JP3581356B2 - 通信端末装置及び拡散コード推定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信信号に多重された拡散コードを共通ミッドアンブルを利用して推定する通信端末装置及び拡散コード推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
受信信号を復調する方法としてジョイント・ディテクション(Joint Detection:以下、「JD」という)が注目されている。JDはマルチパスフェージングによる干渉、シンボル間干渉等の様々な干渉を除去して復調信号を取り出す復調方法である。ここでJDを精度良く行うためには、受信装置において、受信信号に多重されている全ての拡散コードを認識する必要がある。しかし、通信端末装置が使用拡散コードを正確に認識しているのは自局に割り当てられている拡散コードのみであり、他局に割り当てられている拡散コードは無線基地局から報知されない。従って、他局に割り当てられている拡散コードを精度良く推定する必要がある。
【0003】
JDを行うために他局に割り当てられた拡散コードを推定する方法として、以下の方法がある。タイムスロット(以下、「TS」という)で使用されているミッドアンブルコードのシフト量を検出し、検出したシフト量からそのTS内で多重されている拡散コード数を認識する。全拡散コードでデータ部を逆拡散後、RAKE合成した結果から1シンボル当たりの平均値(以下、「RAKE出力平均値」という)を算出し、RAKE出力平均値をレベルの高い順に、認識した拡散コード数分選択する。選択したRAKE出力平均値に対応する拡散コードが受信信号に多重されていると判定する。
【0004】
ここで、ミッドアンブルコードの作成について図7を用いて説明する。ミッドアンブルコードの作成については、まず、456チップからなるベーシックコードを2つ連続して用意する。ミッドアンブルコードは512チップからなり、図7に示したように連続する2つのベーシックコードの右端から1チップ空けて、512チップ分に相当するコードをミッドアンブルコード#1(シフト量1のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト1という)とする。次に、ミッドアンブルコード#1に対して57チップ左にずらして512チップ分に相当するコードをミッドアンブルコード#2(シフト量2のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト2という)とする。同様に、512チップ確保しながら57チップずつ左にずらしていくことで、ミッドアンブルコード#3(シフト量3のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト3という)からミッドアンブルコード#8(シフト量8のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト8という)を作成する。ミッドアンブルコード#9(シフト量9のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト9という)は、ミッドアンブルコード#1に対して29チップ左にずらした512チップ分のコードである。ミッドアンブルコード#10(シフト量10のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト10という)からミッドアンブルコード#15(シフト量1のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト15という)は、ミッドアンブルコード#2からミッドアンブルコード#8を作成したのと同様に、512チップ確保しながら57チップずつ左にずらしていくことで生成する。さらに、ミッドアンブルコード#16(シフト量16のミッドアンブル又はミッドアンブルシフト16という)は、ミッドアンブルコード#1に対して28チップ右にサイクリックシフトした512チップ分のコードである。このように、コードを512チップ確保しつつ所定量シフトすることにより、ミッドアンブルコードを作成するため、以下、ミッドアンブルコードxをシフト量xのミッドアンブル又はミッドアンブルシフトx(x:1≦x≦16)と称することにする。なお、上述したベーシックコードから生成されるミッドアンブルシフトの個数をKcellといい、Kcellは、16,8,4のいずれかの値をとる。Kcell=16のときは、ミッドアンブルシフト1から16を、Kcell=8のときは、ミッドアンブルシフト1から8を、Kcell=4のときは、ミッドアンブルシフト1,3,5,7を、それぞれ使用することになる。
【0005】
上述したミッドアンブルシフトは、3GPP仕様TS25.221 V4.4.0において(ミッドアンブルシフトと拡散コード数とを対応させた共通ミッドアンブル使用時)、使用される拡散コードは16種類であり、各通信端末に割り当てられた拡散コード数(同一TSに多重される拡散コード数)と対応関係が与えられている。具体的には図8から図10を用いて説明する。
【0006】
