JP3597232B2 - チューブ型膜モジュール - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は溶液の濃縮等に使用されるチューブ型膜モジュール(膜分離装置)の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、溶液の濃縮には膜分離法が用いられているが、この膜分離に使用される膜モジュールの一つとしてチューブ型モジュールが知られている。この構造を簡単に説明すれば、図4に示すように本体1の内部に管板2a,2bを取り付け、この管板2a,2bにチューブ膜3を複数本並列に配置して両端を支持した状態で取り付けるとともに本体1の両端にチャンネル4a,4bを取り付けて閉塞している。
【0003】
なお、5はチューブ膜3の中間位置に設けたバッフル、6は供給液入口、7は供給液出口であり、8a,8bは膜透過成分出口である。そしてチューブ膜3は図5に示すようにOリング9でシールされた状態で管板2a,2bに取り付けて構成されている。
このような構成の膜モジュールにおいて、供給液入口6から加圧状態で本体1内に供給された被処理液Laはチューブ膜3により濾過され、所定の成分がこのチューブ膜3を透過して膜透過成分出口8a,8bから取り出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記したような従来のチューブ型膜モジュールには問題がある。即ちこのようなチューブ型膜モジュールにおいては所定の時期または必要に応じてチューブ膜3を取り替える必要があるが、この場合にはチャンネル4a,4b及び管板2a,2bをそれぞれ本体1の両側から取り外した後、チューブ膜3を本体1から引き抜く必要があった。このような方法でチューブ膜3を取り替える場合はチューブ型膜モジュールを全体的に分解することになるから、その取り替え作業は著しく面倒なものとなっていた。
【0005】
また、チューブ膜3と管板2a,2bとの間に介挿されるOリング9は通常ゴム製のものが使用されているために、被処理液Laの性状によって耐久性の問題から使用できない等の問題があった。
本発明は、以上の従来技術の問題点に鑑みて、チューブ膜の取り替えを容易に行うことができるチューブ型膜モジュールを提供することを第1の目的とする。更に、多種多様な処理液体に対応することができるチューブ型膜モジュールを提供することを第2の目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係るチューブ型膜モジュールは、筒状の本体10内に複数の管状のチューブ膜15を並列に配置して収容し、各チューブ膜15の閉塞端を自由端とすると共に、開口端側を前記本体10に固定した管板13に固定して片持状に支持し、この管板13の支持部分より前記チューブ膜15を本体10の外部に抜き出せるようにしており、前記管板13には多数の固定孔を開口すると共に、外周にテーパー状のネジ部17を有する管端部材16を前記固定孔に螺合して取付けるようになっており、この管端部材16に前記チューブ膜15を嵌合固定し、更に前記管端部材16とチューブ膜15との接合部の外周を、熱収縮チューブ18で囲繞したことを特徴としている。
【0007】
本発明は、チューブ膜15を管板13の外面から本体10の内部に挿入し、この管板13に片持式に固定することによって個々のチューブ膜15を簡単に着脱することができるようにしたことが特徴である。
具体的には、本体10内に複数のチューブ膜15を並列に配置して収容し、各チューブ膜15の閉塞端を自由端とすると共に開口端を固定端とし、この固定端の外周にネジ部17を有する管端部材16を取付け、この管端部材16を前記本体10に固定した管板13に螺合して構成する。
【0008】
また、前記チューブ膜15と管端部材16との接合部の外周を熱収縮チューブ18で囲繞して簡単にシールできる構成とする。
更に、前記チューブ膜と管端部材との接合部近傍における管端部材の外周に環状溝を形成し、この環状溝の外形形状に沿って熱収縮チューブを変形させるようにして簡単にシールすることができる上にシール性を更に高めることができる。
【0009】
【実 施 例】
以下図1〜図3に基づき本発明によるチューブ型膜モジュールの一実施例を説明する。
図1は本実施例におけるチューブ型膜モジュールの一部を断面した側面図であり、図2は図1のA部を拡大してチューブ膜15の取り付け状態を示す断面図である。
【0010】
