JP3599174B2 - 薄膜トランジスタパネル及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタパネル及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、薄膜トランジスタ(TFT)は、次のような構成となっている。
【0003】
図7は従来の薄膜トランジスタの断面図であり、ここでは、アクティブマトリックス液晶表示素子に用いる薄膜トランジスタパネル(以下TFTパネルという)に形成されているものを示している。
【0004】
上記TFTパネルは、ガラス等からなる透明な基板1の上に、画素電極2と、その能動素子である薄膜トランジスタ3とを形成したもので、前記薄膜トランジスタ3は一般に逆スタガー構造とされている。
【0005】
上記逆スタガー構造の薄膜トランジスタ3は、基板1上に形成したゲート電極Gと、このゲート電極Gを覆うゲート絶縁膜(透明膜)4と、このゲート絶縁膜4の上に形成されたi型半導体層5と、このi型半導体層5の上にn型半導体層6とコンタクト層7とを介して形成されたソース電極Sおよびドレイン電極Dとで構成されている。
【0006】
なお、i型半導体層5はa−Si (アモルファスシリコン)で形成され、n型半導体層6はn型不純物をドープしたa−Si で形成され、コンタクト層7はn型半導体層6とのオーミックコンタクト性がよいCr (クロム)等の金属で形成されており、n型半導体層6とコンタクト層7は、i型半導体層5のチャンネル領域(ソース電極Sとドレイン電極Dとの間の領域)に対応する部分において切離し分離されている。
【0007】
また、この薄膜トランジスタ3のゲート電極Gは、基板1上に形成したゲートライン(図示せず)に一体に形成されており、ゲート絶縁膜4はゲート電極Gおよびゲートラインを覆って基板1のほぼ全面に形成されている。このゲート絶縁膜4はSiN(窒化シリコン)等で形成されており、このゲート絶縁膜4の上には、ドレイン電極Dにつながるデータライン(図示せず)が形成されている。なお、上記ゲート電極Gおよびゲートラインとドレイン電極Dおよびデータラインは、Al (アルミニウム)またはAl 合金等で形成されている。
【0008】
また、上記i型半導体層4のチャンネル領域の上にはSiN等からなるブロッキング層8が形成されている。このブロッキング層8は、薄膜トランジスタ3の製造に際してi型半導体層5の上に成膜したn型半導体層6のチャンネル領域対応部分をエッチングにより切離し分離するときに、i型半導体層5のチャンネル領域もエッチングされるのを防ぐために設けられている。
【0009】
一方、上記画素電極2は、上記薄膜トランジスタ3を覆って上記ゲート絶縁膜4の上に形成したSiN等からなる保護絶縁膜(透明膜)9の上に形成されている。この画素電極2はITO等からなる透明導電膜で形成されており、その端部は、保護絶縁膜9に設けたコンタクト孔9aにおいて薄膜トランジスタ3のソース電極Sに接続されている。
【0010】
したがって、上記薄膜トランジスタ3のゲート電極Gの上方にはゲート絶縁膜4及び保護絶縁膜9が堆積され、ドレイン電極Dの上方には保護絶縁膜9が堆積されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
一般にこのような薄膜トランジスタ3のゲート電極G及びドレイン電極Dはそれぞれゲートライン及びドレインラインに接続され、これらラインの端子部と他の回路部品とを接続していたが、接続不良を引き起こしやすいといった問題を抱えていた。
【0012】
本発明の目的は、良好な接続を行うことができる薄膜トランジスタパネル及びその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の薄膜トランジスタパネルは、
基板上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極の上方に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上方に設けられた半導体層と、前記半導体層の上方に設けられたソース、ドレイン電極と、を有する薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタを覆う保護絶縁膜と、
前記ドレイン電極に接続され、前記ドレイン電極と同一の金属で形成された金属層と、前記保護絶縁膜に設けられたコンタクト孔を介して前記金属層に接続された導電膜と、からなるデータライン端子部と、
を備えることを特徴とする。
【0014】
上記発明によれば、データライン端子部が、金属層と、保護絶縁膜に設けられたコンタクト孔を介して金属層に接続された導電膜と、の積層構造になるので、コンタクト孔から十分に露出することができ、ゲートライン端子部と外部の駆動回路の端子とを良好に接続することができ、歩留まりを向上することができる。
