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JP3622780B2 - 加湿装置を備えた電気暖房機器 - Google Patents

加湿装置を備えた電気暖房機器 Download PDF

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JP3622780B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加湿装置を備えた電気暖房機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の加湿装置を備えた電気暖房機器について、図7〜図9を用いて説明する。図7は従来の電気暖房機器の一例を示す概略斜視図である。図中に示すように、この電気暖房機器は装置本体101の前面下部に温風吹出口102を有している。この温風吹出口102から温風を吹き出すことにより室内の暖房を行う。また、前記装置本体101上面には操作部103を備えている。図8は前記操作部103の一例を示す概略図である。図中に示すように、前記操作部103は電源スイッチ106、手動運転スイッチ107、自動運転スイッチ108、スチームスイッチ109、入タイマースイッチ110、切タイマースイッチ111、手動運転モードランプ112、自動運転モードランプ113、ディジタル表示部114、入タイマーランプ115、切タイマーランプ116、および給水ランプ117から構成されている。
【0003】
さらに、前記装置本体101上面には開口部104を有する蓋105を設けている。この蓋105の下方に当たる装置本体101内部には蒸気を発生する加湿装置部を備えており、その加湿装置部で発生させた蒸気を前記開口部104から装置本体101外部に放出し、室内の加湿を行う。図9は図7のX−X’断面図である。この例では前記装置本体101内に水を蓄えるための貯水タンク118を設けており、その貯水タンク118の横に銅管で形成した中空パイプ119を垂直に取り付けてある。貯水タンク118の底部には導通管部120を設け、シリコンゴムで形成された接続チューブ121により中空パイプ119の下端に連結してある。
【0004】
また、前記中空パイプ119の上端には、蒸気吹出口122を接続チューブ123により連結している。なお、前記蓋105はこの蒸気吹出口122に相対する位置に開口部104を有している。ここで、中空パイプ119の両端部表面、すなわち、接続チューブ121および接続チューブ123との連結部分表面にはフッ素樹脂124を塗布している。これにより、中空パイプ119の腐食を防止することができる。また、中空パイプ119の略中央部には発熱体125を巻くことで管状加熱部126を形成している。
【0005】
上記構成の電気暖房機器の動作を説明する。まず、前記操作部103の電源スイッチ106を押すことで電源を「入」状態にすると、暖房装置部のヒータや送風ファンが駆動して前記温風吹出口102から温風が吹き出る。これにより、室内の暖房を行うことができる。次に暖房運転モードの手動運転スイッチ107、または自動運転スイッチ108で暖房運転モードを選択する。ここで、暖房運転モードとして、手動運転なら「強、中、弱、微弱」の4モードが選択でき、自動運転なら「高め、標準、低め」の3モードが選択できる。なお、以上の暖房運転モードのいずれが選択されているかは、手動運転モードランプ112、または自動運転モードランプ113の点灯状態で把握することができる。
【0006】
次に、加湿運転を行う場合について説明する。まず前記蓋105を開けて前記蒸気吹出口122から水を注入することで、前記中空パイプ119、前記導通管部120を介して前記貯水タンク118内への給水を行っておくものとする。給水された水は貯水タンク118の底部から導通管部120を通り、中空パイプ119内の下部までを満たした状態となっている。この状態で、前記操作部103の電源スイッチ106を押して電源を「入」状態とし、上述の暖房運転を開始する。この状態でさらにスチームスイッチ109を押して、前記管状加熱部126の発熱体125に通電を行うことにより、中空パイプ119内の水を加熱して蒸発させる。そして、発生した蒸気を蒸気吹出口122を通じて開口部104から装置本体101外部、すなわち電気暖房機器を設置している室内へ放出し、室内の加湿を行う。このように、加湿動作は暖房運転動作と共に行われ、加湿動作単独の運転は行われない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上に示した従来構成の電気暖房機器は、暖房運転モードとして手動運転モードと自動運転モードの2モードを選択することができるものである。