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JP3645904B2 - C型肝炎ウイルスの型の分類方法およびそこで使用する試薬 - Google Patents

C型肝炎ウイルスの型の分類方法およびそこで使用する試薬 Download PDF

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Description

技術分野
本発明はC型肝炎ウイルス(HCV)の型の分類に関する。特に、本発明は、新規の型依存性ペプチドを用いてHCVの型を分類する方法に関する。
背景
ウイルス性肝炎は、A型、B型、C型、D型およびE型肝炎として知られる5種類の異なるウイルスに起因することが公知である。HAVは、RNAウイルスであり、そして長期間臨床的徴候を示さない。HBVはDNAウイルスである。HDVは、HBVの非存在下では、細胞に感染できない依存性ウイルスである。HEVは、水生ウイルスである。HCVは、非A型非B型肝炎(NANBH)の原因として最初に同定されそして特徴づけられた。Houghtonら、EPO公開第388,232号。これは、HCVを同定する免疫学的試薬として有用な多くの一般的なおよび特異的なポリペプチドを開示した。例えば、Chooら、(1989)Science244:359−362;Kuoら、(1989)Science244:362−364;およびHoughtonら、(1991)Hepatology14:381−388を参照のこと。HCVは、輸血関連肝炎の主因である。
HCVのプロタイプの単離物は、EP公開第318,216号および第388,232号で特徴づけられた。本明細書で用いる用語「HCV」は、新たに単離したNANBHウイルス種を包含する。用語「HCV−1」は、上記の刊行物に記載のウイルスを意味する。
HCVの最初の同定から、少なくとも6つの異なったウイルス型が同定され、そしてHCV−1〜HCV−6と命名されている。Chaら、(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA89:7144−7148。これらの型の中に多くのサブタイプがある。患者が感染するウイルスの型は、臨床予後に影響し得、そしてまた、種々の処置に応答し得る。Yoshiokaら、(1992)Hepatology,16:293−299。HCV感染のほとんどの重篤な臨床結果が、肝細胞癌である事実に照らすと、1つまたは複数のどの型のHCVで患者が感染しているかを決定し得ることに有用である。
ウイルス型を決定するために用いる現行の方法は、遺伝子型決定である;すなわち、ウイルスRNAの単離およびポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による種々のセグメントの配列決定である。この方法は困難でおよび時間を消費するばかりでなく、RNAの保存が不可能である条件下で貯蔵された試料、または十分なウイルス力価を有さない患者由来の試料を用いるには不適切である。免疫分析または血清型分類によりHCVの型を分類する方法を有することは有用である。
血液のスクリーニングおよび患者の診断の現行の方法は、イムノアッセイである。イムノアッセイは、HCVの他の型に対する抗体を検出するに十分な数の共通のエピトープを含むHCV−1由来の抗原を使用する。イムノアッセイは、HCVの異なる型による感染を区別しない。
発明の開示
本発明は、遺伝子型および血清型によるHCVの型の分類のための組成物および方法を包含する。組成物は、型特異的エピトープ、プローブとして用いるためのエピトープをコードする型クラスター特異的エピトープ核酸、およびプライマーとして用いるためのエピトープをコードする核酸に隣接する領域に相補的な核酸を含む。
本発明の1つの局面は、個体由来の抗体含有試料を提供する工程;抗原−抗体結合の可能な条件下で、型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープと試料を接触させる工程;および試料中の抗体がエピトープに結合するかどうかを決定する工程を包含する、HCVの型の分類方法である。
本発明の他の局面は、個体由来の抗体含有試料を提供する工程;抗原−抗体結合の可能な条件下で、第一の型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープと試料を接触させる工程;抗原−抗体結合の可能な条件下で、第二の型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープと試料を接触させる工程;および試料中の抗体が第一または第二のいずれかのエピトープに結合するかどうかを決定する工程を包含する、HCVの型の分類方法に関する。
本発明の他の局面は、型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープを含むポリペプチドに関する。ポリペプチドは、HCVゲノムの3つの異なる領域に由来する。ポリペプチドの1セットは、HCVコア領域から得られる型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープを含む。この第一のセットは、HCV−1のアミノ酸残基67と84との間および他の型のHCVの相同領域に見出される。本明細書で用いたアミノ酸残基の略字は、以下のとおりである:A、アラニン;I、イソロイシン;L、ロイシン;M、メチオニン;F、フェニルアラニン;P、プロリン;W、トリプトファン;V、バリン;N、アスパラギン;C、システイン;Q、グルタミン;G、グリシン;S、セリン;T、トレオニン;Y、チロシン;R、アルギニン;H、ヒスチジン;K、リジン;D、アスパラギン酸;およびE、グルタミン酸。
コア領域由来の特定のアミノ酸残基配列およびそれらが由来するサブタイプは、以下のとおりである:
1. PEGRTWAQ、サブタイプ1aまたは1b。
2. STGKSWGK、サブタイプ2aまたは2b。
3. SEGRSWAQ、サブタイプ3aまたは4。
ポリペプチドの他のセットは、HCV非構造領域4(NS4)から得られる型特異的エピトープを含む。この第二のセットは、HCV−1のアミノ酸残基1689〜1718の間および他の型のHCVの相同領域に見出される。
特定のアミノ酸残基配列およびそれらが由来する型またはサブタイプは、以下のとおりである:
1. CSQHLPY、サブタイプ1a。
2. CASHLPY、サブタイプ1b。
3. CASRAAL、サブタイプ2aまたは2b。
ポリペプチドの他のセットは、C型肝炎ウイルスの非構造領域5(NS5)から得られる型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープを含む。このセットは、HCV−1のアミノ酸残基2281〜2313の間および他の型のC型肝炎ウイルスの相同領域に見出される。
特定のアミノ酸残基配列およびそれらが由来する型またはサブタイプは、以下のとおりである:
