JP3630368B2 - 給糸切れ検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の給糸体から緯糸を同時に引き出して緯入れする無杼織機において、複数の給糸体から同時に引き出される各緯糸の糸切れ、つまり給糸切れを検知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高い生産性を維持しつつ高密度の織物を効率よく製織するため、複数本の緯糸を同じ開口内に同時に緯入れする製織方法が採用される。このように複数本の緯糸を同時に緯入れする織機では、複数本の緯糸のうちいずれか1本の緯糸のみが緯入れミスとなったときに、緯糸フイーラは、正常に緯入れされた他の緯糸を検出して、織機の制御装置に対して停止信号を出力しない。この状態は、緯入れミスの緯糸について見れば、緯入れミスのいわゆる見逃しであるから、緯糸フイーラのみにより緯入れミスを完全に検出することは難しい。
【0003】
緯入れミスの原因の一つに給糸切れがある。これを確実に検知するため、給糸切れ検知装置が配置される。例えば、特開平3−119146号公報の給糸切れ検知装置は、給糸体からの緯糸を引き出す過程で、その時に発生する解舒バルーンをセンサにより検出し、バルーン信号の発生周期を所定の監視時間と比較することにより、給糸切れを検知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の公報には、具体的に開示されていないが、上記のような構成の給糸切れ検知装置では、織機の起動時や、多色緯入れ織機における緯糸の選択的な切り換わり時などにより、緯糸の引き出し速度が変化し、バルーン信号の発生周期が変わると、誤って糸切れと判断することがあり、この結果、織機の空止まり(織機の誤停止)が発生する。
【0005】
このため、織機の起動時や、多色緯入れ織機における選択緯糸の切り換わり時などに備えて、必要な期間にわたり、給糸切れ検知装置の検知機能を不作動にする必要があり、この設定が面倒であるという問題があった。例えば、緯糸が連続でなく間欠的に選択されて緯入れされる場合、緯糸の選択が変わり、緯糸の引き出し速度が変わるたびに、給糸切れ検知装置を不作動の状態にしなければならなかった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、複数の給糸体から緯糸を同時に引き出し、複数の緯糸を引き揃え状態として緯入れする無杼織機において、緯糸が間欠的に選択される場合でも、特段の設定をしなくても誤検知しない給糸切れ検知装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的のもとに、本発明は、複数の給糸体から緯糸を同時に引き出し、複数の緯糸を引き揃え状態として緯入れする無杼織機において、同時に引き出される各緯糸に対して、緯糸の有無を検出する検出器を設け、これらの検出器のうちのいずれか1つが糸なしの状態を検出した場合であって、他の検出器のうちの少なくとも1つが糸ありの状態を検出しているときにのみ、糸切れと判断して、給糸切れに対応する出力信号を発生するようにしている。
【0008】
具体的に記載すれば、給糸切れ検知装置は、複数の給糸体から緯糸を同時に引き出して緯入れする無杼織機において、同時に引き出される各緯糸に対して設けられ、引き出される各緯糸の有無を検出する検出器と、これらの各検出器のうちいずれか1つが糸なし状態を検出し、他の検出器のうちのすくなくとも1つが糸ありの状態を検出したときにのみ、糸切れと判断して給糸切れの出力信号を発生する糸切れ検知手段とを備える。
【0009】
詳しくは、前記糸切れ検出手段は、前記検出器のうちいずれか1つが糸ありの状態を検出したとき、前記他の検出器に対する状態監視を開始するとともに、前記他の検出器の1つが糸なし状態になったときにのみ、前記給糸切れの出力信号を出力する。前記糸切れ検知手段は、前記糸なしの状態が所定の期間続いたときに、前記給糸切れの出力信号を発生する。好ましくは、前記糸切れ検出手段は、前記検出器の一方が糸ありの状態を検出したとき、前記他方に対する状態監視を所定の期間だけ遅延して開始するようにしてもよい。
【0010】
前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを検出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記センサからのバルーン信号が所定の時間出力されなかったときに、糸なしに対応する出力信号を発生する信号発生器と、これらの信号発生器の出力信号のうちいずれか1つの糸なしの状態の継続時間を積算するタイマーと、このタイマーの出力信号の計時値としきい値との比較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生する比較器とを有する。
