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JP3642345B2 - (フルオロアルケニル)ベンゼン誘導体 - Google Patents

(フルオロアルケニル)ベンゼン誘導体 Download PDF

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JP3642345B2
JP3642345B2 JP16000694A JP16000694A JP3642345B2 JP 3642345 B2 JP3642345 B2 JP 3642345B2 JP 16000694 A JP16000694 A JP 16000694A JP 16000694 A JP16000694 A JP 16000694A JP 3642345 B2 JP3642345 B2 JP 3642345B2
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哲生 楠本
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電気光学的液晶表示材料として有用な、(フルオロアルケニル)ベンゼン誘導体である新規化合物及びそれを含有する液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示素子は、時計、電卓をはじめとして、各種測定機器、自動車用パネル、ワープロ、電子手帳、プリンター、コンピューター、テレビ等に用いられるようになっている。液晶表示方式としては、その代表的なものにTN(捩れネマチック)型、STN(超捩れネマチック)型、DS(動的光散乱)型、GH(ゲスト・ホスト)型あるいはFLC(強誘電性液晶)等が知られているが、このうち現在最もよく用いられているのはTN型及びSTN型である。また駆動方式としても従来のスタティック駆動からマルチプレックス駆動が一般的になり、更に単純マトリックス方式、最近ではアクティブマトリックス方式が実用化されている。これらのうち、アクティブマトリックス方式によると、最も高画質の表示が可能であり、視野角が広く、高精細化、カラー化が容易で、動画表示も可能であるので、今後の液晶表示方式の主流になると考えられている。
【0003】
このアクティブマトリックス表示方式に用いられる液晶材料としては、通常の液晶表示と同様に種々の特性が要求されているが、特に(1)比抵抗が高く、電圧の保持率に優れること、(2)しきい値電圧(Vth)が低いこと、(3)液晶相の温度範囲が広いことの3点が重要である。
【0004】
通常、液晶表示におけるしきい値電圧は式(1)
【0005】
【数1】
Figure 0003642345
【0006】
(式中、kは比例定数を、Kは弾性定数を、Δεは誘電率異方性をそれぞれ表わす。)で表わされるが、この式からわかるように、しきい値電圧を低くするためには、液晶材料の誘電率異方性(Δε)を大きくすることが有効である。
【0007】
ところが、一般的に誘電率異方性の大きい液晶材料は極性が大きく、液晶材料の高い比抵抗値や高い電圧保持率を得ることを困難にさせる傾向を有する。従って、比抵抗値や電圧保持率を低下させることなくしきい値電圧を低下させるためには、液晶材料の誘電率異方性をあまり大きくすることなく、且つ弾性定数を小さくする必要がある。
【0008】
弾性定数を小さくするためだけであれば、2環性の液晶化合物が好適である。しかしながら、こうした目的に用いることのできる、誘電率異方性が正で且つあまり大きくない2環性の液晶化合物は、その液晶相上限温度が低く、添加によって組成物の液晶相上限温度を大幅に低下させるため、その使用量は大幅に制限されてしまう。
【0009】
一方、3環性あるいは4環性であって、誘電率異方性が正で且つあまり大きくない液晶化合物は、液晶相上限温度も高く、その添加によって組成物の液晶相上限温度を低下させることもほとんどないが、これらの化合物は一般に弾性定数が大きく、添加するとしきい値電圧は高くなってしまう傾向にあった。
【0010】
以上のように、誘電率異方性が正で且つあまり大きくなく、弾性定数が小さく、添加により組成物のしきい値電圧を上昇させることがなく、且つ液晶相上限温度を大きく低下させることのない液晶化合物はほとんど知られていないのが実状である。
【0011】
最近、本発明者等は上記条件を比較的満足する液晶化合物として、一般式(II)
【0012】
【化2】
Figure 0003642345
【0013】
(式中、R1、L、M及び環Aは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)で表わされる3,5−ジフルオロ−4−アリルベンゼン誘導体を報告した。
この一般式(II)の化合物の誘電率異方性は+2程度とあまり大きくないにもかかわらず、添加による組成物のしきい値電圧の上昇はほとんどなく、且つ液晶相上限温度もほとんど低下させない。
【0014】