1. PDYEPPVVHG、サブタイプ1a。
2. PDYVPPVVHG、サブタイプ1b。
3. PDYQPATVAG、サブタイプ2a。
4. PGYEPPTVLG、サブタイプ2b。
5. FAQASPVW、サブタイプ1a。
6. FPPQALPIW、サブタイプ1b。
7. FPQALPAW、サブタイプ2a。
8. FPPQALPPW、サブタイプ2b。
本発明の他の局面は、記載した型特異的および型クラスターエピトープのアミノ酸残基配列をコードする核酸分子を包含する。これらの核酸分子は、米国特許第4,868,105号および第5,124,246号に記載した捕獲アッセイ、例えば、サザンブロットまたはその他のDNA認識アッセイでプローブとして有用である。
本発明の他の局面は、型特異的および型クラスター特異的エピトープをコードする核酸配列フランキング領域に相補的な核酸分子を含む。このような核酸分子は、特定のHCVの遺伝子型を決定するためにPCRを行うことに有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、血清型分類実験方法の工程系統図である。
図2は、包括的なエピトープマッピング方法の工程系統図である。
図3は、HCV 1a(Rodney)のエピトープマッピングの結果を示すグラフの編集物である。
図4は、HCV 2b(Nomoto)のエピトープマッピングの結果を示すグラフの編集物である。
定義
「C型肝炎ウイルス」または「HCV」は、病原体型がNANBHを起こすウイルス種、および弱毒化型またはそれに由来する欠陥阻害粒子を意味する。一般的には、「背景」と題するセクションで引用した刊行物を参照のこと。HCVゲノムは、RNAからなる。RNAを含むウイルスは、報告によれば取り込まれたヌクレオチド当たり10-3〜10-4のオーダーでかなり高い割合の自然変異を有する。FieldsおよびKnipe(1986)「Fundamental Virology」(Raven Press,NY)。遺伝子型の不均質性および流動性はRNAウイルスに固有なので、毒性または無毒性であり得るHCV種内に、複数の型/サブタイプがある。種々のHCV型または単離物の増殖、同定、検出、および単離は、文献に詳細に記載されている。本明細書に記載のように、全てのヌクレオチドおよびアミノ酸残基配列は、記載したHCV型由来である。HCV−1ゲノムおよびアミノ酸残基配列の数は、Chooら、(1990)Brit.Med.Bull.,46:423−441に記載のとおりである。本明細書中の開示は、種々の型の診断を可能にする。
本明細書で用いる「型」は、遺伝子型的に約30%より多くが異なるHCVを意味する;「サブタイプ」は、遺伝子型的に約10〜20%が異なるHCVを意味し、そして「単離物」は、遺伝子型的に約10%未満が異なるHCVを意味する。「型の分類」は、HCVの1つの型を他の型と区別することを意味する。
いくつかの異なるHCV型/サブタイプについての情報は、特に、型またはサブタイプCDC/HCV1(HCV−1とも呼ばれる)を国際公開第WO93/00365号で開示されている。1つの型またはサブタイプからの情報、例えば、部分的なゲノムまたはアミノ酸配列は、当業者が標準技術を用いて、HCVの新しい型を単離させるに十分である。例えば、いくつかの異なる型のHCVは、下記のようにスクリーニングされた。これらの型は、多くのヒト血清から(および異なる地理学的地域から)得られ、本明細書に記載の方法および試薬を用いて型の分類をした。
HCV−1ゲノムRNAのゲノム構造およびヌクレオチド配列が、推定された。ゲノムは、10,000ヌクレオチドを含む一本鎖RNAであると考えられる。ゲノムはプラス鎖であり、そして連続した翻訳読み取り枠(ORF)を有し、それは約3,000アミノ酸のポリタンパク質をコードする。ORFでは、1または複数の構造タンパク質は、非構造(NS)タンパク質の原因である多くのポリタンパク質とともに、アミノ末端領域の最初の約4分の1にコードされているようである。全て公知のウイルス配列と比較した場合、小さいが顕著な共直線性相同性は、フラビウイルスファミリーの非構造(NS)タンパク質とともに、およびペスチウイルス(pestiviruses)(現在、フラビウイルス科ファミリーの1部であるとも考えられる)とともに観察される。
HCV−1のヌクレオチド配列中にコードされた推定アミノ酸残基および他の証拠に基づき、コードされたHCVポリタンパク質の可能なタンパク質ドメインおよび境界付近を表1に示す。
Figure 0003645904
これらのドメインは、試験的である。例えば、E1−NS2ボーダーは、おそらく750−810領域にあり、そしてNS3−NS4ボーダーは、約1640−1650である。Cの191アミノ酸(aa)変異物が、約170aaの長さにさらにプロセスされる前駆体であり、そしてNS2、NS4およびNS5タンパク質がそれぞれさらにプロセスされて2つの成熟タンパク質になる証拠もある。
HCVの異なる型は、種々の基準により定義される。例えば、HCV−1のポリタンパク質と同様のサイズのポリタンパク質をコードする約9,000ヌクレオチド〜約12,000ヌクレオチドのORF、HCV−1と同様の疎水性および/または抗原特徴のコードされたポリタンパク質、およびHCV−1で保存される共線形性ポリペプチド配列の存在。
核酸相同性およびアミノ酸相同性の以下のパラメーターは、単独または組合せのいずれかで、HCV型を同定するのに適用可能である。一般には、上記のように、HCVの異なる型は約70%の相同性であるが、サブタイプは約80〜90%の相同性であり、そして単離物は約90%の相同性である。
本明細書で用いた、指定した配列「由来」のポリヌクレオチドは、指定したヌクレオチド配列の領域に対応する少なくとも約6ヌクレオチド、好ましくは少なくとも約8ヌクレオチド、さらに好ましくは少なくとも約10〜12ヌクレオチド、さらになお好ましくは少なくとも約15〜20ヌクレオチドの配列を含むポリヌクレオチド配列を意味する。「対応する」は、指定した配列に相同的または相補的であることを意味する。好ましくは、ポリヌクレオチドが由来する領域の配列は、HCVゲノムに独特の配列に相同的または相補的である。核酸配列の相補性を決定するためのハイブリダイゼーション技術は、当該分野で公知である。例えば、Maniatisら(1982)を参照のこと。さらに、ハイブリダイゼーションにより形成される二本鎖ポリヌクレオチドのミスマッチは、公知の技術により決定され得、例えば、二本鎖ポリヌクレオチドの一本鎖領域を特異的に消化するS1のようなヌクレアーゼで消化を包含する。代表的なDNA配列が「誘導」され得る領域は、例えば、型特異的エピトープをコードする領域、および非転写および/または非翻訳領域を包含するが、これらに限定されない。
誘導されたポリヌクレオチドは、示したヌクレオチド配列から必ずしも物理的に由来しないが、いかなる方法でも生成され得、その方法は、例えば、化学合成あるいはDNA複製または逆転写もしくは転写を包含する。さらに、指定した配列の領域に対応する領域の組合せは、当該分野で公知の方法で意図した使用に一致するように改変され得る。
