JP3578980B2 - 転写材分離機構、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に使用される転写材分離機構、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、トナー像転写後の転写材を感光体ドラムから分離させる機構として、分離爪を有するものが知られている。
【0003】
図3に、このような転写材分離機構の一例を示す。同図は、画像形成装置におけるレジストローラから転写部を介して定着器にいたるまでの部分の概略構成を示している。
【0004】
感光体ドラム101は矢印a方向に回転駆動され、その表面には、一次帯電器102、露光器103、現像器104による一次帯電、露光、現像の各画像形成プロセスによって電荷を帯びたトナー像が形成される。一方、転写材Pは、レジストローラ105によって所定のタイミングで供給され、転写前ガイド106,107に導かれて感光体ドラム101と転写ローラ108との間の転写ニップ部N1に挿通される。転写材Pが転写ニップ部N1に挿通されるタイミングに合わせて転写ローラ108には、転写バイアスが印加され、これにより感光体ドラム101上のトナー像が転写材P表面に転写される。トナー像転写後の転写材Pは、感光体ドラム101表面から分離(剥離)されて定着器111に搬送される。定着器111の定着ローラ112と加圧ローラ113との間の定着ニップ部N2に搬送された転写材Pは、ここで、加熱・加圧されて表面にトナー像が定着された後、画像形成装置本体の外部に排出され、これにより転写材Pに対する画像形成が終了する。一方、トナー像転写後の感光体ドラム1表面は、クリーニング器114によって表面に残った残留トナーが除去され、次の画像形成に供される。
【0005】
上述のトナー像の転写時には、感光体ドラム101上のトナー像と逆極性の転写バイアスが転写ローラ108に印加されて転写材Pの裏面に逆極性の電荷が付与され、これにより感光体ドラム101表面のトナー像が静電的に転写材P表面に引き付けられて転写される。トナー像転写後の転写材Pは、感光体ドラム101の曲率及び分離爪109を利用して感光体ドラム101表面から分離される。分離後の転写材Pは、搬送ガイド110に沿って定着器111に搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、分離後の転写材Pが、搬送ガイド110に沿って搬送される場合には、転写材Pの裏面、つまり未定着トナー像を担持していない裏面が搬送ガイド110に摺擦されることになるので、表面側の未定着トナー像は転写材Pとの静電的な結合力が比較的弱いにもかかわらず、定着器111までの搬送中に乱されることはない。
【0007】
これに反し、分離後の転写材Pの後端が、分離爪109の上方に配置されているリブ115に沿って搬送されることがあり、この場合には、転写材P表面の未定着トナー像が乱されたり、後端を分離するためにさらに分離ころ116が必要となって構成の複雑化を招いたりするおそれがある。このようなおそれは、レーザプリンタやLEDプリンタ等のデジタル方式の画像形成装置において発生しやすい。これら画像形成装置では、一般に、反転現像が採用されている。そして、この反転現像にあっては、感光体ドラム101の表面電位は、トナー像の極性と同じ極性、したがって、転写時の転写材Pとは逆極性となるので、トナー像転写後の転写材Pは、感光体ドラム101表面に電気的に引き付けられて分離しにくくなる。特に、転写材Pの後端部は、逆極性の電荷が集中して剥離放電を発生し、感光体ドラム101に引きずられて矢印a方向に移動しがちとなる。このため、転写材Pの後端は、分離爪109によって分離された後、搬送ガイド110に沿って移動するのが好ましいにもかかわらず、リブ115に沿って移動し、その後、拍車状の分離ころ116によって分離される。この場合、転写材P上の未定着トナー像は、転写材Pの表裏についての表面、つまりリブ115側に転写されているので、リブ115に摺擦されて乱されたり、リブ115を支持している部材117に飛散してこれを汚したりする。
【0008】
