JP3671278B2 - 流体フィルタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、油等の流体の濾過を行う流体フィルタに関し、さらには着脱自在なフィルタエレメントを設けた流体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
各種機械に用いられる潤滑油や、産業用油圧機器の油圧回路中の作動油は、使用によって不純物が混入するため、適宜濾過を行う必要がある。これら作動油等の濾過に用いられるオイルフィルタは、油圧回路配管の途中に設けられたり、戻り側配管端部に繋がってオイルタンク内に装着されたりする。オイルフィルタ内には油の濾過を行うための濾材を有したフィルタエレメントが設けられているが、このフィルタエレメントは所定時間毎に交換する必要があるため、このフィルタエレメントの交換を容易に行うことができるようにした種々のオイルフィルタが提案されている。
【0003】
例えば、戻り側配管の途中に配設されるオイルフィルタとして、特開平6−327909号公報に液体用カプセル型フィルタ装置が開示されている。
このフィルタ装置は、着脱自在なフィルタエレメントの底部に作動油の流入孔および濾過された作動油の流出孔を形成し、これら流入孔および流出孔の各々に自己閉塞型の弁を設けている。これにより、フィルタエレメントの取外し時にフィルタエレメント内に溜った作動油が外部にこぼれ落ちて周囲を汚すことなく、フィルタエレメントの交換を容易に行うことができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなフィルタ装置では、フィルタエレメント内に残留作動油が充満した状態で底部の弁が閉塞するため、フィルタエレメントが大型化するにつれて取り外す時のエレメント重量が大きくなり、フィルタエレメントの交換が困難になるという問題がある。
また、フィルタエレメントに設けられた弁の閉塞機構は、弁座の移動機構やスプリング等を有して構成されているため、フィルタエレメント自体の重量が増加するとともに、製造コストも増加するという問題もある。特に、フィルタエレメントは定期的に交換、廃棄されるものであるため、安価で且つ、廃棄しやすいものという要求が強いが、上記のフィルタエレメントの場合は、スプリング等の不燃材料を一部に用いているため、焼却しても残留物が生じ、焼却処理によるフィルタエレメントの完全な廃棄を行うことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、交換するフィルタエレメントの軽量化を図ることによりフィルタエレメントの交換を容易に行うことができ、交換時に内部の流体が外部にこぼれ落ちて周囲を汚すことがないとともに、廃棄処分しやすく、且つ、安価な流体フィルタを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】
上記の目的を達成するために、本発明の流体フィルタでは、ケース部排出孔を底部に有して有底筒状にケースを形成するとともに、側面に流通孔を有した中空パイプをケース部排出孔から上方に延ばして配設している。このケースにはフィルタエレメントが上部開口からケース内に挿入されて装着され、フィルタエレメントは、底部に中空パイプが貫通可能に形成されたエレメント部排出孔を有して有底筒状に形成されている。エレメント部排出孔からは中空パイプをフィルタエレメントの内周空間内に突出させ、このフィルタエレメント内には、中空パイプの上端部およびエレメント部排出孔に対して着脱自在に構成された蓋部材を配設している。
【0007】
このように構成された流体フィルタによれば、ケース内にフィルタエレメントが装着された状態においては、フィルタエレメント内の濾材を通過して濾過された流体が、中空パイプの側面に形成された流通孔を通った後、エレメント部排出孔を通ってケース部排出孔から排出される。そして、フィルタエレメントを取り外した状態においては、エレメント部排出孔が蓋部材によって塞がれるため、エレメント内に残った流体が外に漏れ出ることがない。ここで、中空パイプの長さや流体フィルタの取付位置を調節することにより、フィルタエレメントの引き抜き時にフィルタエレメント内の残留流体量の調節が可能となり、交換するフィルタエレメントの重量を調節することができる。
【0008】
なお、フィルタエレメントの内周空間内に、上下に貫通した流通孔と蓋部材係止部とが形成された補強板を外周がフィルタエレメントの内周面に接合するように設け、蓋部材を補強板の蓋部材係止部に対しても着脱自在に形成し、フィルタエレメントをケース内に装着する以前の未使用状態においては、蓋係止部に蓋部材が係止された状態で蓋部材がフィルタエレメント内に配設されるように構成してもよい。
このように構成された流体フィルタによれば、フィルタエレメントの外周空間から内周空間への流体の流れを妨げることなく、フィルタエレメントの強度を増加させることができるとともに、容易に蓋部材をフィルタエレメント内に配設することができる。
