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JP3688646B2 - セルラ通信システムならびにセルラ通信システムにおける移動局および方法 - Google Patents

セルラ通信システムならびにセルラ通信システムにおける移動局および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にセルラ通信の技術分野に関し、特に、複数のセルラ通信ネットワークより成るセルラ通信システム並びにそのようなセルラ通信システムにおける移動局および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような技術分野で一般的なセルラ通信システムは、移動局と、複数の地理的領域(セル)を含む。これらのセルは、無線リンクを通じて移動局と結合する複数の基地局、基地局を制御する制御装置、セルラ交換局等を含むネットワークにより管理される。セルラ通信システムには、サービス内容によって様々な形態が存在し、同一の地域に複数のセルラ通信システムが並存しているものもある。
【0003】
図1は、そのようなセルラ通信システム100の概念図を示す。セルラ通信システム100は、例えば800MHzのディジタル自動車電話方式(PDC: Personal Digital Cellular)のセルラ通信システムA(システムA)と、例えば1500MHzのディジタル自動車電話方式のセルラ通信システムB(システムB)とを包含する。システムAは、複数のセル101ないし114と、これらのセルを管理するシステムAのネットワーク129を含む。複数のセル101ないし114は、全体としてシステムAのサービス・エリアを構成する。システムBも、複数のセル115ないし128と、これらのセルを管理するシステムBのネットワーク130を含む。複数のセル115ないし128は、全体としてシステムBのサービス・エリアを構成する。システムAおよびBのネットワーク129,130は、必要に応じて通信をすることが可能である。システムAのサービス・エリアとシステムBのサービス・エリアは、少なくとも一部が地理的に重複しているものとする。図示している例では、例えば、システムAのセル114とシステムBのセル126が地理的に重複している。図1では、説明の便宜上システムA,Bを別々に分離して描いている。
【0004】
システムAで待ち受け状態または通信状態にある移動局(図示せず)は、システムAの通信資源を利用して通信を行うのが原則である。したがって、例えばシステムAにおける通信資源に余裕がない場合は、上記の移動局は通信を行うことができない。しかしながら、移動局が上記のセル114内に位置する場合に、システムBの通信資源に余裕があるときは、システムBの通信資源を割り当てて通信を行わせれば、ユーザにとって利便性が高くなるだけでなく、通信資源を有効に使用することが可能になる。
【0005】
図2は、システムAで待ち受け状態または通信状態にある移動局が、システムBで通信を開始するための従来の手順200を示す。まず、移動局はシステムAで待ち受け状態または通信状態にある。この状態において、移動局は、システムAのネットワークから129(図1)から報知メッセージを取得する。この報知メッセージに含まれる情報は、システムA内で通信を行うために必要な情報である。具体的には、システムAのセル内で制御チャネルを利用して通信を行うのに必要な情報(制御チャネル情報)と、システムAのセル内で通信チャネルを利用して通信を行うのに必要な情報(通信チャネル情報)が含まれる。これらの情報には、システムBで通信を行うための情報は含まれていない。ステップ212において、移動局は、システムBの各セルに関するパイロット・チャネル(または制御チャネルで伝送される信号)の受信レベルを測定し、受信レベル順にセルが並んだテーブルを作成する。ステップ214において、テーブルの最上位セル(最強の受信レベルに関連するセル)の制御チャネルを利用して同期を確立する。その後、移動局は、最上位セルに関する報知メッセージを取得する。この報知メッセージには、システムBのそのセル内で制御チャネルを利用して通信を行うのに必要な情報(制御チャネル情報)と、通信チャネルを利用して通信を行うのに必要な情報(通信チャネル情報)とが含まれる。