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JP3585289B2 - 新規トリカルボニル基含有ケイ素化合物および金属表面処理剤 - Google Patents

新規トリカルボニル基含有ケイ素化合物および金属表面処理剤 Download PDF

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JP3585289B2
JP3585289B2 JP15077395A JP15077395A JP3585289B2 JP 3585289 B2 JP3585289 B2 JP 3585289B2 JP 15077395 A JP15077395 A JP 15077395A JP 15077395 A JP15077395 A JP 15077395A JP 3585289 B2 JP3585289 B2 JP 3585289B2
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克之 土田
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Nikko Materials Co Ltd
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は銅、鉄鋼およびアルミニウム製品を主とする金属の防錆および金属と樹脂との接着性の改善等を行うための表面処理剤および該表面処理剤に好適な新規シラン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種金属に関する要求は様々である。例えばプリント回路用の銅箔は紙−フェノール樹脂含浸基材やガラス−エポキシ樹脂含浸基材等に加熱、加圧して積層して、銅張積層板が形成され、これをエッチングして回路網を形成し、これに半導体装置等の素子を搭載することにより電子機器用のボードが作られる。
これらの過程では基材との接着、加熱、酸やアルカリ液への浸漬、レジストインクの塗布、ハンダ付け等が行われるため、銅箔には各種の性能が要求される。また保管時に銅箔表面の酸化変色がないことも要求されている。これらの要求を満たすために、黄銅層形成処理(特公昭51−35711号公報、同54−6701号公報)やクロメート処理、亜鉛または酸化亜鉛とクロム酸化物とからなる亜鉛−クロム基混合物被覆処理等(特公昭58−7077号公報)が行われている。しかしながら、最近、プリント回路が緻密化しているので、使用されるプリント回路用銅箔に要求される特性はますます厳しくなっている。
【0003】
又、鉄鋼製品は建築物、自動車、船舶、缶など様々なところで使用されているが、錆びるという重大な欠点がある。鉄製品の防錆剤には従来水溶性防錆剤、気化性防錆剤、油性防錆剤等の各種防錆剤が使用されている。一般的に水溶性防錆剤は一時的短時間の防錆を目的とし、長期の防錆には用いられていない。また気化性防錆剤は密閉状態で本来の防錆力を発揮するものである。油性防錆剤は比較的防錆力が強く長期の防錆に耐えるものであり、液状の防錆油、防錆添加剤や皮膜形成剤等を揮発性有機溶剤に溶解したもの、粘着性の防錆グリース等がある。このように様々な防錆剤が多数開発され、それぞれの環境によって使い分けられているが、今もなお、防錆剤の一層の充実が望まれているのが現状である。
又、アルミニウムまたはアルミニウム合金は軽量であるため自動車分野において、燃費向上の観点から注目され始めている。アルミニウム合金がパネル材として使用される場合は、プレス成形等の加工が施された後に塗装が行われるのが通常であり、特に自動車の外板材では耐食性に対する要求特性からカチオン型の電着塗装が施されている。しかしながら、アルミニウム合金に対する塗装の密着性が十分に得られず、また塗装後の耐食性も十分でないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこうした要請に対応できる、すなわち金属、特には銅、鉄鋼およびアルミニウム製品に対して、金属表面に強く吸着し、薄膜においても防錆作用を有し、かつ樹脂との接着性に優れる新規なシラン化合物およびそれに用いた新規な金属表面処理剤を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意研究を進めた結果、下記一般式(1)および(2)に示すトリカルボニル基を含有するケイ素化合物が金属表面に対して優れた防錆作用を有し、かつ金属と樹脂との接着性に優れることを見出した。
本発明はかかる知見に基づきなされたものであり、その要旨は、
(1)下記一般式(1)で表わされる新規トリカルボニル基含有ケイ素化合物。
【0006】
