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JP3630893B2 - Alc縦壁開口部パネルの取付構造 - Google Patents

Alc縦壁開口部パネルの取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のALCパネルを縦長にして並設することにより形成された外壁や間仕切壁に設けたALC縦壁開口部パネルの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すような縦壁用のALCパネル(以下パネルという)81,82から構成されるALC縦壁80において、その開口部85のパネルを固定する構造としては、図6に示すような係止具90を用いた構造が従来から知られている(実開昭51−13114号公報)。その係止具90は、一般に打込み式錠着金具と称するもので、打込み用頭部93および胴体91と、その先端部94には打ち込まれた際やや開くように複数の足部92が形成されたものである。そして、この従来構造では、この係止具90を用いてコ字形補強材83が開口部85のパネル81,82に固定されている。
【0003】
このコ字形補強材83を用いた開口部85の上側パネル81の固定構造は次のようにして形成される。すなわち貫通孔が設けられたコ字形補強材83が開口部85のパネル81,82小口面84上に重ねられた状態でその穴上から係止具90が打ち込まれる。このとき、係止具90は打ち込まれていくにつれて、足部92の先端部94側が押し広げられ、その結果、足部92がパネル81,82に食い込んでいく。
【0004】
そしてこの係止具90によりコ字形補強材83は、パネル81,82から抜けないように固定される。このようにして、上側パネル81の下端がコ字形補強材83を介し開口部85の両脇パネル82と連結されることにより固定される。この構造は、パネル補強のための縦アングル等の鋼材を使用せず、コ字形補強材83と係止具90を使用するのみなので使用部材が少なく安価な構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のALC縦壁開口部の構造は、パネル小口面同士の間に共通の空洞を設けてその空洞(図示せず)にモルタル等の接合材を充填し凝固させ、パネル間を結合することにより、各パネルを一体化させてなるいわゆる挿入筋構法の構造である。このような構造においては、接合材により各パネル同士あるいは、各パネルと躯体が連接されているのみであるため、コ字形補強材はその開口部パネルの支持および補強のためにも使用されており、従って、かなり厚く丈夫な鋼材を必要としていた。
【0006】
また、従来の開口部の取付構造は、パネル取付時においては、前記接合材が凝固するまでは、上側パネルやコ字形補強材を支持棒等で下から支えておく必要があった。したがって、その取付作業性が悪く、取付の工期も長かった。さらに、上記従来の開口部構造はパネル同士が相対的に摺動しないため、地震に弱いという問題点があった。
さらに補強鋼材の係止具をこのような打込み式錠着金具とすれば、係止具そのものの剛性が低いため、一つの金具で支えることのできる荷重に限界がある。また、この係止具をパネルに打ち込む際、パネルが部分的に破壊されることが多く、その結果取付けの必要強度が低くなることもあった。これらの欠点を補うためには、係止具を多数用いる必要があった。
【0007】
本発明の目的は、以上のような課題を解決し、優れた耐震性を有するとともに、開口部補強材の取付け箇所や使用部品が少ないにもかかわらず、また補強部材を軽薄化しても十分な強度があり耐久性に優れたALC縦壁開口部パネルの取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決する本発明のALC縦壁開口部パネルの取付構造は次のような構成からなる。
本発明の取付構造は、ALCの両脇パネル、上下側パネルによってALC縦壁の開口部が形成されており、その開口部内周に補強鋼材が設けられているALC縦壁開口部パネルの取付構造において、前記両脇パネルおよび上下側パネルの側方小口面同士が上下方向に摺動可能に当接しており、前記開口部の上側パネルの上部の幅方向中央部がその上側パネルを垂下可能な上部取付部材によって建物躯体に取付けられているとともに、その上側パネルの下部は前記補強鋼材に下部取付部材によって取付けられており、また前記開口部に面した両脇パネルの小口面に前記補強鋼材が係止具により係止されていることを特徴とするALC縦壁開口部パネルの取付構造である。