後述するように、制御チャネル情報の中には、そのセル内で通信を行うことに対する制限を記述する規制情報が含まれている。この規制情報は、例えば、基地局制御装置が故障していたり、通信資源が不足しているような場合に、そのセル内における新たな通信が禁止されていることを移動局に通知するためのものである。ステップ216では、テーブルの最上位セルが、その規制情報による規制をクリアしているか否かを判定する。規制をクリアしていなかった場合は、ステップ218に進み、そのセルをテーブルから削除する。その結果、テーブルにおける最上位セルは、次に受信レベルの強いセルとなる。規制をクリアしている場合は、ステップ220において、ユーザによるボタン操作等を通じて、システムBでの通信を希望する意思表示がなされた場合(システムBへ移行すべき場合)に、ステップ222に進み、システムBのそのセル内で使用する通信チャネルが決定され、システムBでの接続手順が開始される。このようにすれば、システムAの設備を変更することなしに、システムAの移動局にシステムBにおける通信を開始させることが可能になる。しかしながら、このような手法を採用すると、システムBでの通信を希望する前(ステップ216の前)に、受信レベル順のテーブルを作成し(ステップ212)、システムBから報知メッセージを受信しなければならない。これらはシステムBに移行しない場合には無駄な処理および無駄な情報の受信となってしまう。特に受信レベル順のテーブルの作成は比較的多くの処理負担となる。したがって、このような従来の手法には、移動局における処理負担が大きいという問題点がある。
【0006】
図3は、システムAで待ち受け状態または通信状態にある移動局が、システムBで通信を開始するための従来の他の手順300を示す。この手法では、先ず、システムBのネットワークが、システムAのネットワークに対して、システムBの報知メッセージの内容を通知メッセージとして通知する。次に、システムAのネットワークは、移動局に対して、システムAの報知メッセージに加えて、システムBの報知メッセージの内容も送信する。なお、システムBのネットワークから配信される通知メッセージと報知メッセージの実体的内容は同様であるが、前者はネットワーク間のメッセージであるのに対して、後者はネットワークと移動局との間のメッセージである点が異なる。次に、ステップ302で、ユーザによるボタン操作等を通じて、システムBでの通信を希望する意思表示がなされた場合に、ステップ304において、移動局は、先に受信したシステムBに関する報知メッセージの内容に基づいて、移行先候補のセルが規制をクリアすることを確認し、移行先のセルを決定する。そして、ステップ306において、システムBにおける通信を開始するための接続手順を行う。この場合において、システムAからBへの通知は、セル毎に行われる。すなわち、システムBのセル126に関する報知メッセージの内容が、システムAのセル114に関する報知メッセージと共に移動局に送信される。したがって、移動局はアクセスすべきセルがセル126であることを既に把握しているので、先の従来例においてなされたようなセルの選択手順を要しない点で有利である。(ただし、セル126内で通信が可能か否かは、ステップ304において規制情報により判定される。)しかしながら、この手法を採用すると、システムAが自己のシステムに関する報知メッセージだけでなく、他のシステム(システムB)の報知メッセージをも移動局に配信しなければならない。一般に報知メッセージの情報量は比較的大きいので、システムBが存在しなかった場合に比べて、システムAの通信資源をより多く消費してしまう問題点がある。また、システムBでの通信を希望する前に、システムBに関する報知メッセージを受信してしまうので、システムBに移行しない場合には無駄な情報となってしまう。この点は先の例と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本願の一般的課題は、システムAで待ち受け状態または通信状態にある移動局に、システムBで通信を開始させる場合において、システムの移行に不要な情報伝送を減少させることである。
【0008】
本願の具体的課題の1つは、システムAで待ち受け状態または通信状態にある移動局に、システムBで通信を開始させる場合において、移動局の処理負担を軽減させることである。
【0009】