しかしながら、この一般式(II)の化合物もしきい値電圧を十分に低下させるには至らず、更に駆動電圧の低い液晶材料を調製するための化合物が望まれていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、以上の目的に応じるため、誘電率異方性があまり大きくないにもかかわらず、添加により組成物のしきい値電圧を低下させ、しかも液晶相上限温度を大きく低下させることのない化合物を提供し、またその化合物を含有し、誘電率異方性が小さく、液晶相温度範囲が広く、且つしきい値電圧の低い液晶組成物を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、一般式(I)
【0017】
【化3】
Figure 0003642345
【0018】
(式中、R1は炭素原子数1〜12のアルキル基を表わし、L及びMはそれぞれ独立的に、単結合又は−CH2CH2−を表わし、環Aは1,4−シクロヘキシレン基又はフッ素置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独立的に、水素原子又はフッ素原子を表わし、nは1〜7の整数を表わし、シクロヘキサン環はトランス配置を表わす。)で表わされる(フルオロアルケニル)ベンゼン誘導体を提供する。
【0019】
この一般式(I)の化合物のうち、R1は炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基を表わすことが好ましく、L及びMのうち少なくとも一方は単結合を表わすことが好ましく、更に好ましくは共に単結合を表わす。環Aは1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、
【0020】
【化4】
Figure 0003642345
【0021】
を表わすことが好ましく、更に好ましくは1,4−シクロヘキシレン基を表わす。Y1及びY2は少なくとも一方はフッ素原子であることが好ましく、更に好ましくは共にフッ素原子を表わす。nは特にn=1が好ましい。
【0022】
本発明の一般式(I)の化合物は、対応する一般式(III)
【0023】
【化5】
Figure 0003642345
【0024】
(式中、R1、L、M、環A及びnは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)で表わされるアルケニルベンゼン誘導体から、例えば以下のようにして製造することができる。
【0025】
【化6】
Figure 0003642345
【0026】
一般式(III)の化合物をN−ヨードこはく酸イミド(NIS)存在下に、弗化水素−ピリジン錯体と反応させることにより、対応する(ヨードフルオロアルキル)ベンゼン誘導体を得る。次いでこれをジアザビシクロウンデカン(DBU)等の塩基で脱ヨウ化水素することにより、本発明の一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0027】
ここで原料となる一般式(III)のアルケニルベンゼン誘導体は、そのY1及びY2に応じて既知の化合物から製造することができる。
一般式(III)においてY1及びY2が共にフッ素原子を表わす化合物の場合には、対応する一般式(IVa)
【0028】
【化7】
Figure 0003642345
【0029】
(式中、R1、L、M及び環Aは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)で表わされる3,5−ジフルオロベンゼン誘導体を、低温でn−ブチルリチウムの如きアルキルリチウムと反応させてリチオ化し、これを一般式(V)
【0030】
【化8】
Figure 0003642345
【0031】
(式中、nは一般式(I)におけると同じ意味を表わし、Wは塩素原子、臭素原子、沃素原子あるいはp−トルエンスルホニル基等の脱離基を表わす。)の化合物と反応させることにより得ることができる。反応はテトラヒドロフラン(THF)、エチルエーテル等のエーテル系溶媒中で行われるがTHFが好ましい。更にヘキサメチル燐酸トリアミド(HMPA)等の非プロトン性極性溶媒の併用が好ましく、これを使用しない場合には反応の収率が大きく低下する傾向がある。また、炭化水素系溶媒を共存させてもよい。反応温度は通常0℃以下の低温で行われるが、一般式(IVa)の化合物のリチオ化は−40℃以下、好ましくは−60℃以下で行い、一般式(V)の化合物との反応は0℃以下、好ましくは−10℃〜−80℃で行うことが好ましい。
【0032】
一般式(III)において、Y1及びY2のうちの一方がフッ素原子を表わし、他方が水素原子を表わす化合物の場合には、対応する一般式(IVb)
【0033】
【化9】
Figure 0003642345
【0034】
(式中、R1、L、M及び環Aは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)で表わされる3−フルオロベンゼン誘導体の4位を、常法により臭素化あるいはヨウ素化し、次いで上記と同様にしてリチオ化し、更に同様に一般式(V)と反応させて得ることができる。
