JP3653418B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体ウエハやLCD基板等の基板上にレジストを塗布し、現像処理する基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造におけるフォトレジスト処理工程においては、半導体ウエハ(以下、「ウエハ」と称する。)の表面にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成する。レジスト膜上に所定のパターンを露光した後、当該基板に現像液を塗布して現像処理する。従来からこのようなレジストを塗布する処理と現像処理とは、複数の処理ユニットを一体化すると共に搬送装置によりこれらユニット間で基板を搬送するように構成した処理システムより行われている。処理システムに対する基板の搬入及び処理システムからの基板の搬出は、基板を複数収容する載置部を使って行われる。
【0003】
上記の処理システムにおける処理ユニットには、例えばスピナタイプのレジスト塗布ユニット及び現像処理ユニット、更には加熱処理ユニット及び冷却処理ユニット等があり、載置部に収容されたウエハは搬送装置を介してこれらの処理ユニットへ搬入出されて再び載置部に収容されるようになっている。
【0004】
このように構成された処理システムにおいては、上記の処理ユニットでウエハが正常に処理されない、つまり異常に処理される場合がある。例えばレジスト塗布ユニットまたは現像処理ユニットにおいて液の供給が途切れたり、加熱処理ユニットまたは冷却処理ユニットにおいて正常な位置にウエハが載置されなかったり、更には露光装置側から異常処理の通知を受けたりする。このような場合、高価なウエハを無駄にしないためにも、異常に処理されたウエハをその後の工程に流して正常に処理されたウエハと同様に扱得るかを検査し、同様に扱える場合には処理を続行する必要がある。
【0005】
このような検査は、例えば処理が終了して載置部に収容された複数のウエハの中から異常に処理されたウエハを選択し、選択したウエハを検査装置に運び、検査装置による検査により正常に処理されたウエハと同様に扱えると判断される場合には再び載置部に戻し、その他のウエハは表面剥離して最初から処理し直したり、或いは廃棄している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、処理が終了して載置部に収容された複数のウエハの中から異常に処理されたウエハを選択することは、非常に手間を要し、また正確に選択しないときはその後のウエハに対する処理が無駄になる、という問題がある。特に、複数個の載置部が有する処理システムでは、各載置部内に異常に処理されたウエハが散在することにもなり、その場合異常に処理されたウエハを正確に選択することは容易ではない。
【0007】
本発明の目的は、異常に処理されたウエハを正確に取り出して検査等を行うことができ、しかも、通常の処理に先立ち先行処理された基板を正確に取り出して検査等を行うことができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の基板処理装置は、処理前及び処理後の複数の基板を収容する第1の載置部と、前記基板を処理するプロセス部と、前記プロセス部で通常の処理に先立ち先行処理された前記基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に一旦収容する第2の載置部と、前記第1の載置部と前記プロセス部と前記第2の載置部との間で前記基板を搬送する手段とを具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記第2の載置部に一旦収容されていた基板の検査結果に基づき、前記搬送手段により前記基板を前記第2の載置部から前記第1の載置部へ搬送させるか否かの命令を入力する手段と、前記入力手段で入力された命令に基づき、前記搬送手段により前記基板を前記第2の載置部から前記第1の載置部へ搬送させる手段とを更に具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記プロセス部で前記基板が正常に処理されたか、前記基板が異常に処理されたかを検出する手段を更に具備し、前記第2の載置部は、前記プロセス部で異常に処理された前記基板についても一旦収容することを特徴とする。
本発明の別の基板処理装置は、複数の基板を収容する第1の載置部と、複数の基板を収容する第2の載置部と、前記基板を処理するプロセス部と、前記第1の載置部と前記プロセス部と前記第2の載置部との間で前記基板を搬送する手段と、前記プロセス部で正常に処理された基板及び前記プロセス部で通常の処理に先立ち先行処理された基板を前記搬送手段により前記プロセス部から前記第1の載置部へ搬送させる手段と、前記第1の載置部に収容された基板のうち前記プロセス部で前記先行処理された基板を、前記搬送手段により前記第1の載置部から前記第2の載置部へ搬送させるか否かの命令を入力する手段と、前記入力手段で入力された命令に基づき、前記搬送手段により前記先行処理された基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に、前記第1の載置部から前記第2の載置部へ搬送させる手段とを更に具備することを特徴とする。
