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JP3627642B2 - 導電性ボールの供給装置および供給方法 - Google Patents

導電性ボールの供給装置および供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導電性ボールを配列状態で供給する導電性ボールの供給装置および供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基板や電子部品の電極に金属バンプを形成する方法として、半田ボールなどの導電性ボール(以下、単に「ボール」と略称)を電極上に移載して半田接合する方法が知られている。ボールの移載には吸着ツールを備えた搭載ヘッドによりボールを真空吸着する方法が広く用いられている。この方法は吸着ツールの下面に設けられた多数の吸着孔にボールを吸着させて搭載ヘッドをワーク上に移動させ、真空吸着を解除することによりボールをワークに移載するものである。
【0003】
吸着ツールの下面にボールを吸着させる方法として、従来より用いられていたボール槽に対して搭載ヘッドを直接下降させて吸着ツールの下面にボールを吸着させる方法に変えて、整列治具を用いる方法が採用されるようになっている。この方法は、ボールを予め吸着ツールの吸着孔の配列に応じて整列させておき、この整列状態のボールを吸着するものである。
【0004】
そして、整列治具の整列部に吸着孔の配列に応じて設けられた凹部内にボールを配列する際には、整列部上でボールをボール移動規制部材によってせき止めながら流動させる方法が知られている。以下、図面を参照して従来のボール整列動作について説明する。図9は従来の導電性ボール搭載装置のボール整列動作の説明図である。
【0005】
図9(a)において、整列部Aの上面には吸着ツールの吸着孔は位置に対応した位置に多数の凹部が設けられており、整列部A上にボールBを供給した状態で、ボール移動規制部材Cを移動させてボールBをせき止めながら流動させることにより、各凹部内にボールBを収容する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら整列部A上でボールBをせき止めながら流動させる上記方法には、以下のような問題点があった。すなわち、整列部A上でボールBを流動させるには、ボールBのはみ出し・落下を防止する必要があるため、図9(b)に示すように整列部Aの側方には整列部Aから上方に突出したこぼれ止め部材Dが設けられる。そしてボール移動規制部材Cはこのこぼれ止め部材Dの内側に沿った形で移動する。
【0007】
ところが、ボールBが整列部A上で移動する際には、ボールBには側方へ押しやられるような力が作用し、この力によりボールBはこぼれ止め部材Dに押し付けられる。このため、ボールBの表面にはこぼれ止め部材Dとの摺動によって傷が付きやすく、またボール移動規制部材Cとこぼれ止め部材Dの隙間EにボールBが噛み込まれることによるボール変形などの不具合が発生しやすい。
【0008】
さらには、整列部Aに供給されるボールBの中には、凹部内に収容されることなく流動を繰り返すボールが存在し、このようなボールは前述の傷を繰り返し受ける結果、ボールとして正常な使用に耐えない劣化ボールとなる場合がある。このように、従来の整列部治具を用いた導電性ボールの供給には、ボールの傷や劣化を有効に防止することが困難であるという問題点があった。
【0009】
そこで本発明は、導電性ボールの傷や劣化を防止することができる導電性ボールの供給装置および供給方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項記載の導電性ボールの供給装置は、導電性ボールを整列状態で供給する導電性ボールの供給装置であって、上面に1個の導電性ボールを収容可能な凹部を所定の配列で複数備えた整列部と、前記整列部を水平面に対して傾斜させる傾斜機構と、この整列部の前記傾斜方向の前後に設けられ導電性ボールを貯溜するとともに前記傾斜手段により整列部と一体的に水平面に対して傾斜するボール貯溜部と、傾斜した整列部の上面に沿って導電性ボールをせき止めながら傾斜方向に移動するボール移動規制部材と、前記整列部の前記傾斜方向に平行な両端部に整列部の上面から下方に屈折して設けられた段差部と、この段差部の側方に設けられ整列部の段差部から落下した導電性ボールを前記ボール貯溜部に導くボール案内部と、ボール貯溜部内の導電性ボールを前記傾斜手段による傾斜時に整列部の上面に導くボール移動斜面とを備えた。
【0012】
請求項記載の導電性ボールの供給方法は、導電性ボールを整列状態で供給する導電性ボールの供給方法であって、上面に1個の導電性ボールを収容可能な凹部を所定の配列で複数備えた整列部を水平面に対して傾斜させる傾斜工程と、傾斜した状態の整列部の上面に沿って導電性ボールをボール移動規制部材によってせき止めながら傾斜方向に移動させるボール移動工程と、このボール移動工程において前記整列部の前記傾斜方向に平行な両端部に整列部の上面から下方に屈折して設けられた段差部から導電性ボールを落下させるボール落下工程と、この落下したボールを段差部の側方に設けられたボール案内部によって整列部の前後に設けられたボール貯溜部に導くボール戻り工程と、ボール貯溜部内の導電性ボールをボール貯溜部と整列部との間に設けられたボール移動斜面に沿って整列部の上面まで再び導くボール供給工程とを含み、前記傾斜工程、ボール移動工程、ボール落下工程、ボール戻り工程およびボール供給工程の各工程を繰り返し行わせて導電性ボールを循環させるようにした。