【0035】
一般式(III)において、Y1及びY2が共に水素原子を表わす化合物の場合には、対応する一般式(IVc)
【0036】
【化10】
Figure 0003642345
【0037】
(式中、R1、L、M及び環Aは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)で表わされる化合物から、同様にして製造することができる。
一般式(I)はそのR1、L、M、環A、Y1、Y2及びnの選択により、多くの化合物を包含し得るわけであるが、そのいずれも上記合成方法により製造が可能である。一般式(I)で表わされる化合物のなかで、一般式(Iaa)〜(Icf)
【0038】
【化11】
Figure 0003642345
【0039】
(式中、Raは炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基を表わす。)で表わされる化合物が好ましく、一般式(Iaa)〜(Iac)で表わされる化合物がより好ましく、一般式(Iaa)の化合物が特に好ましい。
【0040】
斯くして製造される一般式(I)で表わされる化合物の代表例を第1表に掲げる。
【0041】
【表1】
Figure 0003642345
【0042】
(表中、Cは結晶相を、Nはネマチック相を、Iは等方性液体相をそれぞれ表わす。)
第1表から、本発明の一般式(I)で表わされる化合物はネマチック液晶相を示すことが明らかである。従って汎用のネマチック母体液晶に添加した場合に、その液晶相の転移温度を大きく低下させることがない。しかも後述するように、この一般式(I)の化合物はその誘電率異方性があまり大きくないにもかかわらず、添加により組成物のしきい値電圧を低減させる効果を有するという優れた特性を有する。
【0043】
従って、一般式(I)で表わされる化合物は、他のネマチック液晶化合物との混合物の状態で、特にTN型あるいはSTN型といった電界効果型表示セルの材料として、好適に使用することができる。しかも、一般式(I)で表わされる化合物は、その分子内にシアノ基やエステル結合などの強い極性基を有さないうえに、その誘電率異方性(Δε)も2〜3前後とあまり大きくないため、大きい比抵抗と高い電圧保持率を得ることが容易である。そのため、アクティブマトリックス駆動用液晶材料の構成成分として特に適している。
【0044】
本発明はこのような一般式(I)で表わされる化合物の少なくとも1種類をその構成成分として含有する液晶組成物をも提供する。
本発明の組成物において、一般式(I)で表わされる化合物と混合して使用することのできるネマチック液晶化合物の好ましい代表例としては、例えば、安息香酸フェニル誘導体、シクロヘキサンカルボン酸フェニル誘導体、シクロヘキサンカルボン酸ビフェニリル誘導体、シクロヘキサンカルボニルオキシ安息香酸フェニル誘導体、シクロヘキシル安息香酸フェニル誘導体、シクロヘキシル安息香酸シクロヘキシル誘導体、ビフェニル誘導体、シクロヘキシルベンゼン誘導体、(2−シクロヘキシルエチル)ベンゼン誘導体、ビシクロヘキサン誘導体、ターフェニル誘導体、4−シクロヘキシルビフェニル誘導体、4−(2−シクロヘキシル)エチルビフェニル誘導体、4−フェニルビシクロヘキサン誘導体、4−(2−フェニル)エチルビシクロヘキサン誘導体、4−(2−シクロヘキシルエチル)シクロヘキシルベンゼン誘導体、ターシクロヘキサン誘導体、1,2−ジフェニルエチン誘導体、1−(4−シクロヘキシルフェニル)−2−フェニルエチン誘導体2−フェニルピリミジン誘導体、2−ビフェニリルピリミジン誘導体などを挙げることができる。
【0045】
上記中、アクティブマトリックス駆動用としてはビフェニル誘導体、シクロヘキシルベンゼン誘導体、ビシクロヘキサン誘導体、(2−シクロヘキシルエチル)ベンゼン誘導体、4,4”−置換テルフェニル、4−シクロヘキシルビフェニル誘導体、4−(2−シクロヘキシル)エチルビフェニル誘導体、4−フェニルビシクロヘキサン誘導体、4−(2−フェニル)エチルビシクロヘキサン誘導体、4−(2−シクロヘキシルエチル)シクロヘキシルベンゼン誘導体、ターシクロヘキサン誘導体、1,2−ジフェニルエチン誘導体、1−(4−シクロヘキシルフェニル)−2−フェニルエチン誘導体等が好ましく、シクロヘキシルベンゼン誘導体、4−シクロヘキシルビフェニル誘導体、4−フェニルビシクロヘキサン誘導体が特に好ましい。
【0046】
一般式(I)の化合物の効果は、例えば以下の例からも明らかである。
第1表中の(No.1)の化合物30重量%及び、ネマチック液晶材料として特にアクティブマトリックス用として好適な母体液晶(M)
【0047】
【化12】
Figure 0003642345
【0048】