【0018】
本発明の基板処理方法は、複数の基板を収容する第1の載置部から基板を、前記基板を処理するプロセス部へ搬送する工程と、前記プロセス部で前記基板を処理する工程と、前記プロセス部で、通常の処理に先立ち基板を先行処理する工程と、前記先行処理された基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に一旦前記プロセス部から複数の基板を収容する第2の載置部へ搬送する工程と、前記第2の載置部に収容された基板を前記第1の載置部へ搬送させるか否かの命令を入力する工程と、前記入力された命令に基づき、前記第2の載置部に収容された基板を前記第1の載置部へ搬送する工程とを具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記プロセス部で前記基板が正常に処理されたか、前記基板が異常に処理されたかを検出する工程と、前記正常の処理が検出されたとき、前記基板を前記プロセス部から前記第1の載置部へ搬送し、前記異常の処理が検出されたとき、前記基板を前記プロセス部から、複数の基板を収容する第2の載置部へ搬送する工程とを更に具備することを特徴とする。
本発明の別の基板処理方法は、複数の基板を収容する第1の載置部から基板を、前記基板を処理するプロセス部へ搬送する工程と、前記プロセス部で前記基板を処理する工程と、前記プロセス部で、通常の処理に先立ち基板を先行処理する工程と、前記通常の処理がされた基板及び前記先行処理された基板を前記第1の載置部に搬送する工程と、前記第1の載置部に収容された基板のうち少なくとも前記先行処理された基板を前記第1の載置部から、複数の基板を収容する第2の載置部に搬送するか否かの命令を入力する工程と、前記入力された命令に基づき、前記第1の載置部に収容された基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に一旦前記第2の載置部へ搬送する工程とを具備することを特徴とする。
【0024】
本発明では、処理前及び処理後の複数の基板を収容する第1の載置部に加えてプロセス部で異常に処理された複数の基板または通常の処理に先立ち先行処理された複数の基板を収容する第2の載置部を設け、異常に処理された基板または先行処理された基板を第2の載置部で回収するように構成したので、異常に処理された基板を正確に取り出して検査等を行うことができ、及び通常の処理に先立ち先行処理された基板を正確に取り出して検査等を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る塗布現像処理システムの塗布現像処理システムの構成を示す平面図、図2は図1に示した塗布現像処理システムの正面図、図3は図1に示した塗布現像処理システムの背面図である。
【0026】
図1に示すように、この塗布現像処理システム1では、被処理基板としてのウエハWを、ウエハ載置部CRに収容した状態で複数枚、例えば25枚単位で外部からシステムに搬入・搬出したり、ウエハ載置部CRに対してウエハWを搬入・搬出したりするための載置部ステーション10と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置した処理ステーション12と、塗布現像処理システム1に隣接して配設された露光装置13との間でウエハWを受け渡しするためのインタフェース部14とが一体的に接続されている。
【0027】
上記載置部ステーション10には、載置面がL字状とされた載置台20が設けられており、この載置台20上の載置面には、位置決め突起21が設けられている。そして、この位置決め突起21の位置に、ウエハ載置部CRが位置決めされた状態で載置されるようになっており、位置決め突起21の設けられた位置が、それぞれ載置部20a〜20eを構成するようになっている。なお、ウエハ載置部CRが載置される各載置部20a〜20eには、ウエハ載置部CRの有無を検出するための図示しないセンサが設けられている。
【0028】
載置台20には、5つの載置部20a〜20eが設けられており、合計5個までのウエハ載置部CRが載置可能とされている。
【0029】
これらの載置部のうち、4個のウエハ載置部CRは、夫々のウエハ出入ロを処理ステーション12側に向けてX方向に一列に載置部20a〜20dに載置されるようになっており、残りの1個は、上記4個のウエハ載置部CRとは90度向きを変えて、塗布現像処理システム1の正面側に、ウエハ出入口を背面側に向けて載置部20eに配置されるようになっている。なお、載置部の数および配列は、上記のものに限定されるものではなく、例えば載置部の数を6以上あるいは4以下としても良く、また、L字状でなく、例えば一列に載置部を設けても良い。