図8は、共通ミッドアンブルが16種類(Kcell=16)の場合のミッドアンブルシフトと拡散コード数との関係を示す図である。また、図9は、共通ミッドアンブルが8種類(Kcell=8)の場合のミッドアンブルシフトと拡散コード数との関係を示す図である。図10は、共通ミッドアンブルが4種類(Kcell=4)の場合のミッドアンブルシフトと拡散コード数との関係を示す図である。図8から図10において、m1からm16はミッドアンブルのシフト量を示しており、1codeから16codesは、1スロット中の受信信号に多重されている総拡散コード数を示している。また、表中「0」は、ミッドアンブルシフトと拡散コード数に対応関係がないことを示しており、表中「1」は、ミッドアンブルシフトと拡散コード数に対応関係があることを示している。図8から図10が示すように、Kcell=16の場合には1つのミッドアンブルシフトに対して1種類の拡散コード数が対応し、Kcell=8の場合には1つのミッドアンブルシフトに対して2種類の拡散コード数が対応し、Kcell=4の場合には1つのミッドアンブルシフトに対して4種類の拡散コード数が対応する。基地局は多重する拡散コード数に対応するミッドアンブルシフトを送信データに挿入して通信中の全ての通信端末装置に送信する。以下、このように用いられるミッドアンブルシフトを共通ミッドアンブルという。
【0007】
次に、ミッドアンブルの送信電力について図11を用いて説明する。図11は、送信電力とスロット構成を示す概念図であり、基地局装置においてミッドアンブル部は1スロットにおいてデータ部とデータ部の間に挿入され、通信端末装置に送信される。ミッドアンブルの送信電力については、3GPP仕様TS25.221 V4.4.0に記述されているように、データ部と同一の送信電力が設定される。
【0008】
次に、図12は、従来の通信端末装置の構成を示すブロック図である。この図において、無線受信部12は、基地局装置から送信された信号をアンテナ11を介して受信し、所定の無線受信処理(ダウンコンバートやA/D変換等)を行い、遅延プロファイル生成部13及び逆拡散・RAKE合成部17に出力する。
【0009】
遅延プロファイル生成部13は、受信信号のミッドアンブル部に対してKcell個のミッドアンブルレプリカコードで相関演算を行い、遅延プロファイルを生成し、最大値検出部14及びパス選択部16に出力する。
【0010】
最大値検出部14は、遅延プロファイル生成部13から出力された各遅延プロファイルに基づいてそれぞれの最大値を検出し、検出したKcell個の最大値をミッドアンブルシフト判定部15に出力する。
【0011】
ミッドアンブルシフト判定部15は、最大値検出部14で検出されたKcell個の最大値の中で最大値を検出する。すなわち、全相関値の中で最大の相関値(以下、「全相関最大値」という)を検出することになり、この全相関最大値が得られたミッドアンブルレプリカコード(ミッドアンブルシフト)が共通ミッドアンブルとして使用されていると判定される。判定されたミッドアンブルシフトは、パス選択部16及び拡散コード数候補取得部19に出力される。
【0012】
ここで、ミッドアンブルシフト判定の様子を図13に示した。図13は、Kcell=4の場合であり、縦軸に各ミッドアンブルシフトの最大相関値を設け、横軸にミッドアンブルのシフト量を設けた。最大値検出部14において検出されたKcell=4で用いられるm1、m3、m5、m7の最大値を図13に示すように配置し、それぞれの最大値を比較すると、m5が全相関最大値を示す。これにより、m5が共通ミッドアンブルシフトとして使用されていると判定される。
【0013】
パス選択部16は、ミッドアンブルシフト判定部15で判定されたミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを遅延プロファイル生成部13から読み込み、読み込んだ遅延プロファイルからピークを検出し、パス選択を行い、パス選択結果を逆拡散・RAKE合成部17及びJD演算部21に出力する。
【0014】
逆拡散・RAKE合成部17は、パス選択部16でパス選択されたパスに従って、全拡散コードを用いてデータ部の複数シンボルにわたって逆拡散を行い、逆拡散された信号をRAKE合成する。合成結果は、平均値算出部18に出力される。
【0015】
平均値算出部18は、逆拡散・RAKE合成部17から出力された複数シンボルにわたる合成結果から1シンボル当たりの平均値、すなわちRAKE出力平均値を算出し、平均値ソート部20に出力する。
【0016】
拡散コード数候補取得部19は、ミッドアンブルシフトと拡散コード数を対応させたテーブル(図8から図10に相当)を保持しており、ミッドアンブルシフト判定部15から出力されたミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補をテーブルから取得し、取得した拡散コード数の候補を平均値ソート部20に出力する。
【0017】
平均値ソート部20は、平均値算出部18で算出した全拡散コード分のRAKE出力平均値をレベルの高い順(降順)に、拡散コード数候補取得部19から出力された拡散コード数分選択し、選択したRAKE出力平均値に対応する拡散コードをJD演算部21に出力する。
【0018】
JD演算部21は、平均値ソート部20から出力された拡散コードを用いてJD演算を行い、演算結果を復号部に出力する。
【0019】
上述したように、従来の通信端末装置では、RAKE出力平均値をレベルの高い順に、ミッドアンブルシフト判定で判定されたミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数分選択し、選択したRAKE出力平均値に対応する拡散コードを受信信号に多重された拡散コードとして推定する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ミッドアンブルシフトと拡散コード数が1対1に対応しないKcell=16以外の場合には、1つのミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数あり、拡散コード数を正確に判定できず、受信信号に多重された拡散コードを推定できない。例えば、Kcell=8の場合、1つのミッドアンブルシフトに対して拡散コード数の候補は2個であり、いずれの拡散コード数を用いてRAKE出力平均値を選択すればよいのか分からない。