そこで、本発明は、構成が簡単で、しかも転写材の分離を円滑に行って未定着トナー像の乱れや、未定着トナーの飛散による他部材の汚染などを防止するようにした転写材分離機構、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、表面にトナー像が形成された感光体ドラムと転写バイアスが印加された転写ローラとの間の転写ニップ部に挿通されて前記感光体ドラム上のトナー像が転写された転写材を感光体ドラム表面から分離する転写材分離機構に関するものである。この転写材分離機構は、感光体ドラム表面の移動方向に沿っての転写ニップ部の下流側において感光体ドラム表面に対向配置されて、トナー像転写後の転写材を感光体ドラム表面から分離する絶縁性の分離部材を備えている。また、この転写材分離機構は、前記感光体ドラムの軸と前記転写ローラの軸とを含む平面を第1の平面とし、前記転写ニップ部よりもシート搬送方向下流側の搬送路に位置する定着手段の定着ローラの軸と加圧ローラの軸とを含む平面を第2の平面とすると、前記第1の平面と前記第2の平面とが略ハの字形状に配置され、前記搬送路が前記転写ニップ部から送り出された前記転写材を緩やかに湾曲させて前記定着ローラと前記加圧ローラとの定着ニップ部に供給するようになっている。そして、この転写材分離機構における分離部材は、転写ニップ部と定着ニップ部との間に張設された転写材を想定したときに、この想定した転写材に対し斜めに交差する方向で且つ転写材の搬送路を下流側に向かって狭める方向に傾斜する分離面を有している。また、前記分離面の先端縁は、前記感光体ドラムの表面に対し、非接触で近接する位置に常時配置されるようになっている。
【0010】
このような構成の本発明によれば、分離部材によって感光体ドラム表面から分離される転写材は、傾斜した分離面に衝突することにより、裏面側に移動されるので、従来例とは異なり、転写材表面の未定着トナー像が表面側のリブに摺擦されて乱されたり未定着トナーが表面側に配置された他部材に付着したりすることがない。すなわち、簡単な構成で、未定着トナー像を乱すことのない円滑な分離を実現することができる。
【0011】
請求項2の発明(転写材分離機構)は、分離部材は、転写材の搬送方向に沿っての分離面の最下流側に位置する頂部と、この頂部に連続する補助分離面を有し、この補助分離面は、想定した転写材に対する傾斜角度が分離面よりも小さい、ことを特徴としている。
【0012】
このように構成された本発明によれば、頂部は、分離面と補助分離面とによって転写材に対して凸状に形成されるので、分離時に分離面に衝突した転写材は、最終的には頂部によって裏面側に移動させられる。このような凸状の頂部を設けることで、転写材の分離性能がさらに向上する。
【0013】
請求項3の発明(転写材分離機構)は、転写ニップ部と定着手段との間に配設されて、分離部材との間を搬送される転写材の裏面をガイドする接地された導電性の搬送ガイドを備える、ことを特徴としている。
【0014】
このような構成の本発明によれば、電荷を帯びている分離時の転写材は、上述の分離面や頂部によって裏面側に移動させられ、さらに、接地された導電性の搬送ガイドによって静電的に引き寄せられるので、感光体ドラム表面からの転写材の分離がより一層、確実なものとなる。加えて、転写材は分離時にその裏面を搬送ガイドに接触させることにより、この搬送ガイドによって除電されることになる。そして、除電された転写材は、その後、安定した姿勢で定着手段に搬送される。
【0015】
請求項4の発明(画像形成装置)は、感光体ドラムと、この感光体ドラム表面を帯電する帯電手段と、帯電後の感光体ドラム表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、感光体ドラム上のトナー像を転写材に転写する転写手段と、トナー像転写後の転写材を感光体ドラム表面から分離する分離手段と、分離後の転写材にトナー像を定着させる定着手段と、上記請求項1,2,又は3に係る転写材分離機構と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
このような構成の本発明によれば、画像形成装置は、上述の転写分離機構を備えているので、トナー像転写後の転写材が、感光体ドラム表面から円滑に分離されて定着手段に搬送される。したがって、分離不良に起因する画像不良を防止することができる。
【0017】
請求項5の発明(画像形成装置)は、定着手段が転写ニップ部に対して上方に位置している、ことを特徴としている。
【0018】
このような構成の本発明によれば、トナー像転写後の転写材の、感光体ドラム表面からの分離時に、例えば、転写ニップ部と定着手段とがほぼ水平に配置されている画像形成装置に比して、転写材の自重による曲率分離の効果を期待しにくい。上述の転写材分離機構は、このような画像形成装置に対して特に有効である。
【0019】
請求項6の発明(画像形成装置)は、感光体ドラム上に形成されるトナー像が、反転現像によって形成される、ことを特徴としている。
【0020】
このような構成の本発明によれば、分離時の転写材と感光体ドラムとが相互に逆極性となっていて電気的な付着力が強いので、トナー像転写後の転写材の分離が特に困難である。上述の転写材分離機構は、このような画像形成装置に対して極めて有効である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0022】