【0009】
以下、本発明の作用について述べる。
本発明によると開口部の上側パネル上部の幅方向中央部をその上側パネルを垂下可能な取付部材により建物躯体に取付けるので、そのパネルの自重のほとんどをその取付部材により支持することができる。その結果、補強鋼材はパネル表面に垂直にかかる風圧等に耐えることができれば足りるので、建物躯体に直接連結されている必要がなく、しかもその厚みを薄くすることができる。また、パネルの側方小口面同士の間に接合材が充填されておらず、上下方向に摺動可能に当接しているため、パネル同士を相対的に揺動させて外力を逃がす免震構造となり、地震に強くなる。
【0010】
また、本発明において、上側パネルの上下取付部材の内、少なくとも上部取付部材は上側パネル内に埋設されたアンカー部材より成ると、そのアンカー部材は容易に抜けないためより強固な構造となる。
【0011】
さらに、本発明における、補強鋼材として、上側パネルと両脇パネル、下側パネルと両脇パネルを結合したコ字形補強材を用いて、開口部内周の上下側にそれぞれ固定した構造とすればより少ない使用部材量で機能を発揮することができ、よりコストダウンが可能となる。
【0012】
また、補強鋼材が開口部内周全周に沿って設けられる枠型鋼材であってもよく、その場合は使用部材量がやや増えるが、開口部の縁部の全周にわたって補強することになるため、より強度が大きくかつ耐久性に優れた構造となる。
【0013】
係止具は棒状の剛体を有し、その棒状の剛体は両脇パネルの小口面に開けられた孔に両脇パネル内に埋設されている補強筋に囲まれた領域内まで挿入されていることが望ましい。
【0014】
すなわち、係止具を棒状の剛体とすれば、従来の打込み式錠着金具により固定する構造と違って、補強鋼材にかかる風圧等の荷重をしっかりと両脇パネルに伝えることができる。また、予めその小口面に開けられた孔に棒状の剛体を挿入するのでパネルが破壊されることはない。しかも、この場合は、棒状の剛体は補強筋によってパネルの強度が増大されている領域内に支えられているので、この点においても、両脇パネルが係止具をしっかりと支持することができる。
【0015】
さらに、係止具は前記棒状の剛体の一端にその棒状の剛体に対して垂直にプレートが固設されていることが望ましい。
このようにすれば、プレートが固設された係止具をあらかじめ両脇パネルの小口面にあけられた孔に挿入しておき、しかるのちに、補強鋼材をプレートに固定することにより本発明の取付構造を構成することができるので、取付作業性が向上する。しかもプレートの広い面積で係止具と補強鋼材を溶接等によって固定することができるので、強固な構造となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すようにALC縦壁Wは、複数の両脇パネル1,上側パネル2および下側パネル11を縦長に並設して形成されており、その上下に架設された建物躯体に支持されて開口部6を形成している。そして各パネル1,2,11の側方小口面10の目地部には、モルタルのような接合材は充填されておらず、小口面10同士が上下方向に摺動可能に接している。なお、開口部上下のパネル2,11はその幅よりも、高さの方が短い場合もありうる。
【0017】
このうち、開口部6の上側パネル2は、そのパネル上部においてパネル上部取付部材3により建物躯体Kのパネル支持部Kaに取付けられている。この、建物躯体Kのパネル支持部Kaは、ALC縦壁Wの上側に架設されたH型鋼よりなる梁の下面に、垂直フランジ部が下向きになるように、水平フランジ部が溶接固定されたL型鋼よりなる。
上部取付部材3は、強度的に上側パネル2を垂下可能な部材でできており、図2の実施形態では、上側パネル2の上部に埋設されたアンカー部材3aおよびパネル表面に垂直な軸線を有するねじ3b(図2ではボルトおよびナット)より成るが、前記L型鋼の垂直フランジ部と嵌合するため、稲妻形の縦断面を有する稲妻形金具3cも使用する。
【0018】
パネル1,2,11には鉄筋を格子状に溶接してマット状にしたものを折り曲げてC形にしたもの、あるいは、鉄筋を格子状に溶接してマット状にしたものを2枚一対にして連結したもの等が補強筋9として内部に存在する。本実施形態においては、アンカー部材3aとして両端近傍がこの5〜15cmほど離れて平行にパネル内に存在するパネル補強筋9に溶接固定された補強フランジ付きの金具を使用した。しかしながら、アンカー部材3aは十分な長さと剛性を有するものであるなら、補強筋9に固定されていなくとも上側パネル2を垂下可能にするための耐力を得ることができる。
