JP3640427B2 - 自転車用制動操作装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自転車用制動操作装置、特に、自転車のハンドルバーに装着され、制動装置を駆動するためのワイヤを操作するための自転車用制動操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車用ブレーキ装置を操作するための制動操作装置は、自転車のハンドルバーに装着されている。この制動操作装置は、一般に、ハンドルバーに取付可能なブラケットと、一端がブラケットに回動自在に支持された操作レバーとを有している。操作レバーには、係止部材を介してブレーキ駆動用のワイヤが係止されている。
【0003】
このような制動操作装置において、操作者の好みに応じて操作力及び操作ストロークを変更できるようにした装置がすでに提案されている。この装置では、例えば操作レバーの回動中心とワイヤの係止部分との距離を変更することによりレバー比を変更するようにしている。ここで、レバー比とは、操作レバーの回動中心と操作点(実際に操作者が操作レバーを握って操作力を加える点)との間の距離Lを、回動中心とワイヤ係止点との間の距離hで除した比L/hである。
【0004】
ところで、軽い操作力で強い制動力、すなわちワイヤの引き力を得ようとすると、レバー比を大きくする必要がある。レバー比を大きくするには、操作レバーの回動中心とワイヤ係止点との間の距離が小さくなるようにワイヤ係止点の位置を変更するが、この場合には、レバー比の小さい場合に比較してワイヤの引き代(操作レバーの操作角度に対するワイヤの移動量)が少なくなる。レバーの引き代が少なくなると、ブレーキが十分に効くまでに操作レバーがハンドルバーに当たってしまう場合がある。
【0005】
そこで、特開平3−292280号公報に示されるように、ブレーキの操作過程でワイヤの係止点が変化するようにした装置も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に示された装置では、操作レバーの操作に伴ってレバー比が変化する。このため、ワイヤの引き代を確保しつつ小さな操作力で大きな制動力を得ることができる。
しかし、前記装置では、ブレーキレバー操作過程におけるブレーキ操作力の変化の度合いあるいは最終ブレーキ操作力が一義的に決まってしまう。このため、操作者の好みに応じたブレーキ操作フィーリングが得られない。
【0007】
本発明の目的は、ブレーキ操作過程においてレバー比が変化する装置において、操作者の好み等に応じてレバー比の変化の程度を変更でき、ブレーキワイヤの引き代あるいは操作力を調整できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る自転車用制動操作装置は、自転車のハンドルバーに装着され、制動装置を駆動するためのワイヤを操作するための装置であり、ハンドルバーに取付可能なブラケットと、操作レバーと、ワイヤ係止部材と、調整機構とを備えている。操作レバーは、ブラケットに回動自在に支持された支持部と支持部から一方向に延びる操作部とを有し、支持部に回動中心に向かって延びる長溝が形成されている。ワイヤ係止部材は、操作レバーの操作過程において長溝に沿って移動可能なように長溝に係止され、ワイヤが係止される部材である。調整機構は、長溝内においてワイヤ係止部材に当接するとともにその当接位置を調整可能に設けられ、ワイヤ係止部材の長溝内における移動範囲を調整するための機構である。
【0009】
発明2に係る自転車用制動操作装置は、発明1の装置において、前記調整機構は、前記操作レバーの支持部に長溝の一端から回動中心に向かって形成されたねじ孔と、ねじ孔に螺合し長溝への突出量を調整可能なビスとを有している。
発明3に係る自転車用制動操作装置は、発明1の装置において、前記調整機構は、前記長溝を外方から覆うように前記支持部に装着されるとともに長溝に沿う方向に複数の位置決め部を有する位置決め用の溝が形成されたカバー部材と、カバー部材の位置決め用の溝に移動可能にかつ係止部材に当接可能に挿入され位置決め部で位置決め可能なピンとを有している。
【0010】
発明4に係る自転車用制動操作装置は、発明1の装置において、前記調整機構は、前記長溝の一部に着脱自在なストッパ部材である。
発明5に係る自転車用制動操作装置は、発明4の装置において、前記ストッパ部材は、複数の弾性部材からなるものである。
発明6に係る自転車用制動操作装置は、発明1〜5のいずれかの装置において、前記長溝は、溝幅の中心線が前記回動中心に向かうように形成されており、前記ワイヤがワイヤ係止部材に係止され制動装置側に引張力を受けた状態で前記長溝の中心線とワイヤとがなす角度は、操作レバーを操作していない状態では鈍角であり、操作レバーを操作可能範囲終端まで操作した状態では鋭角となる。
