JP3603484B2 - ロール付着物の除去装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属ストリップ等の処理ラインに用いられるロール表面の付着物を除去するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属ストリップ等の処理ラインにはストリップの走行のために多数のロールが使用されている。これらロール表面に異物が付着する場合がある。異物の付着は、外来性異物の飛来による散発的に発生する付着物による場合や、処理槽の中間ロールや出側ロール等で発生しやすい処理液のコンタミ物の付着物のように累積的な付着物による場合など、その発生原因は多様である。
【0003】
例えば、鋼ストリップの防食のために、電気めっきによる鋼板表面への亜鉛、錫、クロム等の金属めっきが広く行われている。かかるめっきを行うめっき装置として、水平型電気めっき装置が広く用いられている。以下に、鋼板表面に、亜鉛めっき、亜鉛−ニッケルめっき、亜鉛一鉄めっき等の亜鉛系の電気めっきに用いられている設備により、亜鉛めっきを施す場合を例にあげて説明する。
【0004】
図3は、鋼板の亜鉛系めっきに用いられている水平型電気めっき設備の一例である。図で、1は鋼板、2はめっき液を保持するめっき槽、17は亜鉛イオンを溶解しためっき液、18は陽極、3は通電ロール、4はバックアップロール、5はダムロールである。各々駆動された通電ロール3とバックアップロール4とは挟持され、めっき槽2内を走行する鋼板1が陰極となり、めっき液17中で電解反応により鋼板1の表面に亜鉛めっきが行われる。
【0005】
めっきを行った場合、めっき液の一部が鋼板とともにめっき槽外に持ち出されて、通電ロール3の表面にもめっきされる。通電ロールにめっきされると、通電ロール3と鋼板1との接触が不均一となるためにアークスポットと呼ばれる欠陥や、めっきされた亜鉛が通電ロール表面から剥離して押し疵を発生するなどの品質上の問題を生ずる。
【0006】
これらの欠陥の発生を防止するために、実開平2−33264号公報等に記載されるように、通電ロール表面を砥石やサンドペーパで常時又は間欠的に研削して、ロール表面に付着した金属を取り除いている。しかし、取り除いた金属や研削に用いた砥石等の研削材が鋼板と通電ロールとの間に落下し、再びアークスポットや押し疵を発生することがあるので、これらの金属や研削材等の異物が鋼板上に落下することを防止する必要がある。
【0007】
実開平6−25360号公報には、前記した異物が鋼板上に落下することを防止するための装置が記載されている。実開平6−25360号公報に記載される装置は図4に示すように、ポリッシャ20を備えた水平連続式電気めっき用通電ロール3において、ポリッシャ20の後段に、通電ロール3表面に付着した異物を取り除くドクタブレード6と、このドクタブレードで掻き落とされた異物を受4け止める部材21を設け、かつドクタブレード6を通電ロール3の幅方向に摺動させる摺動装置24を設けたものである。
【0008】
この装置により研削操作により発生した金属粉や研削材等の異物をロール表面から除去するとともにこれの鋼板表面への落下を防止する。また、ドクタブレードを幅方向に摺動させ、掻き取られた異物がロール表面の同じ箇所に常時接触することによるロール表面での疵発生を防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
電気めっきにおいては、めっき電力費の低減のために、めっきの際に発生するジュール熱の低減が重要である。そのためには、陽極との対向部から通電ロールと接する部分迄の鋼板の長さを短かくすることが重要であり、この長さを出来るだけ短縮したコンパクトな設備となっている。そのため、通電ロールとダムロールとの間のスペースは狭隘である。また、めっき槽近辺ではめっき処理に付随する多様な作業を行う必要がある。従って、通電ロール周辺に設置する装置もできるだけシンプルであることが望ましい。
【0010】
ところが、実開平6−25360号公報に記載される装置は、摺動装置24を備える大きな装置であるため、このような狭隘なスペースに設置する設備としては適切でない。また、受け止める部材21に溜る異物が受け止め部材からオーバフローすることを防ぐために、受け止め部材から異物を除去する必要があるが、狭隘な場所での作業となるため、除去が容易にできない。
【0011】
本発明は、前記した問題点を改善し、コンパクトな設備でかつ作業性のすぐれ、各種の金属ストリップの処理ラインにおいて使用できるロール付着物の除去装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するための手段は以下のとおりである。
(1)断面形状が鉤型の付着物掻き取り部材であって、その下端部に、先端がロールに当接する屈曲部が形成されると共に、掻き取り部材の上端部が回動可能に保持されているロール付着物の除去装置。
【0013】
(2)前記(1)の掻き取り部材の上端部が、ロールに対して該ロールの軸に直交する方向に相対移動可能に保持されているロール付着物の除去装置。
(3)ロールが通電ロールである場合は、前記掻き取り部材の少なくともロール当接部が絶縁部材から構成されている前記の(1)または(2)のロール付着物の除去装置。
(4)ロール研磨装置が、ロールに当接状態で設けられている前記の(1)乃至(3)のいずれかのロール付着物の除去装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の付着物除去装置の実施の形態の1例について図1により説明する。
