JP3629277B2 - ノズル保持体を備えた電磁作動式の燃料噴射弁及び燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体の案内区分の、ノズル保持体孔に突入している少なくとも1つの案内突起によって、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものに関する。本発明はさらに、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体に配置されていて案内リング孔を備えた案内リングを用いて、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものに関する。本発明はさらにまた、ノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法及び、少なくとも部分的に環状に延びる少なくとも1つの案内突起を備えたノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドイツ連邦共和国特許第4026531号明細書に基づいて公知の燃料噴射弁は、円錐形の弁閉鎖体とこの弁閉鎖体に堅く結合された可動子とから成る弁閉鎖部材を有している。可動子は、コアに配置された通電される巻線と協働する。弁閉鎖部材は、弁閉鎖体の範囲において、ノズル保持体のノズル保持体孔に配置されているノズル本体において、軸方向可動に案内されている。可動子の範囲において弁閉鎖部材は、可動子案内として働く案内リングの案内リング孔において、案内されており、この場合案内リングは、ノズル保持体の段部に配置されている。案内リング孔は、ノズル保持体孔に対して同軸的に構成されていて、可動子をその全周にわたって案内している。
【0003】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3925212号明細書に開示された類似の燃料噴射弁では、円錐形の弁閉鎖体と結合管と可動子とから成っている弁閉鎖部材が、管状のノズル保持体のノズル保持体孔に配置されている。可動子はその全周にわたって、ノズル保持体孔の、可動子案内として働く案内区分において案内されており、この場合案内区分は、ノズル保持体孔に対して同軸的に、ノズル保持体の上流側端部に構成されている。案内区分は、ノズル保持体孔よりも小さな直径を有している。結合管は一方では可動子と堅く結合されていて、他方では弁閉鎖体と堅く結合されているので、巻線の通電時に弁閉鎖体は、ノズル本体の弁座面から持ち上がり、弁座面と弁閉鎖体との間における狭い環状間隙を開放する。そしてこの環状間隙を通って、燃料は噴射開口に向かって流出することができる。
【0004】
可動子をその全周にわたって案内することによって、上に述べた2つの可動子案内形式では、可動子と案内リングとの間もしくは可動子とノズル保持体孔の案内区分との間における大きな接触面に基づいて、高い摩擦力が生じ、この高い摩擦力によって、弁閉鎖部材の迅速な運動が困難になる。そしてこの高い摩擦力は、より強い戻しばね及びより太く寸法設定された電磁回路を使用することによって、補償されねばならない。
【0005】
案内リング孔もしくはノズル保持体孔の案内区分は、可動子の軸方向における可動性を保証するために、可動子よりも幾分大きな直径を有しているので、可動子は運転中に、可動子案内において偏心的な位置を占めることがある。このように可動子が偏心的な位置を占めると、可動子は片側において可動子案内の内壁に接触し、可動子の他方の側には相応に大きな間隙が生じることになる。さらに、このようにして生じる全周にわたって不均一な間隙幅は、可動子と可動子案内との間における間隙において、磁界の不均一性を生ぜしめる。磁界の不均一性と、特に、可動子案内と可動子との間における接触とによって、可動子案内の内壁に向かう横方向力が生じ、この横方向力は、可動子と可動子案内との間における摩擦力をさらに高めることになる。
【0006】
案内リング孔もしくはノズル保持体孔の案内区分における可動子の案内は、可動子と可動子案内の内壁との間における狭い間隙によって特徴付けられている。この狭い間隙は、ノズル保持体と保持体本体と可動子との間に形成された第1の室を、可動子のコア側に位置している第2の室に対してシールしている。従って可動子は、閉鎖運動時又は開放運動時にその都度、運動に抗して位置している室の容積に逆らって作動することになる。そしてこの可動子の容積移動作業は、弁閉鎖部材の迅速な運動にとって不都合なものである。
【0007】
さらに、ノズル保持体に挿入された案内リングによって可動子を案内することは、高い製作精度を必要とする。それというのは、案内リング孔を備えた案内リングと、案内リングが挿入されているノズル保持体における段部とは、極めて高い精度で製造されねばならないからである。さらにまた、高精度の製造方法は、燃料噴射弁の製造を面倒なものにするのみならず、製造コストをも高騰させることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の燃料噴射弁を改良して、可動子を案内する際に特に小さな摩擦しか生ぜしめない燃料噴射弁を提供することである。本発明の別の課題は、このような燃料噴射弁におけるノズル保持体を容易に製造する方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の構成では、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体の案内区分の、ノズル保持体孔に突入している少なくとも1つの案内突起によって、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものにおいて、複数の案内突起が塑性変形されていて、少なくとも部分的にノズル保持体孔の案内区分において環状に延びている。
【0010】
本発明の別の構成では、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体に配置されていて案内リング孔を備えた案内リングを用いて、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものにおいて、案内リングの案内区分が、少なくとも部分的に環状に延びていて案内リング孔に突入していて塑性変形させられた複数の案内突起を、可動子を案内するために有している。
【0011】
また前記課題を解決するために本発明の方法では、ノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法であって、まず初めに、ノズル保持体のノズル保持体孔を、押込み工具のワーク受容体に差し嵌め、次いで、複数の押込み縁を備えた押込みポンチを、ワーク受容体の上に装着すると共に、ノズル保持体の案内区分に接触させ、最後に、ノズル保持体に向かって押込みポンチをストローク運動させることによって、ノズル保持体の案内区分を接触箇所の範囲において塑性変形させて、複数の押込み縁の数に相当する数の、ノズル保持体孔に突入する案内突起を構成するようにした。
【0012】
このような方法において、ノズル保持体の段部を、ノズル保持体ホルダに装着し、次いで、球を、ノズル保持体の保持段部の方向から、ノズル保持体の段部に向かって、ノズル保持体孔を通して押し込み、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起を、公称寸法に拡大すると、有利である。
【0013】
本発明のさらに別の方法では、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起を備えたノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法であって、まず初めに、ノズル保持体の段部を、ノズル保持体ホルダに装着し、次いで、円錐形に構成された心棒を、ノズル保持体の保持段部の方向から、ノズル保持体の段部に向かって、ノズル保持体孔の中に進入させ、心棒のこの進入動作を、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起が公称寸法に拡大するまで、継続し、これによって案内突起に、可動子が案内される円錐形の案内面を形成するようにした。