【化3】
Figure 0003585289
【0007】
〔ただし、該トリカルボニル基含有ケイ素化合物は、上記一般式(1)の互変異性体であるエノール形も含む。また、一般式(1)においてRは炭素数2〜10のアルキレン基、Rは炭素数1〜5のアルキル基、R,Rは炭素数1〜10のアルキル基であって、かつR,Rの少なくともいずれかが炭素数1〜5のとき、Rは炭素数6〜10であり、またRの炭素数が1〜5のとき、R,Rの少なくともいずれかが炭素数6〜10であり、x,y,zはそれぞれ0または1を示す。〕
(2)下記一般式(2)で表わされるトリカルボニル基含有ケイ素化合物を有効成分とする金属表面処理剤にある。
【0008】
【化4】
Figure 0003585289
【0009】
〔ただし、該トリカルボニル基含有ケイ素化合物は、上記一般式(2)の互変異性体であるエノール型も含む。また、一般式(2)においてRは炭素数2〜10のアルキレン基、Rは炭素数1〜5のアルキル基、R、Rはそれぞれ炭素数1〜10のアルキル基であって、かつR3、R4の少なくともいずれかが炭素数1〜5のとき、R は炭素数6〜10であり、またR の炭素数が1〜5のとき、R ,R の少なくともいずれかが炭素数6〜10であり、x、y、zはそれぞれ0または1を示す〕
以下に本発明をさらに詳細に説明する。上記一般式(2)におけるRは炭素数が2〜10のアルキル基である。Rは炭素数が1〜5のアルキル基であるが、特には合成の容易性やシランの加水分解のし易さの点からメチル基、エチル基が好適である。RおよびRは炭素数1〜10のアルキル基である。アルキル基が長いと金属に表面処理したときにそのアルキル基が外側に配向するため撥水性を示す。同様にRもアルキレン基が長いと撥水性が向上する。また、アルキル基が短いと立体障害が減少するためトリカルボニル基の金属に対する吸着性が増加する。
【0010】
すなわち、RおよびRは一方のアルキル基が長く、もう一方が短いことが撥水性およびトリカルボニル基の金属に対する吸着性の点から好適である。また、Rのアルキレン基が炭素数6〜10と長く、Rおよび/またはRのアルキル基が炭素数1〜5と短い場合も同様に撥水性および吸着性の点から好適である。さらにこの逆の関係すなわちRのアルキレン基が炭素数1〜5と短く、Rおよび/またはRのアルキル基が炭素数6〜10と長い場合も同様に撥水性および吸着性の点から好ましい。
このような観点から、一般式(2)においてR,R,Rは、一般式(1)におけるR,R,Rと同義である場合、すなわち、Rが炭素数2〜10のアルキレン基、R,Rは炭素数1〜10のアルキル基であって、かつR,Rの少なくともいずれかが炭素数1〜5のとき、Rは炭素数6〜10であり、またRの炭素数が1〜5のとき、R,Rの少なくともいずれかが炭素数6〜10である場合が好ましい。
本発明の上記一般式(1),(2)で表わされるトリカルボニル基含有シラン化合物として、特に好ましいものを挙げると、例えば
【0011】
【化5】
Figure 0003585289
【0012】
【化6】
Figure 0003585289
【0013】
などがある。ただし、上記化合物はケト形のみ記載しているが、下記に示すようにケト形とエノール形の互変異性体で存在しており、エノール形についても本特許の請求範囲に含まれる(以下、ケト形のみを記載するが、エノール形も含まれているものとする)。
【0014】
【化7】
Figure 0003585289
【0015】
本発明の上記一般式(1)で表わされるトリカルボニル基含有シラン化合物は、反応式(3)および(4)または反応式(5)および(6)で表わされる反応により合成される。すなわち、前者はジカルボニル化合物と二重結合を有する化合物iを塩化マグネシウムおよびアミンの存在下で反応させた後〔反応式(3)参照〕、白金存在下でトリアルコキシシランと反応させる〔ヒドロシリル化反応、反応式(4)参照〕ことにより製造する方法、また、後者は二重結合を有するジカルボニル化合物と化合物iiを塩化マグネシウムおよびアミンの存在下で反応させた後〔反応式(5)参照〕、白金存在下でトリアルコキシシランと反応させる〔ヒドロシリル化反応、反応式(6)参照〕ことにより製造する方法である。
【0016】
【化8】
Figure 0003585289
【0017】
〔上記式中、R,Rおよびx,y,zは前記一般式(1)におけるそれぞれの記号と同義であり、Rは結合手、または炭素数1〜8のアルキル基を示す〕
【0018】
【化9】
Figure 0003585289
【0019】
(なお、上記式中、R−CHCH−、Rはそれぞれ前記一般式(1)におけるR,Rと同義である。)
【0020】
【化10】
Figure 0003585289
【0021】
