噛み合わせてラックを形成したラックシャフトと、入力軸と出力軸の相対回転量に応じて移動する可動体と、この可動体の移動量及び方向を検出するポテンショメータを備えたパワーステアリング装置において、上記ポテンショメータを、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、回転プレートに水平な断面に円弧を有する円弧面を形成した板状の起立壁とを備え、可動体に当接面を設けるとともに、この当接面に、上記スプリングの弾性力によって上記起立壁の円弧面を当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を当接面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、可動体のスライド移動を回転プレートの回転に変換し、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にした点に特徴を有する。
第3の発明は、第1及び第2の発明において、板状の起立壁を、回転プレートの一部を曲げて形成した点に特徴を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜3に、本発明の一実施例を示す。
この実施例では、ポテンショメータ14の回転プレート17に、連係ピン15でなく、これから説明する起立壁24を設けている。以下では、上記従来例との相違点を中心に説明するとともに、従来例と同じ構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0022】
図1、2に示すように、回転プレート17には、その径方向に突出させた突出片25を設けている。そして、この突出片25を曲げて起立壁24を形成するとともに、この起立壁24にプレス加工を施して、回転プレート17に水平な断面が円弧を有する円弧面26を形成している。
このようにしたポテンショメータ14をギヤケース1に取り付けると、上記従来例で述べたのと同様に、起立壁24が環状溝13に挿入される。そして、この起立壁24の円弧面26を、コイルスプリング22の弾性力によって環状溝13の一側面13aに当接させている。
【0023】
図3には、可動筒体8がスライドするときの起立壁24の動きを示す。
可動筒体8が中立位置にあるとき、起立壁24の円弧面26のうち、a点を含む紙面に垂直な部分が、環状溝13の側面13aに接触しているとする。
【0024】
この中立位置から可動筒体8が矢印X方向にスライドすると、環状溝13の側面13aが起立壁24を押し進めて、回転プレート17をコイルスプリング22の弾性力に抗して、矢印と反対方向に回転させる。このとき、起立壁24の円弧26が側面13aに沿って移動するので、円弧面26のa点を含む部分が側面1aから離れるとともに、側面1aに接触する部分が、円弧面26の端部に移動していく。
そして、可動筒体8が最大限ストロークしたとき、起立壁24の円弧面26のうち、b点を含む紙面に垂直な部分が、側面13aに接触することになる。
【0025】
逆に、中立位置から可動筒体8が矢印Xと反対方向にスライドすると、環状溝13の側面13aが起立壁24から離れようとするが、コイルスプリング22の弾性力によって、起立壁24を環状溝13の側面13aに追従させながら、回転プレート17は矢印k方向に回転する。このとき、起立壁24の円弧面26が側面13aに沿って移動するので、円弧面26のa点を含む部分が側面1aから離れるとともに、側面1aに接触する部分が、円弧面26の端部に移動していく。
そして、可動筒体8が最大限ストロークしたとき、起立壁24の円弧面26のうち、c点を含む紙面に垂直な部分が、側面13aに接触することになる。
【0026】
以上述べた実施例のポテンショメータによれば、連係ピン15でなく、起立壁24に円弧面26を形成するようにしたので、環状溝13の幅Hを広くすることなく、その円弧面26の曲率を大きくすることができる。例えば、図9からも明らかであるが、連係ピン15によって、起立壁24の円弧面26と同じだけの曲率を得ようとすると、連係ピン15を非常に太いものとしなければならない。
【0027】
そして、円弧面26の曲率を大きくできれば、環状溝13の側面13aを摺動する接触面圧を小さくできるので、その摩耗を避けることができる。したがって、長期間の使用にも耐え、中立のずれを小さくすることができる。
特に、このポテンショメータ14を、電動パワーステアリング装置に用いれば、長期間使用したとしても、中立位置のずれを小さくして、中立状態をしっかりと確保できるので、快適な操舵フィーリングを維持することができる。
【0028】
また、連係ピン15を用いる場合、この連係ピン15は、どうしても回転プレート17と別部材とせざるを得ない。そして、連係ピン15を回転プレート17に固定するには、回転プレート17に孔を形成し、そこに連係ピン15を圧入するとともに、連係ピン15の背面側をかしめるなどして、しっかりと抜けを防止しなければならない。
それに対して、起立壁24を用いれば、この実施例のように、回転プレート17の一部を起立させることで一体的に形成することが可能である。したがって、別部品を固定する手間がかからず、コストダウンを図ることもできる。
【0029】
なお、可動筒体8をスライドさせる機構としては、螺旋スリット9、軸方向スリット10、及びピン11、12を用いたものに限られない。
例えば、図4に示す電動パワーステアリング装置では、可動筒体8を、入出力軸2、5にそれぞれスプライン結合させている。