同様に、指定されたアミノ酸または核酸配列「由来の」ポリペプチドまたはアミノ酸配列は、配列にコードされたポリペプチドの配列と同一のアミノ酸配列、またはその一部分を有するポリペプチドを意味する。この部分は、少なくとも3〜5のアミノ酸、そしてさらに好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、そしてさらになお好ましくは少なくとも11〜15アミノ酸から成り、または配列にコードされるポリペプチドで免疫学的に同定可能である。この用語はまた、指定された核酸配列から発現したポリペプチドを包含する。
組換えまたは誘導ポリペプチドは、必ずしも指定された核酸配列から翻訳されない;それは、いかなる方法でも生成され得、その方法は、例えば、化学合成、または組換え発現系の発現、あるいは変異HCVを含むHCVからの単離を包含する。本明細書に記載のポリペプチドは、一般に、かなり短く、そして従って、最も簡単に化学合成される。
組換えまたは誘導ポリペプチドは、その配列中にアミノ酸または非天然アミノ酸の1またはそれ以上の類似体を含み得る。配列にアミノ酸の類似体を挿入する方法は、当該分野で公知である。それはまた、1またはそれ以上の標識を含み得、標識は当業者に公知である。類似体および「ミモトープ(mimotopes)」の詳細な記載は、米国特許第5,194,392号にある。
ペプチド類似体は、HCVの型の分類能力を残したその欠失、付加、置換、または改変を包含する。好ましい「置換」は、保存的であり、すなわち、残基が、同一の一般的な型の他の残基に置き換えられる。十分に理解されているように、天然に存在するアミノ酸は、酸性、塩基性、中性かつ極性、または中性かつ非極性としてサブクラスに分類され得る。さらに、3つのコードされたアミノ酸は芳香族である。天然エピトープと異なるコードされるポリペプチドが、置き換えられるアミノ酸と同じグループであるアミノ酸について置換したコドンを含むことが、一般に好ましい。従って、一般に、塩基性アミノ酸であるLys、Arg、およびHisは、相互交換し得る;酸性アミノ酸であるアスパラギン酸およびグルタミン酸は、相互交換し得る;中性極性アミノ酸であるSer、Thr、Cys、Gln、およびAsnは、相互交換し得る;非極性脂肪族アミノ酸であるGly、Ala、Val、Ile、およびLeuは、互いに関して保存的であり(しかし、サイズのために、GlyおよびAlaはさらに密接にに関連し、そしてVal、Ile、およびLeuはさらに密接に関連する)、そして芳香族アミノ酸であるPhe、Trp、およびTyrは、相互交換し得る。プロリンは非極性中性アミノ酸であるが、それはコンホメーションへの影響のため、困難性を示し、そして、同一または類似のコンホメーションの結果が得られ得る場合を除いて、プロリンによるまたはプロリンの置換は好ましくない。保存的改変を示す極性アミノ酸は、Ser、Thr、Gln、Asnを包含し;そして、より小さな範囲、Metを包含する。さらに、異なるカテゴリーで分類されるが、Ala、Gly、およびSerは、相互交換し得るようであり、そしてCysは、このグループに追加的に適応し、または極性中性アミノ酸に分類され得る。
ポリペプチドが合成的に製造される場合、遺伝子によりコードされていないアミノ酸による置換もまた行われることはさらに留意すべきである。代わりの残基は、例えば、式H2N(CH2nCOOH(ここでnは2〜6である)のωアミノ酸を包含する。これらは、中性、非極性アミノ酸であり、例えば、サルコシン(Sar)、t−ブチルアラニン(t−BuA)、t−ブチルグリシン(t−BuG)、N−メチルIle(N−MeIle)、およびノルロイシン(Nle)である。例えば、フェニルグリシンは、Trp、Tyr、またはPheの芳香族中性アミノ酸を置換し得;シトルリン(Cit)およびメチオニンスルホキシド(MSO)は、極性であるが中性であり、シクロヘキシルアラニン(Cha)は、中性かつ非極性であり、システイン酸(Cya)は酸性であり、そしてオルニチン(Orn)は塩基性である。プロリン残基の特性を与えるコンホメーションは、プロリン残基の1またはそれ以上がヒドロキシプロリン(Hyp)で置換される場合、保持され得る。
本明細書で用いる用語「組換えポリヌクレオチド」は、ゲノム、cDNA、半合成、または合成起源のポリヌクレオチドを意味し、それは、その起源または操作により、(1)天然で会合するポリヌクレオチドの全てまたは一部分と会合しない、(2)天然で連結するポリヌクレオチド以外のポリヌクレオチドに連結する、あるいは(3)天然に存在しない。
本明細書で用いる用語「ポリヌクレオチド」は、リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドのいずれかの任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態を意味する。この用語は、分子の一次構造のみを意味する。従って、この用語は、二本鎖および一本鎖DNAおよびRNAを包含する。それはまた、公知の改変型、例えば、当該分野で公知の標識、メチル化、「キャップ」、天然に存在する1つまたはそれ以上のヌクレオチドの類似物での置換、ヌクレオチド内改変を包含する。ヌクレオチド内改変は、例えば、非荷電結合(例えば、メチルホスホネート、ホスホトリエステル、ホスホルアミデート、カルバメートなど)をともないそして荷電結合(例えば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートなど)をともなう改変、ペンダント部位(例えば、ヌクレアーゼ、毒素、抗体、シグナルペプチドおよびポリL−リジンを包含するがこれにに限定されないタンパク質)を含む改変、挿入物(intercalator)(例えば、アクリジン、プソラレンなど)をともなう改変、キレート剤(例えば、金属、放射活性金属、ホウ素、酸化金属など)を含む改変、アルキル化剤を含む改変、改変結合(例えば、αアノマー核酸など)をともなう改変、およびポリヌクレオチドの非改変形態。本明細書に記載のポリヌクレオチドは、かなり短く、そして従って、最も容易に化学的に合成される。
「精製した」ポリペプチドは、他のポリペプチドが実質的にない状態で存在するポリペプチドを意味し、すなわち、組成物中の非タンパク質性物質に関してではなく、最小約50重量%(所望のポリペプチド/組成物中の全ポリペプチド)、好ましくは最小約70%、およびさらになお好ましくは最小約90%の所望のポリペプチドを組成物中に含む。ウイルス性ポリペプチドを精製する技術は公知である。精製した抗体は、当該分野で同様に定義される。
本明細書で用いる「エピトープ」は、ポリペプチドの抗原決定基を意味する。エピトープは、抗体の結合部位を定義する3またはそれ以上のアミノ酸を包含し得る。一般に、エピトープは、少なくとも5つのアミノ酸からなり、そして時折少なくとも8つのアミノ酸からなる。エピトープマッピングの方法は、当該分野で公知である。
