JP3667278B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の記録材を、記録素子を用いて被記録媒体に記録する記録装置及び記録方法に関するものである。
【0002】
また、複数種類の記録剤を、単数あるいは複数の記録素子を有する記録ヘッドを用いて被記録媒体に記録する記録装置、記録方法及びコンピュータ可読メモリに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
従来から、例えばインクジェットプリンタ等の記録装置は広く研究・開発されており、一般に普及しているが、さらなる高階調化、高速化、低価格化等が求められ続けている。
【0004】
このなかで、高階調化の要求に対しては、濃度の薄い記録剤を用いることが有効であるが、濃度の薄い記録剤を用いると、所望の画像濃度を得るために、濃度の薄い記録剤のドットを数多く被記録媒体上の略同一位置に重ねて記録する、いわゆる多重記録を行わなければならず、例えば、インクジェットプリンタにおいては、インク溢れ等の問題が懸念される。
【0005】
特に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを用いてフルカラー画像を記録するようなインクジェットプリンタにおいて、全てのインクの濃度を薄くすることは上述のような点から困難である。
【0006】
そこで、イエロー等の視認しにくい色や、ブラック等の他色インクの混合によって生成し得る色のインクについては、薄いインクを用いない等の工夫がなされる。
【0007】
すると、必然的に、被記録媒体上の略同一位置に重ねられる同一色インクドットの最大数(以下、最大多重記録数と称する)も、インクの色(種類)によって異なってくる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最大多重記録数の異なる複数種類の記録剤を、同一数の記録素子を用いて記録しようとすると、以下に記すような不具合が発生してしまう。
【0009】
例えば、各記録剤を記録する記録素子の数を、最大多重記録数が少ない記録剤の記録に適した数に合わせて同一とすと、最大多重記録数の多い記録剤の記録に際して、記録素子数不足による記録速度の低下が発生する。
【0010】
また、各記録剤を記録する記録素子の数を、最大多重記録数が多い記録剤の記録に適した数に合わせて同一とすると、最大多重記録数の少ない記録剤の記録に際して、全く不使用あるいは不使用時間の長い記録素子が存在することによる無駄すなわちコストアップが発生してしまう。
【0011】
いずれにしても、最大多重記録数の異なる複数種類の記録剤を、同一数の記録素子を用いて記録しようとすると、上述のような2つの不具合のうちのいずれかが発生してしまうという問題点が存在していた。
【0012】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、記録素子数不足による記録速度の低下及び全く不使用あるいは不使用時間の長い記録素子が存在することによるコストアップの発生をともに防止することが可能な記録装置及び記録方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による記録装置は以下の構成を備える。即ち、
少なくとも同系色で濃度の異なる第1および第2の記録剤それぞれに対応した第1および第2の記録素子を用い、被記録媒体に前記第1および第2の記録剤を同一解像度で記録する記録装置であって、
前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第1の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数と、前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第2の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数は異なり、
前記第1の記録剤の最大多重記録数の、前記第2の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記第1の記録素子の数の、前記第2の記録素子の数に対する比は、同一である。
また、上記の目的を達成するための本発明による記録装置は以下の構成を備える。即ち、
黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤それぞれに対応した記録素子を用い、前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤を被記録媒体に同一解像度で記録する記録装置であって、
前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤のうちの一部の種類の記録剤が前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数と、その他の種類の記録剤が被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数とは異なり、
前記一部の種類の記録剤の最大多重記録数の、前記その他の種類の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記一部の種類の記録剤に対応した記録素子の数の、前記その他の種類の記録剤に対応した記録素子の数に対する比は、同一である。
【0014】
また、上記の目的を達成するための本発明による記録装置は以下の構成を備える。即ち、
単数あるいは複数の記録素子を有する記録ヘッドを用いて黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤を被記録媒体に同一解像度で記録する記録装置であって、