【0011】
前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを検出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記センサからの各バルーン信号をそれぞれ周期的にカウントするカウンタと、これら各カウント値のうち2つの差を求める演算器と、前記演算器からの差としきい値との比較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、無杼織機1で、給糸から緯入れまでの要部を示す。無杼織機1は、複数、例えば2つの給糸体2、3から緯糸4、5を同時に引き出し、これらの緯糸4、5を引き揃え状態として同一の開口中に緯入れする。
【0013】
2つの給糸体2、3から引き出された緯糸4、5は、ヤーンガイド6を経て、引き揃え状態として測長貯留装置7に導かれる。測長貯留装置7は、引き揃え状態の緯糸4、5を1ピック分測長し、緯入れ時点まで貯留する。緯入れ時点で、クランパ8は、緯糸4、5の拘束を解き、同時に、緯入れノズル9は、緯入れ流体として空気または水を噴射することにより、1ピック分の緯糸4、5を開口中に緯入れする。
【0014】
上記の無杼織機1において、給糸体2、3からヤーンガイド6までの間で、緯糸4、5の糸切れ、つまり給糸切れが発生したとき、この給糸切れの状態は、本発明の給糸切れ検知装置10により検知される。本発明の給糸切れ検知装置10は、検出器11、12と、糸切れ検知手段13とを備えている。
【0015】
検出器11、12は、同時に引き出される各緯糸4、5ごとに設けられ、例えば一対の投光式のセンサ14および受光式のセンサ15により構成されおり、光電的に各緯糸4、5の有無を検出する。この例によると、検出器11、12内の投光式のセンサ14および受光式のセンサ15は、給糸体2、3からの緯糸4、5の解舒により形成される糸の回転運動、すなわちバルーンを検出することにより、糸の検出時ごとに、例えばLレベルのパルス状のバルーン信号S11、S21を含む検出信号S1、S2を発生し、糸なしの検出時に、検出信号S1、S2をHレベルに保持する。
【0016】
そして、検出器11、12のうちいずれか1つが糸なしの状態を検出し、かつ他の1つが糸なしの状態を検出しているときにのみ、糸切れ検知手段13は、糸切れと判断して、給糸切れに対応するレベルの出力信号S3を発生する。この出力信号S3は、無杼織機1に対する停止信号、その他の用途の信号として利用される。
【0017】
図2は、糸切れ検知手段13の具体例を示す。図2の糸切れ検知手段13は、各検出器11、12に接続された信号発生器16、17、信号発生器16、17からの各出力信号S4、S5を入力とする計時手段18、計時手段18の出力信号S7を入力とする比較器19、および比較器19の出力信号S8を入力とする出力器20により構成されている。
【0018】
信号発生器16、17は、それぞれリトリガブルマルチバイブレータ21、22により構成されている。リトリガブルマルチバイブレータ21、22の出力信号S4、S5の発生パルス長t1、t2は、バルーン信号S11、S12のLレベルの入力時から出力信号S4、S5を出力するまでの時間に対応しており、検出信号S1、S2中のバルーン信号S11、S21の発生周期を考慮して、外付けのコンデンサ23、24および可変抵抗器25、26による積分時定数により決定される。なお、パルス状のバルーン信号S11、S21の発生周期は、給糸体2、3の巻径の減少により短くなるため、これを考慮して、巻径の減少を誤って検出しないように、積分時定数を決める。
【0019】
計時手段18は、排他的オアゲート27およびタイマー28により構成されている。排他的オアゲート27は、リトリガブルマルチバイブレータ21、22の出力信号S4、S5を入力とし、出力信号S6を発生し、タイマー28に送る。タイマー28は、出力信号S6のHレベルの持続時間を積算し、計時値T1の出力信号S7を比較器19に送る。
【0020】
比較器19は、タイマー28からの出力信号S7の計時値T1と設定器29により予め設定されている時間のしきい値t3とを比較し、計時値T1>時間のしきい値t3のときに、比較結果の出力信号S7を発生し、出力器20に送る。出力器20は、例えばワンショットマルチバイブレータなどのパルス発生回路により構成されており、給糸切れ時にLレベルの出力信号S3を発生する。
【0021】
