JP3636905B2 - トナー供給装置及びそれに用いるトナー補給容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置の現像部にトナーを供給するトナー供給装置及びそれに用いるトナー補給容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の複写機等で感光体に形成された潜像に現像部でトナーを付着させて可視化している。この現像部にトナーを供給するトナー補給容器としては、図14に示すように、プラスチックからなり、内部に螺旋溝を有する容器41内に収納したトナーを、容器を回転することにより供給口42から現像部に供給したり、プラスチック又は紙のトナー容器にトナー排出用のアジテータを設け、アジテータの回転によりトナーを排出するようにしている。また、特開平5−232810号公報に示すトナー補給容器は、図15に示すように、下端部が開口するとともにトナー注出入口を有する上部容器筒44と、上端部が開口した下部容器筒45と、上部容器筒44の下端縁と下部容器筒45の上端縁とを連結する伸縮筒46とを有するトナー容器47にトナーを収納し、抜気孔から空気を抜きながら伸縮筒46を収縮して現像部にトナーを供給するようにしている。
【0003】
また、現像部で潜像を現像後に感光体から除去した廃トナーを回収する廃トナー容器が、例えば実開平5−11173号公報に開示されている。この廃トナー容器50は、図16に示すようにプラスチックで全体が一体に成形され、先端にトナー導入口を有する首部51と肩部52が比較的肉厚で剛性のある状態に成形され、胴部53が比較的薄肉で可撓性のある状態で成形され、胴部53の先端をヒートシールで接合し、使用しないときは胴部53を折畳んで小型にして取り扱いの便宜を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記現像部にトナーを供給するトナー補給容器はいずれも、プラスチック等で剛性を持たせて形成されているため、トナーを収納した状態で運搬するときに、運搬中の破損することを防ぐことから、ダンボールケースに緩衝材とともに収納する必要があり、多くの資材の必要があり、運搬費用がかかるとともにダンボールケースや緩衝材の廃棄処分が容易でなかった。
【0005】
また、トナー補給容器を現像部に装着するときに、トナー補給容器を手で振って収納したトナーの凝集をほぐす必要があるが、トナー補給容器がプラスチック等で剛性を持たせて形成されているため、トナーがほぐれたことを確認することは容易でなかった。
【0006】
また、使用済のトナー補給容器を廃棄や再使用するために運搬するときに、折畳んだり丸めることができず、使用済のトナー容器を運搬するときにかさばり、運搬や保管に多くの費用がかかってしまうという短所があった。
【0007】
さらに、実開平5−11173号公報に示された廃トナー容器は、廃トナーを回収して収納することを目的とし、現像部にトナーを供給するトナー補給容器として使用することは何ら示されていなく、かつトナー供給に対する要件を満たしていないため、トナー供給機能を実現することはできなかった。
【0008】
この発明は、かかる短所を改善し、トナーを収納した状態で緩衝材等を使用せずに簡単に運搬でき、現像部に装着するときにトナーがほぐれたことを確実に確認できるとともに、トナーを使用した後には簡単に折畳んだり丸めて回収できるとともに再使用することができるトナー補給容器と、それを使用したトナー供給装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るトナー供給装置は、トナー補給容器と先端アダプターと吸引ポンプとトナー分離手段及び空気送込手段を有し、画像形成装置の現像部にトナーを供給するトナー供給装置であって、トナー補給容器は柔軟性を有し、使用後に丸めて収縮できる袋部と剛性を有する口部とを有し、先端アダプターはトナー補給容器の口部と連結する口部支持体と、口部支持体に貫通して設けられ吸引ポンプの吸引側に接続するトナー吸引管と空気送込手段の吐出側に接続する空気吹込管とを有し、トナー吸引管と空気吹込管を同一軸心に配置し、トナー吸引管を内管とした2重管で構成して、トナー吸引管の吸込口を空気吹込管の先端部より突出させ、吸引ポンプはトナー補給容器に収納したトナーをトナー吸引管から吸引してトナー分離手段を介して現像部に移送し、トナー分離手段は吸引ポンプから送られるトナーと空気を分離し、空気送込手段はトナー分離手段で分離した空気を空気吹込管からトナー補給容器内に送り込むことを特徴とする。