【0030】
また、載置部ステーション10には、載置部配列方向(X方向)およびウエハ載置部CR内に収納されたウエハWのウエハ配列方向(Z方向:垂直方向)に移動可能とされ、さらにθ方向に回転自在とされたウエハ搬送機構22が設けられており、このウエハ搬送機構22が、各ウエハ載置部CRに選択的にアクセスするとともに、後述するように処理ステーション12側の第3の処理ユニット群G3の多段ユニット部に配設されたアライメントユニット(ALIM)やイクステンションユニット(EXT)にもアクセスしてウエハWの搬送を行うよう構成されている。
【0031】
上述した5個のウエハ載置部CRのうち、X方向に一列に配列された載置部20a〜20dに載置された4個のウエハ載置部CRは、未処理のウエハWおよび処理済みのウエハWが収容されるものであり、本処理の際の通常の処理が行われている場合は、これらの4個のウエハ載置部CRのいずれかから未処理のウエハWが取り出され、処理済のウエハWもこれら4個のウエハ載置部CRのいずれかに収容されるようになっている。なお、この場合、処理済みのウエハWを、元のウエハ載置部CR(処理前にウエハWが収容されていたウエハ載置部CR)に戻すようにすることもできる。
【0032】
また、正面側の載置部20eに配置された残りの1つのウエハ載置部CRは、プロセス部としての処理ステーション12及び露光装置13で異常に処理されたウエハW及び通常の処理に先立ち先行処理されたウエハWを回収するための回収用載置部である。
【0033】
この通常の処理に先立ち実行される先行処理とは、通常の処理に先立って、処理の状況を確認するために行うためのものである。そして、先行処理を行った後、この回収用載置部を取り出してその中に収容された先行処理の終了したウエハWの処理状況を確認し、ウエハWの処理が良好に行われていることが確認された後、通常の処理を実行し、これによって多数のウエハWに不良な処理が行われることを未然に防ぐようにするものである。
【0034】
処理ステーション12には、ウエハ搬送装置を備えた垂直搬送型の主ウエハ搬送機構24が設けられ、その周りに全ての処理ユニットが1組または複数の組に亙って多段に配置されている。
【0035】
図2に示すように、第1の処理ユニット群Glでは、カップCP内でウエハWをスピンチャックに載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。第2の処理ユニット群G2では、2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。これらレジスト塗布ユニット(COT)は、レジスト液の排液が機構的にもメンテナンスの上でも面倒であることから、このように下段に配置するのが好ましい。しかし、必要に応じて適宜上段に配置することももちろん可能である。
【0036】
図3に示すように、主ウエハ搬送機構24では、筒状支持体40の内側に、ウエハ搬送装置42が上下方向(Z方向)に昇降自在に装備されている。筒状支持体40はモータ(図示せず)の回転軸に接続されており、このモータの回転駆動力によって、前記回転軸を中心としてウエハ搬送装置42と一体に回転し、それによりこのウエハ搬送装置42はθ方向に回転自在となっている。なお筒状支持体40は前記モータによって回転される別の回転軸(図示せず)に接続するように構成してもよい。
【0037】
ウエハ搬送装置42には、搬送基台44の前後方向に移動自在な複数本の保持部材46が配接されており、これらの保持部材46は各処理ユニット間でのウエハWの受け渡しを可能にしている。
【0038】
また、図1に示すようにこの塗布現像処理システム1では、5つの処理ユニット群Gl 、、G2、G3、G4、G5が配置可能であり、第1および第2の処理ユニット群G1、G2の多段ユニットは、システム正面側に配置され、第3の処理ユニット群G3の多段ユニットは載置部ステーション10に隣接して配置され、第4の処理ユニット群G4の多段ユニットはインタフェース部14に隣接して配置され、第5の処理ユニット群G5の多段ユニットは背面側に配置されることが可能である。
【0039】