【0011】
【作用】
発明1に係る自転車用制動操作装置では、ハンドルバーにブラケットを介して操作レバーが装着される。操作レバーの一端はブラケットに回動自在に支持されており、他端側に操作部が設けられている。この操作部を握ることにより操作レバーは支持部の回動中心の周りに回動し、これによりワイヤ係止部材に係止されたワイヤが引かれ、制動装置が駆動される。
【0012】
このとき、ワイヤ係止部材は操作レバーに形成された長溝内を移動可能であり、この移動によりレバー比が変化する。すなわち、ブレーキ操作の初期において、ワイヤ係止部材が長溝内において回動中心から最も離れた位置に在るときは、レバー比は比較的小さく、ワイヤの引き代は多いが大きな操作力が必要になる。一方、操作レバーが回動させられてその作動角がある角度を超えると、ワイヤ係止部材は長溝の他方側(回動中心に近い側)に移動する。この状態では、レバー比は比較的大きくなり、小さな操作力で大きな制動力が得られる。
【0013】
また、ワイヤ係止部材の移動範囲は調整機構によって調整される。したがって、レバー比の変化の度合いがこの調整機構によって調整されることとなり、ワイヤの引き代、操作力を操作者の好み等に応じて変更できる。
発明2に係る自転車用制動操作装置では、操作レバーの一部に形成されたねじ孔にビスが螺合しており、このビスの長溝への突出量を調整することにより、ワイヤ係止部材の移動範囲、すなわちレバー比の変化の度合いの調整が行える。ここでは、調整を無段階で行うことができる。
【0014】
発明3に係る自転車用制動操作装置では、カバー部材の位置決め用の溝内をピンが移動可能であり、このピンを移動して所定の位置決め部で位置決めすることにより、レバー比の調整が行える。ここでは、ピンを移動させるだけで複数段階で調整が行え、調整が容易である。
発明4に係る自転車用制動操作装置では、長溝の一部にストッパ部材を着脱することによりレバー比の調整が行える。ここでは、調整機構を簡単な構成で安価に実現できる。
【0015】
発明5に係る自転車用制動操作装置では、ストッパ部材が弾性部材で構成されており、ブレーキ操作の操作終端部におけるフィーリングを向上できる。また、ワイヤ係止部材の損傷が少なくなる。
発明6に係る自転車用制動操作装置では、長溝の中心線とワイヤとがなす角度は、初期状態では鈍角であり、操作レバーを操作可能範囲終端まで操作した状態では鋭角となる。すなわち、操作過程で、操作レバーのある操作角度を境に、ワイヤ係止部材が長溝の一端側から他端側に移動する。これにより、操作過程でレバー比を変化させることができる。
【0016】
【実施例】
実施例1
図1に示す自転車用制動操作装置は、自転車のハンドルバー1に取り付けられるブラケット2と、一端がブラケット2に回動自在に支持された操作レバー3とを有している。
【0017】
ブラケット2は、逆L字状に形成されており、一端にはハンドルバー1に挿入される円筒部2aが、他端にはブレーキワイヤ5を支持するためのワイヤ支持部材6が装着されたワイヤ取付部2bがそれぞれ形成されている。また、円筒部2aの近傍には、操作レバー3を支持するためのレバー支持部2cが形成されている。
【0018】
操作レバー3は、一端がブラケット2のレバー支持部2cに回動自在に支持された支持部3aと、支持部3aの他端側から側方に延びて設けられた操作部3bとを有している。支持部3aはピン7によりブラケット2に取り付けられている。支持部3aには、この操作レバー3の回動中心Cに向かって延びる長溝10が形成されている。長溝10の溝幅の中心線Sは回動中心Cと交差している。
【0019】
操作レバー3の長溝10にはワイヤ係止部材11が係止ピン12を介して係止されており、ワイヤ係止部材11は長溝10内で移動可能である。ワイヤ係止部材11にはブレーキワイヤ5の終端が係止されている。
また、長溝10の一端から回動中心Cに向かってねじ孔15が形成されており、このねじ孔15にはビス16が螺合している。ビス16の頭部は長溝10内に突出している。このように、ねじ孔15及びビス16により調整機構が形成されており、ビス16の長溝10内への突出量を調整することによりワイヤ係止部材11の長溝10内での移動範囲を調整することが可能である。
【0020】
なお、操作レバー3の回動中心の周りにはリターンスプリング17が配置されている。リターンスプリング17の一端はブラケット2に、他端は操作レバー3にそれぞれ係止されており、操作レバー3を常に初期姿勢(図1の実線で示す姿勢)側に付勢している。
次に動作について説明する。
【0021】
ここで、図2に示すように、ブレーキワイヤ5の中心線をW、長溝10の溝幅の中心線をS、中心線WとSとのなす角度をθとする。
