JP3590721B2 - 車両のウィンドレギュレータ装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、車両のウィンドガラスを昇降させるウィンドレギュレータ装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
ウィンドレギュレータの一種として、ドアパネルに固定されるベース部材に、リフトアームの一端部を枢着し、このリフトアームの他端部を、ウィンドガラスの下端部に沿うウィンドブラケットに係合させたタイプが知られている。リフトアームには、枢着軸を中心とするセクタ状のドリブンギヤが溶接され、このドリブンギヤがベース部材に設けたピニオンと噛み合っており、ピニオンを回転駆動すると、リフトアームが揺動し、ウィンドガラスが昇降する。
【0003】
この従来のウィンドレギュレータ装置は、リフトアームとドリブンギヤがその枢着軸に達する形状をしている。このため、リフトアーム、ドリブンギヤ、及びベース部材が大型化し、小型化、及びコストダウンの妨げとなっていた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、ドリブンギヤ部材、リフトアーム及びベース部材の小型化が可能で、全体の小型化、コストダウンが図れる車両用ウィンドレギュレータ装置を得ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、ドリブンギヤ部材とリフトアームをベース部材の枢着軸に枢着しなければならないという従来装置における常識を破り、軸で枢着することなく回動可能に支持すれば、小型化及びコストダウンができるという着眼に基づいて完成されたものである。
【0006】
すなわち本発明は、ドアパネルに固定されるベース部材;このベース部材上の仮想中心軸を中心とするセクタギヤと円弧ガイドとを有するドリブンギヤ部材;ベース部材上に設けられ、ドリブンギヤ部材の円弧ガイドに係合して該ドリブンギヤ部材を仮想中心軸を中心として回動可能に支持するガイド部材;ウィンドガラスに固定されるウィンドブラケット;先端部にこのウィンドブラケットとの係合部を有する、ドリブンギヤ部材と一体のリフトアーム;及びベース部材に支持され、ドリブンギヤ部材のセクタギヤに噛み合って回転駆動されるピニオン;を備えたことを特徴としている。
【0007】
円弧ガイドは、例えば、ドリブンギヤ部材に形成した円弧端面から構成することができ、ガイド部材は、この円弧端面とピニオンとの間に、ドリブンギヤ部材を挟着支持する部材とすることができる。このガイド部材は、ベース部材とは別部材として後にベース部材に固定することも、ベース部材の一部に形成した凹部、または切り起こし片によって形成することもできる。
【0008】
円弧ガイドはまた、円弧溝から構成してもよい。ガイド部材は、この円弧溝に嵌められてベース部材に固定されたガイドピンから構成することもできる。
円弧溝によるガイド形態では、円弧溝と突起との関係を逆にすることができる。この態様のウィンドレギュレータ装置は、ドアパネルに固定されるベース部材;ベース部材上の仮想中心軸を中心とするセクタギヤと、該仮想中心軸を中心とする円弧上に設けたガイド突起とを有するドリブンギヤ部材;ベース部材上に、仮想中心軸を中心とする円弧状に形成され、ガイド突起を係合させて該ドリブンギヤ部材を上記仮想中心軸を中心として回動可能に支持する円弧溝;ウィンドガラスに固定されるウィンドブラケット;先端部にウィンドブラケットとの係合部を有する、上記ドリブンギヤ部材と一体のリフトアーム;及びベース部材に支持され、ドリブンギヤ部材のセクタギヤに噛み合って回転駆動されるピニオン;を備えたことを特徴としている。
【0009】
リフトアームは、ドリブンギヤ部材と一体の部材から構成することも可能であるが、ドリブンギヤ部材とは別部材として該ドリブンギヤ上に溶接固定すると、リフトアームの構成の自由度が高まる。
【0010】
【発明の実施形態】
図1ないし図3は、本発明によるウィンドレギュレータ装置の第一の実施形態を示している。車両のドアパネル11の内面には、固定ベース(ベース部材)12が固定されている。このベース部材12上に回転自在に支持されるドリブンギヤ部材13は、仮想中心軸13Xを中心とするセクタギヤ14と、同仮想中心軸13Xを中心とする円弧端面15とを有する、仮想中心軸13X側を切除したセクタ形状をしている。セクタギヤ14と円弧端面15とは互いに平行である。
【0011】
