JP3636153B2 - 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を基板に搭載する電子部品搭載装置および電子部品搭載方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品搭載装置では、電子部品供給部から取り出した電子部品を搭載ヘッドによって保持して基板に搭載する搭載動作が反復して行われる。電子部品のうちフリップチップなどのように接続用端子としてのバンプが形成された電子部品は、一般にバンプ形成面を上面側にした姿勢で供給される。このような電子部品は、電子部品供給部からピックアップヘッドによって取り出された後、バンプを下面側にした姿勢に反転した後に、搭載ヘッドに受け渡される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電子部品搭載装置でこのような反転を必要とする電子部品を対象とする場合、電子部品を個別に取り出して反転した後に搭載ヘッドへの受け渡しを行っていたため、作業効率が悪いという問題点があった。
【0004】
そこで本発明は、反転を必要とする電子部品を対象とした電子部品搭載作業の作業効率を向上させることができる電子部品搭載装置および電子部品搭載方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子部品搭載装置は、基板の電子部品搭載位置に形成された電極に電子部品の端子を位置合わせして電子部品を基板に搭載する電子部品搭載装置であって、前記端子を上向きにした状態で電子部品を平面状に複数個並べて供給する電子部品供給部と、前記電子部品供給部から第1方向へ離れた位置に配置された基板保持部と、前記基板保持部の上方を移動する第1のカメラを有しこの第1のカメラで撮像した画像を処理して基板の電子部品搭載位置を認識する基板認識手段と、前記電子部品供給部の上方を移動する第2のカメラを有しこの第2のカメラで前記部品供給部の電子部品の位置を認識する第1の電子部品認識手段と、複数のピックアップノズルを有し前記電子部品供給部においてピックアップした電子部品を上下反転させて受け渡し位置に位置させるピックアップ手段と、前記ピックアップノズルと同じ配列で並んだ搭載ノズルを複数有しこの搭載ノズルで前記ピックアップノズルによって上下反転した複数の電子部品を前記基板保持部に保持された基板の電子部品搭載位置に個別に搭載する搭載手段と、前記搭載ノズルに保持された電子部品を撮像する第3のカメラを有しこの第3のカメラで撮像した画像を処理して前記搭載ノズルに保持された電子部品の位置を認識する第2の電子部品認識手段と、前記ピックアップ手段を制御して、(1)前記第1の電子部品認識手段で認識した複数の電子部品の位置に基づいて前記複数のピックアップノズルをこれらの電子部品に個別に位置合わせして個別にピックアップするピックアップ動作と(2)電子部品をピックアップした複数のピックアップノズルを上下反転させた状態で受け渡し位置に位置させる受け渡し動作を行わせるピックアップ制御手段と、前記搭載手段を制御して、(1)前記受け渡し位置において前記複数の搭載ノズルで前記ピックアップノズルによって上下反転した複数の電子部品を複数のピックアップノズルから同時に受け取って保持する受け取り動作と(2)前記基板認識手段によって認識した電子部品搭載位置の位置及び前記第2の電子部品認識手段で認識した電子部品の位置に基づいて前記搭載ノズルに保持された電子部品を基板の電子部品搭載位置に個別に搭載する搭載動作を行わせる搭載制御手段を備えた。
【0006】
請求項2記載の電子部品搭載装置は、請求項1記載の電子部品搭載装置であって、前記第1のカメラを前記基板保持部の上方で移動させる第1カメラ移動機構を備え、前記第1カメラ移動機構を制御して、(1)前記搭載手段が基板保持部の上方から離れたときに前記第1のカメラを前記基板保持部の上方へ移動させ(2)前記第1のカメラによる基板の撮像が終わったらこの第1のカメラを前記搭載手段と干渉しない位置に退避させる第1のカメラ移動処理手段を備えた。
【0007】
請求項3記載の電子部品搭載装置は、請求項1記載の電子部品搭載装置であって、前記搭載ノズルに保持された電子部品の端子に粘性体を供給する粘性体供給手段を備えた。
【0008】
請求項4記載の電子部品搭載装置は、請求項1記載の電子部品搭載装置であって、前記ピックアップ手段は、前記複数のピックアップノズルおよびこれらのピックアップノズルを上下反転させる反転機構を備えたピックアップヘッドとこのピックアップヘッドを前記部品供給部と前記受け渡し位置との間で移動させるピックアップヘッド移動機構を備え、前記搭載手段は前記搭載ノズルを複数備えた搭載ヘッドとこの搭載ヘッドを前記受け渡し位置と前記基板保持部との間で移動させる搭載ヘッド移動機構を備え、前記ピックアップヘッド移動機構によって前記第2のカメラをピックアップヘッドと一体的に移動するようにした。
【0009】
請求項5記載の電子部品搭載方法は、基板の電子部品搭載位置に形成された電極に電子部品の端子を位置合わせして電子部品を基板に搭載する電子部品搭載方法であって、基板保持部に保持された基板を第1のカメラで撮像して画像を取得しこの画像を処理することにより基板の複数の電子部品搭載位置を認識する第1のステップと、電子部品供給部に端子を上向きにした状態で平面状に並んだ複数の電子部品を第2のカメラで撮像して画像を取得しこの画像を処理することにより複数の電子部品の位置を認識する第2のステップと、第2のステップで認識された複数の電子部品の位置に基づいて複数のピックアップノズルをこれらの電子部品に位置合わせして個別にピックアップする第3のステップと、前記複数のピックアップノズルを上下反転させることによりこのピックアップノズルでピックアップした複数の電子部品を上下反転させる第4のステップと、前記上下反転された複数の電子部品を複数の搭載ノズルで前記複数のピックアップノズルから同時に受け取って保持する第5のステップと、第3のカメラで前記搭載ノズルに保持された複数の電子部品を撮像して画像を取得しこの画像を処理してこれらの電子部品の位置を認識する第6のステップと、第1のステップで認識された複数の電子部品搭載位置の位置と第6のステップで認識された複数の電子部品の位置に基づいて前記搭載ノズルに保持された電子部品の端子と電子部品搭載位置の電極の位置合わせを行って個別に搭載する第7のステップを備えた。
