JP3671548B2 - 空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置であって、電動モータによってコンプレッサを駆動するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動モータによってコンプレッサを駆動するものが周知である。具体的には電動モータの回転数をインバータによって制御することで、空調負荷に応じてコンプレッサの回転数を制御している。
そして、従来装置では例えば冷房負荷が大きく、電動モータの入力電流値が所定値より大きくなるのを防止するために、入力電流値が所定値より大きくなると、電動モータ(コンプレッサ)の回転数を低下させることで、入力電流値を下げるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では冷房負荷が大きく、入力電流値が所定値より大きくなるとコンプレッサの回転数を低くして入力電流値を下げるように制御しているので、この際冷凍サイクルの冷房能力を急激に低下させるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は入力電流値を下げながらも、冷房能力の低下を抑制することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
つまり、本発明者らは、コンプレッサの回転数と入力電流値とは、コンプレッサトルク(負荷トルク)と相関があり、同じ入力電流値であれば、コンプレッサトルクが小さいほどコンプレッサの回転数が高くなることに着眼した。
すなわち、入力電流値が所定値より大きくなったとき、コンプレッサトルクを小さくできれば、入力電流値を下げてもコンプレッサの回転数を維持できると考えた。コンプレッサトルクTは、以下の数式1にて表される。
【0006】
【数1】
T=C・k/(k−1)・Ps・〔(Pd/Ps)(k-1)・k−1〕Vc
ここで、Psは低圧圧力、Pdは高圧圧力、kは比熱比、Cは定数である。そして、さらにこの数式1をグラフ化したものを図5に示す。図5を見て分かるように高圧圧力が15kg/cm2absより高いとき、つまり、冷房負荷が大きくコンプレッサの回転数が高いときでは、低圧圧力が低するほどコンプレッサトルクTが小さくなっている。
【0007】
この結果、インバータから電動モータへの入力電流値が所定値より大きくなったとき低圧圧力を下げれば、コンプレッサトルクTを小さくできる。これにより、本発明者は、入力電流値を下げても、コンプレッサの回転数を維持することができ、冷凍サイクルの冷房能力の低下を抑制できるのでないかと考えた。そこで、請求項1ないし3に記載した発明では、電動モータ(11)の入力電流値(In)を検出する入力電流値検出手段(12b、S71)と、入力電流値検出手段(12b、S71)によって検出された入力電流値(In)が、過電流に相当する電流値である第1所定値(Iset2)より大きいか否かを判定する第1入力電流値判定手段(S72)と、入力電流値検出手段(12b、S71)によって検出された入力電流値(In)が第1所定値(Iset2)より小さく入力電流値(In)を過電流に近づけないように設定された電流値である第2所定値(Iset1)より大きいか否かを判定する第2入力電流値判定手段(15a、S74)とを有し、第1入力電流値判定手段(S72)によって入力電流値(In)が第1所定値(Iset2)より大きいと判定されると、コンプレッサ(5)を停止させるように構成されており、さらに、第2入力電流値判定手段(15a、S74)によって前記入力電流値(In)が第2所定値(Iset1)より大きいと判定されると、冷凍サイクル装置(100)の低圧圧力を所定時間低下させる圧力低下手段(15、15b、3a、15c、25)を有することを特徴としている。
【0008】
これにより、コンプレッサの負荷トルクが小さくなるので、入力電流値を小さくしても、コンプレッサの回転数を維持でき、冷凍サイクル装置の冷房能力の低下を抑制することができ、空調制御を良好に連続運転可能となる。
【0009】
また、特に請求項3記載の発明では、エバポレータ(4)に向かって空気を送風する送風機(3)と、送風機(3)の送風量を制御する送風制御手段(15、15b)とを有し、圧力低下手段は、送風制御手段(15、15b)にて構成されており、送風制御手段(15、15b)は、第2入力電流値判定手段(15a、S74)によって入力電流値(In)が第2所定値(Iset1)より大きいと判定されると、送風機(3)の送風量を小さくするように制御することを特徴としている。