【0021】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、1つのミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合でも、受信信号に多重された拡散コードを精度よく推定する通信端末装置及び拡散コード推定方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明の通信端末装置は、基地局装置が既知信号と情報信号とを多重して送信した信号を受信する通信端末装置において、受信信号に多重された情報信号を受信信号に多重されている可能性のある全ての拡散コードで複数シンボルにわたって逆拡散し、逆拡散した信号をRAKE合成する逆拡散・RAKE合成手段と、自局に割り当てられた拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成手段によって得られたRAKE合成結果のレベルに基づいて、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定する拡散コード判定手段と、受信信号に多重されていると判定された拡散コード及びRAKE合成結果を用いてジョイント・ディテクション演算を行うJD演算手段と、を具備する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、自局に割り当てられた拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成手段によって得られたRAKE合成結果のレベルに基づいて自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定することにより、1つのミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合でも、受信信号に多重された拡散コード数を特定することなく受信信号に多重された拡散コードを精度よく判定することができ、精度よく判定された拡散コードを用いてジョイント・ディテクション演算を行うので、干渉除去性能を向上させることができる。
【0024】
本発明の通信端末装置は、前記拡散コード判定手段が、自局に割り当てられた拡散コードが複数ある場合、自局に割り当てられた複数の拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成手段によって得られたRAKE合成結果のレベルが最小の値を閾値設定基準値とし、当該閾値設定基準値に基づいて閾値を設定する閾値設定手段を具備する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、自局に割り当てられた複数の拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成手段によって得られたRAKE合成結果のレベルが最小の値を閾値設定基準値とすることにより、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かの判定基準を容易に設定することができる。
【0026】
本発明の通信端末装置は、受信信号に多重された前記既知信号を特定する既知信号判定手段と、前記既知信号判定手段によって判定された既知信号に対応する拡散コード数の候補を取得する拡散コード数候補取得手段と、を具備し、前記拡散コード判定手段は、前記拡散コード数候補取得手段が取得した拡散コード数の候補のうち最大の拡散コード数から自局に割り当てられた拡散コード数を除いた分について、前記RAKE合成結果のレベルが高い順に自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定する構成を採る。
【0027】
この構成によれば、拡散コード数候補取得手段が取得した拡散コード数の候補のうち最大の拡散コード数から自局に割り当てられた拡散コード数を除いた分について、RAKE合成結果のレベルが高い順に、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定することにより、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードを全て判定しないでもよい場合があり、この場合、通信端末装置での処理量を軽減することができる。
【0028】
本発明の通信端末装置は、受信信号に多重された前記既知信号を特定する既知信号判定手段と、前記既知信号判定手段によって判定された既知信号に対応する拡散コード数の候補を取得する拡散コード数候補取得手段と、を具備し、前記拡散コード判定手段が、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを前記逆拡散・RAKE合成結果のレベルに基づいて判定する第1拡散コード判定手段と、前記第1拡散コード判定手段によって受信信号に多重されていると判定された拡散コード数と自局に割り当てられた拡散コード数との合計値と、前記拡散コード数候補取得手段において取得された複数の拡散コード数の候補と、の大小比較を行う大小比較手段と、前記大小比較手段において、前記合計値以上であり、かつ、前記合計値に直近の候補が示す拡散コード数分、前記RAKE合成結果をレベルが高い順に選択し、選択したRAKE合成結果に対応する拡散コードを受信信号に多重された拡散コードであると判定する第2拡散コード判定手段と、を具備する構成を採る。
【0029】
この構成によれば、第1拡散コード判定手段において判定された拡散コード数及び自局に割り当てられた拡散コード数の合計値と拡散コード数候補取得手段において取得された複数の拡散コードの候補との大小比較に基づいて受信信号に多重された拡散コード数を特定することにより、第1拡散コード判定手段において受信信号に多重された拡散コードとして判定されない拡散コードであった場合でも、第2拡散コード判定手段において受信信号に多重された拡散コードであると判定することができる。
