JP2796857B2 - 給糸体の解舒糸センサ装置 - Google Patents
給糸体の解舒糸センサ装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の給糸体から糸を解舒する過程で、給
糸体の切り換わり状態および糸切れ状態を検出するため
の糸センサ装置に関する。
糸体の切り換わり状態および糸切れ状態を検出するため
の糸センサ装置に関する。
織布工場の省力化のために、特開昭61−47849号や特
開昭63−264949号の発明のように、給糸体から測長貯留
装置までの間で糸切れが発生したとき、新しい給糸体か
ら糸を自動的に引き出す装置が利用されている。このよ
うな自動給糸装置の使用にあたり、糸切れ時に、次に引
き出すべき給糸体を特定するため、糸切れ発生時点で、
糸切れ状態の給糸体を判断する必要がある。
開昭63−264949号の発明のように、給糸体から測長貯留
装置までの間で糸切れが発生したとき、新しい給糸体か
ら糸を自動的に引き出す装置が利用されている。このよ
うな自動給糸装置の使用にあたり、糸切れ時に、次に引
き出すべき給糸体を特定するため、糸切れ発生時点で、
糸切れ状態の給糸体を判断する必要がある。
そこで、出願人は、特願昭63−255345号の「給糸体の
解舒糸センサ」の発明で、複数の給糸体から糸を解舒す
る過程で、これらの糸をリング状のガイド部内に異なる
方向から導入することにより、各給糸体の糸ごとに固有
のバルーンを形成させ、そのバルーンの形成位置をセン
サで検出することによって、給糸体の位置を特定するこ
とを提案している。上記従来技術では、糸切れ時の給糸
体を特定するために利用されるが、この給糸体の特定機
能のほかに糸切れ発生の有無を検出する機能も当然に必
要になる。この糸切れ検出機能は、給糸体からの特定の
センサの信号を利用して、センサからの信号の発生周期
と監視時間と比較し、センサからの信号の発生周期が監
視時間よりも長くなったときに糸切れ状態であると判断
することによって具体化できる。
解舒糸センサ」の発明で、複数の給糸体から糸を解舒す
る過程で、これらの糸をリング状のガイド部内に異なる
方向から導入することにより、各給糸体の糸ごとに固有
のバルーンを形成させ、そのバルーンの形成位置をセン
サで検出することによって、給糸体の位置を特定するこ
とを提案している。上記従来技術では、糸切れ時の給糸
体を特定するために利用されるが、この給糸体の特定機
能のほかに糸切れ発生の有無を検出する機能も当然に必
要になる。この糸切れ検出機能は、給糸体からの特定の
センサの信号を利用して、センサからの信号の発生周期
と監視時間と比較し、センサからの信号の発生周期が監
視時間よりも長くなったときに糸切れ状態であると判断
することによって具体化できる。
ところが、給糸体の切り換わり時に、糸が一方のバル
ーンの形成領域から他方のバルーンの形成領域へ移動す
る間に、センサの監視領域の死角すなわち監視領域外に
入り、糸信号が発生せず、一方のバルーンの形成領域で
糸信号が発生した時点から他方のバルーンの形成領域で
糸信号が発生するまでに、かなりの時間がかかる。この
センサ信号の不連続状態を誤って糸切れ状態と判断して
しまわないために、糸切れの監視時間を長く設定してい
た。こうすると、通常の糸切れ監視も当然長い監視時間
で行うことになるので、実際に糸切れが発生してから、
糸切れ状態が判断されるまでに長時間を有し、識機の停
止動作も遅れてしまう。特に高速織機の場合、あるとき
には、この間に切れた糸端が織布に織り込まれてしま
い、よこ入れ不良によって、織機が停止する。こうなる
と、新しい給糸体から糸を引き出す作業に加え、不良糸
除去の作業も行わなくてはならない。
ーンの形成領域から他方のバルーンの形成領域へ移動す
る間に、センサの監視領域の死角すなわち監視領域外に
入り、糸信号が発生せず、一方のバルーンの形成領域で
糸信号が発生した時点から他方のバルーンの形成領域で
糸信号が発生するまでに、かなりの時間がかかる。この
センサ信号の不連続状態を誤って糸切れ状態と判断して
しまわないために、糸切れの監視時間を長く設定してい
た。こうすると、通常の糸切れ監視も当然長い監視時間
で行うことになるので、実際に糸切れが発生してから、
糸切れ状態が判断されるまでに長時間を有し、識機の停
止動作も遅れてしまう。特に高速織機の場合、あるとき
には、この間に切れた糸端が織布に織り込まれてしま
