JP3657343B2 - 無線伝送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線伝送システムに関し、特に、親局と、当該親局に無線回線により縦列状に順次接続された複数の子局とからなる無線伝送システムに関する。
【0002】
近年、移動体通信の発展に伴い、移動端末の数が急激に増加している。こうした増加に対応するためや、移動端末の小型化、低消費電力化等の要求に応ずるために、マイクロセル化が進み、基地局の数が増大している。この結果、これらの複数の基地局と移動体通信用交換局とを結ぶ近距離、多数リンクの高速通信ネットワークの構築が必要となっている。
【0003】
この近距離、多数リンクの高速通信ネットワークは、マルチメディアの発達に伴い、一般家庭とハブ局との間にも必要となってくる。すなわち、高速伝送路を一般家庭に引き込む必要性が生じ、その手段として、こうした近距離、多数リンクの高速通信ネットワークが必要となる。
【0004】
【従来の技術】
従来、高速通信ネットワークの多数のリンクとして、光ケーブル等の有線伝送路を用いる場合、設置工事において、道路占有や土地利用の制約が多く、迅速かつ低コストの設置が望めない。そのため、こうしたリンクを無線伝送システムによって実現している。
【0005】
移動体通信における無線伝送システムを例にして説明すると、複数の移動通信基地局と、それらの基地局を集めて移動体通信用交換局へ接続する集線局(ハブ局)との間に無線伝送システムが設けられる。この無線伝送システムには対向型と多方向型とがある。対向型では、集線局に、各基地局とそれぞれ対向する個別のアンテナや無線装置を設置する。そのため、基地局の数が増えると、アンテナの設置場所、設置コスト、周波数割り当て、相互干渉等において問題が発生する。多方向型では、集線局に、広角指向性アンテナあるいは無指向性(全方向性)アンテナを設置して、基地局毎に対向するアンテナの設置を行わず、TDMA方式などの時分割多重通信方式により通信を行う。これにより多方向型では、基地局の数が増えても、対向型のようなアンテナの設置場所、周波数割り当て、相互干渉等の問題が生じないが、広角指向性アンテナあるいは無指向性アンテナが高価であるとともに、送信エネルギが分散されるのでアンテナ利得が低く、その分だけ送信出力をアップさせる必要がある。送信出力アップは、無線装置の高コスト化や発熱等の問題を生む。
【0006】
こうした無線伝送システムでは、いずれも集線局が複数の基地局と直接電波のやり取りを行うようになっている。これに対して、基地局どうしを無線回線により縦列状に順次接続して途中の基地局が中継局を兼ねるようにし、端の基地局を集線局に接続するようにすると、前述のような問題が解消される。こうした複数の基地局が縦列状に順次接続された中継方式の従来の無線伝送システムを、図10を参照して説明する。
【0007】
図10は、従来の中継方式の無線伝送システムの構成を示すブロック図である。すなわち、集線局101から中継局を兼ねる基地局102へ、例えば6.3Mbpsの多重信号が送信される。この6.3Mbpsの多重信号は、例えば4つのスロットを備え、各スロットに、4つの基地局にそれぞれ送られるべき各1.5Mbpsの4つのベースバンド信号が搭載されている。基地局102では、復調器102aが6.3Mbpsの多重信号を復調して各1.5Mbpsの4つのベースバンド信号に分け、その内の自局向けのベースバンド信号だけを端局装置102bに出力する。残りの各1.5Mbpsの3つのベースバンド信号は変調器102cへ送られ、変調器102cでは、1.5Mbps分の1つのスロットは空けたままにして、6.3Mbpsの多重信号を作成して次の基地局103へ送る。
【0008】
基地局103では、復調器103aが6.3Mbpsの多重信号を復調して各1.5Mbpsの3つのベースバンド信号に分け、その内の自局向けのベースバンド信号だけを端局装置103bに出力する。残りの各1.5Mbpsの2つのベースバンド信号は変調器103cへ送られ、変調器103cでは、2つのスロットを空けたまま、6.3Mbpsの多重信号を作成して次の基地局(図示を省略)へ送る。
【0009】
同様にして結局、4つの基地局にはそれぞれ自局向けの1.5Mbpsのベースバンド信号が送られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図10に示す従来の無線伝送システムでは、各基地局とも6.3Mbpsの多重信号を処理できる変復調器を備えている必要がある。特に、集線局101から離れた基地局の変復調器は、6.3Mbpsの多重信号を処理しても実際には空いたスロットを扱っているという無駄な通信を行っていた。つまり、基地局は、中継のために、必要以上の能力の変復調器を備えねばならないという問題を抱えていた。また、集線局101から離れた基地局でも、6.3Mbpsに相当する周波数帯域を占有し、周波数の有効利用の観点からも問題があった。さらには、集線局101に近い上流側の基地局の変復調器に故障が発生すると下流側の基地局に信号が届かないという問題点もあった。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、自局向けのベースバンド信号だけを処理できる変復調器を備えるだけで、中継動作も可能な無線伝送システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、図1に示すように、親局1と、この親局1に無線回線により縦列状に順次接続された複数の子局2,3とからなる無線伝送システムにおいて、複数の子局2,3にそれぞれ、以下の構成要素が備えられる。ここでは、子局2を例にとって示す。
