JP3639511B2 - 直交周波数分割多重信号受信装置及び直交周波数分割多重信号受信方法 - Google Patents
直交周波数分割多重信号受信装置及び直交周波数分割多重信号受信方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、直交周波数分割多重信号を受信して伝送データを復元する直交周波数分割多重信号受信装置に係り、特に、異なる周波数帯にて同一内容が同時に送信されるネットワーク環境に好適な直交周波数分割多重信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル信号を伝送する方式の1つとして、直交周波数分割多重(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式が知られている。
この直交周波数分割多重方式を用いて移動体通信を可能とするシステムには、複数の送信局が異なる周波数を用いて同一内容の送信を行う多周波数ネットワーク(MFN;Multi Frequency Network)がある。
【0003】
このMFN環境の下で移動しながら送信局から送られた信号を受信して、伝送データを復元する従来の受信装置は、ある送信局から送信された信号の受信レベルが低下すると、受信信号をダウンコンバートするために用いるローカル発振信号の周波数を制御することにより、受信チャネルを切り換える。これにより、他の送信局から送信された信号を受信して、周波数帯が異なる切換先のチャネルにて送信された同一内容の伝送データを取得することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、受信信号をダウンコンバートするために用いるローカル発振信号の周波数を切り換えることにより、受信チャネルを選択していた。
このため、受信中のチャネルの受信レベルが劣化して、他の送信局から提供される別のチャネルに切り換える場合、伝送データを取得するまでに長い時間を要するという問題があった。
【0005】
この点、2つのチャネルにて受信したそれぞれの信号からベースバンド信号を復調して伝送データを復元することも考えられるが、構成が複雑になり、コストがかかるという問題がある。
【0006】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、異なる周波数帯のチャネルに素早く切り換えて伝送データを取得することができる直交周波数分割多重信号受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る直交周波数分割多重信号受信装置は、
異なる周波数帯で同一内容が送信されるネットワーク環境にて、有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重信号を受信し、伝送データを復元するものであって、
第1のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートして中間周波数信号に変換する第1の信号変換手段と、
第1のチャネルとは異なる周波数帯の第2のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートして中間周波数信号に変換する第2の信号変換手段と、
前記第1の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号と、前記第2の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号のいずれかを選択する信号選択手段と、
前記信号選択手段により選択された中間周波数信号からベースバンド信号を復調する復調手段と、
前記復調手段により復調されたベースバンド信号から伝送データを復元する復元手段と、
前記復調手段により復調されたベースバンド信号を受けて有効シンボル区間とガードインターバル区間とを推定する区間推定手段と、
前記区間推定手段がガードインターバル区間と推定したタイミングにて前記信号選択手段を切り換えて、前記第1の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号と、前記第2の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号のうち、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択されていない信号を前記信号選択手段に選択させ、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択された信号と受信レベルを比較して、受信レベルが高い方の中間周波数信号を前記信号選択手段に選択させて伝送データを復元可能とする選択制御手段を備え、
前記区間推定手段は、前記復調手段により復調されたベースバンド信号についての相関演算を実行する相関演算手段を備え、
前記選択制御手段は、前記相関演算手段が相関演算を実行することにより得られた相関値に基づいて、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号と、ガードインターバル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号とが同一内容を送信したものであるか否かを判別し、同一内容を送信したものではないと判別すると、以後、有効シンボル区間にて選択された中間周波数信号のみを前記信号選択手段に選択させる、
ことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、選択制御手段は、区間推定手段がガードインターバル区間と推定したタイミングにて信号選択手段による信号の選択を切り換え、有効シンボル区間にて選択された信号と受信レベルを比較して、受信レベルが高い方の中間周波数信号を信号選択手段に選択させて伝送データを復元可能とする。
これにより、ベースバンド信号を復調する構成を単一化して構成を簡単にすると共に、短時間で受信チャネルを切り換えて伝送データを取得することができ、また、異なる内容が送信されたチャネルを選択しないようにすることができる。
【0010】
前記相関演算手段が相関演算を実行することにより得られた相関値がピークとなるタイミングでの信号位相を特定する位相特定手段を備え、
前記復調手段は、前記信号選択手段により選択された中間周波数信号に含まれるオフセット周波数を除去するためのローカル発振信号を生成する発振信号生成手段を備え、
前記選択制御手段は、前記相関演算手段が相関演算を実行することにより得られた相関値に基づいて、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号と、ガードインターバル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号とが同一内容を送信したものであると判別し、且つ、ガードインターバル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号から伝送データを復元すると判別した場合に、前記位相特定手段により特定された信号位相に基づいて前記発振信号生成手段が生成するローカル発振信号の周波数を切り換えることが望ましい。
【0011】
前記選択制御手段は、所定数のガードインターバル区間に対して1回の割合で、前記信号選択手段が選択する中間周波数信号を切り換えることが望ましい。
【0014】
この発明の第2の観点に係る直交周波数分割多重信号受信方法は、
異なる周波数帯で同一内容が送信されるネットワーク環境にて、有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重信号を受信し、伝送データを復元するための方法であって、
第1のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートした中間周波数信号と、第1のチャネルとは異なる周波数帯の第2のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートした中間周波数信号のいずれかを選択し、選択した中間周波数信号からベースバンド信号を復調し、ベースバンド信号についての相関演算を実行することにより有効シンボル区間とガードインターバル区間とを推定し、ガードインターバル区間と推定したタイミングにて中間周波数信号の選択を切り換え、有効シンボル区間にて選択していた信号と受信レベルを比較し、受信レベルが高い方の中間周波数信号を選択して復調したベースバンド信号から伝送データを復元する一方で、有効シンボル区間にて選択していた信号と、ガードインターバル区間にて選択した信号とが同一内容を送信したものであるか否かを判別し、同一内容を送信したものではないと判別すると、以後、有効シンボル区間にて選択していた信号のみを選択する、
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る直交周波数分割多重信号受信装置について詳細に説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施の形態に係る直交周波数分割多重信号受信装置100の構成を示す図である。
図示するように、この直交周波数分割多重信号受信装置100は、RF(Radio Frequency)信号処理部1と、IF(Intermediate Frequency)信号処理部2と、ベースバンド信号処理部3と、動作制御部4とを備えている。
【0017】
RF信号処理部1は、図2に示すように、アンテナ10と、LNA(Low Noise Amplifier)11と、分配器12と、TCXO(Temperature Compensation crystal Oscillator)13と、第1及び第2のローカル発振器14、15と、第1及び第2のミキサ16、17とを備えている。
【0018】
アンテナ10は、送信局にて直交周波数分割多重化が施され、無線にて送信されたRF信号を受信するためのものであり、受信したRF信号をLNA11に送る。
ここで、アンテナ10が受信する直交周波数分割多重化が施されたRF信号は、1つのシンボル区間が有効シンボル区間とガードインターバル区間とに分かれている。ガードインターバル区間は、シンボル区間内で有効シンボル区間に前置され、有効シンボル区間の後部を複写した冗長な信号区間である。
【0019】
LNA11は、アンテナ10にて受信したRF信号を増幅するためのものであり、増幅したRF信号を分配器12に送る。