ベース部材12上には、セクタギヤ14に噛み合うピニオン16を有するモータユニット17と、ドリブンギヤ部材13のガイド部材21が固定されている。ガイド部材21は、円弧端面15に摺接する円弧ガイド面18と、ベース部材12に対する固定部19と、ドリブンギヤ部材13の車両室外側の面(図3の上面)に接触する抜け止め壁20とを備えている。図1に示すベース部材12上のハッチング19Xは、ガイド部材21の固定部19を溶接する箇所を示している。ベース部材12上には、ドリブンギヤ部材13の車両室内側の面(図3の下面)に当接して摺動抵抗を減らす複数の突起22が設けられている。
【0012】
ドリブンギヤ部材13は、ベース部材12上にガイド部材21を溶接固定した状態では、その円弧端面15をガイド部材21の円弧ガイド面18に、表裏面をベース部材12の突起22とガイド部材21の抜け止め壁20にそれぞれガイドされ、セクタギヤ14に噛み合うピニオン16が正逆に回転すると、仮想中心軸13Xを中心とする往復回動運動をする。
【0013】
ドリブンギヤ部材13上には、リフトアーム30の一端部(基端部)が溶接固定されている。リフトアーム30の基端部は、ドリブンギヤ部材13上で終了し、仮想中心軸13Xの方向に延びない平面矩形状をしている。すなわち、リフトアーム30の基端部は、実質的に、ドリブンギヤ部材13の平面形状内に収まる形状をしている。
【0014】
リフトアーム30の他端部(先端部)には、ピン部材31を介してスライドシュー32が支持されており、このスライドシュー32は、ウィンドガラス33の下端部に沿わせて固定したウィンドブラケット34内に摺動自在に位置している。
【0015】
上記構成の本ウィンドレギュレータ装置は、モータユニット17のピニオン16を正逆に回転駆動すると、ピニオン16と噛み合うセクタギヤ14を有し、ガイド部材21とピニオン16との間に支持されているドリブンギヤ部材13が、仮想中心軸13Xを中心に往復回動し、ドリブンギヤ部材13上に溶接固定されているリフトアーム30も同様に往復揺動する。すると、リフトアーム30のスライドシュー32がウィンドブラケット34内で摺動しつつ、ウィンドガラス33を昇降させる。ウィンドレギュレータ装置には、リフトアーム30の往復揺動に際して、ウィンドガラス33に傾きが生じるのを防止する機構が備えられているが、このような機構は各種知られており、本発明の要旨と関係がないので、図示を省略する。
【0016】
図4は、図1ないし図3の実施形態の変形例である。この実施例は、ベース部材12の一部を切り起こして形成した切り起こし片により、ガイド部材21’を形成した実施形態である。ガイド部材21’には、円弧ガイド面18’と抜け止め壁20’が形成されている。
【0017】
さらに図5は、ベース部材12の一部に形成した凹部により、円弧ガイド面18”を設け、ベース部材12上に、抜け止めの押さえ部材21”を固定した実施形態である。
【0018】
図6、図7は、本発明のウィンドレギュレータ装置の別の実施形態を示している。ドリブンギヤ部材13には、仮想中心軸13Xを中心とする円弧溝23が穿設されており、ベース部材12上には、この円弧溝23に嵌まる複数のガイドピン24が固定されている。これらの実施形態によっても、ドリブンギヤ部材13を仮想中心軸13Xを中心に回動移動させることができる。
【0019】
この円弧溝を用いた態様では、図8、図9に示すように、ベース部材12に円弧溝23’を形成し、ドリブンギヤ部材13にこの円弧溝23’に嵌まるガイド突起24’を設けてもよい。ガイド突起24’は、仮想中心軸13Xを中心とする円弧上に設けた複数のガイドピンまたは円弧状の突起として形成する。
【0020】
以上の各実施形態では、リフトアーム30をドリブンギヤ部材13とは別部材としてドリブンギヤ部材13上に溶接固定したが、ドリブンギヤ部材13とリフトアーム30を一部材としてもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明の車両用ウィンドレギュレータ装置によれば、ドリブンギヤ部材とリフトアームは、ベース部材上に軸着されることなく、仮想中心軸を中心とする円弧ガイドを介して回動自在に支持されているので、ドリブンギヤ部材、リフトアーム及びベース部材の小型化が可能であり、全体の小型化、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両のウィンドレギュレータ装置の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の組立状態の正面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】本発明による車両のウィンドレギュレータ装置の変形例を示す図3に対応する断面図である。
【図5】本発明による車両のウィンドレギュレータ装置の別の変形例を示す図3に対応する断面図である。