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、リーダ部(画像読取り部)とプリント部(印字部)とを備えた複写機であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。
【0023】
まず、図1に基づいて、複写機10の全体構成を説明する。
【0024】
同図に示す複写機10は、全体の枠組みを構成する複写機本体11を備えており、複写機本体11の上部には原稿D1,D2の画像面(画像情報)Gを読み取るリーダ部12が配設され、また下部にはリーダ部12で読み取った画像情報に応じて紙等の転写材P上にトナー像を形成するプリント部13が配設されている。
【0025】
このうち前者のリーダ部12は、原稿D1がその画像面Gを下向きにして載置される透明な原稿台14と、原稿D1の画像面Gを原稿台13の上面に密着させる開閉自在な原稿押圧板15と、原稿台14上の原稿D1の画像面Gに下方から光を照射する光源16及び第1の反射ミラー17を有する走査ユニット18と、第1の反射ミラー17からの反射光をさらに反射させる第2、第3の反射ミラー20,21と、第3の反射ミラー21からの光を結像するレンズアレイ22と、レンズアレイ22からの光が入射されるCCD23と、を備えている。上述の走査ユニット18は、図1に示すホームポジションHPから右方に移動しながら、光源16によって原稿D1の画像面Gを走査し、走査終了後にはホームポジションHPに復帰するように構成されている。以上は、原稿D1を固定し、かつ走査ユニット18を移動させて画像面Gを読み取る、いわゆる固定読みを行うための構成である。
【0026】
リーダ部12は、その外に、原稿D2を移動させ、走査ユニット18を固定して原稿面Gを読み取る、いわゆる流し読みを行うための原稿自動送り機構24も備えている。原稿自動送り機構24は、原稿D2の先端側を下方から支持する給紙台25と、給紙台25上の原稿D2をホームポジションHPに配置されている走査ユニット18に向けて左方に搬送する給紙ローラ対26と、走査ユニット18で読み取った原稿D2を走査ユニット18から左方に搬出する排紙ローラ対27とを備えている。原稿自動送り機構24は、上述の給紙ローラ対26及び排紙ローラ対27によって原稿D2を図1中の左方に向けて搬送し、原稿D2の読み取り後、原稿D2の後端を排紙ローラ対27で挟持し、複写機本体11の左側面側に垂れ下がるように排紙する。ここで、原稿D2は、人が引っ張ることにより、排紙ローラ対27の間から容易に引き抜かれる。
【0027】
なお、上述の固定読みと流し読みとの使いわけは、例えば、製本されている書籍等の原稿D1は原稿台14上に載置して固定読みを行う一方、カットシート状の原稿D2は、給紙台25上に載せて流し読みを行う。
【0028】
プリント部13は、図1中の左側の上下方向ほぼ中央に配置された、静電潜像担持体(被帯電体)としての円筒状の感光体(以下「感光体ドラム」という。)30を備えている。感光体ドラム30は、複写機本体11によって矢印方向(同図中の時計回り)に回転可能に支持されており、その周囲には回転方向に沿ってほぼ順に、一次帯電器(帯電手段)31、露光器(露光手段)32、現像器(現像手段)33、転写帯電器(転写手段)34、クリーニング器35が配設されている。また、画像形成対象となる紙等の転写材Pの搬送経路36(図1中では2点鎖線で図示)に沿って、その上流側から下流側にかけて(図1ではほぼ下方から上方にかけて)、給紙カセット37、給紙ローラ38、搬送ローラ対40、レジストローラ対41、搬送ガイド42、定着器(定着手段)43、排紙ローラ対44、排紙トレイ45が配設されている。
【0029】
このうち感光体ドラム30は、例えば、アルミニウム等の導電性のドラム基体の外周面に、OPC(有機光半導体)やアモルファスシリコン等の感光層を設けて構成される。感光体ドラム30は、駆動手段(図示せず)によって矢印方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
【0030】
一次帯電器31としては、本実施の形態においては、スコロトロン方式のコロナ帯電器が使用されている。一次帯電器31は、帯電バイアス印加電源(図示せず)によって帯電バイアスが印加されることにより、感光体ドラム30表面を所定の極性・電位に均一に帯電するようになっている。
【0031】