【0014】
【発明の効果】
本発明のように構成された燃料噴射弁では、案内突起によって、可動子と可動子案内との間における摩擦面の減少が達成されており、この結果、可動子の運動に抗して作用する摩擦力が減じられる。従来技術の燃料噴射弁に対して等しく設計された磁気回路と等しい戻しばねとを使用した場合に、燃料噴射弁の閉鎖運動及び開放運動の速度が高められる。そして本発明による燃料噴射弁は、ほとんど遅延することなしに制御装置の作動信号に追従するので、これによって、燃料噴射弁から噴射される燃料の正確な調量が可能になる。さらにまた、内燃機関の燃費、運転特性及び有害物質放出値が改善される。
【0015】
本発明による燃料噴射弁では、可動子がその偏心的な位置に基づいて可動子案内に接触する面積が、従来技術の燃料噴射弁に対して減じられていることに基づいて、可動子に作用する横方向力が小さくなり、これによって、可動子と可動子案内との間における摩擦力がさらに減じられる。可動子と可動子案内との間において形成されている間隙の絞り作用は、公知の燃料噴射弁に対して減じられており、この結果、燃料噴射弁の閉鎖運動時又は開放運動時に、弁閉鎖部材によって実施される容量シフト作業が減じられ、かつ弁閉鎖部材の運動速度が高められる。
【0016】
案内区分がノズル保持体に直接構成されていることによって、燃料噴射弁のノズル保持体に可動子案内を、安価に、かつ容易に自動化して製作することが可能になる。
【0017】
請求項1及び請求項2に記載の燃料噴射弁並びに請求項6及び請求項10に記載のノズル保持体の製造方法の別の有利な構成は、特許請求の範囲におけるその他の請求項に記載されている。例えば、案内突起の案内面が平らに構成されていると、可動子と可動子案内との間における摩擦面ひいては摩擦力が減じられる。そして弁閉鎖部材の運動速度が高められる。
【0018】
あらかじめ下の寸法に製造されたノズル保持体孔の案内区分を、公称寸法に拡大することは、可動子案内を加工するのに、特に簡単かつ安価な方法である。
【0019】
【実施例】
次に図面につき本発明の実施例を説明する。
【0020】
図1及び図2には、混合気圧縮型外部点火式の内燃機関の燃料噴射装置の燃料噴射弁の2つの実施例が示されており、両実施例は、互いにわずかしか異なっていないので、等しい部材及び等しい働きを有する部材には、同一符号が付けられている。
【0021】
弁長手方向軸線1に対して同心的に燃料噴射弁は、強磁性材料から成る例えば段付けされた内極2を有しており、この内極は円筒形のコイル保持体区分3において部分的にコイル保持体4によって取り囲まれている。コイル保持体4の半径方向に延びる切欠き8には、巻線5が配置されている。内極2の噴射側端部には、フランジ6が構成されており、このフランジにはコイル保持体4が接触していて、しかもこのフランジ6は、弁長手方向軸線1に対して同心的に袋孔7を有している。
【0022】
巻線5とコイル保持体4とは、弁周壁9によって取り囲まれており、この弁周壁は、軸方向において内極2のフランジ6を越えて延びている。内極2の、フランジ6とは反対側の端部には、コイル保持体4の上に半径方向で見て内極2と弁周壁9との間に、円形リング状のケーシングカバー10が配置されている。ケーシングカバー10は、案内開口13で内極2の外周部に係合していて、かつ貫通孔14を有している。この貫通孔を貫いてコンタクト舌片15が延びており、このコンタクト舌片は、電気的な接続プラグ16から延びていて、巻線5と電気的に接続されている。
【0023】
プラスチック周壁17は、少なくとも弁周壁9の一部と、ケーシングカバー10の、接続プラグ16に向いた側の端面とを取り囲んでいる。プラスチック周壁17には同時に電気的な接続プラグ16が一体に成形されており、この接続プラグを介して、電気的な接触ひいては巻線5の励磁が行われる。
【0024】
ノズル保持体18は接続側のフランジ区分19で、弁長手方向軸線1に対して同軸的に構成された弁周壁9の開口20の、ケーシングカバー10とは反対側の端部に突入している。フランジ区分19は例えば、弁周壁9の横断面減少部24において延びる溶接継ぎ目25によって、弁周壁9と堅く結合されている。弁長手方向軸線1に対して同軸的に構成されていてノズル保持体18を長手方向において貫通しているノズル保持体孔26には、巻線5とは反対の側においてノズル本体27が挿入されている。ノズル本体27は、ノズル保持体18の、巻線5とは反対側の端面において、例えば溶接によって、ノズル保持体18と堅く結合されている。ノズル本体27には円錐形の弁座30が構成されており、この弁座の下流にノズル本体27は、例えば2つの噴射開口31を有している。
【0025】
ノズル保持体18のノズル保持体孔26には、内極2の噴射側の極端部と協働する管状の可動子32が突入している。この可動子32はその弁座30側の端部において、弁座30と協働する球形の弁閉鎖体33と直接、例えば溶接又はろう接によって、堅く結合されている。
【0026】
図1に示された第1実施例では、可動子32と弁閉鎖体33とから成る可動の弁閉鎖部材を案内するために、ノズル保持体18の、ノズル本体27とは反対側の端部に、例えばノズル保持体18に構成された段部38に、少なくとも1つの案内突起42が構成されており、この可動子案内として働く案内突起は、例えば図1に示された実施例では6つ設けられており、ノズル保持体孔26の全周にわたって均一に分配されていて少なくとも部分的に環状に構成されている。少なくとも1つの案内突起42は、可動子32をひいては弁閉鎖部材を半径方向において案内するために働き、ノズル保持体孔26の中に突入しており、これによってノズル保持体孔26の横断面は減じられている。各案内突起42の案内面43は、図4に示されているように、例えば可動子32の壁の曲率に相応して湾曲されているか、又は図3に示されているように、平らに構成されている。案内面43の平らな構成は、湾曲された構成に比べて、可動子32と案内突起42との間における摩擦面ひいては摩擦力を減少させ、これによって弁閉鎖部材の運動の速度が高められる。同時に、ノズル保持体孔26の、案内突起42の間に位置していて後退させられている面44は、可動子32と可動子案内との間における間隙を増大させ、これによって、運動させられる可動子32に沿った損失の少ない液体の流れを可能にし、この結果、可動子の運動を妨げる容量移動作業が減じられる。
【0027】
図2に示された第2実施例では、可動子32と弁閉鎖体33とから成る可動の弁閉鎖部材を案内するために、ノズル保持体18の、ノズル本体27側における段部38に、案内リング37が配置されており、この案内リングは、例えば溶接によって、ノズル保持体18の段部38と堅く結合されている。案内リング37は、軸方向において薄く構成されていて、弁長手方向軸線1に対して同心的な案内リング孔39を有しており、この案内リング孔を可動子32は遊びをもって貫通し、案内リング孔39は、ノズル保持体孔26とほぼ等しい直径を有している。案内リング孔39は、内極2に向けられた案内区分40を有しており、この案内区分には少なくとも1つの案内突起42が構成されており、例えば図2に示された実施例では、案内リング孔39の全周にわたって均一に分配配置されていて少なくとも部分的に環状の6つの案内突起43が、可動子32を案内するために設けられている。案内リング孔39に突入している案内突起42の案内面43は、第1実施例におけると同様に、湾曲されているか又は平らに構成されており、これによって得られる効果は上に述べた通りである。同時に、案内リング孔39の、案内突起42の間に位置している後退させられた面44は、可動子32と可動子案内との間における間隙を増大し、これによって、運動させられる可動子32のそばを通過する損失の少ない液体流を可能にし、この結果、可動子の運動を妨げる容量移動作業が減じられる。
【0028】
