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JP3590677B2 - ディジタル画像データ記録装置および方法ならびにディジタル画像データ再生装置および方法 - Google Patents

ディジタル画像データ記録装置および方法ならびにディジタル画像データ再生装置および方法 Download PDF

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JP3590677B2
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Description

【0001】
【技術分野】
この発明は,与えられる画像データによって表される原画像が複数のエリアに分割され,上記複数のエリアのうち所定数のエリアが抽出されてグループを構成し,このグループの画像データが所定のデータ量となるようにデータ圧縮されて記録媒体に記録される装置および方法ならびにそのようにして記録媒体に記録されている圧縮画像データを再生する装置および方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
画像データのデータ量は膨大であることから,画像データをビデオ・テープに記録するディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ(DVTR)においては,画像データのデータ圧縮処理を施している。このデータ圧縮処理はたとえば次のようにして行なわれる(シャフリング)。
【0003】
まず1画面分の画像が8画素×8画素のDCT(Discrete Cosine Transform) ブロックに分割される。このDCTブロックのうち4つの輝度ブロックならびにR−YおよびB−Yの2つの色差ブロックから1つのマクロ・ブロックが構成される。1画面分の画像すべてについてマクロ・ブロックが構成されると,画像の一部の部分からのみ偏らないように5つのマクロ・ブロックが抽出される。この5つのマクロ・ブロックの画像データのデータ量が,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮が施される。1画面分の画像すべてについてマクロ・ブロックの抽出およびデータ圧縮処理が施される。
【0004】
5つのマクロ・ブロックの画像部分が高精細である場合にはデータ圧縮後の画像データ量は多くなるので高周波成分の画像データが切り捨てられることになる。このため高精細画像の記録および再生時にDCTノイズが現われ,画像に破綻をきたすことがある。。
【0005】
【発明の開示】
この発明は,従来からの画像データの圧縮手法に従ってデータ圧縮ができ,かつ破綻のない高精細画像の再生を可能とすることを目的とする。
【0006】
第1の発明によるディジタル画像データ記録方法は,原静止画像データによって表される原静止画像をn個以上の複数のエリア(マクロ・ブロック)に分け,複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つのグループ画像データを形成し,上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分を除去し,高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮し,上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理を行ない,これにより得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録し,上記原静止画像と同一の(n−1)個の原静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データを得,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データを記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録することを特徴とする。
【0007】
好ましくは,上記記録媒体に記録されたn駒分の圧縮画像データを読取り,上記読取られた圧縮画像データをデータ伸張し,上記画像データ伸張処理によりデータ伸張されたn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出し,上記高周波成分画像データ抽出処理により得られた画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力する。
【0008】
第1の発明は上記方法を実現するための装置も提供している。すなわち,原静止画像データによって表される原静止画像をn個以上の複数のエリア(マクロ・ブロック)に分ける画像分割手段,上記画像分割手段において,複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つグループ画像データを形成するグループ画像データ形成手段,上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分を除去する高周波成分除去手段,上記高周波成分除去手段によって,高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮するデータ圧縮手段,上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理を行なう反復制御手段,上記反復制御手段の制御のもとにより得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録する第1の記録制御手段,ならびに上記原静止画像と同一の(n−1)個の原静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データを得,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データを記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録する第2の記録制御手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
好ましくは,上記記録媒体に記録されたn駒分の圧縮画像データを読取る読取手段,上記読取手段により読取られた圧縮画像データをデータ伸張する画像データ伸張手段,上記画像データ伸張手段によりデータ伸張されたn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出する高周波成分画像データ抽出手段,および上記高周波成分画像データ抽出手段から出力された画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力する画像構成手段を備える。
【0010】
この発明によると,あらかじめ定められたn個の上記エリアからなるグループが構成される。このグループと同一のグループが,グループを構成するn個のエリアに対応する数の分だけn駒の静止画像から生成される。n個のクループのうち,互いに異なるグループについては高周波成分の画像データを残すエリアと高周波成分の画像データを除去するエリアとの組合わせが異なるように画像データから高周波成分が除去される。所定のエリアについては画像データの高周波成分が残り,他のエリアについては画像データの高周波成分が除去されているグループの画像データが,そのデータ量があらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮され,記録媒体に記録される。
【0011】
このようにして圧縮画像データが記録媒体に記録されると,再生時において記録媒体から圧縮画像データが読み取られ,データ伸張され,高周波成分が残されてエリアの画像を表す高周波成分画像データが抽出される。抽出された高周波成分画像データから原画像を表す画像データが構成される。この原画像を表す画像データがプリンタに与えられることにより,原画像がプリントされる。
【0012】
原画像を表す画像データは,すべて高周波成分の画像データから構成されているので高精細の原画像を再生できる。
【0013】
画像データの圧縮時においては,グループを構成するエリアのうち所定のエリアのみ画像データの高周波成分を残し,他のエリアについては画像データの高周波成分を除去している。このため,グループの画像データ量が比較的少なくなる。グループの画像データのデータ量があらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮されても,高周波成分の画像データが切り捨てられることを防止することができる。高周波成分がすべて残っている画像データから原画像を表す画像データを構成することとなるので,高精細の原画像を再生できる。
【0014】
上記記録装置または記録方法においては,画像の分割およびデータ圧縮処理を行なう過程において高周波成分の除去処理を行なっているが,あらかじめ高周波成分が除去された画像データを上記画像分割手段に与え,画像の分割およびデータ圧縮処理をおこなうようにしてもよい。
【0015】
この場合には次のようにしてディジタル画像データ記録方法および装置を構成する。
【0016】
第2の発明は,与えられる画像データによって表される原画像をn個以上の複数のエリアに分ける画像分割手段,上記原画像の複数のエリアのうちn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つのグループ画像データを形成するグループ画像データ形成手段,上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮するデータ圧縮手段,上記原画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成手段におけるグループ画像データ形成処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を繰り返し行なう反復制御手段,ならびに上記反復制御手段により得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録する記録制御手段を備えたディジタル画像データの記録装置において,同一の静止画像を表す静止画像データがn駒分与えられ,このn駒分のそれぞれの静止画像から同一位置にあるエリアの画像データによって上記グループ画像データをn個構成した場合に,異なる駒の静止画像から得られるグループ画像データにおいては上記グループに属するn個のエリアのうち高周波成分を残す高周波成分含有エリアと,高周波成分を除去する高周波成分除去エリアとの組み合わせが異なるように上記静止画像上のエリアの位置をそれぞれ算出し,上記エリア位置算出処理により,n駒分の静止画像上において算出された位置にそれぞれある高周波成分除去エリアに対応するn駒分の上記静止画像データの高周波成分を除去し,上記高周波成分が除去された画像データを一部に含むn駒分の画像データを上記画像分割のために上記画像分割手段に与え画像分割処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を行ない,得られたn駒分の圧縮画像データを上記記録制御手段によってn駒分以上の圧縮画像データ記録領域に記録するように上記画像分割手段,上記データ圧縮手段,上記反復制御手段および上記記録制御手段を制御することを特徴とする。
