JP3637961B2 - 芳香族含窒素六員環化合物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はcGMP特異的ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害作用(PDE V阻害作用)を有し医薬として有用な新規芳香族含窒素六員環化合物及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、細胞内セカンドメッセンジャーであるcGMPは、生体内の組織に広く分布するホスホジエステラーゼにより分解され不活性化されるが、該PDE活性を阻害すると、細胞内のcGMPの濃度が上昇し、その結果、種々の薬理作用、例えば、血管平滑筋弛緩作用、気管支平滑筋弛緩作用、血小板凝集抑制作用等が発現することが知られている。
また、このようなcGMP特異的PDE阻害作用(即ち、PDE V阻害作用)を有する化合物は、cGMP系シグナル伝達の機能障害に起因する各種疾患、例えば、高血圧症、狭心症、心筋梗塞、慢性及び急性心不全、肺高血圧症(WO96/05176等)、前立腺肥大(オーストラリア特許公開9955977)等の治療に有用であることが知られており、更に女性性機能不全〔Vemulapalli ら、ライフ・サイエンシーズ、第67巻、第23−29頁(2000年) (Life Sciences)〕、糖尿病性胃不全麻痺〔Watkins ら、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション、第106巻、第373−384頁(2000年) (J. Clin. Invest.)〕、アカラシア〔Bortolotti ら、ガストロエンテロロジー、第118巻、第253−257頁(2000年) (Gastroenterology)〕、下痢 〔Mule ら、ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー、第127巻、第514−520頁(1999年) (Br. J. Pharmacol.)〕、便秘〔Bakre ら、ジャーナル・オブ・セルラー・バイオケミストリー、第77巻、第159−167頁(2000年) (J. Cell. Biochem.)〕、喘息〔Turner ら、ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー、第111巻、第1198−1204頁(1994年) (Br. J. Pharmacol.)〕の治療に用いうる可能性も報告されている。
【0003】
更に、PDE V阻害作用を有する1−〔4−エトキシ−3−(6,7−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−1H−ピラゾロ〔4,3−d〕ピリミジン−5−イル)フェニルスルホニル〕−4−メチルピペラジン〔一般名;シルデナフィル(Sildenafil)〕が陰茎勃起不全等の疾患の治療に有用であることも報告されている〔Boolell ら、ザ・ジャーナル・オブ・ウロロジー サプリメント、第155巻、第5号、第495A頁739 (1996年) (The Journal of Urology, Supplement)、Terrett ら、バイオオルガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ、第6巻、第15号、第1819頁 (1996年) (Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters) 及びBallard ら、ブリティシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー プロシーディング・サプリメント、第118巻、153P (1996年) (British Journal of Pharmacology, Proceeding Supplement)〕。
【0004】
しかしながら、シルデナフィルには、頭痛、顔面紅潮、消化管障害、鼻炎、色覚異常及び勃起持続症等の副作用があることも報告されている〔Irwin ら、ザ・ニュー・イングラド・ジャーナル・オブ・メディシン、第338巻、第20号、第1397−1404頁 (1998年) (The New England Journal of Medicine)、Morales ら、インターナショナル・ジャーナル・オブ・インポテンス・リサーチ、第10巻、第2号、第69−73頁 (1998年) (International Journal of Impotence Research) 及び Goldenberg、クリニカル・セラピューティクス、第20巻、第6号、第1033−1048頁 (1998年) (Clinical Therapeutics)〕。
【0005】
また、イヌの実験において、シルデナフィルは網膜組織の光応答の影響に関してPDE VI阻害作用と相関していることが報告されており〔Morales ら、インターナショナル・ジャーナル・オブ・インポテンス・リサーチ、第10巻、第2号、第69−73頁 (1998年) (International Journal of Impotence Research)〕、一方、網膜のPDE VIが視覚機能において重要な役割を奏していることも報告されている〔Morales ら、インターナショナル・ジャーナル・オブ・インポテンス・リサーチ、第10巻、第2号、第69−73頁 (1998年) (International Journal of Impotence Research) 及び Estrade ら、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー、第352巻、第157−163頁 (1998年) (European Journal of Pharmacology)〕。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、優れたホスホジエステラーゼV(PDE V)阻害作用を有し、かつ副作用の少ない陰茎勃起不全の予防・治療薬として有用な新規芳香族含窒素六員環化合物を提供するものである。更に、本発明は、このような新規芳香族含窒素六員環化合物の製法をも提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式(I)
【化29】
(式中、環Aは置換されていてもよい含窒素複素環式基、R1は置換されていてもよい低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
(式中、R3は置換されていてもよい含窒素複素環式基、Qは低級アルキレン基又は単結合を表す)
で示される基又は式:
−NH−R4
(式中、R4は置換されていてもよいシクロアルキル基を表す)
で示される基、R2は置換されていてもよいアリール基、Y及びZは一方が式:=CH−であり、他方が式:=N−を表す)
で示される芳香族含窒素六員環化合物又はその薬理的に許容し得る塩及びその製法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の化合物(I)において、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の含窒素複素環式基としては、5〜10員単環式もしくは二環式含窒素複素環式基、より具体的には、5〜6員の単環式含窒素複素環式基及び8〜10員の二環式含窒素複素環式基があげられ、さらに具体的には、ピロリジニル基、ピペラジニル基、ピペリジル基、モルホリノ基等の5〜6員の非芳香族単環式含窒素複素環式基、イミダゾリル基、ピロリル基等の5〜6員の芳香族単環式含窒素複素環式基、6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル基、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル基、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−イソキノリニル基、1H−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル基、4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−6−イル基、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−6−イル基、4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル基等の二環式含窒素複素環式基が挙げられる。
【0009】
R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基としては、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基があげられ、具体的には、モルホリニル基、ピペラジニル基、ピペリジル基、チアジアゾリル基、ジヒドロピリミジニル基、ジヒドロピラゾリル基等の5〜6員の非芳香族単環式含窒素複素環式基や、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラジニル基等の5〜6員の芳香族単環式含窒素複素環式基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基等の8〜10員の二環式含窒素複素環式基があげられる。
【0010】
環A及びR3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基としては、
(1)低級アルキル基、
(2)水酸基置換低級アルキル基、
(3)ホルミル基、
(4)オキソ基、
(5)アミノ基、
(6)ジ低級アルキルアミノ基、
(7)水酸基、
(8)低級アルコキシ基、
(9)低級アルコキシカルボニル基、
(10)低級アルコキシ置換低級アルカノイル基、
(11)低級アルカノイル基、
(12)シアノ基置換低級アルキル基、及び
(13)(i)ハロゲン原子と低級アルコキシ基とで置換されたベンジルアミノ基及び(ii)水酸基置換シクロアルキルカルバモイル基で置換されたピリミジニル基、
等があげられる。
【0011】
R2で示される「置換されていてもよいアリール基」のアリール基としては、5〜10員単環もしくは二環式芳香族炭化水素基があげられ、具体的には、フェニル基、ナフチル基等があげられる。
【0012】
R2で示される「置換されていてもよいアリール基」の置換基としては、例えば、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、低級アルキル基等があげられる。
【0013】
R1で示される「置換されていてもよい低級アルキル基」及びR4で示される「置換されていてもよいシクロアルキル基」の置換基としては、低級アルコキシ基、水酸基、モルホリニル基、低級アルキルスルホニル基、ジ低級アルキルホスフィノ基、ジ低級アルキルアミノ基、ピリミジニル基置換低級アルキルアミノ基、ピリジル基、ピリジルアミノ基、低級アルキル基置換ピペラジニル基及びピリミジニルオキシ基等があげられる。
【0014】
本明細書を通じて、低級アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。低級アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキシ、tert−ブチルオキシ等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を意味する。シクロアルキル基とは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等の炭素数3〜8のシクロアルキル基を意味する。低級アルキレン基とは、メチレン、エチレン、トリメチレン等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキレン基を意味する。又ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
【0015】
本発明の化合物(I)のうち、好ましい化合物としては、一般式(I)において、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、
(1)低級アルキル基、
(2)水酸基置換低級アルキル基、
(3)ホルミル基、
(4)オキソ基、
(5)アミノ基、
(6)水酸基、
(7)低級アルコキシカルボニル基、及び
(8)(i)ハロゲン原子と低級アルコキシ基とで置換されたベンジルアミノ基及び(ii)水酸基置換シクロアルキルカルバモイル基で置換されたピリミジニル基
から選ばれる基であり、R1が低級アルコキシ基、水酸基、モルホリニル基、低級アルキルスルホニル基、ジ低級アルキルホスフィノ基、ジ低級アルキルアミノ基、ピリミジニル基置換低級アルキルアミノ基、ピリジル基、ピリジルアミノ基及び低級アルキル基置換ピペラジニル基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基から選ばれる基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、オキソ基、アミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びシアノ基置換低級アルキル基から選ばれる基であり、R4が水酸基、低級アルコキシ基及びピリミジニルオキシ基から選ばれる基で置換されたシクロアルキル基であり、R2が低級アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基及び低級アルキル基から選ばれる基で置換されたフェニル基である化合物があげられる。
【0016】