管状の可動子32は、段付けされた貫通孔において内極2とは反対側の端部に、ばね段部47を有しており、このばね段部には戻しばね48の一方の端部が支持されている。そして戻しばね48の他方の端部は、内極2のフランジ6の、可動子32に向けられた端面に接触している。戻しばね48は、前調節された一定のばね力で可動子32にひいては弁閉鎖体33に作用する。フランジ6の袋孔7には、ストッパピン49が配置されており、このストッパピンは可動子32の貫通孔46に突入している。弁の開放位置において弁閉鎖体33は、ストッパピン49の、弁閉鎖体33に向けられた端面に接触しており、この結果弁閉鎖体33の開放行程は制限されている。
【0029】
球形の弁閉鎖体33は、弁座30の上流においてノズル本体27に構成されている滑り孔53に、滑動可能に支承されている。滑り孔53の壁は、複数の流れ通路54によって中断されており、これらの流れ通路は、ノズル保持体18のノズル保持体孔26から噴射開口31への媒体例えば燃料の軸方向の流れを可能にする。
【0030】
コイル保持体4の、ノズル保持体18に向けられた側には、半径方向において内極2のフランジ6と弁周壁9との間に、中間リング55が配置されており、この中間リングは、高い固有の電気抵抗を有する非磁性の材料、例えばセラミック材料から構成されている。中間リング55は、例えばろう接によって、その外周面においては弁周壁9の開口20と、かつ中間リング開口56においてはフランジ6の周面と密に結合されており、この結果、流れによって貫流される巻線5が媒体と接触するおそれは減じられる。
【0031】
ノズル保持体18はその噴射側端部に、半径方向外側に向かって延びる保持段部59を有している。ノズル保持体18の外周部にはフランジ区分19と保持段部59との間に、2つに分割されたフィルタエレメント61を備えた2つに分割された保持リング60が配置されており、この結果フィルタエレメント61を介して、媒体は、例えば燃料ポンプである媒体源から複数の横方向開口64に流れることが可能であり、これらの横方向開口は、ノズル保持体18の壁を貫通していて、噴射開口31の方向へ向かっての媒体流が可能である。
【0032】
本発明のように構成された噴射弁の、図1に示された第1実施例では、可動子32は案内突起42の案内面43によって案内されている。案内突起42は、案内区分40として働くノズル保持体19の段部38の中に、図5に示された押込み工具66を用いて、以下に記載の方法に基づいて押し込まれる。
【0033】
押込み工具66は円筒形のワーク受容体70を有しており、このワーク受容体は、装着されるノズル保持体18のノズル保持体孔26を貫通する。ワーク受容体70は、ノズル保持体18を貫通する区分において、ワーク案内部71と、該ワーク案内部71よりも小さな直径を有する押込み区分72とに分割されており、ワーク案内部71に接続している固定区分73で、ピン案内体77の受容孔74に突入している。固定区分73とワーク案内部71とによって形成されている段部78によってワーク受容体70は、軸方向においてピン案内体77の、ベースプレート79とは反対側の端面に支持されている。ピン案内体77は、ねじ80を用いて耐ねじれ性のベースプレート79に固定されている。
【0034】
ワーク受容体70のワーク案内部71は、ノズル保持体18を十分に遊びなしに案内するために、ノズル保持体孔26を、可能な限り小さな半径方向遊びをもって貫通する。ワーク支持体83は、ノズル保持体18を少なくとも部分的にその外周部において取り囲んでいる。軸方向においてノズル保持体18は段部84で、ワーク支持体83の、ベースプレート79とは反対側の端面において支持されている。ワーク支持体83はその半径方向における案内のために、受容区分85で、部分的にピン案内体77を取り囲んでいて、軸方向において段部87によって、ピン案内体77の、ベースプレート79とは反対側の端面において支持されている。
【0035】
ワーク受容体70の押込み区分72には、例えば円筒形のポンチ案内89が接続されている。押込みポンチ92はポンチ案内89に装着されているが、この場合ポンチ案内89はわずかな半径方向間隔をもって、押込みポンチ92の案内孔90に突入していて、押込みポンチ92を可能な限り遊びなしに軸方向シフト可能に案内している。押込みポンチ92は例えば、図示されていない偏心駆動装置を用いて運動させられる。押込みポンチ92はノズル保持体18に向けられた側に、案内突起42の数に相当する数のフィンガ状の円錐形の押込み縁93を有しており、これらの押込み縁は、押込みポンチ92の全周にわたって分配配置されている。
【0036】
ノズル保持体18の方向における押込みポンチ92の運動によって、ノズル保持体18には、少なくとも1つの押込み縁93がノズル保持体18に接触する箇所において、軸方向の力が導入され、この軸方向力によって、ノズル保持体18の位置が固定されていることに基づいて、少なくとも1つの押込み縁93とノズル保持体18との間における接触箇所94の範囲おいて、ノズル保持体18の案内区分40の材料は塑性変形させられる。ノズル保持体18の塑性変形させられた材料は、少なくとも1つの押込み縁93から、ワーク受容体70の押込み区分72に向かって該押込み区分に接触するまで逃げ、そして、少なくとも1つの案内突起42を形成する。押込み区分72の直径はこのようにして、少なくとも1つの案内突起42がノズル保持体孔26の中にどれだけ深く突入するかを、規定する。押込み動作が行われた後で、ノズル保持体18は、少なくとも1つの押込み縁93とノズル保持体18との間における接触箇所94の範囲において、押込み縁93の数に相当する数の凹設部95を有しており、これらの凹設部の形状は、ほぼ押込み縁93の横断面に相当している。
【0037】
種々異なった直径を備えた種々異なったワーク受容体70もしくは押込み区分72の種々異なった輪郭を選択することによって、種々異なった直径を有する可動子のために適切なノズル保持体18を製造することができる。湾曲されているか又は平らな案内面の輪郭は、押込み区分72の形状によってあらかじめ決定される。例えば、6角形に構成された押込み区分72と適当な数の押込み縁72とによって、例えば均一に全周にわたって分配配置されていて平らな案内面43を備えた6つの案内突起42を有するノズル保持体18を、製造することができる。
【0038】
しかしながらまた、押込みポンチ92の全周において環状に延びているただ1つの押込み縁93だけを有している押込みポンチ92を使用することによって、次のようなノズル保持体18、つまり、ノズル保持体孔26の全周にわたって延びているただ1つの環状の案内突起42で、可動子32を該可動子の全周にわたって案内するようなノズル保持体18を、製造することができる。
【0039】
燃料噴射弁、特に例えばノズル保持体孔26の全周にわたって環状に延びている1つの案内突起42を備えている、図1に示された燃料噴射弁のノズル保持体18を製造するための、図6に示された方法では、ノズル保持体18の案内区分40は、規格に合わせられた少なくとも1つの球96を押し通すことによって、公称寸法に拡大される。ノズル保持体18の案内区分40は、この作業工程の前には、可動子32の直径よりも小さな直径を有しているので、可動子32はノズル保持体孔26には進入することができない。下の寸法に製造された案内区分40は、例えば段部38を上に述べた方法に基づいて押込みポンチ92を用いて押し込むことつまり塑性変形させることによって、製造される。この場合押込みポンチ92は、環状に延びるただ1つの押込み縁93を有している。図6に示された方法は、特に、案内区分40を後加工するために適しており、つまりこれによって、案内区分40を可動子32のために適した公称直径に拡大することができる。
【0040】
方法を実施するために、ノズル保持体18は段部38で、リング状のノズル保持体ホルダ97に装着される。段部38は、可能な限り小さな半径方向遊びで、ノズル保持体ホルダ97を取り囲んでいるので、ノズル保持体18は軸方向及び半径方向において案内されている。ノズル保持体ホルダ97は、ベースプレート100と堅く結合されている。ノズル保持体ホルダ97に設けられた第1の孔102に対して同軸的に、ベースプレート100には第2の孔104が配置されている。第1の孔102及び第2の孔104は、球96よりも大きな直径を有しており、この結果球96はノズル保持体18を貫いて保持段部59の方向から押し通され、ノズル保持体ホルダ97の孔102もしくはベースプレート100の孔104を通して排出されることができる。
