JP3602017B2 - 農用トラクタの走行変速装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主変速機構より減速比の大きな変速機構と、前段からの動力を増速して出力するオーバードライブ機構とを設けてある農用トラクタの走行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記走行用変速装置としては、例えば特開平10−287145号公報に開示されているように、主変速機構より減速比の大きな変速機構としての超減速状態に切り換える操作具と、前段からの動力を増速して出力するオーバードライブ状態に切り換える操作具とを、別個に設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合には、操作具が多くなり設置スペースの確保に苦慮することになるとともに、両操作具の同時操作を規制する牽制機構も両操作具に亘って設ける必要があり、牽制機構が大型化する虞もあった。
【0004】
本発明の目的は、主変速機構より減速比の大きな変速機構を働かせる変速状態と、オーバードライブ機構を働かせる状態とに切り換える操作具の簡素化を図るとともに、前記変速機構とオーバードライブ機構との同時作動を規制する牽制機構の簡単化を達成できるものを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成)請求項1に係る発明は、主変速機構より減速比の大きな超減速機構と、前段からの動力を増速して出力するオーバードライブ機構とを設け、前記超減速機構と前記オーバードライブ機構とを入切操作する単一の切換操作具を設け、前記超減速機構の中立操作位置より前記オーバードライブ機構に対するオーバードライブ操作域のオーバードライブ切り位置に切換できるように構成し、前記切換操作具によって前記中立操作位置において選択係合可能な状態に配置され、選択係合された状態でその切換操作具とともに変速操作方向に移動して前記超減速機構を変速操作する超減速機構用連動フレームと、前記中立操作位置から切換操作された前記切換操作具によって前記オーバードライブ切り位置において選択係合可能な状態に配置され、かつ、前記切換操作具によって選択係合された状態で前記切換操作具とともに変速操作方向に移動して前記オーバードライブ機構を変速操作するオーバードライブ機構用連動フレームとを設けてある農用トラクタの走行変速装置であって、
前記切換操作具が前記オーバードライブ機構用連動フレームを選択したことを検出する選択検出手段をそのオーバードライブ機構用連動フレームに取り付けるとともに、前記選択検出手段が、前記切換操作具及び前記オーバードライブ機構用連動フレームとともにオーバードライブ操作域を移動すべく構成してある点にあり、
請求項2に係る発明は、前記切換操作具が前記超減速用連動フレームと係合する方向に付勢する付勢手段を設けてある点にあり、
その作用効果は次の通りである。
【0006】
(作用効果) 超減速機構と前記オーバードライブ機構とを入切操作する操作具として、単一の切換操作具で対応することにしたので、操作具の簡素化を達成することができた。超減速機構に対する変速操作域とオーバードライブ機構に対するオーバードライブ域とに切り換えるのに、超減速機構の中立操作位置でのみ行うことができるので、オーバードライブ域の操作を行う際に、必ず、変速操作域を中立操作位置にするので、変速操作域での操作を牽制する機構を必要とせず、変速操作域の中立操作位置よりのみオーバードライブ域に移行する機構を設けるだけでよく、機構の簡素化を図ることができる。
しかも、単一の操作具であっても、変速操作域よりオーバードライブ域に切り換えるのに、中立操作位置に必ず設定しなければならないので、変速操作域での操作を行いながら、誤って、オーバードライブ域への操作を行うことが少なくなる。
【0008】
(作用効果) 前記変速機構として超減速機構を採用し、超減速機構とオーバードライブ機構とは同時に操作されることのない点に着目し、超減速機構とオーバードライブ機構とに対する操作具を単一の切換操作具に纏めることができ、操作構造の簡素化を図ることが容易になった。
【0010】
(作用・効果) つまり、オーバードライブ機構を入り状態にした後に副変速機構を中立状態にすれば同時噛合いを防止できるのであるが、図2及び図3に示すように、副変速機構と超減速機構とを直列に連結するとともに、これらに並列してオーバードライブ機構を設けてあるので、超減速機構を中立位置に切り換えた段階で、副変速機構が無負荷状態となるので、副変速機構を構成するギヤ等が高速回転を維持することになり、できるだけ早期に副変速機構を中立状態に切り換える必要がある。そこで、検出手段を、オーバードライブ入り位置ではなく敢えてオーバードライブ切り位置に設置することによって、副変速機構に対する対応を迅速に行うことができる。