本体10には供給液入口11(被処理液の入口)と供給液出口12とを設けるととともに本体19の開口端側に管板13とチャンネル14とを着脱自在に取り付けている。そしてこの管板13には複数本のチューブ膜15が並列に配置されて片持状に取り付けられている。
詳述すれば、チューブ膜15としては例えばセラミック膜等の剛性を有する膜で形成され、その一端15aは閉塞端として形成し、他端の開口端には管端部材16が取り付けている。
【0011】
この管端部材16はチューブ膜15の端部に嵌合して支持する部分と、外周面をテーパー状に形成し、この部分にネジ部17を形成している。そしてチューブ膜15と管端部材16との接合部Bを囲繞して熱収縮チューブ18を溶着してシール性を保持させている。この管端部材16をテーパー状のネジ部17を有する部材とすることによってこれを管板13のネジ部に螺合した場合に、そのネジ込みに伴なってこのネジ部17が相手側に食い込んでシール性を発揮する。つまりOリングのようなパッキング材を必要とせずにシールすることが可能となる。
【0012】
図3はチューブ膜15と管端部材16との接合部Bの構造の他の実施例であって、管端部材16との外周には環状溝19a,19bで設けられ、この環状溝19a,19bの外形形状に沿って熱収縮チューブ18の一部が窪んでシール性の向上を図るようになっている。
なお、本体10の中央部分にチューブ膜15を保持する穴を明けたバッフルプレート20を配置してチューブ膜15の中程を支持している。また、チャンネル14には膜透過成分出口21が設けてある。
【0013】
前記構成のチューブ型膜モジュールにおいて、今、供給液入口11から本体10内に被処理液Laが供給されると、その一部の成分はチューブ膜15を透過して膜透過成分出口21から取り出され、一方、濃縮された被処理液Lbは供給液出口12から取り出される。
そしてこのチューブ型膜モジュールのチューブ膜15を取り替える場合はチャンネル14を取り外した後、管端部材16を回して螺合を解除して所定のチューブ膜15を管端部材16及び熱収縮チューブとともに引き抜く。
【0014】
そして別に用意された新しいチューブ膜15を挿入して管端部材16を管板13に螺合させ、しかる後チャンネル14を取り付けるのである。
【0015】
【発明の効果】
以上の如く本発明によるチューブ型膜モジュールによれば、一端が閉塞端となってチューブ膜15を用いることにより、所謂片持ち状態で管板13に取り付け可能であり、かつこの管板13への取り付けも管端部材16を螺合して取り付けられるようにしたため、チューブ膜15の着脱が簡単になり、作業性の向上とコスト低減を図ることができる。
更に、ゴム製のOリングを使用する必要が無くなったため、耐蝕性の問題が解消し、多種多様の被処理液に適用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチューブ型膜モジュールの実施例を示す一部を断面した側面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】チューブ膜と管端部材の接合部の他の実施例を示す断面図である。
【図4】従来のチューブ型膜モジュールの従来を示す一部を破断した側面図である。
【図5】図4のC部を拡大した断面図である。
【符合の説明】
10 本体 11 液供給入口 13 管板 14 チャンネル
15 チューブ膜 16 管端部材 17 ネジ部
18 熱収縮チューブ 19a,19b リング溝 20 バッフル
21 膜透過成分出口
Claims (2)
- 筒状の本体10内に複数の管状のチューブ膜15を並列に配置して収容し、各チューブ膜15の閉塞端を自由端とすると共に、開口端側を前記本体10に固定した管板13に固定して片持状に支持し、この管板13の支持部分より前記チューブ膜15を本体10の外部に抜き出せるようにしており、
前記管板13には多数の固定孔を開口すると共に、外周にテーパー状のネジ部17を有する管端部材16を前記固定孔に螺合して取付けるようになっており、この管端部材16に前記チューブ膜15を嵌合固定し、更に、前記管端部材16とチューブ膜15との接合部の外周を、熱収縮チューブ18で囲繞したことを特徴とするチューブ型膜モジュール。 - 前記管状のチューブ膜15と管端部材16との接合部近傍における管端部材16の外周に環状溝19を形成し、この環状溝19の外形形状に沿って熱収縮性チューブ18を熱収縮変形させてなる請求項1記載のチューブ型膜モジュール。
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