操作レバー3を操作していない状態では、図1及び図2の実線で示すように、ワイヤ係止部材11の係止ピン12(以下、単にワイヤ係止部材11と記す)は長溝10内において最も回動中心Cから離れた位置に位置している。この状態では、図1に示すように、操作レバー3に対する操作位置を回動中心CからLとし、ワイヤ係止部材11の位置を回動中心Cからh0とすると、レバー比は(L/h0)である。このレバー比(L/h0)は、この装置が取り得るレバー比のうちで最小のものである。また、中心線Wと中心線Sとのなす角度θは鈍角である。
【0022】
操作レバー3をハンドルバー1側に引いていくと、ブレーキワイヤ5が引っ張られ、ブレーキシューがリムに近づく。このとき、図2におけるθが90゜に近づいていく。θが90゜になるまでは、ワイヤ係止部材11は長溝10の一端側に位置したままであり、したがって、レバー比は小さいがブレーキワイヤの引き代は多い。
【0023】
操作レバー3を操作し続けると、θは90゜になり、さらにθが90゜を越えると、ワイヤ係止部材11は長溝10に沿って回動中心C側に移動する。そして、ワイヤ係止部材11がビス16の先端に当接したところでその移動は停止する。このときのワイヤ係止部材11と回動中心Cとの距離を、図1に示すようにhとすると、この状態でのレバー比は(L/h)となる。h<h0であるので、初期のレバー比と比較してブレーキ操作後半におけるレバー比は大きくなる。したがって、この後半では、小さい力で大きな制動力が得られる。
【0024】
次に操作力を変更したい場合は、ビス16を調整し、長溝10内への突出量を変更する。この調整により、図1におけるhを調整することができ、操作過程における最終のレバー比(以下、最終レバー比と記す)を操作者の好み等に応じて自由に変えることができる。すなわち、ビス16の長溝10への突出量を多くすれば、hが比較的大きくなり、最終レバー比は比較的小さい。この場合は、ワイヤの引き代は比較的多くなるが、操作力は重くなる。逆に、ビス16の長溝10への突出量を少なくすれば、hが比較的小さくなり、最終レバー比は比較的大きい。この場合は、小さな操作力で大きな制動力が得られる。
【0025】
ここで、ブレーキワイヤの引き代について図3を用いて説明する。図3では、操作レバーの全操作角度をθ0としている。このとき、ブレーキ操作においてワイヤ係止部材11が移動してh(ワイヤ係止部材11と回動中心Cとの間の距離)の位置で停止するとすると、ブレーキワイヤ5の支持部材6からの最終突出量はBである。そして、ブレーキ操作を開始する前の初期状態でのブレーキワイヤの支持部材6からの突出量はA0である。この場合、ブレーキワイヤの引き代は、(B−A0)である。
【0026】
このことから明らかなように、ブレーキワイヤの引き代を多く確保するには、初期状態でのワイヤの突出量A0を極力小さくすればよいことがわかる。すなわち、初期状態では、ワイヤ係止部材11の長溝10内における位置を回動中心Cから遠ざけ、理想的には、図2における中心線Wと中心線Sとが直交するように各部材を配置すればよい。
【0027】
実施例2
第2実施例を図4及び図5に示す。この実施例は、ワイヤ係止部材の移動範囲を調整する調整機構のみが異なり、他の構成は前述の第1実施例と同様である。したがって、調整機構の構成についてのみ以下に説明する。
この実施例における調整機構は、操作レバー3の支持部3aに長溝10を外方から覆うように装着されたカバー部材20と、ピン21とを有している。カバー部材20は、操作レバー3の支持部3aを両側方から挟み込むように断面U字状である。このカバー部材20の両側面にはそれぞれm字状の位置決め用の溝20aが形成されている。溝20aの各端部は位置決め部となっている。ピン21は、カバー部材20の両側面のm字状の溝20a及び長溝10を貫通するように装着されており、m字状の溝20aを移動可能である。また、ピン21を溝20aの各端部の位置決め部に維持するために、固定用ばね22が設けられている。
【0028】
この実施例では、ピン21を溝20a内で移動し、各端部で位置決めすることにより、ワイヤ係止部材11の長溝10内での移動範囲を3段階で調整することが可能である。すなわち、ピン21をm字状溝20aの各端部のうち最も回動中心Cから遠い位置に固定すると、前記第1実施例におけるhが最も大きくなり、最終レバー比は調整範囲のうちで最小となる。また、ピン21を最も回動中心に近づけると、hが最も小さくなり、最終レバー比は最も大きくなる。
【0029】
このように、ピン21を移動するだけで、簡単に最終レバー比の調整を行うことができる。また、カバー部材20を異なる溝を有するものに取り替えれば、さらに異なる態様でレバー比の調整を行うことができる。
実施例3
図6に第3実施例を示す。この実施例は、第1実施例と調整機構のみ異なり、他の構成は同様である。
【0030】