【0041】
公称寸法にノズル保持体孔26を拡大させるために、寸法設定された少なくとも1つの球96は、少なくとも1度、保持段部59の方向から案内区分40に向かって、ノズル保持体18のノズル保持体孔26を押し通される。この動作時にノズル保持体18は、案内区分40の範囲において塑性変形させられ、これによって、ノズル保持体18は、球96が押し通された後に、ほぼ球96の直径を有することになる。ノズル保持体孔26を押し通す際における球96の塑性変形又は弾性変形は、例えば適当な材料選択又は表面処理によって、可能な限り回避されねばならない。球96は、拡大のために必要な力を球96に伝達するロッド107によって、矢印の方向に負荷される。ロッド107は例えば、図示されていない形式で偏心体によって駆動される。
【0042】
ノズル保持体18の案内区分40において可動子32を可能な限り遊びなしに案内するために、例えば5マイクロメータの直径段階的差異を有する複数の球のセットから、可動子32の直径にぴったりと合う球96が選び出され、この結果、ノズル保持体18の案内区分40は、該当する球96が押し通された後では、ノズル保持体18における可動子32の可能な限り遊びのない案内を保証するような直径を有している。球96の最適な直径を規定するために、各可動子32の直径は例えば計器を用いて検出され、この可動子直径にぴったりと合う球96が選び出される。このようにして、可動子直径の許容誤差を十分に補償することができる。
【0043】
球を用いてノズル保持体18の案内区分40の直径を公称寸法に拡大する代わりに、図7に示されているように、あらかじめ下の寸法に合わせて製造された案内区分40の直径を、円錐形に構成された心棒110によって公称寸法に拡大することも可能である。下の寸法を有する案内区分40は、例えば、上に述べた形式に基づいて押込みによって製造されている。ノズル保持体18は、上に述べた形式でノズル保持体ホルダ97に固定される。心棒110はその細い端部で、保持段部59の方向からノズル保持体18のノズル保持体孔26に導入される。ノズル保持体孔26への心棒110の押込み深さに相応して、案内区分40の直径が拡大される。この工程においてノズル保持体18は、案内区分40の範囲において塑性変形され、これによってノズル保持体18は、心棒110の導入後に当該箇所における心棒110の直径を有することになる。ノズル保持体孔26の拡大時における心棒110の塑性変形及び/又は弾性変形は、例えば適当な材料選択又は表面処理によって、可能な限り回避されねばならない。
【0044】
心棒110の押込み深さは、その都度のノズル保持体18に組み込まれるべき可動子32の直径に応じて制御され、これによって、ノズル保持体18における可動子32の、可動子直径の許容誤差を補償するほとんど遊びのない案内が、達成される。円錐形の心棒110の勾配とノズル保持体孔26の直径と心棒110の押込み深さと案内区分40の案内突起42の公称寸法とは、この場合、心棒110がノズル保持体孔26をもっぱら案内区分40の範囲においてのみ拡大するように、互いに調和させられねばならない。心棒110は例えば図示されていない油圧プレスによって駆動される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料噴射弁の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明による燃料噴射弁の第2実施例を示す断面図である。
【図3】図1に示された燃料噴射弁を図1のIII−III線に沿って断面した横断面図である。
【図4】図2に示された燃料噴射弁を図2のIV−IV線に沿って断面した横断面図である。
【図5】第1実施例による燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法を実施するための工具の第1実施例を示す図である。
【図6】第1実施例による燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法を実施するための工具の第2実施例を示す図である。
【図7】第1実施例による燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法を実施するための工具の第3実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 弁長手方向軸線、 2 内極、 3 コイル保持体区分、 4 コイル保持体、 5 巻線、 6 フランジ、 7 袋孔、 8 切欠き、 9 弁周壁、 10 ケーシングカバー、 13 案内開口、 14 貫通孔、 15 コンタクト舌片、 16 接続プラグ、 17 プラスチック周壁、 18 ノズル保持体、 19 フランジ区分、 20 開口、 24 横断面減少部、 25 溶接継目、 26 ノズル保持体孔、 27 ノズル本体、 30 弁座、 31 噴射開口、 32 可動子、 33 弁閉鎖体、 37 案内リング、 38 段部、 39 案内リング孔、 40 案内区分、 42 案内突起、 43 案内面、 44 面、 46 貫通孔、 47 ばね段部、 48 戻しばね、 49 ストッパピン、 53 滑り孔、 54 流れ通路、 55 中間リング、 56 中間リング開口、 59 保持段部、 60 保持リング、 61 フィルタエレメント、 64 横方向開口、 66 押込み工具、 70 ワーク受容体、 71 ワーク案内部、 72 押込み区分、 73 固定区分、 77 ピン案内体、 79 ベースプレート、 80 ねじ、 83 ワーク支持体、 85 受容区分、 87 段部、 92 押込みポンチ、 93 押込み縁、 94 接触箇所、 95 凹設部、 96 球、 97 ノズル保持体ホルダ、 100 ベースプレート、 102 第1の孔、 104 第2の孔、 107 ロッド、 110 心棒
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体の案内区分の、ノズル保持体孔に突入している少なくとも1つの案内突起によって、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものに関する。本発明はさらに、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体に配置されていて案内リング孔を備えた案内リングを用いて、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものに関する。本発明はさらにまた、ノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法及び、少なくとも部分的に環状に延びる少なくとも1つの案内突起を備えたノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドイツ連邦共和国特許第4026531号明細書に基づいて公知の燃料噴射弁は、円錐形の弁閉鎖体とこの弁閉鎖体に堅く結合された可動子とから成る弁閉鎖部材を有している。可動子は、コアに配置された通電される巻線と協働する。弁閉鎖部材は、弁閉鎖体の範囲において、ノズル保持体のノズル保持体孔に配置されているノズル本体において、軸方向可動に案内されている。可動子の範囲において弁閉鎖部材は、可動子案内として働く案内リングの案内リング孔において、案内されており、この場合案内リングは、ノズル保持体の段部に配置されている。案内リング孔は、ノズル保持体孔に対して同軸的に構成されていて、可動子をその全周にわたって案内している。
【0003】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3925212号明細書に開示された類似の燃料噴射弁では、円錐形の弁閉鎖体と結合管と可動子とから成っている弁閉鎖部材が、管状のノズル保持体のノズル保持体孔に配置されている。可動子はその全周にわたって、ノズル保持体孔の、可動子案内として働く案内区分において案内されており、この場合案内区分は、ノズル保持体孔に対して同軸的に、ノズル保持体の上流側端部に構成されている。案内区分は、ノズル保持体孔よりも小さな直径を有している。結合管は一方では可動子と堅く結合されていて、他方では弁閉鎖体と堅く結合されているので、巻線の通電時に弁閉鎖体は、ノズル本体の弁座面から持ち上がり、弁座面と弁閉鎖体との間における狭い環状間隙を開放する。そしてこの環状間隙を通って、燃料は噴射開口に向かって流出することができる。