露光器32は、レーザ発振器、ポリゴンミラー等(いずれも図示せず)を有しており、感光体ドラム30表面に静電潜像を形成するものである。前述のリーダ部12によって読み込まれた原稿D1(又はD2)の画像情報は、プリント部13に設けられた画像処理部(図示せず)によってA/D変換、濃度補正、シェーディング補正等の適宜な処理が施された後、画像信号としてレーザ発振器に入力される。レーザ発振器は、この画像信号に基づいてON/OFF制御されるレーザ光により、ポリゴンミラー等を介して帯電後の感光体ドラム30表面を露光し、露光部分の電荷を除去して静電潜像を形成するようになっている。
【0032】
現像器33は、現像剤を収納する現像容器46と、表面に担持した現像剤を矢印方向(反時計回り)に回転することで、感光体ドラム30表面に対向する現像位置に搬送する現像ローラ47とを有している。現像ローラ47には、現像バイアス印加電源(図示せず)によって現像バイアスが印加され、これにより現像剤中のトナーが感光体ドラム30表面の静電潜像に付着され、この静電潜像をトナー像として現像するようになっている。
【0033】
転写帯電器34は、感光体ドラム30表面に対向するように配設されたローラ状の部材によって形成されている。転写帯電器34は、転写バイアス印加電源(図示せず)によって、感光体ドラム30上のトナー像と逆極性の転写バイアスが印加され、これにより、転写材P表面に感光体ドラム30上のトナー像を転写するものである。ここで、トナー像が転写される転写材Pは、給紙カセット37に収納されていたものが、給紙ローラ38によって給紙され、搬送ローラ対40によって搬送されて、レジストローラ対41により一旦停止され、その後、感光体ドラム30上のトナー像とタイミングを合わせるようにしてレジストローラ対41から送り出されるようになっている。
【0034】
クリーニング器35は、上述の転写時に、転写材Pに転写されないで感光体ドラム30表面に残った残留トナーを除去すべく感光体ドラム30表面に当接されたクリーニングブレード48を有している。
【0035】
上述の転写帯電器34の下流側には、トナー像転写後の転写材Pを定着器43に導く搬送ガイド42が配設されている。
【0036】
定着器43は、内側に配設されたヒータ50によって加熱される定着ローラ51と、この定着ローラ51に転写材Pを押し付ける加圧ローラ52とを有しており、
表面に未定着トナー像を担持して搬送されてきた転写材Pを加熱・加圧して転写材P表面にトナー像を定着するようになっている。
【0037】
排紙ローラ対44は、トナー像定着後の転写材Pを、完成品として、排紙トレイ45上に排出するものである。
【0038】
以上説明したような構成の複写機10において、画像形成に際し、まず、感光体ドラム30は、駆動手段によって矢印方向に回転駆動され、その表面が、一次帯電器31によって、所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光体ドラム30表面は、リーダ部12が読み取った原稿D1(又はD2)の画像情報に応じて動作する露光器32からのレーザ光の照射により画像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器33によってトナーが付着され、トナー像として現像される。こうして感光体ドラム30表面に形成されたトナー像は、レジストローラ対41等により所定のタイミングで搬送されてきた転写材Pに対し、転写帯電器34に転写バイアスを印加することで、転写材P表面に転写される。トナー像転写後の感光体ドラム30は、表面に残った残留トナーがクリーニング器35によって除去され、次の画像形成に供される。一方、トナー像転写後の転写材Pは、搬送ガイド42に沿って定着器43に搬送され、ここで加熱・加圧を受けて表面にトナー像が定着される。トナー像定着後の転写材Pは、排紙ローラ対44によって、画像面(トナー像が定着された面)を下方に向けた姿勢、いわゆるフェースダウンで排紙トレイ45上に排出される。以上で、複写機10による画像形成(プリント)が終了する。
【0039】
上述の画像形成装置において、最終的なプリントの画質の良否は、各構成部材の性能によって左右される。したがって、構成部材の1つである転写材分離機構(後述)の転写材分離性能によっても左右されることになる。
【0040】
なお、以下では、本発明に係る転写材分離機構の効果が顕著な例、すなわち感光体ドラム30として負(マイナス)の帯電特性を有するOPC感光体を使用し、マイナスの電荷を有するトナーによって反転現像を行う例について説明する。
【0041】
