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JP3624153B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

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JP3624153B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力した低解像情報を高解像情報に解像度変換する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、入力装置と出力装置の解像度が異なる場合や、解像度の異なる装置間で通信を行う場合等に、低解像情報を高解像情報に変換することが行われている。
【0003】
そして、入力した低解像情報を高解像情報に解像度変換する方法として、様々な方法が提案されている。提案されている従来方法は、対象となる画像の種類(例えば、各画素ごとに階調情報の持つ多値画像、疑似中間調により2値化された2値画像、固定閾値により2値化された2値画像、文字画像等)によって、その変換処理方法が異なっている。本発明で対象としている画像は各画素ごとに階調情報を持つ自然画像等の多値画像であるが、従来より知られている多値画像に対する変換方法である内挿方法には図10に示すような、内挿点に最も近い同じ画素値を配列する最近接内挿方法、図11に示すような内挿点を囲む4点(4点の画素値をA、B、C、Dとする)の距離により、以下の演算によって画素値Eを決定する共1次内挿法等がある。
【0004】
E=(1−i)(1−j)A+i・(1−j)B+j・(1−i)C+ijD
(但し、画素間距離を1とした場合に、Aから横方向にi、縦方向にjの距離があるとする。(i≦1、j≦1))
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例には、以下に示す欠点がある。
【0006】
すなわち、図10の方法は構成が簡単であるという利点はあるが、対象画像を自然画像等に用いた場合には拡大するブロック毎に画素値が決定される為、視覚的にブロックが目立ってしまい画質的に劣悪であるといった欠点がある。
【0007】
また、文字、線画像、CG(コンピュータグラフィック)画像等に用いた場合でも、拡大するブロック毎に同一画素値が連続する為、特に、斜線等には、図12(a)、(b)に示す様にジャギーといわれるギザギザの目立った劣悪な画像になってしまう。図12では、縦横ともに2倍の解像度変換の例であるが、倍率が大きくなればなるほど、劣化は大きくなる(図中の“200”、“10”は画素値である。)。
【0008】
図11の方法は自然画像の拡大には一般的に良く用いられている方法である。この方法では、平均化され、スムージングのかかった画質になるが、エッジ部や、シャープな画質が要求される部分には、ぼけた画質になってしまう。さらに、地図等をスキャンした画像や、文字部を含む自然画像の様な場合には、補間によるぼけの為に、大切な情報が受け手に伝わらないこともある。
【0009】
図12(c)は図11の方法により、図12(a)の入力画像情報を縦横2倍ずつに補間処理をした画像情報を示している。
【0010】
図12(c)からも明らかな様に、斜線周辺のみならず、斜線そのものも画素値が均一にならず、ぼけが生じてしまう。
【0011】
また、解像度変換(画素密度変換)をプリンタ等の画像出力装置内部に持たせた時の応用を想定して考えてみる。プリンタでは、ホストコンピュータから送信されてくる画像情報が、イメージスキャナ等の画像入力装置から入力した自然画像情報であったり、ホストコンピュータ上のアプリケーションソフトにて人工的に作成した文字、線画情報であったり、また、CG(コンピュータグラフィック)であったりと様々な状況が考えられる。これらの画像情報の解像度変換をプリンタ内で行う時に、いかなる性質の画像かという属性が識別信号として、画像ごとに送信されてくれば良いが、昨今は識別信号なしで送信されるシステム構成が増えている。
【0012】
この場合、従来は図11の方法により、全画像情報の解像度変換が実行されることが多い。つまり、文字、線画像等の人工的に作成されたものには多少、犠牲になってもらい(図12(c))、自然画像を優先することが行われてきている。プリンタでは、文字、線画が見ずらいのは致命的である。言い換えると、1画素当たり多階調が出力可能な高精彩なプリンタ等では、そのエンジンの出力解像度に見合う良好な解像度変換が実現されていなかった。