【0030】
本発明の拡散コード推定方法は、受信信号に多重された情報信号を受信信号に多重されている可能性のある全ての拡散コードで複数シンボルにわたって逆拡散し、逆拡散した信号をRAKE合成する逆拡散・RAKE合成工程と、自局に割り当てられた拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成工程によって得られたRAKE合成結果のレベルに基づいて、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定する拡散コード判定工程と、受信信号に多重されていると判定された拡散コード及びRAKE合成結果を用いてジョイント・ディテクション演算を行うJD演算工程と、を具備するようにした。
【0031】
この方法によれば、自局に割り当てられた拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成工程によって得られたRAKE合成結果のレベルに基づいて自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定することにより、1つのミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合でも、受信信号に多重された拡散コード数を特定することなく受信信号に多重された拡散コードを精度よく判定することができ、精度よく判定された拡散コードを用いてジョイント・ディテクション演算を行うので、干渉除去性能が向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、自局に割り当てられた拡散コードによる逆拡散後、RAKE出力平均値に基づいて閾値を設定し、設定した閾値と自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードによる逆拡散後、RAKE出力平均値との閾値判定を行うことである。これにより、共通ミッドアンブルに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合でも、受信信号に多重された拡散コードを精度よく判定することができる。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0034】
(実施の形態1)
この実施の形態では、ミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数あるときでも、受信信号に多重された拡散コード数を特定することなく受信信号に多重された拡散コードを推定する場合について説明する。
【0035】
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。この図において、無線受信部102は、基地局装置から送信された信号をアンテナ101を介して受信し、所定の無線受信処理(ダウンコンバートやA/D変換等)を行い、遅延プロファイル生成部103及び逆拡散・RAKE合成部107に出力する。
【0036】
遅延プロファイル生成部103は、受信信号のミッドアンブル部に対してKcell個のミッドアンブルレプリカコードで相関演算を行い、遅延プロファイルを生成し、最大値検出部104及びパス選択部106に出力する。
【0037】
最大値検出部104は、遅延プロファイル生成部103から出力された各遅延プロファイルに基づいてそれぞれの最大値を検出し、検出したKcell個の最大値をミッドアンブルシフト判定部105に出力する。
【0038】
ミッドアンブルシフト判定部105は、最大値検出部104で検出されたKcell個の最大値の中で最大値を検出する。すなわち、全相関値の中で最大の相関値(以下、「全相関最大値」という)を検出することになり、この全相関最大値が得られたミッドアンブルレプリカコード(ミッドアンブルシフト)が共通ミッドアンブルとして使用されていると判定される。判定されたミッドアンブルシフトは、パス選択部106に出力される。
【0039】
パス選択部106は、ミッドアンブルシフト判定部105で判定されたミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを遅延プロファイル生成部103から読み込み、読み込んだ遅延プロファイルからピークを検出し、パス選択を行い、パス選択結果を逆拡散・RAKE合成部107及びJD演算部112に出力する。
【0040】
逆拡散・RAKE合成部107は、パス選択部106で選択されたパスに従って、全拡散コードを用いてデータ部の複数シンボルにわたって逆拡散を行い、逆拡散された信号をパス毎にRAKE合成する。合成結果は、平均値算出部108及びJD演算部112に出力される。
【0041】
平均値算出部108は、逆拡散・RAKE合成部107から出力された複数シンボルにわたるRAKE合成結果から1シンボル当たりの平均値(以下、「RAKE出力平均値」という)を算出し、算出した平均値を平均値ソート部109に出力する。
【0042】
平均値ソート部109は、平均値算出部108から出力された全拡散コード分のRAKE出力平均値を降順にソートし、ソートした結果を閾値設定部110及び拡散コード判定部111に出力する。
【0043】
閾値設定部110は、平均値ソート部109から出力されたソート結果から、自局に割り当てられた複数の拡散コードによるRAKE出力平均値の最小値を閾値設定基準値とし、この基準値から所定幅下げた位置に拡散コード判定部111で用いる閾値を設定する。設定された閾値は、拡散コード判定部111に出力される。
【0044】