つまり、具体的には図示しないが、入力軸5の外周面に螺旋溝27を形成し、出力軸2の外周面に軸方向溝28を形成している。また、可動筒体8の内周面にも、入力軸5側及び出力軸2側に、上記溝27、28に対応する螺旋溝29及び軸方向突起30をそれぞれ形成している。そして、この可動筒体8の内周面の軸方向溝29及び軸方向突起30を、それぞれ両軸2、5の溝27、28にかみ合せている。
【0030】
このようにした電動パワーステアリング装置でも、入力軸5が、トーションバー7を捩りながら出力軸2に対して回転すると、その回転が、螺旋溝27、29のかみ合いを介して可動筒体8に伝えられる。したがって、可動筒体8には、回転方向への分力と軸方向ヘの分力とが作用することになる。ただし、軸方向溝28及び軸方向突起30のかみ合いによって可動筒体8の回転が規制されるので、この可動筒体8は、上記軸方向への分力によって、軸方向溝28及び軸方向突起30に沿って軸方向にスライドすることになる。
【0031】
上記実施例では、可動筒体8が、この発明でいう可動体を構成する。ただし、可動体としては、中立位置を中心に往復移動をするものであれば、どのような形状であってもよい。
また、上記実施例では、可動筒体8に形成した環状溝13の一方の側面13aが、この発明でいう当接面を構成する。ただし、この当接面としては、例えば、図4に示すように、可動筒体8に縮径部31を形成して、それによって形成される段部31aを用いてもかまわない。
【0032】
【発明の効果】
第1及び第2の発明によれば、回転プレートに設けた起立壁に円弧面を形成するようにしたので、大型化することもなく、その円弧面の曲率を大きくすることができる。そして、円弧面の曲率を大きくできれば、接触面圧を小さくできるので、その摩耗を少なくすることができる。したがって、長期間の使用にも耐えて、中立のずれを小さくすることができる。
の発明によれば、第1及び第2の発明において、回転プレートの一部を曲げて起立壁を一体的に形成したので、別部品を固定するような手間がかからず、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のポテンショメータ14を示す平面図である。
【図2】ポテンショメータ14のうち起立壁24部分を示す拡大図である。
【図3】可動筒体8がスライドするときの起立壁24の動きを示す図である。なお、符号Oは、回転プレート17の回転中心を示している。
【図4】電動パワーステアリング装置の他の例を示す断面図である。
【図5】従来例のポテンショメータ14を用いた電動パワーステアリング装置の断面図である。
【図6】可動筒体8を示す斜視図である。
【図7】従来例のポテンショメータ14を示す斜視図である。
【図8】従来例のポテンショメータ14を示す平面図である。
【図9】従来例のポテンショメータ14の連係ピン15部分を示す拡大図である。
【図10】ギヤケース1の取り付け面32を設けた外周面側から見た図である。
【図11】可動筒体8がスライドするときの連係ピン15の動きを示す図である。なお、符号Oは、回転プレート17の回転中心を示している。
【符号の説明】
8 可動筒体
13 環状溝
13a 側面
14 ポテンショメータ
17 回転プレート
22 コイルスプリング
24 起立壁
25 突出片
26 円弧面

Claims (3)

  1. 中立位置を中心に往復移動する可動体に連係させて、この可動体の移動量及び方向を検出するポテンショメータにおいて、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、回転プレートに水平な断面に円弧を有する円弧面を形成した板状の起立壁とを備え、可動体に当接面を設けるとともに、この当接面に、上記スプリングの弾性力によって上記起立壁の円弧面を当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を当接面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、可動体のスライド移動を回転プレートの回転に変換し、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にしたことを特徴とするポテンショメータ。
  2. ステアリングホイールに連係した入力軸と、この入力軸とトーションバーを介して連結した出力軸と、この出力軸に形成したピニオンと、このピニオンを噛み合わせてラックを形成したラックシャフトと、入力軸と出力軸の相対回転量に応じて往復移動する可動体と、この可動体の移動量及び方向を検出するポテンショメータを備えたパワーステアリング装置において、上記ポテンショメータは、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、回転プレートに水平な断面に円弧を有する円弧面を形成した板状の起立壁とを備え、可動体に当接面を設けるとともに、この当接面に、上記スプリングの弾性力によって上記起立壁の円弧面を当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を当接面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、可動体のスライド移動を回転プレートの回転に変換し、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にしたパワーステアリング装置。
  3. 板状の起立壁は、回転プレートの一部を曲げて形成したことを特徴とする請求項1記載のポテンショメータ及びそれを用いた請求項2記載のパワーステアリング装置。
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