【0013】
本発明は上述した従来技術の欠点を除去するものであり、文字、線画像と自然画像が混在している画像を高解像情報に変換する場合、低解像の画像情報で発生しているエッジを崩すように平滑化処理し、平滑化処理より鈍ったエッジから新たな高解像度に見合った急峻なエッジを作成するように解像度変換することで、文字、線画部分に対してはジャギーを発生することなく鮮明にエッジを再現でき、更に自然画像に対しては、補間ぼけの発生を抑えた高画質な画像を作成することができる画像処理装置及び画像処理方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため本発明の画像処理装置は、低解像の多階調の画像情報を高解像情報に解像度変換する画像処理装置において、低解像の画像情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力した画像情報に含まれるエッジ部の階調変化が小さくなるように平滑化処理する平滑化手段と、前記平滑化手段における平滑化処理後に、低解像の画像情報を高解像の画像情報となるように補間する補間手段と、前記補間手段によって補間された高解像の画像情報に対して、前記平滑化手段で平滑化されたエッジ部の階調変化を大きくするようにエッジを作成するエッジ作成手段と、を有する。
【0015】
また、本発明の画像処理方法は、低解像の多階調の画像情報を高解像情報に解像度変換する画像処理方法において、低解像の画像情報を入力する入力工程と、前記入力工程により入力した画像情報に含まれるエッジ部の階調変化が小さくなるように平滑化処理する平滑化工程と、前記平滑化工程における平滑化処理後に、低解像の画像情報を高解像の画像情報となるように補間する補間工程と、前記補間工程によって補間された高解像の画像情報に対して、前記平滑化工程で平滑化されたエッジ部の階調変化を大きくするようにエッジを作成するエッジ作成工程と、を有する。
【0016】
以上の構成において、入力した低解像情報から高解像情報に変換する際に、人工的に作成された文字、線画像等と自然画像が同じ1枚の画像中に混在してある場合でも、人工的な画像の部分に関しては、ジャギーの発生しない、エッジのくっきりした変換が、また、自然画像の部分に関しては、補間ぼけが発生しない良好な画像の作成が実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明にかかる第1の実施の形態を表す要部ブロック図である。本発明の画像処理装置は、主としてプリンタ等の画像出力装置内部に具備することが効率的であるが、画像出力装置以外の画像処理装置、ホストコンピュータ内のアプリケーションソフトとして内蔵することも可能である。
【0018】
図1のブロック図に沿って本実施の形態の動作手順を説明していく。本実施の形態では、入力した画像情報を縦N倍、横M倍(N、Mはそれぞれ2以上の整数)の画素数の情報に変換する例について述べる。
【0019】
図中100は入力端子を示し、低解像の画像情報が入力される。画像情報は1画素当たり多階調の情報とする。入力した低解像情報は、一時、数ライン分のラインバッファ101に格納される。ウインドウ作成手段102は、ラインバッファ101の格納情報より、注目画素周辺の画素群をレジスタ等に格納する手段を示す。図2(a)にウインドウの一例を示す。これは、3×3のウインドウであり、注目画素は中心のEの画素である。ウインドウは、注目画素の処理に伴って、1画素ごと走査していく。本実施の形態では、後述する平滑化処理の為に、図2(b)の3×3のウインドウとそれを含む5×5のウインドウを作成する。
【0020】
103は、階調数検出手段で、ウインドウ内の階調の数(種類)を検出する手段である。図3を用いて説明すると、3×3のウインドウ内で、図3(a)では、階調数は1、(b)では階調数は2、(c)では階調数は6となっている。すなわち、ウインドウ内に幾種の値が存在するのかを検出している。本実施の形態では、このウインドウ内の階調数が、注目画素の解像度変換処理後の(N×M)画素内(以下、注目画素ブロックと称す)の階調数決定に大きく起因することが大きな特徴である。
【0021】
104は、平滑化手段を示し、注目画素のみならず、ウインドウ内を平滑化する手段である。いま、例えば、図4の平滑化フィルタを用いて、図2(b)のウインドウを処理すると、3×3のウインドウ内は図5の様に変換される。
【0022】
105はスイッチを示し、階調数検出手段において、階調数が2以下と判断されたか、否かで切り換える。階調数が2以下(2と1)の場合には、端子Aに、それ以外は端子Bに接続される。