【0004】
可動子をその全周にわたって案内することによって、上に述べた2つの可動子案内形式では、可動子と案内リングとの間もしくは可動子とノズル保持体孔の案内区分との間における大きな接触面に基づいて、高い摩擦力が生じ、この高い摩擦力によって、弁閉鎖部材の迅速な運動が困難になる。そしてこの高い摩擦力は、より強い戻しばね及びより太く寸法設定された電磁回路を使用することによって、補償されねばならない。
【0005】
案内リング孔もしくはノズル保持体孔の案内区分は、可動子の軸方向における可動性を保証するために、可動子よりも幾分大きな直径を有しているので、可動子は運転中に、可動子案内において偏心的な位置を占めることがある。このように可動子が偏心的な位置を占めると、可動子は片側において可動子案内の内壁に接触し、可動子の他方の側には相応に大きな間隙が生じることになる。さらに、このようにして生じる全周にわたって不均一な間隙幅は、可動子と可動子案内との間における間隙において、磁界の不均一性を生ぜしめる。磁界の不均一性と、特に、可動子案内と可動子との間における接触とによって、可動子案内の内壁に向かう横方向力が生じ、この横方向力は、可動子と可動子案内との間における摩擦力をさらに高めることになる。
【0006】
案内リング孔もしくはノズル保持体孔の案内区分における可動子の案内は、可動子と可動子案内の内壁との間における狭い間隙によって特徴付けられている。この狭い間隙は、ノズル保持体と保持体本体と可動子との間に形成された第1の室を、可動子のコア側に位置している第2の室に対してシールしている。従って可動子は、閉鎖運動時又は開放運動時にその都度、運動に抗して位置している室の容積に逆らって作動することになる。そしてこの可動子の容積移動作業は、弁閉鎖部材の迅速な運動にとって不都合なものである。
【0007】
さらに、ノズル保持体に挿入された案内リングによって可動子を案内することは、高い製作精度を必要とする。それというのは、案内リング孔を備えた案内リングと、案内リングが挿入されているノズル保持体における段部とは、極めて高い精度で製造されねばならないからである。さらにまた、高精度の製造方法は、燃料噴射弁の製造を面倒なものにするのみならず、製造コストをも高騰させることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の燃料噴射弁を改良して、可動子を案内する際に特に小さな摩擦しか生ぜしめない燃料噴射弁を提供することである。本発明の別の課題は、このような燃料噴射弁におけるノズル保持体を容易に製造する方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の構成では、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体の案内区分の、ノズル保持体孔に突入している少なくとも1つの案内突起によって、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものにおいて、複数の案内突起が塑性変形されていて、少なくとも部分的にノズル保持体孔の案内区分において環状に延びている。
【0010】
本発明の別の構成では、内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体に配置されていて案内リング孔を備えた案内リングを用いて、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものにおいて、案内リングの案内区分が、少なくとも部分的に環状に延びていて案内リング孔に突入していて塑性変形させられた複数の案内突起を、可動子を案内するために有している。
【0011】
また前記課題を解決するために本発明の方法では、ノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法であって、まず初めに、ノズル保持体のノズル保持体孔を、押込み工具のワーク受容体に差し嵌め、次いで、複数の押込み縁を備えた押込みポンチを、ワーク受容体の上に装着すると共に、ノズル保持体の案内区分に接触させ、最後に、ノズル保持体に向かって押込みポンチをストローク運動させることによって、ノズル保持体の案内区分を接触箇所の範囲において塑性変形させて、複数の押込み縁の数に相当する数の、ノズル保持体孔に突入する案内突起を構成するようにした。
【0012】
このような方法において、ノズル保持体の段部を、ノズル保持体ホルダに装着し、次いで、球を、ノズル保持体の保持段部の方向から、ノズル保持体の段部に向かって、ノズル保持体孔を通して押し込み、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起を、公称寸法に拡大すると、有利である。
【0013】
本発明のさらに別の方法では、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起を備えたノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法であって、まず初めに、ノズル保持体の段部を、ノズル保持体ホルダに装着し、次いで、円錐形に構成された心棒を、ノズル保持体の保持段部の方向から、ノズル保持体の段部に向かって、ノズル保持体孔の中に進入させ、心棒のこの進入動作を、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起が公称寸法に拡大するまで、継続し、これによって案内突起に、可動子が案内される円錐形の案内面を形成するようにした。
【0014】
【発明の効果】
本発明のように構成された燃料噴射弁では、案内突起によって、可動子と可動子案内との間における摩擦面の減少が達成されており、この結果、可動子の運動に抗して作用する摩擦力が減じられる。従来技術の燃料噴射弁に対して等しく設計された磁気回路と等しい戻しばねとを使用した場合に、燃料噴射弁の閉鎖運動及び開放運動の速度が高められる。そして本発明による燃料噴射弁は、ほとんど遅延することなしに制御装置の作動信号に追従するので、これによって、燃料噴射弁から噴射される燃料の正確な調量が可能になる。さらにまた、内燃機関の燃費、運転特性及び有害物質放出値が改善される。
【0015】
本発明による燃料噴射弁では、可動子がその偏心的な位置に基づいて可動子案内に接触する面積が、従来技術の燃料噴射弁に対して減じられていることに基づいて、可動子に作用する横方向力が小さくなり、これによって、可動子と可動子案内との間における摩擦力がさらに減じられる。可動子と可動子案内との間において形成されている間隙の絞り作用は、公知の燃料噴射弁に対して減じられており、この結果、燃料噴射弁の閉鎖運動時又は開放運動時に、弁閉鎖部材によって実施される容量シフト作業が減じられ、かつ弁閉鎖部材の運動速度が高められる。
【0016】
案内区分がノズル保持体に直接構成されていることによって、燃料噴射弁のノズル保持体に可動子案内を、安価に、かつ容易に自動化して製作することが可能になる。
【0017】
請求項1及び請求項2に記載の燃料噴射弁並びに請求項6及び請求項10に記載のノズル保持体の製造方法の別の有利な構成は、特許請求の範囲におけるその他の請求項に記載されている。例えば、案内突起の案内面が平らに構成されていると、可動子と可動子案内との間における摩擦面ひいては摩擦力が減じられる。そして弁閉鎖部材の運動速度が高められる。
【0018】
あらかじめ下の寸法に製造されたノズル保持体孔の案内区分を、公称寸法に拡大することは、可動子案内を加工するのに、特に簡単かつ安価な方法である。
【0019】
【実施例】
次に図面につき本発明の実施例を説明する。
【0020】
図1及び図2には、混合気圧縮型外部点火式の内燃機関の燃料噴射装置の燃料噴射弁の2つの実施例が示されており、両実施例は、互いにわずかしか異なっていないので、等しい部材及び等しい働きを有する部材には、同一符号が付けられている。
