JP3659711B2 - 粗マッパ・プリセッション及び微フィルタ・プリセッションを備えたπ/4DQPSK変調 - Google Patents
粗マッパ・プリセッション及び微フィルタ・プリセッションを備えたπ/4DQPSK変調 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粗マッパ・プリセッション及び微フィルタ・プリセッションを備えたπ/4DQPSK 変調に関する。
【0002】
【従来の技術】
IQ変調は、搬送波の振幅及び位相の両方を制御することによって、情報で搬送波を符号化する技法である。IQ変調器には、搬送波、同相制御入力I、及び直角位相制御入力Qが供給される。IQ変調器は、制御入力の値に従って、搬送波の振幅及び位相を変形する。最も一般的な形態の場合、被変調搬送波の振幅及び位相は、独立して、連続的に変化させることが可能である。変調フォーマットによっては、搬送波の振幅及び位相が、制約されてある値だけを仮定するものもある。DQPSK及びπ/4DQPSKは、こうした変調フォーマットの例である。こうしたフォーマットの意味するところは、IQ変調器に対してI及びQ入力値を制御することが、離散的ステップにおいて、急激に変化するということである。しかし、そのようなことが可能であると、結果生じる搬送波のスペクトル内容には、許容通過帯域の外側に入る望ましくない過剰な成分量が、容易に含まれる可能性がある。こうした望ましくないスペクトル内容は、「スプラッタ(splatter)」と呼ばれることが多い。こうしたスプラッタを許容可能なレベルに低減するために、フィルタを設けて、IQ変調器に対するI及びQ制御入力の遷移を平滑化するのが一般的なやり方である。
【0003】
デジタル情報(「プログラム」情報)のストリームを伝送するために、データの到来ストリームが、n個の多くの連続したビットのグループにまとめられる。n個の多くのビットの各グループは、次に、実際に送信、及び受信されるプログラムデータの項目である2n個の異なる可能なデータ記号の1つを表している。送信器におけるIQ符号器(すなわち、「マッパ(mapper)」)は、プログラム情報のnビット・データ記号と、I及びQ制御信号の値を表す変調状態記号を交換する。受信機における対応する復号化機構(「逆マッパ」)は、受信した変調状態記号と、プログラム情報の元のnビット・シーケンスを交換する。多くの変調フォーマットでは、I及びQ制御信号の値は、それぞれ、1ビットで表されるので、全部で4つの異なる変調状態記号が含まれる。
【0004】
一方の端部に、IQ変調器を備える通信チャネルは通常、もう一方の端部にIQ復号器を備えている。離散的記号を伝送するこうしたチャネル(すなわち、デジタル変調を伴うチャネル)の最良のS/N比は、その1/2電力点が、記号レートの1/2だけ隔てられるナイキスト・フィルタによって、全体としてチャネルがフィルタリングされる場合に得られることが分かる。チャネルの各端部に同じフィルタリングを組み込むことが望ましいので、チャネル全体に組み合わせナイキスト応答を与えるために、受信器と送信器の両方にルート・ナイキスト・フィルタが用いられる。
【0005】
二乗余弦フィルタは、これらの基準に合致し、ロール・オフ値αが適正に選択されれば、他の望ましい特性も有する。記号レートが24.3KHzの場合、隣接する記号干渉を最小限に抑え、同時に、通過帯域があまり広くならないようにするには、αの値は0.35が望ましい。(これらのパラメータは、実際、30KHzチャネル間隔のNADC TDMA セルラ・テレフォン・サービスの定義に組み込まれている。)これによって、隣接記号の干渉が何故最小限に抑えられるのかを理解するために、二乗余弦フィルタによって実施されるナイキスト応答に、記号が実際にフィルタに到達する前(いわゆる「負の時間」)に、フィルタが出力の発生を開始するという、かなり始末の悪い概念が含まれていることを知るのが有効である。この「負の時間」の間、フィルタ出力は、無励振に対応する静止レベルの上下両方へ周期的に揺動する。従って、連続した変調状態記号の環境では、問題となる現在の記号に関して、フィルタがいかなる処理に従って、出力を発生しているにせよ、フィルタは、現在の記号に先行する記号に関しても、また、現在の記号に後続する記号に関しても尚も従っている。これらの出力は、全て、重畳によって加算され、フィルタの現在の出力である合成値が形成される。しかし、こうした各揺動(現在問題となっている記号以外の記号に関して)が、現在の各記号が期待される時間に、ゼロ交差を有するように構成することによって、フィルタ出力におけるこれら前後の揺動は、現在の記号に関する出力が期待される時間に、必ず一時的にゼロを加えることになる。この総計でゼロになることによって、フィルタの出力は、周期的に、現在の記号だけを表し、次いで、次の現在の記号だけを表す、等が可能になる。従って、問題となる現在の記号に関する出力は、必ず、隣接記号に関する残留出力がゼロになる時間に生成されることになる。
【0006】
こうしたフィルタは、並列出力を備えたシフト・レジスタにおける最後の、例えば、11番目のI及びQ制御値を捕捉することによって、実用的に実現することが可能になる。11番目の入力サイクル後、これらのシフト・レジスタにおける中央のI及びQ制御値は、現在の(最新の値ではないとしても)記号に対応する。後続する5つの記号と同様に、先行する5つの記号に関するI及びQ制御値も存在する。Iに関する11個の値が、全て、「Iフィルタ」に加えられ、Qに関する11個の値が、全て、「Qフィルタ」に加えられる。加えられた全ての値を利用して、各フィルタは中央値に作用し、その出力は、いわば、記号5つ分だけ遅れることになる。しかし、これによって、「負の時間」の概念が回避される。新しい値が利用可能になるので、該値をシフト・インし、最も古い値をシフト・アウトして、廃棄することになる。各種システムが、各種の数の先行記号、及び後続記号を利用することが可能であり、その数は等しくなくてもよい。
【0007】
フィルタが要求されることをなすためには、出力I及びQ制御信号が、入力値の変化に応答して、ある値から次の値に変化する際に、何かによって、出力I及びQ制御信号の「軌道」を制御しなければならない。これは、I及びQの値の規則的に予定される変化間の、サブインターバルと呼ばれるものを確立することによってなされる。例えば、サブインターバルの数は、16(24)とすることが可能である。この場合、フィルタには、入力として、現在のサブインターバルを定義する4ビットが供給される。サブインターバルは、記号レートより速い、適適切な速度で刻まれるクロック信号に従って、規則的にインクリメントする。従って、各フィルタの出力は、部分的には、被変調搬送波信号のスプリアス周波数の含有量を最小限に抑える所望の時間関数である、I及びQ制御信号に対する選択された軌道とすることが可能になる。