ここで、蓋係止部を補強板を貫通して形成した蓋部材嵌合孔とし、蓋部材の上面に補強板嵌合突起を形成して蓋部材嵌合孔と嵌合自在な構成とした場合には、蓋部材のフィルタエレメント内への配設をより容易に行うことができる。
【0009】
また、フィルタエレメントをケース内に装着する以前の未使用状態において、エレメント部排出孔を覆って蓋部材が装着された状態で蓋部材がフィルタエレメント内に配設されるように構成した場合には、フィルタエレメントの構成を簡素化することができ、且つ、フィルタエレメント内に蓋部材を配設することができる。
【0010】
さらに、フィルタエレメントの内周空間内に、上下に貫通した流通孔が形成された補強板を、外周がフィルタエレメントの内周面に接合するように設け、ケース内にフィルタエレメントが装着された状態においては、蓋部材を中空パイプの上端部に装着するとともに補強板の下面近傍に蓋部材の上面を位置させれば、流体の流れ等によって蓋部材が動いても補強板の下面で蓋部材が押えられるため、蓋部材の脱落を防止することができる。
【0011】
なお、蓋部材における少なくとも中空パイプおよびエレメント部排出孔との嵌合部を弾性材料によって形成すれば、フィルタエレメントを上方に引き抜いてフィルタエレメントを取り外すと、中空パイプの外周に沿ってエレメント部排出孔が上方に移動して蓋部材がエレメント部排出孔に嵌合した後、蓋部材が中空パイプの先端部から外れるようにすることができるため、フィルタエレメントの取外し動作を行うことによって、同時にフィルタエレメント底部の閉塞を行うことができる。
【0012】
そして、フィルタエレメントを可燃性材料によって形成すれば、使用後のフィルタエレメントを焼却処分することができる。可燃性の材料としては、可燃性プラスチック、可燃性炉紙あるいは可燃性ゴム等の材料が好ましく、これらの材料を単体で用いたり、これらの材料の複合体もしくは混合体でもよい。
【0013】
また、フィルタエレメントの着脱用の取っ手をフィルタエレメントの上部に着脱自在に設ければ、ケースに対するフィルタエレメントの着脱を容易に行うことができ、さらに、この取っ手をフィルタエレメントの上面を覆う蓋として兼用できるように構成すれば、フィルタエレメントが未使用の状態においてはフィルタエレメント内部への上方からのゴミの侵入を防止することができるとともに、交換時にはフィルタエレメント内部の残留流体が外にはねることを防止することもできる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、図1を用いて、油圧回路中の戻り側配管の端部に繋がるとともに、オイルタンク50内に装着されて作動油の濾過を行うオイルフィルタ(リターンフィルタ)1について説明する。
オイルフィルタ1は、ケース部10と、このケース部10内に配設されるフィルタエレメント20とから構成されている。ケース部10は、円筒状に形成されたケース本体11と、このケース本体11の下端面を塞ぐ底板12と、ケース本体11の上端面を覆うと共にケース本体11に対して着脱自在に設けられたケース蓋13とから構成されている。これら、ケース本体11、底板12、ケース蓋13は、アルミ合金等の非鉄金属や鉄等の金属材料によって形成されている。
【0015】
底板12の中心部には、中空パイプ挿入孔12aが形成されており、この中空パイプ挿入孔12aには、円筒状に形成された中空パイプ14が上方(ケース本体内部)に延びて嵌合接合されている。中空パイプ14の側面には複数の中空パイプ流通孔14aが形成され、中空パイプ14の外周側から内周側への作動油の流入が自在に構成されている。
【0016】
ケース本体11の上端部にはフランジ11cが形成されるとともに、このフランジ11cにはOリング31が配設されている。フランジ11cの上面(Oリング31上)にはケース蓋13が載置可能であり、ケース蓋13は図示しない固定用ネジによって、ケース本体11に対してオイルの漏れが無いようにしっかりと取り付けられる。
【0017】
ケース蓋13には、リリーフバルブアッセンブリー16およびフィルタ押え17が設けられている。リリーフバルブアッセンブリー16は、フィルタ押え17に対して上下方向に摺動自在に配設された支持軸16aと、この支持軸16aの上端部に取り付けられたスプリング受16bと、ケース蓋13に取り付けられたアッセンブリーケース16dと、このアッセンブリーケース16d内に配設されてスプリング受16dとともに支持軸16aを上方に引き上げる付勢力を有するリリーフバルブ用スプリング16cとから構成されている。
なお、アッセンブリーケース16dを、ネジあるいはピン等を用い、ケース蓋13に対して着脱自在な構成としてもよい。
【0018】
フィルタ押え17は、詳細を後述するフィルタエレメント20がケース部10内で動かないように押え付けるものであり、円板状で且つ中央部が上方に突出して形成されている。この突出した部分の側面にはリリーフオイルを流通させるためのリリーフ孔17aが形成されている。突出した部分の下面は、支持軸16aに固着されたリリーフバルブ15が嵌合するように形成されており、リリーフバルブ15はリリーフバルブ用スプリング16cの付勢力によって常時フィルタ押え17と密着し、リリーフ孔17aとフィルタエレメント20の内周空間S2とが流通しないように構成されている。