【0011】
また、吸引ポンプとトナー分離手段の間に、吸引ポンプにより送り出されたトナーを拡散させて流動化させる空気供給手段を設けると良い。
【0012】
さらに、トナー補給容器の口部を下向きにして先端アダプターに取り付けることが望ましい。
【0015】
この発明のトナー補給容器は、柔軟性を有し、使用後に丸めて収縮できる袋部と剛性を有する口部と、口部に取り付けた先端アダプターとを有し、先端アダプターはトナー補給容器の口部と連結する口部支持体と、口部支持体を貫通して設けられ吸引ポンプの吸引側に接続するトナー吸引管と空気送込手段の吐出側に接続する空気吹込管とを備え、トナー吸引管と空気吹込管を同一軸心に配置し、トナー吸引管を内管とした2重管で構成し、トナー吸引管の吸込口を空気吹込管の先端部より突出させたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明のトナー供給装置は、複写機やプリンタ等の画像形成装置の感光体に形成された静電潜像をトナーにより可視化する現像部に対してトナーを供給するものであり、トナー補給容器と吸引ポンプを有する。トナー補給容器は現像部に供給するトナーを収納するものであり、袋部と口部とを有する。袋部はプラスチックや紙等により袋形態をとり、柔軟性を有し、使用した後は折畳んだり、折畳んだ状態で丸めて収縮できるようになっている。口部はプラスチック又は金属により剛性を有する円柱状に形成され、一方の端部が袋部の開口端に固定されている。この口部の中心部にはトナー供給口が貫通して設けられ、外周部にはトナー補給容器を保管したり運搬するときに、収納されたトナーを密封するキャップを取り付けるネジを有する。
【0022】
吸引ポンプは画像形成装置の筐体に装着されたトナー補給容器に収納されたトナーを現像部に送り出すものであり、吸引型一軸偏心スクリューポンプからなり、内壁に浅い螺旋溝を有するケーシング内にねじり棒からなる回転軸が設けられたポンプ本体と、ポンプ本体の排出側に設けられ、空気導入管と送給管を有する送出部とを有する。ポンプ本体の吸入側は吸引管を介してトナー補給容器の口部のトナー供給口に連結され、送出部の送給管は、トナーと空気を分離するトナー分離手段が設けられた導入管を介して現像部に連結されている。
【0023】
トナー補給容器を画像形成装置に装着するときは、トナー補給容器のキャップを取り外し、トナー補給容器を逆さにして、トナー供給口に吸引管の先端アダプターに連結して口部を筐体に装着する。この状態で吸引ポンプの送出部に空気導入管から所定圧力の空気を供給しながらポンプ本体の回転軸を回転する。この回転軸の回転によりケーシングとの間の空間移動により、トナー補給容器に収納されたトナーが吸引され、トナーを圧縮することなしに送出部に送る。送出部に送られたトナーは空気導入管から送られる空気流により拡散させて流動化し、送給管から導入管を通ってトナー分離手段で空気と分離し現像部に供給される。
【0024】
このようにトナー補給容器に収納されたトナーを現像部に供給するときに、トナー補給容器に収納されたトナーを吸引ポンプで吸引して送り出すとともに送出部で拡散して流動化するから、トナー補給容器内に送出用のアジテータを設けなくても良く、トナー補給容器の袋部を柔軟な材料で任意の形状に形成することができる。
【0025】
トナー補給容器から現像部にトナーを供給し、袋部に収納したトナーを全て現像部に供給したら、トナー補給容器の口部を筐体と吸引管から取り外し、袋部を折畳んだり、折畳んだ状態で丸めて工場に回収する。
【0026】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例の構成図である。図に示すように、複写機やプリンタ等の画像形成装置の感光体1に形成された静電潜像をトナーにより可視化する現像部2に対してトナーを供給するトナー供給装置3は、トナー補給容器4と吸引ポンプ5を有する。トナー補給容器4は、現像部2に供給するトナーを収納するものであり、図2の断面図に示すように、袋部6と口部7とを有する。袋部6はポリエステル,ポリエチレン,ポリウレタン,ポリプロピレン,ビニール等のプラスチックや紙等により形成され、柔軟性を有し、使用後は図3に示すように折畳んだり、折畳んだ状態で丸めて収縮できるようになっている。口部7はプラスチック又は金属により剛性を有する円柱状に形成され、一方の端部が袋部6の開口端に固定されている。この口部7の中心部にはトナー供給口8が貫通して設けられ、外周部にはトナー補給容器4を保管したり運搬するときに、収納されたトナー9を密封するキャップ10を取り付けるネジ11を有する。口部7のトナー供給口8はトナー9を工場で充填するときの充填口として使用され、画像形成装置の筐体12に装着して使用するときは収納されたトナー9を供給する。また、袋部6の口部7との接続部は直線的又は曲線的に徐々に細くなる形成されている。
