JP3625962B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、詳細には、画像信号を増幅する増幅手段の利得を適切に設定して、高品位な画像の読み取りを行う画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿に光源からの光を照射し、その反射光あるいは透過光をCCD(Charge Coupled Device )等の光電変換素子を用いて電気信号に変換して、原稿の画像を読み取る画像読取装置においては、光源の発光光量の経時変動、温度上昇に伴なう変動等、また、光電変換素子の画素毎の感度の変動等による読取濃度の変動等があり、これらに伴う画質の低下を防止するために、従来から、原稿の画像の読取前に白基準板を走査して、白基準データを取得し、この白基準データに基づいて原稿の画像のシェーディング補正を行うことが行われている。
【0003】
また、カラー等の多階調な原稿の画像を読み取るカラー画像読取装置においては、階調数を多く取って高解像度の画像を読み取るために、光電変換素子の出力のダイナミックレンジを広くとる必要がある。
【0004】
そこで、従来、反射率の低い原稿や地肌を有した原稿等を読み取る際には、光源の光量を増大させたり、光蓄積時間を長くすることが行われている(特開平6−30196号公報及び特開平3−217161号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像読取装置にあっては、反射率の低い原稿や地肌を有した原稿等を読み取る際に、光源の光量を増大させたり、光蓄積時間を長くしていたため、色再現性が劣化したり、S/N比が劣化するという問題があった。すなわち、光源の光量をフィードバック制御等により増大させると、光源の色温度が変わって色再現性が劣化し、光蓄積時間を長くすると、光電変換素子の暗時出力成分も増大して、S/N比が劣化するという問題があった。また、厳密には、原稿の白(地肌)と画像読取装置内に設けた白基準板の白とでは、異なり、原稿の地肌を白くしたいことが多いが、白基準板のみを読み取って画像処理を行うと、原稿の地肌を適切に白色にすることができず、画像が劣化するという問題があった。
【0006】
本発明は、読取原稿の多くが、端部に地肌(白基準)を有していることを利用し、上記課題を解決するものである。
【0007】
本発明はこのような従来の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、画像信号のサンプリングを確実に行うことができるとともに、光蓄積時間をほぼ一定にすることができ、暗時出力成分を増大させることなく、より一層安定した高品位な画像の読み取りを行うことのできる画像読取装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像読取装置は、光源から原稿に光を照射して原稿面を走査し、当該原稿に照射された光の反射光あるいは透過光を光電変換手段に入射させて、当該光電変換手段により前記原稿面での光の反射率または透過率に応じたアナログの電気信号に変換した画像信号を得る画像読取装置であって、前記光電変換手段を駆動させるための所定周波数の駆動信号を生成して前記光電変換手段に出力する駆動信号発生手段と、前記光電変換手段の出力する前記画像信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の利得を変化させる利得可変手段と、前記増幅手段の増幅した前記アナログの前記画像信号を所定の基準値に基づいてデジタルの画像信号に変換するA/D変換手段と、前記原稿の読取領域外に配設された白基準板と、前記原稿の前記読取領域内に設けられ前記原稿の地肌を読み取るための地肌読取領域と、前記原稿の前記地肌読取領域の前記画像信号のピーク値を検出保持するピーク検出手段と、前記ピーク検出手段の検出保持した前記ピーク値と前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出して、当該偏差が予め設定された所定の基準偏差より大きいか否かを判定する判定手段と、を備え、前記読取領域を走査して当該原稿の画像を読み取る本スキャンの前に前記白基準板と前記地肌読取領域をプレスキャンし、前記判定手段が、前記地肌読取領域の前記画像信号の前記ピーク値と前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出し、当該偏差が前記基準偏差よりも大きいと判定すると、前記利得可変手段が、前記ピーク値が前記基準値と等しくなるように前記増幅手段の利得を変化させる利得調整処理を行った後、前記読取領域の読取動作を行う画像読取装置において、前記駆動信号発生手段は、前記駆動信号の周波数を変化させる周波数可変機能を備え、前記判定手段の判定結果により前記増幅手段の利得を増大させる際、前記利得可変手段が前記増幅手段の利得を増大させるに先立って、前記地肌読取領域以外の前記原稿の読取領域においては、前記駆動信号の周波数を前記所定の周波数よりも所定量低い周波数に変化させ、前記地肌読取領域においては、前記所定の周波数よりも所定量高い周波数に変化させることにより、上記目的を達成している。
【0014】
上記構成によれば、増幅手段の利得を増大させる際、増幅手段の利得を増大させるに先立って、地肌読取領域以外の原稿の読取領域においては、光電変換手段に出力する駆動信号の周波数を所定の周波数よりも所定量低い周波数に変化させ、地肌読取領域においては、所定の周波数よりも所定量高い周波数に変化させるので、画像信号のサンプリングを確実に行うことができるとともに、光蓄積時間をほぼ一定にすることができ、暗時出力成分を増大させることなく、より一層安定した高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0015】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像読取装置は、前記利得調整処理の強制動作を指示する白基準指示手段を、さらに備え、前記白基準指示手段により前記利得調整処理の強制動作が指示されると、前記利得可変手段は、前記判定手段の判定結果にかかわらず、前記増幅手段の前記利得調整処理を行うものであってもよい。
【0016】
上記構成によれば、増幅手段の利得調整処理の強制動作を指示する白基準指示手段を設け、白基準指示手段により利得調整処理の強制動作指示が行われると、プレスキャン時の地肌読取領域の画像信号のピーク値とA/D変換手段の基準値との偏差が予め設定された基準偏差より大きいか否かにかかわらず、増幅手段の利得調整処理を行うので、原稿の地肌を取り除いた読取動作を行うことができ、高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0017】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記判定手段は、前記地肌読取領域の前記画像信号の平均値と前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出し、当該偏差が前記基準偏差より大きいか否かを判定してもよい。