(上記式中、R,Rおよびx,y,zは前記一般式(1)におけるそれぞれの記号と同義であり、Rは結合手または炭素数1〜8のアルキル基を示す。)
【0022】
【化11】
Figure 0003585289
【0023】
(なお、上記式中、R−CHCH−、Rはそれぞれ前記一般式(1)におけるR,Rと同義である。)
また、上記反応式(3)〜(6)により同様にして上記一般式(2)で表わされるトリカルボニル基含有シラン化合物も製造することができる。
上記反応式(3)に表わされている二重結合を有する化合物iとして好ましいのは、アクリル酸クロリド、10−ウンデセノイルクロリドである。また、二重結合を有するカルボン酸、例えばビニルアセトアセティックアシッドや4−ペンタノイックアシッド等を塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン等により酸クロリド化してもよい。
上記反応式(3)に表わされているジカルボニル化合物は2,4−ペンタンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸n−ブチル、アセト酢酸t−ブチル、プロピオニル酢酸エチル、ブチリル酢酸エチル、ジメチルマロネート、ジエチルマロネート等が挙げられる。
上記反応式(4)に表わされているトリアルコキシシランとして好ましいのは、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン等である。
【0024】
上記反応式(5)に表わされている化合物iiはアセチルクロリド、プロピオニルクロリド、ブチリルクロリド、t−ブチルアセチルクロリド、2−エチルブチリルクロリド、バレリルクロリド、イソバレリルクロリド、2−メチルバレリルクロリド、ヘキサノイルクロリド、2−エチルヘキサノイルクロリド、ヘプタノイルクロリド、オクタノイルクロリド、ノナノイルクロリド、デカノイルクロリド等が挙げられる。
上記反応式(5)に表わされている二重結合を有するジカルボニル化合物はアセト酢酸アリル等が挙げられる。
【0025】
上記反応式(3)および(5)の反応は文献〔M.W.Rathke,P.J.,Cowan,J.Org.Chem.,50,2622(1988)またはJ.Skarzewski,Tetrahedron,45,4593〕に基づいて合成できる。すなわち、反応溶媒にジカルボニル化合物と塩化マグネシウムを混合して混合溶液を得、この混合溶液中にアミンおよび化合物iまたはiiを順次滴下する。そしてこれらを滴下後、反応を十分行わせるために、還流することが好ましい。反応時間は5分〜24時間程度で十分である。反応溶媒としては塩化メチレンまたはアセトニトリル等が好適である。また、この反応は水分を嫌うので気相から水分が混入しないように、乾燥した窒素、アルゴン等の水分を含まない気体の雰囲気下で行うことが好ましい。
反応混合物はカラムクロマトグラフィー、抽出、蒸留等の既知の手段により精製され、単離されうるが、抽出し蒸留する方法が簡便で好ましい。
また、反応式(4)および(6)のヒドロシリル化反応は、二重結合を有するトリカルボニル化合物と1〜20倍モル量のトリアルコキシシランを、トリカルボニル化合物に対して10−5〜10−7倍モル量の塩化白金酸の存在下、室温〜150℃で数時間反応させることにより合成される。この反応は特には反応溶媒を必要としないが、トルエン等の溶媒を用いてもよい。
【0026】
反応混合物はカラムクロマトグラフィー、蒸留等の既知の手段により精製され、単離されうるが、過剰のトリアルコキシシランを濃縮により除去するのみでも純度よくトリカルボニル基含有シラン化合物が得られる。
上記トリカルボニル基含有シラン化合物を金属表面処理剤として用いる場合、その対象金属には特に制限はないが、銅、鉄鋼、アルミニウムおよびそれらの合金等の表面処理剤として用いることが好適である。また、その膜厚は金属の種類および用途によってそれぞれ異なるが、数分子層〜数百μmが好ましい。
上記トリカルボニル基含有シラン化合物は、そのまま金属に塗布してもよいが、メタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン、酢酸エチル等の溶剤で0.001〜20重量%になるように希釈し、この液に金属を浸漬させる方法またはこの液を金属にシャワーする方法で塗布することが簡便で好ましい。また、それらの希釈液に水、酢酸水溶液または塩酸等を少量添加し、1時間〜24時間程度撹拌するとシランの加水分解が十分に進行し、シロキサン皮膜がより厚く形成されるため、本発明の効果を十分に発揮することができる。
【0027】
【実施例】
I.トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例1