【0017】
第2の発明は上記方法を実現するための装置も提供している。すなわち,与えられる画像データによって表される原画像をn個以上の複数のエリアに分ける画像分割手段,上記原画像の複数のエリアのうちn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つのグループ画像データを形成するグループ画像データ形成手段,上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮するデータ圧縮手段,上記原画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成手段におけるグループ画像データ形成処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を繰り返し行なう反復制御手段,ならびに上記反復制御手段により得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録する記録制御手段を備えたディジタル画像データの記録装置において,同一の静止画像を表す静止画像データがn駒分与えられ,このn駒分のそれぞれの静止画像から同一位置にあるエリアの画像データによって上記グループ画像データをn個構成した場合に,異なる駒の静止画像から得られるグループ画像データにおいては上記グループに属するn個のエリアのうち高周波成分を残す高周波成分含有エリアと,高周波成分を除去する高周波成分除去エリアとの組み合わせが異なるように上記静止画像上のエリアの位置をそれぞれ算出するエリア位置算出手段,上記エリア位置算出手段により,n駒分の静止画像上において算出された位置にそれぞれある高周波成分除去エリアに対応するn駒分の上記静止画像データの高周波成分を除去する高周波成分除去手段,上記高周波成分除去手段により高周波成分が除去された画像データを一部に含むn駒分の画像データを上記画像分割のために上記画像分割手段に与え画像分割処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を行ない,得られたn駒分以上の圧縮画像データを上記記録制御手段によってn駒分の圧縮画像データ記録領域に記録するように上記画像分割手段,上記データ圧縮手段,上記反復制御手段および上記記録制御手段を制御する手段,を備えていることを特徴とする。
【0018】
第2の発明においても,第1の発明と同様に再生機能をもたせてもよい。
【0019】
第2の発明においても高精細の静止画像を再生できる。
【0020】
上記高周波成分の除去処理を,上記高周波成分が残されたエリアを集めることにより,画像をn個に分割した場合の一部の画像領域を構成し,この一部の画像領域が異なる駒においては異なる画像領域を構成するように上記高周波成分の画像データを除去する事が好ましい。
【0021】
これにより,原画像の再生から動画像の再生に移る場合に,自然に動画再生に移ることができる。
【0022】
上記高周波成分の除去処理を,n個の画像から構成されたn個の上記グループのうち異なるグループにおいては互いに異なるエリアについて高周波成分の画像データを残すように,上記グループ画像データのうち高周波成分の色データを除去するものとしてもよい。
【0023】
これにより,再生される画像がカラー画像から白黒画像に移り変わるようになる。
【0024】
さらに,同一の静止画像を表し,単位画像データのデータ量のm倍のデータ量をもつ精細画像データが与えられるものであり,上記精細画像データを,それぞれが一駒の画像を表すようにm個の単位画像データに分割する単位画像データ分割処理を行ない,上記エリア分割処理を,上記画像データ分割処理によって分割された単位画像データによって表される分割画像が複数のエリアに分割するものとし,上記記録制御処理を,上記データ圧縮手段から出力されるm×n個の単位画像データについての圧縮画像データを,上記記録媒体のm×n個以上の単位画像データ記録領域に記録するとよい。
【0025】
DVTRの現行の規格では水平方向720 画素垂直方向480 画素の約35万画素の画像データが単位画像データとして,ビテオ・テープの単位記録領域に記録される。一方,高精細の画像を得るためにはデータ量の多い画像データを生成すればよい。ところが,DVTRの規格は定まっているからデータ量の多い画像データをビデオ・テープに記録することはできない。
【0026】
上記においては単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもつ精細画像が与えられる。この精細画像データは単位画像データのデータ量となるように分割される。分割された画像データについて,画像の分割,エリアの画像データ抽出処理,高周波成分の除去処理およびデータ圧縮処理が行なわれ,圧縮画像データがn個の単位画像領域に記録される。
【0027】
高精細の画像を表す画像データを現行の規格にしたがって記録することができる。この場合においても,高周波成分がすべて残っている画像データから原画像を表す画像データを構成できるのできわめて精細な画像を再生できる。
【0028】
上記において,画像データの記録装置に再生機能を付加してもよいが,再生装置を単独で構成してもよい。
【0029】
すなわち,再生方法は,原静止画像データによって表される原静止画像がn個以上の複数のエリアに分けられ,複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアが抽出され,このn個のエリアの画像データによって1つグループ画像データが形成され,上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分が除去され,高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データが,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮され,上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理が行なわれ,これにより得られた1画像分の圧縮画像データが記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録され,上記原静止画像と同一の(n−1)個の原静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データが得られ,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データが記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録されている記録媒体からn駒分の圧縮画像データを読取り,上記読取られた圧縮画像データをデータ伸張し,上記画像データ伸張処理によりデータ伸張されたn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出し,上記高周波成分画像データ抽出処理により得られた画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力することを特徴とする。
【0030】
再生装置を単独で構成してもよい。すなわち,原静止画像データによって表される原静止画像がn個以上の複数のエリアに分けられ,複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアが抽出され,このn個のエリアの画像データによって1つグループ画像データが形成され,上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分が除去され,高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データが,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮され,上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理が行なわれ,これにより得られた1画像分の圧縮画像データが記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録され,上記原静止画像と同一の(n−1)個の原静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データが得られ,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データが記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録されている記録媒体からn駒分の圧縮画像データを読取る読取手段,上記読取手段により読取られた圧縮画像データをデータ伸張するデータ伸張手段,上記画像データ伸張手段によりデータn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出する画像データ抽出手段,上記高周波成分画像データ抽出手段から出力された画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力する画像構成手段を備えていることを特徴とする。
【0031】
【実施例の説明】
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの構成および動作の説明に先だち,ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダによる磁気テープへの記録方式に関する既存の標準的な業界規格について説明しておく。