図1は、従来技術で説明した水平型電気めっき設備の通電ロール部分に本発明の付着物除去装置を適用した状態の斜視図である。
【0015】
図において、3は通電ロール、4はバックアップロール、11は付着物掻き取り部材、16は研磨装置である。
断面形状が鉤型の付着物掻き取り部材11は、両側が軸受け12により回動可能に保持された軸10と、この軸10に連結された保持部材9と、この保持部材の下端部に接続された断面U型の樋として機能する屈曲部材7と、この屈曲部材7に接続された先端がロールに当接するスクレーパとしてのブレード6とから構成されている。なお、この例では付着物を除去すべきロールが通電ロールであるのでブレード6は、絶縁材料で構成されている。
【0016】
そして、軸受け12は台座金具15上に載架され、螺旋軸13により台座金具15上を、水平方向に摺動可能になっていてる。
ところで、付着物掻き取り部材11は軸10により回動可能になっており、また軸受け12は螺旋軸13により移動可能になっているので、軸10を通電ロール3に直交する方向に移動することにより、付着物掻き取り部材11の重量を利用してブレード6のロール3への押し付け力の調整を行うことができる。
【0017】
ブレードの材質や押しつけ力は、除去する付着物の性状やロール材質に応じて、適宜選定することができる。必要があれば、押しつけ力の調整は、ロール3と反対方向に錘をつけたロッドを設ける等、軸10に加わるトルクの大きさを変える手段によることもできる。
【0018】
また、ロール研磨装置16がロール3に当接した状態で設けられている。
上記のような構成により、研磨装置16で除去された付着物は、通電ロール3に付着してブレード6のロールとの当接部にきて、ブレード6で掻き取られる。ブレード6で掻き取られた付着物は屈曲部材7内に落下し、鋼板上に落下しない。屈曲部材7即ち樋の底部にロール幅方向の勾配を付与することにより、落下した異物をが幅方向の一端に移動させることができる。電気めっきの通電ロールの付着物除去の場合のように、液状物も付着物と同時にブレード6で掻き取られるような場合、付着物は容易に流動し、付着物の系外への除去処理がより容易にできる。通電ロールの場合、スペース的な制約も考慮して勾配は10゜程度が望ましい。
【0019】
また、掻き取り部材の上端部が回動可能で、かつ上端部がロールに対して相対移動自在に保持されているので、掻き取り部材の上端をロールに近接する位置に移動することにより、掻き取り部材の自重により掻き取り力の調整とロールの疵つけを防止できる。また、掻き取り部材の少なくともロール当接部が絶縁部材であるので、めっき装置の外部装置へのめっき電流の漏洩が防止できる。
【0020】
また、ロール研磨装置と併用することにより、ロール付着物をより効果的に除去できる。
この実施態様においては、対象は通電ロールであり、付着物掻き取り部材は絶縁処理されており、また研磨装置が設置されている。通電ロールでない場合、絶縁物は不要である。また、付着物の状態に応じて、研磨装置を用いないで、付着物掻き取り部材を単独で使用することもできる。
【0021】
【発明の効果】
この発明は、安価でコンパクトな装置でありながら、付着物除去を確実かつ容易に行うことが可能であり、また作業性を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を電気めっき用通電ロール付着物除去装置に適用した場合の実施の態様の1例を示す斜視説明図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】水平型電気めっき設備を説明するための図。
【図4】従来技術による電気めっき用通電ロール異物除去装置の説明図。
【符号の説明】
1…鋼板、3…通電ロール、4…バックアップロール、6…ブレード、7…屈曲部材、9…保持部材、10…軸、11…付着物掻き取り部材、16…研磨装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属ストリップ等の処理ラインに用いられるロール表面の付着物を除去するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属ストリップ等の処理ラインにはストリップの走行のために多数のロールが使用されている。これらロール表面に異物が付着する場合がある。異物の付着は、外来性異物の飛来による散発的に発生する付着物による場合や、処理槽の中間ロールや出側ロール等で発生しやすい処理液のコンタミ物の付着物のように累積的な付着物による場合など、その発生原因は多様である。
【0003】
例えば、鋼ストリップの防食のために、電気めっきによる鋼板表面への亜鉛、錫、クロム等の金属めっきが広く行われている。かかるめっきを行うめっき装置として、水平型電気めっき装置が広く用いられている。以下に、鋼板表面に、亜鉛めっき、亜鉛−ニッケルめっき、亜鉛一鉄めっき等の亜鉛系の電気めっきに用いられている設備により、亜鉛めっきを施す場合を例にあげて説明する。
【0004】
図3は、鋼板の亜鉛系めっきに用いられている水平型電気めっき設備の一例である。図で、1は鋼板、2はめっき液を保持するめっき槽、17は亜鉛イオンを溶解しためっき液、18は陽極、3は通電ロール、4はバックアップロール、5はダムロールである。各々駆動された通電ロール3とバックアップロール4とは挟持され、めっき槽2内を走行する鋼板1が陰極となり、めっき液17中で電解反応により鋼板1の表面に亜鉛めっきが行われる。