【0012】
(作用・効果) つまり、切換操作具が操作域を移動する間においても、選択検出手段と切換操作具との相対位置は変動しないので、選択検出手段が固定側に設けられている場合のような問題がない。つまり、切換操作具と選択検出手段とが相対移動する場合には、切換操作具に設けられた押え具と選択検出手段に設けられた接触子とが、接当離脱を繰り替えすことになる。そのために、接触子等の接触摩耗等を考慮する必要があるが、本発明の場合は、そのような問題点を考慮する必要性は少ない。
【0013】
(構成) 請求項3に係る発明は、請求項1又2に記載の発明において、前記主変速機構に対する変速操作具を設け、前記変速操作具の操作ガイド面に前記変速操作具に対する変速段数表示とともにオーバードライブ用変速段数表示を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0014】
(作用・効果) 上記構成によると、切換操作具によってオーバードライブ操作域を選択した後には、主変速操作具を操作することによって、オーバードライブ域においても変速が行え、かつ、その変速段数が主変速段数表示とともに同じ操作ガイド面に設けたオーバードライブ用変速段数表示によって確認できる。しかも、変速段数表示とともにオーバードライブ用変速段数表示を設けてあるので、変速段数間隔を変速段数表示のものとは別個のものに設定できるよさがあり、変速操作具の操作ストロークを主変速操作機構に対する操作の場合と、オーバードライブ機構に対する操作の場合とで異なるものにでき、操作系の融通性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、農用トラクタの全体側面が示されている。この例の農用トラクタは、トラクタ本機1の後部に外装式のリフトシリンダ3によって駆動昇降可能にロータリ耕耘装置Kを連結して、乗用耕耘作業を行う形態に構成されており、機体前部に搭載したエンジン4の出力が主クラッチ5を介してミッションケース6に伝達され、ここで走行系とPTO系に分岐され、分岐された走行系の動力は適宜変速された後、主推進車輪である後輪7および操向車輪である前輪8が駆動されるようになっている。また、分岐されたPTO系の動力も適宜変速された後、機体後部のPTO軸9を介してロータリ耕耘装置Kに伝達されるようになっている。
【0016】
図2に伝動系の概略を示すブロック図が、また、図3にミッションケース6に内蔵された変速装置の概略が示されている。主クラッチ5を介してミッションケース5に伝達されたエンジン出力は、カウンター軸10を介して走行系とPTO系に分岐される。走行系には、4段の変速を行う主変速機構11、多板式の変速用油圧クラッチ12、前後進切換え機構13、小さい伝動比で高低2段の変速を行う高低変速機構14、大きい伝動比で高低2段の変速を行う副変速機構15、および、超減速機構16が直列に配備されており、この副変速機構15と超減速機構16とに対して並列状態でオーバードライブ機構45が配備されている。
各変速機構で変速された動力が後部デフ機構17を介して後輪7に伝達されるとともに、伝動軸18および前部デフ機構19を介して前輪8に伝達されるようになっている。また、PTO系には、カウンター軸10で分岐された動力を、正転3段、逆転1段に変速してPTO軸9に伝達するPTO変速機構20が配備されている。
【0017】
図3に示すように、主変速機構11は、2つのシフトスリーブS1 ,S2 を択一的にシフト操作して4段の変速を行うように構成されている。シフトスリーブS2 を中立に維持した状態でシフトスリーブS1 を後方にシフトすることで1速が、シフトスリーブS1 を前方にシフトすることで2速が得られ、シフトスリーブS1 を中立に維持した状態でシフトスリーブS2 を後方にシフトすることで3速が、シフトスリーブS2 を前方にシフトすることで4速が得られる。各シフトスリーブS1 ,S2 がそれぞれシーケンス弁を兼用した油圧シリンダC1 ,C2 によってシフト操作されるようになっている。
【0018】
前後進切換え機構13は、シフトスリーブS3 を前方にシフトすることで前進が、後方にシフトすることで後進が得られるものであり、ステアリングハンドル21の左横側に設けた前後進切換えレバー22にシフトスリーブS3 が連係されている。
そして、前後進切換え機構13が前進に切り換えられると、変速用油圧クラッチ12の出力側伝動軸23の動力が中間遊転軸24を介して高低変速機構14に伝達される。高低変速機構14で変速された動力は変速軸25を介して副変速機構15に伝達される。また、前後進切換え機構13が後進に切り換えられると、出力側伝動軸23の動力が高低変速機構14を介することなく直接に変速軸25に伝達される。