【0032】
磁気テープの記録フォーマットが図14(A) および(B) に示されている。図14(A) は磁気テープ8のトラックTrを示すもので,磁気テープ8の長手方向に対して斜め方向に一定の角度で多数のトラックTrが形成される。これらの多数のトラックTrのうち連続する10個のトラックを用いて1フレーム分のディジタル画像データが記録される。
【0033】
図14(B) にトラック・フォーマットが示されている。1つのトラックTrには,サブコード記録領域,ビデオ記録領域,補助記録領域,オーディオ記録領域およびトラック情報記録領域が含まれている。サブコード記録領域には高速検索のためのタイムコードや絶対トラック番号などの情報が記録される。ビデオ記録領域には被写体像を表わすディジタル画像データが記録される。オーディオ記録領域には音を表わすデータが記録される。トラック情報記録領域には磁気ヘッドがトラックTrの中心をトレースするための,トラックTrの基準となる情報が記録される。補助記録領域は飛び飛びに設けられ,この補助記録領域には付加情報が記録される。各領域の間に設けられるギャップは図示が省略されている。
【0034】
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの撮像部に用いられるCCDは一般的には(従来)水平CCD転送クロック周波数13.5MHzである,水平方向720 画素,垂直方向480 画素の約35万画素の画素数をもつものが用いられる。このようなCCDを用いて得られた1フレーム分のディジタル画像データが,磁気テープ8の10トラックに記録される。これが既存の規格である。
【0035】
図1はディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの電気的構成を示すブロック図である。
【0036】
図1に示すディジタル・ビデオ・テープ・レコーダは,磁気テープ8へのディジタル画像データの記録および磁気テープ8に記録されたディジタル画像データの再生が可能である。さらに図1に示すディジタル・ビデオ・テープ・レコーダにおいては動画記録および再生に加えて静止画記録および再生が可能である。
【0037】
図1に示すディジタル・ビデオ・テープ・レコーダにおいては既存の規格のCCDである,水平方向720 画素,垂直方向480 画素の約35万画素のCCDを用いて被写体を撮像し,被写体像を表わす画像データを磁気テープ8に記録することができることに加えて,水平方向および垂直方向ともに既存の規格のCCDの画素数の2倍である,水平方向1440画素,垂直方向960 画素の約140 万画素のCCDを用いて被写体を撮像し高精細の被写体像を表わす画像データを磁気テープ8に記録することができる。
【0038】
まず,水平方向720 画素,垂直方向480 画素の約35万画素のCCDを用いて被写体の動画記録を行なう場合について説明する。
【0039】
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダには,動画記録モードを設定する設定スイッチ61および静止画記録モードを設定する設定スイッチ62が含まれている。設定スイッチ61および62の設定を表わす信号は静止画切換コントローラ60に与えられる。
【0040】
設定スイッチ61が設定されることにより動画記録モードとなる。動画記録モードとなると1/30秒周期で,CCD11により被写体が撮影される。被写体像を表わす映像信号がCCD11から出力され,DSP(Disital Signal Processor)12に含まれる信号処理回路13に与えられる。
【0041】
信号処理回路13には,アナログ/ディジタル変換回路,ガンマ補正回路,ホワイト・バランス調整回路などが含まれており,信号処理回路13に入力する映像信号のディジタル変換処理,ガンマ補正処理,ホワイト・バランス調整処理などが行なわれる。信号処理回路13にはさらに,自動露出調整回路,自動合焦回路,自動絞り調整回路などが含まれており,入力する映像信号にもとづいて自動露出調整,自動合焦処理,自動絞り調整などが行なわれる。
【0042】
信号処理回路13から出力される画像データはメモリ・コントローラ14により制御される画像メモリ16に与えられる。画像メモリ16は水平方向720 画素,垂直方向480 画素の約35万画素の画像データを記憶できる容量を有している。
【0043】
動画記録モードが設定されているときには切換スイッチ17および18はそれぞれa端子側が接続される。また記録モードでは切換スイッチ41はa端子側が接続される。
【0044】
画像メモリ16から読出された画像データは切換スイッチ17および18を介してシャフリングおよびデシャフリング回路31に与えられる。また画像メモリ16から読出された画像データは切換スイッチ41を介してディジタル/アナログ変換回路42に与えられる。ディジタル/アナログ変換回路42においてディジタル画像データがアナログ映像信号に変換される。映像信号はモニタ表示装置43に与えられ,被写体像が表示される。これにより撮影している被写体が確認される。
【0045】
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダにおいては,1画面分を8画素×8画素のDCT(Discrete Cosine Transform )ブロックに分割し,輝度についての4つのDCTブロックとR−YおよびB−Yの色差についての2つのDCTブロックとから1つのマクロ・ブロックを構成し,さらに27個のマクロ・ブロックから1つのスーパー・ブロックを構成し,異なるスーパー・ブロックの中から5つのマクロ・ブロックを抽出し,抽出された5つのマクロ・ブロック(これをグループということにする)を表わす画像データのデータ量があらかじめ定められたデータ量となるように画像データをデータ圧縮している。DCTブロックの構成,マクロ・ブロックの構成,スーパーブロックの構成およびグループの抽出処理を行なう回路がシャフリングおよびデシャフリング回路31である。シャフリングおよびデシャフリング回路31における詳しい動作については後述する。
【0046】
シャフリングおよびデシャフリング回路31から出力される画像データはマクロ・ブロックを単位として画像メモリ32に与えられる。一画像分の画像データが画像メモリ32に記憶される。
【0047】
画像メモリ32に記憶された画像データはグループを単位として読出され圧縮伸長回路33に与えられる。圧縮伸長回路33においてグループの画像データのデータ量があらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮が施される(固定長圧縮)。圧縮画像データはエラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34を通過して画像メモリ35に与えられ一旦記憶される。圧縮画像データは画像メモリ35から読出され,エラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34に与えられ,エラー訂正符号が付加される。
【0048】
エラー訂正符号が付加された画像データは変調復調回路36に与えられ変調される。変調画像データは記録再生増幅回路37において増幅され磁気ヘッド38に与えられる。磁気ヘッド38により,磁気テープ8のビデオ記録領域Aに変調画像データが記録される。
【0049】
次にシャフリングおよびデシャフリング回路31における動作について説明する。
【0050】
図3はシャフリングの処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
DCTブロックを生成する前に,シャフリングおよびデシャフリング回路31に入力する画像データから輝度データYならびにR−YおよびB−Yの色差データが生成される。R−YおよびB−Yの色差データについては,水平方向720 画素,垂直方向480 画素のデータ量をもつ画像データが水平方向180 画素,垂直方向480 画素のデータ量となるように間引処理が行なわれる。輝度データYならびにR−YおよびB−Yの色差データの生成処理ならびに色差データについての間引処理が行なわれると,DCTブロックの生成処理が行なわれる(ステップ65)。
【0052】
図4(A) に1フレームのYデータによって表わされる画面が示されており,図4(B) に1フレームのR−YデータまたはB−Yデータによって表わされる画面が示されている。
【0053】
水平走査線の数が525 本,フィールド周波数が60Hzの場合,Yデータの画素数は水平方向720 画素,垂直方向480 画素である。したがってYデータについては,図4(A) に示すように水平方向に90DCTブロック,垂直方向に60DCTブロックに分けられる。また,R−YデータとB−Yデータの画素数は,水平方向180 画素,垂直方向480 画素である。したがってR−YデータおよびB−Yデータについては図4(B) に示すように水平方向22.5DCTブロックに分けられる。また右端のブロックについては水平方向4画素,垂直方向8画素の小ブロックとなってしまうため図5に示すように2つの小ブロックから1つのDCTブロックが生成される。
【0054】
DCTブロックが生成されると,マクロ・ブロックの生成処理が行なわれる(ステップ66)。
【0055】
マクロ・ブロックは図6(A) に示すように,輝度についての4つのDCTブロックと,画面上においてこの4つのDCTブロックと同じ位置にあるR−YおよびB−Yの色差についての2つのDCTブロックとから構成される。但し,画面の右端部においては水平方向に連続する輝度についての4つのDCTブロックを抽出することはできないため図6(B) に示すように垂直方向に隣接する輝度の4つのDCTブロックとその輝度についてのDCTブロックの位置に対応する位置にある色差についてのDCTブロックとからマクロ・ブロックが生成される。
【0056】
マクロ・ブロックが生成されるとスーパーブロックが生成される(ステップ67)。
【0057】
図7に示すように1画面が垂直方向に10分割,水平方向に5分割されスーパーブロックが生成される。1スーパーブロックは27個のマクロ・ブロックから構成される。水平方向においてj=0およびj=2の列に生成されるスーパーブロックは図8(A) に示すように右上隅が突出するように形成される。水平方向においてj=1およびj=3の列に生成されるスーパーブロックは図8(B) に示すように左下隅が突出するように形成される。水平方向においてj=4の列に生成されるスーパーブロックは図8(C) に示すように長方形に形成される。図7において水平方向においては符号jで特定され,垂直方向においては符号iで特定されるスーパーブロックがS(j,i)で示されている。