【0018】
上記構成によれば、プレスキャン時に、地肌読取領域の画像信号の平均値とA/D変換手段の基準値との偏差を算出し、当該偏差が基準偏差より大きいか否かを判定するので、原稿の地肌をより一層適切に取り除いた読取動作を行うことができ、より一層高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0023】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記地肌読取領域は、前記白基準板に隣接して設けられていてもよい。
【0024】
上記構成によれば、地肌読取領域を、白基準板に隣接して設けているので、プレスキャン時に、白基準板の読取条件とほぼ同じ読取条件より地肌読取領域の読み取りを行うことができ、増幅手段の利得の調整処理が必要であるか否かをより一層確実に、かつ、適切に行って、より安定した高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】
図1〜図3は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を示す図である。図1は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態の画像読取装置1の要部構成図であり、図1において、画像読取装置1は、コンタクトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCDセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生回路16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制御回路19等を備えている。
【0027】
コンタクトガラス2上には、原稿20がセットされ、この原稿20のセットされる領域外、すなわち、コンタクトガラス2の光源3と反対側の読取領域YA外には、白基準板21が設けられている。このコンタクトガラス2の読取領域YAの白基準板21側の端部には、副走査方向に所定幅にわたって地肌読取領域Jが設けられており、地肌読取領域Jは、原稿20の先端部あるいは後端部の地肌部分を読み取る領域である。地肌読取領域Jは、図2に示すように、複走査ライン分を有した前半部JAと後半部JBとに区分されており、これら前半部JA及び後半部JBの機能については、後述する。
【0028】
コンタクトガラス2は、モータ18により図1中矢印方向に移動され、コンタクトガラス2上に固定された白基準板21及びコンタクトガラス2上にセットされた原稿20は、コンタクトガラス2とともに図1中矢印方向に移動する。
【0029】
上記光源3は、コンタクトガラス2を介して白基準板21及び原稿20の地肌読取領域J及び地肌読取領域J以外の読取領域YAに光を投射し、白基準板21及び原稿20で反射された光は、ミラー4及び結像レンズ5を介してCCDセンサアレイ6上に集光される。
【0030】
CCDセンサアレイ(光電変換手段)6は、複数の光電変換素子が主走査方向に1走査線幅(1ライン幅)にわたって配設されており、駆動信号発生回路16からの駆動信号に基づいて動作して、入射される光に対応するアナログの電気信号に変換して画像信号として増幅器7に出力する。このCCDセンサアレイ6と増幅器7との間には、図示しないサンプルホールド回路が設けられており、CCDセンサアレイ6の出力は、このサンプルホールド回路によりその転送クロック成分が取り除かれた後、増幅器7に入力される。増幅器7(増幅手段)は、CCDセンサアレイ6から入力されるアナログの画像信号を予め設定された増幅率(利得)で増幅し、A/D変換回路8及びピーク検出回路13に出力する。
【0031】
A/D変換回路(A/D変換手段)8は、増幅器7から入力されるアナログの画像信号を所定の下限値と上限値の間で決定されるダイナミックレンジに基づいて、原稿20を読み取ったときに増幅器7から入力される画像信号を所定ビット数のデジタルの画像信号に変換し、暗出力補正回路9に出力する。このA/D変換回路8の下限値と上限値は、以下のように決定される。すなわち、CCDセンサアレイ6の1ライン分の出力は、図3に示すようなものとなり、CCDセンサアレイ6は、まず、感光部がなく転送部のみの画素の出力DS(E)を出力し、続いて、感光部が光シールドされた画素の出力DS(S)を出力する。そして、CCDセンサアレイ6は、原稿の画像を読み取ったときの出力(読取データ)を出力する。このCCDセンサアレイ6の出力が、図3の信号iで示されており、このCCDセンサアレイ6の出力を、図示しないサンプルホールド回路により転送クロック成分を取り除いたアナログ信号が、図3の信号iiである。A/D変換回路8は、サンプルホールド回路のサンプルホールドしたCCDセンサアレイ6の出力信号iiのうち、上記感光部がなく転送部のみの画素の出力DS(E)を、図示しない別のサンプルホールド回路によりサンプルホールドして、A/D変換回路8の上限値とし、原稿の読取領域外に設けられた白基準板21を読み込んだときの出力のピーク値を、上記同様に図示しないピークホールド回路で検出保持して、A/D変換回路8の下限値(基準値)とする。この上限値と下限値によりA/D変換回路8のダイナミックレンジが決定され、A/D変換回路8は、この下限値をA/D変換の基準値とする。
【0032】
暗出力補正回路9は、A/D変換回路8から入力される画像信号に、図示しない補正メモリに予め記憶されているデータを画素毎に読み出して演算し、CCDセンサアレイ6の画素毎の暗出力を補正して、シェーディング補正回路10に出力する。
【0033】
シェーディング補正回路10は、照明系、結像系による明るさのバラツキ、CCDセンサアレイ6の感度バラツキ等等を補正するもので、図示しない補正メモリに予め記憶されているシェーディング補正データを読み出して、画素毎に暗出力補正回路9から入力される画像信号の画素データと演算して、シェーディング補正して、線密度変換回路11に出力する。シェーディング補正回路10は、上記補正メモリに、後述するプレスキャン時に白基準板21を読み取ったときの画像信号を記憶する。
【0034】
線密度変換回路11は、シェーディング補正回路10から入力され画像信号に対して、必要に応じて主走査方向の密度変換を行って、インターフェース12に出力する。
【0035】
インターフェース12には、例えば、記憶装置、記録出力装置あるいは外部装置等が接続され、インターフェース12は、線密度変換回路11から入力される画像信号を当該接続された記憶装置や外部装置等に出力する。
【0036】