【0019】
また、アンカー部材3aは、そのナットのねじ部の軸線がパネル表面に垂直になるように、そのナットに結合されている。また、パネル表面側から掘られた座掘り穴内にそのナットの頂面がパネルから露出している。さらに、このナットのねじ穴の入り口に前記稲妻形金具3cの取付け穴が合わせられ、その外側からワッシャーを挟んでねじ3bとしてのボルトがナットにねじ込まれている。その稲妻形金具3cの反対側は、その部分と上側パネルの表面とで、建物躯体Kのパネル支持部KaとしてのL型鋼の垂直フランジ部を挟み込むような状態でL型鋼に溶接固定されている。
また、上側パネルを垂下可能であれば、上部取付部材3としてフックボルト等を用いることもできる。
【0020】
このようにして、上部取付部材3により建物躯体Kのパネル支持部Kaに取付けられている上側のパネル2の下部は図3に示すような開口部上側補強鋼材7aを介して、両脇パネル1に取付けられている。
この上側補強鋼材7aは、上側パネル2の下端2aに沿って開口部6の全幅に渡り水平に延びた水平板部7aaと、その水平板部7aaの左右両端から、両脇ALCパネル1の開口部6に面した小口面1aに沿って下向に延びる側板片部7abとより成り、全体としてコ字形を成している。上側パネル2のほとんどの自重は、パネル2上部の取付部材3により支えられるので、水平板部7aaおよび側板片部7abの厚みは薄くできる。そして、水平板部7aaおよび側板片部7abに、リブ加工等を施すとさらによい。
【0021】
また、上側補強鋼材7aの固定片部7acが水平板部7aaの上側パネル2の下端2aに沿った部分から、上側パネル2の表面に沿って立設するようにL字形を形成して溶接によって固定されており、上側パネル2の下部には、アンカー部材8aからなるパネル下部取付部材8が埋設されている。そして、そのアンカー部材8aが、パネル表面に垂直な軸線を有するねじ8b(ボルト、ナットよりなる)を介して固定片部7acに連結されている。なお、アンカー部材8aは本実施形態では、部品に共通性をもたせるため、上側パネル2の上部に埋設されているアンカー部材3aと同じものを使用したが、この部分のアンカー部材8aについてはそれほど強度が要らないため他の部材でもよい。
【0022】
さらに、図4に示すように両脇パネル1の開口部6に面した小口面1aにその小口面1aと垂直方向に孔4が開けられており、また、その孔4に係止具5の棒状の剛体5bが挿入されていて、その元部に上部補強鋼材7aの側板片部7abが固定されている。なお、本実施形態では棒状の剛体5bは溶接により補強鋼材7を結合し易くするため、その棒状の剛体5bの元部には、円形のプレート5aが溶接のベースとして固設されている。したがって、係止具5は、通常は金属製の金具であり、棒状の剛体5bの表面には、棒状の剛体5bが孔4の中でぐらつかないように突起部5cが形成されている。
【0023】
係止具5のプレート5aは、取付け作業性の面から直径3〜7cmの円盤状であることが好ましいが四角形など他の形状でも構わない。
また係止具5の棒状の剛体5bは、強度面および作業性から直径5〜20mmの鋼材製の円柱形状のものが望ましいが、管状部材であっても良い。また、両脇パネル1内にも上述の上側パネル2と同じように、補強筋9が埋設されているが、係止具5の長さは、少なくとも両脇パネル1内に埋設された補強筋9に囲まれた領域9a内までの長さを有し、棒状の剛体5bの先端部がその領域9a内まで挿入されている。
【0024】
両脇パネル1の、このような補強筋9に囲まれた領域9aは、埋設されていない領域と比較して強度が大幅に向上するため、棒状の剛体5bの長さを少なくともその領域9aに届く長さとすることにより、棒状の剛体5bすなわち係止具5が両脇パネル1に強固に把持されるようになる。しかし、重さや取付け作業性、効果の限界などの面で最大30cm以下とすることが好ましい。
【0025】
また、棒状の剛体5bの突起部5cは、前述のごとく棒状の剛体5bの中央からプレート5aまでの間の所定位置に形成されている。すなわち、このような位置に突設することにより、孔4内部に挿入した棒状の剛体5bのガタつきをプレート5aに近い位置で押さえることができるので、補強鋼材7を緩むことなく強固にしっかりと固定できる。