前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤のうちの一部の種類の記録剤が前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数と、その他の種類の記録剤が被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数とは異なり、
前記一部の種類の記録剤の最大多重記録数の、前記その他の種類の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記一部の種類の記録剤に対応した記録ヘッドの数の、前記その他の種類の記録剤に対応した記録ヘッドの数に対する比は、同一である。
また、上記の目的を達成するための本発明による記録装置は以下の構成を備える。即ち、
少なくとも同系色で濃度の異なる第1および第2の記録剤それぞれに対応した第1および第2の記録ヘッドを用い、被記録媒体に前記第1および第2の記録剤を同一解像度で記録する記録装置であって、
前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第1の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数と、前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第2の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数は異なり、
前記第1の記録剤の最大多重記録数の、前記第2の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記第1の記録ヘッドの数の、前記第2の記録ヘッドの数に対する比は、同一である。
【0015】
上記の目的を達成するための本発明による記録方法は以下の構成を備える。即ち、
少なくとも同系色で濃度の異なる第1および第2の記録剤それぞれに対応した第1および第2の記録素子を用い、被記録媒体に前記第1および第2の記録剤を同一解像度で記録する記録方法であって、
前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第1の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数と、前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第2の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数は異なり、
前記第1の記録剤の最大多重記録数の、前記第2の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記第1の記録素子の数の、前記第2の記録素子の数に対する比は、同一である。
【0016】
また、上記の目的を達成するための本発明による記録方法は以下の構成を備える。即ち、
黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤それぞれに対応した記録素子を用い、前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤を被記録媒体に同一解像度で記録する記録方法であって、
前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤のうちの一部の種類の記録剤が前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数と、その他の種類の記録剤が被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数とは異なり、
前記一部の種類の記録剤の最大多重記録数の、前記その他の種類の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記一部の種類の記録剤に対応した記録素子の数の、前記その他の種類の記録剤に対応した記録素子の数に対する比は、同一である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[実施形態1]
図1Aは実施形態1のインクジェットプリンタの概略斜視図を示す図である。
【0020】
図1Aにおいて、被記録媒体(以下、メディアと称する)Mは、副走査モータ1
の駆動に伴って図中矢印R方向に回転するプラテンローラ2及び不図示の搬送ローラ群によって、図中矢印F方向に送られる。
【0021】
このメディア搬送方向(副走査方向)と垂直な方向にガイドシャフト3a及び3bが平行に置かれており、キャリッジ4に搭載されたインクジェットヘッド5が主走査モータ6の駆動によって図中矢印S方向(主走査方向)に往復走査する。
【0022】
メディアMは、副走査モータ1によって間欠送りされるが、メディアMが停止しているときにインクジェットヘッド5が主走査方向に往復走査され、その際に画像信号に応じたインク滴を吐出して画像記録を行う。尚、画像信号は、当該インクジェットプリンタに接続される不図示の外部装置、例えば、ホストコンピュータ等から供給される。
【0023】
インクジェットヘッド5には、図1Bに示したように、副走査方向(図中矢印F方向)の間隔が600dpiになるように配列された記録素子を構成するノズル100が、384個備えられており、図中矢印Fの始点方向から順に、128個がシアン(C)インクを吐出するノズル、同じく128個がマゼンタ(M)インクを吐出するノズル、64個がイエロー(Y)インクを吐出するノズル、64個がブラック(Bk)インクを吐出するノズルである。
【0024】
尚、各ノズル内には、インクを吐出するための発熱素子が設けられている。
【0025】
また、実施形態1に係るインクジェットプリンタの解像度は、600dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)であり、各色インクのインク滴によって形成されるドットの直径は、メディアの種類によっても異なるが、1実施例においては、光沢フィルム上で約65μmであった。