より具体的には、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、式:
【化30】
で示される5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は、式:
【化31】
で示される前記5〜6員の単環式含窒素複素環式基に5〜6員の環が縮合した二環式含窒素複素環式基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の含窒素複素環式基が、式:
【化32】
で示される非芳香族含窒素複素環式基又は、式:
【化33】
で示される芳香族含窒素複素環式基である化合物があげられる。
【0017】
本発明の化合物(I)のうち、他の好ましい化合物としては、一般式(I)において、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、ホルミル基及びオキソ基から選ばれる基であり、R1が低級アルコキシ基及びモルホリニル基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」が、低級アルキル基で置換されていてもよい5〜6員の単環式含窒素複素環式基であり、R4が水酸基及び低級アルコキシ基から選ばれる基で置換されたシクロアルキル基であり、R2が低級アルコキシ基、ハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる基で置換されたフェニル基である化合物があげられる。
【0018】
より具体的には、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、式:
【化34】
で示される5〜6員の非芳香族単環式含窒素複素環式基又は、式:
【化35】
で示される前記5〜6員の非芳香族単環式含窒素複素環式基に5〜6員の芳香族単環式含窒素複素環が縮合した二環式含窒素複素環式基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の含窒素複素環式基が、式:
【化36】
で示される非芳香族単環式含窒素複素環式基又は、式:
【化37】
で示される芳香族単環式含窒素複素環式基である化合物があげられる。
【0019】
更に具体的には、環Aが式:
【化38】
で示される基であり、R1が低級アルキル基、低級アルコキシ基置換低級アルキル基、モルホリニル基置換低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3が、式:
【化39】
で示される基であり、R4が、式:
【化40】
で示される基であり、R2が、式:
【化41】
で示される基である化合物があげられる。
【0020】
本発明の化合物(I)のうち、より好ましい化合物としては、一般式(I)において、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、ホルミル基及びオキソ基から選ばれる基であり、R1が低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」が低級アルキル基で置換されていてもよい5〜6員の単環式含窒素複素環式基であり、R4が水酸基で置換されたシクロアルキル基であり、R2が低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基である化合物があげられる。
【0021】
より具体的には、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、式:
【化42】
で示される5〜6員の非芳香族単環式含窒素複素環式基又は、式:
【化43】
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の含窒素複素環式基が、式:
【化44】
で示される非芳香族単環式含窒素複素環式基又は、式:
【化45】
で示される芳香族単環式含窒素複素環式基である化合物があげられる。
【0022】
更に具体的には、環Aが式:
【化46】
で示される基であり、R1が低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3が式:
【化47】
で示される基であり、R4が式:
【化48】
で示される基であり、R2が式:
【化49】
で示される基である化合物があげられる。
【0023】
本発明の化合物(I)のうち、さらに好ましい化合物としては、一般式(I)において、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が水酸基置換低級アルキル基であり、R1が式:
−NH−Q−R3
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」が低級アルキル基で置換されていてもよい5〜6員の単環式含窒素複素環式基であり、R2が低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基である化合物があげられる。
【0024】
より具体的には、環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、式:
【化50】
で示される5〜6員の非芳香族単環式含窒素複素環式基又は、式:
【化51】
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の含窒素複素環式基が、式:
【化52】
で示される非芳香族単環式含窒素複素環式基又は、式:
【化53】
で示される芳香族単環式含窒素複素環式基である化合物があげられる。
【0025】
更に具体的には、環Aが式:
【化54】
で示される基であり、R1が式:
−NH−Q−R3
で示される基であり、R3が式:
【化55】
で示される基であり、R2が式:
【化56】
で示される基である化合物があげられる。
【0026】
本発明の化合物(I)のうち、とりわけ好ましい化合物としては、Yが式:=N−であり、Zが式:=CH−である化合物があげられる。
【0027】
本発明の化合物(I)のうち、薬効上好ましい化合物としては、下記の群から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−4−(3−シアノ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−4−(3−シアノ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−4−(3−シアノ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−[(2S)−2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−[[(2R)−4−メチル−2−モルホリニル]メチル]カルバモイル]ピリミジン;
2−[(2S)−2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−[[(2S)−4−メチル−2−モルホリニル]メチル]カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(4−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−ホルミル−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−[シス−2,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ピロリジニル]−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−アセチルピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(4−ピリダジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(5−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリジルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]ピラジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−モルホリノエチル)カルボニル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−[(4−メチル−2−モルホリニル)メチル]カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン;
2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)ピラジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−メトキシエチル)カルボニル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩が挙げられる。
【0028】
本発明の化合物(I)のうち、より薬効上好ましい化合物としては、下記の群から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(4−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−ホルミル−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(5−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]ピラジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−メトキシエチル)カルボニル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩が挙げられる。
【0029】
本発明の化合物(I)のうち、他の薬効上好ましい化合物としては、下記の群から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(5−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]ピラジン;
(S)−2−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩が挙げられる。
【0030】
本発明の化合物(I)のうち、特に薬効上好ましい化合物としては、下記の化合物又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン、又はその薬理学的に許容し得る塩、並びに2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン、又はその薬理学的に許容し得る塩、及び(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、又はその薬理学的に許容し得る塩が挙げられる。
【0031】
本発明の化合物(I)又はその薬理的に許容し得る塩は、環A、R1及び/又はR2が不斉原子を有する場合、当該不斉原子に基づく光学異性体として存在しうるが、本発明はこれらの光学異性体及びその混合物のいずれをも含むものである。
【0032】
本発明の化合物(I)又はその薬理的に許容し得る塩は、優れた選択的PDE V阻害作用を有するため、色覚異常等の副作用を実質的に示さず、陰茎勃起不全の予防、治療に用いることができる。
【0033】
本発明の化合物(I)は、遊離の形でも、また、薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。化合物(I)の薬理的に許容し得る塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩又は臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩又はマレイン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。
本発明の化合物(I)又はその塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含むものである。
【0034】
本発明の化合物(I)又はその薬理的に許容し得る塩は、経口的にも非経口的にも投与することができ、また、錠剤、顆粒剤、細粒剤、丸剤、カプセル剤、散剤、注射剤、吸入剤、バッカル製剤、舌下製剤、シロップ剤、ドライシロップ剤、ゼリー剤、坐剤、軟膏剤、エリキシル剤、リニメント剤、ローション剤、ドリンク剤、点鼻剤、経皮製剤、口腔内速崩壊製剤等の慣用の医薬製剤として用いることができる。これら医薬製剤は、医薬上許容される賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、増量剤等の添加剤と共に、常法により製剤化することにより調製される。本発明の化合物(I)又はその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通常、1日当り約0.001〜100mg/kg、とりわけ約0.1〜10mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1日当り約0.1〜200mg/kg、とりわけ約0.1〜80mg/kg程度とするのが好ましい。
【0035】
なお、本発明の化合物(I)又はその薬理学的に許容しうる塩は、優れた選択的PDE V阻害作用を有するので、前述した勃起不全のほかに、cGMP系シグナル伝達の機能障害に起因する各種疾患(例えば、肺高血圧症、糖尿病性胃不全麻痺、高血圧症、狭心症、心筋梗塞、慢性及び急性心不全、女性性機能不全、前立腺肥大、喘息、下痢、便秘、アカラシアなど)の予防・治療にも適用できる。