本願の具体的課題の1つは、システムAで待ち受け状態または通信状態にある移動局に、システムBで通信を開始させる場合において、システムAの通信資源を節約することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下に説明する手段によって、上記課題が解決される。
【0011】
本発明による解決手段によれば、第1および第2セルラ通信ネットワークより成るセルラ通信システムであって、前記第2セルラ通信ネットワークの所定のセル内で制御チャネルを用いて通信を行うための情報を含む制御チャネル情報を、前記第1セルラ通信ネットワークのセル内で制御チャネルまたは通信チャネルを利用して通信を行っている移動局に取得させ、前記移動局が前記所定のセル内で通信することを希望する場合に、前記制御チャネル情報を利用して、前記所定のセル内で通信チャネルを利用して通信を行うための情報を含む通信チャネル情報を、第2セルラ通信ネットワークから移動局に伝送させ、前記通信チャネル情報に基づいて決定される通信チャネルを利用して、前記所定のセルにおける移動局の通信を開始させるセルラ通信システムが提供される。
【0012】
本発明の一態様によれば、制御チャネル情報と通信チャネル情報を区別し、移動局が第2セルラ通信ネットワークの所定のセル内で通信することを希望した後に、前記所定のセルに関する通信チャネル情報を取得し、不要な通信チャネル情報を拒否することが可能になるので、移動局における処理負担の軽減が可能になり、また、通信資源の有効活用も可能になる。
【0013】
本発明の一態様によれば、各セルからの通信チャネル情報のうち、必要なものを受信するので、移動局の処理負担を軽減することができる。また、第1セルラ通信ネットワークの構成を変更することなしに本発明を実現することが可能になる。
【0014】
本発明の一態様によれば、制御チャネルに関する情報量は少ないので、移動局における処理負担を軽減しつつ、第2セルラ通信ネットワークに起因する第1セルラ通信ネットワークの通信資源の使用量を軽減するが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図4は、本願第1実施例における移動局および各ネットワークの処理手順400を示す。この処理手順は、「第1セルラ通信システム」に対応するシステムAで待ち受け状態または通信状態にある移動局が、「第2セルラ通信システム」に対応するシステムBの通信を開始するまでの処理を示す。システムA,Bは、例えば800や1500MHzのディジタル自動車電話方式のセルラ通信システム、パーソナル・ハンディフォン・システム(PHS: Personal Handy-phone System)、またはIMT2000システム(IMT: International Mobile Telecommunications 2000)等とすることが可能である。また、システムA,Bの少なくとも一部の地理的領域は互いに重複した位置関係になっているものとする(例えば、図1におけるシステムAのセル114とシステムBのセル126)。移動局は、システムA,Bの両者で動作することが可能である。移動局は当初システムAで待ち受け状態または通話状態のいずれかにあるものとする。すなわち、移動局は、システムAのセル内で制御チャネルまたは通信チャネルを利用して通信を行っている。
【0016】
次に、システムAから移動局に報知メッセージが伝送される。報知メッセージには、制御チャネル情報と通信チャネル情報とが含まれる。制御チャネル情報は、セル毎に伝送されるが、この段階で伝送される制御チャネル情報には、(1)セル114の地理的対応関係を示す情報と、(2)セル114で使用する制御チャネルの周波数情報と、(3)セル114に関する規制情報等が含まれる。(1)の地理的対応関係を示す情報とは、例えば、セル114の位置情報や、隣接するセルとの相対的な位置関係等を示す情報等が含まれる。(2)に関し、本実施例では通信資源が周波数で特定されることを想定しているが、他の通信資源を利用することも可能である。例えば、スペクトル拡散を行う場合は制御チャネル用の符号を、時分割を行う場合には時間スロットを利用して、通信資源を特定することが可能であり、これらの情報を制御チャネル情報に含めることが可能である。(3)の規制情報は、セル114で通信を行うことに対する制限を示す。