JP3635181B2 - 剥離性硬化皮膜形成用組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、剥離性硬化皮膜形成用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリシルセスキオキサンは、ケイ素原子数に対する酸素原子数の比が1.5であるようなシリコーンレジンの総称である。耐熱性、電気絶縁性、耐炎性等にすぐれ、半導体製造時のレジスト材料、層間絶縁膜等として使用されている〔伊藤邦雄編「シリコーンハンドブック」日刊工業新聞社(1990)等参照〕
【0003】
ポリメチルシルセスキオキサンの合成法としては、メチルトリクロロシランをアミンの存在下でケトンとエーテルの混合もしくは単独溶媒中に溶解し、これに水を滴下して加水分解後、加熱縮合させて合成する方法〔特公昭60−17214号公報、特公平1−43773号公報、USP4399266参照〕、三官能性のメチルシランを有機溶剤中に溶解し、これに−20℃から−50℃の温度で1000〜3000Paの不活性ガス加圧下、水を滴下して加水分解後、加熱縮合させて合成する方法〔特公昭62−16212号公報、EP第0406911A1参照〕、有機溶剤中でメチルトリアセトキシシラン及びこれと等量の、アルコール及び/又は水とを反応させアルコキシアセトキシシランを合成し、これを有機溶剤中で炭酸水素ナトリウム存在下に重縮合させてプレポリマーを得、さらに該プレポリマーをアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属フッ化物、アルカリ土類金属フッ化物及びトリエチルアミンの中から選択される少なくとも1種の触媒の存在下に加熱縮合させて合成する方法〔特開平3−20331号公報参照〕、及び水と炭化水素溶媒の二層を形成する混合液にアルカリ金属カルボン酸塩と低級アルコールを溶存させ、これにメチルトリハロシランを滴下して加水分解し、加熱縮合させて合成する方法〔特開平3−227321号公報参照〕などが知られている。
【0004】
これらの方法によって得られるポリメチルシルセスキオキサンの特徴は、共通して硬いが脆いことである。これらの中にはこの欠点を解決すべく工夫をこらしたものがあり、特公平1−43773号公報では、ポリメチルシルセスキオキサンの15〜30%(重量)が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算分子量20000以下の部分で占められるよう調整しているが、それでも1.8〜2.0μm程度の膜厚の塗膜が製造できるに過ぎず、EP第0406911A1でも最大3〜3.5μmの塗膜がクラックなしで得られているに過ぎない。これ以上の厚膜ではクラックが生じ、ましてや独立フィルムを得られるほどの柔軟性はない。
【0005】
本発明者らは特願平7−208087号および208143号に開示したように、特定の分子量範囲および水酸基含量範囲にあり、好ましくは特定の方法により製造されたポリメチルシルセスキオキサンを硬化させることにより柔軟性と高い熱安定性を合わせ持つ皮膜が得られることを見いだした。
【0006】
ポリシルセスキオキサンの残留シラノールのシリル化は、J.Am.Chem.Soc.,1990,112,1931−1936等に合成法が開示されている。特開昭61−221232号公報には上記特公昭62−16212号公報、EP第0406911A1のポリシルセスキオキサン合成法において、シリル化剤により反応を停止してシリル化ポリシルセスキオキサンを得る方法が記載されている。特開平6−279586号公報、特開平6−287307号公報、特開平7−70321号公報には側鎖有機基の50〜99.9モル%がメチル基であり、残りの有機基に架橋性反応基を含むポリシルセスキオキサンのシラノール基をトリメチルシリル化することにより、ゲル化せずに安定にすることが記載されているが、本発明者らが特願平7−208087号および208143号に開示したポリメチルシルセスキオキサンは、シリル化しないでも製造時にもゲル化せず、室温で安定に保存できる。特開平5−125187号公報には、数平均分子量が10万以上で、側鎖有機基の50〜100モル%がメチル基であるポリシルセスキオキサンのシラノール基をトリアルキルシリル化することにより、保存安定性を高めることが記載されている。上記特公昭62−16212号公報においても、ポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化することにより、安定性を高めることが記載されている。
【0007】
上記のほか、種々の架橋性反応基をポリオルガノシルセスキオキサンの有機基としてもつポリオルガノシルセスキオキサンが、Chem.Rev.1995,95,1409−1430等の文献に記載されている。
【0008】
従来、種々の紙、プラスチックフィルムなどの基材にポリオルガノシロキサンを主材とする剥離性硬化皮膜形成用組成物を塗布し、縮合反応又はヒドロシリル化反応により硬化させて各種粘着性物質の剥離を容易にしたり、あるいは基材どうしの固着を防止することができることはよく知られている。
【0009】
