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JP3637775B2 - メロディ生成装置と記録媒体 - Google Patents

メロディ生成装置と記録媒体 Download PDF

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JP3637775B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メロディ生成装置及び記録媒体に関し、特に調情報及びコード情報に基づいてアベイラブル・ノート・スケール(以下、「AVNS」と略記する)を検出し、AVNS中の音をメロディ音として選択することによりノンダイアトニックコードに相応しい自然なメロディを生成可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、メロディ生成装置としては、曲全体の調を指定すると共にフレーズ毎にピッチテンプレート(ピッチ変化パターン)、フレーズ先頭ピッチ、フレーズ末尾ピッチ等を指定することによりフレーズ毎に調の音階音を用い且つ指定のピッチ変化に対応してメロディを生成するものが知られている(例えば、特開平9−50278号公報参照)。
【0003】
また、他のメロディ生成装置としては、コード進行を入力すると共に入力したコード進行に基づいて調を検出し、検出した調の音階音を用いてメロディを生成するものが知られている(例えば、特許第2615721号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した調指定型のメロディ生成装置によると、所望の調を指定し、その調に合ったメロディを生成することができる。しかし、所望のコードを指定し、そのコードに合ったメロディを生成することはできない。
【0005】
一方、上記した調検出型のメロディ生成装置によると、所望のコードを指定し、そのコードに合ったメロディを生成することができる。しかし、コードから検出した調の音階音だけを用いてメロディを生成するため、ダイアトニックコード(調の音階中の音により構成されるコード)については特に問題はないが、ノンダイアトニックコード(調の音階中の音に限らず、調の音階中の音以外の音も含むコード)については、コードとメロディとの融合感が十分でなく、コードに相応しい自然なメロディを得ることができなかった。
【0006】
この発明の目的は、ノンダイアトニックコードに相応しい自然なメロディを生成可能な新規なメロディ生成装置を提出することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るメロディ生成装置は、
所望の調を表わす調情報を入力すると共に所望のコードを表わすコード情報を入力する入力手段と、
この入力手段により入力された調情報及びコード情報に基づいてアベイラブル・ノート・スケールを検出する検出手段と、
所望のリズムパターンを設定する設定手段と、
前記リズムパターンを構成する順次の音を各音毎に重要音又は非重要音のいずれかに分類する分類手段であって、強拍音、アクセントのある音、音符長の長い音のいずれかに該当する音を重要音とし、それ以外の音を非重要音として分類を行なうものと、
この分類手段により重要音として分類された各音としては前記入力手段により入力されたコード情報が表わすコードの構成音の中の音を選択すると共に、前記分類手段により非重要音として分類された各音としては前記検出手段により検出されたアベイラブル・ノート・スケール中の音を選択する選択手段と
を備え、この選択手段により選択された音をメロディ音として採用することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成するものである。
【0008】
この発明の構成によれば、所望のリズムパターンを設定すると共に所望の調と所望のコードとに基づいてAVNS(アベイラブル・ノート・スケール)を検出し、設定したリズムパターンに従い且つ検出したAVNS中の音を用いてメロディを生成するようにしたので、メロディ音としては、調の音階音に限らず、調の非音階音(調の音階音でない音)やAVNS中の非コード構成音(AVNS中でコード構成音でない音)を採用可能となり、コードとメロディとの融合感を十分に表現することができる。従って、ノンダイアトニックコードに相応しく且つリズムパターンに適合した自然なメロディを得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明に係るメロディ生成方法では、所望の調を表わす調情報と、コード区間毎に所望のコードを表わすコード情報とを入力し、入力された調情報及びコード情報に基づいてコード区間毎にAVNSを検出する。
【0010】
一般に、コードは、ダイアトニックコードとノンダイアトニックコードとに分けられる。ダイアトニックコードは、例えば図1に示すような7種のダイアトニックスケールについて各スケール毎に成立するものであり、ノンダイアトニックコードは、変化音を含むコードである。
【0011】
AVNSは、与えられた調についてコード毎に決まるものである。例えば、メジャーコードについては、図2に示すようにAVNSが定められ、ドミナント7thコードについては、図3に示すようにAVNSが定められる。
【0012】
図4,5は、AVNSの具体例を示すものである。図4は、C長調の場合においてC,F,Db M7 ,Bb M7 等のメジャーコードにそれぞれ対応するAVNSを示すと共に、Eb 調の場合においてEb ,Ab 等のメジャーコードにそれぞれ対応するAVNSを示す。また、図5は、C長調の場合においてG7,D7,Bb 7,Db 7,A7,Ab 7等のドミナント7thコードにそれぞれ対応するAVNSを示す。図4,5において、全音符に相当する丸印は、コード構成音を表わす。
【0013】
図4,5に示すように調毎にダイアトニックコード及びノンダイアトニックコードを含む種々のコードに対応するAVNSを記憶したAVNSテーブルメモリを設けておくと、入力された調情報及びコード情報に基づいて簡単にAVNSを検出することができる。この発明のメロディ生成方法では、検出したAVNS中の音をメロディ音として選択することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成する。
【0014】
図6は、一例としてC長調のメロディ生成状況を示すものである。ダイアトニックコードであるコードCが与えられたコード区間においては、図4に示すCアイオニアン・スケール中の音をメロディ音として選択することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成する。ノンダイアトニックコードであるコードDb M7 が与えられたコード区間においては、図4に示すDb リディアン・スケール中の音をメロディ音として選択することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成する。
【0015】
ここで、C長調の音階音とDb リディアン・スケール中の音を対比すると、次の表1に示すようになる。
【0016】
【表1】
Figure 0003637775
ノンダイアトニックコードであるコードDb M7 が与えられたコード区間においては、調の音階音でない音P(Ab ),Q(Bb )やAVNS中の非コード構成音Q(Bb )がメロディ音として選択可能になるので、ノンダイアトニックコードとの融合感が良好で自然なメロディを生成することができる。
【0017】
図6の例において、音P(Ab )は、コードDb M7 の構成音であるので、コードネームからコード構成音を求めてコード構成音中の音を選択する構成にすれば、AVNSを求めなくても選択可能である。しかし、音Q(Bb )は、コードDb M7 の構成音でないので、AVNSを求めなければ選択不可能である。この発明では、AVNSを検出すると共に検出したAVNS中の音をメロディ音として選択するようにしているので、音Q(Bb )のようなAVNS中の非コード構成音を選択可能になり、ノンダイアトニックコードの個性を強調することができる。