本明細書で用いる「型特異的エピトープ」は、1つのHCV型に見られるエピトープを意味する。「型クラスター特異的エピトープ」は、1より多いが全てのHCV型より少ないHCV型に見られる。例えば、特定のエピトープは、HCV−1に感染した患者由来の抗体により認識され得るが、HCV−2に感染した患者由来の抗体により認識され得ないかまたは非効率的に認識され得る。同様に、HCV−3由来の型クラスター特異的エピトープは、HCV−3またはHCV−4に感染した患者由来の抗体により認識され得るが、HCV−1またはHCV−2に感染した患者由来の抗体により認識され得ない。「保存エピトープ」は、全てのHCV型に特異的な抗体により認識されるエピトープである。
ポリペプチドは、ポリペプチド内に含まれる特異的エピトープの抗体認識のために、ペプチドに結合する抗体と「免疫学的に反応」する。免疫学的反応性は、抗体結合により、さらに特には抗体結合の速度論により、および/または抗体がそれに対して指向するエピトープを含む公知のポリペプチドを競合物(competitor)として使用する結合における競合により決定され得る。ポリペプチドが抗体と免疫学的に反応するかどうかを決定する技術は、当該分野で公知である。
本明細書で用いる用語「抗体」は、少なくとも1つの抗体結合部位を含むポリペプチドまたはポリペプチドの群を意味する。「抗体結合部位」または「結合ドメイン」は、抗体分子の可変ドメインの折りたたみから形成され、内表面形状を有する3次元的結合空間および抗原との免疫学的反応を可能にする抗原のエピトープの特徴に相補的な電荷分布を形成する。抗体結合部位は、H鎖ドメインおよび/またはL鎖ドメイン(それぞれ、VHおよびVL)から形成され得、それは、抗原結合に寄与する超可変ループを形成する。用語「抗体」は、例えば、脊椎動物の抗体、ハイブリッド抗体、キメラ抗体、改変抗体、1価抗体、Fabタンパク質、および単一ドメイン抗体を包含する。
ポリペプチドに特異的な抗体およびポリペプチドは、当該分野で公知の方法により作成され得る。例えば、ポリペプチドを、一般に生理学的に受容可能な緩衝液に懸濁し、適切なアジュバントと混合しそして動物に注射する。ポリクローナルおよびモノクローナル抗体の作成方法は当該分野で公知であり、そして本明細書で詳細に記載されない。
用語「ポリペプチド」は、アミノ酸のポリマーを意味し、そして生成物の特定の長さを意味しない:従って、ポリペプチド、オリゴペプチド、およびタンパク質は、ポリペプチドの定義内に包含される。この用語はまた、ポリペプチドの発現後の改変、例えば、グリコシル化、アセチル化、リン酸化などを意味しないか、または除外しない。定義内に包含されるものは、例えば、アミノ酸の1またはそれ以上の類似体(例えば、非天然アミノ酸などを包含する)を含むポリペプチド、置換した結合を有するポリペプチド、および当該分野で公知のその他の改変であり、天然で生じるおよび非天然で生じる両方のポリペプチドである。
本明細書で用いる「処置」は、予防および/または治療を意味する。
本明細書で用いる「個体」は、脊椎動物、特に、哺乳動物種のメンバーを意味し、そして動物(例えば、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、マウス、ラット、モルモットなど)、および霊長類(サル、チンパンジー、ヒヒ、およびヒトを含む)を包含するがこれらに限定されない。
本明細書で用いる核酸の「センス鎖」は、mRNAの配列と配列相同性を有する配列を包含する。「アンチセンス鎖」は、「センス鎖」の配列に相補的である配列を包含する。
本明細書で用いるウイルスの「プラス鎖ゲノム」は、RNAまたはDNAのいずれかのゲノムが一本鎖であるもの、そして1または複数のウイルスポリペプチドをコードするものである。プラス鎖RNAウイルスの例は、トガウイルス科、コロナウイルス科、レトロウイルス科、ピコルナウイルス科、およびカリシウイルス科を包含する。トガウイルス科として以前に分類されたフラビウイルス科もまた包含される。FieldsおよびKnipe(1986)を参照のこと。
本明細書で用いる「抗体含有生体試料」は、目的の抗体の供給源である個体の生体の成分を意味する。抗体含有生体成分は当該分野で公知であり、そして例えば、血漿、血清、骨髄液、リンパ液、呼吸器、腸、および尿生殖路の外部切片、涙、唾液、乳汁、白血球、および骨髄腫を包含するがこれらに限定されない。
本明細書で用いた「生物学的試料」は、個体から単離された組織または体液の試料を意味し、例えば、血漿、血清、骨髄液、リンパ液、皮膚、呼吸器、腸、および尿生殖路の外部切片、涙、唾液、乳汁、血球、腫瘍、器官を包含するがこれらに限定されない。インビトロでの培養構成物(培養培地中の細胞の成長から生じる調節した培地、ウイルスに感染したと推定される細胞、組換え細胞、および細胞成分を包含するがこれらに限定されない)の試料もまた含まれる。
発明の実施の態様
本発明の実施は、他に指示がなければ、当該分野の技術範囲内にある分子生物学、微生物学、組換えDNA、ポリペプチドおよび核酸合成、ならびに免疫学の従来の技法を使用する。このような技法は文献で十分に説明されている。例えば以下を参照のこと:Maniatis,FitschおよびSambrook,"Molecular Cloning:A Laboratory Manual"(1982);"DNA Cloning,Volumes I and II"(D.N.Glover編.1985);"Oligonucleotide Synthesis"(M.J.Gait編,1984);"Nuclei Acid Hybridization"(B.D.HamesおよびS.J.Higgins編1984);"Transcription and Translation"(B.D.HamesおよびS.J.Higgins編1984);"Animal Cell Culture"(R.I.Freshney編1986);"Immobilized Cells And Enzymes"(IRL Press,1986);B.Perbal."A Practical Guide To Molecular Cloning"(1984);一連の"Methods in Enzymology"(Academic Press,Inc.);"Gene Transfer Vectors For Mammalian Cells"(J.H.MillerおよびM.P.Calos編,1987,Cold Spring Harbor Laboratory),Meth.Enzymol.,Vol.154およびVol.155(WuおよびGrossman,およびWu,編,各々),MayerおよびWalker,編.(1987),"Immunochemical Methods In Cell And Molecular Biology"(Academic Press,London);Scopes,(1987)"Protein Purification:Principles and Practice",第2版(Springer−Verlag,N.Y.);および"Handbook of Experimental Immunology",Volumes I−IV(D.M.WeirおよびC.C.Blackwell編.1986)。