【0015】
請求項2記載の薄膜トランジスタパネルは、前記データライン端子部の前記導電膜は、透明導電膜であることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の薄膜トランジスタパネルは、前記保護絶縁膜に設けられたコンタクト孔を介して前記ソース電極と接続し、且つ前記データライン端子部の前記導電膜と同一の材料からなる画素電極を有することを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の薄膜トランジスタパネルは、前記データライン端子部の前記導電膜の上面は、前記コンタクト孔より露出した前記金属層の上面より広いことを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の薄膜トランジスタパネルの製造方法は、
基板上にゲート電極を形成する第1の工程と、
前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する第2の工程と、
前記ゲート絶縁膜上に半導体層を形成する第3の工程と、
前記半導体層にそれぞれ接続されるソース、ドレイン電極、及び該ドレイン電極に接続されるデータライン端子部の下層膜を形成する第4の工程と、
前記ソース、ドレイン電極上及び前記データライン端子部の前記下層膜上に保護絶縁膜を形成する第5の工程と、
前記保護絶縁膜にコンタクト孔を形成し、前記データライン端子部の前記下層膜を露出する第6の工程と、
前記コンタクト孔を介し、前記データライン端子部の前記下層膜上に、導電膜を形成する第7の工程と、
からなることを特徴とする。
【0019】
上記発明によれば、データライン端子部において、保護絶縁膜に設けられたコンタクト孔を形成して、このコンタクト孔から露出した下層膜上に導電膜を形成するため、外部の駆動回路の端子と接触するデータライン端子部の上面がより保護絶縁膜の表面側に位置するので、データライン端子部と外部の駆動回路の端子とを良好に接続することができる。
【0020】
請求項6記載の薄膜トランジスタパネルの製造方法は、
前記第6の工程は、前記ソース電極を露出するコンタクト孔を形成する工程を含み、
前記第7の工程は、前記ソース電極を露出する前記コンタクト孔を介し前記ソース電極上に画素電極を形成する工程を含む、
ことを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の薄膜トランジスタパネルの製造方法は、
前記画素電極は、前記データライン端子部の前記下層膜上に形成された前記導電膜と同一の材料からなることを特徴とする。
【0022】
請求項8記載の薄膜トランジスタパネルの製造方法は、
前記データライン端子部の前記下層膜上に形成された前記導電膜は、透明導電膜であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、アクティブマトリックス液晶表示素子に用いるTFTパネルに形成される薄膜トランジスタの製造を例にとって図面を参照し説明する。
【0024】
まず、この実施の形態の製造方法で製造された薄膜トランジスタの構成を説明する。図3は上記TFTパネルの一部分の平面図、図4、図5および図6は図3のIV−IV線、 V−V 線およびVI−VI線に沿う拡大断面図である。
【0025】
このTFTパネルは、ガラス等からなる透明な基板10の上に、画素電極20と、その能動素子である薄膜トランジスタ(TFT)30とを形成したものである。
【0026】
上記薄膜トランジスタ30は、図3および図4に示すように、基板10上に形成したゲート電極Gと、このゲート電極Gを覆うゲート絶縁膜12と、このゲート絶縁膜12の上に形成されたi型半導体層13と、このi型半導体層13の上にn型半導体層14とコンタクト層15とを介して形成されたソース電極Sおよびドレイン電極Dとで構成されている。
【0027】
なお、i型半導体層13はa−Si で形成され、n型半導体層14はn型不純物をドープしたa−Si で形成され、コンタクト層15はCr 等の金属で形成されている。
【0028】
上記ゲート電極Gは、基板10上に形成したゲートラインGLに一体に形成されており、ゲート絶縁膜12はゲート電極GおよびゲートラインGLを覆って基板10のほぼ全面に形成されている。このゲート絶縁膜12はSiN等で形成されており、このゲート絶縁膜12の上には、ドレイン電極DにつながるデータラインDLが形成されている。なお、上記ゲート電極GおよびゲートラインGLはAl またはAl 合金等のゲート用金属膜11で形成され、またソース,ドレイン電極S,DおよびデータラインDLはAl またはAl 合金等のソース,ドレイン用金属膜16で形成されている。
【0029】
また、上記コンタクト層15は、ソース側とドレイン側とに切離し分離されており、ソース側のコンタクト層15はソース電極Sと同じ形状に形成され、ドレイン側のコンタクト層15はドレイン電極Dと同じ形状に形成されている。