【0010】
請求項6記載の電子部品搭載方法は、請求項5記載の電子部品搭載方法であって、第1のステップは、第5のステップから第6のステップを実行する時間の少なくとも一部と重なる時間に行う。
【0011】
請求項7記載の電子部品搭載方法は、請求項5記載の電子部品搭載方法であって、第6のステップから第7のステップを実行する時間内に、次に搭載される複数の電子部品に対して第2のステップを完了させる。
【0012】
請求項8記載の電子部品搭載方法は、請求項5記載の電子部品搭載方法であって、第5のステップが完了してから第7のステップを開始するまでの時間内に、前記複数の搭載ノズルに保持された複数の電子部品の端子に粘性体を塗布する。
【0013】
本発明によれば、端子を上向きにした姿勢で電子部品を平面状に供給する電子部品供給部から複数の電子部品を取り出し、取り出した電子部品を上下反転して搭載ヘッドに受け渡すピックアップ手段を備えることにより、反転を必要とする電子部品を対象とした電子部品搭載作業の作業効率を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平面図、図2は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側断面図、図3は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平断面図、図4は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の電子部品供給部の部分斜視図、図5は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図、図6は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の処理機能を示す機能ブロック図、図7、図8、図9、図10、図11、図12は本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の工程説明図、図13は本発明の一実施の形態の電子部品搭載対象となる基板の平面図である。
【0015】
まず図1、図2、図3を参照して電子部品搭載装置の全体構造について説明する。図2は図1におけるA−A矢視を、また図3は図2におけるB−B矢視をそれぞれ示している。図1において、基台1上には電子部品供給部2が配設されている。図2、図3に示すように、電子部品供給部2は治具ホルダ3を備えており、治具ホルダ3は、粘着シート5が装着された治具4を着脱自在に保持する。粘着シート5には、外部接続用の端子であるバンプ6a(図4参照)を有する電子部品であるフリップチップ6(以下、単に「チップ6」と略記。)が貼着されている。治具ホルダ3に治具4が保持された状態では、電子部品供給部2はチップ6をバンプ6aを上面側にした状態で平面状に複数個並べて供給する(図4参照)。
【0016】
図2に示すように、治具ホルダ3に保持された粘着シート5の下方には、エジェクタ8がエジェクタXYテーブル7によって水平移動可能に配設されている。エジェクタ8はチップ突き上げ用のエジェクタピン(図示省略)を昇降させるピン昇降機構を備えており、後述する搭載ヘッドによって粘着シート5からチップ6をピックアップする際には、エジェクタピンによって粘着シート5の下方からチップ6を突き上げることにより、チップ6は粘着シート5から剥離される。エジェクタ8は、チップ6を粘着シート5から剥離する粘着シート剥離機構となっている。
【0017】
図3に示すように、基台1の上面の電子部品供給部2からY方向(第1方向)に離れた位置には、基板保持部10が配置されている。基板保持部10の上流側、下流側にはそれぞれ基板搬入コンベア12、基板振分部11、基板受渡部13および基板搬出コンベア14がX方向に直列に配列されている。基板搬入コンベア12は、上流側から供給された基板16を受け取って基板振分部11に渡す。
【0018】
基板振分部11は、振分コンベア11aをスライド機構11bによってY方向にスライド可能に配設した構成となっており、基板搬入コンベア12から受け取った基板16を以下に説明する基板保持部10の2つの基板保持機構に選択的に振り分ける。基板保持部10は、第1基板保持機構10A、第2基板保持機構10Bを備えており、基板振分部11によって振り分けられた基板16を保持して実装位置に位置決めする。
【0019】
基板受渡部13は、基板振分部11と同様に受渡コンベア13aをスライド機構13bによってY方向にスライド可能に配設した構成となっており、受渡コンベア13aを第1基板保持機構10A、第2基板保持機構10Bと選択的に接続することにより実装済みの基板16を受け取り、基板搬出コンベア14に渡す。基板搬出コンベア14は、渡された実装済みの基板16を下流側に搬出する。
【0020】
図1において、基台1の上面の両端部には、第1のY軸ベース20A、第2のY軸ベース20Bが基板搬送方向(X方向)と直交するY方向に長手方向を向けて配設されている。第1のY軸ベース20A、第2のY軸ベース20Bの上面には、長手方向(Y方向)に略全長にわたってY方向ガイド21が配設されており、1対のY方向ガイド21を平行に且つ電子部品供給部2及び基板保持部10を挟むように配設した形態となっている。
【0021】
これらの1対のY方向ガイド21には、第1ビーム部材31、センタービーム部材30および第2ビーム部材32の3つのビーム部材が、それぞれ両端部をY方向ガイド21によって支持されてY方向にスライド自在に架設されている。
【0022】
センタービーム部材30の右側の側端部にはナット部材23bが突設されており、ナット部材23bに螺合した送りねじ23aは、第1のY軸ベース20A上に水平方向で配設されたY軸モータ22によって回転駆動される。Y軸モータ22を駆動することにより、センタービーム部材30はY方向ガイド21に沿ってY方向に水平移動する。