【0036】
本発明によれば、化合物(I)は、下記[A法]〜[F法]によって製造することができる。
[A法]
本発明の化合物(I)のうち、R1が式:−NH−Q−R3又は−NH−R4で示される基である化合物、即ち、一般式(I−a):
【化57】
(但し、R11は式:−NH−Q−R3又は−NH−R4で示される基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、一般式(II)
【化58】
(但し、X1はハロゲン原子、R5はカルボキシル基の保護基を表し、R9は置換されていてもよい低級アルキル基又は置換されていてもよいアリール基、他の記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と一般式(III)
R2−CH2−NH2 (III)
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とを反応させ、得られる一般式(IV)
【化59】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物を酸化して一般式(V)
【化60】
(但し、nは1又は2を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)
で示されるスルホニル(又はスルフィニル)化合物とし、さらに一般式(VI)
【化61】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物又はその塩と反応させて一般式(VII)
【化62】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物としたのち、カルボキシル基の保護基R5を脱離して一般式(VIII)
【化63】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに一般式(IX−a)
R11−H (IX−a)
(但し、R11は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と反応させることにより製造することができる。
【0037】
また、化合物(I−a)は、化合物(VIII)をハロゲン化して一般式(X)
【化64】
(但し、X2はハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物としたのち、化合物(IX−a)と反応させることによっても製造することができる。
【0038】
なお、上記化合物(VII)は、一般式(XI)
【化65】
(但し、X3及びX4はハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)で示されるジハロゲノ化合物を二酸化炭素で処理し、得られる一般式(XII)
【化66】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物のカルボキシル基を保護して一般式(XIII)
【化67】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物としたのち、化合物(III)と反応させて一般式(XIV)
【化68】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに化合物(VI)と反応させることによっても製造することができる。
【0039】
また、上記化合物(XIV)は、化合物(V)を加水分解し、得られる一般式(XV)
【化69】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物をハロゲン化することによっても製造することができる。
【0040】
[B法]
本発明の化合物(I)のうち、R1が置換されていてもよい低級アルキル基である化合物、即ち一般式(I−b)
【化70】
(但し、R12は置換されていてもよい低級アルキル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、化合物(IV)を還元して得られる一般式(XVI)
【化71】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物を酸化して一般式(XVII)
【化72】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに酸化して一般式(XVIII)
【化73】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物としたのち、化合物(VI)と反応させて一般式(XIX)
【化74】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物を得、さらに一般式(IX−b)
R12−H (IX−b)
(但し、R12は前記と同一意味を有する)
で示される化合物の金属塩と反応させて一般式(XX)
【化75】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、ついで酸化することにより製造することができる。
【0041】
また、本発明の化合物(I)のうち、基R1が低級アルコキシ基置換エチル基、モルホリノ基置換エチル基、4−低級アルキルピペラジニル基置換エチル基、3−ピリジルアミノ基置換エチル基、2−ピリジル低級アルキルアミノ基置換エチル基、ジ低級アルキルアミノエチル基もしくはヒドロキシエチル基である化合物、即ち、一般式(I−c)
【化76】
(但し、R6は低級アルコキシ基、モルホリノ基、4−低級アルキルピペラジニル基、3−ピリジルアミノ基、2−ピリミジル低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基もしくは水酸基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物は、化合物(XIX)と式
CH2=CHMgBr (XXI)
で示されるグリニャール化合物とを反応させ、得られる一般式(XXII)
【化77】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物を酸化して一般式(XXIII)
【化78】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに一般式(XXIV)
R6−H (XXIV)
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と反応させることによっても製造することができる。
【0042】
[C法]
化合物(I−a)は、化合物(IV)のカルボキシル基の保護基R5を脱離して得られる一般式(XXV)
【化79】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と化合物(IX−a)とを反応させて一般式(XXVI−a)
【化80】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに酸化して一般式(XXVII−a)
【化81】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物としたのち、化合物(VI)と反応させることによっても製造することができる。
【0043】
[D法]
化合物(I−b)は、化合物(XVII)と化合物(IX−b)の金属塩とを反応させて得られる一般式(XXVIII)
【化82】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物を酸化し、一般式(XXVI−b)
【化83】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに酸化して一般式(XXVII−b)
【化84】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物としたのち、化合物(VI)と反応させることによっても製造することができる。
【0044】
[E法]
化合物(I−b)は、ジハロゲノ化合物(XI)と、一般式(XXIX)
R12−CHO (XXIX)
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とを反応させて得られる一般式(XXX)
【化85】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物を酸化して、一般式(XXXI)
【化86】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物に導き、これに化合物(III)を反応させて一般式(XXXII)
【化87】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに化合物(VI)を反応させることによっても製造することができる。
【0045】
なお、上記化合物(XXXII)は、化合物(XXX)と化合物(III)とを反応させ、得られる一般式(XXXIII)
【化88】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物を酸化することによっても製造することができる。
【0046】
[F法]
化合物(I−a)は、化合物(XIII)と一般式(XXXIV)
RSH (XXXIV)
(但し、Rは置換されていてもよい低級アルキル基又は置換されていてもよいアリール基を表す)
で示される化合物とを反応させて一般式(XXXV)
【化89】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
とし、ついで化合物(VI)又はその塩と反応させて一般式(XXXVI)
【化90】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物としたのち、カルボキシル基の保護基R5を脱離して一般式(XXXVII)
【化91】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、さらに化合物(IX−a)と反応させて一般式(XXXIX)
【化92】
(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、ついでスルホニル又はスルフィニル化合物へ酸化したのち、化合物(III)と反応させることにより製造することができる。
【0047】
上記[A法]〜[F法]は以下のようにして実施することができる。
[A法]
化合物(II)と化合物(III)との反応は、脱酸剤の存在下又は非存在下、溶媒中で実施することができる。脱酸剤としては、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等を好適に用いることができる。溶媒としては、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル、クロロホルム、ジメトキシエタン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド等の該反応を阻害しない溶媒をいずれも好適に用いることができる。本反応は、−10℃〜室温、とりわけ0℃〜室温で好適に進行する。
【0048】
化合物(IV)を酸化してスルホニル(又はスルフィニル)化合物(V)に導く反応は、酸化剤の存在下、溶媒中で実施することができる。酸化剤としては、m−クロロ過安息香酸、過酢酸等の過酸類、二酸化マンガン、過ヨウ素酸ナトリウム、過酸化水素、四酸化二窒素、ハロゲン、ヒドロペルオキシド、酢酸ヨードベンゼン、次亜塩素酸t−ブチル、塩化スルフリル、パーオキシモノ硫酸カリウム等の無機酸化剤を好適に用いることができる。溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、酢酸等の該反応を阻害しない溶媒を適宜用いることができる。本反応は、−78℃〜50℃、とりわけ−10〜10℃で好適に進行する。
【0049】
化合物(V)と化合物(VI)又はその塩との反応は、脱酸剤の存在下もしくは非存在下、溶媒中で実施することができる。脱酸剤としては、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等を好適に用いることができる。化合物(VI)の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩を好適に用いることができる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド等の該反応を阻害しない溶媒をいずれも好適に用いることができる。本反応は、0〜150℃、とりわけ室温〜60℃で好適に進行する。
【0050】
化合物(VII)のカルボキシル基の保護基R5を脱離して化合物(VIII)を得るには、カルボキシル基の保護基の種類に応じて通常用いられる方法(加水分解、接触還元等)を適宜利用することができ、加水分解によりカルボキシル基の保護基を脱離する場合には、例えば、塩基の存在下、溶媒中で実施することができる。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等を好適に用いることができる。溶媒としては、水又はメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等と水との混合溶媒を適宜用いることができる。本反応は、0〜80℃、とりわけ5〜60℃で好適に進行する。なお、カルボキシル基の保護基R5としては、低級アルキル基、ベンジル基等の通常一般的に用いられるカルボキシル基の保護基を用いることができる。
【0051】
