JP3603723B2 - メタルハライドランプ及び放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属ハロゲン化物が封入されたメタルハライドランプ及びメタルハライドランプを点灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メタルハライドランプは高輝度、高効率、高演色性という特長をもつことから幅広い分野で用いられている。一般的なメタルハライドランプには、ランプを始動させるための希ガスと、バッファガスの役割を果たす水銀と、所望の光を発する金属ハロゲン化物が封入されている。例えば、金属ハロゲン化物として沃化ナトリウム、沃化タリウム、及び沃化インジウムが発光管に封入されたメタルハライドランプや、金属ハロゲン化物として沃化ナトリウム及び沃化スカンジウムが発光管に封入されたメタルハライドランプが広く利用されている。
【0003】
しかし、ランプが多数設置されている場所では、いわゆる青みが強い、あるいは赤みが強い等と言われる全体の色の感じからずれたランプがある場合や、数が少なくても隣のランプとの比較で色ムラとして問題となることがある。例えば、赤成分の光を主に発する沃化ナトリウム、緑成分の光を主に発する沃化タリウム、及び青成分の光を主に発する沃化インジウムが発光管に封入されたメタルハライドランプでは以下の原因により色ムラが発生する。
【0004】
ランプの点灯中は、水銀、沃化タリウム、沃化インジウムはほとんど蒸発している。これに対し、沃化ナトリウムは、点灯中に消耗することを考慮して発光管に余剰に封入されているので、ランプの点灯中であっても大部分が液状で発光管内の温度の一番低い場所(いわゆる最冷点)に存在している。ところで、最冷点の温度(以下、最冷点温度と称す)は、例えば電源電圧の変動によるランプ入力の変動や製造時の形状ばらつき等の様々な要因でばらつきを生じ、このメタルハライドランプでは、最冷点温度にばらつきがあるとナトリウムの蒸発量が変化してナトリウムの発光強度が変化するので、3原色の発光バランスがくずれて色ムラが発生する。すなわち、発光管の最冷点温度が低い場合にはナトリウムの発光強度が低下し青みを帯び、発光管の最冷点温度が高い場合にはナトリウムの発光強度が上昇し赤みを帯びることになる。
【0005】
一方、沃化ナトリウム及び沃化スカンジウムが発光管に封入されたメタルハライドランプの場合には、スカンジウムが連続したスペクトルで発光しているので、ナトリウムの発光強度が少々変化しても光色の変化は目立ちにくい。
【0006】
しかしながら、光特性をほぼ一定に保ったまま入力を変化させることにより光出力を自由に変化させる点灯(いわゆる調光点灯)は、以下の理由から実現が困難であった。
【0007】
金属の発光量は金属ハロゲン化物の蒸気圧に依存するが、封入された水銀や金属ハロゲン化物は、温度に対する蒸気圧特性が全て異なるので、それぞれの蒸発量は最冷点温度の変化により大きく影響を受ける。したがって、発光量は最冷点温度の影響を大きく受ける。そこで、メタルハライドランプにおいては、所望の発光色が得られるように定格ランプ電力時の最冷点温度に合わせて水銀や金属ハロゲン化物の封入比率等のランプ設計を行っている。
【0008】
このようにして設計されたメタルハライドランプにおいて、入力電力を増減させると、最冷点温度がそれに伴って上下し、各金属の発光スペクトルがそれぞれ変動するので、色バランスが崩れてしまったり、光色が大幅に変化してしまう。例えば、アルゴン、水銀、沃化ナトリウム及び沃化スカンジウムが発光管に封入されたメタルハライドランプにおいて、入力電力を定格ランプ電力よりも下げると、ナトリウム及びスカンジウムの発光は大幅に弱まる。それに対して水銀は、蒸気圧が高いので、最冷点温度が多少低下しても発光強度は弱まらない。したがって、入力電力を定格ランプ電力よりも下げると、ナトリウムやスカンジウムの発光に対して水銀の発光の相対比率が高まるので、光色に対する水銀の発光の影響が強まる。ここにおいて、水銀は主に青領域に発光を持っているので、ランプからの放射光は白色から青白い色に変化し、光色に大きな変化を生じてしまう。
【0009】
このような光色の変化を低減させたメタルハライドランプとしては、特開平6−84496号公報(以下、従来例1と称す)、特開平6−111772号公報(以下、従来例2と称す)、特開平8−203471号公報(以下、従来例3と称す)に開示されたメタルハライドランプがある。
【0010】
また、最冷点温度や発光物質が効率、寿命、アークの安定性に与える影響については、例えば特開昭55−32355号公報(以下、従来例4と称す)及び特開昭56−109447号公報(以下、従来例5と称す)に開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来例1ないし従来例3には、ランプへの入力電力を変化させた時の色温度の変化、演色評価数の変化について開示されているが、発光管の最冷点温度の影響や発光物質の封入量、封入比率が色特性へ与える影響について明確な記載がない。そして、従来例1ないし従来例3に開示されたランプでは、ランプ個々における発光管の封止部の形状、寸法のばらつき、ランプ電力のばらつき等のようなランプ製造段階で生じるランプばらつき、電源電圧の変動や安定器出力のばらつき等により、光色にばらつきが生じているのが現状である。
【0012】
また、上述した従来例4及び従来例5には、最冷点温度や発光物質が効率、寿命、アークの安定性に与える影響について開示されているが、色特性への影響については開示されていない。また、従来例4及び従来例5に記載されたランプは全て定格点灯時の特性について言及したものであり、ランプ電力、電源電圧変動による色特性のばらつきについては解消できていない。
【0013】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきが少ないメタルハライドランプ及び放電灯点灯装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された発光管と、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備え、ハロゲン化スカンジウムに対するハロゲン化ナトリウムのモル比をRとするとき、2.8≦R≦22.7を満足することを特徴とするものであり、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。また、発光管に封入する発光物質の比率を変化させた場合にも、色ばらつきを小さくしたまま、発光色を設計できる。なお、最冷点温度の上限については限定していないが、該上限は発光管の材料の耐熱温度等に応じて適宜設定することが望ましい。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、定格ランプ電力が400W未満であって、2.8≦R≦17.0を満足することを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、定格ランプ電力が400W以上であって、5.7≦R≦22.7を満足することを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記発光管は、ハロゲン化セシウムが封入されていることを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記ハロゲン化スカンジウムは、発光管への封入量が4.08×10−6mol/ml未満なので、アークが安定する。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、上記発光管を包む外管を備え、該外管が上記最冷点温度維持手段を兼ねることを特徴とする。
【0021】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、上記外管は、内部が真空なので、外管の外部と発光管とを熱的に絶縁することができる。
【0022】
請求項8の発明は、請求項6の発明において、定格ランプ電力が400W以上であって、上記外管は、内部が真空または低圧の不活性ガスが封入されていることを特徴とする。
【0023】
請求項9の発明は、請求項6の発明において、上記外管は、内面に赤外線反射膜が形成されていることを特徴とする。
【0024】
請求項10の発明は、請求項1の発明において、上記最冷点温度維持手段として上記発光管を囲むスリーブが設けられてなることを特徴とする。
【0025】
請求項11の発明は、請求項10の発明において、上記スリーブは、内面に赤外線反射膜が形成されていることを特徴とする。
【0026】
請求項12の発明は、請求項10の発明において、上記発光管は、両端部内にそれぞれ電極が配設されるとともに両端部で各電極が封止され、上記スリーブは、両端部に赤外線反射膜が形成されていることを特徴とする。
