JP3654115B2 - ワークの下受け装置および下受け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の実装装置において容器に保持された状態のワークを下受けするワークの下受け装置および下受け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体チップが実装される小型パッケージなどのワークは、通常多数のワークをトレイ状の容器に収容した状態で取り扱われる。そしてこれらの容器は電子部品実装装置で搬送用のキャリアとして用いられる場合がある。そして、電子部品を各ワークに実装する実装位置においては、ワークを位置決めし保持するために下受け装置が設けられている。この下受け装置は、キャリアの下面に下受け部材を当接させるとともに、真空吸着によりキャリアおよびワークを真空吸着により保持することが行われる。
【0003】
キャリアに収容された状態のワークを保持する方法として、従来よりワークを収容する各収容部に設けられた吸着孔を個別に真空吸引することによりワークをキャリアに対して吸着保持する方法が用いられていた。このため、下受け装置にはキャリア下面に開口した各吸着孔と連通して真空吸引するための吸引孔がもうけられており、下受け時にはキャリア下面を下受け装置の吸引孔に密着させることにより真空吸引が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、キャリアは荷重や熱変形により撓みを生じやすく、使用状態において必ずしも平面度が完全に保たれているとは限らない。そして撓みを生じたキャリアを下受け装置に載置した状態で真空吸引を行うと、キャリアの吸着孔と下受け装置の吸引孔との間で真空リークが発生し、ワークを安定して保持することができないという問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、安定した状態でワークを保持することができるワークの下受け装置および下受け方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のワークの下受け装置は、電子部品が実装されるワークを収容する収容部が設けられた板状の容器を位置決めして下受けするワークの下受け装置であって、前記容器の下面に当接して上下方向に位置決めする下受け面を備えた下受け部材と、この下受け部材の上面に設けられ前記容器の下面との間で吸着空間を形成し前記収容部に設けられた吸着孔と連通する凹部と、前記吸着空間を吸引することにより前記容器を真空吸着するとともに前記収容部内に収容されたワークを真空吸着して位置を保持する真空吸引手段と、前記凹部内に前記容器の下面に当接する支持部を備えた。
【0008】
請求項2記載のワークの下受け方法は、電子部品が実装されるワークを収容する収容部が設けられた板状の容器を位置決めして下受けするワークの下受け方法であって、下受け部材の上面と前記容器の下面との間に形成した吸着空間を真空吸引手段によって真空吸引するとともに、前記吸着空間内において前記下受け部材の上面に設けられた支持部により前記容器の下面を支持し、前記容器を真空吸着するとともに前記収容部内に収容されたワークを真空吸着して位置を保持するようにした。
【0009】
本発明によれば、下受け部材の上面に設けられワークを収容部内に収容する容器の下面との間で吸着空間を形成し収容部に設けられた吸着孔と連通する凹部内を真空吸引手段によって真空吸引し、容器を真空吸着するとともに収容部内に収容されたワークを真空吸着して位置を保持することにより、容器の撓みを矯正して安定した位置決め状態でワークを真空吸着して位置を保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の断面図、図2は本発明の一実施の形態のワークの下受け装置の斜視図、図3は本発明の一実施の形態のワークの下受け装置の断面図である。
【0011】
まず図1を参照して電子部品実装装置について説明する。図1において、載置ステージ1に備えられた下受け部材2上には、板状の容器であるキャリア3が載置されている。キャリア3の上面には凹状の収容部3a(図2参照)が多数格子状に設けられており、各収容部3aには前工程において予めワークであるパッケージ4が収容されている。パッケージ4には電子部品である半導体チップ5が実装される凹部4aが設けられており、電子部品実装装置の実装位置において各収容部3a内のパッケージ4には半導体チップ5が実装される。
【0012】
図1は、パッケージ4に半導体チップ5を実装する実装位置の載置ステージ1を示しており、載置ステージ1はワークの下受け装置としてのブロック状の下受け部材2を備えている。下受け部材2上にキャリア3を載置することにより、下受け部材2の上面がキャリア3の下面に当接し、これによりパッケージ4が収容されたキャリア3は下受け部材2によって下受けされ、半導体チップ5の実装時の位置決め・固定が行われる。
【0013】
載置ステージ1の側方には、チップ供給部7が配設されている。チップ供給部7はパッケージ4に実装される半導体チップ5を、チップトレイ7aに収容された状態で供給する。チップ供給部7と実装位置とを移動範囲として実装ヘッド6が上下・水平移動可能に配設されている。チップトレイ7aに配列された半導体チップ5を吸着ノズル6aによって吸着してピックアップした実装ヘッド6を、載置ステージ1に位置決めされたキャリア3上に移動させてキャリア3に対して下降させることにより、半導体チップ5はパッケージ4の凹部4aに実装される。
【0014】
次に、図2、図3を参照してパッケージ4を収容するキャリア3及びキャリア3に当接して下受けする下受け部材2について説明する。図2に示すように、キャリア3の上面には、パッケージ4が収容される収容部3aが格子状に多数設けられており、図3に示すように各収容部3aの底面には吸着孔3bが設けられている。下受け部材2の上面には、外縁部及び内部の複数位置の島状部2bを残して表面を凹状に除去した凹部2aが形成されている。
【0015】
