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JP3625450B2 - 光通信網、ノード装置及び光通信網管理装置 - Google Patents

光通信網、ノード装置及び光通信網管理装置 Download PDF

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JP3625450B2 JP2002050670A JP2002050670A JP3625450B2 JP 3625450 B2 JP3625450 B2 JP 3625450B2 JP 2002050670 A JP2002050670 A JP 2002050670A JP 2002050670 A JP2002050670 A JP 2002050670A JP 3625450 B2 JP3625450 B2 JP 3625450B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回線の編集機能を有する装置をメッシュ形式で接続したネットワークにおいての伝送路、あるいはネットワークを構成する装置の故障が発生した際に回線の編集機能により、回線のネットワーク上で回線の再設定を実行することにより、回線を救済する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットに代表されるデータトラヒックの急増や、画像・音声・データからなるマルチメディア通信の需要急増に対応するため、通信網を構成する伝送路と通信ノードの高速化と大容量化が進められ、光ファイバと光信号を使用した光通信装置の導入が進んでいる。また、1本のファイバに多数の波長の光信号を多重して伝送する波長多重信号伝送技術が導入されている。さらに、波長多重信号伝送路における波長多重数を160波(1波長当りの伝送容量は10Gbps)程度にまで増加する技術の実用化が検討されている。
【0003】
また、従来の光信号を一旦電気信号に変換して処理していた通信装置に代わり、光信号を電気信号に変換せず光信号のまま伝送路切替え/回線切替え等のスイッチング(切替)処理を実施する光クロスコネクト(以下OXCと称する)や光アドドロップ多重装置(以下OADMと称する)と呼ばれる光経路設定装置の実用化が検討されている。
【0004】
こうした波長多重光ネットワークでは、一本のファイバの切断によって、波長多重された百波以上の信号に対して障害が同時発生することとなり、その影響は甚大なものとなることから高信頼化が必須となる。
【0005】
SONET/SDHにおける端局装置(Line Terminal Equipment:LTE)や分岐多重挿入装置(Add Drop Multiplexer:ADM)といった既存伝送装置では、ポイント・ツー・ポイントあるいはリング形のネットワークトポロジにおいて、プロテクションと呼ばれる傷害復旧(切替)方法を用いて50msec以下の復旧時間を実現している。ここで、プロテクションとは「予め固定的に割当てられた予備経路への切替」による復旧方法の総称である。 前述のようにプロテクションは、予備経路が予め割当てられているため切替処理が単純であり、その結果高速復旧にも有利であるという特徴を有する。反面、使用中の経路(現用系)と同一の容量を予備経路(予備系)に対しても確保しておく必要があり、経済性の観点からは有利とは言えない場合もある。
【0006】
一方、同じく既存の伝送装置であるディジタルクロスコネクト装置(Digital Cross Connect:DXC)では、メッシュ形のネットワークトポロジにおいて、フラディングと呼ばれる手法等を用いて予備経路の探索を行い、障害復旧を行う方法が実現されている。これはリストレーションと呼ばれ、「柔軟に変更可能な割当経路への切替」による復旧方法の総称である。
【0007】
上述のようにリストレーションでは、障害の発生後に予備経路の探索を実施し、かつ、多数の経路の探索を実施するため、プロテクションと比較してより多くの復旧時間を要する。反面、予備系を複数の現用系にて共用して使用することが可能であるため、経済的に優れるという特徴も有している。したがってリストレーションが有する経済性を確保しつつ、プロテクションに近い復旧動作の高速性を実現することが望まれる。
【0008】
以上を前提として、メッシュ形のネットワークにおける復旧方法として、パス切替方法とリンク切替方法とを考える。ここでパスとは、複数のノード装置を介して、送信端のノード装置と受信端のノード装置との間に設定された論理的な通信経路をいい、またリンクとは、前記パスにおける2つの特定のノード装置間の論理的な通信経路をいう。すなわち、パスとは複数のリンクが直列に接続されたものといえる。したがって、あるノード間の物理的な通信経路上に、異なる波長の光信号による複数の異なるパスあるいリンクが存在することもありうる。
【0009】
パス切替方法は、送信端および受信端ノード(パス端ノード)が障害検出を行い、予め設定された迂回経路(予備経路)上の予備パスに再切替する方式である。ここで、復旧動作を高速化するため、予備経路を予め設定しておくこととする。予備パスは、障害が検出された使用中のパス(障害現用パス)と共通のリンクを全く使用しない(link disjoint)予備パスが選択されている。障害検出は伝送装置のAIS(Alarm Indication Signal)の様な障害転送情報やパス端ノードによる健全確認用パケットの授受によって可能である。 パス切替方法は、さらに、予め、複数の現用パス毎に予備パスを個々に設定しておく方法(パス切替方法1:予備容量の共有なし)と、異なる現用パスが特定の予備経路を共有する方法(パス切替方法2:予備容量の共有あり)が考えられる。
【0010】
一方、リンク切替方法は、上記パス切替方法をノード間で定義されるリンクに対して適用したものである。すなわち、障害が発生したリンクを構成する二つのノード間で、他の予備経路へ切替るものである。
【0011】
なお、以上述べたパス切替方法およびリンク切替方法は、障害監視の端点とその障害を回復するパス又はリンクの端点が一致していることが特徴である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