【0013】
発明によれば、整列部上でのボール移動工程において整列部の傾斜方向に平行な両端部に設けられた段差部から導電性ボールを落下させることにより、ボール移動時の導電性ボールへのダメージを防止することができ、また段差部から落下したボールをボール案内部によって整列部の前後に設けられたボール貯溜部に導き、ボール貯溜部と整列部との間に設けられたボール移動斜面に沿って整列部の上面まで再び導くことにより、導電性ボールの循環を促進して導電性ボールの滞留時間を短縮し、劣化ボールの発生を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置のボール整列装置の斜視図、図3は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の整列治具の構造図、図4は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の制御系の構成を示すブロック図、図5は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置のボール整列動作の工程説明図、図6は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の余分ボール検査の説明図、図7は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の吸着漏れボール検査の説明図、図8は本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の整列治具におけるボール循環の説明図である。
【0015】
まず図1を参照して導電性ボール搭載装置の構造を説明する。図1において基台1上には位置決め部2が配設されており、位置決め部2上にはワークである基板3が載置されている。位置決め部2の側方には、導電性ボール(以下、「ボール」と略記)を整列状態で供給するボール整列装置4が配設されている。ボール整列装置4は、傾斜機構9によって水平面に対して傾斜可能に支持されたベース部6上に、支持台7を介して整列治具5を配置して構成されている。ベース部6上には、後述するボール移動規制部材の移動機構8が配設されている。
【0016】
位置決め部2およびボール整列装置4の上方には、ボール搭載部10が配設されている。ボール搭載部10は移動テーブル11と移動機構12を組み合せ、移動機構12に搭載ヘッド13を装着して構成されている。移動テーブル11は移動機構12をX方向へ移動させ、移動機構12は搭載ヘッド13をYZθの3方向に移動させる。これにより搭載ヘッド13はXYZθの4方向へ移動するようになっている。搭載ヘッド13は下面に多数設けられた吸着孔によってボール整列装置4の整列治具5に整列されたボールを吸着保持し、位置決め部2上の基板3に搭載する。
【0017】
次に図2、図3を参照してボール整列装置4について説明する。図2において、ベース部6は傾斜機構9によって回転軸9a廻りに所定角度の回動を行うようになっており、これによりベース部6は水平面に対して両方向に傾斜する。ベース部6の上面には支持台7が固設されており、支持台7には整列治具5が装着されている。支持台7の内部には図示しない振動器が設置されており、この振動器を駆動することにより、整列治具5には振動が付与される。
【0018】
ベース部6の上面の両端部には、X方向にガイドレール16が平行に配設されており、ガイドレール16には、2本のポスト17が図示しないスライダによってスライド自在に立設されている。ポスト17は連結部材18によって上部を連結されており、連結部材18にはボール移動規制部材19が装着されている。ボール移動規制部材19は、移動機構8を駆動することによって整列治具5の上面に沿って連結部材18と一体的にX方向に往復移動する。移動機構8は、一方のポスト17に固着されたナット20a、ナット20aに螺合した送りねじ20、送りねじ20を回転駆動するモータ21より構成される。
【0019】
左右のポスト17には、ボール検出センサ22を構成する投光部22a、受光部22bがそれぞれ取り付けられており、投光部22aから照射された光を受光部22bで受光することにより、照射光の光軸上におけるボールの存否を検出することができる。投光部22a、受光部22bのポスト17への取り付け高さ位置は微調整可能となっており、検出対象に応じて適切な高さ位置が設定される。
【0020】