この実施例における調整機構は、操作レバー3の長溝10内に挿入された2つの樹脂部材25,26から構成されている。これらの樹脂部材25,26は、弾性を有しており、長溝10内に挿入される前の状態では長溝10の幅よりも大きい幅を有している。そして、この樹脂部材25,26を長溝10内に押し込むことにより長溝10内の所定位置に固定され、ワイヤ係止部材11の長溝10内における移動範囲を調整している。
【0031】
ここでは、2つの樹脂部材25,26の両方を長溝10内に挿入すれば、ワイヤ係止部材11の移動は非常に制限される。そしてその移動範囲は、ワイヤ係止部材11と樹脂部材25との間に存在するわずかな隙間と、ワイヤ係止部材11が両樹脂部材25,26に当接した際の両樹脂部材25,26の弾性変形量とを合わせたものとなる。この場合は、前記実施例におけるhが大きいので、最終レバー比は小さくなり、ワイヤの引き代を十分に確保できる。
【0032】
また、樹脂部材25を取り除けば、ワイヤ係止部材11の移動範囲は広くなり、最終レバー比は比較的小さくなる。この場合は、小さな操作力で大きな制動力を得ることが可能となる。
このような実施例では、簡単な部材で調整機構を実現できる。また、各種の樹脂部材を用意することにより、簡単かつ安価に操作力、ストローク等を変更できる。
【0033】
〔他の実施例〕
前記実施例では、ブレーキの操作過程におけるワイヤ係止部材の最終位置を調整機構により調整するようにしたが、初期位置を調整するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
発明1に係る自転車用制動操作装置では、ワイヤ係止部材の係止位置を移動させてレバー比を変化させるようにしたものにおいて、ワイヤ係止部材の移動範囲を調整できるようにしたので、これによりレバー比の変化の度合いを調整でき、ワイヤの引き代、操作力を操作者の好み等に応じて変更できる。
【0035】
発明2に係る自転車用制動操作装置では、ビスの長溝への突出量を調整することによりワイヤ係止部材の移動範囲を調整できるようにしたので、調整を無段階で行うことができる。
発明3に係る自転車用制動操作装置では、カバー部材を設けるとともに、このカバー部材に位置決め用の溝及び複数の位置決め部を設け、ピンをそれぞれの位置決め部で位置決めしてワイヤ係止部材の移動範囲を調整できるようにしたので、ピンを移動させるだけで複数段階で容易に調整が行える。
【0036】
発明4に係る自転車用制動操作装置では、長溝の一部にストッパ部材を着脱することによりレバー比の調整が行えるので、調整機構を簡単な構成で安価に実現できる。
発明5に係る自転車用制動操作装置では、ストッパ部材が弾性部材で構成されているので、ブレーキ操作の操作終端部におけるフィーリングを向上でき、また、ワイヤ係止部材の損傷が少なくなる。
【0037】
発明6に係る自転車用制動操作装置では、操作レバーの操作過程で、操作レバーのある操作角度を境に、ワイヤ係止部材が長溝の一端側から他端側に移動するように各部材が配置されているので、操作過程でレバー比を変化させることができる。
【0038】
【図面の簡単説明】
【0039】
【図1】本発明の第1実施例による制動操作装置の平面図。
【0040】
【図2】第1実施例の各部材の配置を示す模式図。
【0041】
【図3】ワイヤの引き代を説明するための模式図。
【0042】
【図4】本発明の第2実施例の図1に相当する図。
【0043】
【図5】第2実施例の正面断面図。
【0044】
【図6】本発明の第3実施例の図1に相当する図。
【0045】
【符号の説明】
1 ハンドルバー
2 ブラケット
3 操作レバー
3a 支持部
3b 操作部
5 ブレーキワイヤ
10 長溝
11 ワイヤ係止部材
15 ねじ孔
16 ビス
20 カバー部材
20a 位置決め用溝
21 ピン
25,26 樹脂部材
【産業上の利用分野】
本発明は、自転車用制動操作装置、特に、自転車のハンドルバーに装着され、制動装置を駆動するためのワイヤを操作するための自転車用制動操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車用ブレーキ装置を操作するための制動操作装置は、自転車のハンドルバーに装着されている。この制動操作装置は、一般に、ハンドルバーに取付可能なブラケットと、一端がブラケットに回動自在に支持された操作レバーとを有している。操作レバーには、係止部材を介してブレーキ駆動用のワイヤが係止されている。
【0003】
このような制動操作装置において、操作者の好みに応じて操作力及び操作ストロークを変更できるようにした装置がすでに提案されている。この装置では、例えば操作レバーの回動中心とワイヤの係止部分との距離を変更することによりレバー比を変更するようにしている。ここで、レバー比とは、操作レバーの回動中心と操作点(実際に操作者が操作レバーを握って操作力を加える点)との間の距離Lを、回動中心とワイヤ係止点との間の距離hで除した比L/hである。