規制情報には、例えば、セル114の基地局等へのアクセス成功率が50%や20%のように、回数や時間等によってどのように制限されているかを示す情報が含まれ得る。また、基地局自体は稼動しているが基地局制御装置等が故障しているような場合は、セル114での通信を禁止することがあり、そのような情報も含まれ得る。このように、(1)ないし(3)の情報を含む制御チャネル情報は、そのセル内で制御チャネルを利用して通信を行うのに必要な情報を含む。なお、説明の便宜上、図4では制御チャネル情報の伝送がステップ402の前に一度しか描かれていないが、制御チャネル情報は、各セルに関して連続的に又は所定の間隔で常に報知されている。通信チャネル情報には、後述するように、(1)そのセルで使用することが可能な通信チャネルの周波数情報と、(2)その通信チャネルを使用する際の条件等が含まれる。
【0017】
次に、ステップ402では、システムBに移行すべきか否かが判別される。この判別は、例えば、システムAの移動局が発呼を行う際に、システムAの通信資源に余裕がないような場合に、移動局が自動的にシステムBへ移行することを決定し、又はユーザによるボタン操作等によって移行を決定する。あるいは、音声通信チャネルとパケット通信チャネルとを利用して通信している場合に、パケット通信に関する一方のシステムの資源に余裕がなくなってきた場合に、他方の資源を利用してパケット通信を行わせることも可能である。システムBへ移行しない場合は、今までの手順を繰り返す。なお、システムBに移行すべき場合は、ステップ404に進む。
【0018】
ステップ404では、システムBの中のどのセルに移行するかを判別する。まず、ステップ406において、移動局は、システムBの各セルに関するパイロット・チャネル(または制御チャネルで伝送される信号)の受信レベルを測定し、受信レベル順にセルが並んだテーブルを作成する。ステップ407において、テーブルの最上位セル(最強の受信レベルに関連するセル)の制御チャネルを利用して同期を確立する。その後、移動局は、最上位セルに関する報知メッセージを取得する。このようにして、移行先の候補となるセル(移行先候補セル)が決定される。報知メッセージには、システムBのそのセル内で制御チャネルを利用して通信を行うのに必要な情報(制御チャネル情報)と、通信チャネルを利用して通信を行うのに必要な情報(通信チャネル情報)とが含まれる。この制御チャネル情報の各々には、上述した(1)そのセルの地理的対応関係を示す情報と、(2)そのセルで使用する制御チャネルの周波数情報と、(3)そのセルに関する規制情報等が含まれる。通信チャネル情報には、(1)そのセルで使用することが可能な通信チャネルの周波数情報と、(2)その通信チャネルを使用する際の条件等が含まれる。(1)に関し、周波数情報だけでなく、スペクトル拡散を行う場合は通信チャネル用の符号を、時分割を行う場合には時間スロットを利用して、通信資源を特定することが可能であり、これらの情報を通信チャネル情報に含めることも可能である。(2)に関する条件には、周波数や時間スロットに関する通信資源の利用計画、周波数のホッピング・パターンのようなチャネル構造が含まれ得る。(この意味において、「通信チャネル情報」を、通信チャネルに関する構造情報と呼ぶことも可能である。)また、秘匿性を考慮したスクランブルを解除するためのコード(スクランブル・コード)等を含めることも可能である。このように通信チャネル情報は、そのセル内で通信チャネルを使用して通信を行うのに必要な情報を含む。ステップ408では、移行先候補のセルに関する規制情報を調べることによって、規制をクリアしているか否か、すなわちそのセルへ移行して通信することが可能であるか否かを判別する。規制をクリアしなかった場合は、ステップ409において、そのセルをテーブルから除去し、次に強い受信レベルのセルを移行先候補とし、ステップ408における判別を行う。規制をクリアしたセルが選択されると、処理はステップ412に進む。なお、通信資源が符号で与えられるような場合は、受信レベルの強弱に代えて又はそれに加えて相関値の大小に基づいて処理を行うことも可能である。
【0019】