【0023】
また、第1ビーム部材31、第2ビーム部材32の左側の側端部にはそれぞれナット部材25b,27bが突設されており、ナット部材25b,27bに螺合した送りねじ25a,27aは、それぞれ第2のY軸ベース20B上に水平方向で配設されたY軸モータ24,26によって回転駆動される。Y軸モータ24,26を駆動することにより、第1ビーム部材31、第2ビーム部材32はY方向ガイド21に沿ってY方向に水平移動する。
【0024】
第1ビーム部材31には、第1のカメラ34が装着されており、第1のカメラ34を保持するブラケット34a(図2参照)にはナット部材44bが結合されている。ナット部材44bに螺合した送りねじ44aは、X軸モータ43によって回転駆動され、X軸モータ43を駆動することにより、第1のカメラ34は第1ビーム部材31の側面に設けられたX方向ガイド45(図2参照)に案内されてX方向に移動する。
【0025】
Y軸モータ24およびX軸モータ43を駆動することにより、第1のカメラ34はX方向、Y方向に水平移動する。これにより、第1のカメラ34は基板保持部10の第1基板保持機構10A、第2基板保持機構10Bに保持された基板16を撮像するための基板保持部10の上方での移動と、基板保持部10上からの退避のための移動とを行うことができる。
【0026】
1対のY方向ガイド21、第1ビーム部材31、第1ビーム部材31をY方向ガイド21に沿って移動させるY方向駆動機構(Y軸モータ24、送りねじ25aおよびナット部材25b)と、第1のカメラ34をX方向ガイド45に沿って移動させるX方向駆動機構(X軸モータ43、送りねじ44aおよびナット部材44b)とは、第1のカメラ34を少なくとも基板保持部10の上方で移動させる第1のカメラ移動機構を構成する。
【0027】
第2ビーム部材32には、第2のカメラ35が装着されており、第2のカメラ35を保持するブラケット35a(図2参照)には、ナット部材47bが結合されている。ナット部材47bに螺合した送りねじ47aは、X軸モータ46によって回転駆動され、X軸モータ46を駆動することにより、第2のカメラ35は第2ビーム部材32の側面に設けられたX方向ガイド48(図2参照)に案内されてX方向に移動する。
【0028】
図4に示すように、ブラケット35aの下端部にはピックアップヘッド37が装着されている。ピックアップヘッド37はZ軸テーブル36を備えており、Z軸テーブル36にはコ字形状の昇降部材37cが結合されている。昇降部材37cの先端部には、複数のノズル37bが装着されたノズル保持部37aが水平な回転軸廻りに回転自在に保持されている。ここでノズル保持部37aは、コ字形状の昇降部材37cに保持されていることから、第2のカメラ35による電子部品供給部2の撮像を妨げない配置となっている。
【0029】
ノズル保持部37aの各ノズル37bは、ノズル保持部37aに内蔵されたノズル昇降機構(図示省略)によってノズル保持部37aから下方に個別に突出自在となっている。1つのノズル37bを突出させた状態で、Z軸テーブル36によってノズル保持部37aを下降させることにより、個別のノズル37bによって粘着シート5からチップ6をピックアップすることができる。
【0030】
ノズル保持部37aは回転駆動部37dによって回転駆動され、ノズル保持部37aを回転させて上下反転することにより、ノズル37bの向きの上向き・下向きを切り換えられるようになっている。回転駆動部37dは、ノズル37bを上下反転させる反転機構となっている。下向き姿勢のノズル37bによってバンプ形成面を上向きにしたフェイスアップ状態のチップ6を取り出し、次いでこのノズル37bを上向きにすることにより、チップ6を反転してバンプ形成面を下向きにしたフェイスダウン姿勢で保持することができる。
【0031】
Y軸モータ26およびX軸モータ46を駆動することにより、ピックアップヘッド37および第2のカメラ35はX方向、Y方向に水平移動する。これにより、ピックアップヘッド37は電子部品供給部2に保持されたチップ6のピックアップのための動作と、ピックアップしたチップ6を後述する搭載ヘッド33へ受け渡す受け渡し位置までの移動動作を行う。また第2のカメラ35は電子部品供給部2に保持されたチップ6の撮像のための電子部品供給部2の上方での移動を行う。
【0032】
1対のY方向ガイド21、第2ビーム部材32、第2ビーム部材32をY方向ガイド21に沿って移動させるY方向駆動機構(Y軸モータ26、送りねじ27aおよびナット部材27b)と、第2のカメラ35をX方向ガイド48に沿って移動させるX方向駆動機構(X軸モータ46、送りねじ47aおよびナット部材47b)とは、ピックアップヘッド37および第2のカメラ35を少なくとも電子部品供給部2の上方で移動させるピックアップヘッド移動機構を構成し、第2のカメラ35はピックアップヘッド37と一体的に移動する。
【0033】
上記構成において、複数のノズル37bおよびこれらのノズル37bを上下反転させる回転駆動部37dを有するピックアップヘッド37と、ピックアップヘッド37を電子部品供給部2と前記受け渡し位置との間で移動させるピックアップヘッド移動機構とは、電子部品供給部2においてピックアップしたチップ6を上下反転させて搭載ヘッド33への受け渡し位置に位置させるピックアップ手段を構成する。
【0034】
センタービーム部材30には、搭載ヘッド33が装着されており、搭載ヘッド33に結合されたナット部材41bに螺合した送りねじ41aは、X軸モータ40によって回転駆動される。X軸モータ40を駆動することにより、搭載ヘッド33はセンタービーム部材30の側面にX方向に設けられたX方向ガイド42(図2参照)に案内されてX方向に移動する。
【0035】
搭載ヘッド33は、ピックアップヘッド37におけるノズル37bと同じ配列で並んだ複数のノズル33a(搭載ノズル)を備えており、各ノズル33aにそれぞれチップ6を吸着して複数のチップ6を保持した状態で移動可能となっている。また各ノズル33aは、内蔵されたノズル昇降機構(図示省略)によって個別に昇降可能となっている。これにより、チップ受け渡し時にはピックアップヘッド37に保持された複数のチップ6を同時に一括して受け取り、基板16への搭載時には、各ノズル33aを個別に昇降させることにより、チップ6を個別に搭載することができる。