【0030】
さらに、上記n型半導体層14は、i型半導体層13の上にその全域にわたって形成されており、このn型半導体層14のソース,ドレイン電極S,D間の部分は、この部分を層厚全体にわたって酸化させた酸化絶縁層14aとされている。すなわち、このn型半導体層14は、そのソース,ドレイン電極S,D間の部分を酸化絶縁層14aとすることによって、ソース側とドレイン側とに電気的に分離されている。なお、上記i型半導体層13およびn型半導体層14の外周部はソース,ドレイン電極S,Dの外側に張出しており、n型半導体層14は、ドレイン電極Dの外側に張出す部分も酸化されて酸化絶縁層14aとともに、ソース電極Sの外側に張出す部分の表面も、図には示さないが僅かに酸化されている。
【0031】
一方、上記画素電極20は、上記薄膜トランジスタ30を覆って上記ゲート絶縁膜12の上に形成したSiN等からなる保護絶縁膜17の上に形成されている。この画素電極20はITO等からなる透明導電膜18で形成されており、その端部は、保護絶縁膜17に設けたコンタクト孔17aにおいて上記薄膜トランジスタ30のソース電極Sに接続されている。
【0032】
また、上記データラインDLの端子部DLaは、図3および図5に示すような二層構造とされており、その下層膜は上記ソース,ドレイン用金属膜16で形成され、上層膜は上記透明導電膜18で形成されている。前記上層膜(透明導電膜)18は、保護絶縁膜17に設けた開口17b内において上記下層膜(ソース,ドレイン用金属膜)16の上に積層されている。
【0033】
さらに、上記ゲートラインGLの端子部GLaは、図3および図6に示すような二層構造とされており、その下層膜は上記ゲート用金属膜11で形成され、上層膜は上記透明導電膜18で形成されている。前記上層膜(透明導電膜)18は、ゲート絶縁膜12および保護絶縁膜17に設けた開口12a,17c内において上記下層膜(ゲート用金属膜)11の上に積層されている。
【0034】
次に、上記TFTパネルの製造方法を説明する。
【0035】
図1は上記薄膜トランジスタ13の製造工程図、図2は薄膜トランジスタ30を製造した後のTFTパネルの製造工程図であり、図1(a)〜(d)および図2(e)〜(h)はそれぞれ、TFTパネルの薄膜トランジスタ部分とデータライン端子部およびデータライン端子部の断面を示している。
【0036】
[工程1]
まず、図1(a)に示すように、ガラス等からなる透明な基板10上にゲート電極GおよびゲートラインGL(図3参照)を形成する。このゲート電極GおよびゲートラインGLは、基板10上にゲート用金属膜11を成膜し、この金属膜11をフォトリソグラフィ法によりパターニングして形成する。なお、図1(a)において図上右端に示した金属膜11は、ゲートライン端子部GLaの下層膜である。
【0037】
[工程2]
次に、上記図1(a)に示したように、上記基板10上に、上記ゲート電極GおよびゲートラインGLを覆って、ゲート絶縁膜12と、i型半導体層13と、n型半導体層14と、コンタクト層15とを順次成膜する。
【0038】
[工程3]
次に、図1(b)に示すように、上記コンタクト層15とn型半導体層14とi型半導体層13とを、フォトリソグラフィ法によって、トランジスタ素子領域の外形にパターニングする。
【0039】
[工程4]
次に、図1(c)に示すように、ゲート絶縁膜12の上に、パターニングした各層15,14,13を覆ってソース,ドレイン用金属膜16を成膜する。
【0040】
[工程5]
次に、図1(d)に示すように、上記ソース,ドレイン用金属膜16をフォトリソグラフィ法によりパターニングして、ソース,ドレイン電極S,DおよびデータラインDL(図3参照)を形成するとともに、このソース,ドレイン用金属膜16のパターニングに用いたレジストマスク19を利用して、上記コンタクト層15をソース,ドレイン電極S,Dの形状にパターニングする。なお、図1(d)において図上右側に示した金属膜16は、データライン端子部DLaの下層膜である。
【0041】
[工程6]
次に、上記図1(d)に示したように、上記ソース,ドレイン用金属膜16およびコンタクト層15のパターニングに用いたレジストマスク19を残したまま、n型半導体層15の酸化処理を行なってそのソース,ドレイン電極S,D間の部分をその層厚全体にわたって酸化させた酸化絶縁層14aとし、この酸化絶縁層14aによりn型半導体層14をソース側とドレイン側とに電気的に分離して薄膜トランジスタ30を完成する。
【0042】
上記n型半導体層14の酸化処理は、例えば陽極酸化によって行なう、この陽極酸化は、基板10を電解液中に浸漬してn型半導体層14を電解液中において対向電極(白金電極)と対向させ、n型半導体層14を陽極とし、対向電極を陰極として、この両極間に電圧を印加して行なう。このように電解液中においてn型半導体層14と対向電極の間に電圧を印加すると、陽極であるn型半導体層14のレジストマスク19で覆われていない領域(電解液中に接する領域)が化成反応を起して陽極酸化され、このn型半導体層14の酸化領域が酸化絶縁層14aとなる。