上記ピーク検出器(ピーク検出手段)13は、増幅器7から入力されるCCDセンサアレイ6の出力するアナログの画像信号のピーク値を検出保持し、保持したピーク値を判定回路14に出力する。特に、ピーク検出器13は、原稿20の読み取りを行う前に、予め白基準板21及び地肌読取領域Jを走査するプレスキャン時に、CCDセンサアレイ6がこの地肌読取領域Jを読み取ったときの増幅器7から入力される画像信号のピーク値を検出保持して、判定回路14に出力する。
【0037】
判定回路(判定手段)14には、上述のように、ピーク検出器13からプレスキャン時の地肌読取領域Jを読み取ったときのピーク値が入力されるとともに、プレスキャン開始時に読み取る原稿20の読取領域外に設けられた白基準板21のピーク値であるA/D変換回路8の基準値がA/D変換回路8から入力され、判定回路14は、この基準値とピーク値の偏差を算出して、当該偏差が予め設定されている基準偏差を超えているか否か比較判定して、当該判定結果と当該偏差を利得可変回路15に出力する。
【0038】
利得可変回路(利得可変手段)15は、判定回路14からの判定結果と偏差に基づいて、上記基準値とピーク値が同じ値になるように、すなわち、偏差が「0」になるように、増幅器7の利得を可変制御する。すなわち、利得可変回路15は、判定回路14が上記偏差が上記基準偏差よりも大きいと判定していると、原稿20の地肌読取領域Jのピーク値がA/D変換回路8の基準値と等しくなるように、増幅器7の利得を変化させ、ピーク値が基準値と等しくなると、増幅器7の利得の変化を停止する。
【0039】
上記駆動信号発生回路(駆動信号発生手段)16は、所定周波数の駆動信号をCCDセンサアレイ6に出力し、CCDセンサアレイ6は、駆動信号発生回路16から入力される駆動信号に基づいて光電変換して、画像信号を増幅器7に出力する。
【0040】
光源駆動回路17は、光源3の駆動を制御し、特に、光源3の光量を制御する。
【0041】
そして、光源駆動回路17及び駆動信号発生回路16は、多値画像においても十分なCCDセンサアレイ6の出力が得られる光蓄積時間となるように光源3の光量及び駆動信号の周期を設定して、光源3及びCCDセンサアレイ6の駆動を行う。
【0042】
次に、本実施の形態の作用を説明する。画像読取装置1は、原稿20がコンタクトガラス2上にセットされ、読取の開始が指示されると、原稿20の画像の読取(本スキャン)を行う前に、プレスキャンを行う。このプレスキャンにおいては、少なくとも白基準板21及び地肌読取領域Jを走査する。
【0043】
すなわち、画像読取装置1は、プレスキャン時、モータ駆動制御回路19によりモータ18を駆動させて、少なくとも白基準板21と地肌読取領域Jを光源3からの光の照射位置に移動させ、白基準板21及び地肌読取領域Jの走査を行わせる。このとき、光源駆動回路17により光源3の光量調整を行う。
【0044】
そして、画像読取装置1は、プレスキャンにおいて、まず、白基準板21を読み取り、白基準板21を読み取ったときのCCDセンサアレイ6の出力する画像信号は、増幅器7で増幅されて、A/D変換回路8及びピーク検出器13に出力され、A/D変換回路8は、このときのピーク値を基準値としてA/D変換を行い、また、このときのA/D変換回路8の出力をシェーディング補正回路10がシェーディング補正データとして補正メモリに記憶する。A/D変換回路8は、この決定した基準値を保持するとともに、判定回路14に出力する。
【0045】
画像読取装置1は、プレスキャン時、次に、地肌読取領域Jを読み取って、この地肌読取領域Jを読み取ったときのCCDセンサアレイ6の出力する画像信号を増幅器7で増幅してA/D変換回路8及びピーク検出器13に出力し、ピーク検出器13は、地肌読取領域Jを読み取ったときの増幅器7からの画像信号のピーク値を検出保持して、判定回路14に出力する。判定回路14は、A/D変換回路8から入力される基準値とピーク検出器13から入力されるピーク値の偏差を演算して、当該偏差が予め設定されている基準偏差を超えているか否か比較判定して、その判定結果と偏差を利得可変回路15に出力する。
【0046】
利得可変回路15は、判定回路14が上記偏差が基準偏差よりも大きいと判定すると、原稿20の地肌読取領域Jのピーク値がA/D変換回路8の基準値と等しくなるように、増幅器7の利得を変化させ、ピーク値が基準値と等しくなると、増幅器7の利得の変化を停止する。
【0047】
すなわち、画像読取装置1は、図2に示した地肌読取領域Jの前半部JAを読み取っている間に、ピーク検出器13にピーク値を検出させ、図2に示した地肌読取領域Jの後半部JBを読み取っている間、ピーク検出器13に検出したピーク値を保持させて、判定回路14に判定処理を行わせるとともに、利得可変回路15により増幅器7の利得の調整を行わせて、ピーク値が基準値と等しくなるように、増幅器7の利得を調整制御する。
【0048】
上記プレスキャンが完了すると、各種補正データの作成を行った後、上記増幅器7の利得を原稿20の読取動作が完了するまで維持して、原稿20の読取領域YAを読み取る本スキャンを行う。
【0049】
すなわち、画像読取装置1は、モータ駆動制御回路19によりモータ18を駆動させて、コンタクトガラス2を順次移動させ、コンタクトガラス2上の原稿20を順次走査し、CCDセンサアレイ6の出力するアナログの画像信号を増幅器7で増幅して、A/D変換回路8に出力する。A/D変換回路8は、増幅器7から入力されるアナログの画像信号を基準値に基づいてデジタルの画像信号に変換して、暗出力補正回路9に出力し、暗出力補正回路9は、A/D変換回路8から入力されるデジタルの画像信号に暗出力補正を行ってシェーディング補正回路10に出力する。シェーディング補正回路10は、暗出力補正の行われたデジタルの画像信号にシェーディング補正を施して、線密度変化回路11に出力し、線密度変換回路11は、シェーディング補正の施された画像信号に必要に応じて主走査方向の線密度変換を行って、インターフェース12を介して図示しない記憶装置や外部装置等に出力する。
【0050】
したがって、本実施の形態によれば、原稿20の画像を読み取る前に、プレスキャンを行って、白基準板21のピーク値である基準値と原稿20の読取領域YAの一部に設けられた地肌読取領域Jに位置する原稿20の地肌部分のピーク値との偏差が所定の基準偏差よりも大きいと、ピーク値が基準値に一致するまで増幅器7の利得を調整するので、原稿20を読み取ったときのダイナミックレンジを広げることができ、階調数を多くとることができる。その結果、原稿20のカラー画像を高品位で読み取ることができる。
【0051】
また、白基準板21を読み取ったときのピーク値をA/D変換回路8の基準値としているので、どのような画像の原稿20であっても、高品位に、かつ、確実に原稿20の読み取りを行うことができる。
【0052】