い、よこ入れ不良によって、織機が停止する。こうなる
と、新しい給糸体から糸を引き出す作業に加え、不良糸
除去の作業も行わなくてはならない。
この理由から、糸切れ監視時間をできるだけ短く設定
し、早く糸切れ状態を検出し、可能な限り織機を瞬時に
停止すべき要求がでてくる。
し、早く糸切れ状態を検出し、可能な限り織機を瞬時に
停止すべき要求がでてくる。
したがって、本発明の目的は、給糸体を特定するため
のセンサの糸信号を利用し、給糸体の特定機能のほか、
糸切れ検知機能を実現するために、監視時間をできるだ
け短く設定し、糸切れ状態を速やかに検出できるように
することである。
のセンサの糸信号を利用し、給糸体の特定機能のほか、
糸切れ検知機能を実現するために、監視時間をできるだ
け短く設定し、糸切れ状態を速やかに検出できるように
することである。
そこで、本発明は、複数の給糸体から糸を解舒し、リ
ング状のガイド部材の内部に案内する過程で、給糸体の
糸ごとに異なる領域でバルーンを形成させ、それぞれの
バルーンの領域で糸を専用のバルーンセンサによって検
出するとともに、給糸体の切り換わり時に、一方の領域
から他方の領域に変移する糸を変移センサによって検出
し、これらのバルーンセンサの糸信号および変移センサ
の糸信号を信号処理部に送り込んで、バルーンセンサか
らの糸信号と変移センサからの糸信号との論理和をと
り、この論理和信号の発生周期を監視時間と比較するこ
とによって、糸切れ状態を判断するようにしている。
ング状のガイド部材の内部に案内する過程で、給糸体の
糸ごとに異なる領域でバルーンを形成させ、それぞれの
バルーンの領域で糸を専用のバルーンセンサによって検
出するとともに、給糸体の切り換わり時に、一方の領域
から他方の領域に変移する糸を変移センサによって検出
し、これらのバルーンセンサの糸信号および変移センサ
の糸信号を信号処理部に送り込んで、バルーンセンサか
らの糸信号と変移センサからの糸信号との論理和をと
り、この論理和信号の発生周期を監視時間と比較するこ
とによって、糸切れ状態を判断するようにしている。
糸がある給糸体から解舒されているとき、その糸に対
応するバルーンセンサは、ガイド部材の内部で糸のバル
ーンを検出することによって、パルス状の糸信号を継続
的に発生し、信号処理部に送り込んでいる。このパルス
状の糸信号にもとづく論理和信号の発生周期が監視時間
よりも短ければ、糸切れ状態でないことが確認できる。
応するバルーンセンサは、ガイド部材の内部で糸のバル
ーンを検出することによって、パルス状の糸信号を継続
的に発生し、信号処理部に送り込んでいる。このパルス
状の糸信号にもとづく論理和信号の発生周期が監視時間
よりも短ければ、糸切れ状態でないことが確認できる。
現在の給糸体の糸が全部消費され、新たな給糸体から
糸が解舒される過程で、糸は、現在のバルーン形成の領
域から他のバルーン形成の領域へと移動していく。この
糸の変移過程でも、変移センサは、糸のバルーンを検出
することによって、パルス状の糸信号を発生し、信号処
理部に送り込んでいる。したがって、給糸体の切り換わ
り過程で、このパルス状の糸信号にもとづく論理和信号
の発生周期が監視時間よりも短ければ、糸切れ状態でな
いことが確認できる。したがって、糸切れのための監視
時間が可及的に短くでき、これによって糸切れ状態が速
やかに検出できることになる。
糸が解舒される過程で、糸は、現在のバルーン形成の領
域から他のバルーン形成の領域へと移動していく。この
糸の変移過程でも、変移センサは、糸のバルーンを検出
することによって、パルス状の糸信号を発生し、信号処
理部に送り込んでいる。したがって、給糸体の切り換わ
り過程で、このパルス状の糸信号にもとづく論理和信号
の発生周期が監視時間よりも短ければ、糸切れ状態でな
いことが確認できる。したがって、糸切れのための監視
時間が可及的に短くでき、これによって糸切れ状態が速
やかに検出できることになる。
〔実施例1(第1図ないし第4図)〕 本発明の解舒糸センサ装置1は、第1図および第2図
に示すように、糸2a、2bを導入するためのリング状のガ
イド部材4、バルーンセンサ5a、5bおよび変移センサ7
および信号処理部9によって組み立てられている。な
お、6a、6bおよび8は投光器である。
に示すように、糸2a、2bを導入するためのリング状のガ
イド部材4、バルーンセンサ5a、5bおよび変移センサ7