【0023】
106は補間手段を示し、注目画素1画素を(N×M)の画素に補間する。これは、主に共1次補間処理(以下、線形補間処理を称す)が用いられるが、他の公知の補間手段であっても良い。但し、周辺画素との連続性が失われるような補間手段は好ましくない。
【0024】
107は、最大値、最小値検出手段であり、3×3のウインドウ内の画素値の最大値、最小値を検出する手段である。ウインドウ内の階調数が1種類の時には最大値と最小値は同じ値となる。
【0025】
108は配置手段を示す。配置手段の一例を図6に示す。
【0026】
図6中、破線で囲んだ部分が配置手段108を示す。200は閾値算出手段を示し、入力した最大値、最小値より、2値化閾値を算出する。たとえば、閾値をTH、最大値をMAX、最小値をMINとおくと、
TH=(MAX+MIN)/2
として算出する。201は2値化手段を示し、入力した(N×M)画素の注目画素ブロック内の補間情報を、算出した閾値で2値化する。202は画素値代入手段を示し、2値化後のTH以上の画素には最大値を代入し、TH未満の画素には最小値を代入する。代入後の注目画素ブロック内には、ウインドウ内の最大値、最小値が配置されたブロックになる。
【0027】
図1、109はスイッチを示し、配置手段で配置されたブロックか、補間手段106より直接出力されるブロックかを選択する。スイッチを司るのは、階調数検出手段103の階調の数であり、スイッチ105と同様、ウインドウ内の階調数が2以下の場合には、端子Aに、それ以外の場合には端子Bに接続される。
【0028】
110は、出力端子を示し、注目画素ブロック内の(N×M)画素の情報が出力される。
【0029】
すなわち、本実施の形態では、ウインドウ内の階調数が2の場合には、必ず注目画素ブロック内の階調数も2、もしくは1になり、階調数が1の場合には、最大値、最小値とも同じ値である為に、注目画素ブロック内の階調数も1になる。ウインドウ内の階調数が3以上の場合には、補間手段から直接出力される為、注目画素ブロックの階調数は不定である。
【0030】
尚、110から出力されるデータは多値データであるため、プリンタが多値記録できるものであればそのまま多値データを用いて記録を行い、プリンタが2値記録のものであれば、2値化処理の後記録を行う。
【0031】
続いて本実施の形態の処理内容を説明する。
【0032】
いま、本処理をプリンタ等の画像出力装置内の処理と想定して考えてみる。プリンタでは、ホストコンピュータから送信されてくる画像情報が、イメージスキャナ等の画像入力装置から入力した自然画像情報であったり、ホストコンピュータ上のアプリケーションソフトにて作成した文字、線画情報であったり、また、CG(コンピュータグラフィック)画像であったりと様々な状況が考えられる。これらの画像情報の解像度変換をプリンタ内で行う時に、いかなる性質の画像かという属性が識別信号として、画像ごとに送信されてくれば良いが、昨今は識別信号なしで送信されるシステム構成が増えてきている。
【0033】
そこで、本実施の形態では、ウインドウ内に階調数が2の場合には、主に文字、線画像等、ホストコンピュータ上のPDL(ページ記述言語)や、様々なアプリケーションソフトにより作成した画像の可能性があると判断し、解像度変換する際にジャギー(ギザギザ)が発生しないような変換処理を実行する。
【0034】
図7に本実施の形態の処理を実際の値を基に説明する。
【0035】
図7(a)は、ある入力画像中の一部分である。今、破線で囲んだ画素が注目画素、一点鎖線で囲んだ部分がウインドウとする。図7(a)の画像はウインドウ内の階調数が2なので平滑化を行う。図7(b)は、平滑化後の(a)と同じ部分の画素値を示している。破線の注目画素は平滑化の為、“200”が“150”の値に変換されている。
【0036】
図7(c)は注目画素付近の線形補間後の画素値を示している。今、N=M=3として、1画素分が9画素に増加している。破線で囲んだ9画素が注目画素ブロックである。図7(a)のウインドウ内の階調数は2なので配置手段108による再配置を行う。まず、この注目画素ブロック内を2値化する。図7(a)のウインドウより、MAX=200、MIN=50であるので、2値化閾値は、TH=125として2値化する。その結果を図7(d)に示す。図7(e)は、注目画素をずらして処理したあとの最終結果を示している。
【0037】
この例からも明らかな様に、ジャギーを生じることなく、任意の倍率で良好な解像度変換が実現できる。また、ウインドウ内と同じく、注目画素ブロック内でも階調数を2に抑えている為、解像度上昇によるぼけもない。