一般に、ポリオルガノシロキサンを主材とする剥離性硬化皮膜形成用組成物は、該組成物を硬化して得られる剥離性硬化皮膜の剥離抵抗がきわめて低いという問題があった。このため、この剥離抵抗を調節する目的で該組成物に剥離抵抗調整剤が添加される。この剥離抵抗調整剤としては、たとえば、R7 3SiO1/2 単位(式中、R7 は炭素数2以下の一価の炭化水素基である。)およびSiO4/2 単位からなるMQ型シリコーンレジン(特公昭49−27033号公報、特開昭59−84953号公報等参照)、R7 3SiO1/2 単位、(CH2 =CH)R7 2SiO1/2 単位、およびSiO4/2 単位からなるMQ型シリコーンレジン(特公昭53−29678号公報等参照)が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような剥離抵抗調整剤を用いた場合でもセパレーターエージング(剥離紙のエージング)により硬化皮膜の剥離抵抗が大幅に低下するという欠点がある。
本発明の目的は、セパレーターエージングによって、硬化皮膜の剥離抵抗が殆ど低下しない剥離性硬化皮膜形成用組成物を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記成分(A)〜(D)から本質的になる剥離性硬化皮膜形成用組成物である。
(A)25℃における粘度が40センチポイズから生ゴム状のものまでであり、かつ1分子中に少なくとも2個の架橋性炭素−炭素二重結合を有する基を有し、一般式R 8 a R 9 b SiO (4-a-b)/2 (ここにR 8 は架橋性炭素−炭素二重結合を含む1価の炭化水素基、R 9 は架橋性炭素−炭素二重結合を含まない1価の炭化水素基、aは1分子中にR 8 が少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦a+b≦2.3である)で表されるオルガノポリシロキサン100重量部、
(B)25℃における粘度が1〜1,000センチポイズであり、かつ1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素原子を有し、かつ一般式H c R 10 d SiO (4-c-d)/2 (ここにR 10 は1価の炭化水素基、cは1分子中にHが少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦c+d≦2.3である)で表されるオルガノポリシロキサン0.5〜20重量部、
(C)ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)が380から2000の範囲にあり、式〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m〔m,nは上記分子量を与える正の数で、m/(m+n)の値は第1図のA領域にある。このA領域は、横軸が1/(Mn×10-3)、縦軸がm/(m+n)で表される図1のグラフにおいて、次の式1〜4で表される各直線によって囲まれる領域であり、各直線上も含み、また各直線の交点も含むものである。
(式1):m/(m+n)=0.152/(Mn×10-3)+0.10
(式2):1/(Mn×10-3)=1000/2000
(式3):1/(Mn×10-3)=1000/380
(式4):m/(m+n)=0.034/(Mn×10-3)〕
で示されるポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化した、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m-k 〔CH3 Si(OSiR1 R2 R3 )O2/2 〕k
〔kはmより小さい正の数であり、(m−k)/(m+n)で表される残留シラノール基の量は0.12以下であり、R1 〜R3 は置換もしくは非置換の1価の炭化水素基で、そのうち1個以上が架橋性炭素−炭素二重結合を有する基である〕
で示されるシリル化ポリメチルシルセスキオキサン1〜90重量部、及び
(D)触媒量の白金系触媒。
【0012】
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、25℃における粘度が40センチポイズから生ゴム状のものまでであり、かつ1分子中に少なくとも2個の架橋性炭素−炭素二重結合を有する基を有する。このようなオルガノポリシロキサンは、一般式R8 a R9 b SiO(4-a-b)/2 (ここにR8 は架橋性炭素−炭素二重結合を含む1価の炭化水素基、R9 は架橋性炭素−炭素二重結合を含まない1価の炭化水素基、aは1分子中にR8 が少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦a+b≦2.3である)で表される。(A)成分の25℃における粘度は、少なくとも40センチポイズであり、上限としては生ゴム状の粘度のものまで使用することができる。粘度が40センチポイズ未満であると、得られた剥離性硬化皮膜形成用組成物の基材への浸透が大きくなり過ぎるためである。本発明の組成物を無溶剤型として使用する場合には、(A)成分の25℃における粘度は40〜10,000センチポイズの範囲であることが好ましく、さらに100〜5,000センチポイズの範囲であることが好ましい。また、本発明の組成物を溶剤型として使用する場合には、(A)成分の25℃における粘度は100,000センチポイズから生ゴム状の粘度のものまでが好ましく、さらに500,000センチポイズから生ゴム状の粘度のものまでが好ましい。