【0058】
スーパーブロックが生成されると,グループが生成される(ステップ68)。セグメントは図7に示す多数のスーパーブロックのうち互いに異なるスーパーブロックから5つのマクロ・ブロックを抽出することにより生成される。
【0059】
図9はグループを示している。
【0060】
グループは5つのマクロ・ブロックから構成されている。またマクロ・ブロックは輝度についての4つのDCTブロックとR−YおよびB−Yの色差についての2つのDCTブロックとから構成されている。
【0061】
図9において,マクロ・ブロック番号CMは,グループを形成するのに図7に示す画面上のどこの部分からマクロ・ブロックを抽出すれば良いかを示す番号である。グループは5つのマクロ・ブロックから形成されていることから5つのマクロ・ブロック番号CMによりマクロ・ブロックが特定される。マクロ・ブロック番号CM(a,2,k),CM(b,1,k),CM(c,3,k),CM(d,0,k)およびCM(e,4,k)はそれぞれグループを形成する5つのマクロ・ブロックを特定する。
【0062】
マクロ・ブロック番号CMの第1段めのアルファベットa〜eは,次式によってそれぞれ定まり,垂直方向でのマクロ・ブロックを抽出すべきスーパーブロックの位置を規定している。
【0063】
【数1】
a=(i+2)mod 10 …第1式
【0064】
【数2】
b=(i+6)mod 10 …第2式
【0065】
【数3】
c=(i+8)mod 10 …第3式
【0066】
【数4】
d=(i+0)mod 10 …第4式
【0067】
【数5】
e=(i+4)mod 10 …第5式
【0068】
但し,iは垂直方向のスーパーブロックの数に対応しており,0〜9が対応する。
【0069】
マクロ・ブロック番号CMの第2桁めの数(0〜4)は水平方向でのマクロ・ブロックを抽出すべきスーパーブロックの位置を規定している。マクロ・ブロック番号CMの第3桁めのアルファベットkはスーパーブロックの中のマクロ・ブロックを規定するもので0〜26までの数が対応する。マクロ・ブロック番号CMの第1桁めおよび第2桁めにより,マクロ・ブロックを抽出するスーパーブロックの位置が特定され,第3桁めにより特定されたスーパーブロックの中において抽出するマクロ・ブロックの位置が特定される。
【0070】
マクロ・ブロックを構成するDCTブロックにはDCTブロック番号F(n,n,n,n)が付されている。DCTブロック番号F(n,n,n,n)の第1桁めから第3桁めまではマクロ・ブロック番号CMと同じ番号が付されている。DCTブロック番号F(n,n,n,n)の第4桁めはDCTブロックを特定するためのもので0〜5までの数値が振り当てられている。この第4桁めの番号が0,1,2,3,4および5により輝度についての第1番めのDCTブロックDCT0,第2番めのDCTブロックDCT1,第3番めのDCTブロックDCT2,第4番めのDCTブロックDCT3,R−Yの色差についての第5番めのDCTブロックDCT4,およびB−Yの色差についての第6番めのDCTブロックDCT5が特定される。
【0071】
いずれにしても,マクロ・ブロック番号にしたがってセグメントを構成するマクロ・ブロックが特定され,DCTブロック番号にしたがってそのマクロ・ブロックを構成するDCTブロックが特定される。たとえばi=0とするとS(2,2),S(6,1),S(8,3),S(0,0)およびS(4,4)のスーパーブロックが特定される。
【0072】
DCTブロックの画像データは圧縮前は,8バイト×8バイトあり,圧縮後は輝度データについては14バイト×1バイト,色差データについては10バイト×1バイトとなる。
【0073】
またグループには,エラー訂正の結果を表わす情報STA(この情報は,再生時におけるエラー訂正処理で付加される)および圧縮伸長回路33におけるデータ圧縮時に用いられる量子化ステップの制御量を表わす情報QNOを付加する領域も設けられている。
【0074】
このようにして形成されるグループを表わす画像データが画像メモリ32を介して圧縮伸長回路33に与えられ,グループを表わす画像データのデータ量があらかじめ定められるようにデータ圧縮される。このデータ圧縮処理は次のようにして行なわれる。
【0075】
まず,グループを表わす画像データが所定の圧縮率でデータ圧縮される。所定の圧縮率でデータ圧縮した場合,各DCTブロック内の画像の疎密の程度により,各DCTブロックの画像データ量が異なる。各DCTブロックの圧縮後のデータ量はあらかじめ定められており,各DCTブロックにおいてオーバフローしたデータは各マクロ・ブロックごとに一旦所定の領域に格納される。各DCTブロックにおいて空領域があれば各マクロ・ブロックごとに対応して,オーバフローしたデータが,その同一のマクロ・ブロック内の空領域に格納される。同一のマクロ・ブロック内の空領域に収まらない場合は,所定の領域に格納され,グループのどこかの領域のDCTブロックの空領域に格納される。それでもオーバフローがあるとそのオーバフローしたデータは切捨てられる。これにより,圧縮後のセグメントの画像データのデータ量が一定とされる。
【0076】
図10から図12は,スーパーブロックが生成された1画面分の画像データから5つのマクロ・ブロックを抽出してグループを生成する処理および生成されたグループから得られる画像データをデータ圧縮しあらかじめ定められたデータ量を越えたオーバーフロー・データを切捨てる処理手順を示すフローチャートである。
【0077】
図10から図12において,iは垂直方向におけるスーパーブロックの位置の番号(この場合図7に示すようにi=0〜9),kはスーパーブロック内のマクロ・ブロックの位置を示す番号(k=0〜26),mはグループ内のマクロ・ブロックの番号(m=0〜4),lはマクロ・ブロック内のDCTブロックの番号(l=0〜5)である。またa〜eはマクロ・ブロックを抽出するスーパーブロックの垂直方向における位置を示す番号で第1式〜第5式により特定されるものである。
【0078】
図10〜図12に加えて図7および図9を参照して,垂直方向のスーパーブロックの位置番号iがリセットされ(ステップ71),第1式〜第5式にしたがってマクロ・ブロックを抽出するスーパーブロックの垂直方向における位置を示す番号が算出される(ステップ72)。またスーパーブロック内のマクロ・ブロックの位置を示す番号k,グループ内のマクロ・ブロックの番号mおよびマクロ・ブロック内のDCTブロックの番号lがそれぞれリセットされる(ステップ73,74,75)。これにより図9に示すマクロ・ブロック番号CMが決定され,1つの画面から5つのマクロ・ブロックが抽出されセグメントが生成される。
【0079】
生成されたセグメントを構成する5つのマクロ・ブロックの画像データがDCTブロックごとに所定の圧縮率でデータ圧縮される。圧縮された画像データは各DCTブロックごとに所定の領域に一旦記憶される。各ブロックごとに所定の領域において記憶する画像データのデータ量は定まっており,オーバーフローしたデータについては,グループを構成する5つのマクロ・ブロックの各マクロ・ブロックごとにあらかじめ定められた第1の領域に一旦記憶される(ステップ76)。このステップ76の処理が,マクロ・ブロックの6つのDCTブロックの画像データすべてについて行なわれ(ステップ77,78),グループすべてについて行なわれる(ステップ79,80)。
【0080】
つづいて,グループ内のマクロ・ブロックの番号mおよびマクロ・ブロック内のDCTブロックの番号lが再びリセットされる(ステップ81,82)。ステップ76において一旦記憶されたオーパフロー・データが読出される。オーバーフロー・データが生じたDCTブロックのあるマクロ・ブロックと同一のマクロ・ブロックであって空のDCTブロックの領域に格納される。この格納処理においてもオーバーフローが生じた場合は残データとしてグループごとに定められた第2の所定の領域に一旦記憶される(ステップ83)。このステップ83の処理が,マクロ・ブロックの6つのDCTブロックの画像データすべてについて行なわれ(ステップ84,85),グループすべてについて行なわれる(ステップ86,87)。
【0081】
さらにつづいて,グループ内のマクロ・ブロックの番号mおよびマクロ・ブロック内のDCTブロックの番号lが再びリセットされる(ステップ88,89)。ステップ89においてグループごとに一旦記憶された残データが読出される。この残データはグループ内にある空の領域のDCTブロックの領域に格納される(ステップ90)。このステップ90の処理が,マクロ・ブロックの6つのDCTブロックの画像データすべてについて行なわれ(ステップ91,92),グループすべてについて行なわれる(ステップ93,94)。
【0082】
DCTブロックの空領域に残データが収まらなかった場合にはその残データは切捨てられる(ステップ95)。
【0083】
以上のような圧縮後の画像データの格納処理が他のグループを構成して,1画面分すべてについて行なわれる(ステップ96〜99)。
【0084】
再び図1を参照して,静止画モード設定スイッチ62により静止画記録モードが設定された場合について説明する。
【0085】
静止画記録モードにおいては,この実施例におけるDVTRでは,同一の被写体像を表わす画像データが5フレームにわたって磁気テープ8に記録される。図13(A) 〜(E) に同一の被写体像を表わす5駒分の画像が示されている。この実施例におけるDVTRにおいては同一の被写体像を表わす5駒分の画像においてそれぞれ生成されるグループは,同一位置のマクロ・ブロックから構成される。グループを構成する5つのマクロ・ブロックのうち,1つのマクロ・ブロックのみがマクロ・ブロック内の画像データの高周波成分が残存し,残りの4つのマクロ・ブロックについてはマクロ・ブロック内の画像データの高周波成分が除去される。高周波成分が残存するマクロ・ブロックは,異なる画像のグループでは異なるマクロ・ブロックとなるように高周波成分の除去処理が行なわれる。図13(A) 〜(E) においては,高周波成分が残存しているマクロ・ブロックはハッチングで示されており,高周波成分が除去されたマクロ・ブロックは空白の枠で示されている。1つのマクロ・ブロックの画像データの高周波成分が残存し,残りの4つのマクロ・ブロックについては画像データの高周波成分が除去されているグループの画像データが,データ量が一定となるようにデータ圧縮される。高周波成分は1つのマクロ・ブロックの画像データのみ残っているので,グループの画像データがデータ圧縮処理において切捨てられることもない。
【0086】