【0020】
分配器12は、LNA11から受けたRF信号を、第1のミキサ16と、第2のミキサ17とに分配するためものである。
【0021】
TCXO13は、第1及び第2のローカル発振器14、15がそれぞれローカル発振信号を生成する際に用いる基準周波数信号を発生する発振器である。
【0022】
第1のローカル発振器14は、例えばPLL(Phase Locked Loop)回路等から構成され、動作制御部4の制御に従ってTCXO13にて発生した基準周波数信号を分周するなどして、第1の周波数を有するローカル発振信号を生成する。すなわち、第1のローカル発振器14は、TCXO13にて発生した基準周波数信号に位相が同期した第1の周波数を有するローカル発振信号を生成し、第1のミキサ16に供給する。
【0023】
第2のローカル発振器15は、例えばPLL回路等から構成され、動作制御部4の制御に従ってTCXO13にて発生した基準周波数信号を分周するなどして、第1の周波数とは異なる第2の周波数を有するローカル発振信号を生成する。第2のローカル発振器15は、TCXO13にて発生した基準周波数信号に位相が同期した第2の周波数を有するローカル発振信号を生成し、第2のミキサ17に供給する。
【0024】
第1のミキサ16は、分配器12から分配されたRF信号に、第1のローカル発振器14から受けた第1の周波数を有するローカル発振信号を掛け合わせることにより、RF信号をダウンコンバートしてIF信号に変換するためのものである。第1のミキサ16は、RF信号をダウンコンバートすることにより得られたIF信号を、IF信号処理部2が備えるスイッチ20に送る。
【0025】
第2のミキサ17は、分配器12から分配されたRF信号に、第2のローカル発振器15から受けた第2の周波数を有するローカル発振信号を掛け合わせることにより、RF信号をダウンコンバートしてIF信号に変換するためのものである。第2のミキサ17は、RF信号をダウンコンバートすることにより得られたIF信号を、IF信号処理部2が備えるスイッチ20に送る。
【0026】
図1に示すIF信号処理部2は、例えば図3に示すような構成を有し、スイッチ20と、BPF(Band Pass Filter)21と、AGC(Automatic Gain Control)回路22と、第1及び第2のA/D(Analog/Digital)変換器23、24と、チャネル選択回路25と、第3のローカル発振器26と、直交検波器27とを備えている。
【0027】
スイッチ20は、RF信号処理部1が備える第1及び第2のミキサ16、17から受けたIF信号のいずれかを選択し、BPF21に供給する。すなわち、スイッチ20は、チャネル選択回路25から送られた信号CH_SELに応じて、第1のミキサ16によりダウンコンバートされたIF信号と、第2のミキサ17によりダウンコンバートされたIF信号のいずれかを選択してBPF21に供給する。つまり、スイッチ20が選択するIF信号を切り換えることにより、この直交周波数分割多重信号受信装置100の受信チャネルが切り換えられる。
【0028】
BPF21は、スイッチ20から供給されたIF信号の通過帯域を制限することにより、受信チャネルの帯域外成分を除去してAGC回路22に送る。
【0029】
AGC回路22は、信号増幅率を自動的に制御することにより、BPF21を通過したIF信号を所定の信号レベルとなるように増幅するためのものである。ここで、AGC回路22は、BPF21から受けたIF信号の信号レベル、すなわちRF信号の受信レベルを、例えばIF信号を増幅する際の信号増幅率等から特定する。AGC回路22は、特定した受信レベルを示す信号AGC_LEVELを、第1のA/D変換器23に送る。
また、AGC回路22は、増幅したIF信号を第2のA/D変換器24に送る。
【0030】
第1のA/D変換器23は、AGC回路22から受けた信号AGC_LEVELをディジタル化し、チャネル選択回路25に供給する。
【0031】
第2のA/D変換器24は、AGC回路22により増幅されたIF信号をディジタル化し、直交検波器27に供給する。
【0032】
チャネル選択回路25は、スイッチ20を切り換えて受信チャネルの選択を制御するためのものである。すなわち、チャネル選択回路25は、受信チャネルを選択するための信号CH_SELを生成し、スイッチ20に供給してIF信号の選択を制御する。この際、チャネル選択回路25は、ベースバンド信号処理部3が備えるタイミング発生器31から受けた信号G_TIMINGに基づいて、スイッチ20の選択を切り換えるタイミングを規定する。チャネル選択回路25は、スイッチ20が選択した受信チャネルを動作制御部4に通知する。
また、チャネル選択回路25は、第1のA/D変換器23によりディジタル化された信号AGC_LEVELを受けて受信レベルを特定する。
【0033】
第3のローカル発振器26は、動作制御部4から受けた信号FINE_FREQに応じた周波数のローカル発振信号を生成し、直交検波器27に供給する。この際、第3のローカル発振器26は、信号FINE_FREQに応じた周波数を有するローカル発振信号を生成して直交検波器27に供給することで、IF信号に含まれるオフセット周波数を除去することができる。
【0034】