【図6】本発明による車両のウィンドレギュレータ装置の別の実施形態を示す正面図である。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図8】本発明による車両のウィンドレギュレータ装置のさらに別の実施形態を示す正面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【符号の説明】
11 ドアパネル
12 ベース部材
13 ドリブンギヤ部材
13X 仮想中心軸
14 セクタギヤ
15 円弧端面(円弧ガイド)
16 ピニオン
17 モータユニット
18 円弧ガイド面
19 固定部
20 抜け止め壁
21 ガイド部材
21’ ガイド部材(切り起こし片)
23 円弧溝(円弧ガイド)
23’ 円弧溝(ベース部材)
24 24’ ガイド部材
30 リフトアーム
33 ウィンドガラス
34 ウィンドブラケット
Claims (5)
- ドアパネルに固定されるベース部材;
上記ベース部材上の仮想中心軸を中心とするセクタギヤと円弧ガイドとを有するドリブンギヤ部材;
上記ベース部材上に設けられ、上記ドリブンギヤ部材の円弧ガイドに係合して該ドリブンギヤ部材を上記仮想中心軸を中心として回動可能に支持するガイド部材;
ウィンドガラスに固定されるウィンドブラケット;
先端部に上記ウィンドブラケットとの係合部を有する、上記ドリブンギヤ部材と一体のリフトアーム;及び
上記ベース部材に支持され、上記ドリブンギヤ部材のセクタギヤに噛み合って回転駆動されるピニオン;
を備えたことを特徴とする車両のウィンドレギュレータ装置。 - 請求項1記載のウィンドレギュレータ装置において、円弧ガイドは、ドリブンギヤ部材に形成した円弧端面であり、ガイド部材は、この円弧端面と上記ピニオンとの間に、ドリブンギヤ部材を挟着支持する車両のウィンドレギュレータ装置。
- 請求項1または2記載のウィンドレギュレータ装置において、ガイド部材は、ベース部材の一部に形成した凹部、または切り起こし片によって形成されている車両のウィンドレギュレータ装置。
- 請求項1記載のウィンドレギュレータ装置において、円弧ガイドは、円弧溝であり、ガイド部材は、この円弧溝に嵌められてベース部材に固定されたガイドピンである車両のウィンドレギュレータ装置。
- ドアパネルに固定されるベース部材;
上記ベース部材上の仮想中心軸を中心とするセクタギヤと、該仮想中心軸を中心とする円弧上に設けたガイド突起とを有するドリブンギヤ部材;
上記ベース部材上に、上記仮想中心軸を中心とする円弧状に形成され、上記ガイド突起を係合させて該ドリブンギヤ部材を上記仮想中心軸を中心として回動可能に支持する円弧溝;
ウィンドガラスに固定されるウィンドブラケット;
先端部に上記ウィンドブラケットとの係合部を有する、上記ドリブンギヤ部材と一体のリフトアーム;及び
上記ベース部材に支持され、上記ドリブンギヤ部材のセクタギヤに噛み合って回転駆動されるピニオン;
を備えたことを特徴とする車両のウィンドレギュレータ装置。
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JP14439698A JP3590721B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 車両のウィンドレギュレータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11336420A JPH11336420A (ja) | 1999-12-07 |
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JP14439698A Expired - Fee Related JP3590721B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 車両のウィンドレギュレータ装置 |
Country Status (1)
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CN101978128B (zh) * | 2008-03-19 | 2013-12-11 | 株式会社美姿把 | 用于车辆的自动开关装置 |
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1998
- 1998-05-26 JP JP14439698A patent/JP3590721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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