【0027】
請求項13の発明は、請求項1の発明において、上記最冷点温度維持手段として発光管の端部に電極近傍を覆う保温膜が形成されていることを特徴とする。
【0028】
請求項14の発明は、請求項13の発明において、上記保温膜は、金属膜よりなることを特徴とする。
【0029】
請求項15の発明は、請求項1の発明において、上記発光管は、電極の周囲に発光管中央部等の他の部位よりも内径の小さな絞り部を上記最冷点温度維持手段として備えることを特徴とする。
【0030】
請求項16の発明は、請求項1の発明において、上記発光管は、発光管の径方向に平行な方向における電極の封止部の外形寸法が発光管よりも小さいので、封止部からの熱放出が少なくなる。
【0031】
請求項17の発明は、請求項6の発明において、上記発光管は、水銀が封入され、上記外管は、内面に蛍光体膜が形成されていることを特徴とする。
【0032】
請求項18の発明は、請求項1の発明において、上記発光管は、透光性セラミックスよりなることを特徴とする。
【0033】
請求項19の発明は、長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、内径が8mm、上記電極間の距離が80mmに設定され、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、1.2×10−5mol/mlの沃化セシウム、略27000Paのキセノンがそれぞれ封入され、外管は、内部が真空であることを特徴とするものであり、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。
【0034】
請求項20の発明は、長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、内径が8mm、上記電極間の距離が80mmに設定され、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.5×10−5mol/mlの水銀、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、外管は、内部が真空であり、内面に蛍光体膜が形成されてなることを特徴とするものであり、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。
【0035】
請求項21の発明は、楕円球状であって長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、最大内径が18mm、平均内径が14mm、上記電極間の距離が48mmに設定され、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.14×10−5mol/mlの水銀、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、上記電極の封止部を小さくし、外管は、内部が真空であることを特徴とするものであり、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。
【0036】
請求項22の発明は、楕円球状であって長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、最大内径が18mm、平均内径が14mm、上記電極間の距離が48mmに設定され、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、上記電極の封止部を小さくし、外管は、内部に略47000Paの窒素ガスが充填されてなることを特徴とするものであり、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。
【0037】
請求項23の発明は、発光管内に少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された請求項2記載のメタルハライドランプと、該メタルハライドランプへ供給する電力を定格ランプ電力に対して100%のランプ電力から50%のランプ電力まで変化させることができる点灯手段と、該メタルハライドランプを定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備えることを特徴とするものであり、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときの発光管の最冷点の温度が550℃以上に維持されるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきが少なく調光が可能な放電灯点灯装置を実現することができる。
【0038】
請求項24の発明は、発光管内に少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された請求項3記載のメタルハライドランプと、該メタルハライドランプへ供給する電力を定格ランプ電力に対して125%のランプ電力から50%のランプ電力まで変化させることができる点灯手段と、該メタルハライドランプを定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備えることを特徴とするものであり、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときの発光管の最冷点の温度が550℃以上に維持されるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきが少なく調光が可能な放電灯点灯装置を実現することができる。
【0039】
ところで、上述したように、ランプへの入力電力(例えば、電源電圧)、安定器出力、ランプ個々の最冷点温度がばらつくこと等により、点灯したときにランプの発光色にばらつきが生じるが、本願発明者らは、上記課題の解決策を抽出するにあたって、発光管の最冷点温度を高めることにより、色ばらつきを低減できるか否かについて検討を行った。なお、検討にあたっては、発光管の形状(発光管の径、発光管の体積)、電極の周辺の保温膜の有無、赤外線反射膜の有無、発光管への封入物質の封入量、比率、添加物などが色温度及び最冷点温度に与える影響等について調査を行った。その結果、発光管内の単位体積当たりにおけるナトリウム及びスカンジウムの蒸発量と、最冷点温度とに関して発光色の色ばらつきが少なくなる非常に有用な条件を選定することができた。そこで、本願発明者らは、これらの結果に基づき、本発明を行った。
【0040】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態のメタルハライドランプは、定格ランプ電力が400W未満のメタルハライドランプであって、図1に示すように、一端部に口金10を設けた外管3内に発光管1が収納されている。要するに、外管3は、発光管1を包んでいる。発光管1は外管3に溶着されたステム4に接続された2つの発光管支柱5を介して外管3に支持されている。ここに、一方の発光管支柱5の一部は発光管1の側方を通るように配置されている。また、外管3の内部(外管3と発光管1との間の空間)は、真空としてある。なお、外管3は、一端部に上記口金10を設けた有底円筒状の形状に形成されている。
【0041】
発光管1は石英ガラス等により円筒状に形成され、少なくとも発光物質としての数種類の金属ハロゲン化物(主としてハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウム)と始動ガスとが封入されている。
【0042】
発光管1の長手方向の両端部内には、それぞれ発光管1の両端の電極封止部11に封着された電極2が配設されている。電極2は、電極封止部11内で例えばモリブデンよりなる金属箔導体8の一端に接続されている。金属箔導体8の他端は電極導入線9を介して発光管支柱5に接続されている。
【0043】
発光管1の両端部それぞれの外表面には、電極封止部11及び電極2周囲を覆うように(例えば図1中にクロスハッチングを施した部位に)酸化ジルコニウム等からなる保温膜14が形成されている。また、上記一方の発光管支柱5には、外管3の上記一端部側でバリウムゲッタ6が取り付けられ、外管3の他端部側でジルコニウム・アルミゲッタ7が取り付けられている。さらに、本実施形態では、発光管1を囲む円筒状のスリーブ12が外管3内に収納されている。ここに、スリーブ12は、発光管支柱5に接続されたスリーブ支柱13により支持されている。なお、口金10は、発光管支柱5、電極導入線9、金属箔導体8を介して電極2と電気的に接続されている。また、スリーブ12は透光性材料より形成されている。
【0044】