【0019】
高低変速機構14は、シフトスリーブS4 を前方にシフトすることで低速「Lo」が得られ、後方にシフトすることで高速「Hi」が得られるものであり、その高低変速による伝動比は、主変速機構11における各変速段の間での伝動比より小さく設定されている。また、シフトスリーブS4 は、シーケンス弁を兼用した油圧シリンダC4 によってシフト操作されるようになっている。
【0020】
副変速機構15は、シフトスリーブS5 を前方にシフトすることで低速「L」が得られ、後方にシフトすることで高速「H」が得られるものであり、その高低変速による伝動比は、主変速機構11における各変速段の間での伝動比より大きく設定されている。また、シフトスリーブS5 は、シーケンス弁を兼用した油圧シリンダC5 によってシフト操作されるようになっている。
【0021】
超減速機構16は、シフトスリーブS6 を前方にシフトすることで「超減速切り状態」がもたらされて、副変速機構15で変速された出力が直接に最終変速軸26に伝達され、また、シフトスリーブS6 を後方にシフトすることで「超減速入り状態」がもたらされて、副変速機構15で変速された出力が減速軸27を迂回する間に大きく減速されて最終変速軸26に伝達されるようになっている。「 超減速切り状態」 と「 超減速入り状態」 との中間位置に「 中立位置」 が設けてある。そして、シフトスリーブS6 は、運転席28の左側後方に配備された切換操作具29によって操作されるようになっている。
【0022】
オーバードライブ機構45は、シフトスリーブS7 を前方にシフトすることで「オーバードライブ切り状態」がもたらされ、副変速機構15で変速された動力はオーバードライブ機構45を迂回して最終変速軸26に伝達される。シフトスリーブS7を後方にシフトすると「オーバードライブ入り状態」がもたらされ、オーバードライブ機構45で増速された動力は最終変速軸26に伝達される。そして、シフトスリーブS7は、運転席28の左側後方に配備された切換操作具29によって操作されるようになっている。つまり、切換操作具29は超減速とオーバードライブ変速を切り換える操作具に兼用されている。この切換操作具29の構成については後記する。
【0023】
主変速機構11を操作する油圧シリンダC1,C2 、副変速機構15を操作する油圧シリンダC5、高低変速機構14を操作する油圧シリンダC4、および、変速用油圧クラッチ12に対する油圧制御回路の構成が図3に示されている。図4において、V1 〜V7は電磁式アンロード弁、V8は電磁比例制御弁、V9はパイロット式アンロード弁であり、30は運転席28の左横側に前後揺動可能に配備された変速レバー、31はこの変速レバー30の操作位置を検出するポテンショメータであり、電磁式アンロード弁V1 〜V6 、電磁比例制御弁V7 、とともに制御装置32に接続されている。
【0024】
変速レバー30は、図5、図6、および、図7に示すように、左側後輪フェンダ33の内側に固定されたレバーガイド34のガイド溝35から突設されており、その操作ストロークの最後端が中立Nに設定されるとともに、これより前方に前進12段、後進8段の変速位置が設定されている。
【0025】
後輪フェンダ33の内側には板金製の支持ブラケット36が固着されるとともに、この支持ブラケット36に回転自在に横架した支軸37にレバー支点部材38が固着され、レバー支点部材38に変速レバー30の基端が支軸37と直交する前後向き支点xを介して左右揺動可能に枢支連結されている。また、図8に示すように、支持ブラケット36に連設した支持辺36aにはポテンショメータ31が取付けられ、その操作軸31aと支軸37とが同芯状に連結され、変速レバー30の前後揺動位置がポテンショメータ31によって検出可能となっている。変速レバー30は、その左右揺動支点xに装備されたねじりバネ39によって常に左側に揺動付勢されており、段差状に形成されたガイド溝35の左側縁に沿って案内移動されるようになっている。
【0026】
また、支持ブラケット36には側方から見て扇形の位置決めプレート部36bが起立連設されている。この位置決めプレート部36bの外周縁には、中立および12段の変速位置に相当する位置決め凹部41が形成されるとともに、レバー支点部材38には、支点y回りに上下揺動可能かつバネ42によって下向きに揺動付勢されたデテントアーム43が装着され、このデテントアーム43に備えたローラ44が位置決めプレート部36bの外周縁の位置決め凹部41に弾性係入されることで、変速レバー30を中立および12段の変速位置に安定保持することができるように構成されている。