【0008】
更なるスプラッタ制御技法は、単純なDQPSKとπ/4DQPSKの差にある。DQPSKの場合、各送信記号は、(新しい)現在の記号と、それに先行する記号との間の位相の変化に対応する。一般に、送信記号は、0゜、+90゜、−90゜、及び180゜の位相変化に対応する2ビットの位相情報を表している。問題は、これには、隣接する記号を表すのに、搬送波において180゜の極度の位相変化が必要になり、これによって、望ましくない量のスプラッタが生じることである。
【0009】
これに対し、π/4DQPSK は、±135゜を超える位相シフトを決して必要としない。これは、隣接する記号間に付加的な45゜の位相シフトを導入することによって実現される。この位相シフトの基本となる定数は、「プリセッション」と称される。プリセッションの単位は、変調記号を表す際に基本単位として用いられる90゜の1/2であるため、結果として元の組間でインターリーブされる4つの記号の第2の組になる。しかし、これを記号数の2倍化として扱う罠は、ここで配列図が4つのポイントではなく、8つのポイントを有するとしても、回避され得る。プリセッションにより、4つの位相値の2組が交互に生じるので、2組のうちの一方の任意の現在値は、妥当な後続値として、他方の組の4つの値だけを有する。従って、この錯覚は、0から7個まで(23個)のプリセッション45゜の例が存在するが、受信機の復調器は、配列図の8つのポイントを元の4つの記号にマッピングして戻すことができると理解することにある。しかし、フィルタには、4つではなく、ここで8つの記号と思われるものが供給される。
【0010】
Birgenheier 及びHooverに対する'613特許に記載されている、π/4DQPSKシステムに関するフィルタは、I及びQにそれぞれ1ビットを、及び45゜のインクリメント数(モジュロ8、または、配列図の単位円上の基準位置に対して)を表すために、3つの追加入力ビットを利用して、この状況を表している。使用されるマッパが、DQPSK システム(プリセッションがない)に用いられるものと同じであり、π/4DQPSK におけるプリセッションにより引き起こされる有効位相回転は、フィルタにて考慮されねばならないということが伴うので、45゜位相シフト数を表す3ビットが、そのシステムにおいて必要とされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
詳細に後述するように、'613特許により用いられるアプローチは、π/4DQPSKのためのROMベースのフィルタに、実際に必要とされるよりも4倍のアドレス可能な位置の数を使用せしめる。それは、サイズ及びコストを節約するために、付加的なメモリが削除され得る場合か、又は、そうではなく付加的なメモリが、余分な機能性を付与するために使用され得る場合には、望ましい。
【0012】
ROMベースのπ/4DQPSK フィルタに必要とされるメモリ量は、他の記号毎に90゜の位相シフトを取り入れる、IQ変調器のマッパ(復調器の場合は逆マッパ)を使用することによって、削減される。
【0013】
介在する記号の間は、追加の位相シフトが、マッパによって取り入れられることはない。このポイントにおいて、変調状態記号のシーケンスに組み込まれたプリセッションの検査は、「0゜のプリセッション、90゜のプリセッション、0゜のプリセッション、90゜のプリセッション、0゜のプリセッションと続く」と思われる。90゜のプリセッションは、交互の記号に対して、交互のDQPSKマッパを用いることにより生成可能である。しかし、両方のマッパとも、共通のレパートリを共用しており、新しい変調状態記号を必要としないという点に留意されたい。さらに、交互の0゜記号の間に、フィルタは、45゜位相シフトを挿入するが、マッパ(または逆マッパ)が90゜の位相シフトを挿入している介在時間の間に、こうした45゜の位相シフトを挿入しない。この結果、変調状態記号のシーケンスが有するプリセッション値が変更され、この時点で45゜、90゜、45゜、90゜、と続くように思われる。しかし、注意しないと、この概念は錯覚をもたらす。マッパに関する限り、0゜記号と90゜のいずれについても、マッパが行うことには何も変化はなかった。この例に関連して実際に意図することは、90゜のプリセッションは、0゜のプリセッションが基準とするのと同じ位置を基準とするということであり、実際には、[0゜,90゜]、[0゜,90゜]、...[45゜,90゜]、[45゜,90゜]、...と書くべきであることを意味している。しかし、「プリセッション」という用語は、一般に、ある記号から次の記号への変化を表すために用いられる。このため、[45゜,90゜]、...から括弧を取り除いて、45゜、45゜、45゜、45゜、...を得ることが可能になる。従って、隣接する2ビット変調状態記号間においては、やはり、全体で±45゜または±135゜の位相シフトが存在するが、フィルタのROMは、こうした45゜位相シフトの0−7のうちの数を表すための3ビットとは対照的に、単一の45゜位相シフトの有無を記述するためには、1ビットの入力だけしか必要としない。
【0014】
π/4DQPSK として知られる変調フォーマットは、45゜の記号間プリセッションに加えて、n×90゜(n=0、1、2、3)の公称記号間位相シフトを有するものと考えることができる。プリセッション量が、記号間位相間隔の1/2であるのは偶然ではない。そうである場合には、幾つかの利点が得られるが、絶対にそうでなければならないというわけではない。説明すべき技法には、プリセッションの一部をマッパ(「マッパ」または「粗」プリセッション)に割り当て、残りの部分(「フィルタ」または「微」プリセッション)をフィルタに割り当てることが含まれる。好適な場合では、全プリセッション量は、公称記号間位相期間(すなわち、搬送波位相差)の1/2になり、マッパからの粗プリセッションは、公称記号間位相期間に等しくなり、他の記号毎に生じる。フィルタからの微プリセッションは、介在記号に生じ、単一ビットで表すことが可能である。マッパからの他の粗プリセッション量、及びフィルタからの他の微プリセッション量が考えられるが、微プリセッションについては2ビット以上の記述になる。