図1に示したメタルハライドランプを点灯させる放電灯点灯装置は、始動時に両電極2間へ印加するパルス電圧を発生させるパルス発生器(始動装置)を内蔵した安定器(図示せず)等を介して図示しない商用電源に接続される。ここにおいて、安定器は、メタルハライドランプへ供給する電力を変化させる機能を有しており、該安定器が点灯手段を構成している。要するに、この放電灯点灯装置では、安定器によってメタルハライドランプに供給される電力を変化させることができ、メタルハライドランプの調光が可能になる。
【0045】
ところで、本実施形態のメタルハライドランプでは、外管3、スリーブ12、保温膜14それぞれが、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管1の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段を構成している。しかして、本実施形態のメタルハライドランプでは、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管1の最冷点温度が550℃以上に維持され、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。また、発光管1に封入する発光物質の比率を変化させた場合にも、色ばらつきを小さくしたまま、発光色を設計することが可能となる。
【0046】
したがって、上記放電灯点灯装置において調光する場合においても、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管1の最冷点温度が550℃以上に維持されるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。
【0047】
なお、最冷点温度の上限については限定していないが、該上限は発光管1の材料の耐熱温度等に応じて適宜設定することが望ましい。また、本実施形態では、発光管1の材料を石英ガラスとしているが、発光管1の材料として透光性セラミックスを用いてもよい。
【0048】
(実施形態2)
本実施形態のメタルハライドランプは、定格電力が400W以上のメタルハライドランプであって、図2に示すような構成を有する。すなわち、本実施形態のメタルハライドランプの構成は実施形態1で説明したものと略同じであり、図2に示すように発光管1及び外管3が楕円球状の形状に形成されている点が異なる。他の構成は実施形態1と同様のなので、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0049】
しかして、本実施形態のメタルハライドランプにおいても、実施形態1のメタルハライドランプと同様に、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管1の最冷点温度が550℃以上に維持され、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。また、発光管1に封入する発光物質の比率を変化させた場合にも、色ばらつきを小さくしたまま、発光色を設計することが可能となる。
【0050】
また、図2に示したメタルハライドランプを点灯させる放電灯点灯装置の構成も実施形態1と同様であり、上記放電灯点灯装置において調光する場合においても、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管1の最冷点温度が550℃以上に維持されるので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができる。
【0051】
(実施例1〜9)
実施形態1にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に少なくとも沃化ナトリウム(NaI)及び沃化スカンジウム(ScI3)を封入し、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管1の最冷点温度を550℃以上に維持する上記最冷点温度維持手段を適宜施したメタルハライドランプをそれぞれ作成した。
【0052】
後述の表1には沃化ナトリウム及び沃化スカンジウムそれぞれの封入量を変化させ、最冷点温度維持手段を種々施したメタルハライドランプを作成し点灯実験を行った結果を示す。ここに、表1に示す実施例1〜9は全て異なる条件で作成されたメタルハライドランプであり、比較例1は最冷点温度維持手段を施していないものである。また、点灯実験では、安定器出力及び電源電圧の変動による色温度のばらつきを評価するために、電源電圧が±10%変動した時の色温度の変化、ランプ電力を変化(定格ランプ電力よりも減少)させたときの最冷点温度の変化を測定した。なお、ランプ個々のばらつきは発光管1の最冷点温度の変化で代用できると考えた。
【0053】
(実施例10〜11)
実施形態2にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、電極2間の距離を46mmとし、発光管1に少なくとも沃化ナトリウム(NaI)及び沃化スカンジウム(ScI3)を封入し、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管1の最冷点温度を550℃以上に維持する上記最冷点温度維持手段を適宜施したメタルハライドランプをそれぞれ作成した。
【0054】
後述の表1には沃化ナトリウム及び沃化スカンジウムそれぞれの封入量を変化させ、最冷点温度維持手段を種々施したメタルハライドランプを作成し点灯実験を行った結果を示す。ここに、表1に示す実施例10,11上記実施例1〜9と異なる条件で作成されたメタルハライドランプであり、比較例2は最冷点温度維持手段を施していないものである。また、点灯実験では、安定器出力及び電源電圧の変動による色温度のばらつきを評価するために、電源電圧が±10%変動した時の色温度の変化、ランプ電力を変化(定格ランプ電力よりも減少)させたときの最冷点温度の変化を測定した。なお、ランプ個々のばらつきは発光管1の最冷点温度の変化で代用できると考えた。
【0055】
【表1】
【0056】
表1には、電源電圧が±10%変動した時の色温度の変化幅を「ΔTc」の欄に記載してある。さらに、定格ランプ電力を100%とした時のランプ電力を同表の「ランプ電力Wla」の欄に記載してある。ここに、上段は定格ランプ電力、下段は定格ランプ電力に対して略50%又は63%のランプ電力を示している。この各ランプ電力における発光管1の最冷点温度は同表の「CST」の欄に記載してある。例えば、実施例1について見れば、定格ランプ電力で点灯した時の最冷点温度は631℃であり、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯した時の最冷点温度は551℃である。なお、実施形態1のメタルハライドランプにおける最冷点温度は、発光管1において図3に示すa点、b点、c点、d点の4点のうち温度が最も低い点の温度を採用している。実施形態2のメタルハライドランプにおける最冷点温度は発光管1において図4に示すa点、b点、c点、d点の4点のうち温度が最も低い点の温度を採用している。ここに、図3及び図4のa点はいわゆるチップオフ部、b点は電極2の付け根の部分、c点は保温膜14の下部(水平点灯時における下部)、d点はアークの湾曲時にアークが避ける部分(未蒸発物が残留している部分)である。
【0057】
ところで、表1において、各実施例1〜11及び比較例1、2それぞれの「NaI/ScI3」の欄には、沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比(Rとする)を記載してある。
【0058】
また、表1において発光管1内に沃化セシウム(CsI)が封入されている実施例については同表の「CsI」の欄に「○」を記載し、封入されていない例については「×」を記載してある。要するに、実施例2,3,4,5,7,8,9,11は発光管1に沃化セシウムが封入されている(沃化セシウムが添加されている)。なお、これらの沃化セシウムが封入された実施例2,3,4,5,7,8,9,11では沃化セシウムの封入量は1.25×10−5mol/mlで一定とした。
【0059】
同様に、実施例6,10,11は発光管1に水銀(Hg)が封入されている。なお、実施例6では水銀の封入量は2.50×10−5mol/ml、実施例10,11では水銀の封入量は1.53×10−5mol/mlとした。
【0060】
ところで、外管3を設けた実施例については同表の「外管」の欄に「○」を記載し、設けていない例については「×」を記載してある。さらに、外管3内に不活性ガスとして窒素を封入した実施例については同表の「外管真空」の欄に「×窒素」を記載してある。さらに、外管3の内部を真空にしてある実施例については同表の「外管真空」の欄に「○」を記載し、真空でない例については「×」を記載してあり、また、外管3の内面に赤外線反射膜が形成されている実施例については同表の「外管IR」の欄に「○」を記載し、設けていない例については「×」を記載してある。