拡散コード判定部111は、平均値ソート部109から出力されたソート結果のうち自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードから得られたRAKE出力平均値と閾値設定部110から出力された閾値との閾値判定を行う。閾値を越えると判定されれば、受信信号に多重された拡散コードであると判定し、判定された拡散コードをJD演算部112に出力する。
【0045】
JD演算部112は、拡散コード判定部111から出力された拡散コード、パス選択部106から出力されたチャネル推定値及び自局に割り当てられた拡散コードを用いてJD演算を行い、演算結果を復号部に出力する。
【0046】
次に、上記構成を有する通信端末装置の動作について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の動作を示すフロー図である。この図において、ST201では、遅延プロファイル生成部103において受信信号に含まれるミッドアンブルシフトとミッドアンブルレプリカコードとの相関がとられ、遅延プロファイルが生成される。ST202では、最大値検出部104において、ST201で生成された遅延プロファイル上の最大値が検出される。ST203では、全てのミッドアンブルシフトについて最大値が検出されたか否かを確認する。全てのミッドアンブルシフトについて最大値が検出されていればST204に移行し、全てのミッドアンブルシフトについて最大値が検出されていなければST201に戻り、全てのミッドアンブルシフトについて最大値が検出されるまでST201からST203が繰り返される。
【0047】
ST204では、ミッドアンブルシフト判定部105において、ST202で検出されたKcell個の最大値の中から全相関最大値が検出される。全相関最大値が得られたミッドアンブルレプリカコード(ミッドアンブルシフト)が共通ミッドアンブルとして使用されていると判定される。
【0048】
ST205では、パス選択部106において、ST204で検出された全相関最大値に対応するミッドアンブルシフト(共通ミッドアンブル)の遅延プロファイルからピークが検出され、パス選択が行われる。
【0049】
ST206では、逆拡散・RAKE合成部107において、ST205で選択されたパスに従って全拡散コードを用いてデータ部の複数シンボルにわたって逆拡散が行われ、逆拡散された信号がRAKE合成される。
【0050】
ST207では、平均値算出部108において、ST206で全拡散コードについて得られた複数シンボル分のRAKE合成結果から拡散コードそれぞれについて1シンボル当たりの平均値(RAKE出力平均値)が算出される。
【0051】
ST208では、平均値ソート部109において、ST207で算出されたRAKE出力平均値を降順にソートする。
【0052】
ST209では、閾値設定部110において、ST208でソートした結果に基づいて、自局に割り当てられた複数の拡散コードによる逆拡散後RAKE出力平均値の最小値を検出する。ST210では、ST209で検出した最小値を閾値設定基準値とし、この基準値から所定幅下げた位置に拡散コード判定部111で用いられる閾値が設定される。これにより、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かの判定基準を容易に設定することができる。
【0053】
ST211では、拡散コード判定部111において、ST208でソートした結果のうち自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードから得られた逆拡散後RAKE出力平均値とST210で設定した閾値との閾値判定が行われ、RAKE出力平均値が閾値を越えるか否かが判定される。RAKE出力平均値が閾値を越えると判定されれば、ST212に移行し、RAKE出力平均値が閾値以下であると判定されれば、ST213に移行する。
【0054】
ST212では、ST211で閾値を越えると判定されたRAKE出力平均値に対応する拡散コードを受信信号に多重された拡散コードであると判定する。これにより、共通ミッドアンブルに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合でも、受信信号に多重された拡散コード数を特定することなく受信信号に多重された拡散コードを精度よく推定することができる。
【0055】
ST213では、自局に割り当てられた拡散コード以外の全拡散コードについて対応するRAKE出力平均値の閾値判定が終了したかを確認する。自局に割り当てられた拡散コード以外の全拡散コードについて終了していればST214に移行し、終了していなければST211に戻り、自局に割り当てられた拡散コード以外の全拡散コードについて終了するまでST211からST213が繰り返される。
【0056】
ここで、ST207からST213までの動作について図3を用いて具体的に説明する。図3は、実施の形態1における逆拡散・RAKE合成部107から拡散コード判定部111における動作を説明するための図である。
【0057】
図3(a)は、縦軸にRAKE出力平均値を設定し、横軸に拡散コード番号を設定したものであり、ST207で平均値算出部108がRAKE出力平均値を全拡散コードそれぞれについて算出した様子を示している。図3(b)は、図3(a)に示したRAKE出力平均値をST208で平均値ソート部109が降順にソートした様子を示している。この図において、横軸をソート後のインデックス番号とし、一例として、インデックス番号1から5を自局に割り当てられた拡散コードとしている。平均値ソート部109は、ソート前後のコード番号とインデックス番号との対応関係を保持する。
【0058】