1.アセト酢酸メチルと10−ウンデセノイルクロリドとの反応
【0028】
【化12】
Figure 0003585289
【0029】
温度計、還流冷却器、滴下ロートを取り付けた500mlの四つ口フラスコを十分アルゴンで置換した後、アセト酢酸メチル0.15mol(17.2g)、塩化メチレン200ml、塩化マグネシウム0.15mol(14.1g)を入れた。0℃に冷却した後、ピリジン0.3mol(23.4g)を加え、15分間撹拌した。混合液中に10−ウンデセノイルクロリド0.15mol(30g)を滴下し、0℃で1時間撹拌後、2時間、50℃で撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、6mol/Lの塩酸を110ml滴下した。十分に撹拌後、有機層を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を除去後、減圧蒸留により二重結合を有するトリカルボニル化合物を得た〔沸点:123.5〜130.0℃/0.4mmHg、収率:81%(収量:33.8g)〕。得られた化合物はGCにより単成分であることを確認し、H−NMR、13C−NMR、FT−IRにより同定した。これらの結果を図1〜3に示す。
図1〜3に示すように、下記の各シグナルが認められた。また、本化合物はH−NMRの積分比より、ほとんどエノール形で存在することが確認された。
【0030】
【化13】
Figure 0003585289
【0031】
〔図1.H−NMR(CDCl,δppm)〕
a:2.3(s,3H)
b:17.9(s,エノール形),3.4(s,ケト形)
c:3.8(s,3H)
d:2.6〜2.7(t,2H)
e:1.6(m,2H)
f:1.3(m,10H)
g:1.9〜2.0(m,2H)
h:5.7〜5.9(m,1H)
i:4.8〜5.0(m,2H)
〔図2.13C−NMR(CDCl,δppm)〕
a:25.7
b:108.1(エノール形),48.0(ケト形)
c:51.4
d:37.8
e:25.7
f:28.9〜29.8
g:33.7
h:138.9
i:114.0
jまたはl:195.6または199.0
k:167.4
〔図3.IR(cm−1)〕
νCH:2820〜3030、νC=O:1550〜1720
2.ヒドロシリル反応
【0032】
【化14】
Figure 0003585289
【0033】
温度計、還流冷却器、滴下ロートを取り付けた500mlの四つ口フラスコを十分アルゴンで置換した後、トリメトキシシラン0.027mol(3.25g)と0.2%のエタノール溶液として塩化白金酸9.0×10−7mol(0.23ml)を入れた。混合液中に室温下で上記合成した二重結合を有するトリカルボニル化合物0.018mol(5.1g)を滴下した。滴下後、70℃、1時間加熱し、真空ポンプで1時間濃縮することによりトリカルボニル基含有シラン化合物Aを得た〔収率:96.6%(収量:6.9g)〕。得られた化合物はH−NMR、13C−NMR、FT−IRにより同定した。これらの結果を図4〜6に示す。
図4〜6に示すように、下記の各シグナルが認められた。本化合物Aはケト形とエノール形で存在し、その存在比はH−NMRより、約29:71(ケト形:エノール形)であることが確認された。
【0034】
【化15】
Figure 0003585289
【0035】
〔図4.H−NMR(CDCl,δppm)〕
a:2.4(s,3H)
b:18.1(s,エノール形),3.7,5.4(s,ケト形)
c:3.8(s,3H)
d:2.7(t,2H)
e:1.7(m,2H)
f:1.2〜1.4(m,10H)
g:1.2〜1.4(m,2H)
h:1.2〜1.4(m,2H)
i:0.6〜0.7(m,2H)
j:3.6(s,9H)
〔図5.13C−NMR(CDCl,δppm)〕
a:26.2
b:109.1(エノール形),59.1(ケト形)
c:52.0
d:38.9
e:26.7
f:30.2〜30.7
g:34.2
h:23.8
i:10.3
j:50.9
kまたはm:196.9または200.4
l:167.9
〔図6.IR(cm−1)〕
νCH:2820〜3030、νC=O:1550〜1720
νSiOCH3:1080,820
II.トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例2
【0036】
【化16】
Figure 0003585289
【0037】