波長多重光ネットワークにおけるパス切替方法では、一本の光ファイバ伝送路に複数のパスが収容されるため、その障害によって様々なノードで障害が検出され、各々のパス毎に障害回復動作が実行される。予め、予備パスを現用パス毎に占有して設定しておく上記パス切替方法1では、切替はパス端のノードに限定されるため高速な復旧動作が可能である。しかし、この方法は実現が容易ではあるが予備経路の共有化が行えないので予備容量を多数必要として経済的でない。
【0013】
また、異なる現用パスが予備経路上の容量を共有するパス切替方法2では、同時に障害発生した異なるパス相互間で、予備パスの使用可否に関する調停制御が必要となる。すなわち、複数の現用パスから障害が発生した場合、それらの現用パスが共有する予備パスに対する競合が様々なノードで発生する。こうした競合を復旧すべきパスの優先度等に応じて調停する方法が大きな課題となる。
【0014】
一方、リンク切替方法では、あるノード間で障害が発生すると、そのノード間に収容されているパスに関する障害として受信端のノードが全て検出できるため、そのノードが主体(マスタノード)となって切替の実行を行なうことが可能である。従って、予め、障害回復に必要となる予備容量を確保しておけば、そのマスタノードが復旧経路を一元管理して予備への切替を行なうことができる。また、一元管理することによって、障害リンクと同一のノード間経路を通る他のパスについても、その優先度に応じて切替制御することが可能である。
【0015】
しかし、リンク切替は、障害が発生したパスの中に伝送路と2つの方路で接続されたノード(2方路ノード)が存在するとループバックが発生する場合があり、予備容量の低減が難しいという問題がある。また、上記パス切替及びリンク切替共に、すべてのノードが予備パスの管理情報の保持し、更新を行なう必要があるため、管理が複雑となる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ノードを2方路の伝送路と接続されたアッドドロップノードとと3方路以上の伝送路と接続されたジャンクションノードとに分類する。そして、現用パスを送受信端のノードとジャンクションノード間、あるいは隣接するジャンクションノード間で定義される複数の部分パスに分割する。障害検出と迂回経路への切替はこの部分パス単位に実施され、部分パスの端点となる2個のノードでは、その間のリンクを通過する全てのパスに対してその障害の有無と部位とを特定できる障害同定機能を設ける。
【0017】
【発明の実施の形態】
第1の実施例として、図1を用いてパス切替による回線の救済方法を説明する。図1に示すように、N1(101)〜N21(121)の光伝送ノード装置がメッシュ状に接続されている。ここではパス切替方法として、異なる現用パスが予備経路上の容量を共有する方法を説明する。
【0018】
図1において、現用パス1(160)が、N5(105)とN17(117)の間に、経路N5−N4−N3−N7−N11−N10−N9−N14−N17を使用して接続されている。また、現用パス2(170)が、N13(113)とN19(119)の間に、経路N13−N12−N11−N15−N19を使用して接続されている。パス切替方法は、障害パス全体(障害の発生していないリンクも含めて全て)を他の新たに設定するパスに切り替える方法であり、現用パス1(160)の迂回経路は、現用パスと共有するリンクが存在しない(Link Disjoint)経路N17−N18−N19−N20−N21−N16−N13−N8−N5を使用した予備パス1(165)とする。また、現用パス2(170)の迂回経路は、同様に(Link Disjoint)経路N19−N20−N21−N16−N13を使用した予備パス2(175)とする。この場合、N19−N20−N21−N16−N13の経路(180)は、現用パス1(160)と現用パス2(170)それぞれの迂回経路として共有されるため、予備経路を確保するコスト上、有利である。
【0019】
ここで障害1(190)がN3−N7間で発生すると、その近傍のノード(N3(103)またはN7(107))で検出された障害情報が現用パス1(160)の各中間ノードによって転送され、最終的に現用パス1の送受信端であるN5(105)とN17(117)においてもその障害が検出されることとなる。N5(105)とN17(117)には、現用パス1(160)の予備パス1(165)の経路N17−N18−N19−N20−N21−N16−N13−N8−N5に関する情報が予め保持されており、また、予備パス1(165)の経路上に存在する他の各ノード(N18、N19、N20、N21、N16、N13、N8)においても、ネットワーク管理装置200からの情報配信210によって、事前に予備パス1(165)の中継ノードたり得る設定がなされている。障害を検出したN5(105)とN17(117)とは、内部の接続経路の設定変更等を実施して、現用パス1(160)を予備パス1(165)へ切り替えることによって障害が回復される。
【0020】
同様に障害2(195)がN15−N11間で発生すると、それを検出した送受信端ノードN13(113)およびN19(119)によって、現用パス2(170)迂回経路である予備パス2(175)へ切替えることにより救済される。
【0021】
従って、前記障害1(190)および障害2(195)が同時に発生すると、予備パス1および2(165および175)において共有されている経路N19−N20−N21−N16−N13において、予備容量使用のための競合が発生することとなる。
【0022】
このように、パス切替方法による障害復旧においては、予備経路として設定されている個々のリンクは、複数の異なる現用パスの予備パスの一部として共有されることがあり、複数の障害が同時に発生した場合、それらの各現用パス相互間で調停を行なう必要がある。
【0023】
また、一本のファイバに多数の波長が収容される波長多重ネットワークでは、一本のファイバの障害によって複数の異なる経路を有する現用パスに障害が発生することとなり、その結果多数のノードで障害が検出されて、各々切替が実行されることになる。場合によっては、このような切替がネットワーク全体の至る所に波及して、ネットワーク上の各々のパスの設定状態を大幅に変更しなければならないこともあり得る。
【0024】
さらに、予備パスに設定された経路上の各ノードは、その予備経路に関する情報を管理する必要があるため、ネットワーク管理装置(150)は、それらの全ノードに対して情報配信(210)を行なうこととなり、管理が複雑となる。
【0025】