【0038】
ここで、入力画像情報の解像度依存性について考えてみる。ホストコンピュータ等で作成した文字、線画像等では、低解像時に生じているエッジは、原解像度に依存している為、解像度変換には邪魔な周波数成分が含まれている。その為、邪魔な周波数成分を消してから(エッジを崩してから)解像度変換して、新たな解像度に見合ったエッジ(高周波成分の情報)を作成する必要がある。
【0039】
それに対して自然画像では、画像作成時にLPF(ローパスフィルタ)がかかっている為に、低解像時でも解像度フリーの状態に近い。すなわち、入力状態からエッジが崩された状態であるために、邪魔になる周波数成分が少ない。そこで本実施の形態では、ウインドウ内に階調数が3以上あると、注目画素は自然画像部に属する可能性があると判断し、平滑化手段、及び階調数を2にする配置手段は用いない。
【0040】
(第2の実施の形態)
図8は、本発明第2実施の形態を説明する要部ブロック図である。
【0041】
図2中、図1と同一部には同一番号を付してその詳細な説明は省略する。本実施の形態では、注目画素ブロック内の階調数の決定を、検出した周辺画素の階調数のみならず、周辺画素のコントラストの大きさも評価に含めていることに特徴がある。
【0042】
図中、300はコントラスト算出手段を示し、最大値、最小値検出手段107により検出された最大値、最小値から、その差分、すなわちコントラストを算出する手段である。算出されたコントラストは選択手段301に送信される。選択手段301では、前述の実施の形態同様、階調性検出手段103から検出された周辺画素の階調数の情報も入力する。選択手段301は、比較器を内蔵していて、入力したコントラストと、予め設定した閾値との比較を行い、閾値よりも大きいか、否かを判断する。閾値の設定は、実験的に求めても良い。選択手段301では、周辺画素の階調数が2、かつ、コトラストが、閾値以上の時にのみ、この注目画素は、人工的に作成された画像、すなわた、ホストコンピュータ上のアプリケーションソフト等により作成された文字、線画像、また、PDL(ページ記述言語)等により展開された画像等であると判断する。
【0043】
人工的な画像でない限り、例えば、イメージスキャナ等により入力したままの自然画像では、急峻なエッジ部だとしてもコントラストの高く、しかも階調数が2であることはないと仮定する。もし、自然画像中にそのようなエッジが存在しても、そのエッジは前述したように原情報の解像度に依存しているものであるから、ジャギーの発生しない解像度変換が必要である。
【0044】
周辺画素の階調数が1である場合、コントラストは0になる。そこで、“階調数が1の場合”、及び、“階調数が2、かつ、コントラストが大”と判断された場合には、スイッチ105、スイッチ109にて端子Aに接続し、前述した実施の形態にて説明したように平滑化にて解像度依存性を取り除き、補間した後に、最大値、最小値を配置することによって、良好な解像度変換が実行される。
【0045】
(第3の実施の形態)
図9は、本発明第3の実施の形態を示す要部ブロック図である。図9中、図1、図8と同一部には同一番号を付してある。本実施の形態では、選択手段400による場合分けが、前述の実施の形態よりも増えている。本実施の形態では、より高精彩な画像出力を期待するプリンタ等に有効である。
【0046】
選択手段400の入力は、前述した実施の形態同様、周辺画素の階調数と、コントラストであるが、本実施の形態では注目画素の属性を5種のカテゴリーに分類する。選択手段はスイッチ105、及びスイッチ401の接続を司るが、スイッチの切り換えは表1の示した様に設定する。
【0047】
【表1】
Figure 0003624153
【0048】
まず、カテゴリーナンバー1として、階調性が1であった場合を想定する。階調性1の場合は、人工的な文字、線画像、また、自然画像の一部等、全ての場合が想定される。周辺画素がひとつの階調により成りたっているため、この場合には、0次補間手段402により、注目画素の画素値を(N×M)画素分繰り返す。
【0049】
カテゴリーナンバー2として、周辺画素の階調数が2、かつ、コントラスト大の場合を想定する。この場合は、前述したように、人工的なものと判断し、スイッチ105、スイッチ401ではともにAに接続して、注目画素ブロック内を階調数2以下に抑える。
【0050】
カテゴリーナンバー3として、周辺画素の階調数が2、かつ、コントラスト小の場合を想定する。この場合は、カテゴリーナンバー1と同様、人工的なもの、自然画像ともに考えられる。もともとコントラストが小さいため、いかなる処理でも画質的には目立たないが、本実施の形態では0次補間手段402により出力する。