【0061】
さらに、最冷点温度維持手段としてスリーブ12を設けた実施例については同表の「スリーブ」の欄に「○」を記載し、設けていない例については「×」を記載してあり、また、スリーブ12の内面に赤外線反射膜を形成した実施例、スリーブ12の両端部に赤外線反射膜を形成した実施例についてはそれぞれ同表の「スリーブIR」、「スリーブ端部IR」の欄に「○」を記載し、それ以外の例には「×」を記載してある。
【0062】
また、最冷点温度維持手段として保温膜14を設けた実施例については同表の「保温膜」の欄に「○」を記載し、それ以外の例には「×」を記載してある。さらに、保温膜14が金属膜よりなる実施例については同表の「金属保温膜」の欄に「○」を記載し、それ以外の例には「×」を記載してある。なお、実施例5,6,8では、保温膜14が金属膜により形成されているが、実施例5の保温膜14の材料は白金、実施例6及び実施例8それぞれの保温膜14の材料は金である。ここに、金属膜は、白金や金に限定されるものではなく、赤外線反射を利用して発光管1の保温効果のある材料であればよい。なお、実施例2,3,4,7,11それぞれの保温膜14は、全て酸化ジルコニウムにより形成されている。
【0063】
また、最冷点温度維持手段として発光管1において図5に示すように電極2の周囲に発光管1中央部等の他の部位よりも内径の小さな絞り部1aを備えた実施例については同表の「電極付近」の欄に「小」を記載し、それ以外の例には「−」を記載してある。なお、絞り部1aの形状は図5に限定されるものではなく、例えば、図6に示すような形状でもよいし、図7に示すような形状でもよい。
【0064】
また、発光管1の封止部については、図8〜図11のいずれかに示すように、発光管の径方向に平行な方向における電極の封止部11の外形寸法を発光管1よりも小さくすることで封止部11の表面積を小さくした実施例については同表の「封止部」の欄に「小」と記載し、小さくしていない例には「普通」と記載してある。例えば、実施例8に示したメタルハライドランプでは、同表の「電極付近」の欄に「小」、「封止部」の欄に「小」と記載されており、図5に示すような形状となっている。なお、図11中には、各部の寸法を記載してある。また、発光管1の長手方向における金属箔導体8の長さは真空封止時に必要な最小の長さにしてあり、上記長手方向における封止部11の長さは金属箔導体8を封止できる長さにしてある。
【0065】
さらに、点灯中のアークの湾曲の有無については、アークの湾曲の無いものは同表の「アークの湾曲の有無」の欄に「無」と記載し、有るものは「有」と記載してある。
【0066】
表1より明らかなように、最冷点温度維持手段を施していない比較例1、比較例2では、定格ランプ電力(100%)の63%までランプ電力を低下させたときに、最冷点温度がそれぞれ459℃、500℃まで低下しており、また、電源電圧が±10%変動したときの色温度の変化幅ΔTcがそれぞれ442(K)、658(K)となっている。
【0067】
これに対して、定格ランプ電力(100%)の50%までランプ電力を低下させたときの発光管1の最冷点温度が550℃以上となる実施例1〜11では、電源電圧が±10%変動したときの色温度の変化幅ΔTcが120(K)以下になっており、比較例1,2に比べて電源電圧の変動に伴う色ばらつきを抑えることができたといえる。
【0068】
また、ランプ電力を表1の「ランプ電力」の欄の上段に示す値(100%)と下段に示す値(略50%又は63%)との間で変化させたときの最冷点温度及び色温度の測定結果を図12に示す。図12中の各折れ線はB〜Lがそれぞれ実施例1〜11、Aが比較例1、Mが比較例2を示す。ここに、図12におけるA〜Mそれぞれの右端の各プロットはランプ電力を定格ランプ電力(100%)に対して110%としたときのデータであり、A〜Mそれぞれの右端から2番目の各プロットが定格ランプ電力(100%)のときのデータであり、また、B〜Mの左端の各プロットが定格ランプ電力に対して略50%(Aの左端のプロットは定格ランプ電力に対して63%)としたときのデータである。
【0069】
(実施例12〜17)
実施形態1にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に、沃化ナトリウム(NaI)と沃化スカンジウム(ScI3)とを種々の比率で封入し、さらに略27000Pa(≒200Torr)のキセノン(Xe)、1.25×10−5mol/mlの沃化セシウム(CsI)を封入したメタルハライドランプをそれぞれ作成した。なお、本実施例では、上述の最冷点温度維持手段として外管3及び酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を設けてあるが、スリーブ12は設けていない。ここに、外管3の内部は真空としてある。
【0070】
表2には沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比(R)を2.8ないし17.0の範囲で種々変化させたメタルハライドランプを作成し点灯実験を行った結果を示す。ここに、表2に示す実施例12〜17は上記モル比が異なるだけである。点灯実験では、電源電圧が±10%変動した時の色温度の変化、ランプ電力を変化(定格ランプ電力よりも減少)させたときの最冷点温度の変化を測定した。なお、表2の見方は表1と同様なので説明を省略する。
【0071】
【表2】
【0072】
表2から明らかなように、沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比を2.8ないし17.0の範囲で変化させた場合にも表1で説明した比較例1及び比較例2よりも電源電圧変動に対する色温度の変化幅ΔTcを低減できることが分かった。
【0073】
また、上述の点灯実験を行った際の各実施例12〜17それぞれの効率(発光効率)、演色評価数、定格ランプ電力時の色温度を図13に示す。図13からは、実施例12〜17の各メタルハライドランプは演色評価数が60前後、発光効率が80(lm/W)前後にそれぞれとどまっているが、沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比が大きくなると、色温度が低下することが分かる。つまり、上記モル比を変化させることにより色温度を変化できることが分かる。したがって、表2の結果と図13の結果とを合わせて考えると、沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比を適宜設定することにより、電源電圧変動による色温度の変化幅ΔTcを小さく抑えたまま色温度設計が可能になることが分かる。
【0074】
(実施例18〜21)
実施形態2にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、平均内径を14mm、電極2間の距離を46mmとし、発光管1に沃化ナトリウム(NaI)と沃化スカンジウム(ScI3)とを種々の比率で封入し、さらに略6700Pa(≒50Torr)のアルゴン(Ar)、1.53×10−5mol/mlの水銀(Hg)を封入したメタルハライドランプをそれぞれ作成した。なお、本実施例では、上述の最冷点温度維持手段として外管3及び酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を設けてあるが、スリーブ12は設けていない。ここに、外管3の内部は真空としてある。
【0075】
表3には沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比(R)を5.7ないし22.7の範囲で種々変化させたメタルハライドランプを作成し点灯実験を行った結果を示す。ここに、表3に示す実施例18〜21は上記モル比が異なるだけである。点灯実験では、電源電圧が±10%変動した時の色温度の変化、ランプ電力を変化(定格ランプ電力よりも減少)させたときの最冷点温度の変化を測定した。なお、表3の見方は表1と同様なので説明を省略する。
【0076】
【表3】
【0077】
表3から明らかなように、沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比を5.7ないし22.7の範囲で変化させた場合にも表1で説明した比較例1及び比較例2よりも電源電圧変動に対する色温度の変化幅ΔTcを低減できることが分かった。
【0078】
(実施例22)