図3に示すように、第3の処理ユニット群G3では、ウエハWを保持台(図1に示すSP)に載せて所定の処理を行うオープン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行うクーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高めるためのいわゆる疏水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、イクステンションユニット(EXT)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキングユニット(PREBAKE)および露光処理後の加熱処理を行うポストベーキングユニット(POBAKE)が、下から順に例えば8段に重ねられている。第4の処理ユニット群G4でも、オープン型の処理ユニット、例えばクーリングユニット(COL)、イクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、イクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、プリベーキングユニット(PREBAKE)およびポストベーキングユニット(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられている。
【0040】
このように処理温度の低いクーリングユニット(COL)、イクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いベーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキングユニット(POBAKE)およびアドヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ランダムな多段配置としてもよい。
【0041】
図1に示すように、インタフェース部14では、奥行方向(X方向)は前記処理ステーション12と同じ寸法を有するが、幅方向(Y方向)はより小さなサイズである。このインタフェース部14の正面部には、可搬性のピックアップ型のウエハ載置部CRと、定置型のバッファ載置部BRとが2段に配置され、他方背面部には周辺露光装置28が配設されている。
【0042】
また、インタフェース部14の中央部には、ウエハ搬送装置26が配設されている。このウエハ搬送装置26は、X方向、Z方向に移動して両載置部CR、BRおよび周辺露光装置28にアクセスする。
【0043】
また、ウエハ搬送装置26は、θ方向にも回転自在であり、処理ステーション12側の第4の処理ユニット群G4の多段ユニットに配設されたイクステンションユニット(EXT)や、隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)にもアクセスできる。
【0044】
また塗布現像処理システム1では、既述の如く主ウエハ搬送機構24の背面側にも図1中破線で示した第5の処理ユニット群G5の多段ユニットを配置できるが、この第5の処理ユニット群G5の多段ユニットは、案内レール32に沿ってY方向へ移動可能である。従って、この第5の処理ユニット群G5の多段ユニットを図示の如く設けた場合でも、前記案内レール32に沿って移動することにより、空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構24に対して背後からメンテナンス作業が容易に行える。
【0045】
図4に示すように、塗布現像処理システム1では、上述した各部を制御する制御部100に表示装置及び入力装置を備えた表示・入力部101が接続されている。また制御部100には上述した各部においてウエハWが正常に処理されたか、ウエハWが異常に処理されたかを検出する複数の検出部102が接続されている。
【0046】
ここで、ウエハWが異常に処理される場合として、例えばレジスト塗布ユニットまたは現像処理ユニットにおいて液の供給が途切れたり、ベーキングユニット(PREBAKE)やポストベーキングユニット(POBAKE)等の加熱処理ユニットまたはクーリングユニット(COL)において正常な位置にウエハが載置されなかったりする場合等がある。また、制御部100には、露光装置13側から異常処理の通知を受けとるための入力端子103を備える。更に、制御部100には、上記の回収用載置部に収容された各ウエハWに対応して検出部102或いは入力端子103から出力された各情報を記憶する記憶部104が接続されている。
【0047】
次に、このように構成された塗布現像処理システム1における基本的な動作を説明する。
【0048】
まず載置部ステーション10において、載置部載置台20上に、夫々のウエハ出入口を処理ステーション12側に向けてX方向に一列に配置された4つの載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRのうちの処理前のウエハWを収容しているものに、ウエハ搬送機構22がアクセスし、そのウエハ載置部CRから1枚のウエハWを取り出す。その後、ウエハ搬送機構22は、第3の処理ユニット群G3のアライメントユニット(ALIM)等を介して処理ステーンション12側の主ウエハ搬送機構24にウエハWを受け渡す。
【0049】
主ウエハ搬送機構24は、上記アライメントユニット(ALIM)にてオリフラ合わせ及びセンタリングが完了したウエハWを取り出し、第3の処理ユニット群G3のアドヒージョンユニット(AD)にウエハWを搬入して疎水化処理を行う。
【0050】