次に図3を参照して整列治具5の構造について説明する。図3(a)は整列治具5の平面を示しており、図3(b)、(c)はそれぞれ断面B−B、断面C−Cを示している。図3の各図に示すように整列治具5は4周にコーミング部5aが設けられた略平板状の部材であり、中央部には上面にボール14を1個だけ収容可能な凹部15aが、所定の格子状配列で多数設けられた整列部15が形成されている。ここで、凹部15aの深さはボール14の直径よりも小さく、ボール14が凹部15a内に収容された状態では、ボール14の頂部が整列部15の上面から部分的に上方に突出する。これらの凹部15aの配列は、搭載ヘッド13の下面に形成された吸着孔の配列と一致したものとなっている。
【0021】
凹部15aの底面にはボール14の直径よりも小径の貫通孔15bが設けられており、図3(b)に示すように整列治具5の下面に設けられた吸引空間5f内を真空吸引することにより、吸引空間5fと連通した貫通孔15bから真空吸引する。これにより凹部15a内のボール14は真空吸引力によって保持される。吸引空間5fはバルブ23を介して吸引源24と接続されており、バルブ23の操作することにより吸着および吸着解除の制御が行えるようになっている。
【0022】
図3(b)、(c)に示すように、整列部15は上面が周囲から高さhだけ高くなるように形状が設定されており、X方向(整列冶具5の傾斜方向)は底面と整列部上面を斜面で連結する斜面部5cによって、またX方向に直交するY方向は整列部15の上面から下方に直角に屈折して設けられた段差部15cによって、整列治具5の底面から区分された形態となっている。斜面部5cとコーミング5aとの間は、ボール14を貯溜する貯溜部5bとなっており、また段差部15cとコーミング5aとの間は、ボール14のX方向の移動を許容する溝部5dとなっている。整列治具5の内側の4隅には、ガイド部材5eが設けられており、整列治具5内でのボール14の循環をより良好に行えるようになっている。
【0023】
次に図4を参照して制御系の構成について説明する。図4においてボール検出センサ22は判定部25と接続されており、判定部25はボール検出センサ22からの検出信号に基づき、後述するように整列部15上に余分に存在するボール14や、搭載ヘッド13による吸着動作において吸着されないまま凹部15a内に残留する吸着漏れボールの有無を判定する。判定結果は、制御部27に送られる。
【0024】
また制御部27は、ボール移動規制部材19を移動させるモータ21、整列治具5を傾斜させる傾斜機構9、整列治具5に振動を付与する振動器26、搭載ヘッド13を移動させる搭載ヘッド移動機構29の駆動を制御する。さらに制御部27はボール整列治具吸引バルブ23や、搭載ヘッド13による吸引を行う搭載ヘッド吸引バルブ28の動作制御を行う。
【0025】
次に図5を参照して、ボール整列装置4によるボール整列動作について説明する。まず図5(a)はボール整列開始前の状態であり、整列治具5の一方側の貯溜部5bにはボール14が所定量だけ供給されている。この状態ではボール移動規制部材19は、整列部15上の所定待機位置にある。この状態からボール整列動作が開始され、図5(b)に示すように整列治具5をボール移動方向、すなわちボール14を貯溜した状態にある貯溜部5bと反対側の方向へ向けて傾斜させるとともに、吸引空間5f内の真空吸引を開始する。これにより貫通孔15bを介して凹部15aから真空吸引され、凹部15a内に移動したボール14を吸着して保持することが可能な状態となる。
【0026】
次にモータ21を駆動して、ボール移動規制部材19を傾斜した状態の整列部15の上面に沿って所定速度で移動させボール14を整列部15に供給する。これにより貯溜部5b内のボール14は、図5(c)に示すようにボール移動規制部材19にせき止められながら整列部15上を傾斜方向へ徐々に移動する(ボール移動工程)。この移動の過程において、ボール14は凹部15a内にそれぞれ1個づつ保持される(ボール整列工程)。このとき、振動器26が駆動され、整列治具5に振動が付与される。これにより、凹部15a内へのボール14の移動が促進される。
【0027】
また、ボール移動規制部材19により傾斜した整列部15上に沿って流動するボール14をせき止めることにより、ボール14が凹部15aに保持される確率を高めるので、整列冶具5を1回傾斜させるだけで全ての凹部15aにボール14が保持される。このボール移動工程において、整列部15からあふれ出したボール14は、整列部15の傾斜方向に平行な両端部に設けられた段差部15cから溝部5dに落下して、反対側の貯溜部5bへ移動する。
【0028】
この後ボール移動規制部材19は整列部15の他端部まで移動し、斜面部5c上に到達することにより、図5(d)に示すようにせき止められていたボール14は斜面部5cに沿って下方に流動し、反対側の貯溜部5bに収容される。これによりボール移動規制部材19の1行程が完了し、整列部15の各凹部15a内にはボール14が整列状態で収容される。
【0029】
この後、図5(e)に示すように整列治具5を水平姿勢に復帰させるとともに、ボール移動規制部材19を整列部15上で矢印a方向へ移動させることにより、整列部15上に存在する余分なボール14が除去される(ボール除去工程)。ボール移動規制部材19の下端は、凹部15a内に保持されたボール14には接触しないが、整列部15上に存在するボール14に当接する高さで整列部15上を移動する。従って凹部15aに収容されずに整列部15上に残存するボール14は、ボール移動規制部材19によって整列部15上から除去される。