次に、第2の実施例として、図2を用いてリンク切替方法を説明する。ここでも、異なる現用リンクが予備経路上の容量を共有する方法を前提として説明を行う。図1と同様に、現用パス1(160)が、N5(105)とN17(117)の間に、経路N5−N4−N3−N7−N11−N10−N9−N14−N17を使用して接続されている。また、現用パス2(170)が、N13(113)とN19(119)の間に、経路N13−N12−N11−N15−N19を使用して接続されている。リンク切替は、障害が発生したリンクのみを他の経路に切り替える方法である。
【0026】
例えば、障害1(190)がN3−N7間で発生すると、障害リンク端のノードN7(107)とN3(103)において障害が検出される。N7(107)とN3(103)には、それぞれを現用パス1(160)とは別経路にて接続する予備経路N7−N11−N12−N13−N8−N5−N4−N3(230)の経路情報が予め保持されており、また予備経路230上に存在する他の各ノード(N11、N12、N13、N8、N5、N4)においても、ネットワーク管理装置200からの情報配信210によって、事前に予備経路230(165)の中継ノードたり得る設定がなされている。ノードN7(107)とN3(103)では上記の予備経路への切替を実行して障害が回復される。
【0027】
ここでさらに障害2(195)がN15−N11間で発生すると、障害1(190)の復旧用に使用されているN11−N13間を通過しない予備経路N15−N19−N18−N17−N14−N9−N10−N11(240)で救済可能である。
【0028】
このようにリンク切替においても、予備経路の共有を前提とすると、その予備容量使用のための競合が発生する。しかしながら、波長多重信号を収容した一本のファイバの障害によって多数のパスに障害が発生した場合においても、パス切替のように複数のノードにパス障害情報が波及することなく、障害を検出し切替を実行するのは、障害リンク両端の2ノードだけに集約されるため、予備経路の調停管理を行い易い。また、切替が、より部分的な領域に収まるので、ネットワークの状態が大きく変化することがない。
【0029】
一方、リンク切替において、図2に示すように切替ノード(N3(103)およびN11(111))の近隣に、N7(107)やN4(104)のような2方路ノードが存在すると、N7(107)およびN11(111)間、あるいはN3(103)およびN5(105)間に見られるように、切替ノードにおいて現用パスとその予備経路の折り返し(ループバック)が発生する。このような現用パスとその予備経路とが重なり合う経路では、少なくとも現用パスと同一の容量を予備用に確保する必要があり、経済的ではない。
【0030】
さらに、パス切替と同様に、予備経路上に配置される各ノードでは、切替に関する経路情報を管理する必要があり、ネットワーク管理装置(150)は、それらの全ノードに対して情報配信(210)を行なうこととなり、管理が複雑となる。
【0031】
次に、第3の実施例を説明する。まず、図3を用いて本復旧方法における切替の基本的な考え方を説明する。図3において、図1あるいは図2と同様に現用パス1(160)が、N5(105)とN17(117)の間に、経路N5−N4−N3−N7−N11−N10−N9−N14−N17を使用して接続されている。また、現用パス2(170)が、N13(113)とN19(119)の間に、経路N13−N12−N11−N15−N19を使用して接続されている。
【0032】
ここで障害1(190)がN3−N7間で発生すると、現用パス1の部分経路N5−N4−N3−N7−N11を予備経路N5−N8−N13−N12−N11へ切替えることにより障害が回復される。また、障害2(195)がN15−N11間で発生した場合には、現用パス2が予備経路N13−N16−N21−N20−N19へ切替えることにより救済される。
【0033】
このように、本実施例は、リンク切替のようなループバックが発生せず、またパス切替のような送受信端ノード間のパス全体の切替が不要な場合もあるため、障害復旧用の予備経路の利用効率がパス切替およびリンク切替のいずれの場合より改善される。
【0034】
以下、上記の切替を実行するために、各ノードが備えるべき機能や構成について詳細に説明する。本実施例では、2方路の伝送路と接続されたノード(アッドドロップノードと称する)と3方路以上の伝送路と接続されたノード(ジャンクションノードと称する)とに分類する。そして、現用パスを送受信端のノードとジャンクションノード間、あるいは隣接するジャンクションノード間で定義される複数の部分パスに分割する。障害検出と迂回経路への切替はこの部分パス単位に実施され、部分パスの端点となる2個のノードでは、その間のリンクを通過する全てのパスに対してその障害の有無と部位とを特定できる障害同定機能を設ける。
【0035】
例えば、図3において障害1(190)がN3−N7間で発生すると、部分パスを形成している(隣接するジャンクションノードである)N3(103)とN11(111)の双方において障害1(190)が検出される。N3(103)とN11(111)には、複数の予備パス経路情報が予め記憶されて有り、後述のアルゴリズム等によってそれらの内から適切な経路(例えば、ここでは予備パス経路N5、N8、N13、N12、N11)が選択され、N3(103)とN11(111)が切替制御のマスタとなって、他のジャンクションノードやアッドドロップノードに予備パス経路への切替を指示することで切替が実行され障害が回復される。
【0036】
同様に、障害2(195)がN15−N11間で発生すると、N19(119)とN11(111)で障害が検出される。N19(119)とN11(111)では、予め記憶された複数の予備パス経路情報の内から、経路N13−N16−N21−N20−N19が選択され、N19(119)とN11(111)がマスタとなって他のノードと切替を実行して障害が回復される。
【0037】
図9を用いて現用パスの部分パス分割と予備経路割当て方法をより具体的に説明する。現用パスが、N5(105)とN17(117)の間に、経路N5−N4−N3−N7−N11−N10−N9−N14−N17を使用して接続されている。ここでは、N5からN17への単方向の例を示す。
【0038】