【0013】
すなわち、スペクトラム拡散方式により変調され、第1の伝送方向に沿って送られた複数の変調波を受信する第1の受信手段2aと、第1の受信手段2aで受信された複数の変調波の中から、スペクトラム拡散方式により自局向けの変調波を復調する復調手段2bと、第1の受信手段2aで受信された複数の変調波を第1の伝送方向に沿って隣接の子局3へ送信する第1の送信手段2cとから構成される。
【0014】
さらに、スペクトラム拡散方式により変調され、第1の伝送方向と正反対の第2の伝送方向に沿って送られた複数の変調波を受信する第2の受信手段2dと、自局から送出すべきベースバンド信号を、スペクトラム拡散方式により変調する変調手段2eと、第2の受信手段2dで受信された複数の変調波とともに、変調手段2eで得られた変調波を、第2の伝送方向に沿って隣接の子局または親局1へ送信する第2の送信手段2fとから構成される。
【0015】
以上のような構成において、第1の受信手段2aで受信される複数の変調波は、スペクトラム拡散方式により変調されている。そのため、復調手段2bは、自局向けのベースバンド信号だけを処理できる能力を備えるだけで、それらの複数の変調波の中から、自局向けの変調波を復調できる。一方、第1の受信手段2aで受信された複数の変調波は、そのまま、第1の送信手段2cにより、第1の伝送方向に沿って隣接の子局3へ送信され、したがって途中に変復調のない中継が行われる。
【0016】
つぎに、変調手段2eは、スペクトラム拡散方式により変調するので、自局から送出すべきベースバンド信号だけを処理できる能力を備えるだけでよい。第2の送信手段2fは、第2の受信手段2dで受信された、スペクトラム拡散方式による複数の変調波とともに、変調手段2eで得られた変調波を合成して、第2の伝送方向に沿って隣接の子局または親局1へ送信する。ここで、第2の受信手段2dで受信された複数の変調波は、そのまま、第2の送信手段2fにより、第2の伝送方向に沿って隣接の子局または親局1へ送信され、したがって途中に変復調のない中継が行われる。
【0017】
以上のように、復調手段2bおよび変調手段2eは、自局向けあるいは自局からのベースバンド信号だけを処理できる能力を備えるだけでよく、また、子局は変復調を行うことなく、中継を行うことが可能となる。
【0018】
また、スペクトラム拡散方式によるために、伝送路が、1子局向けのベースバンド信号分に相当する帯域で占有されるだけであるので、周波数の有効利用も促進される。さらに、途中の中継において、変復調が行われないために、上流側の基地局の変復調器に故障が発生しても下流側の基地局に影響を与えない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の無線伝送システムに係る第1の実施の形態の原理構成を、図1を参照して説明する。第1の実施の形態は、各子局に設けられ、スペクトラム拡散方式により変調され、第1の伝送方向に沿って送られた複数の変調波を受信する第1の受信手段2a(ここでは、子局2を例にとって示す)と、各子局に設けられ、第1の受信手段2aで受信された複数の変調波の中から、スペクトラム拡散方式により自局向けの変調波を復調する復調手段2bと、各子局に設けられ、第1の受信手段2aで受信された複数の変調波を第1の伝送方向に沿って隣接の子局へ送信する第1の送信手段2cとから構成される。
【0020】
さらに、第1の実施の形態は、各子局に設けられ、スペクトラム拡散方式により変調され、第1の伝送方向と正反対の第2の伝送方向に沿って送られた複数の変調波を受信する第2の受信手段2dと、各子局に設けられ、自局から送出すべきベースバンド信号を、スペクトラム拡散方式により変調する変調手段2eと、各子局に設けられ、第2の受信手段2dで受信された複数の変調波とともに、変調手段2eで得られた変調波を、第2の伝送方向に沿って隣接の子局または親局へ送信する第2の送信手段2fとから構成される。
【0021】
こうした第1の実施の形態の詳しい構成を、図2〜図4を参照して以下説明する。なお、図1に示した構成と、図2〜図4に示す構成との対応関係については図2〜図4を参照した構成の説明の後に記述する。
【0022】