および信号処理部9によって組み立てられている。な
お、6a、6bおよび8は投光器である。
2つの糸2a、2bは、巻き終わりと巻き始めの端部間で
結ばれており、それぞれ給糸体3a、3bから解舒され、異
なる方向からリング状のガイド部材4の内部に導入され
る。この導入過程で、第2図に示すように、糸2aは、ガ
イド部材4の内部で領域Aの範囲で、バルーンを形成し
ながら通過していく。また、同様に糸2bは、ガイド部材
4の内部の領域Bの範囲でバルーンを形成しながら通過
していく。これらのバルーン形成の領域A、Bは、通
常、だ円状であり、互いに干渉しない状態となってい
る。
結ばれており、それぞれ給糸体3a、3bから解舒され、異
なる方向からリング状のガイド部材4の内部に導入され
る。この導入過程で、第2図に示すように、糸2aは、ガ
イド部材4の内部で領域Aの範囲で、バルーンを形成し
ながら通過していく。また、同様に糸2bは、ガイド部材
4の内部の領域Bの範囲でバルーンを形成しながら通過
していく。これらのバルーン形成の領域A、Bは、通
常、だ円状であり、互いに干渉しない状態となってい
る。
そして、バルーンセンサ5a、5b、および投光器6a、6b
は、同一光軸上で光学的に対向した状態で、それぞれの
領域A、Bの長軸方向に配置されており、また変移セン
サ7および投光器8は同様に光学的に対向し、領域A、
Bの範囲外で対向している。給糸体3aから糸2aが解舒さ
れているとき、バルーンセンサ5aは、糸2aによって遮光
されたことを検出することによってパルス状の糸信号を
発生している。同様に、給糸体3bから糸2bが解舒されて
いるとき、バルーンセンサ5bは、パルス状の糸信号を発
生している。また、例えば給糸体3aについての糸2aが消
費された後、新たに給糸体3bから糸2bが引き出されると
き、その切り換わり過程で、糸2a、2bは、領域Aから領
域Bに円状軌跡を描きながら移動し、投光器8からの光
を遮光することによって、変移センサ7に糸信号を発生
させる。
は、同一光軸上で光学的に対向した状態で、それぞれの
領域A、Bの長軸方向に配置されており、また変移セン
サ7および投光器8は同様に光学的に対向し、領域A、
Bの範囲外で対向している。給糸体3aから糸2aが解舒さ
れているとき、バルーンセンサ5aは、糸2aによって遮光
されたことを検出することによってパルス状の糸信号を
発生している。同様に、給糸体3bから糸2bが解舒されて
いるとき、バルーンセンサ5bは、パルス状の糸信号を発
生している。また、例えば給糸体3aについての糸2aが消
費された後、新たに給糸体3bから糸2bが引き出されると
き、その切り換わり過程で、糸2a、2bは、領域Aから領
域Bに円状軌跡を描きながら移動し、投光器8からの光
を遮光することによって、変移センサ7に糸信号を発生
させる。
そして、これらの糸信号は、信号処理部9の入力とな
り、第3図および第4図に示すように、信号処理部9の
内部のオアゲート10を経て時間軸上で合成され、リトリ
ガブルバイブレータ11を連続的にトリガすることによっ
て、“H"レベルの出力を継続的に発生させていく。この
リトリガブルバイブレータ11の“H"レベルの出力は、ノ
ット回路14によって反転され、“L"レベルの出力となっ
ている。しかし、糸切れ発生などによって、それらの糸
信号の発生周期が長くなると、リトリガブルバイブレー
タ11の出力が監視時間Tの後に“L"レベルになり、ノッ
ト回路14に“H"レベルの出力として織機停止信号が現れ
る。これにより、織機制御系は、直ちに織機を停止させ
る。なお、監視時間Tは、リトリガブルバイブレータ11
の時定数として設定器19によって調節され、通常の正常
な動作でのパルス状の糸信号の発生周期よりも少し大き
く設定される。したがって、糸2a、または糸2bがそれぞ
れ給糸体3aまたは給糸体3bから継続的に解舒されておれ
ば、糸信号の発生周期は、巻径の変化によって多少変化
するものの、ほとんど同じパルス周期で継続的に発生し
ている。しかも、給糸体3a、3bからの解舒が切り換えら
れたときにも、変移センサ7から糸信号が信号処理部9
に入力されるため、オアゲート10は、バルーンセンサ5
a、5bからの糸信号と変移センサ7からの糸信号との論
理和をとり、この論理和信号すなわちオアゲート10の出
力は、切り換わりの前後で少し大きなパルス周期となる
が、全体として監視時間Tを越えない発生周期で発生し