【0004】
ところで、軽い操作力で強い制動力、すなわちワイヤの引き力を得ようとすると、レバー比を大きくする必要がある。レバー比を大きくするには、操作レバーの回動中心とワイヤ係止点との間の距離が小さくなるようにワイヤ係止点の位置を変更するが、この場合には、レバー比の小さい場合に比較してワイヤの引き代(操作レバーの操作角度に対するワイヤの移動量)が少なくなる。レバーの引き代が少なくなると、ブレーキが十分に効くまでに操作レバーがハンドルバーに当たってしまう場合がある。
【0005】
そこで、特開平3−292280号公報に示されるように、ブレーキの操作過程でワイヤの係止点が変化するようにした装置も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に示された装置では、操作レバーの操作に伴ってレバー比が変化する。このため、ワイヤの引き代を確保しつつ小さな操作力で大きな制動力を得ることができる。
しかし、前記装置では、ブレーキレバー操作過程におけるブレーキ操作力の変化の度合いあるいは最終ブレーキ操作力が一義的に決まってしまう。このため、操作者の好みに応じたブレーキ操作フィーリングが得られない。
【0007】
本発明の目的は、ブレーキ操作過程においてレバー比が変化する装置において、操作者の好み等に応じてレバー比の変化の程度を変更でき、ブレーキワイヤの引き代あるいは操作力を調整できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る自転車用制動操作装置は、自転車のハンドルバーに装着され、制動装置を駆動するためのワイヤを操作するための装置であり、ハンドルバーに取付可能なブラケットと、操作レバーと、ワイヤ係止部材と、調整機構とを備えている。操作レバーは、ブラケットに回動自在に支持された支持部と支持部から一方向に延びる操作部とを有し、支持部に回動中心に向かって延びる長溝が形成されている。ワイヤ係止部材は、操作レバーの操作過程において長溝に沿って移動可能なように長溝に係止され、ワイヤが係止される部材である。調整機構は、長溝内においてワイヤ係止部材に当接するとともにその当接位置を調整可能に設けられ、ワイヤ係止部材の長溝内における移動範囲を調整するための機構である。
【0009】
発明2に係る自転車用制動操作装置は、発明1の装置において、前記調整機構は、前記操作レバーの支持部に長溝の一端から回動中心に向かって形成されたねじ孔と、ねじ孔に螺合し長溝への突出量を調整可能なビスとを有している。
発明3に係る自転車用制動操作装置は、発明1の装置において、前記調整機構は、前記長溝を外方から覆うように前記支持部に装着されるとともに長溝に沿う方向に複数の位置決め部を有する位置決め用の溝が形成されたカバー部材と、カバー部材の位置決め用の溝に移動可能にかつ係止部材に当接可能に挿入され位置決め部で位置決め可能なピンとを有している。
【0010】
発明4に係る自転車用制動操作装置は、発明1の装置において、前記調整機構は、前記長溝の一部に着脱自在なストッパ部材である。
発明5に係る自転車用制動操作装置は、発明4の装置において、前記ストッパ部材は、複数の弾性部材からなるものである。
発明6に係る自転車用制動操作装置は、発明1〜5のいずれかの装置において、前記長溝は、溝幅の中心線が前記回動中心に向かうように形成されており、前記ワイヤがワイヤ係止部材に係止され制動装置側に引張力を受けた状態で前記長溝の中心線とワイヤとがなす角度は、操作レバーを操作していない状態では鈍角であり、操作レバーを操作可能範囲終端まで操作した状態では鋭角となる。
【0011】
【作用】
発明1に係る自転車用制動操作装置では、ハンドルバーにブラケットを介して操作レバーが装着される。操作レバーの一端はブラケットに回動自在に支持されており、他端側に操作部が設けられている。この操作部を握ることにより操作レバーは支持部の回動中心の周りに回動し、これによりワイヤ係止部材に係止されたワイヤが引かれ、制動装置が駆動される。
【0012】
このとき、ワイヤ係止部材は操作レバーに形成された長溝内を移動可能であり、この移動によりレバー比が変化する。すなわち、ブレーキ操作の初期において、ワイヤ係止部材が長溝内において回動中心から最も離れた位置に在るときは、レバー比は比較的小さく、ワイヤの引き代は多いが大きな操作力が必要になる。一方、操作レバーが回動させられてその作動角がある角度を超えると、ワイヤ係止部材は長溝の他方側(回動中心に近い側)に移動する。この状態では、レバー比は比較的大きくなり、小さな操作力で大きな制動力が得られる。
【0013】
