JP3653713B2 - シールドケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、テレビジョンやビデオテープレコーダーのAV機器におけるチューナ等の電気・電子部品をシールドするシールドケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被電磁遮蔽対象たるチューナユニット等の電気部品をシールドするシールドケース1は、図10乃至図12に示すように、例えば、プリント基板に電子部品を実装したものを備えたケース本体2と、該ケース本体2に弾性的な係合ツメ3を介して施蓋されるケース蓋4,5となから構成されている。
【0003】
前記シールドケース1のケース本体には、AV機器のプリント基板の回路パターンに接続させるための複数の足6や高周波信号の入出力端子7等を備えた実装プリント基板8を内部に備えている。
【0004】
また、前記ケース蓋4,5は、ケース本体2の開口部に施蓋され、前記実装プリント基板8をシールドするものであるが、前記ケース本体2に着脱自在に施蓋するために、周縁部に弾性的な係合ツメ3が設けられている。
【0005】
前記係合ツメ3は、矩形状のケース蓋4,5の四方周縁部に対向して配設されるので、各辺毎に全体が一連の係合ツメとして形成すると、当該一連の係合ツメ3を拡げるのに強い力を必要とするので、施蓋時や取り外し時の作業性が悪くなる。
【0006】
そこで、図11に示すように、スリット9をピッチaの等間隔に設けて複数の係合ツメ3,3,…を設けるようにしている。これによって、各係合ツメ3は、ケース蓋4,5をケース本体2の開口部に押しつけたときの押圧力で容易に広がり、簡単にケース蓋4,5を施蓋できるものである。なお、振動若しくは落下試験の衝撃力では容易にケース本体2から脱落しない程度の係合ツメ3の弾力性は維持されているものである。
【0007】
また、ケース蓋4,5は、図12に示すように、ケース本体2に施蓋された後に、ケース本体2内の実装プリント基板8におけるボリューム調整若しくはテストポイントに電気的接続をして波形の確認が出来るようにするため、必要最小限の孔10が、所要箇所に所要形状にして設けられる。
【0008】
前記ケース蓋4,5の孔10は、同一形状となるのが通常希であり、その孔位置も同一位置になったり対称位置になったりするのも希である。よって、通常ケース蓋4,5は互いに異なった2種の部品となり、ケース本体2の開口部に対して所定の方向に合わせて施蓋される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ケース蓋4,5において、蓋の施蓋作業性を容易にするためにスリット9が等間隔で複数設けられるが、例えば、矩形状のケース蓋4,5の長手方向に作用する押圧力,撓み又は曲げ等の外力に対する強度が低下することは免れない。また、ケース蓋4,5が互いに異なる部品であるので、異なる金型が必要であって製造コストが嵩み、部品点数も多くなって施蓋時の取付過誤が生じたり、部品管理にも手間が掛かると言う問題がある。
【0010】
このように、従来のシールドケースは、ケース蓋の強度、更に、製造コストの点において解決すべき課題を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシールドケースの上記課題を解決するための要旨は、電子部品を備えたケース本体と、該ケース本体に弾性的な係合ツメを介して施蓋されるケース蓋とからなるシールドケースであって、前記弾性的な係合ツメは複数のスリットで分割され、該スリットのピッチが一部において不等間隔に形成されているとともに、ケース蓋の長手方向の周縁部における中央部から端部にかけて漸次間隔を短くして形成されていることである。
【0012】
前記ケース蓋は、ケース本体の両側から施蓋される構成にされ、前記ケース本体に両側から施蓋される2つのケース蓋同士が同一形状に形成されていること、;更に、前記ケース蓋には、所要の箇所に所望の孔若しくはケース本体のシールド用突起に接触する突起が設けられていることである。
【0013】
本発明に係るシールドケースによれば、スリットの間隔を不等間隔にすることで、係合ツメの幅を広くした部分と狭くした部分が形成され、スリットの形成によって施蓋時における作業性を容易にすると共に、幅広の係合ツメによって外力に対する強度を補強することができる。また、ケース蓋を同一形状として1種類にすることで、製造コストを低減させることが出来ると共に、ケース本体に取り付ける際の取り違え等の作業ミスもなくなり、部品管理も容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、理解を容易にするため従来例に対応する部分には従来例と同一符号を使用して説明する。