【0018】
図7は、上記したメロディ生成方法を実施するメロディ生成装置を備えた電子楽器の回路構成を示すものである。
【0019】
この電子楽器は、パーソナルコンピュータ等の小型コンピュータによってメロディ生成、楽音発生等が制御されるようになっている。
【0020】
バス10には、CPU(中央処理装置)12、ROM(リード・オンリィ・メモリ)14、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)16、検出回路18,20、表示回路22、音源回路24、効果回路26、外部記憶装置28、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェース30、通信インターフェース32、タイマ34等が接続されている。
【0021】
CPU12は、ROM14にストアされたプログラムに従ってメロディ生成のための各種処理を実行するもので、これらの処理については図9〜16を参照して後述する。
【0022】
ROM14には、プログラムの他に、AVNSテーブルが記憶されている。AVNSテーブルは、図4,5に示したように調毎にダイアトニックコード及びノンダイアトニックコードを含む種々のコードに対応してAVNSの構成音を配置したものである。
【0023】
RAM16は、CPU12による各種処理に際して使用される種々の記憶部を含むもので、主な記憶部としては、作曲条件記憶部16A、リズムテンプレート記憶部16B、メロディテンプレート記憶部16C、AVNS記憶部16D、メロディデータ記憶部16E等を含んでいる。
【0024】
検出回路18は、鍵盤36から鍵操作情報を検出するものである。検出回路20は、スイッチ群38から各種スイッチの操作情報を検出するものである。スイッチ群38は、一例として文字入力及び数値入力が可能なキーボードからなる。
【0025】
表示回路22は、表示器40の表示動作を制御することにより各種の表示を可能にするものである。
【0026】
音源回路24は、複数の楽音発生チャンネルを有するものである。楽音発生方式としては、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO,VCF,VCA等を用いるアナログシンセサイザ方式等の任意のものを採用することができる。また、音源回路24としては、専用のハードウェアを用いるものに限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)とマイクロプログラムを組合せたもの、CPUとソフトウェアを組合せたものであってもよい。さらに、複数の楽音発生チャンネルは、対応する複数の回路で構成してもよく、あるいは1つの回路を時分割的に使用することによって形成してもよい。
【0027】
効果回路26は、音源回路24から発生される楽音信号にコーラス、リバーブ等の効果を付加するものである。効果回路26から送出される楽音信号は、サウンドシステム42に供給され、音響に変換される。
【0028】
外部記憶装置28は、HD(ハードディスク)、FD(フロッピーディスク)、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的ディスク)、MO(光磁気ディスク)等のうち1又は複数種類の記録媒体を着脱可能なものである。外部記憶装置28に所望の記録媒体を装着した状態では、記録媒体からRAM16へデータを転送可能である。また、装着した記録媒体がHDやFDのように書込可能なものであれば、RAM16のデータを記録媒体に転送可能である。
【0029】
外部記憶装置28に装着する記録媒体には、一例としてフレーズ単位の多数のリズムテンプレート及び多数のメロディテンプレートがデータベースとして記録されている。図8(A)は、1つのメロディテンプレートが表わすメロディパターン(ピッチ変化パターン)を例示するものであり、図8(B)は、1つのリズムテンプレートが表わすリズムパターン(発音タイミングパターン)を例示するものである。メロディテンプレート及びリズムテンプレートは、ファクトリセット等により予め用意したものでもよいし、あるいはユーザが任意に作成して登録したものでもよい。
【0030】
リズムテンプレート及びメロディテンプレートのデータベースとしては、外部記憶装置28の代りにROM14又はRAM16を用いてもよい。また、プログラム記録手段としては、ROM14の代りに外部記憶装置28の記録媒体(前述のHD,FD,CD,DVD,MO等)を用いることができる。この場合、記録媒体に記録したプログラムは、外部記憶装置28からRAM16へ転送する。そして、RAM16に記憶したプログラムに従ってCPU12を動作させる。このようにすると、プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行なうことができる。
【0031】
MIDIインターフェース30は、自動演奏装置等の他のMIDI機器44との間で演奏情報等の送受信を行なうために設けられたものである。
【0032】
通信インターフェース32は、通信ネットワーク(例えばLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、インターネット、電話回線等)46を介してサーバコンピュータ48と情報通信を行なうために設けられたものである。この発明の実施に必要なプログラムや各種データは、サーバコンピュータ48から通信ネットワーク46及び通信インターフェース32を介してRAM16または外部記憶装置28へダウンロード要求に応じて取込むようにしてもよい。
【0033】
タイマ34は、与えられるテンポデータに対応する周期でテンポクロック信号TCLを発生するもので、テンポクロック信号TCLは、割込命令としてCPU12に供給される。CPU12は、テンポクロック信号TCLの各クロックパルス毎に割込処理を開始する。このような割込処理を利用することにより記憶部16Eのメロディデータに基づいて自動演奏を行なうことができる。
【0034】
上記した電子楽器において、CPU12は、鍵盤36で鍵が押されるたびに、押された鍵に対応する音高情報と発音命令信号とを音源回路24に供給する。音源回路24は、音高情報及び発音命令信号に応じて、押された鍵に対応する音高を有する楽音信号を発生する。このようにしてマニュアル演奏音の発生が可能となる。
【0035】
図9は、メロディ生成処理のルーチンを示すものである。ステップ50では、調及びコード進行を含む作曲条件を入力する。すなわち、ユーザによるキーボード(スイッチ群38)の操作に基づいて調、コード進行(コード区間毎のコード)、楽節構成(例えばA,B,C,C’…等)、楽節毎のフレーズ数、各フレーズ毎の小節数、歌詞の音節数(又は音符数)、終止形(半終止又は完全終止)、曲想(メロディック又はリズミック)、音域、シンコペーションの有無等のデータを入力し、入力に係る作曲条件データを記憶部16Aに記憶させる。
【0036】
次に、ステップ52では、記憶部16Aの作曲条件データに基づいて作曲条件に合うリズムテンプレート及びメロディテンプレートを前述したデータベースからフレーズ毎に検索する。通常、フレーズ毎に複数のリズムテンプレート及び複数のメロディテンプレートが検索される。そこで、フレーズ毎に複数のリズムテンプレートのうちから任意の1つを選択すると共にフレーズ毎に複数のメロディテンプレートのうちから任意の1つを選択するために選択処理を行なう。
【0037】