フィルタ押え17とケース蓋13との間には、フィルタエレメント20の取付時に、フィルタ押え17を下方に付勢してフィルタエレメント20を押えつけるためのフィルタ押え用スプリング18も設けられている。
【0019】
このように構成されたケース部10は、ケース本体11の外周にリング状に形成された取付用フランジ11bを用いてオイルタンク50に取り付けられるが、このフランジ11bの下面にはOリング32が設けられているため、オイルタンク50内のオイルが取付部から漏れ出ることがない。
【0020】
次に、図2および図3を加えて、リターンオイルを濾過するためにケース部10内に着脱自在に配設されるフィルタエレメント20について説明する。このフィルタエレメント20は、外筒21と、この外筒21の内部に配設される内筒23と、この内筒23の外周に配設される円筒状の濾材22と、外筒21の上端面に固着された上エンドプレート27と、外筒21の下端面に固着された下エンドプレート28と、上エンドプレート27に対して着脱自在に構成された取っ手29とから構成されている。
【0021】
外筒21、内筒23、上エンドプレート27、下エンドプレート28および取っ手29は、プラスチック等の可燃性の樹脂材料や紙等によって、焼却可能に形成されている。なお、外筒21はシェルとも称され、外筒21、内筒23、上エンドプレート27、下エンドプレート28等によって濾材22が覆われた状態のものはシェルパックとも称される。
【0022】
外筒21は、ケース本体11の内径よりも若干小さい外径で円筒状に形成されており、その上端部にはケース本体11の内周に当接接触する外径で形成されたリング状のシール33が設けられている。
下エンドプレート28には、中央部に貫通孔が形成されたエレメント部排出孔25が設けられている。このエレメント部排出孔25は、詳細を後述するキャップ(蓋部材)26の外周側が嵌合自在な嵌合突起25aが内周面に形成されている。
【0023】
濾材22は、外筒21の内周面に対して所定の外周空間S1が形成されるように、外筒21の内径よりも小さい外径で円筒状に形成され、且つ、内周面が内筒23の外周に当接接触するように装着されている。なお、この濾材22は、板状の濾紙を所定の幅でプリーツ状(菊花状)に形成したり、濾紙、グラスファイバー、不織布等によって所定の厚さを有して形成されている。
【0024】
内筒23は円筒状に形成され、その側面には複数の内筒流通孔23aが形成されている。また、内筒23における上下方向の中間部近傍には、その外周が内筒23の内周面に接合された中間板(補強板)24が形成されている。この中間板24は、内筒23の強度を増すために設けられるとともに、詳細を後述するキャップ26をフィルタエレメント20の下部内周空間S3内に配設(保持)するために設けられている。さらにこの中間板24の外周側(内筒23の内周側)には、複数の中間板流通孔24bが形成されている。
【0025】
取っ手29は、外筒21の外径よりも若干小さい直径で形成された円板状の蓋部29aと、この蓋部29aから上方に延びて形成された握り部29bと、蓋部29aの下面に突出して形成された複数のフック部29c,29cとから構成されている。
【0026】
上エンドプレート27は内筒23の内径と同寸法の貫通孔を有してリング状に形成されるとともに、外周側(外筒21と固着される側)にはリターンオイルが流入するエレメント部流入孔27aが形成されている。このエレメント部流入孔27aは、上エンドプレート27と同心円の中心で形成された複数の長孔であり、取っ手29のフック部29cが挿入可能であるとともに、フック部29cを挿入した状態で取っ手29を水平方向に旋回させることにより、取っ手29と上エンドプレート27とが係合するように形成されている。
そして、この取っ手29が取り付けられた状態においては、フィルタエレメント20の上面は、蓋部29aにより覆われるためゴミ等の侵入を防止することができる。
【0027】
キャップ26は、ゴム、プラスチック、合成樹脂等の弾性材料によって形成されており、可燃性であることが好ましい。キャップ26は、円板状の蓋部26aと、この蓋部26aから下方に延びて形成された嵌合部26bと、蓋部26aの上方に延びて形成された中間板嵌合部26eとから構成されている。
【0028】
キャップ26は、エレメント部排出孔25に上方(フィルタエレメント20の内周側)から挿脱自在に形成され、上方からの挿入時には、嵌合部26bが弾性変形して嵌合部26bの外周に形成された外側突起26cと、エレメント部排出孔25の内周に形成されたエレメント部突起25aとが嵌合可能である。
【0029】
キャップ26がエレメント部排出孔25と嵌合している時には、蓋部26aの外周端部26gがエレメント部排出孔25の上端面と当接接触するため、キャップ26がエレメント部排出孔25の中に落ち込むことがない。