さらに、白基準板21に隣接して読取領域YAの先端部に地肌読取領域Jを設けているので、白基準板21の読み取りと地肌読取領域Jの読み取りとの間の環境温度変化等によるCCDセンサアレイ6の出力変動を考慮する必要がなく、簡単に、かつ、適切に増幅器7の利得調整制御を行うことができるとともに、一般の原稿20では、原稿20の先端部に地肌部分があるので、この地肌部分を適切に読み取って、利得調整制御を行うことができる。
【0053】
図4は、本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0054】
図4において、画像読取装置30は、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタクトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCDセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生回路16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制御回路19等を備えているとともに、白基準選択部31を備えており、白基準選択部31は、画像読取装置30の操作部等に設けられている。
【0055】
白基準選択部31は、プレスキャン時に、利得可変回路15による増幅器7の利得の調整制御を行うかどうかの白基準選択の指示を行うものであり、白基準選択部31は、その選択指示内容を利得可変回路15に出力する。画像読取装置30のオペレータは、この白基準選択部31を操作することにより、増幅器7の利得の調整制御を行うかどうかの指示を行う。
【0056】
利得可変回路15は、白基準選択部31から白基準選択の指示があると、判定回路14からの判定結果と偏差に基づいて、ピーク検出器13からのピーク値がA/D変換回路8からの基準値と一致するように増幅器7の利得を調整制御し、白基準選択部31から白基準選択の指示がないときには、判定回路14の判定結果のいかんにかかわらず、増幅器7の利得の調整制御を行わない。
【0057】
したがって、本実施の形態によれば、白基準選択部31の選択操作により、利得可変回路15による増幅器7の利得の調整制御を行うか否かを設定することができ、白基準となる地肌を有していない原稿20に対しても、読み取りを安定して行わせることができる。その結果、全ての原稿20に対して適切に、かつ、高品位に画像を読み取ることができる。
【0058】
図5は、本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0059】
図5において、画像読取装置40は、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタクトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCDセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生回路16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制御回路19等を備えているとともに、白基準指示部41を備えており、白基準指示部41は、画像読取装置40の操作部等に設けられている。
【0060】
白基準指示部(白基準指示手段)41は、利得可変回路15に判定回路14の判定結果に基づいて増幅器7の利得の調整制御を行わせるか、判定回路14の判定結果にかかわらず増幅器7の利得の調整制御を行わせるかを指示するものであり、白基準指示部41は、その選択指示内容を利得可変回路15に出力する。画像読取装置40のオペレータは、この白基準指示部41を操作することにより、判定回路14の判定結果に基づいて増幅器7の利得の調整制御を行うかどうかの指示を行う。
【0061】
利得可変回路15は、白基準指示部41から白基準指示があると、判定回路14の判定結果のいかんにかかわらず、判定回路14からの偏差に基づいて、ピーク検出器13からのピーク値がA/D変換回路8からの基準値と一致するように増幅器7の利得を調整制御し、白基準指示部41から白基準指示がないときには、判定回路14からの判定結果と偏差に基づいて、ピーク検出器13からのピーク値がA/D変換回路8からの基準値と一致するように増幅器7の利得を調整制御する。
【0062】
なお、本実施の形態においては、地肌読取領域Jを読み取ったときのピーク値を、A/D変換回路8の基準値としている。
【0063】
したがって、本実施の形態によれば、白基準指示部41の選択操作により、判定回路14からの判定結果に基づいて利得可変回路15による増幅器7の利得の調整制御を行うか、判定回路14からの判定結果のいかんにかかわらず利得可変回路15による増幅器7の利得の調整を行うかを設定することができ、原稿20の地肌を取り除いた読取動作を行わせることができる。その結果、より高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0064】
図6〜図8は、本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】
図6において、画像読取装置50は、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタクトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCDセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生回路16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制御回路19等を備えているとともに、地肌判別回路51を備えている。
【0066】
地肌判別回路51には、A/D変換回路8のデジタル変換した画像信号が入力され、地肌判別回路51は、プレスキャン時、原稿20の地肌読取領域Jの画像信号に基づいて原稿20の当該地肌読取領域Jが地肌であるかどうかを判別して、判別結果を利得可変回路15に出力する。
【0067】