【0026】
逆に係止具5の棒状の剛体5bの突起部5cが、中央よりも先端側に位置していると、その先端側の突起部5cからプレート5aまでの間でガタ付きが生じ、しっかりと固定することができない。また、係止具5全体が孔4の入口4b付近でガタ付くようになり、その結果、入口4b付近の両脇パネル1が徐々に破壊されてくる。
【0027】
なお、突起部5cの高さは1〜5mmとすることが固定を確実にできるという面で望ましい。また突起部5cの長さは、2〜6mm程度の長さのものが数個突設されているもの、そのような突起部5cが複数個直列に突設されているもの、さらには中央位置からプレート5aの近房まで連続した突起部5cが突設されているものでも構わない。また、好ましくは孔4の入口4b付近を破壊しないように、棒状の剛体5bのプレート5aから5mm以上離れた部分に突起部5cを設けるほうがよい。なお、突起部5cは棒状の剛体5bの側面をプレス等でつまみ出すことにより容易に形成することができる。
【0028】
また、係止具5の棒状の剛体5bを挿入する孔4の入口4bにはプレート5aを嵌合させる座繰部4aが形成され、その深さをプレート5aの表面5dと小口面1aとがほぼ面一になる、すなわち同一平面上に存在するように形成されていることにより、係止具5のプレート5aが開口部6に露出しないので、上側補強鋼材7aの側板片部7abと両脇パネル1との間があかず、その間を埋める必要がなくなる。
【0029】
またその座繰部4aの側壁4dとプレート5aの外周面5eとの間に2〜5mm程度の隙間4cが形成されていることが望ましい。すなわち、地震時や大きな荷重がプレート5aにかかった際、プレート5aの位置がズレてもその外周面5eが座繰部4aの側壁4dを押圧する力が小さく、座繰部4aの側壁4dを破壊することが少なくなる。逆に隙間4cがまったくないと、プレート5aがわずかに変位しても側壁4dを破壊し、また大きく変位した場合はその周囲に亀裂が生じ易くなる。
【0030】
以上のようにして、係止具5の棒状の剛体5bで上側補強鋼材7aの側板片部7abを両脇パネル1に固定したが、開口部6の上側パネル2を上側補強鋼材7aの水平板部7aaに固定するのに、前述のような構造ではなく、このような係止具5の棒状の剛体5bを使用してもよい。
【0031】
さらに、開口部6の下側パネル11に対しては、開口部下側補強鋼材7bが上側パネル2の取付構造と上下逆にした構造で取付けられる。
すなわち、下側パネル11の上端11aに沿って開口部6の全幅に渡り水平に延びた水平板部7baと、その水平板部7baの左右両端から、両脇パネル1の開口部6に面した小口面1aに沿って、上向きに延びる側板片部7bbとを具え、全体としてコ字形を成している下側補強鋼材7bによって、下側パネル11の上部が支持されている。
【0032】
また、下側補強鋼材7bの側板片部7bbが、両脇ALCパネル1の開口部6に面した小口面1aに開けられた孔4に挿入された棒状の剛体5bに、固定されている。さらに、下側パネル11の下部は、上側パネル2の場合と同様の取付部材により建物躯体Kに取付けられている。その他固定片部7bc等詳細についても上側パネル2の取付構造に準じる構造とすることにより、上下パネルの取付部材のほとんどを共通の部品にすることができる。
【0033】
この場合上側補強鋼材7aの側板片部7abと下側補強鋼材7bの側板片部7bbとを連結部材7cで連結することにより、開口部6の縁に沿って全周に渡り施設された補強枠を形成することができる。補強鋼材7をこのような枠型鋼材とすれば、使用部材量がやや増えるが、開口部の縁部の全周にわたって補強することになるため、より強度が大きくかつ耐久性に優れた構造となる。このようにして、両脇パネル1に取付けられた上側補強鋼材7aや下側補強鋼材7bおよび連結部材7cに溶接等の方法で窓等を取付けるが、窓等の自重は主に下側パネル11が支えるので、上下の補強鋼材7a,7bや連結部材7cはALC縦壁Wに垂直な方向の荷重を支えればよい。したがって、それらの補強鋼材の材質はそれほど丈夫な鋼材を用いる必要がなく、厚みの薄い鋼材でも使用可能となり、コストダウンが図れる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明のALC縦壁開口部パネルの取付構造によれば、上側パネルの自重のほとんどを取付部材により支えるので、上側パネルの自重は開口部の補強鋼材にあまりかからない。