【0051】
カテゴリーナンバー4として、周辺画素の階調数が3以上、かつ、コントラスト大の場合を想定する。この場合は、自然画像中のエッジ部にかかっている場合と想定する。その為、線形補間手段403のまま出力するのではなく、線形補間後の注目画素ブロック内を配置手段108にて階調性を2に調整した後の、合成手段404において、ある配分比率によって合成する。配分比率の設定は、予め実験的に求めても良いし、コントラストの大きさに依存させて動的に切り換えることも可能である。配置手段後の画像は、エッジを急峻にした画像であり、線形補間情報と合成することで、階調方向に滑らかなエッジが作成され、補間ぼけの少ない解像度変換が実現できる。
【0052】
カテゴリーナンバー5として、周辺画素の階調数が3以上、かつ、コントラスト小の場合を想定する。この場合は、自然画像の平坦部と想定され、通常の線形補間手段により、注目画素ブロック内の情報を作成する。
【0053】
以上、様々なカテゴリーに対する処理を示したが、この処理に限定されるものではない。また、カテゴリーの種類もこれに限定するものではない。 また、ジャギーの発生しない解像度変換を平滑化手段によって示してきたが、この平滑化フィルタをウインドウ内の状態により、適応的に切り換えることも有効である。
【0054】
また、配置手段を、図6の様な2値化手段により実現する例について説明したが、他の方式として、補間後の注目画素ブロック内の各画素をソートして、最大値、最小値を配置していく方式もある。この場合、例えば注目画素値をMとすると、
M=a・MAX+(1−a)・MIN (0≦a≦1)
を満足するaの値を求め、注目画素ブロックのソートにより、画素値の大きい順から(a×N×M)画素分にMAX値を配置し、その他の画素にはMIN値を配置する方式も有効である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、文字、線画像と自然画像が混在している画像を高解像情報に変換する場合、低解像の画像情報で発生しているエッジを崩すように平滑化処理し、平滑化処理より鈍ったエッジから新たな高解像度に見合った急峻なエッジを作成するように解像度変換することで、文字、線画部分に対してはジャギーを発生することなく鮮明にエッジを再現でき、更に自然画像に対しては、補間ぼけの発生を抑えた高画質な画像を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す要部ブロック図。
【図2】ウインドウの例と、本実施の形態のウインドウの図。
【図3】ウインドウ内の階調数の説明図。
【図4】平滑化フィルタの例を示した図。
【図5】本実施の形態のウインドウ内の平滑化の説明図。
【図6】図1の配置手段の詳細構成を示す図。
【図7】本実施の形態の処理を実際の値を用いて説明した例を示した図。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す要部ブロック図。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す要部ブロック図。
【図10】従来例である最近接内挿法を示した図。
【図11】従来例である共1次内挿法を示した図。
【図12】従来例の処理例を示した図。
【符号の説明】
100 入力端子
101 ラインバッファ
102 ウインドウ作成手段
103 階調数検出手段
104 平滑化手段
105、109 スイッチ
106 補間手段
107 最大値、最小値検出手段
108 配置手段

Claims (16)

  1. 低解像の多階調の画像情報を高解像情報に解像度変換する画像処理装置において、
    低解像の画像情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力した画像情報に含まれるエッジ部の階調変化が小さくなるように平滑化処理する平滑化手段と、
    前記平滑化手段における平滑化処理後に、低解像の画像情報を高解像の画像情報となるように補間する補間手段と、