実施形態1にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に4.59×10−6mol/mlの沃化スカンジウムを封入し、沃化ナトリウムを沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比(NaI/ScI3)が19.8〜0.0の範囲内で封入し、略27000Pa(≒200Torr)のキセノン(Xe)を封入したメタルハライドランプをそれぞれ作成した。なお、上述の最冷点温度維持手段として外管3及び酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を設けてあるが、スリーブ12は設けていない。ここに、外管3の内部は真空としてある。
【0079】
また、発光管1に2.55×10−6mol/mlの沃化スカンジウムを封入し、沃化ナトリウムを沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比(NaI/ScI3)が19.8〜0.0の範囲内で封入し、略27000Pa(≒200Torr)のキセノンを封入したメタルハライドランプをそれぞれ作成した。なお、上述の最冷点温度維持手段として外管3及び酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を設けてあるが、スリーブ12は設けていない。ここに、外管3の内部は真空としてある。
【0080】
これら全てのメタルハライドランプについて点灯実験を行ったところ、全てのメタルハライドランプにおいて、定格ランプ電力(100%)に対して50%のランプ電力で点灯したときに、発光管1の最冷点温度が550℃以上となった。
【0081】
ここにおいて、沃化スカンジウムの封入量が4.59×10−6mol/mlのランプでは全てのメタルハライドランプにおいていわゆるアークの湾曲が起こり、沃化スカンジウムの封入量が2.55×10−6mol/mlのメタルハライドランプではアークの湾曲は起こらなかった。
【0082】
そこで、沃化スカンジウムの封入量とアークの湾曲との関係を調べるために、沃化スカンジウムの封入量を1.02×10−6mol/ml〜4.59×10−6mol/mlの範囲内で種々変えて、さらに沃化スカンジウムの各封入量についてそれぞれ沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比を19.8〜0.0の範囲内で変化させたメタルハライドランプをそれぞれ複数本(3本)ずつ作成し、点灯実験を行った。
【0083】
その結果、これらのメタルハライドランプにおいても、定格ランプ電力(100%)に対して50%のランプ電力で点灯したときに、発光管1の最冷点温度が550℃以上となった。また、アークの湾曲の有無の結果については表4に示す。表4においては、同一条件で作成した複数本のメタルハライドランプの全てにアークの湾曲が起こった場合には「×」を、複数本のうちの一部で湾曲が起こった場合には「△」を、複数本の全てで湾曲が起こらなかった場合には「○」をそれぞれ記載してある。
【0084】
【表4】
【0085】
表4から、沃化スカンジウムの封入量が4.08×10−6mol/ml以上になるとアークに湾曲が生じ、電気特性が不安定になることが明らかとなった。また、表4において一点鎖線で囲んだ範囲(条件)では、実施例12〜17と同様に電源電圧変動による色温度の変化幅が小さくなった。これらの結果より、アークの湾曲が起こっていても色温度の変化幅の小さな状態もあり得るという知見を得た。逆に言えば、沃化スカンジウムの封入量及び沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比を適宜設定することにより、アークを安定させ且つ色ばらつきを少なくすることができる。
【0086】
(実施例23)
実施例22と同様に、沃化スカンジウムの封入量とアークの湾曲との関係を調べるために、実施形態2で説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、平均内径を14mm、電極2間の距離を46mmとし、発光管1への沃化スカンジウムの封入量を5.73×10−6mol/ml〜1.15×10−6mol/mlの範囲内で種々変えて、さらに沃化スカンジウムの各封入量についてそれぞれ沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比を28.0〜0.0の範囲内で変化させたメタルハライドランプをそれぞれ複数本(3本)ずつ作成し、点灯実験を行った。
【0087】
その結果、これらのメタルハライドランプにおいても、定格ランプ電力(100%)に対して50%のランプ電力で点灯したときに、発光管1の最冷点温度が550℃以上となった。また、アークの湾曲の有無の結果については表5に示す。なお、表5の見方は表4と同様であるので説明を省略する。
【0088】
【表5】
【0089】
表5から、沃化スカンジウムの封入量が4.08×10−6mol/ml以上になるとアークに湾曲が生じ、電気特性が不安定になることが明らかとなった。また、表5において一点鎖線で囲んだ範囲(条件)では、実施例18〜21と同様に電源電圧変動による色温度の変化幅が小さくなった。これらの結果より、アークの湾曲が起こっていても色温度の変化幅の小さな状態もあり得るという知見を得た。逆に言えば、沃化スカンジウムの封入量及び沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比を適宜設定することにより、アークを安定させ且つ色ばらつきを少なくすることができる。
【0090】
(実施例24)
実施形態1にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム(沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比=11.4)、1.2×10−5mol/mlの沃化セシウム、略27000Pa(≒200Torr)のキセノンを封入したメタルハライドランプを作成した。なお、本実施例では、保温膜14を酸化ジルコニウムにより形成してあり、また、外管3と発光管1との間を真空にしてあるが、スリーブ12は設けていない。
【0091】
表6に本実施例のメタルハライドランプの点灯実験を行った結果を示す。なお、表6の見方は表1と同様なので説明を省略する。
【0092】
【表6】
【0093】
表6より明らかなように、本実施例では、ランプ電力Wlaを定格ランプ電力(100%)の50%として点灯したときの発光管1の最冷点温度CSTは586℃であり、また、電源電圧を±10%変動させたときの色温度の変化幅ΔTcは22(K)という非常に小さな値が得られた。
【0094】
(実施例25)
実施形態1にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム(沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比=11.4)、2.5×10−5mol/mlの水銀(Hg)、略6700Pa(≒50Torr)のアルゴン(Ar)を封入したメタルハライドランプを作成した。なお、本実施例では、保温膜14を酸化ジルコニウムにより形成してあり、また、外管3と発光管1との間は真空にしてある。また、外管3の内面には蛍光体膜が形成されている。ただし、スリーブ12は設けていない。
【0095】
表7に本実施例のメタルハライドランプの点灯実験を行った結果を示す。なお、表7の見方は表1と同様なので説明を省略する。
【0096】
【表7】
【0097】
表7より明らかなように、本実施例では、ランプ電力Wlaを定格ランプ電力(100%)の50%として点灯したときの発光管1の最冷点温度CSTは569℃であり、また、電源電圧を±10%変動させたときの色温度の変化幅ΔTcは12(K)という極めて小さな値が得られた。本実施例では、外管3の内面に蛍光体膜が形成されていることにより、色温度の変化幅ΔTcが小さくなったものと考えられる。
【0098】
(実施例26)
実施形態2にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、平均内径を14mm、電極2間の距離を48mmとし、発光管1に、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.14×10−5mol/mlの水銀(Hg)、略6700Pa(≒50Torr)のアルゴン(Ar)を封入したメタルハライドランプを作成した。なお、本実施例では、保温膜14を酸化ジルコニウムにより形成してあり、また、外管3と発光管1との間は真空にしてある。ただし、スリーブ12は設けていない。
【0099】
表8に本実施例のメタルハライドランプの点灯実験を行った結果を示す。なお、表8の見方は表1と同様なので説明を省略する。
【0100】
【表8】
【0101】