まず、感光体ドラム30表面を一次帯電器31によってマイナスの所定の電位に、均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム30表面を露光器32によって画像情報に応じたイメージ露光を行い、露光部分の電荷を除去して静電潜像を形成する。この電荷を除去した部分に、現像器33によりマイナスの電荷を有するトナーを付着させてトナー像として反転現像する。一方、下方の給紙カセット37から搬送されてきた転写材Pをレジストローラ対41で一旦停止させ、感光体ドラム30上のトナー像とタイミングを合わせるようにしてレジストローラ対41を回転させて、転写材Pを、感光体ドラム30と、転写帯電器(転写部材)34としての転写ローラ(以下「転写ローラ34」という。)との間の転写ニップ部N1(図2参照)に挿通する。このとき転写ローラ34には、感光体ドラム30上のトナー像と逆極性のプラスの帯電バイアスを印加する。この帯電バイアスの印加によって転写材Pの裏面にプラスの電荷が付与され、これにより感光体ドラム30上のマイナスのトナー像が転写材P表面に転写される。こうして反転現像によってトナー像が転写された転写材Pは、転写時の転写バイアスによってプラスに帯電されている。一方、トナー像転写後の感光体ドラム30表面は、帯電時の極性がマイナスであるため、マイナスのままである。したがって、トナー像転写後の転写材Pは、感光体ドラム30表面に電気的に吸着されるため、良好な分離がむずかしい。特に転写材Pの後端部は、プラスの電荷が集中するため、感光体ドラム30の回転に引きずられるようにして移動する。
【0042】
図2に示すように、トナー像転写後の転写材Pは、転写分離機構の主要構成部材である分離部材60によって感光体ドラム30表面から分離される。ここで、図2中の直線L1は、感光体ドラム30と転写ローラ34との間に形成される転写ニップ部N1と、定着器43の定着ローラ51と加圧ローラ52との間に形成される定着ニップ部N2とを結ぶ直線であり、また、直線L2は、上述の転写ニップ部N1と定着ニップ部N2との間に転写材Pを張設したと想定したときのその転写材Pの位置を示す直線である。また、本実施の形態においては、感光体ドラム30の軸30aと転写ローラ34の軸34aとを含む平面S1と、定着ローラ51の軸51aと加圧ローラ52の軸52aとを含む平面S2とを考えると、後者の平面S2はほぼ水平に、前者の平面S1は図2中で左下がりに配置されることになる。すなわち平面S1と平面S2とは、転写材Pの裏面側に対応する転写ローラ34及び加圧ローラ52側が略ハの字形状に広がるように構成されている。したがって、トナー像転写後の転写材Pは、感光体ドラム30表面から円滑に分離された場合には、搬送ガイド42、及びその上方に配設されている定着前ガイド61によってガイドされながら図2中のP1に示すように、左方に向かって緩やかに湾曲した状態で定着ニップ部N2に供給されることになる。
【0043】
上述の分離部材60は、絶縁性材料(例えば、絶縁性の合成樹脂やセラミック)によって形成されており、前述のクリーニング器35の一部を構成するフレーム35aに取り付けられている。分離部材60は、搬送ガイド42に対向する面のうち、感光体ドラム30表面に近い側に分離面62を、また遠い側に補助分離面63を有している。分離面62は、感光体ドラム30に近い先端縁62aと補助分離面63との境界となる頂部62bとを結ぶ平面状に形成されていて、分離面62自体あるいはその延長が、上述の直線L1や直線L2に対して斜めに交差し、しかも転写材Pの搬送路を下流側に向かって狭めるようになっている。そして、分離面62の先端縁62aの位置は、直線L1よりも右側でかつ感光体ドラム30表面に非接触で近接する位置に設定されている。また、頂部62bの位置は、直線L1上か又は直線L1の近傍位置に設定されている。一方、補助分離面63は、頂部62bに連続するようにしてその下流側に平面状に形成されている。この補助分離面63の、直線L1又は直線L2に対する傾斜角度は、分離面62の傾斜角度よりも小さくなるように設定されている。これにより、頂部62bは、搬送ガイド42に対して凸状に設けられたことになる。なお、分離部材60の厚さ(感光体ドラム30の軸30aに沿った方向の厚さ)は、機械的な強度を十分に確保できることを条件に、適宜に設定すればよい。また、軸30aに沿った方向の配設枚数は、必要に応じて決定すればよい。例えば、転写材Pの通紙幅(軸30aに沿った方向の長さ)についての中央部と、左右の両端部とに対応する位置の計3枚、さらにこれらの間に2枚追加して計5枚等に設定することができる。
【0044】