このようにして,5フレームにわたって画像データが磁気テープ8に記録されると,再生時において,高周波成分が残存しているマクロ・ブロックの画像データのみが抽出され高精細な静止画像が復元される。
【0087】
静止画記録モードが設定され,シャッタ・レリーズ・ボタン(図示略)の押下げがあるとその押下げのタイミングにより被写体が撮像され,被写体像を表わす画像データが画像メモリ16に記憶される,静止画記録モードが設定されると,静止画切換コントローラ60によって切換スイッチ17および18はそれぞれb端子側が接続される。画像メモリ16に記憶された画像データは読出され,セグメント内特定マクロ・ブロック処理回路20に与えられる。
【0088】
グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20が,図13(A) 〜(E) に示したようにグループを構成する5つのマクロ・ブロックのうち特定の1つのマクロ・ブロックの画像データの高周波成分を残し,他の4つのマクロ・ブロックの画像データの高周波成分を除去する回路である。グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20の詳細図が図2に示されているが,これについては後述する。グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20の出力画像データは切換スイッチ18を介してシャフリングおよびデシャフリング回路31に与えられる。
【0089】
シャフリンクおよびデシャフリング回路31以降の処理は,静止画記録モードであっても動画記録モードと同じである。グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20から出力される画像データはシャフリングおよびデシャフリング回路31においてDCTブロック生成処理,マクロ・ブロック生成処理,スーパーブロック生成処理およびグループ生成処理がなされる画像メモモリ32を介して圧縮伸長回路33に与えられる。圧縮伸長回路33において,グループの画像データのデータ量が一定となるようにデータ圧縮が施される。グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20において,グループを構成する5つのマクロ・ブロックのうち4つのマクロ・ブロックの画像データの高周波成分が除去されているので,データ圧縮処理時の画像データの切捨てが防止される。
【0090】
図2を参照して,グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20について説明する。
【0091】
グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20は,グループを構成するマクロブロックのうち高周波成分を除去するマクロ・ブロックの画像データを検出し,検出した画像データの高周波成分を除去するものである。
【0092】
セグメント内特定マクロ・ブロック処理回路20には高周波除去マクロ・ブロック位相算出回路26が含まれている。高周波除去マクロ・ブロック位相算出回路26には,静止画切換コントローラ60から静止画記録モード設定信号が与えられ,信号処理回路13から画素クロック信号CK,水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vが与えられている。マクロ・ブロック・データ変更位相算出回路26は静止画切換コントローラ60から静止画記録モード設定信号が与えられているときに動作する。高周波除去マクロ・ブロック位相算出回路26は,入力するクロック信号CK,水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vにもとづいて図13(A) 〜(E) に示すように同一被写体についての5つの画像のうち同一のマクロ・ブロックからグループを構成した場合に,異なる駒のグループにおいては異なるマクロ・ブロックについて画像データの高周波成分が残り,他のマクロ・ブロックの画像データの高周波成分が除去されるように,フレーム画像中における高周波成分を除去する画像データの位置を算出する。フレーム画像中における高周波成分を除去する画像データの位置を示す位相信号は切換制御信号として切換スイッチ24および25に与えられるとともに,磁気テープ8の補助領域に記録される補助領域データとしてエラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34に与えられる。
【0093】
高周波除去マクロ・ブロック位相算出回路26においては画像データが,同一の被写体像を表わしていることを表わす同一画像識別データも出力される。この同一画像識別データも補助領域データとしてエラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34へ与えられる。
【0094】
切換スイッチ24および25は,高周波除去マクロ・ブロック位相算出回路26から与えられる位相信号にもとづいて,高周波成分を除去する画像データがグループ内特定マクロ・ブロック処理回路20に入力するときにはそれぞれb端子側が接続され,高周波成分を残す画像データがグループ内特定マクロ・ブロック処理回路20に入力するときにはそれぞれa端子側が接続される。
【0095】
グループ内特定マクロ・ブロック処理回路20に入力した画像データは,Y/C分離回路21に与えられ輝度データYならびにR−YおよびB−Yの色差データCに分離される。輝度データYは高域信号除去回路22および切換スイッチ24のa端子側に与えられる。色差データCは高域信号除去回路23および切換スイッチ25のa端子側に与えられる。高域信号除去回路22および23は,入力する輝度データおよび色差データCの高周波成分を除去する回路である。高域信号除去回路22および23から出力される輝度データYおよび色差データCは切換スイッチ24および25のb端子にそれぞれ与えられる。したがって切換スイッチ24のa端子には高周波成分が除去されていない輝度データYが与えられ,切換スイッチ24のb端子には高周波成分が除去された輝度データYが与えられる。また切換スイッチ25のa端子には高周波成分が除去されていない色差データCが与えられ,切換スイッチ25のb端子には高周波成分が除去された色差データが与えられる。
【0096】
切換スイッチ24および25は,高周波成分除去マクロ・ブロック位相算出回路26から与えられる位相信号にもとづいて,高周波成分を除去する画像データがグループ内特定マクロ・ブロック処理回路20に入力するときにはb端子側が接続されるから,高周波成分を除去する画像データがグループ内特定マクロ・ブロック処理回路20に入力するときには高域信号除去回路22および23において高周波成分が除去された輝度データYおよび色差データCが切換スイッチ24および25の出力データとなる。
【0097】
切換スイッチ24および25を通過した輝度データYおよび色差データCはY/C合成回路27に与えられ合成される。Y/C合成回路27から出力される合成画像データがグループ内特定マクロ・ブロック処理回路20の出力画像データとなり,切換スイッチ18を介してシャフリングおよびデシャフリング回路31に与えられる。
【0098】
高周波除去マクロ・ブロック位相算出回路26から出力される位相信号および同一画像識別データはエラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34に与えられる。エラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34において,画像データに位相信号および同一画像識別データが付加される。位相信号および同一画像識別データが付加された画像データが磁気テープ8に与えられ,画像データは磁気テープ8のビデオ記録領域に記録され,位相信号および同一画像識別データは磁気テープ8の補助領域に記録される。
【0099】
図1に示すDVTRは画像データの記録に加えて再生が可能である。
【0100】
再生モードが設定されると,切換スイッチ41はb端子側が接続される。
【0101】
磁気テープ8のビデオ記録領域に記録された画像データおよび補助領域に記録された補助領域データが,磁気ヘッド38によって読取られる。磁気ヘッド38によって読取られたデータは記録再生増幅回路37において増幅され変調復調回路36に与えられる。記録再生増幅回路37において増幅されたデータは波形等化回路45にも与えられる。波形等化回路45において波形等化のための制御信号が生成され変調復調回路36に与えられる。変調復調回路36において画像データの復調処理および波形等化処理が行なわれる。
【0102】
変調復調回路36から出力される画像データはエラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34を通過して画像メモリ35に与えられ一旦記憶される。画像メモリ35に記憶された画像データは順次読出され,エラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34においてエラー訂正符号にもとづいてエラー訂正処理が行なわれる。エラー訂正された画像データは圧縮伸長回路33に与えられデータ伸長が施され,画像メモリ32に与えられ一旦記憶される。
【0103】
画像データは画像メモリ32から読出されシャフリングおよびデシャフリング回路31に与えられ,画像データが画面上のもとの位置に戻される。シャフリングおよびデシャフリング回路31の出力画像データは切換スイッチ41を介してディジタル/アナログ変換回路42に与えられアナログ映像信号に変換される。このアナログ映像信号はモニタ表示装置43に与えられ可視表示される。
【0104】
シャフリングおよびデシャフリング回路31から出力される画像データは,画像メモリ16に与えられる。またエラー訂正符号付加およびエラー訂正回路34において補助領域記録データが抽出されグループ内マクロ・ブロック検出回路50に与えられる。グループ内マクロ・ブロック検出回路50は静止画記録モード検出回路51および高周波含有マクロ・ブロック検出回路52とから構成されている。
【0105】