すなわち、地肌判別回路51は、例えば、図7に示すように構成されており、2個のラッチ回路52、53及びビットコンパレータ54を備えている。ラッチ回路52には、A/D変換回路8からA/D変換回路8のデジタル変換した画像信号(A/D変換出力)が入力されるとともに、CCDセンサアレイ6の駆動信号に同期したクロックCLKが入力されており、いま、A/D変換出力が4ビットであるとすると、ラッチ回路52は、クロックCLKによりA/D変換出力の上位3ビットをラッチしてラッチ出力Aをラッチ回路53及びビットコンパレータ54に出力する。ラッチ回路53には、ラッチ回路52のラッチ出力Aが入力されるとともに、クロックCLKが入力され、ラッチ回路53は、クロックCLKに基づいてラッチ出力Aをラッチして、ラッチ出力Bとしてビットコンパレータ54に出力する。ビットコンパレータ54には、上記ラッチ回路52のラッチ出力Aとラッチ回路53のラッチ出力Bが入力され、ビットコンパレータ54は、ラッチ出力Aとラッチ出力Bを比較して、ラッチ出力Aとラッチ出力Bが等しい(A=B)とき、「H」を、ラッチ出力Aとラッチ出力Bが異なる(A≠B)とき、「L」を利得可変回路15に出力する。いま、A/D変換回路8の3ビットの出力を、D1、D2、D3、ラッチ回路52のラッチ出力Aを、A1、A2、A3、ラッチ回路53のラッチ出力Bを、B1、B2、B3とすると、A/D変換回路8の3ビット出力が、原稿20の地肌の画像データであるとすると、地肌を走査した場合には、どの時点においても、A/D変換回路8の3ビットの出力D1、D2、D3は、不変であるので、A=Bとなり、地肌判別回路51は、「H」を利得可変回路15に出力する。また、例えば、プレスキャン時の地肌読取領域Jの原稿20が地肌部分ではないとすると、このときのA/D変換回路8の3ビット出力D1、D2、D3は、図8に示すように、異なった出力値となり、時刻T1から時刻T3の期間にラッチ回路52のラッチ出力A1、A2、A3とラッチ回路53のラッチ出力B1、B2、B3が同じでないもの、すなわち、A≠Bとなる出力値が出現し、地肌でないことを判別することができる。なお、A/D変換回路8のデジタルの4ビットの画像信号のうち、最小位ビットは、ノイズ等の影響により変動する可能性があるため、地肌判別に使用しておらず、また、この最小位ビットを地肌判別に用いなくても、判別結果に影響を与えることはない。
【0068】
利得可変回路15は、地肌判別回路51から地肌であることを示す「H」が入力されると、判定回路14の判定結果に応じて、増幅器7の利得の調整制御を行い、地肌判別回路51から地肌でないことを示す「L」が入力されると、判定回路14の判定結果のいかんにかかわらず、増幅器7の利得の調製制御を行わない。
【0069】
したがって、本実施の形態によれば、地肌判別回路51により、プレスキャン時に、原稿20の地肌読取領域Jを読み取った画像信号が原稿20の地肌の画像信号であるかどうかを判別し、地肌を有していない原稿20については、判定回路14からの判定結果のいかんにかかわらず利得可変回路15による増幅器7の利得の調整制御を行うことなく、通常の読取動作を行い、地肌であるときのみ、判定回路14からの判定結果に基づいて利得可変回路15による増幅器7の利得の調整制御を行うことができる。その結果、地肌を取り除いた読取動作を安定して、かつ、地肌部分の取り除きを指示する操作を行うことなく、高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0070】
図9〜図13は、本発明の画像読取装置の第5の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0071】
図9において、画像読取装置60は、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタクトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCDセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、判定回路14、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制御回路19等を備えているとともに、駆動信号発生回路61及び利得可変回路62を備えている。
【0072】
駆動信号発生回路61には、判定回路14からプレスキャン開始時に読み取る原稿20の読取領域YA外に設けられた白基準板21のピーク値であるA/D変換回路8の基準値とピーク検出器13の検出したピーク値との偏差が予め設定されている基準偏差を超えているか否か、すなわち、増幅器7の利得の調整制御が必要か否かの判定結果が入力され、駆動信号発生回路61は、判定回路14から増幅器7の利得の調整制御が必要である旨の判定結果が入力されると、予め設定されている通常の位相よりも所定量遅れた位相の駆動信号をCCDセンサアレイ6に出力するとともに、利得可変回路62に出力する。
【0073】
すなわち、駆動信号発生回路61は、例えば、図10に示すように、遅延素子63とマルチプレクサ64等を備えている。遅延素子63及びマルチプレクサ64には、駆動信号が入力され、マルチプレクサ64には、さらに、図9の判定回路14からの判定結果が入力される。
【0074】
遅延素子63は、図11(a)及び図11(b)に示すように、駆動信号を所定量dだけ送らせてマルチプレクサ64に出力する。マルチプレクサ64は、通常、11(a)に示す通常の駆動信号をCCDセンサアレイ6に出力するが、判定回路14から増幅器7の利得の増大が必要であるとの判定結果が入力されると、図11(d)に示すTG信号が「H」の期間、図11(a)に示す通常の駆動信号から図11(b)に示す通常の駆動信号よりも所定量dだけ遅延された駆動信号を選択してCCDセンサアレイ6に出力する。
【0075】
再び、図9において、CCDセンサアレイ6は、この位相の遅れた駆動信号に基づいて動作し、光電変換して画像信号を増幅器7に出力する。
【0076】
利得可変回路12は、駆動信号発生回路61からの位相が変化されたことを認識すると、判定回路14からの判定結果と偏差に基づいて、増幅器7の利得を調整制御、すなわち、増幅器7の利得を増大させる調整制御を行う。すなわち、通常、増幅器7は、利得が増大されると、その周波数帯域が低下し、CCDセンサアレイ6の出力波形が劣化するが、CCDセンサアレイ6の駆動信号の位相を遅らせると、CCDセンサアレイ6の出力波形の劣化を補正することができる。
【0077】
したがって、本実施の形態によれば、判定回路14が増幅器7の利得の増大が必要であると判定すると、CCDセンサアレイ6の駆動信号の位相を遅らせるので、増幅後の画像信号のサンプリングを確実に行うことができ、安定した高品位な画像を読み取ることができる。
【0078】
また、本実施の形態の場合、駆動信号発生回路61の代わりに、図12に示すような駆動信号発生回路70を設け、判定回路14が増幅器7の利得の調整制御が必要であると判定したとき、駆動信号発生回路70が、地肌読取領域Jでは、通常の周波数よりも所定量低い周波数の駆動信号をCCDセンサアレイ6に出力し、地肌読取領域J以外の読取領域YAにおいては、通常の周波数よりも所定量高い周波数の駆動信号をCCDセンサアレイ6に出力するようにしてもよい。そして、駆動信号発生回路70が周波数の異なる駆動信号を出力した後、利得可変回路62が増幅器7の利得の調製制御を行う。
【0079】