化合物(VIII)と化合物(IX−a)との反応は、縮合剤、塩基或いは活性化剤の存在下又は非存在下、適当な溶媒中で実施することができる。縮合剤としては、ペプチド合成で一般的に用いられるジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジフェニルホスホリルアジド、ジエチルシアノホスホネート等を好適に用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の有機塩基を、活性化剤としては、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を、それぞれ好適に用いることができる。溶媒としては、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、N,N−ジメチルアセトアミド、酢酸エチル等の該反応を阻害しない溶媒をいずれも好適に用いることができる。本反応は、−30〜50℃、とりわけ−10〜10℃で好適に進行する。
【0052】
また、別法としての化合物(VIII)を化合物(X)とした後、化合物(IX−a)を反応させる方法は、まず、該化合物(VIII)を、常法により、活性化剤の存在下又は非存在下、ハロゲン化剤と反応させて化合物(X)とし、ついで化合物(IX−a)を反応させる。化合物(VIII)とハロゲン化剤との反応は、溶媒中で実施することができる。ハロゲン化剤としては、例えば、チオニルクロリド、オキザリルクロリド、五塩化リン等を好適に用いることができる。活性化剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド化合物を好適に用いることができる。溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、ジオキサン等の該反応を阻害しない溶媒をいずれも好適に用いることができる。本反応は、−30〜100℃、とりわけ−5〜10℃で好適に進行する。
【0053】
引き続く、化合物(IX−a)との反応は、脱酸剤の存在下、溶媒中で実施することができる。脱酸剤としては、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩基、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基を好適に用いることができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、ベンゼン、ジオキサン、酢酸エチル等の該反応を阻害しない溶媒をいずれも好適に用いることができる。本反応は、−30〜100℃、とりわけ−5〜10℃で好適に進行する。
【0054】
また、ジハロゲノ化合物(XI)を二酸化炭素で処理し、化合物(XII)を得る反応は、塩基の存在下、溶媒中で実施することができる。塩基としては、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドなどの有機塩基のアルカリ金属塩等を好適に用いることができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等の該反応を阻害しない溶媒を適宜用いることができる。本反応は、−100℃〜−30℃、とりわけ−100℃〜−70℃で好適に進行する。
【0055】
化合物(XII)のカルボキシル基を保護して、化合物(XIII)を得る反応は、常法により実施することができるが、例えば保護基が低級アルキル基の場合には、塩基及び溶媒の存在下、アルキル化剤と反応させることにより実施することができる。アルキル化剤としては、ヨウ化メチルの如き低級アルキルハライドを好適に用いることができる。塩基としては、炭酸水素ナトリウムの如き炭酸水素アルカリ金属を、溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等の該反応を阻害しない溶媒を好適に用いることができる。本反応は、0℃〜100℃、とりわけ室温〜70℃で好適に進行する。
【0056】
化合物(XIII)に化合物(III)を反応させ化合物(XIV)を得る反応は、化合物(II)と化合物(III)との反応と同様に実施することができる。
化合物(XIV)に化合物(VI)を反応させ化合物(VII)を得る反応は、化合物(V)と化合物(VI)との反応と同様に実施することができる。
また、化合物(V)を加水分解して化合物(XV)を得る反応は、塩基の存在下、溶媒中で実施することができる。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等を好適に用いることができる。溶媒としては、水又はメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等と水との混合溶媒を適宜用いることができる。本反応は、−20〜80℃、とりわけ−5〜60℃で好適に進行する。化合物(XV)をハロゲン化して化合物(XIV)を得る反応は、化合物(VIII)をハロゲン化剤によりハロゲン化して化合物(X)を得る反応と同様に実施することができる。
【0057】
[B法]
化合物(IV)を還元して化合物(XVI)に導く反応は、還元剤の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。還元剤としては、水素化アルミニウムリチウムの如き水素化アルミニウムアルカリ金属、水素化ホウ素リチウムの如き水素化ホウ素アルカリ金属等を好適に用いることができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン 、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン等の該反応を阻害しない溶媒等を好適に用いることができる。本反応は、−78℃〜用いる溶媒の沸点、とりわけ、−10℃〜室温で好適に進行する。
【0058】
化合物(XVI)を酸化して化合物(XVII)に導く反応は、酸化剤の存在下、溶媒中で実施することができる。酸化剤としては、アルコールを対応するカルボニル化合物ヘ誘導できるものであれば特に制限はないが、例えば二酸化マンガン、過マンガン酸バリウム、過マンガン酸カリウム、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン、ピリジニウムクロロクロメイト、ピリジニウムジクロメイト等を好適に用いることができる。溶媒としては、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル、1,2−ジクロロエタン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等の該反応を阻害しない溶媒を適宜用いることができる。本反応は、0℃〜100℃、とりわけ室温〜70℃で好適に進行する。
【0059】
化合物(XVII)を酸化して化合物(XVIII)に導く反応は、化合物(IV)を酸化して化合物(V)に導く反応と同様に実施することができる。
化合物(XVIII)に化合物(VI)を反応させ化合物(XIX)に導く反応は、化合物(V)と化合物(VI)の反応と同様に実施することができる。
化合物(XIX)に化合物(IX−b)の金属塩を反応させ化合物(XX)に導く反応は、適当な溶媒中で実施することができる。化合物(IX−b)の金属塩としては、リチウム塩等を好適に用いることができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン等の該反応を阻害しない溶媒を適宜用いることができる。本反応は、−78℃〜室温で好適に進行する。
【0060】
化合物(XX)を酸化して化合物(I−b)に導く反応は、化合物(XVI)を酸化して化合物(XVII)に導く反応と同様に実施することができる。
また、化合物(XIX)とグリニャール化合物(XXI)との反応は、適当な溶媒中で実施することができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル等を好適に用いることができる。本反応は、−78℃〜60℃、とりわけ、−78℃〜室温で好適に進行する。
【0061】
化合物(XXII)を酸化して化合物(XXIII)に導く反応は、化合物(XVI)を酸化して化合物(XVII)に導く反応と同様に実施することができる。
化合物(XXIII)にR6がモルホリノ基、4−低級アルキルピペラジニル基、3−ピリジルアミノ基、2−ピリミジニル低級アルキルアミノ基又はジ低級アルキルアミノ基である化合物(XXIV)を反応させてR6がモルホリノ基、4−低級アルキルピペラジニル基、3−ピリジルアミノ基、2−ピリミジニル低級アルキルアミノ基又はジ低級アルキルアミノ基である化合物(I−c)を得る反応は、塩基の存在下もしくは非存在下、適当な溶媒中で実施することができる。塩基としては、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等を好適に用いることができる。溶媒としては、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド等をいずれも好適に用いることができる。本反応は、0〜150℃、とりわけ室温〜60℃で好適に進行する。
【0062】
一方、化合物(XXIII)にR6が水酸基又は低級アルコキシ基である化合物(XXIV)を反応させR6が水酸基又は低級アルコキシ基である化合物(XXI)に導く反応は、酸の存在下、無溶媒もしくは適当な溶媒中で実施することができる。酸としては、硫酸等の無機酸及びメタンスルホン酸、カンファースルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機酸を好適に用いることができる。溶媒としては、ジエチルエーテル、トルエン、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド等をいずれも好適に用いることができる。本反応は、0〜150℃、とりわけ室温〜60℃で好適に進行する。
【0063】
[C法]
化合物(IV)のカルボキシル基の保護基R5を脱離し化合物(XXV)を得る反応は、化合物(VII)のカルボキシルの保護基R5を脱離して化合物(VIII)を得る反応と同様に実施することができる。
化合物(XXV)に化合物(IX−a)を反応させ化合物(XXVI−a)に導く反応は、化合物(VIII)と化合物(IX−a)との反応と同様に実施することができる。
化合物(XXVI−a)を酸化して化合物(XXVII−a)に導く反応は、上記化合物(IV)を酸化して化合物(V)に導く反応と同様に実施することができる。化合物(XXVII−a)に化合物(VI)を反応させ本発明の化合物(I−a)に導く反応は、上記化合物(V)と化合物(VI)の反応と同様に実施することができる。
【0064】
[D法]
化合物(XVII)に化合物(IX−b)の金属塩を反応させ化合物(XXVIII)に導く反応は、化合物(XIX)と化合物(IX−b)の金属塩との反応と同様に実施することができる。
化合物(XXVIII)を酸化して化合物(XXVI−b)に導く反応は、化合物(XVI)を酸化して化合物(XVII)に導く反応と同様に実施することができる。
化合物(XXVI−b)を酸化して化合物(XXVII−b)に変換後、本発明の化合物(I−b)に導く反応は、化合物(XXVI−a)を酸化して化合物(XXVII−a)に変換後、本発明の化合物(I−a)に導く反応と同様に実施することができる。
【0065】
[E法]
化合物(XI)に化合物(XXIX)を反応させ化合物(XXX)に導く反応は、塩基の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。塩基としては、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドなどの有機塩基のアルカリ金属塩等を好適に用いることができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等の該反応を阻害しない溶媒を適宜用いることができる。本反応は、−100℃〜−30℃、とりわけ−100℃〜−70℃で好適に進行する。
【0066】
化合物(XXX)を酸化して化合物(XXXI)に導く反応は、上記化合物(XVI)を酸化して化合物(XVII)に導く反応と同様に実施することができる。
上記化合物(XXXI)に化合物(III)を反応させ化合物(XXXII)に導く反応は、上記化合物(II)と化合物(III)の反応と同様に実施することができる。
【0067】
さらに、化合物(XXXII)に化合物(VI)又はその塩を反応させ本発明の化合物(I−b)に導く反応は、上記化合物(V)と化合物(VI)の反応と同様に実施することができる。
【0068】
なお、化合物(XXX)に化合物(III)を反応させ化合物(XXXIII)に導く反応は、上記化合物(II)と化合物(III)との反応と同様に実施することができる。また、化合物(XXXIII)を酸化して化合物(XXXII)に導く反応は、上記化合物(XVI)を酸化して化合物(XVII)に導く反応と同様に実施することができる。
【0069】
[F法]
化合物(XIII)と化合物(XXXIV)との反応は、脱酸剤の存在下又は非存在下、溶媒中で実施することができる。脱酸剤としては、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等を好適に用いることができる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル、クロロホルム、ジメトキシエタン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド等の該反応を阻害しない溶媒をいずれも好適に用いることができる。本反応は、−10℃〜室温、とりわけ0℃〜室温で好適に進行する。