(式中、シクロヘキサン環はトランス配置を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)70重量%からなる液晶組成物(M−1)を調整した。尚、母体液晶(M)は116.7℃と高い温度までネマチック相を示し、その誘電率異方性(Δε)は4.7であり、これを用いて作製したセル厚6μmのTNセルのしきい値電圧(Vth)は2.14Vである。
【0049】
液晶組成物(M−1)のネマチック相の上限温度(TN-I)は101℃とやや低下したが、そのΔεは4.6とやや小さくなった。しかもΔεが小さくなったにもかかわらず、Vthは1.86Vと母体液晶(M)よりも0.28Vも低くなった。このことから、(No.1)の化合物は、添加により組成物のTN-Iを大きく低下させることがなく、且つΔεをわずかながら減少させるにもかかわらず、Vthを大幅に低下させることが明らかである。
【0050】
これに対し、(No.1)の化合物の類似構造を有する式(R−1)
【0051】
【化13】
Figure 0003642345
【0052】
の化合物30重量%及び同じ母体液晶(M)70重量%からなる液晶組成物(MR−1)を調製した。この(MR−1)のTN-Iは102.5℃であり、母体液晶(M)よりは低いが、組成物(M−1)よりは若干高くなった。またΔεも3.9と更に低くなった。しかしながら、同様にして作製したセルのVthは2.19Vとわずかではあるが上昇してしまった。
【0053】
また、やはり(No.1)の化合物の類似構造を有する式(R−2)
【0054】
【化14】
Figure 0003642345
【0055】
の化合物30重量%及び同じ母体液晶(M)70重量%からなる液晶組成物(MR−2)を調製した。この(MR−2)のTN-Iは110.0℃であり、母体液晶(M)よりは低いが、組成物(M−1)よりは若干高くなった。またΔεも3.6と更に低くなった。しかしながら、同様にして作製したセルのVthは2.22Vと大きく上昇してしまった。
【0056】
以上の結果から、本発明の一般式(I)で表わされる化合物はネマチック液晶相を示す母体液晶に添加することにより、そのネマチック相上限温度(TN-I)を大きく低下させることなく、そのしきい値電圧(Vth)を効果的に低下させることが可能であり、しかもその誘電率異方性(Δε)を低下させる効果をも有していることが明らかである。
【0057】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示し、本発明を更に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0058】
なお、相転移温度の測定は温度調節ステージを備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計(DSC)を併用して行った。また、化合物の構造は核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)、質量スペクトル(MS)等により確認した。NMRにおけるCDCl3は溶媒を表わし、sは1重線、dは2重線、tは3重線、qは4重線、mは多重線を表わし、Jはカップリング定数を表わす。MSにおけるM+は親ピークを表わす。
【0059】
(参考例) トランス−4−(4−アリル−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサンの合成
【0060】
【化15】
Figure 0003642345
【0061】
(1) 4−(トランス−4−プロピルシクルヘキシル)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキセンの合成
マグネシウム3.2g及びTHF(テトラヒドロフラン)10ml中に、3,5−ジフルオロ−1−ブロモベンゼン21.2g(111mmol)のTHF100ml溶液を、穏やかな還流が持続する速度で滴下した。滴下終了後、更に1時間加熱還流させた後、室温まで放冷した。この溶液に、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン22.2g(100mmol)のTHF100ml溶液を室温で30分で滴下した。滴下終了後、更に4時間攪拌した。10%塩酸を弱酸性になるまで加えた後、反応生成物を酢酸エチル200mlで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を溜去した。得られた残渣をトルエン150mlに溶解し、硫酸2mlを加え、3時間加熱還流させた。室温まで放冷した後、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を溜去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)を用いて精製して、4−(トランス−4−プロピルシクルヘキシル)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン27.0g(85mmol)を得た。