ST209で閾値設定部110は、自局に割り当てられた拡散コードのうち、RAKE出力平均値の最小値に対応する拡散コードを閾値設定基準値とする。ここでは、インデックス5が示す拡散コードに対応するRAKE出力平均値を閾値設定基準値とする。さらに、ST210で閾値設定部110は、閾値設定基準値から所定幅下げた位置に拡散コード判定部111で用いる閾値を設定する。図3(b)では、基準値からX[dB]下げた位置として記載している。ST211で拡散コード判定部111は、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードについて閾値を越えるか否かを判定する。図3(b)では、インデックス6から16のRAKE出力平均値を閾値判定することになり、閾値を越えるインデックスは、6及び7であることが分かる。ST212で拡散コード判定部111は、自局に割り当てられた拡散コード以外にインデックス6及び7の拡散コードが受信信号に多重されていると判定する。
【0059】
ST214では、JD演算部112において、ST212で受信信号に多重していると判定された拡散コードと、自局に割り当てられた拡散コードと、チャネル推定値と、を用いてJD演算が行われる。精度よく判定された拡散コードを用いてJD演算を行っているので、JD演算も精度よく行うことができ、干渉除去性能が向上する。
【0060】
なお、本実施の形態において閾値設定部は、閾値設定基準値を自局に割り当てられた拡散コードに対応するRAKE出力平均値の最小値を閾値設定基準値とし、基準値から所定幅下げた位置に拡散コード判定部で用いる閾値を設定したが、閾値設定基準値を、RAKE出力平均値の最大値、又は自局に割り当てられた拡散コードに対応するRAKE出力平均値を自局に割り当てられた拡散コード間で平均化した値、としてもよい。この際、設定される閾値は閾値設定基準値から所定幅下げた位置に設定されるが、所定幅は閾値設定基準値の種類に応じてそれぞれ異なるものである。
【0061】
このように本実施の形態によれば、ミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合でも、自局に割り当てられた拡散コードにより得られたRAKE出力平均値に基づいて閾値を設定し、他の拡散コードにより得られたRAKE出力平均値とこの閾値との閾値判定を行うことにより、受信信号に多重された拡散コード数を特定することなく受信信号に多重された拡散コードを精度よく推定することができる。
【0062】
(実施の形態2)
この実施の形態では、1つのミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数あるとき、拡散コードの候補の最大値から自局に割り当てられた拡散コード数を除いた分の拡散コードについて、受信信号に多重された拡散コードであるか否かの判定を行い、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コード判定の際に行われる閾値判定の回数を減らす場合について説明する。
【0063】
図4は、本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図1と共通する部分は図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図4が図1と異なる点は、拡散コード数候補取得部401を設けた点と、拡散コード判定部111を拡散コード判定部402に変更した点である。
【0064】
拡散コード数候補取得部401は、ミッドアンブルシフトと拡散コード数を対応させたテーブルを保持しており、ミッドアンブルシフト判定部105で判定された共通ミッドアンブルに対応する拡散コード数の候補をテーブルから取得し、取得した拡散コード数の候補のうち、最大の拡散コード数の候補を拡散コード判定部402に出力する。
【0065】
拡散コード判定部402は、拡散コード数候補取得部401から出力された拡散コード数の候補から自局に割り当てられた拡散コード数を引いた分の拡散コードについて、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードに対応するRAKE出力平均値の上位から順に閾値設定部110で設定された閾値との閾値判定を行う。閾値を越えると判定されたRAKE出力平均値に対応する拡散コードは、JD演算部112に出力される。
【0066】
次に、上記構成を有する通信端末装置の動作について説明する。ただし、実施の形態1の通信端末装置と同様の動作についてはその詳しい説明は省略する。以下、1つのミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補を拡散コード数の小さい順にN(1)、N(2)、…、N(k)(kは1つのセルで使用される拡散コード数とKcell値とにより求められる値)とする。具体的には、Kcell=4、m1の場合を想定し、N(1)=1、N(2)=5、N(3)=9、N(4)=13とし、さらに自局に割り当てられた拡散コード数を5として説明する。
【0067】
ミッドアンブルシフト判定部105は、最大値検出部104で検出されたKcell個(ここでは、4個)の最大値の中で最大値を検出する。すなわち、全相関最大値を検出し、この全相関最大値が得られたミッドアンブルシフト(ここでは、m1)が共通ミッドアンブルとして使用されていると判定される。判定されたm1は拡散コード数候補取得部401に出力される。
【0068】
拡散コード数候補取得部401は、ミッドアンブルシフト判定部105から出力されたm1に対応する拡散コード数の候補であるN(1)=1、N(2)=5、N(3)=9、N(4)=13を拡散コード数候補取得部401が保持するテーブルから取得し、最大の拡散コード数の候補であるN(4)=13を拡散コード判定部402に出力する。
【0069】