【0010】
これにより、低圧圧力を低下させることで、若干ながらは冷凍サイクル装置の冷房能力が小さくなるが、エバポレータへの送風量を小さくするので、空調風の温度がほとんど上昇せず、乗員への不快感をも防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を車両用空調装置に適用した例について説明する。
本実施形態における車両用空調装置は、車両の駆動源としてエンジン(内燃機関)もしくは電動モータを使用するハイブリッド車に搭載されたものである。
【0012】
車両用空調装置1は、車室内への空気通路をなす空調ユニット2を有する。空調ユニット2には、車室内に向かう空気流を発生する送風機3が設けられている。この送風機3は、ファンモータ3aとファン3bとからなる周知のものである。送風機3の上流側における空調ユニット2には、車室内空気(以下、内気)を取り入れるための内気導入口8、および車室外空気(以下、外気)を取り入れるための外気導入口9が形成されている。これら内気導入口8と外気導入口9とは、内外気切換ドア10によって選択的に開閉可能となっている。なお、この内外気切換ドア10は、駆動手段としてサーボモータ21にて駆動される。そして、内外気切換ドア10が、内気導入口8を閉じて、外気導入口9を開口すると、内外気モードとして空調ユニット2内に外気が取り入れる外気モードとなる。また、内外気切換ドア10が、内気導入口8を開口し、外気導入口9を閉じると、空調ユニット2内に内気が取り入れる内気モードとなる。
【0013】
送風機3の下流側における空調ユニット2内には、通過する空気を冷却するエバポレータ4が収納配置されている。エバポレータ4は、冷凍サイクル装置100の一構成部をなすものである。
冷凍サイクル装置100は、冷媒を高温高圧に圧縮するコンプレッサ5と、この高温高圧の冷媒を凝縮液化させるコンデンサ6と、この凝縮液化された冷媒のうち、気相冷媒と液相冷媒とを分離し、液相冷媒を貯留するレシーバー23と、この液相冷媒をを減圧する減圧手段7と、この減圧された冷媒を蒸発気化させる蒸発器である上記エバポレータ4とから成る周知のものである。
【0014】
コンプレッサ4は、電動モータ11によって駆動されるようになっている。コンプレッサの回転数は、冷房負荷に応じて電動モータ11への入力をインバータ12によって連続的に可変することで制御され、これにより、空調空間を空調するようになっている。
つまり、インバータ12は、図1に示すようにモータ回転数制御手段12aを構成している。また、インバータ12は、図1に示すように電動モータ11への入力電流値をリニアに検出する入力電流検出手段12bをも構成している。
【0015】
エバポレータ4の下流側における空調ユニット2には、エバポレータ4を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器であるヒータコア13が配置されている。ヒータコア13は、エンジン冷却水を熱源とするものである。
エバポレータ4の空気下流側で、ヒータコア13の上流側には、エアミックスドア14が設けられている。エアミックスドア14は、エバポレータ4を通過した空気のうち、ヒータコア13を通過させるものと、ヒータコア13をバイパスさせるものとの風量割合を調整することで、空調風の温度を調整するものである。なお、このエアミックスドア14は、駆動手段として例えばサーボモータ(図示しない)にて駆動されるようになっている。
【0016】
そして、このような車両用空調装置1は、制御装置15にて空調制御されるようになっており、以下この制御装置15について説明する。
制御装置15は、RAM、ROM、CPU等の周知のコンピュータ手段であって、各種空調情報に基づいて空調演算処理を行うものである。また、制御装置15は、車両に搭載されたバッテリから電力が供給されるようになっている。
【0017】
制御装置15は、入力端子として、空調空間である車室内温度を検出する内気センサ16、車室外温度を検出する外気センサ17と、車室内の空調操作パネル(図示しない)に設けられ、車室内の設定温度を設定する温度設定器19、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ20、およびエバポレータ4の直下流側で、エバポレータを通過した空気の吹出温度を検出する吹出温度センサ18等が接続されている。また、制御装置15は、図1に示すようにインバータ12から電動モータ11への入力電流値を読み込み可能となっている。