【0036】
Y軸モータ22およびX軸モータ40を駆動することにより、搭載ヘッド33はX方向、Y方向に水平移動し、電子部品供給部2のチップ6をピックアップして保持し、保持したチップ6を基板保持部10に保持された基板16の電子部品搭載位置16aに搭載する。
【0037】
1対のY方向ガイド21、センタービーム部材30、センタービーム部材30をY方向ガイド21に沿って移動させるY方向駆動機構(Y軸モータ22、送りねじ23aおよびナット部材23b)と、搭載ヘッド33をX方向ガイド42に沿って移動させるX方向駆動機構(X軸モータ40、送りねじ41aおよびナット部材41b)とは、搭載ヘッド33を電子部品供給部2と基板保持部10との間で移動させる搭載ヘッド移動機構を構成する。
【0038】
そして、搭載ヘッド33と搭載ヘッド移動機構とは、ノズル37bと同じ配列で並んだノズル33aを複数有し、ノズル33aでノズル37bによって上下反転したチップ6を、基板16の電子部品搭載位置16aに個別に搭載する搭載手段となっている。
【0039】
図3に示すように、電子部品供給部2と基板保持部10との間には、第3のカメラ15および粘性体供給ステージ17が配設されている。粘性体供給ステージ17は、粘性体18を貯溜する容器17aを備えており(図7参照)、容器17a内にはフラックスや接着材などの粘性体18の液面を平面に均すスキージ機構(図示省略)を備えている。容器17aはシリンダ17bによって昇降可能となっている。
【0040】
ノズル33aにチップ6を保持した搭載ヘッド33を、粘性体供給ステージ17に対して昇降させることにより、チップ6のバンプ6aの下面には粘性体18が転写により塗布される。粘性体供給ステージ17は、ノズル33aに保持されたチップ6のバンプ6aに粘性体18を供給する粘性体供給手段となっている。チップ6のバンプ6aが半田の場合には、粘性体18としてフラックスが使用され、半田以外の場合には樹脂接着材などが用いられる。
【0041】
基板16に予め粘性体を塗布または印刷する方法を用いる場合には、粘性体供給ステージ17を省略することができるが、本実施の形態のように転写による粘性体供給ステージ17を用いる方が、印刷装置など大がかりな装置を付加する必要がなく設備簡略化の面で有利である。
【0042】
第3のカメラ15はライン型カメラを備えており、粘性体が転写された後のチップ6を保持した搭載ヘッド33が第3のカメラ15の上方をX方向に移動することにより、第3のカメラ15は搭載ヘッド33に保持されたチップ6を撮像する。なお第3のカメラ15としてエリア型カメラを用いても良い。
【0043】
この後、搭載ヘッド33は基板保持部10に保持された基板16にチップ6を搭載する。ここで、搭載ヘッド33はピックアップヘッド37から受け渡されたチップを基板16に搭載することから、基板保持部10の高さ位置は、図2に示すようにチップ6の受け渡しに必要な受け渡し高さ(ノズル保持部37aの上下反転によって生じる高さ差)だけ、電子部品供給部2よりも高く配置されている。
【0044】
次に図5を参照して、電子部品搭載装置の制御系の構成について説明する。図5において、機構駆動部50は、以下に示す各機構のモータを電気的に駆動するモータドライバや、各機構のエアシリンダに対して供給される空圧を制御する制御機器などより成り、制御部54によって機構駆動部50を制御することにより、以下の各駆動要素が駆動される。
【0045】
X軸モータ40、Y軸モータ22は、搭載ヘッド33を移動させる搭載ヘッド移動機構を駆動する。X軸モータ43、Y軸モータ24は、第1のカメラ34を移動させる第1のカメラ移動機構を、X軸モータ46、Y軸モータ26は、ピックアップヘッド37および第2のカメラ35を移動させるピックアップヘッド移動機構をそれぞれ駆動する。
【0046】
また機構駆動部50は、搭載ヘッド33、ピックアップヘッド37の昇降機構、ノズル33a、ノズル37bによる部品吸着機構を駆動し、さらに粘性体供給ステージ17の昇降用のシリンダ17bや、エジェクタ8の昇降シリンダおよびエジェクタXYテーブル7の駆動モータを駆動する。さらに機構駆動部50は、基板搬入コンベア12、基板搬出コンベア14、基板振分部11、基板受渡部13、第1基板保持機構10A、第2基板保持機構10Bを駆動する。
【0047】
第1の認識処理部55は、第1のカメラ34で撮像した画像を処理して基板保持部10に保持された基板16の電子部品搭載位置16a(図13参照)の位置を認識する。電子部品搭載位置16aは、基板16においてバンプ6aが接合される電極16bの全体位置を示すものであり、画像認識により位置検出が可能となっている。
【0048】
また第1の認識処理部55は、前工程において基板16に各電子部品搭載位置16a毎に印加されたバッドマークの有無を検出することにより基板良否検査を行い、さらに第1のカメラ34で撮像した画像を処理して電子部品搭載位置16aに搭載されたチップ6の位置ずれ等の搭載状態を検査する。第1のカメラ34および第1の認識処理部55は、基板保持部10の情報を移動する第1のカメラ34を有し第1のカメラ34で撮像した画像を処理して基板16の電子部品搭載位置16aを認識する基板認識手段を構成する。
【0049】
第2の認識処理部56は、第2のカメラ35で撮像した画像を処理して電子部品供給部2におけるチップ6の位置を求める。第2のカメラ35および第2の認識処理部56は電子部品供給部2の情報を移動する第2のカメラ35を有し第2のカメラ35で電子部品供給部2のチップ6の位置を認識する第1の電子部品認識手段となっている。
【0050】
また第3の認識処理部57は、第3のカメラ15で撮像した画像を処理して搭載ヘッド33に保持されたチップ6の位置を認識する。第3のカメラ15および第3の認識処理部57は、搭載ヘッド33に保持されたチップ6を撮像する第3のカメラ15を有し第3のカメラ15で撮像した画像を処理して搭載ヘッド33に保持されたチップ6の位置を認識する第2の電子部品認識手段となっている。