【0013】
(B)成分のオルガノポリシロキサンは架橋剤として作用し、25℃における粘度が1〜1,000センチポイズであり、かつ1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有する。このようなオルガノポリシロキサンは、一般式Hc R10 d SiO(4-c-d)/2 (ここにR10は1価の炭化水素基、cは1分子中にHが少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦c+d≦2.3である)で表される。(B)成分の25℃における粘度は1〜1000センチポイズであることが必要であり、5〜500センチポイズであることが好ましい。(B)成分の25℃における粘度が1センチポイズ未満であると揮発しやすく、得られる剥離性硬化皮膜形成用組成物の組成が安定しない。また粘度が1,000センチポイズを越えると、得られた剥離性硬化皮膜形成用組成物の硬化時間が長くなり、また得られた剥離性硬化皮膜の剥離性が低下する。
【0014】
(B)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して0.5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。(B)成分の配合量が(A)成分100重量部に対して0.5重量部未満であると、得られた剥離性硬化皮膜形成用組成物の硬化が不十分となり、20重量部を越えると得られた剥離性硬化皮膜の剥離性が低下する。
【0015】
(C)成分のシリル化ポリメチルシルセスキオキサンは、ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)が380から2000の範囲にあり、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m
(m,nは上記分子量を与える正の数で、m/(m+n)の値は第1図のA領域にある。このA領域は、横軸が1/(Mn×10-3)、縦軸がm/(m+n)で表される図1のグラフにおいて、次の式1〜4で表される各直線によって囲まれる領域であり、各直線上も含み、また各直線の交点も含むものである。
(式1):m/(m+n)=0.152/(Mn×10-3)+0.10
(式2):1/(Mn×10-3)=1000/2000
(式3):1/(Mn×10-3)=1000/380
(式4):m/(m+n)=0.034/(Mn×10-3)〕
で示されるポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化した、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m-k 〔CH3 Si(OSiR1 R2 R3 )O2/2 〕k
〔kはmより小さい正の数であり、(m−k)/(m+n)で表される残留シラノール基の量は0.12以下であり、R1 〜R3 は置換もしくは非置換の1価の炭化水素基であり、そのうち1個以上が架橋性炭素−炭素二重結合を有する基である〕で示されるシリル化ポリメチルシルセスキオキサンである。
【0016】
上記ポリメチルシルセスキオキサンは、好ましくは含酸素有機溶媒を含み、かつこれに対して50容量%以下の炭化水素溶媒を含むかまたは含まない有機溶媒と水との2相系にて、式:MeSiX3 (Meはメチル基、Xはハロゲン原子である。)で示されるメチルトリハロシランを加水分解およびその加水分解生成物を縮合せしめて製造される。
【0017】
上記の分子量範囲およびシラノール基含量のポリメチルシルセスキオキサンの好適な合成法として次の例が挙げられる。
(1)50容量%以下の炭化水素溶媒を含みまたは含まない含酸素有機溶媒と水(必要に応じて水溶性無機塩基または緩衝能を有する弱酸の塩を溶存させる)との2相系を形成させ、これに式MeSiX3 (Meはメチル基、Xはハロゲン原子である。)で示されるメチルトリハロシラン、または50容量%以下の炭化水素溶媒を含みもしくは含まない含酸素有機溶媒に前記メチルトリハロシランを溶解させた溶液を滴下して加水分解し、加水分解生成物を縮合せしめる方法。
(2)水のみに、上記50容量%以下の炭化水素溶媒を含みまたは含まない含酸素有機溶媒にメチルトリハロシランを溶解した溶液を滴下することにより結果として2相系反応となるようにする方法。それ以外は(1)と同様にする。
(3)上記50容量%以下の炭化水素溶媒を含むまたは含まない含酸素にメチルトリハロシランを溶解した溶液と水とを同時に空の反応容器に滴下することにより結果として2相系反応となるようにする方法。それ以外は(1)と同様にする。
【0018】
ここにXは、好ましくは臭素、塩素、さらに好ましくは塩素である。水と有機溶媒が2相を形成するというのは、水と有機溶媒が混和せず、均一溶液とならない状態のことをいい、撹拌を低速にすることにより有機層と水層が層状態を保つようにしてもよいし、激しく撹拌して懸濁状態にしてもよい。以下、前者のことを、「2層を形成する」と表現する。