【0030】
これにより、整列部15に整列状態で収容されたボール14は、搭載ヘッド13によって吸着可能な状態となるが、搭載ヘッド13によるボール吸着動作に先立って、整列部15上に余分なボールが存在するか否かが検査される。以下図6を参照して余分ボール検査について説明する。図6(a)に示すように、投光部22aから照射された光は、受光部22bによって受光されるが、このとき図6(b)に示すように整列部15上に、凹部15a以外の部位にボール14aが存在している場合には、受光部22bの受光量は照射光がボール14aによって遮光される分だけ少なくなる。したがって受光部22bの受光量を検出することにより、整列部15上での余分ボールの有無を検査することができる。そして、移動機構8によってポスト17を移動させ、投光部22a、受光部22bの光軸をスキャンさせることにより、整列部15上の全範囲の余分ボール検査が行われる。
【0031】
このような余分ボールは、凹部15aに1つのボール14が既に収容されている状態で更に他のボール14が真空吸引力によって捕捉される場合や、整列部15上面に付着したフラックスなどの粘着物の粘着力によってボール14が付着する場合など、種々の要因によって生じる。この余分ボール検査は、図5(e)に示すボール移動規制部材19の矢印b方向への移動時に行われる。そして余分ボールが存在しないことを確認した後に、搭載ヘッド13によるボール吸着動作が行われる。また余分ボールの存在が検出されたならば、ボール移動規制部材19を移動させてボール除去を再度行う。
【0032】
上記ボール吸着動作後には、吸着漏れボール検査が行われる。この検査は搭載ヘッド13によるボール吸着動作において吸着されないまま凹部15a内に残留する吸着漏れボールを検出することを目的として行われるものである。以下図7を参照して説明する。図7(a)に示すように、投光部22aから照射される光は、受光部22bによって受光される。このとき、整列部15の凹部15aにボール14が残留している場合には、凹部15aの深さがボール14の直径よりも小さいことから、整列部15の上面から突出したボール14によって照射光が遮光される。そしてこの遮光により、図6に示す例と同様に受光部22bの受光量が減少する。この受光量の減少を検出することにより、吸着漏れボールの存在を検出することができる。
【0033】
この吸着漏れボール検査によって、吸着漏れボールが存在せず、すなわち整列部15に配列されたボール14が全て正常に搭載ヘッド13に吸着保持されたと確認されたならば、搭載ヘッド13は位置決め部2上に移動し、保持したボール14を基板3上に搭載する。このとき、搭載ヘッド13にボール14が正常な状態で保持されていることが前述の余分ボール検査および吸着漏れボール検査によって確認されていることから、余分ボールやボール欠品などの不具合を生じることなくボール搭載を行うことができる。また吸着漏れボールの存在が検出されたならば、搭載ヘッド13によるボール吸着動作を再度行う。
【0034】
次に図8を参照して、整列治具5におけるボール14の循環動作について説明する。前述のように、ボール整列動作においては、整列治具5を水平面に対して傾斜させる(傾斜工程)ことにより、ボール貯溜部5b内のボール14を傾斜面5cを経て整列部15の上面まで移動させ、これらのボール14をボール移動規制部材19によってせき止めながら傾斜方向に移動させる(ボール移動工程)。
【0035】
このボール移動工程においては、整列部15の上面からあふれ出したボール14を整列部15の両側端部(傾斜方向に平行な端部)の段差部15cから溝部5d内に落下させる(ボール落下工程)。そして落下したボール14を溝部5d内を傾斜により移動させ、傾斜方向のボール貯溜部5bまで導く(矢印c参照)(ボール戻り工程)。溝部5dは、ボール14の移動を案内するボール案内部として機能している。
【0036】
溝部5dから貯溜部5bに落下したボール14は、4隅に設けられたガイド部材5eによって他のボール14より先に貯溜部5bの中央に向かって導かれ(矢印d参照)、貯溜部5bの中央へ流動する。貯溜部5bの中央部に位置するボール14は、貯溜部5bの両側部に位置するボール14よりも凹部15aに保持される確率が高くなる。そして次回のボール整列動作を行うために整列治具5を反対方向に傾斜させると、このボール貯溜部5bからボール14が斜面部5cを経て整列部5上に移動し(矢印e参照)、ボール14が新たに整列部15上に供給される(ボール供給工程)。
【0037】
すなわち上記ボール整列動作は、傾斜工程、ボール移動工程、ボール落下工程、ボール戻り工程、ボール供給工程の各工程を繰り返し行わせて、ボール14を整列治具5内において凹部15aに保持される確率が低い位置と高い位置とで循環させる形態となっている。このようなボール循環を行わせることにより、ボール14は循環過程で所定の確率で凹部15a内に収容されて整列され、搭載ヘッド13によって取り出される。