拡散コード判定部402は、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードに対応し、かつ、拡散コード数候補取得部401から出力されたN(4)=13から自局に割り当てられた拡散コード数「5」を引いた上位8個のRAKE出力平均値と閾値設定部110によって設定された閾値との閾値判定を行う。これにより、自局に割り当てられた拡散コード以外の全ての拡散コードについて閾値判定を行わない場合もあり、通信端末装置での処理量の軽減を図ることができる。特に、N(k)(拡散コード数の候補の最大値)の値が小さいほど処理量軽減の効果は顕著である。
【0070】
拡散コード判定部402での閾値判定の結果、閾値を越えると判定されたRAKE出力平均値に対応する拡散コードは、受信信号に多重された拡散コードであると判定され、自局に割り当てられた拡散コードと共にJD演算部112に出力される。
【0071】
このように本実施の形態によれば、1つのミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合、拡散コードの候補の最大値から自局に割り当てられた拡散コード数を除いた分について拡散コード判定を行い、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コード判定の際に行われる閾値判定の回数を減らすことにより、通信端末装置での処理量の軽減を図ることができる。
【0072】
(実施の形態3)
この実施の形態では、実施の形態2で受信信号に多重されていると判定された拡散コード数及び自局に割り当てられた拡散コード数の合計値と共通ミッドアンブルに対応する拡散コード数の候補との大小比較に基づいて受信信号に多重された拡散コードを判定する場合について説明する。
【0073】
図5は、本発明の実施の形態3に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図4と共通する部分は図4と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図5が図4と異なる点は、拡散コード数候補取得部401を拡散コード数候補取得部501に変更した点と、拡散コード判定部402を拡散コード判定部502に変更した点とである。
【0074】
拡散コード数候補取得部501は、ミッドアンブルシフトと拡散コード数を対応させたテーブルを保持しており、ミッドアンブルシフト判定部105で判定された共通ミッドアンブルに対応する拡散コード数の候補をテーブルから取得し、取得した拡散コード数の候補を拡散コード判定部502に出力する。
【0075】
拡散コード判定部502は、平均値ソート部109から出力されたRAKE出力平均値のソート結果と、閾値設定部110から出力された閾値と、拡散コード数候補取得部501から出力された拡散コード数の候補と、を用いて受信信号に多重されている拡散コードの判定を行い、受信信号に多重された拡散コードであると判定された拡散コードをJD演算部112に出力する。
【0076】
次に、拡散コード判定部502の内部構成について図6を用いて説明する。拡散コード第一判定部601は、拡散コード数候補取得部501から出力された拡散コード数が最大の候補から自局に割り当てられた拡散コード数を引いた分の拡散コードについて、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードに対応するRAKE出力平均値の上位から順に閾値設定部110で設定された閾値との閾値判定を行う。閾値を越えると判定されたRAKE出力平均値に対応する拡散コードを受信信号に多重された拡散コードであると判定する。この時点で受信信号に多重された拡散コード数をa(自局に割り当てられた拡散コード数も含む)とし、拡散コード数aを大小比較部602に出力する。
【0077】
大小比較部602は、拡散コード数候補取得部501から出力された拡散コード数の候補N(1)からN(k)までと拡散コード数aとの大小比較を行う。比較の結果、a以上、かつ、aに直近の候補(bとする)を拡散コード第二判定部603に出力する。
【0078】
拡散コード第二判定部603は、大小比較部602から出力された候補bを受信信号に多重された拡散コード数であると判定し、RAKE出力平均値の上位から順にb個のRAKE出力平均値に対応する拡散コードを受信信号に多重された拡散コードであると最終的に判定する。これは、RAKE出力平均値を算出するまでに誤差等の影響によりわずかに閾値を越えない場合も考えられ、このような場合でも受信信号に多重された拡散コードを精度よく判定するためである。これにより、拡散コード第一判定部601において判定されなかった拡散コードであっても拡散コード第二判定部603において最終的に受信信号に多重された拡散コードであると判定することができる。ここでは、基地局装置が、受信信号に多重する拡散コード数に基づいてミッドアンブルシフトを選択及び送信するため、ミッドアンブルシフトに対応する拡散コード数の信頼度が高いことを利用している。受信信号に多重されていると最終的に判定された拡散コードは、JD演算部112に出力される。
【0079】
このように本実施の形態によれば、自局に割り当てられた拡散コードに対応するRAKE出力平均値に基づいて設定した閾値と他のRAKE出力平均値との閾値判定によって、受信信号に多重されていると判定されなかった拡散コードがあった場合でも、共通ミッドアンブルに対応する拡散コード数の候補に基づいて受信信号に多重された拡散コードであると判定することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自局に割り当てられた拡散コードによる逆拡散後、RAKE出力平均値に基づいて閾値を設定し、設定した閾値と自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードによる逆拡散後、RAKE出力平均値との閾値判定を行うことにより、共通ミッドアンブルに対応する拡散コード数の候補が複数ある場合でも、受信信号に多重された拡散コードを精度よく判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の動作を示すフロー図