【0019】
この製造方法において使用される有機溶媒は、メチルトリハロシランを溶解し、水に多少溶解してもよいが、水と2相を形成できる含酸素有機溶媒が用いられ、さらに50容量%以下の炭化水素溶媒を含んでもよい。炭化水素溶媒の含量がこれより多いとゲルの生成量が増え、目的生成物の収率が減少し、実用的でなくなる。この有機溶媒は、水に無制限に溶解する溶媒であっても、水溶性無機塩基または緩衝能を有する弱酸の塩の水溶液と混和しないものは使用できる。そのような水溶液を水相とすればよいからである。
【0020】
含酸素有機溶媒としては、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、ジエチルエーテル、ジノルマルプロピルエーテル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル等のエステル系溶媒、n−ブタノール、ヘキサノール等のアルコール系溶媒などが挙げられるがこれらに限定されるものではなく、中でもケトン、エーテル、およびアルコール系溶媒がより好ましい。これら溶媒は二種以上混合して用いてもよい。炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素溶媒、クロロホルム、トリクロロエチレン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、有機溶媒の使用量は特に制限されないが、好ましくはメチルトリハロシラン100重量部に対して50〜2000重量部の範囲である。これは有機溶媒がメチルトリハロシラン100重量部に対して50重量部未満であると生成したポリメチルシルセスキオキサンを溶解させるには不十分であり、場合により高分子量化のため目的とする分子量範囲のポリメチルシルセスキオキサンが得られず、また2000重量部を超えるとメチルトリハロシランの加水分解、縮合が速やかに進行せず目的とする分子量範囲のポリメチルシルセスキオキサンが得られないからである。水の使用量も特に制限されないが、好ましくはメチルトリハロシラン100重量部に対して10〜3000重量部の範囲である。
【0021】
水相には何も加えない水を用いても反応は可能であるが、生成するポリメチルシルセスキオキサンの分子量は高めになる。これはメチルトリハロシランから生成するハロゲン化水素により反応が促進されるためで、このため酸性度を抑制する水溶性無機塩基または緩衝能を有する弱酸の塩を加えることにより、より分子量の低いポリメチルシルセスキオキサンを合成できる。
【0022】
水溶性無機塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の水溶性アルカリ等が挙げられ、緩衝能を有する弱酸の塩としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸水素塩、ビス(シュウ酸)三水素カリウム等のシュウ酸塩、フタル酸水素カリウム、酢酸ナトリウム等のカルボン酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素カリウム等のリン酸塩、四ホウ酸ナトリウム等のホウ酸塩などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらの使用量は、トリハロシラン1分子中のハロゲン原子1モルに対して、1.8グラム当量以下が望ましい。即ち、ハロシランが完全に加水分解された場合に生じるハロゲン化水素をちょうど中和する量の1.8倍以下が望ましい。これより多いと不溶性のゲルが生じやすくなる。これら水溶性無機塩基または緩衝能を有する弱酸の塩は、上記の量的範囲内であれば二種以上混合して用いてもよい。
【0023】
メチルトリハロシランの加水分解において、反応液の撹拌速度は水相と有機溶剤の2層を保持することができる程度に低速にしてもよいし、また強く撹拌して懸濁状態にしてもさしつかえない。反応温度は室温(20℃)〜120℃の範囲内が適当であるが、40〜100℃程度が望ましい。
【0024】
なお、本発明に使用するポリメチルシルセスキオキサンは、原料物質に含まれる不純物に起因して、メチル基以外の低級アルキル基等を有する単位や、1官能性(R3 SiO1/2 )、2官能性(R2 SiO2/2 )、4官能性(SiO4/2 )単位等を若干含むことがあり得る。また該ポリメチルシルセスキオキサンはシラノール基を含むものであり、その構造は前記構造式で示されている通りであるが、極微量のレベルでこれ以外の構造にてシラノール基を有する単位が存在することも有り得る。本発明のポリメチルシルセスキオキサンは上に記載した条件を満たした構造を有するものであるが、このような原因等で発生する構造単位については、該ポリメチルシルセスキオキサンの特徴的性質を阻害しない範囲であれば、その存在を否定するものでない。
【0025】
ポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化するシリル化剤のシリル基のR1 〜R3 は置換もしくは非置換の1価の炭化水素基であり、そのうち1個以上が架橋性炭素−炭素二重結合を有する基である。架橋性炭素−炭素二重結合を有する基としては、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロキシプロピル基、5−ヘキセニル基などが例示される。残りの非反応性基としてはメチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基、およびそれらのハロゲン置換有機基等が例示される。