【0051】
第1の認識処理部55、第2の認識処理部56、第3の認識処理部57による認識結果は、制御部54に送られる。データ記憶部53は、チップ6の搭載状態検査の検査結果など、各種のデータを記憶する。操作部51は、キーボードやマウスなどの入力装置であり、データ入力や制御コマンドの入力を行う。表示部52は、第1のカメラ34、第2のカメラ35、第3のカメラ15による撮像画面の表示や、操作部51による入力時の案内画面の表示を行う。
【0052】
次に図6を参照して、電子部品実装装置の処理機能について説明する。図6において、破線枠54は図5に示す制御部54による処理機能を示している。ここで第1のカメラ移動処理部54a、第2のカメラ移動処理部54b、ピックアップヘッド動作処理部54c、搭載ヘッド動作処理部54dによって実行される処理機能は、それぞれ第1のカメラ移動制御手段、第2のカメラ移動制御手段、ピックアップ制御手段、搭載制御手段を構成している。
【0053】
第1のカメラ移動処理部54aは、第1のカメラ移動機構を制御して、基板保持部10に保持された基板16を撮像する際の第1のカメラ34の位置決め動作と、搭載ヘッド33によるチップ6の搭載を妨げない位置に第1のカメラ34を移動させる退避動作とを行わせる。ここで基板16の撮像は、基板16が搬入された状態におけるバッドマーク印加位置の撮像、チップ6が搭載される前の電子部品搭載位置16aの撮像、およびチップ6が搭載された後の電子部品搭載位置16aの撮像の3種類を対象として行われる。第2のカメラ移動処理部54bは、ピックアップヘッド移動機構を制御して、電子部品供給部2のチップ6を撮像する時の第2のカメラ35の位置決め動作を行わせる。
【0054】
ピックアップヘッド動作処理部54cは、ピックアップヘッド37とピックアップヘッド移動機構を制御するプログラムを実行することによって実現される機能を示しており、第2の認識処理部56の認識結果に基づいて、電子部品供給部2からピックアップヘッド37によってチップ6を取り出すピックアップ動作から、搭載ヘッド33へのチップ6の受け渡しまでの一連の動作に関する制御を行う。
【0055】
すなわち、ピックアップヘッド動作処理部54cは、ピックアップ手段を制御して、(1)第1の電子部品認識手段で認識した複数のチップ6の位置に基づいて、複数のノズル37bをこれらのチップ6に個別に位置合わせして個別にピックアップするピックアップ動作と、(2)チップ6をピックアップした複数のノズル37bを、上下反転させた状態で受け渡し位置に位置させる受け渡し動作を行わせるピックアップ制御手段となっている。
【0056】
搭載ヘッド動作処理部54dは、搭載ヘッド33と搭載ヘッド移動機構を制御するプログラムによって実行される機能を示している。搭載ヘッド33によるチップ6の受け取りから、基板16へのマウントまでの一連の動作に関する制御を行う機能を有している。第1の認識処理部55の電子部品搭載位置検出処理部55aで求めた電子部品搭載位置16aの位置および第3の認識処理部57で求めたチップ6の位置に基づいて行わせる。
【0057】
すなわち搭載ヘッド動作処理部54dは、搭載手段を制御して、(1)受け渡し位置において複数のノズル33aで、ノズル37bによって上下反転した複数のチップ6を複数のノズル37bから同時に受け取って保持する受け取り動作と、(2)基板認識手段によって認識した電子部品搭載位置16aの位置及び第2の電子部品認識手段で認識したチップ6の位置に基づいて、ノズル33aに保持されたチップ6を、基板16の電子部品搭載位置16aに個別に搭載する搭載動作とを行わせる搭載制御手段となっている。
【0058】
第1の認識処理部55は、電子部品搭載位置検出処理部55a以外に、基板検査処理部55b、搭載状態検査処理部55cを有している。搭載ヘッド動作処理部54dによる搭載動作においては、基板検査処理部55bによって検出された基板16の良否判定結果が参照され、良否判定において合格と判定された電子部品搭載位置16aに対してのみ、チップ6の搭載が実行される。
【0059】
検査結果記録処理部54fは、基板検査処理部55bによる前述の基板良否判定結果、搭載状態検査処理部55cによるチップ6の搭載状態検査結果を記憶するための処理を行う。これらの検査結果は、検査結果記録処理部54fに送られてデータ処理が行われ、データ記憶部53に設けられた検査結果記憶部53aに記憶される。
【0060】
この電子部品搭載装置は上記のように構成されており、以下電子部品実装方法について図7〜図12を参照して説明する。図7において、電子部品供給部2に保持された粘着シート5には、多数のチップ6が貼着されている。また基板保持部10では、第1基板保持機構10A、第2基板保持機構10Bにそれぞれ基板16が位置決めされている。ここで示す電子部品実装では、複数(ここでは4個)のチップ6を搭載ヘッド33に所定の配列で並んだ4つのノズル33aによって吸着保持し、1実装ターンにおいてこれらの4個のチップ6を基板16の複数の電子部品搭載位置16aに順次搭載する。
【0061】
まず、図7(a)に示すように、第1のカメラ移動機構により第1のカメラ34を基板保持部10の第1基板保持機構10Aに保持された基板16上に移動させる。そして図13(a)に示すように、基板16に設定された8つの電子部品搭載位置16aのうち、左側の4つの電子部品搭載位置16aを画像取り込み範囲19が順次囲むように第1のカメラ34を順次移動させて、複数の電子部品搭載位置16aおよびバッドマーク印加位置を撮像して画像を取り込み、その後第1のカメラ34をこの基板16の上方から退避させる(図7(b)参照)。
【0062】
そして第1のカメラ34で撮像した画像取り込み範囲19の画像を第1の認識処理部55で処理して、基板16の電子部品搭載位置16a(図13(a)参照)の位置を認識する(第1ステップ)。この基板16の認識においては、電子部品搭載位置16aの位置認識とともに、基板16が前工程において行われた基板検査の結果バッドマークが印加された不良基板であるか否かをの良否判定が行われる。
【0063】