次に、ステップ412において、移動局は、受信した通信チャネル情報に基づいて、使用する通信チャネルを決定する。本実施例では、複数の通信チャネルの候補がシステムBから移動局に提示され、移動局が通信チャネルを選択することを想定している。しかしながら、システムBが複数の候補を提示せずに、単独の通信チャネルのみを割り当てるようにすることも可能である。いずれにせよ、移動局は、選択または割り当てられた通信チャネルを利用して、システムBにおける通信の接続手順を開始する。具体的には、システムAで待ち受け状態にあった移動局は相手ノードとの接続を開始する。また、システムAで通話状態にあった移動局に対しては、新たな通信チャネルを利用してシステムB内で通話を続行するためのハンドオーバの手順が実行される。あるいは、システムAで行っていた音声通信に加えて、システムBではデータ通信をも行う場合のように、新たな通信を追加する手順を実行することも可能である。
【0020】
本実施例によれば、ステップ402でシステムBへ移行することが決定された後に、移動局が通信チャネル情報を受信するので、不要な通信チャネル情報を受信することなく、移動局における処理負担の軽減が可能になり、また、通信資源を有効に使用することも可能になる。
【0021】
図5は、本願第2実施例における移動局および各ネットワークの処理手順500を示す。まず、システムBからシステムAに対して、システムBに関する制御チャネル情報が通知される。この制御チャネル情報は、先に説明したものと同様であるが、セルの地理的対応関係を示す情報は、システムAのセルとシステムBのセルの対応関係が明示されていることを要する。この制御チャネル情報の通知は、セルごとに行われるためである。例えば、セル126に関する制御チャネル情報には、システムAのセル114と地理的に対応することが明示されている。このような制御チャネル情報を受信したシステムAのネットワークは、移動局に対して、システムAのセルに関する制御チャネル情報および通信チャネル情報と、システムBから受信した制御チャネル情報とを送信する。制御チャネル情報は、実際には連続的に又は所定の間隔で常に報知される点は、図4の実施例の場合と同様である。
【0022】
次に、ステップ502では、システムBに移行すべきか否かが判別される。システムBへ移行しない場合は、今までの手順を繰り返す。システムBに移行すべき場合は、ステップ504に進む。図4の実施例の場合と異なり、この段階において、移動局は、移行先候補のセルがシステムB内のどのセルであるか、そしてそのセルに関する制御チャネル情報を把握している。なぜなら、システムAに関する制御チャネル情報には、システムAとシステムBのセルどうしの対応関係が含まれており、例えばセル114に位置することを把握している移動局は、その対応関係に基づいて移行先がセル126であることを知ることが可能だからである。ステップ504では、その移行先候補セルが規制をクリアしていることを確認し、移行先セルを決定する。すなわち、最終的には、規制をクリアしているセルが移行先として選択される。その後、移動局は、移行先セル(例えば、システムBのセル126)に関する通信チャネル情報をシステムBから取得する。「通信チャネル情報」には、(1)そのセルで使用することが可能な通信チャネルの周波数情報と、(2)その通信チャネルを使用する際の条件等が含まれる。なお、このステップ504の処理は、ステップ502の後で行われているが、ステップ502の前に行うことも可能である。このようにすると、ユーザがシステムBへの移行を希望した後の手順が少なくなるので、システムBへの接続時間短縮の観点から好ましい。一方、ステップ502の後で行うようにすると、システムBに移行しない場合はステップ504は行われないので、不要な移動局の処理を削減する観点から好ましい。
【0023】
次に、ステップ512において、移動局は、受信した通信チャネル情報に基づいて、使用する通信チャネルを決定する。本実施例では、複数の通信チャネルの候補がシステムBから移動局に提示され、移動局が通信チャネルを選択することを想定している。しかしながら、システムBが複数の候補を提示せずに、単独の通信チャネルのみを割り当てるようにすることも可能である。いずれにせよ、移動局は、選択または割り当てられた通信チャネルを利用して、システムBにおける通信の接続手順を開始する。
【0024】