【0015】
熟慮すると明らかなように、新しいフィルタリング技法は、変調器及び復調器における既存のフィルタを個別に置き替えることが可能であり、対で置き替える必要はない。すなわち、新しいフィルタの変調器は、古いフィルタの復調器と以前の様に機能し、古いフィルタの変調器は、新しいフィルタの復調器と機能することになる。これは、新しいフィルタに関する送信/受信位相変化のシーケンスが、不変のままであるためであり、結局は、やはり、π/4DQPSK ということになる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明は、変調器が、デジタル・プログラム・データに結合可能であり、n番目の変調状態記号毎に生じる粗プリセッションを示す変調状態記号を生成するマッパと、変調状態記号を受信するために結合された入力を有し、連続した変調状態記号のシーケンスを表す複数の出力を有するシフト・レジスタと、シフト・レジスタの出力によって、及び粗プリセッションを示すn番目の変調状態記号毎にゼロになり、介在する変調状態記号が生じる時に、粗プリセッションの1/nに等しい量だけ加えられる、微プリセッションを表した、周期的にインクリメントするビットの集合によって、アドレス指定され、アドレス可能な位置毎に、I制御値及びQ制御値を生成するROMと、I及びQ制御値を受信するために結合されたIQ変調器と、から構成されることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図1−2を参照すると、本発明の原理に従って構成された、IQ変調器の簡略したブロック図33が示されている。直列デジタルデータ・ストリームDIG_DATA 1は、伝送すべきアナログ・プログラム素材のデジタル・バージョン、または、まず第一に、デジタル形式で存在するデータ集合を表している。クロック信号DIG_CLK 3は、DIG_DATAの順次データ値をシフト・レジスタ2に刻時する。本発明の例の場合、デジタルデータ・ストリームは、直列であり、シフト・レジスタ2は、2ビットを有している。明らかに、これは、π/4DQPSK 変調を取り入れたセルラ・テレフォンの典型例であるが、データが並列で、バイト指向のフォーマットで表されていたとしても、また、基本の記号間プリセッション・レートが、記号当たりπ/4ラジアン(45゜)以外であったとしても、本発明の原理を用いることが可能である。また、π/4DQPSK 変調が、本発明の教示が適用可能である、デジタルIQ変調に関するフォーマットの1つにすぎないことも明らかである。
【0018】
シフト・レジスタ2は、直列/並列変換を実施し、この変換によって、入力プログラム・データ記号として扱われるビット対が生成される。クロック信号DIG_CLK3は、その出力5が信号NEW_SYM である(1/2の)分周器4に加えられる。NEW_SYM 5のエッジは、シフト・レジスタ2が新しいビット対によって占められる毎に1回生じる。クロック信号NEW_SYM 5自体は、別の(1/2の)分周器6に加えられて、信号EVEN_ODD7が生成される。EVEN_ODDは、シフト・レジスタ2のプログラム・データ記号を2つの集合にグループ化するために利用され、シフト・レジスタ2のあらゆる他のビット対は、「偶数」集合に属し、一方介在ビット対は、「奇数」集合にあると言われる。偶数及び奇数のこの要件は、単なるラベリングであり、1が奇数であるので、ストリングにおける第1の記号が奇数であり、2が偶数であるので、第2の記号が偶数であるべきことを意味するものではない。
【0019】
信号7EVEN_ODDは、二極双投式スイッチとして機能する、MUX8に加えられる。MUX8に対する入力は、シフト・レジスタ2に含まれる2ビットのプログラム・データ記号である。プログラム・データ記号が偶数である期間中に、MUXは、そのデータ記号を0゜DQPSK マッパ9に送り、奇数プログラム・データ記号は、90゜DQPSK マッパ10に送られる。マッパ9及び10の機能は、総合変調フォーマットに従って、入力プログラム・データ記号を変調状態記号と交換することである。(直接QPSKの場合、例えば、一方のビットは、Iの値を意味し、他方のビットは、Qの値を意味するためにとられ得る。こうした単純な場合には、更なるマッピングは不要であり、マッパ自体が不要になる。DQPSK 、及びπ/4DQPSK では、こうした単純性は許容されないので、実際のマッパが確実に必要である。)図3及び4に、マッパ9及び10により実行されるグレイ・コード化マッピングを示す。すぐに明らかになるように、マッパ9及び10は又、それぞれ、最新の変調状態記号を表すLAST_C16及びLAST_D17を入力信号として受信する。この情報は、差分マッピングの定義の一部(DQPSK におけるD )であるので、必要になる。2つのマッパが何故必要か、及び、その出力が如何に協働するかについては、以下の部分で説明する。
【0020】
各マッパ9及び10の出力は、それぞれ値Ck及びDkを表す、2ビットである。マッパ9及び10のそれぞれの該出力は、やはり、二極双投式スイッチとして働く、別のMUX11に加えられる。スイッチの位置は、MUX8とちょうど同じように、信号EVEN_ODD7によって制御される。偶数期間中に、マッパ9は、MUX8及びMUX11の両方によって選択される。奇数期間中に、両方のMUXは、マッパ10を選択する。
【0021】
MUX11のCk出力は、11ビットのCシフト・レジスタ14のデータ入力に結合され、一方Dk出力は、11ビットのDシフト・レジスタ15のデータ入力に結合される。信号NEW_SYM5は、シフト・レジスタ14及び15のそれぞれのシフト制御入力に結合される。もちろん、最新のCk及びDkは、シフト・レジスタ14及び15に最近に刻時された値である。信号LAST_C16及びLAST_D17は、それぞれ、Cシフト・レジスタ14及びDシフト・レジスタ15の入力セルから得られる。これらの信号16及び17は、どのマッパがそれを生成したかに関係なく、共に、以前の変調状態記号を表す。各マッパは、マッピング処理の一部としてこの情報を必要とする。従って、信号LAST_C16及びLAST_D17は、マッパ9及び10のそれぞれに対する入力として供給される。
【0022】