直交検波器27は、第3のローカル発振器26から受けたローカル発振信号を用いて、第2のA/D変換器24から受けたIF信号の直交検波を行うことにより、ベースバンド信号を復調するためのものである。直交検波器27は、復調したベースバンド信号の同相成分を示すI(In-phase)信号と、直交成分を示すQ(Quadrature)信号とを、ベースバンド信号処理部3に送る。
【0035】
図1に示すベースバンド信号処理部3は、例えば図4に示す構成を有し、ガード相関器30と、タイミング発生器31と、ピーク検出器32と、FFT(Fast Fourier Transform)ウィンドゥ回路33と、FFT回路34と、等化器35と、デマッパ36とを備えている。
【0036】
ガード相関器30は、ベースバンド信号についての自己相関演算を実行するためのものである。すなわち、ガード相関器30は、I信号とQ信号とからなるベースバンド信号を、有効シンボル区間の長さだけ遅延させ、遅延のないベースバンド信号との自己相関を、ガードインターバル区間の長さに相当する時間幅で求める。ガード相関器30は、自己相関演算を実行することにより得られた相関値を、タイミング発生器31とピーク検出器32に送る。
ここで、ガードインターバル区間は有効シンボル区間の後部を複写した信号区間であることから、ガード相関器30が自己相関演算を実行することにより得られた相関値は、有効シンボル区間の終端を受信したタイミングにてピークとなる。
【0037】
タイミング発生器31は、ガード相関器30が実行した自己相関演算の結果から、有効シンボル区間とガードインターバル区間とを推定するためのものである。すなわち、タイミング発生器31は、有効シンボル区間とガードインターバル区間とが切り替わるタイミングを特定し、特定したタイミングを示す信号G_TIMINGを生成する。タイミング発生器31は、信号G_TIMINGを、FFTウィンドゥ回路33と、IF信号処理部2が備えるチャネル選択回路25と、動作制御部4に送る。
【0038】
ピーク検出器32は、ガード相関器30が自己相関演算を実行することにより得られた相関値のピーク値と、相関値がピークとなるタイミングでの信号位相を検出するためのものである。ピーク検出器32は、検出したピーク値と信号位相を動作制御部4に通知する。
【0039】
FFTウィンドゥ回路33は、有効シンボル区間のベースバンド信号のみを取り出してFFT回路34に入力するためのものであり、タイミング発生器31から受けた信号G_TIMINGに基づいて特定したガードインターバル区間のベースバンド信号を除去したのち、FFT回路34に送る。
【0040】
FFT回路34は、FFTウィンドゥ回路33から受けた有効シンボル区間のベースバンド信号に高速フーリエ変換を施して、時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換するためのものである。FFT回路34は、高速フーリエ変換を施したベースバンド信号を、等化器35に送る。
【0041】
等化器35は、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタやIIR(Infinite Impulse Response)フィルタ等を用いて構成され、FFT回路34から受けたベースバンド信号の振幅や位相を伝送路の特性に合わせて補償し、信号の歪みなどを除去するためのものである。等化器35は、等化を施したベースバンド信号をデマッパ36に送る。
【0042】
デマッパ36は、例えばROM(Read Only Memory)等から構成され、複素平面上のシンボル配置図に基づいて、等化器35により等化が施されたベースバンド信号から伝送データを復元するデマッピング処理を実行するためのものである。
すなわち、デマッパ36は、例えば64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)といった多値変調方式で変調されたベースバンドのI信号及びQ信号から、複素平面上で定められた座標値と伝送データとの対応関係に基づいて、伝送データを復元する。
デマッパ36は、復元した伝送データを、デインターリーブ回路等に出力し、伝送データについての処理に供する。
【0043】
図1に示す動作制御部4は、例えばマイクロプロセッサ等から構成され、この直交周波数分割多重信号受信装置100全体の動作を制御するためのものである。
例えば、動作制御部4は、ガード相関器30がベースバンド信号についての自己相関演算を実行することにより得られた相関値がピークとなるタイミングでの信号位相を、ピーク検出器32から受けた通知により特定する。動作制御部4は、第3のローカル発振器26に信号FINE_FREQを送って動作を制御することにより、特定した信号位相に対応する周波数のローカル発振信号を生成させる。すなわち、動作制御部4は、直交検波器27に供給されるIF信号に含まれるオフセット周波数を、ピーク検出器32より通知された信号位相から推定し、推定したオフセット周波数を除去するためのローカル発振信号を第3のローカル発振器26に生成させる。
【0044】
以下に、この発明の実施の形態に係る直交周波数分割多重信号受信装置100の動作を説明する。
この直交周波数分割多重信号受信装置100は、複数の送信局が異なる周波数帯にて同一内容を送信する多周波数ネットワーク(MFN;Multi Frequency Network)環境に適用されて、アンテナ10により、送信局から無線にて送信されたRF信号を受信する。