【0018】
一方、制御装置15は、図1に示すように出力端子として、ファンモータ3aに接続されており、モータ回転数制御手段15bとして機能している。具体的にはモータ回転数制御手段15bは、可変抵抗よりなる駆動回路である。
さらに制御装置15は、出力端子として、インバータ12に接続されており、インバータ12から電動モータ11への入力電流値を制御するようになっている。
【0019】
次に上記制御装置15の制御内容を図2および図3に示すフローチャートに基づき説明する。なお、このフローチャートは、図示しないキースイッチがオンされることで実行されるようになっている。
先ず、ステップS10では、空調情報読み込みとして内気センサ16の検出値、外気センサ17の検出値と、水温センサ20の検出値、温度設定器19の設定温度Tset、および吹出温度センサ18の検出温を読み込む。
【0020】
次にステップS20では、上記ステップS10にて読み込まれた情報に基づいて、エバポレータ4を通過した空気の吹出温度の目標吹出温度Teoを算出する。
次にステップS30では、上記ステップS20にて算出された目標吹出温度Teoからコンプレッサ5の目標回転数Ncを算出する。なお、この目標回転数Ncは、目標吹出温度Teoが低くなるほど、高くなるように算出される。また、インバータ12は、この目標回転数Ncとなるように入力電流値を制御するようになっている。
【0021】
そして、ステップS40では、上記内外気モードを決定するものであり、具体的には上記ステップS20にて算出された目標吹出温度Teoが低いほど内気モードとなるように設定される。ステップS50では、上記エアミックスドア14の開度を決定するものであって、上記目標吹出温度Teoおよび水温センサ20の検出温に応じて開度が決定されるようになっている。なお、目標吹出温度Teoが、非常に低い場合は、エアミックスドア14は、エバポレータ4を通過した空気が全てヒータコア13をバイパスさせる開度となる。
【0022】
さらにステップS60では、送風機3の送風量(ファンモータ3bの印加電圧Vn)を設定するものであって、この印加電圧は、上記目標吹出温度Teoが低くなるほど大きくなるように設定される。
次にステップS70では、本実施形態の要部であって、インバータ12から電動モータ11への入力電流値Inに応じて冷凍サイクル装置100の低圧圧力を制御するものである。
【0023】
以下、これについて図3に基づいて説明する。
先ず、ステップS71では、電動モータ11の入力電流値Inを検出する。なお、同じ目標回転数Ncであっても、コンプレッサ5の負荷トルクが大きいほど、入力電流値Inは、大きくなる。
そして、ステップS72では、ステップS71にて検出された入力電流値Inが、所定値Iset2(本実施形態では18A)より大きいか否かが判定される。つまり、インバータ12に過電流が流れることで、インバータ12の破損を防止するものであり、この判定結果がYESの場合は、ステップS73に進んで、入力電流値Inを0とし、コンプレッサ5を停止させる。また、ステップS72での判定結果がNOの場合は、ステップS74に進む。
【0024】
ステップS74では、さらにステップS71にて検出された入力電流値Inが所定値Iset1(本実施形態では16.5A)より大きいか否かを判定するものである。つまり、ステップS74では、再度入力電流値Inを所定値(ここでは16.5A)より大きいか否かを判定することで、出来る限り入力電流値Inを18Aに近づけないようにしている。
【0025】
具体的には、入力電流値Inが18Aを越えると、コンプレッサ5が停止するのであるが、この後再度コンプレッサ5を起動する場合、コンプレッサ5の負荷トルクが過大なため、再起動できない(再起動には18A以上の入力電流値Inが必要)。この結果、一旦コンプレッサ5が停止すると、空調装置の作動が維持できなく恐れがある。それ故、本実施形態では、18Aより小さい16.5Aより大きくならないようにすることで、過電流によるコンプレッサ5の停止を防止している。
【0026】
そして、ステップS74の判定結果がYESの場合は、送風機3の送風量は、上記ステップS60にて設定されたものとなり、このフローチャートを抜けてリターンされる。また、ステップS74の判定結果がNOの場合、つまり、入力電流値Inが16.5Aより大きく、冷房負荷が大きいときにはステップS75に進む。
【0027】