図3は、糸切れ検知手段13の動作時の波形を示している。なお、図3で、左側は、織機の〔運転中の糸切れ発生〕に対応し、右側は、織機の〔起動時の糸切れ発生〕に対応している。
【0022】
図3の左側の〔運転中の糸切れ発生〕において、無杼織機1の運転中に、検出器11、12の一対の投光式のセンサ14および受光式のセンサ15は、給糸体2、3からの各緯糸4、5の解舒により形成されるバルーンを検出し、糸の検出時ごとに、Lレベルのパルスつまりバルーン信号S11、S21を含む検出信号S1、S2を継続的に発生する。
【0023】
このとき、リトリガブルマルチバイブレータ21、22は、Lレベルのバルーン信号S11、S21の1パルスごとに継続的にリトリガされるため、ともに糸ありに対応するHレベルの出力信号S4、S5を発生し、糸切れ検知手段13の排他的オアゲート27の2つの入力端に送っている。この入力条件で、排他的オアゲート27は、Lレベルの出力信号S7を出力している。したがって、糸切れ検知手段13は、給糸切れなしに対応するHレベルの出力信号S3を発生している。
【0024】
運転中に、給糸体2、3のうちいずれか、例えば給糸体3の緯糸5に糸切れが発生し、検出器12の投光式のセンサ14、受光式のセンサ15が給糸体3からの緯糸5の解舒により形成されるバルーンを検出しなくなったときに、検出信号S2は、糸切れ後、継続的にHレベルに保持される。この時点で、リトリガブルマルチバイブレータ22は、継続的にリトリガされなくなるため、検出信号S2中の最後のバルーン信号S21の発生時点から発生パルス長t2を経過したときに、出力信号S5をHレベルからLレベルに変化させる。
【0025】
ここで、計時手段18の排他的オアゲート27は、リトリガブルマルチバイブレータ21、22の出力信号S4、S5を入力とし、2つの入力端のうち、一方にLレベル、かつ他方にHレベルの入力を受けているため、糸なしに対応するHレベルの出力信号S6を発生する。タイマー28は、糸なしに対応するHレベルの出力信号S6を積算し、計時値T1の出力信号S7を発生し、比較器19に送る。
【0026】
比較器19は、タイマー28の出力信号S7の計時値T1と設定器29により設定されている時間のしきい値t3とを比較し、計時値T1>時間のしきい値t3のときに、Hレベルの出力信号S8を発生し、これを出力器20に送る。そこで、出力器20は、所定の時間にわたって、糸切れつまり給糸切れに対応するLレベルの出力信号S3を発生する。
【0027】
なお、両方の給糸体2、3の緯糸4、5に糸切れが同時に発生し、両方の検出器11、12の投光式のセンサ14、受光式のセンサ15が緯糸4、5の解舒により形成されるバルーンを検出しなくなると、検出信号S1、S2は、ともに継続的にHレベルに保持される。このとき、リトリガブルマルチバイブレータ22に続きリトリガブルマルチバイブレータ21は、継続的にリトリガされなくなるため、発生パルス長t1を経過した時点で、出力信号S4をLレベルに変化させる。
【0028】
これにより、排他的オアゲート27の2つの入力がともにLレベルの出力信号S4、S5を受けることとなり、排他的オアゲート27の出力信号S6は、Lレベルになる。この状態も糸切れであるが、出力器20は、糸切れつまり給糸切れに対応するLレベルの出力信号S3を発生しない。2本の緯糸4、5の同時糸切れの状態は、殆どなく、また、あったとしても、緯入れフイーラにより、緯入れ不良として検出できるから、糸切れ検知手段13が給糸切れのLレベルの出力信号S3を発生しなくても、実用上、支障はない。
【0029】
このような給糸切れの検出は、無杼織機1の起動初期でも、検出可能である。図3の右側の〔起動時の糸切れ発生〕に見られるように、無杼織機1の起動初期では、検出信号S1中のバルーン信号S11のパルスの周期が過度的に長くなるが、出力信号S1の発生パルス長t1や、時間のしきい値t3の選定により、糸切れ検知手段13は、検出信号S2のバルーン信号S21の糸なし出力から給糸切れを判断して、給糸切れのLレベルの停止信号S3を出力する。
【0030】
ちなみに、図4の糸切れ検知手段13は、図1において、緯糸4、5の引き出し開始時(織機起動時、緯糸選択開始時)に、リトリガブルマルチバイブレータ21、22の出力信号S4、S5のうちいずれか一方の立上がりから、他方が立上がるまでの遅れを見込んで、緯糸4、5の引き出し開始時から一定の期間t4だけ、排他的オアゲート27の出力を禁止する例である。
【0031】