図2は、第1の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。図中、親局10は、移動体通信用交換局(図示せず)へ接続される集線局(ハブ局)に相当し、スペクトラム拡散(SS)方式によって変調した信号を、比較的近距離(例えば100m)に位置する子局20との間で、ミリ波帯や準ミリ波帯を使用して送受信を行う。
【0023】
子局20は、移動通信基地局に相当し、親局10から送られた変調信号のうちの自局向けの信号のみを復調して、自局のサービスゾーンに位置する移動局21,22へ無線送信する。それと同時に、親局10から送られた変調信号を無再生中継して子局30へ送る。また、子局20は、移動局21,22からのベースバンド信号を変調して、子局30から送られた変調信号とともに親局10へ無線送信する。
【0024】
同様に、子局30も移動通信基地局に相当し、比較的近距離(例えば100m)に位置する子局20との間でミリ波帯や準ミリ波帯を使用して送受信を行う。子局30は、親局10から送られて子局20で中継された変調信号のうちの自局向けの信号のみを復調して、自局のサービスゾーンに位置する移動局31,32へ無線送信する。それと同時に、親局10から送られて子局20で中継された変調信号を無再生中継して、比較的近距離(例えば100m)に位置する隣接子局(図示を省略)へ無線送信する。また、子局30は、移動局31,32からのベースバンド信号を変調して、上記の隣接子局から送られた変調信号とともに子局20へ無線送信する。
【0025】
子局は、システムの許容する数(例えば20)の範囲内において、縦列状に接続され得、それらの構成や動作は、子局20,30と同じである。
図3は親局10の内部構成を示すブロック図である。図中、インタフェース部(INTF)11は、公衆回線網と本システムとを接続するためのインタフェースであり、図の左側には移動体通信用交換局が接続されている。インタフェース部11には送信部12および受信部15が接続され、送信部12は、インタフェース部11から送られた各子局向けのベースバンド信号を変調し、送信波として、アンテナ共用器13を介してアンテナ14から送出する。受信部15は、アンテナ14およびアンテナ共用器13を介して入力された受信波に対して復調を行い、得られたベースバンド信号をインタフェース部11に送る。
【0026】
送信部12では、変調部(MOD)12aが、インタフェース部11から送られた第1の子局向けの1.5Mbpsのベースバンド信号を、第1のパターンのPN符号を用いてスペクトラム拡散方式により変調を行い、得られたRF信号を合成器(H)12bへ送る。同様に、変調部(MOD)12eが、インタフェース部11から送られた第2の子局向けの1.5Mbpsのベースバンド信号を、第2のパターンのPN符号を用いてスペクトラム拡散方式により変調を行い、得られたRF信号を合成器12bへ送る。変調部は、設置される子局と対応する数だけ設けられる。子局設置は、例えば最大20局の範囲内で任意に増やしたり、減らしたりすることができる。PN符号は、図示を省略した最長符号系列(m系列)の符号発生器から、対応する子局に固有のパターンとして発生される。
【0027】
各変調部から出力されたRF信号は、合成器12bで合成され、その後の高出力増幅器12cおよび不要波抑圧用のバンドパスフィルタ12dを介してアンテナ共用器13へ送られる。なお、合成器12bで合成されたRF信号は、図5に示すように、変調部12aから送られたRF信号S1と、変調部12eから送られたRF信号S2とが周波数軸上で重なった状態(破線で図示する「S1+S2」)となっている。なお、図中のB1,B2は、変調部12a,12eでそれぞれ変調される前のベースバンド信号を表し、RF信号S1,S2にそれぞれ対応する。
【0028】
受信部15では、受信波が、帯域制限用のバンドパスフィルタ15dおよび低雑音増幅器15cを介して分配器(H)15bへ送られる。分配器15bは、受信波を分配して復調部(DEM)15a,15eへ送る。復調部は、設置される子局と対応する数だけ設けられる。復調部15aは、第1のパターンのPN符号を用いてスペクトラム拡散方式により復調を行い、得られたベースバンド信号を、第1の子局から送られたベースバンド信号としてインタフェース部11へ送る。同様に、復調部15eは、第2のパターンのPN符号を用いてスペクトラム拡散方式により復調を行い、得られたベースバンド信号を、第2の子局から送られたベースバンド信号としてインタフェース部11へ送る。他にも復調部があれば、同じ動作を行う。いずれの復調部も、1.5Mbpsのベースバンド信号をそれぞれ復調できる能力さえ備えていればよい。スペクトラム拡散方式では、異なるパターンのPN符号を用いることにより、各子局からの信号をまとめて送信しても、それらを区別して再生することができる。
【0029】
図4は、子局の内部構成を示すブロック図である。いずれの子局も同じ構成となっている。