また、外側突起26cとエレメント部突起25aとの嵌合を解除させるためには、再度嵌合部26bを弾性変形させる力でキャップ26を上方に引き上げなければ(下から押し上げなければ)ならないため、残留オイルの影響ではキャップ26がエレメント部排出孔25から外れることがない。
これにより、キャップ26がエレメント部排出孔25と嵌合した時にはエレメント部排出孔25の上部開口面がしっかりと覆われ、フィルタエレメント20内に溜ったオイルがエレメント部排出孔25から流出することがない。
【0030】
キャップ26は、中空パイプ14の先端部に対しても着脱が自在に構成されている。キャップ26の内周には、内側突起26dが形成されており、中空パイプ14の上端部には、中空パイプ14の外径よりも若干太い径になるように嵌合突起14bが形成されているため、キャップ26と、このキャップ26の下方から挿入される中空パイプ14とが嵌合するように構成されている。
【0031】
さらに、キャップ26は、中間板24に対しても挿脱が自在に構成されており、この挿脱は、中間板24の下方(エレメント部排出孔25)側から行われる。キャップ26の上面に形成された中間板嵌合部26eは、中間板24の中央部に形成されたキャップ嵌合孔24aに挿入可能に形成されるとともに、上端部外周にはキャップ嵌合孔24aの内径寸法よりも若干大きな直径となるように、上部突起26fが形成されている。
【0032】
これにより、中間板24の下方からキャップ26が挿入されると、中間板嵌合部26eが弾性変形して上部突起26fがキャップ嵌合孔24aを貫通し、中間板24の上面に上部突起26fが係止され、中間板24にキャップ26が係止される。なお、再度中間板嵌合部26eが弾性変形するような力で引き下げれば、中間板24からキャップ26を取り外すことができる。
【0033】
このように構成された、オイルフィルタ1によってリターンオイルの濾過を行う場合について説明する。まず、ケース部10にフィルタエレメント20を装着する手順について説明する。
ケース部10に装着される前(未使用状態)のフィルタエレメント20は、図2に実線で示すように、上エンドプレート27に取っ手29が取り付けられた状態であり、作業者の持ち運びが容易であるとともに、上方からフィルタエレメント20内にゴミが侵入することがない。
また、キャップ26は、実線で示すようにエレメント部排出孔25に嵌合されるか、もしくは鎖線で示すように中間板24に取り付けられる。
【0034】
まず、鎖線で示すように中間板24に取り付けられた状態のフィルタエレメント20をケース部10に装着する場合について説明する。
ケース部10への装着は、ケース本体11の上部開口から行われるため、まず固定用ネジを取り外してケース蓋13を取り外す。ケース蓋13には、リリーフバルブアッセンブリー16およびフィルタ押え17が取り付けられているため、ケース蓋13を取り外せば、ケース本体11の上部開口は開放されることとなる。そして、作業者は取っ手29をつかんでフィルタエレメント20をケース本体11の上方からまっすぐケース本体11内に挿入すると、中空パイプ14がエレメント部排出孔25内に挿入した状態で、フィルタエレメント20がケース本体11内に装着される。ここで、中空パイプ14の長さは、フィルタエレメント20の装着時において、底板12の上面より中間板24の下面までの寸法から蓋部26aの厚さを引いた寸法よりも若干短い寸法に形成されている。
これにより、中空パイプ14の嵌合突起14bが内側突起26dと当接した後、フィルタエレメント20が底板12の上面に当接するまで押し込めば、中空パイプ14の先端部にキャップ26が嵌合することとなる。
【0035】
中空パイプ14の先端部にキャップ26を嵌合させた後は、取っ手29を水平方向に回転させ、フック部29c,29cと上エンドプレート27との係合を解除させ、図2に鎖線で示すように取っ手29を取り外す。
取っ手29が取り外されたフィルタエレメント20が装着された後は、ケース蓋13を再度ケース本体11に取り付けることにより、フィルタ押え用スプリング18の不勢力で下方に付勢されるフィルタ押え17によって、ケース部10内にしっかりと保持される。
【0036】
次に、上記のようにフィルタエレメント20が装着されたオイルフィルタ1によって濾過されるリターンオイルの流れについて再度図1を参照しながら説明する。なお、図1において、オイルの流れは、矢印Aによって表されている。
ケース本体11の上部側面に形成された流入孔11aから流入したオイルは、フィルタエレメント20内に流入する。ここで、通常、リリーフバルブ15はフィルタ押え17と密着しているため、フィルタ押え17の上面を流れてフック部29cが外された後のエレメント部流入孔27aから、濾材22の外周空間S内に流入する。なお、リリーフバルブ15の上面には常時オイルが流れるため、リリーフバルブ15上にオイル中のゴミが堆積することもない。
また、上エンドプレート27上のシール33により、濾過されていないオイルがオイルフィルタ1外へ排出される(オイルタンク50内に流入する)ことがない。
【0037】