ステップS75では、この入力電流値Inを下げるとともに、冷凍サイクル装置100の冷房能力の低下を出来るかぎり抑制する。つまり、上記課題を解決するための手段にて述べたように、本実施形態では入力電流値InがIset1より大きいときいは、冷凍サイクル装置100の低圧圧力(コンプレッサ5の吸入圧力)を下げることで、コンプレッサ5の負荷トルクを小さくする。
【0028】
そこで、本実施形態では、ファンモータ3aの印加電圧Vnを下げることで、冷凍サイクル装置100の低圧圧力を所定時間低下させるようにしてある。そして、具体的には、ステップS75では、入力電流値Inと所定値Iset1との差(過電流分)が大きくなるほど、印加電圧Vnの低下電圧ΔVを大きくなるように設定する。
【0029】
ここで、上記低下電圧Vnは、コンプレッサ5の回転数を、上記ステップS30にて算出された目標回転数Ncとなるようにすると共に、この目標回転数Ncとするための入力電流値Inが所定値Iset1より小さくなるように設定している。
そして、ステップS76に進んで、ファンモータ3aの最終的な印加電圧Vnを上記ステップS60にて決定した印加電圧Vnから上記低下電圧ΔVだけ減算したものとする。
【0030】
これにより、コンプレッサ5の負荷トルクが小さくなるので、入力電流値を小さくしても、コンプレッサ5の回転数を維持でき、冷凍サイクル装置100の冷房能力の低下を抑制することができ、空調制御を良好に連続運転可能となる。
なお、ここで言う所定時間とは、図3に示すようにステップS74の判定結果がNOで、入力電流値Inが所定値Iset1より大きいと判定されている間である。つまり、通常、入力電流値Inが一旦所定値Iset1より大きくなったとしても、車室内の冷房を持続されているので、ステップS20で算出される目標吹出温度Teoが大きくなり、ステップS30で算出される目標回転数Ncが小さくなる。この結果、入力電流値Inは次第に小さくなっていき、最終的には所定値Iset1より小さくなる。
【0031】
また、本実施形態では、送風機3の送風量を小さくすることで低圧圧力を低下させた。従って、入力電流値Inが所定値Iset1より大きくなり、低圧圧力を低下させることで、若干ながら冷凍サイクル装置100の冷房能力が低くなるが、空調風の温度がほとんど上昇しないので、乗員への不快感をも防止できる。
(第2実施形態)
本実施形態では、上記第1実施形態と比して、冷凍サイクル装置100の低圧圧力を低下させる手段が異なる。図4に本実施形態における車両用空調装置1の全体構成図を示す。なお、上記第1実施形態と同一の機能を有するものは、同一の符号を付ける。
【0032】
具体的には、図4に示すように冷凍サイクル装置100において、エバポレータ4の下流側と、コンプレッサ5の吸入側との間の冷媒配管に、低圧絞り弁25を設置する。そして、この低圧絞り弁25は、図4に示すように制御装置15内に設けられた弁開度調整手段15によって電気的に弁開度が調整されるようになっている。
【0033】
この弁開度調整手段15は、入力電流値Inが所定値Iset1より小さいときは、弁開度を全開する作動位置とし、入力電流値Inが所定値Iset1より大きいときには、上記冷媒配管内の流路を絞るように制御する。また、この低圧絞り弁25は、入力電流値Inと所定値Iset1との差(過電流分)が大きくなるほど、流路を絞るようにする。
【0034】
(他の実施形態)
冷凍サイクル装置100の低圧圧力を低下させる手段として、例えば内外気モードを外気モードから内気モードに変更するようにしても良い。つまり、例えば外気温が高い夏期において内外気モードが外気モードであると、エバポレータ4には高温の外気が通過することになり、エバポレータ4での加熱度が大きくなり、低圧圧力は比較的高い。そして、この状態から内気モードに変更すると、比較的低温(例えば25度)の内気がエバポレータ4を通過するので、エバポレータ4での加熱度が小さくなり、低圧圧力を低下させることができる。
【0035】
また、冷凍サイクル装置100の低圧圧力を低下させる手段として、次のような構成としても良い。空調ユニット2内にエバポレータ4を2つ配置し、これらエバポレータ4へ冷媒の供給量を可変するようにしても良い。例えば、全てのエバポレータに冷媒が供給されている際に、入力電流値Inが所定値Iset1より大きくなると、一つのエバポレータへの冷媒供給を停止させるようにしても良い。
【0036】