まず、アンテナ41で受信されたスペクトラム拡散方式の受信信号は、アンテナ共用器42、帯域制限用のバンドパスフィルタ43、低雑音増幅器44を介して分配器(H)45へ送られる。分配器45で分配された受信信号の一方に対しては、復調部(DEM)46において、自局に割り当てられたPN符号を使用してスペクトラム拡散方式の復調が行われ、自局向けのベースバンド信号が取り出され、移動通信用基地局装置(MBS)47へ送られる。移動通信用基地局装置47は、自局のサービスゾーンに位置する移動局に向けてアンテナ48から、送られたベースバンド信号を無線送信する。
【0030】
分配器45で分配された受信信号の他方は、高出力増幅器49、不要波抑圧用のバンドパスフィルタ50、アンテナ共用器51を介してアンテナ52から送出される。すなわち、分配器45で分配された受信信号の他方は、非再生のまま中継される。
【0031】
次に、アンテナ52で受信されたスペクトラム拡散方式の受信信号は、アンテナ共用器51、帯域制限用のバンドパスフィルタ53、低雑音増幅器54を介して合成器(H)55へ送られる。一方、自局のサービスゾーンに位置する移動局から送られた送信信号が、アンテナ48で受信され、移動通信用基地局装置47でベースバンド信号に復調される。このベースバンド信号に対して変調部(MOD)56が、自局に割り当てられたPN符号を使用してスペクトラム拡散方式の変調を行い、合成器55へ出力する。合成器55は、他の子局から送られ、スペクトラム拡散方式の変調がされたままの受信信号に、変調部56からの変調信号を合成する。この合成された信号は、高出力増幅器57、不要波抑圧用のバンドパスフィルタ58、アンテナ共用器42を介してアンテナ41から送出される。すなわち、他の子局から送られた受信信号は、非再生のまま中継される。
【0032】
ところで、例えばベースバンド信号の情報伝送レートを1.5Mbpsとし、これを、50GHzの無線周波数帯において1.5GHzの帯域幅にスペクトラム拡散したとすると、処理利得(拡散ゲイン)Gpは1.5GHz/1.5Mbpsにより求められ、その値は1000倍(30dB)となる。一方、例えば20局の子局が、上述のように非再生中継をそれぞれ行った場合、各子局での発生雑音が同じとすると、13dB(=10 log20)のS/Nの劣化が生じる。しかし、上記のように30dBの処理利得Gpがあるので、最終S/Nが17dB(=30dB−13dB)となり、最終端の子局でも十分なS/Nが得られる。
【0033】
また、子局の設置数を20局とし、子局間の距離を100mとすると、親局から最終端の子局までの距離が約2kmとなる。こうした程度の無線伝送システムは、一般の高速有線伝送路等に接続しても十分機能する。
【0034】
さらに、子局1局当たりに割り当てられるベースバンド信号の情報伝送レートを1.5Mbpsとすると、64kbpsの電話信号が24回線同時に伝送できる。これは、単純計算で、直径100mの子局のサービスゾーンに移動局が24局存在して同時通話しても大丈夫であることを意味し、十分実用に耐えるものである。
【0035】
また、変復調がスペクトラム拡散方式によるために、いずれの局間の伝送路も、1子局向けのベースバンド信号分に相当する帯域で専有されるだけである。したがって、従来に比べて周波数の有効利用が促進される。さらに、各子局の途中中継において、変復調が行われないために、上流側の子局の変復調器に故障が発生しても下流側の子局に影響を与えない。
【0036】
なお、図1に示した第1の受信手段2aは、図4のアンテナ41、アンテナ共用器42、バンドパスフィルタ43、低雑音増幅器44に対応し、図1に示した復調手段2bは、図4の復調部46に対応し、図1に示した第1の送信手段2cは、図4の高出力増幅器49、バンドパスフィルタ50、アンテナ共用器51、アンテナ52に対応する。また、図1に示した第2の受信手段2dは、図4のアンテナ52、アンテナ共用器51、バンドパスフィルタ53、低雑音増幅器54に対応し、図1に示した変調手段2eは、図4の変調部56に対応し、図1に示した第2の送信手段2fは、図4の高出力増幅器57、バンドパスフィルタ58、アンテナ共用器42、アンテナ51に対応する。
【0037】
つぎに、第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態の構成は、第1の実施の形態の構成と基本的に同じであるが、子局の構成に一部相違がある。したがって、第2の実施の形態の説明では、図2,図3に示す第1の実施の形態の構成を流用し、子局の構成だけを説明する。
【0038】
図6は、第2の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。いずれの子局も同じ構成となっている。なお、図中において、図4に示す第1の実施の形態の子局の内部構成と同じ部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0039】