このような選択処理は、一例として、ユーザのマニアル操作に基づいて行なうことができる。すなわち、表示器40の画面に選択対象となる複数のテンプレートを表示すると共にユーザのキーボード(スイッチ群38)での指示に応じて表示中のテンプレートのうちの1つを任意に選択する方式で行なうことができる。テンプレート選択処理の他の例としては、ユーザの意志とは関係なく所定の条件に従って自動的にテンプレートを選択する方式を採用してもよい。
【0038】
選択処理においては、選択に係る一連のリズムテンプレートを記憶部16Bに記憶させると共に選択に係る一連のメロディテンプレートを記憶部16Cに記憶させる。ステップ52の後は、ステップ54に移る。
【0039】
ステップ54では、記憶部16Bに記憶されたリズムテンプレート中の各音を重要音又は非重要音のいずれかに分類すると共に、重要音として分類された音については記憶部16Bに重要音マークデータを書込む。重要音としては、例えば強拍音、アクセントのある音、音符長の長い音等が予め定められており、重要音でない音が非重要音である。ステップ54の後は、ステップ56に移る。
【0040】
ステップ56では、コード区間番号レジスタnに1をセットする。レジスタnとしては、RAM16内の所定の記憶領域が使用される。ステップ56の後、ステップ58に移り、レジスタnが示す番号を有するコード区間について区間メロディ生成処理を行なう。ステップ56でn=1とした後初めてステップ58に来たときは、番号1のコード区間(最初のコード区間)について区間メロディ生成処理が行なわれ、最初のコード区間のメロディを表わすメロディデータが記憶部16Eに書込まれる。区間メロディ生成処理の具体例については、図10〜16を参照して後述する。
【0041】
次に、ステップ60では、レジスタnの値を1だけ増大させる。そして、ステップ62に移り、全区間(すべてのコード区間)終了か判定する。ステップ56の後初めてステップ60に来たときは、n=2であり、全区間終了でない。従って、ステップ62の判定結果は否定的(N)となり、ステップ58に戻る。
【0042】
ステップ58では、番号2のコード区間について区間メロディ生成処理を行ない、生成したメロディを表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。そして、ステップ60でn=3としてからステップ62で全区間終了か判定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ58に戻り、ステップ58〜62の処理を上記したと同様に繰返す。
【0043】
全区間について区間メロディ生成処理が終了すると、ステップ62の判定結果が肯定的(Y)となり、メロディ生成処理をエンドとする。このとき、記憶部16Eには、1曲の全区間のメロディデータが記憶されている。
【0044】
なお、図9のメロディ生成処理において、データベースには楽節単位の多数のリズムテンプレート及び多数のメロディテンプレートを記憶しておき、ステップ52では楽節毎にリズムテンプレート及びメロディテンプレートの検索や選択を行なってもよい。また、データベースには曲単位の多数のリズムテンプレート及び多数のメロディテンプレートを記憶しておき、ステップ52では曲毎にリズムテンプレート及びメロディテンプレートの検索や選択を行なうようにしてもよい。
【0045】
図10は、区間メロディ生成処理の第1の例58(1)を示すものである。ステップ70では、AVNSを検出する。AVNSの検出は、記憶部16Aにおいて入力に係る調データと入力に係るコード区間n(レジスタnの番号を有するコード区間)のコードデータとを参照すると共にこれらの調データ及びコードデータに基づいてROM14内のAVNSテーブルを参照することにより行なわれる。一例として、調データがC長調を表わすと共にコードデータがDb M7 を表わすものとすると、AVNSとしては、図4に示すようにDb リディアン・スケールが検出される。
【0046】
AVNS検出処理においては、AVNSの構成音を表わすデータを記憶部16Dに書込む。例えば、AVNSとしてDb リディアン・スケールが検出された場合、Db リディアン・スケールの構成音を表わすデータが記憶部16Dに書込まれる。ステップ70の後は、ステップ72に移る。
【0047】
ステップ72では、コード区間nにおいて最初の音に着目する。すなわち、記憶部16Bのリズムテンプレート中でコード区間nにおいて最初の音を参照する。そして、ステップ74に移り、着目に係る音が重要音か判定する。図9のステップ54の処理において、重要音として分類された音には重要音マークデータが付加されているので、重要音か否か判定するには、着目に係る音に重要音マークデータが付加されているか判定すればよい。ステップ74の判定結果が肯定的(Y)であれば、着目音が重要音であったことになり、ステップ76に移る。
【0048】
ステップ76では、記憶部16Cのメロディテンプレートに従ってコード構成音の中から音を選択する。この場合、コード構成音は、入力に係るコード区間nのコードデータが表わすコード(例えばCメジャー)を構成する音であり、例えばコードデータをコード構成音に変換する変換テーブルを用いることにより簡単に求められる。一例として、図6中の音Pは、コードDb M7 のコード構成音の中から選択されたものである。
【0049】
ステップ74の判定結果が否定的(N)であったときは、着目音が非重要音であったことになり、ステップ78に移る。ステップ78では、記憶部16Cのメロディテンプレートに従ってAVNSの構成音の中から音を選択する。この場合、AVNSの構成音は、記憶部16Dのデータにより表わされるものである。一例として、図6中の音Qは、AVNSとしてのDb リディアン・スケールの構成音の中から選択されたものである。
【0050】
ステップ76,78において、メロディテンプレートに従って音を選択する際には、メロディテンプレートが示す音高変化に一致又は近似した音高変化が得られるように音の選択を行なう。そして、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0051】
ステップ76又は78の処理が終ったときは、ステップ80に移り、着目音がコード区間nの最後の音か判定する。ステップ72でコード区間nの最初の音に着目した後初めてステップ80に来たとき、最初の音が最後の音でなければステップ80の判定結果が否定的(N)となり、ステップ82に移る。
【0052】
ステップ82では、コード区間nにおいて次の音に着目する。すなわち、記憶部16Bのリズムテンプレート中でコード区間nにおいて次の音を参照する。そして、ステップ74に戻り、ステップ74〜80の処理を上記したと同様に実行する。この後は、コード区間nの最後の音についてステップ76又は78の処理が終るまでステップ74〜82の処理を繰返す。
【0053】
コード区間nの最後の音についてステップ76又は78の処理が終ると、ステップ80に移る。ステップ80の判定結果は肯定的(Y)となり、図9のステップ60に移る。このとき、記憶部16Eには、コード区間nにおいてリズムテンプレートにより指示されるすべての音に対応したリズム音を表わすメロディデータが記憶されている。
【0054】
図10の区間メロディ生成処理によれば、生成すべき各音を重要音又は非重要音のいずれかに分類し、重要音については入力に係るコードの構成音の中から、非重要音については検出に係るAVNS中からそれぞれメロディ音を選択するようにしたので、ダイアトニックコード及びノンダイアトニックコードのいずれについてもコードとメロディとの融合感が向上し、いずれのコードにも相応しい自然なメロディを得ることができる。
【0055】
図11は、区間メロディ生成処理の第2の例58(2)を示すものである。ステップ90では、コード区間nのコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれか判定する。この判定の結果、ノンダイアトニックコードであれば、ステップ92に移り、図10に関して前述したと同様にAVNSに基づくメロディ生成処理を行なう。
【0056】