【0038】
したがって特定のボール14が搭載ヘッド13によって取り出されることなく整列治具5内に長時間滞留する事態が発生せず、ボール14の表面に摩擦によって傷が発生することによる表面劣化や、ボール14の噛み込みによるダメージが過度に進行した不良ボールを生じない。またこのボール循環動作において、ボール14を狭い隙間内を強制的に通過させるような動作が存在しないことから、ボール14の変形やダメージの発生度合いが小さい。これにより、変形や表面傷が生じた劣化ボールの発生を減少させて、後工程における不具合を防止することができる。
【0039】
本実施の形態において、ボール移動規制部材19を用いて整列部15上の余分なボールを除去するようにしたが、整列冶具5の傾斜を利用して余分なボールを貯溜部5bへ落下させる方法でも良い。この場合、ボール整列工程とボール除去工程が同時に行われることになる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、整列部上でのボール移動工程において整列部の傾斜方向に平行な両端部に設けられた段差部から導電性ボールを落下させるようにしたので、ボール移動時の導電性ボールへのダメージを防止することができ、また、段差部から落下したボールをボール案内部によって整列部の前後に設けられたボール貯溜部に導き、ボール貯溜部と整列部との間に設けられたボール移動斜面に沿って整列部の上面まで再び導くようにしたので、導電性ボールの循環を促進して導電性ボールの滞留時間を短縮し、劣化ボールの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置のボール整列装置の斜視図
【図3】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の整列治具の構造図
【図4】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の制御系の構成を示すブロック図
【図5】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置のボール整列動作の工程説明図
【図6】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の余分ボール検査の説明図
【図7】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の吸着漏れボール検査の説明図
【図8】本発明の一実施の形態の導電性ボール搭載装置の整列治具におけるボール循環の説明図
【図9】従来の導電性ボール搭載装置のボール整列動作の説明図
【符号の説明】
3 基板
4 ボール整列装置
5 整列治具
5b 貯溜部
5c 斜面部
5d 溝部
8 移動機構
9 傾斜機構
13 搭載ヘッド
14 ボール
15 整列部
15a 凹部
19 ボール移動規制部材
22 ボール検出センサ
22a 投光部
22b 受光部

Claims (2)

  1. 導電性ボールを整列状態で供給する導電性ボールの供給装置であって、上面に1個の導電性ボールを収容可能な凹部を所定の配列で複数備えた整列部と、前記整列部を水平面に対して傾斜させる傾斜機構と、この整列部の前記傾斜方向の前後に設けられ導電性ボールを貯溜するとともに前記傾斜手段により整列部と一体的に水平面に対して傾斜するボール貯溜部と、傾斜した整列部の上面に沿って導電性ボールをせき止めながら傾斜方向に移動するボール移動規制部材と、前記整列部の前記傾斜方向に平行な両端部に整列部の上面から下方に屈折して設けられた段差部と、この段差部の側方に設けられ整列部の段差部から落下した導電性ボールを前記ボール貯溜部に導くボール案内部と、ボール貯溜部内の導電性ボールを前記傾斜手段による傾斜時に整列部の上面に導くボール移動斜面とを備えたことを特徴とする導電性ボールの供給装置。
  2. 導電性ボールを整列状態で供給する導電性ボールの供給方法であって、上面に1個の導電性ボールを収容可能な凹部を所定の配列で複数備えた整列部を水平面に対して傾斜させる傾斜工程と、傾斜した状態の整列部の上面に沿って導電性ボールをボール移動規制部材によってせき止めながら傾斜方向に移動させるボール移動工程と、このボール移動工程において前記整列部の前記傾斜方向に平行な両端部に整列部の上面から下方に屈折して設けられた段差部から導電性ボールを落下させるボール落下工程と、この落下したボールを段差部の側方に設けられたボール案内部によって整列部の前後に設けられたボール貯溜部に導くボール戻り工程と、ボール貯溜部内の導電性ボールをボール貯溜部と整列部との間に設けられたボール移動斜面に沿って整列部の上面まで再び導くボール供給工程とを含み、前記傾斜工程、ボール移動工程、ボール落下工程、ボール戻り工程およびボール供給工程の各工程を繰り返し行わせて導電性ボールを循環させることを特徴とする導電性ボールの供給方法。
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