第2の実施の形態では、変復調をIF周波数帯において行うようにしている。すなわち、低雑音増幅器44から出力されたRF信号が周波数変換部61へ入力される。周波数変換部61には局部発振部62から局部発振信号が送られており、RF信号はIF信号に周波数変換される。このIF信号は、スプリアス抑圧用のバンドパスフィルタ63、IF用増幅器64を介して分配器(H)65へ送られる。分配器65で分配されたIF信号の一方に対して、復調部(DEM)66が、自局に割り当てられたPN符号を使用してスペクトラム拡散方式の復調を行う。自局向けのベースバンド信号が取り出され、移動通信用基地局装置47へ送られる。分配器65で分配されたIF信号の他方は、周波数変換部67へ入力される。周波数変換部67には局部発振部62から局部発振信号が送られており、IF信号はRF信号に周波数変換される。このRF信号は、スプリアス抑圧用のバンドパスフィルタ68を介して、高出力増幅器49へ送られる。
【0040】
以上のように、復調部66にはIF信号が入力されるように構成されるので、第1の実施の形態のような、ミリ波帯や準ミリ波帯のRF信号を処理する復調部に比べ、復調部66をディジタル回路で構成し易い。したがって、復調部66は低価格な装置となり得る。多数使用される子局は低コストであることが求められるので、こうした要請に応えた装置を提供できることになる。
【0041】
なお、周波数変換部67には、局部発振部62から、周波数変換部61へ供給される局部発振信号と同じ局部発振信号が送られており、かつ、周波数変換部61ではRF信号からIF信号へ、周波数変換部67ではその逆にIF信号からRF信号へと周波数変換が行われるので、局部発振信号に周波数の変動が発生しても、周波数変換部67から出力されたRF信号の周波数は常に、周波数変換部61へ入力されたRF信号の周波数に一致していることになる。
【0042】
一方、低雑音増幅器54から出力されたRF信号が周波数変換部69へ入力される。周波数変換部69には局部発振部75から局部発振信号が送られており、RF信号はIF信号に周波数変換される。このIF信号は、スプリアス抑圧用のバンドパスフィルタ70、IF用増幅器71を介して合成器(H)72へ送られる。変調部(MOD)73は、移動通信用基地局装置47から送られたベースバンド信号を、自局に割り当てられたPN符号を使用してスペクトラム拡散方式の変調を行い、IF周波数帯域の変調信号を合成器72へ出力する。合成器72は、IF用増幅器71からのIF信号と変調部73からのIF信号とを合成して周波数変換部74へ送る。周波数変換部74には局部発振部75から局部発振信号が送られており、IF信号はRF信号に周波数変換される。このRF信号は、スプリアス抑圧用のバンドパスフィルタ76を介して、高出力増幅器57へ送られる。
【0043】
以上のように、変調部73でもIF周波数帯域での処理が行われる。したがって、変調部73は、第1の実施の形態のような、ミリ波帯や準ミリ波帯の変調を行う復調部に比べ、ディジタル回路で構成し易く、低コストの装置となる。
【0044】
なお、周波数変換部74には、局部発振部75から、周波数変換部69へ供給される局部発振信号と同じ局部発振信号が送られており、かつ、周波数変換部69ではRF信号からIF信号へ、周波数変換部74ではその逆にIF信号からRF信号へと周波数変換が行われるので、局部発振信号に周波数の変動が発生しても、周波数変換部74から出力されたRF信号の周波数は常に、周波数変換部69へ入力されたRF信号の周波数に一致していることになる。
【0045】
つぎに、第3の実施の形態を説明する。第3の実施の形態の構成は、第2の実施の形態の構成と基本的に同じであるが、子局の構成に一部相違がある。したがって、第3の実施の形態の説明では、第2の実施の形態の構成を流用し、相違する部分だけを説明する。
【0046】
図7は、第3の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。図中、第2の実施の形態の子局の内部構成と同じ部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0047】
第3の実施の形態では、変復調をIF周波数帯において行うようにするとともに、受信側および送信側で共用する局部発振部77を設けている。また、この局部発振部77の発振周波数を復調部66からの周波数変動情報により制御するようにしている。すなわち、局部発振部77で発生した同一の局部発振信号を周波数変換部61,67,69,74へ供給する。また、復調部66では、元来、受信信号を基に搬送波を再生し、これを基に復調を行っているので、搬送波の周波数の変動を検出している。この周波数変動情報を局部発振部77へ送るようにし、局部発振部77は、周波数変動情報を利用して周波数の安定した発振を行うようにする。この結果、局部発振部77は、親局の搬送波に同期した局部発振信号を周波数変換部61,67,69,74へ供給することが可能となり、こうした子局から出力される送信RF信号では周波数変動が少ないことになる。
【0048】
以上のように、第3の実施の形態では、各子局に局部発振部を1つ備えるだけでよいので、低コストの子局を提供可能となる。また、各子局が親局の送信信号に同期した送信が可能となるので、各子局から出力される送信RF信号の周波数変動を減らすことができ、それらの送信RF信号を受信した局での復調が容易となる。