また、ワイヤ係止部材の移動範囲は調整機構によって調整される。したがって、レバー比の変化の度合いがこの調整機構によって調整されることとなり、ワイヤの引き代、操作力を操作者の好み等に応じて変更できる。
発明2に係る自転車用制動操作装置では、操作レバーの一部に形成されたねじ孔にビスが螺合しており、このビスの長溝への突出量を調整することにより、ワイヤ係止部材の移動範囲、すなわちレバー比の変化の度合いの調整が行える。ここでは、調整を無段階で行うことができる。
【0014】
発明3に係る自転車用制動操作装置では、カバー部材の位置決め用の溝内をピンが移動可能であり、このピンを移動して所定の位置決め部で位置決めすることにより、レバー比の調整が行える。ここでは、ピンを移動させるだけで複数段階で調整が行え、調整が容易である。
発明4に係る自転車用制動操作装置では、長溝の一部にストッパ部材を着脱することによりレバー比の調整が行える。ここでは、調整機構を簡単な構成で安価に実現できる。
【0015】
発明5に係る自転車用制動操作装置では、ストッパ部材が弾性部材で構成されており、ブレーキ操作の操作終端部におけるフィーリングを向上できる。また、ワイヤ係止部材の損傷が少なくなる。
発明6に係る自転車用制動操作装置では、長溝の中心線とワイヤとがなす角度は、初期状態では鈍角であり、操作レバーを操作可能範囲終端まで操作した状態では鋭角となる。すなわち、操作過程で、操作レバーのある操作角度を境に、ワイヤ係止部材が長溝の一端側から他端側に移動する。これにより、操作過程でレバー比を変化させることができる。
【0016】
【実施例】
実施例1
図1に示す自転車用制動操作装置は、自転車のハンドルバー1に取り付けられるブラケット2と、一端がブラケット2に回動自在に支持された操作レバー3とを有している。
【0017】
ブラケット2は、逆L字状に形成されており、一端にはハンドルバー1に挿入される円筒部2aが、他端にはブレーキワイヤ5を支持するためのワイヤ支持部材6が装着されたワイヤ取付部2bがそれぞれ形成されている。また、円筒部2aの近傍には、操作レバー3を支持するためのレバー支持部2cが形成されている。
【0018】
操作レバー3は、一端がブラケット2のレバー支持部2cに回動自在に支持された支持部3aと、支持部3aの他端側から側方に延びて設けられた操作部3bとを有している。支持部3aはピン7によりブラケット2に取り付けられている。支持部3aには、この操作レバー3の回動中心Cに向かって延びる長溝10が形成されている。長溝10の溝幅の中心線Sは回動中心Cと交差している。
【0019】
操作レバー3の長溝10にはワイヤ係止部材11が係止ピン12を介して係止されており、ワイヤ係止部材11は長溝10内で移動可能である。ワイヤ係止部材11にはブレーキワイヤ5の終端が係止されている。
また、長溝10の一端から回動中心Cに向かってねじ孔15が形成されており、このねじ孔15にはビス16が螺合している。ビス16の頭部は長溝10内に突出している。このように、ねじ孔15及びビス16により調整機構が形成されており、ビス16の長溝10内への突出量を調整することによりワイヤ係止部材11の長溝10内での移動範囲を調整することが可能である。
【0020】
なお、操作レバー3の回動中心の周りにはリターンスプリング17が配置されている。リターンスプリング17の一端はブラケット2に、他端は操作レバー3にそれぞれ係止されており、操作レバー3を常に初期姿勢(図1の実線で示す姿勢)側に付勢している。
次に動作について説明する。
【0021】
ここで、図2に示すように、ブレーキワイヤ5の中心線をW、長溝10の溝幅の中心線をS、中心線WとSとのなす角度をθとする。
操作レバー3を操作していない状態では、図1及び図2の実線で示すように、ワイヤ係止部材11の係止ピン12(以下、単にワイヤ係止部材11と記す)は長溝10内において最も回動中心Cから離れた位置に位置している。この状態では、図1に示すように、操作レバー3に対する操作位置を回動中心CからLとし、ワイヤ係止部材11の位置を回動中心Cからh0とすると、レバー比は(L/h0)である。このレバー比(L/h0)は、この装置が取り得るレバー比のうちで最小のものである。また、中心線Wと中心線Sとのなす角度θは鈍角である。
【0022】
操作レバー3をハンドルバー1側に引いていくと、ブレーキワイヤ5が引っ張られ、ブレーキシューがリムに近づく。このとき、図2におけるθが90゜に近づいていく。θが90゜になるまでは、ワイヤ係止部材11は長溝10の一端側に位置したままであり、したがって、レバー比は小さいがブレーキワイヤの引き代は多い。
【0023】