本発明の例の場合、Cシフト・レジスタ14及びDシフト・レジスタ15は、それぞれ、11ビットを有しているが、もちろん、これは、幾つかの可能性の1つにすぎない。ビット数が多くなれば、フィルタに関するナイキスト作用の実現がより良くなる。奇数ビット数は、現在の(中間の)記号に先行するだけでなく、現在の記号に後続する、等しい数の変調状態記号に関して、対称的に影響し得る中間が存在することを表している。シフト・レジスタ14及び15における偶数のセルは、実際機能するが、セル数が増大するにつれ、非対称性の効果が減少する。Cシフト・レジスタ14のセルにおけるビット値は、Cフィルタ入力18としてまとめられ、Dシフト・レジスタ15のセルのビット値は、同様に、Dフィルタ入力19としてまとめられる。
【0023】
フィルタ自体は、4つのフィルタROM20−23から構成される。これらは、C COS ROM20、D SIN ROM 21、C SIN ROM 22、及びD COS ROM 23である。4つのROM20−23は、全て、最上位アドレス・ビットとして信号EVEN_ODDを受信する。Cフィルタ入力18は、中位のアドレス部分として、C COS ROM 20、及びC SIN ROM 22に加えられる。Dフィルタ入力19は、同様に、中位のアドレス部分として、D SIN ROM 21、及びD COS ROM 23に加えられる。また、4つのROM20−23は、全て、最下位アドレス・ビットとして4ビット信号SUB_INT 34も受信する。この信号は、各記号期間を16個の間隔に分割するカウンタ機構(不図示)によって発生される。フィルタからの出力(I及びQ制御信号)に関する軌道が生成されるのは、これらの間隔においてである。
【0024】
この例の場合、フィルタROM20−23のそれぞれは、図示のように、10ビット幅の出力を有している。特定の幅は、選択の問題である。各種フィルタROMの出力は、下記のように組み合わせられる。加算器24は、C COS−D SIN の差を形成するが、この差は、10ビットのデジタルI(t)信号35である。加算器25は、10ビット幅の和C SIN+D COS を形成するが、これは、デジタルQ(t)信号36である。デジタルI(t)信号35は、IDAC 26に加えられ、その出力アナログI(t)信号37が、そこからフィルタ28に加えられて、フィルタリングされたアナログI(t)信号39が生成される。デジタルQ(t)信号36は、同様に、QDAC27に加えられ、その出力アナログQ(t)信号38が、そこからフィルタ29に加えられて、フィルタリングされたアナログQ(t)信号40が生成される。フィルタ28及び29は、単に、DAC 28及び29のアナログ出力における階段状遷移を平滑化するだけである。フィルタリングされたアナログI(t)及びQ(t)信号39及び40は、それぞれ、IQ変調器30のI入力及びQ入力に結合される。IQ変調器30は、搬送波入力信号31を受信し、次にIQ変調器内で変調して、被変調搬送波出力32を生成する。搬送波信号31は、無線信号または可聴信号とすることが可能である。
【0025】
引き続き、説明したばかりの構造の動作方法に関する例について述べる前に、おそらくは、図2に組み込まれた、4つのROM−2つの加算器アーキテクチャについて注釈を加えることが有効であろう。留意すべきは、それについては、組み込まれている'613特許、及び91年4月の HP Journalの論文においてある長さにわたって説明されているということである。そこで述べられているように、おそらく、4つのフィルタROMと2つの加算器の内部で行われていることだけの、簡単な説明を加えるのが、やはり有効であろう。これは、4つのROM−2つの加算器アーキテクチャ、及びMUX−2つのマッパ−MUX構造が、デジタルI(t)及びQ(t)信号35及び36の生成に必要とされる畳み込み和を行う、ROMベースのフィルタにおいて必要とされる、アドレス空間のサイズを縮小するための方法、又は方策であるためである。それらは、独立した縮小であるが、この独立性を真に認識し、理解するためには、各方策が何を行うのか、従ってそれらが何故異なるのかを知ることが有効である。これは又、2つの混同を防止するのにも役立ち、従って、全体が如何に機能するかについてのより深い理解を促進する。
【0026】
始めに、マッパが1つしかなく、それは標準的なDQPSK の一種であるものと仮定する。デジタルI(t)信号を生成するために、1つのフィルタROMがあり、デジタルQ(t)信号を生成するために、1つのフィルタROMがあるものとする。I(t)を生成する畳み込み和、及びQ(t)を生成する畳み込み和は、それぞれ、完全な変調状態記号ストリングの関数である。あいにく、それは、変調状態記号の分離可能部分が、Iだけしか表さず、残りの部分が、Qだけしか表さないという事例ではない。従って、各フィルタROMは、両方のフィルタ入力を必要とする。(両方のROMとも同様にアドレス指定されるので、これは、その出力幅を2倍すれば、1つのROMで十分であることを意味する。1つのROM又は2つのROMと、その出力幅との間の差は、ここでは問題ではなく、問題は、実用システムに要求されるアドレス指定のビット数があまりにも多いということである。)
ROMを利用して、制限された範囲内のa及びbの任意の値に対して、f(a)及びg(b)の和を求めることに決まったと仮定する。a及びbが、それぞれ、ほんの数ビットで表される場合には、これを行うのは容易である。単純に、aを表すビット、及びbを表すビットを、アドレス・ビットとして、ROMに適用し、関連する和が、可能性のあるa及びbの組み合わせに対応する各アドレスにロードされるように配列する。ここで、aが実際にはΣaiであり、bが実際にはΣbiであり、a及びbの値自体は、明示的に分かっていないものと仮定すると、利用可能な全ては、さまざまなai及びbiということになる。賢明な者であれば、単純に、ai及びbiの全てをアドレスとして用いる。これは有効に作用するが、ここで、ai及びbiの組み合わせシーケンスが、ROMのアドレスとして利用できるビットより多くのビットによって表されるものと仮定する。さて、どうなるか?この答は、その出力がf(a)[Σf(ai)]である一方のROMにaiを適用し、f(b)を得るために他方のROMにbiを適用することである。次に、2つのROM出力を独立した機構によって加算する。必要とされるアドレス可能度は、1つのシーケンス全体Σai(またはΣbi)を表すのに必要とされる量だけ、低下した。
【0027】