しかし、いずれの運転モードにも暖房運転を停止状態とする機能が設けられていない。このため、暖房装置部の単独運転か、もしくは暖房装置部と加湿装置部の併用運転のみが選択可能で、加湿装置部を単独で運転することはできない。これは、従来の電気暖房機器に設けた加湿装置部のスチーム発生容量が小容量(数十ml)であり、メイン機能はあくまで室内の暖房に重点が置かれていることによる。しかし、スチーム発生容量が数百mlといった本格的な加湿装置部を電気暖房機器に備え付ける場合、加湿装置部を単独で運転することができなければ、本来の機能を十分発揮できず、使い勝手の悪い製品となってしまう。
【0008】
本発明は、加湿装置を備えた電気暖房機器において、加湿装置を単独運転することが可能な電気暖房機器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電気暖房機器は、室内の暖房を行う暖房装置部と、室内の加湿を行う加湿装置部とを有する電気暖房機器において、前記加湿装置部を単独運転させる選択手段を設けている。なお、前記加湿装置部を単独運転させるために、操作部に設けた暖房モード選択スイッチに暖房運転停止モードを設けている。また、操作部に設けた加湿モード選択スイッチを一定時間押し続けることで暖房運転を停止する機構を設けてもよい。
【0010】
さらに、暖房運転と加湿運転の両方を停止した時に、前記操作部に設けた電源ランプを消灯し、電源を「切」状態とする機構を設けている。特に、暖房運転と加湿運転の両方を停止してから一定時間経過後に、前記操作部に設けた電源ランプを消灯し、電源を「切」状態とする機構としても良い。また、前記加湿装置部の単独運転時には、前記暖房装置部との併用運転時に比べて加湿量を増やす手段を備えている。
【0011】
具体的には、室内を暖房する暖房装置部と、室内を加湿する加湿装置部と、電源スイッチ、暖房モード選択スイッチ、および加湿モード選択スイッチを具備する操作部と、前記操作部からの入力により前記暖房装置部および前記加湿装置部の運転モードを変更する制御部とを有する電気暖房機において、前記電源スイッチにより前記暖房装置部および前記加湿装置部をともに運転でき、前記暖房モード選択スイッチにより前記暖房装置部を停止でき、また前記加湿モード選択スイッチにより前記加湿装置部を停止できる機構としている。また、前記加湿モード選択スイッチを一定時間押し続けることで暖房装置部を停止するために、前記加湿モード選択スイッチを押している時間を計測するタイマー計測手段を設けている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電気暖房機器について、まず、図1〜図4を用いて装置の構成を説明をする。図1は本発明に係る電気暖房機器の一例を示す概略斜視図である。本実施形態では、装置本体1の前面下部に温風吹出口2を設けている。この温風吹出口2から温風を吹き出すことにより室内の暖房を行う。また、前記装置本体1上面には操作部3を備えている。図2は前記操作部3の一例を示す概略図である。図中に示すように、前記操作部3は電源スイッチ8、暖房モード選択スイッチ9、加湿モード選択スイッチ10、入タイマースイッチ11、切タイマースイッチ12、電源ランプ13、暖房モードランプ14、加湿モードランプ15、ディジタル表示部16、入タイマーランプ17、切タイマーランプ18、および給水ランプ19から構成されている。
【0013】
また、前記装置本体1上面には蓋4、および開口部5を有する蒸気吹出口6を設けている。この蓋4の下方に当たる装置本体1内部には蒸気を発生する加湿装置部を備えており、その加湿装置部で発生させた蒸気を前記開口部5から装置本体1外部に放出し、室内の加湿を行う。図3は図1のX−X’断面図である。この例では前記蓋4の下方に貯水タンク20を設けている。この貯水タンク20はタンクキャップ21を有しており、着脱可能なカートリッジ式である。給水の際は、前記蓋4を開けて前記貯水タンク20を取り出し、前記タンクキャップ21を開けて水を注ぎ込む。逆に、貯水タンク20を前記装置本体1内へ設置する際は、タンクキャップ21を下側に向けた状態で、水受け部材22の上に設置する。
【0014】
ここで、前記タンクキャップ21には弁機構23を設けているので、加湿装置部内部の水位を常に一定に保ちながら給水を行うことができる。なお、前記装置本体1の前面には、前記貯水タンク20に対向する位置に水位確認窓7を設けている。この水位確認窓7は透明ボードで形成しており、前記貯水タンク20も半透明のポリタンクであるので、外部から目視で残水量の確認が行える。これにより、残水量の確認のたびに貯水タンク20を取り出すといった煩雑な作業が不必要となる。