この基板保持部10における撮像動作と並行して、第2のカメラ35をピックアップヘッド移動機構により電子部品供給部2の上方に移動させ、バンプ6aを上向きにした状態で平面状に並んだ複数のチップ6を第2のカメラ35によって撮像する。そして取得した画像を第2の認識処理部56で処理して複数のチップ6の位置を認識する(第2のステップ)。このとき、搭載ヘッド33はチップ6の受け渡し位置で待機している。そして粘性体供給ステージ17の容器17aは、ピックアップヘッド37との干渉を避けるため、シリンダ17bのロッドが没入した下降状態にある。
【0064】
次いでピックアップヘッド37を電子部品供給部2上で移動させ、図7(b)に示すように、第2のステップで認識された複数のチップ6の位置に基づいて、搭載ヘッド33をこれらのチップ6に順次位置あわせして、ノズル37bによって複数のチップ6を個別にピックアップする(第3のステップ)。
【0065】
次いで図8(a)に示すように、ピックアップヘッド37は受け渡し位置へ移動し、ここで搭載ヘッド33へのチップ6の受け渡しが行われる。まずノズル37bを上下反転させてノズル37bでピックアップされた複数のチップ6を上下反転させる(第4のステップ)。そしてこれらの上下反転されバンプ6aを上向きにした複数のチップ6を、搭載ヘッド33の複数のノズル33aによってノズル37bから同時に受け取って保持する(第5のステップ)。
【0066】
この後、ピックアップヘッド37は電子部品供給部2上に移動する。そして搭載ヘッド33は粘性体供給ステージ17上へ移動する。このとき、容器17aは、シリンダ17bによって上昇した状態にあり、容器17a内の粘性体18に対してチップ6を下降させることにより、下面のバンプ6aに粘性体18を転写塗布する。
【0067】
次いで各ノズル33aに4つのチップ6を保持した搭載ヘッド33は、第3のカメラ15の上方を移動しチップ6の撮像のためのスキャン動作を行う。これにより、各ノズル33aに保持されたチップ6の下面の画像が第3のカメラ15に取り込まれ、この画像を第3の認識処理部57で認識処理することにより、チップ6の位置を認識する(第6のステップ)。
【0068】
この後搭載動作に移行する。このとき、第1の認識処理部55で基板検査が合格と判定された電子部品搭載位置16aのみを対象として、チップ6の搭載が行われる。搭載ヘッド33は、図9(a)に示すように基板保持部10の上方に移動する。そしてここで第1のステップにおいて第1の認識処理部55で求めた電子部品搭載位置16aの位置と、第6のステップにおいて第3の認識処理部57で求めたチップ6の位置に基づいて、ノズル33aに保持された複数のチップ6のバンプ6aと電子部品搭載位置16aの電極16bの位置合わせを行って、図13(b)に示すように、チップ6を個別に搭載する(ステップ7)。ここでは、第1基板保持機構10Aに位置決めされた基板16の複数の電子部品搭載位置16aのうち、基板検査において良品判定された電子部品搭載位置16aにのみ、チップ6が搭載される。
【0069】
そして搭載ヘッド33がチップ6を搭載している時に、第2のカメラ35を電子部品供給部2において次にピックアップされる複数のチップ6の上方に移動させ、複数のチップ6を第2のカメラ35で撮像し、チップ6の位置を認識する。そして図9(b)に示すように、ピックアップヘッド37を電子部品供給部2上で移動させ、認識した複数のチップ6の位置に基づいてノズル37bによって複数のチップ6を順次ピックアップする。
【0070】
この動作と並行して、第1のカメラ34は基板16の撮像を行う。ここでは、基板16に搭載されたチップ6の搭載状態の検査と、次の実装ターンでチップ6が搭載される複数の電子部品搭載位置16aの位置検出およびこれらの電子部品搭載位置16aの基板良否判定が行われる。
【0071】
すなわちこの撮像では、図13(c)に示すように、基板16に設定された8つの電子部品搭載位置16aを画像取り込み範囲19が順次囲むように、第1のカメラ34を順次移動させて画像を取り込み、その後第1のカメラ34をこの基板16の上方から退避させる。そして第1のカメラ34で撮像した画像を第1の認識処理部55で処理して、次の検査処理が行われる。
【0072】
まず左側の4つの画像取り込み範囲19の画像については、チップ6の搭載状態の検査、すなわちチップ6の位置・姿勢のずれが正常であるか否かが検査される。そして右側の4つの画像取り込み範囲19については、基板16の電子部品搭載位置16aの位置検出とともに、チップ6が搭載される前の基板検査が行われる。
【0073】
次いで図10(a)に示すように、ピックアップヘッド37は受け渡し位置へ移動し、ここで搭載ヘッド33へのチップ6の受け渡しが行われる。すなわち、まずノズル保持部37aを上下反転させてノズル37bに保持されたチップ6を上向きにする。そしてこれらのチップ6に搭載ヘッド33のノズル33aを位置合わせして昇降させ、ノズル33aによって複数のチップ6を同時吸着する。
【0074】
この後、図10(b)に示すように、ピックアップヘッド37は電子部品供給部2上に移動する。そして移載ヘッド33は粘性体供給ステージ17上へ移動し、ここで上昇した状態の容器17a内の粘性体18に対してチップ6を下降させることにより、下面のバンプ6aに粘性体18を転写塗布する。
【0075】
次いで各ノズル33aに4つのチップを保持した搭載ヘッド33は、第3のカメラ15の上方を移動するスキャン動作を行う。これにより、各ノズル33aに保持されたチップ6の画像が第3のカメラに取り込まれ、この画像を第3の認識処理部57で認識処理することにより、チップ6の位置が検出される。
【0076】
次いで搭載動作に移行する。このとき、第1の認識処理部55で基板検査が合格と判定された電子部品搭載位置16aのみを対象として、チップ6の搭載が行われる。搭載ヘッド33は、図11(a)に示すように基板保持部10の上方に移動する。そしてここで第1の認識処理部55で求めた電子部品搭載位置16aの位置、第3の認識処理部57で求めたチップ6の位置および基板検査による判定結果に基づいて搭載動作を行う。
【0077】