ROMベースのフィルタによって実施される数学演算の性質を理解すれば、I(t)が、ΣCkcos(kπ/4)項からΣDksin(kπ/4)項を減ずることによって求められるのは明らかである。(kπ/4引数は、そのストリングにおけるk番目の記号に対して、DQPSK をπ/4DQPSK に関連づける代入から生じる。)同様に、Q(t)は、ΣCksin(kπ/4)項とΣDkcos(kπ/4)項を合計することによって求められる。総和シーケンスにおけるさまざまなCk(またはDk)は、適用されるアドレス(シフト・レジスタから生じる)の一部であるので、フィルタROMの各アドレス可能位置には、適合する積和が含まれている。Ck及びDkの両方を各フィルタROMに供給して、各フィルタROMが、アドレスの各種組み合わせ(Ck及びDkのシーケンスに関する値)において、プリロードされた内容として関連する最終和(または差)を指定できるようにするというよりも、この概念は、ROMだけを利用して、シーケンス項ΣCkcos、ΣDksin、ΣCksin、及びΣDkcosに関する値を求め、フィルタROMの出力に操作を加える加算器によって、その間の最終和と差が求められるようにすることである。このようにして、所与のフィルタROMは、ひとまとめに捉えられたCkシーケンス、及びDkシーケンスの直積演算のかなり大きい集合にわたってではなく、Ck(またはDk)の単一シーケンスにわたってアドレス可能でありさえすればよい。Birgenheier に対する'613特許における式(3)、(4)、(9)、及び(10)、及びコラム5−7の文章を参照されたい。
【0028】
簡単に言えば、Birgenheier は、Ck及びDkがいっしょにアドレス指定する2つのROM(無償で、関連する和及び差を組み込むことができる)とは対照的に、和または差においてΣCk またはΣDkを利用する毎に、ΣCkまたはΣDkによってしかアドレス指定されないフィルタROMを設けることによって(4つのROMが必要になる)、フィルタROMに必要なアドレス・ビット数を減少させた。この4つのROM構成は、尚も、最終和及び最終差を計算することが必要であり、従って、2つの加算器が必要になる。しかし、4つのROM構成におけるROMは、はるかに小さいアドレス空間を有し、ΣCkまたはΣDkを表現するのに必要なビット数だけ縮小された。Birgenheier によって実現された縮小は、各種のCk 及びDk (Cフィルタ入力18、及びDフィルタ入力19について考察されたい)を生成する方法に影響を与えないことに留意されたい。Birgenheier には、見落としがあった。
【0029】
図1および図2の動作説明を再開するにあたって、Birgenheier による教示の一般的な改良が実際に組み込まれていることに留意されたい。4つのフィルタROMと2つの加算器がある。ただし、45゜の位相回転については3ビットではなく、1ビット、すなわち1ビット信号EVEN_ODD7である。さらに、Birgenheier が考慮しなかった、特別のマッパ、及び関連するMUXがある。図1および図2の動作を理解するため、ここで、図3及び図4に示すマッパ・テーブルを参照する。
【0030】
図3は、0゜マッパ9について、新しい2ビット・データ記号(シフト・レジスタ2からの)と、先行する2ビット変調状態記号との全組み合わせに関して、どんな変調状態記号が与えられるかを表構成で示すものである。新しいデータ記号は、搬送波上に変調され、次いで送信されるプログラム素材である、単なる入力ビット対である。そのより重要な意味は、プログラム・データの関係でしか存在しない。図3のテーブルに関する限り、入力データ記号は、可能性のある各種の2ビットの組み合わせにすぎない。各種変調状態記号(次の、または以前の)は、図5−8を含めて、例示が進むにつれて明らかになるように、変調フォーマット内における意味を有している。(また、小さい文字A−D、及び、0゜/+90゜/180゜/−90゜は、図5−8の関係において意味を得て、該図によって示される例と関連して役立つことになる。)DQPSK に習熟した者であれば、そのサービスに用いられる正規のものとして、図3のマッピングを認識するであろう。
【0031】
図4は、図3に示すものと全体の形式が同じマッピングであるが、その実体は、入力変数と出力との間の関係が異なっている。すなわち、図3及び4のマッピングは、両方とも、同じものから他のものへのマッピングであり、単なる異なるマッピングである。すぐに明らかになるように、その差は、90゜の位相シフトに対応する。すなわち、DATA_SYMが、各マッパに対する特定の入力であり、EVEN_MAP_OUT及びODD_MAP_OUTが、異なるマッパの出力である場合、「ODD_MAP_OUT −EVEN_MAP_OUT = 90゜」の関係が、理解できる。
【0032】
次に、π/4DQPSK を得るための方法の1つは、基本DQPSK マッピングが要求する上記変更に加えて、変調状態記号に規則的に増大する45゜のプリセッションを加える(フィルタにおいて)ことである。注目しようとしなくても、注目されるのは、こうした機構を利用して、単一の45゜の位相シフトを導入することができることである。正規のDQPSK マッピングを0゜マッピングと呼ぶことにする。45゜のプリセッションを生じることになる連続入力データ記号に関して、0゜マッピングと90゜マッピングの間における変更は如何に行われるのか?交差結合の変更(一方のマッパからの最後の時間の出力が、他方のマッパに対する次の時間の入力になる)によって結合される差動的性質によって、0゜マッピングと90゜マッピングを組み合わせることによって、他の記号毎に90゜のプリセッションが生じ、介在記号[0゜,90゜]、[0゜,90゜]、...にはプリセッションが生じないが、ここで、括弧によるグループ化は、各プリセッション値に関する基準の共通点を表している。これが、粗プリセッションを生成する。微プリセッションは、各0゜マッピングをフィルタにおける45゜シフトと結合することによって得られるが、90゜マッピング時にこうしたシフトを導入することはない。各プリセッション量を先行記号に対する基準とし、括弧を取り除いて、45゜、45゜、45゜、45゜、...を得ることができる。次に、これが、如何に作用するかを示す例について、図5を参照する。
【0033】