ステップ90の判定の結果、ダイアトニックコードであれば、ステップ94に移る。ステップ94では、前述のステップ72と同様にコード区間nにおいて最初の音に着目する。そして、ステップ96に移り、前述のステップ74と同様に着目に係る音が重要音か判定する。この判定の結果が肯定的(Y)であれば、重要音であったことになり、ステップ98に移る。
【0057】
ステップ98では、前述のステップ76と同様に記憶部16Cのメロディテンプレートに従ってコード構成音の中から音を選択する。そして、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0058】
ステップ96の判定結果が否定的(N)であったときは、着目音が非重要音であったことになり、ステップ100に移る。ステップ100では、記憶部16Cのメロディテンプレートに従って調の音階音の中から音を選択する。この場合、調の音階音は、入力に係る調データが表わす調の音階を構成する音であり、例えば調データを調の音階音に変換する変換テーブルを用いることにより簡単に求められる。
【0059】
ステップ100において、メロディテンプレートに従って音を選択する際には、メロディテンプレートが示す音高変化に一致又は近似した音高変化が得られるように音の選択を行なう。そして、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0060】
ステップ98又は100の処理が終ったときは、ステップ102に移り、着目音がコード区間nの最後の音か判定する。ステップ94でコード区間nの最初の音に着目した後初めてステップ102に来たとき、最初の音が最後の音でなければステップ102の判定結果が否定的(N)となり、ステップ104に移る。
【0061】
ステップ104では、コード区間nにおいて次の音に着目する。すなわち、記憶部16Bのリズムテンプレート中でコード区間nにおいて次の音を参照する。そして、ステップ96に戻り、ステップ96〜100の処理を上記したと同様に実行する。この後は、コード区間nの最後の音についてステップ98又は100の処理が終るまでステップ96〜104の処理を繰返す。
【0062】
コード区間nの最後の音についてステップ98又は100の処理が終ると、ステップ102に移る。ステップ102の判定結果は肯定的(Y)となり、図9のステップ60に移る。また、ステップ92の処理が終ったときも図9のステップ60に移る。このとき、記憶部16Eには、コード区間nにおいてリズムテンプレートにより指示されるすべての音に対応したリズム音を表わすメロディデータが記憶されている。
【0063】
図11の区間メロディ生成処理によれば、入力に係るコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれであるか判定し、ダイアトニックコードについては入力に係る調の音階音の中から、ノンダイアトニックコードについては検出に係るAVNSの中からそれぞれメロディ音を選択するようにしたので、曲の中で出現頻度が高いダイアトニックコードについてはAVNSを求める必要がなくなり、高速の処理が可能となる。
【0064】
図12は、区間メロディ生成処理の第3の例58(3)を示すものである。ステップ110では、前述のステップ70と同様にAVNS検出処理を行ない、検出に係るAVNSの構成音を表わすデータを記憶部16Dに書込む。そして、ステップ112に移る。
【0065】
ステップ112では、AVNS中の各音(記憶部16Dのデータが表わす各音)を調の音階音又は非音階音のいずれかに分類する。ここで、調の音階音とは、調の音階を構成する音であり、音階音でない音が非音階音である。
【0066】
一例として、前掲の表1に示したように入力に係る調がC調長であり且つ検出に係るAVNSがD リディアン・スケールである場合、AVNS中の各音を調の音階音又は非音階音のいずれかに分類すると、調の音階音に分類されるのがC,F,Gの音であり、非音階音に分類されるのがD,E,A,Bの音である。
【0067】
次に、ステップ114では、前述のステップ72と同様にコード区間nにおいて最初の音に着目する。そして、ステップ116に移り、前述のステップ74と同様に着目に係る音が重要音か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれば、重要音であったことになり、ステップ118に移る。
【0068】
ステップ118では、前述のステップ76と同様に記憶部16Cのメロディテンプレートに従ってコード構成音の中から音を選択する。そして、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0069】
ステップ116の判定結果が否定的(N)であったときは、着目音が非重要音であったことになり、ステップ120に移る。ステップ120では、記憶部16Cのメロディテンプレートに従ってAVNS中の調の非音階音(AVNS中で調の非音階音として分類された音)を優先的に選択する。ステップ112に関して前述した例では、調の非音階音であるDb ,Eb ,Ab ,Bb の音のうちのいずれかを調の音階音であるC,F,Gの音より優先的に選択する。
【0070】
非音階音を優先的に選択する方法としては、
(イ)コード区間に少なくとも1つは非音階音を含ませる、
(ロ)音をランダムに選択する際に非音階音の重みを大きくして非音階音が選択される確率を高くする、
(ハ)音階音と非音階音とが選択候補になった場合は強制的に非音階音を選択する
などの方法がある。
【0071】
ステップ118又は120において、メロディテンプレートに従って音を選択する際には、メロディテンプレートが示す音高変化に一致又は近似した音高変化が得られるように音の選択を行なう。そして、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0072】
ステップ118又は120の処理が終ったときは、ステップ122に移り、着目音がコード区間nの最後の音か判定する。ステップ114でコード区間nの最初の音に着目した後初めてステップ122に来たとき、最初の音が最後の音でなければステップ122の判定結果が否定的(N)となり、ステップ124に移る。
【0073】
ステップ124では、コード区間nにおいて次の音に着目する。すなわち、記憶部16Bのリズムテンプレート中でコード区間nにおいて次の音を参照する。そして、ステップ116に戻り、ステップ116〜124の処理を上記したと同様に実行する。この後は、コード区間nの最後の音についてステップ118又は120の処理が終るまでステップ116〜124の処理を繰返す。
【0074】
コード区間nの最後の音についてステップ118又は120の処理が終ると、ステップ122に移る。ステップ122の判定結果は肯定的(Y)となり、図9のステップ60に移る。このとき、記憶部16Eには、コード区間nにおいてリズムテンプレートにより指示されるすべての音に対応したリズム音を表わすメロディデータが記憶されている。
【0075】
図12の区間メロディ生成処理によれば、検出に係るAVNS中の各音を入力に係る調の音階音又は非音階音のいずれかに分類し、非音階音として分類された音を音階音として分類された音より優先的にメロディ音として選択するようにしたので、AVNS中の調の非音階音を確実にメロディ中に含ませることができ、ノンダイアトニックコードの個性を強調することができる。
【0076】
図13は、区間メロディ生成処理の第4の例58(4)を示すものである。この例の区間メロディ生成処理を使用する場合、図9のルーチンでは、ステップ52においてメロディテンプレートの検索・選択を行なわず、ステップ54の分類処理も行なわない。
【0077】
ステップ130では、前述のステップ70と同様にAVNS検出処理を行ない、検出に係るAVNSの構成音を表わすデータを記憶部16Dに書込む。そして、ステップ132に移る。
【0078】