このため、開閉指令器30は、緯糸4、5の引き出し開始時から、つまりリトリガブルマルチバイブレータ21、22の出力信号S4、S5のいずれかの立上がり時から一定の期間t3を経過するまでの間、排他的オアゲート27の出力端の接点31を開き、計時手段13の動作を禁止し、誤動作を防止する。これにより、測長貯留装置7の糸予備巻き量や、給糸体2、3から測長貯留装置7までの間の糸残留量が緯糸4、5ごとに異なり、バルーンが形成される時期つまりバルーン信号S11、S21の発生時期も個々に異なっても、緯糸4、5の引き出し開始時における糸切れ誤検知の可能性は、なくなる。
【0032】
つぎに、図5は、糸切れ検知手段13の要部をカウンタ32、33、演算器34、比較器35などにより構成する例である。カウンタ32、33は、単位期間(時間)T2当たりの検出信号S1、S2中のバルーン信号S11、S21を計数し、カウント値C1、C2の出力信号S9、S10を演算器34に送る。演算器34は、カウント値C1、C2の差ΔC(ΔC=|C1−C2|)をとり、差の出力信号S11を比較器35に出力する。
【0033】
ここで、比較器35は、差ΔCと設定器36により予め設定されているしきい値C3とを比較し、差ΔC>しきい値C3のときに、糸切れに対応するレベルの出力信号S12を発生する。このとき、出力器37は、糸切れつまり給糸切れに対応するLレベルの出力信号S3を発生する。
【0034】
バルーン信号S11、S21は、経時的に出力されるため、カウント値C1、C2は、時間に対応するものとしてとらえられる。なお、カウント値C1、C2は、カウントアップ前に、リセット回路38により単位期間(時間)T2の経過ごとに、リセット信号S13によりリセットされる。なお、単位期間(時間)T2は、糸引き出し速度(バルーン信号S11、S21の発生周期)を考慮して定める。
【0035】
なお、検出器11、12のうち、一方の糸あり状態の検出について、バルーン信号が発生したら、直ちに糸あり状態と捉え、他方の状態監視を開始するように構成したが、バルーン信号の複数回あるいは継続的な発生を、糸あり状態として捉えるように構成することもできる。実際に緯糸4、5が引き出されていないにもかかわらず、例えば織布工場内の空調気流などにより、給糸体2、3から緯糸4、5が偶発的に解舒されて、バルーン信号が発生し、他方の検出器11または検出器12に対する状態監視を開始する結果、誤って給糸切れ信号を出力してしまうことがあるが、前記のように構成することにより、このような不都合は、解消される。
【0036】
さらに、緯糸4、5を同時に引き出す製織方法で、緯入れは、同じ開口に限定されず、緯糸4、5を同時に引き出して、一旦、緯糸4、5ごとに下流側の測長貯留装置7などに貯留し、貯留状態の緯糸4、5を順番に、異なる開口に緯入れする場合なども考えられる。また、糸の有無を検出するための検出器11、12は、非接触式センサ(透過型・反射型の光電センサ)、接触式(走行時の振動を検出し、振動信号が所定レベル以上のとき糸有りとするいわゆるスライドセンサほか、リミットスイッチ)など、公知のものでよい。これらの検出器11、12からの検出信号S1、S2のは、図2や図4のリトリガブルマルチバイブレータ21、22を介することなく、排他的オアゲート27に直接入力することもできる。
【0037】
もちろん、緯糸4、5は、3本以上でもよい。また、回路は、負論理、正論理いずれでも構成できるから、出力信号のレベルは、図のものに限定されない。
【0038】
【発明の効果】
請求項1によれば、同時に引き出される緯糸のうちいずれか1つの検出器が糸なしの状態を検出し、かつ他の検出器のうちのすくなくとも1つが糸ありを検出したときにのみ、給糸切れの出力信号を発生するから、同時に引き出される緯糸のうちいずれか1つに糸切れが発生したことを確実に検知でき、しかも上記の緯糸が選択されて間欠的に引き出されるときにも、従来のような誤検知(織機の空止まり)を避けるために面倒な設定をしなくてよい。また、請求項2によっても、請求項1と同様の効果が得られる。
【0039】
請求項3によれば、糸なしの状態が所定の期間続いたときに、前記給糸切れの出力信号を発生するから、誤検知(織機の空止まり)を確実に防止できる。また請求項4によれば、1つの検出器が糸あり検出してから所定の期間だけ遅延して他の検出器に対する状態監視を開始するから、織機の起動時や多色緯入れ織機における緯糸切替り時のように、バルーン信号の発生状況が同時に緯糸引き出される給糸体の間で異なったとしても、その影響を受けず、従来のような誤検知を防止できる。
【0040】
請求項5によれば、緯糸解舒時のバルーンを検出して、バルーン信号が所定の時間出力されなかったとき、糸なしに対応する出力信号を発生し、これらの出力信号のうちいずれか1つの糸なしの状態の継続時間を積算し、この計時値としきい値との比較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生するから、緯糸解舒時のバルーンの発生状況から給糸切れが検知でき、また、回路も標準的で簡単なもので構成できる。