温度計、還流冷却器、滴下ロートを取り付けた500mlの四つ口フラスコを十分アルゴンで置換した後、アセト酢酸アリル0.06mol(8.5g)、塩化メチレン70ml、塩化マグネシウム0.06mol(5.7g)を入れた。0℃に冷却した後、ピリジン0.12mol(9.5g)を加え、15分間撹拌した。混合液中にオクタノイルクロリド0.06mol(9.8g)を滴下し、0℃で1時間撹拌後、2時間、50℃で撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、6mol/Lの塩酸を40ml滴下した。十分に撹拌後、有機層を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を除去後、減圧蒸留により二重結合を有するトリカルボニル化合物を得た〔沸点:102.2〜104.1℃/0.55mmHg、収率:67%(収量:10.8g)〕。得られた化合物はGCにより単成分であることを確認し、H−NMR、13C−NMR、FT−IRにより同定した。これらの結果を図7〜9に示す。
図7〜9に示すように、下記の各シグナルが認められた。本化合物Aはケト形とエノール形で存在し、その存在比はH−NMRの積分比より約10:90(ケト形:エノール形)であることが確認された。
【0038】
【化17】
Figure 0003585289
【0039】
〔図7.H−NMR(CDCl,δppm)〕
a:2.3(s,3H)
b:17.9(s,エノール形),3.4(s,ケト形)
c:4.7(m,2H)
d:5.9〜6.0(m,1H)
e:5.2〜5.4(m,2H)
f:2.6〜2.7(m,2H)
g:1.5〜1.7(m,2H)
h:1.3(m,8H)
i:0.9(m,3H)
〔図8.13C−NMR(CDCl,δppm)〕
a:25.6
b:108.1(エノール形),48.0(ケト形)
c:65.5
d:131.8
e:118.9
f:37.8
g:25.8
h:29.0〜37.8
i:14.0
jまたはl:198.9または195.7
k:166.7
〔図9.IR(cm−1)〕
νCH:2820〜3030、νC=O:1550〜1720
2.ヒドロシリル反応
【0040】
【化18】
Figure 0003585289
【0041】
温度計、還流冷却器、滴下ロートを取り付けた500mlの四つ口フラスコを十分アルゴンで置換した後、トリメトキシシラン0.017mol(2.0g)と0.2%のエタノール溶液として塩化白金酸5.5×10−7mol(0.14ml)を入れた。混合液中に室温下で上記合成した二重結合を有するトリカルボニル化合物0.011mol(2.95g)を滴下した。滴下後、70℃、1時間加熱し、真空ポンプで1時間濃縮することによりトリカルボニル基含有シラン化合物Bを得た(収率:89.9%(収量:3.86g)〕。得られた化合物はH−NMR、13C−NMR、FT−IRにより同定した。これらの結果を図10〜12に示す。
図10〜12に示すように、下記の各シグナルが認められた。本化合物Bはケト形とエノール形で存在し、その存在比はH−NMRの積分比より約18:82(ケト形:エノール形)であることが確認された。
【0042】
【化19】
Figure 0003585289
【0043】
〔図10.H−NMR(CDCl,δppm)〕
a:2.1(s,3H)
b:17.9(s,エノール形)、5.4,3.4(s,ケト形)
c:4.0〜4.1(m,2H)
d:1.6〜1.7(m,2H)
e:0.5〜0.6(m,2H)
f:3.4(s,9H)
g:2.5〜2.6(m,2H)
h:1.1〜1.5(m,10H)
i:0.8〜0.9(m,3H)
〔図11.13C−NMR(CDCl,δppm)〕
a:26.3
b:109.4(エノール形)、100.3,59.3(ケト形)
c:67.6
d:23.2
e:6.8
f:51.0
g:38.9
h:23.4〜32.9
i:14.8
jまたはl:196.8または200.1
k:167.5
〔図12.IR(cm−1)〕
νCH:2820〜3030、νC=O:1550〜1720
νSiOCH3:1080〜820
III.トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例3
1.アセト酢酸アリルとアセチルクロリドとの反応
【0044】
【化20】
Figure 0003585289
【0045】
温度計、還流冷却器、滴下ロートを取り付けた500mlの四つ口フラスコを十分アルゴンで置換した後、アセト酢酸アリル0.15mol(21.3g)、塩化メチレン160ml、塩化マグネシウム0.15mol(14.3g)を入れた。0℃に冷却した後、ピリジン0.3mol(23.7g)を加え、15分間撹拌した。混合液中にアセチルクロリド0.15mol(11.8g)を滴下し、0℃で1時間撹拌後、2時間、50℃で撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、6mol/Lの塩酸を100ml滴下した。十分に撹拌後、有機層を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を除去後、減圧蒸留により二重結合を有するトリカルボニル化合物を得た〔沸点:55.3〜57.5℃/1.1mmHg、収率:56%(収量:15.5g)〕。得られた化合物はGCにより単成分であることを確認し、H−NMR、13C−NMR、FT−IRにより同定した。これらの結果を図13〜15に示す。