表8より明らかなように、本実施例では、ランプ電力Wlaを定格ランプ電力(100%)の50%として点灯したときの発光管1の最冷点温度CSTは552℃であり、また、電源電圧を±10%変動させたときの色温度の変化幅ΔTcは128(K)という小さな値が得られた。
【0102】
(実施例27)
実施形態2にて説明したメタルハライドランプにおいて、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、平均内径を14mm、電極2間の距離を48mmとし、発光管1に、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、1.53×10−5mol/mlの水銀(Hg)、略6700Pa(≒50Torr)のアルゴン(Ar)を封入したメタルハライドランプを作成した。なお、本実施例では、保温膜14を酸化ジルコニウムにより形成してあり、また、外管3と発光管1との間は略47000Pa(≒350Torr)の不活性ガスとして窒素が充填されている。ただし、スリーブ12は設けていない。
【0103】
表9に本実施例のメタルハライドランプの点灯実験を行った結果を示す。なお、表9の見方は表1と同様なので説明を省略する。
【0104】
【表9】
【0105】
表9より明らかなように、本実施例では、ランプ電力Wlaを定格ランプ電力(100%)の50%として点灯したときの発光管1の最冷点温度CSTは551℃であり、また、電源電圧を±10%変動させたときの色温度の変化幅ΔTcは105(K)という小さな値が得られた。
【0106】
(実施例28〜30)
実施形態1にて説明したメタルハライドランプにおいて、3種類のメタルハライドランプを作成した。
【0107】
まず、実施例28として、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム(沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比=11.4)、1.2×10−5mol/mlの沃化セシウム、略27000Pa(≒200Torr)のキセノンを封入し、発光管1の両端部に電極封止部11及び電極2周囲を覆うように外表面に酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を形成し、外管3と発光管1との間を真空にしたメタルハライドランプを作成した。ただし、スリーブ12は設けていない。なお、実施例28は実施例24と同じ構成である。
【0108】
また、実施例29として、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム(沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比=11.4)、2.5×10−5mol/mlの水銀(Hg)、略6700Pa(≒50Torr)のアルゴン(Ar)を封入し、発光管1の両端部に電極封止部11及び電極2周囲を覆うように外表面に酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を形成し、外管3と発光管1との間を真空にしたメタルハライドランプを作成した。ただし、スリーブ12は設けていない。なお、実施例29は、外管3の内面に蛍光体膜を形成していない点だけが実施例25と異なる。
【0109】
さらに、実施例30として、石英ガラス製の発光管1の内径を8mm、電極2間の距離を80mmとし、発光管1に、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム(沃化スカンジウムに対する沃化ナトリウムのモル比=11.4)、略27000Pa(≒200Torr)のキセノンを封入し、発光管1の両端部に電極封止部11及び電極2周囲を覆うように外表面に酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を形成し、発光管1と外管3の間を真空にしたメタルハライドランプを作成した。ただし、スリーブ12は設けていない。なお、実施例30は、沃化セシウムが封入されていない点だけが実施例28と異なる。
【0110】
表10にこれら実施例28〜30のメタルハライドランプの点灯実験を行った結果を示す。点灯実験では、ランプに入力する電力を定格ランプ電力(100%)から50%のランプ電力まで変化させて点灯させ、各ランプ電力について、点灯時の光束、効率(発光効率)、色温度、演色評価数、最冷点温度などを測定した。
【0111】
【表10】
【0112】
ところで、表10において、「電源電圧Vs(V)」の欄は電源電圧の測定値を、「電源電圧Vs(%)」の欄はランプ電力が100%のときの電源電圧Vs(V)を100%とした各電源電圧Vs(V)の相対値をそれぞれ記載してある。
【0113】
また、同表において、「光束(lm)」の欄は光束の測定値を、「光束(%)」の欄にはランプ電力が100%のときの光束(lm)を100%とした各光束(lm)の相対値をそれぞれ記載してある。
【0114】
さらに、「効率(lm/W)」の欄には各ランプ電力における発光効率の測定値を記載し、「色温度Tc(K)」の欄には各ランプ電力における色温度の測定値を記載し、「色温度変化幅ΔTc(K)」の欄はランプ電力が100%のときの色温度Tc(K)を基準値とした各色温度Tc(K)の増減値を記載してある。
【0115】
また、「演色性Ra」の欄には、演色評価数を記載し、「最冷点CST(℃)」の欄には発光管1の最冷点温度を記載してある。
【0116】
表10から分かるように、各実施例28〜30ともランプ電力の変化に対する色温度の変化が少なく、この程度の変化であれば光色の変化を感じにくい。
【0117】
また、実施例28と実施例30とを比較すると、実施例28の方がランプ電力を変化させたときの色温度の変化が小さくなっていることが分かる。ここに、実施例28と実施例30とは、実施例28には沃化セシウムが添加され実施例30には沃化セシウムが添加されていない点だけが異なるから、沃化セシウムを添加することによって、色温度の変化幅の小さい範囲が広がり、調光特性が良くなることが分かる。
【0118】
さらに、現在市販されているメタルハライドランプでは、ランプ電力を変化させると各種発光物質と水銀の発光強度のバランスが崩れてしまい、ランプ電力を変化させたときに色温度が変化してしまうという不具合があったが、実施例29のように水銀を封入した場合にも、ランプ電力に対する色温度の変化幅が小さくなっている。また、この実施例29のメタルハライドランプにおける外管3の内面に蛍光体膜を形成することによってランプ電力に対する色温度の変化幅がさらに小さくなることが確認されている。
【0119】
(実施例31〜33)
実施形態2にて説明したメタルハライドランプにおいて、3種類のメタルハライドランプを作成した。
【0120】
まず、実施例31として、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、平均内径を14mm、電極2間の距離を48mmとし、発光管1に、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.14×10−5mol/mlの水銀、略6700Pa(≒50Torr)のアルゴンを封入し、発光管1の両端部に電極封止部11及び電極2周囲を覆うように外表面に酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を形成し、外管3と発光管1との間を真空にしたメタルハライドランプを作成した。ただし、スリーブ12は設けていない。
【0121】
また、実施例32として、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、平均内径を14mm、電極2間の距離を48mmとし、発光管1に、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、1.53×10−5mol/mlの水銀(Hg)、略6700Pa(≒50Torr)のアルゴン(Ar)を封入し、発光管1の両端部に電極封止部11及び電極2周囲を覆うように外表面に酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を形成し、外管3と発光管1との間に略47000Pa(≒350Torr)の不活性ガスとして窒素を充填したメタルハライドランプを作成した。ただし、スリーブ12は設けていない。なお、実施例32は、外管3の内面に蛍光体膜を形成した点及び外管3と発光管1との間に窒素を充填してある点が異なる。
【0122】