【0005】
めっきを行った場合、めっき液の一部が鋼板とともにめっき槽外に持ち出されて、通電ロール3の表面にもめっきされる。通電ロールにめっきされると、通電ロール3と鋼板1との接触が不均一となるためにアークスポットと呼ばれる欠陥や、めっきされた亜鉛が通電ロール表面から剥離して押し疵を発生するなどの品質上の問題を生ずる。
【0006】
これらの欠陥の発生を防止するために、実開平2−33264号公報等に記載されるように、通電ロール表面を砥石やサンドペーパで常時又は間欠的に研削して、ロール表面に付着した金属を取り除いている。しかし、取り除いた金属や研削に用いた砥石等の研削材が鋼板と通電ロールとの間に落下し、再びアークスポットや押し疵を発生することがあるので、これらの金属や研削材等の異物が鋼板上に落下することを防止する必要がある。
【0007】
実開平6−25360号公報には、前記した異物が鋼板上に落下することを防止するための装置が記載されている。実開平6−25360号公報に記載される装置は図4に示すように、ポリッシャ20を備えた水平連続式電気めっき用通電ロール3において、ポリッシャ20の後段に、通電ロール3表面に付着した異物を取り除くドクタブレード6と、このドクタブレードで掻き落とされた異物を受4け止める部材21を設け、かつドクタブレード6を通電ロール3の幅方向に摺動させる摺動装置24を設けたものである。
【0008】
この装置により研削操作により発生した金属粉や研削材等の異物をロール表面から除去するとともにこれの鋼板表面への落下を防止する。また、ドクタブレードを幅方向に摺動させ、掻き取られた異物がロール表面の同じ箇所に常時接触することによるロール表面での疵発生を防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
電気めっきにおいては、めっき電力費の低減のために、めっきの際に発生するジュール熱の低減が重要である。そのためには、陽極との対向部から通電ロールと接する部分迄の鋼板の長さを短かくすることが重要であり、この長さを出来るだけ短縮したコンパクトな設備となっている。そのため、通電ロールとダムロールとの間のスペースは狭隘である。また、めっき槽近辺ではめっき処理に付随する多様な作業を行う必要がある。従って、通電ロール周辺に設置する装置もできるだけシンプルであることが望ましい。
【0010】
ところが、実開平6−25360号公報に記載される装置は、摺動装置24を備える大きな装置であるため、このような狭隘なスペースに設置する設備としては適切でない。また、受け止める部材21に溜る異物が受け止め部材からオーバフローすることを防ぐために、受け止め部材から異物を除去する必要があるが、狭隘な場所での作業となるため、除去が容易にできない。
【0011】
本発明は、前記した問題点を改善し、コンパクトな設備でかつ作業性のすぐれ、各種の金属ストリップの処理ラインにおいて使用できるロール付着物の除去装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するための手段は以下のとおりである。
(1)断面形状が鉤型の付着物掻き取り部材であって、その下端部に、先端がロールに当接する屈曲部が形成されると共に、掻き取り部材の上端部が回動可能に保持されているロール付着物の除去装置。
【0013】
(2)前記(1)の掻き取り部材の上端部が、ロールに対して該ロールの軸に直交する方向に相対移動可能に保持されているロール付着物の除去装置。
(3)ロールが通電ロールである場合は、前記掻き取り部材の少なくともロール当接部が絶縁部材から構成されている前記の(1)または(2)のロール付着物の除去装置。
(4)ロール研磨装置が、ロールに当接状態で設けられている前記の(1)乃至(3)のいずれかのロール付着物の除去装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の付着物除去装置の実施の形態の1例について図1により説明する。
図1は、従来技術で説明した水平型電気めっき設備の通電ロール部分に本発明の付着物除去装置を適用した状態の斜視図である。
【0015】
図において、3は通電ロール、4はバックアップロール、11は付着物掻き取り部材、16は研磨装置である。
断面形状が鉤型の付着物掻き取り部材11は、両側が軸受け12により回動可能に保持された軸10と、この軸10に連結された保持部材9と、この保持部材の下端部に接続された断面U型の樋として機能する屈曲部材7と、この屈曲部材7に接続された先端がロールに当接するスクレーパとしてのブレード6とから構成されている。なお、この例では付着物を除去すべきロールが通電ロールであるのでブレード6は、絶縁材料で構成されている。
【0016】
そして、軸受け12は台座金具15上に載架され、螺旋軸13により台座金具15上を、水平方向に摺動可能になっていてる。
ところで、付着物掻き取り部材11は軸10により回動可能になっており、また軸受け12は螺旋軸13により移動可能になっているので、軸10を通電ロール3に直交する方向に移動することにより、付着物掻き取り部材11の重量を利用してブレード6のロール3への押し付け力の調整を行うことができる。
【0017】
ブレードの材質や押しつけ力は、除去する付着物の性状やロール材質に応じて、適宜選定することができる。必要があれば、押しつけ力の調整は、ロール3と反対方向に錘をつけたロッドを設ける等、軸10に加わるトルクの大きさを変える手段によることもできる。
【0018】