【0070】
化合物(XXXV)と化合物(VI)又はその塩との反応は、化合物(V)と化合物(VI)との反応と同様に実施することができる。
化合物(XXXVI)のカルボキシル基の保護基R5を脱離して化合物(XXXVII)を得る反応は、化合物(VII)のカルボキシル基の保護基R5を脱離して化合物(VIII)を得る反応と同様に実施することができる。
化合物(XXXVII)と化合物(IX−a)との反応は、化合物(VIII)と化合物(IX−a)との反応と同様に実施することができる。
【0071】
化合物(XXXIX)の酸化反応は、化合物(IV)から(V)への反応と同様に実施でき、酸化剤としては、m−クロロ過安息香酸等を好適に用いることができる。溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、酢酸等の該反応を阻害しない溶媒を適宜用いることができる。本反応は、−78℃〜50℃、とりわけ−10℃〜10℃で好適に進行する。
【0072】
引き続く化合物(III)との反応は、化合物(II)と化合物(III)との反応と同様に実施することができる。
かくして得られる化合物(I)は、所望により、その薬理的に許容し得る塩とすることができる。
なお、出発化合物(II)は、例えば、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ、350頁、65巻、1943年に記載されている方法に準じて製造することができる。
【0073】
【実施例】
上記例示の各方法で合成される本発明化合物(I)の具体例(実施例)を下記に示すが、これにより本発明が限定されるものではない。
【0074】
実施例1
(1)4−クロロ−5−エトキシカルボニル−2−メチルチオピリミジン25.33gのN,N−ジメチルホルムアミド85ml溶液に、氷冷下3−クロロ−4−メトキシベンジルアミン19.62gのN,N−ジメチルホルムアミド15mlの溶液及びトリエチルアミン16.7mlを加える。室温下20分攪拌後、3−クロロ−4−メトキシベンジルアミン940mgを加え15分攪拌後、さらに該アミン940mgを加え15分攪拌する。反応混合物を氷水−クエン酸混合物に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、10%クエン酸水溶液、水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去し、残渣をn−ヘキサンで洗浄し、4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニル−2−メチルチオピリミジン38.34gを得る。融点:86℃。
【0075】
(2)上記(1)で得られる化合物5.00gのクロロホルム50ml溶液に、氷冷下m−クロロ過安息香酸4.00gのクロロホルム50ml溶液を加え、2時間攪拌する。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニル−2−メチルスルフィニルピリミジンの粗成物を得る。MS(m/z):447(MH+)。
【0076】
(3)上記(2)で得られる粗成物をテトラヒドロフラン40mlに溶解し、室温下L−プロリノール1.50g及びトリエチルアミン1.60gのテトラヒドロフラン10ml溶液を加える。一晩攪拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム)にて精製し、エーテル−n−ヘキサンより結晶化し、(S)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニル−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピリミジン4.72gを得る。融点:88−90℃。MS(m/z):421(MH+)。
【0077】
(4)上記(3)で得られる化合物3.4g、10%水酸化ナトリウム水溶液23ml、及びジメチルスルホキシド34mlを室温下15時間攪拌する。反応混合物を10%クエン酸水溶液に注ぎ、析出物をテトラヒドロフラン−エーテルより結晶化させ、(S)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−カルボキシ−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピリミジン2.52gを得る。融点:205−208℃。MS(m/z):391(M−H)-。
【0078】
(5)上記(4)で得られる化合物600mg、2−アミノメチルピリミジン217mg、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩323mg、1−ヒドロキシベンズトリアゾール・一水和物227mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド12mlの混合物を室温下8時間攪拌後、反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぐ。酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:メタノール=50:1)にて精製し、(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン610mgを得る。融点:160−163℃。
【0079】
実施例2
(1)水素化リチウムアルミニウム4.15gのテトラヒドロフラン150ml懸濁液に2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン38.32gのテトラヒドロフラン100ml溶液を氷冷下5〜10℃で1時間かけて加える。添加完了後、氷浴を除き、反応混合物を室温で1時間攪拌する。反応混合物に水4.15mlを氷冷下で加え、ついで3N水酸化ナトリウム水溶液4.15mlを加える。水4.15mlを3回混合物に加え、室温で1時間攪拌する。反応混合物を硫酸マグネシウムで処理したのち析出した固体を濾別し、固体をテトラヒドロフランで洗浄する。濾液と洗液を合せた後減圧下濃縮し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルでトリチュレーションする。得られた結晶を濾取し、イソプロピルエーテルで充分洗浄して淡黄色結晶性粉末の2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ヒドロキシメチルピリミジンを得る。
第1回生成;収量:25.10g、融点:162−163℃
第2回生成;収量:2.32g、融点:159−160℃
さらに、析出固体をイソプロピルエーテルで再度洗浄し、濾液を減圧下濃縮し無色結晶物を得る。得られた固体をイソプロピルエーテルに懸濁し、濾過し、ついで沈澱物をイソプロピルエーテルとヘキサンで充分に洗浄して、4.26gの無色結晶2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ヒドロキシメチルピリミジンを得る。融点:161−162℃。
【0080】
(2)上記(1)で得られる2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ヒドロキシメチルピリミジン25.10gのクロロホルム150ml懸濁液に二酸化マンガン粉末37.6gを加え、反応混合物を室温で1日激しく攪拌する。さらに二酸化マンガン粉末12.6g(原料化合物の0.5倍量)で処理し、3晩攪拌する。不溶物をすばやくセライト濾過して除き、濾液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチル−イソプロピルエーテルに懸濁する。沈澱物を濾過し、イソプロピルエーテルとヘキサンで順次洗浄して無色結晶状の2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ホルミルピリミジン22.43gを得る。融点:124−125℃。
【0081】
(3)2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ホルミルピリミジン2.057gのクロロホルム20ml溶液をm−クロロ過安息香酸(80%)1.468gで0℃で30分間処理する。その反応混合物にL−プロリノール0.901g、ついでトリエチルアミン1.33mlを加え、0℃で1時間反応させる。その反応混合物を室温まで昇温し、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、沈澱物をシリカプラグで濾過して除く。濾液を減圧下濃縮して、無色アモルファス状の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ホルミルピリミジン1.9990gを得る。MS(m/z):377(MH+)。
【0082】
(4)(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ホルミルピリミジン91.0mgのテトラヒドロフラン20ml溶液に、メチルリチウムのエーテル溶液1.1ml(1.10M)を−78℃で10分間反応させた後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加える。その反応混合物を酢酸エチルで抽出して、(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(1−ヒドロキシエチル)ピリミジンの粗成物を得る。MS(m/z):393(MH+)。
【0083】
(5)上記(4)で得られる粗成物を二酸化マンガン0.5gで室温下処理し、混合物を一晩攪拌する。その反応混合物を5時間還流下加熱し、不溶物を濾過して除き、濾液を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム:酢酸エチル=3:1)で精製し、無色油状物の(S)−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−アセチルピリミジン56.7mgを得る。MS(m/z):391(MH+)。
【0084】
実施例3
(1)(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ホルミルピリミジン84mgのテトラヒドロフラン約1ml溶液に1.0Mビニルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液をドライアイス−アセトン槽上で冷却しながら滴下する。反応混合物を−78℃で10分間、ついで室温下で10分間攪拌する。反応混合物を氷−飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水と食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ついで減圧下濃縮する。
得られた粗生成物を分取用薄層クロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル:メタノール=20:1)に付して、無色油状物の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(1−ヒドロキシ−2−プロペン−1−イル)ピリミジン30mgを得る。MS(m/z):405(MH+)。
【0085】
(2)(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(1−ヒドロキシ−2−プロペン−1−イル)ピリミジン144mgのクロロホルム2.5ml溶液に二酸化マンガン432mgを加え、室温下激しく三晩攪拌する。不溶物をセライトで濾過して除き、濾液を減圧下濃縮して、淡黄色油状物124mgを得る。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20g、溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=2:1)で精製して、無色結晶の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(アクリロイル)ピリミジン90mgを得る。融点:113−115℃。MS(m/z):403(MH+)。
【0086】
(3)(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(アクリロイル)ピリミジン72mgのエタノール2ml溶液に室温下モルホリン78μlを加え、その混合物を室温下40分間攪拌する。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水と食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発乾固して、(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−モルホリノエチル)カルボニル]ピリミジン91mgを得る。
【0087】
得られた粗生成物を酢酸エチル10mlに溶解し、その溶液を塩酸/メタノール飽和溶液5mlで処理し、減圧下濃縮する。残渣に酢酸エチルを加え、濾過し、得られた固体をヘキサンで充分に洗浄して、(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−モルホリノエチル)カルボニル]ピリミジン2塩酸塩65mgを得る。MS(m/z):490(MH+)。
【0088】
実施例4