このように構成することにより、分離部材60は、反転現像によってトナー像が形成された転写材Pをも良好に分離することが可能となる。すなわち、分離時の転写材Pは、上述のように感光体ドラム30と逆極性であるため、一般に、良好に分離するのがむずかしいが、上述の分離部材60にあっては、絶縁性の材料によって形成され、また分離面62が直線L1を斜めに交差するように形成され、且つ、転写材Pの搬送路を下流側に向かって狭めるように形成され、しかも頂部62bが搬送ガイド42に向かって凸状に形成されているので、分離時の転写材Pは、分離面62又は頂部62bに衝突して裏面側、つまり搬送ガイド42側に移動される。したがって、転写材Pは、その前端部はもちろん、後端部についても感光体ドラム30表面から良好に分離されることになる。
【0045】
また、本実施の形態では、前述の平面S1と平面S2とが、図1中の左方に略ハの字形状に広がるように構成されていて、定着ニップ部N2よって挟持搬送される転写材Pは、同図中のP1で示すように湾曲する傾向にあるので、転写材P自身の腰(剛性)によって転写材Pの良好な分離が促進されることになる。
【0046】
さらに、分離部材60に対向配置されて転写材Pの裏面に接触する搬送ガイド42は、接地された導電性の部材によって構成されており、この搬送ガイド42のガイド面42aにおける、頂部62bに対向する位置M及びこれより上流側には、次に説明するガイドリブが設けられておらず、ガイド面42aが直接、対向するようになっている。このため、分離後の転写材Pのうちの、分離部材60の分離面62及び頂部62bによって搬送ガイド42に向けて移動された部分は、電気的に位置M及びその上流側に吸着されやすくなる。そして、転写材Pが搬送ガイド42に直接、接触すると、除電されることになり、その後の搬送が円滑になるという効果もある。
【0047】
搬送ガイド42のガイド面42aにおける位置Mよりも下流側には、下流側に向かうに伴ってガイド面42aからの突出量hを漸増させる絶縁性のガイドリブ64が設けてある。このガイドリブ64は、感光体ドラム30の軸30aに沿った方向の厚さは、例えば、分離部材60と同等とし、またその配設位置についても、分離部材60に対向する位置に設定するようにすればよい。
【0048】
搬送ガイド42には、このようなガイドリブ64が設けてあるので、分離部材60によって感光体ドラム30表面から分離された転写材Pは、まず、搬送ガイド42における位置Mの上流側に接触して除電され、さらに、位置Mを越えて下流側に搬送されるに伴って、ガイドリブ64によって搬送ガイド42のガイド面42aから離れていく。このため搬送抵抗が小さくなり、転写材Pの円滑な搬送を促進することができる。
【0049】
上述の分離部材60は、作用的には、図3で説明した従来例における、分離爪109、リブ115、分離ころ116を兼用したものであるといえる。すなわち、本実施の形態では、上述のような分離部材60を採用することで、転写材分離機構の構成を簡略化することが可能となった。
【0050】
なお、従来の分離爪109は、感光体ドラム30表面に対して当接させて配置していたので、感光体ドラム30表面を傷つけないようにするには、その当接角度についての制約が大きかった。これに対して本実施の形態においては、分離部材60は、感光体ドラム30表面には接触させていない。したがって、感光体ドラム30表面の傷という観点からは、感光体ドラム30表面に対する分離面62の角度は任意に設定することができる。このため、本実施の形態においては、転写材Pの分離を主要な観点として、分離面62の角度を好適に決めることができ、その分、良好な分離を実現することができる。
【0051】
なお、本発明に係る転写材分離機構としては、前述の分離部材60を構成要件として備えていれば足るものであり、必要に応じて、搬送ガイド42やガイドリブ64を追加するようにすればよい。さらには、転写材Pを分離しやすくする感光体ドラム30、転写ローラ34、定着器43の配置(図2の平面S1,S2参照)をも転写材分離機構に含めることもできる。すなわち、本発明においては、分離部材60の単独で、転写材Pの分離性を向上させることができ、さらに上述の他の構成要件を付加するごとに、分離性をさらに向上させることができるものである。
【0052】
上述構成の転写材分離機構は、トナー像転写後の転写材Pの、感光体ドラム30表面からの分離を良好に行って、未定着トナー像の乱れや未定着トナーの飛散による他部材の汚染を防止することができる。しかも、簡単な構成でこれらの効果を実現することができる。したがって、このような転写材分離機構を備えた画像形成装置は、全体構成を簡略化することができる上、転写材Pの分離不良に起因する画像不良を未然に防止することができる。
【0053】