本実施例によれば、ステップ502でシステムBへ移行することが決定された後に、移動局が通信チャネル情報を受信するので、不要な通信チャネル情報を受信することなく、通信資源を有効に使用することが可能になる。また、制御チャネル情報は、通信チャネル情報よりも少なく、例えば1/10程度の情報量に過ぎないので、システムAが自身の制御チャネル情報を移動局に送信する際に、システムBの制御チャネル情報を含めたとしても、システムAの通信資源を著しく逼迫させることはない。この点、図3の従来例と比較して特に有利である。さらに本実施例によれば、図4の実施例のステップ404のような移行先セルを探索することを要しないので、その分移動局の処理負担および処理持間を少なくすることが可能になる。
【0025】
図6は、移動局の主要な構成を示す概略ブロック図である。移動局は、第1セルラ通信ネットワーク(システムA)用のアンテナ610と、このアンテナ610に接続された無線機回路612を有する。無線機回路612は、システムAで通信する電波の変復調、符号化および復号化等の処理を行う回路を有する。同様に、移動局は、第2セルラ通信ネットワーク(システムB)用のアンテナ620と、このアンテナ620に接続された無線機回路622を有する。無線機回路622も、システムBで通信する電波の変復調、符号化および復号化等の処理を行う回路を有する。無線機回路612および622は、スイッチ630に結合され、無線機回路612または622を後段の処理要素に結合させる。スイッチ630が何を選択するかは、制御線632を介して制御回路634から伝送される制御信号に基づいて決定される。上記の図4および図5における移動局の処理は、主にこの制御回路634により行われる。スイッチ630は、制御回路634を経てダイヤル等のユーザ操作部に結合される。また、スイッチ630は、マイク、スピーカ、表示画面等の入出力要素638に結合される。図中実線は主に通信信号の経路を示し、破線は主に制御信号の経路を示す。図6に示している例では、アンテナを2つ別個に設けているが、第1および第2セルラ通信ネットワークが例えば同一周波数の通信資源を使用するような場合には、1つの共通アンテナとすることも可能である。また、無線機回路も2つ別個に設けているが、変復調方式、符号化および複合化等の処理が、第1および第2セルラ通信ネットワークで同様である場合には、無線機回路の全部又は一部を共用することも可能である。
【0026】
図7は、システムA,Bのネットワークで使用することの可能な基地局の主要な構成を示す概略ブロック図である。簡単のため、基地局は、システムA,Bで共通する構造を有することを想定しているが、異なる構成を採用することも可能である。基地局は、移動局と通信するためのアンテナ710と、このアンテナ710に接続された無線機回路712を有する。無線機回路712は、移動局との間で送受信する電波の変復調、符号化および復号化等の処理を行う回路を有する。基地局は、無線機回路712に結合され通信信号と制御信号とを分離する分離回路714を有する。分離された通信信号は、通信信号インターフェース716を介して基地局制御装置等のネットワークの音声/データ処理装置に結合される。音声/データ処理装置は、例えば、制御チャネル情報や通信チャネル情報を提供する。分離回路714で分離された制御信号は、制御信号インターフェース718を介してネットワークの制御装置へ結合される。図中実線は主に通信信号の経路を示し、破線は主に制御信号の経路を示す。
【0027】
以上のように本願各実施例によれば、従来の報知メッセージ中の制御チャネル情報および通信チャネル情報の情報量の相違に着目し、これらを区別して移動局に伝送する。これにより、移動局がネットワーク間をハンドオーバする際に、通信資源を有効に活用することが可能になるだけでなく、移動局における処理負担も軽減される。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一方のシステムで待ち受け状態または通信状態にある移動局に、他方のシステムで通信を開始させる場合において、システムの移行に不要な情報伝送を減少させることが可能になる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、複数のセルラ通信システムを含むセルラ通信システムの概念図を示す
【図2】図2は、システムAの移動局がシステムBで通信を開始するための従来の手法の概念図を示す。