凹部2aの中心部には吸引孔2cが開口しており、吸引孔2cは下受け部材2内部に形成された内孔を介して吸引管11と連通している。吸引管11は真空吸引手段12と接続されている。また、下受け部材2の上面には、凹部2aの外周に沿って樹脂製のシール部材10が装着されている。
【0016】
下受け部材2の上面をキャリア3の下面に当接させ、真空吸引手段12を駆動して吸引孔2cから真空吸引することにより、キャリア3の下面と凹部2aの間の空間が真空吸引され、これによりキャリア3は下受け部材2の上面に真空吸着される。すなわち、凹部2aとキャリア3の下面で形成される空間は吸着空間となっている。そしてこの吸着空間はキャリア3の各収容部3aの吸着孔3bと連通している。
【0017】
この真空吸着過程について説明する。吸引管11から真空吸引しながら図3(a)に示すようにパッケージ4を収容したキャリア3を下受け部材2に対して下降させると、まずシール部材10の上端部がキャリア3の下面に接触し、この状態で真空吸引を継続して行うことにより、図3(b)に示すようにシール部材10は真空吸着力により押圧されて変形し、キャリア3の下面は下受け部材2の上面の外縁部に当接する。これにより、キャリア3は下受け部材2の上面にならって上下方向に位置決め・固定される。すなわち、下受け部材2の上面はキャリア3を上下方向に位置決めする下受け面となっている。
【0018】
このとき、キャリア3を真空吸着する吸着空間としての凹部2aは通常の吸着孔と比較して大きな吸着面積を有していることから、キャリア3を吸着保持する力は大きい。したがって当初から撓みを有する状態のキャリア3を載置しても、下受け時には下受け部材2の上面にキャリア3をならわせて撓みを完全に矯正することができる。
【0019】
また、この下受け時に、キャリア3の下面は凹部2a内の複数位置において未除去のまま残留している島状部2bの上面に当接し支持される。これにより、薄くて撓みやすいキャリア3を大きな真空吸引力によって吸引してもキャリア3が過度に撓むことがない。すなわち、凹部2a内で未除去状態の島状部2bは、真空吸着時のキャリア3(容器)の変形を防ぐ支持部となっている。支持部としての島状部2bの形状および配置は、キャリア3の大きさや曲げ強度などに基づいて設定される。
【0020】
そしてさらに吸着空間(凹部2a)内の真空吸引を継続することにより、吸着空間と連通状態の吸着孔3bから真空吸引され、収容部3a内のパッケージ4は収容部3aの底面に真空吸着されて位置が保持される。このパッケージ4の真空吸着において、上述のようにキャリア3は吸着空間によって強固に下受け部材2の上面に吸着され、吸引時には吸着空間はシール部材10によって外部に対して良好な真空密状態に保たれている。すなわち各収容部3aの吸着孔3bは、吸着空間および吸引孔2cを介して真空吸引手段12によって良好な状態で真空吸引される。
【0021】
したがって、従来の下受け方法において各収容部の吸着孔を個別に真空吸引する方法において発生ていたような、キャリア3の撓みに起因する真空リークが生じない。これにより、パッケージ4を収容部3a内に安定して真空吸着して位置を保持することができ、安定した姿勢で半導体チップ5をパッケージ4に実装することができる。
【0022】
なお本実施の形態では下受け部材2を固定配置された載置ステージに設けた例を示したが、下受け部材2を昇降可能に配置し、コンベアなどの搬送手段によって搬送されたキャリアに対して下受け部材2を上昇させることにより下受け部材2をキャリアの下面に当接させるようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、下受け部材の上面に設けられワークを収容部内に収容する容器の下面との間で吸着空間を形成し収容部に設けられた吸着孔と連通する凹部内を真空吸引手段によって真空吸引し、容器を真空吸着するとともに収容部内に収容されたワークを真空吸着して位置を保持するようにしたので、容器の撓みを矯正して真空リークの発生を排除し、安定した位置決め状態でワークを真空吸着して位置を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の断面図
【図2】本発明の一実施の形態のワークの下受け装置の斜視図
【図3】本発明の一実施の形態のワークの下受け装置の断面図
【符号の説明】
1 載置ステージ
2 下受け部材
2a 凹部
2b 島状部
2c 吸引孔
3 キャリア
3a 収容部
4 パッケージ
5 半導体チップ
6 実装ヘッド
10 シール部材
12 真空吸引手段
Claims (2)
- 電子部品が実装されるワークを収容する収容部が設けられた板状の容器を位置決めして下受けするワークの下受け装置であって、前記容器の下面に当接して上下方向に位置決めする下受け面を備えた下受け部材と、この下受け部材の上面に設けられ前記容器の下面との間で吸着空間を形成し前記収容部に設けられた吸着孔と連通する凹部と、前記吸着空間を吸引することにより前記容器を真空吸着するとともに前記収容部内に収容されたワークを真空吸着して位置を保持する真空吸引手段と、前記凹部内に前記容器の下面に当接する支持部を備えたことを特徴とするワークの下受け装置。
- 電子部品が実装されるワークを収容する収容部が設けられた板状の容器を位置決めして下受けするワークの下受け方法であって、下受け部材の上面と前記容器の下面との間に形成した吸着空間を真空吸引手段によって真空吸引するとともに、前記吸着空間内において前記下受け部材の上面に設けられた支持部により前記容器の下面を支持し、前記容器を真空吸着するとともに前記収容部内に収容されたワークを真空吸着して位置を保持することを特徴とするワークの下受け方法。
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JP2000061493A JP3654115B2 (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | ワークの下受け装置および下受け方法 |
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