【0027】
変速レバー30による前進12段の変速と、主変速機構11、副変速機構15、および、高低変速機構14の切り換え状態との関係は図15に示す図表のようになる。
すなわち、前進第1速では、主変速機構11が1速、副変速機構15が低速「L」、高低変速機構14が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられ、前進第2速では、主変速機構11が1速、副変速機構15が低速「L」のままで高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられ、前進第3速では、主変速機構11が2速、副変速機構15が低速「L」、高低変速機構14が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられ、前進第4速では、主変速機構11が2速、副変速機構15が低速「L」のままで高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられ、前進第5速では、主変速機構11が3速、副変速機構15が低速「L」、高低変速機構14が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられ、前進第6速では、主変速機構11が3速、副変速機構15が低速「L」のままで高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられ、前進第7速では、主変速機構11が4速、副変速機構15が低速「L」、高低変速機構14が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられ、前進第8速では、主変速機構11が4速、副変速機構15が低速「L」のままで高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられる。
また、前進第9速から前進第12速までは、副変速機構15が高速「H」、高低変速機構14が高速「Hi」にそれぞれ維持されたまま、主変速機構11が1速から4速に切り換えられるようになっている。
【0028】
図14に、前進での変速分布特性の一例が示されている。ここで、図中の(A)は、超減速機構16を「切り」にして通常走行を行う場合の特性、(B)は、超減速機構16を「入り」にして極低速作業を行う場合の特性であり、通常の耕耘作業では、特性(A)において低速域の前進第1速から前進第8速までが選択され、移動走行時には、特性(A)において高速域の前進第9速から前進第12速までが選択される。又、(C)は、オーバードライブ機構45を「入り」にして高速走行を行う場合の特性であり、前進第1速から前進第6速までが選択される。オーバードライブ機構45の構成及び操作構造については後記する。従って、作業走行時には低速域で細かく速度設定できるとともに、移動走行時には不必要に細かくない適度の粗さで走行速度を選択することができる。
【0029】
なお、前後進変速レバー22が「後進」に切り換えられると、主変速機構11からの変速動力は高低変速機構14を介することなく副変速機構15に伝達されることになり、主・副両変速機構11,15の組み合わせ選択によって8段の変速が実行される。つまり、この「後進」状態では、図9中に示されるように、前進第1速位置と前進第2速位置とが後進第1速位置に、前進第3速位置と前進第4速位置とが後進第2速位置に、前進第5速位置と前進第6速位置とが後進第3速位置に、前進第7速位置と前進第8速位置とが後進第4速位置になり、前進第9速位置から前進第12速位置までが後進第5速位置から後進第8速位置になるのである。
【0030】
変速レバー30の変速操作位置が検出されると、電磁アンロード弁V1 〜V6 を作動制御することで、変速に必要なシフトスリーブS1 〜S5 を油圧シリンダC1 〜 C5 によってシフト操作するとともに、電磁制御弁V7 を作動制御することになり、以下にその変速制御動作の一例を説明する。
【0031】
図4は、主変速機構11が1速、副変速機構15が低速「L」、高低変速機構14が高速「Hi」の状態、つまり、前進第2速の状態が示されており、ポンプPからの圧油によって変速用クラッチ12はクラッチ入り状態にある。ここで変速レバー30を前進第2速位置から前進第3速位置に移動させると、主変速機構11を1速から2速に切り換えるとともに、高低変速機構14を高速「Hi」から低速「Lo」に切り換えるために、電磁アンロード弁V1 ,V2 ,V5 が逆状態に駆動され、油圧シリンダC1 およびC4 が短縮作動を開始する。
【0032】