以上の説明では、本発明に係る転写材分離機構を、電子写真方式の画像形成装置(複写機)に適用した例を説明したが、本発明は、基本的な構成はほぼそのままで、静電記録方式の画像形成装置にも適用することもできる。また、白黒の画像形成装置に限らず、カラーの画像形成装置にも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明の転写材分離機構によれば、分離部材は、転写ニップ部と、転写材の搬送方向に沿っての転写ニップ部の下流側に配設された定着手段との間に張設された転写材を想定したときに、この想定した転写材に対し斜めに交差する方向で且つ転写材の搬送路を下流側に向かって狭める方向に傾斜する分離面によって、転写時にこの分離面に衝突する転写材を裏面側に移動させることができるので、従来例とは異なり、転写材表面の未定着トナー像がリブに摺擦されて乱されたりすることがない。すなわち、簡単な構成で、トナー像を乱すことのない円滑な分離を実現することができる。
【0055】
また、上述の転写材分離機構を備えた画像形成装置によれば、全体構成を簡略化し、しかも、分離不良に起因する画像不良を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係る転写材分離機構の概略構成図である。
【図3】従来の転写材の分離を説明する図である。
【符号の説明】
10……複写機(画像形成装置)、30……感光体ドラム、31……一次帯電器(帯電手段)、32……露光器(露光手段)、33……現像器(現像手段)、34……転写ローラ(転写手段、転写帯電器)、42……搬送ガイド、42a……ガイド面、43……定着器(定着手段)、60……分離部材、62……分離面、62b……頂部、63……補助分離面、64……ガイドリブ、h……ガイド面からのガイドリブの突出量、N1……転写ニップ部、N2……定着ニップ部、P……転写材、
Claims (6)
- 表面にトナー像が形成された感光体ドラムと転写バイアスが印加された転写ローラとの間の転写ニップ部に挿通されて前記感光体ドラム上のトナー像が転写された転写材を前記感光体ドラム表面から分離する転写材分離機構において、
前記感光体ドラム表面の移動方向に沿っての前記転写ニップ部の下流側において前記感光体ドラム表面に対向配置されて、トナー像転写後の前記転写材を前記感光体ドラム表面から分離する絶縁性の分離部材を備え、
前記感光体ドラムの軸と前記転写ローラの軸とを含む平面を第1の平面とし、前記転写ニップ部よりもシート搬送方向下流側の搬送路に位置する定着手段の定着ローラの軸と加圧ローラの軸とを含む平面を第2の平面とすると、前記第1の平面と前記第2の平面とが略ハの字形状に配置され、前記搬送路が前記転写ニップ部から送り出された前記転写材を緩やかに湾曲させて前記定着ローラと前記加圧ローラとの定着ニップ部に供給するようになっており、
前記分離部材は、前記転写ニップ部と前記定着ニップ部との間に張設された転写材を想定したときに、前記想定した転写材に対し斜めに交差する方向で且つ前記転写材の前記搬送路を下流側に向かって狭める方向に傾斜する分離面を有し、
前記分離面の先端縁は、前記感光体ドラムの表面に対し、非接触で近接する位置に常時配置される、
ことを特徴とする転写材分離機構。 - 前記分離部材は、前記転写材の搬送方向に沿っての前記分離面の最下流側に位置する頂部と、前記頂部に連続する補助分離面を有し、
前記補助分離面は、前記想定した転写材に対する傾斜角度が前記分離面よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の転写材分離機構。 - 前記転写ニップ部と前記定着手段との間に配設されて、前記分離部材との間を搬送される転写材の裏面をガイドする接地された導電性の搬送ガイドを備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の転写材分離機構。 - 感光体ドラムと、
前記感光体ドラム表面を帯電する帯電手段と、
前記帯電後の感光体ドラム表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
前記感光体ドラム上のトナー像を転写材に転写する転写手段と、
トナー像転写後の転写材を前記感光体ドラム表面から分離する分離手段と、
前記分離後の転写材に前記トナー像を定着させる定着手段と、
前記請求項1,2,又は3に記載の転写材分離機構と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着手段が転写ニップ部に対して上方に位置している、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記感光体ドラム上に形成されるトナー像が、反転現像によって形成される、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
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