【0015】
一方、前記貯水タンク20の横には銅管で形成した中空パイプ24を垂直に取り付けてある。前記水受け部材22とこの中空パイプ24とは補助タンク25を介して連通している。すなわち、補助タンク25の一方を水受け部材22の下端に、他方を中空パイプ24の下端にそれぞれ連結している。なお、この連結にはシリコンゴムで形成された接続チューブ26および27を用いている。また、この補助タンク25には不必要となった水を装置本体1外部に排出するための排水口28を設けている。
【0016】
また、前記中空パイプ24の上端は接続チューブ29を介して混合タンク30の下端と連結している。そして、前記混合タンク30の上端は接続チューブ31を介して接続部材32と連結している。この接続部材32は前記蒸気吹出口6をはめ込み式で脱着するための部材である。このように、蒸気吹出口6を取り外すことが可能な構造とすれば、前記混合タンク30内部などの清掃が容易に行えるので、常に清潔な蒸気を得ることができる。ここで、中空パイプ24の両端部表面、すなわち、接続チューブ27および接続チューブ29との連結部分表面にはフッ素樹脂33を塗布している。また、中空パイプ24には発熱体34を巻くことで管状加熱部35を形成している。本実施形態では、この管状加熱部35を断熱カバー36でさらに被覆しているので、加えた熱量を無駄なく水の加熱に使うことができ非常に効率がよい。そのため、電力消費量を削減できるので非常に経済的である。
【0017】
次に、図4を用いて前記混合タンク30の働きを説明する。図4は図1のY−Y’断面図である。図中に示すように、この混合タンク30は空気取入口37を介して送風機38と連通している。こうした構造とすることで、前記管状加熱部35で発生した蒸気と前記送風機38から送り込む空気とを混合し、蒸気の温度を下げることができる。これにより、蒸気が使用者に直接当たるような場合にも、使用者が火傷を負う危険性がなく、安全に室内の加湿を行うことができる。
【0018】
上記構成の電気暖房機器の動作について、図5を用いて説明する。図5は本発明に係る電気暖房機器の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、前記電源スイッチ8、暖房モード選択スイッチ9、および加湿モード選択スイッチ10からの入力信号は、スイッチ回路39を通してマイクロコンピュータ40に送り込まれる。このマイクロコンピュータ40は制御部41とタイマー計測手段42とを有している。この制御部41において前記スイッチ回路39からの入力信号を処理し、その結果を表示回路43や駆動回路44に出力する。
これにより、前記表示回路43は前記電源ランプ13、暖房モードランプ14,および加湿モードランプ15の点灯状態を変化させ、駆動回路44は暖房装置部45および加湿装置部46の動作を制御する。また、制御部41はスイッチ回路39からの入力信号だけでなく、タイマー計測手段42で計測した、各スイッチを押し続けている時間や、温度センサー47および湿度センサー48で得た室内環境データについても処理を行い、その結果を前記表示回路43および駆動回路44に出力することで、電気暖房機器全体の制御を司っている。
【0019】
ここで、本実施形態に係る電気暖房機器の始動について説明する。電気暖房機器の電源が「切」状態の時に前記操作部に設けた電源スイッチ8を押すと電源ランプ13が点灯し、電源が「入」状態となる。そして、暖房装置部45および加湿装置部46がともに始動し、暖房運転および加湿運転が始まる。以下では、暖房運転、加湿運転、タイマー設定の順に、各動作の詳細な説明を行う。
【0020】
まず、暖房運転を行う場合について説明する。前記操作部3の電源スイッチ8を押すことで電源を「入」状態にすると、前記暖房装置部45のヒータや送風ファンが駆動して前記温風吹出口2から温風が吹き出る。これにより、室内の暖房を行うことができる。次に、前記操作部3の暖房モード選択スイッチ9で暖房運転モードを選択する。電源投入直後の初期状態における暖房運転モードは「標準」モードとなっており、暖房運転モード選択スイッチ9を押すごとに「標準」→「高め」→「(暖房運転)停止」→「静音」→「低め」→「標準」といった順序で循環する。
【0021】