【0021】
弁長手方向軸線1に対して同心的に燃料噴射弁は、強磁性材料から成る例えば段付けされた内極2を有しており、この内極は円筒形のコイル保持体区分3において部分的にコイル保持体4によって取り囲まれている。コイル保持体4の半径方向に延びる切欠き8には、巻線5が配置されている。内極2の噴射側端部には、フランジ6が構成されており、このフランジにはコイル保持体4が接触していて、しかもこのフランジ6は、弁長手方向軸線1に対して同心的に袋孔7を有している。
【0022】
巻線5とコイル保持体4とは、弁周壁9によって取り囲まれており、この弁周壁は、軸方向において内極2のフランジ6を越えて延びている。内極2の、フランジ6とは反対側の端部には、コイル保持体4の上に半径方向で見て内極2と弁周壁9との間に、円形リング状のケーシングカバー10が配置されている。ケーシングカバー10は、案内開口13で内極2の外周部に係合していて、かつ貫通孔14を有している。この貫通孔を貫いてコンタクト舌片15が延びており、このコンタクト舌片は、電気的な接続プラグ16から延びていて、巻線5と電気的に接続されている。
【0023】
プラスチック周壁17は、少なくとも弁周壁9の一部と、ケーシングカバー10の、接続プラグ16に向いた側の端面とを取り囲んでいる。プラスチック周壁17には同時に電気的な接続プラグ16が一体に成形されており、この接続プラグを介して、電気的な接触ひいては巻線5の励磁が行われる。
【0024】
ノズル保持体18は接続側のフランジ区分19で、弁長手方向軸線1に対して同軸的に構成された弁周壁9の開口20の、ケーシングカバー10とは反対側の端部に突入している。フランジ区分19は例えば、弁周壁9の横断面減少部24において延びる溶接継ぎ目25によって、弁周壁9と堅く結合されている。弁長手方向軸線1に対して同軸的に構成されていてノズル保持体18を長手方向において貫通しているノズル保持体孔26には、巻線5とは反対の側においてノズル本体27が挿入されている。ノズル本体27は、ノズル保持体18の、巻線5とは反対側の端面において、例えば溶接によって、ノズル保持体18と堅く結合されている。ノズル本体27には円錐形の弁座30が構成されており、この弁座の下流にノズル本体27は、例えば2つの噴射開口31を有している。
【0025】
ノズル保持体18のノズル保持体孔26には、内極2の噴射側の極端部と協働する管状の可動子32が突入している。この可動子32はその弁座30側の端部において、弁座30と協働する球形の弁閉鎖体33と直接、例えば溶接又はろう接によって、堅く結合されている。
【0026】
図1に示された第1実施例では、可動子32と弁閉鎖体33とから成る可動の弁閉鎖部材を案内するために、ノズル保持体18の、ノズル本体27とは反対側の端部に、例えばノズル保持体18に構成された段部38に、少なくとも1つの案内突起42が構成されており、この可動子案内として働く案内突起は、例えば図1に示された実施例では6つ設けられており、ノズル保持体孔26の全周にわたって均一に分配されていて少なくとも部分的に環状に構成されている。少なくとも1つの案内突起42は、可動子32をひいては弁閉鎖部材を半径方向において案内するために働き、ノズル保持体孔26の中に突入しており、これによってノズル保持体孔26の横断面は減じられている。各案内突起42の案内面43は、図4に示されているように、例えば可動子32の壁の曲率に相応して湾曲されているか、又は図3に示されているように、平らに構成されている。案内面43の平らな構成は、湾曲された構成に比べて、可動子32と案内突起42との間における摩擦面ひいては摩擦力を減少させ、これによって弁閉鎖部材の運動の速度が高められる。同時に、ノズル保持体孔26の、案内突起42の間に位置していて後退させられている面44は、可動子32と可動子案内との間における間隙を増大させ、これによって、運動させられる可動子32に沿った損失の少ない液体の流れを可能にし、この結果、可動子の運動を妨げる容量移動作業が減じられる。
【0027】
図2に示された第2実施例では、可動子32と弁閉鎖体33とから成る可動の弁閉鎖部材を案内するために、ノズル保持体18の、ノズル本体27側における段部38に、案内リング37が配置されており、この案内リングは、例えば溶接によって、ノズル保持体18の段部38と堅く結合されている。案内リング37は、軸方向において薄く構成されていて、弁長手方向軸線1に対して同心的な案内リング孔39を有しており、この案内リング孔を可動子32は遊びをもって貫通し、案内リング孔39は、ノズル保持体孔26とほぼ等しい直径を有している。案内リング孔39は、内極2に向けられた案内区分40を有しており、この案内区分には少なくとも1つの案内突起42が構成されており、例えば図2に示された実施例では、案内リング孔39の全周にわたって均一に分配配置されていて少なくとも部分的に環状の6つの案内突起43が、可動子32を案内するために設けられている。案内リング孔39に突入している案内突起42の案内面43は、第1実施例におけると同様に、湾曲されているか又は平らに構成されており、これによって得られる効果は上に述べた通りである。同時に、案内リング孔39の、案内突起42の間に位置している後退させられた面44は、可動子32と可動子案内との間における間隙を増大し、これによって、運動させられる可動子32のそばを通過する損失の少ない液体流を可能にし、この結果、可動子の運動を妨げる容量移動作業が減じられる。
【0028】
管状の可動子32は、段付けされた貫通孔において内極2とは反対側の端部に、ばね段部47を有しており、このばね段部には戻しばね48の一方の端部が支持されている。そして戻しばね48の他方の端部は、内極2のフランジ6の、可動子32に向けられた端面に接触している。戻しばね48は、前調節された一定のばね力で可動子32にひいては弁閉鎖体33に作用する。フランジ6の袋孔7には、ストッパピン49が配置されており、このストッパピンは可動子32の貫通孔46に突入している。弁の開放位置において弁閉鎖体33は、ストッパピン49の、弁閉鎖体33に向けられた端面に接触しており、この結果弁閉鎖体33の開放行程は制限されている。
【0029】
球形の弁閉鎖体33は、弁座30の上流においてノズル本体27に構成されている滑り孔53に、滑動可能に支承されている。滑り孔53の壁は、複数の流れ通路54によって中断されており、これらの流れ通路は、ノズル保持体18のノズル保持体孔26から噴射開口31への媒体例えば燃料の軸方向の流れを可能にする。
【0030】
コイル保持体4の、ノズル保持体18に向けられた側には、半径方向において内極2のフランジ6と弁周壁9との間に、中間リング55が配置されており、この中間リングは、高い固有の電気抵抗を有する非磁性の材料、例えばセラミック材料から構成されている。中間リング55は、例えばろう接によって、その外周面においては弁周壁9の開口20と、かつ中間リング開口56においてはフランジ6の周面と密に結合されており、この結果、流れによって貫流される巻線5が媒体と接触するおそれは減じられる。
【0031】
ノズル保持体18はその噴射側端部に、半径方向外側に向かって延びる保持段部59を有している。ノズル保持体18の外周部にはフランジ区分19と保持段部59との間に、2つに分割されたフィルタエレメント61を備えた2つに分割された保持リング60が配置されており、この結果フィルタエレメント61を介して、媒体は、例えば燃料ポンプである媒体源から複数の横方向開口64に流れることが可能であり、これらの横方向開口は、ノズル保持体18の壁を貫通していて、噴射開口31の方向へ向かっての媒体流が可能である。
【0032】
本発明のように構成された噴射弁の、図1に示された第1実施例では、可動子32は案内突起42の案内面43によって案内されている。案内突起42は、案内区分40として働くノズル保持体19の段部38の中に、図5に示された押込み工具66を用いて、以下に記載の方法に基づいて押し込まれる。
【0033】