【0045】
分配器12は、アンテナ10にて受信したのちLNA11により増幅されたRF信号を、第1及び第2のミキサ16、17に分配する。
【0046】
また、第1及び第2のローカル発振器14、15は、TCXO13から供給された基準周波数信号を動作制御部4の制御に従った分周比で分周するなどして、それぞれ第1及び第2の周波数を有するローカル発振信号を生成し、第1及び第2のミキサ16、17に供給する。
ここで、動作制御部4は、第1及び第2のローカル発振器14、15を制御して、第1及び第2のミキサ16、17が互いに異なる周波数帯のRF信号を所定の中間周波数帯のIF信号にダウンコンバートするためのローカル発振信号を生成させる。これにより、動作制御部4は、RF信号処理部1に、周波数帯が異なる2つのチャネルにて送信された同一内容の伝送データを受信可能とするIF信号を生成させる。
【0047】
第1及び第2のミキサ16、17は、それぞれ、RF信号をダウンコンバートすることにより得られたIF信号を、スイッチ20に送る。
【0048】
スイッチ20は、チャネル選択回路25から送られた信号CH_SELに応じて、第1のミキサ16から受けたIF信号と、第2のミキサ17から受けたIF信号のいずれかを選択し、BPF21を介してAGC回路22に送る。
【0049】
AGC回路22は、BPF21を通過したIF信号を増幅して第2のA/D変換器24によりディジタル化したのち、直交検波器27に供給する。
この際、AGC回路22は、IF信号を所定の信号レベルにまで増幅するための信号増幅率等から、スイッチ20が選択したIF信号に変換されたRF信号の受信レベルを特定し、信号AGC_LEVELにより、チャネル選択回路25に通知する。例えば、AGC回路22は、受信レベルに対応して電圧値を変化させた電圧波形を有する信号AGC_LEVELを生成し、第1のA/D変換器23によりディジタル化したのち、チャネル選択回路25に送る。
【0050】
直交検波器27は、第2のA/D変換器24を介してAGC回路22から供給されたIF信号を、第3のローカル発振器26から受けたローカル発振信号を用いて直交検波することにより、ベースバンドのI信号とQ信号を復調する。直交検波器27により復調されたI信号とQ信号は、ベースバンド信号処理部3に送られる。
【0051】
FFTウィンドゥ回路33は、直交検波器27により復調されたI信号及びQ信号からなるベースバンド信号のうち、ガードインターバル区間に相当する部分を除去し、有効シンボル区間に相当する部分のみをFFT回路34に供給する。
【0052】
FFT回路34は、ベースバンド信号に高速フーリエ変換を施し、周波数成分を示す信号として等化器35に送る。
等化器35は、FFT回路34からベースバンド信号を受け、例えばパイロット信号を伝送したサブキャリアを抽出するなどして伝送路の特性を推定する。等化器35は、推定した伝送路の特性に合わせてベースバンド信号を補償するなどして等化を施し、デマッパ36に供給する。
【0053】
デマッパ36は、等化器35により等化が施されたベースバンド信号を用いてデマッピング処理を実行し、送信局からの伝送データを復元する。
【0054】
また、ガード相関器30は、直交検波器27により復調されたI信号及びQ信号からなるベースバンド信号を有効シンボル区間に相当する時間だけ遅延させ、遅延のないベースバンド信号との積和演算を実行することにより、ベースバンド信号についての自己相関演算を実行する。
【0055】
タイミング発生器31は、ガード相関器30が自己相関演算を実行することにより得られた相関値から、有効シンボル区間とガードインターバル区間を推定し、これらの区間が切り替わるタイミングを特定する。タイミング発生器31は、例えば有効シンボル区間とガードインターバル区間とで電圧値を変化させた矩形状の電圧波形を有する信号G_TIMINGを生成し、FFTウィンドゥ回路33と、チャネル選択回路25、及び動作制御部4に送る。
【0056】
また、ピーク検出器32は、ガード相関器30が自己相関演算を実行することにより得られた相関値がピークとなるタイミングを特定し、そのタイミングにおける相関値と信号位相を検出して、動作制御部4に通知する。
【0057】
動作制御部4は、チャネル選択回路25などと共に動作して、受信チャネルを素早く切り換えて同一内容の伝送データを復元可能とする。
【0058】
例えば、図5(a)は、この直交周波数分割多重信号受信装置100が受信する受信信号の構成を示す図である。ここで、受信信号のガードインターバル区間を、図5(a)においてハッチングを付して示す。
【0059】
タイミング発生器31は、図5(b)に示すような信号G_TIMINGを生成し、有効シンボル区間とガードインターバル区間を識別可能とする。
FFTウィンドゥ回路33は、この信号G_TIMINGにより有効シンボル区間を特定し、ガードインターバル区間のベースバンド信号を除去してFFT回路34に供給する。
【0060】
動作制御部4は、第1のローカル発振器14を制御して、例えば送信局から第1のチャネルCH1にて送信された信号を受信するため、第1の周波数f1を有するローカル発振信号を生成させる。また、動作制御部4は、第2のローカル発振器15を制御して、送信局から第1のチャネルCH1とは周波数帯が異なる第2のチャネルCH2にて送信された信号を受信するため、第2の周波数f2を有するローカル発振信号を生成させる。