【0026】
実施形態1に係るインクジェットプリンタに用いられるシアン及びマゼンタインクは、階調性向上のために染料濃度を薄くしたインクであり、光沢フィルム上の600dpi×600dpiの全画素に対して、それぞれドットを2回重ねて記録したときの反射光学濃度が1.7程度になるように、それぞれの染料濃度が調整されている。
【0027】
一方、イエロー及びブラックインクについては、光沢フィルム上の600dpi×600dpiの全画素に、ドットを1回記録したときの反射光学濃度が1.7程度であるように、染料濃度が調整されている。
【0028】
従って、実施形態1に係るインクジェットプリンタにおいては、シアン及びマゼンタインクについては最大多重記録数が2であるように、イエロー及びブラックインクについては最大多重記録数が1であるように、図1Cに示した制御部200において制御が行われる。
【0029】
図1Cにおいて、20は、ホスト装置Hとの間で画像信号等のデータ送受信を行うためのインターフェースである。21は、各種制御手順等を実行するMPUである。22は、MPU21が実行する制御手順に対応したプログラム、その他の固定データを格納したROMである。23は、各種データ(インクジェットヘッド5に供給すべき記録データ等)を一時的に格納するためのDRAMである。
【0030】
24は、インクジェットヘッド5に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インターフェース20、MPU21、DRAM23間のデータ転送制御も行う。25及び26は、それぞれ主走査モータ6及び副走査モータ1を駆動するためのモータドライバである。27は、インクジェットヘッド5を駆動するためのヘッドドライバである。
【0031】
以下に、実施形態1に係るインクジェットプリンタの画像記録シーケンスを、図1及び図2を参照しながら簡単に説明する。
【0032】
図1Aにおいて、メディアMがプラテンローラ2の回転等によって所定の画像記録開始位置にまで搬送され停止すると、キャリッジ4は、図1A中の矢印S方向に往復走査のうちの往走査を行い、その際に、画像信号に応じて、インクジェットヘッド5の、図1B中の矢印Fの始点側(以下、下側と称する)の64ノズルを用いて、図2AにAで示したような領域にシアンドットの記録を行う。
【0033】
次に、メディアMは副走査モータ1の駆動によって、図2Aに示した領域Aの幅分(具体的には、64/600インチ≒2.71mm)搬送(副走査)される。
【0034】
その後、キャリッジ4の往復走査のうち、復走査が行われる。その際、画像信号に応じて、インクジェットヘッド5の下側128ノズルを用いたシアンドットの記録が追加され、図2Bに示したような領域でシアン画像が形成される。
【0035】
このとき、メディアM上の図2中Aで示した部分には、シアンインクのドットが同一画素に対して2回重ねて記録されることが可能となる。
【0036】
その後、再び、メディアMは2.71mm副走査され、キャリッジ4の再度の往走査の際に、インクジェットヘッド5の下側192ノズルを用いて、画像信号に応じたシアン及びマゼンタドットの記録が追加されて、図2Cに示したような領域の画像が形成される。
【0037】
さらに、メディアMは2.71mm副走査され、キャリッジ4の再度の復走査の際に、画像信号に応じて、インクジェットヘッド5の下側256ノズルを用いたシアン及びマゼンタドットの記録が追加されて、図2Dに示したような領域の画像が形成される。
【0038】
このとき、図2中Aで示した部分には、シアン及びマゼンタのインクドットがそれぞれ同一画素に対して2回重ねて記録されることが可能となる。
【0039】
同様に、メディアMは副走査され、キャリッジ4の再々度の往走査の際に、画像信号に応じて、インクジェットヘッド5の下側320ノズルを用いたシアン、マゼンタ及びイエロードットの記録が追加されて、図2Eに示したような領域の画像が形成される。
【0040】
その後、同様の副走査の後、キャリッジ4の再々度の復走査の際に、インクジェットヘッド5の全384ノズルを用いて、画像信号に応じたシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのドット記録が追加されて、図2Fに示したような領域の画像が形成される。
【0041】
こうして、メディアM上の図2中Aで示した部分には、同一画素に対して、シアン及びマゼンタのインクドットはそれぞれ2回重ねて、イエロー及びブラックのインクドットはそれぞれ1回だけ記録されることが可能となる。
【0042】
同様の動作を、メディアMの画像記録終了位置まで繰り返して画像記録は終了し、プラテンローラ2等の回転によってメディアMは排出される。
【0043】
以上説明したように、実施形態1によれば、階調性向上のために染料濃度を薄くして最大多重記録数を2としたシアン及びマゼンタインクの記録を行うノズル数を128に、インク溢れ等を考慮して最大多重記録数を1としたイエロー及びブラックインクの記録を行うノズル数をその1/2の64にし、画像記録シーケンスを上述のように実行すること、即ち、各記録剤の最大多重記録数の比と、当該各記録剤を記録する記録素子数の比とが同一であるように構成・制御することによって、最も効率の良い画像記録を行うことが可能となる。その結果、ノズル数不足による記録速度の低下及び全く不使用あるいは不使用時間の長いノズルが存在することによるコストアップの発生をともに防止することができる。
【0044】
つまり、一般的に表現すれば、本発明の記録ヘッドは、複数種類の記録剤のうちの各1種類の記録剤のドットが、被記録媒体上の略同一位置に重ねて記録される際の最大多重記録数に応じた数の、当該各記録剤を記録する記録素子を備える。これにより、記録素子数不足による記録速度の低下及び全く不使用あるいは不使用時間の長い記録素子が存在することによるコストアップの発生をともに防止することができる。
【0045】