また、ロール研磨装置16がロール3に当接した状態で設けられている。
上記のような構成により、研磨装置16で除去された付着物は、通電ロール3に付着してブレード6のロールとの当接部にきて、ブレード6で掻き取られる。ブレード6で掻き取られた付着物は屈曲部材7内に落下し、鋼板上に落下しない。屈曲部材7即ち樋の底部にロール幅方向の勾配を付与することにより、落下した異物をが幅方向の一端に移動させることができる。電気めっきの通電ロールの付着物除去の場合のように、液状物も付着物と同時にブレード6で掻き取られるような場合、付着物は容易に流動し、付着物の系外への除去処理がより容易にできる。通電ロールの場合、スペース的な制約も考慮して勾配は10゜程度が望ましい。
【0019】
また、掻き取り部材の上端部が回動可能で、かつ上端部がロールに対して相対移動自在に保持されているので、掻き取り部材の上端をロールに近接する位置に移動することにより、掻き取り部材の自重により掻き取り力の調整とロールの疵つけを防止できる。また、掻き取り部材の少なくともロール当接部が絶縁部材であるので、めっき装置の外部装置へのめっき電流の漏洩が防止できる。
【0020】
また、ロール研磨装置と併用することにより、ロール付着物をより効果的に除去できる。
この実施態様においては、対象は通電ロールであり、付着物掻き取り部材は絶縁処理されており、また研磨装置が設置されている。通電ロールでない場合、絶縁物は不要である。また、付着物の状態に応じて、研磨装置を用いないで、付着物掻き取り部材を単独で使用することもできる。
【0021】
【発明の効果】
この発明は、安価でコンパクトな装置でありながら、付着物除去を確実かつ容易に行うことが可能であり、また作業性を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を電気めっき用通電ロール付着物除去装置に適用した場合の実施の態様の1例を示す斜視説明図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】水平型電気めっき設備を説明するための図。
【図4】従来技術による電気めっき用通電ロール異物除去装置の説明図。
【符号の説明】
1…鋼板、3…通電ロール、4…バックアップロール、6…ブレード、7…屈曲部材、9…保持部材、10…軸、11…付着物掻き取り部材、16…研磨装置。
Claims (3)
- 断面形状が鉤型の付着物掻き取り部材であって、その下端部に、先端がロールに当接する屈曲部が形成されると共に、前記掻き取り部材の上端部が回動可能に保持され、かつ、ロールに対して該ロールの軸に直交する方向に相対移動可能に保持されて、付着物掻き取り部材の重量のみを利用して屈曲部のロールへの押し付け力を調整可能としていることを特徴とするロール付着物の除去装置。
- ロールが通電ロールである場合は、前記掻き取り部材の少なくともロール当接部が絶縁部材から構成されていることを特徴とする請求項1記載のロール付着物の除去装置。
- ロール研磨装置が、ロールに当接状態で設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロール付着物の除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18494196A JP3603484B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | ロール付着物の除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18494196A JP3603484B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | ロール付着物の除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1029141A JPH1029141A (ja) | 1998-02-03 |
JP3603484B2 true JP3603484B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=16162040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18494196A Expired - Fee Related JP3603484B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | ロール付着物の除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100927999B1 (ko) * | 2009-03-30 | 2009-11-24 | (주)디자인플랜트 | 컨덕트 롤러용 폴리셔 |
KR101105114B1 (ko) | 2009-08-06 | 2012-01-16 | 주식회사 에스케이디 하이테크 | 도금조롤 표면의 이물질 제거 장치 |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP18494196A patent/JP3603484B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1029141A (ja) | 1998-02-03 |
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