油圧シリンダC1 ,C4 がシフト操作を開始すると、これによってチェック弁46が機械的に開放されて油路47の圧力が低下し、この油路の圧力をパイロット圧としているパイロット式アンロード弁V9が復帰バネによって切り換え操作されて、走行用油圧クラッチ12からの圧油排出が行われ、自動的にクラッチ切り状態となりシフトスリーブS1,S4 のシフト作動が円滑に行われる。
【0033】
シフトスリーブS1,S4 が所定の変速位置にまでシフトされると、油圧シリンダC1 ,C4 によるチェック弁46の強制開放作用がなくなって、チェック弁46が再び閉じ、油路47の圧力が上昇開始してアンロード弁V9が走行用油圧クラッチ12への圧油供給位置に切り換えられる。この場合、油路47の圧力上昇が圧力センサPSで検知されることで、電磁比例制御弁V8の開度制御が開始され、走行用油圧クラッチ12に供給される圧油の昇圧が所定の特性で除々に行われ、ショックのないクラッチ入り制御が実行される。
【0034】
次に、オーバードライブ機構45を入り切り操作して、変速レバー30による前進6段・ 後進4段のオーバードライブ変速について説明する。主変速機構11、副変速機構15、および、高低変速機構14の切り換え状態は、図15に示す図表のようになる。但し、副変速機構15は常に中立位置である。
【0035】
すなわち、前進オーバードライブ第1速では、主変速機構11が1速、高低変速機構14が高速「Hi」にそれぞれ切り換えられる。前進オーバードライブ第2速では、主変速機構11が2速、高低変速機構14が高速「Hi」に維持される。前進オーバードライブ第3速では、主変速機構11が3速、高低変速機構14が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられる。前進オーバードライブ第4速では、主変速機構11が3速に維持され、高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられる。前進オーバードライブ第5速では、主変速機構11が4速に切り換えられ、高低変速機構14が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられる。前進オーバードライブ第6速では、主変速機構11が4速に維持され、高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられる。
【0036】
次にオーバードライブでの後進操作については図16に示す図表のようになる。
すなわち、副変速機構15は中立位置に維持され、高低変速機構14は変速に無関係となり、オバードライブ機構45を入り状態にして、後進オーバードライブ変速操作は主変速機構11を4段に変速して行われる。
【0037】
説明は省略するが、他の変速段での作動についても基本的には上記と同様であり、シフトスリーブの作動の間は走行変速用クラッチを切り、シフト完了後に所定の昇圧特性で走行変速用クラッチを入り制御することになる。
【0038】
切換操作具29の取付構造について説明する。
図6、図10及び図11に示すように、ミッションケース6の側面にブラケット51を立設するとともに、ブラケット51より横向き支軸52を突設し、横向き支軸52に揺動ブロック53とこの揺動ブロック53を挟む込むように二つの連動フレーム54A,54Bを遊転支持させてある。二つの連動フレーム54A,54Bのうちミッションケース6側に位置するものをオーバードライブ用のもの54Aとして、横向き支軸52の先端側のもの54Bを超減速用として使用する。横向き支軸52の下方に、ミッションケース6の側面に平行に枢支軸55を配置し、揺動ブロック53に枢支軸55を差込み支持させてある。枢支軸55に枢支軸55の軸心周りで左右揺動自在に基端フレーム56を取付け、基端フレーム56の上面に操作フレーム57を取り付けて、切換操作具29を構成してある。
上記構成になる切換操作具29は、横向き支軸52の軸心周りに前後揺動可能であり、かつ、枢支軸55周りで左右揺動可能に構成してある。
【0039】
オーバードライブ用及び超減速用の操作連係構造について説明する。図6及び図10に示すように、オーバードライブ用の連動フレーム54Aより下向きに連係ロッド58を延出し、連係ロッド58の延出端をシフトスリーブS7駆動用のアーム59に連動連結してある。その駆動用のアーム59は、軸59A周りで揺動可能に支持されている。超減速用の連動フレーム54Bと超減速用のシフトスリーブS6駆動用のアーム60とを、連係ロッド61で連係してある。
【0040】