さらに例えば、図1においてエバポレータ4をバイパスするバイパス通路を設け、さらにこのバイパス通路を開閉するバイパスドアを設け、入力電流値Inが所定値Iset1より大きくなると、バイパスドアをエバポレータ4を通過する風量を小さくして、その分バイパス通路に送風するようにしても良い。これにより、車室内に吹き出される空調風の風量を低下させずに済む。
【0037】
また、以上に述べた各実施形態では、冷凍サイクル装置100は、冷房専用おものであったが、冷媒の流れ方向を切り換えることで、上記エバポレータ4にて冷媒凝縮液化させる凝縮機とし、この凝縮熱によって空調ユニット2内の空気を加熱するようなヒートポンプ式のものであっても良い。
また、コンプレッサ5は、固定容量タイプのものであっても、可変容量タイプのものであっても良い。
【0038】
また、本発明は、車両用空調装置に限らず、例えば家庭用や業務用の空調装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図2】上記実施形態における制御装置15の制御内容を示すフローチャートである。
【図3】上記実施形態における制御装置15の制御内容を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図5】本発明の解決原理を示すグラフ図である。
【符号の説明】
3…送風機、4…エバポレータ、5…コンプレッサ、6…コンデンサ
7…減圧手段、11…電動モータ、12…インバータ、15…制御装置
100…冷凍サイクル装置
Claims (3)
- 少なくとも冷媒を高温高圧に圧縮するコンプレッサ(5)と、この高温高圧の冷媒を液化凝縮させるコンデンサ(6)と、この凝縮液化された冷媒を減圧する減圧手段(7)と、この減圧された冷媒を蒸発気化させるエバポレータ(4)とを有する冷凍サイクル装置(100)を備え、
前記コンプレッサ(5)は、電動モータ(11)によって駆動されるようになっており、
冷房負荷に応じて前記電動モータ(11)への入力をインバータ(12)によって可変することでコンプレッサ(5)の回転数を制御し、空調空間を空調するように構成された空調装置であって、
前記電動モータ(11)の入力電流値(In)を検出する入力電流値検出手段(12b、S71)と、
前記入力電流値検出手段(12b、S71)によって検出された入力電流値(In)が、過電流に相当する電流値である第1所定値(Iset2)より大きいか否かを判定する第1入力電流値判定手段(S72)と、
前記入力電流値検出手段(12b、S71)によって検出された入力電流値(In)が、前記第1所定値(Iset2)より小さく前記入力電流値(In)を前記過電流に近づけないように設定された電流値である第2所定値(Iset1)より大きいか否かを判定する第2入力電流値判定手段(15a、S74)とを有し、
前記第1入力電流値判定手段(S72)によって前記入力電流値(In)が第1所定値(Iset2)より大きいと判定されると、前記コンプレッサ(5)を停止させるように構成されており、
さらに、前記第2入力電流値判定手段(15a、S74)によって前記入力電流値(In)が前記第2所定値(Iset1)より大きいと判定されると、前記冷凍サイクル装置(100)の低圧圧力を低下させる圧力低下手段(15、15b、3a、15c、25)を有することを特徴とする空調装置。 - 前記空調空間の温度を検出する温度検出手段(16)と、
前記空調空間の設定温度を設定する温度設定手段(19)と、
少なくとも前記温度検出手段(19)が検出する温度と、前記温度設定手段(19)によって設定された設定温度(Tset)とに基づいて、前記コンプレッサ(5)の目標回転数(Nc)を算出し、前記コンプレッサ(5)の回転数が前記目標回転数(Nc)となるように前記インバータ(12)を制御するコンプレッサ制御手段(15)とを有することを特徴とする請求項1に記載の空調装置。 - 前記エバポレータ(4)に向かって空気を送風する送風機(3)と、
前記送風機(3)の送風量を制御する送風制御手段(15、15b)とを有し、
前記圧力低下手段は、前記送風制御手段(15、15b)にて構成されており、
前記送風制御手段(15、15b)は、
前記第2入力電流値判定手段(15a、S74)によって前記入力電流値(In)が前記第2所定値(Iset1)より大きいと判定されると、前記送風機(3)の送風量を小さくするように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の空調装置。
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