静止画記録モード検出回路51において入力する補助領域データにもとづいて(たとえば同一画像識別データにもとづいて),シャフリングおよびデシャフリング回路31から出力される画像データが静止画記録モードで記録されたものかどうかが検出される。動画記録モードで記録されたものであればシャフリングおよびデシャフリング回路31から出力される画像データを画像メモリ16に記録する処理は行なわれない。静止画記録モードで記録されたものであれば,補助領域データにもとづいて,高周波含有マクロ・ブロック検出回路52において高周波成分が残っている画像データにより構成されるマクロ・ブロックの画面上における位置が検出される。高周波含有マクロ・ブロック検出回路52から出力される高周波含有マクロ・ブロック検出信号はメモリ・コントローラ14に与えられる。メモリ・コントローラ14において,高周波含有マクロ・ブロック検出回路52から出力される検出信号にもとづいて,高周波成分を有する画像データのみが画像メモリ16に記憶される。画像メモリ16には連続する5フレーム分の画像データのうち高周波成分を有する画像データのみが記憶される。高周波成分を有する画像データのマクロ・ブロックは5つのうち1つの割合であるから,5フレーム分の画像データから1フレーム分の画像を表わす画像データが画像メモリ16に記憶される。画像メモリ16に記憶される画像データはすべて高周波成分を有するものとなり,この画像データによって表わされる画像は高精細なものとなる。
【0106】
画像メモリ16に記憶された画像データは,プリンタ・インターフェイス15を介してプリンタ装置55に与えられ高精細画像がプリントされる。
【0107】
図15から図21は図1に示すDVTRにおいて,磁気テープ8に記録された画像データによって表わされる画像(記録再生画像)と再生時に合成して得られる画像(合成画像)との例を示している。
【0108】
図15は5フレームにわたって同一被写体の静止画像を表わす画像データを磁気テープ8に記録する場合に,画像データによって表される記録再生画像(記録再生画像においては高周波成分を含む画像データによって表わされる領域の部分が実線で,高周波成分が除去された画像データによって表わされる領域の部分が鎖線で示されている)および合成画像を示している。
【0109】
図15に示す例では第1フレームから第150 フレームでは動画記録モードにおいて静止画が連続記録されている。第151 フレームから第155 フレームまでは,静止画記録モードで記録され画像を横方向に5分割したときに,第151 フレームは最も左側の領域が高精細となり(高周波成分の画像データによって表わされる),第152 フレームは左側から2番めの領域が高精細となり,第153 フレームは中央の領域が高精細となり,第154 フレームは右側から2番めの領域が高精細となり,第155 フレームは最も右側の領域が高精細となるように,画像データの高周波成分の除去処理が行なわれる。図15に示すように第151 フレームから第155 フレームにわたって高精細な画像の領域部分が左側から右側に移動するようにするには,第151 フレームの画像を表わす画像データの高周波成分の除去処理を行なう場合図7に示す画像の最も左側の列のスーパーブロックから抽出されるマクロ・ブロックの画像データについては高周波成分を残し,その他の4つのマクロ・ブロックの画像データの高周波成分を除去すればよい。以下同様に,第152 フレーム,第153 フレーム,第154 フレームおよび第155 フレームの画像を表わす画像データの高周波成分の除去処理を行なう場合,図7に示す画像の左側から第2番め,第3番め,第4番めおよび第5番めの列のスーパーブロックから抽出されるマクロ・ブロックの画像データについて高周波成分を残し,その他の4つのマクロ・ブロックの画像データの高周波成分を除去すれば良い。
【0110】
このようにして画像データを磁気テープ8に記録することにより動画再生時には図15の上部に示すように第1フレームから第150 フレームまたは静止画像がモニタ表示装置43の表示画面上に表示され,第151 フレームから第155 フレームまでは一部が高精細画像である静止画像がモニタ表示装置43の表示画面上に表示される。また上述したように5フレームにわたって記録されいる画像データのうち,高周波成分を有する画像データを抽出し合成画像を生成することにより高精細な静止画像がプリンタ装置55からプリントされる。
【0111】
図16は他の例による記録再生画像と合成画像を示している。
【0112】
図15に示す記録再生画像が,横方向に5分割されて5分割された領域の一の領域が高精細な領域となっているのに対して,図16に示す記録再生画像は縦方向に5分割されて5分割された領域の一の領域が高精細な領域となっている。高精細な領域の画像を合成して,1つの高精細な画像が構成されるのは図16に示すものと同様である。図16に示す記録再生画像を生成するには,図7に示すグループ生成処理において垂直方向に10分割されたスーパーブロックのうち,第151 クレーム,第152 クレーム,第153 クレーム,第154 クレームおよび第155 クレームの画像を表わす画像データの高周波成分の除去処理を行なう場合,それぞれ図7に示す第1行および第2行,第3行および第4行,第5行および第6行,第7行および第8行ならびに第9行および第10行のスーパーブロックから抽出されるマクロ・ブロックについて高周波成分の除去処理を行なえば良い。この場合であっても動画再生によりモニタ表示装置43の表示画面には図16上部に示す記録再生画像が表示され,静止画再生によりプリンタ装置55から高精細な合成画像がプリントされる。
【0113】
図17はさらに他の例による記録再生画像と合成画像を示している。
【0114】
図15および図16が,合成画像を生成するための静止画像を5フレームにわたって記録しているのに対して,図17に示す例は合成画像を生成するための静止画像を2フレームにわたって記録している。
【0115】
図17に示す例では,第151 フレームの画像を表わす画像データの高周波成分の除去処理を行なう場合図7に示す画像の左側の3列のスーパーブロックから抽出されるマクロ・ブロックの画像データについては高周波成分を残し,その他のマクロ・ブロックの画像データの高周波成分を除去すればよい。また第152 フレームの画像を表わす画像データの高周波成分の除去処理を行なう場合図7に示す画像の右側の2列のスーパーブロックから抽出されるマクロ・ブロックの画像データについては高周波成分を残し,その他のマクロ・ブロックの画像データの高周波成分を除去すればよい。
【0116】
図17に示す例においても第151 フレームの画像の高精細の領域部分と第152 フレームの画像の高精細の領域部分とを合成することにより,高精細の合成画像を得ることができる。
【0117】
図18はさらに他の例による記録再生画像と合成画像を示している。
【0118】
図15に示す例が合成画像を生成するための静止画像を5フレームにわたって記録しているのに対して図18に示す例は,合成画像を生成するための静止画像を28フレームにわたって記録している。
【0119】
図18においては,図18に示す鎖線で示す画像の部分からマクロ・ブロックを抽出してグループを構成する場合,そのマクロ・ブロックの画像データについて高周波成分の除去処理を行なえばよい。この場合,同一のスーパーブロックの中からマクロ・ブロックを抽出する場合であっても高周波成分の画像データを抽出する場合と抽出しない場合とに分かれることとなろう。
【0120】
合成画像を生成する場合は,第151 フレームから第178 フレームのうち高精細の領域部分を組合わせることにより1つの精細画像を構成できるような画像に選択され,高精細画像が合成されることとなる。もちろん高精細の画像領域部分において画像合成において不要な部分の画像を表わす画像データは切捨てられることとなろう。
【0121】
図19はさらに他の例による記録再生画像と合成画像を示している。
【0122】
図19に示す例では,第151 フレームから第181 フレームの画像はフレーム番号が多くなるにつれて色差データが少なくなるもので第181 フレームの画像は輝度データのみによって表わされる白黒画像となる。図19に示す例では第151 フレームからフレーム番号が増えるにつれ,R−YおよびB−Yの色差データの高周波成分を除去するDCTブロックの数を徐々に増やせばよい。この場合は同一のマクロ・ブロックを構成するDCTブロックであっても色差データについては高周波成分の除去処理が行なわれるが,輝度データについては高周波成分の除去処理は行なわれないであろう。もっとも,色差データを除去したDCTブロックが構成するマクロ・ブロックを構成するDCTブロックの色差データについては高周波成分を除去せず,色差データが除去されていないDCTブロックが構成するマクロ・ブロックを構成するDCTブロックの輝度データについては高周波成分を除去するようにしてもよい。これにより,複数の成分が除去されていない色差データとフレーム画像を表わす画像データから高周波成分が除去されていない色差データと輝度データとから高精細のカラー画像を復元することができる。
【0123】
図20はさらに他の例による記録再生画像と合成画像を示している。
【0124】
図20に示す例では記録再生画像を縦方向および横方向とも多数の領域に分割し,この分割領域のうち鎖線で示す領域については色差データの高周波成分を除去するものである。図20に示す例においても,高周波成分が除去されていない色差データおよび輝度データを抽出し,1つの高精細のカラー画像を復元することができる。
【0125】
図21および図22はさらに他の実施例を示すもので,図21は水平方向1440画素垂直方向960 画素の約140 万画素のCCDを用いて被写体を撮影した場合の記録再生画像および合成画像の例を示し,図22は,水平方向1440画素垂直方向960 画素の約140 万画素の画像を,1/4のデータ量をもつ水平方向720 画素垂直方向480 画素の約35万画素の画像に分割する方法を示している。
【0126】
DVTRの記録の規格では,水平方向720 画素垂直方向480 画素の約35万画素の画像データを1フレーム画像のデータとして磁気テープ8のビデオ記録領域に記録するように定まっているから,水平方向1440画素垂直方向960 画素の約140 万画素の画像データを1フレーム画像のデータとして磁気テープ8のビデオ記録領域に記録することはできない。このため水平方向1440画素垂直方向960 画素の約140 万画素の画素数をもつCCDを用いて被写体を撮影した場合,図22に示すように水平方向および垂直方向ともに1/2の画素数,水平方向720 画素,垂直方向480 画素の約35万画素の画素数をもつ画像データに4分割される。
【0127】
図22を参照して,この4分割の画像は,○印,△印,×印および□印で表わすように奇数行の奇数列の画素を抽出して構成される第1の分割画像,偶数行の奇数列の画素を抽出して構成される第2の分割画像,奇数行の偶数列の画素を抽出して構成される第3の分割画像および偶数行の奇数列の画素を抽出して構成される第4の分割画像となるように構成される。これらの4つの分割画像を4フレームにわたって記録することによりDVTRの規格にしたがって記録ができる。