ていることになる。したがって、監視時間Tは、切り換
わりの前後の発生周期よりも大きい範囲で、従来の監視
時間すなわち切り換わり中の時間よりも短く設定できる
ことになる。
り、第3図および第4図に示すように、信号処理部9の
内部のオアゲート10を経て時間軸上で合成され、リトリ
ガブルバイブレータ11を連続的にトリガすることによっ
て、“H"レベルの出力を継続的に発生させていく。この
リトリガブルバイブレータ11の“H"レベルの出力は、ノ
ット回路14によって反転され、“L"レベルの出力となっ
ている。しかし、糸切れ発生などによって、それらの糸
信号の発生周期が長くなると、リトリガブルバイブレー
タ11の出力が監視時間Tの後に“L"レベルになり、ノッ
ト回路14に“H"レベルの出力として織機停止信号が現れ
る。これにより、織機制御系は、直ちに織機を停止させ
る。なお、監視時間Tは、リトリガブルバイブレータ11
の時定数として設定器19によって調節され、通常の正常
な動作でのパルス状の糸信号の発生周期よりも少し大き
く設定される。したがって、糸2a、または糸2bがそれぞ
れ給糸体3aまたは給糸体3bから継続的に解舒されておれ
ば、糸信号の発生周期は、巻径の変化によって多少変化
するものの、ほとんど同じパルス周期で継続的に発生し
ている。しかも、給糸体3a、3bからの解舒が切り換えら
れたときにも、変移センサ7から糸信号が信号処理部9
に入力されるため、オアゲート10は、バルーンセンサ5
a、5bからの糸信号と変移センサ7からの糸信号との論
理和をとり、この論理和信号すなわちオアゲート10の出
力は、切り換わりの前後で少し大きなパルス周期となる
が、全体として監視時間Tを越えない発生周期で発生し
ていることになる。したがって、監視時間Tは、切り換
わりの前後の発生周期よりも大きい範囲で、従来の監視
時間すなわち切り換わり中の時間よりも短く設定できる
ことになる。
一方、バルーンセンサ5aからの糸信号は、時定数Taの
リトリガブルバイブレータ13をトリガすることによっ
て、フリップフロップ15をセット状態とすることによ
り、その出力Qから、領域Aからの引き出し中であるこ
との信号を出力している。また、給糸切り換わりによっ
て、バルーンセンサ5bから糸信号が発生すると、時定数
Tbのリトリガブルバイブレータ12は、フリップフロップ
15をリセット状態とし、反転出力から、領域Bでの引
き出し中であることの信号を出力する。このようにし
て、フリップフロップ15の出力端子からの糸信号のレベ
ル状態に応じて、現在引き出し中の給糸体3a、3bが特定
できることになる。
リトリガブルバイブレータ13をトリガすることによっ
て、フリップフロップ15をセット状態とすることによ
り、その出力Qから、領域Aからの引き出し中であるこ
との信号を出力している。また、給糸切り換わりによっ
て、バルーンセンサ5bから糸信号が発生すると、時定数
Tbのリトリガブルバイブレータ12は、フリップフロップ
15をリセット状態とし、反転出力から、領域Bでの引
き出し中であることの信号を出力する。このようにし
て、フリップフロップ15の出力端子からの糸信号のレベ
ル状態に応じて、現在引き出し中の給糸体3a、3bが特定
できることになる。
なお、変移センサ7および投光器8の配置位置は、領
域A、Bの間を通る直径線上でなく、第2図で想像線で
示すように、積極的にそれらの領域A、Bを横断する領
域に設定することもできる。この場合、給糸切り換わり
特に、糸2a、2bは、バルーンを形成しながら変移センサ
7の光軸を横切り、隣の領域へ変移する。したがって、
糸2a、2bが変移する過程で、糸信号が得られない領域を
小さくできる。これによって監視時間も小さく設定でき
ることになる。
域A、Bの間を通る直径線上でなく、第2図で想像線で
示すように、積極的にそれらの領域A、Bを横断する領
域に設定することもできる。この場合、給糸切り換わり
特に、糸2a、2bは、バルーンを形成しながら変移センサ
7の光軸を横切り、隣の領域へ変移する。したがって、
糸2a、2bが変移する過程で、糸信号が得られない領域を
小さくできる。これによって監視時間も小さく設定でき
ることになる。
ちなみに、第2図で実線で示すように、変移センサ7
をいずれの領域にもまたがらないように、設けた場合
に、糸2a、2bは、変移し始めてから変移センサ7の光軸
に到達するまでの時間および変移センサ7の光軸から外