この場合の駆動信号発生回路70は、図12に示すように、発振器71、分周器72、73、プリセット器74、インバータ75、カウンタ76、77、ラッチL1、L2、L3及びゲートG1、G2、G3、G4、G5、G6等を備えており、発振器71は、所定周波数のパルスを分周器72、プリセット器74及びラッチL3に出力する。プリセット器74には、判定回路14からの増幅器7の利得の増大が必要であるか否かの判定結果と図示しないTG信号発生器からの光蓄電時間を示すTG信号(図13(a)参照)が入力され、プリセット器74は、判定回路14から増幅器7の利得の増大が必要でない旨の「L」の判定結果が入力されると、TG信号が「H」の期間に、予め設定されたプリセット値PLを分周器72に出力する。このプリセット値PLは、初期値である初期プリセット値PSよりも小さな値である。分周器72は、プリセット値PLにより決定されるクロック数をカウントすると、リップルキャリー信号RCを分周器73に出力するとともに、リップルキャリー信号RCをフィードバックして、その都度、プリセット値PLをロードする。分周器73は、分周器72から入力されるリップルキャリー信号RCを分周してクロックCLK1及びクロックCLK2を生成し、クロックCLK1をカウンタ76及びゲートG3に出力するとともに、クロックCLK2をカウンタ77、ゲートG4及びゲートG5に出力する。ここで、クロックCLK1が、地肌読取領域(無効画素域)Jの画像信号の処理に用いる駆動信号を生成するために用いるクロックで、クロックCLK2が、地肌読取領域J以外の読取領域(有効画素域)YAの画像信号の処理に用いる駆動信号を生成するために用いるクロックであり、クロックCLK1の周波数は、図13の(b)と図13の(e)に示すように、クロックCLK2の周波数よりも大きい(クロックCLK1の周波数>クロックCLK2の周波数)である。また、分周器73には、TG信号がインバータ75を介して入力されており、分周器73は、TG信号が「H」の期間、分周動作を停止する。
【0080】
カウンタ76には、上記分周器73からのクロックCLK1が入力されるとともに、インバータ75で反転されたTG信号が入力され、カウンタ76は、図13に示すように、TG信号が「H」になると、出力をクリアし、TG信号が「L」になると、クロックCLK1のカウントを開始して、読取領域(有効画素域)YAまでの地肌読取領域Jの画素数に達すると、図13(c)に示すリップルキャリー信号RC1をラッチL1に出力する。ラッチL1は、図13(d)に示すように、通常、「L」の出力信号Q1をゲートG1、ゲートG2及びカウンタ77に出力し、カウンタ76からリップルキャリー信号RC1が入力されると、出力信号Q1を「H」に切り換えて出力する。ゲートG1には、ラッチL2の出力信号Q2がさらに入力され、ゲートG2には、さらに、ラッチL2の出力信号Q2が入力される。ゲートG1の出力は、ゲートG3に出力され、ゲートG3には、さらに、分周器73からのクロックCLK1及びラッチL3からの反転出力信号/Q3が入力される。ゲートG2の出力は、ゲートG4に入力され、ゲートG4には、さらに、分周器73からのクロックCLK2及びラッチL3からの反転出力信号/Q3が入力される。ゲートG5には、分周器73からのクロックCLK2が入力されるとともに、ラッチL3の出力信号Q3が入力され、ゲートG3、ゲートG4及びゲートG5の出力は、ゲートG6に出力され、ゲートG6は、その出力を駆動信号としてCCDセンサアレイ6に出力する。
【0081】
上記カウンタ77には、上述のように、分周器73からクロックCLK2が入力されるとともに、ラッチL1の出力信号Q1が入力され、カウンタ77は、図13に示すように、ラッチL1から「H」の出力信号Q1が入力されると、分周器73からのクロックCLK2により地肌読取領域J以外の読取領域(有効画素域)YAの画素数のカウントを開始し、地肌読取領域J以外の読取領域YAの画素数をカウントすると、図13(f)に示すリップルキャリー信号RC2をラッチL2に出力する。ラッチL2は、図13(g)に示すように、通常、「L」の出力信号Q2をゲートG1及びゲートG2に出力し、カウンタ77からリップルキャリー信号RC2が入力されると、出力信号Q2を「H」に切り換えて、ゲートG1及びゲートG2に出力する。
【0082】
したがって、カウンタ76が地肌読取領域(無効画素域)Jの画素数をカウントするまでは、ゲートG3がアクティブとなって、図13(h)に示すように、分周器73からのクロックCLK1がゲートG3及びゲートG6を介して、駆動信号CLKDとしてCCDセンサアレイ6に出力され、カウンタ76が地肌読取領域(無効画素域)Jの画素数をカウントした後、カウンタ77が地肌読取領域J以外の読取領域(有効画素域)YAの画素数をカウントするまでは、図11(c)及び図13(h)に示すように、ゲートG4がアクティブとなって、分周器73からのクロックCLK2がゲートG4及びゲートG6を介して駆動信号CLKDとしてCCDセンサアレイ6に出力される。そして、カウンタ77が地肌読取領域J以外の読取領域YAの画素数をカウントしてリップルキャリー信号RC2をラッチL2に出力し、ラッチL2の出力信号Q2が「H」に切り換わると、再び、ゲートG3がアクティブとなって、分周器73からのクロックCLK1がゲートG3及びゲートG6を介して駆動信号CLKDとしてCCDセンサアレイ6に出力される。また、ラッチL1及びラッチL2には、TG信号がインバータ75で反転されて入力されており、ラッチL1及びラッチL2は、TG信号によりクリアされて、上記動作を1ライン走査毎に切り返し行う。そして、TG信号が「H」の期間は、分周器73からクロックCLK1は出力されるが、分周器73動作しないので、駆動信号CLKDは、「H」あるいは「L」の一定値に保たれる。
【0083】
また、駆動信号発生回路70は、判定回路14から増幅器7の利得の増大調整が不必要である旨の「H」の判定結果が入力されると、ラッチL3が「H」の出力信号Q3をゲートG5に出力するとともに、「L」の反転出力信号/QをゲートG3及びゲートG4に出力し、ゲートG5のみがアクティブとなる。したがって、判定回路14が増幅器7の利得の増大調整が不必要であると判定したときには、分周器73は、初期プリセット値PSをロードしたときのクロックCLK2をゲートG5に出力し、このクロックCLK2がゲートG5及びゲートG6を介して駆動信号CLKDとしてCCDセンサアレイ6に出力される。このときのクロックCLK2は、その周波数が、初期プリセット値PSにより、利得可変時のクロックCLK2よりも高く、クロックCLK1よりも低くなっている。
【0084】
したがって、増幅器7の帯域が利得の増大により低下して、CCDセンサアレイ6の出力波形が劣化するのを、地肌読取領域J以外の読取領域YA(すなわち、原稿20の有効読取領域)でCCDセンサアレイ6の駆動信号CLKDの周波数を低くすることで対応することができ、地肌読取領域JでCCDセンサアレイ6の駆動信号CLKDの周波数を高くすることで、光蓄積時間をほぼ一定に保って、暗時出力成分が増大するのを防止することができる。
【0085】
その結果、図13に示したように、判定回路14が利得可変回路62による増幅器7の利得の増大調整が必要と判定すると、駆動信号発生回路70が、地肌読取領域(無効画素域)Jでは、通常の周波数よりも高い周波数の駆動信号CLKDを、地肌読取領域J以外の読取領域(有効画素域)YAでは、通常の周波数よりも低い周波数の駆動信号CLKDを出力した後、利得可変回路62により増幅器7の利得を増大調整するので、画像信号のサンプリングを確実に行えるとともに、光蓄積時間をほぼ一定に保つことができ、暗時出力成分を増大させることなく、安定して高品位な画像を読み取ることができる。