疎水化処理を終えたウエハWは、その後主ウエハ搬送機構24によって所定のプリベーキングユニット(PREBAKE)に搬入されてベーキングされた後、所定のクーリングユニット(COL)に搬入される。このクーリングユニット(COL)内でウエハWはレジスト塗布処理前の設定温度例えば23℃まで冷却される。
【0051】
冷却処理が終了すると、ウエハWは主ウエハ搬送機構24によって所定のレジスト塗布ユニット(COT)へ搬入され、このレジスト塗布ユニット(COT)内でウエハW表面へのレジスト塗布が行われる。
【0052】
レジスト塗布処理が終了すると、主ウエハ搬送機構24はウエハWをレジスト塗布ユニット(COT)から取り出し、再び所定のプリベークユニット(PREBAKE)内へ搬入する。ウエハWはここで所定温度例えば100℃で所定時間加熱され、これによりウエハW上の塗布膜から残存溶剤が蒸発除去される。
【0053】
この後、ウエハWは主ウエハ搬送機構24によってイクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)へ搬入される。ここで、ウエハWは、次工程つまり周辺露光装置28による周辺露光処理に適した温度例えば24℃まで冷却される。
【0054】
この後、インタフェース部14に設けられたウエハ搬送装置26がイクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)からウエハWを取り出すことによって、ウエハWがウエハ搬送装置26に受け渡される。
【0055】
次に、ウエハ搬送装置26は当該ウエハWをインタフェース部14内の周辺露光装置28へ搬入する。この周辺露光装置28で、ウエハWはその周縁部に露光処理を受ける。
【0056】
周辺露光処理が終了すると、ウエハ搬送装置26は、ウエハWを周辺露光装置28から搬出し、隣接する露光装置13側のウエハ受取り台(図示せず)へ移送する。この場合、ウエハWは、露光装置13へ渡される前に、必要に応じてバッファ載置部BRに一時的に格納されることもある。
【0057】
上述したように、ウエハWが露光装置13に受け渡された後、露光装置13により、露光処理、例えばレティクルを用いた露光処理が行われる。露光装置13でのウエハW全面への露光処理が完了すると、ウエハWは、再度インタフェース部14のウエハ搬送装置26に受け渡される。
【0058】
そして、ウエハWは、さらにウエハ搬送装置26から処理ステーション12側へ受け渡される。なおこの場合、ウエハWを、処理ステーション12側へ渡される前に、必要に応じてインタフェース部14内のバッファ載置部BRに一時的に格納するようにしてもよい。
【0059】
この後、処理ステーション12の主ウエハ搬送機構24は、受け取ったウエハWを所定のポストベーキングユニット(POBAKE)に搬入する。このポストベーキングユニット(POBAKE)において、ウエハWは熱板上に載置されて所定時間ベーク処理される。
【0060】
この後、ベーキングされたウエハWは主ウエハ搬送機構24によっていずれかのクーリングユニット(COL)に搬入され、このクーリングユニット(COL)内でウエハWは常温に戻される。続いて、ウエハWは主ウエハ搬送機構24によって所定の現像ユニット(DEV)に搬入される。
【0061】
この現像ユニット(DEV)内では、ウエハWはスピンチャックの上に載せられ、例えばスプレー方式により、ウエハW表面のレジストに現像液が均一にかけられて現像が行われる。そして現像後、ウエハW表面にリンス液がかけられ、現像液の洗い落しが行われ、この後ウエハWが高速回転されて乾燥が行われる。
【0062】
この後、主ウエハ搬送機構24は、ウエハWを現像ユニット(DEV)から搬出して、次に所定のポストベーキングユニット(POBAKE)へウエハWを再び搬入する。このポストベーキングユニット(POBAKE)において、ウエハWは例えば100℃で所定時間だけ加熱され、これによって、現像で膨潤したレジストが硬化し、耐薬品性が向上する。
【0063】
ポストベーキングが終了すると、主ウエハ搬送機構24はウエハWをポストベーキングユニットから搬出し、次に所定のクーリングユニット(COL)ヘウエハWを搬入して冷却処理が行われる。
【0064】
ウエハWが常温に戻った後、主ウエハ搬送機構24は、ウエハWを載置部ステーション10側に受け渡し、載置部ステーション10側のウエハ搬送機構22は、受け取ったウエハWを載置部載置台20上の、X方向に一列に配置された4つの載置部20a〜20dにウエハ出入口を処理ステーション12側に向けて載置された4つのウエハ載置部CRの所定のウエハ収容溝に入れる。
【0065】
以上が通常の処理である。この塗布現像処理システム1では、図5に示すようにこのような通常の処理に先立ち数枚程度のウエハWを試験的に処理し、その処理結果が所望の結果となるか否かを確認する先行処理が行われる(ステップ501)。このように先行処理されたウエハWは図6のAに示す経路を通り載置部20eに載置された回収用載置部に収容される(ステップ502)。