【0061】
また、図5(c)に示す信号CH_SELは、低レベルのときに第1のチャネルCH1の選択を指示し、高レベルのときに第2のチャネルCH2の選択を指示するものとする。
すなわち、図5(c)に示す信号CH_SELは、タイミングt1までの間、第1のチャネルCH1の選択を指示し、スイッチ20は、この信号CH_SELに従って、第1のミキサ16によりダウンコンバートされたIF信号を選択してBPF21に供給する。
【0062】
次に、チャネル選択回路25は、例えば第1のA/D変換器23を介してAGC回路22から受けた信号AGC_LEVELの信号レベル(例えば電圧値)が動作制御部4により予め規定された所定の閾値未満であることを検出すると、受信チャネルの選択を切り換える必要があると判別する。
【0063】
受信チャネルの選択を切り換える必要があると判別すると、チャネル選択回路25は、スイッチ20によるIF信号の選択を制御して、受信チャネルを切り換えるための処理を実行する。
【0064】
すなわち、チャネル選択回路25は、タイミング発生器31から信号G_TIMINGを受け、受信信号がガードインターバル区間となるタイミングを特定する。
【0065】
例えば、チャネル選択回路25は、図5(b)に示す信号G_TIMINGがタイミングt1にてガードインターバル区間を示す信号レベル(電圧値)になると、図5(c)に示すように信号CH_SELの信号レベルを切り換えて、スイッチ20に第2のミキサ17によりダウンコンバートされたIF信号を選択させる。
ここで、受信信号がガードインターバル区間となる毎に受信チャネルを切り換えると、タイミング発生器31の特性が劣化して、有効シンボル区間とガードインターバル区間との区別が難しくなる。従って、チャネル選択回路25は、所定数のガードインターバル区間に対して1回、例えば図5(c)に示すようにガードインターバル区間が2回到来する毎に1回の割合で、信号CH_SELの信号レベルを切り換えるようにする。
【0066】
スイッチ20は、チャネル選択回路25から受けた信号CH_SELに応じてIF信号の選択を切り換えることにより、BPF21に供給する信号を、第1のチャネルCH1にて受信した信号から第2のチャネルCH2にて受信した信号に切り換える。
すなわち、スイッチ20は、信号CH_SELに応じて、第1のミキサ16によりダウンコンバートされたIF信号に換えて、第2のミキサ17によりダウンコンバートされたIF信号を選択し、BPF21に供給する。
【0067】
この際、例えば図5(d)に示すように、AGC回路22により生成される信号AGC_LEVELが低下すると、チャネル選択回路25は、第1のチャネルCH1の方が第2のチャネルCH2よりも受信レベルが高いと判別する。
そこで、チャネル選択回路25は、信号G_TIMINGから特定したガードインターバル区間が終了するタイミングt2にて信号CH_SELの信号レベルを切り換え、受信チャネルを第1のチャネルCH1に戻す。
【0068】
また、チャネル選択回路25は、ガードインターバル区間にて受信した第2のチャネルCH2の受信レベルを動作制御部4に通知する。動作制御部4は、チャネル選択回路25から通知された受信レベルが所定の基準レベルを超えているか否かを判別する。
【0069】
動作制御部4は、第2のチャネルCH2の受信レベルが基準レベルを超えていると判別すると、第2のチャネルCH2にて受信した信号が復調可能であるとして、第1のチャネルCH1と第2のチャネルCH2が同一内容を送信したものであるか否かを判別する。
【0070】
この際、ガード相関器30は、タイミングt1からタイミングt2の間に受信した第2のチャネルCH2のガードインターバル区間と、タイミングt2からタイミングt3の間に受信した第1のチャネルCH1の有効シンボル区間の後部との相関演算を実行する。
動作制御部4は、ガード相関器30が相関演算を実行することにより得られた相関値からピーク検出器32が検出した相関値のピークを読み取り、所定の基準値と比較する。
【0071】
動作制御部4は、相関値のピークが所定の基準値以上であると判別すると、第1のチャネルCH1と第2のチャネルCH2が同一内容を送信したものであるとする。この際、動作制御部4は、ピーク検出器32から通知された信号位相から、第1のミキサ16によりダウンコンバートされたIF信号のオフセット周波数と、第2のミキサ17によりダウンコンバートされたIF信号のオフセット周波数との差を推定することができる。
【0072】
一方、動作制御部4は、読み取ったガード相関出力が所定の基準値未満であると判別すると、第1のチャネルCH1と第2のチャネルCH2が異なる内容を送信したとして、チャネル選択回路25を制御して、以後、第2のチャネルCH2を選択しないようにする。
すなわち、第2のチャネルCH2にて第1のチャネルCH1とは異なる内容が送信された場合、スイッチ20は、有効シンボル区間にて選択していた第1のミキサ16によりダウンコンバートされたIF信号のみを選択して、BPF21に供給する。
【0073】