尚、実施形態1においては、解像度が600dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)であるインクジェットプリンタの例について説明したが、キャリッジ4の各走査ごとにインクジェットヘッド5のインク吐出タイミングを制御し、光沢フィルム上に記録される約65μmの直径を有するインクドットの位置をずらして、解像度が1200dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)となるようにしたインクジェットプリンタにおいても、主走査方向に隣り合った2つの画素に1回ずつ記録されたドットは十分重なり合うため、このような例に対しても、本発明は有効である。
[実施形態2]
実施形態1においては、本発明を、4色のインクを用いてフルカラー画像を記録するインクジェットプリンタに適用した例について説明したが、実施形態2では、黒系で染料濃度の異なる3種のインクを用いて、高階調の医療用画像を記録するインクジェットプリンタに、本発明を適用した例について説明する。
【0046】
図3は実施形態2のインクジェットプリンタの概略斜視図を示す図である。
【0047】
尚、図1Aと同一の番号を付したものは同様の構成要素を示しているので、説明を省略する。
【0048】
図3において、51〜54はインクジェットヘッドであり、それぞれ、副走査(図中矢印F)方向の間隔が600dpiになるように配列された記録素子を構成するノズルが260個備えられている。但し、実際に記録に用いられるノズルは256個であり、図4に一例を示したように、それ以外のノズルは各インクジェットヘッド51〜54をキャリッジ4に搭載する際に生ずる機械的なズレ(副走査方向)を、記録に用いられるノズルを選択することによって補正するために備えられている。
【0049】
尚、各ノズル内には、インクを吐出するための発熱素子が設けられている。
【0050】
インクジェットヘッド51は、黒系で染料濃度の異なる3種のインクのうち、最も濃度の薄いインク(以下、薄インクと称する)を記録するインクジェットヘッドである。また、インクジェットヘッド53及び54は、最も濃度の濃いインク(以下、濃インクと称する)を記録するインクジェットヘッドである。また、インクジェットヘッド52は、中間の濃度のインク(以下、中インクと称する)を記録するインクジェットヘッドである。
【0051】
実施形態2に係るインクジェットプリンタの解像度も、実施形態1に係るインクジェットプリンタの解像度と同様、600dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)であり、各インクのインク滴によって形成されるドットの直径は、1実施例において、透過フィルム上で約65μmであった。
【0052】
ところで、医療用画像、特に、透過光を用いて観察される医療用画像においては、高い画像濃度が要求される。
【0053】
しかし、一般に、記録剤の濃度を高くしていくと種々の不具合が生じ、例えばインクジェットプリンタにおいて、インクの染料濃度を高くしていくと、インク粘度の上昇等のために、インク吐出に不具合が生じる。
【0054】
すなわち、記録剤の濃度上昇による画像濃度の上昇には限界がある。
【0055】
そこで、実施形態2に係るインクジェットプリンタにおいては、濃インクの最大多重記録数を2とすること、すなわち、濃インクのドットをメディアMの略同一位置に2回重ねて記録することによって、高い画像濃度を得るような構成・制御を行う。
【0056】
一方、階調性向上のために用いられる中インク及び薄インクの最大多重記録数は、インク溢れ等を考慮して1とする。
【0057】
以下に、実施形態2に係るインクジェットプリンタの画像記録シーケンスを、図3、図5A及び図5Bを参照しながら簡単に説明する。
【0058】
プラテンローラ2の回転等によって所定の画像記録開始位置にまでメディアMが搬送され停止すると、キャリッジ4の往復走査のうち、往走査が行われ、その際に、インクジェットヘッド51〜54の選択された256ノズルが用いられて、図5Aにαで示したような領域に、画像信号に応じたインクドットの記録が行われる。
【0059】
この1回の往走査の際になされる記録によって、2つのインクジェットヘッド53及び54を用いる濃インクのドットは、メディアM上の同一画素に対して2回重ねて記録されることが可能となり、1つのインクジェットヘッド51あるいは52を用いる薄インクあるいは中インクのドットは、メディアM上の同一画素に対して1回だけ記録されることが可能となる。
【0060】
次に、メディアMは副走査モータ1の駆動によって、記録が行われた幅分(具体的には、256/600インチ≒10.8mm)搬送(副走査)される。
【0061】
その後、キャリッジ4の往復走査のうちの復走査が行われ、往走査の際と同様、インクジェットヘッド51〜54の選択された256ノズルが用いられて、図5Bにβで示したような領域に、画像信号に応じたインクドットの記録が追加される。
【0062】
再び、メディアMは10.8m副走査され、以後同様の動作を画像記録終了位置まで繰り返して画像記録を終了し、プラテンローラ2の回転等によってメディアMは排出される。
【0063】
以上説明したように、実施形態2によれば、高い画像濃度を得るために最大多重記録数を2とした濃インクの記録を行うインクジェットヘッドを2個に、インク溢れ等を考慮して最大多重記録数を1とした階調性向上用の薄インク及び中インクの記録を行うインクジェットヘッドを1個にし、画像記録シーケンスを上述のように実行すること、即ち、各記録剤の最大多重記録数の比と、当該各記録剤を記録する記録ヘッド数(各記録ヘッドにおいて、実際に記録に用いられる記録素子数は同じである)の比とが同一であるように構成・制御することによって、最も効率の良い画像記録を行うことが可能となる。その結果、ノズル数不足による記録速度の低下及び全く不使用あるいは不使用時間の長いノズルが存在することによるコストアップの発生をともに防止することができる。
【0064】