ステップ132では、前述のステップ72と同様にコード区間nにおいて最初の音に着目する。そして、ステップ134に移り、互いに異なる多数の音高データのうちのいずれかをランダムに発生する。
【0079】
次に、ステップ136では、ステップ134で発生された音高データが示す音はAVNSの構成音か判定する。この場合、AVNSの構成音は、記憶部16Dのデータにより表わされるものである。ステップ136の判定結果が否定的(N)であれば、ステップ134に戻り、音高データをランダムに発生する。そして、ステップ136に移り、新たに発生された音高データが示す音はAVNSの構成音か判定する。
【0080】
ステップ136の判定結果が肯定的(Y)になると、AVNSの構成音の1つが音高データとして発生されたことになり、ステップ138に移る。ステップ138では、音高データが示す音は直前の音から順次進行(長二度以内)の音か判定する。この判定の結果が肯定的(Y)であれば、ステップ140に移り、発生に係る音高データが示す音をメロディ音として採用する。なお、楽曲の冒頭等で直前の音が存在しない場合は、ステップ138を経ずにステップ140に移り、発生に係る音高データが示す音をメロディ音として採用する。
【0081】
ステップ138の判定結果が否定的(N)であったときは、今回の音が直前の音から跳躍している(短三度以上の音程がある)ことになり、ステップ142に移る。ステップ142では、コード構成音フラグfが1か判定する。フラグfとしては、RAM16内の所定の記憶領域が使用される。フラグfの値が1であれば直前の音がコード構成音(コード区間nのコードを構成する音)であることを表わし、フラグfの値が0であれば直前の音がコード構成音でないこと(非コード構成音であること)を表わす。
【0082】
ステップ142の判定結果が否定的(N)であったときは、ステップ134に戻り、ステップ134〜138により音を選び直す。そして、ステップ138で順次進行であると判定されれば、新たに発生された音高データが示す音がステップ140でメロディ音として採用される。
【0083】
ステップ142の判定結果が肯定的(Y)であったときは、ステップ140に移り、発生に係る音高データが示す音をメロディ音として採用する。従って、今回の音が直前の音から跳躍していた場合、直前の音がコード構成音であれば跳躍が許可され、直前の音がコード構成音でなければ跳躍が許可されない(音を選び直して順次進行の音をメロディ音とする)ことになる。
【0084】
ステップ140において、発生に係る音をメロディ音として採用したときは、メロディ音を表わすメロディデータを記憶音16Eに書込む。そして、ステップ144に移る。
【0085】
ステップ144では、ステップ140で採用した音がコード構成音か判定する。この判定の結果が肯定的(Y)であればステップ146でフラグfに1をセットし、否定的(N)であればステップ148でフラグfに0をセットする。これは、ステップ136で次の音を選択した際にステップ142での判定を可能にするための処理である。
【0086】
ステップ146又は148の処理が終ったときは、ステップ150に移り、着目音がコード区間nの最後の音か判定する。ステップ132でコード区間nの最初の音に着目した後初めてステップ150に来たとき、最初の音が最後の音でなければステップ150の判定結果が否定的(N)となり、ステップ152に移る。
【0087】
ステップ152では、コード区間nにおいて次の音に着目する。すなわち、記憶部16Bのリズムテンプレート中でコード区間nにおいて次の音を参照する。そして、ステップ134に戻り、ステップ134〜150の処理を上記したと同様に実行する。この後は、コード区間nの最後の音についてステップ146又は148の処理が終るまでステップ134〜152の処理を繰返す。
【0088】
コード区間nの最後の音についてステップ146又は148の処理が終ると、ステップ150に移る。ステップ150の判定結果は肯定的(Y)となり、図9のステップ60に移る。このとき、記憶部16Eには、コード区間nにおいてリズムテンプレートにより指示されるすべての音に対応したリズム音を表わすメロディデータが記憶されている。
【0089】
なお、ステップ132では、リズムテンプレート中においてコード区間nの最初の音に着目するようにしたが、リズムテンプレートを用いる代りにランダムに発音タイミングや音符長を決定するようにしてもよい。また、ランダムに音を選択する際に所定の条件を与えるようにしてもよく、例えば音域制限を与えたり、所定の音高変化傾向を持たせるようにしたりすることができる。さらに、非コード構成音からの跳躍を防ぐ別の方法としては、各コード区間のメロディ生成が終了した後又は1曲分のメロディ生成が終了した後、メロディデータに基づいて非コード構成音からの跳躍個所を検出し、該跳躍個所を跳躍しないように修正する方法を用いてもよい。
【0090】
図13の区間メロディ生成処理によれば、検出に係るAVNS中からランダムにメロディ音を選択するようにしたので、変化に富んだメロディを簡単に得ることができる。
【0091】
図14は、区間メロディ生成処理の第5の例58(5)を示すものである。この例の区間メロディ生成処理を使用する場合、図9のルーチンでは、ステップ52においてメロディテンプレートの検索・選択を行なわず、ステップ54の分類処理も行なわない。またステップ52で検索されるべき各リズムテンプレートにあっては、図15に示すように各音毎に音種としてコード構成音Cまたは非コード構成音NCを指定する音種指定データが付加されている。
【0092】
ステップ160では、前述のステップ70と同様にAVNS検出処理を行ない、検出に係るAVNSの構成音を表わすデータを記憶部16Dに書込む。そして、ステップ162に移る。
【0093】
ステップ162では、AVNS中の各音をコード構成音又は非コード構成音のいずれかに分類する。ここで、AVNS中の各音は、記憶部16Dのデータにより表わされるものである。コード構成音は、コード区間nのコードを構成する音であり、コード構成音でない音が非コード構成音である。一例として、コードDb M7 については、図4に示すようにDb ,F,Ab ,Cがコード構成音であり、Eb ,G ,Bb が非コード構成音である。コード構成音として分類された音については、記憶部16Dにコード構成音マークデータを書込む。そして、ステップ164に移る。
【0094】
ステップ164では、前述のステップ72と同様にコード区間nにおいて最初の音に着目する。そして、ステップ166に移り、着目音がコード構成音か判定する。前述したようにリズムテンプレートに各音毎に音種指定データが付加されているので、音種指定データを参照することによりコード構成音か否か判明する。
【0095】
ステップ166の判定結果が肯定的(Y)であったときは、ステップ168に移り、AVNS中のコード構成音の中からいずれかの音をランダムに選択する。ここで、AVNS中のコード構成音は、記憶部16Dのデータ中においてコード構成音マークデータが付加された音である。前述したコードDb M7 の例では、Db ,F,Ab ,Cの音の中からいずれかの音がランダムに選択される。
【0096】
ステップ166の判定結果が否定的(N)であったときは、ステップ170に移り、AVNS中の非コード構成音の中からいずれかの音をランダムに選択する。ここで、AVNS中の非コード構成音は、記憶部16Dのデータ中においてコード構成音マークデータが付加されていない音である。前述したコードDb M7 の例では、Eb ,G ,Bb の音の中からいずれかの音がランダムに選択される。
【0097】
ステップ168,170においては、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0098】
ステップ168又は170が終ったときは、ステップ172に移り、着目音がコード区間nの最後の音か判定する。ステップ164でコード区間nの最初の音に着目した後初めてステップ172に来たとき、最初の音が最後の音でなければステップ172の判定結果が否定的(N)となりステップ174に移る。