第1のチャネルCH1と第2のチャネルCH2が同一内容を送信した場合、タイミングt3にて信号G_TIMINGがガードインターバル区間を示す信号レベルとなると、チャネル選択回路25は信号CH_SELを切り換えて、スイッチ20に、第2のミキサ17によりダウンコンバートされたIF信号を選択させる。
【0074】
この際、チャネル選択回路25は、図5(d)に示すように、AGC回路22から送られた信号AGC_LEVELの信号レベルが上昇していることから、第2のチャネルCH2の方が第1のチャネルCH1よりも受信レベルが高いと判別する。
そこで、チャネル選択回路25は、ガードインターバル区間が終了するタイミングt4が到来したのちも信号CH_SELの信号レベルを維持して、タイミングt4から始まる有効シンボル区間における受信チャネルを第2のチャネルCH2とする。
チャネル選択回路25は、受信チャネルを第2のチャネルCH2に変更した旨を動作制御部4に通知する。
【0075】
動作制御部4は、チャネル選択回路25から受信チャネルを第2のチャネルCH2に変更した旨の通知を受けると、ピーク検出器32から通知された信号位相に応じた信号FINE_FREQを第3のローカル発振器26に送り、直交検波器27に供給するローカル発振信号の周波数を切り換える。これにより、第3のローカル発振器26は、第2のミキサ17によりダウンコンバートされたIF信号のオフセット周波数を除去するためのローカル発振信号を生成することができる。
【0076】
また、この際、動作制御部4は、等化器35をリセットする。これにより、第1のチャネルCH1とは周波数帯が異なる第2のチャネルCH2を受信するための伝送路の特性に応じてベースバンド信号に等化を施すことができる。
【0077】
次に、タイミングt5及びタイミングt7にて、スイッチ20の選択を切り換えて第1のチャネルCH1の受信レベルを特定するが、いずれも第2のチャネルCH2の方が受信レベルが高いことから、タイミングt6及びタイミングt8にて、受信チャネルを第2のチャネルCH2に戻して伝送データを復元する。
【0078】
こののち、タイミングt9にてスイッチ20の選択を切り換えると、第1のチャネルCH1の受信レベルが第2のチャネルCH2よりも高いことから、チャネル選択回路25は、ガードインターバル区間が終了するタイミングt10が到来したのちも信号CH_SELの信号レベルを維持する。これにより、タイミングt10から始まる有効シンボル区間における受信チャネルを第1のチャネルCH1として伝送データを復元することができる。
【0079】
以上説明したように、この発明によれば、第1及び第2のローカル発振器14、15と、第1及び第2のミキサ16、17を設け、2つの異なる無線周波数帯のRF信号をダウンコンバートして中間周波数帯のIF信号を生成することができる。スイッチ20は、ガードインターバル区間にてベースバンド信号を復調するIF信号の選択を切り換え、有効シンボル区間にて選択したIF信号と受信レベルを比較して、受信レベルが高い方のIF信号を選択して伝送データを復元する。
これにより、簡単な構成で、異なる周波数帯のチャネルに素早く切り換えて伝送データを取得することができる。
【0080】
なお、上記実施の形態では、チャネル選択回路25が信号CH_SELをスイッチ20に供給して受信チャネルを切り換えるものとして説明したが、動作制御部4が上記実施の形態におけるチャネル選択回路25の機能を備え、スイッチ20の選択を制御するようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上の説明のように、この発明によれば、ガードインターバル区間でIF信号の選択を切り換えて受信レベルを比較し、受信レベルが高い方のIF信号を選択して伝送データを復元することができる。
これにより、簡単な構成で、異なる周波数帯のチャネルに素早く切り換えて伝送データを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る直交周波数分割多重信号受信装置の構成を示す図である。
【図2】RF信号処理部の構成を示す図である。
【図3】IF信号処理部の構成を示す図である。
【図4】ベースバンド信号処理部の構成を示す図である。
【図5】直交周波数分割多重信号受信装置の動作を説明するための各種の信号を示す図である。
【符号の説明】
1 RF信号処理部
2 IF信号処理部
3 ベースバンド信号処理部
4 動作制御部
10 アンテナ
11 LNA
12 分配器
13 TCXO
14、15、26 ローカル発振器
16、17 ミキサ
20 スイッチ
21 BPF
22 AGC回路
23、24 A/D変換器
25 チャネル選択回路
27 直交検波器
30 ガード相関器
31 タイミング発生器
32 ピーク検出器
33 FFTウィンドゥ回路
34 FFT回路
35 等化器
36 デマッパ
100 直交周波数分割多重信号受信装置
Claims (4)
- 異なる周波数帯で同一内容が送信されるネットワーク環境にて、有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重信号を受信し、伝送データを復元する直交周波数分割多重信号受信装置であって、
第1のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートして中間周波数信号に変換する第1の信号変換手段と、