【0128】
図21を参照して,4つの分割画像が得られると,図20に示す例と同様にそれぞれの分割画像から同一の2つの画像を生成しこれら2つの画像をさらにそれぞれ多数の領域に分割し,鎖線で示す領域については色差データの高周波成分を除去して磁気テープ8に記録する。図21に示す例では結局8フレームにわたって分割画像を磁気テープ8に記録する。
【0129】
再生時においては2つに分割された画像の高周波成分が残された画像データを抽出し,抽出した画像データから4つの分割画像を復元し,さらに4つの分割画像を合成し,水平方向1440画素垂直方向960 画素の高精細な画像が復元される。
【0130】
図20および図21に示す例では,4つの分割画像が1つの高精細画像から分割されたものであることを示す識別データが補助領域データとして磁気テープ8の補助領域に記録され,この補助領域データにもとづいて,4分割画像から高精細画像が復元される。
【0131】
上述の実施例においてはシャフリングおよびデシャフリング回路31に与える前に高周波成分を除去する画像データを検出し,あらかじめ高周波成分が除去された画像データを一部に含む画像データをシャフリングおよびデシャフリング回路31に与えているが,シャフリングおよびデシャフリング回路31においてシャフリングされ出力される画像データについて高周波成分の除去処理を行なうようにしてもよい。その場合には,シャフリングおよびデシャフリング回路31の後段に高域信号除去回路を接続し,高周波成分を除去する画像データが出力されるときにはその高域信号除去回路に与え高周波成分を残す画像データが出力されるときにはその高域信号除去回路を回避するようなスイッチ回路が設けられ,その上でデータ圧縮処理が施されることとなろう。
【0132】
さらに上記実施例においては,5フレーム分の圧縮画像データは磁気テープ8の5フレーム分の記録領域に記録しているが,これを5フレーム分以上の記録領域に記録するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】グループ内特定マクロ・ブロック処理回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】シャフリングの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】(A) は1フレームの輝度データにより表わされる画面を,(B) は1フレームの色差データにより表わされる画面を表している。
【図5】画面の右端におけるブロック生成処理を示している。
【図6】(A) および(B) はマクロ・ブロックを示している。
【図7】スーパーブロックからマクロ・ブロックを抽出し,グループを生成する処理を示している。
【図8】(A) ,(B) および(C) はスーパーブロックの一例を示している。
【図9】グループの一例を示している。
【図10】スーパーブロックからマクロ・ブロックを抽出し,グループを生成する処理およびデータ圧縮に際して生じたオーバーフローデータの格納処理を表わすフローチャートの一部である。
【図11】スーパーブロックからマクロ・ブロックを抽出し,グループを生成する処理およびデータ圧縮に際して生じたオーバーフロー・データの格納処理を表わすフローチャートの一部である。
【図12】スーパーブロックからマクロ・ブロックを抽出し,グループを生成する処理およひデータ圧縮に際して生じたオーバーフロー・データの格納処理を表わすフローチャートの一部である。
【図13】(A) 〜(E) は,同一の被写体像を表わす画像データから同一位置のマクロ・ブロックでグループを生成する処理を示している。
【図14】(A) は磁気テープのフォーマットを示し,(B) はトラック・フォーマットを示している。
【図15】磁気テープに記録される画像データによって表わされる記録再生画像と,記録再生画像の高精細の部分から構成される合成画像を示している。
【図16】磁気テープに記録される画像データによって表わされる記録再生画像と,記録再生画像の高精細の部分から構成される合成画像を示している。
【図17】磁気テープに記録される画像データによって表わされる記録再生画像と,記録再生画像の高精細の部分から構成される合成画像を示している。
【図18】磁気テープに記録される画像データによって表わされる記録再生画像と,記録再生画像の高精細の部分から構成される合成画像を示している。
【図19】磁気テープに記録される画像データによって表わされる記録再生画像と,記録再生画像の高精細の部分から構成される合成画像を示している。
【図20】磁気テープに記録される画像データによって表わされる記録再生画像と,記録再生画像の高精細の部分から構成される合成画像を示している。
【図21】高画素数のCCDによって撮影され,磁気テープに記録される画像データによって表わされる記録再生画像と,記録再生画像の高精細の部分から構成される合成画像を示している。
【図22】高画素数の画像を4つの画像に分割する様子を示している。
【符号の説明】
12 DSP
14 メモリ・コントローラ
16,32,35 画像メモリ
20 グループ内特定マクロ・ブロック処理回路
22,23 高域信号除去回路
24,25 切換スイッチ
26 高周波除去マクロ・ブロック位相検出回路
50 グループ内マクロ・ブロック検出回路
51 静止画記録モード検出回路
52 高周波含有マクロ・ブロック検出回路

Claims (14)

  1. 原静止画像データによって表される原静止画像をn個より大きな複数のエリアに分け,
    複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つのグループ画像データを形成し,
    上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分を除去し,
    高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮し,
    上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理を行ない,
    これにより得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録し,
    上記原静止画像と同一画像を表す(n−1)個の静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データを得,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データを記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録する, ディジタル画像データ記録方法。
  2. 与えられる画像データによって表される原画像をn個より大きな複数のエリアに分ける画像分割手段,上記原画像の複数のエリアのうちn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つのグループ画像データを形成するグループ画像データ形成手段,上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮するデータ圧縮手段,上記原画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成手段におけるグループ画像データ形成処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を繰り返し行なう反復制御手段,ならびに上記反復制御手段により得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録する記録制御手段を備えたディジタル画像データの記録装置において,
    同一の静止画像を表す静止画像データがn駒分与えられ,このn駒分のそれぞれの静止画像から同一位置にあるエリアの画像データによって上記グループ画像データをn個構成した場合に,異なる駒の静止画像から得られるグループ画像データにおいては上記グループに属するn個のエリアのうち高周波成分を残す高周波成分含有エリアと,高周波成分を除去する高周波成分除去エリアとの組み合わせが異なるように上記静止画像上のエリアの位置をそれぞれ算出し,
    上記エリア位置算出処理により,n駒分の静止画像上において算出された位置にそれぞれある高周波成分除去エリアに対応するn駒分の上記静止画像データの高周波成分を除去し,
    上記高周波成分が除去された画像データを一部に含むn駒分の画像データを上記画像分割のために上記画像分割手段に与え画像分割処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を行ない,得られたn駒分の圧縮画像データを上記記録制御手段によってn駒分以上の圧縮画像データ記録領域に記録するように上記画像分割手段,上記データ圧縮手段,上記反復制御手段および上記記録制御手段を制御する,
    ディジタル画像データ記録方法。
  3. 上記記録媒体に記録されたn駒分の圧縮画像データを読取り, 上記読取られた圧縮画像データをデータ伸張し,
    上記画像データ伸張処理によりデータ伸張されたn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出し,
    上記高周波成分画像データ抽出処理により得られた画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力する,
    請求項1または2に記載のディジタル画像データ記録方法。
  4. 上記高周波成分の除去処理が,
    上記高周波成分が残されたエリアを集めることにより,画像をn個に分割した場合の一部の画像領域を構成し,この一部の画像領域が異なる駒においては異なる画像領域を構成するように上記高周波成分の画像データを除去する処理を行なうものである,
    請求項1または2に記載のディジタル画像データ記録方法。
  5. 上記高周波成分の除去処理が,
    n個の画像から構成されたn個の上記グループのうち異なるグループにおいては互いに異なるエリアについて高周波成分の画像データを残すように,上記グループ画像データのうち高周波成分の色データを除去するものである,
    請求項1または2に記載のディジタル画像データ記録方法。
  6. 同一の静止画像を表し,単位画像データのデータ量のm倍のデータ量をもつ精細画像データが与えられるものであり,
    上記精細画像データを,それぞれが一駒の画像を表すようにm個の単位画像データに分割する単位画像データ分割処理を行ない,