【0099】
ステップ174では、コード区間nにおいて次の音に着目する。すなわち、記憶部16Bのリズムテンプレート中でコード区間nにおいて次の音を参照する。そして、ステップ166に戻り、ステップ166〜172の処理を上記したと同様に実行する。この後は、コード区間nの最後の音についてステップ168又は170の処理が終るまでステップ166〜174の処理を繰返す。
【0100】
コード区間nの最後の音についてステップ168又は170の処理が終ると、ステップ172に移る。ステップ172の判定結果は肯定的(Y)となり、図9のステップ60に移る。このとき、記憶部16Eには、コード区間nにおいてリズムテンプレートにより指示されるすべての音に対応したリズム音を表わすメロディデータが記憶されている。
【0101】
なお、ステップ166の判定結果が否定的(N)であったとき(着目音が非コード構成音であったとき)は、図13の例で示したように今回の音が直前の音から跳躍しているか判定し、跳躍しているときは直前の音がコード構成音である場合に限り跳躍を許可するようにしてもよい。また、ランダムに音を選択する際に所定の条件を与えるようにしてもよく、例えば音域制限を与えたり、所定の音高変化傾向を持たせるようにしたりすることができる。さらに、音種として非コード構成音NCを指定された音については、倚音、経過音、刺繍音、逸音等の音種も指定し、この音種を満たす音をAVNS中の非コード構成音の中から選択するようにしてもよい。
【0102】
図14の区間メロディ生成処理によれば、検出に係るAVNS中の各音をコード構成音又は非コード構成音のいずれかに分類すると共に生成すべき各音毎に音種としてコード構成音又は非コード構成音のいずれかを指定し、コード構成音を指定された各音についてはコード構成音として分類された音の中から、非コード構成音を指定された各音については非コード構成音として分類された音の中からそれぞれメロディ音を選択するようにしたので、AVNS中の非コード構成音をメロディ中に的確に含ませることができ、ノンダイアトニックコードの個性を強調することができる。
【0103】
図16は、区間メロディ生成処理の第6の例58(6)を示すものである。ステップ180では、前述のステップ72と同様にコード区間nの最初の音に着目する。そして、ステップ182に移る。
【0104】
ステップ182では、前述のステップ74と同様に着目に係る音が重要音か判定する。この判定の結果が肯定的(Y)であれば、重要音であったことになり、ステップ184に移る。
【0105】
ステップ184では、前述のステップ76と同様に記憶部16Cのメロディテンプレートに従ってコード構成音の中から音を選択する。そして、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0106】
ステップ182の判定結果が否定的(N)であったときは、着目音が非重要音であったことになり、ステップ186に移る。ステップ186では、記憶部16Cのメロディテンプレートに従って調の音階音の中から音を選択する。この場合、調の音階音は、入力に係る調データが表わす調の音階を構成する音であり、例えば調データを調の音階音に変換する変換テーブルを用いることにより簡単に求められる。
【0107】
ステップ184又は186において、メロディテンプレートに従って音を選択する際には、メロディテンプレートが示す音高変化に一致又は近似した音高変化が得られるように音の選択を行なう。そして、選択された音をメロディ音として採用し、メロディ音を表わすメロディデータを記憶部16Eに書込む。
【0108】
ステップ184又は186の処理が終ったときは、ステップ188に移り、着目音がコード区間nの最後の音か判定する。ステップ180でコード区間nの最初の音に着目した後初めてステップ188に来たとき、最初の音が最後の音でなければステップ188の判定結果が否定的(N)となり、ステップ190に移る。
【0109】
ステップ190では、コード区間nにおいて次の音に着目する。すなわち、記憶部16Bのリズムテンプレート中でコード区間nにおいて次の音を参照する。そして、ステップ182に戻り、ステップ182〜188の処理を上記したと同様に実行する。この後は、コード区間nの最後の音についてステップ184又は186の処理が終るまでステップ182〜190の処理を繰返す。
【0110】
コード区間nの最後の音についてステップ184又は186の処理が終わると、ステップ188に移る。ステップ188の判定結果は肯定的(Y)となり、ステップ192に移る。このとき、記憶部16Eには、コード区間nにおいてリズムテンプレートにより指示されるすべての音に対応したリズム音を表わすメロディデータが記憶されている。
【0111】
ステップ192では、コード区間nのコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれか判定する。この判定の結果、ダイアトニックコードであれば、図9のステップ60に移る。
【0112】
ステップ192の判定の結果、ノンダイアトニックコードであれば、ステップ194に移る。ステップ194では、前述のステップ70と同様にAVNS検出処理を行ない、検出に係るAVNSの構成音を表わすデータを記憶部16Dに書込む。そして、ステップ196に移る。
【0113】
ステップ196では、生成したメロディのうちAVNSに含まれない音をAVNS中の音に修正する。ここで、生成したメロディは、記憶部16Eのデータにより表わされるものであり、AVNS中の音は、記憶部16Dのデータにより表わされるものである。
【0114】
図16の区間メロディ生成処理によれば、生成すべき各音として入力に係る調の音階中の音を選択すると共に入力に係るコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれか判定し、ノンダイアトニックコードと判定されたコードについてのみ選択に係る音がAVNS中の音であればそのまま送出し且つAVNS中の音でなければAVNS中の音に修正して送出し、ダイアトニックコードについては選択に係る音を、ノンダイアトニックコードについては送出に係る音をそれぞれメロディ音として採用するようにしたので、ダイアトニックコード用のメロディ生成アルゴリズムにノンダイアトニック用の修正処理を追加するだけでよく、ダイアトニックコード用のメロディ生成アルゴリズムを変更せずに有効活用することができる。
【0115】
この発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次のような変更が可能である。
【0116】
(1)メロディ生成処理の後、生成されたメロディデータを音楽ルールに従って補正する処理を行なうようにしてもよい。
【0117】
(2)リズムやピッチのテンプレートを用いる場合、どのような形式のテンプレートを用いてもよい。例えば、特徴点(楽曲の先頭及び末尾、楽節の先頭及び末尾、フレーズの先頭及び末尾等)のみのピッチを示すテンプレートを持ち、特徴点の間をAVNS中の音で埋めてく(AVNS中の音をランダムに選択するなどして埋めていく)方法、楽曲全体や楽曲の一部分のメロディをテンプレートとして持ち、このメロディをAVNSに合うように修正する方法、モチーフメロディを入力し、このモチーフメロディを発展させる形で続きのメロディを生成する方法等を用いてもよい。
【0118】
(3)コード区間毎に区間の先頭から1音ずつメロディ音高を決定するものに限らず、区間中の重要音についてのみメロディ音高を決定(コード構成音の中から選択)した後、残りの非重要音については重要音間を埋めるようにメロディ音高を決定するようにしてもよい。このようにすると、AVNS中の非コード構成音の中から音楽ルールに基づいて経過音、刺繍音等の音をメロディ音として選択するのが容易となる。
【0119】