【0062】
(2) 4−(3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサンの合成
上記(1)で得た4−(トランス−4−プロピルシクルヘキシル)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン27.0g(85mmol)を酢酸エチル500mlに溶解し、5%パラジウムカーボン5.0gを加えた。水素圧4気圧下、室温で5時間攪拌した。触媒を濾過で除去し、濾液を濃縮して、トランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン及びシス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサンの混合物26.7g(83mmol)を得た。
【0063】
(3) トランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサンの合成
上記(2)で得られた混合物26.7g(83mmol)をN−メチルピロリジノン(NMP)150mlに溶解しt−ブトキシカリウム5.0gを加え90℃で3時間加熱攪拌した。室温まで放冷した後、水150mlを加えヘキサン150mlで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した。溶媒を溜去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)を用いて精製し、更にエタノールから再結晶させて、トランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン18.3g(57mmol)を得た。
【0064】
(4) トランス−4−(4−アリル−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサンの合成
上記(3)で得たトランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン2.45g(7.66mmol)のTHF20ml溶液にヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)2mlを加え、−78℃でn−ブチルリチウム(1.6M−ヘキサン溶液)5ml(8mmol)を加えて15分攪拌した後、臭化アリル0.69ml(8mmol)のTHF2ml溶液を滴下して1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液50mlを加え、エーテル30mlで3回抽出し、飽和食塩水30mlで洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)を用いて精製した後、エタノール45mlから再結晶させて、トランス−4−(4−アリル−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン2.1g(収率76%)を得た。
【0065】
(実施例1) トランス−4−[4−(2−フルオロ−2−プロペニル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン(第1表中のNo.1の化合物)の合成
【0066】
【化16】
Figure 0003642345
【0067】
(1) トランス−4−[4−(2−フルオロ−3−ヨードプロピル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサンの合成
上記参考例で得られたトランス−4−(4−アリル−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン2.81g(7.8mmol)のジクロロメタン(25ml)溶液に、NIS1.93g(8.6mmol)を加えた後、0℃でフッ化水素−ピリジン溶液0.9mlを加え、3時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と亜硫酸水素ナトリウム水溶液(1/1,150ml)を加え、ジクロロメタン30mlで3回抽出し、飽和食塩水30mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Kieaselgel60,ヘキサン)を用いて精製して、トランス−4−[4−(2−フルオロ−3−ヨードプロピル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン1.66g(収率42%)とトランス−4−[4−(3−フルオロ−2−ヨードプロピル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン0.53g(収率13%)を得た。
【0068】
トランス−4−[4−(2−フルオロ−3−ヨードプロピル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン
無色板状晶
相転移温度(℃): C 86 N 116 I
IR(KBr) 2940,2860,1640,1580,1440,1090,1060,1000,960,855cm-1
H NMR(CDCl3) δ 0.87(t,J=7.4Hz,3H),0.80〜1.43(m,15H),1.68〜1.95(m,8H),2.41(tt,J=12.2and3.2Hz,1H),2.99〜3.16(m,2H),3.28〜3.41(m,2H),4.70(d,quintet,J=46.7and6.6Hz,1H),6.70〜6.77(m,2H)
MS m/z 506(M+,69),333(41),153(35),149(62),83(59),69(100),55(82),41(84)
元素分析:C24343Iとして
計算値:C,56.92;H,6.77%
実測値:C,56.83;H,6.63%
【0069】
トランス−4−[4−(3−フルオロ−2−ヨードプロピル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン
無色柱状晶
相転移温度(℃): C 92 N 102 I
IR(KBr) 2940,2860,1640,1580,1440,1130,1010、980,850cm-1
H NMR(CDCl3) δ 0.87(t,J=7.4Hz,3H),0.80〜1.43(m,15H),1.68〜1.95(m,8H),2.41(tt,J=12.1and3.3Hz,1H),3.23(dd,J=14.4and8.3Hz.1H),3.37(dd,J=14.5and6.7Hz,1H),4.36〜4.47(m,1H),4.52(ddd,J=46.7,9.8and6.7Hz,1H),4.61(ddd,J=46.8,9.8and5.2Hz,1H),6.68〜6.77(m,2H)
MS m/z 506(M+,3),379(100),333(75),127(48),83(30),69(63),55(58),41(52)
元素分析:C24343Iとして
計算値:C,56.92;H,6.77%
実測値:C,56.71;H,6.77%
【0070】
(2) トランス−4−[4−(2−フルオロ−2−プロペニル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサンの合成
上記(1)で得たトランス−4−[4−(2−フルオロ−3−ヨードプロピル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン1.65g(3.3mmol)のジクロロメタン15ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)2.44ml(16.3mmol)を加え、4時間加熱還流した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlに注ぎ、ジクロロメタン20mlで3回抽出した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Kieaselgel60,ヘキサン)を用いて精製して、トランス−4−[4−(2−フルオロ−2−プロペニル)−3,5−ジフルオロフェニル)−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン0.8g(収率65%)を得た。
【0071】
無色板状晶
相転移温度(℃): C 60 N 66 I
IR(KBr) 2920,2860,1680,1635,1583,1430,1180,1030,940,855cm-1
H NMR(CDCl3) δ 0.87(t,J=7.3Hz,3H),0.80〜1.43(m,15H),1.67〜1.95(m,8H),2.41(tt,J=12.1and3.4Hz,1H),3.51(d,J=11.9Hz,2H),4.19(dd,J=48.9and3Hz,1H),4.66(dd,J=16.7and3.0Hz,1H),6.70〜6.77(m,2H)
MS m/z 378(M+,83),198(64),185(43),125(26),83(64),69(100),55(61),41(48)
元素分析:C24333として
計算値:C,76.16;H,8.79%
実測値:C,76.11;H,9.01%
【0072】
(実施例2) 液晶組成物の調製
【0073】
【化17】
Figure 0003642345
【0074】
(式中、シクロヘキサン環はトランス配置を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)からなり、特にアクティブマトリックス用として好適なフッ素系の母体液晶(M)を調製したところ、116.7℃以下でネマチック(N)相を示した。その物性値及びこれを用いて作製したセル厚6μmのTNセルのしきい値電圧(Vth)は以下の通りであった。
【0075】