先に説明したように、ジャンクションノード間および送受信端ノードとジャンクションノード間で部分パス分割を行なう。この結果、全体の現用パスは、部分パス1(N5−N4−N3)810―1、部分パス2(N3−N7−N11)810―2、部分パス3(N11−N10−N9)810―3、部分パス4(N9−N14−N17)810―4に分割される。予備経路についてもジャンクションノード間を接続する部分経路、例えば、JJ1(N13−N12−N11)820―2やJJ2(N3−N2−N1−N6−N9)820―3として定義され、また、送受信端ノード(2方路ノード)とジャンクションノード間を接続する部分経路、例えば、AJ1(N5−N8−N13)820―1として定義される。
【0039】
障害がN3−N7間で発生して、部分パス2(N3−N7−N11)810―2が障害を受けた場合、JJ1(N13−N12−N11)とAJ1(N5−N8−N13)による予備経路N11−N12−N13−N8−N5により障害が回復される。また、他の経路として、JJ2(N3−N2−N1−N6−N9)820―3の予備経路N3−N2−N1−N6−N9を選択可能である。
【0040】
図10に本発明に使用される迂回経路参照テーブルの一例を示す。本迂回経路参照テーブル900は、図9に示すネットワーク構成においてN11(111)が保持するものである。図9における部分パス2(N3−N7−N11)810―2は、N11では部分パスID番号1に登録されている。部分パスは起点ノードと終点ノードとによって定義され、例えば、図9では起点ノードIDとその接続ポートID、および終点ノードIDとその接続ポートIDとにより管理している。
【0041】
図11には、本発明の迂回路状態テーブルの実施例を示す。本迂回路状態テーブル950には、予備経路に対して、予備として使用可能な伝送容量と、使用可能容量すなわち空き容量と、現状の使用中の容量と、使用中の回線の優先度等が記憶されている。
【0042】
本テーブルを参照することによって、障害部分パスが切替え可能であるか否かを判断することが可能となる。また、図11のテーブルに示すように、使用中の回線(パス)の優先度を同時に記憶しておくことで、障害が発生したパスの重要度に応じて復旧動作を実施することが可能である。また、このような優先度の管理を各ノードにおいて集中管理することが可能なので、予備容量の使用に際してその競合制御が容易に可能となる。
【0043】
本実施例においても、予備パス経路が共有されている場合には、その容量確保のための競合が発生する。しかしながら、波長多重された信号を収容する一本のファイバの障害によって多数の波長の信号に障害が発生しても、その障害を検出し切替を制御するのは、ジャンクションの2ノードだけであるので、予備容量の調停管理を行い易い。また、切替がローカルな範囲に閉じるので切替の前後においてネットワークの状態が大きく変化することがないと共に、切替後の予備経路においてループバックが発生しないため、予備経路の利用効率がリンク方式より優っている。さらに、予備経路に関する情報は、上述のように切替制御のマスタとなるジャンクションノードだけが管理すればよいため、その結果ネットワーク管理装置(150)は、ジャンクションノードに対してのみ、情報配信(220)を行なえばよく、管理が非常に簡略化されることになる。
【0044】
上記に示した実施例は、障害を検出し切替制御のマスタとなるノード(マスタノード:上記障害1(190)においてはN3(103)とN11(111))と、置き換えられるパスの端点のノード(置換端ノード:上記障害1(190)においてはN5(105)とN17(117))とが異なるという特徴を持っており、上記マスタノードが復旧経路を一元管理して他のノードを制御することによって予備経路への切替を行なうことができる。また、一元管理することによって、障害の発生したリンクを通過する複数パスの優先度に応じて切替制御することも容易になる。
【0045】
なお、現用パスを部分パスに分割する際に、上述のように隣接するジャンクションノード間あるいは送受信端ノードとジャンクションノード間に限定せず、任意のジャンクションノード間に部分パスを定義し、障害時にはその部分パスとリンクを共有さいない(Link Disjoint)経路で置き換えることによって、マスタノードと置換端ノードとを一致させることも可能である。
【0046】
ここで、部分パスごとの障害検出は、例えば、ITU−Tで標準化されている光レイヤ(G709)の管理方法におけるOChの障害監視方法などが使用可能である。OChではある区間毎にビットエラーレートに基づいた信号の劣化を計測可能なため、これを利用可能である。しかしながら、この実施例では、一本のファイバの障害により多数の波長の障害が発生すると多数の部分パス端のノードで障害が検出され、パス切替の様に切替が実行される。しかし、切替がネットワーク全体に及ぶことはない。 図4に、本実施例におけるネットワーク管理装置及びノード装置の実施例を示す。ノード装置300は図3におけるアッドドロップノードあるいはジャンクションノード(101〜121)として適用されるものであり、方路1〜N(310−1〜N)の光ファイバ伝送路に対する入力端子、及び方路1〜N(320−1〜N)の光ファイバ伝送路に対する出力端子を備える。波長分離部330は光ファイバ伝送路310から受信した光信号の強度を増幅する光アンプ330−11〜1Nと、それによって増幅された波長多重光を個々の波長あるいは特定の波長帯域に分離する分波器330−21〜2Nとからなる。入力インタフェース部350は波長分離部330から受信した光信号や本ノード装置300に接続された図示しないクライアントからの入力信号311をモニタ(性能監視等)し、切替部370に送信する。切替部370は入力信号の接続方路を切替えるものであり、光スイッチを用いて構成可能であるが、ノード装置300内の適当な位置に光/電気変換器および電気/光変換器を設置することによって電気スイッチを使用することも可能である。出力インタフェース部360は切替部370からの出力信号をモニタして波長多重部340へ送信するとともに、同じく切替部370によって方路設定された図示しないクライアントへの出力信号をモニタして出力する機能を有する。波長多重部340は出力インタフェース部360から受信した光信号を波長多重する合波器340−21〜2Nと、その波長多重光を増幅して光ファイバ伝送路320へ出力する光アンプ340−11〜1Nとから構成される。コントローラ380−1〜5は、それぞれ波長分離部330、入力インタフェース部350、切替部370、出力インタフェース部360、波長多重部340を制御する。
【0047】