れてから隣の領域に到着するまでの期間は、糸信号が得
られない死角の領域になる。よって、監視時間Tは、こ
の死角を領域を通過するのに要する時間を考慮して、そ
れよりも大きく設定しなければならない。
をいずれの領域にもまたがらないように、設けた場合
に、糸2a、2bは、変移し始めてから変移センサ7の光軸
に到達するまでの時間および変移センサ7の光軸から外
れてから隣の領域に到着するまでの期間は、糸信号が得
られない死角の領域になる。よって、監視時間Tは、こ
の死角を領域を通過するのに要する時間を考慮して、そ
れよりも大きく設定しなければならない。
〔実施例2(第5図ないし第7図)〕 この実施例は、一方のバルーンセンサ5bの機能を変移
センサ7によって兼用し、センサの数を少なくする例で
ある。
センサ7によって兼用し、センサの数を少なくする例で
ある。
すなわち、変移センサ7の光軸は、第5図のように、
2つの領域A、Bをまたがって設けられている。したが
って、変移センサ7は、2つの領域A、Bを同時に監視
することになる。そして、他のバルーンセンサ5aは、領
域Aのみを監視し、この監視結果によって、他方の領域
Bとを区別する。
2つの領域A、Bをまたがって設けられている。したが
って、変移センサ7は、2つの領域A、Bを同時に監視
することになる。そして、他のバルーンセンサ5aは、領
域Aのみを監視し、この監視結果によって、他方の領域
Bとを区別する。
変移センサ7の糸信号および必要に応じバルーンセン
サ5aの糸信号は、オアゲート10で論理和信号となり、リ
トリガブルバイブレータ11を駆動し、前記と同様に、第
6図および第7図に示すように、監視時間Tと発生周期
の比較により糸切れ状態を検出し、織機停止信号とな
る。一方、バルーンセンサ5aからの糸信号は、リトリガ
ブルバイブレータ13の入力となる。そして、2つのリト
リガブルバイブレータ11、13の出力は、アンドゲート16
の入力となり、このアンドゲート16の出力は、立ち上が
りによって第1のワンショット回路17を駆動し、フリッ
プフロップ15をセット状態とし、また立ち下がり時点で
第2のワンショット回路18を駆動し、フリップフロップ
15をリセット状態とする。糸切れ状態が発生したとき
に、ワンショット回路17、18から出力がでないようにす
るために、Ta>Tとし、リトリガブルバイブレータ11が
オンのときにのみ、ワンショット回路17、18が動作する
ようになっている。
サ5aの糸信号は、オアゲート10で論理和信号となり、リ
トリガブルバイブレータ11を駆動し、前記と同様に、第
6図および第7図に示すように、監視時間Tと発生周期
の比較により糸切れ状態を検出し、織機停止信号とな
る。一方、バルーンセンサ5aからの糸信号は、リトリガ
ブルバイブレータ13の入力となる。そして、2つのリト
リガブルバイブレータ11、13の出力は、アンドゲート16
の入力となり、このアンドゲート16の出力は、立ち上が
りによって第1のワンショット回路17を駆動し、フリッ
プフロップ15をセット状態とし、また立ち下がり時点で
第2のワンショット回路18を駆動し、フリップフロップ
15をリセット状態とする。糸切れ状態が発生したとき
に、ワンショット回路17、18から出力がでないようにす
るために、Ta>Tとし、リトリガブルバイブレータ11が
オンのときにのみ、ワンショット回路17、18が動作する
ようになっている。
〔実施例3(第8図および第9図)〕 この実施例は、3つの給糸体3a、3b、3cと対応し、3
つの領域A、B、Cごとのバルーンセンサ5a、5b、5cで
変移センサ7を兼用し、センサの個数を少なくする例で
ある。
つの領域A、B、Cごとのバルーンセンサ5a、5b、5cで
変移センサ7を兼用し、センサの個数を少なくする例で
ある。
現在、領域Aで糸2aがバルーンを形成しているものと
し、ここで給糸体3aの切り換わりが発生したとき、領域
Bに対応する給糸体3bから新たな糸2bが引き出され、領
域Bで糸2bがバルーンを形成するものとする。この2つ
の領域A、Bについてみれば、バルーンセンサ5aが変移
センサ7に相当し、バルーンセンサ5bおよび/またはバ
ルーンセンサ5cが領域A、Bを識別する。同様に、2つ
の領域B、Cについてみれば、バルーンセンサ5bが変移
センサ7に相当し、バルーンセンサ5a、5cが領域B、C
を識別する。同様に2つの領域C、Aについてみれば、
バルーンセンサ5cが変移センサ7に相当し、バルーンセ