さらに、実施例33として、石英ガラス製の発光管1の最大内径を18mm、平均内径を14mm、電極2間の距離を48mmとし、発光管1に、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.14×10−5mol/mlの水銀、略6700Pa(≒50Torr)のアルゴンを封入し、発光管1の両端部に電極封止部11及び電極2周囲を覆うように外表面に酸化ジルコニウムよりなる保温膜14を形成し、外管3と発光管1との間に略47000Pa(≒350Torr)の不活性ガスとして窒素を充填したメタルハライドランプを作成した。ただし、スリーブ12は設けていない。なお、実施例33は、外管3と発光管1との間に不活性ガスとして窒素が封入されている点だけが実施例31と異なる。
【0123】
表11にこれら実施例31〜33のメタルハライドランプの点灯実験を行った結果を示す。点灯実験では、ランプに入力する電力を定格ランプ電力の125%から50%のランプ電力まで変化させて点灯させ、各ランプ電力について、点灯時の光束、効率(発光効率)、色温度、演色評価数、最冷点温度などを測定した。なお、表11の見方は表10と同様なので説明を省略する。
【0124】
【表11】
【0125】
実施例31と実施例32とを比較すると、ランプ電力を変化させたときの色温度Tcの変化幅ΔTcに殆ど差が無いことが分かる。ここに、実施例31と実施例32とは、実施例32は外管3の内面に蛍光体(赤色発光成分)膜が形成され、実施例31は外管3の内面に蛍光体膜が形成されていない点だけが異なるから、外管3に赤色発光成分の蛍光体膜を形成したことにより、わずかに色温度は低下するが、良好な調光性能が得られることが分かる。
【0126】
また、実施例31と実施例33とを比較すると、実施例33の方がランプ電力を変化させたときの色温度の変化幅が大きくなることが分かる。ここに、実施例31と実施例33とは、実施例31は外管3と発光管1との間が真空であり実施例33は外管3と発光管1との間に不活性ガスとして窒素が封入されている点だけが異なり、外管3と発光管1との間に窒素を充填した場合にも調光性能を得られることが分かる。
【0127】
なお、上記各実施例1〜33では、発光管1に封入するハロゲン化物として沃化物を用いた場合について説明したが、実施例24〜27以外は沃化物に限らず臭化物でも良い。さらに、ランプの設置状態に伴う点灯方向(例えば2つの電極2が上下に位置する方向や2つの電極2が左右に位置する方向)、発光管のサイズ、希ガスの封入圧力についても上記実施例と同様の効果が得られている。
【0128】
【発明の効果】
請求項1の発明は、少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された発光管と、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備え、ハロゲン化スカンジウムに対するハロゲン化ナトリウムのモル比をRとするとき、2.8≦R≦22.7を満足するので、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができるという効果がある。また、発光管に封入する発光物質の比率を変化させた場合にも、色ばらつきを小さくしたまま、発光色を設計できるという効果がある。
【0129】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記ハロゲン化スカンジウムは、発光管への封入量が4.08×10−6mol/ml未満なので、アークが安定するという効果がある。
【0130】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、上記外管は、内部が真空なので、外管の外部と発光管とを熱的に絶縁することができるという効果がある。
【0131】
請求項19の発明は、長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、内径が8mm、上記電極間の距離が80mmに設定され、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、1.2×10−5mol/mlの沃化セシウム、略27000Paのキセノンがそれぞれ封入され、外管は、内部が真空なので、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるから、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができるという効果がある。
【0132】
請求項20の発明は、長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、内径が8mm、上記電極間の距離が80mmに設定され、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.5×10−5mol/mlの水銀、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、外管は、内部が真空であり、内面に蛍光体膜が形成されているので、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるから、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができるという効果がある。
【0133】
請求項21の発明は、楕円球状であって長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、最大内径が18mm、平均内径が14mm、上記電極間の距離が48mmに設定され、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.14×10−5mol/mlの水銀、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、上記電極の封止部を小さくし、外管は、内部が真空なので、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるから、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができるという効果がある。
【0134】
請求項22の発明は、楕円球状であって長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、最大内径が18mm、平均内径が14mm、上記電極間の距離が48mmに設定され、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、上記電極の封止部を小さくし、外管は、内部に略47000Paの窒素ガスが充填されているので、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときの発光管の最冷点の温度を550℃以上に維持することができるから、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきを少なくすることができるという効果がある。
【0135】
請求項23の発明は、発光管内に少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された請求項2記載のメタルハライドランプと、該メタルハライドランプへ供給する電力を定格ランプ電力に対して100%のランプ電力から50%のランプ電力まで変化させることができる点灯手段と、該メタルハライドランプを定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備えるので、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときの発光管の最冷点の温度が550℃以上に維持されるから、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきが少なく調光が可能な放電灯点灯装置を実現することができるという効果がある。
【0136】
請求項24の発明は、発光管内に少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された請求項3記載のメタルハライドランプと、該メタルハライドランプへ供給する電力を定格ランプ電力に対して125%のランプ電力から50%のランプ電力まで変化させることができる点灯手段と、該メタルハライドランプを定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備えるので、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときの発光管の最冷点の温度が550℃以上に維持されるから、電源電圧変動あるいは安定器出力のばらつき、ランプ製造段階で生じるランプばらつき等が発生してもランプ点灯時の発光色の色ばらつきが少なく調光が可能な放電灯点灯装置を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略構成図である。