【0026】
ポリメチルシルセスキオキサンの水酸基の、反応性の置換基をもつシリル化剤のシリル基によるシリル化法としては、いずれも上記R1 〜R3 三置換のハロシラン、もしくはN,N−ジエチルアミノシラン、N−シリルアセトアミド、さらに六置換ジシラザン等の窒素含有シリル化剤を用いる方法、三置換シラノールとの反応、六置換ジシロキサンと弱酸性下で反応させる方法が例示される。ハロシランを用いる場合には、塩基を共存させて、副生するハロゲン化水素を中和してもよい。窒素含有シリル化剤を用いる場合はトリメチルクロロシラン、硫酸アンモニウム等の触媒を添加してもよい。シリル化の反応は溶媒中でも行なえるが、溶媒を省略することもできる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、クロロホルム、トリクロロエチレン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒、さらには、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が例示される。
【0027】
このシリル化反応の温度は0〜200℃が適当であり、好ましくは0〜140℃である。
【0028】
前記R1 〜R3 は次の組み合わせ(i)及び(ii)から選ばれる1種以上であることが好ましい。
(i)R1 =R2 =メチル基、R3 =ビニル基
(ii)R1 =R2 =メチル基、R3 =5−ヘキセニル基
【0029】
(C)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して1〜90重量部、好ましくは2〜80重量部である。
【0030】
(D)成分の白金系触媒としては、塩化白金酸、塩化白金酸のジケトン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、アルコール変性塩化白金酸、微粉末担持シリカ白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金炭素等が例示される。(D)成分の配合量は触媒量であれば特に限定されないが、通常は(A)成分の重量に対して、白金金属として1〜1,000ppm となるような量である。
【0031】
本発明の剥離性硬化皮膜形成用組成物は、上記(A)成分〜(D)成分からなるが、これにさらに(E)成分として、(C)成分の原料であるポリメチルシルセスキオキサンと同じポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化した、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m-p 〔CH3 Si(OSiR4 R5 R6 )O2/2 〕p
〔pはmより小さい正の数であり、(m−p)/(m+n)で表される残留シラノール基の量は0.12以下であり、R4 〜R6 はそのうち1個以上が水素原子で、残りは置換もしくは非置換の1価の炭化水素基である〕で示されるシリル化ポリメチルシルセスキオキサンを添加配合することができる。
【0032】
ポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化するシリル化剤のシリル基のR4 〜R6 は、そのうち1個以上が水素原子であり、残りは置換もしくは非置換の1価の炭化水素基である。シリル化反応の方法は(C)成分の場合と同様である。(E)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して1〜90重量部、好ましくは2〜80重量部である。
【0033】
(A)成分〜(E)成分から本質的になる組成物においては、R1 〜R6 は次の組み合わせ(iii)及び(iv)からなる1種以上であることが好ましい。
(iii)R1 =R2 =R4 =R5 =メチル基、R3 =ビニル基、R6 =水素原子(iv)R1 =R2 =R4 =R5 =メチル基、R3 =5−ヘキセニル基、R6 =水素原子
【0034】
本発明の剥離性硬化皮膜形成用組成物には室温における保存安定性を付与するために、硬化反応遅延剤を添加することが好ましく、かかる成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3・5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、フェニルブチノールなどのアルキンアルコール;3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3・5−ジメチル−3−ヘキセン−1−インなどのエンイン化合物、テトラメチルテトラヘキセニルシクロテトラシロキサン、ベンゾトリアゾールが例示される。本成分の使用量は実用上のポットライフ(可使時間)を得る量でよく、その分子構造により硬化反応遅延効果が異なるが通常は(A)成分100重量部に対して0.001〜5重量部である。