次に、オーバードライブ用及び超減速用の操作連係構造としての、切換操作具29と二つの連動フレーム54A,54Bとの連係構造について説明する。図11に示すように、切換操作具29より二つの連動フレーム54A,54Bに向けて連係ピン62を突設する。一方、二つの連動フレーム54A,54Bの上端には係合用の凹入部54a,54bが連係ピン62と係合可能に形成されている。連係ピン62の長さは、両連動フレーム54Aと連動フレーム54Bとの間隔よりも短い長さではあるが、切換操作具29を連動フレーム側に傾動させた状態で連係ピン62が凹入部54a又は54bに係合する長さに設定してある。
【0041】
ここに、切換操作具29は巻きバネ63によって、超減速用の連動フレーム54B側に傾くように付勢されており、連動フレーム54B側に付勢されている状態で切換操作具29を横向き支軸52周りで前後方向に操作すると、超減速操作が行えるようになっている。後記するように、超減速機構を中立位置に設定した状態で、巻きバネ63の付勢力に抗して切換操作具29を反対側に揺動操作すると、連係ピン62が凹入部54aに係合し、オーバードライブ用の連動フレーム54Aと連係させることができ、オーバードライブ操作が可能になる。
切換操作具29は変速レバー30の後方に配置されており、レバーガイド34に操作ガイド溝34Bを形成するに、図13に示すように、超減速用の直線溝34aの中間点つまり中立位置よりオーバードライブ用のガイド溝34bを分岐している。したがって、超減速状態が中立状態に設定されなければ、オーバードライブ用の操作に移行できない構成となっている。
【0042】
上記したように、オーバードライブと超減速の操作とが同時に行えない構成を採用しているが、このような同時操作を牽制する機構としては操作レバー側においても設けてある。つまり、図10に示すように、横向き支軸52に対して切換操作具29の横向き支軸52周りで前後揺動自在な牽制アーム65を設けるとともに、超減速用の駆動アーム60の回転軸60Aに被牽制アーム66を設ける。牽制アーム65は連係フレーム54Aと一体形成されている。牽制アーム65には先端部に係合ピン65Aを設けてあり、被牽制アーム66には十字状の係合溝66Aが設けてあり、図示するように係合ピン65Aが十字状の係合溝66Aの中心位置にあると、超減速が中立位置にある状態を示しており、係合ピン65Aが矢印方向に移動できるようになっている。つまり、切換操作具29のオーバードライブ操作が可能になっている。係合ピン65Aが中心位置以外の位置にあると、牽制アーム66の回動が規制される。
【0043】
図11に示すように、連動フレーム54Aには接触式センサ67が設けてあり、切換操作具29をオーバードライブ操作側に傾動させると、操作アーム57が接触式センサ67に作用し、オーバードライブ操作におけるオーバードライブ切り位置に操作されたことがわかる。そして、切換操作具29は連動フレーム54Aと連係ピン62を介して係合されており、切換操作具29をオーバードライブ用の係合溝34bに沿って操作すると、切換操作具29と連動フレーム54Aとが一体で揺動する。連動フレーム54Aに取付けられている接触式センサ67も一体で揺動し、操作アーム57との接触状態が維持されている。
この接触式センサ67は切換操作具29がオーバードライブ機構用連動フレーム54Aを選択したことを検出するもので選択検出手段を構成するが、切換操作具29が超減速機構の中立操作位置からオーバードライブの切り位置に操作された状態を検出するように連動アーム54Aに取り付けてある。これは、オーバードライブ機構45の入力軸48と副変速機構15との変速軸25とが共通軸となっており、副変速機構15を中立位置に操作する為である。
又、図11及び図12に示すように、オーバードライブ操作時に副変速機構15の操作を行えない牽制機構49を設ける必要があるが、牽制機構49はつぎのようなものである。図6及び図11に示すように、オーバードライブ用駆動アーム59と同一回転軸59Aに取付けられたミッションケース内にある変速シフトアーム68と、副変速機構15のシフトスリーブS5を操作する副変速シフトアーム69とを近接して配置し、変速シフトアーム68に係合ピン68Aを、副変速シフトアーム69に係合ピン68Aを係入する十字状の係合溝69Aを形成してある。
図12に示すように、副変速機構15が中立位置にあると、係合ピン68Aが十字状の係合溝69Aの中心位置にあり、オーバードライブ機構45に対する操作が可能になる。係合ピン68Aが係合溝69Aの中心位置よりはずれると牽制アーム68が揺動できず、オーバードライブ機構15に対する操作は行えない。
【0044】