また、本ノード装置300には、上位のネットワーク管理装置150や他のノード装置と通信を行い、経路設定や障害時の切替等の制御を行うノード制御装置390を内蔵している。ノード制御装置390には、障害時の切替制御に必要な各種データ、すなわち警報管理情報390−1および切替管理情報390−2および迂回路管理情報390−3が記憶されている。
【0048】
ここで警報管理情報390−1は、インタフェース部390−5を介して接続されたコントローラ380から障害情報等を受信し、装置内外の障害の種類や部位を特定した結果が格納されている。切替管理情報390−2は切替部370における経路設定の状態が記憶されている。
【0049】
迂回路管理情報390−3はノード装置300が管理する現用パス毎に、ネットワーク管理装置150によって設定された迂回経路(最低1経路以上)を記憶する迂回経路参照テーブルと、この各迂回経路を構成する、任意のノード間で定義される部分経路の使用状況を管理する迂回経路状態テーブルとからなる。これらテーブルの具体的な内容については後述する。迂回経路管理情報390−3はジャンクションノードとして使用される場合にのみ備えてもよい。
【0050】
なお、ネットワーク管理装置150とは外部インタフェース部390−4を介して通信することによって、必要に応じて迂回路管理情報390−3はアップデートされる。また、外部インタフェース部390−4は、他のノード装置のノード制御部との通信をする機能も有している。CPU390−6はノード制御装置390およびこれを通じてノード装置300全体の管理・制御を行なう。
【0051】
ネットワーク管理装置150は、各ノード装置300とインタフェース部150−8を介して接続され、各種データベース150−2〜7とCPU150−1とを備え、複数のノード装置300を含むネットワーク全体の管理・制御を行なうことが可能である。ここでトポロジ管理情報150―2は管理対象のネットワーク上に配置された各ノード装置300相互の接続関係やその距離(間隔)等に関する情報である。リンク容量情報150―3は各ノード間のリンクの伝送容量、より具体的には、可能な波長多重数等に関する情報である。パス設定情報150―4は、設定されているパスの端点ノードや中間ノード、およびその波長情報等に関する情報である。予備容量情報150―5は、各リンクにおいて予備経路用に割り当て可能な伝送容量に関する情報である。警報管理情報150―6は、各ノード装置300から受信した全警報情報である。配信テーブル情報150―7は全てのノード装置300に対する迂回路管理情報390−3、すなわち迂回経路参照テーブルと迂回経路状態テーブルの情報である。
【0052】
図5は本実施例におけるネットワーク管理装置の動作フローチャートであり、(1)は現用パスを新たに設定する場合を、また(2)は経路切替が実行された後や、予め設定していた迂回経路に関する警報等を受信して、迂回経路を再度設定する場合を示している。
【0053】
(1)の現用パスの新規設定フローは、主にSTEP1:現用パス設定受付410と、STEP2:現用パス及び予備パス設計420と、STEP3:情報配信430の3つのステップよりなる。ここでSTEP1:現用パス設定受付410では、例えば、パス設定要求有410―1にて要求を受け付ける。
【0054】
STEP2:現用パス及び予備パス設計では、例えば、まず、現用パスの候補を探索し(420―1)、それらの中から1つを選定し(420―2)、その選定した現用パスを部分パスに分割し(420―3)、各部分パスの迂回路を探索し(420―4)、各部分パスの迂回路経路を少なくとも1つ選定する(420―5)。最後に現用パスと迂回路の伝送容量の適合を確認し(420―6)、適合しない場合には、もう一度、現用パスの探索を行い、異なる候補について上記の処理を繰り返す。この結果、最終的に現用パスと迂回路の伝送容量が適合すれば(420―6)、現用パス及び迂回路を確定する(420―7)。
【0055】
STEP3情報配信(430)では、例えば、まず、上記で確定した現用パスが設定できるよう、各ノード装置300に対して切替部370の設定変更(切替要求)を配信し(430―1)、新規現用パスへの切替えを実施する。その後、前記現用パスを構成する部分パスとそれに対する新規の迂回経路情報の参照テーブルを配信する(430―2)。さらに、個々の迂回経路の使用状況等を記録した状態情報の配信を行なう(430―3)。
【0056】
(2)に示す警報や復旧切替の実施が実行された後のフローチャートは、主にSTEP1:情報受付460、STEP2:予備再設計470、STEP3:情報配信480の3つのステップよりなる。
【0057】
STEP1:情報受付460にて配下のノード装置から警報や障害復旧のための経路切替が実施された旨の報告(460―1)を受信すると、STEP2にて予備再設計470を行なう。予備再設計470では、先の報告460−1に基づき、設定していた予備経路にて警報(障害発生)や経路切替が実施された場合等、それによって影響を受ける現用パスの有無を検索する(470―1)。影響を受ける現用パスが検出されると、それを複数のの部分パスに分割して(470―2)、各部分パス毎にその迂回路の候補を探索する(470―3)。そしてその候補の中から特定の迂回路経路を選定して(470―4)、現用パスとの伝送容量の適合性を確認する(470―5)。ここで、伝送容量が適合しない場合には、もう一度、部分パス単位に迂回経路の探索を行い、他の候補を試す。また、適合すれば、迂回経路として再決定する(470―6)。
【0058】
そしてSTEP3情報配信(480)として、例えば、前記現用パスを構成する部分パスとそれに対する新規の迂回経路情報の参照テーブルを配信する(430―2)。さらに、個々の迂回経路の使用状況等を記録した状態情報の配信を行なう(430―3)。
【0059】
図6は、本実施例におけるジャンクションノードにおける切替制御動作のフローチャートであり、主にSTEP1:障害同定510、STEP2:迂回路探索520、STEP3:切替処理530、STEP4:情報送受信540の4つのステップからなる。
【0060】
STEP1:障害同定510では、例えば、自ノードによる障害検出あるいは他ノードによって検出された障害の通知があると(510―1)、自ノードによって構成される部分パスの中で、障害が発生し自らがマスタノードとなってその障害を復旧すべき部分パスが在るか否か検索を行なう(510―2)。そして、そのノードにおいて障害を復旧すべき部分パスが無い場合には、ネットワーク管理装置150に対する情報配信(STEP4:警報報告処理540−2)を実行する。もし、そのノードにおいて障害を復旧すべき部分パスが有る場合には、STEP2:迂回路探索520を実行する。