【0043】
この場合、n型半導体層14はその表面側から酸化されて行くが、その酸化深さは主に印加電圧によって決まるから、n型半導体層14の層厚に応じては印加電圧を設定すれば、n型半導体層14の酸化領域をその層厚全体にわたって酸化させることができる。
【0044】
また、上記陽極酸化におけるn型半導体層14への通電は、データラインDLを電流経路とし、このデータラインDLからドレイン電極Dを介して行なうことができるから、データラインDLに沿って形成される全ての薄膜トランジスタ30のn型半導体層14を均一に陽極酸化することができる。この場合、ドレイン電極DおよびデータラインDLの側面はレジストマスク19で覆われていないため、このドレイン電極DおよびデータラインDLの側面も陽極酸化される(酸化層は図示せず)が、このドレイン電極DおよびデータラインDLは、その側面が酸化絶縁層となるだけで、中央部は酸化されない。
【0045】
なお、i型半導体層13およびn型半導体層14の外周部はソース,ドレイン電極S,Dの外側(レジストマスク19の外側)に張出しているため、上記n型半導体層14は、ドレイン電極Dの外側に張出す部分も酸化されて酸化絶縁層14aとなり、またソース電極Sの外側に張出す部分の表面と、ソース電極Sの側面も、図には示さないが僅かに酸化される。
【0046】
また、i型半導体層13の抵抗率(ゲート電極Gにゲート電圧が印加されていない状態での抵抗率)は、n型半導体層14の抵抗率に対して3桁以上大きく、したがって、n型半導体層14を陽極酸化する際にその下のi型半導体層13も酸化されてしまうことはない。
【0047】
また、上記TFTパネルは、上記工程で基板11上に薄膜トランジスタ30を形成した後、次のような工程で製造する。
【0048】
[工程7]
まず、上記レジストマスク19を剥離し、この後、図2(e)に示すように、ゲート絶縁膜12の上に上記薄膜トランジスタ30を覆って保護絶縁膜17を成膜する。
【0049】
[工程8]
次に、図2(f)に示すように、上記保護絶縁膜17をフォトリソグラフィ法によりパターニングし、上記薄膜トランジスタ30のソース電極Sに対応するコンタクト孔17aと、データライン端子部DLaおよびゲートライン端子部GLaに対応する開口17b,17cとを形成するとともに、ゲート絶縁膜12にも、上記ゲートライン端子部GLaに対応する開口12aを形成する。
【0050】
[工程9]
次に、図2(g)に示すように、ITO膜等の透明導電膜18を成膜する。このとき、透明導電膜18は、上記保護絶縁膜17に設けたコンタクト孔17aと開口17b,17cおよびゲート絶縁膜12の開口12a内にも成膜され、薄膜トランジスタ30のソース電極S上と、データライン端子部DLaおよびゲートライン端子部GLaの下層膜(ソース,ドレイン用金属膜およびゲート用金属膜)16,11の上に積層する。
【0051】
[工程10]
次に、図2(h)に示すように、上記透明導電膜18をフォトリソグラフィ法により画素電極20とデータライン端子部DLaおよびゲートライン端子部GLaの上層膜の形状にパターニングし、TFTパネルを完成する。
【0052】
すなわち、上記製造方法は、薄膜トランジスタ30のn型半導体層14を、そのソース,ドレイン電極S,D間の部分を酸化させて絶縁層14aとすることによってソース側とドレイン側とに電気的に分離するものであり、この製造方法は、従来のようにn型半導体層をエッチングして切離し分離するものではないため、i型半導体層14の上にブロッキング層を設けておかなくても、i型半導体層14のチャンネル領域にダメージを与えることはない。
【0053】
そして、この製造方法によれば、i型半導体層13の上にブロッキング層を設ける必要がないため、従来のように、ブロッキング層のパターニング時にゲート絶縁膜にピンホール等の欠陥を発生させてしまうことはなく、したがって、ゲート電極Gとソース,ドレイン電極S,Dとの間およびゲートラインGLとデータラインDLとの間の層間短絡を防いで、製造歩留を向上させることができる。
【0054】
なお、上記実施の形態では、n型半導体層14のソース,ドレイン電極S,D間の部分を、電解液中で化成反応を起させる酸化処理によって酸化させているが、このn型半導体層14の酸化処理は、ガス雰囲気中で化成反応を起させるプラズマ酸化によって行なってもよい。
【0055】
また、上記実施の形態では、アクティブマトリックス液晶表示素子に用いるTFTパネルに形成される薄膜トランジスタの製造について説明したが、本発明は、上記TFTパネルの薄膜トランジスタに限らず、種々の回路基板等に形成される薄膜トランジスタの製造に広く適用できる。
【0056】
【発明の効果】