切換操作具29によってオーバードライブ状態が選択されると、選択された後は、変速レバー30によって複数段に変速される。変速レバー30によってオーバードライブ状態での変速操作を行うので、オーバードライブ状態での変速段数の表示は変速レバー30のレバーガイド34における操作ガイド面の案内溝34Aに沿って施してある。このオーバードライブ状態では、切換操作具29をオーバードライブ状態に切り換えて、変速レバー30で前進6段後進4段の変速を行えるようになっている。この場合の変速速度は、図14に示すように、特性(C)によって現される。つまり、図9に示すように、主変速の変速段数表示aとオーバードライブ状態での変速段数表示bとを並べて設けてある。変速レバ− 30の左側が後進状態での変速表示であり、右側が前進状態での変速表示である。
上記構成においては、主変速等の変速段数表示aとオーバードライブ状態での変速段数表示bとを左右方向に並設したが、主変速等の変速段数表示aを前方に、オーバードライブ状態での変速段数表示bを後方に位置させる等、前後に配置して構成してもよい。
【0045】
〔別実施形態〕
本発明は以下のような形態で実施することもできる。
・ 上記実施形態では、主変速機構11、副変速機構15、および、高低変速機構14を単一の変速レバー30で操作するようにしているが、主変速機構11と副変速機構15を単一の変速レバーで操作し、高低変速機構14をこの変速レバーのグリップに備えたスイッチで操作する形態にすることもできる。
・ 変速機構自体の形態も上記のように油圧シリンダで駆動シフトする形式のものの他に、各変速段ごとに油圧クラッチを備えて、そのクラッチ群の選択によって所望の変速段での伝動を行う形式のものに適用することも容易である。
・ 高低変速機構14としては、シフト形式のものの他に遊星ギヤ式のものであってもよい。
・ 選択検出手段67としては、リミットスイッチのように接触子を揺動させてスイッチ動作を行わせるものや、圧電素子等の圧接式等のものが使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】伝動系のブロック図
【図3】伝動系の概略構成図
【図4】変速制御用の油圧回路図
【図5】運転部の正面図
【図6】変速レバー及び切換操作具の側面図
【図7】変速レバー部分の側面図
【図8】変速レバー部分の背面図
【図9】変速用レバーガイド部の平面図
【図10】切換操作具の側面図
【図11】切換操作具の背面図
【図12】オーバードライブ機構と副変速機構との同時噛合いを防止する機構を示す図
【図13】切換操作具のガイド溝を示す平面図
【図14】変速分布特性を示す線図
【図15】前進変速段と変速機構の作動状態の関係を示す図表
【図16】後進変速段と変速機構の作動状態の関係を示す図表
【符号の説明】
11 主変速機構
16 超減速機構
29 切換操作具
30 変速操作具
45 オーバードライブ機構
54A オーバードライブ機構用連動フレーム
54B 超減速機構用連動フレーム
63 付勢手段
67 選択検出手段
N 中立操作位置
a 変速段数表示
b オーバードライブ用変速段数表示
Claims (3)
- 主変速機構より減速比の大きな超減速機構と、前段からの動力を増速して出力するオーバードライブ機構とを設け、前記超減速機構と前記オーバードライブ機構とを入切操作する単一の切換操作具を設け、前記超減速機構の中立操作位置より前記オーバードライブ機構に対するオーバードライブ操作域のオーバードライブ切り位置に切換できるように構成し、前記切換操作具によって前記中立操作位置において選択係合可能な状態に配置され、選択係合された状態でその切換操作具とともに変速操作方向に移動して前記超減速機構を変速操作する超減速機構用連動フレームと、前記中立操作位置から切換操作された前記切換操作具によって前記オーバードライブ切り位置において選択係合可能な状態に配置され、かつ、前記切換操作具によって選択係合された状態で前記切換操作具とともに変速操作方向に移動して前記オーバードライブ機構を変速操作するオーバードライブ機構用連動フレームとを設けてある農用トラクタの走行変速装置であって、
前記切換操作具が前記オーバードライブ機構用連動フレームを選択したことを検出する選択検出手段をそのオーバードライブ機構用連動フレームに取り付けるとともに、前記選択検出手段が、前記切換操作具及び前記オーバードライブ機構用連動フレームとともにオーバードライブ操作域を移動すべく構成してある農用トラクタの走行変速装置。 - 前記切換操作具が前記超減速用連動フレームと係合する方向に付勢する付勢手段を設けてある請求項1に記載の農用トラクタの走行変速装置。
- 前記主変速機構に対する変速操作具を設け、前記変速操作具の操作ガイド面に前記変速操作具に対する変速段数表示とともにオーバードライブ用変速段数表示を設けてある請求項1又は2記載の農用トラクタの走行変速装置。
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