【0027】
吸引ポンプ5は画像形成装置の筐体12に装着されたトナー補給容器4に収納されたトナー9を現像部2で送り出すものであり、図4に示すように、いわゆるモーノポンプといわれる吸引型一軸偏心スクリューポンプからなり、内壁に浅い螺旋溝を有するケーシング13内にねじり棒からなる回転軸14が設けられたポンプ本体15と、ポンプ本体15の排出側に設けられ、空気導入管16と送給管17を有する送出部18とを有する。ポンプ本体15の吸入側は吸引管19を介してトナー補給容器4の口部7のトナー供給口8に連結され、送出部18の送給管17は導入管20を介して現像部2に連結されている。
【0028】
上記のように構成されたトナー供給装置3において、トナー補給容器4を画像形成装置に装着するときは、トナー9が収納されてキャップ10で密封されたトナー補給容器4のキャップ10を取り外し、トナー補給容器4を逆さにして、トナー供給口8を吸引管19の先端アダプターに連結して口部7を筐体12に装着する。この状態で吸引ポンプ5の送出部18に空気導入管16から所定圧力の空気を供給しながらポンプ本体15の回転軸14を回転する。この回転軸14の回転によりケーシング13との間の空間移動により、トナー補給容器4に収納されたトナー9が吸引され、トナー9を圧縮することなしに送出部18に送る。このトナー補給容器4に収納されたトナー9を吸引するときに、袋部6の口部7との接続部を直線的又は曲線的に徐々に細くなるように形成してあるから、袋部6内のトナー9を円滑に口部7に移動することができ、効率良く吸引できる。送出部18に送られたトナー9は空気導入管16から送られる空気流により拡散させて流動化し、送給管17から導入管20を通って現像部2に供給する。
【0029】
このようにトナー補給容器4に収納されたトナー9を現像部2に供給するときに、トナー補給容器4に収納されたトナー9を吸引ポンプ5で吸引して送り出すとともに拡散して流動化するから、トナー補給容器4内に送出用のアジテータを設けなくても良く、トナー補給容器4の袋部6には剛性を持たせる必要がなく、袋部6は柔軟な材料の容器であるため、緩衝材を減らすことができ、材料費と運送費を減らすことができる。
【0030】
上記のようにしてトナー補給容器4から現像部2にトナーを供給し、袋部6に収納したトナー9を全て現像部2に供給したら、トナー補給容器4の口部7を筐体12と吸引管19から取り外し、図3に示すように、袋部6を折畳んだり、折畳んだ状態で丸めて工場に回収する。この使用済みのトナー補給容器4を回収するときに、袋部6が柔軟な材料で形成され、簡単に折畳んだり丸めることができるから、回収するときのトナー補給容器4の容量を非常に小さくできるとともに、運搬中に疵が付いたり破損することを防ぐことができ、緩衝材を必要としないで運搬したり、保管することができる。また、回収したトナー補給容器4にトナー9を再充填して出荷するときに、柔軟な材料で形成された袋部6にトナーが収納されているから、振動や衝撃によりトナー補給容器4が破損することなしに運搬することができ、やはり緩衝材を使用しないで運搬したり保管することができ、運搬等の経費を大幅に低減することができる。
【0031】
上記実施例はトナー補給容器4を逆さにして吸引管19に連結した場合について説明したが、トナー補給容器4を正立させた状態で吸引管19に連結しても良い。
【0032】
また、トナー補給容器4内に空気を送り込み、トナー補給容器4に収納されたトナー9を撹拌しながら吸引ポンプ5で吸引するようにしても良い。この場合の実施例の構成を図5に示す。図5に示すように、トナー供給装置3aは、トナー補給容器4と吸引ポンプ5と空気送込手段21とトナー分離手段22を有する。空気送込手段21は、吸引ポンプ5でトナー補給容器4のトナー9を吸引しているときにトナー補給容器4内に空気を送り込む。トナー分離手段22は吸引ポンプ5と現像部2の間の導入管20に設けられ、吸引ポンプ5で現像部2に供給しているトナーと空気を分離し、分離した空気を空気送込手段21に送る。
【0033】
