JP3580918B2 - パイロットチェック弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として高圧・大流量を連続して流す場合に適したパイロットチェック弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パイロットチェック弁として直動形パイロットチェック弁やデコンプレッション形(圧抜き形)パイロットチェック弁が実用化されており、前者は主として建設機械用に多く使用され、後者は例えばプレス機械用として使用されている。また、図1に示すような、弁筺aに形成した入口ポートbと出口ポートcを結ぶ流体通路dに、該入口ポートbの流体圧力により第1制御ばねeに抗して該流体通路dを開通すべく開弁する大径の中空プランジャfを設け、該中空プランジャfにその内部の中空部gを該入口ポートbへ連通させる連通孔hと該中空部gから出口ポートcへ連通した差圧用オリフィスiを形成し、該中空部g内に第2制御ばねjで押されて該連通孔hを塞ぎ且つパイロットピストンkにより押されて該連通孔hを開く小プランジャlを設けた2ステージ形パイロットチェック弁が考えられている。この図1の弁は、入口ポートbから出口ポートcへ流れるフリーフロー時の開・閉弁条件と、出口ポートcから入口ポートbへ流れるコントロールフロー時の開・閉弁条件を満足する設計が困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近時、大型走行車両等に使用される油圧装置に於いて、高圧・大容量の装置が使用されるようになり、これのために圧抜きではなく連続して高圧・大容量を流すことができるパイロットチェック弁が要望されている。
【0004】
こうした要望には、図1に示した2ステージ形パイロットチェック弁が大きな中空プランジャを備えているので適当かと思われたが、この弁は、フリーフロー時に必ずしも開弁しない不都合があり、この要望を満足するものではない。即ち、フリーフロー時に小プランジャlが中空プランジャfにシートした状態、換言すれば中空プランジャfと小プランジャlとが一体になった状態でチェック弁としての開弁作動を行うように、小プランジャlの開弁圧の方が中空プランジャfの開弁圧よりも大きく設計されている。しかし、入口ポートbへの供給流量の増加が速いと質量の小さい小プランジャlが先に開弁してしまい、こうなると、中空プランジャfにはコントロールフロー時の機能を働かすための差圧用オリフィスiが設けられているため、中空部gの圧力は入口ポートbと出口ポートcの中間圧となり、該中空プランジャfが開弁せずチェック弁として機能しなくなるという不都合が生じる。
【0005】
本発明は、該2ステージ形パイロットチェック弁をフリーフロー時に確実にチェック弁として機能する開弁を行えるように改良し、実用可能とすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、弁筺に形成した入口ポートと出口ポートを結ぶ流体通路に、該入口ポートの流体圧力により第1制御ばねに抗して該流体通路を開通すべく開弁する大径の中空プランジャを設け、該中空プランジャにその内部の中空部を該入口ポートへ連通させる連通孔と該中空部から出口ポートへ連通した差圧用オリフィスを形成し、該中空部内に第2制御ばねで押されて該連通孔を塞ぎ且つパイロットピストンにより押されて該連通孔を開く小プランジャを設けたパイロットチェック弁に於いて、該中空部内と該出口ポートを結ぶバイパス通路を設け、該バイパス通路に該中空部内の圧力により開弁するフリーフローチェック弁を設けることにより、上記の目的を達成するようにした。これに於いて、該差圧用オリフィスの面積よりも該バイパス通路の断面積の方が大きく形成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図2に基づき説明すると、同図に於いて符号1はパイロットチェック弁の弁筺を示し、該弁筺1には油圧回路に接続される入口ポート2と出口ポート3を結ぶ内部で直角方向に曲折した流体通路4が形成される。該曲折した流体通路4のうちの入口ポート2側の通路4a内に、スクリューナット5と一体のバレル6を嵌着固定し、該バレル6の内部に環状の弁シート7を形成すると共に該弁シート7に第1制御ばね18により弾発された該入口ポート2の方向へ向いた中空プランジャ8の頭部を着座させた。該バレル6には、その内部を該入口ポート2へ連通させるための透孔9、その内部を出口ポート3へ連通させるための透孔10、パイロットピストン11を収容するシリンダ空間12、及び該ピストン11のピストンロッド13の挿通孔14が形成される。該中空プランジャ8の頭部には、その内部の中空部15を入口ポート2側の流体通路4aへ連通させる連通孔16を形成し、該頭部の側方に出口ポート3側の流体通路4bへ連通した差圧用オリフィス17を形成した。該中空部15内には、第2制御ばね19で押されて連通孔16を塞ぎ且つパイロットピストン11のピストンロッド13により押されて該連通孔16を開く小プランジャ20を移動自在に設け、該小プランジャ20の頭部に該連通孔16を介して延びる延長部20aを形成してこれが該ピストンロッド13により押されるようにした。
【0008】
21は、該小プランジャ20の内部に形成した該オリフィス17と中空部15内を連通する透孔である。また、22はパイロットピストン11に作動圧を導くパイロット圧力回路、23は該ピストン11の作動を可能にするためのドレン回路である。
【0009】
以上の構成は、図1のものと特に変わりがないが、本発明のものでは該中空部15内と出口ポート3とを結ぶバイパス通路24を設け、該通路24に該中空部15内の圧力によりばね26に抗して開弁するフリーフローチェック弁25を設け、これにより入口ポート2から出口ポート3へ流れるフリーフロー時に該中空プランジャ8が確実に開弁するようにした。該バイパス通路24の断面積は差圧用オリフィス17の面積よりも大きく形成され、小プランジャ20の開弁圧が中空プランジャ8の開弁圧よりも大きくなるように第1制御ばね18と第2制御ばね19のばね力が設定される。
【0010】