(1)上記実施例1(1)で得られる4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニル−2−メチルチオピリミジン972mgのクロロホルム8ml溶液にm−クロロ過安息香酸(80%)598mgのクロロホルム10ml溶液を氷冷下30分間で加える。反応混合物を氷冷下1時間攪拌する。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、クロロホルム層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して無色カラメル状の2−メチルスルフィニル−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジンを定量的に得る。MS(m/z):384(MH+)。
【0089】
(2)上記(1)で得られる2−メチルスルフィニル−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン全量のテトラヒドロフラン6ml溶液に、氷冷下2N水酸化ナトリウム1.32mlを氷冷下2分間で滴下し、反応混合物を氷冷下30分間攪拌する。さらにテトラヒドロフラン8mlとN,N−ジメチルアセトアミド6mlを加え、反応混合物を氷冷下30分間攪拌する。水5mlとN,N−ジメチルアセトアミド2mlを加え、反応液を氷冷下で1時間攪拌する。反応混合液を10%クエン酸水溶液で酸性とし、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出する。抽出液を集め、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20g、溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=5:1→クロロホルム:イソプロパノ−ル=30:1)で分離してわずかに黄色の結晶粉末状の2−ヒドロキシ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン618mgを得る。融点:195−197℃。
【0090】
(3)上記(2)で得られる2−ヒドロキシ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン500mg、ジエチルアミノベンゼン2ml及びオキシ塩化リン4mlの混合液を80℃で30分間、ついで100℃で5時間攪拌する。冷却後、反応液を氷−水中に注ぎ、混合物を室温で30分間攪拌する。得られた生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル7g、溶媒;クロロホルム)で精製してわずかに黄色の結晶粉末の2−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン375mgを得る。融点:114−115℃。MS(m/z):356(MH+)。
【0091】
(4)上記(3)で得られる2−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン285mg、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン197mg、トリエチルアミン0.22ml及びクロロホルム3mlの混合物を室温で2.5時間攪拌し、ついで60℃で2.5時間攪拌する。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水洗する。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル10g、クロロホルム:メタノール=50:1)で精製し、減圧下濃縮する。イソプロピルエーテルでトリチュレーションして無色結晶粉末状の2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン290mgを得る。融点:179−182℃。MS(m/z):443(MH+)。
【0092】
(5)上記(4)で得られる2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン290mgと2N水酸化ナトリウム1.64mlのジメチルスルホキシド−水(5ml−1ml)中懸濁液を室温で1時間攪拌する。テトラヒドロフラン5mlを添加し、混合物を室温で13時間で攪拌する。テトラヒドロフランを減圧下留去し、得られた溶液を水で希釈し、10%クエン酸水溶液で中和する。生じた沈澱物を分取し、水、メタノール、及びイソプロピルエーテルで洗浄して無色結晶粉末の2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−カルボキシピリミジン187mgを得る。融点:223−226℃(分解)。MS(m/z):413(M−H)-。
【0093】
(6)2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−カルボキシピリミジン60mg、4−メチル−2−アミノメチルモルホリン22.7mg、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジミド・塩酸塩30.6mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール21.6mg及びN,N−ジメチルホルムアミド3mlの混合物を室温で22時間攪拌する。水を反応混合物に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ついで減圧下濃縮して、無色結晶70.0mgを得る。これをクロロホルム−ヘキサンから再結晶して無色針状結晶の2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−[(4−メチル−2−モルホリニル)メチル]カルバモイル]ピリミジン51.7mgを得る。融点:132−134℃。MS(m/z):527(MH+)。
【0094】
実施例5〜6
対応する出発物質を実施例4(6)と同様に処理して、下記第1表記載の化合物を得る。
【0095】
【表1】
【0096】
実施例7〜21
対応する出発物質より同様に処理して、下記第2表記載の化合物を得る。
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
実施例22
(1)ジイソプロピルアミン0.78gのテトラヒドロフラン40ml溶液に1.6M n−ブチルリチウムのヘキサン溶液4.82mlをドライアイス−アセトン浴で冷却しながら3分間で滴下する。混合物を同浴上で30分間攪拌する。2,6−ジクロロピラジン0.50gのテトラヒドロフラン5ml溶液を同温度で15分間で滴下し、混合物を1時間攪拌する。反応混合物をドライアイス中に注ぎ、室温で1時間攪拌する。反応混合物を10%塩酸水溶液で希釈してpH値を約2とし、酢酸エチルで抽出する。集めた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で抽出し、水抽出液を酢酸エチルで洗浄し、10%塩酸水溶液で酸性とし、酢酸エチルで抽出する。集めた有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮する。残渣をクロロホルム−ヘキサン(1:1)でトリチュレーションして、わずかに褐色の結晶性粉末状の2−カルボキシ−3,5−ジクロロピラジン234mgを得る。融点:139−141℃。MS(m/z):191(M−H)-。
【0100】
(2)上記(1)で得られる2−カルボキシ−3,5−ジクロロピラジン226mg、炭酸水素ナトリウム118mg、沃化メチル0.5ml及びN,N−ジメチルホルムアミド1.8mlの混合物を室温で14時間攪拌する。混合物を10%クエン酸水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出する。集めた有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して、淡褐色結晶性粉末状の2−メトキシカルボニル−3,5−ジクロロピラジン245mgを得る。融点:60−63℃。MS(m/z):206(M+)。
【0101】
(3)上記(2)で得られる2−メトキシカルボニル−3,5−ジクロロピラジン234mg、3−クロロ−4−メトキシベンジルアミン204mg、トリエチルアミン0.17ml及び無水トルエン3mlの混合物を室温で7時間攪拌する。反応混合物を10%クエン酸水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、ついで減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル5g、溶媒;ヘキサン:クロロホルム=1:1)で精製・分離し、所望の分画を減圧下濃縮して淡黄色結晶粉末状の2−メトキシカルボニル−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−クロロピラジン102mgを得る。融点:149−151℃。MS(m/z):342(MH+)。
【0102】
(4)2−メトキシカルボニル−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−クロロピラジン150mg、2−ヒドロキシメチルピロリジン88.6mg、トリエチルアミン0.12mlのテトラヒドロフラン5ml混合物を室温で4時間攪拌し、ついで50℃で2時間加熱する。ついで2−ヒドロキシメチルピロリジン44.3mgを加え、混合物を50℃で1時間攪拌する。冷却後、水を混合物に加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られた黄色油状物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:ヘキサン=1:1)で精製して、淡黄色粉末状の(S)−2−メトキシカルボニル−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン123mgを得る。MS(m/z):407(MH+)。
【0103】
(5)上記(4)で得られる(S)−2−メトキシカルボニル−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン775mgのエタノール8ml溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液1.43mlを加え、混合液を室温で24時間攪拌する。反応混合液を10%塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ついで減圧濃縮し、イソプロピルアルコールで洗浄して、黄色結晶の(S)−2−カルボキシ−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン537mgを得る。融点:169−171℃。MS(m/z):391(M−H)-。
【0104】
(6)上記(5)で得られる(S)−2−カルボキシ−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン80mg、2−アミノメチルピリミジン26.7mg、1,2−ジクロロエタン43mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール30.3mgのN,N−ジメチルホルムアミド3ml混合物を室温で18時間攪拌する。反応混合物中に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ついで減圧濃縮する。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製して、(S)−2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン87.6mgを得る。MS(m/z):484(MH+)。
【0105】
実施例23〜24
対応する出発物質を実施例22と同様に処理して、下記第3表記載の化合物を得る。
【0106】
【表4】
【0107】
実施例25
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(アクリロイル)ピリミジン31mg、メタノール1ml及び濃硫酸1滴の混合物を2日間加熱還流する。反応後溶媒を留去し、残さをシリカゲル薄層クロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム:メタノール=30:1)で分離することにより、(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−メトキシエチル)カルボニル]ピリミジン27mgを無色油状物として得る。MS(m/z):435(MH+)。
【0108】
実施例26
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン82.48g及びベンゼンスルホン酸1水和物60.06gのメタノール1000ml溶液を濃縮し、メタノール−アセトン混液より再結晶することにより、(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン・2ベンゼンスルホン酸塩121.8gを無色結晶として得る。融点:158.5−161.5℃。
【0109】
実施例27
実施例1(4)で得られた(S)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−カルボキシ−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピリミジン100mg、4−アミノ−1,3,5−トリメチルピラゾール47.9mg、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩58.7mg、1−ヒドロキシベンズトリアゾール・1水和物41.3mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド3mlの混合物を室温下8時間攪拌後、反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぐ。酢酸エチルで抽出後、有機層を水、および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:メタノール=5:1)にて精製し、(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン115mgを得る。MS(m/z):500(MH+)。