【0041】
請求項6によれば、緯糸解舒時のバルーンを検出して、バルーン信号をそれぞれ周期的にカウントし、各カウント値のうち2つの差を求め、この差としきい値との比較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生するから、緯糸解舒時のバルーンの発生状況から給糸切れが検知でき、また、回路もカウンタや演算器などで簡単に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】織機に本発明の給糸切れ検知装置を組み込んだ状態の説明図である。
【図2】本発明の給糸切れ検知装置のブロック線図である。
【図3】図2の給糸切れ検知装置での動作タイミンクヤチャート図である。
【図4】本発明の他の給糸切れ検知装置のブロック線図である。
【図5】本発明のさらに他の給糸切れ検知装置のブロック線図である。
【符号の説明】
1 無杼織機
2 給糸体
3 給糸体
4 緯糸
5 緯糸
6 ヤーンガイド
7 測長貯留装置
8 クランパ
9 緯入れノズル
10 給糸切れ検知装置
11 検出器
12 検出器
13 糸切れ検知手段
14 センサ
15 センサ
16 信号発生器
17 信号発生器
18 計時手段
19 比較器
20 出力器
21 リトリガブルマルチバイブレータ
22 リトリガブルマルチバイブレータ
23 コンデンサ
24 コンデンサ
25 抵抗器
26 抵抗器
27 排他的オアゲート
28 タイマー
29 設定器
30 開閉指令器
31 接点
32 カウンタ
33 カウンタ
34 演算器
35 比較器
36 設定器
37 出力器
38 リセット回路
Claims (6)
- 複数の給糸体から緯糸を同時に引き出して緯入れする無杼織機において、
同時に引き出される各緯糸に対して設けられ、引き出される各緯糸の有無を検出する検出器と、これらの検出器のうちのいずれか1つが糸なしの状態を検出した場合であって、他の検出器のうちの少なくとも1つが糸ありの状態を検出しているときにのみ給糸切れの出力信号を発生する糸切れ検知手段とを備えることを特徴とする給糸切れ検知装置。 - 前記糸切れ検知手段は、前記検出器のうちいずれか1つが糸ありの状態を検出したとき、他の検出器に対する状態監視を開始するとともに、前記他の検出器のうちの少なくとも1つが糸なしの状態になったとき、前記給糸切れの出力信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の給糸切れ検知装置。
- 前記糸切れ検知手段は、糸なしの状態が所定の期間続いたときに、前記給糸切れの出力信号を発生することを特徴とする請求項1または2に記載の給糸切れ検知装置。
- 前記糸切れ検知手段は、前記検出器の1つが糸ありの状態を検出したときの前記他の検出器に対する状態監視を、所定の期間だけ遅延して開始することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の給糸切れ検知装置。
- 前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを検出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記センサからのバルーン信号が所定の時間出力されなかったとき、糸なしに対応する出力信号を発生する信号発生器と、これらの信号発生器の出力信号のうちいずれか1つの糸なしの状態の継続時間を積算するタイマーと、このタイマーの出力信号の計時値としきい値との比較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生する比較器とを有することを特徴とする請求項2、3または4に記載の給糸切れ検知装置。
- 前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを検出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記センサからの各バルーン信号をそれぞれ周期的にカウントするカウンタと、これら各カウント値のうち2つの差を求める演算器と、前記演算器の差としきい値との比較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生する比較器とを有することを特徴とする請求項2、3または4に記載の給糸切れ検知装置。
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