(4)生成したメロディデータをユーザの指示により任意に編集できるようにしてもよい。
【0120】
(5)生成したメロディを視覚表示や楽音発生などによってユーザに報知するようにしてもよい。楽音発生によってメロディを報知する際には、入力したコード進行に基づいて自動伴奏を遂行するようにしてもよい。
【0121】
(6)この発明は、電子楽器の形態に限らず、パーソナルコンピュータとアプリケーションソフトウェアとの組合せの形態でも実施することができる。アプリケーションソフトウェアは、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記憶させてパーソナルコンピュータに供給してもよいし、あるいは通信ネットワークを介してパーソナルコンピュータに供給するようにしてもよい。
【0122】
(7)この発明は、電子楽器に限らず、カラオケ装置等に用いる曲データの作成にも適用することができる。
【0123】
(8)この発明は、鍵盤式電子楽器に限らず、弦楽器式、管楽器式、打楽器式等の電子楽器にも適用することができる。
【0124】
(9)この発明は、音源装置、自動演奏装置等を内蔵した電子楽器に限らず、鍵盤、音源装置、自動演奏装置等をMIDIや各種ネットワーク等の通信手段で結合した電子楽器にも適用することができる。
【0125】
(10)メロディ、コード等の演奏データのフォーマットは、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの相対時間で表わす「イベント+相対時間」方式に限らず、イベントの発生時刻を曲や小節内の絶対時間で表わす「イベント+絶対時間」方式、音符の音高と音符長あるいは休符と休符長で曲の内容を表す「音高(休符)+符長」方式、イベント発生の最小時間単位毎に記憶領域を確保し、イベントの発生時刻に対応する記憶領域にイベントを記憶する方式等の任意の方式を用いることができる。
【0126】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、所望の調と所望のコードとに基づいてAVNSを検出すると共に検出したAVNS中の音を用いてメロディを生成する構成にしたので、調の音階音に限らず、調の非音階音やAVNS中の非コード構成音をメロディ音として採用可能となり、ノンダイアトニックコードに相応しい自然なメロディを生成可能となる効果が得られる。その上、次のような効果も得られる。
【0127】
(1)生成すべき各音を重要音又は非重要音のいずれかに分類し、重要音については入力に係るコードの構成音の中から、非重要音については検出に係るAVNS中からそれぞれメロディ音を選択する構成にしたので、ダイアトニックコード及びノンダイアトニックコードのいずれについてもコードとメロディとの融合感が向上し、いずれのコードにも相応しい自然なメロディが得られる。
【0128】
(2)入力に係るコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれであるか判定し、ダイアトニックコードについては入力に係る調の音階音の中から、ノンダイアトニックコードについては検出に係るAVNSの中からそれぞれメロディ音を選択する構成にしたので、曲の中で出現頻度が高いダイアトニックコードについてはAVNSを求める必要がなくなり、高速の処理が可能となる。
【0129】
(3)検出に係るAVNS中の各音を入力に係る調の音階音又は非音階音のいずれかに分類し、非音階音として分類された音を音階音として分類された音より優先的にメロディ音として選択する構成にしたので、AVNS中の調の非音階音を確実にメロディ中に含ませることができ、ノンダイアトニックコードの個性を強調することができる。
【0130】
(4)検出に係るAVNS中からランダムにメロディ音を選択する構成にしたので、変化に富んだメロディを簡単に得ることができる。
【0131】
(5)検出に係るAVNS中の各音をコード構成音又は非コード構成音のいずれかに分類すると共に生成すべき各音毎に音種としてコード構成音又は非コード構成音のいずれかを指定し、コード構成音を指定された各音についてはコード構成音として分類された音の中から、非コード構成音を指定された各音については非コード構成音として分類された音の中からそれぞれメロディ音を選択する構成にしたので、AVNS中の非コード構成音をメロディ中に的確に含ませることができ、ノンダイアトニックコードの個性を強調することができる。
【0132】
(6)生成すべき各音として入力に係る調の音階中の音を選択すると共に入力に係るコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれか判定し、ノンダイアトニックコードと判定されたコードについてのみ選択に係る音がAVNS中の音であればそのまま送出し且つAVNS中の音でなければAVNS中の音に修正して送出し、ダイアトニックコードについては選択に係る音を、ノンダイアトニックコードについては送出に係る音をそれぞれメロディ音として採用する構成にしたので、ダイアトニックコード用のメロディ生成アルゴリズムにノンダイアトニック用の修正処理を追加するだけでよく、ダイアトニックコード用のメロディ生成アルゴリズムを変更せずに有効活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ダイアトニックコードの基礎となる7種のダイアトニックスケールを示す図である。
【図2】 種々のメジャーコードについてAVNSを示す図である。
【図3】 種々のドミナント7thコードについてAVNSを示す図である。
【図4】 いくつかの長調についてメジャーコード毎にAVNSを示す図である。
【図5】 C長調についてドミナント7thコード毎にAVNSを示す図である。
【図6】 この発明に係るC長調のメロディ生成の一例を示す図である。
【図7】 この発明の一実施形態に係るメロディ生成装置を備えた電子楽器を示すブロック図である。
【図8】 メロディパターン及びリズムパターンを例示する図である。
【図9】 メロディ生成処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図10】 区間メロディ生成処理の第1の例を示すフローチャートである。
【図11】 区間メロディ生成処理の第2の例を示すフローチャートである。
【図12】 区間メロディ生成処理の第3の例を示すフローチャートである。
【図13】 区間メロディ生成処理の第4の例を示すフローチャートである。
【図14】 区間メロディ生成処理の第5の例を示すフローチャートである。
【図15】 リズムテンプレートにおける音種設定状況を示す図である。
【図16】 区間メロディ生成処理の第6の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:バス、12:CPU、14:ROM、16:RAM、18,20:検出回路、22:表示回路、24:音源回路、26:効果回路、28:外部記憶装置、30:MIDIインターフェース、32:通信インターフェース、34:タイマ、36:鍵盤、38:スイッチ群、40:表示器、42:サウンドシステム、44:MIDI機器、46:通信ネットワーク、48:サーバコンピュータ。

Claims (7)

  1. 所望の調を表わす調情報を入力すると共に所望のコードを表わすコード情報を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された調情報及びコード情報に基づいてアベイラブル・ノート・スケールを検出する検出手段と、
    所望のリズムパターンを設定する設定手段と、
    前記リズムパターンを構成する順次の音を各音毎に重要音又は非重要音のいずれかに分類する分類手段であって、強拍音、アクセントのある音、音符長の長い音のいずれかに該当する音を重要音とし、それ以外の音を非重要音として分類を行なうものと、