尚、実施形態2においても、実施形態1におけるのと同様、解像度が600dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)であるインクジェットプリンタの例について説明したが、各インクジェットヘッドのインク吐出タイミングを制御し、透過フィルム上に記録される約65μmの直径を有するインクドットの位置をずらして、解像度が1200dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)となるようにしたインクジェットプリンタにおいても、主走査方向に隣り合った2つの画素に1回ずつ記録されたドットは十分重なり合うため、このような例に対しても、本発明は有効である。
【0065】
また、各インクジェットヘッドのキャリッジ4に対する副走査方向の機械的な位置を調整する周知の手段を備え、各インクジェットヘッドの副走査方向の位置を調整することによってインクドットの位置をずらして、解像度が1200dpi(主走査方向)×1200dpi(副走査方向)となるようにしたインクジェットプリンタにおいても、隣り合った2つの画素に1回ずつ記録されたドットは十分重なり合うため、本発明は有効である。
【0066】
また、実施形態1及び2においては、間欠送りされるメディアに対してキャリッジ上に搭載されたインクジェットヘッドが往復走査する、シリアルスキャンタイプのインクジェットプリンタに本発明を適用した例について説明したが、本発明はそのようなタイプのインクジェットプリンタのみに限らず、図6に、実施形態2に対応した一例の概略図を示したような、メディアの幅方向全体にノズルが配列されメディアのみが搬送される、いわゆるフルマルチタイプのインクジェットプリンタに対しても、本発明は有効である。
【0067】
また、実施形態1及び2における各インクの最大多重記録数は1あるいは2であったが、3以上であっても構わない。
【0068】
さらに、実施形態1及び2においては、本発明をインクジェットプリンタに適用した例について説明したが、本発明はインクジェットプリンタのみに適用されるものではなく、複数種類の記録剤を記録素子を用いて被記録媒体に記録するような記録装置であれば、どのような記録装置であっても本発明を適用することが可能である。
【0069】
加えて、記録素子によって記録されるドットは、円あるいはそれに近い形である必要はなく、四角に近い形等であってもよい。
【0070】
尚、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0071】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0072】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0073】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0074】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録素子数不足による記録速度の低下及び全く不使用あるいは不使用時間の長い記録素子が存在することによるコストアップの発生をともに防止することが可能な記録装置及びその方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】実施形態1のインクジェットプリンタの概略斜視図を示す図である。
【図1B】実施形態1のインクジェットヘッドのノズルの配置を示す図である。
【図1C】実施形態1の制御部を含む回路構成を示すブロック図である。
【図2A】実施形態1に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図2B】実施形態1に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図2C】実施形態1に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図2D】実施形態1に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図2E】実施形態1に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図2F】実施形態1に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図3】実施形態2のインクジェットプリンタの概略斜視図を示す図である。
【図4】実施形態2のインクジェットヘッドのノズルの配置を示す図である。
【図5A】実施形態2に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図5B】実施形態2に係るインクジェットプリンタにおける画像記録シーケンスを説明するための図である。
【図6】実施形態2に対応するフルマルチタイプのインクジェットプリンタの一例の概要を示す図である。
【符号の説明】
1 副走査モータ
2 プラテンローラ
3 ガイドシャフト
4 キャリッジ
6 主走査モータ
5、51〜54 インクジェットヘッド
Claims (9)
- 少なくとも同系色で濃度の異なる第1および第2の記録剤それぞれに対応した第1および第2の記録素子を用い、被記録媒体に前記第1および第2の記録剤を同一解像度で記録する記録装置であって、
前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第1の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数と、前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第2の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数は異なり、