ここで、「高め、標準、低め」の3モードについては、目標となる室内温度がそれぞれ異なっている。具体的には「高め」が24℃、「標準」が22℃、そして「低め」が18℃を目標室内温度として、暖房用ヒータ(本実施形態では、600Wのヒータを2基備えている。)および暖房用送風機の制御を行う。一方、「静音」モードは前記暖房用ヒータのうち、片方の600Wのヒータのみを連続運転するものである。これにより、使用者が就寝中である場合など静粛性を求められる状況下において、暖房機器の駆動音を極力抑えることができる。なお、以上の暖房運転モードのいずれが選択されているかは、前記操作部3に設けた暖房モードランプ14の点灯状態で把握することができる。
【0022】
また、本実施形態に係る電気暖房機器では、暖房運転モードに「停止」モードを設けている。これにより、メイン電源を「入」状態としたまま、暖房運転を停止することができる。すなわち、前記加湿装置部46のみを単独で動作させることが可能となる。なお、暖房運転モードが「停止」モードの時には、前記暖房モードランプ14は消灯する。
【0023】
次に、加湿運転を行う場合について説明する。まず、先程説明した手順であらかじめ前記貯水タンク20への給水を行っておく。給水された水は貯水タンク20の底部から補助タンク25を通り、中空パイプ24内の下部までを満たした状態となる。この状態で、前記操作部3の電源スイッチ8を押して電源を「入」状態にすると、加湿装置部46の発熱体34が発熱し、中空パイプ24内の水を90〜95℃に加熱することができる。そして、発生した蒸気の温度を混合タンク30で適温とした後、蒸気吹出口6を通じて開口部5から装置本体1外部、すなわち電気暖房機器を設置している室内へ放出し、室内の加湿を行うことができる。
【0024】
電源投入直後の初期状態における加湿運転モードは「50」モードとなっており、加湿運転モード選択スイッチ10を押すごとに「50」→「60」→「(加湿運転)停止」→「連続」→「40」→「50」といった順序で循環する。ここで、それぞれの加湿運転モードについて説明する。「40、50、60」の3モードについては、目標となる室内湿度がそれぞれ異なっている。具体的には「40」が40%、「50」が50%、そして「60」が60%を目標室内湿度として前記発熱体34および前記送風機38の制御を行う。一方、「連続」モードは文字通り、前記加湿装置部46を連続運転するものである。
【0025】
また、加湿運転モードに「停止」モードを設けることにより、暖房装置部45のみを単独で動作させることが可能である。なお、以上の加湿運転モードのいずれが選択されているかは前記操作部に設けた加湿モードランプ15の点灯状態で把握することができる。なお、加湿運転モードが「停止」モードの時には、前記加湿モードランプ15は消灯する。
【0026】
本実施形態では、前記加湿モード選択スイッチ10は加湿運転モードの選択ばかりでなく、もう一つ別の機能、すなわち加湿モード選択スイッチ10を一定時間(例えば1秒間)押し続けると暖房運転を停止することができるという機能を有している。これは、マイクロコンピュータ40内部のタイマー計測手段42によって、加湿モード選択スイッチ10を押し続ける時間をカウントし、このカウント結果を制御部41が「1秒以上」と判断したときには、駆動回路44に対して暖房運転を停止する指令を送出するものである。この機能は暖房運転モードの「停止」モードを選択した場合と同様の結果を得るものである。
【0027】
ここで、暖房モード選択スイッチ9で「停止」モードを選択するためには、最大4回(「静音」モードから「停止」モードを選択する場合)のスイッチ操作が必要がある。一方、加湿モード選択スイッチ10を1秒間押し続けることによって暖房運転モードを「停止」モードとすれば、スイッチ操作1回でワンタッチに暖房運転を停止することができる。これにより、煩雑なスイッチ操作を行うことなく、スムーズに前記加湿装置部46のみを単独で動作させることが可能となる。また、前記加湿装置部46を単独で運転する場合には、前記暖房装置部45との併用運転時に比べて加湿量を増やす手段を備えた実施形態をとることもできる。
【0028】
図6は本実施形態に係る電気暖房機器の回路図である。この実施形態では、加湿増量スイッチ49を設けている。この加湿増量スイッチ49を押すことで前記マイクロコンピュータ40からリレーコイル74をONとする命令を送出する。これにより、加湿用メインヒータ50に加えて、加湿用サブヒータ51に通電が始まり加熱容量が増し、加湿能力が向上する。図6において、60は商用交流電源であり、45a、45bはそれぞれ暖房装置部45を成す第1、第2のヒータである。また、61は降圧トランスであり、その出力は全波整流回路62で整流され、かつ平滑回路63によって平滑される。その結果、ラインL1には5Vの直流電圧が得られる。ラインL2はグランド電圧ラインである。
【0029】