【0066】
次に表示・入力部101には回収用載置部に収容されたウエハWを載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRに戻すか否かの選択画面が表示される(ステップ503)。表示・入力部101において、ウエハWを載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRに戻すように選択された場合には(ステップ504)、ウエハ搬送機構22によって回収用載置部に収容されたウエハWを図6のBの経路で示すように載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRへ搬送させる(ステップ505)。なお、図6のCは通常に処理されたウエハWの経路を示している。
【0067】
その後、制御部100が通常処理が開始された後に検出部102や入力端子103から異常の発生に関する情報を受けとると(ステップ506)、異常に処理されたウエハWを図6のAに示す経路を通り載置部20eに載置された回収用載置部に収容する(ステップ507)。
【0068】
ここで、表示・入力部101においては記憶部104に記憶された情報、即ち回収用載置部に収容された各ウエハWに対応して検出部102或いは入力端子103から出力された各情報が表示され、更に表示・入力部101には回収用載置部に収容されたウエハWを載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRに戻すか否かの選択画面が表示される(ステップ508)。表示・入力部101において、ウエハWを載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRに戻すように選択された場合には(ステップ509)、ウエハ搬送機構22によって回収用載置部に収容されたウエハWを図6のBの経路で示すように載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRへ搬送させる(ステップ510)。
【0069】
なお、処理異常が発生した場合には、表示・入力部101やスピーカ等からアラームを発生すると共に、システム1全体の処理を停止するように構成することで、処理異常が連続的に発生することを防止することができる。
【0070】
以上のようにこの塗布現像処理システム1では、先行処理されたウエハW及び異常に処理されたウエハWを一旦回収用載置部に収容するように構成したので、異常に処理されたウエハWを正確に取り出して検査等を行うことができ、及び通常の処理に先立ち先行処理されたウエハWを正確に取り出して検査等を行うことができる。またその後、ユーザの選択によって元の載置部に戻すことができるので、これらのウエハを通常に処理されたウエハWと同様に扱うようになった場合に返却のための手間を少なくすることができる。
【0071】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
例えば図7の経路Dに示すように、先行処理されたウエハW及び異常に処理されたウエハWを通常に処理されたウエハWと同様に一旦全て載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRに収容し、その後図7の経路Eに示すように、ユーザの選択によって載置部20eに載置された回収用載置部に収容するようにしてもよい。更に、このように載置部20eに載置された回収用載置部に収容されたウエハWをユーザの選択によって再び載置部20a〜20dに載置されたウエハ載置部CRに収容するように構成しても構わない。
【0072】
以上、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、種々の態様を取り得るものである。例えば、基板は上記ウェハWに限るものでなく、LCD基板、ガラス基板、CD基板、フォトマスク、プリント基板、セラミック基板等でも可能である。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、異常に処理された基板を正確に取り出して検査等を行うことができ、しかも通常の処理に先立ち先行処理された基板を正確に取り出して検査等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗布現像処理システムの構成を示す平面図である。