ンサ5a、5bが各領域A、Cと対応している。このよう
に、糸2a、2b、2cの引き出しに応じて、それぞれのバル
ーンセンサ5a、5b、5cは、本来の機能のほか、変移セン
サ7の機能をも営む。
し、ここで給糸体3aの切り換わりが発生したとき、領域
Bに対応する給糸体3bから新たな糸2bが引き出され、領
域Bで糸2bがバルーンを形成するものとする。この2つ
の領域A、Bについてみれば、バルーンセンサ5aが変移
センサ7に相当し、バルーンセンサ5bおよび/またはバ
ルーンセンサ5cが領域A、Bを識別する。同様に、2つ
の領域B、Cについてみれば、バルーンセンサ5bが変移
センサ7に相当し、バルーンセンサ5a、5cが領域B、C
を識別する。同様に2つの領域C、Aについてみれば、
バルーンセンサ5cが変移センサ7に相当し、バルーンセ
ンサ5a、5bが各領域A、Cと対応している。このよう
に、糸2a、2b、2cの引き出しに応じて、それぞれのバル
ーンセンサ5a、5b、5cは、本来の機能のほか、変移セン
サ7の機能をも営む。
また、第9図の実施例は、ガイド部材4の内周で、そ
れぞれの領域のほぼ中間位置に反射鏡20、21を配置し、
1組の変移センサ7と投光器8によって、領域A、B、
Cの境界域を検出するとともに、領域Cについてバルー
ンセンサ5cの機能を兼用する例である。これによって
も、センサの数が少なくなる。
れぞれの領域のほぼ中間位置に反射鏡20、21を配置し、
1組の変移センサ7と投光器8によって、領域A、B、
Cの境界域を検出するとともに、領域Cについてバルー
ンセンサ5cの機能を兼用する例である。これによって
も、センサの数が少なくなる。
本発明では、バルーン領域の境界部分でも変移センサ
によって糸の有無が検知できるため、バルーンセンサか
らの糸信号と変移センサからの糸信号との論理和信号の
発生周期が給糸体の切り換わり前後でも大きくならず、
したがって糸信号の発生周期の監視時間が可及的に短く
設定でき、これによって糸切れ状態が早く検出でき、織
機の停止動作が速やかに実行できる状態となる。
によって糸の有無が検知できるため、バルーンセンサか
らの糸信号と変移センサからの糸信号との論理和信号の
発生周期が給糸体の切り換わり前後でも大きくならず、
したがって糸信号の発生周期の監視時間が可及的に短く
設定でき、これによって糸切れ状態が早く検出でき、織
機の停止動作が速やかに実行できる状態となる。
第1図は解舒糸センサ装置の斜面図、第2図は実施例1
のセンサ部分の正面図、第3図は実施例1の信号処理部
のブロック線図、第4図は実施例1のタイムチャート
図、第5図は実施例2のセンサ部分の正面図、第6図は
実施例2の信号処理部のブロック線図、第7図は実施例
2のタイムチャート図、第8図および第9図は実施例3
のセンサ部分の正面図である。 1……給糸体の解舒糸センサ装置、2a、2b、2c……糸、
3a、3b、3c……給糸体、4……ガイド部材、5a、5b、5c
……バルーンセンサ、6a、6b、6c……投光器、7……変
移センサ、8……投光器、9……信号処理部、10……オ
アゲート、11、12、13……リトリガブルバイブレータ、
14……ノット回路、15……フリップフロップ、16……ア
ンドゲート、17、18……ワンショット回路、19……設定
器、20、21……反射鏡。
のセンサ部分の正面図、第3図は実施例1の信号処理部
のブロック線図、第4図は実施例1のタイムチャート
図、第5図は実施例2のセンサ部分の正面図、第6図は
実施例2の信号処理部のブロック線図、第7図は実施例
2のタイムチャート図、第8図および第9図は実施例3
のセンサ部分の正面図である。 1……給糸体の解舒糸センサ装置、2a、2b、2c……糸、
3a、3b、3c……給糸体、4……ガイド部材、5a、5b、5c
……バルーンセンサ、6a、6b、6c……投光器、7……変
移センサ、8……投光器、9……信号処理部、10……オ
アゲート、11、12、13……リトリガブルバイブレータ、
14……ノット回路、15……フリップフロップ、16……ア
ンドゲート、17、18……ワンショット回路、19……設定
器、20、21……反射鏡。
Claims (4)
- 【請求項1】複数の給糸体から解舒される糸を給糸体ご
とに異なる方向から導入し異なる領域でバルーンを形成
させるリング状のガイド部材と、それぞれのバルーンの
領域で糸を検知するバルーンセンサと、給糸体の切り換