前記第1の記録剤の最大多重記録数の、前記第2の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記第1の記録素子の数の、前記第2の記録素子の数に対する比は、同一である
ことを特徴とする記録装置。 - 黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤それぞれに対応した記録素子を用い、前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤を被記録媒体に同一解像度で記録する記録装置であって、
前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤のうちの一部の種類の記録剤が前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数と、その他の種類の記録剤が被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数とは異なり、
前記一部の種類の記録剤の最大多重記録数の、前記その他の種類の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記一部の種類の記録剤に対応した記録素子の数の、前記その他の種類の記録剤に対応した記録素子の数に対する比は、同一である
ことを特徴とする記録装置。 - 単数あるいは複数の記録素子を有する記録ヘッドを用いて黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤を被記録媒体に同一解像度で記録する記録装置であって、
前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤のうちの一部の種類の記録剤が前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数と、その他の種類の記録剤が被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数とは異なり、
前記一部の種類の記録剤の最大多重記録数の、前記その他の種類の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記一部の種類の記録剤に対応した記録ヘッドの数の、前記その他の種類の記録剤に対応した記録ヘッドの数に対する比は、同一である
ことを特徴とする記録装置。 - 前記各記録剤を記録する各記録ヘッドは、同一数の記録素子を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 少なくとも同系色で濃度の異なる第1および第2の記録剤それぞれに対応した第1および第2の記録ヘッドを用い、被記録媒体に前記第1および第2の記録剤を同一解像度で記録する記録装置であって、
前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第1の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数と、前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第2の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数は異なり、
前記第1の記録剤の最大多重記録数の、前記第2の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記第1の記録ヘッドの数の、前記第2の記録ヘッドの数に対する比は、同一である
ことを特徴とする記録装置。 - 少なくとも同系色で濃度の異なる第1および第2の記録剤それぞれに対応した第1および第2の記録素子を用い、被記録媒体に前記第1および第2の記録剤を同一解像度で記録する記録方法であって、
前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第1の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数と、前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に前記第2の記録剤が重ねて記録される際の最大多重記録数は異なり、
前記第1の記録剤の最大多重記録数の、前記第2の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記第1の記録素子の数の、前記第2の記録素子の数に対する比は、同一である
ことを特徴とする記録方法。 - 黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤それぞれに対応した記録素子を用い、前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤を被記録媒体に同一解像度で記録する記録方法であって、
前記黒系色で濃度の異なる複数種類の記録剤のうちの一部の種類の記録剤が前記被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数と、その他の種類の記録剤が被記録媒体上の所定解像度の同一画素に重ねて記録される際の最大多重記録数とは異なり、
前記一部の種類の記録剤の最大多重記録数の、前記その他の種類の記録剤の最大多重記録数に対する比と、前記一部の種類の記録剤に対応した記録素子の数の、前記その他の種類の記録剤に対応した記録素子の数に対する比は、同一である
ことを特徴とする記録方法。 - 前記記録素子は、インクを吐出するためのノズルである
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記ノズル内には、インクを吐出するための発熱素子が設けられている
ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
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