図13〜15に示すように、下記の各シグナルが認められた。本化合物はH−NMRの積分比より、ほとんどエノール形で存在することが確認された。
【0046】
【化21】
Figure 0003585289
【0047】
〔図13.H−NMR(CDCl,δppm)〕
a:2.4(s,3H)
b:18.0(s,エノール形),3.4(s,ケト形)
c:4.7(m,2H)
d:5.9〜6.0(m,1H)
e:5.3〜5.4(m,2H)
f:2.4(s,3H)
〔図14.13C−NMR(CDCl,δppm)〕
a:26.0
b:108.4(エノール形),49.0(ケト形)
c:65.3
d:131.8
e:118.8
f:26.0
g:196.5
h:166.5
i:196.5
〔図15.IR(cm−1)〕
νCH:2890〜3100、νC=O:1550〜1720
2.ヒドロシリル反応
【0048】
【化22】
Figure 0003585289
【0049】
温度計、還流冷却器、滴下ロートを取り付けた500mlの四つ口フラスコを十分アルゴンで置換した後、トリメトキシシラン0.017mol(2.0g)と0.2%のエタノール溶液として塩化白金酸5.5×10−7mol(0.14ml)を入れた。混合液中に室温下で上記合成した二重結合を有するトリカルボニル化合物0.011mol(2.0g)を滴下した。滴下後、70℃、1時間加熱し、真空ポンプで1時間濃縮することによりトリカルボニル基含有シラン化合物Cを得た(収率:85.5%(収量:2.89g)〕。得られた化合物はH−NMR、13C−NMR、FT−IRにより同定した。これらの結果を図16〜18に示す。
図16〜18に示すように、下記の各シグナルが認められた。本化合物はH−NMRの積分比より、ほとんどエノール形で存在することが確認された。
【0050】
【化23】
Figure 0003585289
【0051】
〔図16.H−NMR(CDCl,δppm)〕
a:2.3(s,3H)
b:17.9(s,1H,エノール形),3.4,5.4(s,ケト形)
c:4.0〜4.1(m,2H)
d:1.6〜1.7(m,2H)
e:0.6(m,2H)
f:3.5(s,9H)
g:2.3(m,3H)
〔図17.13C−NMR(CDCl,δppm)〕
a:26.5
b:109.4(エノール形),59.4,101.0(ケト形)
c:67.6
d:23.3
e:6.7
f:51.0
g:26.5
h:197.9
i:167.5
j:197.9
〔図18.IR(cm−1)〕
νCH:2820〜3030、νC=O:1550〜1720
νSiOCH3:1080〜820
IV.銅に対する防錆試験
電解銅箔(日鉱グールド・フォイル製;JTC箔:厚さ75μm、4.5×4.5cm)の光沢面をアセトンで脱脂し、3%の硫酸水溶液で洗浄した。この銅箔に上記のトリカルボニル基含有シラン化合物A〜Cの6%メタノール溶液をスピンコーターで塗布後、150℃、30分間乾燥させ、0.3μmのトリカルボニル基含有シラン化合物A〜Cの薄膜を作成し、これを試験片とした。この試験片を温度80℃、湿度95%の恒温恒湿槽に24時間入れ、変色の程度で耐湿性を評価した。また、180℃、30分間熱処理し、変色の程度で耐熱性を評価した。この結果を表1に示した。また比較としてなにも塗布していない銅箔についても同様に評価した。その結果を表1に併せて示した。
【0052】
【表1】
Figure 0003585289
【0053】
V.炭素鋼に対する防錆試験
炭素鋼(S.45C、日本テストパネル製、厚さ2.0mm、5.5×5.5cm)を1000番のンドペーパーで研磨後、アセトンで5分間超音波洗浄した。この炭素鋼表面に上記のトリカルボニル基含有シラン化合物Aの所定濃度メタノール溶液(濃度および添加剤は表2参照)をスピンコーター(500回転、60秒)で塗布後、150℃、30分間乾燥させ、トリカルボニル基含有シラン化合物Aの薄膜を作成し、これを試験片とした。
この試験片を温度80℃、湿度95%の恒温恒湿槽に24時間入れ、変色の程度で耐湿性を評価した。結果を表2に示した。また3%塩化ナトリウム水溶液中に24時間浸漬し、変色の程度で耐塩水性を評価した。この結果を表2に示した。また比較としてなにも塗布していない炭素鋼についても同様に評価した。その結果を表2に併せて示した。