わり時に2つの領域間を変移する糸を検知する変移セン
サと、上記バルーンセンサからの糸信号と上記変移セン
サからの糸信号との論理和をとり、この論理和信号の発
生周期が監視時間よりも長いときに糸切れ状態と判断し
織機停止信号を出力する信号処理部とからなることを特
徴とする給糸体の解舒糸センサ装置。 - 【請求項2】給糸体の切り換わりの前後で形成される2
つのバルーンの領域にまたがった状態で、上記変移セン
サを配置することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の給糸体の解舒糸センサ装置。 - 【請求項3】上記バルーンセンサを上記変移センサで兼
用することを特徴とする特許請求の範囲第1項または第
2項記載の給糸体の解舒糸センサ装置。 - 【請求項4】上記変移センサの検知域を反射鏡により2
以上のバルーン形成の領域にまたがらせることを特徴と
する特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の
給糸体の解舒糸センサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25749889A JP2796857B2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 給糸体の解舒糸センサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25749889A JP2796857B2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 給糸体の解舒糸センサ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03119146A JPH03119146A (ja) | 1991-05-21 |
JP2796857B2 true JP2796857B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=17307127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25749889A Expired - Fee Related JP2796857B2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 給糸体の解舒糸センサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2796857B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001226840A (ja) * | 2000-01-28 | 2001-08-21 | Truetzschler Gmbh & Co Kg | 繊維スライバの運動および/または存在を検出する装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3630368B2 (ja) * | 2000-11-15 | 2005-03-16 | 津田駒工業株式会社 | 給糸切れ検知装置 |
EP2270269B1 (en) * | 2009-07-03 | 2011-10-26 | L.G.L. Electronics S.p.A. | Method for detecting the stop of the yarn unwinding from a yarn feeder provided with a stationary drum |
-
1989
- 1989-10-02 JP JP25749889A patent/JP2796857B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001226840A (ja) * | 2000-01-28 | 2001-08-21 | Truetzschler Gmbh & Co Kg | 繊維スライバの運動および/または存在を検出する装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03119146A (ja) | 1991-05-21 |
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