【0049】
なお、上記の第3の実施の形態では、局部発振部77の発振周波数を復調部66からの周波数変動情報により制御するようにしているが、これを行わず、単に局部発振部77を受信側および送信側で共用するようにするだけでもよい。
【0050】
つぎに、第4の実施の形態を説明する。第4の実施の形態の構成は、第1の実施の形態の構成と基本的に同じであるが、子局の構成に一部相違がある。したがって、第4の実施の形態の説明では、第1の実施の形態の構成を流用し、相違する部分だけを説明する。
【0051】
図8は、第4の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。図中、図4に示す第1の実施の形態の子局の内部構成と同じ部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0052】
第4の実施の形態では、分配器45で分配された受信RF信号の一方が、周波数変換器81へ入力される。周波数変換部81には局部発振部82から局部発振信号が送られており、RF信号はIF信号に周波数変換される。このIF信号に対して、復調部(DEM)83が、自局に割り当てられたPN符号を使用してスペクトラム拡散方式の復調を行う。自局向けのベースバンド信号が取り出され、移動通信用基地局装置47へ送られる。
【0053】
一方、変調部(MOD)84が、移動通信用基地局装置47から送られたベースバンド信号を、自局に割り当てられたPN符号を使用してスペクトラム拡散方式の変調を行い、得られたIF周波数帯域の変調信号を周波数変換部85へ送る。周波数変換部85には局部発振部82から局部発振信号が送られており、IF信号はRF信号に周波数変換される。このRF信号は合成器(H)55へ送られる。
【0054】
なお、復調部83では、元来、受信信号を基に搬送波を再生し、これを基に復調を行っているので、搬送波の周波数の変動を検出している。この周波数変動情報を局部発振部82へ送るようにし、局部発振部82は、周波数変動情報を利用して周波数の安定した発振を行うようにする。この結果、局部発振部82は、親局の搬送波に同期した局部発振信号を周波数変換部81,85へ供給することが可能となり、こうした子局から出力される送信RF信号では周波数変動が少ないことになる。
【0055】
以上のように、第4の実施の形態でも、第3の実施の形態と同様に、各子局に局部発振部を1つ備えるだけでよいので、低価格の子局を提供可能となる。また、各子局が親局の送信信号に同期した送信が可能となるので、各子局から出力される送信RF信号の周波数変動を減らすことができ、それらの送信RF信号を受信した局での復調が容易となる。さらに、第4の実施の形態では、第3の実施の形態に比べ、備えねばならない周波数変換部の数を半減することができる。
【0056】
なお、上記の第4の実施の形態では、局部発振部82の発振周波数を復調部83からの周波数変動情報により制御するようにしているが、これを行わず、単に局部発振部82を受信側および送信側で共用するようにするだけでもよい。
【0057】
つぎに、第5の実施の形態を説明する。第5の実施の形態の構成は、第1の実施の形態の構成と基本的に同じであるが、子局の構成に一部相違がある。したがって、第5の実施の形態の説明では、第1の実施の形態の構成を流用し、相違する部分だけを説明する。
【0058】
図9は、第5の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。図中、図4に示す第1の実施の形態の子局の内部構成と同じ部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0059】
第5の実施の形態では、アンテナの共用を行わず、バンドパスフィルタ43に受信アンテナ91を接続するとともに、バンドパスフィルタ58に送信アンテナ92を接続する。また、バンドパスフィルタ50に送信アンテナ93を接続するとともに、バンドパスフィルタ53に受信アンテナ94を接続する。これに伴い、第1の実施の形態の子局に備えられていたアンテナ共用器を削除する。
【0060】
一般に、ミリ波帯や準ミリ波帯のアンテナ共用器としてはサーキュレータを使用するが、このサーキュレータは高価なものである。一方、アンテナ利得は、アンテナの開口面積に比例するが、送受信される電波の波長に反比例するので、ミリ波帯や準ミリ波帯では小型でも高利得のアンテナが得られる。したがって、送受信共用したアンテナを使用せずに送受信別々の小型アンテナを使用しても、利得の点では問題がない。しかも、小型アンテナであるので、価格や設置スペースに与える影響は少ない。さらには、サーキュレータのアイソレーションは25〜30dB程度であるが、送受信別々のアンテナを使用した場合のアンテナ間の結合度は、これよりも小さい。こうした事情から、送受信別々の小型アンテナを使用してアンテナ共用器を削除するようにした構成を、第5の実施の形態において採用している。
【0061】