操作レバー3を操作し続けると、θは90゜になり、さらにθが90゜を越えると、ワイヤ係止部材11は長溝10に沿って回動中心C側に移動する。そして、ワイヤ係止部材11がビス16の先端に当接したところでその移動は停止する。このときのワイヤ係止部材11と回動中心Cとの距離を、図1に示すようにhとすると、この状態でのレバー比は(L/h)となる。h<h0であるので、初期のレバー比と比較してブレーキ操作後半におけるレバー比は大きくなる。したがって、この後半では、小さい力で大きな制動力が得られる。
【0024】
次に操作力を変更したい場合は、ビス16を調整し、長溝10内への突出量を変更する。この調整により、図1におけるhを調整することができ、操作過程における最終のレバー比(以下、最終レバー比と記す)を操作者の好み等に応じて自由に変えることができる。すなわち、ビス16の長溝10への突出量を多くすれば、hが比較的大きくなり、最終レバー比は比較的小さい。この場合は、ワイヤの引き代は比較的多くなるが、操作力は重くなる。逆に、ビス16の長溝10への突出量を少なくすれば、hが比較的小さくなり、最終レバー比は比較的大きい。この場合は、小さな操作力で大きな制動力が得られる。
【0025】
ここで、ブレーキワイヤの引き代について図3を用いて説明する。図3では、操作レバーの全操作角度をθ0としている。このとき、ブレーキ操作においてワイヤ係止部材11が移動してh(ワイヤ係止部材11と回動中心Cとの間の距離)の位置で停止するとすると、ブレーキワイヤ5の支持部材6からの最終突出量はBである。そして、ブレーキ操作を開始する前の初期状態でのブレーキワイヤの支持部材6からの突出量はA0である。この場合、ブレーキワイヤの引き代は、(B−A0)である。
【0026】
このことから明らかなように、ブレーキワイヤの引き代を多く確保するには、初期状態でのワイヤの突出量A0を極力小さくすればよいことがわかる。すなわち、初期状態では、ワイヤ係止部材11の長溝10内における位置を回動中心Cから遠ざけ、理想的には、図2における中心線Wと中心線Sとが直交するように各部材を配置すればよい。
【0027】
実施例2
第2実施例を図4及び図5に示す。この実施例は、ワイヤ係止部材の移動範囲を調整する調整機構のみが異なり、他の構成は前述の第1実施例と同様である。したがって、調整機構の構成についてのみ以下に説明する。
この実施例における調整機構は、操作レバー3の支持部3aに長溝10を外方から覆うように装着されたカバー部材20と、ピン21とを有している。カバー部材20は、操作レバー3の支持部3aを両側方から挟み込むように断面U字状である。このカバー部材20の両側面にはそれぞれm字状の位置決め用の溝20aが形成されている。溝20aの各端部は位置決め部となっている。ピン21は、カバー部材20の両側面のm字状の溝20a及び長溝10を貫通するように装着されており、m字状の溝20aを移動可能である。また、ピン21を溝20aの各端部の位置決め部に維持するために、固定用ばね22が設けられている。
【0028】
この実施例では、ピン21を溝20a内で移動し、各端部で位置決めすることにより、ワイヤ係止部材11の長溝10内での移動範囲を3段階で調整することが可能である。すなわち、ピン21をm字状溝20aの各端部のうち最も回動中心Cから遠い位置に固定すると、前記第1実施例におけるhが最も大きくなり、最終レバー比は調整範囲のうちで最小となる。また、ピン21を最も回動中心に近づけると、hが最も小さくなり、最終レバー比は最も大きくなる。
【0029】
このように、ピン21を移動するだけで、簡単に最終レバー比の調整を行うことができる。また、カバー部材20を異なる溝を有するものに取り替えれば、さらに異なる態様でレバー比の調整を行うことができる。
実施例3
図6に第3実施例を示す。この実施例は、第1実施例と調整機構のみ異なり、他の構成は同様である。
【0030】
この実施例における調整機構は、操作レバー3の長溝10内に挿入された2つの樹脂部材25,26から構成されている。これらの樹脂部材25,26は、弾性を有しており、長溝10内に挿入される前の状態では長溝10の幅よりも大きい幅を有している。そして、この樹脂部材25,26を長溝10内に押し込むことにより長溝10内の所定位置に固定され、ワイヤ係止部材11の長溝10内における移動範囲を調整している。
【0031】
ここでは、2つの樹脂部材25,26の両方を長溝10内に挿入すれば、ワイヤ係止部材11の移動は非常に制限される。そしてその移動範囲は、ワイヤ係止部材11と樹脂部材25との間に存在するわずかな隙間と、ワイヤ係止部材11が両樹脂部材25,26に当接した際の両樹脂部材25,26の弾性変形量とを合わせたものとなる。この場合は、前記実施例におけるhが大きいので、最終レバー比は小さくなり、ワイヤの引き代を十分に確保できる。
【0032】
また、樹脂部材25を取り除けば、ワイヤ係止部材11の移動範囲は広くなり、最終レバー比は比較的小さくなる。この場合は、小さな操作力で大きな制動力を得ることが可能となる。