誘電率異方性(Δε) 4.7
屈折率異方性(Δn) 0.090
しきい値電圧(Vth) 2.14V
この母体液晶(M)70重量%及び実施例1で得られた(No.1)
【0076】
【化18】
Figure 0003642345
【0077】
の化合物30重量%からなる液晶組成物(M−1)を調製した。この(M−1)のN相の上限温度(TN-I)及びその物性値は以下の通りであった。
N相の上限温度(TN-I) 101.0℃
誘電率異方性(Δε) 4.6
屈折率異方性(Δn) 0.085
しきい値電圧(Vth) 1.86V
このように、母体液晶(M)に比べてネマチック相の上限温度(TN-I)は若干低下しているが、その誘電率異方性(Δε)はわずかながら小さくなっている。しかもΔεが小さくなっているにもかかわらず、そのしきい値電圧(Vth)は1.86Vと0.28Vも低下している。これは(No.1)の化合物の弾性定数がかなり小さいことによるものと考えられる。
【0078】
更に、この組成物の比抵抗は1012Ωcm以上と大きく、これを用いて作製したセルの電圧保持率は非常に高かった。
以上の結果から、(No.1)の化合物は組成物の液晶相上限温度を大きく低下させることなく、その誘電率異方性(Δε)を小さくし、しきい値電圧(Vth)を効果的に低下させ、且つ高い比抵抗と電圧保持率を保つ優れた特性を有することが明らかである。
【0079】
(比較例1)
実施例2において、(No.1)の化合物に換えて、類似構造を有する式(R−1)
【0080】
【化19】
Figure 0003642345
【0081】
の化合物を用い、この化合物30重量%及び同じ母体液晶(M)70重量%からなる液晶組成物(MR−1)を調製した。この(MR−1)のN相の上限温度(TN-I)及びその物性値は以下の通りであった。
【0082】
N相の上限温度(TN-I) 102.5℃
誘電率異方性(Δε) 3.9
屈折率異方性(Δn) 0.087
しきい値電圧(Vth) 2.19V
この(MR−1)のTN-Iは(M−1)よりは若干高くなった。またΔεも3.9と更に低くなった。しかしながら、同様にして作製したセルのVthは2.19Vと母体液晶(M)より上昇してしまった。
【0083】
(比較例2)
実施例2において、(No.1)の化合物に換えて、類似構造を有する式(R−2)
【0084】
【化20】
Figure 0003642345
【0085】
の化合物を用い、この化合物30重量%及び同じ母体液晶(M)70重量%からなる液晶組成物(MR−2)を調製した。この(MR−2)のN相の上限温度(TN-I)及びその物性値は以下の通りであった。
【0086】
N相の上限温度(TN-I) 110.0℃
誘電率異方性(Δε) 3.6
屈折率異方性(Δn) 0.087
しきい値電圧(Vth) 2.22V
この(MR−2)のTN-Iは(M−1)よりは高くなった。またΔεも3.6と更に低くなった。しかしながら、同様にして作製したセルのVthは2.22Vと更に上昇してしまった。
【0087】
【発明の効果】
本発明に係わる一般式(I)で表わされる化合物は、実施例に示したように工業的にも容易に製造でき、熱、光、水等に対し、化学的に安定であり、汎用のネマチック液晶との相溶性にも優れている。しかも、少量添加することにより、組成物の誘電率異方性を小さくするにもかかわらず、しきい値電圧(Vth)を効果的に低下させることが可能である。しかも、分子内に強い極性基も存在しないので、容易に大きい比抵抗と高い電圧保持率を得ることができる。従って、液晶相の温度範囲が広く、且つ低電圧駆動が要求される各種液晶表示素子、特にアクティブマトリックス駆動用の液晶材料として非常に有用である。

Claims (5)

  1. 一般式(I)
    Figure 0003642345
    (式中、R1は炭素原子数1〜12のアルキル基を表わし、L及びMはそれぞれ独立的に、単結合又は−CH2CH2−を表わし、環Aは1,4−シクロヘキシレン基又はフッ素置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独立的に、水素原子又はフッ素原子を表わし、nは1〜7の整数を表わし、シクロヘキサン環はトランス配置を表わす。)で表わされる化合物。
  2. 一般式(I)において、Y1及びY2が共にフッ素原子を表わすことを特徴とする請求項1記載の化合物。
  3. 一般式(I)において、n=1であることを特徴とする請求項2記載の化合物。
  4. 一般式(I)において、環Aが1,4−シクロヘキシレン基を表わし、L及びMが共に単結合を表わし、R1が炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基を表わすことを特徴とする請求項3記載の化合物。
  5. 請求項1乃至4記載の一般式(I)で表わされる化合物を含有する液晶組成物。
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