【図2】実施形態2を示す概略構成図である。
【図3】実施形態1に対応した各実施例における最冷点温度の測定位置の説明図である。
【図4】実施形態2に対応した各実施例における最冷点温度の測定位置の説明図である。
【図5】実施形態1に対応した実施例の要部構成例の説明図である。
【図6】実施形態1に対応した実施例の要部構成例の説明図である。
【図7】同上の要部構成例の説明図である。
【図8】実施形態2に対応した実施例の要部構成例の説明図である。
【図9】実施形態2に対応した実施例の要部構成例の説明図である。
【図10】実施形態2に対応した実施例の要部構成例の説明図である。
【図11】実施例8における発光管の説明図である。
【図12】実施例1〜11の特性説明図である。
【図13】実施例12〜17の特性説明図である。
【符号の説明】
1 発光管
2 電極
3 外管
4 ステム
5 発光管支柱
6 バリウムゲッタ
7 ジルコニウム・アルミニウムゲッタ
8 金属箔導体
9 電極導入線
10 口金
11 電極封止部
12 スリーブ
13 スリーブ支柱
14 保温膜
Claims (24)
- 少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された発光管と、定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯したときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備え、ハロゲン化スカンジウムに対するハロゲン化ナトリウムのモル比をRとするとき、2.8≦R≦22.7を満足することを特徴とするメタルハライドランプ。
- 定格ランプ電力が400W未満であって、2.8≦R≦17.0を満足することを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 定格ランプ電力が400W以上であって、5.7≦R≦22.7を満足することを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 上記発光管は、ハロゲン化セシウムが封入されてなることを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 上記ハロゲン化スカンジウムは、発光管への封入量が4.08×10 −6 mol/ml未満であることを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 上記発光管を包む外管を備え、該外管が上記最冷点温度維持手段を兼ねることを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 定格ランプ電力が400W未満であって、上記外管は、内部が真空であることを特徴とする請求項6記載のメタルハライドランプ。
- 定格ランプ電力が400W以上であって、上記外管は、内部が真空または低圧の不活性ガスが封入されていることを特徴とする請求項6記載のメタルハライドランプ。
- 上記外管は、内面に赤外線反射膜が形成されてなることを特徴とする請求項6記載のメタルハライドランプ。
- 上記最冷点温度維持手段として上記発光管を囲むスリーブが設けられてなることを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 上記スリーブは、内面に赤外線反射膜が形成されてなることを特徴とする請求項10記載のメタルハライドランプ。
- 上記発光管は、両端部内にそれぞれ電極が配設されるとともに両端部で各電極が封止され、上記スリーブは、両端部に赤外線反射膜が形成されてなることを特徴とする請求項10記載のメタルハライドランプ。
- 上記最冷点温度維持手段として発光管の端部に電極近傍を覆う保温膜が形成されてなることを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 上記保温膜は、金属膜よりなることを特徴とする請求項13記載のメタルハライドランプ。
- 上記発光管は、電極の周囲に発光管中央部等の他の部位よりも内径の小さな絞り部を上記最冷点温度維持手段として備えることを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 上記発光管は、発光管の径方向に平行な方向における電極の封止部の外形寸法が発光管よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 上記発光管は、水銀が封入され、上記外管は、内面に蛍光体膜が形成されてなることを特徴とする請求項6記載のメタルハライドランプ。
- 上記発光管は、透光性セラミックスよりなることを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ。
- 長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、内径が8mm、上記電極間の距離が80mmに設定され、2.32×10 −5 mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10 −6 mol/mlの沃化スカンジウム、1.2×10 −5 mol/mlの沃化セシウム、略27000Paのキセノンがそれぞれ封入され、外管は、内部が真空である ことを特徴とするメタルハライドランプ。
- 長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、内径が8mm、上記電極間の距離が80mmに設定され、2.32×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、2.04×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.5×10−5mol/mlの水銀、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、外管は、内部が真空であり、内面に蛍光体膜が形成されてなることを特徴とするメタルハライドランプ。
- 楕円球状であって長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、最大内径が18mm、平均内径が14mm、上記電極間の距離が48mmに設定され、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、2.14×10−5mol/mlの水銀、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、上記電極の封止部を小さくし、外管は、内部が真空であることを特徴とするメタルハライドランプ。
- 楕円球状であって長手方向の両端部内にそれぞれ電極が配設され両端部で各電極が封止された発光管と、発光管の外面において電極近傍を覆うように形成された保温膜と、発光管を包む外管とを備え、発光管は、石英ガラス製であって、最大内径が18mm、平均内径が14mm、上記電極間の距離が48mmに設定され、1.35×10−5mol/mlの沃化ナトリウム、1.15×10−6mol/mlの沃化スカンジウム、略6700Paのアルゴンがそれぞれ封入され、上記電極の封止部を小さくし、外管は、内部に略47000Paの窒素ガスが充填されてなることを特徴とするメタルハライドランプ。
- 発光管内に少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された請求項2記載のメタルハライドランプと、該メタルハライドランプへ供給する電力を定格ランプ電力に対して100%のランプ電力から50%のランプ電力まで変化させることができる点灯手段と、該メタルハライドランプを定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
- 発光管内に少なくともハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化スカンジウムが封入された請求項3記載のメタルハライドランプと、該メタルハライドランプへ供給する電力を定格ランプ電力に対して125%のランプ電力から50%のランプ電力まで変化させることができる点灯手段と、該メタルハライドランプを定格ランプ電力に対して50%のランプ電力で点灯させたときに発光管の最冷点温度を550℃以上に維持する最冷点温度維持手段とを備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
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