【0015】
本発明の実施例は、図1乃至図2に示すように、例えば、地上波若しくは衛星チューナ等のユニットであって、シールドケースとして、電子部品を実装した実装プリント基板8を備えたケース本体4aと、該ケース本体4aに弾性的な係合ツメ11(11a,…11d)を介して施蓋されるケース蓋4a,5aとから構成されている。
【0016】
前記弾性的な係合ツメ11は複数のスリット9で分割され、図3に示すように、該スリット9において、例えば、ピッチb,c,dが不等間隔に形成されている。また、図6に示すように、係合ツメの先端部には、弾性力が生じるようにケース蓋の内側に突出する山型の係合部16が形成されている。
【0017】
前記スリット9のピッチは、ケース蓋4a,5aの矩形状における長手方向の周縁部において、強度的に補強する必要のある中央部のピッチbは長く、該長手方向の端部に行くにしたがってより短いピッチc,dとなっている。
【0018】
また、ケース蓋4a,5aの矩形状の短手方向では、図4に示すように、強度的に強いので、各係合ツメ11は等間隔のピッチaで設けたスリット9で複数形成されている。なお、ピッチを不等間隔にしても良いのは勿論である。
【0019】
なお、前記ケース蓋4a,5aの長手方向の周縁部の全長に亘って、各ピッチが必ずしも不等間隔である必要はなく、その一部が不等間隔のピッチで、他の一部が等間隔のピッチとすることでも良い。更に、ケース蓋4a,5aの長手方向の周縁部でスリット9の数を、例えば、3〜4箇所程度に少なくして、かつ、該スリット9のピッチを不等間隔にする様にしても良い。
【0020】
つまり、矩形状のケース蓋4a,5aにおいて、外力が加えられた時に応力が集中しやすい部位、即ち、中央部のピッチを長くし、応力が比較的集中しない両端部近傍のピッチは、施蓋及び離脱を容易にするため、短いピッチにした方がよい。
【0021】
次に、ケース蓋4a,5aは、図5に示すように、ケース本体2の両側または上下開口部に施蓋されるような構成になっており、かつ、同一形状に形成されている。
【0022】
更に、前記ケース蓋4a,5aには、所要の箇所に所望の孔10若しくはケース本体2のシールド用突起12に接触するように斜めに屈曲された突起13等が少なくとも1個設けられている。
【0023】
前記突起13は、図7乃至図8に示すように、ケース蓋の平板面から斜めに突出するように一部が打ち抜かれて形成され、全体として弾性力を有している。
【0024】
そして、図9に示すように、ケース蓋4a,5aは同一形状で、ケース本体2aの上下両側から施蓋するので、例えば、矩形状のケース蓋における長手方向の軸芯eを中心に180゜回転させた状態の対向配置にして施蓋する場合には、前記突起13がケース本体2aのシールド用突起12,14に少なくとも一箇所以上で接触するように、複数個の突起13a,13b,13c等を適宜な位置に突出形成するものである。
【0025】
なお、ケース蓋4a,5aは、その矩形状の短手方向の軸芯を中心に180゜回転させた状態の対向配置にして施蓋する場合もあり、その場合はケース本体2aの実装プリント基板8のテストポイント等の位置を考慮して孔10を設け、更に、突起13もケース本体2aのシールド用突起12,14に接触するように設けるものである。
【0026】
このようにして形成した本発明のシールドケース15によれば、ケース蓋4a,5aの係合ツメ11a,11b,…が不等間隔のスリット9で複数形成され、特にスリット9のピッチが長い位置の係合ツメ11の強度が従来よりも増してケース本体2aとの引掛かり強度も強くなり、振動等に対して施蓋状態の安定化が増してシールド効果が確実に維持されるばかりでなく、ケース蓋4a,5aの施蓋作業も容易となるものである。
【0027】
また、ケース本体2aに対するケース蓋4a,5aの施蓋作業は、同一形状のケース蓋をケース本体2aの上下両側から施蓋すれば良いので、部品の取り違えと言う作業ミスが防止されて作業能率が向上し、金型も1種類準備すれば良く製造コストが低減されるばかりでなく、部品としての補完管理作業も著しく容易になるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るシールドケースは、電子部品を備えたケース本体と、該ケース本体に弾性的な係合ツメを介して施蓋されるケース蓋とからなるシールドケースであって、前記弾性的な係合ツメは複数のスリットで分割され、該スリットのピッチが一部において不等間隔に形成されているとともに、ケース蓋の長手方向の周縁部における中央部から端部にかけて漸次間隔を短くして形成されているので、スリットのピッチが長い係合ツメの全体的な強度が増すばかりでなく、ケース本体との引掛かり強度が強くなり、振動等に対して施蓋状態の安定化が増してシールド効果が確実に維持されると共に、ピッチの短い係合ツメも存在することからケース蓋の施蓋作業も容易となると言う優れた効果を奏する。