なお現在、衛星放送の受信機では、ストリップラインを用いた平面アンテナが実用化されている。こうした技術を流用して第5の実施の形態においても、2つのアンテナを1枚のプリント配線板上に構成すれば、低コストの子局を提供可能となる。また、サーキュレータを使用しないことにより、子局をモノリシックマイクロ波IC(MMIC)化することも容易となり、小型化、低価格化が促進される。
【0062】
なおまた、上記のいずれの実施の形態でも、本発明を移動体通信システムに適用した場合を示しているが、本発明は、一般家庭とハブ局との間に設けられるマルチメディア用の高速通信ネットワークに適用することもできる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、スペクトラム拡散方式により変調された信号を扱うので、復調部および変調部は、自局向けあるいは自局からのベースバンド信号だけを処理できる能力を備えるだけでよく、また、子局は変復調を行うことなく、中継を行うことが可能となる。
【0064】
また、スペクトラム拡散方式によるために、伝送路が、1子局向けのベースバンド信号分に相当する帯域で占有されるだけであるので、周波数の有効利用も促進される。
【0065】
さらに、途中の中継において、変復調が行われないために、上流側の基地局の変復調器に故障が発生しても下流側の基地局が影響を受けることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の原理説明図である。
【図2】第1の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【図3】親局の内部構成を示すブロック図である。
【図4】子局の内部構成を示すブロック図である。
【図5】RF信号およびベースバンド信号を示す図である。
【図6】第2の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。
【図8】第4の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。
【図9】第5の実施の形態における子局の内部構成を示すブロック図である。
【図10】複数の基地局が縦列状に順次接続された従来の無線伝送システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 親局
2 子局
2a 第1の受信手段
2b 復調手段
2c 第1の送信手段
2d 第2の受信手段
2e 変調手段
2f 第2の送信手段
3 子局
Claims (11)
- 親局と、当該親局に無線回線により縦列状に順次接続された複数の子局とからなる無線伝送システムにおいて、
各子局に設けられ、スペクトラム拡散方式により変調され、第1の伝送方向に沿って送られた複数の変調波を受信する第1の受信手段と、
各子局に設けられ、前記第1の受信手段で受信された複数の変調波の中から、スペクトラム拡散方式により自局向けの変調波を復調する復調手段と、
各子局に設けられ、前記第1の受信手段で受信された複数の変調波を前記第1の伝送方向に沿って隣接の子局へ送信する第1の送信手段と、
各子局に設けられ、スペクトラム拡散方式により変調され、前記第1の伝送方向と正反対の第2の伝送方向に沿って送られた複数の変調波を受信する第2の受信手段と、
各子局に設けられ、自局から送出すべきベースバンド信号を、スペクトラム拡散方式により変調する変調手段と、
各子局に設けられ、前記第2の受信手段で受信された複数の変調波とともに、前記変調手段で得られた変調波を、前記第2の伝送方向に沿って隣接の子局または前記親局へ送信する第2の送信手段と、
を有することを特徴とする無線伝送システム。 - 前記第2の送信手段は、前記第2の受信手段で受信された複数の変調波と、前記変調手段で得られた変調波とを合成する合成手段を、含むことを特徴とする請求項1記載の無線伝送システム。
- 各子局に設けられ、前記第1の受信手段および前記第2の送信手段が共用する第1のアンテナと、
各子局に設けられ、前記第2の受信手段および前記第1の送信手段が共用する第2のアンテナと、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線伝送システム。 - 各子局に設けられ、局部発振信号を発生する第1の局部発振手段と、
各子局に設けられ、前記第1の局部発振手段からの局部発振信号を使用して、前記第1の受信手段で受信された複数の変調波を無線周波数から中間周波数に変換する第1の変換手段と、
各子局に設けられ、前記第1の変換手段から出力された複数の変調波を各2つに分岐し、一方を前記復調手段へ送る分岐手段と、
各子局に設けられ、前記分岐手段で分岐された他方を、前記第1の局部発振手段からの局部発振信号を使用して、中間周波数から無線周波数に変換し、前記第1の送信手段へ送る第2の変換手段と、
各子局に設けられ、局部発振信号を発生する第2の局部発振手段と、