上記発明によれば、データライン端子部が、金属層と、保護絶縁膜等に設けられたコンタクト孔を介して金属層に接続された導電膜と、の積層構造になり、外部の駆動回路の端子と接触するデータライン端子部の上面がより保護絶縁膜の表面側に位置するので、データライン端子部と外部の駆動回路の端子とを良好に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すTFTパネルに形成する薄膜トランジスタの製造工程図。
【図2】薄膜トランジスタを製造した後のTFTパネルの製造工程図。
【図3】製造されたTFTパネルの一部分の平面図。
【図4】図3のVI−IV線に沿う拡大断面図。
【図5】図3の V−V 線に沿う拡大断面図。
【図6】図3のIV−IV線に沿う拡大断面図。
【図7】従来のTFTパネルに形成されている薄膜トランジスタの断面図。
【符号の説明】
10…基板、20…画素電極、30…薄膜トランジスタ、11…ゲート用金属膜、G…ゲート電極、GL…ゲートライン、GLa…端子部、12…ゲート絶縁膜、13…i型半導体層、14…n型半導体層、14a…酸化絶縁層、15…コンタクト層、16…ソース,ドレイン用金属膜、S…ソース電極、D…ドレイン電極、DL…データライン、DLa…端子部、17…保護絶縁膜、18…透明導電膜、19…レジストマスク。
Claims (8)
- 基板上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極の上方に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上方に設けられた半導体層と、前記半導体層の上方に設けられたソース、ドレイン電極と、を有する薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタを覆う保護絶縁膜と、
前記ドレイン電極に接続され、前記ドレイン電極と同一の金属で形成された金属層と、前記保護絶縁膜に設けられたコンタクト孔を介して前記金属層に接続された導電膜と、からなるデータライン端子部と、
を備えることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。 - 前記データライン端子部の前記導電膜は、透明導電膜であることを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタパネル。
- 前記保護絶縁膜に設けられたコンタクト孔を介して前記ソース電極と接続し、且つ前記データライン端子部の前記導電膜と同一の材料からなる画素電極を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄膜トランジスタパネル。
- 前記データライン端子部の前記導電膜の上面は、前記コンタクト孔より露出した前記金属層の上面より広いことを特徴とする請求項1乃至3記載の薄膜トランジスタパネル。
- 基板上にゲート電極を形成する第1の工程と、
前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する第2の工程と、
前記ゲート絶縁膜上に半導体層を形成する第3の工程と、
前記半導体層にそれぞれ接続されるソース、ドレイン電極、及び該ドレイン電極に接続されるデータライン端子部の下層膜を形成する第4の工程と、
前記ソース、ドレイン電極上及び前記データライン端子部の前記下層膜上に保護絶縁膜を形成する第5の工程と、
前記保護絶縁膜にコンタクト孔を形成し、前記データライン端子部の前記下層膜を露出する第6の工程と、
前記コンタクト孔を介し、前記データライン端子部の前記下層膜上に、導電膜を形成する第7の工程と、
からなることを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。 - 前記第6の工程は、前記ソース電極を露出するコンタクト孔を形成する工程を含み、
前記第7の工程は、前記ソース電極を露出する前記コンタクト孔を介し前記ソース電極上に画素電極を形成する工程を含む、
ことを特徴とする請求項5記載の薄膜トランジスタパネルの製造方法。 - 前記画素電極は、前記データライン端子部の前記下層膜上に形成された前記導電膜と同一の材料からなることを特徴とする請求項6記載の薄膜トランジスタパネルの製造方法。
- 前記データライン端子部の前記下層膜上に形成された前記導電膜は、透明導電膜であることを特徴とする請求項5乃至7記載の薄膜トランジスタパネルの製造方法。
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- 2000-06-08 JP JP2000171800A patent/JP3599174B2/ja not_active Expired - Lifetime
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