吸引ポンプ5の吸入側に接続された吸引管19の画像形成装置本体の筐体12に取り付けられた先端アダプター23は、図6に示すように、トナー補給容器4の口部7のトナー供給口8にパッキン24を介して取り付けられる口部支持体25とトナー吸込管26と空気吹込管27を有する。トナー吸込管26は吸引管19に連結され、空気吹込管27は先端部に空気を通すが、トナーを通さないメッシュが張ってあり、他端部は空気送込手段21の吐出口に連結された吹出管28に連結されている。なお、空気吹込管27の先端部にはメッシュがなくても良い。
【0034】
この先端アダプター23にトナー9を収納したトナー補給容器4を逆さにして口部7をパッキン24を介して口部支持体25に取り付ける。この取り付けたときに、トナー吸込管26と空気吹込管27の先端部が口部7より出張っていて、口部7のトナー供給口8内で終わっていても良い。この状態で吸引ポンプ5を作動させるとトナー吸込管26からトナー9が吸引される。この時、同時に空気送込手段21を作動させて空気吹込管27からトナー補給容器4内に空気を送り込む。この送り込んだ空気によりトナー吸込管26近傍のトナーがほぐされ、塊りによる塞ぎを防止し、凝集は解砕されて1個1個のトナー粒子に分離され、分離されたトナー9が吸引ポンプ5により吸引されて導入管20に設けたトナー分離手段22に送り出される。トナー分離手段22は送られたトナーと空気を分離し、分離されてトナーの微粉を含む空気を空気送込手段21に送る。
【0035】
このようにしてトナー補給容器4からトナー9を吸引するときに、トナー補給容器4内に空気を送り込むことにより、トナーを分離することができるとともに、吸引によりトナー補給容器4の袋部6が収縮して、その部分でトナー9が止まってしまい、トナー補給容器4に収納したトナーを全部使えなくなることを防ぐ。また、トナー分離手段22で分離したトナーの微粉を含む空気を空気送込手段21に送り循環させるから、トナーの微粉を含む空気を外部に放出しないで済み、周囲環境の空気を汚すことを防止できる。また、空気送込手段21から送り込む空気の量を制御することにより、トナーの供給量も制御することができる。
【0036】
上記実施例はトナー吸込管26と空気吹込管27を有する口部支持体25を画像形成装置の筐体12に固定してトナー補給容器4と別個に設けた場合について説明したが、トナー吸込管26と空気吹込管27を有する口部支持体25をトナー補給容器4の口部7に取付け、トナー補給容器4を装着するときに、口部支持体25を筐体12に固定するようにしても良い。このようにトナー補給容器4に口部支持体25を取り付けることにより、トナー補給容器4に工場でトナーを充填するときや、使用後のトナー補給容器4に廃トナーを回収するときに、空気吹込管27からトナー補給容器4内の空気を吸引しながらトナー吸込管26から新しいトナーや廃トナーを充填することにより、新しいトナーや廃トナーを効率良く充填することができる。
【0037】
また、上記実施例は、口部支持体25にトナー吸込管26と空気吹込管27を別個に設けた場合について説明したが、図7に示すように、トナー吸込管26と空気吹込管27を同一軸心に配置した2重管を使用しても良い。そして、トナー吸込管26の先端部を空気吹込管27の先端部より突出させ、(a)に示すように、トナー吸込管26の先端部の側面に吸込口26aを設けたり、(b)に示すように、トナー吸込管26の先端に吸込口26aを設けることにより、空気流により分離したトナーを効率良く吸引することができる。
【0038】
また、上記各実施例は吸引ポンプ5から導入管20又は導入管20とトナー分離手段22を介して現像部2にトナーを供給する場合について説明したが、導入管20に、図8に示すように、羽根やスクリュを有するオーガ29を設けることにより、より効率良く操作部2にトナーを供給することができる。
【0039】
上記実施例は、トナー補給容器4の袋部6を筒状に形成した場合について説明したが、図9(a)に示すように、2枚のプラスチックシート30の各端部をヒートシール等により張り合わせて袋部6を形成したり、図9(b)に示すように、断面を楕円状にして袋部6を形成したり、2枚のプラスチックシート30の各端部を張り合わせて底が平折りにして袋部6を形成しても良い。このように袋部6の断面を扁平形状にすることにより、トナーを使用した後にトナー補給容器4をより簡単に折畳むことができる。また、袋部6の底を平折りにしておくことにより、工場で新しいトナーを充填するときに、平折部の底から容易に充填することができる。