外周空間S1内に流入したオイルは、濾材22の外側から内側に向かって流れるが、このときにオイル内に混入したゴミ等の不純物が濾過される。濾過されたオイルは、内筒23の内筒流通孔23aを通って上部内周空間S2や下部内周空間S3に流入する。なお、濾材22は、内周が内筒23の外周と当接しているため、外周方向からオイルが流入しても変形することがない。
上部内周空間S2に流入したオイルは、中間板流入孔24bから下部内周空間S3内に流入し、その後、中空パイプ流通孔14aから中空パイプ14内に流入して、下端部の排出孔14cからオイルフィルタ1外へ排出される。
【0038】
また、前記のように外筒21は、ケース本体11の内径よりも若干小さい外径で樹脂等によって形成されている。このため、流入孔11aから流入したオイルの圧力により内側から押し広げる方向の力が外筒21に作用して、外筒21の外周が外側に膨らむが、外筒21がケース本体11の内周面に当接接触することにより、外筒21に作用する圧力は金属材料によって強固に形成されたケース本体11で受けることができる。
従って、外筒21自体の強度は小さくてもよく、外筒21の厚さを厚くする必要もないため、フィルタエレメント20自体の軽量化を図ることができる。
【0039】
濾材22に目詰まりを生じると濾材22の圧力損失が大きくなり、流入孔11aから流入するオイルが濾材22をスムーズに流通することができなくなる。このため、リリーフバルブ用スプリング16cの付勢力以上の力がリリーフバルブ15に作用し、リリーフバルブ15が鎖線で示すように下方に押し下げられてフィルタ押え17との間に空間を生じさせる。これにより、オイルはA′で示すようにリリーフ孔17aから濾材22を通過せずに上部空間S2内に流入し、下端部の排出孔14cからオイルフィルタ1外へ排出させて、オイルフィルタ1の損傷を防止することとしている。
【0040】
上記のように構成されたオイルフィルタ1は、長時間の使用により濾材22の目詰まりが生じるため、所定時間毎にフィルタエレメント20を交換する必要があるが、フィルタエレメント20の取り外しは、取り付けと逆の手順で行われる。
フィルタエレメント20の交換のためにケース蓋13を外すと、ケース部10内は大気圧となるため、ケース部10内のオイルはオイルタンク50内のオイルのレベルL1まで下降する。このとき、ケース部10内のオイル(リリーフバルブ15上方のオイル)はフィルタエレメント20内に流入するため、濾過されていないオイルが下端部の排出孔14cからオイルフィルタ1外へ排出されることがない。
【0041】
その後、フィルタエレメント20に取り付けられた取っ手29を作業者がつかんで持ち上げることにより、フィルタエレメント20は上方に引き上げられる。ここで、中間板24に対するキャップ26の嵌合力は、中空パイプ14に対するキャップ26の嵌合力よりも弱くなるように構成されている。このため、フィルタエレメント20を上方に引き上げると、キャップ26は中空パイプ14に嵌合したまま中間板24から外れる。
【0042】
そして、さらにフィルタエレメント20を引き上げると、エレメント部排出孔25にキャップ26が嵌合し、エレメント部排出孔25がキャップ26によって塞がれることとなる。そして、さらにフィルタエレメント20を引き上げることにより、中空パイプ14とキャップ26との嵌合が外れるため、フィルタエレメント20をケース部10に対して分離させることができる。
このように、一度ケース部10に装着されたフィルタエレメント20におけるキャップ26の配設位置は、ケース部10に装着されていない状態であっても、未使用状態のフィルタエレメント20のキャップ26の配設位置とは異なることとなる。このため、フィルタエレメント20の底面を観察すれば、一度使用されたフィルタエレメントであるか否かの判断を容易に行うことができる。
【0043】
ここで、オイルタンク50におけるオイルのレベルがL1である場合には、エレメント部排出孔25がL0の位置(キャップ26の位置)まで上がったときにキャップ26によって塞がれる。このとき、フィルタエレメント20内にはL1とLOの差H分のオイルのみが溜るだけであり、フィルタエレメント20内にオイルが充満されることがないため、取り外されるフィルタエレメント20軽くすることができるとともに、エレメント部排出孔25から残留オイルが漏れ出ることもない。
また、フィルタエレメント20の上部は、取っ手29の蓋部29aによって覆われているため、交換したフィルタエレメント20内の残留オイルが跳ねて作業者にかかったり、周囲を汚してしまうこともない。
【0044】
なお、当初のオイルのレベルをキャップ26の位置より下のレベルL2となるように設定したり、レベルL1よりも上方にキャップ26が位置するように中空パイプ14を長く形成すれば、交換時のフィルタエレメント20内の残留オイルを無くすことができ、さらに交換が容易になる。
また、フィルタエレメント20は可燃性の材料によって形成されているため、交換後のフィルタエレメント20は焼却処理することができる。さらに、この焼却されるフィルタエレメント20には、キャップ26によってエレメント部排出孔25を閉塞させるスプリングあるいは摺動軸等の機構を必要としないため、使い捨てとなるフィルタエレメント20を安価に製作することができる。