すなわち、第1基板保持機構10Aに位置決めされた基板16の複数の電子部品搭載位置16aのうち、良品判定された電子部品搭載位置16aに搭載ヘッド33のノズル33aに保持されたチップ6を順次位置決めする位置決め動作を搭載ヘッド移動機構に行わせながら、搭載ヘッド33に保持されているチップ6を基板16の未搭載状態の4つの電子部品搭載位置16aに搭載する。
【0078】
これにより、図13(d)に示すように、基板16の8つの電子部品実装位置16aへのチップ6の搭載が完了する。そしてこの搭載ヘッド33によるチップ6の搭載動作中に、第2のカメラ35を再び電子部品供給部2のチップ6上に移動させ、第2のカメラ35によって次にピックアップされるチップ6を撮像する。
【0079】
そして図11(b)に示すようにピックアップヘッド37を電子部品供給部2の上方に移動させ、第2の認識処理部56で求めたチップ6の位置に基づいて、ノズル37bによってチップ6を順次ピックアップする。この動作と並行して、第1のカメラ移動機構により第1のカメラ34を基板保持部10の第1基板保持機構10Aに保持された基板16上に移動させる。そして基板16の8つの電子部品搭載位置16aのうち、右側の4つの電子部品搭載位置16aを画像取り込み範囲19が順次囲むように、第1のカメラ34を順次移動させて画像を取り込む(図13(e))。
【0080】
そして第1のカメラ34で撮像した画像取り込み範囲19の画像を第1の認識処理部55で処理して、基板16の電子部品搭載位置16aにおけるチップ6の搭載状態が検査される。また、第1基板保持機構10Aでの撮像を終えた第1のカメラ34は、第2基板保持機構10Bに保持された未搭載の基板16上に移動し、ここで次にチップ6を搭載する予定の電子部品搭載位置16aを撮像し、電子部品搭載位置16aの位置検出と基板検査が行われる。
【0081】
この撮像動作の後、図12に示すように基板16は第1基板保持機構10Aから基板受渡部13に搬出され、第1基板保持機構10Aには新たな基板16が搬入される。そしてこれ以降、同様の動作が継続して反復される。
【0082】
上記搭載動作を反復して実行する過程においては、以下に説明するように、複数の動作を同時並行して実行するようになっており、しかも複数動作の実行タイミングには制約および自由度が存在する。例えば、第1のカメラ34によって基板保持部10の基板16を撮像して位置認識する第1のステップは、上下反転された複数のチップ6を搭載ヘッド33によって受け取って、第3のカメラ15によって撮像し位置認識するまでの時間に行えばよい。すなわち、図7(a)に示す第1ステップの動作は、図8(a)〜図8(b)に示す第5のステップ〜第6のステップの動作を実行する時間の少なくとも一部と重なる時間に行う。
【0083】
また、電子部品供給部2における第2のカメラ35による次のチップ6の撮像、位置認識は、第3のカメラ15による撮像・位置認識から、チップ6の基板16への搭載までの時間内に完了するようにすればよい。すなわち、図8(b)に示す第6のステップから図9(a)に示す第7のステップを実行する時間内に、次に搭載される複数のチップ6に対して第2のステップを完了させる。
【0084】
さらに、チップ6のバンプ6aへの粘性体18の塗布は、搭載ヘッド33によってチップ6を受け取って保持してから、基板16への搭載までの間、すなわち、図8(a)に示す第5のステップが完了してから、図9(a)に示す第7のステップを開始するまでの時間内に行う。
【0085】
上記実施の形態に示すように、バンプが形成されたチップなどのように、反転を必要とする電子部品を基板に搭載する電子部品搭載作業において、電子部品供給部から複数の電子部品を取り出して反転して、搭載ヘッドに受け渡すピックアップ手段を備えることにより、電子部品搭載作業の作業効率を向上させることができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、端子を上向きにした姿勢で電子部品を平面状に供給する電子部品供給部から複数の電子部品を取り出し、取り出した電子部品を上下反転して搭載ヘッドに受け渡すピックアップ手段を備えることにより、反転を必要とする電子部品を対象とした電子部品搭載作業の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平面図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側断面図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平断面図
【図4】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の電子部品供給部の部分斜視図
【図5】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図
【図6】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の処理機能を示す機能ブロック図
【図7】本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の工程説明図
【図8】本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の工程説明図
【図9】本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の工程説明図
【図10】本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の工程説明図
【図11】本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の工程説明図
【図12】本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の工程説明図
【図13】本発明の一実施の形態の電子部品搭載対象となる基板の平面図
【符号の説明】
2 電子部品供給部
6 チップ
10 基板保持部
10A 第1基板保持機構
10B 第2基板保持機構
15 第3のカメラ
16 基板
16a 電子部品搭載位置