その作動を、該入口ポート2が油圧ポンプに接続されると共に出口ポート3が油圧モータに接続され、これらのポートが大流量の流通を行える例えば1.25インチの場合につき説明すると、パイロットピストン11を作動させない時は、入口ポート2に流体が供給されることにより約1インチ程度の大径の中空プランジャ8が小プランジャ20と共に第1、第2制御ばね18、19をたわめて後退し、入口ポート2から出口ポート3へと流体がフリーフローするが、該入口ポート2へ供給される流量が急激に増大する場合には、前記したように中空プランジャ8よりも質量の小さい小プランジャ20の方が先に開弁する。図1のものでは小プランジャ20が一旦先に開弁すると差圧用オリフィス17の存在のために中空部15内が入口ポート2の圧力と出口ポート3の圧力の中間圧になり質量の大きい中空プランジャ8が開弁しないが、本発明のものでは小プランジャ20が先に開弁したとき中空部15内が該フリーフローチェック弁25を介して出口ポート3につながって出口ポート3と略同圧になるため、該中空プランジャ8は制御ばね18をたわめて開弁し、チェック弁として入口ポート2の流量を殆ど絞ることなく出口ポート3へ流出させることができる。
【0011】
入口ポート2の圧力よりも出口ポート3の圧力が大きいとき、パイロット圧力回路22に圧力を導入すると、該パイロットピストン11が小プランジャ20を押して連通孔16が開かれ、該出口ポート3から差圧用オリフィス17と中空部15及び連通孔16を介して入口ポート2への流れが生じ、これによってそれまで出口ポート3と同圧であった中空部15内の圧力が差圧用オリフィス17の作用で該出口ポート3と入口ポート2との中間の圧力(入口ポート2に近い圧力)に減少する。そのため、中空プランジャは開弁方向に作動する。そして小プランジャ20の動きに追従し全開することができる。従ってパイロットピストン11には比較的小さいパイロット圧力を作用させることで断面積の大きい中空プランジャ8が開弁することができ、コントロールフロー方向に流せる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明によるときは、弁筺内の流体通路に介在させた大径の中空プランジャの連通孔をその中空部内に設けた小プランジャで開閉し、該中空部から出口ポートへ差圧用オリフィスを介して連通させ、該小プランジャをパイロットピストンにより押して該連通孔を開くパイロットチェック弁に於いて、該中空部内と該出口ポートを結ぶバイパス通路を設けてこれに該中空部内の圧力により開弁するフリーフローチェック弁を設けたので、該入口ポートに供給される流量が急増しても該中空プランジャを確実に開弁させることができ、その構成も比較的簡単で高圧・大容量の油圧回路に好都合に適用できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の切断平面図
【図2】本発明の実施例の切断平面図
【符号の説明】
1 弁筺 2 入口ポート 3 出口ポート
4 流体通路 8 中空プランジャ 11 パイロットピストン
15 中空部 16 連通孔 17 差圧用オリフィス
18 第1制御ばね 19 第2制御ばね 20 小プランジャ
24 バイパス通路 25 フリーフローチェック弁
Claims (2)
- 弁筺に形成した入口ポートと出口ポートを結ぶ流体通路に、該入口ポートの流体圧力により第1制御ばねに抗して該流体通路を開通すべく開弁する大径の中空プランジャを設け、該中空プランジャにその内部の中空部を該入口ポートへ連通させる連通孔と該中空部から出口ポートへ連通した差圧用オリフィスを形成し、該中空部内に第2制御ばねで押されて該連通孔を塞ぎ且つパイロットピストンにより押されて該連通孔を開く小プランジャを設けたパイロットチェック弁に於いて、該中空部内と該出口ポートを結ぶバイパス通路を設け、該バイパス通路に該中空部内の圧力により開弁するフリーフローチェック弁を設けたことを特徴とするパイロットチェック弁。
- 上記差圧用オリフィスの面積よりも上記バイパス通路の断面積を大きく形成したことを特徴とする請求項1に記載のパイロットチェック弁。
Priority Applications (1)
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JP24457595A JP3580918B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | パイロットチェック弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24457595A JP3580918B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | パイロットチェック弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0989138A JPH0989138A (ja) | 1997-03-31 |
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ID=17120765
Family Applications (1)
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JP24457595A Expired - Fee Related JP3580918B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | パイロットチェック弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3580918B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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-
1995
- 1995-09-22 JP JP24457595A patent/JP3580918B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0989138A (ja) | 1997-03-31 |
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