【0110】
実施例28
(1)4−クロロ−5−エトキシカルボニル−2−メチルチオピリミジン5.0gのスルフリルクロリド20ml溶液を50℃で1時間加熱する。反応混合液を濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぐ。混合液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10)で精製して、黄色油状物の2,4−ジクロロ−5−エトキシカルボニルピリミジン4.87gを定量的に得る。MS(m/z):220(M+)。
【0111】
(2)上記(1)で得られる2,4−ジクロロ−5−エトキシカルボニルピリミジン4.2gとメルカプトベンゼン2.30gのトルエン40ml溶液に0℃で炭酸カリウム3.94gを加え、室温で1時間、ついで50℃で1時間、さらに100℃で10分間攪拌する。水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、ついで濃縮する。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:20〜酢酸エチル:ヘキサン=1:10)で精製して、無色結晶の2−クロロ−4−フェニルチオ−5−エトキシカルボニルピリミジン4.16gを得る。MS(m/z):295(MH+)。
【0112】
(3)上記(2)で得られる2−クロロ−4−フェニルチオ−5−エトキシカルボニルピリミジン4.05gのテトラヒドロフラン40ml溶液にL−プロリノール1.66gとトリエチルアミン2.77gを加え、混合物を室温で20時間攪拌する。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、ついで濃縮する。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製して、無色粘稠油状物の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−フェニルチオ−5−エトキシカルボニルピリミジン4.16gを得る。MS(m/z):360(MH+)。
【0113】
(4)上記(3)で得られる(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−フェニルチオ−5−エトキシカルボニルピリミジン4.10gのエタノール50ml溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液8.6mlを加え、混合物を室温で15時間攪拌する。反応溶液が弱酸性になるまで、10%クエン酸水溶液30mlを加え、ついで酢酸エチルで抽出する。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、無色結晶の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−フェニルチオ−5−カルボキシピリミジン3.65gを得る。MS(m/z):330(M−H)-。
【0114】
(5)上記(4)で得られる(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−フェニルチオ−5−カルボキシピリミジン2.55g、2−アミノメチルピリミジン1.09g、1,2−ジクロロエタン1.77g及び1−ヒドロキシベンズトリアゾール1.25gのN,N−ジメチルホルムアミド40mlの混合物を室温で16時間攪拌する。水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色結晶4.05gを得る。これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製して、無色結晶の2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−フェニルチオ−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン2.39gを得る。融点:154−156℃。IR(Nujol):1633cm-1。MS(m/z):423(MH+)。
【0115】
(6)上記(5)で得られる(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−フェニルチオ−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン100mgのクロロホルム3ml溶液にm−クロロ過安息香酸70.1mgを0℃で加え、混合物を0℃で30分間攪拌する。ついで、3−クロロベンジルアミン50.3mgとトリエチルアミン48.0mgを0℃で加え、混合物を室温で17時間攪拌する。水を注ぎ、クロロホルムで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、ついで濃縮して黄色油状物169mgを得る。これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製し、酢酸エチル−ヘキサンでトリチュレーションして、無色粉末状の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン95.3mgを得る。融点:153−156℃。IR(Nujol):3241、1637cm-1。MS(m/z):454(MH+)。
【0116】
(7)上記(5)で得られる(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−フェニルチオ−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン100mgのクロロホルム3ml溶液にm−クロロ過安息香酸(70%)70.1mgを0℃で加え、混合物を0℃で30分間攪拌する。ついで、4−メトキシベンジルアミン48.8mgとトリエチルアミン48.0mgを0℃で加え、混合物を室温で20時間攪拌する。水を注ぎ、クロロホルムで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、ついで濃縮して黄色油状物143mgを得る。これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製して、無色粉末状の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン88.2mgを得る。IR(Neat):3296、1633cm-1。MS(m/z):450(MH+)。
【0117】
実施例29
(1)実施例2(3)で得られる(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ホルミルピリミジン10.0mgのテトラヒドロフラン1.0ml溶液を1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液83μlで−78℃にて3分間処理した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加える。その反応混合物を酢酸エチルで抽出して油状の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(1−ヒドロキシペンチル)ピリミジン13.7mgを得る。
【0118】
(2)上記で得た(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(1−ヒドロキシペンチル)ピリミジンを二酸化マンガン25mgで室温下処理し、さらに、二酸化マンガン100mgをゆっくりと加え、混合物を一晩攪拌する。その反応混合物を5時間還流下加熱し、不溶物を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮し、分取用薄層クロマトグラフィーで分離して、無色油状の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−ペンタノイルピリミジン5.8mgを得る。MS(m/z):433(MH+)。
【0119】
実施例30〜83
対応する出発物質より同様に処理して、下記第4表記載の化合物を得る。
【0120】
【表5】
【0121】
【表6】
【0122】
【表7】
【0123】
【表8】
【0124】
【表9】
【0125】
実施例84〜86
対応する出発物質より同様に処理して、下記第5表記載の化合物を得る。
【表10】
【0126】
実施例87
実施例22(5)で得られる(S)−2−カルボキシ−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン80mg、2−アミノメチル−4−メチルモルホリン31.9mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩43mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール30.3mgのN,N−ジメチルホルムアミド3ml混合物を室温で18時間攪拌する。反応混合物中に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ついで減圧濃縮する。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製して、(S)−2−[N−(4−メチル−2−モルホリニル)メチルカルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン80.5mgを得る。MS(m/z):505(MH+)、IR(Nujol):3295、1635cm-1。
【0127】
実施例88〜91
対応する出発物質より同様に処理して、下記第6表記載の化合物を得る。
【表11】
【0128】
実施例92〜145
対応する出発物質より同様に処理して、下記第7表記載の化合物を得る。
【表12】
【0129】
【表13】
【0130】
【表14】
【0131】
【表15】
【0132】
【表16】
【0133】
【表17】
【0134】
実施例146
対応する出発物質より同様に処理して、泡状物の下記式の化合物を得る。MS(m/z):464(MH+)。
【化93】
【0135】
実施例147
対応する出発物質より同様に処理して、下記式の化合物を得る。融点:140−144℃。
【化94】
【0136】
実施例148
実施例1(5)で得られる(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン307mgの塩化メチレン6ml溶液に、臭化ホウ素300μlを氷冷下滴下する。反応混合液を0℃で4時間攪拌する。反応混合物にメタノール、ついで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を氷冷下加える。混合物を酢酸エチルとテトラヒドロフランの混合溶媒で抽出し、有機層を水、食塩水で順次洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、真空濃縮してわずかに茶色のアモルファス状物227mgを得る。これをクロロホルムに懸濁し、生じた不溶物を濾過して除き、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、ついでNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、無色泡状物の(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジルメチル)カルバモイル]ピリミジン129mgを得る。MS(m/z):470(MH+)。IR(Nujol):3279、1632、1593、1569、1518、1463cm-1。
【0137】
実施例149
(1)実施例1(1)で得られる2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−エトキシカルボニルピリミジン2.00gをジメチルスルホキシド10mlに懸濁し、室温下10%水酸化ナトリウム水溶液10mlで処理する。ジメチルスルホキシド5mlを加え、反応混合物を室温下一晩攪拌する。得られる透明な反応液にクエン酸を加え酸性とする。過剰量の水(約50ml)を加え、生じた沈殿物を濾取し、イソプロピルアルコールで洗浄し、ついでイソプロピルエーテルでさらに洗浄し、減圧乾燥して、淡黄色微粉末状の、2−メチルチオ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−カルボキシピリミジン1.864gを得る。融点:238−240℃(分解)。
【0138】
(2)4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−カルボキシ−2−メチルチオピリミジン200mgの塩化メチレン5ml懸濁液にオキサリルクロリド150mgとN,N−ジメチルホルムアミドを加え、混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた酸クロリド化合物と5−アミノピリミジン84.0mgの塩化メチレン5ml懸濁液にジメチルアミノピリジン144mgを室温下加え、混合物を室温で攪拌する。水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、ついで濃縮する。残渣を酢酸エチルとn−ヘキサンの混合溶媒でトリチュレーションして、淡黄色針状結晶の4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(5−ピリミジニルアミノカルボニル)−2−メチルチオピリミジン216mgを得る。融点:238−240℃。IR(Nujol):3251、1666cm-1。MS(m/z):416(M+)。