17 粘性体供給ステージ
30 センタービーム部材
31 第1ビーム部材
32 第2ビーム部材
33 搭載ヘッド
33a ノズル
34 第1のカメラ
35 第2のカメラ
37 ピックアップヘッド
37b ノズル
54c ピックアップヘッド動作処理部
54d 搭載ヘッド動作処理部
55 第1の認識処理部
56 第2の認識処理部
57 第3の認識処理部
Claims (8)
- 基板の電子部品搭載位置に形成された電極に電子部品の端子を位置合わせして電子部品を基板に搭載する電子部品搭載装置であって、前記端子を上向きにした状態で電子部品を平面状に複数個並べて供給する電子部品供給部と、前記電子部品供給部から第1方向へ離れた位置に配置された基板保持部と、前記基板保持部の上方を移動する第1のカメラを有しこの第1のカメラで撮像した画像を処理して基板の電子部品搭載位置を認識する基板認識手段と、前記電子部品供給部の上方を移動する第2のカメラを有しこの第2のカメラで前記部品供給部の電子部品の位置を認識する第1の電子部品認識手段と、複数のピックアップノズルを有し前記電子部品供給部においてピックアップした電子部品を上下反転させて受け渡し位置に位置させるピックアップ手段と、前記ピックアップノズルと同じ配列で並んだ搭載ノズルを複数有しこの搭載ノズルで前記ピックアップノズルによって上下反転した複数の電子部品を前記基板保持部に保持された基板の電子部品搭載位置に個別に搭載する搭載手段と、前記搭載ノズルに保持された電子部品を撮像する第3のカメラを有しこの第3のカメラで撮像した画像を処理して前記搭載ノズルに保持された電子部品の位置を認識する第2の電子部品認識手段と、前記ピックアップ手段を制御して、(1)前記第1の電子部品認識手段で認識した複数の電子部品の位置に基づいて前記複数のピックアップノズルをこれらの電子部品に個別に位置合わせして個別にピックアップするピックアップ動作と(2)電子部品をピックアップした複数のピックアップノズルを上下反転させた状態で受け渡し位置に位置させる受け渡し動作を行わせるピックアップ制御手段と、前記搭載手段を制御して、(1)前記受け渡し位置において前記複数の搭載ノズルで前記ピックアップノズルによって上下反転した複数の電子部品を複数のピックアップノズルから同時に受け取って保持する受け取り動作と(2)前記基板認識手段によって認識した電子部品搭載位置の位置及び前記第2の電子部品認識手段で認識した電子部品の位置に基づいて前記搭載ノズルに保持された電子部品を基板の電子部品搭載位置に個別に搭載する搭載動作を行わせる搭載制御手段を備えたことを特徴とする電子部品搭載装置。
- 前記第1のカメラを前記基板保持部の上方で移動させる第1カメラ移動機構を備え、前記第1カメラ移動機構を制御して、(1)前記搭載手段が基板保持部の上方から離れたときに前記第1のカメラを前記基板保持部の上方へ移動させ(2)前記第1のカメラによる基板の撮像が終わったらこの第1のカメラを前記搭載手段と干渉しない位置に退避させる第1のカメラ移動処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
- 前記搭載ノズルに保持された電子部品の端子に粘性体を供給する粘性体供給手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
- 前記ピックアップ手段は、前記複数のピックアップノズルおよびこれらのピックアップノズルを上下反転させる反転機構を備えたピックアップヘッドとこのピックアップヘッドを前記部品供給部と前記受け渡し位置との間で移動させるピックアップヘッド移動機構を備え、前記搭載手段は前記搭載ノズルを複数備えた搭載ヘッドとこの搭載ヘッドを前記受け渡し位置と前記基板保持部との間で移動させる搭載ヘッド移動機構を備え、前記ピックアップヘッド移動機構によって前記第2のカメラをピックアップヘッドと一体的に移動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
- 基板の電子部品搭載位置に形成された電極に電子部品の端子を位置合わせして電子部品を基板に搭載する電子部品搭載方法であって、基板保持部に保持された基板を第1のカメラで撮像して画像を取得しこの画像を処理することにより基板の複数の電子部品搭載位置を認識する第1のステップと、電子部品供給部に端子を上向きにした状態で平面状に並んだ複数の電子部品を第2のカメラで撮像して画像を取得しこの画像を処理することにより複数の電子部品の位置を認識する第2のステップと、第2のステップで認識された複数の電子部品の位置に基づいて複数のピックアップノズルをこれらの電子部品に位置合わせして個別にピックアップする第3のステップと、前記複数のピックアップノズルを上下反転させることによりこのピックアップノズルでピックアップした複数の電子部品を上下反転させる第4のステップと、前記上下反転された複数の電子部品を複数の搭載ノズルで前記複数のピックアップノズルから同時に受け取って保持する第5のステップと、第3のカメラで前記搭載ノズルに保持された複数の電子部品を撮像して画像を取得しこの画像を処理してこれらの電子部品の位置を認識する第6のステップと、第1のステップで認識された複数の電子部品搭載位置の位置と第6のステップで認識された複数の電子部品の位置に基づいて前記搭載ノズルに保持された電子部品の端子と電子部品搭載位置の電極の位置合わせを行って個別に搭載する第7のステップを備えたことを特徴とする電子部品搭載方法。
- 第1のステップは、第5のステップから第6のステップを実行する時間の少なくとも一部と重なる時間に行うことを特徴とする請求項5記載の電子部品搭載方法。
- 第6のステップから第7のステップを実行する時間内に、次に搭載される複数の電子部品に対して第2のステップを完了させることを特徴とする請求項5記載の電子部品搭載方法。
- 第5のステップが完了してから第7のステップを開始するまでの時間内に、前記複数の搭載ノズルに保持された複数の電子部品の端子に粘性体を塗布することを特徴とする請求項5記載の電子部品搭載方法。
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