スイッチ9、10、49の一端はマイクロコンピュータ40の端子67に共通に接続されており、前記各スイッチ9、10、49の他端はそれぞれPNP型トランジスタ64、65、66のコレクタ・ベースを通してマイクロコンピュータ40の端子68、69、70に接続されている。トランジスタ64、65、66のエミッタは5Vの直流電源ラインL1に接続されている。71、72、73、74はマイクロコンピュータ40によって駆動されるリレーコイルであり、81、82、83、84はそれらのリレーコイルに対応するリレースイッチである。スイッチ9、10、49は押している間でONになり、手を離すとOFFとなる形式のスイッチである。
【0030】
今、スイッチ9で暖房モードを選択すると、モードの設定温度と室内温度との差に応じて、「強−中−弱−OFF」運転をし、「強」運転のときは、マイクロコンピュータ40の端子67と68が接続されたことを検知して、これに基づいてリレーコイル71と72に電流を流す。このため、リレースイッチ81と82がONとなり、第1ヒータ45aと第2ヒータ45bに通電される。暖房モードの設定温度が近づいてくると、「弱」運転となり、マイクロコンピュータ40からの指令により、リレースイッチ82がOFF状態となり、リレースイッチ81のみがON状態になる。このため、第1ヒータ45aのみに通電される。このように、スイッチ9の暖房モード選択によって暖房装置部45の動作状態が変わる。そして、スイッチ9を「(暖房運転)停止」すると、リレースイッチ81、82がいずれもOFF状態になり、第1・第2ヒータ45a、45bへの通電を停止する。
【0031】
スイッチ10のON操作では、リレーコイル73に電流が流れ、リレースイッチ83がONして加湿用メインヒータ50に通電される。スイッチ10で加湿モードを選択し、設定モードの湿度と室内湿度との差によって、リレースイッチ83をON/OFFして、加湿用メインヒータ50を制御する。同様に、スイッチ49のON操作によって、リレーコイル74を介して、リレースイッチ84をON/OFFでき、それによって、加湿用サブヒータ51がON/OFFして、加湿用サブヒータ51を制御する。
【0032】
上述したように、本実施形態に係る電気暖房機器においては前記暖房装置部45と加湿装置部46を併用運転させるだけでなく、いずれか一方を単独運転させることが可能である。ここで、暖房運転が停止している状態で、さらに加湿モード選択スイッチ10により加湿運転モードを「停止」モードとした場合、すなわち暖房運転と加湿運転をともに停止状態とした場合に、前記電源ランプ13を消灯して電源を「切」状態とする手段を設ければ、前記電源スイッチ8で電源を「切」状態とする必要がなくなり便利である。
【0033】
この場合、暖房運転と加湿運転がともに停止状態となった時点から一定時間(例えば10秒)経過後に、電源を「切」状態とするとよい。これにより、暖房運転が停止している状態で加湿モード選択スイッチ10を操作する場合、たとえ「停止」モードを選んでも10秒以内に異なるモードに変更すれば、誤って電源が「切」状態となることはない。なお、以上に説明した機能は、加湿運転が停止している状態で、さらに暖房モード選択スイッチ9を操作する場合にも適用できるものである。
【0034】
次に、タイマー設定を行う場合であるが、まず、指定時間後に電源を「入」状態とする、入タイマー設定について説明する。前記操作部3に設けた入タイマースイッチ11を1秒間押し続けると、前記ディジタル表示部16に「7」がディジタル表示され、前記入タイマーランプ17が点滅を開始する。この「7」は7時間後に電源を「入」状態とすることを意味している。この状態で前記入タイマースイッチ11を押す毎に、前記ディジタル表示は「7→8→9→無表示(タイマー設定解除)→1→2→・・・→6→7」と循環する。この操作により希望時間を設定した後、8秒間無操作状態とすると、前記入タイマーランプ17が点滅から点灯に変わって入タイマーの設定が完了する。前記ディジタル表示部16の数字は時間の経過とともに減少し、希望時間になると電源が「入」状態となり、暖房運転および加湿運転が開始する。
【0035】
続いて、指定時間後に電源を「切」状態とする、切タイマー設定について説明する。前記操作部3に設けた切タイマースイッチ12を1秒間押し続けると、前記ディジタル表示部16に「1」がディジタル表示され、前記切タイマーランプ18が点滅を開始する。この「1」は1時間後に電源を「切」状態とすることを意味している。この状態で前記切タイマースイッチ12を押す毎に、前記ディジタル表示は「1→2→・・・→8→9→無表示(タイマー設定解除)→1」と循環する。この操作により希望時間を設定した後、8秒間無操作状態とすると、前記切タイマーランプ18が点滅から点灯に変わって切タイマーの設定が完了する。前記ディジタル表示部16の数字は時間の経過とともに減少し、希望時間になると電源が「切」状態となり、暖房運転および加湿運転が停止する。