    前記補間手段によって補間された高解像の画像情報に対して、前記平滑化手段で平滑化されたエッジ部の階調変化を大きくするようにエッジを作成するエッジ作成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記入力手段により入力された画像情報から、注目画素と当該注目画素の周囲の画素とからなる画素群を形成し、当該画素群に対して前記平滑化手段が平滑化処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記補間手段で補間する画像情報を、前記平滑化手段で平滑化された画像情報とするか否かを前記画素群の階調数に応じて切り替えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記補間手段で補間する画像情報を、前記平滑化手段で平滑化された画像情報とするか否かを前記画素群の階調数及びコントラストに応じて切り替えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ作成手段は、線形補間による補間で生成される画像情報よりも階調の変化が大きくなるようにエッジ部を作成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記エッジ作成手段は更に、線形補間による補間で生成される画像情報に比べて、階調数を減少するようにエッジ部を作成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記エッジ作成手段でのエッジの作成は、前記平滑化処理前の前記画素群のコントラストに基づいて行われることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記エッジ作成手段は、平滑化処理前の前記画素群における最大の画素値と最小の画素値とに基づいて得られる画素値と、前記補間手段による線形補間で生成される画素値とを任意の配分比率で合成することにより、前記高解像の画像情報のエッジ部の階調変化を大きくするようにエッジを作成することを特徴とする請求項6及び7に記載の画像処理装置。
  9. 低解像の多階調の画像情報を高解像情報に解像度変換する画像処理方法において、
    低解像の画像情報を入力する入力工程と、
    前記入力工程により入力した画像情報に含まれるエッジ部の階調変化が小さくなるように平滑化処理する平滑化工程と、
    前記平滑化工程における平滑化処理後に、低解像の画像情報を高解像の画像情報となるように補間する補間工程と、
    前記補間工程によって補間された高解像の画像情報に対して、前記平滑化工程で平滑化されたエッジ部の階調変化を大きくするようにエッジを作成するエッジ作成工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 前記入力工程により入力された画像情報から、注目画素と当該注目画素の周囲の画素とからなる画素群を形成し、当該画素群に対して前記平滑化工程が平滑化処理を行うことを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  11. 前記補間工程で補間する画像情報を、前記平滑化工程で平滑化された画像情報とするか否かを前記画素群の階調数に応じて切り替えることを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. 前記補間工程で補間する画像情報を、前記平滑化工程で平滑化された画像情報とするか否かを前記画素群の階調数及びコントラストに応じて切り替えることを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  13. 前記エッジ作成工程は、線形補間による補間で生成される画像情報よりも階調の変化が大きくなるようにエッジ部を作成することを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の画像処理方法。
  14. 前記エッジ作成工程は更に、線形補間による補間で生成される画像情報に比べて、階調数を減少するようにエッジ部を作成することを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  15. 前記エッジ作成工程でのエッジの作成は、前記平滑化処理前の前記画素群のコントラストに基づいて行われることを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の画像処理方法。
  16. 前記エッジ作成工程は、平滑化処理前の前記画素群における最大の画素値と最小の画素値とに基づいて得られる画素値と、前記補間工程による線形補間で生成される画素値とを任意の配分比率で合成することにより、前記高解像の画像情報のエッジ部の階調変化を大きくするようにエッジを作成することを特徴とする請求項14及び15に記載の画像処理装置。
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