【図3】実施の形態1における逆拡散・RAKE合成部から拡散コード判定部における動作を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係る拡散コード判定部の内部構成を示すブロック図
【図7】ミッドアンブルシフト作成について説明するための図
【図8】共通ミッドアンブルが16種類(Kcell=16)の場合のミッドアンブルシフと拡散コード数との関係を示す図
【図9】共通ミッドアンブルが8種類(Kcell=8)の場合のミッドアンブルシフトと拡散コード数との関係を示す図
【図10】共通ミッドアンブルが4種類(Kcell=4)の場合のミッドアンブルシフトと拡散コード数との関係を示す図
【図11】送信電力とスロット構成を示す概念図
【図12】従来の通信端末装置の構成を示すブロック図
【図13】ミッドアンブルシフト判定を説明するための図
【符号の説明】
103 遅延プロファイル生成部
104 最大値検出部
105 ミッドアンブルシフト判定部
106 パス選択部
107 逆拡散・RAKE合成部
108 平均値算出部
109 平均値ソート部
110 閾値設定部
111、402、502 拡散コード判定部
112 JD演算部
401、501 拡散コード数候補取得部
601 拡散コード第一判定部
602 大小比較部
603 拡散コード第二判定部
Claims (5)
- 基地局装置が既知信号と情報信号とを多重して送信した信号を受信する通信端末装置において、
受信信号に多重された情報信号を受信信号に多重されている可能性のある全ての拡散コードで複数シンボルにわたって逆拡散し、逆拡散した信号をRAKE合成する逆拡散・RAKE合成手段と、
自局に割り当てられた拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成手段によって得られたRAKE合成結果のレベルに基づいて、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定する拡散コード判定手段と、
受信信号に多重されていると判定された拡散コード及びRAKE合成結果を用いてジョイント・ディテクション演算を行うJD演算手段と、
を具備することを特徴とする通信端末装置。 - 前記拡散コード判定手段は、自局に割り当てられた拡散コードが複数ある場合、自局に割り当てられた複数の拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成手段によって得られたRAKE合成結果のレベルが最小の値を閾値設定基準値とし、当該閾値設定基準値に基づいて閾値を設定する閾値設定手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- 受信信号に多重された前記既知信号を特定する既知信号判定手段と、
前記既知信号判定手段によって判定された既知信号に対応する拡散コード数の候補を取得する拡散コード数候補取得手段と、
を具備し、
前記拡散コード判定手段は、前記拡散コード数候補取得手段が取得した拡散コード数の候補のうち最大の拡散コード数から自局に割り当てられた拡散コード数を除いた分について、前記RAKE合成結果のレベルが高い順に自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置。 - 受信信号に多重された前記既知信号を特定する既知信号判定手段と、
前記既知信号判定手段によって判定された既知信号に対応する拡散コード数の候補を取得する拡散コード数候補取得手段と、
を具備し、
前記拡散コード判定手段は、
自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを前記逆拡散・RAKE合成結果のレベルに基づいて判定する第1拡散コード判定手段と、
前記第1拡散コード判定手段によって受信信号に多重されていると判定された拡散コード数と自局に割り当てられた拡散コード数との合計値と、前記拡散コード数候補取得手段において取得された複数の拡散コード数の候補と、の大小比較を行う大小比較手段と、
前記大小比較手段において、前記合計値以上であり、かつ、前記合計値に直近の候補が示す拡散コード数分、前記RAKE合成結果をレベルが高い順に選択し、選択したRAKE合成結果に対応する拡散コードを受信信号に多重された拡散コードであると判定する第2拡散コード判定手段と、
を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置。 - 受信信号に多重された情報信号を受信信号に多重されている可能性のある全ての拡散コードで複数シンボルにわたって逆拡散し、逆拡散した信号をRAKE合成する逆拡散・RAKE合成工程と、
自局に割り当てられた拡散コードを用いて前記逆拡散・RAKE合成工程によって得られたRAKE合成結果のレベルに基づいて、自局に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードが受信信号に多重されているか否かを判定する拡散コード判定工程と、
受信信号に多重されていると判定された拡散コード及びRAKE合成結果を用いてジョイント・ディテクション演算を行うJD演算工程と、
を具備することを特徴とする拡散コード推定方法。
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