図5には、ある程度限定的な、しかし任意に選択された、入力データ記号シーケンスに関するπ/4DQPSK 遷移図の例が示されている。「遷移番号(TRANSITION NUMBER)」と表示されたコラム41は、単なるこの例に生じる遷移の順次番号付けである。それらは、図6−8において対応する位置を見つけるのを助けるため、六角形で包囲されている。「現在の変調状態(CURRENT MODULATION STATE)」と表示されたコラム42には、この例で要求される、異なるπ/4DQPSK 変調状態の3ビット記述のシーケンスが記載されている。π/4DQPSK には8つの状態が存在するので、それらを全て表すには3ビットが必要になる。「新データ記号(NEW DATA SYMBOL)」 と表示されたコラム43は、プログラム・データから新たに到着した入力を表している。コラム42の既存の状態とコラム43の新しい入力を組み合わせることによって、コラム42に次の下位の登録が生じる。図6には、結果生じる配列図が示されている。この例において、如何にしてXとOの両方が巡察され、単なる2ビット表現では、このシーケンスの十分な記述が不可能であることが示されているかに留意されたい。
【0034】
コラム44には、プリセッションの生成に用いられる、増大するが、周期的な複数(0−7)の45゜のオフセットを表すカウントを追加入力として有するフィルタと共に、標準的なDQPSK マッパを如何に利用することができるかが示されている。コラム44は、図7と関連して検分すべきである。図7では、Xだけしか巡察されない点に留意されたい。図7及びコラム44は、マッパ機能の記述であり、インクリメントする整数回の45゜位相シフトをフィルタに組み込む装置によって、マッパは、A−Dで表示のちょうど4つの状態間を移行することが可能になるのは明らかである。すなわち、コラム44は、4つの記号A−Dの標準的なDQPSK マッパ出力に操作を加えて、図6に示す変調状態遷移の特定のシーケンスを生じさせる方法である。これは、有効に働くが、図8及びコラム45で表された技法の場合のフィルタROMの4倍のアドレス空間のフィルタROMを必要とする。
【0035】
コラム45及び図8には、図6に示す変調状態遷移のシーケンスを表すもう1つの方法が示されているが、マッパからの4つの記号A−Dだけしか用いられていない。この新しいマッパは、図1および図2のハードウェア・ブロック図において、交替で利用される1対のマッパとして実施される。それは、図示のシーケンスを発生するのに相応に複雑である単一マッパとすることも可能である。コラム45の表現は、フィルタによって供給される45゜のオフセット量を表すのに単一ビットしか必要としないことに留意されたい。
【0036】
実際に、コラム42に記載された例示の遷移シーケンスを実行するには、図3及び図4を参考にすべきである。ここで、その全てについて詳述する必要はないが、コラム44及び45のそれぞれの開始にまで遡ることは、有益であるかもしれない。コラム44の方法は、図3のマッパだけしか必要としない。初期変調状態は、110であり、これはA+45゜である。入力データは、00であり、これによって、図3のマッピングに従って、AがAにマッピングされる。その間に、3ビット・カウンタがインクリメントして、プリセッション量を増大し、フィルタによって導入される45゜のオフセットが90゜になる。これで、第2の遷移の準備が整ったことになる。入力データは、01である。マッパは、01の入力に対し、Aの先行状態をBにマッピングする。インクリメントしたオフセットは、この場合、さらに45゜大きく、すなわち135゜になる。
【0037】
コラム45の方法は、以下の通りである。初期変調状態は、110である。これは、A+45゜によって表される。これは、偶数マッパからの出力であり、従って、入力データ記号のマッピングにおいては、奇数(90゜)マッパ(図4)が次に用いられる。その入力は、00である。図4のマッパによって、現在の変調状態記号A、及び入力データ記号00が、次の変調状態記号Bにマッピングされる。(これと図3の0゜マッパを比較されたい。)遷移#1の終了によって、フィルタからの45゜オフセットが除去され、新しい変調状態として、Bだけが残される。次の入力データは、01である。この場合、図3の偶数(0゜)マッパが利用される。該マッパによって、現在の変調状態B、及び新しい入力データ記号01が、次の変調状態Cにマッピングされる。この偶数マッパの利用には、45゜オフセットの復帰が伴い、遷移#2の最終結果C+45゜が生成される。奇数マッパによって、次の変調状態記号が生成される。該マッパによって、現在の変調状態C、及び新しいデータ入力00が、次の変調状態Dにマッピングされる。この奇数マッパの利用には、45゜オフセットの撤回が伴い、遷移#3の最終結果は、単なるDになる。
【0038】
図5のテーブル表示を離れる前に、そこに見受けられる幾つかのの関係について留意するのが有用である。第1に、コラム44に必要とされる表現は、変調状態記号A−Dと、8つの異なるオフセット値0゜−135゜の全ての組み合わせを最終的に必要とするという点に留意されたい。これは、全部で32の異なる組み合わせになり、フィルタにおけるROMに対するその表現のアドレス指定には、5ビットが必要になる。次に、コラム45の技法には8つの異なる可能性しか存在しないという点に留意されたい。実際、コラム45の内容は、可能性のある全ての例について、コラム44の内容の部分集合である。このことは、重要かつ有用な結果である、というのも、それは、コラム45に関してアドレス空間が縮小されたフィルタROMによって実行される操作が、コラム44の技法に関してフィルタROMによって実行される操作の部分集合にすぎないということを意味しているからである。これは、ブラック・ボックスとして、フィルタは同等であり、同じタイプを対にして用いる必要はないが、通信チャネル内において混合し、整合させることが可能であるとする概念を支援する。
【0039】
しかし、あいにくではあるが、このことは、2つのタイプのフィルタが、そのROMに同じ内容を記憶しているということを意味しない。これが何故そうなのかを理解するには、フィルタROMに対する入力から生じるΣCksin(kπ/4)及びΣDksin(kπ/4) の和に少し戻ることが必要になる。Birgenheierにより述べられた案では、引数(kπ/4)は、モジュロ8としているとみなされる(変数の変更後、'613特許におけるコラム7の33行目からを参照)。本明細書に記載した、縮小されたアドレス指定フィルタROMの場合、モジュロ2としているとみなされる。これは、フィルタROMが0−7の45゜プリセッションのインクリメントを記述するのに要する3つのアドレス・ビットと、単一の45゜オフセットの有無を記述する1ビット(EVEN_ODD)とを比較した差を反映している。この単純な変更により、'613特許のコラム8に示された設計式(14)及び(15)を利用して、本明細書に記載の縮小されたアドレス指定フィルタROM20−23の内容を計算することが可能になる。