押込み工具66は円筒形のワーク受容体70を有しており、このワーク受容体は、装着されるノズル保持体18のノズル保持体孔26を貫通する。ワーク受容体70は、ノズル保持体18を貫通する区分において、ワーク案内部71と、該ワーク案内部71よりも小さな直径を有する押込み区分72とに分割されており、ワーク案内部71に接続している固定区分73で、ピン案内体77の受容孔74に突入している。固定区分73とワーク案内部71とによって形成されている段部78によってワーク受容体70は、軸方向においてピン案内体77の、ベースプレート79とは反対側の端面に支持されている。ピン案内体77は、ねじ80を用いて耐ねじれ性のベースプレート79に固定されている。
【0034】
ワーク受容体70のワーク案内部71は、ノズル保持体18を十分に遊びなしに案内するために、ノズル保持体孔26を、可能な限り小さな半径方向遊びをもって貫通する。ワーク支持体83は、ノズル保持体18を少なくとも部分的にその外周部において取り囲んでいる。軸方向においてノズル保持体18は段部84で、ワーク支持体83の、ベースプレート79とは反対側の端面において支持されている。ワーク支持体83はその半径方向における案内のために、受容区分85で、部分的にピン案内体77を取り囲んでいて、軸方向において段部87によって、ピン案内体77の、ベースプレート79とは反対側の端面において支持されている。
【0035】
ワーク受容体70の押込み区分72には、例えば円筒形のポンチ案内89が接続されている。押込みポンチ92はポンチ案内89に装着されているが、この場合ポンチ案内89はわずかな半径方向間隔をもって、押込みポンチ92の案内孔90に突入していて、押込みポンチ92を可能な限り遊びなしに軸方向シフト可能に案内している。押込みポンチ92は例えば、図示されていない偏心駆動装置を用いて運動させられる。押込みポンチ92はノズル保持体18に向けられた側に、案内突起42の数に相当する数のフィンガ状の円錐形の押込み縁93を有しており、これらの押込み縁は、押込みポンチ92の全周にわたって分配配置されている。
【0036】
ノズル保持体18の方向における押込みポンチ92の運動によって、ノズル保持体18には、少なくとも1つの押込み縁93がノズル保持体18に接触する箇所において、軸方向の力が導入され、この軸方向力によって、ノズル保持体18の位置が固定されていることに基づいて、少なくとも1つの押込み縁93とノズル保持体18との間における接触箇所94の範囲おいて、ノズル保持体18の案内区分40の材料は塑性変形させられる。ノズル保持体18の塑性変形させられた材料は、少なくとも1つの押込み縁93から、ワーク受容体70の押込み区分72に向かって該押込み区分に接触するまで逃げ、そして、少なくとも1つの案内突起42を形成する。押込み区分72の直径はこのようにして、少なくとも1つの案内突起42がノズル保持体孔26の中にどれだけ深く突入するかを、規定する。押込み動作が行われた後で、ノズル保持体18は、少なくとも1つの押込み縁93とノズル保持体18との間における接触箇所94の範囲において、押込み縁93の数に相当する数の凹設部95を有しており、これらの凹設部の形状は、ほぼ押込み縁93の横断面に相当している。
【0037】
種々異なった直径を備えた種々異なったワーク受容体70もしくは押込み区分72の種々異なった輪郭を選択することによって、種々異なった直径を有する可動子のために適切なノズル保持体18を製造することができる。湾曲されているか又は平らな案内面の輪郭は、押込み区分72の形状によってあらかじめ決定される。例えば、6角形に構成された押込み区分72と適当な数の押込み縁72とによって、例えば均一に全周にわたって分配配置されていて平らな案内面43を備えた6つの案内突起42を有するノズル保持体18を、製造することができる。
【0038】
しかしながらまた、押込みポンチ92の全周において環状に延びているただ1つの押込み縁93だけを有している押込みポンチ92を使用することによって、次のようなノズル保持体18、つまり、ノズル保持体孔26の全周にわたって延びているただ1つの環状の案内突起42で、可動子32を該可動子の全周にわたって案内するようなノズル保持体18を、製造することができる。
【0039】
燃料噴射弁、特に例えばノズル保持体孔26の全周にわたって環状に延びている1つの案内突起42を備えている、図1に示された燃料噴射弁のノズル保持体18を製造するための、図6に示された方法では、ノズル保持体18の案内区分40は、規格に合わせられた少なくとも1つの球96を押し通すことによって、公称寸法に拡大される。ノズル保持体18の案内区分40は、この作業工程の前には、可動子32の直径よりも小さな直径を有しているので、可動子32はノズル保持体孔26には進入することができない。下の寸法に製造された案内区分40は、例えば段部38を上に述べた方法に基づいて押込みポンチ92を用いて押し込むことつまり塑性変形させることによって、製造される。この場合押込みポンチ92は、環状に延びるただ1つの押込み縁93を有している。図6に示された方法は、特に、案内区分40を後加工するために適しており、つまりこれによって、案内区分40を可動子32のために適した公称直径に拡大することができる。
【0040】
方法を実施するために、ノズル保持体18は段部38で、リング状のノズル保持体ホルダ97に装着される。段部38は、可能な限り小さな半径方向遊びで、ノズル保持体ホルダ97を取り囲んでいるので、ノズル保持体18は軸方向及び半径方向において案内されている。ノズル保持体ホルダ97は、ベースプレート100と堅く結合されている。ノズル保持体ホルダ97に設けられた第1の孔102に対して同軸的に、ベースプレート100には第2の孔104が配置されている。第1の孔102及び第2の孔104は、球96よりも大きな直径を有しており、この結果球96はノズル保持体18を貫いて保持段部59の方向から押し通され、ノズル保持体ホルダ97の孔102もしくはベースプレート100の孔104を通して排出されることができる。
【0041】
公称寸法にノズル保持体孔26を拡大させるために、寸法設定された少なくとも1つの球96は、少なくとも1度、保持段部59の方向から案内区分40に向かって、ノズル保持体18のノズル保持体孔26を押し通される。この動作時にノズル保持体18は、案内区分40の範囲において塑性変形させられ、これによって、ノズル保持体18は、球96が押し通された後に、ほぼ球96の直径を有することになる。ノズル保持体孔26を押し通す際における球96の塑性変形又は弾性変形は、例えば適当な材料選択又は表面処理によって、可能な限り回避されねばならない。球96は、拡大のために必要な力を球96に伝達するロッド107によって、矢印の方向に負荷される。ロッド107は例えば、図示されていない形式で偏心体によって駆動される。
【0042】
ノズル保持体18の案内区分40において可動子32を可能な限り遊びなしに案内するために、例えば5マイクロメータの直径段階的差異を有する複数の球のセットから、可動子32の直径にぴったりと合う球96が選び出され、この結果、ノズル保持体18の案内区分40は、該当する球96が押し通された後では、ノズル保持体18における可動子32の可能な限り遊びのない案内を保証するような直径を有している。球96の最適な直径を規定するために、各可動子32の直径は例えば計器を用いて検出され、この可動子直径にぴったりと合う球96が選び出される。このようにして、可動子直径の許容誤差を十分に補償することができる。
【0043】
球を用いてノズル保持体18の案内区分40の直径を公称寸法に拡大する代わりに、図7に示されているように、あらかじめ下の寸法に合わせて製造された案内区分40の直径を、円錐形に構成された心棒110によって公称寸法に拡大することも可能である。下の寸法を有する案内区分40は、例えば、上に述べた形式に基づいて押込みによって製造されている。ノズル保持体18は、上に述べた形式でノズル保持体ホルダ97に固定される。心棒110はその細い端部で、保持段部59の方向からノズル保持体18のノズル保持体孔26に導入される。ノズル保持体孔26への心棒110の押込み深さに相応して、案内区分40の直径が拡大される。この工程においてノズル保持体18は、案内区分40の範囲において塑性変形され、これによってノズル保持体18は、心棒110の導入後に当該箇所における心棒110の直径を有することになる。ノズル保持体孔26の拡大時における心棒110の塑性変形及び/又は弾性変形は、例えば適当な材料選択又は表面処理によって、可能な限り回避されねばならない。