【0045】
上記の実施例においては、キャップ26のフィルタエレメント20内への配設を、中間板24におけるキャップ嵌合孔24aにキャップ26の上面に形成された中間板嵌合部26eを挿入して係合させることによって行うこととしているが、本発明はこれに限られるものではなく、中間板24の下面にキャップ26の外周面の少なくとも一部と嵌合自在な嵌合突起(ツメ)を形成し、この嵌合突起にキャップ26を嵌合保持させることにより、キャップ26をフィルタエレメント20内へ配設するように構成してもよい。したがって、この場合には中間板嵌合部26eは不要となる。また、中間板嵌合部26eを不要とせずに、前記嵌合突起を中間板嵌合部26eに嵌合させて保持するように構成してもよい。
【0046】
このように、キャップ26をフィルタエレメント20の中間部に配設するように構成した場合には、キャップ26が熱の影響を受け易い可燃性のゴム等によって形成されている場合に、外筒21の下端面に下エンドプレート28を溶着によって固着させるときでも、溶着時の熱がキャップ26に作用することがないためキャップ26に悪影響を与えることがない。
【0047】
次に、図2に実線で示すように、キャップ26がエレメント部排出孔25に嵌合している状態から、フィルタエレメント20を装着する場合について説明する。
この場合も、前記と同様にケース本体11の上部開口からフィルタエレメント20を挿入することによりケース部10へ装着を行う。このため、フィルタエレメント20の挿入を行うと、まず、中空パイプ14の先端部にキャップ26が嵌合する。この状態でフィルタエレメント20を下方に押し下げると、キャップ26とエレメント部排出孔25との嵌合が外れ、フィルタエレメント20の底面がケース本体11の底面に当接するまでの挿入が可能となる。
【0048】
フィルタエレメント20の底面がケース本体11の底面に当接した状態においては、中間板嵌合部26eがキャップ嵌合孔24aを貫通する。そして、蓋部26aの上面が中間板24の下面と当接するように、中空パイプ14の長さや中間板24の位置を調節することにより、オイルの流れや、オイルタンク50の振動等の外力によってキャップ26が中空パイプ14の先端部に対して傾斜したり、先端部から外れたりすることを防止することができる。
【0049】
なお、本実施例においては、蓋部26aの上面と中間板24の下面とを当接させる構成としているが、必ずしも当接させる必要はなく、キャップ26が中空パイプ14の先端部に対して傾斜したり、先端部から外れたりしなければ若干の間隙を有するように構成してもよい。
また、鎖線で示すようにキャップ26のみを中間板24に係止させることはないため、必ずしも上部突起26fを形成する必要はなく、中間板嵌合部26eの長さも中間板24の厚さに対して厳密に調節する必要がない。さらに、キャップ嵌合孔24aの内径も中間板嵌合部26eの外径に対して若干大きくなるように調整する必要もなく、蓋部26aの直径よりも小さく形成されていれば良い。
【0050】
また、中間板24には必ずしもキャップ嵌合孔24a等のキャップ26との係止部を設ける必要はなく、中間板24には中間板流入孔24bのみを設ける構成としてもよい。このような中間板24を設けた場合には、中間板嵌合部26eおよび上部突起26fを形成する必要はなく、キャップ26が中空パイプ14の先端部に装着された状態で、蓋部26aの上面と中間板24の下面とが当接するかもしくは、キャップ26が中空パイプ14の先端部に対して傾斜したり、先端部から外れたりしない程度に若干の間隙を有して構成すればよい。
なお、この場合には、キャップ26における蓋部26aの上面の形状は、オイルがスムーズに流れるように緩やかな凸形状にすることが好ましい。
【0051】
さらに、フィルタエレメント20内を流れるオイルの流量や振動等が少なくてキャップ26が中空パイプ14から外れるおそれがなく、且つ、濾材22の強度が十分であれば、中間板24や中間板嵌合部26eは必ずしも必要ではない。
【0052】
このように構成されたフィルタエレメント20によれば、上部のエレメント部流入孔27aは取っ手29によって塞がれるとともに、エレメント部排出孔25は、キャップ26によって塞がれているため、ケース部10に装着する以前の状態において、フィルタエレメント20の上方はもとより、下方からもゴミ等が侵入することがない。
【0053】
さらに、中間板24の中央部に形成するキャップ嵌合孔24aの位置に若干のずれがあっても許容可能な構成としたり、中間板24とキャップ26とが嵌合しない構成とすることができるため、ケース部10(特に中空パイプ14の形成位置、長さ)の製作を容易に行うことができるとともに、フィルタエレメント20(特に中間板24の位置、キャップ嵌合孔24aの位置および内径)の製作も容易に行うことができる。このため、オイルフィルタ1をより安価に製作することができ、且つ、中空パイプ14とキャップ26との嵌合を容易に行うことができるため、フィルタエレメント20のケース部10への装着を容易に行うことができる。