上記および下記の両方で本明細書に記載の全ての特許、特許出願、および刊行物は、参考として本明細書に援用されている。
本発明は、HCVを検出する方法およびHCVの異なる型による感染を同定する方法を包含する。本発明はまた、この方法で用いるポリペプチドおよび核酸分子を包含する。
HCVによる感染の検出および型の分類方法は、サザンブロット分析およびポリメラーゼ連鎖反応を含むがこれに限定されない方法によるイムノアッセイおよび核酸同定の両方を包含する。HCVによる感染を同定するために、生物学的試料は、抗原−抗体結合の可能な条件下で本明細書に記載のポリペプチドの1つとともにインキュベートされ、そして試料中の抗体がポリペプチド上に見られるエピトープに結合するかどうかに従って、決定される。
イムノアッセイおよび診断キット
型特異的エピトープおよび型クラスター特異的エピトープを含有するペプチドは、生物学的試料中のHCV抗体の存在、またはウイルスおよび/またはウイルス抗原の存在を検出するためのイムノアッセイに有用である。イムノアッセイの設計は、多くのバリエーションを受けており、そして多くの形式が当該分野で公知である。イムノアッセイは、少なくとも1つの型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープを使用する。1つの実施態様では、イムノアッセイは、型特異的エピトープおよび/または型クラスター特異的エピトープの組合せを使用する。
ポリペプチドは、型特異的または型クラスター特異的抗体の存在を決定するためにエピトープを用いることによるHCVの型の分類に有用である。ポリペプチドはまた、次いでイムノアッセイに使用して種々の型のHCVを区別し得る型または型クラスター特異的抗体の生成に使用するに適切である。
ポリペプチドは、HCVゲノムの3つの異なる領域に由来する。1セットのポリペプチドは、HCVコア領域から得られる型または型クラスター特異的エピトープを含む。他のセットのポリペプチドは、HCV非構造領域4(NS4)から得られる型または型クラスター特異的エピトープを含む。他のセットのポリペプチドは、C型肝炎ウイルスの非構造領域5(NS5)から得た型または型クラスター特異的エピトープを含む。このセットは、HCV−1のアミノ酸残基2281〜2313の間およびC型肝炎ウイルスの他の型の相同領域に見出される。
ポリペプチドは、1またはそれ以上のHCV型についてのイムノアッセイにおける使用に適切である。1つの型をアッセイするために、試料を、抗原−抗体結合の可能な条件下で型クラスター特異的エピトープを含む1またはそれ以上のポリペプチドと接触させ、そして試料中の抗体がエピトープに結合するかどうかを決定する。
HCVの特定の型を区別するイムノアッセイでは、生物学的試料は、個体から得られ、抗原−抗体結合の可能な条件下で第一の型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープと接触され;抗原−抗体結合の可能な条件下で第二の型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープと接触されて、そして試料中の抗体が第一または第二のいずれかのエピトープに結合するかどうかを決定する。これらの工程は、型および/または型クラスター特異的エピトープを含む多くのポリペプチドで繰り返され得る。
代表的には、1つまたは複数の抗HCV抗体についてのイムノアッセイは、生物学的試料のような、抗体を含むと疑われるテスト試料を選択し調製する工程、次いで、抗原−抗体複合体が形成可能な条件下で型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープとともにテスト試料をインキュベートする工程、そして次いで、このような複合体の形成を検出する工程を包含する。適切なインキュベーション条件は当該分野で周知である。イムノアッセイは、限定されることなく、異種または同種形式であり、標準型または競合型であり得る。
異種形式では、型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープは、代表的には固体支持体に結合し、インキュベート後のポリペプチドから試料の分離を容易にする。使用され得る固体支持体の例は、ニトロセルロース(例えば、メンブレンまたはマイクロタイターウエル形態で)、ポリ塩化ビニル(例えば、シートまたはマイクロタイターウエルで)、ポリスチレンラテックス(例えば、ビーズまたはマイクロタイタープレート、ポリフッ化ビニリジン(Immulon▲R▼として公知)、ジアゾ化紙、ナイロンメンブレン、活性化ビーズ、およびプロテインAビーズを包含するがこれらに限定されない。例えば、Dynatech Immulon▲R▼1またはImmulon▲R▼2マイクロタイタープレートまたは0.25インチのポリスチレンビーズ(Precision Plastic Ball)は、異種形式で使用され得る。型特異的エピトープまたは型クラスターエピトープを含む固体支持体は、代表的には、テスト試料からそれを分離後、および結合抗体の検出前に洗浄される。標準的および競合的形式の両方は、当該分野で公知である。
同種形式では、テスト試料を型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープとともに溶液中でインキュベートする。例えば、それは、形成されるあらゆる抗原−抗体複合体を沈澱する条件下にあり得る。これらのアッセイの標準的および競合的形式の両方は、当該分野で公知である。
標準形式では、抗体−型または型クラスター特異的エピトープ複合体を形成するHCV抗体の量は、直接的にモニターされる。これは、抗HCV抗体上のエピトープを認識する標識した抗異種(例えば、抗ヒト)抗体が、複合体形態のために結合するかどうかを決定することにより成し遂げられ得る。競合形式では、試料中のHCV抗体量は、複合体中の既知量の標識抗体(またはその他の競合しているリガンド)の結合への競合的効果をモニターすることにより推定される。
阻害アッセイでは、種々の異なる型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープを含むポリペプチドに結合する抗体の能力が決定される。抗体は、HCVの1つの型または型クラスター由来の1または複数のエピトープを含むポリペプチドに最初に曝され、そして次いでHCVの他の型または型クラスター由来の1または複数のエピトープを含むポリペプチドに曝される。このプロセスは、さらにHCVの型または型クラスターについて繰り返され得る。
抗HCV抗体を含む形成された複合体(または競合アッセイの場合、競合抗体の量)は、形式に依存して、任意の多くの公知の技術により検出される。例えば、複合体中の非標識HCV抗体は、標識と複合された抗異種Igの複合体(例えば、酵素標識)を用いて検出され得る。