【0054】
【表2】
Figure 0003585289
【0055】
VI.アルミニウムに対する防錆試験
アルミ板(A5052P、日本テストパネル製、厚さ2.0mm、5.5×5.5cm)をアセトンで5分間超音波洗浄し、5%NaCO水溶液に30分間浸漬後水洗した。このアルミ板表面に上記のトリカルボニル基含有シラン化合物A〜Cの2%メタノール溶液をスピンコーター(500回転、60秒)で塗布後、150℃、30分間乾燥させ、トリカルボニル基含有シラン化合物の薄膜を作成し、これを試験片とした。
この試験片を沸騰水に1時間浸漬し、変色の程度で耐湿性を評価した。この結果を表3に示した。また比較としてなにも塗布していないアルミニウムについても同様に評価した。その結果を表3に併せて示した。
【0056】
【表3】
Figure 0003585289
【0057】
また、トリカルボニル基含有シラン化合物A〜Cの0.1%メタノール溶液を上記と同様の方法でアルミ板に表面処理した後、エポキシ樹脂(エピコート828:100部、LX2S:60部、メタノール:100部)をスピンコーターにより塗布し、70℃、3時間熱処理し、厚さ20μmのエポキシ樹脂被膜を作成した。この試験片を5%食塩水に2日間浸漬後、碁盤目試験を行い樹脂との接着性を評価した。その結果を表4に示した。また、比較としてなにも塗布していないアルミニウムについても同様に評価した。その結果を表4に併せて示した。
【0058】
【表4】
Figure 0003585289
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のトリカルボニル基含有シラン化合物は金属表面処理剤、特に銅、鉄鋼、アルミニウムの表面処理剤として有用なもので、耐熱性、防錆および樹脂との接着性に優れるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例1で得られた中間体のH−NMR、
【図2】同13C−NMR、
【図3】同FT−IR、
【図4】トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例1で得られた同化合物のH−NMR、
【図5】同13C−NMR、
【図6】同FT−IR、
【図7】トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例2で得られた中間体のH−NMR、
【図8】同13C−NMR、
【図9】同FT−IR、
【図10】トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例2で得られた同化合物のH−NMR、
【図11】同13C−NMR、
【図12】同FT−IR、
【図13】トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例3で得られた中間体のH−NMR、
【図14】同13C−NMR、
【図15】同FT−IR、
【図16】トリカルボニル基含有シラン化合物の合成例3で得られた同化合物のH−NMR、
【図17】同13C−NMR、
【図18】同FT−IR。

Claims (2)

  1. 下記一般式(1)で表わされる新規トリカルボニル基含有ケイ素化合物。
    Figure 0003585289
    〔ただし、該トリカルボニル基含有ケイ素化合物は、上記一般式(1)の互変異性体であるエノール形も含む。また、一般式(1)においてRは炭素数2〜10のアルキレン基、Rは炭素数1〜5のアルキル基、R,Rは炭素数1〜10のアルキル基であって、かつR,Rの少なくともいずれかが炭素数1〜5のとき、Rは炭素数6〜10であり、またRの炭素数が1〜5のとき、R,Rの少なくともいずれかが炭素数6〜10であり、x,y,zはそれぞれ0または1を示す。〕
  2. 下記一般式(2)で表わされるトリカルボニル基含有ケイ素化合物を有効成分とする金属表面処理剤。
    Figure 0003585289
    〔ただし、該トリカルボニル基含有ケイ素化合物は、上記一般式(2)の互変異性体であるエノール形も含む。また、一般式(2)においてRは炭素数2〜10のアルキレン基、Rは炭素数1〜5のアルキル基、R、Rはそれぞれ炭素数1〜10のアルキル基であって、かつR 、R の少なくともいずれかが炭素数1〜5のとき、R は炭素数6〜10であり、またR の炭素数が1〜5のとき、R ,R の少なくともいずれかが炭素数6〜10であり、x、y、zはそれぞれ0または1を示す〕
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