本発明の剥離性硬化皮膜形成用組成物には、さらに必要に応じて、有機溶剤、密着性向上剤、色素、顔料、シリカ微粉末等を添加することができる。有機溶剤の使用は、本発明の組成物の保存安定性を向上させ、かつ各種基材への塗工性を向上させる。この有機溶剤は本発明の組成物を均一に溶解することのできるものであれば特に限定されず、上記の芳香族炭化水素溶媒、脂肪族炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、ケトン系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒等が例示される。
【0035】
本発明の剥離性硬化皮膜形成用組成物を硬化させるための条件は特に限定されないが、一般には50〜200℃の範囲の温度で硬化が行われる。
【0036】
【実施例】
次に実施例、比較例により本発明をさらに詳しく説明するが、この発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
【0037】
(剥離性硬化皮膜の剥離抵抗値評価法)
剥離性硬化皮膜形成用組成物を約5重量%のトルエン溶液とし、ポリエチレンラミネート上質紙に乾燥塗膜量が0.6g/m2 となるように塗布し、これを熱風オーブン中で150℃で30秒間加熱硬化させて剥離性硬化皮膜を得た。この硬化皮膜に室温もしくは70℃で1日のセパレーターエージングを施した(70℃でのセパレーターエージングは加速の目的である)。この剥離性硬化皮膜に、アクリル系粘着剤(東洋インキ製造株式会社製、BPS5127)を塗布時の膜厚が70μmとなるように塗布し、70℃で2分間加熱乾燥した後、アートコート紙を貼り合わせた。これに20gf/cm2 の荷重をかけながら、25℃、湿度60%の条件下で3日間静置した。その後、この貼り合わせ紙を5cmの帯状とし、引張試験機により180°の角度で引張り、剥離抵抗値を測定した。
【0038】
(参考例1)
還流冷却管、滴下ロート、及び攪拌器を備えた反応容器に、水2Lとメチルイソブチルケトン1.5Lを入れ、二層を形成しないよう激しく撹拌しておき、メチルイソブチルケトン0.5Lに溶解したメチルトリクロロシラン745g(5.0mol)を、反応混合物の温度が50℃を超えないようにゆっくり滴下した。さらに50℃の油浴上で、反応混合物を2時間加熱撹拌した。反応終了後、有機層を洗浄水が中性になるまで洗浄し、次いで有機層を乾燥剤を用いて乾燥した。乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧で留去し、一夜真空乾燥を行ないポリメチルシルセスキオキサンを白色の固体として得た。このポリメチルシルセスキオキサンの分子量分布をGPC〔東ソー(株)製HLC−8020、カラムは東ソー製TSKgelGMHHR−L(商標)を2本使用し、溶媒としてクロロホルムを用いた〕により測定したところ、標準ポリスチレン換算での重量平均分子量は9180であり、数平均分子量は1060であった。また29SiNMRスペクトル〔ブルカー製ACP−300により測定〕から求めたシラノール基の量は、ケイ素1原子当たり0.22個〔この値がm/(m+n)に相当する〕であった。
【0039】
さらに、還流冷却管、滴下ロート、及び攪拌器を備えた反応容器内をアルゴンで置換し、上記ポリメチルシルセスキオキサン70gを210mLのメチルイソブチルケトンに溶解した。氷浴上にてビニルジメチルクロロシラン41.0gを3分で滴下し、室温で1時間反応させた。水を加えて反応を停止させた後、有機層を洗浄水が中性になるまで洗浄し、次いで有機層を乾燥剤を用いて乾燥した。乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧で留去し、2昼夜真空乾燥を行ないビニルジメチルシリル化ポリメチルシルセスキオキサン71.6gをごくわずかに流動性のある固体として得た。29SiNMRスペクトルから求めた残留シラノール基の量は、シルセスキオキサン骨格に属するケイ素1原子当たり0.05個〔この値が(m−k)/(m+n)に相当する〕であった。
【0040】
(実施例1)
生ゴム状の分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体(ビニル基含有量0.9重量%、粘度は30%トルエン溶液にて13,000センチポイズ)100重量部、粘度10センチポイズの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン3.6重量部、参考例1のビニルジメチルシリル化ポリメチルシルセスキオキサン9.1重量部、2−メチル−3−ブチン−2−オル1.0重量部、トルエン2066重量部を均一に混合した。この混合物に白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を、上記ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体に対して白金金属として100ppm となるように均一に混合して、剥離性硬化皮膜形成用組成物を調製した。この組成物より得られた剥離性硬化皮膜の剥離抵抗を測定した結果を表1に示す。