代表的なイムノアッセイでは、テスト試料、代表的には生物学的試料を、抗原−抗体複合体を形成し得る条件下で、1またはそれ以上の型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープを含むポリペプチドとともにインキュベートする。種々の形式が使用され得る。例えば、「サンドイッチアッセイ」が使用され得、これは、固体支持体に結合した抗体をテスト試料とともにインキュベートし;洗浄し;被分析物に対する二次標識抗体とともにインキュベートし、そして支持体を再度洗浄する。被分析物は、二次抗体が支持体に結合するかどうかを決定することにより検出される。競合形式では、異種または等質のいずれかであり得、テスト試料は、通常抗体とともにインキュベートされ、そして標識された競合抗原もまた、連続してまたは同時にのいずれかでインキュベートされる。これらおよび他の形式は、当該分野で周知である。
型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープに対して検出される抗体は、NANBHを引き起こすHCVを有する患者および感染血液ドナーのウイルス抗原の検出に関するイムノアッセイで用いられ得る。さらに、これらの抗体は、急性期ドナーおよび患者の検出で極めて有用であり得る。
イムノアッセイは、例えば、型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープに指向するモノクローナル抗体、1つのウイルス抗原のエピトープに指向するモノクローナル抗体の組合せ、異なるウイルス抗原のエピトープに指向するモノクローナル抗体、同じウイルス抗原に指向するポリクローナル抗体、または異なるウイルス抗原に指向するポリクローナル抗体を用い得る。プロトコルは、例えば、競合、または直接的反応、またはサンドイッチ型アッセイに基づき得る。プロトコルはまた、例えば、固体支持体を用い得、または免疫沈降によるものであり得る。ほとんどのアッセイは、標識した抗体またはポリペプチドの使用を含み;標識は、酵素、蛍光、化学発光、放射活性、または染色分子を包含し得るがこれらに限定されない。プローブからのシグナルを増幅するアッセイもまた公知である;この例は、ビオチンおよびアビジン、ならびにELISAアッセイのような酵素標識および仲介されたイムノアッセイを利用するアッセイである。
本発明は、記載した型特異的エピトープおよび型クラスター特異的エピトープのアミノ酸残基配列をコードする核酸分子をさらに包含する。これらの核酸分子は、例えば、米国特許第4,868,105号および第5,124,246号に記載の捕獲アッセイのようなサザンブロットまたはその他のDNA認識アッセイでプローブとして有用である。
HCVのcDNAの発現による抗原マッピングの研究は、これらのcDNAを含む多数のクローンが、NANBHを示す個体由来の血清と免疫学的に反応するポリペプチドを発現することを示した。単一のポリペプチドが、全ての血清と免疫学的に反応するわけではなかった。検出でのオーバーラップが不完全であるが、これらのポリペプチドにおけるHCVエピトープへの抗体が、多くの異なる患者の血清で検出される点で、これらのポリペプチドのうち5つは非常に免疫原性であった。従って、種々のクローンにおいてコードされたポリペプチドの免疫原性についての結果は、HCV感染に関する効率の良い検出系が、エピトープのパネルの使用を包含し得ることを示唆する。パネルにおけるエピトープは、1または複数のポリペプチド中へ構築され得る。変化しているエピトープについてのアッセイは、連続的または同時であり得る。
免疫診断に適切で、そして適切な標識した試薬を含むキットは、適切な材料をパッケージすることにより構築され、それは、適切な容器中に型特異的エピトープおよび型クラスター特異的エピトープを含む本発明のポリペプチド、または型特異的エピトープおよび型クラスター特異的エピトープに対して指向する抗体を、アッセイの実施に必要な残りの試薬および材料、およびアッセイ説明書の適切なセットとともに含む。
本発明は、さらに、型特異的エピトープおよび型クラスター特異的エピトープをコードする核酸配列フランキング領域に相補的な核酸分子を包含する。このような核酸分子は、特定のHCVの遺伝子型を決定するためのPCRの実施に有用である。
HCVゲノム内の可変および超可変領域;ゆえに、これらの領域で相同性が、ゲノム全体中の相同性より著しく小さいと予想されることに留意するべきである。
核酸およびアミノ酸配列の相同性を決定する技術は、当該分野で公知である。例えば、アミノ酸配列は、直接的に決定され得、そして本明細書で提供される配列と比較され得る。あるいは、推定HCVのゲノム材料のヌクレオチド配列が、決定され得(通常、cDNA中間体を介して)、その中にコードされるアミノ酸配列が決定され得、そして対応する領域を比較する。
以下の考察および実施例は、本発明を例示するのみであり、当業者には、本発明を他の方法で実行し得ることが理解され、そして本発明は請求の範囲の言及によってのみ定義される。
実施例1
種々の異なる型のHCVの主要エピトープの比較
HCVの異なる型およびサブタイプ間のアミノ酸残基の相同性を種々の領域について比較した。HCVのサブタイプは、Simmonds系統発生分析により記載されている。番号を付したアミノ酸配列は、プロトタイプHCV−1配列について記載されるアミノ酸配列に対応する。Chooら。表2は、NS4領域の型特異的エピトープおよび型クラスター特異的エピトープ、ならびに保存主要エピトープに関するアミノ酸残基相同性のパーセントを示す。表3は、NS5領域の2つの型特異的エピトープまたは型クラスター特異的エピトープ間のアミノ酸残基の相同性を示す。表4は、コア領域の保存主要エピトープおよびコア領域の型特異的エピトープに関するアミノ酸残基相同性のパーセントを示す。
Figure 0003645904
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実施例2
ペプチド合成
2セットのポリペプチドを合成した。第一のセットを、HCV−1のエピトープマッピングを行うために設計し、そして第二のセットを、エピトープマッピング研究で同定されたエピトープが、型特異的エピトープを含むことを決定するために設計した。ポリペプチドの第一のセットには、64セット(2組ずつ)のオーバーラップオクタペプチドを、完全なHCV−1ポリタンパク質(3011アミノ酸残基)にわたってMimotopesにより合成した。
第二のセットのポリペプチドを、Geysen(1990)J.Tro p.Med.Pub.Health21:523−533;およびMerrifield(1963)J.Am.Chem.Soc.85:2149−2154に記載の方法により作製した。