このような実施例では、簡単な部材で調整機構を実現できる。また、各種の樹脂部材を用意することにより、簡単かつ安価に操作力、ストローク等を変更できる。
【0033】
〔他の実施例〕
前記実施例では、ブレーキの操作過程におけるワイヤ係止部材の最終位置を調整機構により調整するようにしたが、初期位置を調整するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
発明1に係る自転車用制動操作装置では、ワイヤ係止部材の係止位置を移動させてレバー比を変化させるようにしたものにおいて、ワイヤ係止部材の移動範囲を調整できるようにしたので、これによりレバー比の変化の度合いを調整でき、ワイヤの引き代、操作力を操作者の好み等に応じて変更できる。
【0035】
発明2に係る自転車用制動操作装置では、ビスの長溝への突出量を調整することによりワイヤ係止部材の移動範囲を調整できるようにしたので、調整を無段階で行うことができる。
発明3に係る自転車用制動操作装置では、カバー部材を設けるとともに、このカバー部材に位置決め用の溝及び複数の位置決め部を設け、ピンをそれぞれの位置決め部で位置決めしてワイヤ係止部材の移動範囲を調整できるようにしたので、ピンを移動させるだけで複数段階で容易に調整が行える。
【0036】
発明4に係る自転車用制動操作装置では、長溝の一部にストッパ部材を着脱することによりレバー比の調整が行えるので、調整機構を簡単な構成で安価に実現できる。
発明5に係る自転車用制動操作装置では、ストッパ部材が弾性部材で構成されているので、ブレーキ操作の操作終端部におけるフィーリングを向上でき、また、ワイヤ係止部材の損傷が少なくなる。
【0037】
発明6に係る自転車用制動操作装置では、操作レバーの操作過程で、操作レバーのある操作角度を境に、ワイヤ係止部材が長溝の一端側から他端側に移動するように各部材が配置されているので、操作過程でレバー比を変化させることができる。
【0038】
【図面の簡単説明】
【0039】
【図1】本発明の第1実施例による制動操作装置の平面図。
【0040】
【図2】第1実施例の各部材の配置を示す模式図。
【0041】
【図3】ワイヤの引き代を説明するための模式図。
【0042】
【図4】本発明の第2実施例の図1に相当する図。
【0043】
【図5】第2実施例の正面断面図。
【0044】
【図6】本発明の第3実施例の図1に相当する図。
【0045】
【符号の説明】
1 ハンドルバー
2 ブラケット
3 操作レバー
3a 支持部
3b 操作部
5 ブレーキワイヤ
10 長溝
11 ワイヤ係止部材
15 ねじ孔
16 ビス
20 カバー部材
20a 位置決め用溝
21 ピン
25,26 樹脂部材
Claims (6)
- 自転車のハンドルバーに装着され、制動装置を駆動するためのワイヤを操作するための自転車用制動操作装置であって、
前記ハンドルバーに取付可能なブラケットと、
前記ブラケットに回動自在に支持された支持部と前記支持部から一方向に延びる操作部とを有し、前記支持部に回動中心に向かって延びる長溝が形成された操作レバーと、
前記操作レバーの操作過程において前記長溝に沿って移動可能なように前記長溝に係止され、前記ワイヤが係止されるワイヤ係止部材と、
前記長溝内において前記ワイヤ係止部材に当接するとともにその当接位置を調整可能に設けられ、前記ワイヤ係止部材の前記長溝内における移動範囲を調整するための調整機構と、
を備えた自転車用制動操作装置。 - 前記調整機構は、前記操作レバーの支持部に前記長溝の一端から前記回動中心に向かって形成されたねじ孔と、前記ねじ孔に螺合し前記長溝への突出量を調整可能なビスとを有している、請求項1に記載の自転車用制動操作装置。
- 前記調整機構は、前記長溝を外方から覆うように前記支持部に装着されるとともに前記長溝に沿う方向に複数の位置決め部を有する位置決め用の溝が形成されたカバー部材と、前記カバー部材の位置決め用の溝に移動可能にかつ前記係止部材に当接可能に挿入され前記位置決め部で位置決め可能なピンとを有している、請求項1に記載の自転車用制動操作装置。
- 前記調整機構は、前記長溝の一部に着脱自在なストッパ部材である、請求項1に記載の自転車用制動操作装置。
- 前記ストッパ部材は、複数の弾性部材からなるものである、請求項4に記載の自転車用制動操作装置。
- 前記長溝は、溝幅の中心線が前記回動中心に向かうように形成されており、
前記ワイヤがワイヤ係止部材に係止され制動装置側に引張力を受けた状態で前記長溝の中心線とワイヤとがなす角度は、操作レバーを操作していない状態では鈍角であり、操作レバーを操作可能範囲終端まで操作した状態では鋭角となる、請求項1〜5のいずれかに記載の自転車用制動操作装置。
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