【0061】
迂回路探索520では、まず、障害を復旧すべき部分パスが複数検出された場合、それらをパスの重要度等を考慮して優先度順に並び替え(ソート)し(520―1)、最も優先的に復旧すべき部分パスを選択し(520―2)する。そして、図10に示す迂回経路参照テーブルを用いてその部分パスに対応する迂回経路を参照し520―3)、その迂回経路の使用状態を確認するため図11に示す迂回経路状態テーブルの情報を検索する(520―4)。その結果、予備容量の有無を確認し(520―5)、有れば迂回ルートとして決定する(520―6)。また、予備容量が無ければ、当該迂回経路を使用中の他の現用パスとの優先順位を比較して(520―7)、障害部分パスの優先順位が迂回経路使用中の現用パスより高い場合には、その経路を障害部分パスの迂回経路として採用する。この場合、それまで使用中であった現用パスはその後、使用不可となる。
【0062】
また、障害部分パスの優先順位が迂回経路使用中の現用パスより低い場合には、障害復旧不可能として迂回路を設定せず次の障害パスに進む(520―8)。ここで、迂回経路が複数設定されていた場合は、上記の処理を他の迂回経路に対して試行することも可能である。
【0063】
以上の処理を、全てのパスを行なうまで繰り返す。当然、障害部分パス検索510−2において検出された部分パスが1個の場合、その迂回ルートが決定次第520−6、上記ループを行うことなく直ちに次のステップ(STEP3)へ進むことになる。
【0064】
STEP3:切替処理530では、自ノードが制御端末(マスタノード)となって上記で設定した迂回経路へ切替えるため、障害部分パスと迂回経路を構成するノードに対して、それらの設定経路の切替要求を送信する(530―1)。そして各ノードにおいてその切替処理が実行されると切替応答を受信する(530―2)ことになる。また、自ノードの設定経路の切替処理が存在する場合(530―3)には、その切替をも実施する(530―4)。
【0065】
最後に、ネットワーク管理装置150との間で、STEP4:情報送受信を行なう。STEP4:情報送受信では、例えば、切替処理報告(540―1)、警報の報告処理(540―2)、そして、新情報の受信(540―3)等を行う。
【0066】
図7では、本実施例における2方路(アッドドロップ)ノードの動作フローチャートであり、(1)障害の報告のフローと(2)切替処理のフローとからなる。
【0067】
障害報告では、STEP1:障害検出610、STEP2:警報転送620を行なう。例えば、STEP1:障害検出610では、アッドドロップノードが障害の監視を行ない障害の検出を行なう。そして障害が検出された場合、現用パスの下流又は上流に配置されたジャンクションノードに対して警報の転送処理を行なう。
【0068】
切替処理では、STEP1:切替要求受付650、STEP2:切替660、STEP3切替応答670を行なう。STEP1:切替要求受付650では、マスタノードとなっているジャンクションノードからの切替要求を受信し、STEP2:切替660で切替を実行し、STEP3切替応答670では上記ジャンクションノードに対して切替の可否について報告を行なう。
【0069】
図8は、本実施例のノード装置における障害検出とその転送を説明するものであり、図3に示すネットワークにおいてN3(103)、N7(107)、N11(111)の部分のみを切り出したものである。各ノードは、方路ごとの伝送ファイバ710−01〜06と接続され、各入力ファイバからの波長多重信号を多重・分離する波長多重分離部720−01〜09を備える。インタフェース部730−01〜08は波長多重分離部720から受信した光信号を終端またはモニタして切替部740へ入力したり、逆に切替部740からの光信号を終端またはモニタして波長多重分離部720へ送信する。、切替部(740−01〜740―03)は各インタフェース部の接続関係を切りかえるものである。
【0070】
クライアント1(750―01)はノード装置3に、クライアント1(750―02)はノード装置7に、クライアント3(750―03)はノード装置11に接続されている。また、各ノードは、制御装置(760−01〜760―03)により制御されている。制御装置(760−01〜760―03)は、通信・制御ライン(765−01〜765―02)を通じて相互に通信することが可能である。ノード3とノード7の間のLink1(770−01)、およびノード7とノード11の間のLink2(770−02)のいずれも波長λ1〜4の信号が波長多重されて伝送されている。
【0071】
ここでLink1(770―01)すなわち、伝送ファイバ(710―03)が切断すると、ノード装置7ではλ1〜4の信号に障害が発生した旨の情報790−01を検出する。しかし既存の警報転送手法を用いた場合、ノード装置11では、下流においてλ1およびλ2の信号のみに障害が発生した旨の転送情報790−03を検出する。これは、中間のノード7においてクライアント2(750−02)とアッドドロップされるパスを収容する波長やや、接続されていない(未使用の)波長があると、Link1(770―01)の障害情報が正確に伝わらないことになる。
【0072】
そこで本実施例では、ノード7の検出した情報790−01は、Link1(770−01)の障害情報790―02として下流・または上流のノードに別途転送するよう構成する。それによって、ジャンクションノード間で各リンクの障害検出情報を通知することが可能となり、ジャンクションノードが障害情報を取得し、切替を一元管理して制御することが可能となる。
【0073】
各ノードの障害検出の方法は、SONET/SDHやOChのオーバーヘッドを用いたLOS、LOF、BERに基づく劣化等の警報を使用可能である。また、ノード間の通信・制御ラインには、波長多重伝送路の管理・チャネルを使用可能である。この時、通信・制御ラインは、信号フレームのオーバーヘッドまたは、ぺーロードを利用することができる。また、制御・管理専用の通信チャネルであるDCC(Data Communication Channel)を使用して実現することも可能である。
【0074】