【0054】
なお、上記の実施例においては、オイルフィルタ1を流入孔11aが油圧回路中の戻り側配管の端部に繋がり、ケース部10がオイルタンク50の上部に取り付けられるとともに、フィルタエレメント20における下端部の排出孔14cがオイルタンク50内のオイル内に浸かるように構成されたリターンフィルタとして用いた場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、図4に示すオイルフィルタ4のように、ケース本体41の下端部に排出孔44cに繋がるL字状の排出パイプ49を設けるとともに、ケース本体41に取付金具41a,41a…を設け、排出パイプ49および流入孔11aに、図示しない油圧回路の配管途中に接続するとともに、取付金具41a,41a…によって壁面等に固定することにより、油圧回路の配管内を流れる作動油の濾過を行うインラインフィルタとしても使用することができる。
【0055】
このように構成されたオイルフィルタ4によれば、ケース蓋43を外すことにより、フィルタエレメント20内のオイルは、排出パイプ49から流出するため、フィルタエレメント20の取外し時にはフィルタエレメント20内にはオイルが残ることが無い。
【0056】
さらに、ケース蓋43にエア抜き用プラグ43aを設けるように構成してもよく、このように構成されたオイルフィルタ4によれば、配管内の空気を適宜抜くことができる。
なお、オイルフィルタ4において番号を付して説明した部分以外の構成は、前記のオイルフィルタ1と同様の構成であるため、個々の説明は省略する。
また、上記の各実施例においては、本発明に係る流体フィルタを油圧回路中の作動油の濾過を行うためのオイルフィルタとして用いた場合について説明したが、水や燃料等他の流体の濾過を行うフィルタとしてももちろん用いることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る流体フィルタは、ケース底部のケース部排出孔からフィルタエレメント部排出孔を貫通して上方に延びて形成された中空パイプの先端部に蓋部材を装着している。そして、フィルタエレメントを取り外した状態においては中空パイプから外れてエレメント部排出孔に装着されることによってフィルタエレメント底部を閉塞するようになっている。
このため、中空パイプの長さおよび流体フィルタから流出した流体のレベルに対する流体フィルタの位置を調節することにより、フィルタエレメントの交換時に、フィルタエレメント内部に残留するオイル等の流体の量を調節することができ、交換時のフィルタエレメントの重量を軽減させることができる。さらに、残留した流体がフィルタエレメントの外に漏れ出ることもないため、交換時に周囲を汚してしまうこともない。
また、フィルタエレメントに作用する流体の圧力は、フィルタエレメントが装着されるケースで受けるため、フィルタエレメント(特に外筒)の強度は小さくてもよいことから、プラスチック等による形成が可能であり、フィルタエレメント自体の軽量化を図ることができる。
【0058】
ここで、フィルタエレメントがケース内に装着される以前の未使用状態であるときに、フィルタエレメント内に配設される蓋部材がフィルタエレメント内周面に接合された補強板に係止されている場合には、フィルタエレメントの組立時に、フィルタエレメントの底面部が加熱されても、その熱の影響を受けることがない。また、フィルタエレメントが未使用状態であるときに、フィルタエレメント内に配設される蓋部材がエレメント部排出孔を覆って装着されている場合には、未使用状態におけるフィルタエレメントの下方からのゴミの侵入を防止することができるとともに、フィルタエレメントのケース部への装着時に、中空パイプと蓋部材との嵌合を容易に行うことができるため、フィルタエレメントのケースへの装着を容易に行うことができる。
【0059】
ここで、少なくとも蓋部材における中空パイプおよびエレメント部排出孔との嵌合部を弾性材料によって形成し、中空パイプおよびエレメント部排出孔に対して嵌合自在な構成とした場合には、フィルタエレメントを上方に引き抜いてフィルタエレメントを取り外す動作を行えば、蓋部材が中空パイプの先端部から外れてエレメント部排出孔と嵌合するため、簡単にフィルタエレメントの交換を行うことができる。また、交換するフィルタエレメントには、蓋部材によってエレメント部排出孔の閉塞を行うための機構を設ける必要がないため、フィルタエレメントを安価に製作することができる。
【0060】
なお、フィルタエレメントを可燃性材料によって形成すれば、焼却することができるため、使用後のフィルタエレメントの処理を容易に行うことができる。
また、フィルタエレメントの着脱用の取っ手をフィルタエレメントの上部に着脱自在に設けることにより、ケースに対するフィルタエレメントの着脱を容易に行うことができるため、フィルタエレメントの交換作業をより簡便に行うことができる。