【0044】
心棒110の押込み深さは、その都度のノズル保持体18に組み込まれるべき可動子32の直径に応じて制御され、これによって、ノズル保持体18における可動子32の、可動子直径の許容誤差を補償するほとんど遊びのない案内が、達成される。円錐形の心棒110の勾配とノズル保持体孔26の直径と心棒110の押込み深さと案内区分40の案内突起42の公称寸法とは、この場合、心棒110がノズル保持体孔26をもっぱら案内区分40の範囲においてのみ拡大するように、互いに調和させられねばならない。心棒110は例えば図示されていない油圧プレスによって駆動される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料噴射弁の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明による燃料噴射弁の第2実施例を示す断面図である。
【図3】図1に示された燃料噴射弁を図1のIII−III線に沿って断面した横断面図である。
【図4】図2に示された燃料噴射弁を図2のIV−IV線に沿って断面した横断面図である。
【図5】第1実施例による燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法を実施するための工具の第1実施例を示す図である。
【図6】第1実施例による燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法を実施するための工具の第2実施例を示す図である。
【図7】第1実施例による燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法を実施するための工具の第3実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 弁長手方向軸線、 2 内極、 3 コイル保持体区分、 4 コイル保持体、 5 巻線、 6 フランジ、 7 袋孔、 8 切欠き、 9 弁周壁、 10 ケーシングカバー、 13 案内開口、 14 貫通孔、 15 コンタクト舌片、 16 接続プラグ、 17 プラスチック周壁、 18 ノズル保持体、 19 フランジ区分、 20 開口、 24 横断面減少部、 25 溶接継目、 26 ノズル保持体孔、 27 ノズル本体、 30 弁座、 31 噴射開口、 32 可動子、 33 弁閉鎖体、 37 案内リング、 38 段部、 39 案内リング孔、 40 案内区分、 42 案内突起、 43 案内面、 44 面、 46 貫通孔、 47 ばね段部、 48 戻しばね、 49 ストッパピン、 53 滑り孔、 54 流れ通路、 55 中間リング、 56 中間リング開口、 59 保持段部、 60 保持リング、 61 フィルタエレメント、 64 横方向開口、 66 押込み工具、 70 ワーク受容体、 71 ワーク案内部、 72 押込み区分、 73 固定区分、 77 ピン案内体、 79 ベースプレート、 80 ねじ、 83 ワーク支持体、 85 受容区分、 87 段部、 92 押込みポンチ、 93 押込み縁、 94 接触箇所、 95 凹設部、 96 球、 97 ノズル保持体ホルダ、 100 ベースプレート、 102 第1の孔、 104 第2の孔、 107 ロッド、 110 心棒
Claims (10)
- 内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体の案内区分の、ノズル保持体孔に突入している少なくとも1つの案内突起によって、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものにおいて、複数の案内突起(42)が塑性変形されていて、少なくとも部分的にノズル保持体孔(26)の案内区分(40)において環状に延びていることを特徴とする、ノズル保持体を備えた電磁作動式の燃料噴射弁。
- 内燃機関の燃料噴射装置のための電磁作動式の燃料噴射弁であって、ノズル保持体と、コアに配置された巻線と、可動子とが設けられており、該可動子が、ノズル保持体に配置されていて案内リング孔を備えた案内リングを用いて、半径方向において案内されていてかつ軸方向可動に支承されている形式のものにおいて、案内リング(37)の案内区分(40)が、少なくとも部分的に環状に延びていて案内リング孔(39)に突入していて塑性変形させられた複数の案内突起(42)を、可動子(32)を案内するために有していることを特徴とする、ノズル保持体を備えた電磁作動式の燃料噴射弁。
- 複数の案内突起(42)が、湾曲されて構成された案内面(43)を有している、請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
- 複数の案内突起(42)が、平らに構成された案内面(43)を有している、請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
- 複数の案内突起(42)が、押込み成形によって製造されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
- ノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法であって、まず初めに、ノズル保持体(18)のノズル保持体孔(26)を、押込み工具(66)のワーク受容体(70)に差し嵌め、次いで、複数の押込み縁(93)を備えた押込みポンチ(92)を、ワーク受容体(70)の上に装着すると共に、ノズル保持体(18)の案内区分(40)に接触させ、最後に、ノズル保持体(18)に向かって押込みポンチ(92)をストローク運動させることによって、ノズル保持体(18)の案内区分(40)を接触箇所(94)の範囲において塑性変形させて、複数の押込み縁(93)の数に相当する数の、ノズル保持体孔(26)に突入する案内突起(42)を構成することを特徴とする、燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法。
- ノズル保持体(18)を段部(84)によって、ワーク支持体(83)の端面において軸方向に支持し、かつワーク受容体(70)のワーク案内部(71)において半径方向に支持する、請求項6記載の方法。
- 押込みポンチ(92)が、ノズル保持体(18)に向いた側に、複数のフィンガ状の円錐形の押込み縁(93)を備えている、請求項7記載の方法。
- ノズル保持体(18)の段部(38)を、ノズル保持体ホルダ(97)に装着し、次いで、球(96)を、ノズル保持体(18)の保持段部(59)の方向から、ノズル保持体(18)の段部(38)に向かって、ノズル保持体孔(26)を通して押し込み、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起(42)を、公称寸法に拡大する、請求項6記載の方法。
- 少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起を備えたノズル保持体のノズル保持体孔に可動子が配置されている電磁作動式の燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法であって、まず初めに、ノズル保持体(18)の段部(38)を、ノズル保持体ホルダ(97)に装着し、次いで、円錐形に構成された心棒(110)を、ノズル保持体(18)の保持段部(59)の方向から、ノズル保持体(18)の段部(38)に向かって、ノズル保持体孔(26)の中に進入させ、心棒(110)のこの進入動作を、少なくとも部分的に環状に延びる複数の案内突起(42)が公称寸法に拡大するまで、継続し、これによって案内突起(42)に、可動子(32)が案内される円錐形の案内面(43)を形成することを特徴とする、燃料噴射弁のノズル保持体を製造する方法。
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