【0041】
(実施例2)
実施例1と同様の組成で、しかし参考例1のビニルジメチルシリル化ポリメチルシルセスキオキサンの量をジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体100重量部に対して20重量部とし、それに伴いメチルハイドロジェンポリシロキサンの量を4.0重量部とした剥離性硬化皮膜形成用組成物を調製し、この組成物より得られた剥離性硬化皮膜の剥離抵抗を測定した。その結果を表1に示す。
【0042】
(比較例1)
実施例1と同様の組成で、しかし(C)成分として参考例1のビニルジメチルシリル化ポリメチルシルセスキオキサンの代わりに、平均単位式〔(CH3)3 SiO1/2 〕0.73〔CH2 =CH(CH3)2 SiO1/2 〕0.06〔SiO4/2 〕1.00で表されるMQ型シリコーンレジンを9.1重量部配合した剥離性硬化皮膜形成用組成物を調製し、この組成物より得られた剥離性硬化皮膜の剥離抵抗を測定した。その結果を表1に示す。
【0043】
(比較例2)
実施例2と同様の組成で、しかし(C)成分として参考例1のビニルジメチルシリル化ポリメチルシルセスキオキサンの代わりに、比較例1と同じMQ型シリコーンレジンを20重量部配合した剥離性硬化皮膜形成用組成物を調製し、この組成物より得られた剥離性硬化皮膜の剥離抵抗を測定した。その結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
セパレーターエージングを室温で実施した場合と70℃で実施した場合の剥離抵抗値の差は、比較例1、比較例2においてはそれぞれ22g,29gと大きなものであるが、実施例1、実施例2においては、それぞれ9g,6gと非常に小さなものであった。このことは、本発明組成物は加速されたセパレーターエージングによる剥離抵抗の低下を大幅に抑止していることを示している。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、剥離性硬化皮膜形成用組成物において、従来のMQ型シリコーンレジンの代わりに特定のシリル化ポリメチルシルセスキオキサンを用いることにより、セパレーターエージングによって、硬化皮膜の剥離抵抗が低下しない剥離性硬化皮膜形成用組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m で示されるポリメチルシルセスキオキサンのm,nの範囲を示すグラフ。
Claims (6)
- 下記成分(A)〜(D)から本質的になる剥離性硬化皮膜形成用組成物。
(A)25℃における粘度が40センチポイズから生ゴム状のものまでであり、かつ1分子中に少なくとも2個の架橋性炭素−炭素二重結合を有する基を有し、一般式R 8 a R 9 b SiO (4-a-b)/2 (ここにR 8 は架橋性炭素−炭素二重結合を含む1価の炭化水素基、R 9 は架橋性炭素−炭素二重結合を含まない1価の炭化水素基、aは1分子中にR 8 が少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦a+b≦2.3である)で表されるオルガノポリシロキサン100重量部、
(B)25℃における粘度が1〜1,000センチポイズであり、かつ1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素原子を有し、かつ一般式H c R 10 d SiO (4-c-d)/2 (ここにR 10 は1価の炭化水素基、cは1分子中にHが少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦c+d≦2.3である)で表されるオルガノポリシロキサン0.5〜20重量部、
(C)ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)が380から2000の範囲にあり、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m
〔m,nは上記分子量を与える正の数で、m/(m+n)の値は第1図のA領域にある。このA領域は、横軸が1/(Mn×10-3)、縦軸がm/(m+n)で表される図1のグラフにおいて、次の式1〜4で表される各直線によって囲まれる領域であり、各直線上も含み、また各直線の交点も含むものである。
(式1):m/(m+n)=0.152/(Mn×10-3)+0.10
(式2):1/(Mn×10-3)=1000/2000
(式3):1/(Mn×10-3)=1000/380
(式4):m/(m+n)=0.034/(Mn×10-3)〕
で示されるポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化した、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m-k 〔CH3 Si(OSiR1 R2 R3 )O2/2 〕k
〔kはmより小さい正の数であり、(m−k)/(m+n)で表される残留シラノール基の量は0.12以下であり、R1 〜R3 は置換もしくは非置換の1価の炭化水素基で、そのうち1個以上が架橋性炭素−炭素二重結合を有する基である〕