したがって、補強鋼材が建物躯体に連結されている必要がなく、補強鋼材の厚みを薄くすることができる。また、開口部の補強材の取付箇所や部品数をより少なくすることができ、しかも耐久性に優れたALC縦壁開口部パネルの取付構造である。さらに、パネル同士を一体化するためにモルタル等の接合材を使用する必要がなく、各ALCパネル小口面同士が上下方向に摺動可能に当接しているため、優れた耐震性を有するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付構造の1実施例の全体を示す正面図。
【図2】本発明に適用される取付部材の1実施例を示す斜視図。
【図3】本発明に適用される固定片部の1実施例を示す斜視図。
【図4】本発明に適用されるコ字形補強鋼材および係止具を示す斜視図。
【図5】従来の実施形態を示す正面図。
【図6】従来の実施形態に使用する係止具を示すパネルの破断図。
【符号の説明】
1 両脇ALCパネル
1a 小口面
2 上側ALCパネル
2a 上側ALCパネルの下端
3 上側ALCパネルの上部取付部材
3a 上側ALCパネルの上部(建物躯体側)アンカー部材
3b 上側ALCパネルの上部(建物躯体側)ねじ
3c 稲妻金具
4 孔
4a 座繰部
4b 入口
4c 隙間
4d 座繰部の側壁
5 係止具
5a プレート
5b 棒状の剛体
5c 突起部
5d プレート表面
5e 外周面
6 開口部
7 補強鋼材
7a 上側補強鋼材
7aa 水平板部
7ab 側板片部
7ac 固定片部
7b 下側補強鋼材
7ba 水平板部
7bb 側板片部
7bc 固定片部
7c 連結部材
8 上側ALCパネルの下部(開口部側)取付部材
8a 上側ALCパネルの下部(開口部側)アンカー部材
8b 上側ALCパネルの下部(開口部側)ねじ
9 補強筋
9a 補強筋に囲まれた領域
10 パネル側方小口面
11 下側ALCパネル
11a 下側ALCパネルの上端
K 建物躯体
Ka 建物躯体のパネル支持部
W ALC縦壁

Claims (6)

  1. ALCの両脇パネル(1)、上下側パネル(2,11)によってALC縦壁(W)の開口部(6)が形成されており、その開口部(6)内周に補強鋼材(7)が設けられているALC縦壁開口部パネルの取付構造において、前記両脇パネル(1)および上下側パネル(2,11)の側方小口面(10)同士が上下方向に摺動可能に当接しており、前記開口部(6)の上側パネル(2)の上部の幅方向中央部がその上側パネル(2)を垂下可能な上部取付部材(3)によって建物躯体(K)に取付けられているとともに、その上側パネル(2)の下部は前記補強鋼材(7)に下部取付部材(8)によって取付けられており、また前記開口部(6)に面した両脇パネル(1)の小口面(1a)に前記補強鋼材(7)が係止具(5)により係止されていることを特徴とするALC縦壁開口部パネルの取付構造。
  2. 前記取付部材の内、少なくとも上部取付部材(3)は上側パネル(2)内に埋設されたアンカー部材(3a)より成る請求項1記載のALC縦壁開口部パネルの取付構造。
  3. 前記補強鋼材(7)がコ字形を成しており、開口部内周の上下側にそれぞれ固定されている請求項1または2記載のALC縦壁開口部パネルの取付構造。
  4. 前記補強鋼材(7)が開口部内周全周に沿って設けられる枠型鋼材である請求項1または2記載のALC縦壁開口部パネルの取付構造。
  5. 前記係止具(5)は棒状の剛体(5b)を有し、その棒状の剛体(5b)は前記両脇パネル(1)の小口面(1a)に開けられた孔(4)に両脇パネル(1)内に埋設されている補強筋(9)に囲まれた領域(9a)内まで挿入されている請求項1〜4のいずれか1項記載のALC縦壁開口部パネルの取付構造。
  6. 前記係止具(5)は前記棒状の剛体(5b)の一端にその棒状の剛体(5b)に対して垂直にプレート(5a)が固設されている請求項1〜5のいずれか1項記載のALC縦壁開口部パネルの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107558636A (zh) * 2017-09-10 2018-01-09 中国二十二冶集团有限公司 现浇剪力墙预制门窗洞口施工方法

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