【0040】
これを理解するためのもう1つの方法は、変調状態記号がシフト・レジスタ14及び15を介して伝搬する(記号の一部は、一方のシフト・レジスタ内にあり、また、一部は、他方のシフト・レジスタ内にあるが、同時にシフトされる)際の、変調状態記号の意味について考察することである。変調状態記号は、シフト・レジスタに入る時点において、あるプリセッション量、すなわち、実質的に、記号が生成された時点における量と関連づけられる。この関連は、変化しないが、それは、変調状態記号自体の一部ではないので、暗黙的であるか、あるいは間接的に表されることになり、いつでも、多数の変調状態記号が、フィルタROMに対するアドレスとして適用されるが、プリセッション表示子は1つだけであるという点に留意されたい。それは何故か?つまり、3ビットの種類であろうと(kが、0−7の45゜プリセッション・インクリメントに等しい)あるいは、1ビットの種類(0゜マッパ及び90゜に関するEVEN_ODD)であろうと、プリセッション表示子は、フィルタに適用される複数の変調状態記号のうちのある特定の変調状態記号(例えば、中央の記号)と暗黙的に関連づけられる。従って、例えば、Birgenheierの構成の場合、3ビット・プリセッション表示子011(3)は、中央の記号(本例のシフト・レジスタにおける位置が11の場合には、5番目の記号が考慮される)が、インクリメントされた3番目のプリセッション量(おそらく、0゜及び45゜の後の90゜)に対応するという意味を含む。暗に、シフト・レジスタ位置4の記号は、プリセッション表示子100と関連づけられ、位置3の記号は、101と関連づけられ、位置2の記号は、110と関連づけられ、等のようになる。位置6は、プリセッション表示子010と関連づけられ、等のようになる。3ビット・フィールドが、ちょうど3ビット・カウンタのようにインクリメントし、デクリメントするので、000が減少すると、111に変化し、111が増加すると、000に変化する。各記号は、それ自体の個々のカウントを伴わないし(3の11倍は、33ビット!)、中央の記号のカウントだけしか、ROMには供給されないので、順次隣接記号に対するインクリメント及びデクリメントが含まれ、フィルタROMにおける各種のアドレスについて計算される値に反映される。これに対し、1ビットEVEN_ODD信号、及び縮小されたアドレス空間のフィルタROMに関連した技法では、その値が、0、1、0、1、0、1、...のように変化するプリセッション・フィルタ表示子が用いられる。従って、フィルタ方策が実際には異なり、フィルタROMにおける数を再計算する必要がある。
【0041】
最後に、最大限の縮小が達成されたことに注目される。4つの記号A−Dは、2ビットを必要とし、唯一の45゜位相シフトは、1ビットを必要とするので、全部で3ビットになる。3ビットは、8つの記号を表すのに必要なものであり、この場合、8つの記号が、π/4DQPSK のものである。45゜オフセットが交替する8つの記号A−Dの表現は、単なる便宜上のものでしかなく、処分に対して凝る者であれば、図6の000−111変調状態に関連して、全てを記述することも可能である。
【0042】
しかし、これらの結果が、π/4DQPSK フォーマットの全ての複雑さを、1対のマッパに(あるいは、単一のより複雑なマッパに)ゆだねるのが望ましいということを示唆するものと考えるのは、間違いである。必要とされるのは、同時に、マッパによって生成される変調状態記号のビット数を最小限に抑え、さらに、プリセッションの記述に必要なビット数を減少させることである。これを実現する有効な方法は、他の記号毎に、あるいは4番目の記号毎に、あるいは、多くの記号を伴うフォーマットの場合、8番目の記号毎に、マッパにある粗プリセッションを導入させることである。次に、フィルタによって、1、2、または3ビットで表示可能な微プリセッションが供給される。どれが、フィルタROMに関して最小数のアドレス指定ビットを必要としているかに従って、粗プリセッションと微プリセッションの混合が選択される。各シフト・レジスタに、k個の多くのセルが存在する場合、変調状態記号の幅に1つのビットが追加される毎に、フィルタROMのアドレスには、k個の多くのビットが追加されることを覚えておかねばならない。従って、マッパのプリセッションを表す能力は、その結果が、他の記号毎にのみ、あるいは、4番目の記号毎に、等というように生じる粗プリセッションであることを意味する場合であっても、できるだけ最大限に活用すべきである。マッパからのこうした粗プリセッションは、次に、1つおきの介在記号、または4つの記号からの3つの介在記号に関して、フィルタによって導入され、ほんの数ビットの単一集合によって表される、微プリセッションによって拡張することが可能である。しかし、全ての複雑さをマッパ、またはフィルタにゆだねると、フィルタROMのアドレス指定に必要なビット数がむやみに増大することになる。
【0043】
本明細書に記載した新規の概念では、交替する45゜のオフセット・ビットEVEN_ODD が、変調状態符号化において、常に全ての記号をトグルする、ある(特定の)ビットとみなされる。π/4DQPSK の性質を考えれば、これは驚くに当たらない。その基本概念に戻ると、ROMベースのフィルタを最小限に抑えて、任意の2つの変調状態記号間における最小位相差を超えない、「インクリメンタル」・プリセッション量に関するプリセッション表示子を伴う、異なるシーケンスのDQPSK 変調状態記号を認識することが可能であることを示した。これには、マッパが、各「真の」π/4DQPSK 変調状態記号毎に、DQPSK とインクリメンタル・プリセッションに関連して記述を生成する必要があり、また、インクリメンタル・プリセッション量がフィルタに対して記述される必要がある。
【0044】
以下に、本発明の実施態様を列挙する。
【0045】
1.デジタル・プログラム・データに結合可能であり、n番目の変調状態記号毎に生じる粗プリセッションを示す変調状態記号を生成するマッパと、
変調状態記号を受信するために結合された入力を有し、連続した変調状態記号のシーケンスを表す複数の出力を有するシフト・レジスタと、
シフト・レジスタの出力によって、及び粗プリセッションを示すn番目の変調状態記号毎にゼロになり、介在する変調状態記号が生じる時に、粗プリセッションの1/nに等しい量だけ加えられる、微プリセッションを表した、周期的にインクリメントするビットの集合によって、アドレス指定され、アドレス可能な位置毎に、I制御値及びQ制御値を生成するROMと、