    上記エリア分割処理が,
    上記画像データ分割処理によって分割された単位画像データによって表される分割画像が複数のエリアに分割するものであり,
    上記記録制御処理が,
    上記データ圧縮手段から出力されるm×n個の単位画像データについての圧縮画像データを,上記記録媒体のm×n個以上の単位画像データ記録領域に記録するものである,
    請求項1または2に記載のディジタル画像データ記録方法。
  7. 原静止画像データによって表される原静止画像がn個より大きな複数のエリアに分けられ,複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアが抽出され,このn個のエリアの画像データによって1つグループ画像データが形成され,上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分が除去され,高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データが,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮され,上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理が行なわれ,これにより得られた1画像分の圧縮画像データが記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録され,上記原静止画像と同一画像を表す(n−1)個の静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データが得られ,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データが記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録されている記録媒体からn駒分の圧縮画像データを読取り,
    上記読取られた圧縮画像データをデータ伸張し,
    上記画像データ伸張処理によりデータ伸張されたn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出し,
    上記高周波成分画像データ抽出処理により得られた画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力する,
    ディジタル画像データ再生方法。
  8. 原静止画像データによって表される原静止画像をn個より大きな複数のエリアに分ける画像分割手段,
    上記画像分割手段において,複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つのグループ画像データを形成するグループ画像データ形成手段,
    上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分を除去する高周波成分除去手段,
    上記高周波成分除去手段によって,高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮するデータ圧縮手段,
    上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理を行なう反復制御手段,
    上記反復制御手段の制御のもとにより得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録する第1の記録制御手段,ならびに
    上記原静止画像と同一画像を表す(n−1)個の静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データを得,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データを記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録する第2の記録制御手段,
    を備えたディジタル画像データ記録装置。
  9. 与えられる画像データによって表される原画像をn個より大きな複数のエリアに分ける画像分割手段,上記原画像の複数のエリアのうちn個のエリアを抽出し,このn個のエリアの画像データによって1つのグループ画像データを形成するグループ画像データ形成手段,上記グループ画像データを,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮するデータ圧縮手段,上記原画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成手段におけるグループ画像データ形成処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を繰り返し行なう反復制御手段,ならびに上記反復制御手段により得られた1画像分の圧縮画像データを記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録する記録制御手段を備えたディジタル画像データの記録装置において, 同一の静止画像を表す静止画像データがn駒分与えられ,このn駒分のそれぞれの静止画像から同一位置にあるエリアの画像データによって上記グループ画像データをn個構成した場合に,異なる駒の静止画像から得られるグループ画像データにおいては上記グループに属するn個のエリアのうち高周波成分を残す高周波成分含有エリアと,高周波成分を除去する高周波成分除去エリアとの組み合わせが異なるように上記静止画像上のエリアの位置をそれぞれ算出するエリア位置算出手段,
    上記エリア位置算出手段により,n駒分の静止画像上において算出された位置にそれぞれある高周波成分除去エリアに対応するn駒分の上記静止画像データの高周波成分を除去する高周波成分除去手段,
    上記高周波成分除去手段により高周波成分が除去された画像データを一部に含むn駒分の画像データを上記画像分割のために上記画像分割手段に与え画像分割処理および上記データ圧縮手段におけるデータ圧縮処理を行ない,得られたn駒分の圧縮画像データを上記記録制御手段によってn駒分以上の圧縮画像データ記録領域に記録するように上記画像分割手段,上記データ圧縮手段,上記反復制御手段および上記記録制御手段を制御する手段,
    を備えたディジタル画像データ記録装置。
  10. 上記記録媒体に記録されたn駒分の圧縮画像データを読取る読取手段,
    上記読取手段により読取られた圧縮画像データをデータ伸張する画像データ伸張手段,
    上記画像データ伸張手段によりデータ伸張されたn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出する高周波成分画像データ抽出手段,および
    上記高周波成分画像データ抽出手段から出力された画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力する画像構成手段,
    を備えた請求項8または9に記載のディジタル画像データ記録装置。
  11. 上記高周波成分除去手段が,
    上記高周波成分が残されたエリアを集めることにより,画像をn個に分割した場合の一部の画像領域を構成し,この一部の画像領域が異なる駒においては異なる画像領域を構成するように上記高周波成分の画像データを除去する処理を行なうものである,
    請求項8または9に記載のディジタル画像データ記録装置。
  12. 上記高周波成分除去手段が,
    n個の画像から構成されたn個の上記グループのうち異なるグループにおいては互いに異なるエリアについて高周波成分の画像データを残すように,上記グループ画像データのうち高周波成分の色データを除去するものである,
    請求項8または9に記載のディジタル画像データ記録装置。
  13. 同一の静止画像を表し,単位画像データのデータ量のm倍のデータ量をもつ精細画像データが与えられるものであり,
    上記精細画像データを,それぞれが一駒の画像を表すようにm個の単位画像データに分割する単位画像データ分割手段を備え,
    上記画像分割手段が,
    上記単位画像データ分割手段によって分割された単位画像データによって表される分割画像が複数のエリアに分割するものであり,
    上記データ圧縮手段から出力されるm×n個の単位画像データについての圧縮画像データを,上記記録媒体のm×n個以上の単位画像データ記録領域に記録する,
    請求項8または9に記載のディジタル画像データ記録装置。
  14. 原静止画像データによって表される原静止画像がn個より大きな複数のエリアに分けられ,複数のエリアに分けられた上記原静止画像からn個のエリアが抽出され,このn個のエリアの画像データによって1つグループ画像データが形成され,上記グループに属するn個のエリアのうち少なくとも1個のエリアを除いた他のエリアの画像データの高周波成分が除去され,高周波成分が除去されたエリアの画像データを含む上記グループ画像データが,あらかじめ定められたデータ量となるようにデータ圧縮され,上記原静止画像のすべてのエリアについて,抽出するエリアを変えながら,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理および上記データ圧縮処理を繰り返す反復制御処理が行なわれ,これにより得られた1画像分の圧縮画像データが記録媒体の1画像分以上の記録領域に記録され,上記原静止画像と同一画像を表す(n−1)個の静止画像のそれぞれについて,上記グループを形成するエリアの組み合わせを同一にし,かつ高周波成分を除去するエリアを変えながら,上記エリア分割処理,上記グループ画像データ形成処理,上記高周波成分除去処理,上記データ圧縮処理および上記反復制御処理を行なうことにより,(n−1)画像分の圧縮画像データが得られ,これらの(n−1)画像分の圧縮画像データが記録媒体の(n−1)画像分以上の記録領域に記録されている記録媒体からn駒分の圧縮画像データを読取る読取手段,
    上記読取手段により読取られた圧縮画像データをデータ伸張するデータ伸張手段,
    上記画像データ伸張手段によりデータ伸張されたn駒分の画像データのうち高周波成分が残されたエリアの画像を表す画像データを抽出する画像データ抽出手段,ならびに
    上記高周波成分画像データ抽出手段から出力された画像データから,上記静止画像を表す画像データを構成して出力する画像構成手段,
    を備えたディジタル画像データ再生装置。
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