第1のチャネルとは異なる周波数帯の第2のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートして中間周波数信号に変換する第2の信号変換手段と、
前記第1の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号と、前記第2の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号のいずれかを選択する信号選択手段と、
前記信号選択手段により選択された中間周波数信号からベースバンド信号を復調する復調手段と、
前記復調手段により復調されたベースバンド信号から伝送データを復元する復元手段と、
前記復調手段により復調されたベースバンド信号を受けて有効シンボル区間とガードインターバル区間とを推定する区間推定手段と、
前記区間推定手段がガードインターバル区間と推定したタイミングにて前記信号選択手段を切り換えて、前記第1の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号と、前記第2の信号変換手段によりダウンコンバートされた中間周波数信号のうち、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択されていない信号を前記信号選択手段に選択させ、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択された信号と受信レベルを比較して、受信レベルが高い方の中間周波数信号を前記信号選択手段に選択させて伝送データを復元可能とする選択制御手段を備え、
前記区間推定手段は、前記復調手段により復調されたベースバンド信号についての相関演算を実行する相関演算手段を備え、
前記選択制御手段は、前記相関演算手段が相関演算を実行することにより得られた相関値に基づいて、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号と、ガードインターバル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号とが同一内容を送信したものであるか否かを判別し、同一内容を送信したものではないと判別すると、以後、有効シンボル区間にて選択された中間周波数信号のみを前記信号選択手段に選択させる、
ことを特徴とする直交周波数分割多重信号受信装置。 - 前記相関演算手段が相関演算を実行することにより得られた相関値がピークとなるタイミングでの信号位相を特定する位相特定手段を備え、
前記復調手段は、前記信号選択手段により選択された中間周波数信号に含まれるオフセット周波数を除去するためのローカル発振信号を生成する発振信号生成手段を備え、
前記選択制御手段は、前記相関演算手段が相関演算を実行することにより得られた相関値に基づいて、有効シンボル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号と、ガードインターバル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号とが同一内容を送信したものであると判別し、且つ、ガードインターバル区間にて前記信号選択手段により選択された中間周波数信号から伝送データを復元すると判別した場合に、前記位相特定手段により特定された信号位相に基づいて前記発振信号生成手段が生成するローカル発振信号の周波数を切り換える、
ことを特徴とする請求項1に記載の直交周波数分割多重信号受信装置。 - 前記選択制御手段は、所定数のガードインターバル区間に対して1回の割合で、前記信号選択手段が選択する中間周波数信号を切り換える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の直交周波数分割多重信号受信装置。 - 異なる周波数帯で同一内容が送信されるネットワーク環境にて、有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重信号を受信し、伝送データを復元するための直交周波数分割多重信号受信方法であって、
第1のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートした中間周波数信号と、第1のチャネルとは異なる周波数帯の第2のチャネルにて送られた無線周波数信号をダウンコンバートした中間周波数信号のいずれかを選択し、選択した中間周波数信号からベースバンド信号を復調し、ベースバンド信号についての相関演算を実行することにより有効シンボル区間とガードインターバル区間とを推定し、ガードインターバル区間と推定したタイミングにて中間周波数信号の選択を切り換え、有効シンボル区間にて選択していた信号と受信レベルを比較し、受信レベルが高い方の中間周波数信号を選択して復調したベースバンド信号から伝送データを復元する一方で、有効シンボル区間にて選択していた信号と、ガードインターバル区間にて選択した信号とが同一内容を送信したものであるか否かを判別し、同一内容を送信したものではないと判別すると、以後、有効シンボル区間にて選択していた信号のみを選択する、
ことを特徴とする直交周波数分割多重信号受信方法。
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