さらに、この取っ手をフィルタエレメントの上面を覆う蓋としても兼用できるようにすれば、未使用状態におけるフィルタエレメント内への上方からのゴミの侵入を防止することができるとともに、交換時には、フィルタエレメント内の残留流体が外にはねることがないため、流体フィルタの周囲や作業者の衣服を汚したりすることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体フィルタの一例であるオイルフィルタを示す側面断面図である。
【図2】上記オイルフィルタに取り付けられるフィルタエレメントを示す側面断面図である。
【図3】上記フィルタエレメントを示す部分断面図である。
【図4】本発明に係る他のオイルフィルタを示す側面断面図である。
【符号の説明】
1,4 オイルフィルター
11,41 ケース本体
14 中空パイプ
20 フィルタエレメント
25 エレメント部排出孔
26 キャップ(蓋部材)
29 取っ手
Claims (9)
- 底部にケース部排出孔を有して有底筒状に形成されたケースと、
前記ケース部排出孔から上方に延びるとともに側面に流通孔を有して形成された中空パイプと、
底部に前記中空パイプが貫通可能に形成されたエレメント部排出孔を有して有底筒状に形成されるとともに、前記ケースの上部開口から前記ケース内に挿入され、前記エレメント部排出孔から前記中空パイプを内周空間内に突出させて、前記ケースに装着されるフィルタエレメントと、
前記フィルタエレメント内に配設され、前記中空パイプの上端部および前記エレメント部排出孔に対して着脱自在に構成された蓋部材とからなり、
前記ケース内に前記フィルタエレメントが装着された状態においては、前記蓋部材が前記中空パイプの上端部に装着され、前記フィルタエレメント内における外周側に形成される外周空間に導入した流体を前記フィルタエレメント内に配設された濾材を通過させて濾過した後に、前記フィルタエレメントの前記内周空間内に突出している前記中空パイプの前記流通孔を通して前記ケース部排出孔から前記流体を外部に排出し、
前記ケース内から前記フィルタエレメントを取外した状態においては、前記蓋部材が前記中空パイプから外れて前記エレメント部排出孔に装着されることにより前記フィルタエレメント底部を閉塞することを特徴とする流体フィルタ。 - 前記フィルタエレメントの内周空間内に、上下に貫通した流通孔が形成され、蓋部材係止部が形成され、外周が前記フィルタエレメントの内周面に接合された補強板が設けられ、
前記蓋部材が、前記蓋部材係止部に対しても着脱自在に形成され、
前記フィルタエレメントが前記ケース内に装着される以前の未使用状態においては、前記蓋部材係止部に前記蓋部材が係止されて前記蓋部材が前記フィルタエレメント内に配設されることを特徴とする請求項1に記載の流体フィルタ。 - 前記蓋部材係止部が、前記補強板を貫通して形成された蓋部材嵌合孔であり、
前記蓋部材の上面に、前記蓋部材嵌合孔と嵌合自在な補強板嵌合突起が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流体フィルタ。 - 前記フィルタエレメントが前記ケース内に装着される以前の未使用状態においては、前記蓋部材が前記エレメント部排出孔を覆って装着されて前記フィルタエレメント内に配設されることを特徴とする請求項1に記載の流体フィルタ。
- 前記フィルタエレメントの内周空間内に、上下方向に貫通した流通孔が形成されるとともに外周が前記フィルタエレメントの内周面に接合された補強板が設けられ、
前記ケース内に前記フィルタエレメントが装着された状態においては、前記蓋部材が前記中空パイプの上端部に装着されるとともに、前記補強板の下面近傍に前記蓋部材の上面が位置することによって、前記蓋部材の脱落を防止することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の流体フィルタ。 - 少なくとも前記蓋部材における前記中空パイプの上端部との嵌合部および前記エレメント部排出孔との嵌合部が弾性材料によって形成され、前記フィルタエレメントの取外し時には、前記フィルタエレメントを上方に引き抜くことにより前記中空パイプの外周に沿って前記エレメント部排出孔が上方に移動して前記蓋部材が前記エレメント部排出孔と嵌合した後、前記蓋部材が前記中空パイプの先端部から外れることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の流体フィルタ。
- 前記フィルタエレメントが可燃性材料によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の流体フィルタ。
- 前記フィルタエレメントの着脱用の取っ手が、前記フィルタエレメントの上部に着脱自在に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の流体フィルタ。
- 前記フィルタエレメントの着脱用の取っ手が、前記フィルタエレメントの上面を覆う蓋を兼用していることを特徴とする請求項8に記載の流体フィルタ。
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