【図2】図1に示した塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1に示した塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】図1に示した塗布現像処理システムの制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した塗布現像処理システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】図1に示した塗布現像処理システムの動作を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る塗布現像処理システムの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10 載置部ステーション
20a〜20d 載置部
12 処理ステーション
24 主ウエハ搬送機構
CR ウエハ載置部
W ウエハ
Claims (7)
- 処理前及び処理後の複数の基板を収容する第1の載置部と、
前記基板を処理するプロセス部と、
前記プロセス部で通常の処理に先立ち先行処理された前記基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に一旦収容する第2の載置部と、
前記第1の載置部と前記プロセス部と前記第2の載置部との間で前記基板を搬送する手段と
を具備することを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1に記載の基板処理装置において、
前記第2の載置部に一旦収容されていた基板の検査結果に基づき、前記搬送手段により前記基板を前記第2の載置部から前記第1の載置部へ搬送させるか否かの命令を入力する手段と、
前記入力手段で入力された命令に基づき、前記搬送手段により前記基板を前記第2の載置部から前記第1の載置部へ搬送させる手段と
を更に具備することを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置において、
前記プロセス部で前記基板が正常に処理されたか、前記基板が異常に処理されたかを検出する手段を更に具備し、
前記第2の載置部は、前記プロセス部で異常に処理された前記基板についても一旦収容することを特徴とする基板処理装置。 - 複数の基板を収容する第1の載置部と、
複数の基板を収容する第2の載置部と、
前記基板を処理するプロセス部と、
前記第1の載置部と前記プロセス部と前記第2の載置部との間で前記基板を搬送する手段と、
前記プロセス部で正常に処理された基板及び前記プロセス部で通常の処理に先立ち先行処理された基板を前記搬送手段により前記プロセス部から前記第1の載置部へ搬送させる手段と、
前記第1の載置部に収容された基板のうち前記プロセス部で前記先行処理された基板を、前記搬送手段により前記第1の載置部から前記第2の載置部へ搬送させるか否かの命令を入力する手段と、
前記入力手段で入力された命令に基づき、前記搬送手段により前記先行処理された基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に、前記第1の載置部から前記第2の載置部へ搬送させる手段と
を更に具備することを特徴とする基板処理装置。 - 複数の基板を収容する第1の載置部から基板を、前記基板を処理するプロセス部へ搬送する工程と、
前記プロセス部で前記基板を処理する工程と、
前記プロセス部で、通常の処理に先立ち基板を先行処理する工程と、
前記先行処理された基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に一旦前記プロセス部から複数の基板を収容する第2の載置部へ搬送する工程と、
前記第2の載置部に収容された基板を前記第1の載置部へ搬送させるか否かの命令を入力する工程と、
前記入力された命令に基づき、前記第2の載置部に収容された基板を前記第1の載置部へ搬送する工程と
を具備することを特徴とする基板処理方法。 - 請求項5に記載の基板処理装置において、
前記プロセス部で前記基板が正常に処理されたか、前記基板が異常に処理されたかを検出する工程と、
前記正常の処理が検出されたとき、前記基板を前記プロセス部から前記第1の載置部へ 搬送し、前記異常の処理が検出されたとき、前記基板を前記プロセス部から、複数の基板を収容する第2の載置部へ搬送する工程と
を更に具備することを特徴とする基板処理方法。 - 複数の基板を収容する第1の載置部から基板を、前記基板を処理するプロセス部へ搬送する工程と、
前記プロセス部で前記基板を処理する工程と、
前記プロセス部で、通常の処理に先立ち基板を先行処理する工程と、
前記通常の処理がされた基板及び前記先行処理された基板を前記第1の載置部に搬送する工程と、
前記第1の載置部に収容された基板のうち少なくとも前記先行処理された基板を前記第1の載置部から、複数の基板を収容する第2の載置部に搬送するか否かの命令を入力する工程と、
前記入力された命令に基づき、前記第1の載置部に収容された基板を、前記先行処理が終了した後の処理状況について検査する前に一旦前記第2の載置部へ搬送する工程と
を具備することを特徴とする基板処理方法。
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