    この分類手段により重要音として分類された各音としては前記入力手段により入力されたコード情報が表わすコードの構成音の中の音を選択すると共に、前記分類手段により非重要音として分類された各音としては前記検出手段により検出されたアベイラブル・ノート・スケール中の音を選択する選択手段と
    を備え、この選択手段により選択された音をメロディ音として採用することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成するメロディ生成装置。
  2. 前記検出手段により検出されたアベイラブル・ノート・スケール中の各音を前記入力手段から入力された調情報が表わす調の音階音又はそれ以外の非音階音のいずれかに分類する他の分類手段を更に備え、前記選択手段において前記検出手段により検出されたアベイラブル・ノート・スケール中の音を選択する際には、
    (a)コード区間に少なくとも1つは非音階音を含ませる手段、
    (b)音をランダムに選択する際に非音階音の重みを大きくして非音階音が選択される確率を高くする手段又は
    (c)音階音及び非音階音が選択候補になった場合に強制的に非音階音を選択する手段
    のいずれかの手段により前記他の分類手段で非音階音として分類された音を前記他の分類手段で音階音として分類された音より優先させて選択することを特徴とする請求項1記載のメロディ生成装置。
  3. 所望の調を表わす調情報を入力すると共に所望のコードを表わすコード情報を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力されたコード情報が表わすコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれであるか判定する判定手段と、
    この判定手段によりノンダイアトニックコードであると判定されるのに応答して、前記入力手段により入力された調情報及びコード情報に基づいてアベイラブル・ノート・スケールを検出する検出手段と、
    前記判定手段によりダイアトニックコードであると判定されたときは前記入力手段により入力された調情報が表わす調の音階中の音を選択すると共に、前記判定手段によりノンダイアトニックコードであると判定されたときは前記検出手段により検出されたアベイラブル・ノート・スケール中の音を選択する選択手段とを備え、この選択手段により選択された音をメロディ音として採用することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成するメロディ生成装置。
  4. 所望の調を表わす調情報を入力すると共に所望のコードを表わすコード情報を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された調情報及びコード情報に基づいてアベイラブル・ノート・スケールを検出する検出手段と、
    この検出手段により検出されたアベイラブル・ノート・スケール中の各音をコード構成音又は非コード構成音のいずれかに分類する分類手段と、
    生成すべき順次の音の発音タイミングを表わすタイミングデータであって各音毎に音種としてコード構成音又は非コード構成音のいずれかを指定する音種指定データが付与され たものを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段の音種指定データを参照して該音種指定データによりコード構成音を指定された各音としては前記分類手段でコード構成音として分類された音の中からいずれかの音を選択すると共に、前記記憶手段の音種指定データを参照して該音種指定データにより非コード構成音を指定された各音としては前記分類手段により非コード構成音として分類された音の中からいずれかの音を選択する選択手段と
    を備え、この選択手段により選択された音をメロディ音として採用することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成するメロディ生成装置。
  5. 所望の調を表わす調情報を入力すると共に所望のコードを表わすコード情報を入力する入力手段と、
    生成すべき順次の音のうちのいずれの音としても、前記入力手段により入力された調情報が表わす調の音階中の音を選択する選択手段と、
    前記入力手段により入力されたコード情報が表わすコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれであるか判定する判定手段と、
    この判定手段によりノンダイアトニックコードであると判定されるのに応答して、前記入力手段により入力された調情報及びコード情報に基づいてアベイラブル・ノート・スケールを検出する検出手段と、
    前記選択手段により選択された音のうち前記検出手段により検出されたアベイラブル・ノート・スケールに含まれない音のみ該アベイラブル・ノート・スケール中の音に修正して送出し、他の音はそのまま送出する修正手段と、
    前記判定手段によりダイアトニックコードであると判定されたときは前記選択手段により選択された音をメロディ音として採用し、前記判定手段によりノンダイアトニックコードであると判定されたときは前記修正手段から送出された音をメロディ音として採用し、採用に係るメロディ音を表わすメロディ情報を生成するメロディ生成手段と
    を備えたメロディ生成装置。
  6. 所望の調を表わす調情報を入力すると共に所望のコードを表わすコード情報を入力する入力ステップと、
    生成すべき順次の音のうちのいずれの音としても、前記入力ステップにより入力された調情報が表わす調の音階中の音を選択する選択ステップと、
    前記入力ステップにより入力されたコード情報が表わすコードがダイアトニックコード又はノンダイアトニックコードのいずれであるか判定する判定ステップと、
    この判定ステップによりノンダイアトニックコードであると判定されるのに応答して、前記入力ステップにより入力された調情報及びコード情報に基づいてアベイラブル・ノート・スケールを検出する検出ステップと、
    前記選択ステップにより選択された音のうち前記検出ステップにより検出されたアベイラブル・ノート・スケールに含まれない音のみ該アベイラブル・ノート・スケール中の音に修正して送出し、他の音はそのまま送出する修正ステップと、
    前記判定ステップによりダイアトニックコードであると判定されたときは前記選択ステップにより選択された音をメロディ音として採用し、前記判定ステップによりノンダイアトニックコードであると判定されたときは前記修正ステップにより送出された音をメロディ音として採用し、採用に係るメロディ音を表わすメロディ情報を生成するメロディ生成ステップと
    を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 所望のコードを表わすコード情報を入力する入力手段と、
    前記コード情報に対応したアベイラブル・ノート・スケールを供給する供給手段と、
    所望のリズムパターンを設定する設定手段と、
    前記リズムパターンを構成する順次の音を各音毎に重要音又は非重要音のいずれかに分類する分類手段であって、強拍音、アクセントのある音、音符長の長い音のいずれかに該当する音を重要音とし、それ以外の音を非重要音として分類を行なうものと、
    この分類手段により重要音として分類された各音としては前記入力手段により入力されたコード情報が表わすコードの構成音の中の音を選択すると共に、前記分類手段により非重要音として分類された各音としては前記供給手段により供給されたアベイラブル・ノート・スケール中の音を選択する選択手段と
    を備え、この選択手段により選択された音をメロディ音として採用することにより該メロディ音を表わすメロディ情報を生成するメロディ生成装置。
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