【0086】
図14及び図15は、本発明の画像読取装置の第6の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0087】
図14において、画像読取装置80は、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタクトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCDセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換回路11、インターフェース12、判定回路14、利得可変回路15、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制御回路19等を備えているとともに、積算平均化回路81及びピーク検出器82を備えている。
【0088】
積算平均化回路81には、A/D変換回路8のデジタル変換した画像信号が入力され、積算平均化回路81は、プレスキャン時、A/D変換回路8から入力される地肌読取領域Jの1ライン分の画像信号を所定ライン数分(n回分)積算平均して、積算平均値をピーク検出器82に出力する。
【0089】
ピーク検出器82は、D/A変換機能を備え、積算平均化回路81から入力される積算平均値をアナログ変換して、変換結果を保持し、判定回路14に出力する。
【0090】
すなわち、積算平均化回路81は、図15(a)に示すように、L1、L2、L3、・・・、Lnからなるデジタルの画像信号が入力されると、図15の(b)及び(c)に示す制御信号a、bにより、プレスキャンにおける地肌読取領域Jの画像信号の積算処理を行い、地肌読取領域J以外のプレスキャン及び本スキャン時には、積算処理を行わない。
【0091】
いま、積算するライン数(n)を4(n=4)とすると、積算平均化回路81は、制御信号bが「L」になると、画像信号L1のラインデータのみを積算平均化回路81内のメモリ(図示略)に書き込み、図15(b)に示すように、次に制御信号bが「H」になる画像信号L2のタイミングで、メモリに書き込んだ画像信号L1を読み出すとともに、画像信号L2の対応するドット位置データに積算して、積算結果L1+L2を、再度メモリに書き込む。同様に、積算平均化回路81は、画像信号L3のタイミングにおいても、画像信号L2の場合と同様に、メモリに書き込んだ積算結果L1+L2を読み出して、画像信号L3の対応するドット位置データに積算して、積算結果L1+L2+L3を、再度、メモリに書き込む。そして、、図15(c)に示すように、制御信号cが「L」になると、積算平均化回路81は、上記同様に、メモリに書き込んだ積算結果L1+L2+L3を読み出して、画像信号L4の対応するドット位置データに積算して、積算結果L1+L2+L3+L4を、平均化して新たな1ラインデータL’1としてピーク検出器82に出力する。その後、再度、制御信号bが「L」になると、積算平均化回路81は、画像信号L5から画像信号L8について、上記同様の積算処理及び平均化処理を行って新たな画像信号L’2を生成して、ピーク検出器82に出力する。積算平均化回路81は、以下、同様に、A/D変換回路8からの画像信号を積算・平均化して新たな画像信号L’3、L’4、・・・、L’mを、積算平均値として順次ピーク検出器82に出力する。
【0092】
そして、ピーク検出器82は、上述のように、積算平均化回路81から入力される積算平均値をL’1、L’2、L’3、・・・、L’mをアナログ変換して、変換結果を保持し、判定回路14に出力する。
【0093】
判定回路14は、このアナログ変換された積算平均値L’1、L’2、L’3、・・・、L’mに基づいて、上記第1の実施の形態と同様に、増幅器7の利得の制御調整が必要であるかの判別を行って、利得可変回路15に出力し、利得可変回路15は、判定回路14の判定結果に基づいて増幅器7の利得の調整制御を行う。
【0094】
したがって、本実施の形態の画像読取装置80によれば、A/D変換回路8のデジタル変換した画像信号を積算平均化回路81により積算平均化して、この積算平均化された画像信号をピーク検出器82で検出し、ピーク検出器82の検出した積算平均値とA/D変換回路8の基準値に基づいて判定回路14が増幅器7の利得の調整制御が必要であるか否かを判定するので、判定回路14による判定を確実に行うことができ、安定した高品位な画像を読み取ることができる。
【0095】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0096】
例えば、上記各実施の形態においては、コンタクトガラス2上に固定的にセットされた原稿20をコンタクトガラス2を移動させて原稿2の画像を読み取る画像読取装置に適用しているが、読取機構としては、上記のものに限るものではなく、例えば、コンタクトガラス上を原稿を搬送しつつ、読み取るものやコンタクトガラス上に固定的にセットされた原稿に光源やミラー及びレンズ等の読取機構を搭載した走行体を移動させて原稿の画像を読み取る画像読取装置に対しても、同様に適用することができる。
【0097】
また、上記実施の形態の大部分の実施の形態においては、A/D変換回路8の基準値として、プレスキャン時に白基準板21を読み取ったときの画像信号のピーク値を採用しているが、A/D変換回路8の基準値としては、これに限るものではなく、例えば、プレスキャン時に地肌読取領域Jを読み取った画像信号のピーク値をA/D変換回路8の基準値としてもよい。
【0098】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像読取装置によれば、増幅手段の利得を増大させる際、増幅手段の利得を増大させるに先立って、地肌読取領域以外の原稿の読取領域においては、光電変換手段に出力する駆動信号の周波数を所定の周波数よりも所定量低い周波数に変化させ、地肌読取領域においては、所定の周波数よりも所定量高い周波数に変化させるので、画像信号のサンプリングを確実に行うことができるとともに、光蓄積時間をほぼ一定にすることができ、暗時出力成分を増大させることなく、より一層安定した高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0099】
請求項2記載の発明の画像読取装置によれば、増幅手段の利得調整処理の強制動作を指示する白基準指示手段を設け、白基準指示手段により利得調整処理の強制動作指示が行われると、プレスキャン時の地肌読取領域の画像信号のピーク値とA/D変換手段の基準値との偏差が予め設定された基準偏差より大きいか否かにかかわらず、増幅手段の利得調整処理を行うので、原稿の地肌を取り除いた読取動作を行うことができ、高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0100】