第二のセットのポリペプチドでは、コア、NS4、NS5、およびそれらの対応領域(HCVサブタイプ1b、2a、3a、およびタイプ4由来)由来のHCV−1の非保存配列の主要エピトープを示す4つの抗原領域を、型特異的エピトープ合成用に選択した。コア由来の配列をアミノ酸残基67−88の少ない保存領域から選択した。NS4領域由来の配列を、アミノ酸残基領域1689−1718から選択した。NS5領域から選択した配列は、アミノ酸残基領域2281−2313および2673−2707由来であった。
実施例3
生物学的試料
HCVの異なる型に特異的な抗体間の区別における、ポリペプチドの有効性を決定するために、抗血清を、アメリカ合衆国東海岸および西海岸、日本、西ヨーロッパ諸国、南ヨーロッパ諸国、および南アフリカを含む世界の異なる地域からの24人の慢性NANBH患者から得た。ウイルスRNA単離、cDNA合成、PCR増幅、DNA配列決定、およびオリゴヌクレオチドプローブハイブリダイゼーションを、Chaら(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA89:7144−7148に記載のように行った。
実施例4
エピトープマッピング手順
HCVのどの領域がエピトープを含有し、特異的または保存グループであるかを決定するために、完全なHCV−1ポリタンパク質をエピトープマッピングに供した。用いた方法は、本質的に図2に概略するとおりである。
64セット(2組ずつ)のオーバーラップオクタペプチドを、完全なHCV−1ポリタンパク質(3011アミノ酸)にわたってMimotopes▲R▼により合成した。25のアメリカ合衆国HCV抗体反応性試料、9の日本HCV反応性試料、および6のHCV非反応性ネガティブコントロール試料を含む40の試料のパネルを、エピトープマッピングおよびクラスター分析について選択した。イムノアッセイを標準的ELISA手順を用いて行った。
主要エピトープを同定するための基準は、これらのエピトープに対する抗体反応頻度および抗体反応強度(力価)に基づいた。結果を図3および4に示す。
実施例5
ペプチド誘導酵素結合イムノソルベントアッセイ
実施例2に記載のポリペプチドを用いて、最適なイムノアッセイを決定するために、2つの別々の型のポリペプチド誘導酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)を行い、そして結果を比較した。第一の型のELISAは、ペプチドを単に吸収するのみであるNunc MaxiSorbTMであり、そして第二の型は、ポリペプチドが共有結合されるNunc CovalinkNHTMを使用した。カルボン酸とアミンとの間のアミド結合の形成を、カルボジイミド(carbodiimide)の添加により開始する。加水分解を減少するために、活性エステルを、上記の結合手順のために、N−ヒドロキシスクシンイミド(N−hydroxy−succinimide;NHS)の添加により作製し得る。
第一の型のELISA用のマイクロタイタープレートを以下のように扱った。ポリペプチドを、100μlのリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中1μg/ウエルの濃度で、Nunc MaxiSorbTMマイクロタイタープレートのウエルに入れた。ポリペプチドを、室温で一晩吸収し得た。次いで、マイクロタイタープレートをデタージェントを含まないPBSで4回洗浄した。次いで、ウエルを220μlのSuperblock▲R▼(Pierce)で後コートし、さらなる洗浄をせずに吸引し、そして真空乾燥した。
アッセイを以下のように行った。5μlの血清試料サイズを100μlの5%脱脂乳とともにウエルに添加し、そして37℃で1時間インキュベートした。次いで、ウエルを、0.05%Tweenを含むPBSで5回洗浄した。次いで、西洋ワサビペルオキシダーゼ(Jackson Laboratories)で標識したアフィニテイー精製ヤギ抗ヒトIgGの結合体を用いて、ヒト抗体のポリペプチドへの結合の程度を決定した。結合体を、150mM NaCl、PBS、5%ウマ血清(熱変性した)で5%IgGに予め希釈した。100μlの結合体をウエルに入れ、そして37℃で1時間インキュベートした。次いで、ウエルを、PBS/TweenおよびOPD[ο−フェニレンジアミン−2HCl、発色緩衝液(クエン酸リン酸緩衝化0.02%H2O2)当たり1錠;Sigma]で30分間室温にて5回洗浄し、そして492nmおよび620nmにおける吸光度を測定した。カットオフを200のランダムな(正常)試料から決定し、平均からの7標準偏差または約0.45とした。
第二のELISAについてのマイクロタイタープレートを以下のように扱った。ポリペプチドを、50μlの水中10mg/ウエルの濃度で、Nunc MaxiSorbTMマイクロタイタープレートのウエルに入れた。25μlの0.1M NHS(スルホ−N−ヒドロスクシンイミド、Pierce)および25μlの0.1M EDC[1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド)Sigma]をポリペプチドに添加して、そしてロッキングプラットホームで30分間室温にて混合した。次いで、含有量全体を、52mlの氷冷0.1M NaカーボネートpH8.6に添加した。100μlの混合物を用いて、マイクロタイタープレートのウエルをコートし、そして次いで4℃で30分間インキュベートした。次いで、プレートをPBS/0.1%Triton X−100で4回洗浄した。次いで、プレートをSuperblockで処理し、そしてアッセイを上記のように行った。
得られた結果を以下の表5〜14に示す。
Figure 0003645904
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実施例6
阻害アッセイ
阻害アッセイを行って、ペプチドが抗体への結合について、互いに競合し得るかどうかを決定した。HCV配列の異なる型のコア、NS4、およびNS5領域の3つのセットの短いポリペプチドを合成した。これらのポリペプチドは、アミノ酸1689−1695、1696−1702、および1711−1917の配列領域を含む。阻害アッセイを、試料への10μgの上記ポリペプチドの添加、および37℃で1時間のインキュベーション、次いで、上記のようなELISAアッセイの実施により行った。阻害が抗体結合の50%より多いと見られる場合、ポリペプチドは阻害するとみなされた。得られた結果を以下の表15に示す。
Figure 0003645904
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実施例7
HCV臨床試料の型の分類
上記表16に記載の型または型クラスター特異的エピトープを実施例5のELISAアッセイに用いて、非A、非B肝炎患者(10人の報酬を受けたドナー、3人の輸血関連慢性非A、非B患者)由来の13の臨床試料を試験した。表17は、これらのアッセイの結果を示す。各臨床試料を、種々の型特異的または型クラスターエピトープを示す所定の領域(アミノ酸67−84、1689−1718、または2281−2313)に対応する12の異なるペプチドとの反応性についてアッセイした。各試料は、各型に分類されるペプチドとの非反応性(NR)、弱反応性(WR)、または反応性(R)応答を与える。これらの結果から、右側のカラムに示したPCRにより決定したHCV遺伝子型と相関する各試料についてHCV遺伝子型を推定する。