【0036】
以上に説明したように、前記入タイマースイッチ11もしくは切タイマースイッチ12は、1秒間押し続けなければタイマー設定を行うことができない設計となっている。これにより、使用者が誤ってタイマースイッチを押してしまった場合にはタイマー設定を行わないので、電気暖房機器の誤動作を防止することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によると、暖房運転と加湿運転を行う電気暖房機器において、加湿を単独運転させることができるので、この機能を有しない従来の電気暖房機器に比べて用途が広がり、電気暖房機器の価値が高まるという効果がある。例えば、電源スイッチを押すことで暖房装置部および加湿装置部をともに始動させ、その後、暖房モード選択スイッチにより暖房装置部を単独で停止させたりすることにより、加湿装置部の単独運転状態を得ることができる。このように、操作部に設けた暖房モード選択スイッチに暖房運転停止モードを設けることで、加湿運転を単独で行うことができる非常に使い勝手の良い電気暖房機器となっている。
【0038】
また、加湿モード選択スイッチを一定時間押し続けることで暖房運転を停止する機構、すなわち加湿モード選択スイッチを押している時間を計測するタイマー計測手段を設ければ、スイッチ操作1回でワンタッチに暖房運転を停止することができる。これにより、煩雑なスイッチ操作を行うことなく、スムーズに加湿運転を単独で行うことが可能となる。
【0039】
さらに、暖房運転と加湿運転の両方を停止した時に電源ランプを消灯し、電源を「切」状態とする機構を設けている。これにより、電源スイッチで電源を「切」状態とする必要がなくなり便利である。特に、暖房運転と加湿運転の両方を停止してから一定時間経過後に電源ランプを消灯し、電源を「切」状態とする機構としても良い。これにより、一方の運転が停止している状態で他方の「停止」モードを選んでも一定時間以内に異なるモードに変更すれば、誤って電源が「切」状態となることはない。
【0040】
また、加湿装置部の単独運転時には、暖房装置部との併用運転時に比べて加湿量を増やす手段を備えている。これにより、加湿装置の性能を余すところなく発揮することができ、室内を効果的に加湿することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気暖房機器の一例を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係る電気暖房機器に設けた操作部の一例を示す概略図である。
【図3】図1のX−X’断面図断面図である。
【図4】図1のY−Y’断面図断面図である。
【図5】本発明に係る電気暖房機器の概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る電気暖房機器の回路図である。
【図7】従来の電気暖房機器の一例を示す概略斜視図である。
【図8】従来の電気暖房機器に設けた操作部の一例を示す概略図である。
【図9】図7のX−X’断面図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2 温風吹出口
3 操作部
4 蓋
5 開口部
6 蒸気吹出口
7 水位確認窓
8 電源スイッチ
9 暖房モード選択スイッチ
10 加湿モード選択スイッチ
11 入タイマースイッチ
12 切タイマースイッチ
13 電源ランプ
14 暖房モードランプ
15 加湿モードランプ
16 ディジタル表示部
17 入タイマーランプ
18 切タイマーランプ

Claims (2)

  1. 室内の暖房を行う暖房装置部と、室内の加湿を行う加湿装置部と、電源スイッチ、暖房モード選択スイッチ、および加湿モード選択スイッチを具備する操作部と、前記操作部からの入力により前記暖房装置部および前記加湿装置部の運転モードを変更する制御部と、を有する電気暖房機器において、
    前記操作部に設けた加湿モード選択スイッチを一定時間押し続けることで暖房運転を停止する機構を設けたことを特徴とする電気暖房機器。
  2. 前記加湿装置部の単独運転時には、前記暖房装置部との併用運転時に比べて加湿量を増やす手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気暖房機器。
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