請求項3記載の発明の画像読取装置によれば、プレスキャン時に、地肌読取領域の画像信号の平均値とA/D変換手段の基準値との偏差を算出し、当該偏差が基準偏差より大きいか否かを判定するので、原稿の地肌をより一層適切に取り除いた読取動作を行うことができ、より一層高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0103】
請求項4記載の発明の画像読取装置によれば、地肌読取領域を、白基準板に隣接して設けているので、プレスキャン時に、白基準板の読取条件とほぼ同じ読取条件より地肌読取領域の読み取りを行うことができ、増幅手段の利得の調整処理が必要であるか否かをより一層確実に、かつ、適切に行って、より安定した高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適用した画像読取装置の要部構成図。
【図2】図1の白基準板及び地肌読取領域部分の拡大正面図。
【図3】図1のCCDセンサアレイの1ライン分の出力(i)と当該出力から転送クロック成分を取り除いたアナログ信号(ii)を示す図。
【図4】本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を適用した画像読取装置の要部構成図。
【図5】本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を適用した画像読取装置の要部構成図。
【図6】本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を適用した画像読取装置の要部構成図。
【図7】図6の地肌判別回路の詳細な回路図。
【図8】図7の各部の信号波形を示すタイミング図。
【図9】本発明の画像読取装置の第5の実施の形態を適用した画像読取装置の要部構成図。
【図10】図9の駆動信号発生回路の詳細な回路図。
【図11】通常の駆動信号(a)、利得増大時の駆動信号(b)、(c)及びTG信号(d)を示す図。
【図12】図9の画像読取装置の駆動信号発生回路の他の例の詳細な回路図。
【図13】図12の各部の信号波形を示すタイミング図。
【図14】本発明の画像読取装置の第6の実施の形態を適用した画像読取装置の要部構成図。
【図15】図14の積算平均化回路による画像信号の積算平均化処理を説明するための信号波形を示すタイミング図。
【符号の説明】
1、30、40、50、60、70、80 画像読取装置
2 コンタクトガラス
3 光源
4 ミラー
5 結像レンズ
6 CCDセンサアレイ
7 増幅器
8 A/D変換回路
9 暗出力補正回路
10 シェーディング補正回路
11 線密度変換回路
12 インターフェース
13 ピーク検出器
14 判定回路
15、62 利得可変回路
16、61 駆動信号発生回路
17 光源駆動回路
18 モータ
19 モータ駆動制御回路
20 原稿
21 白基準板
31 白基準選択部
41 白基準指示部
51 地肌判別回路
52、53 ラッチ回路
54 ビットコンパレータ
63 遅延素子
64 マルチプレクサ
71 発振器
72、73 分周器
74 プリセット器
75 インバータ
76、77 カウンタ
L1、L2、L3 ラッチ
G1、G2、G3、G4、G5、G6 ゲート
81 積算平均化回路
82 ピーク検出器
Claims (4)
- 光源から原稿に光を照射して原稿面を走査し、当該原稿に照射された光の反射光あるいは透過光を光電変換手段に入射させて、当該光電変換手段により前記原稿面での光の反射率または透過率に応じたアナログの電気信号に変換した画像信号を得る画像読取装置であって、
前記光電変換手段を駆動させるための所定周波数の駆動信号を生成して前記光電変換手段に出力する駆動信号発生手段と、
前記光電変換手段の出力する前記画像信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段の利得を変化させる利得可変手段と、
前記増幅手段の増幅した前記アナログの前記画像信号を所定の基準値に基づいてデジタルの画像信号に変換するA/D変換手段と、
前記原稿の読取領域外に配設された白基準板と、前記原稿の前記読取領域内に設けられ前記原稿の地肌を読み取るための地肌読取領域と、
前記原稿の前記地肌読取領域の前記画像信号のピーク値を検出保持するピーク検出手段と、
前記ピーク検出手段の検出保持した前記ピーク値と前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出して、当該偏差が予め設定された所定の基準偏差より大きいか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記読取領域を走査して当該原稿の画像を読み取る本スキャンの前に前記白基準板と前記地肌読取領域をプレスキャンし、
前記判定手段が、前記地肌読取領域の前記画像信号の前記ピーク値と前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出し、当該偏差が前記基準偏差よりも大きいと判定すると、前記利得可変手段が、前記ピーク値が前記基準値と等しくなるように前記増幅手段の利得を変化させる利得調整処理を行った後、前記読取領域の読取動作を行う画像読取装置において、
前記駆動信号発生手段は、前記駆動信号の周波数を変化させる周波数可変機能を備え、前記判定手段の判定結果により前記増幅手段の利得を増大させる際、前記利得可変手段が前記増幅手段の利得を増大させるに先立って、前記地肌読取領域以外の前記原稿の読取領域においては、前記駆動信号の周波数を前記所定の周波数よりも所定量低い周波数に変化させ、前記地肌読取領域においては、前記所定の周波数よりも所定量高い周波数に変化させることを特徴とする画像読取装置。 - 前記画像読取装置は、前記利得調整処理の強制動作を指示する白基準指示手段を、さらに備え、前記白基準指示手段により前記利得調整処理の強制動作が指示されると、前記利得可変手段は、前記判定手段の判定結果にかかわらず、前記増幅手段の前記利得調整処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- 前記判定手段は、前記地肌読取領域の前記画像信号の平均値と前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出し、当該偏差が前記基準偏差より大きいか否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像読取装置。
- 前記地肌読取領域は、前記白基準板に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
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