【0040】
また、トナー補給容器4の袋部6に、図10に示すように、空気を通すがトナーを通さない空気窓31を設けたり、近年開発されたトナーのような微粒子は通さないが、空気は通す合成樹脂製のフィルムや紙あるいは金属薄膜を組み合わせて形成することにより、トナー補給容器4にトナーを充填するときに、トナー補給容器4内の空気を外部に逃がすことができ、効率良くトナーを充填することができる。また、収納したトナー9を吸引するときに袋部6が収縮してトナーの流れが止まってしまうことも防ぐことができる。さらに、低気圧環境におけるトナー補給容器4の破損も防止できる。
【0041】
さらに、図11(a)に示すように、袋部6の口部7との接続部近傍に絞り部32を設けたり、図11(b)に示すように、袋部6の側面に複数の絞り部32を設けることが望ましい。このように絞り部32を設けることにより、絞り部32より上側のトナーの自重を受けて口部7に伝えずに口部7近傍のトナーの固まりや締まりを防止するとともに大きいサイズのトナーの塊りを通過させずに、トナー吸込管26やトナー供給口8が塞がれることを防ぐことができる。この絞り部32は直線状あるいは漏斗状に形成しても良い。また、袋部6の口部7との接続部近傍に図12に示すように邪魔板33を設けても良い。このように邪魔板33を設けることにより、トナーの塊をほぐしたり大きいサイズの塊りが通過することを防ぎ、トナーの詰まりを防ぐことができる。
【0042】
またトナー補給容器4の袋部6は柔軟性を有するから、図13(a),(b)に示すように、袋部6の底に吊り下げ孔34を有する吊り下げ部35を設けたり、図13(c)に示すように、袋部6の側面に取手36を設け、トナー補給容器4を装着するときに、吊り下げ部35や取手36でトナー補給容器4を保持するようにすると、収納したトナーが少なくなったときにトナー補給容器4が倒れることを防ぐことができる。また、吊り下げ部35や取手36を設けることにより、トナーを収納したトナー補給容器4の持ち運びを容易にすることができる。
【0043】
さらに、トナー補給容器4の袋部6を内部が見える材料で形成することにより、トナーの残量やトナー補給容器4の交換時期を簡単に判断することができる。
【0044】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、トナー補給容器に収納されたトナーを現像部に供給するときに、トナー補給容器に収納されたトナーを吸引ポンプで吸引して送り出すとともに拡散して流動化するから、トナー補給容器内に送出用のアジテータを設けなくても良く、トナー補給容器の袋部を柔軟な材料で任意の形状に形成することができる。
【0045】
また、トナーを収納したトナー補給容器を運搬するときに、袋部が柔軟な材料で形成されているから、運搬中に疵が付いたり破損することを防ぐことができ、緩衝材を必要としないで運搬したり、保管することができる。さらに、使用済みのトナー補給容器を回収するときに、簡単に折畳んだり丸めることができるから、回収するときのトナー補給容器の容量を非常に小さくして運搬して保管することができる。また、回収したトナー補給容器にトナーを再充填して出荷するとき、柔軟な材料で形成された袋部にトナーが収納されているから、振動や衝撃によりトナー補給容器が破損することなしに運搬することができ、緩衝材を使用しないで運搬したり保管することができ、運搬や保管の経費を大幅に低減することができる。
【0047】
さらに、吸引ポンプと現像部の間で吸引ポンプにより送り出されたトナーを拡散させて流動化させるから、塊のない均質なトナーを現像部に送ることができ、良質な画像を安定して形成することができる。
【0048】
また、トナー補給容器の口部を下向きにして先端アダプターに取り付けることにより、トナー補給容器に収納したトナーを安定して供給するとともに無駄なく使用することができる。
【0049】
また、トナー補給容器からトナーを吸引するときに、トナー補給容器内に空気送込手段で空気を送り込むことにより、トナーを分離することができるとともに、吸引によりトナー補給容器の袋部が収縮して、その部分でトナーが止まってしまい、トナー補給容器に収納したトナーを全部使えなくなることを防ぐことができる。
【0050】
さらに、吸引ポンプと現像部の間にトナーと空気を分離するトナー分離手段を設け、分離した空気を空気送込手段へ送り循環させることにより、トナーの微粉を含む空気を外部に放出しないで済み、周囲環境の空気を汚すことを防止できる。また、空気送込手段から送り込む空気の量を制御することにより、トナーの供給量も制御することができる。