【図3】図3は、システムAの移動局がシステムBで通信を開始するための従来の他の手法の概念図を示す。
【図4】図4は、本願第1実施例における移動局および各ネットワークの処理手順を示すフローチャートを示す。
【図5】図5は、本願第2実施例における移動局および各ネットワークの処理手順を示すフローチャートを示す。
【図6】図6は、移動局の主要な構成を示す概略ブロック図を示す。
【図7】図7は、基地局の主要な構成を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
100 セルラ通信システム
101〜114 システムAのセル
115〜128 システムBのセル
129 システムAのネットワーク
130 システムBのネットワーク
610,620 アンテナ
612,622 無線機回路
630 スイッチ
632 制御線
634 制御回路
710 アンテナ
712 無線機回路
714 分離回路
716 通信信号用インターフェース
718 制御信号用インターフェース

Claims (3)

  1. 第1セルラ通信ネットワークで制御チャネルまたは通信チャネルを利用して通信を行っている移動局に、第2セルラ通信ネットワークで通信を開始させるセルラ通信システムであって、
    前記移動局に、前記第1セルラ通信ネットワークで制御チャネルを用いて通信を行うための情報を含む第1制御チャネル情報と、前記第2セルラ通信ネットワークで制御チャネルを用いて通信を行うための情報を含む第2制御チャネル情報を取得させ、
    前記移動局に、前記第2セルラ通信ネットワークに移行すべきか否かを判別させ、
    前記第1及び第2セルラ通信ネットワークのセル同士の対応関係を示す情報を含む前記第1制御チャネル情報に基づいて、移行先となるセルを前記移動局に決定させ、
    前記移動局に、前記移行先となるセル内で通信チャネルを利用して通信を行うための情報を含む通信チャネル情報を取得させ、
    前記通信チャネル情報に基づいて決定される通信チャネルを利用して、前記移行先となるセル内における移動局の通信を開始させる
    ことを特徴とするセルラ通信システム。
  2. 第1および第2セルラ通信ネットワークで通信を行うことが可能な移動局であって、
    第1セルラ通信ネットワーク上で動作している場合に、前記第1セルラ通信ネットワークで制御チャネルを用いて通信を行うための情報を含む第1制御チャネル情報と、前記第2セルラ通信ネットワークで制御チャネルを用いて通信を行うための情報を含む第2制御チャネル情報とを取得し、
    前記第2セルラ通信ネットワークに移行すべきか否かを判別し、
    前記第1及び第2セルラ通信ネットワークのセル同士の対応関係を示す情報を含む前記第1制御チャネル情報に基づいて、移行先となるセルを決定し、
    前記移行先となるセル内で通信チャネルを利用して通信を行うための情報を含む通信チャネル情報を取得し、
    前記通信チャネル情報に基づいて決定される通信チャネルを利用して、前記移行先となるセル内で通信を開始する
    ことを特徴とする移動局。
  3. 第1セルラ通信ネットワークで制御チャネルまたは通信チャネルを利用して通信を行っている移動局が、第2セルラ通信ネットワークで通信を開始するための方法であって、
    前記移動局が、前記第1セルラ通信ネットワークで制御チャネルを用いて通信を行うための情報を含む第1制御チャネル情報と、前記第2セルラ通信ネットワークで制御チャネルを用いて通信を行うための情報を含む第2制御チャネル情報を取得するステップと、
    前記移動局が、前記第2セルラ通信ネットワークに移行すべきか否かを判別するステップと、
    前記第1及び第2セルラ通信ネットワークのセル同士の対応関係を示す情報を含む前記第1制御チャネル情報に基づいて、移行先となるセルを前記移動局が決定するステップと、
    前記移動局が、前記移行先となるセル内で通信チャネルを利用して通信を行うための情報を含む通信チャネル情報を取得するステップと、
    前記通信チャネル情報に基づいて決定される通信チャネルを利用して、前記移動局が前記移行先となるセル内で通信を開始する通信開始ステップ
    より成ることを特徴とする方法。
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