各子局に設けられ、前記第2の局部発振手段からの局部発振信号を使用して、前記第2の受信手段で受信された複数の変調波を無線周波数から中間周波数に変換する第3の変換手段と、
各子局に設けられ、前記第2の変換手段から出力された複数の変調波を、前記変調手段から出力された変調波と合成する合成手段と、
各子局に設けられ、前記合成手段で合成された変調波を、前記第2の局部発振手段からの局部発振信号を使用して、中間周波数から無線周波数に変換し、前記第2の送信手段へ送る第4の変換手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線伝送システム。 - 各子局に設けられ、局部発振信号を発生する局部発振手段と、
各子局に設けられ、前記局部発振手段からの局部発振信号を使用して、前記第1の受信手段で受信された複数の変調波を無線周波数から中間周波数に変換する第1の変換手段と、
各子局に設けられ、前記第1の変換手段から出力された複数の変調波を各2つに分岐し、一方を前記復調手段へ送る分岐手段と、
各子局に設けられ、前記分岐手段で分岐された他方を、前記局部発振手段からの局部発振信号を使用して、中間周波数から無線周波数に変換し、前記第1の送信手段へ送る第2の変換手段と、
各子局に設けられ、前記局部発振手段からの局部発振信号を使用して、前記第2の受信手段で受信された複数の変調波を無線周波数から中間周波数に変換する第3の変換手段と、
各子局に設けられ、前記第2の変換手段から出力された複数の変調波を、前記変調手段から出力された変調波と合成する合成手段と、
各子局に設けられ、前記合成手段で合成された変調波を、前記局部発振手段からの局部発振信号を使用して、中間周波数から無線周波数に変換し、前記第2の送信手段へ送る第4の変換手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線伝送システム。 - 前記局部発振手段の局部発振周波数は、前記復調手段で検出される周波数ずれ信号によって制御されることを特徴とする請求項5記載の無線伝送システム。
- 各子局に設けられ、局部発振信号を発生する局部発振手段と、
各子局に設けられ、前記第1の受信手段で受信された複数の変調波を各2つに分岐し、一方を前記第1の送信手段へ送る分岐手段と、
各子局に設けられ、前記局部発振手段からの局部発振信号を使用して、前記分岐手段で分岐された他方を、無線周波数から中間周波数に変換して前記復調手段へ送る第1の変換手段と、
各子局に設けられ、前記変調手段から出力された変調波を、前記局部発振手段からの局部発振信号を使用して、中間周波数から無線周波数に変換する第2の変換手段と、
各子局に設けられ、前記第2の変換手段から出力された変調波を、前記第2の受信手段で受信された複数の変調波と合成して前記第2の送信手段へ送る合成手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線伝送システム。 - 前記局部発振手段の局部発振周波数は、前記復調手段で検出される周波数ずれ信号によって制御されることを特徴とする請求項7記載の無線伝送システム。
- 各子局に設けられ、前記第1の受信手段が使用する第1のアンテナと、
各子局に設けられ、前記第1の送信手段が使用する第2のアンテナと、
各子局に設けられ、前記第2の受信手段が使用する第3のアンテナと、
各子局に設けられ、前記第2の送信手段が使用する第4のアンテナと、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線伝送システム。 - 親局と、当該親局に無線回線により縦列状に順次接続された複数の子局とからなる無線伝送システムにおいて、
各子局に設けられ、スペクトラム拡散方式により変調され、第1の伝送方向に沿って送られた複数の変調波を受信する第1の受信手段と、
各子局に設けられ、前記第1の受信手段で受信された複数の変調波の中から、スペクトラム拡散方式により自局向けの変調波を復調する復調手段と、
各子局に設けられ、前記第1の受信手段で受信された複数の変調波を前記第1の伝送方向に沿って隣接の子局へ送信する第1の送信手段と、
前記親局に設けられ、各子局向けのベースバンド信号を、スペクトラム拡散方式によりそれぞれ変調する複数の親局変調手段と、
前記親局に設けられ、前記複数の親局変調手段で得られた複数の変調波を第1の伝送方向に沿って送信する親局送信手段と、
前記親局に設けられ、前記第1の伝送方向と正反対の第2の伝送方向に沿って送られた、スペクトラム拡散方式により変調された複数の変調波を受信する親局受信手段と、
前記親局に設けられ、前記親局受信手段で受信された複数の変調波を、スペクトラム拡散方式によりそれぞれ復調して、各子局からのベースバンド信号を取り出す複数の親局復調手段と、
を有することを特徴とする無線伝送システム。 - 前記親局に設けられ、前記親局送信手段および前記親局受信手段が共用する親局アンテナと、
をさらに有することを特徴とする請求項10記載の無線伝送システム。
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