以上説明したように第3の実施例では、障害の無い現用経路をできる限り使用可能であるので、予備用量を効率よく使用でき、多重障害発生時にも耐障害性が強くなる。また、2方路ノードのループバックを行なわないため、パスのルーティングを行なう際には、2方路ノードから近接の3方路ノードへの経路と3方路以上のジャンクションノード間の経路を探索すればよい。従って、経路探索及び、容量の最適化問題の計算量を減らすことができる。
【0075】
障害発生時には切替動作に対応する管理ノード数が少なく、管理が単純化される。パス切替のように予備経路として現用パスとDisjointなパスを設定する制約が無く、柔軟に予備経路を設定可能である。また、パス切替よりも制御通信経路が短く、高速復旧が可能である。さらに、一本のファイバの障害により様々なノードで障害が検出され、障害回復動作が行われるパス切替よりも、予備を割り当てる優先順位の管理を一元管理可能なため容易に管理できる。迂回経路のテーブルを管理するノード数は減少して、テーブルの配信管理が容易になる。
【0076】
以上説明した実施例における予備容量の低減効果を示すために、図12のネットワークモデルを使用し、各ノード間のフルメッシュのデマンドを用い、1ファイバ断による多数パス同時障害を100%救済に必要な現用・予備の必要容量を計算した結果を図13に示す。(a−1) パス切替の共有なし、(a−2) パス切替の共有あり(第1の実施例)、 (b)リンク切替の共有あり(第2の実施例)、(c)第3の実施例を比較した。現用パスの経路は、最短経路パスに設定してある。図12の縦軸は、最短リンクを1とした時の総リンク使用量である。仮定したネットワークモデルにおいて、第3の実施例(c)はリンク切替(b)に比較して予備容量共有率を改善し、パス切替の共有あり(a−2)の予備容量共有率に近いことがわかる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、予備容量の使用効率を低下させることなく、複数パスの障害発生時における使用予備経路の調停管理がより簡易に実施可能な障害復旧手段を提供することが可能となる。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】パス切替による回線の救済方法を説明する図である。
【図2】リンク切替による回線の救済方法を説明する図である。
【図3】第3の実施例による回線の救済方法を説明する図である。
【図4】第3の実施例におけるネットワーク管理装置及びノード装置の構成を示す図である。
【図5】第3の実施例のネットワーク管理装置におけるパスと迂回経路の設定方法を説明するフローチャートである。
【図6】第3の実施例のジャンクションノードにおける動作を説明するフローチャートである。
【図7】第3の実施例のアッドドロップノードにおける動作を説明するフローチャートである。
【図8】第3の実施例におけるノード間の障害情報転送を説明する図である。
【図9】第3の実施例における部分パスと迂回経路を説明する図である。
【図10】第3の実施例における迂回経路参照テーブルを説明する図である。
【図11】第3の実施例における迂回経路状態テーブルを説明する図である。
【図12】第1〜第3の実施例における予備容量比較のためのネットワークモデルを示す図である。
【図13】第1〜第3の実施例における予備容量比較の結果を示す図である。
【符号の説明】
150・・・ネットワーク管理装置、150−1・・・CPU、150−2・・・トポロジ管理情報、150−3・・・リンク容量情報、150−4・・・パス設定情報、150−5・・・予備容量情報、150−6・・・警報監視情報、150−7・・・配信テーブル情報、150−8・・・インタフェース部、300・・・ノード装置、310・・・光伝送路入力、320・・・光伝送路出力、330・・・波長分離部、340・・・波長多重部、350・・・入力インタフェース部、360・・・出力インタフェース部、370・・・切替部、380・・・制御部、390・・・ノード制御装置

Claims (12)

  1. 切替部を備え2方路の光伝送路と接続された第1のノードと、切替部を備え3方路以上の前記光伝送路と接続された第2のノードとを含む複数のノードが複数の前記光伝送路によって接続され、少なくとも2つの前記ノード間に設定した通信経路によって通信を行う光通信網であって、
    前記通信経路上に存在する前記第2のノードは、前記通信経路上に存在する他の前記第2のノードとの間の伝送路を、前記伝送路に障害が発生した場合に復旧処理を行なう部分経路として管理し、
    前記部分経路の両端に位置する前記第2のノードのうち少なくとも1つが前記部分経路の障害を検出し、当該ノードが前記障害の迂回経路を構成するノードを制御することによって、前記障害が発生した部分経路を前記迂回経路へ切替えることを特徴とする光通信網
  2. 請求項1記載の光通信網であって、
    前記第2のノードには、前記部分経路に対応する前記迂回経路が前記通信経路毎に記憶されており、前記部分経路に障害が発生した場合には当該ノードが前記記憶された迂回経路の1つを選択することを特徴とする光通信網。
  3. 請求項2記載の光通信網であって、
    前記第2のノードにおいて、前記部分経路を含む複数の通信経路に障害が発生し、前記複数の通信経路には当該部分経路に対応して同一の経路を含む迂回経路が記憶されている場合、当該通信経路の優先度に応じて前記迂回経路を選択することを特徴とする光通信網。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光通信網であって、
    前記迂回経路を構成するノードを制御する前記第2のノードは前記迂回経路の端点であることを特徴とする光通信網。
  5. 少なくとも3方路以上の光伝送路と接続され前記光伝送路上に設定された通信経路を切替えるノード装置であって、
    前記光伝送路からの波長多重光信号を分波して受信する波長分離部と、
    前記波長分離部によって分波された光信号、あるいは当該ノード装置の配下に接続されたクライアントからの光信号をモニタするとともに、前記光信号を切替部へ送信する入力インタフェース部と、
    前記入力インタフェース部からの光信号の経路設定を行う切替部と、
    前記切替部からの光信号を波長多重部あるいは配下に接続されたクライアントへ送信する出力インタフェース部と、
    前記出力インタフェース部から受信した光信号を波長多重して前記光伝送路へ出力する波長多重部と、
    当該ノード装置を制御する制御部とからなり、