【0054】
また、トナー補給容器の口部に、トナー吸引管と空気吹込管を有する先端アダプターを取り付けることにより、トナー補給容器にトナーを充填するときに、トナー補給容器内の空気を外部に逃がすことができ、効率良くトナーを充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成図である。
【図2】トナー補給容器の構成を示す断面図である。
【図3】使用済みのトナー補給容器を示す断面図である。
【図4】吸引ポンプの構成を示す断面図である。
【図5】他の実施例の構成図である。
【図6】トナー補給容器を装着する先端アダプタを示す斜視図でる。
【図7】トナー吸込管と空気吹込管の構成図である。
【図8】導入管に設けたオーガの構成を示す断面図である。
【図9】第2のトナー補給容器を示す斜視図である。
【図10】第3のトナー補給容器を示す斜視図である。
【図11】第4のトナー補給容器を示す斜視図である。
【図12】第5のトナー補給容器を示す斜視図である。
【図13】第6のトナー補給容器を示す斜視図である。
【図14】第1の従来例を示す斜視図である。
【図15】第2の従来例を示す断面図である。
【図16】第3の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 現像部
3 トナー供給装置
4 トナー補給容器
5 吸引ポンプ
6 袋部
7 口部
19 吸引管
20 導入管
21 空気送込手段
22 トナー分離手段
Claims (4)
- トナー補給容器と先端アダプターと吸引ポンプとトナー分離手段及び空気送込手段を有し、画像形成装置の現像部にトナーを供給するトナー供給装置であって、
トナー補給容器は柔軟性を有し、使用後に丸めて収縮できる袋部と剛性を有する口部とを有し、先端アダプターはトナー補給容器の口部と連結する口部支持体と、口部支持体に貫通して設けられ吸引ポンプの吸引側に接続するトナー吸引管と空気送込手段の吐出側に接続する空気吹込管とを有し、トナー吸引管と空気吹込管を同一軸心に配置し、トナー吸引管を内管とした2重管で構成して、トナー吸引管の吸込口を空気吹込管の先端部より突出させ、吸引ポンプはトナー補給容器に収納したトナーをトナー吸引管から吸引してトナー分離手段を介して現像部に移送し、トナー分離手段は吸引ポンプから送られるトナーと空気を分離し、空気送込手段はトナー分離手段で分離した空気を空気吹込管からトナー補給容器内に送り込むことを特徴とするトナー供給装置。 - 前記吸引ポンプとトナー分離手段の間に、吸引ポンプにより送り出されたトナーを拡散させて流動化させる空気供給手段を設けた請求項1記載のトナー供給装置。
- 前記トナー補給容器の口部を下向きにして先端アダプターに取り付けた請求項1又は2記載のトナー供給装置。
- トナー補給容器に収納されたトナーを吸引ポンプで吸引し、吸引したトナーと空気を分離し、分離したトナーを画像形成装置の現像部に供給し、分離した空気を空気送込手段でトナー補給容器に送るトナー供給装置に用いるトナー補給容器であって、
柔軟性を有し、使用後に丸めて収縮できる袋部と剛性を有する口部と、口部に取り付けた先端アダプターとを有し、先端アダプターはトナー補給容器の口部と連結する口部支持体と、口部支持体を貫通して設けられ吸引ポンプの吸引側に接続するトナー吸引管と空気送込手段の吐出側に接続する空気吹込管とを備え、トナー吸引管と空気吹込管を同一軸心に配置し、トナー吸引管を内管とした2重管で構成し、トナー吸引管の吸込口を空気吹込管の先端部より突出させたことを特徴とするトナー補給容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32394998A JP3636905B2 (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トナー供給装置及びそれに用いるトナー補給容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32394998A JP3636905B2 (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トナー供給装置及びそれに用いるトナー補給容器 |
Publications (2)
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