で示されるシリル化ポリメチルシルセスキオキサン1〜90重量部、及び
(D)触媒量の白金系触媒。 - 請求項1に記載されたポリメチルシルセスキオキサンが、含酸素有機溶媒を含み、かつこれに対して50容量%以下の炭化水素溶媒を含むかまたは含まない有機溶媒と水との2相系にて、式:MeSiX3 (Meはメチル基、Xはハロゲン原子である。)で示されるメチルトリハロシランを加水分解およびその加水分解生成物の縮合を行うことにより製造されたものである請求項1の剥離性硬化皮膜形成用組成物。
- 請求項1又は2に記載されたシリル化ポリメチルシルセスキオキサンのR1 〜R3 が、次の組み合わせ(i)及び(ii)から選ばれる1種以上である、請求項1又は2の剥離性硬化皮膜形成用組成物。
(i)R1 =R2 =メチル基、R3 =ビニル基
(ii)R1 =R2 =メチル基、R3 =5−ヘキセニル基 - 下記成分(A)〜(E)から本質的になる剥離性硬化皮膜形成用組成物。
(A)25℃における粘度が40センチポイズから生ゴム状のものまでであり、かつ1分子中に少なくとも2個の架橋性炭素−炭素二重結合を有する基を有し、一般式R 8 a R 9 b SiO (4-a-b)/2 (ここにR 8 は架橋性炭素−炭素二重結合を含む1価の炭化水素基、R 9 は架橋性炭素−炭素二重結合を含まない1価の炭化水素基、aは1分子中にR 8 が少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦a+b≦2.3である)で表されるオルガノポリシロキサン100重量部、
(B)25℃における粘度が1〜1,000センチポイズであり、かつ1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有し、かつ一般式H c R 10 d SiO (4-c-d)/2 (ここにR 10 は1価の炭化水素基、cは1分子中にHが少なくとも2個存在するのに必要な量であり、1.8≦c+d≦2.3である)で表されるオルガノポリシロキサン0.5〜20重量部、
(C)ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)が380から2000の範囲にあり、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m
〔m,nは上記分子量を与える正の数で、m/(m+n)の値は第1図のA領域にある。このA領域は、横軸が1/(Mn×10-3)、縦軸がm/(m+n)で表される図1のグラフにおいて、次の式1〜4で表される各直線によって囲まれる領域であり、各直線上も含み、また各直線の交点も含むものである。
(式1):m/(m+n)=0.152/(Mn×10-3)+0.10
(式2):1/(Mn×10-3)=1000/2000
(式3):1/(Mn×10-3)=1000/380
(式4):m/(m+n)=0.034/(Mn×10-3)〕
で示されるポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化した、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m-k 〔CH3 Si(OSiR1 R2 R3 )O2/2 〕k
〔kはmより小さい正の数であり、(m−k)/(m+n)で表される残留シラノール基の量は0.12以下であり、R1 〜R3 は置換もしくは非置換の1価の炭化水素基で、そのうち1個以上が架橋性炭素−炭素二重結合を有する基である〕
で示されるシリル化ポリメチルシルセスキオキサン1〜90重量部、
(D)触媒量の白金系触媒、及び
(E)(C)成分の原料であるポリメチルシルセスキオキサンと同じポリメチルシルセスキオキサンのシラノール基をシリル化した、式
〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕m-p 〔CH3 Si(OSiR4 R5 R6 )O 2/2 〕p
〔pはmより小さい正の数であり、(m−p)/(m+n)で表される残留シラノール基の量は0.12以下であり、R4 〜R6 はそのうち1個以上が水素原子で、残りは置換もしくは非置換の1価の炭化水素基である〕
で示されるシリル化ポリメチルシルセスキオキサン1〜90重量部。 - 請求項4に記載されたポリメチルシルセスキオキサンが、含酸素有機溶媒を含み、かつこれに対して50容量%以下の炭化水素溶媒を含むかまたは含まない有機溶媒と水との2相系にて、式:MeSiX3 (Meはメチル基、Xはハロゲン原子である。)で示されるメチルトリハロシランを加水分解およびその加水分解生成物の縮合を行うことにより製造されたものである請求項4の剥離性硬化皮膜形成用組成物。
- 請求項4又は5に記載されたシリル化ポリメチルシルセスキオキサンのR1 〜R6 が、次の組み合わせ(iii)及び(iv)から選ばれる1種以上である、請求項4又は5記載の剥離性硬化皮膜形成用組成物。
(iii)R1 =R2 =R4 =R5 =メチル基、R3 =ビニル基、R6 =水素原子
(iv)R1 =R2 =R4 =R5 =メチル基、R3 =5−ヘキセニル基、R6 =水素原子
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