【0139】
(3)上記(2)で得られる化合物150mgのクロロホルム10ml懸濁液にm−クロロ過安息香酸107mgを0℃で加え、混合物を0℃で1時間、室温で1時間攪拌し、ついでm−クロロ過安息香酸53mgを0℃で加え、0℃で30分間攪拌する。L−プロリノール43.7mgとトリエチルアミン72.9mgを0℃で加え、混合物を室温で20時間攪拌する。水を注ぎ、クロロホルムで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、ついで濃縮して、黄色粘稠油状物201mgを得、これをNH−シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製し、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で洗浄して、無色針状結晶の(S)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(5−ピリミジニルアミノカルボニル)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピリミジン81mgを得る。融点:192−195℃。IR(Nujol):3279、1669cm-1。MS(m/z):470(MH+)。
【0140】
実施例150〜157
実施例149と同様に、対応する出発物質より下記第8表記載の化合物を得る。
【表18】
【0141】
実施例158
(1)実施例149(1)で得られる4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−カルボキシ−2−メチルチオピリミジン154.0mgの塩化メチレン5ml懸濁液をオキサリルクロリド119μlで室温下処理し、N,N−ジメチルホルムアミドを加える。混合物を1時間攪拌し、溶媒を真空除去する。残渣をエーテルで処理し、一晩冷蔵する。揮発性物質を真空除去し、残渣を過剰量のジアゾメタンで0℃で処理し、ついで一晩冷蔵する。メタノールを加えて反応を止める。シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(ジアゾメチルカルボニル)−2−メチルチオピリミジン21.5mgを淡黄色固体物として得る。IR(Nujol):3277、2115、1607、1567、1461、1377、1357、1141cm-1。MS(m/z):364(MH+)。融点:162−165℃(分解)。
【0142】
(2)上記(1)で得られる化合物16.5mgのメタノール3ml懸濁液をトルエンスルホン酸1水和物16.5mgで室温下処理する。溶媒を真空除去し、残渣をプレパラティブTLC(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(メトキシメチルカルボニル)−2−メチルチオピリミジン11.0mgを無色油状物で得る。
【0143】
(3)上記(2)で得られる化合物11.0mgのクロロホルム1.0ml溶液をm−クロロ過安息香酸7.4mgで0℃で処理する。混合物を室温下トリエチルアミン8.3μlとL−プロリノール36mgで処理し、反応混合物を一晩攪拌する。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。残渣をプレパラティブTLC(溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=1:1)で精製して、無色油状物の(S)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(メトキシメチルカルボニル)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピリミジン8.5mgを得る。MS(m/z):421(MH+)。
【0144】
【発明の効果】
本発明の化合物(I)及びその薬理的に許容し得る塩は、優れたPDE V阻害作用を有し、陰茎勃起不全等の予防・治療剤として有用な医薬化合物である。
Claims (19)
- 環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、
(1)低級アルキル基、
(2)水酸基置換低級アルキル基、
(3)ホルミル基、
(4)オキソ基、
(5)アミノ基、
(6)水酸基、
(7)低級アルコキシカルボニル基、及び
(8)(i)ハロゲン原子と低級アルコキシ基とで置換されたベンジルアミノ基及び(ii)水酸基置換シクロアルキルカルバモイル基で置換されたピリミジニル基から選ばれる基であり、R1が低級アルコキシ基、水酸基、モルホリニル基、低級アルキルスルホニル基、ジ低級アルキルホスフィノ基、ジ低級アルキルアミノ基、ピリミジニル基置換低級アルキルアミノ基、ピリジル基、ピリジルアミノ基及び低級アルキル基置換ピペラジニル基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基から選ばれる基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、オキソ基、アミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びシアノ基置換低級アルキル基から選ばれる基であり、R4が水酸基、低級アルコキシ基及びピリミジニルオキシ基から選ばれる基で置換されたシクロアルキル基であり、R2が低級アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基及び低級アルキル基から選ばれる基で置換されたフェニル基である請求項1記載の化合物。 - 環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、ホルミル基及びオキソ基から選ばれる基であり、R1が低級アルコキシ基及びモルホリニル基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」が、低級アルキル基で置換されていてもよい5〜6員の単環式含窒素複素環式基であり、R4が水酸基及び低級アルコキシ基から選ばれる基で置換されたシクロアルキル基であり、R2が低級アルコキシ基、ハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる基で置換されたフェニル基である請求項1記載の化合物。 - 環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、ホルミル基及びオキソ基から選ばれる基であり、R1が低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、式:
−NH−Q−R3
で示される基又は式:
−NH−R4
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」が低級アルキル基で置換されていてもよい5〜6員の単環式含窒素複素環式基であり、R4が水酸基で置換されたシクロアルキル基であり、R2が低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基である請求項1記載の化合物。 - 環Aで示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」における含窒素複素環式基が、5〜6員の単環式含窒素複素環式基又は8〜10員の二環式含窒素複素環式基であり、前記の「置換されていてもよい含窒素複素環式基」の置換基が水酸基置換低級アルキル基であり、R1が式:
−NH−Q−R3
で示される基であり、R3で示される「置換されていてもよい含窒素複素環式基」が低級アルキル基で置換されていてもよい5〜6員の単環式含窒素複素環式基であり、R2が低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基である請求項1記載の化合物。 - Yが式:=N−であり、Zが式:=CH−である請求項1〜12のいずれか1項記載の化合物。
- (S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−4−(3−シアノ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−4−(3−シアノ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−4−(3−シアノ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−[(2S)−2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−[[(2R)−4−メチル−2−モルホリニル]メチル]カルバモイル]ピリミジン;
2−[(2S)−2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−[[(2S)−4−メチル−2−モルホリニル]メチル]カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(4−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−ホルミル−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−[シス−2,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ピロリジニル]−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−アセチルピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(4−ピリダジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(5−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリジルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]ピラジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−モルホリノエチル)カルボニル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−[(4−メチル−2−モルホリニル)メチル]カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン;
2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)ピラジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−メトキシエチル)カルボニル]ピリミジン、
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩。 - (S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(4−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(4−ホルミル−1−ピペラジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(5−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]ピラジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[(2−メトキシエチル)カルボニル]ピリミジン、
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩。 - (S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(5−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン;
(S)−2−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]ピラジン;
(S)−2−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]−3−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)ピラジン、
(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩。 - (S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩。 - 2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩。 - (S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]ピリミジン、
又はその薬理学的に許容し得る塩。
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