    前記制御部は、自ノード装置が他のノード装置間の通信経路上に存在する場合に、前記通信経路上に存在する少なくとも3方路以上の光伝送路と接続された他のノード装置と自ノード装置の間の伝送路を、前記伝送路の障害を検出した場合に復旧処理を行なう部分経路として管理し、前記入力インタフェース部によって前記部分経路に障害を発見した場合に、当該部分経路を迂回経路へ切替えるよう、前記迂回経路を構成するノード装置を制御することを特徴とするノード装置。
  6. 請求項5記載のノード装置であって、
    前記制御部は、前記部分経路に対応する迂回経路を前記通信経路毎に記憶する迂回経路 管理部を有し、前記部分経路の障害を検出すると前記複数の迂回経路の中から1つを選択することを特徴とするノード装置。
  7. 請求項6記載のノード装置であって、
    前記制御部は、前記迂回経路と前記部分経路の使用状況とを通信経路の優先度によって管理し、前記部分経路を含む複数の通信経路に障害が発生し、前記複数の通信経路には当該部分経路に対応して同一の経路を含む迂回経路が記憶されている場合当該通信経路の優先度に応じて前記迂回経路を選択することを特徴とするノード装置
  8. 請求項5から7のいずれか1つに記載のノード装置であって、
    当該ノード装置が前記迂回経路の端点であることを特徴とするノード装置。
  9. 光伝送路によって接続された複数のノード装置を管理する光通信網管理装置であって、
    前記光伝送路による前記ノード装置相互間の接続関係を記憶するトポロジ管理情報記憶部と、
    前記光伝送路によって接続されたノード装置間の伝送容量を記憶するリンク容量情報記憶部と、
    前記ノード装置間に設定された通信経路の経路を記憶するパス設定情報記憶部と、
    前記光伝送路によって接続されたノード装置間毎に、余剰の伝送容量を記憶す
    る予備容量情報記憶部と、
    前記ノード装置によって検出された警報情報を記憶する警報監視情報記憶部と、
    ノード装置間に設定された通信経路に含まれる、少なくとも3方路以上の光伝送路と接続されたノード装置間の伝送路を部分経路として区分し、前記通信経路毎に当該通信経路を構成する複数の部分経路毎の迂回経路を前記ノード装置別に記憶する配信テーブル情報記憶部と、
    前記ノード装置との通信を行うインタフェース部とを有し、
    前記トポロジ管理情報記憶部と前記リンク容量情報記憶部と前記パス設定情報記憶部と前記予備容量情報記憶部と前記警報監視情報記憶部とに記憶された内容から前記配信テーブル情報記憶部の内容を決定し前記ノード装置へ送信するとともに、前記ノード装置から受信した障害または通信経路の変更に関する情報に基づき前記リンク容量情報記憶部と前記パス設定情報記憶部と前記予備容量情報記憶部と前記警報監視情報記憶部とに記憶された内容を更新すること
    を特徴とする光通信網管理装置。
  10. 請求項9記載の光通信網管理装置であって、
    前記配信テーブル情報記憶部に記憶された迂回経路に関する情報は、当該迂回経路を構成する前記ノード装置を特定する情報と、当該迂回経路と重複する通信経路の優先度を識別する情報とを含むことを特徴とする光通信網管理装置。
  11. 光伝送路と当該光伝送路によって接続された複数のノード装置とから構成された光通信網における通信経路の設定方法であって、
    新たな通信経路の設定要求を受け付けるステップと、
    前記設定要求に基づき、前記光通信網を構成するノード装置の接続関係に関する情報を用いて、前記新たな通信経路の候補を探索する第1のステップと、
    前記探索した新たな通信経路の候補から 1 つを選定する第2のステップと、
    前記選定した通信経路を、当該通信経路を構成する複数の部分経路に分割する第3のステップと、
    前記光通信網を構成するノード装置の接続関係に関する情報を用いて、前記複数の部分経路毎にその迂回経路の候補を探索する第4のステップと、
    前記複数の部分経路毎に前記探索した迂回経路の候補から 1 つを選定する第5のステッ プと、
    前記複数の部分経路の全てにおいて、前記選定した迂回経路の伝送容量がそれに対応する前記部分経路の伝送容量と同等以上であることを判定する第6のステップと、
    前記決定した新たな通信経路とその迂回経路とに関する情報を、当該経路を構成する前記ノード装置に配信するステップとを含み、
    前記第6のステップで同等以上の判定結果が得られた場合、前記選定した複数の部分経路からなる新たな通信経路と前記部分経路に対応して選定した迂回経路とを決定し、
    前記第6のステップで同等以上の判定結果が得られない場合、前記同等以上の判定結果が得られるまで前記第1のステップに戻って前記第2〜6のステップを繰り返すことを特徴とする通信経路の設定方法。
  12. 光伝送路によって接続された複数のノード装置から構成された光通信網の通信経路に対する迂回経路の再設定方法であって、
    前記ノード装置または光伝送路に関する障害情報、または前記通信経路の設定変更に関する切替情報を受け付けるステップと、
    前記受け付けた障害情報または切替情報に基づき、当該障害または切替によって予め設定された迂回経路が使用不可となる通信経路を検索する第1のステップと、
    前記迂回経路が使用不可となる通信経路を、当該通信経路を構成する複数の部分経路に分割する第2のステップと、
    前記光通信網を構成するノード装置の接続関係に関する情報を用いて、前記複数の部分経路毎にその迂回経路の候補を探索する第3のステップと、
    前記複数の部分経路毎に前記探索した迂回経路の候補から 1 つを選定する第4のステップと、
    前記複数の部分経路の全てにおいて、前記選定した迂回経路の伝送容量が対応する前記部分経路の伝送容量と同等以上であることを判定する第5のステップと、
    前記決定した新たな迂回経路に関する情報を、当該迂回経路を構成する前記ノード装置および当該迂回経路を用いる通信経路を構成する前記ノード装置に配信するステップとを含み、
    前記第5のステップにて同等以上の判定結果が得られた場合、前記部分経路に対応して選定した迂回経路を決定し、
    前記第5のステップにて同等以上の判定結果が得られない場合、前記同等以上の判定結果が得られるまで前記第3のステップに戻って前記第3〜5のステップを繰り返すことを特徴とする迂回経路の再設定方法。
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