I及びQ制御値を受信するために結合されたIQ変調器と、
から構成される変調器。
【0046】
2.変調器が、π/4DQPSK 変調器であり、粗プリセッションが90゜であり、微プリセッションが45゜である、前項1に記載の変調器。
【0047】
3.マッパが、DQPSK を実施する第1の符号器と、その出力がDQPSK から90゜変位する第2の符号器から構成され、粗プリセッションを示すn番目の各変調状態記号が、第2の符号器によって生成されるこ、前項2に記載の変調器。
【0048】
4.ROMが、さらに、変調状態記号間のサブインターバルを表す、周期的にインクリメントするビットの集合によってアドレス指定され、ビットの集合が、各変調状態記号毎に1回の周期でインクリメントする、前項1に記載の変調器。
【0049】
5.ROMが、第1の余弦値ROM、及び第1の正弦値ROMから構成され、I制御値が、第1の余弦値ROMの出力から第1の正弦値ROMの出力を減ずることによって形成され、さらに、ROMが、第2の余弦値ROM、及び第2の正弦値ROMから構成され、Q制御値が、第2の余弦値ROMの出力を第2の正弦値ROMの出力に加えることによって形成される、前項1に記載の変調器。
【0050】
6.n番目の変調状態記号毎に、粗プリセッションを示す変調状態記号に、デジタル・プログラム情報をマッピングするステップと、
変調状態記号をフィルタリングして、こうした各記号毎に均一なプリセッションを示す、フィルタリング済み変調状態記号を生成するステップとを含み、
フィルタリングするステップは、n番目の各変調状態記号間に生じる各介在する変調状態記号毎に、粗プリセッションの1/nに等しい量の微プリセッションを導入することを特徴とする、
IQ変調方法。
【0051】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、ROMベースのπ/4DQPSK フィルタに必要とされるメモリ量は、他の記号毎に90゜の位相シフトを取り入れる、IQマッパ(復調器の場合は逆マッパ)、及び交互の0゜記号の間に、45゜位相シフトを挿入するが、マッパ(または逆マッパ)が90゜の位相シフトを挿入している介在時間の間には、45゜位相シフトを挿入しない、IQ記号フィルタを使用することによって削減することが可能となる。また、変調器及び復調器における既存のフィルタを個別に置き替えることが可能であり、対で置き替える必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】交互の記号90゜位相シフトIQマッパ、及び介在する記号45゜位相シフトIQ記号フィルタを組み込んだ、IQ変調器の一部の簡略したブロック図である。
【図2】交互の記号90゜位相シフトIQマッパ、及び介在する記号45゜位相シフトIQ記号フィルタを組み込んだ、IQ変調器の一部の簡略したブロック図である。
【図3】図1の交互の記号IQマッパに関する偶数記号0゜DQPSK マッパの動作を記述するカルノー図である。
【図4】図1の交互の記号IQマッパに関する奇数記号90゜DQPSK マッパの動作を記述するカルノー図である。
【図5】π/4DQPSK 変調状態遷移例リスト、及び単一DQPSK マッパの使用時に、またより直接的にπ/4DQPSK に対応するより高度なマッパの使用時に、該遷移を提示することが可能な方法を示す図である。
【図6】図5の例におけるπ/4DQPSK 変調状態遷移を表した配列図である。
【図7】図5の例に関するDQPSK マッパの出力を表した配列図である。
【図8】図5の例に関するより高度な交互の記号π/4DQPSK マッパの出力を表した配列図である。
【符号の説明】
9 0゜DQPSK マッパ
10 90゜DQPSK マッパ
14 Cシフト・レジスタ
15 Dシフト・レジスタ
20-23 フィルタROM
24,25 加算器
26 IDAC
27 QDAC
28,29 フィルタ
30 IQ変調器
Claims (1)
- デジタル・プログラム・データにおける連続したビット対に接続され、該連続したビット対から、0°DQPSKマッピングを行なうための偶数変調状態記号Ceven,Devenと、90°DQPSKマッピングを行なうための奇数変調状態記号Codd,Doddとを、交互に生成するマッパと、
前記マッパが偶数変調状態記号を生成するときに偶数を示す値を有し、前記マッパが奇数変調状態記号を生成するときに奇数を示す相補的な値を有する2値信号EVEN/ODDと、
前記CevenおよびCoddを交互に受信するように接続されたC変調状態記号シフトレジスタであって、該C変調状態記号シフトレジスタの各ステージについて1つ、複数の出力を有するC変調状態記号シフトレジスタと、
前記DevenおよびDoddを交互に受信するように接続されたD変調状態記号シフトレジスタであって、該D変調状態記号シフトレジスタの各ステージについて1つ、複数の出力を有するD変調状態記号シフトレジスタと、
前記信号EVEN/ODD、前記C変調状態記号シフトレジスタの出力、および変調状態記号間の45°の段階的遷移を示す周期的にインクリメントされるπ/4軌道制御ビットの集合によってアドレス指定され、アドレス指定された各位置にCコサイン制御値を生成するCコサインROMと、
前記信号EVEN/ODD、前記D変調状態記号シフトレジスタの出力、および前記π/4軌道制御ビットによってアドレス指定され、アドレス指定された各位置にDサイン制御値を生成するDサインROMと、
前記信号EVEN/ODD、前記C変調状態記号シフトレジスタの出力、および前記π/4軌道制御ビットによってアドレス指定され、アドレス指定された各位置にCサイン制御値を生成するCサインROMと、
前記信号EVEN/ODD、前記D変調状態記号シフトレジスタの出力、および前記π/4軌道制御ビットによってアドレス指定され、アドレス指定された各位置にDコサイン制御値を生成するDコサインROMと、
前記CコサインROMの出力および前記DサインROMの出力に接続され、差の値Cコサイン−DサインをI制御値として形成する第1の演算回路と、
前記CサインROMの出力および前記DコサインROMの出力に接続され、それらの和をQ制御値として形成する第2の演算回路と、
前記I制御値および前記Q制御値を受信するように接続されたIQ変調器と、
からなるπ/4DQPSK変調器。
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