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Claims (15)

  1. 以下の工程を包含するC型肝炎ウイルスの型の分類方法であって:
    (a)生物学的試料を提供する工程;
    (b)第一のエピトープ−抗体複合体の形成可能な条件下で、第一型のC型肝炎ウイルスに特異的な型特異的エピトープを含むポリペプチドの組み合わせを含有する第一の試薬と、該試料を接触させる工程;および
    (c)該試料中の第一のエピトープ−抗体複合体の存在についてアッセイする工程、
    ここで、該エピトープは、HCV−1のアミノ酸残基67と84との間、1689と1718との間、および2281と2313との間、または他のC型肝炎ウイルスの型の相同領域に位置するエピトープから選択され、そして該エピトープは、8〜10個のアミノ酸長である、方法。
  2. さらに以下の工程を包含する、請求項1に記載の方法であって:
    (d)第二のエピトープ−抗体複合体の形成可能な条件下で、第二型のC型肝炎ウイルスに特異的なさらなる型特異的エピトープを含有する第二の試薬と、前記試料を接触させる工程;および
    (e)該試料中の第二のエピトープ−抗体複合体の存在についてアッセイする工程、
    ここで、該エピトープが、HCVのコア領域、NS4領域、またはNS5領域のエピトープから選択される、
    方法。
  3. 前記エピトープが、アミノ酸配列PEGRTWAQ、STGKSWGK、SEGRSWAQ、FAQALPVW、FPPQALPPW、PDYEPPVVHG、PDYVPPVVHG、PDYQPATVAG、PGYEPPTVLG、およびPDYRPPVVHGから選択される、請求項1および2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 以下の工程を包含するC型肝炎ウイルスの型の分類方法:
    (a)生物学的試料を提供する工程;
    (b)エピトープ−抗体複合体の形成可能な条件下で、請求項1〜3のいずれか1項に規定されるような第1のエピトープに特異的な抗体の組み合わせと、該試料を接触させる工程;および
    (c)該試料中のエピトープ−抗体複合体の存在についてアッセイする工程。
  5. さらに以下の工程を包含する請求項4に記載の方法:
    (d)エピトープ−抗体複合体の形成可能な条件下で、請求項1〜3のいずれか1項に規定されるような第2のエピトープに特異的な抗体の組み合わせを含有する第二の試薬と、前記試料を接触させる工程;および
    (e)該試料中の第二のエピトープ−抗体複合体の存在についてアッセイする工程。
  6. 前記アッセイする工程が、競合アッセイ、サンドイッチアッセイ、免疫蛍光アッセイ、ラジオイムノアッセイ、または酵素結合イムノソルベントアッセイの手段により行われる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. ポリペプチドのセットであって、ここで、該ポリペプチドのセットが、1種より多いポリペプチドを含み、そして、さらに、該セット中のポリペプチドの1つが、8〜10個のアミノ酸長である型特異的エピトープを含有し、そしてHCV−1肝炎ウイルスのコア領域のアミノ酸67〜84にわたるアミノ酸配列、および、他の型のHCVの相同領域に由来する、ポリペプチドのセット。
  8. 前記ポリペプチドが、配列PEGRTWAQ、STGKSWGK、またはSEGRSWAQを有するポリペプチドから選択される、請求項7に記載されるポリペプチドのセット。
  9. ポリペプチドのセットであって、ここで、該ポリペプチドのセットが、1種より多いポリペプチドを含み、そして、ここで、該セット中のポリペプチドの1つが、HCV−1肝炎ウイルスのNS4領域のアミノ酸1689〜1718にわたるアミノ酸配列、および、他の型のHCVの相同領域に由来する型特異的エピトープを含有し、該ポリペプチドが、配列CSQHLPY、CASHLPY、CASRAAL、CASKAAL、SQHLPY、ASRAAL、またはASKAALを有するポリペプチドから選択される、ポリペプチドのセット。
  10. ポリペプチドのセットであって、ここで、該ポリペプチドのセットが、1種より多いポリペプチドを含み、そして、さらにここで、該セット中のポリペプチドの1つが、8〜10個のアミノ酸長である型特異的エピトープを含有し、そしてHCV−1肝炎ウイルスのNS5領域のアミノ酸2281〜2313にわたるアミノ酸配列、および、他の型のHCVの相同領域に由来する、ポリペプチドのセット。
  11. 前記ポリペプチドが、配列FAQALPVW、FPPQALPPW、PDYEPPVVHG、PDYVPPVVHG、PDYQPATVAG、PGYEPPTVLG、およびPDYRPPVVHGを有するポリペプチドから選択される、請求項10に記載のポリペプチドのセット。
  12. 型特異的エピトープを含むポリペプチド の組み合わせを有する、試薬であって、該エピトープが、HCV−1のアミノ酸残基67と84との間、1689と1718との間、および2281と2313との間、または他のC型肝炎ウイルスの型の相同領域に位置するエピトープから選択され、そして該エピトープは、8〜10個のアミノ酸長である、試薬。
  13. 前記エピトープが、アミノ酸配列PEGRTWAQ、STGKSWGK、SEGRSWAQ、FAQALPVW、FPPQALPPW、PDYEPPVVHG、PDYVPPVVHG、PDYQPATVAG、PGYEPPTVLG、およびPDYRPPVVHGから選択される、請求項12に記載の試薬。
  14. 型特異的エピトープを含有するポリペプ チドの組み合わせを有する、試薬であって、該エピトープが、アミノ酸配列CSQHLPY、CASHLPY、CASRAAL、CASKAAL、SQHLPY、ASRAAL、およびASKAALから選択される、試薬。
  15. 以下の工程を包含するC型肝炎ウイルスの型の分類方法であって:
    (a)生物学的試料を提供する工程;
    (b)第一のエピトープ−抗体複合体の形成可能な条件下で、第一型のC型肝炎ウイルスに特異的な型特異的エピトープを含むポリペプチドの組み合わせを含有する第一の試薬と、該試料を接触させる工程;ならびに
    (c)該試料中の第一のエピトープ−抗体複合体の存在についてアッセイする工程、
    ここで、該エピトープが、アミノ酸配列CSQHLPY、CASHLPY、CASRAAL、CASKAAL、SQHLPY、ASRAAL、およびASKAALから選択される、方法。
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