【0029】
また、前記ケース蓋は、ケース本体の両側から施蓋される構成にされ、該両側から蓋されるケース蓋同士が同一形状に形成されているので、施蓋作業時に部品の取り違えと言う作業ミスが防止されて作業能率が向上し、金型も1種類準備すれば良く製造コストが低減されるばかりでなく、部品点数の減少で部品管理も容易となると言う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシールドケースの使用状態の斜視図である。
【図2】同本発明の第1実施例に係るシールドケースを分解した状態の斜視図である。
【図3】同本発明の第1実施例に係るシールドケースにおけるケース蓋の正面図である。
【図4】同本発明の第1実施例に係るシールドケースにおけるケース蓋の側面図である。
【図5】同本発明の第1実施例に係るシールドケースにおけるケース蓋の底面図である。
【図6】図5におけるA−A線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第1実施例に係るシールドケースにおける一の突起の拡大平面図である。
【図8】同本発明の第1実施例に係るシールドケースにおける一の突起の断面図である。
【図9】同本発明の第1実施例に係るシールドケースの施蓋作業を示す説明図である。
【図10】従来例に係るシールドケースの使用状態の斜視図である。
【図11】同従来例に係るシールドケースのケース蓋の一部正面図である。
【図12】同従来例に係るシールドケースの施蓋作業を示す説明図である。
【符号の説明】
1,15 シールドケース、2,2a ケース本体、3,11 係合ツメ、
4,4a,5,5a ケース蓋、8 実装プリント基板、9 スリット、
10 孔、12,14 シールド用突起、13 突起。
Claims (3)
- 電子部品を備えたケース本体と、該ケース本体に弾性的な係合ツメを介して施蓋されるケース蓋とからなるシールドケースであって、
前記弾性的な係合ツメは複数のスリットで分割され、
該スリットのピッチが一部において不等間隔に形成されているとともに、ケース蓋の長手方向の周縁部における中央部から端部にかけて漸次間隔を短くして形成されていること、
を特徴とするシールドケース。 - ケース蓋は、ケース本体の両側から施蓋される構成にされ、前記ケース本体に両側から施蓋される2つのケース蓋同士が同一形状に形成されていること、
を特徴とする請求項1に記載のシールドケース。 - ケース蓋には、所要の箇所に所望の孔若しくはケース本体のシールド用突起に接触する突起が設けられていること、
を特徴とする請求項1に記載のシールドケース。
Priority Applications (1)
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JP04447796A JP3653713B2 (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | シールドケース |
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JPH09237990A JPH09237990A (ja) | 1997-09-09 |
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JP04447796A Expired - Fee Related JP3653713B2 (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | シールドケース |
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Families Citing this family (1)
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JP5813582B2 (ja) | 2012-06-01 | 2015-11-17 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 電気機器 |
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1996
- 1996-03-01 JP JP04447796A patent/JP3653713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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